Thunderシリーズ トータルソリューションガイド

卓越したパフォーマンスと先進の機能で、お客様の課題を解決する
A10ネットワークス
Thunder™ シリーズ
ソリューションガイド
高速で安定した
アプリケーションサービスの実現
●
Web/アプリケーションサービスの高速化
●
●
セキュリティの向上
高い信頼性の確保と可用性の向上
大規模なDDoS攻撃から
ネットワークを防御
●
●
ネットワーク全体を大規模DDoS
攻撃から防御
他社製フローモニタリング装置との
柔軟な連携
大容量のIPv4枯渇対策/
IPv6移行環境を提供
●
IPv4ネットワークの延命
●
スムーズなIPv6への移行
アプリケーションネットワーキングプラットフォーム
A10ネットワークスのThunderシリーズは、高速なトラフィック処理や大容量のセッション
管理が求められるアプリケーションネットワーキングにおいて威力を発揮します。
Thunderシリーズは、全てのモデルでA10の独自OSであるACOS*を基盤としており、
高速なサーバー負荷分散/アプリケーション配信を実現するThunder ADCや、IPv4枯
渇対策/IPv6移行機能のみに特化したThunder CGN、DDoS攻撃防御機能を強化し
たDDoS防御専用アプライアンスであるThunder TPSなどの製品ライナップがあります。
Thunder ADCおよびCGNは、仮想アプライアンスも提供されており、SDN/NFV環境に
おいても柔軟にアプリケーションサービスを提供します。
A10 ネットワークスは世界の最先端技術で
日本のアプリケーションデリバリーの課題を解決します
A10ネットワークスは2004年の創立以来、アプリケーションネットワーキングのテクノロ
ジーリーダーとして製品の開発、販売、
サポートを世界各国で展開してきました。
常に最先端の技術を優れたコストパフォーマンスで提供するよう努力を続けるA10ネット
ワークスは、ネットワークを介してビジネスを推進する多くの皆様に認められています。
日本国内の市場に適したサポートを提供できるよう、2009年3月には日本法人を設立し
ました。日本に根差した経営を行ない、日本市場の特徴を理解し、
その要望にお応えし
ていく - それがA10ネットワークスの使命です。
11 13
2
2014
Interop Tokyo 2014 Best of Show Award
キャリア/SP ネットワーキング部門
特別賞
ShowNetプロダクト部門
特別賞
Inc. magazine
Inc. 500リスト
コンピュータハードウェア部門
第1位
マイクロソフト
Best of Microsoft TechEd
Breakthrough Technology部門賞
Interop Tokyo 2012 Best of Show Award
パフォーマンスオプティマイゼーション部門
グランプリ
マイクロソフト
Best of Microsoft TechEd
Attendees' Pick: Microsoft Partner
Interop Tokyo 2012 Best of Show Award
ShowNetデモンストレーション部門
グランプリ
Interop Tokyo 2013 Best of Show Award
パフォーマンスオプティマイゼーション部門
特別賞
ShowNetデモンストレーション部門
特別賞
Interop Tokyo 2009 Best of Show Award
ネットワークインフラストラクチャ/
SP向けネットワークインフラ構築製品部門
ShowNetプロダクト部門
グランプリ
* Advanced Core Operating System
Interop Tokyo 2008 Best of Show Award
ネットワークインフラストラクチャ/
SP向けネットワークインフラ構築製品部門
グランプリ
マイクロソフト
Best of Microsoft TechEd
ネットワーク部門
お客様のビジネスに関わる課題を柔軟に解決します
Thunder シリーズのパフォーマンスを支える独自 OS ACOS
アプリケーションデリバリーコントローラー Thunderシリーズは、A10ネットワークス独自のOS ACOSと64ビット対応の専用ハードウェアにより業
界最高峰のパフォーマンスを実現します。 ACOSは、マルチコア・マルチCPU構成で、各CPUが完全に独立した並列処理を実現し、マルチコアCPU
特有の問題であるデータコピーやロッキングをなくすことにより、CPUのパフォーマンスを最大限に発揮させることを可能にしています。
ACOSプラットフォーム
効率的かつ正確なメモリー
64ビットマルチコアに最適化
共有メモリーアーキテクチャ―
L4-7
CPU 1
L4-7
CPU 2
L4-7
CPU 3
L4-7
CPU N
・アプリケーション高速化
・アプリケーションセキュリティ
・アプリケーション可用性
最適化されたトラフィック分配
フレキシブルトラフィックアクセラレーター
スイッチング/ルーティング
Thunderシリーズの特徴
高いパフォーマンス
日本語GUI
省スペース、省電力
最大150G以上のスループットを実現する
高いパフォーマンス
完全に日本語化されたブラウザーによる
操作画面
コンパクトな筐体と高効率な電源を採用
オールインワンライセンス
業界標準CLI
キャリアクラスのハードウェア
全機能が標準で提供されており、
追加のライセンス費用が不要。
Ciscoライクなコマンドラインインター
フェースを採用
冗長化電源やSSDを採用した信頼性の高い
ハードウェア
用途、ビジネス規模に応じて選べる豊富なラインナップ
アプリケーションスループット4Gbpsのモデルから150Gbps以上まで幅広い選
択が可能なハードウェアアプライアンス、さらには汎用サーバー上で利用可
能な仮想アプライアンス製品やハイブリッドアプライアンスまで多数のライ
ンナップをご用意しました。用途やビジネスの規模に応じて最適な機種を
お選びいただけます。
3
Thunder シリーズラインアップ
Thunder ADC
サーバー負荷分散/アプリケーション配信
次世代アプリケーション配信コントローラー
Thunder ADCは、様々なアプリケーションを高速化・最適化し、
各サーバーの
負荷は1/4
クライアント
セキュリティと可用性を向上させる次世代アプリケーション配信
コントローラーです。Thunder ADCは、最大150Gbpsのアプリ
HTTP
リクエスト
ケーションスループットを実現する専用ハードウェアアプライア
ンスをはじめとして、多くのハイパーバイザー上で動作する仮想
セッションを振り分け
HTTP
リクエスト
アプライアンスや、専用ハードウェアで仮想アプライアンスによ
るサービスを提供するハイブリッドモデルなど、用途に合わせた
様々なライナップがあります。Thunder ADCは、標準で次のよう
Webサーバー
な機能をサポートしてます。
サーバー負荷分散 / アプリケーション配信
SSLアクセラレーション
レイヤー4からレイヤー7までの情報に基づいて、サーバーの負荷
暗号化・復号処理の
負荷から解放
を分散させ、適切なサーバーにリクエストを分配することでアプリ
HTTP
HTTPS
ケーションのレスポンスを高速化させます。
クライアント
暗号化・復号処理
Webサーバー
SSL アクセラレーション
SSL暗号化/復号化処理専用のASICにより、最も負荷の高いSSL処理からサーバーを解放します。
サーバーはその処理能力をアプリケーション処理に専念させることが可能となり、Webサイトの高速化が実現します。
セキュリティ機能
代表的なDDoS攻撃からサーバーを防御するDDoS攻撃防御機能や情報漏えいなどを防ぐWebアプリケーションファイアーウォール
(WAF)機能など、
様々なセキュリティ機能が標準で搭載されています。
より詳細な機能については P7「セキュリティ機能」をご覧ください
Thunder CGN
ハイパフォーマンスな IPv4 枯渇対策 /IPv6 移行専用ソリューション
Thunder CGNは、パフォーマンスに優れたトランスペアレントなアドレス・プロトコル変換を提供するキャリアグレードのネットワークゲート
ウェイです。サービスプロバイダーや企業は、Thunder CGNを使用することにより、IPv4ネットワーク延命しながら、IPv6への移行を進める
ことができます。Thunder CGNは、最大150Gbpsのアプリケーションスループットを実現する専用ハードウェアアプライアンスをはじめとして、
多くのハイパーバイザー上で動作する仮想アプライアンスや、専用ハードウェアで仮想アプライアンスによるサービスを提供するハイブリッド
モデルなど、用途に合わせた様々なライナップがあります。Thunder CGNは、CGN, DS-Lite, NAT64/DNS64, 6rd, 464XLATなどの様々な技
術を標準で提供します。
より詳細な機能については P8「IPv4枯渇対策/IPv6移行」をご覧ください
Thunder TPS
次世代 DDoS 攻撃防御専用アプライアンス
Thunder TPSは、大規模なDDoS攻撃からネットワーク全体を防御することができる専用アプライアンスです。ボリューム攻撃や、プロトコル
攻撃、リソース攻撃やその他の高度なアプリケーション攻撃からネットワークを防御し、サービスの可用性を確保します。専用ハードウェアに
より、最大155Gbps(クラスタ構成で1.2Tbps)のスループットまでの攻撃に対応しており、最大規模のDDoS攻撃にも効果的に対応します。他社
製のあらゆるフローコレクター製品とAPIを通じて連携することが可能となっており、ネットワークの構成に合わせた柔軟な導入が可能です。
4
Thunder シリーズの特長
アプリケーションを高速に配信するロードバランシング機能、Webサイトを安全に運営するためのセキュリティ機能など、現
在のアプリケーションデリバリーコントローラーには、多くの機能が求められます。Thunderシリーズはこれらの機能を
満たしたうえで、さらに操作性や拡張性にも配慮した製品です。
操作性に優れた日本語 GUI
ネットワーク技術者、サーバー技術者どちらの技術者にも簡単に運用
ができるよう、日本語化され、直観的に操作しやすいシンプルなGUI画
面を採用しています。統計情報や設定などを確認できるモニターモード
画面と、実際の機器設定を行なうコンフィグモード画面の二つに分かれ
ており用途により必要な画面のみを利用できます。なお、日本語のほか、
英語、中国語、韓国語に対応しているため、グローバルなシステムでも
容易に運用可能です。
環境負荷、運用コストを抑えるグリーン性能
Thunderシリーズのアプライアンス製品は、高いパフォーマンスを実現しながらも消費電力を低く抑えています。1ワット当たりの処理性能は
他社の製品より高く、データセンターのグリーン化に大きく貢献します。消費電力を低く抑えられるのでサービス運営に必要な電力コスト
も削減可能です。定格消費電力だけではなく、1ワット当たりの処理能力の高さ(CPS/W)を、ぜひ比較してみてください。
将来性を見越したスケーラビリティ
Thunderシリーズはアプリケーションデリバリー製品としていち早く64
ビット化を果たし、さらにマルチコアCPUの性能をフルに引き出せる独
自OS ACOSの効果で同価格帯の製品と比べてはるかに高いアプリケー
ション配信パフォーマンスを誇ります。それゆえ、従来の製品よりも少な
い台数で十分なパフォーマンスを提供できます。
サービスの拡大に伴いより高いパフォーマンスが求められるようになっ
シャーシ製品のメリットと、複数台構成のメリットを
同時に実現する aVCSTM
シャーシ製品のメリット
・一台の機器を操作するため運用が
容易
・高いパフォーマンス
・機器の増設や構成が容易
複数台構成の場合のメリット
・規模に合わせて柔軟に増設可能
・耐障害性が高い
・低い初期投資
・少ないスペースや消費電力、
運用コスト、保守費
たときには、独自の仮想化技術aVCSが威力を発揮します。機器数の増
加によるネットワーク、管理の複雑化を防ぎ、シャーシ型製品のような
簡素化された運用と、複数台で構成する時のようなパフォーマンスに合
両方のメリットを
同時に実現可能
管理者
わせた柔軟な機器増減といった両方のメリットを同時に実現すること
複数台のアプライアンスを
クラスタリング
サーバー
ができます。
コストパフォーマンスに優れるオールインワンライセンス
Thunderシリーズには豊富な機能が搭載されていますが、それらを利用するために機能ごとの複雑なライセンスを購入する必要はありま
せん。必要な処理能力に合わせて製品を購入すれば、搭載されているすべての機能を利用可能です。追加投資を気にすることなく、サイト
の拡張に必要な機能を自由に活用し、Thunderシリーズが持つパフォーマンスを最大限に引き出していただけます。
DDoS 攻撃防御に特化したセキュリティチップ FTA を搭載
Thunderシリーズの一部製品には、DDoS攻撃の防御に特化した専用ASIC「FTA」
(Flexible Traffic ASIC)が搭載されています。DDoS攻撃の防御処理をCPUではなく
FTAで行なうことで、より高速な防御処理が可能です。
5
Thunderシリーズはトラフィックのパターンによってルールを記述できるスクリ
柔軟なトラフィック制御
プト言語、aFleX機能を搭載しています。アプリケーションヘッダーやデータペ
イロードなどのL7情報を基に、振り分け先サーバーを変更するなどの柔軟な
サービスを高速に提供できます。
アプリケーションを高速に配信するためには、単純に複数のサーバーにロードバランシングするだけではなく、より高度な分析に基づいて最適
なサーバーを選んだり、配信に必要な処理負荷をオフロードすることでサーバーの能力をアプリケーション処理に集中させる必要があります。
Thunderシリーズに搭載されたaFleXスクリプト言語はレイヤ7のヘッダー情報やペイロードに含まれる情報を詳細に分析して、予め設定されたポ
リシーを適用できる強力なスクリプティングエンジンです。Tclベースの分かりやすい言語で、より効率的にトラフィックを制御します。
高度なトラフィックコントロールを高速に実現する aFleX
フレキシブルトラフィックコントロール機能
リクエストに含まれる様々な情報に基づいて、トラフィックを柔軟に
振り分けます。例えば、URLに含まれるファイルの拡張子によって振
TCP SYN ACK
として見せつつコンテンツの内容によって実サーバーを分けることも
可能です。
VIP
TCP SYN
り分けるサーバーを変更し、クライアントに対しては一つのサーバー
TCP ACK
クライ
アント 1st Payload
Request
HTTP
FTP CRM
Oracle
サーバー
モバイルクロスキャリア機能
携帯電話端末向けにコンテンツを提供している場合、アプリケーショ
ンによっては、クライアントが常に同一のサーバーを利用する必要が
あります。モバイルクロスキャリア機能を利用すれば、携帯事業者
インターネット
クッキー
利用不可
クッキー
利用可能
の種類によって最適な方法で、コンテンツを提供することができます。
URL
パーシステンス
サーバーA
クッキー
パーシステンス
サーバーB
モバイルクロスキャリア機能
ロギング機能
aFleX 機能により、Thunder シリーズで全てのログを集中管理でき
クライアント
るようになります。実サーバーに分散したログの集約、管理が不要
になり、ログ管理負荷が大幅に低減されます。出力するログのフォー
マットは、自由に作成できます。
ログサーバー
aFleXによるログの集約
Sorry サーバー機能
Sorry サーバー機能を利用すれば、配下の実サーバーが全て利用で
クライアント
このページは
現在利用できません。
きない状態であっても Thunder 自身が Sorry ページを表示します。
これにより、別途サーバーを用意することなく“404 Not Found” などの
Thunderによる
Sorryページの
表示
Sorryサーバー機能
ブラウザーに表示されるエラーメッセージを回避することができます。
実サーバー
利用不可
標準スクリプト言語 Tcl に対応
aFleX 機能で記述するルールは、業界で広く使用されている標準的な言語体系である Tcl なので、従来製品からの移行もスムーズに行なえます。
シンプルな言語体系であるため、習熟も容易で、すぐに利用することができます。
6
Webサイトや企業ネットワークを安全に運用し、ユーザーに安心して利用して
セキュリティ機能
もらうために必要なセキュリティ要件は数多くあります。ネットワークの中核に
設置されるThunderシリーズで基本的なセキュリティ機能を提供することで、
システム全体の安全性を向上できます。
サイトの安全性を高めるためのアプローチは数多くあります。しかしその多くが、専用のセキュリティ機器を追加導入する必要があり、ネットワークの
複雑化やコストの増大を招くものです。Thunderシリーズのセキュリティ機能を活用すれば、追加の機器を用意することなく、サーバーの直前で
DDoS攻撃防御や機密情報の漏えい防止、認証負荷の軽減などを行うことが可能となり、サーバーへの不要なアクセスや、大量の攻撃を排除する
ことができます。
DDoS 防御機能
ハイパフォーマンスなIPアノマリー・フィルターやSyn-Cookie機能などのDDoS 攻撃防御機
能を標準でサポートしています。代表的なDDoS アタックパターンを定義したIPアノマリー・
不正ユーザー
DDoS防御
フィルターにより、悪意のあるユーザーからの攻撃を遮断し、DDoS攻撃からアプリケーショ
ンサービスを守ります。
マルチコア・マルチCPUの能力を最大限引き出すことができる独自
サーバー
OS「ACOS」により、高負荷にも耐えるハイパフォーマンスなセキュリティ対策を実現します。
DDoS防御機能は、DDoS防御専用アプライアンスThunder TPSで提供されるほか、
Thunder ADC、
インターネット
正規ユーザー
Thunder CGNで提供し、
それぞれ用途に合わせたセキュリティ対策を実現します。
ハイパフォーマンスなDDoS防御機能で攻撃を遮断
Web アプリケーションファイアウォール(WAF)
Webサイトを攻撃から守り、コードの脆弱性を保護するとともに、データの漏えいを防ぎます。ThunderシリーズのWAF機能は、既存のアプリケー
ションデリバリ機能と連携して動作し、Webサーバをトータルでサポートします。以下のような攻撃を防御します。
SQLインジェクション
バックエンドのSQLデータベースに向けたSQLコマンドをチェックし、不正なリクエストをブロック、またはSQLコマンドのサニタイズを実行後に
Webサーバーに転送します。
クロスサイトスクリプティング(XSS)
XSSは、他のサイトからのデータを検証しないWebサーバーの弱点を悪用する攻撃です。リクエストの内容をチェックし、攻撃者によるサイトへの
攻撃を防ぎます。
機密データ漏えい
アプリケーションによって、クレジットカード番号等の機密データが保護されていないと、攻撃者はIDの盗用などで不正利用できてしまいます。
これを防ぐため、Webサーバーからの応答に機密情報が含まれていた場合、該当情報を削除してクライアントに応答、または、レスポンス自体を
ブロックして機密情報の漏えいを防ぎます。
クロスサイトリクエストフォージェリー(CSRF)
CSRF攻撃では、偽造したHTTP要求をユーザーがそのセッションクッキーも含めて、脆弱なWebアプリケーションに送信させられてしまいます。
これを防ぐため、リクエストの内容をチェックして、正規のWebサーバーからのものかを検証します。
アプリケーションアクセス管理(AAM)
AAM機能によって、サーバ側における認証処理の負荷を軽減します。
不要なトラフィックや認証されていないトラフィックをバックエンド側の
サーバが受け取らないようにすることでデータセンターのインフラ保護を
強化し、
サーバの効率を向上させます。
AAMは、
Webサーバやインフラの設
定を変更することなく、
RADIUS、
LDAP、
Active Directry、
Kerberosをはじめ
とした認証サービスに対応し、
OCSP
(Online Certificate Status Protocol)
にも対応します。
クライアント
2
認証に
使用する
チャレンジ
1 アクセス要求
3 認証要求
AAM
OCSPレスポンダー
Kerberos
AAM AAM
LDAP
4 認証の成功
5 アクセスの承認
RADIUS
アプリケーションサーバー
7
IPv4アドレスの枯渇とそれに伴うIPv6への移行は全てのオンラインサービス
に求められます。ThunderシリーズはIPv4、IPv6の両方に対応するだけではな
IPv4枯渇対策/IPv6移行
く、混在環境での動作や、相互変換に必要な機能を搭載しており、IPv4枯渇
対策とスムーズなIPv6への移行を一台で同時に実現することができます。
IPv6への移行期においては、サーバー環境、ユーザー環境ともにIPv4とIPv6が混在することが考えられます。この移行期に過剰な投資を重ねることな
くサービスを継続しつつIPv6環境への移行を進めるための解決策が、Thunderシリーズにはあります。Thunder CGNは、混在環境が引き起こす様々
な弊害をネットワークの中心で吸収し、サービスを中断することなくスムーズなIPv6移行を支援します。
IPv4 枯渇対策と IPv6 移行支援
CGN(LSN)
DS-Lite(Dual Stack Lite)
NATをユーザー宅内とサービス提供事業者側で多段にすることにより、
IPv6トンネルを経由してトラフィックを転送し、サービス提供事業者側
グローバルIPv4アドレスを複数のユーザーで共有できます。今まで
でIPv4プライベートアドレスをIPv4グローバルアドレスにNATします。
ユーザー毎に必要だったグローバルIPv4アドレスを節約し、既に保有
サービス提供事業者のネットワークがIPv6のネットワークであるため、
しているグローバルIPv4アドレスでより多くのユーザーにサービスを
IPv6ネットワーク上でIPv4とIPv6ユーザーを両方収容できるメリット
提供できるようになります。
があります。
多段NATによりIPv4グローバルアドレスを有効活用
多段NATによりIPv4グローバルアドレスを有効活用
CGN網内も
IPv4プライベートIPを使用
キャリアグレードNAT
プライベートIP
プライベートIP
グローバルIP
CGN網
SP IPv4バックボーン
IPv4
インターネット
IPv4インターネッ
ト
IPv4
IPv6バックボーン
CPE
プライベートIP
IPv4インターネット
IPv6
宅内の
IPv4プライベートIP
IPv4
グローバルIP
NAT
IPv4 over IPv6
NAT
CPE
プライベート
アドレスをNAT
IPv6
トンネル
終端
NAT
IPv4
Dual-Stack Lite
IPv4トラフィックは
IPv6でトンネリング
複数のユーザーで
グローバルIPを共有
NAT
CPE
IPv4トラフィックをIPv6でトンネリング
6rd (IPv6 rapid deployment)
IPv4
インターネット
IPv6インターネッ
ト
IPv6トラフィックは
そのまま転送
NAT64 / DNS64
「IPv6 over IPv4トンネリング」を使用し、IPv6トラフィックをネット
NAT64は、クライアントのIPv6トラフィックをIPv4に変換することに
ワークに転送します。サービス提供事業者のネットワークがIPv4ネット
より、IPv6ネットワークからIPv4サービスへのアクセスを可能にします。
ワークである場合でも、IPv4とIPv6ユーザーの両方を収容できるメリッ
DNSによる名前解決のIPv6<=>IPv4変換を行うDNS64機能も同時
トがあります。
にサポートしています。
IPv6トラフィ
ックをIPv4でトンネリング
IPv6トラフィックをIPv4でト
ンネリング
IPv6クライアントからの接続をIPv4に変換
DNS サーバー
6rd
IPv4トラフィック
IPv4
A?
IPv6トラフィックは
IPv4でトンネリング
CPE
IPv6 over IPv4
IPv6
IPv4
インターネット
IPv4インターネッ
ト
IPv4
トンネル
終端
IPv6クライアントを
IPv4サーバーに接続
IPv4
サーバー
A
IPv4ネットワーク
IPv4インターネット
AAAA?
AAAA
IPv4バックボーン
IPv6
クライアント
IPv4
インターネット
IPv6インターネッ
ト
NAT
IPv6
ネットワーク
IPv6ネッ
トワーク
IPv6ネットワークとIPv4ネットワークの共存
IPv6
サーバー
IPv6インターネッ
ト
IPv6 ネッ
トワーク
NAT64/DNS64
464XLAT
464XLATは、ユーザー宅内のIPv4端末が、IPv6ネットワークを介して接続できるようにするための仕組みです。ユーザーに割り当てられたプライベートIPv4
端末は、宅内のCPEでIPv6アドレスに変換され、センター側に設置されたThunderシリーズによってグローバルIPv4アドレスに再変換されます。サービス提
供事業者のネットワークがIPv6ネットワークであるため、IPv6ネットワーク上でIPv4とIPv6ユーザーの両方を収容できるメリットがあります。
IPv4 ←→ IPv6SLB
IPv6クライアントからのリクエストをIPv4サーバへ、またはIPv4クライアントからのリクエストをIPv6サーバへ負荷分散できます。IPv4/IPv6混在環
境において、既存の設備を最大限有効活用しながら、IPv6への円滑な移行が可能になります。
8
ネットワークリソースの仮想化に対する需要が増加するにしたがって、
SDN/NFV環境にお
けるサービスチェーンの中で、
柔軟にアプリケーションネットワーキングサービスを提供す
SDN/NFVソリューション
ることが求められてきています。
A10のaCloudサービスアーキテクチャーは、
様々なSDN/
NFV環境において、
柔軟にサービスを提供するために必要な機能セットを提供します。
aCloudサービスアーキテクチャーにより、クラウドIaaSデータセンター事業者は、SDNによって自動化されたネットワーク上で、テナント毎のアプリ
ケーションネットワーキングとセキュリティサービスの自動設定を実現し、同時に顧客のニーズや提供しているサービスの内容に合ったライセンスモ
デルを提供することができるようになります。aCloudサービスアーキテクチャーとクラウドオーケストレーションとの連携によって、より柔軟なサービ
ス提供とTCOの削減が可能となり、より収益性の高いビジネスを提供できるようになります。
SDN/NFV 環境における動的なアプリケーションネットワーキングサービス
vThunder 仮想アプライアンス
Thunderシリーズの仮想アプライアンスモデルである、vThunderは、Thunder ADCの機能を提供するvThunder ADCと、Thunder CGNの機能を
提供するvThunder CGNの二種類が用意されてます。vThunderシリーズは、VMware ESXiやHyper-V、Citrix Xen、KVMなど様々なハイパーバイ
ザーをサポートしています。
Thunder HVA アプライアンス
Thunder HVAは、vThunder仮想アプライアンスを動作させる専用ハードウェアアプライアンスです。SSLアクセラレーターなどのハードウェアによる
パフォーマンスと仮想アプライアンスの柔軟性を同時に提供します。完全に独立したvThunderインスタンスを複数動作させることにより、高密度
に集約されたマルチテナントサービスを構成することができます。
オンデマンドライセンシング
「vThunder Pay-as-you-Goライセンシング for IaaSサービスプロバイダー」は、
月額課金や従量課金の価格モデルを提供できる自動課金のシステム
です。
この課金システムは、A10のグローバルライセンスマネージャー(GLM)
と、
クラウド事業者側に設置されたローカルライセンスマネージャー
(LLM)によって実現されます。
これにより、
クラウド事業者は、既存のサーバーやストレージ、
ネットワークサービスと同様に、
アプリケーションネット
ワーキングとセキュリティのサービスを提供できるようになります。
vThunder Pay-as-you-Goライセンシングでは、
レンタル料金モデル(固定帯域の
月額課金<RBM>)
と、
従量課金モデル(使用バイト数による従量課金)の二つの料金体系が提供されます。
SDN インテグレーション
SDNインテグレーションでは、SDNファブリックとの連携と、オーバーレイトンネリングプロトコル(VXLAN、NVGRE)をサポートすることにより、
業界をリードするVMware NSXやCisco ACI、IBM SDN-VEなどの先進的なSDNソリューションとのインテグレーションを実現します。これにより、ネット
ワークに新しいフローが入ってきたときに、いつでも適切なネットワークセグメンテーションとセキュリティポリシーが適用されます。
クラウドオーケストレーターとのインテグレーション
A10が提供するプラグインサービスモジュールにより、業界をリードするクラウドオーケストレーターと連携して、自動化されたL4-7サービス提供
環境を実現します。サポートするクラウドオーケストレーターには、OpenStackやVMware vCloud Director、Microsoft SCVMM (System Center
Virtual Machine Manager)、NEC WebSAMなどが含まれています。プラグインサービスモジュールによって、アプリケーションサービスが作成され
るのと同時に集中管理されたテナント毎のポリシーを動的に設定することができるようになります。クラウド事業者は、自動的にロードバランシン
グやセキュリティ、その他のL4-7サービスを実装することができる自動化されたポリシー設定環境を利用することができるようになります。設定や
管理、モニタリングを実現するプラグインモジュールは、A10のThunderアプライアンス製品でサポートされています。
aCloudサービスアーキテクチャー
クラウド
オーケストレーション
NVGRE
SLB
SSLオフロード
コンテンツの最適化
WAF
aCloud
従量制
グローバルライセンス
マネージャー(GLM)
VXLAN
SSLオフロード
DDoS防御
THUNDER HVA
THUNDER シリーズ
ハイブリッド仮想アプライアンス
物理アプライアンス
SDNファブリック
WAF
vTHUNDER
サーバーロードバランシング
(SLB)
コンテンツの最適化
aCloud
従量制
ローカルライセンス
マネージャー(LLM)
仮想アプライアンス
9
複数のサイトを用意してもユーザーを最適なサイトに誘導できなければ意味が
ありません。各サイトの利用状況や地理的距離を考慮して最適なサイトを選択、
BCP・災害対策
災害時には稼働中のサイトへの迅速な切り替えを行なうことで、顧客満足度
の高いサービス展開を実現できます。
複数のサイトをうまく組み合わせて活用することで、ビジネスの継続性を向上したり、顧客のユーザビリティを高めることが可能です。Thunderシ
リーズは、サイトの稼働状況などをもとに、ユーザーに最適なサイトへと振り分けるためのGSLB(グローバル・サーバーロードバランシング)を提
供しています。
GSLB でビジネスの継続性を向上
GSLBとは、物理的な場所やサイトの稼働状況などを総合的に判断し、ユーザーを最適なサイトに振り分け、ビジネスの継続性や投資効果の向上を
実現するものです。一般的なロードバランサーでは、別製品(別ライセンス)として提供されるGSLB機能をThunderシリーズなら追加ライセンスなく、
標準機能として利用可能です。
■ユーザーレスポンスタイムの向上
GSLBがない場合
GSLBがある場合
レスポンスの悪いサイ
レスポンスの悪いサイ
トを利用し
トを利用し
てしまう
てしまう
レスポンスが良いサイ
レスポンスが良いサイ
トAが選択される
トAが選択される
domain.com
domain.com
DNSサーバー
DNSサーバー
domain.com
domain.com
DNSサーバー
DNSサーバー
■サイト死活監視によるサイト間の障害切り替え
(ディザスタリカバリー機能)
■GSLBによるサイト間の負荷分散とSLBによるサイ
ト内負荷分散を1台のThunderで同時使用可能
GSLB
GSLB
サイトA
サイトA
サイトB
サイトB
サイトA
サイトA
インター
インター
ネットネット
レスポンス
レスポンス
最適最適
サイトB
サイトB
レスポンス
レスポンス
最適最適
■IPv6環境への対応(DNSのAAAAレコード対応、
IPv6クエリ対応)
■ドラッグ&ドロップに対応した日本語WebGUIに
よる簡単操作
インター
インター
ネットネット
レスポンス
レスポンス
混雑混雑
■地域情報データベースに基づく特定地域からの
アクセス制御(Geo-Location機能)
レスポンス
レスポンス
最適最適
■追加費用なしでThunderシリーズ全モデルにて
標準サポート
Thunder シリーズで実現する GSLB
地域情報データベース管理機能
Geo-Location 機能では、アクセスしてくるユーザーの IP アドレスを
基にデータベースを参照し、地理的に最も近いサイトに誘導します。
地域情報と IP アドレスを関連づけたデータベースをサポートしており、
地域情報に基づくアクセス制御
地域Aからの
アクセスは許可
地域Bからの
アクセスはブロック
サードパーティのデータをインポートしたりカスタマイズしたりして、
ユーザー独自のデータベースを構築することも可能です。
地域Aからの
アクセスは許可
地域Bからの
アクセスはブロック
サイトヘルスチェックによるディザスタリカバリー
サイトヘルスチェック機能を利用することにより複数あるサイトの中
からサービス提供が可能なサイトを迅速に見つけ出し、ユーザーに
ノンストップサービスを提供します。単純な死活監視ではなく、サー
ヘルスチェック
成功
バーの CPU やメモリー、記憶装置等の状態、使用帯域も監視し、
ヘルスチェック
失敗
最適なサイトが選ばれます。
問題のないサイト
ヘルスチェック
成功
ヘルスチェック
失敗
問題のあるサイト
最小限の投資で GSLB サービスを提供
問題のないサイト
問題のあるサイト
ThunderシリーズのGSLB機能は、シリーズ全ての製品に標準搭載されており、追加コストなし
で利用することができます。サイト間負荷分散を行なう
GSLB装置とサイト内負荷分散を行なうSLB装置を分ける必要がなく、1台でGSLB機能とSLB機能を同時利用可能なため、最小限の機器投資コ
ストで、信頼性の高いサービスを提供することができます。
10
設備の増設は初期投資コストのみならず維持コストをも増やします。多くの機
コスト削減
器で実現していたパフォーマンスを少ない台数に統合したり、管理の省力化、
自動化によりエンジニアの負担を減らすことできれば、システムの維持コスト
を削減できます。
ITシステムを維持するためには、データセンターのラックスペース維持費、電力費、さらに運用に必要なエンジニアの人件費など、多くのコストが
必要となります。Thunderシリーズは、エンジニアの負担を増やすことなくシステムを拡大できる自動化機能、消費電力当たりの高い処理能力、
ラックスペースを抑える機器統合など、コストを抑制する多様な機能が豊富に用意されています。
aXAPI による運用の自動化
外部アプリケーションからThunderシリーズをコントロールすることができるイ
ンターフェース、aXAPIを提供しています。社内で使い慣れた管理システムから
aXAPI
aXAPIを使用することで、操作インターフェースを共通化したり、スケジューリング
機能を使い作業を自動化できるため、作業コストが大幅に削減されます。
管理システムから
自動設定
●
●
設定変更:自動
人的ミス:最小化
●
●
設定方法:管理ツールで一括設定
人に対するコスト:低
Thunder シリーズを活用した統合ソリューションによるコスト削減
設備統合の課題を解決
マルチコア・マルチCPUに最適化されたA10の独自OSであるACOSと、64ビット
対応の専用ハードウェアの採用により業界最高峰のパフォーマンスを実現、より
Thunderシリーズで既存アプライアンスを統合
メール用
Webサーバー用
SSLアクセス用
VPN用
少ない台数で従来以上のサービスを提供します。レイヤ4アプリケーション、レイヤ7
アプリケーション、IPv6やaFleXスクリプティング言語、SSLアクセラレーションな
ど、複数のアプリケーションを同時に利用した場合でも、安定したパフォーマンス
を提供します。これらの機能はすべて標準でサポートされており、追加のライセン
スコストも発生しません。メールやWebサーバーなど、システム毎に複数の従来製
品で提供していたサービスをThunderシリーズで統合することにより、コストを抑
えながらパフォーマンスを向上させることができます。
仮想化機能でマルチテナント統合も可能
一 台 の Thunder シリーズ を 複 数 の 組 織 で 仮 想 的 に 分 割して使 用 できる
組織A用
Application Delivery Partition(ADP) を使うことで、従来は組織やサービスごとに
組織B用
個別に用意していたアプリケーションデリバリーコントローラーを 1 台に統合可能
です。それぞれの設定、管理は別々の組織で行なうことができます。
組織 A の
ADP
組織 B の
ADP
組織 C の
ADP
...
組織C用
各組織用に用意された
従来のロードバランサー
設備・運用コストを大幅削減
従来のシャーシ型ロードバランサー製品3台で実現していたサービスを1台の
ラックサイズ
5Ux3→15U
Thunderシリーズに統合した例もあり、ラックスペースは1/15、消費電力は1/6、製
品コストを1/3に削減しながら、パフォーマンスは25%向上しました。
ラックサイズ 1U
シャーシ型 LB
シャーシ型 LB
シャーシ型 LB
ラックスペース:1/15に削減
発熱量・消費電力:1/6以下に削減
レイヤ 7処理性能:25%向上
製品価格:1/3のコストで実現
従来のシャーシ型製品
統合を実現する真のパフォーマンス
多くのアプリケーションを統合するためには、複数のプロトコルや機能を同時に動かしても安定稼働し続ける高いパフォーマンスが欠かせません。
現実的なパフォーマンス指標として「レイヤー7コネクション/秒」を比較してください。Thunderシリーズは同等価格の他社製品と比較して、約2〜
4倍のパフォーマンスを実現しています。
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A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について
A10 Networks(NYSE: ATEN)
はアプリケーションネットワーキング分野における
リーダーとして、高性能なアプリケーションネットワーキングソリューション群を
提供しています。世界中で数千社にのぼる大企業やサービスプロバイダー、大規
模 Webプロバイダーといったお客様のデータセンターに導入され、アプリケー
ションとネットワークを高速化し安全性を確保しています。A10 Networks は
2004 年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本拠地を置き、
世界各国の拠点からお客様をサポートしています。
A10 ネットワークス株式会社は A10 Networks の日本子会社であり、お客様の
意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキング
ソリューションをご提供することを使命としています。
詳しくはホームページをご覧ください。
URL:http://www.a10networks.co.jp/
Facebook:http://www.facebook.com/A10networksjapan
A10ネットワークス株式会社
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Thunder TPS、
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