福岡女子大学広報 NO.92(Autumn)

92
No.
Autumn
2015
Contents
平成27年9月撮影
国際交流の今
生涯学習カレッジ………………………………… 4
フランス語コンクール …………………………… 8
EATプログラム …………………………………… 2
アメリカ領事館共催セミナー ………………… 5
交換留学 ………………………………………… 2
なでしこキッズスクール ………………………… 5
環境計量士資格取得 ………………………… 8
減塩サミット ……………………………………… 9
WJCプログラム閉講式 ………………………… 3
香住丘校区夏祭り ……………………………… 5
能楽への誘い …………………………………… 9
WJC留学生から ………………………………… 3
学術研究助成金 ………………………………… 9
TOEFL対策講座 ……………………………… 3
研究室紹介 ………………………………………… 6
地域交流の今
TOP
ICS
国際化推進基金 ………………………………… 11
アートトラックプロジェクト ……………………… 4
やずや奨励賞受賞 ……………………………… 8
オープンキャンパス報告 ………………………… 11
公開講座・講演会 ……………………………… 10
国 際 交 流 の 今
食・健康学科3年
EATプログラムに参加して
柚木崎 里紗
2015年8月1日∼8日 マヒドン大学
(タイ)
9日∼15日 福岡女子大学
今回で4回目の開催となる今年度は、韓国の梨花女子大学校、
タイのマヒドン大学、そして本学の3大学合同で行われ、3か国の学
生がEATプログラムに参加するのは今年が初めてでした。2週間の
このプログラムは、1週目のマヒドン大学でのプログラムに引き続き、
2週目は本学でのプログラムが実施されました。タイではハーブや香
辛料などを使用したタイ独自の食文化や伝統について、福岡ではア
ジアの食文化について様々な方面からスポットを当てた講義や調理
実習、フィールドトリップなどがありました。プログラムの最初の方は
なかなか英語で他国の学生とコミュニケーションが取れず国ごとに
行動することが多かったのですが、タイでリゾートに行ったときに各
国1人ずつが同じ部屋に泊まったり、2週間を通して行われたグルー
プワークなどを通して少しずつ打ち解け、最後の方はお互いに冗談
を言い合ったり積極的に話したりするようになっていました。このプ
ログラムは同世代の学生と共に2週間生活をするので、日々の生活
の中で文化の違いを感じたり、また同世代だからこそ英語をたくさ
ん使ってコミュニケーションをとることができたと思います。言葉で
は言い表せないくらいとても充実した2週間になりました。
国際教養学科4年
イギリス留学を終えて
長崎 綾香
マンチェスター大学
(イギリス)
2014年9月10日∼2015年7月1日
中学生の時に英語を好きになって以来ずっと念願だった、
「長期留学をすること」を叶える事となり、イギリスのマンチェスター大学へ福岡女子
大学から初めての留学生として、1年間の留学を行いました。1年間はあっという間で、ヨーロッパやイギリス国内をたくさん旅行したり、友達と
パーティをしたり、楽しい時間を過ごすのはもちろん、泣いたり悩んだりした事もたくさんありました。現地の学部生に混じり、ハイレベルな授業
を受ける事は難しく、何度も自分の事が嫌いになりました。しかし半年が経った頃には、自分から積極的に発言できるようになり、授業を楽しめ
るようにまで成長していました。何でも自分の英語力の低さのせいにせず、積極性やコミュニケーション能力など、根本的な事から見直すように
なってからは、落ち込む事も少なくなり
ました。厳しい環境の中で確実に自分
の成長を感じ、たくさんの大切な友達
と出会い、イギリスという国・文化を生
に感じ、世界観を大きく広げ、マンチェ
スターでの1年間は、今までの「私」を
変え、これからの「私」を作っていく、
私の人生の中でかけがえのない時間と
なりました。留学を支えてくれた親や
友達、周りの人々への感謝を忘れず、
今後も積極的に色々な事に挑戦し、こ
の留学生活を活かしていきたいです。
02
Fukuoka Women’s University
2015年度春学期WJCプログラム閉講式
国際化推進センター
8月7日(金)、短期留学生受入れプログラム、WJC(The World of Japanese
Contemporary Culture Program)2015年度春学期の閉講式を本学セミナー
室にて挙行しました。
閉講式では、梶山学長による修了証授与や、WJC修了生24名、JD-Mates
WJC副リーダーによるスピーチが行われました。友人との別れを惜しみ、感極ま
る学生も多く、本学での留学経験が今後も彼女たちの支えになればと願います。
国際文理学部発足を記念して開設したWJCプログラムも来学期(10月)で
5年目を迎えます。参加する留学生を海外の有力な協定校に限定し、継続的
に運営することで、海外における本学のプレゼンス向上に繋げています。
秋学期には11大学より19名の留学生がやってきます。本学の学生の皆様に
は、
「国際学友寮 なでしこ」にてWJC留学生と交流していただくとともに、英語
によるWJC開講科目を受講することで「学内留学」を経験していただくことを期
待しています。WJC留学生と共に「次代の女性リーダー」を目指しましょう!
Studies and Girl Power
― A Year in Fukuoka
WJC留学生
ミュンヘン大学
(ドイツ)
GEIGER, Christina
Spending one year in Fukuoka as exchange student has been an experience full of
new things, friendships and wonderment. I have been able to explore fascinating Kyushu,
find out a lot about other countries and even my own country. Thanks to living so close
together in the dormitory I had loads of opportunities to get together with young women
from Japan and over the world not just in class, but on many other occasions as well.
Looking back, what I thought would be cultural differences I should prepare for turned
out to be things everybody had in common, just expressed in different ways. I am
convinced that this kind of bond between all kinds of students is quite unique to FWU.
My time in the WJC program will continue to inspire me no matter what the future may
bring. It has been an intense time full of little challenges that had to be mastered each
day. But with every challenge mastered, I have been able to develop a more mature
personality. I learned to trust myself and be confident about what I do. Fukuoka itself is
a wonderfully charming, lively city with distinct character. I can t wait to visit again.
平成27年度後期
TOEFL®ITP試験
スコア・アップ講座の
ご案内
本学では、在学生の皆さんにとって必要な情報を提供し、効率的なTOEFL対策を進めてい
ただくために「TOEFL対策講座」を開催しています。
500点を目指すTOEFL講座【全3回】 11月10日、17日、24日
文法基礎固めコース【全3回】
直前リーディング講座【全3回】
TOEFLスキルアップセミナー
10月8日、15日、22日 11月26日、12月3日、10日 11月7日(予定)
上記日程をはじめ、ほかにも講座を用意しています。点数を伸ばしたい方、興味のある方は
是非ご参加ください。参加希望者はAEP事務室(B棟102)にて申し込みをお願い致します。教
室の関係上、人数には制限がありますので、お早めにお申し込みください。
03
地 域 交 流 の 今
アートトラックプロジェクトに関わって
環境科学科4年
神谷 ゆき乃
私たちは今回、dandanboxの鎌田様からお話をいただき、福岡運輸さんの使用する10トントラックに、私たちが交流している葦の家の仲間
の方の絵をレイアウトするというアートトラックプロジェクトに取り組ませていただきました。卒業研究や就活もあり、なかなか時間が合わない
中、なんとか時間を合わせて話し合いを進めました。また、デザインに関する知識が全くなかったため、いざレイアウトを考えるとなると、なる
べく多くの仲間の絵を使いたいという想いが先行してごちゃごちゃしたレイアウトになってしまいました。福岡運輸さんの希望に沿ったレイア
ウトを考えることができず、とても悩みましたが、デザイナーの久保さんからの助言をいただいたことで、多くの方の作品を使い、シンプルなデ
ザインに仕上げることが出来ました。実際に完成したトラックを見て、私たち自身嬉しかったのはもちろんですが、何より葦の家の仲間の方が
とても喜んでくれた
のを見て、今までに
ないほどの達 成 感
を感じました。これ
から、私たちが考え
たトラックを見て、
障 が いを持った方
の素 晴らしい才 能
をより多くの人 に
知っていただければ
と思います。
「福岡女子大学生涯学習カレッジ2015」が
始まりました
地域連携センター
今年度の新たな取組みとし
て、「福岡女子大学生涯学習
カレッジ2015」をスタートしま
した。
「感性」をキーワードに、前
半は「日常の 芸 術」、後 半は
「地域と食文化」について大
学と受講者が共に学ぶ、6月か
ら12月までの全14回の講座で
す。30名の定員に対して、29名
の方にお申込みいただきました。
第1回目は、福岡女子大美術館の展示作品についてご紹介し、第2回目は、九州大学の末廣香織准教授と久米設計の設計士の方を講師に
お招きし、女子大や福岡県内の博物館の設計コンセプトや、人が集まる施設の今やこれからの形についてお話をしていただきました。第3回目
は、アクロス福岡で開催している「九州市民大学」を聴講し、第4回目は、
「帰ってきたヨッパライ」等で有名な作詞家で、白鴎大学副学長のきた
やまおさむ氏に、主に江戸時代の浮世絵を題材に、日本文化の中の母子関係についてお話しいただきました。
5回目以降も、各界の専門家の方を講師としてお招きした講演や、市内の美術館や和食レストランを訪問するなど、学習に「遊び心」を取り入
れたこれまでとは違った形の学び方を追求していきます。
04
Fukuoka Women’s University
福岡女子大学と在福岡アメリカ領事館共催で
国際セミナーを開催しました
地域連携センター
6月19日(金)、在福岡アメリカ領事館との共催に
よる国際セミナー「気候変動問題をビジネスチャン
スに―アメリカの新たな挑戦―Confronting Climate
Change while Creating Business Opportunities」を、
大学会館で開催しました。
省エネ対策に取り組むアメリカのスタートアップ企
業のケン・ヘイグ博士を講師としてお招きし、気候変
動問題に対する革新的な取組みについて、お話しを
いただきました。イノベーションを通じて環境問題に
取り組みながら、如何にして雇用を生み出すのか、起業を目指すには何をすべきなのか等を考察するよい機会となりました。
また、講演会終了後には、環境科学科の学生とランチミーティングも行いました。国際的に活躍している専門家のお話を直接お聞きすることが
でき、学生にとって貴重な体験となりました。
今年度も「なでしこキッズスクール」が始まりました
地域連携センター
6月20日(土)に、学生有志による、香住丘小学校5、6年生の皆さん(事前登録した20名)に
大学サークル活動にちなんだ体験をしてもらう「なでしこキッズスクール」が始まりました。
昨年度から始めた学生と地域の小学生との交流事業ですが、たいへん好評をいただき、今
年度も継続して実施することができました。来年の2月まで、計8回開催する計画です。
当初、2名で始めた学生グループ「なでしこキッズスクール実行委員会」も、今年度の新入生
を迎えて大所帯となり、サークル「なでしこ」として、なでしこキッズスクールの運営の他に、学
内イベント時における学童預かりや、後期から再開予定の香住丘公民館の「香住っ子ひろば」
へのボランティアとしての参加など、活動を拡大していく予定です。
夏祭りと地域交流
国際教養学科1年
真栄田 夢歌
今年の香住丘校区夏祭りは香椎花園のステージ付近で行われ、私はステージでの演
奏と受付のお手伝いに参加しました。ステージでの演奏は、来場される地域の方のこと
を考えて選曲し、バンド同好会の代表として九州大学の学生と一緒に行いました。当日
は、予想をはるかに上回る来場者に驚きを隠せませんでしたが、練習してきた成果を十分
に発揮できたと思います。演奏中に観客席で手拍子をして下さっている地域の方もおり、
とても演奏しがいのある楽しいステージとなりました。受付では、後から後から押し寄せ
てくる来場者の波にのまれそうになりながらも、老若男女が訪れることに香住ヶ丘の活発
な地域交流を感じました。祭りの最後には全員で行う盆踊りがあり、子どもから大人まで
輪になって祭りを締めくくりました。今回の祭りを通して地域の方の温かさを感じ、今後も
活発に香住ヶ丘での活動に女子大の学生として積極的に参加していきたいと思いました。
05
研 究 室 紹 介
国 際 教 養 学 科
日本言語文化履修コース
教授
月野 文子
漢 詩 も 和 歌 もコミュニケーション の 手 段
当研究室には、日本の古典文学(主に和歌や漢詩文)を研究テーマとする学部生・大学院生が
集まります。私の研究テーマが中国古典文学と日本上代文学の双方にかかわりますので、比較文
学的な視点で作品研究をする学生も少なくありません。
卒論のテーマは万葉の恋歌から近世の漢詩人まで実に多様です。文献資料から情報を読み
じ づら
取って自分なりの推論を立て、それを証明していくわけですが、作品を理解するには〈字面の解釈〉
ではなく、作者の意図、その理由、文化的背景まで含めて、多角的に迫っていく必要があります。
古代は歴史的にも解明されていないことが多く、学生が集まると「なぜ?」
「誰に? !」
「どこから?」
「形は…紙?…木簡!!」疑問符のオンパレード。豊かな想像力は膨らんで妄想となり、ついには脱
線。しかし、その議論の繰り返しの中で独創性が育ち、説得力も応用力も培われます。
「疑問」が
全ての出発点です。
欧米言語文化履修コース
大 勢 を 疑 う 批 判 的 思 考 力
准教授
宮川 美佐子
私の研究室では、イギリスを中心とする英語圏の小説を扱います。3年生の演習、4年生の卒論、
大学院生の修士論文の三種のゼミで、学年に応じた研究を進めています。社会に出ることを許さ
れなかった時代の女性を描いた作品、IT産業に沸く現代インドのグローバル化の歪みを描いた作
品など、ゼミ生の興味は様々です。政治問題から、通常顧みられない身近な生活の一片まで扱え
る多様性が、小説の魅力です。
近代小説は、貴族の教養に支えられた詩や悲劇とは異なり、中産階級が生んだ、文学でもっと
も若いジャンルです。進取の気性に富み、情報源として社会に寄り添う形で誕生しましたが、進歩
や合理化、効率といった近代社会を支えた価値観に潜む問題をいち早く指摘、批判したのも小説
でした。その精神は21世紀の現在も有効です。小説を研究することは、大勢に流されず、自分で考
え、判断する力を育てることでもあります。
国際関係履修コース
准教授
馬場 優
国 際 関 係 履 修 コ ース 馬 場 ゼ ミ で や って い る こ と
馬場ゼミは国際関係論を学ぶということになっています。ただ、私の専門がヨーロッパの現代政
治や政治外交史であることもあり、そのような分野を全員で読む文献のテーマにすることが多いで
す。3年生のゼミの目標を私は2つ設定しています。まず共通の文献を全員で
読み、内容について議論していくことです。国際社会には何が正しい答えか
を断定することは非常に難しいことだと思っていますので、参加者にはいろい
ろな考え方が社会にはあることを理解していって欲しいと思っています。次に、
4年生の時に執筆する卒業論文の準備をしてもらうことです。そのために、各
自が気になる本を1冊ゼミで報告し、それについて議論をするようにしていま
す。その延長線上にあるのが、4年生のゼミです。ゼミではそれまでに準備し
ていた卒業論文に関連する文献などをまとめたものを各自に報告してもらい、
あれこれと議論をしています。学生の関心もいろいろとあり、私自身も勉強さ
せてもらっています。
06
Fukuoka Women’s University
環 境 科 学 科
環境物質履修コース
教授
佐藤 一紀
生 物 毒 から 薬 を 創 る
環境有機化学研究室(佐藤研究室)では自然環境中にある有機化合物、中でも生物の持つ毒
に注目して、そこから薬を創ることを目指して研究を進めています。どんな薬でも摂りすぎれば毒
になります。要するに危険な副作用が現れる量と有効な作用が表れる量の差が大きいものが薬、
小さいものが毒になります。その点で生物毒はごく微量で作用し作用部位も限定されていますから
上手く利用すれば副作用のない良い薬になります。実際にモルヒネより強力な鎮痛薬として実用
化されたものもあります。当研究室ではサソリの持つペプチド性の毒に関する研究を進めています。
サソリと言っても危険な種類はわずかで、大半は毒性の弱い種類です。シンガポール大学とルーバ
ン大学(ベルギー)との共同研究で毒性の弱いサソリの毒の構造と機能の関係を調べています。
当面の目標は自己免疫疾患の薬の開発です。いつか女子大発の新しい薬が世に出ることを期待し
ています。
環境生命履修コース
准教授
松尾 亮太
ナメクジに 学 ぶ
神経生物学研究室では、ナメクジの脳・神経系を対象として、行動学、生理学、組織化学、分
子生物学の手法を用いて、その秘めたる能力に迫ろうとしています。ナメクジは代表的な農業害
虫であり、我々ヒトがここまで彼らにてこずるのには理由があります。その理由のひとつに、とにか
く優れた脳神経系を持っているということが挙げられます。特に、ナメクジの学習・記憶能力、神
経再生能力などには目を見張るものがあります。人類が滅亡しても、彼らはきっとたくましく生き
残るでしょう。
「その研究は何の役に立ちますか?」などと無粋な質問をするなかれ。私たちは、
人類亡き後の地球の未来を引き継ぐかもしれない、強く頼もしい生き物に備わる素晴らしい能力
と行動原理に迫ろうとしているのです。現在は、ナメクジの脳神経細胞の核ゲノムDNA倍数化や、
眼を用いない光感知機構などについて研究しています。ご興味のある方は、いつでも研究室の扉
をたたいて下さい。
食・健 康 学 科
ビ ジネス 感 覚 を 備 え た 管 理 栄 養 士を目 指して
食料経済学研究室は、管理栄養士を志す学生たちが、食の生産から流通、消費にいたるフードシステムを経済
准教授
新開 章司
学的なアプローチにより解明を試みるという、まさに文理融合の研究室です。現場に足を運び、自らの目で確認
し、データを収集することも特徴です。
卒業研究では、例えば、腎臓病患者向けに開発された低タンパク米や低カ
リウム野菜などは、機能性に優れた画期的な商品ですが、品質や価格、販売
方法といったマーケティング面の課題があり、その解決策を研究しています。
他の例では、グローバル化が進み、病院や給食でも様々な食習慣(例えばイ
スラム教のハラル食)などに対応することが必要になっており、その対応策を
研究しています。そのような食にまつわる現代的な課題に対し、栄養士として
の知識とビジネスの知識の両方を動員して解決を目指しています。
また、商品開発プロジェクトやレシピコンテストにも積極的に参加しています。
みんなでアイディアを出し合い、ビジネスセンスを磨きながら、ウマイ!を探求
しています。
07
T O P I C S
TOPICS
1
や ず や 食と 健 康 研 究 所
助成研究奨励賞
受 賞にあたって
人間環境学研究科 栄養健康科学専攻 修士課程卒業(2013年度)
現:神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 栄養学科 助教
飯田 綾香
この度、やずや食と健康研究所助成研究(2012∼2014年)において奨励
賞をいただくことになりました。対象となったテーマは「NASHモデルマウス
の肝障害進行に及ぼす分岐鎖アミノ酸投与の効果」です。近年、食生活の
欧米化に伴い患者数が増加傾向にあるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)
の栄養療法の確立に向けた基礎研究の一部です。大学院在学中に助成研究として採択され、充実した研究生活を送
ることができました。今回の奨励賞受賞は、食・健康学科の中村強教授をはじめとする先生方や栄養学研究室の皆様
のご支援、ご協力によるものです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
現在、栄養学研究室での学生生活とこの助成研究をきっかけに、他大学ではございますが、管理栄養士として教員、
研究者の道を進んでおります。今回の受賞を励みに、研究者としてなお一層の努力を重ね、成長していきたいと思います。
TOPICS
7月5日(日)、第28回初心者のための九州フランス語コンクールに出場させて頂きました。
私自身人前でスピーチをすることは初めての経験であり、ましてや第二外国語として学んで
て頂いたたくさんの先生方、そして共にフランス語を勉強してくださった先輩方や友人達の
おかげで最後までやり遂げることができました。結果は見事4位入賞。駑馬十駕という言
葉がありますが、周りはフランス語を専攻
している人や1年生から現在に至るまで
みっちりと勉強している人ばかりの中でこ
のような成果を得ることができ、良い刺
激を受けると共に自信を持つこともでき
ました。すばらしい先生方と学友を持てた
ことに感謝の気持ちを忘れずに、これか
努 力の 成 果
し、最後まで御自分の時間を削りながらも練習に付き合ってくださった國府先生や協力し
︱フランス語コンクール
長谷部 里奈
に 参 加して ︱
いるフランス語でのスピーチということで出場を決めた際には不安でいっぱいでした。しか
2
国際教養学科3年
らも勉学に励んでいきたいと思います。
TOPICS
3
環境科学科3年
環境計量士資格取得
阿部 弓依
私は今年3月の環境計量士濃度関係の試験に合格し、8月に環境計量講習を修了
しました。環境計量士(濃度関係)は、大気や水など環境中に含まれる物質を定性・
定量し、経済産業大臣に代わって公的な計量証明書を発行することのできる資格で
す。本学教授の池田先生が週に1度勉強会を開いてくださり、勉強会仲間と切磋琢磨
して環境計量について学ぶことができました。私は生物を専攻しており、化学や機器
分析の知識が乏しかったため、女子大にある分析機器を使わせていただき勉強しました。合格率14%と難関の試験に
合格できたことは、私にとって大きな自信となりました。また、産業技術総合研究所での環境計量講習では、全国から
集まった環境関係の仕事に携わる方、行政の方、他大学の先生など多くの人とお話をすることができ、自分の進路につ
いて考える上で非常に貴重な経験となりました。これらの経験を活かして新しいことに次々と挑戦していきたいです。
08
Fukuoka Women’s University
TOPICS
4
﹁ 減 塩サミット 2 0 1 5
福 岡 ﹂の 開 催
in
食・健康学科 助手
(「減塩サミット2015 in 福岡」
実行委員会 事務局担当)
江頭 和佳子
平成27年5月23日(土)・24日(日)、
『2015ミラノ国際博覧会日本館認定イベント』として認定された「減塩サミット
2015 in 福岡」が福岡市天神のエルガーラ・パサージュ広場及び周辺施設において開催されました。事務局を福岡女子
大学に設置し、本学国際文理学部食・健康学科の早渕仁美教授が実行委員長を務め、食育ボランティアサークルの学
生がスタッフとして活躍しました。
開会式では特別顧問の梶山理事長・学長からご挨拶があり、会場では、和食文化継承と減塩をテーマにしたクッキン
グショー・パネルディスカッション・講演会、減塩調味料や減塩料理の紹介と試食、美・健康トークショー、食生活・塩
分チェックや血圧・骨密度・認知度測定と健康相談など、美味しく・楽しく・健康的な食生活をサポートする情報や食べ
物が提供されました。
TOPICS
企画展示「能楽への誘い」開催の先駆けとして、能楽に関する貴重
研究棟1階の多目的スペースで行われた本イベントでは、沖田千代
先生に能管演奏をご披露いただいた後、スヴェン・ホルスト先生と
能楽同好会の学生に仕舞(一曲の見せ場である独立した一部分を、
面・装束をつけず、紋 服・袴の姿で舞うもの)を演じていただきま
した。
山田先生にご寄贈いただいた能面の数々や、ホルスト先生編集の
能楽の世界を紹介する多数のポスター(日英両語で作成)に囲まれ
図書館企画展示
生をお招きして、6月29日(月)に関連イベントを催しました。
5
﹁ 能 楽への 誘い﹂
書とともに自ら打たれた能面を本学にご寄贈いただいた山田達夫先
た仮設の舞台は、留学生や卒業生など、参観に来られた多く方々によ
る盛大な拍手に包まれて、その幕を閉じました。その後の図書館での
企画展示「能楽への誘い」
(すでに開催終了)にも、多くの方々にお
越しいただきました。
TOPICS
6
公募枠研究助成
平成 年度
福岡女子大学基金
﹁学術研究助成金﹂
交付対象者決定
27
福岡女子大学学生及び卒業生対象。1件につき5万円を交付。
交付対象者
学年等
交付対象となる研究
都地 沙央里
福岡女子大学大学院
文学研究科 英文学専攻 博士後期課程
初期近代英国における女性の出版活動について
−Elizabeth Alldeを事例として
推薦枠研究助成
福岡女子大学大学院修士2年生及び博士前期課程2年生対象。1件につき3万円を交付。
交付対象者
学年等
交付対象となる研究
安樂 菜月
福岡女子大学大学院
人間環境学研究科 栄養健康科学専攻 2年
補酵素結合RNAの探索と機能解析
若松 有紀子
福岡女子大学大学院
文学研究科 国文学専攻 2年
近世随筆における教訓と面白味
−作品の構成・論理展開に着目して
真
福岡女子大学大学院
文学研究科 英文学専攻 2年
知奈美
『ハワーズ・エンド』における交通手段、絵画(芸術)
09
平成27年度公開講座・講演会のご案内
福岡女子大学公開講座
後に続く女性たちへ−秋枝先生からのメッセージを受けて−
13:00∼14:30 受講料無料
回
日程
テーマ
登壇者
1
11月17日
(火)
教職員の立場から
福岡女子大学教職員
2
2月20日
(土)
卒業生の立場から
福岡女子大学卒業生
知の発信−福岡女子大学研究紹介−
13:30∼15:00 受講料:1,000円(全4回分) ※高校生・本学学生無料
回
日程
テーマ
登壇者
1
11月7日
(土)
ナメクジの驚くべき能力
松尾 亮太(福岡女子大学准教授)
2
12月12日
(土)
和食ブームと日本の農業の未来
∼食材輸出は日本農業の救世主となるか!?∼
新開 章司(福岡女子大学准教授)
3
1月9日
(土)
新蘭学事始
∼戦後70年、オランダ社会の過去との向き合い方∼
吉田 信(福岡女子大学准教授)
4
2月13日
(土)
韓国における
『反日問題』の背景にあるもの
岡 克彦(福岡女子大学教授)
異文化への招待−国境や文化を越えて−
13:30∼15:00 受講料:1,000円(全4回分) ※高校生・本学学生無料
回
日程
テーマ
登壇者
1
1月31日
(日)
世界と出 う
∼大学教育の今日的課題と海外体験学習
2
2月7日
(日)
バングラデシュにおけるグラミン銀行の
貧困緩和の方法
チョウドリ マハブブル アロム
(福岡女子大学教授)
3
2月14日
(日)
スリランカの国内社会における紛争と和解:
新しい民主主義とガバナンスの可能性
パスマシリ・ジャヤセーナ
(福岡女子大学准教授)
4
2月21日
(日)
文学・映画における食生活描写の文化的意義
和栗 百恵(福岡女子大学准教授)
スコット・ピュー(福岡女子大学教授)
E-mail、
Fax、
葉書のいずれかに、
① 希望講座名、
② 氏名
(フリガナ)
、
③ 住所、
④ 電話番号、
⑤ 年齢、
⑥Fax番号
(Fax申込
の方のみ)
をご記入の上、
地域連携センターまでお申込みください。
お電話でも受け付けております。
受講方法
お申込み・
お問い合わせ先
福岡女子大学 地域連携センター
TEL:092-661-2728
(直通)
FAX:092-692-3220
E-mail:rcle@fwu.ac.jp URL:http://www.fwu.ac.jp/collaboration/
ノーベル化学賞受賞者講演会
白川英樹先生2000年ノーベル化学賞受賞記念講演会
回
日程
1
11月6日
(金)
お申し込み方法
お申込み・
お問い合わせ先
10
Fukuoka Women’s University
テーマ
知るということ
∼セレンディピティーと待ち構えた知性∼
16:00∼18:00 受講料無料
登壇者
白川 英樹(筑波大学名誉教授)
E-mail又はFaxに、①氏名(フリガナ)、②住所、③電話番号、④年齢、⑤性別、⑥Fax番号(Fax申込の方のみ)
を記入して、
下記までお申込みください。
お電話でも受け付けております。
福岡女子大学 地域連携センター
TEL:092-661-2728
(直通)
FAX:092-692-3220
E-mail:c-renkei@fwu.ac.jp
(←公開講座の申込先とは異なります。
ご注意ください)
「福岡女子大学 国際化推進基金」
ご寄附へのお礼とお願い
平成23年4月の新学部(国際文理学部)の発足に伴い、その教育理念をより強力に実現するため、大学の国際化を積極的
に推進することを目的とした「福岡女子大学 国際化推進基金」を創設し、平成22年12月から寄附金の募集を開始しております。
これまでに、本学卒業生の皆様を始めとして多大なご協力・ご支援を賜っており、ご寄附を頂いた皆様に厚くお礼申し上
げます。
本号では、平成27年3月1日から平成27年8月31日までにご寄附を頂いた皆様のうち、掲載についてご了解を頂いた方々の
ご芳名、寄附金額をご紹介させていただきます。今後とも、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
1.お名前・寄附金額の掲載についてご了解いただいたご寄附者様 (寄附金額別、五十音順) ※( )内の数字は、累計寄附回数(回目)
です。
〔5万円以上30万円未満〕
帆足 靖子様(3)
光石 京子様(4)
〔5万円未満〕
久保山君枝様(5)
山
二三代様(4)
2.お名前のみの掲載についてご了解いただいたご寄附者様
(五十音順) ※( )内の数字は、累計寄附回数(回目)
です。
江頭 勝子様(2)
川北テル子様(5)
武智 康子様(3)
開本 昌子様(2)
松垣百合子様
矢野芙美子様(3)
井 三重様(2)
太田 弘子様(3)
君島 和子様(3)
中島千代子様(4)
藤田美奈子様
三田 雅子様(3)
矢部千壽子様(5)
吉岡 紋子様(3)
福岡女子大学 国際化推進基金 ご寄附の状況
(平成27年8月末日現在)
年度
平成27年度
総計
寄附件数
寄附金額 79件
1,109,000円
1,266件
31,529,000円
※総計は平成22年度から平成27年度まで
勝野フサヨ様(2)
篠原 政枝様
中田 保子様(3)
前田 幸美様
村上 祥子様(3)
山口 優子様(4)
壁村 久美様(2)
須藤 壽恵様(4)
平石 靖子様
政野 照子様
八木 良子様(3)
山路 英子様(2)
「福岡女子大学 国際化推進基金」についての詳しい情報につ
いては、大学ホームページをご覧いただくか、下記のお問い合
わせ先までご連絡をお願いします。
公立大学法人福岡女子大学
福岡女子大学
国際化推進
基金に関する
お問い合わせ先
福岡女子大学 国際化推進基金事務局
〒813-8529 福岡市東区香住ヶ丘1-1-1
TEL:092-661-2411(代表)
FAX:092-661-2420
E-mail: fukujokikin@fwu.ac.jp
OPEN
CAMPUS
2015年度の「オープンキャンパス」
を8月2日
(日)
に本学キャンパスでおこないました。
当日は猛暑の中、福岡県内をはじめ、県外からも多くの高校生、保護者の方にお越しいた
だき、総来場者は過去最高の1,878名にのぼりました。
会場では、大学の沿革や国際文理学部に関する「全体説明会」、
「 各学科説明会」、
「 模擬
授業」や「研究室見学」、在学生スタッフや教職員による「個別相談コー
ナー」、在学生がツアーガイドとなりキャンパス内を見学する「キャンパ
スツアー」などを実施しました。実際にキャンパス内を歩き、教員、大学
スタッフや在学生と話すことで、キャンパスの雰囲気を感じていただけ
た一日となりました。
次回日程
春のキャンパス見学&相談会
2016年3月26日(土)
※時間や内容につきましてはホームページにてご確認ください。
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