JIFEニュース第54号 - 日本食品エコロジー研究所

日本食品エコロジー研究所
第 54 号
平成 27 年 1 月 1 日(木)
*JIFE(ジャイフ)
:当社の英名「Japan Institute of Foods Ecology」の略称です。
「新年のご挨拶」
代表取締役社長
小板橋 和昭
謹んで新春のお喜びを申し上げます。昨年は、年明け早々に大規模なノロウイルス食中毒の発生、
消費税が 8%に増税、サッカーW 杯ブラジル大会、各地で記録的な集中豪雨、エボラ出血熱の拡大や
国内でデング熱感染が確認され、さらに円相場下落、年末に衆議院の解散・選挙と変動の一年でし
た。そんな中、3 人がノーベル物理学賞を受賞するという喜ばしい話題もありました。本年は、平穏
な一年でありますようにと願っています。
平素は、検査機関として輸入食品や国内流通食品等の食品検査及び放射能検査、食品工場、厨房施設等の衛生検査
及び従業員皆様の腸内細菌検査など、格別の御愛顧を賜り厚く御礼を申し上げます。また、弊社では各種検査等に関
するご相談をお受けしております。営業担当者、お電話及びホームページ(info@jife.co.jp)からもお受けしています。
本年も社員一同、皆様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございます。今後とも、より一層のご指導、ご支
援を賜りますようお願い申し上げます。
1.特 集【 平成 25 年度国民健康・栄養調査の結果について 】…厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000067890.html
この調査は、健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び
生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るために実施されており、平成 25 年は
無作為に抽出した 300 単位の 5,204 世帯を対象とし、有効回答が得られた 3,493 世帯を対象に実施されまし
た。同調査では様々な基準策定で実施されており、中でも主な生活習慣に関する状況については、食事、身
体活動・運動、喫煙、睡眠の状況について、性・年齢階級別に見ると、60 歳以上で良好な一方、20 歳代及び
30 歳代では課題が見られました。また、食品群の組み合わせの状況としては 3 食ともに、穀類、魚介類・肉
類・卵・大豆(大豆製品)
、野菜を組み合わせて食べている者は男性で 38.4%、女性で 36.5%でした。これを
年齢階級別にみると、その割合は男女ともに若いほど低い傾向にあります。身体状況に関する状況として男
性の肥満者の割合は 28.6%であり、平成 15 年からみると 22 年まで増加傾向であり、平成 23 年からは変化が
見られなかった。女性の肥満者の
割合は 20.3%であり、10 年間で減
少傾向にありました。血圧の平均
値は男女ともに低下傾向です。そ
して、たばこに関する状況として
受動喫煙の影響をほぼ毎日受けた
者の割合は、平成 20 年と比べて学
校、遊技場を除く全ての場(家庭、
職場、飲食店、行政機関、医療機
関)で有意に減少しています。
肥満者の割合の年次推移(20 歳以上)
(平成 15~25 年)
2.トピックス
□ 野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)について…厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000065509.pdf
食用として野生鳥獣の利活用が増加することが見込まれることから、適正な衛生管理の徹底による安全性の確
保のため策定されました。
□ 食品の新たな機能性表示制度…消費者庁 http://www.caa.go.jp/foods/index18.html#m01-9
これまで曖昧な根拠で効能をうたう健康食品があり、消費者が食品の選択に戸惑うことがあったが今回、実験
データー等の根拠を届ければ国の許可なく食品の効能を表示できる制度となります。消費者委員会は新制度の導
入について了承の答申をし、これを踏まえて消費者庁はガイドラインを定め来春にこの制度を導入します。
食品事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)について…厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/140523.pdf
食品の製造または加工における衛生管理手法としてHACCPが国際標準として普及していることから食品事業者
に対し、将来的なHACCPによる工程管理の義務化を見据えつつ、HACCPの段階的な導入を図る観点から、本ガイド
ラインを改正し、新たにHACCPを用いた衛生管理を行う場合の基準が規定されました。また、平成27年1月1日より
厚生労働省にHACCP企画推進室が設置されます。
□
3.食中毒情報について…消費者庁 http://www.caa.go.jp/
ノロウイルスによる食中毒が増加しています。ノロウイルスの失活には次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)
による消毒と熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
□ 12月4日(10月28日~11月24日)
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141204kouhyou_2.pdf
ノロウイルス;7件、カンピロバクター;4件、アニサキス;2件、クドア・セプテンプンクタータ;2件、サルモネラ;1件
発生件数;16件
□ 12月11日(11月21日~11月30日) http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141211kouhyou_2.pdf
ノロウイルス;5件、カンピロバクター;1件、ウェルシュ菌;1件
発生件数; 7件
□ 12月18日(11月25日~12月8日)
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141218kouhyou_2.pdf
ノロウイルス;7件、カンピロバクター;3件、ウェルシュ菌;2件、アニサキス;2件、腸管出血性大腸菌O157;1件 発生件数;15件
□ 12月26日(11月25日~12月16日) http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141226kouhyou_1.pdf
ノロウイルス;10件、アニサキス;4件、カンピロバクター;1件、クドア・セプテンプンクタータ;1件、調査中;6件
発生件数;22件
4.食品の回収情報、事故情報…厚生労働省、消費者庁
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kaisyu/index.html
□ 厚生労働省、都道府県が公表した回収情報
・生鮮青とうがらし(フルキンコナゾール)
□ 輸入食品の回収事例
・ベトナム産冷凍赤イカスライス(大腸菌群陽性)
□ 消費者庁が公表したアレルギー物質に係る回収情報 http://www.caa.go.jp/foods/index.html
・食パン(卵、大豆表示欠落)、味付のり(小麦、大豆表示欠落)、クルミ&レーズン(落花生表示欠落)、寿司(えび表示欠落)、
ピザ(卵表示欠落)
□ 消費者庁が公表した事故情報 http://www.caa.go.jp/
・生鮮ししとう、冷凍ブロッコリー、アイスクリーム、アイスミルク、生食用かき(成分規格不適合)
、冷凍天然尾付きむき身えび(使
用基準不適合)
、生鮮マンゴー、生鮮トマト(規格基準不適合)、生鮮とうがらし(規格基準不適合)、水産加工品(保存方法誤
記)
、ちらし寿司(えび表示欠落)、パン(落花生表示欠落)
《JIFE からのお知らせ》
今年より施行される栄養成分表示義務化の影響を受け、栄養成分分析の依頼が増加しています。栄養成分表示
についてお悩み等ございましたら、お気軽にお問合せください。また、多くのお客様のご要望にお応えできるよ
う新規項目の受託にも力を入れております。お問い合わせお待ちしております。
(営業課 北)
□台所用/住宅用洗剤の除菌試験受託開始! http://jife.co.jp/inspection/abluent_soap.html
平成 26 年 11 月 1 日洗剤・石けん公正取引協議会が定める台所用/住宅用洗剤の除菌試験の外部試験機関として
公認されました。当検査で除菌活性が認められた製品については、
「除菌マーク」や「洗剤・石けん公正取引協議
会の除菌基準を満たしている」旨の表示が可能となります。
□ノロウイルス拭き取り検査受託開始!
これからの季節に猛威をふるうノロウイルス食中毒の予防として、ノロウイルスの存在の有無を拭き取り検査
によって確認できるようになりました。大きな事故になる前に万全の対策を取りましょう。
〈編集後記〉新しい一年が始まりました。今年の干支の「未」は群れをなすので家族の安泰を示し、いつまでも平
和に暮らす事を意味しているそうです。明るい話題がたくさんある一年になることを祈願しつつ、本年もJIFEニュ
ースをよろしくお願い申し上げます。
(黒田)
・この情報誌は主に、農林水産省、厚生労働省、消費者庁等のホームページを参考にして作成しています。
・この情報誌は弊社ホームページからもご覧いただけます。
・ご質問、ご意見等は、info@jife.co.jp、 又はファクシミリにてお受けいたします。
FAX:(078)321-3069(管理部まで)
発行:
厚生労働省登録検査機関 株式会社 日本食品エコロジー研究所
〒651-0082 神戸市中央区小野浜町 1 番 9 号
TEL:(078)321-2311、FAX:(078)321-3069、HP:http://www.jife.co.jp