教育目標「考える子」「力を合わせる子」「きたえる子」 あかつか 新潟市立赤塚小学校 学校だより 平成27年度 第12号 発行日 28年2月19日 TEL 025-239-2019 FAX 025-239-3803 『心の才能』を伸ばす 教務主任 亀倉 隆嘉 最近,なつかしい出会いがありました。ちば あきお作「キャプテン」です。私が小学生の頃,夢 中になって読んだ野球漫画です。弱小チームだった墨谷二中が谷口や丸井といったキャプテンを中心 に猛練習に取り組み,チームとして成長していく物語です。 この漫画には,「ドカベン」の山田 太郎や「巨人の星」の星 飛雄馬のようなスーパースターは存 在しません。監督やコーチも存在しません。存在するのは,「うまくなって試合に勝ちたい。」「うま くなりたい。だったらもっと練習しなくっちゃ。」という一人一人の強い思いとひたむきな努力,「努 力すれば必ず報われる」という信念です。 『心の才能』私が今一番気に入っている言葉です。 この言葉は,皆さんもよくご存知のシンクロナイズドスイミング指導者・井村 雅代さんの自著「シ ンクロの鬼と呼ばれて」の中に出てきた言葉です。井村さんは,日本代表コーチとして6回・中国ヘ ッドコーチとして2回,連続8回全てのオリンピックでメダル獲得という信じられない実績をもつ指 導者です。多くの選手を指導してきた井村さんだけに説得力が違います。 「選手を選ぶとき,みんな言いますよね。……(中略)音感がいいとか悪いとか, 足が長いとか。 いろいろ言うけど。結局,一番大事なのは「心」 『心の才能』なん です。 」 『心の才能』がなかったら,選手は絶対上手になりません。 」 「できないのは,自分の努力が足りないんだ。だから,もっと努力しよう。」 と思えることが,『心の才能』なんです。 「私はまだこれができないから,できるまでやろう。」という『心の才能』さえ あったら,何でもできるようになるんです。 * 井村 雅代 著 「シンクロの鬼と呼ばれて」から引用 2月初めに,学級担任が研究会参加のため,代わりに教室に行きました。子どもたちとゆっくりと 話したり,一緒に勉強したりするのを楽しみにしていました。 驚きました。子どもたちの成長に。あいさつリレー,友達へのほめ言葉のシャワー,学習に真面目 に取り組む姿,当番や係の仕事を精一杯やり遂げようとする姿,その学級は,まさしく「笑顔と拍手 のあふれる学級」でした。子どもたちの大きな成長に感動するとともに,学級担任が4月から積み重 ねてきた努力と学級担任の『心の才能』に深い敬意をもち,うれしい気持ちになりました。 私たちの目の前にいる子どもたちは,一人一人大きな夢や目標をもって生活しています。それが叶 うのは明日かもしれません。1年後かもしれません。5年後,10年後,いやいやもっともっと先か もしれません。今努力をやめれば明日叶う予定だった夢や目標も叶うことはありません。 だから,一日たりとも努力を怠ることなく,努力を継続することが大切です。それが, 『心の才能』 です。 私たち大人には,子どもたちのがんばりや努力を認め,励まし,時には叱咤激励し,子どもたちの 『心の才能』を伸ばす役目があります。学校・家庭・地域が一緒になって,子どもたちの『心の才能』 を伸ばしていきましょう。
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