馬塲社労士行政書士事務所通信

馬塲社労士行政書士事務所通信
2012年
4 月号
目次:
高年齢雇用継続給付
1
助成金速報
2
雇用保険料変更のお知らせ
3
顧問先様のサービスご紹介
4
シリーズ第3弾
知って得する税金の話 Vol.3
5
無料セミナー開催のご案内
6
60歳以上の従業員を再雇用する際の強い味方!!高年齢雇用継続給付金
◆「希望者全員の65歳までの雇用義務化」にむけた動き
皆様は、事務所通信2月号でご紹介した「希望者全員の65
①60歳から65歳までの間に支払われる各月の賃金額が、6
0歳退職時の賃金の75%未満であること
歳までの雇用義務化に向けた動き」という記事を覚えていらっしゃ
②60歳で退職するまでに、雇用保険に加入していた期間が5
いますでしょうか。
年間あること
現行の年金制度に基づき、平成25年以降は、公的年金
(報酬比例部分)の支給開始年齢が段階的に65歳まで引
※雇用保険加入期間は、他の会社で加入していた期間も通
算できます。
き上げられることが決まっていることから、厚生労働省は、高齢者
ただし、以下の場合は通算できません
の「雇用」と「年金」が確実に接続するよう、希望者全員の65
・未加入期間が1年以上開いているとき
歳までの雇用確保措置の実施を検討しています。この措置が実
・雇用保険に入っていない期間に失業保険の給付を受けた
場合
施されると、企業にとっては非常に大きな負担となります。
そこで、今回は、高齢者の雇用を継続する際に大変メリットとな
③雇用保険の被保険者であること
る「高年齢雇用継続給付」制度をご紹介致します。
◆高年齢雇用継続給付を利用すると
◆高年齢雇用継続給付
高年齢雇用継続給付とは、高年齢者の就業意欲を維持、換
気して、65歳までの雇用の継続を援助・促進することを目的と
する制度であり、一定の要件(※)に該当する60歳以上6
5歳未満(つまり、再雇用・継続雇用された高年齢者)が現
この給付金の最高額は60歳以上65歳未満の間の賃金
総額に応じて、各月の賃金の15%相当額になります。
では、実際に「高年齢雇用継続給付」を使えばどのようになる
か、シミュレーションをしてみましょう。
(例)60歳退職前に年収720万円あった人が、約半分
役の時よりも低い賃金で就労している場合に、本人に支給され
の324万円、3分の1の240万円になった場合(税金に
るものです。
ついては、扶養家族は妻一人、生命保険控除10万円で計
算)
(※)一定の要件とは、下記の要件を全て満たすことをいいま
す。
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60歳時
◆会社側の制度利用◆
60歳以降
年収720万円 年収324万円 年収240万円
給料(月給)
50万円
27万円
20万円
年間ボーナス
120万円
0円
0円
社会保険料
▲91.0万円 ▲42.1万円 ▲30.1万円
税金(所得税・住
民税)
在職老齢年金
高年齢雇用継続給
付
▲63.4万円 ▲14.0万円 ▲5.8万円
-
48万円
108万円
-
48.6万円
36万円
この高年齢雇用継続給付は、上記の通り、60歳以上の就
労者に支給されるものなので、助成金のように、直接会社に金
銭が支給されるものではありません。
しかし、この制度の説明を従業員に実施し、理解を得ることに
より、60歳以上の高年齢者を再雇用する際の賃金変更にス
ムーズに応じてもらうことが可能になります。
例えば、上の例で言うと、「労働時間が1/2、賃金は1/3
に変更してほしい」とお願いした場合、労働者の方は、「手取りが
1/3になるのは嫌だ!」と拒否される方がほとんどでしょう。
しかし、「労働時間は1/2になるけど、手取り金額は、今の
60%以上にはなるよ」とご説明された場合、ラッキーと思い、同
実際の手取額
約565.6万円
約364.5万円
約348.1万円
このように、給料が下がっても、「在職老齢年金」と「高年齢雇用
継続給付」を上手に組み合わせれば、実際の手取額は思ったよ
り下がらないことになります。
意される方も多いのではないでしょうか。
つまり、この制度を利用することにより、高年齢者の再雇用・継続
雇用による、会社の人件費負担を大幅に軽減することが可能に
なります。
この制度は、絶対に利用しないと損です。従業員様、会社様双
方のためにも、是非ご検討下さい!
助成金速報 ―3年以内既卒者トライアル雇用奨励金廃止のお知らせ―
以前より、多くの顧客様にご利用いただいておりました、3年
-受給額-
以内既卒者トライアル雇用奨励金が平成24年6月で廃止さ
・有期雇用(トライアル雇用)期間:1人につき月額10万
れることとなりました。
円(原則3ヶ月)
こちらの助成金は、原則として雇い入れのみにより助成金を受
・正規雇用から3ヶ月定着後:50万円
合計80万円支給
給できるため、非常に利用しやすい助成金となっております。
また、助成額も高く、事業主様に大変メリットのある助成金で
すので、今一度、利用要件をご連絡させて頂きます。
◆助成金支給対象期限◆
上記の助成金は、平成24年6月末までにハローワークから
◆3年以内既卒者トライアル雇用奨励金
卒業後3年以内の既卒者(※)を、ハローワーク経由で正
社員として雇用した場合に活用出来ます。
(※)対象となる従業員は、平成22年3月以降に大学、
大学院、短大、高専、専門学校、高校、中学を卒業し、卒業
後安定した職業についた経験がなくハローワークに求職登録して
いる40歳未満の方です。
紹介を受け、平成24年7月末までに雇用開始した労働者が
対象となります。
新採用・補充採用を予定されている事業主様は、是非ご検討
下さい。
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-平成24年4月分の給与から、雇用保険料率が引き下げになりましたー
雇用保険制度とは、労働者の方が失業した場合に失業給付をしたり、先にご紹介をした高年齢雇用継続給付金を
支給したりと、労働者の生活及び、雇用の安定を図ること等を目的とした、雇用に関する総合的な機能を思った制度
です。
雇用保険料は、労働者の方と事業主様がそれぞれの割合で負担することになるのですが、その保険料率が平成24
年4月1日より引き下げになりました!
・本人負担分 6/1000→5/1000
・事業主負担分 9.5/1000→8.5/1000
顧問先様のサービスご紹介シリーズ第3弾
~株式会社さくらツアー様~
今回は、鹿児島を拠点とし、沢山のお客様に日本、世界の空の
興味を持たれた方、快適な旅行を楽しまれたい方、出張等の際
旅をご案内されております、旅行代理店の「株式会社さくらツア
の交通機関の予約の負担を軽減されたい方は是非、さくらツアー
ー」様をご紹介させて頂きます。
様にご相談されてはいかがでしょうか。
株式会社さくらツアー様は、国内旅行の取り扱いに特化されてお
り、(特に鹿児島⇔東京間の旅行に特化されております)すべ
◆◇会社概要◇◆
てのお客様に、安全・安心・便利な「旅」の提供することにより、
株式会社さくらツアー
幸福( しあ わ せ) な「 時」 を 創造 する こ とを 企 業理 念と して
代表取締役社長 吉満正広
日々、サービスに邁進されております。
◆鹿児島本社◆
鹿児島下荒田にある本社及び東京支店の店頭では、経験豊
〒890-0056 鹿児島市下荒田 1-20-7
富なスタッフの方が現地の情報を交えて、お客様が安心して旅行
TEL:099-286-0539
できるプランを丁寧にご提案されています。
FAX:099-214-5244
旅行に関するお問い合わせは、お電話での対応の他、ホームペ
営業時間:(日・祝日休業)
ージより、インターネットでの受付もされております。
平日 9:00~18:00
また、さくらツアー様のホームページでは、お問い合わせの他、「旬
土 9:00~17:00
のおすすめツアー」のご紹介や、スタッフの方の「旅行記ブログ」欄
◆東京支店◆
等もあり、充実の内容となっております。
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ちなみに、少しだけ紹介させて頂くと、5月のおすすめツアーは「魅
TEL:03-6858-3020
惑のバリ島オリジナルツアー」等のようです。聞いただけで旅行に行
FAX:03-6858-3036
きたくなるようなツアーですよね。
営業時間:(土・日・祝日休業)
の交通機関の予約の負担を軽減されたい方は是非、さくらツアー
9:00~18:00
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知って得する税金の話 Vol.2
知って得する税金の話 Vol.3
~田崎稔税理士事務所 税理士 太田圭子~
~田崎稔税理士事務所 税理士 太田圭子~
知って得する税金の話 Vol.3
★ 活用しましょう贈与税の特例!!~525 万円の税金がゼロに~
H23 年 12 月末日でリミットを迎えた贈与税の特例がバージョンアップされて、3 年間延長されました。子供や孫が家を買う時
の資金を贈与した場合の税金が免除されます。新たに追加された内容は省エネ・耐震住宅の場合の特別枠ができた点で、最
大で 1,610 万円までの贈与が税金なしで、できるようになりました。普通に一年で 1,610 万円の贈与を受けた人の贈与税は
525 万円になります。それが無し!!ということになれば子供や孫が家を買うお金を援助してやろうと検討中の方ならぜひこの特
例を活用したいですね。 この特例は相続税の節税対策としてもとても有効です。精算課税贈与や、亡くなる 3 年前までの普
通の贈与のように相続財産に持ち戻されて相続税がかかることもありません。ただし、注意も必要です。これだけお得な特例です
ので税金がでなくても必ず申告が必要ですし、贈与を受ける人の年齢、所得など条件をクリアする必要があります。身近な税理
士に必ず相談しましょう。
記事に関するご質問やご相談がありましたら、いつでもお問い合わせ下さい。
税金のご相談は福岡の田崎税理士事務所へ!
福岡県福岡市南区野間4-2-10 ダイヤハイツ野間206号
TEL:092-511-3101
E-mail:tasaki.m.ota@mbr.nifty.com
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馬塲社労士行政書士事務所
馬塲社労士行政書士事務所は、年金
申請のサポート、助成金支給申請のサ
合同会社ランブリッジ
ポート、定款作成を通じた会社設立支
援、就業規則や人事考課制度の診断
と作成、労働問題の解決などの社会保
険労務士業務と、契約書作成、官公
庁に対する書類提出の代行及びサポー
トの業務を行なっています。
これらの業務について興味を持たれた
方は、遠慮なく弊所までご連絡下さい。
鹿児島 Office
〒890-0056 鹿児島市下荒田 1 丁目 41 番 8 号
( ユーミーリンクビル 302 号)
℡ 099-297-4466
FAX:099-297-4467
Email: runbridge0805@gmail.com
福岡 Office
〒810-0051 福岡市中央区大濠公園 2-35
http://sr-baba.jp
(ジ・アパートメント大濠 402 号室)
馬塲社労士行政書士事務所主催!
無料セミナーのご案内
これまで弊所では、個別の顧客様訪問の際に、助成金や就業規則のご説明、
ご案内をさせていただいておりましたが、今までよりよりスピーディーに、より多くの情
報を顧客様にお伝えし、より多くの方に助成金等メリットのある制度をご利用頂
きたいとの思いから、平成24年度より、毎月県民交流センターの会議室を貸
し切り、顧客様への無料セミナーを開催することとなりました。
セミナーの内容と致しましては、「助成金ご利用のご説明」「就業規則ご説明」
「年金のご説明」等、顧客様よりご相談の多いテーマを扱わせて頂く予定です。
毎月のセミナー開催前には、各担当より、日時、取り扱いテーマ等をご連絡させ
て頂きますので、興味のある方は是非ふるってご参加下さい。