年度 教養学部講義案内(全ページ)

教養学部
平成11年度
講義案内
平成11年度教養学部学年暦
学
年
開
始
4 月 1 日(木)
入学式及びオリエンテーション
4 月 8 日(木)
新 入 生 ガ イ ダ ン ス
4 月 9 日(金)
前
4 月12日(月)∼ 7 月23日(金) 15週
期
授
業
Ⅰ
(「弾力的運用期間」
夏
前
季
期
休
授
業
7 月19日(月)∼ 7 月23日(金) 1 週)
業
7 月26日(月)∼ 8 月31日(火)
Ⅱ
9 月 1 日(水)∼ 9 月 7 日(火) 1 週
(「弾力的運用期間」
9 月 1 日(水)∼ 9 月 7 日(火) 1 週)
前
期
試
験
9 月 8 日(水)∼ 9 月14日(火) 1 週
秋
季
休
業
9 月16日(木)∼ 9 月30日(木)
後
期
授
業
Ⅰ
10月 1 日(金)∼12月22日(水) 12週
(「弾力的運用期間」 12月17日(金)∼12月22日(水) 1 週)
冬
後
後
季
期
期
休
授
業
試
業
12月24日(金)∼ 1 月 7 日(金)
Ⅱ
1 月11日(火)∼ 1 月28日(金) 3 週
験
1 月31日(月)∼ 2 月10日(木) 2 週
(但し1 月31日(月)∼ 2 月 4 日(金) 1 週で実施)
卒 業 式 ( 予 定 )
3 月24日(金)
学
3 月31日(金)
年
終
了
*「弾力的運用期間」は集中講義等に用いる
1・2 時限
8:40∼
8:40∼10:10
3・4 時限
10:20∼
10:20∼11:50
時 間 表
5・6 時限
12:40∼
12:40∼14:10
CONTENTS
Ⅰ.基礎演習
Ⅱ.専門基礎科目
Ⅲ.専門科目
Ⅳ.卒業論文・卒業論文演習
Ⅴ.平成11年度授業科目英文名
7・8 時限
14:20∼
∼15:50
14:20
9・10 時限
16:00∼
∼17:30
16:00
▲目次へ戻る
Ⅰ.基礎演習
①
基礎演習は専門基礎科目に含まれる。
②
教養学部のすべての基礎演習から、2年次終了までに4単位
以上を修得しておく必要がある。
③
②の要件を満たしていない場合、他の科目の単位を十分修得
していても、3年次になれない。十分に注意すること。
④
専攻コース選択を円滑にすすめるため、所属を希望する専攻
コースの基礎演習については、1年次に、各専攻コースにつき
ひとつは履修しておくことが望ましい。
⑤
基礎演習はすべて重複単位は不可とする。
なお、専門基礎科目、専門科目で、専攻コース別履修表の
「履修制限」に「*」印が付されている授業科目は、すべて
「重複単位修得不可」となっている。
⑥
基礎演習については、履修人数制限が行なわれる場合がある。
⑦
専攻コースごとの卒業要件については「専攻コース別履修表」
を参照すること。
▲目次へ戻る
授業科目番号 01901 担当教官 長谷川 三千子 標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 哲学・思想コース基礎演習A
曜日
金
時限
3・4
副 題 『メノン』を読む
前年度・次年度との関係 特になし
授業の内容
哲学を学ぶということは、「よく考える術」を学ぶことであると同時に「テキストをよく
読む術」を手に入れることでもある。その点で、プラトンの数々の対話篇は、その両方を同
時に学ぶことのできる、何よりの入門書である。
今年とり上げる『メノン』は、「徳」についての対話であり、比較的平易な内容でありな
がら、充分にソクラテスの哲学的方法の真髄をうかがわせてくれる対話篇である。これを読
みすすみ、討議することで「哲学」の第一歩を味わっていただきたい。
スケジュール
二・三週間に一回づつのミニ・レポートを書いてもらいそれに対して、そのつどコメント
を書いてお返しする、ということをしながら、ゼミをすすめてゆく予定。
テ キ ス ト
『メノン』プラトン著 藤沢令夫訳(岩波文庫)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席点およびレポートによる。
他
− 3 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01902 担当教官 加地 大介
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 哲学・思想コース基礎演習C
曜日
水
時限
3・4
副 題 分析哲学入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
分析哲学とは、概念分析を中心的方法として個々の哲学的問題に取り組んでいく、哲学の
一形態です。現代では特に英米圏で主流となっていますが、我が国でも近年そのスタイルを
採用する研究者が増えています。この演習では、日本での分析哲学研究において大きな影響
を与えてきた大森荘蔵(残念ながら一昨年故人となりました)の『流れとよどみ・・哲学断
章・・』を読んでいきます。この本は、雑誌に連載された半ばエッセイ風の哲学小論を集め
たものですので、分析哲学への入り口として好適だと思います。
スケジュール
第1回 分析哲学とは?
第9回 「幻滅論法」
第2回 「確率と人生」
第 10 回 「ロボットの申し分」
第3回 「真実の百面相」
第 11 回 「世界の眺め」
第4回 「『論理的』ということ」
第 12 回 「夢見る脳、夢見られる脳」
第5回 「見る−−考える」
第 13 回 「心身問題、その一答案」
第6回 「同じもの、同じこと」
第 14 回 「過去は消えず、過ぎゆくのみ」
第7回 「逆さメガネと股覗き」
第 15 回 予備日
第8回 「時を刻み切り取る」
テ キ ス ト
『流れとよどみ−−哲学断章−−』(大森荘蔵、産業図書)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
議論への積極的参加とレポート
他
− 4 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02901 担当教官 西村 清和
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 芸術論コース基礎演習A
曜日
月
時限
3・4
副 題 カント美学
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
美学、芸術哲学の基本的なトピックについて、毎回日本語で読める論文を学生にレポート
してもらい、それをもとに共同で討議する。具体的なスケジュールについては最初の授業の
ときに知らせる。出席、積極的な発表・発言が要求される。
テ キ ス ト
プリント配布。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、発表・発言、学期末レポート
他
授業科目番号 02902 担当教官 伊藤 博明
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 芸術論コース基礎演習B
曜日
水
時限
3・4
副 題 美術史入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
芸術論・美術史を学びたい(学びたくなるかもしれない)学生諸君のための入門的演習。
テキストとして E.H.Gombich:The story of Art(Phaidon press)を使用し、演習形式で詳し
く読む予定である。芸術作品を鑑賞し、理解し、享受する行為について学び、あわせて美術
史という学問領域について考えたい。
テ キ ス ト
コピーを配布する。
参 考 文 献
演習中に紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点およびレポート(予定)
他
− 5 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03901 担当教官 加藤 泰建
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 文化人類学コース基礎演習B
曜日
金
時限
3・4
副 題 文化人類学を学ぶ
前年度・次年度との関係
授業の内容
文化人類学の全体像を概観する。演習形式により、主として受講者による意見発表と討論
を中心に進めていく。
受講者はあらかじめ予定された内容について、毎回事前レポートを提出すること。
各回のテーマについては、とりあえず下記スケジュール欄に記す。詳細については第1回
の授業時に説明する。
スケジュール
第1回 フィールドワーク、民族誌
第9回 時間、聖と俗
第2回 進化主義、機能主義、構造主義
第 10 回 儀礼、神話、コスモロジー
第3回 象徴人類学、解釈人類学
第 11 回 贈与と互酬制、クラとポトラッチ
第4回 人種、民族
第 12 回 王権、都市、国家
第5回 狩猟採集、牧畜、農耕
第 13 回 植民地主義、ナショナリズム
第6回 男と女、インセスト・タブー
第 14 回 開発と文化、伝統の創造
第7回 異人、カンニバリズム
第8回 文化相対主義、未開と文明
テ キ ス ト
山下晋司、船曳建夫編『文化人類学キーワード』有斐閣双書、1997 年
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点。毎回の意見発表の内容によって評価する。
他
− 6 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03902 担当教官 三浦 敦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 文化人類学基礎演習C
曜日
水
時限
9・10
副 題 開発の社会的側面
前年度・次年度との関係
授業の内容
現在、国内外において開発は日常的現象となっている。開発は元来は人間生活の向上を目
指してなされるべきものであるが、しかし現実には環境破壊や不平等の促進など、多くの問
題を引きおこしてきた。このような現実への反省から、開発のあり方も経済開発から社会開
発へ、そしてさらに人間開発へと変質してきた。こうして現在では、従来の経済一辺倒の開
発から、社会の諸側面を考慮に入れた開発へと重点が移動してきたが、しかし開発に当たっ
てどのように社会的側面を考慮に入れるべきかについては、まだ充分な意見の一致はない。
そしてまさにこの点に関して文化人類学は何らかの貢献ができるものと期待されている。本
演習では開発を題材として資料を読みこむ練習をしながら、開発の社会的側面を考えていく
ことを通して、文化人類学的な考え方を身につけていくことを目的としている。
スケジュール
第1回 オリエンテーション
第9回 持続可能性
第2回 ヨーロッパにおける開発の歴史
第 10 回 参加型開発
第3回 日本における開発の歴史
第 11 回 公共性と開発
第4回 現代の開発の実状
第 12 回 予備日
第5回 開発と社会的要因
第 13 回 予備日
第6回 制度的基盤
第 14 回 まとめ
第7回 開発の社会過程
第 15 回 まとめ
第8回 環境
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
適宣指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートによる。
他
− 7 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04901 担当教官 田代 脩
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 歴史学コース基礎演習B
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本史の入門的な演習。とくに日本中世史に関する最近の主要な諸論稿をとりあげ、その
読み合わせを通して日本の中世社会を見直していきたい。
たとえば、戦国社会のさまざまな問題について注目すべき成果を発表している藤木久志氏
の著作のなかから、比較的一般向けに書かれた
『戦国の作法−村の紛争解決−』(平凡社選書)
『雑兵たちの戦場−中世の傭兵と奴隷狩り−』(朝日新聞社)
『戦国の村を行く』(朝日選書)
などをとりあげ、そのなかに収められている諸論稿の内容や問題点などを受講者にまとめ
させ、発表させる。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート
他
− 8 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04902 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 歴史学コース基礎演習F
曜日
木
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
この授業のネライは歴史学の勉強の仕方、その面白さを知ってもらうところにある。歴史
学を構成するものとして、歴史認識(問題関心)と接近の方法、史料の発見とその解読、学
説史と論争をあげられるであろうが、それらに関係する材料を授業の中で3回程度を1セッ
トにしてじっくりと読み、当番をきめて順に発表したり、討論したりしながら、理解を深め
てゆきたいと思う。私自身は中国の近代・現代史が専門であるが、授業ではもっと広い分野
を視野に入れて勉強してゆきたいと思う。
スケジュール
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
内田義彦『社会認識の歩み』
-第Ⅱ部第2章第3章を中心に読む「社会認識」について学び、合わせ
て「国家」、「歴史」といった概念
について学ぶ
第9回 同前
第 10 回
第 11 回
第 12 回
安丸良夫「国民党の意識過程」
(『思想』1974.12)を読む
歴史的発想について学ぶ
第 13 回
第 14 回
第 15 回
福沢諭吉の『学問のすすめ』から
「脱亜論」までの軌跡をたどる
五井直弘「辛亥革命と天皇制」
を読み、日中の歴史的相関性を知る
「リダイショウから胡適への手紙」
(中国文とその訳文)を読み解く
マルクス「中国との貿易」(1859)を読
第8回 み、マルクスの中国観の変化を追う
テ キ ス ト 『社会認識の歩み』(岩波新書)、安丸論文はコピーして渡す。
「中国との貿易」「脱亜論」五井論文、「リダイショウから胡適への手紙」もコピーして渡す。
参 考 文 献
随時紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート
他
− 9 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05901 担当教官 山本 充
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 地理学コース基礎演習B
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
埼玉大学の立地する埼玉県を事例として取り上げ、埼玉県という地域の特色を明らかにし
ていく中で、地理学における情報の取り扱い方、地域の見方などに触れることを目的とする。
実際に情報を収集し、それらを分析する作業を取り入れる。
スケジュール
講義内容:
1.導入
講義の概要説明
2.埼玉県に関する情報を得る
地理情報とは?、文献の検索、図書館の利用
3.埼玉県の位置は?
地図と衛星写真にみる埼玉、site と situation、地名からみる埼玉
4.埼玉県の自然環境
山地・台地・低地と土地利用、平地林の意義とその変化、洪水との戦い
5.東京郊外としての埼玉県(1) −住まう−
宅地化の進展と通勤流動
6.東京郊外としての埼玉県(2) −つくる−
工業および農業の生産地としての埼玉
7.東京郊外としての埼玉県(3) −ためる−
ストックの場としての埼玉:倉庫の立地、産業廃棄物の捨て場
8.東京郊外としての埼玉県(4) −あそぶ−
レジャー施設や公園の立地
9.「彩の国さいたま」のイメージ
埼玉のイメージをあげるには?
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートと出席状況による。
他
− 10 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05902 担当教官 元木 靖
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 地理学コース基礎演習C
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代の食糧・環境問題を扱った義務教育課程および高校での地理教育の内容を検討して、
大学ではそうした問題に対する地理学的な問題意識をどのようにして身につけるべきかにつ
いて討論する。関連する簡単な論文の読み方、紹介の仕方についても練習する。
テ キ ス ト
プリントを配布。
参 考 文 献
『地球環境問題報告Ⅱ』(石 弘之著、岩波新書)
関連科目履修条件
成績評価方法
出席とレポート
そ
地理学コース予定以外の学生も受講可。
の
他
− 11 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06901 担当教官 山野 清二郎
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本文化コース基礎演習B
曜日
金
時限
3・4
副 題 『万葉集』再入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
『万葉集』は、素朴でますらおぶりの歌風だと評されているが、実際はかなり含みのある
複雑な内容を秘めた歌々が多く、読み解くにむずかしい歌集なのである。他に徴すべき資料
も少ない故、その謎を埋める作業が十全ではなく、世に出ている注釈書の類も必ずしも信頼
のおけるものではない。諸注釈書のどこに欠陥があり、どういう物の見方、考え方をして行
けば歌の正しい解釈にたどりつけるのか、歌の変遷をたどりながら主要な歌を例にして考察
して行きたい。
スケジュール
第1回
第9回
『万葉集』概説
〔第3期〕
第2回
第 10 回 奈良時代前期
(710−733)の歌々
第3回
第 11 回
〔第1期〕
第4回 近江時代以前
第 12 回
(−672)の歌々
〔第 4 期〕
第5回
第 13 回 奈良時代中期
(734−759)の歌々
第6回
第 14 回
〔第2期〕
第7回 飛鳥藤原時代
(673−709)の歌々
第 15 回 筆記試験
第8回
テ キ ス ト
佐佐木信綱編『新訓万葉集』上下(岩波文庫)
参 考 文 献
授業時に紹介。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席点と筆記試験
他
− 12 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06902 担当教官 武井 和人
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 日本文化コース基礎演習C
曜日
金
時限
1・2
副 題 絵巻物を読んでみよう
前年度・次年度との関係
授業の内容
古典文学と絵画との密接な関係を具体的に知る手がかりとして、佐竹本三十六歌仙絵巻を
選び、和歌と絵画との関係、同種の三十六歌仙絵巻との比較、書かれてゐる崩し字の読解、
和歌そのもの解釈と鑑賞、といつた作業を、演習形式で進める予定です。
スケジュール
《三十六歌仙》とは、藤原公任撰と伝へられる以下の歌人たちです。
柿本人麻呂・紀貫之・凡河内躬恒・伊勢・大伴家持・山部赤人・在原業平・僧正遍昭・
素性法師・紀友則・猿丸大夫・小野小町・藤原兼輔・藤原朝忠・藤原敦忠・藤原高光・
源公忠・壬生忠岑・斎宮女御・大中臣頼基・藤原敏行・源重之・源宗于・源信明・
藤原仲文・大中臣能宣・壬生忠見・平兼盛・藤原清正・源 順・藤原興風・清原元輔・
坂上是則・藤原元真・小大君・中務
なほ、佐竹本には、これ以外に、住吉大明神(和歌の守護神)が加へられてゐます。
各担当者は、歌人一人を選択し、「授業の内容」で掲げたやうな考究課題を調査・検討し、
発表してもらひます。
テ キ ス ト
ありません。複製本よりコピーを配布します。
参 考 文 献
講義の最初に指定します。
関連科目履修条件
成績評価方法
発表によります。
そ
あらかじめ崩し字を読める技量は要求しません。
の
他
− 13 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07901 担当教官 関口 順
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 東アジア文化コース基礎演習A
曜日
木
時限
9・10
副 題 東アジア文化研究の基礎力養成
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
東アジア(日本・中国・韓国朝鮮)の歴史をみると、それぞれの、固有の言語(方言もふ
くんで)の土台の上で、知識人専用の言葉としてのいわゆる漢文が読みかつ書かれてきたこ
とが分かる。
この基礎演習は、個々の思想や文学などの作品読解を行うのではなく、上記の意味での漢
文そのものを読みかつ書く練習を行う。といっても、最も初歩的な段階から始めるので心配
はいらない。
具体的には、基本的文法規則(その数は5∼8程度)にあわせて漢字を組み合わせ、4∼
5字の簡単な語句や文からしだいに複雑な文に慣れていくように、すこしずつレベルを上げ
てゆく。
すべて問題に解答する形式ですすめる。この解答作業を通して漢文の文の構成を理解し身
につけてもらえれば、成功と言えよう。一回ごとにプリントを配布する。
テ キ ス ト
自作の教材を一回ごとに配布する予定。
参 考 文 献
授業の中で紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点と(もしかしたら)試験
他
− 14 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07902 担当教官 小谷 一郎
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 東アジア文化コース基礎演習C
曜日
木
時限
5・6
副 題 中国現代文学研究の現在
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本の中国近現代文学研究は、戦前の中国文学研究会の活動、竹内好の『魯迅』および戦
後のかっての中国研究に対する反省を出発点としている。授業ではそうした中国近現代文学
研究がどのような問題点と意義をはらんでいたか。その歴史を魯迅研究を軸にたどると共に
戦後五十年以上を経た現在、人々によく知られている魯迅の「狂人日記」、「阿Q正伝」、
「祝福」などがどのようなレベルまで読めるようになったのか。それらの一つ一つを具体的
に確認し点検するところからはじめてみたい。おそらくここにはあなた方の予想を越えた日
本と中国との「距離」があるであろう。授業ではそれを一人一人に「実感」してもらえれば
ありがたい。「異子化」との出会いになればと思っている。
スケジュール
第1回
第2回
オープニング
「近代文学」のスタートから見た 第9回
日中近代文学の特徴と問題点
中国近現代文学の流れと日本
第3回
−その時「日本」は何をしていたか。
第 11 回
第4回
第 12 回
第5回 「魯迅研究」の経緯
第 13 回
第6回
第 14 回
第7回
第8回
いま、「狂人日記」、「阿Q正伝」、
「祝福」はどのように読めるか。
テ キ ス ト
参 考 文 献
授業時に指示する。
関連科目履修条件
平常点、レポート、その他
成績評価方法
そ
の
第 10 回
他
− 15 −
いま、「狂人日記」、「阿Q正伝」、
「祝福」はどのように読めるか。
▲目次へ戻る
授業科目番号 07903 担当教官 権 純哲
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 東アジア文化コース基礎演習E
曜日
月
時限
3・4
副 題 日本における今日の韓国・朝鮮理解
前年度・次年度との関係
授業の内容
最近出版された韓国・朝鮮に関する新書・文庫本のなかから、参加者の希望や意見を聞い
た上、読みたいものを選んで、毎週、一冊ずつ読んでいく。参加者は該当の書物を読む義務
を負う。
一人から内容と読後の感想を報告してもらった後、討論していく。この演習の狙いの一つ
は、韓国・朝鮮に関する最近の情報を幅広く得、また理解を深めること、また一つは、レポ
ートのための読書方法、レポート作成、そして発表と討論の練習にある。
スケジュール
まず、
第一回 科目紹介と意見交換
第二回 『北朝鮮データブック』(講談社現代新書)
第三回 『韓国の族閥・軍閥・財閥』(中公新書)
第四回 『韓国のイメージ』(中公新書)•『日本のイメージ』(同)
第五回 自由討論
のように、進めていく。この次は、授業中に決める。3冊ぐらい読んだ後、自由討論の時
間をもつ。スケジュールにあげた書物はあくまで予定のもので、参会者の希望や意見を聞き、
調整することもあり得る。
テ キ ス ト
参 考 文 献
『朝鮮を知る事典』『アジア歴史事典』その他百科事典類
関連科目履修条件
成績評価方法
発表と討論における積極性だけ。
そ
前もってスケジュールの本を準備すること。
の
他
− 16 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08901 担当教官 新妻 昭彦
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 イギリスコース基礎演習B
曜日
水
時限
3・4
副 題 イギリス小説入門
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
イギリス小説に慣れ親しむための演習。代表的ないくつかの小説を読み、その作品とそれ
を書いた作家と、それが書かれた時代について知り、イギリスの小説とイギリスの文化につ
いて学ぶことが、目標となります。今回あつかう小説は、『フランケンシュタイン』、『嵐
が丘』、『ジキル博士とハイド氏』、『緋色の研究』、『テス』、『ドクター•モローの島』、
『1984年』、『日の名残り』の8作品です。
スケジュール
第1回 ガイダンス
第9回 『ドクター•モローの島』
第2回 『フランケンシュタイン』
第 10 回 『1984年』
第3回 『嵐が丘』その1
第 11 回 『日の名残り』
第4回 『嵐が丘』その2
第 12 回 学生による発表
第5回 『ジキル博士とハイド氏』
第 13 回 学生による発表
第6回 『緋色の研究』
第7回 『テス』その1
第8回 『テス』その2
テ キ ス ト
必要に応じてプリントを使用。
参 考 文 献
必要に応じて授業時に指示。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席・発表・レポート
他
− 17 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08902 担当教官 菅 靖子
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 イギリスコース基礎演習C
曜日
火
時限
5・6
副 題 イギリス消費社会を探る
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
買物から観劇まで様々な消費の在り方を検討し、その文化現象と歴史的背景を考察するこ
とから、現代イギリス社会にたいする興味と理解を深めたい。
スケジュール
第1回
第2回
第3回
第4回
古き良きイングランドの夢:
ローラ・アシュレイ
「紳士の国イギリス」のダンディズ
ムと葉巻:ダンヒル
美術館・博物館
国家の宣伝:
予備にあてる。
「クール・ブリテン」キャンペーン
旅行会社と休暇の消費:
トマス・クック
テ キ ス ト
特に指定せず。
参 考 文 献
授業時に適宣指示。
関連科目履修条件
の
イギリスの文化政策(2):
以後はレポート報告、美術展覧会訪問、
第8回 文化の消費:通史的概説
そ
オペラハウスと宝くじ
ボディ・ショップ
第6回 イギリス切手事情
成績評価方法
第 10 回
イギリスの文化政策(1):
パッケージの威力:
第5回 赤い電話ボックスの歴史
第7回
第9回
出欠状況とレポート
他
− 18 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09901 担当教官 有賀 夏紀
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカ研究コース基礎演習A
曜日
水
時限
5・6
副 題 20世紀アメリカは「アメリカの世紀」だったのか?
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
授業の目的は英語の文献を読むことを通して、アメリカ社会と文化、さらに論文の書き方
についても学ぶことにある。
テーマは、「20世紀は『アメリカの世紀』だったのか?」。今世紀半ばに、20世紀は
「アメリカの世紀」と言われたが、20世紀も終末に近づいている現在、その「アメリカの
世紀」を考える。国際社会において、政治・経済の主導権を握り、文化的にも大きな影響力
を及ぼし、国内では移民、民族・人種、性差別、貧困、犯罪などの問題を抱えながら、21
世紀を迎えようとしているアメリカの1世紀前はどのようなものであったであったのか、そ
してこの100年をどのように進んできたのか見ていく。この問題を考えるために、できる
だけ多くの文献を読んでいく。
詳しい課題文献表を含めたシラバスは最初の授業で配布する。
スケジュール
第1回 授業の説明。シラバスの配布(課題文献の指示)。
第2回以降 文献についての口頭発表および討議。
小論文提出(3回)。
テ キ ス ト
最初の授業で指示。
参 考 文 献
最初の授業で指示。
関連科目履修条件
アメリカ研究入門A(前期、水5・6)は同じ主旨の講義である。
成績評価方法
口頭発表、小論文、授業への積極的な参加。
そ
の
他
− 19 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09902 担当教官 岡田 誠一
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカ研究コース基礎演習C
曜日
火
時限
5・6
副 題 アメリカと黒人
前年度・次年度との関係 平成10年度 前期授業を延長、発展させる予定。
授業の内容
アメリカの黒人に関する代表的な著作を取り上げ、背景となっている時代と関連させて、
その意義を考察する。
スケジュール
まず、取り上げる作品の一部を3週位に亘って精読する。
翌週から、それら作品について担当者に報告してもらい、その後で、それらの作品につい
て討議する。
テ キ ス ト
プリントを使用する予定。
参 考 文 献
参考書は教室にて適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席回数、授業態度、試験(またはレポート)により評価する。
他
授業科目番号 10901 担当教官 池上 純一
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏文化コース基礎演習A
曜日
水
時限
5・6
副 題 「ドイツ語圏文化の基本文献を読む」
前年度・次年度との関係 ありません
授業の内容
ドイツ語圏の文化を知るうえで基本的な文献を何点か選び、
翻訳を使って読んでゆきます。
受講者が分担して毎時間発表するという形式をとります。
スケジュール
皆さんの熱意と選んだテクストによっておのずからテンポが決まってくるとおもいます。
テ キ ス ト
最初の授業の時に相談して決めます。
参 考 文 献
必要に応じて紹介します。
関連科目履修条件
特にありません。
成績評価方法
授業中の発表と期末のレポートによって総合的に評価します。
そ
発表に当たっていない人も、しっかりとテクストを読み込んで出席してください。
の
他
− 20 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10902 担当教官 安達 忠夫
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏文化コース基礎演習B
曜日
金
時限
1・2
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
課題書を指定し、予め選んだ人にリポートしてもらう。講義ではないので主体的な参加が
望ましく、出席しなければ意味がなくなる。
テ キ ス ト
その都度指定。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席とレポート
他
− 21 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11901 担当教官 本多 文彦
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 フランス文化コース基礎演習A
曜日
水
時限
5・6
副 題 フランス小説の読み方・味わい方
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
イギリスの作家モームの『世界の十大小説』をもとにして、フランスの19世紀の主要な
小説を読み、小説を鑑賞する術(すべ)を習得することを目指す。
受講生には作品を読んで報告してもらう。
スケジュール
第1回 導入
第2回
第9回
『世界の十大小説』の
『世界の十大小説』の
『ボヴァリー夫人』の章
第 10 回 フロベールの『ボヴァリー夫人』
『ゴリオ爺さん』の章
第3回 バルザックの『ゴリオ爺さん』
第 11 回 『感情教育』
第4回 『谷間の百合』
第 12 回 小説の主題について
第5回 『従妹ベット』
第 13 回 小説の人物像について
第6回
『世界の十大小説』の
第 14 回 小説における社会描写について
『赤と黒』の章
第7回 スタンダールの『赤と黒』
第 15 回 まとめ
第8回 『パルムの僧院』
テ キ ス ト
モーム『世界の十大小説』上・下(岩波文庫)
参 考 文 献
プーレ『人間的時間の研究』第1卷、第2卷(筑摩書房)
ナボコフ『ヨーロッパ文学講義』(TBSブリタニカ)
加賀乙彦『私の好きな長篇小説』(新潮選書)
工藤庸子『フランス恋愛小説論』(岩波新書)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
1回のテストと平常点
他
− 22 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11902 担当教官 星野 徹
標準履修年次 ①・2.3.4 単位 2 期別 後期
授業科目 フランス文化コース基礎演習B
曜日
火
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
デカルトの『方法序説』を輪読する。あわせて、授業での報告のまとめ方、レポートの書
き方など、専門の授業で必要とされる技術の指導も行う。
テ キ ス ト
デカルト『方法序説』(岩波文庫)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートと平常点
他
− 23 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12901 担当教官 佐々木 照央
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 スラブ文化コース基礎演習B
曜日
副 題 プーシキン論
前年度・次年度との関係
授業の内容
プーシキンの文学作品の鑑賞
スケジュール
10月 8日 ベールキン物語 その一発
10月15日 ベールキン物語 吹雪
10月22日 ベールキン物語 墓堀人
10月29日 ベールキン物語 駅長
11月12日 ベールキン物語 令嬢百姓娘
11月19日 スペードの女王
11月26日 エジプトの夜
12月 3日 大尉の娘
テ キ ス ト
岩波文庫、その他
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席者に作品を割り当てるので平常点
他
− 24 −
金
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 12902 担当教官 野中 進
標準履修年次 ①・②・3.4 単位 2 期別 前期
授業科目 スラブ文化コース基礎演習C
曜日
木
時限
9・10
副 題 ロシア文学研究入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
文学作品を研究するとはどういうことか?そもそもそんなことは可能なのか?という疑問
をもつ学生向けの演習。
ロシア文学の代表的な作品をいくつか読み、その上で、それらの作品をめぐって書かれた
研究論文を読む。こうすることによって、ロシア文学入門と同時に(おもにロシアの)文学
理論へのアクセスにもなるようにしたい。
スケジュール
以下に示すような作品とトピックにそってすすめる予定。学生の希望によっては、作品数
を増やすことも考えている。
Ⅰ 導入:出発点としての「異化」理論
Ⅱ ゴーゴリ『外套』を読む
・「語り」論
・受容理論
Ⅲ ドフトエフスキー『罪と罰』を読む
・「対話」とポリフォニー小説論
・サブテクスト批評
Ⅳ まとめ
・「文化記号論」の可能性
テ キ ス ト
初回に指示する。
参 考 文 献
川端香男里『ロシア』(講談社学術文庫)
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
発表とレポート
そ
の
他
− 25 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13901 担当教官 福岡 安則
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 現代社会学コース基礎演習B
曜日
水
時限
5・6
副 題 さまざまなアプローチ
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
同一の社会問題にアプローチしようとするとき、さまざまな方法がある。
この基礎演習では、在日韓国・朝鮮人問題というひとつの社会事象を対象として、小説、
ルポルタージュ、現代史、そして、社会学的接近法のうち、聞き取り調査と数量的意識調査
という、5通りの方法による作品を読む。授業の意図としては、それをとおして、社会学と
いう方法に親しみを感じてもらいたいということだが、他の方法になじんでしまう学生が出
てもしかたがないと考えている。
スケジュール
2週間に1冊のペースで本を読み、受講者にレポートしてもらう。
(1)小 説:鷺沢萠『君はこの国を好きか』新潮社
(2)ル ポ:野村進『コリアン世界の旅』講談社
(3)現 代 史:金賛汀『在日コリアン百年史』三五館
(4)聞 き 取 り:福岡安則『在日韓国・朝鮮人』中公新書
(5)統計的調査:福岡安則・金明秀『在日韓国人青年の生活と意識』東京大学出版会
の順番で取り上げる予定。
テ キ ス ト
上述の5冊
参 考 文 献
必要に応じ適宣指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
出席(50%)、5回の読書レポートの提出(50%)。
そ
受講希望者は、かならず第1回目から出席すること。
の
他
また、授業を欠席するときは、かならず事前に連絡すること。
− 26 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13902 担当教官 高木 英至
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 現代社会学コース基礎演習D
曜日
水
時限
5・6
副 題 社会の「なぜ?」を考える。
前年度・次年度との関係
授業の内容
経験科学の使命は観測した経験的事実を説明することにある。広い意味での社会科学(社
会学、社会心理学を含む)も例外ではない。この授業では社会に関わる根本的な「なぜ?」
をみんなで考えてみる。取り上げるのは絶対的な正解がない問題である。先入観のない頭で
自由に発想し議論することを受講者に求める。
この授業で取り上げる「なぜ?」は以下である。
1.人はなぜ「公」を求めるのか?
小林よしのりの『戦争論』のおかげで「公と私」のいう古びた言葉がポピュラーにな
った。「公」とは時代や場所によって、天皇、プロレタリアート、国民、などの語に置
き換わる。が、いずれにせよ社会の中に「公」という装置が備わっていたことに変わり
はない。ではこの「公」はなぜ存在するのか?どうして「私」と対立するのか?
2.カルト宗教はなぜ消滅しないのか?
科学技術の進歩とともにあらゆる社会で世俗化(脱宗教化)が進んでいる。にもかか
わらず多くの社会で宗教的原理主義が台頭し、あるいはカルト教団が成長するのはなぜ
か?世俗化は必然的に反動を伴うものなのか?
3.利他性はなぜ存在できるのか?
「利他性」とは自己を犠牲にしてでも他者に恩恵を与えようとする傾向を指す。家族
や友人などは利他的な社会圏を作っていると言ってよい。利他性は社会を社会たらしめ
る要因の1つだ。だがこの利他性の存在は進化上の謎と考えられたことがある。弱肉強
食の進化の過程では、利他的な個体は生き残れないはずだからである。ではなぜ人間社
会に利他性が存在するのか?同時に、なぜ部分的にしか存在しないのか?
スケジュール
4/14:ガイダンス
4/21:1 人はなぜ「公」を求めるのか? ― 議論
4/28: 教官による説明 ― 公共財の供給と管理
5/12: 続き
5/19: 再び議論
5/26:2 カルト宗教はなぜ消滅しないのか? ― 議論
6/ 2: 教官による説明 ― Ianaccone のセクト・モデル
6/ 9: 続き
6/16: 再び議論
6/23:3 利他性はなぜ存在できるのか? ― 議論
6/30: 教官による説明 ― 血縁利他性
7/ 7: 教官による説明 ― 内集団利他性
7/14: 再び議論
議論の成り行きにより、日程は狂うこともある。
テ キ ス ト
テキストはない。授業開始時点で最も適当と思える参考書を、授業中に指示する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席 50%、授業での発言・提出 50%
他
− 27 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14901 担当教官 水野 博介
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論コース基礎演習A
曜日
木
時限
7・8
副 題 若者とコミュニケーションに関する読書および議論
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
広くコミュニケーションに関して、さまざまな文献を分担して読むが、主なテーマとして
は、「情報化」と「若者」に関することになろう。つまり、メディアの発展・普及の状況と
それらを若者たちがどのように利用し、コミュニケーションや人間関係などの面でどのよう
な影響や変化が生じてきているのかを主に文献やデータを通じて理解することがねらいであ
る。文献は、広い範囲のものから取り上げたいと思う。参加者の関心に応じて、「超常現象」
や「若者犯罪」などに関連したものも読む。文献を読んで各自が発表するだけでなく、提起
された問題についてお互いに意見を交換し、議論する習慣をつけることもこの演習の目的で
ある。
スケジュール
文献リストは、授業開始時に配布し、その中から誰がどの文献を読むか相談して決定する。
場合によっては、一冊くらいは参加者全員が共通に読むことにするかもしれない。
文献の候補としては例えば、
大平健『やさしさの精神病理』(岩波新書)、
千石保『マサツ回避の世代 ― 若者のホンネと主張 ―』(PHP研究所)、
小谷敏編『若者論を読む』(有斐閣)、
浅羽通明『天使の王国』(幻冬舎文庫)、
鮎川潤『少年非行の社会学』(世界思想社)などである。
なるべくお互いがリラックスして、意見を交換できるような雰囲気づくりをしたい。
自己紹介やコンパ・カラオケなども行うので、必ず参加するように。
テ キ ス ト
未定
参 考 文 献
未定
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
平常点(出席・発表・発言)および最終レポートを総合する。
そ
の
他
− 28 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14902 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 コミュニケーション論コース基礎演習B
曜日
月
時限
3・4
副 題 非言語コミュニケーション
前年度・次年度との関係
授業の内容
対人的なコミュニケーションにおいて非言語的なもののはたす役割は大きい。
受講者にはテキストの一部をわりあて、内容をかみくだいて説明してもらうとともに、自
分なりに考えたことや調べたことなどを発表してもらう。
スケジュール
第1回
テキストの紹介および
第9回 空間と距離
分担個所のわりふり
第2回 導入
第 10 回 時間
第3回 ボディ・メッセージ
第 11 回 色彩
第4回 動作と表情
第 12 回 その他
第5回 視線
第 13 回 まとめ
第6回 周辺言語
第 14 回 予備日
第7回 沈黙
第 15 回 予備日
第8回 身体接触
テ キ ス ト
マジョリー・F・ヴァーガス『非言語コミュニケーション』新潮社
参 考 文 献
追って指示する。
関連科目履修条
件
成績評価方法
そ
の
レポートおよび授業への貢献度による。
他
− 29 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15901 担当教官 高山 厳
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 国際関係論コース基礎演習A
曜日
火
時限
9・10
副 題 国際政治学の方法
前年度・次年度との関係
授業の内容
テーマは国際政治学に重点を置いた社会科学の方法論基礎研究。
国際政治学は、社会科学の中でも特に規範志向性(「価値・目的」の探求が「現実・
事実」の分析に優先してしまう傾向)を強く帯びてきたと言われるが、その理由はこの
学問の歴史が、いかにして戦争を根絶し永続的平和を確立しうるかと言う切実な実践的
「価値・目的」から出発していることによる。しかし、それが学問・科学(political science)
であるからには、「価値」の探求もさることながら何よりも先ず、「現実・事実」の客観
的分析が重視されるべきことも当然である。かくして、「価値」と「分析」はどう関係し
合うのか(客観的分析とは「価値」を排除することを意味するのか?)、「分析」の焦点・
レベルはどこに、また、いかに設定されるべきか、ウェーバーの「価値自由」
(Wertfreiheit)
概念はどのような形で国際政治学に適用可能か、等の問題が検討対象となる。すべての既
存の解釈に対して、まず、懐疑的・批判的な姿勢をとることによって、あくまでも自分で
納得出来る国際政治分析の方法論を模索することが目標。授業の後半で、国際政治学の方
法論・学説史に関する英文テキストを講読する予定。授業で使用される概念・用語は聞き
慣れないものが多いと思われるが、分かりやすい説明・解説資料が準備されるので、一年
生でも十分履修可能。
テ キ ス ト
1.M.ウェーバー「社会科学方法論」(岩波文庫)
2.E.H.カー「危機の20年」(岩波・現代叢書)
3.J. Rosenau(et al, ed), The Analysis of International Politics (Free Press)
4.J. Ciaffa, Max Weber and the Problem of Valuefree Social Science (Backnell U.P.),他
テキストはすべて教官が準備するので購入の必要はない。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート、出席、分担研究発表
他
− 30 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15902 担当教官 永田 雅啓
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 国際関係論コース基礎演習D(国際経済)
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係 再履修不可
授業の内容
近代経済学の入門。
スケジュール
第1回 Productivity Growth
第9回 The Dollar
第2回 Income Distribution
第 10 回 Free Trade and Protectionism
第3回 Employment and Unemployment
第 11 回
Global Finance
第4回
第 12 回
The Trade Deficit
第5回
第6回 Inflation
第7回
The Budget Deficit
第8回
テ キ ス ト
The Age of Diminished Expectations 3rd edition by Paul Krugman, the MIT Press
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点(出席、予習、討議等)と毎回の小テストにより評価。
(評価方法の詳細は、第1回目の講義で示す)
そ
の
他
教科書は英文のため、最低限の英語能力が必要。疑問点に関しては、初歩的な内容でも積
極的に質問する姿勢が望ましい。
− 31 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16901 担当教官 佐藤 敬三
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 社会情報システム論コース基礎演習A
曜日
水
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
今日の科学ではシステムや情報がますます重要な意味をもちつつあるが、そのような新し
い展開が人文科学や社会科学、あるいは人間の生き方の探求にどのような意味をもつのかに
ついて、さまざまな手がかりをもとに学び、考える。
スケジュール
第1回
第9回
科学哲学、科学論の問題点
第2回
第 10 回 サイバネティクスについて
第3回
第 11 回
近代科学とその問題点
第4回
第 12 回
第5回
第 13 回 システム論について
近代科学と現代科学
第6回
第 14 回
第7回 システムサイバネティクスについて 第 15 回 むすび
第8回 サイバネティクスについて
テ キ ス ト
テキストは用いず、プリントを用いて演習を進める。
参 考 文 献
演習の進行に沿って紹介する。
関連科目履修条件
とくに指摘すべきことなし。
成績評価方法
演習への参加状況をもとに評価する。テストは行わない。
そ
なし
の
他
− 32 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16902 担当教官 都築 正信
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 社会情報システム論コース基礎演習B
曜日
月
時限
7・8
副 題 人間における情報システム
前年度・次年度との関係
授業の内容
人間における情報システムの活動は五つの感覚系−視覚、聴覚、臭覚、味覚、体性覚−と
脳神経系の働きを基盤とする。この働きの中から言語が生まれてくるとき人間の情報活動能
力は飛躍的に高くなった。ここでは言葉を感覚系と神経系の中で把握してみたい。言葉を使
いこなす人間は生命の中では特異な存在であり、この演習はその存在の固有性を考察するた
めの一つの素材となることを目指す。
スケジュール
第1回 感覚系(1)
第9回 文の構造(1)
第2回 感覚系(2)
第 10 回 文の構造(2)
第3回 神経系(1)
第 11 回 言語能力の形成
第4回 神経系(2)
第 12 回 言語による世界(1)
第5回 言葉と事物(1)
第 13 回 言語による世界(2)
第6回 言葉と事物(2)
第 14 回
第7回 言葉と事物(3)
第 15 回
第8回 失語症
テ キ ス ト
ピンカー著、椋田訳『言語を生みだす本能』上下、NHKブックス
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 33 −
▲目次へ戻る
Ⅱ.専門基礎科目
①
卒業にあたっては、教養学部のすべての専門基礎科目から
24単位以上を修得しなければならない。
②
専門基礎科目については、2年次終了までに修得を終えて
おくことが望ましい。
③
基礎演習は専門基礎科目に含まれる。
④
24単位を超えて修得した専門基礎科目の単位のうち、12
単位を限度として、専門科目の単位1に数えることができる。
⑤
広域科目と共通する専門基礎科目を教育職員免許状申請資格
取得に必要な科目として修得する場合は、かならず専門基礎
科目として修得しなければならない。
広域科目として登録した場合、教育職員免許状取得に必要な
科目としては認められない。
⑥
専門基礎科目(基礎演習を含む)はすべて重複単位不可とする。
なお、専門基礎科目、専門科目で、専攻コース別履修表の
「履 修制 限」 に「 *」 印が 付さ れて いる 科目 は、 すべ て
「重複単位修得不可」となっている。
⑦
専攻コースごとの卒業要件については「専攻コース別履修表」
を参照すること。
▲目次へ戻る
授業科目番号 01801 担当教官 長谷川 三千子 標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 哲学入門B
曜日
金
時限
3・4
副 題 われわれの知を再検証する。
前年度・次年度との関係
授業の内容
特になし
われわれが大学で学ぶ人文諸科学は、何よりも「言葉」を第一の道具とする学問であるが、
実は、この百数十年間、われわれの学問の道具としてきた言葉の大部分は「翻訳語」であっ
た。
この「翻訳語」というものにつきまとう、本質的な誤差を無視して学問をすることは、こ
われた計器を使って実験をするにも等しいことになる。まず、「翻訳語」というものの本質
と実態を知り、それによって形造られている現代のわれわれの「知」を再検討すること――
それがこの講義のねらいである。
スケジュール
第1
第2
第3
翻訳とは何か?
そして翻訳語とは何か?
「近代」という言葉
「近代」に個有の人間観とは何か?
(「個人」と「社会」をめぐって)
第4
「近代の超克」
第5
「美」と「恋愛」
第6
「哲学」と「存在」
第7
「自然」
第8
「権利」
第9
「自由」と「平等」
(第3と第8のテーマについては、2・3時間を費やす予定)
テ キ ス ト
『翻訳語成立事情』柳父章著(岩波新書)
参 考 文 献
その他は必要に応じてプリント配布。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートによる。
他
− 37 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01802 担当教官 貫 成人
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 哲学研究法A
曜日
火
時限
5・6
副 題 知のマトリックス
前年度・次年度との関係
授業の内容
知識・自己・主体性・国家・アート・性・文化などに関する、従来の概念枠が動揺をきた
しているのが現在、われわれの置かれている立場である。この状況に対応すべく、「哲学」
の側でもさまざまな打開策の模索がなされているのが現状だろう。この講義では、主に20
世紀の代表的な理論(現象学・言語分析・現存在分析・精神分析・構造主義・記号論・ポス
ト構造主義・脱構築・権力論・フェミニズムなど)を簡潔に紹介・吟味し、主体や文化など
について、いかなる見通しが各理論から帰結するのかを検証する。演習・特殊講義・卒業論
文などで、各自掘り下げるテーマを見いだす一助として、全体の見取り図を与えるのが目的
である。
スケジュール
はじめに、伝統的哲学の枠組みを簡単に紹介したあと、順次、上に挙げた諸理論を取り上
げていく。
テ キ ス ト
参 考 文 献
なし
その都度指示するが、とりあえず、三島・鷲田・野家『現代思想の源流』講談社を薦めて
おく。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
人数、すすみ具合により、期末試験もしくはレポート。
他
− 38 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01803 担当教官 加地 大介
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 現代哲学概説B
曜日
水
時限
3・4
副 題 現代論理学入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
論理学はもともとアリストテレスによって創始された学問であり、論証という我々の基本
的な営みを反省的に据え直すという点で、哲学と密接な関係をもっている。
特に現代論理学は、言語哲学を軸として展開している現代哲学のなかで中心的な位置を占
めている。本講義では、日常的論証の構造分析と評価を行った後に、記号論理学の基本技術
を命題論理の範囲で習得する。
スケジュール
第1回 論理学とは
第9回 論理式の形成規則
第2回 論証とは
第 10 回 真理値表
第3回 論証の分析
第 11 回 真理値分析
第4回 論証の評価
第 12 回 トートロジー
第5回 記号論理学とは
第 13 回 論証の妥当性
第6回 日常語の記号化(1)
第 14 回 まとめ
第7回 日常語の記号化(2)
第 15 回 予備日
第8回 論理的パラドクス
テ キ ス ト
J.ノルト/D.ロハティン著『マグロウヒル大学演習 現代論理学(Ⅰ)』(オーム社)
参 考 文 献
J.ノルト/D.ロハティン著『マグロウヒル大学演習 現代論理学(Ⅱ)』(オーム社)
関連科目履修条件
成績評価方法
学期末のテストで評価する。
そ
論理学は「当たり前」の事しか扱わない。しかし、「当たり前」の事に驚かないかぎり哲
の
他
学は始まらない。一緒に驚いてくれる諸君の聴講を期待する。
− 39 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02801 担当教官 西村 清和
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 美学概説B
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ポストモダンといわれる今日の美的文化状況は、従来の「芸術」という言葉に代表される
近代の美的文化とは根本的に異なる。実際われわれは様々な複製技術によって、かつて考え
られなかったほど多彩で膨大な量の音やイメージを日々消費している。このような状況のな
かで、「芸術とはなにか」という疑問や、美術館、大衆文学をめぐる具体的な問題を考える。
スケジュール
1,2,3) 近代「芸術」の終焉と文化のポストモダン状況(教科書第1−2章)
4,5,6) 趣味と批評(第8章)
7,8,9) キッチュと悪趣味(第9章)
10,11) 美術館という制度(第10章)
12) 作品からテクストへ(第12章)
13) 純文学論争(第12章)
14,15) 予備
テ キ ス ト
西村清和『現代アートの哲学』(産業図書)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末試験
他
− 40 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02802 担当教官 伊藤 博明
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 芸術論史B
曜日
水
時限
3・4
副 題 ルネサンス・バロック期における綺想と表象
前年度・次年度との関係
授業の内容
ヨーロッパのルネサンス・バロック期に流布し、当時の芸術に多大な影響を及ぼしたエン
ブレム・ブック(寓意画集)を紹介しながら、当時の綺想と表象に係わる問題を芸術理論と
実際の作品の両面から考察する。
テ キ ス ト
「綺想と表象」(伊藤 博明著、ありま書房 1999 年春に刊行予定)
参 考 文 献
講義中に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末に試験を行う(予定)。
他
− 41 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03801 担当教官 阿部 年晴
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 文化人類学概説A
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
文化人類学の入門のための講義。
人間世界の秩序をささえる「分類」と、社会的な相互行為の基本的な側面である「交換」
の研究を例として、文化人類学的な観点、研究方法、理論などを紹介する。
スケジュール
第1回 文化人類学の誕生、目的、対象
第9回 婚姻―交換と社会(1)
第2回 文化人類学の研究方法
第 10 回 儀礼―交換と社会(2)
第3回 分類と秩序
第 11 回 経済―交換と社会(3)
第4回 分類体系の多様性
第 12 回 交換と人間
第5回 境界
第 13 回 分類・交換・秩序
第6回 分類・汚れ・タブー
第7回 象徴的分類体系
第8回 贈与と互酬性
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
山下晋司・船曳建夫編『文化人類学キーワード』有斐閣
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
レポートと筆記試験による。
そ
の
他
− 42 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03802 担当教官 加藤 泰建
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 人類文化史A
曜日
金
時限
3・4
副 題 人類の進化と社会・文化の形成
前年度・次年度との関係
授業の内容
文化人類学の概説的講義。
アウストラロピテクスから現生人類ホモ・サピエンスにいたる進化の過程で生じた重要な
事柄をとりあげ、文化と社会の発展を生物体としての人類の進化との関連から概観する。
スケジュール
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
人類文化史の意味
第9回
:序論
ヒトだけが進化したのか
:人類進化の基本的な考え方
最初の第一歩
:直立二足歩行をめぐる問題
ラエトリの足跡が語るもの
:最初の男女関係
第 10 回
第 11 回
第 12 回
死者を埋葬する
:ネアンデルターレンシスの象徴能力
氷河時代の旅人
:人類の拡散と文化の多様性
野生から栽培へ
:農耕の文明史的意味について
地に落ちた穀粒
:農耕発生の理論的検討
ものを作る
:石器製作と知識伝達の仕組み
分配された獲物
:ホモ・エレクトゥスの狩猟社会
誰が群れを去るのか
:家族と婚姻をめぐる諸問題
現代のイヴ
:ホモ・サピエンスの起源をめぐって
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
筆記試験。講義で示した内容について各自の意見を問う。
他
− 43 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03803 担当教官 三浦 敦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 文化人類学理論A
曜日
水
時限
9・10
副 題 経済活動から見た人間社会
前年度・次年度との関係
授業の内容
文化人類学は人間の社会生活の諸側面を総合的に把握しようとする学問である。しかし、
一口に人間生活といってもその範囲は極めて広いため、一度に把握することは不可能であ
る。本講義では、その中でも人間生活の物質的側面に注目し、生物としての人間やその物質
的環境がどのように人間の生活を規定しているのか、そして一定の物質的制約の中でどのよ
うに人間が歴史を作り出してきたのかを明らかにしていきたい。
スケジュール
第1回 オリエンテーション
第9回 交換と贈与
第2回 人類学概観
第 10 回 市場と交易
第3回 人類の形成
第 11 回 国家・植民地・開発
第4回 人類と環境
第 12 回 予備日
第5回 人口・栄養
第 13 回 予備日
第6回 狩猟・採集・漁撈
第 14 回 まとめ
第7回 農業
第 15 回 試 験
第8回 工業生産
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
適宣指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
試験による。
そ
の
他
− 44 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04801 担当教官 田代 脩
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概説B
曜日
月
時限
3・4
副 題 日本中世史の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本中世史に関する概説的な講義。中世社会における重要な問題を順次とりあげ、整理し
検討する。
関係資料などは、必要に応じてその都度コピーで配布する。
スケジュール
第1回
はじめに
−時代区分をめぐって−
第2回 武士の登場
第 10 回 貨幣経済と商工業の発展
第3回 合戦をめぐって
第 11 回 戦国大名と領国支配
第4回 惣領制について
第 12 回 中世の庶民信仰と板碑
第5回 武士の所領支配と館
第 13 回 まとめ
第6回 建武政権の性格
第7回 室町幕府体制
第8回 土一揆の展開
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
第9回 中世の生産力発展
試験
他
− 45 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04802 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概説D
曜日
金
時限
3・4
副 題 日本近世史の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
日本近世史(安土桃山時代・江戸時代)の諸研究領域のうち、主として政治史的なテーマ
を取り上げ、日本の近世の特徴について概説する。テーマとしては以下の諸点を考えている。
Ⅰ 近世国家の軍事的性格について
Ⅱ 近世の将軍と大名について
Ⅲ 近世の天皇・朝廷について
Ⅳ 近世の対外関係について
スケジュール
第1回 近世という時代区分について
第2回
第3回
Ⅰ-1 近世的軍隊とその戦争方式には
どのような特色があるか
Ⅰ-2 近世的軍隊の創立は近世社会全
体の編成とどのように関わるか
第9回
第 10 回
第 11 回
Ⅲ-1 幕府が天皇・朝廷を
必要としたのはなぜか
Ⅲ-2 天皇・朝廷の権威は
どのように復活したか
Ⅳ-1 「鎖国」の過程と実態は
どのようなものだったか
Ⅳ-2 開国へむけて幕府は
Ⅰ-3 近世国家のアイデンティティー
第4回 と軍事力とはどのように関わるか 第 12 回
どのような手をうったか
第5回
第6回
第7回
第8回
Ⅱ-1 征夷大将軍とは
第 13 回 まとめ
どのような存在か
Ⅱ-2 家康はどのようにして権力を
掌握したか
Ⅱ-3 近世大名はどのように
類別できるか
Ⅱ-4 幕府はどのように
大名を統制したか
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
山口啓二『鎖国と開国』(岩波書店)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験による。
他
− 46 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04803 担当教官 安田 浩
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 日本史概説E
曜日
木
時限
5・6
副 題 日本近代史の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
幕末・明治維新期から大正前期までの日本近代史上の重要な問題をとりあげ概説する。
日本近代史についての基本的知識の習得を講義のねらいとする。
スケジュール
1.歴史学とはどういう学問か
2.日本近代史研究の課題
3.尊皇攘夷運動
4.明治維新政権
5.文明開化政策
6.征韓論政変以降の内政と外交
7.地租改正と秩禄処分
8.自由民権運動
9.明治14年の政変
10.明治憲法と初期議会
11.日清戦争と国民意識
12.日清戦争後の社会
13.日露戦争前後日本の国際的位置
14.大正政変
テ キ ス ト
講義の際に指示。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートおよび試験
他
− 47 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04804 担当教官 籾山 明
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 東洋史概説B
曜日
月
時限
7・8
副 題 北京原人から始皇帝まで
前年度・次年度との関係
授業の内容
化石人類から秦帝国の成立に至る中国古代史の流れを、遺跡と出土資料にもとづいて概観
する。スケジュールは下記の通りであるが、都合により若干の変更があるかも知れない。
スケジュール
第1回 中国大陸の古人類
第9回 河北中山王墓
第2回 北中国の農耕文化
第 10 回 秦都雍城
第3回 南中国の農耕文化
第 11 回 秦成陽城
第4回 夏文化探求の現在
第 12 回 始皇帝陵とその周辺(1)
第5回 殷王朝の発見
第 13 回 始皇帝陵とその周辺(2)
第6回 殷文化の新発見
第 14 回 漢帝国への遺産
第7回 地方文化の形成
第 15 回 スライド上映
第8回 山西普侯墓地
第 16 回 予備
テ キ ス ト
毎回プリントを配布する。
参 考 文 献
適宜紹介する。
関連科目履修条件
昨年度開講した概説Aの姉妹編。Aとの単位重複可。
成績評価方法
ペーパーテスト
そ
の
他
− 48 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04805 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 東洋史概説C
曜日
木
時限
3・4
副 題 中国近代史の概観(1840∼1920年代までの中国)
前年度・次年度との関係
授業の内容
この講義はアヘン戦争による欧米近代との接触開始から、1920 年代中頃のいわゆる国民革
命までの流れの理解をめざすものである。いわゆる概説であるが、これは共通教育を兼ねた
ものではなく、学部の将来歴史学を目指そうと思っている学生諸君を対象に、相応のテキス
ト、参考文献等を使用しておこなう予定である。例えば、単なる年次的なトピックスを順に
追っていくのではなく、経済的変動、諸改革をめぐる政治的対抗関係民衆の生活と行動等を
はば広く扱う予定である。
スケジュール
昨年は各回の内容を明示してやってみたが本年は大きな単元をいくつかたてて、その中で
学生諸君の様子に合わせながら進めてゆきたい。その単元を示せば次の通りである。
Ⅰ、中国の伝統的社会 ― その世界史の中での位置と特色
1)西欧研究者がみる中国伝統社会
2)中国社会の営みのメカニズム ― 王朝体制と地主制支配
3)中国社会の営みのメカニズム ― 民衆反乱(太平天国等)について
Ⅱ、アヘン戦争と中国の世界的資本主義システムへの包摂
4)アヘン戦争について
5)「ミッチェルリポート」が示すもの
6)資本主義の浸透とその結果
Ⅲ、中国革命の最初のステップ ― 辛亥革命への動因
7)日清戦争とその敗戦の衝撃
8)立憲改革への歩み ― 変法運動から共和革命へ
9)辛亥革命の全体構造とその世界史的位置
Ⅳ、政治・社会変革の大きな転機となった五四運動
10)中華民国とその初期社会
11)五四運動をめぐる内外の動向
12)五四運動の転機性について
Ⅴ、中国国民改革
13)国民革命史の概観
14)国民党・共産党とその革命のタイプについて
15)日中関係の再展開 ― 日本による中国侵略の開始
なお、上記1)∼15)はそれぞれの単元内の小項目を示すものであって、必ずしも各時間
のスケジュールを示すものではないことをあらかじめことわっておきたい。
テ キ ス ト
こちらで作製したものを全員に配布して使用する。
参 考 文 献
坂野・栃木利夫著『中国国民革命』(法政大学出版局 1997)他
なお、関連文献のリストは早い時期に配布する。
関連科目履修条件
東洋史概説(木 3・4 後期)
成績評価方法
試験による。
そ
の
他
− 49 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04806 担当教官 江崎 隆哉
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 東洋史概説D
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
07805 東アジアコースと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 50 −
火
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 04807 担当教官 岡崎 勝世
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 西洋史概説A
曜日
水
時限
3・4
副 題 西欧における世界史叙述の歴史
前年度・次年度との関係
授業の内容
西欧における世界史叙述の歴史を概観し、合わせて歴史学という学問の特徴について考察
することが本講義の目的である。講義は下記の目次にそって行う。どの時代についても、ま
ず世界史叙述が成立する世界観的基礎であるその時代特有の時間の観念、空間的世界の認
識、人間についての認識などを整理する、次いでその時代に現実に記述された世界史の内容
やその特色について考察していく。
スケジュール (1)序―「歴史」について―
(2)古代における世界史叙述
1.歴史観の世界観的基礎
2.歴史学・世界史像の特質
(3)中世における世界史叙述
―キリスト教的世界史=普遍史―
1.歴史観の世界観的基礎
2.歴史学・世界史像の特質
(4)普遍史の危機の時代
1.世界観の変化
2.年代学論争
(5)啓蒙主義時代における世界史叙述
―近代的・世俗的世界史―
1.歴史観の世界観的基礎
2.歴史学・世界史像の特質
(6)近代西欧における世界史叙述
―近代的・科学的世界史―
1.歴史観の世界観的基礎
2.歴史学・世界史像の特徴
(7)結語―歴史学研究について―
テ キ ス ト
参 考 文 献
岡崎勝世『聖書VS世界史』講談社現代新書
関連科目履修条件
広域科目の「西洋史」を履修しているか既に履修した者は、重複受講ができないので注意
されたい。
成績評価方法
そ
の
期末に筆記試験を行う。
他
− 51 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04808 担当教官 八田 生雄
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 西洋史概説D
曜日
木
時限
3・4
副 題 ヨーロッパの成立と発展
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
古代・中世を中心にヨーロッパ世界が形成されていく過程を考察する。農業や商業・手工
業といった人々の生業に目を向け、かつ日々の生活がどのようなものであったかを探ってみ
たい。また人々が何を信じて生きていたのか、宗教や思想の面にも関心をもって歴史の展開
を跡付けたい。
スケジュール
第1回 農耕・牧畜の開始
第9回 中世ヨーロッパの都市
第2回 灌漑農業とシュメール文明
第 10 回 中世のドイツ
第3回 メソポタミアとエジプト
第 11 回 十二世紀ルネサンス
第4回 エーゲ文明と古代ギリシア
第 12 回 中世末期の諸相
第5回 ローマ帝国の社会
第 13 回 予備日
第6回 古代から中世へ
第 14 回 予備日
第7回 フランク王国
第 15 回 予備日
第8回 中世ヨーロッパの農村の歴史
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験
他
− 52 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04809 担当教官 高久 健二
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 考古学概説A
曜日
木
時限
5・6
副 題 考古学研究法と最近の成果
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
最近、考古学では新たな方法論の開発、あるいは周辺諸科学との連携により、これまで考
古学では扱えなかった様々な問題についても積極的にアプローチしはじめている。ここでは
従来の考古学的方法論に加えて、これら新たな方法とそこから得られた成果を概説し、将来
の考古学の可能性について考える。
スケジュール
第1回 考古学の定義と研究領域
第9回 5.プラント・オパール分析法
第2回 考古学の方法論
第 10 回 6.人骨考古学
第3回 考古学で用いる資料
第 11 回 7.地震考古学
第4回 型式学
第 12 回 8.火山灰考古学
第5回
自然科学的方法の応用
第 13 回
1.動物考古学
第6回 2.残存脂肪分析法
第 14 回
第7回 3.トイレの考古学
第 15 回
9.胎土分析による土器の
産地推定法
第8回 4.年輪年代測定法
テ キ ス ト
田中琢・佐原真編『発掘を科学する』岩波新書、1994 年
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験
他
− 53 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05801 担当教官 菅野 峰明
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 人文地理学入門A
曜日
水
時限
5・6
副 題 事象の空間的見方
前年度・次年度との関係
授業の内容
日常生活において身近な話題となっているテーマ、例えば地球温暖化、エイズ、東京一極
集中などを人文地理学がどのように分析するかを示して、
空間的な見方や考え方を説明する。
さらに人文地理学の様々な分野の研究成果や地理学の理論的考え方を紹介して、人文地理学
の内容とアプローチを考察する。取り上げる研究成果は日本や世界の具体的例であり、地域
現象に地理学がどのようにアプローチするかを学ぶことになる。事象を空間的にみるために
必要な作業(分析)も行う。
スケジュール
第1回 身近なテーマの地理学的分析
第2回
事象を空間的に見るための道具
―地図
第9回 頭の中の地図
第 10 回 都市住民の行動
第3回 分布パターンの規則性
第 11 回 モータリゼーションと地域の変化
第4回 都市の内部構造の規則性(1)
第 12 回 埼玉県の都市化
第5回 都市の内部構造の規則性(2)
第 13 回 予備日
第6回 商業立地の変化
第 14 回 予備日
第7回 工業立地の変化
第 15 回 試験
第8回 都市間の相互作用
テ キ ス ト
高橋伸夫、谷内達、阿部和俊、佐藤哲夫 編『ジオグラフィー入門』(古今書院)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席、分析結果のレポート、試験による。
そ
色鉛筆、定規、電卓を用意すること。
の
他
− 54 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05802 担当教官 山本 充
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 人文地理学入門B
曜日
水
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
身近な題材を拾い上げながら、それらを地理学の立場からみてみることを通して、地理学
的な見方、考え方、その基礎となる概念や近年の研究動向について理解する。
スケジュール
第1回
第2回
第3回
導入
第9回
講義の概要説明
埼玉大学はどこに有りますか?
― 場所を表す方法 ―
東日本と西日本― いくつもの境界
― 地域とその画定 ―
大学周辺を歩く
第4回 ― 景観を読む ―
第5回
第6回
第7回
第8回
― 景観を読む その2 ―
雪国の人は寡黙で忍耐強いか?
― 環境と人間 ―
インフルエンザとファッションの流行
― 伝播とその障壁 ―
愛は距離をこえられるか?
― 距離の摩擦を考える ―
特に指定しない。
参 考 文 献
特に指定しない。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
第 11 回
第 12 回
景観から何がわかるか?
テ キ ス ト
第 10 回
レポートと出席による。
他
− 55 −
第 13 回
第 14 回
第 15 回
風が吹けば桶屋がもうかる
― 因果の連鎖をたどる ―
無数の要因を考える
― 多変量解析入門 ―
「浦和は緑豊かな文教都市である」
― 場所のイメージの形成 ―
居心地の良い空間
― 個人のテリトリーと空間形成 ―
新宿の昼と夜の顔
― タイム・ジオグラフィー入門 ―
コンピュータと地理学
― 地理情報システムの展開 ―
おわり
講義のまとめ
▲目次へ戻る
授業科目番号 05803 担当教官 菅野 峰明
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 人文地理学概論A
曜日
月
時限 3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
地理学の特色は、事象を空間的に見ることである。授業では、事象を空間的に見るための
主要概念である分布、地域、地域分化、環境を説明し、これらの概念で人文地理学がどのよ
うにアプローチしてきたかを解説しながら、人文地理学の方法・課題について論ずる。地図、
スライドなどを使用して説明する。
実際のデータを用いて空間的事象の分析の実習も行う。
スケジュール
第1回 地理学にとって地図はなぜ必要か
第9回 野外観察の方法
第2回 世界の地図を読む
第 10 回 農業地域の分化
第3回 頭の中の地図
第 11 回 居住地域の分化
第4回 分布の一致
第 12 回 人文地理学再発見(1)
第5回 分布の規則性
第 13 回 人文地理学再発見(2)
第6回 分布の測定
第 14 回 予備日
第7回 中心地理論
第 15 回 試験
第8回 事象の地図化とその分析
テ キ ス ト
中村和郎・高橋伸夫編『地理学講座1 地理学への招待』古今書院
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験、レポート、出席による。
他
− 56 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05804 担当教官 元木 靖
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別
授業科目 地誌学入門A
曜日
水
後
時限 7・8
副 題 河川流域の地誌
前年度・次年度との関係
授業の内容
埼玉県内の河川流域を事例として地誌学の基礎的な視点と方法について学ぶ。
スケジュール
第1回 方針の説明
第9回
河川流域の現地観察(準備を含む)
第2回 地誌学の特色について
第 10 回
第3回 河川と河川流域について
第 11 回
第4回
第 12 回
観察結果のまとめ
河川流域地誌の課題と方法について
第5回
第 13 回
第6回
第 14 回
第7回 河川流域の現地観察(準備を含む) 第 15 回 予備日
第8回
テ キ ス ト
毎回プリントを配布する。
参 考 文 献
随時紹介する。
関連科目履修条件
現地観察のために若干の費用がかかる。
成績評価方法
出席とレポートによる。
そ
地理学専攻以外の学生の参加を歓迎する。
の
他
− 57 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06801 担当教官 山口 仲美
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 日本語学B
曜日
金
時限 3・4
副 題 日本の音韻と文字
前年度・次年度との関係
授業の内容
「ねこ」と発音してみてください。あなたの発音したものとあなたの友人の発音したもの
とはよく耳を澄ませて聞くと、微妙に違っています。そもそも声の高さや質からして違って
います。でも、どちらの発音も「猫」とほぼ間違いなく受け取られています。
なぜでしょうか?
こんな疑問を解くことからはじめ、私たちの日常発音している音や書くときに使っている
文字についての概説を行います。
スケジュール
第1回 日本語学の研究分野
第9回 片仮名の話
第2回 音声の話
第 10 回 ローマ字の話
第3回 音韻の話
第 11 回
第4回 アクセントの話
第 12 回
第5回 音韻の歴史的な変化の話
第 13 回 その他の日本語研究トピックス
第6回 日本の文字の話
第 14 回
第7回 漢字の話
第 15 回
第8回 平仮名の話
テ キ ス ト
『国語学研究法』(武蔵野書院、1,300 円)
参 考 文 献
『概説日本語』(朝倉書店)、『日本語要説』(ひつじ書房)など
関連科目履修条件
成績評価方法
出席状況と期末テスト
そ
100 人を越えた場合は、人数制限を行います。
の
他
− 58 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06802 担当教官 武井 和人
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本文学D
曜日
金
時限
1・2
副 題 『新古今和歌集』を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
『新古今和歌集』所収の和歌(新古今歌人の詠歌を中心に)を1時間に1首づつ読みます。
その和歌が作られた当時の《環境》を可能な限り復元しつつ、和歌を“歴史的に”読むとい
ふ作業をしてみようと思ひます。
スケジュール
本年度は、四季部の和歌を読んでみます。中でも、夏部の和歌が中心となるでせう。夏部
といふ、歌材の少ない季節の歌を、歌人個々人がいかに苦労し工夫して詠歌したか、その結
果、どのやうな歌風が生じるに至ったのか、といふことがらをも、併せて考へてみます。
テ キ ス ト
久保田淳『新古今和歌集』(おうふう、1,800 円)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験によります。
他
− 59 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06803 担当教官 大塚 美保
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本文学E
曜日
金
時限
3・4
副 題 小説を読むために/研究するために
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
「文学は感性だけで勝負の学問みたい。難しそう」と思っている人も、逆に「どうせ捉え
どころのない学問なら、勉強する必要ない」と思っている人も、同時に歓迎します。もちろ
ん、積極的に文学を学びたいと思っている人も。
この授業では、明治から現代までの日本の小説(夏目漱石から村上龍まで)を取り上げな
がら、小説が「どのように表現されているのか」という問題に照明を当てます。「表現」に
関する文学理論を学びつつ、理論に言われていることが、実際の小説の中にどうあらわれ、
どんな効果をあげているかを探求します。日本文学と海外文学の別を問わず、応用のきく事
柄が中心です。
これらを通じて、皆さんの読書体験がより広く多角的なものになること。また、小説を研
究するための基礎技術を知ること。それがこの授業のめざすところです。
スケジュール
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 作家の実人生と「作品」はどこまで関係するか
第 3 回 ① 登場人物の命名
第 4 回 ② 時と場所の設定
第5∼6回 小説はどのように ③ 時間の再構成
第7∼8回 表現されているのか ④ 視点の選択
第 9 回 ⑤ 語り手の位置
第 10∼11 回 ⑥ さまざまな引用
第 12∼13 回 受講者の口頭報告
第 14∼15 回 (予備日)
テ キ ス ト
とくに定めない。プリントを配布する。
参 考 文 献
土田知則ほか『現代文学理論―テクスト・読み・世界』(新曜社、2,400 円)
石原千秋ほか『読むための理論―文学・思想・批評』(世織書房、2,500 円)
関連科目履修条件
成績評価方法
期末の筆記試験、および出席状況による。そのほか、希望者を募って短い口頭発表をして
もらう。その場合、発表者には加点する。
そ
の
他
文学についてもっと知りたい3、4年生の受講も歓迎。ただし、前年度に大塚(美)の「日
本文学概論Ⅲ」を履修した人は、内容が重複するので受講の必要はありません。
− 60 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06804 担当教官 小川 敏栄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 比較文学A
曜日
月
時限
7・8
副 題 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)研究
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)について研究します。ハーンは英語で作品を書
いたわけですから、英語が読めなければハーンの文学はわかりません。英語が得意で日本に
関心があるという人に来てもらいたいと思います。
テ キ ス ト
英文プリント
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート他(出席、レポート、試験)
他
授業科目番号 06805 担当教官 田代 脩
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概説B
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04801 日本史概説Bと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06806 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概説D
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04802 日本史概説Dと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 61 −
金
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 06807 担当教官 安田 浩
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概説E
曜日
木
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04803 日本史概説Eと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06808 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 言語学概説A
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14805 言語学概論Aと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06809 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 言語学概説B
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14806 言語学概論Bと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 62 −
月
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 07801 担当教官 関口 順
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 中国の思想A
曜日
木
時限
9・10
副 題 儒教と中国の政治
前年度・次年度との関係 重複履習不可
授業の内容
儒教の形成期である戦国時代末期から漢代にかけての時期に集点を合わせ、いわゆる「儒
教の国教化」問題を考える。同じ「国教化」といっても、キリスト教とローマ帝国との関係
とくらべると、儒教と中国諸王朝との関係はかなり異なっている。この講義は、ローマの事
例を少し紹介しそれと対比することにより、中国的な「思想と政治」の特質を浮き彫りにし
たいと思っている。これまでの研究状況の簡単な紹介も行う予定である。
スケジュール
第1回
第9回
従来の研究の問題点について考える
第2回 「儒教」についての再検討
第 10 回
第3回
第 11 回
新たな観点の提起
第 12 回
第4回
第5回
第6回
中国の政治体制の特色についての考
察ローマ帝国の事例との比較
第7回
第8回
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
最初の授業のときに紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験を行う予定。
他
− 63 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07802 担当教官 大塚 秀高
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 中国の文学A
曜日
金
時限
1・2
副 題 関羽と関帝
前年度・次年度との関係
授業の内容
三国時代、蜀の劉備につかえ、張飛とともにこれと義兄弟のちぎりをむすんだ関羽は、や
がて大衆の人気を博し、孔子の文王の対する武王の評価をえ、さらには財神となって関帝廟
にまつられるようになった。この講義では関羽ないし関帝に関する文献、美術品、民間文学、
テレビ映画等を使い、総合的に関帝信仰を理解することを目的とする。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
授業のおりにその都度指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
期末に試験ないしレポートを課す。
そ
共通教育の中国学と同内容
の
他
授業科目番号 07803 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 中国の歴史(古代)B
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04804 歴史学コース東洋史概説Bと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 07804 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 中国の歴史(近現代)A
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04805 歴史学コース東洋史概説Cと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 64 −
木
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 07805 担当教官 江崎 隆哉
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 中国の歴史(近現代)B
曜日
火
時限
3・4
副 題 1920 年代の中国
前年度・次年度との関係
授業の内容
1920 年代の中国では、「国民革命」という言葉に象徴されるように、農民を含めた全階
級・階層が歴史の表舞台に登場した。又、それ以後の政党史を特徴づける中国国民党と中国
共産党の間の協力・対立関係も、この時期より始まった。
本講義では、国共2大政党の動向を中心としつつも、他の政治勢力にも着目し、1928 年
に中国が統一されるまでの過程について論じてゆくことにしたい。前期の東洋史の授業で扱
う時期を引き継ぐ形になるので、前期も履習することが望まれるが後期初参加の諸君も受講
可能である。
スケジュール
本講義は「概説」ではあるが、事実関係だけを並べて流れを追ってゆくことは極力避ける
ようにしたい。大学で学ぶ歴史は決して暗記科目ではなく、それを通じて学生諸君が自分な
りの物の見方を身につけるための手段である。従って、毎回テーマを設定して講義を行い、
年度末のテストはノートなど、すべて持ち込み可とする。
講義の初期1∼2回、まず中華民国史(1912∼1949 年)中に 1920 年代が占める位置につ
いて言及し、次に中国共産党の成立から第 1 次国共合作下の広東軍政府設立前後の時期を、
国民党との関係を中心に論じる。
1925 年以降は労働運動等の大衆運動が空前の盛り上がりを見せる一方で、国共間の矛盾
が露呈し始め、1926 年以降の「北伐」(北京政府に対する軍事行動)はそうした両側面を
深化させる過程でもあった。講義の後半はこうした点に注目しながら進めてゆくことにした
い。
なお、参考文献等は下に挙げるもの以外にも授業中に紹介し、必要なプリントはその度毎
に配布する。又、2回は関連するビデオを上演することにしたい。
テ キ ス ト
家近亮子編『中国近代政治史年表』、晃洋書房、1994 年
参 考 文 献
栃木利夫・坂野良吉『中国国民革命』、法政大学出版局、1997 年
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
テスト又はレポートによって行う。何れを選択するかは、学生諸君の希望による。
他
− 65 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07806 担当教官 権 純哲
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 朝鮮文化入門A
曜日
月
時限
3・4
副 題 韓国・朝鮮に関する雑知識
前年度・次年度との関係
授業の内容
この授業では、隣国に対する認識の問題を考えるとともに、様々な雑知識を確認しながら
増やしてく。
おおむね、
(1)「朝鮮」という日本語の歴史性
(2)ハングル
(3)地理・産業
(4)日本における「朝鮮」研究の歴史
(5)日本と朝鮮・韓国との交流の歴史
(6)日韓・日朝、そして南北関係
などを考察してゆく。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
『朝鮮を知る事典』、『朝鮮人物事典』、このほかに百科事典類
関連科目履修条件
成績評価方法
出席、レポート
そ
気になる言葉・用語・概念は、専門の、大きい事典・辞典で確認してほしい。
の
他
− 66 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08801 担当教官 新妻 昭彦
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 イギリス文学史A
曜日
水
時限
3・4
副 題 イギリス文学史
前年度・次年度との関係 重複履習不可
授業の内容
イギリス文学の歴史を中世から現代までたどります。十七世紀まではもちろんのこと、十
八世紀以降も、小説ではなく詩と演劇を中心とします。
スケジュール
第1回 ガイダンス
第9回 十八世紀の文学と社会
第 10 回
第2回
中世の文学と社会
十九世紀の文学と社会
第3回
第 11 回
第4回
第 12 回
ルネッサンスの文学と社会
第 13 回
第5回
第6回
十七世紀の文学と社会
第7回
第8回 十八世紀の文学と社会
テ キ ス ト
必要に応じてプリントを用いる。
参 考 文 献
必要に応じて授業時に指示
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
二十世紀の文学と社会
出席・試験
他
− 67 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08802 担当教官 市橋 秀夫
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 イギリス文化概説A
曜日
金
時限
3・4
副 題 イギリス近代社会形成史論
前年度・次年度との関係
授業の内容
イギリスが、近代資本主義国家として形成されてきた過程を、おもに社会史・経済史の観
点から論じます。
イギリスの歴史に関心のある学生だけでなく、今日のいわゆる<南北問題>や<グローバ
ライゼーション>の問題を歴史的に考えてみたいと思っている受講者も歓迎します。
スケジュール
以下のようなトピックをとりあげて論じる予定です。
・ 対外進主と植民地主義
・ イングランド国教会の成立
・ 森と近代国家
・ 「産業革命」はなかったのか?
・ 奴隷貿易と「産業革命」
・ 近代世界システム論からみたイギリス
・ ジェンドマン資本主義論の再検討
・ 「長い18世紀」−政治と社会の変容
・ 愛国主義と帝国
テ キ ス ト
参 考 文 献
M・B・ブラウン『フェア・トレード 公正なる貿易を求めて』(新評論)ほか
関連科目履修条件
成績評価方法
課題へのレポート(講義で指示します)
そ
受講生は、各自で近世以降のイギリス史に関する概説書を 1 冊選んで読むようにしてくだ
の
他
さい。
− 68 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08803 担当教官 管 靖子
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 イギリス文化概説B(広域科目を兼ねない)
曜日
火
時限
5・6
副 題 イギリス19世紀末の文化と社会
前年度・次年度との関係 重複履習不可
授業の内容
前世紀末の大きな特徴に、審美主義と社会主義がある。さらに、一見相反した両主義がオ
スカー・ワイルドに見られるように確かな連続性をもっていたことがあげられる。関連研究
文献を紹介しながら、芸術問題と社会問題がかくも交錯しえた当時の文化的特色を論じてい
きたい。
テ キ ス ト
ホルブルック・ジャクソン著『1890 年代』など
参 考 文 献
授業時に適宣指示。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出欠状況とレポート
他
− 69 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09801 担当教官 有賀 夏紀
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカ研究入門A
曜日
水
時限
5・6
副 題 アメリカの20世紀
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
今世紀半ばに、20世紀は「アメリカの世紀」と言われたが、20世紀も終末に近づいて
いる現在、その「アメリカの世紀」を考える。国際社会において、政治・経済の主導権を握
り、文化的にも大きな影響力を及ぼし、国内では移民、民族、人種、性差別、貧困、犯罪な
どの問題を抱えながら、21世紀を迎えようとしているアメリカの1世紀前はどのようなも
のであったのか、そしてこの100年をどのように進んできたのか見ていく。
第1回 はじめに
スケジュール
A.世紀末のアメリカ ― 1890 年代と 1990 年代
両世紀末に共通する問題 移民・人種問題、女性、家族、都市
技術革新、環境、貧困、宗教
B.「アメリカの世紀」とは
第2回 「現代アメリカ」の幕開け
A.多様な人口
B.科学技術、工業化、都市問題
C.「現代アメリカ」の理念としての革新主義
第3,4回 「現代アメリカ」の不協和音
A.第一次大戦とアメリカ人であること
B.アメリカニゼーション
C.大衆消費社会の成長
D.郊外の発展
第5回 「現代アメリカ」の危機
A.1929 年10月24日
B.ニューディールとその意味
第6,7回 「アメリカの世紀」
A.「アメリカの世紀」への道 ― 第二次世界大戦 Henry Luce の「アメリカの世紀」論
B.「アメリカの世紀」― 冷戦下のアメリカ
C.アメリカの伝統への挑戦のはじまり
第8,9回 「現代アメリカ」の成熟 ― 平等の徹底化を求めて
A.政治的反体制運動
B.文化革命
C.性関係の変化とフェミニズムの興隆
D.アファーマティヴ・アクション
第 10,11 回 「現代アメリカ」は解体するのか ― 多文化主義とフェミニズム
A.人口構成の変化
B.アメリカの力
C.階級間格差の広がり ― 中産階級の弱体化
D.文化戦争
E.解体かそれとも新生アメリカか
第12回 「アメリカの第二世紀」となるのか
テ キ ス ト
David Chalmers, A Brief History of the American People(南雲堂)
参 考 文 献
有賀 貞・大下尚一編『新版概説アメリカ史』(有斐閣)
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
期末の試験および日常点(授業への積極的な参加、数回の小テスト)
そ
授業では積極的に質問したり発言したりして欲しい。
の
他
− 70 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09802 担当教官 岡田 誠一
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカ研究入門B
曜日
火
時限
5・6
副 題 アメリカ文化を作った黒人たち
前年度・次年度との関係
授業の内容
平成10年度の後期授業を発展させる予定。
アメリカ文化が白人だけによって作られたものではないことは言うを待たないが、それを
築くことに参加した黒人たちの姿は、普通のアメリカ史においては一向に浮かび上がってこ
ない。この授業は、偉大な黒人たちの業績を、時代の流れの中で捕らえて、再評価を試みる
のを目的とする。
スケジュール
昨年に引き続き、十人ほどの黒人を取り上げ、その経歴と業績、また時代背景を調べる。
そして、彼らがアメリカ文化にどのような影響を及ぼしたかを考察する。
平成11年度に取り上げる人物としては、Booker T. Washington, W. E. B. Dubois, Arthur
Schomburg, Alain L. Locke, James Weldon Johnson, Richard Wright, Sidney Poitier, Paul
Robeson, Louis Armstrong などを予定している。
テ キ ス ト
プリントを使用する予定。
参 考 文 献
教室にて適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席状況、普段の授業態度、試験により評価。
他
授業科目番号 10801 担当教官 安達 忠夫
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏文化概説A
曜日
金
時限
1・2
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
課題書を指定し、それについてのリポートを何度か出してもらう。間に映画のビデオなど
もはさみながら多角的に進める。
テ キ ス ト
その都度指定
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席およびレポート
他
− 71 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10802 担当教官 池上 純一
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏文化概説B
曜日
水
時限
5・6
副 題 「ドイツ語圏文化のさまざまな顔」
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
ドイツ語圏の文化を成立させた歴史的、地勢的、政治・経済的な背景に触れながら、文学、
思想、美術、音楽などについて概説します。
スケジュール
あっちこっちに脱線するので予定は未定です。
テ キ ス ト
特にありません。
参 考 文 献
必要に応じて紹介します。
関連科目履修条件
特にありません。
成績評価方法
期末の試験あるいはレポートによります。
そ
一方通行で聞きっぱなしにするのではなく、授業に直接関係のなさそうなものも含め、い
の
他
ろんな本を読んでください。
授業科目番号 11801 担当教官 星野 徹
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 フランスの文化A
曜日
火
時限
5・6
副 題 17世紀フランス文化
前年度・次年度との関係
授業の内容
偉大な世紀とフランス人が自ら呼んでいる17世紀フランスの文学、思想、美術、音楽を
概説する。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート
他
− 72 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11802 担当教官 本多 文彦
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの文化B
曜日
水
時限
5・6
副 題 19世紀フランス美術
前年度・次年度との関係
授業の内容
イギリスの著名な美術史家 K. Clark の Looking at pictures のうち、フランス・ロマン
主義絵画の旗手ドラクロワとフランス・写実主義絵画の大画家クールベの章を英語で読む。
読んで内容を把握するとともに、芸術家とその作品、芸術思潮などについて調べて報告して
もらう。
この講義は、真にフランス文化について関心があり、ある程度素養があり、熱意がある人
に受講してほしい。それで、開講時に人数があまりにも多ければ、フランスやフランス文化
についての常識的なテストをして、受講者数をある程度絞るつもりである。
テ キ ス ト
K. Clark, Looking at pictures
参 考 文 献
講義中に紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
半期に3・4回の試験をして成績を評価する。
そ
フランスの芸術・文化に関心を持ってそれらに親しんでもらいたい。また、テキストを良
の
他
く読み、興味をもって調べ、授業に積極的に参加することを期待する。
授業科目番号 12801 担当教官 佐々木 照央
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 スラブの文学と思想A
曜日
副 題 プーシキン論
前年度・次年度との関係
授業の内容
プーシキンの文学
スケジュール
4月16日 全体の講義概説
4月23日 ルスランとリュドミラ
5月 7日 カフカースの捕虜
5月14日 バフチサライの泉
5月21日 ジプシー
6月11日 ボリス・ゴドゥノフ
6月18日 ポルタヴァ
6月25日 タジート
7月 2日 まとめ
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 73 −
金
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 12802 担当教官 野中 進
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 スラブ語圏の民族と文化A
曜日
木
時限
9・10
副 題 20世紀ロシアの文学と社会
前年度・次年度との関係
授業の内容
20世紀のロシア文学を読みながら、今世紀のロシアの文化と歴史について論じる。
受講者は各自、作品を受け持って発表してもらう。
ロシア語の知識は必要としない。
スケジュール
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第9回
イントロダクション
(ロシアの歴史について)
チューホフ
第 11 回
『三人姉妹』
ゴーリキー
第 12 回
『どん底』
ジョン・リード
『世界をゆるがした十日間』
第6回 ロシア・アヴァンギャルド
第7回
エイゼンシュテイン
テ キ ス ト
初回に指示する。
参 考 文 献
川端香男里『ロシア』(講談社学術文庫)
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
発表とレポート
の
他
− 74 −
『ドクトル・ジバゴ』
プラトーノフ
『ジャン』
ザミャーチン
『われら』
ソルジェニーツィン
『マトリョーナの家』
第 13 回 予備
第 14 回 予備
第 15 回
『戦艦ポチョムキン』
第8回 社会主義リアリズム
そ
第 10 回
パステルナーク
▲目次へ戻る
授業科目番号 13801 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 社会学入門A
曜日
火
時限
7・8
副 題 エスノメソドロジー入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代社会学の主要潮流の一つである、エスノメソドロジーについて考えていく。
今年度は特に男・女という性別カテゴリーについて考えていく。
テ キ ス ト
山崎敬一『美貌の陥究』ハーベスト社
ガーフィンケル他『エスノメソドロジー』せいか書房
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 13802 担当教官 深澤 建次
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学入門B
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
人間にとって、社会と文化がもっている意義を、できるだけ具体的な形で明確にしたい。
もし人間の子どもが社会と文化からきりはなされるならば、直立歩行や言語は無縁であるば
かりでなく、笑うことさえしない。本講ではこれを出発点に、社会については家族を中心に
少子化、非婚化、離婚などに言及しながら、代用監獄に代表される全制施設についても触れ
たい。また文化については、規範を中心に、アノミー、パニック、デマ、エスノセントリズ
ムなどの問題を論じたい。
テ キ ス ト
その都度指示する。
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
楽勝科目ではありません。
− 75 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13803 担当教官 福岡 安則
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 現代社会論A
曜日
水
時限
9・10
副 題 差別問題の社会学
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
部落差別問題と在日韓国・朝鮮人問題に焦点をあてて、差別する側/差別される側の意識
のありようを社会学的に考察する。それをとおして、社会的立場の違いがものの考え方の相
違をもたらすという、社会学的認識の基礎を学ぶ。
スケジュール
授業の前半では、主として、部落差別問題について取り上げる。実際にあった「差別発言」
テープを聞いたり、被差別部落での聞き取りテープを聞いたり、VTRを観たりもする。授
業の後半では、主として、在日韓国・朝鮮人問題について取り上げる。
テ キ ス ト
福岡安則『在日韓国・朝鮮人』(中公新書)
福岡安則・辻山ゆき子『同化と異化のはざまで』(新幹社)
福岡安則・辻山ゆき子『ほんとうの私を求めて』(新幹社)
参 考 文 献
必要に応じ適宣指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席(50%)、数回の課題レポートの提出(50%)
そ
受講希望者は、かならず第 1 回目から出席すること。
の
他
− 76 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13804 担当教官 元島 邦夫
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 現代社会論B
曜日
水
時限
9・10
副 題 「高密激動社会」とクルマ文化
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
クルマにみちあふれた現代日本社会の生活様式と価値意識を批判的に考察する。とくにわ
れわれは必要もないのに何故これほどまでにクルマを持ちたがるのか、それなのにアメリカ
のカー趣味人のように、部品を好みに応じて変えてしまうほどの能力と意欲を持たないのは
何故か、考えてみたい。できるかぎり新しい資料を配布し、その資料や参考文献を素材にし
て授業を進める。
スケジュール
第1回 テーマの社会的意味
第9回 クルマ社会と公共交通体系
第2回
第 10 回
クルマ社会の出現
交通弱者と交通権
第3回
第 11 回
第4回
第 12 回
クルマ社会と環境汚染
クルマ文化と価値意識の変容
第5回
第 13 回
第6回
第 14 回
クルマ社会と交通事故
クルマ社会からの脱出
第7回
第 15 回
第8回 クルマ社会と公共交通体系
テ キ ス ト
参 考 文 献
柴田徳衛 他『クルマ依存社会』実教出版 上岡直見『クルマの不経済学』北斗出版
杉田聡『クルマが優しくなるために』ちくま新書
関連科目履修条件
広域科目としての履修可、ただし広域・専門基礎科目としても重複履修不可
成績評価方法
学期末に提出してもらうレポートと授業での積極的な討議参加で評価
そ
の
他
− 77 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13805 担当教官 高木 英至
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 社会心理学入門A
曜日
月
時限
7・8
副 題 対人関係の社会心理学
前年度・次年度との関係
授業の内容
社会心理学の基礎知識を対人関係にしぼって概説する。授業で扱う項目の大略は以下であ
る。
A. 人は人をどう認識するか?(社会的認知):
A.1. 印象形成 A.2. 社会的スキーマとステレオタイプ
A.3. 集団間関係(集団に対する認知) A.4. 帰属
B. 人は誰を好きになるか?(対人魅力):
B.1. 好意を促進する要因 B.2. 恋愛
C. 対人関係のしくみ:
C.1. 相互的な協力はいかにして可能か C.2. 対人関係を支配するバランス原則
C.3. 進化心理学の視点
スケジュール
4/12:授業への導入:社会心理学とは何か?どのような研究テーマがあるか?などの概説。
4/19:A.1. 印象形成:印象形成過程、顔面表情の効果、対人認知の歪みを説明する。
4/26:A.2. 社会的スキーマとステレオタイプ:対象を単純化して認識するメカニズム。
5/10:A.3. 集団間関係:内輪びいき傾向、社会的アイデンティティ理論などを概説する。
5/17:A.4. 帰属:行動の原因や責任を人が何に帰属させるか、および帰属の心理的効果。
5/24:B.1. 好意を規定する要因:評価や態度類似性などの要因の効果を説明する。
5/31:前回の続き。外見的魅力や条件づけ原則などが好意に及ぼす影響を説明する。
6/ 7:B.2. 恋愛:恋愛の概念、恋愛のタイプ(Love Styles)、状況的要因の効果を説明。
6/14:前回の続き。恋愛感情への心理的要因(錯誤帰属など)の効果、関係進展の理論。
6/21:C.1. 対相互的な協力はいかにして可能か? ― ゲーム実験の結果をもとに解説する。
6/28:C.2. 信対人関係を支配するバランス原則 ― 衡平理論
7/ 5:C.3. 進化心理学の視点
7/12:前回の続き。およびこの授業に関する質問。
9/13:期末試験
なお、スケジュールは狂うこともある。
テ キ ス ト
テキストは使わない。授業では毎回プリントを配る。
参 考 文 献
『社会心理学小辞典』有斐閣
その他、必要に応じて参考文献を授業中に指示する。
関連科目履修条件
社会心理学を勉強したい人は、この授業以外に、「社会心理学概説A(高木)」、
「社会心理学特殊講義Ⅰ・Ⅱ(北村)」を履修するとよい。
成績評価方法
成績評価は期末試験の点数による。期末試験では授業内容に関する設問および用語説明の
設問を出題する。
そ
の
他
− 78 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13806 担当教官 深澤 建次
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 社会学概論A
曜日
水
時限
7・8
副 題 男と女
前年度・次年度との関係
授業の内容
一昨年度社会学概論Aと同じ
われわれは、幼児であれ老人であれ、国籍や民族・人種がどうであれ、すべての人間は、
男と女のいずれかであると当然視する。人間の性、すなわち「男と女」ほど、われわれにと
って、あたりまえな類型(役割)はない。事実、人間を男と女に二分化しない、性別分業を
推進しない社会は、古今東西存在しない。本稿では、最も基本的な人間の類型である男と女
について、生物学的性(sex)、社会的・文化的性(gender)、性役割、そして性ステレオ
タイプ(gender stereotype)の側面から、基本的な考察をしてみたい。
スケジュール
第1回 男と女の生物学的差異:sex
第2回
第3回
第4回
男と女の社会的・文化的差異:
gender
生物学的性と社会的・文化的性
との関連
第9回 性ステレオタイプ
第 10 回 広告に現れる女性像
第 11 回 日本語に表現される女性像
第 12 回
性役割、性ステレオタイプの
自己成就性
第5回 ペニスをもつ女の子の事例
第 13 回 今後の展望
第6回 女から男へ性転換者の事例
第 14 回 総括
第7回 性役割
第 15 回 予備
第8回 社会化と社会統制
テ キ ス ト
テキスト、参考文献については、教室で適宣指示する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 79 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13807 担当教官 元島 邦夫
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 社会学概論B
曜日
水
時限
7・8
副 題 現代社会の変動と主体
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
80年代の日本企業社会、90年代のアメリカ的メガ・コンピティション社会を頂点とす
る現代社会は、世界のそこここでほころび始めた。自然環境破壊、資源枯渇、不平等拡大、
人口の爆発的増加、闇取引の跋扈、バーチャル金融市場の不確実性などである。ここでは無
意味な仕事が個人に押しつけられ、個人の内部を腐食し、空洞化する。そして人間としての
「類」を破壊する。現代システムのこのほころびを辿りながら、深まりゆく近代的自我の内
部崩落と、新しい「個」と「類」の創成過程を取り出してみよう。この作業が社会学的思考
の現在的な形態を示すものになるよう、努力しながら。
スケジュール
第1回 課題の具体的設定
第9回
近代的・日本的「自我」の破綻
第2回 脱産業社会の成熟
第 10 回
第3回
第 11 回
消費社会の成熟と破綻
第4回
第 12 回
第5回
第 13 回
情報社会の成熟と破綻
好きなこと・楽しいことを求める
「個」と「類」の創成
仕事の再構成を求める「個」と「類」
第6回
第 14 回
第7回
第 15 回 現代の「個」と「類」
企業社会の成熟と破綻
第8回
テ キ ス ト
参 考 文 献
見田宗介『現代社会の理論』岩波新書
速水由紀子『あなたはもう幻想の女しか抱けない』筑摩書房
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末に提出してもらったレポートと授業での積極的な討議参加で評価。
他
− 80 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13808 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学研究法B
曜日
火
時限
7・8
副 題 会話分析
前年度・次年度との関係
授業の内容
会話データやビデオデータを用いて実際の人々の相互行為を分析する方法について学ん
でいく。同時に会話データやビデオデータの分析も行う。実際の会話やコンピュータを通し
た相互行為、テレビ等も取り扱う。
テ キ ス ト
ガーフィンケル他『日常性の解剖学』マルジュ社
山崎敬一『美貌の陥究』、山崎敬一・西阪仰編『語る身体・見る身体』ハーベスト社
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 81 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13809 担当教官 高木 英至
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 社会心理学概説A
曜日
月
時限
7・8
副 題 社会的影響過程
前年度・次年度との関係
授業の内容
社会心理学の基礎的内容を「社会的影響過程」を中心に概説する。扱う内容は以下である。
A. 人は従わせる:社会的勢力
B. 人を動かす:説得的コミュニケーション
C. 大勢にしたがう:同調行動
D.人をまねる:モデリング
E.ただいるだけの他者の効果:社会的促進
F.集団状況が人を変える:集団極化、集団思考
G.マスコミの影響
スケジュール
(10/ 4)授業への導入:社会的影響過程にどのような形態があるかを概説する。
(10/18)A.勢力:勢力基盤に基づく勢力類型、承諾獲得技法を説明する。
(10/25) 前回の続き。勢力行使が行使者、被行使者の態度に及ぼす影響を議論する。
(11/ 8)B.説得:説得的コミュニケーションにおける情報の送り手、受け手、
メッセージの要因を説明する。
(11/15) 前回の続き。説得におけるメディア要因、環境要因の影響について概説する。
(11/22)C.同調:同調行動(社会的圧力によって集団の大勢にしたがう)研究の概要を述べる。
(11/29)D.モデリング:他者の行動の観察によって同じ行動をとるようになる過程を概説する。
(12/ 6)E.社会的促進:社会的促進に関する従来の知見と代表的な理論モデルを説明する。
(12/13)F.集団極化・集団思考:集団が個人より劣悪な判断を下すという効果を講義する。
( 1/10)G.マスコミの影響:視聴者の暴力、自殺をマスコミが促進する次第を述べる。
( 1/17) 前回の続き。マスコミによる性描写、性役割描写が視聴者に及ぼす効果を説明する。
( 1/24)授業内容に関する質問
期末試験期間:期末試験
なお、スケジュールは狂うこともある。
テ キ ス ト
テキストは使わない。授業では毎回プリントを配る。
参 考 文 献
『社会心理学小辞典』有斐閣
その他、必要に応じて参考文献を授業中に指示する。
関連科目履修条件
社会心理学を勉強したい人は、この授業以外に、「社会心理学入門A(高木)」、
「社会心理学特殊講義Ⅰ・Ⅱ(北村)」を履修するとよい。
成績評価方法
成績評価は期末試験の点数による。期末試験では授業内容に関する設問および用語説明の
設問を出題する。
そ
の
他
− 82 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14801 担当教官 水野 博介
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 コミュニケーション論A
曜日
金
時限
3・4
副 題 メディア・コミュニケーションの理論と実証
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
主にメディアやネットワークを通じての社会的コミュニケーションのあり方を考察する。
具体的には、メディア・システムの影響、危機的状況や企業におけるコミュニケーション、
うわさ・流言の実態、若者のコミュニケーションなどをトピックとしてとりあげる。
スケジュール
テキストに沿って講義を行うが、第1章を説明したあと、第2章は省略して第3章に飛び、
第4章も多くは別な講義(コミュニケーション原論やマス・コミュニケーション論など)に
譲る。第5章以降、最後までテキストを利用する予定。
テ キ ス ト
水野博介『メディア・コミュニケーションの理論』学文社
林進編『コミュニケーション論』有斐閣、松田美佐『うわさの科学』河出書房新社
水野博介他『情報生活とメディア』北樹出版など
参 考 文 献
授業中に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
ビデオを見たときの感想などを書いてもらう平常点および筆記試験の結果を総合する。
そ
私語厳禁。しゃべりたいなら、質問すること。
の
他
− 83 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14802 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論B
曜日
水
時限
3・4
副 題 メディア・リテラシーのトレーニング
前年度・次年度との関係
授業の内容
メディア研究、マス・コミュニケーション研究は、現代社会の現実状況と正面から向き合
う課題の設定、および研究の視点と方法における学際性という二つの特徴をもっている。こ
うした研究領域への入門として、現代社会とメディアの関係や具体的なメディア内容を読み
解く力としての「メディア・リテラシー」をつけるための基礎訓練をおこなう。「メディア」
といっても幅広いが、主にテレビや新聞など、社会に広く普及しているマスメディアに焦点
をおく。マスメディアの情報に対する感受性や批評精神が、コンピュータ・ネットワークな
ど新しい情報メディアの「受信者」「発信者」としての能力向上にも、重要な意味をもつか
らである。なお、この授業は受講生総数の多少にかかわらず、小グループに分かれた演習実
習を中心におこなうので注意されたい。
スケジュール
第1回
第2回
オリエンテーション
∼メディア・リテラシーとは何か
テキスト輪読
∼テレビを読む視点と方法
テキスト輪読
第3回 ∼新聞などの活字メディアを
読む視点と方法
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
テキスト輪読
∼特定のジャンルの分析と批評
テキスト輪読
∼問題意識を定めたクロスメディア分析
学生(グループ)による分析実習
∼発表、討論、フォローアップ
以後、最終回まで各回とも
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
学生による分析実習
テ キ ス ト
カナダ・オンタリオ州教育省 編『メディア・リテラシー』リベルタ出版 1992 年 3,440 円
参 考 文 献
逐次指示する。
関連科目履修条件
マス・コミュニケーション論A(前期・水・5∼6)とあわせての受講が望ましい。
成績評価方法
出席、実習への参加と発表による評価、とくに期末の試験やレポートは課さない。
そ
時間的制約があり、実習の進行速度は速い。
の
他
基本的に毎回出席を義務づけられていると思ってほしい。
− 84 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14803 担当教官 水野 博介
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 コミュニケーション原論A
曜日
金
時限
3・4
副 題 コミュニケーションの基礎知識
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
人間の「ことば」や「イメージ」を中心としたコミュニケーション、および装置としての
「メディア」を媒介するコミュニケーションのあり方を考察する。広告やテレビの影響など
についても述べる。
スケジュール
基本的には、2冊のテキストに沿って講義を行う。
まず、『メディア・コミュニケーション論』を用いて、第1章および第2章で、コミュニ
ケーションの基礎およびテレビの機能について考察する。さらに第4章で、テレビの認知的
影響などについてもふれる。
『コミュニケーション論』については、主に3章と4章でマスコミ構造や影響を扱い、こ
とばに関連して6章と7章にもふれる(順序は逆になるかもしれない)。
「イメージ」については、テキストにはあまり触れられていないので、プリントなどを用
いる。
テ キ ス ト
水野博介『メディア・コミュニケーションの理論』学文社
林 進 編『コミュニケーション論』有斐閣
参 考 文 献
授業中に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
ビデオを見たときの感想などを書いてもらう平常点および筆記試験の結果を総合する。
他
− 85 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14804 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 マス・コミュニケーション論A
曜日
水
時限
5・6
副 題 マス・コミュニケーションと現代社会状況
前年度・次年度との関係
授業の内容
マス・コミュニケーションに関連する今日的問題の検討を通じて、現代社会=メディア社
会の現状を考える。
マス・コミュニケーションと政治経済の状況や社会文化構造との関係、メディアの社会的
影響、国際的な情報の流通における問題点、ジャーナリズムのあり方に関する社会的議論の
焦点などを、おもに政治社会学の観点からとりあげ解説する。1∼2回の講義で一つのテー
マを終える。マス・コミュニケーション研究やメディア研究をおこなう際に、どのような問
題に注目し、どのように分析批評すればよいかを具体的に学ぶための講義である。なお、以
下のスケジュールはあくまで目安である。社会の動きや事件に即応した講義をおこなうの
で、テーマの選択やその優先順位を変更する場合がある。
スケジュール
第1回
第2回
マス・コミュニケーション研究とは
どのような学問か
マス・コミュニケーションの現在
∼データからみる「社会」とマスコミ
第3回 マス・コミュニケーションの現在
∼メディア史のなかの位置づけ
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
マス・コミュニケーションの影響と条件
∼宣伝と動員:情報操作はあるか
マス・コミュニケーションの影響と条件
∼世界のイメージ、社会のイメージ
マス・コミュニケーションの影響と条件
∼民主政治と世論
マス・コミュニケーションの影響と条件
∼新しい時代の流れをつくるキャンペーン
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
メディアの変化、社会の変化
∼文化の中の権力、社会構造の矛盾を読む
メディアの変化、社会の変化
∼メディアを使いこなすリテラシー
メディアをどう評価するか
∼メディア法、政策、社会的役割の概観
メディアをどう評価するか
∼いまジャーナリズムで何が問われるか
メディアをどう評価するか
∼研究するための具体的「方法論」を学ぶ
第 14 回
第 15 回
メディアの変化、社会の変化
∼「メディア論」のなかの個人と社会
テ キ ス ト
竹内・児島・橋元 編『メディア・コミュニケーション論』北樹出版、1998 年
参 考 文 献
田崎・児島 編『マス・コミュニケーション効果研究の展開(改訂)』北樹出版、1996 年
その他、テーマに応じて授業中に指示。
関連科目履修条件
『コミュニケーション論B』(前期・水・3∼4)で応用学習をおこなう。
成績評価方法
出席(不定期)および期末試験(レポートの場合もある)を組み合わせた評価。
そ
平林の演習参加希望者およびコミュニケーション論コース専攻の学生は必ず受講してお
の
他
くこと。再履修不可。
− 86 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14805 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 言語学概論A
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
言葉学を初めて学ぶ人のために言語学の基本的な概念をわかりやすく解説する。
色々な分野にわたるようにするとともに、単なる知識のこまぎれにならないようにしたい。
スケジュール
第1回 言語とは何か
第9回 語彙素と単語
第2回 言語の特質
第 10 回 語彙素と単語
第3回 言語学の対象と方法
第 11 回 文字論
第4回 音声学
第 12 回 直接構成成分分析
第5回 音素
第 13 回 直接構成成分分析
第6回 日本語の音韻体系
第 14 回 生成変形文法
第7回 日本語の音韻体系
第 15 回 予備日
第8回 形態素
テ キ ス ト
参 考 文 献
Chao, Yuen Ren. Language and Symboilc Systems, Cambridge Univ. Press. 1968.
(ユアン・レン・チャオ著『言語学入門』橋本萬太郎訳 岩波書店)
Lyons, John. Language and Linguistics. Cambridge Univ. Press. 1981.
(ジョン・ライアンズ著『言語と言語学』近藤達夫訳 岩波書店)
風間喜代三ほか著『言語学』東京大学出版会
田中春美ほか著『言語学入門』大修館書店
田中春美ほか著『言語のすすめ』大修館書店
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験による。
他
− 87 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14806 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 言語学概論B
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
言語学概論Aを参照して下さい。
スケジュール
第1回 意義素
第9回 言語の類型的分類
第2回 意義素
第 10 回 言語の類型的分類
第3回 意味分析の方法
第 11 回 音韻の変化
第4回 意味分析の方法
第 12 回 音韻の変化
第5回 多義と同音異義
第 13 回 語彙の変化
第6回 言語と情報理論
第 14 回 予備日
第7回 言語の系統的分類
第 15 回 予備日
第8回 言語の系統的分類
テ キ ス ト
参 考 文 献
Chao, Yuen Ren. Language and Symboilc Systems, Cambridge Univ. Press. 1968.
(ユアン・レン・チャオ著『言語学入門』橋本曼太郎訳 岩波書店)
Lyons, John. Language and Linguistics. Cambridge Univ. Press. 1981.
(ジョン・ライアンズ著『言語と言語学』近藤達夫訳 岩波書店)
風間喜代三ほか著『言語学』東京大学出版会
田中春美ほか著『言語学入門』大修館書店
田中春美ほか著『言語のすすめ』大修館書店
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験による。
他
− 88 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15801 担当教官 木村 實
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 国際法A
曜日
木
時限
7・8
副 題 国際法入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
国家間の法である国際法についての基本的知識を学ぶ。国際法の歴史、法としての特徴、
国際法の主体としての国家、国際法の法源等が対象となる。
スケジュール
第1回 国際法とは何か
第9回 国際法の法源
第2回
第 10 回
国際法の形成と発展
条約法
第3回
第 11 回
第4回
第 12 回
国際法の主体
第5回
第 13 回
領域
第6回
第 14 回
国家の基本的権利義務
第7回
第 15 回
第8回 国際法の法源
テ キ ス ト
開講時に指示する。
参 考 文 献
小田滋他 編『現代国際法』、村瀬信也他 著『現代国際法の指標』(いずれも有斐閣刊)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 89 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15802 担当教官 木村 實
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 国際法B
曜日
木
時限
7・8
副 題 国際法概論
前年度・次年度との関係
授業の内容
国際法Aに続く国際法の概論的講義。Aの領域総論に続く海、空、宇宙についての国際法、
国際法の履行確保に関わる国家責任、国際法と国内法の関係、国家(政府)承認、国家(政
府)承継といった問題をとりあげるが、全体として、第二次大戦後の国際法の変動の理解に
重点を置く。
スケジュール
第1回
第9回
海洋法
国家(政府)承認
第2回
第 10 回
第3回
第 11 回
空と宇宙の法
国家(政府)承継
第4回
第 12 回
第5回
第 13 回
国家責任
第6回
第 14 回 まとめ(予備)
第7回
第 15 回
国際法と国内法
第8回
テ キ ス ト
参 考 文 献
国際法Aと同じ。
関連科目履修条件
国際法A既習者を対象とする。
成績評価方法
学期末に論述式の試験を実施する。
そ
当然のことながら十分な予習と復習を前提とする。
の
他
− 90 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15803 担当教官 高山 巖
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 国際関係論A
曜日
火
時限
3・4
副 題 Nation-state の形成と古典的国際関係(1)
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代国際政治学を構成する主要な概念(例えば、国家、主権、国際法、公権力、国家理性、
ナショナリズム、集団安全保障、「国際社会」、「人類社会」‥‥)の殆どは、16∼19
世紀に形成された「西欧国家体系」にその起源をもつ。ちなみに、20世紀の国際連盟や国
際連合を支える集団安全保障原理が、1648 年のウェストファリア条約の中にその原型を見出
しうることはあまり知られていない。或いは、現代国際関係において注目されつつあるNG
O等に代表される非国家的アクターの役割を正確に把握するためには、16∼17世紀に概
念化された「人類社会」の理解が前提になる。本授業の目的は、これらの概念がいかにして
形成され、且つ変遷してきたかを学説史的に辿ることにより、それらの歴史的・現代的意義
を浮彫りにすることにある。国際関係論コースの学生諸君は本授業と国際関係論B(後期)
をセットとして履修することが望ましい。
スケジュール
第1回 イントロダクション。
第9回 主権論争について。
第2回
第 10 回
第3回
polis, civitas, respublica と
対比される state の特徴。
第4回
第5回
第6回
第 11 回 グロチュースの主権主体論。
第 12 回
respublica Christiana の崩壊と
近代国家の誕生。
第 13 回 nation と state の結合の経緯。
第 14 回
第7回
第 15 回
ウェストファリア条約原文
テキストの解説。
ボーダンの主権概念の検討。
第8回
テ キ ス ト
教科書は使用しない。必要に応じて、文献資料をコピー配布。
参 考 文 献
授業の中で紹介。
関連科目履修条件
国際関係論B(後期)の履修は、A〔又はa(広域科目)〕の単位修得が前提となる
(同年度でなくてもよい)。
成績評価方法
そ
の
学期末試験
他
− 91 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15804 担当教官 高山 巖
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 国際関係論B
曜日
火
時限
3・4
副 題 Nation-state の形成と古典的国際関係(2)
前年度・次年度との関係
授業の内容
国際関係論A・講義概要参照
スケジュール
第1回
第2回
国際関係思想における二つの
流れについて
ユス・ゲンテューム
第9回
第 11 回
ガイウスと「人類共同体社会」
第4回
第6回
第7回
第8回
ユス・ゲンテューム
第 10 回 グロチュースとヴァッテル
(諸国民の法)とは?
第3回
第5回
グロチュース、自然法、
第 12 回
自然法、ユス・ゲンテューム、
国内法
ヴィトリア、スアレスと
ユス・インター・ゲンテス
国家理性論とF.マイネッケ
ホッブス、自然状態、国際関係
第 13 回
第 14 回 ヘーゲルと国際的自然状態
第 15 回
国家理性論から何を学ぶのか?
「国際社会」と「人類社会」について
グロチュース、自然法、
ユス・ゲンテューム
テ キ ス ト
国際関係論A・講義概要参照
参 考 文 献
国際関係論A・講義概要参照
関連科目履修条件
国際関係論B(後期)の履修は、A〔又はa(広域科目)〕の単位修得が前提となる
(同年度でなくてもよい)。
成績評価方法
そ
の
学期末試験
他
− 92 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15805 担当教官 永田 雅啓
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 国際経済論A
曜日
水
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
再履修不可
日本の経済発展は、日本自身の努力の結果であると同時にそれを可能とする国際経済環境
があった。
主として、国際貿易に関する講義を行う。現実経済と経済理論の両面から論ずる。
スケジュール
第1回
第9回
戦後の国際経済の変遷と日本経済
寡占的産業と貿易
第2回
第 10 回
第3回
第 11 回
貿易に関する基本理論(その1)
規模の経済が働く場合の貿易
第4回
第 12 回
第5回
第 13 回 貿易政策の基礎理論
貿易に関する基本理論(その2)
第6回
第 14 回
第7回
第 15 回
貿易摩擦と産業構造調整
第8回
テ キ ス ト
『ゼミナール国際経済入門』伊藤元重 日本経済新聞社
参 考 文 献
講義ごとにプリント配布。
関連科目履修条件
国際経済論B
(国際経済論A、Bは本来一体だが、個別に履修することも、Bを先に履修することも可)
成績評価方法
期末試験の成績に平常点を加えて評価する。
そ
疑問点に関しては、初歩的な質問でも積極的に質問する姿勢が望ましい。
の
他
− 93 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15806 担当教官 永田 雅啓
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 国際経済論B
曜日
水
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
再履修不可
日本の経済発展は、日本自身の努力の結果であると同時にそれを可能とする国際経済環境
があった。
主として、国際金融、国際マクロ経済に関する講義を行う。特に為替変動の理論、国際経
済への影響、マクロ経済政策の国際的波及について学ぶ。
スケジュール
第1回
第9回
為替レートが日本経済に与えた影響
経常収支の持つ意味
第2回
第 10 回
第3回
第 11 回
外国為替市場と為替レートの機能
マクロ経済政策の国際波及
第4回
第 12 回
第5回
第 13 回 国際金融市場と国際的な資本移動
為替レートの決定・変動の理論
第6回
第 14 回
第7回
第 15 回
固定相場制について
第8回
テ キ ス ト
『ゼミナール国際経済入門』伊藤元重 日本経済新聞社
参 考 文 献
講義ごとにプリント配布。
関連科目履修条件
国際経済論A
(国際経済論A、Bは本来一体だが、個別に履修することも、Bを先に履修することも可)
成績評価方法
期末試験の成績に平常点を加えて評価する。
そ
疑問点に関しては、初歩的な質問でも積極的に質問する姿勢が望ましい。
の
他
− 94 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15807 担当教官 吉田 康彦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 国際社会論A
曜日
月
時限
3・4
副 題 国際社会の理想と現実
前年度・次年度との関係
授業の内容
国際社会の仕組み、成り立ち、そこに働く影響力、その背後のアクター(行動主体)の実
体などについて考えます。グローバリゼーションの進行とともに、政府以外のアクターの存
在がクローズアップし、各領域で大きな影響力を発揮しています。対人地雷廃止条約締結に
おけるNGO(非政府組織)の役割、国際金融をゆるがしているヘッジファンドなどが顕装
な例で実例に即して考察します。
スケジュール
下記のテキストに沿って、次のようなテーマを取り上げ、前期(A)、後期(B)で
完結する仕組みになっています。
(1) 核拡散と原子力発電
(2)
エネルギー問題
(脱化石燃料は可能か)
(7) 地雷・テロ・凶悪犯罪対策
(3) 食糧・人口問題
(8) 麻薬・エイズ・疫病の流行
(4) 地球環境問題
(9) 生命倫理をめぐる問題
(5)
テ キ ス ト
(6) 難民問題
地域紛争
(10) インターネット社会の問題点
(民族・宗教問題)
吉田康彦『人類サバイバルの条件』(時事通信社)
その他、その都度教室で指示します。
参 考 文 献
その都度教室で指示します。
関連科目履修条件
前期、後期なるべく継続履修が望ましい。
成績評価方法
受講生が 100 名を超える場合のみ、期末試験を実施します。
実施しない場合はレポートで評価します。
そ
の
他
− 95 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15808 担当教官 吉田 康彦
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 国際社会論B
曜日
月
時限
3・4
副 題 国際社会の理想と現実
前年度・次年度との関係
授業の内容
国際社会の仕組み、成り立ち、そこに働く影響力、その背後のアクター(行動主体)の実
体などについて考えます。グローバリゼーションの進行とともに、政府以外のアクターの存
在がクローズアップし、各領域で大きな影響力を発揮しています。対人地雷廃止条約締結に
おけるNGO(非政府組織)の役割、国際金融をゆるがしているヘッジファンドなどが顕装
な例で実例に即して考察します。
スケジュール
下記のテキストに沿って、次のようなテーマを取り上げ、前期(A)、後期(B)で完結
する仕組みになっています。
(1) 核拡散と原子力発電
(2)
エネルギー問題
(脱化石燃料は可能か)
(7) 地雷・テロ・凶悪犯罪対策
(3) 食糧・人口問題
(8) 麻薬・エイズ・疫病の流行
(4) 地球環境問題
(9) 生命倫理をめぐる問題
(5)
テ キ ス ト
(6) 難民問題
地域紛争
(10) インターネット社会の問題点
(民族・宗教問題)
吉田康彦『人類サバイバルの条件』(時事通信社)
その他、その都度教室で指示します。
参 考 文 献
その都度教室で指示します。
関連科目履修条件
前期、後期なるべく継続履修が望ましい。
成績評価方法
受講生が 100 名を超える場合のみ、期末試験を実施します。
実施しない場合はレポートで評価します。
そ
の
他
− 96 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16801 担当教官 余地 寛
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 システムサイバネティクス入門B
曜日
火
時限
7・8
副 題 社会システムサイバネティクスの基礎知識
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
システム論とサイバネティクスは、欧米では、活発な研究が行われ、システムサイバネテ
ィクスともいえる形でまとまりを見せつつある。そして、この学問分野は、一つの大きな考
え方の流れとして、社会の在り方についても重要な提言をしている。近代は、機械論、因果
論、還元主義という考え方を中心としており、柔軟性のない社会をもたらした。そこでは、
分析、法則、予測、設計、管理、集中といったことが重要視されている。今や、このような
近代社会の在り方は破綻を来たしている。一方、システムサイバネティクスは、有機体論、
目的論、全体性・創発性という考え方を採っており、人間と社会の自然な営みを大切にして
いる。授業では、システムサイバネティクス的な社会の在り方とその実現可能性について考
察を深めていく。本授業は、このように、ソフトなシステムの立場から行われるものであり、
ハードなシステムを想定して受講すると、違和感を持つことになるであろう。
スケジュール
ドイチュの分権システム、
第1回 システムとは
第9回
第2回 サイバネティクスとは
第 10 回
第3回 システムサイバネティクスの意義
第 11 回 複雑系の経営
第4回
第5回
第6回
科学論としての
システムサイバネティクス
ケストラー、ポランニー、
ベイトソンの思想
バックレイ、丸山孫郎と
社会システム論
第7回 ルーマンと自己組織性
サイモンの充足化
ウィーナーの
『人間の人間的な使用』
第 12 回 共生・ユイマールの思想
第 13 回 ダイアローグ論、ポリフォニー論
第 14 回 調整日
第 15 回 調整日
第8回 ビーアの最小多様度
テ キ ス ト
なし(プリント配布)
参 考 文 献
織田元子『システム論とフェミニズム』勁草書房
田坂広志『複雑系の経営』東洋経済新報社
関連科目履修条件
「システムサイバネティクス」の諸科目と関連するが、履修していなくてもよい。
履修条件なし
成績評価方法
中間試験および期末試験による。
そ
現在の社会/自己の在り方に常に問いを発して、授業に臨んでください。
の
他
− 97 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16802 担当教官 都築 正信
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 エネルギーシステム論A
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
この地球上に存在する生命は不思議な存在である。生命の構成要素として、生体物質、生
体エネルギー、生体情報システムがあげられるが、これらは密接に関連しあっている。ここ
では、生命をエネルギーの獲得と散逸をなす存在であるという観点から考察する。生体エネ
ルギーは生命の歴史とともにあり、また人間がこれまで行ってきた環境改造の歴史にも深く
かかわっている。それだけに関連する分野は広い。議論の中から自然界における人間の位置
もある程度浮かび上がってこよう。
スケジュール
第1回 生体物質とエネルギーの概観
第2回
生命における炭素固定(1):
光エネルギーの吸収
第9回 神経系とエネルギー
第 10 回 タンパク質の合成(1)
第 11 回
第4回 生命における窒素固定(1)
第 12 回 生命の目的とは?
第5回 生命における窒素固定(2)
第 13 回
第6回 脂肪酸の合成と分解
第 14 回
第7回 生体エネルギーの生成と消費(1) 第 15 回
第8回 生体エネルギーの生成と消費(2)
テ キ ス ト
参 考 文 献
香川靖雄『生命とエネルギー』
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
タンパク質の合成(2):
第3回 生命における炭素固定(2)
他
− 98 −
遺伝情報
▲目次へ戻る
授業科目番号 16803 担当教官 都築 正信
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 科学史A
曜日
火
時限
5・6
副 題 西欧における近代科学以前の自然認識
前年度・次年度との関係
授業の内容
16世紀頃のヨーロッパは天動説の世界に生きていた。西欧の学問界は永くアリストテレ
ス、プトレマイオス、ガレノスの学説に支配されていたのである。かれらの学問がなぜ人々
を引きつけたのかを問うことは無駄ではない。なぜならかれらの研究は人間の常識的経験に
深く根ざしていたからである。近代科学はかれらの経験主義というべきものを克服すること
によって誕生した。
スケジュール
第1回 天体(太陽系)の基本運動
第9回 アリストテレスの自然学(3)
第2回 神話的世界と天文観測
第 10 回 西洋錬金術の世界(1)
第3回 古代ギリシャ初期の自然探求(1) 第 11 回 西洋錬金術の世界(2)
第4回 古代ギリシャ初期の自然探求(2) 第 12 回 医療の歴史=ヒッパルコス
第5回 プトレマイオスの天文学(1)
第 13 回 ガレノスと西洋医学
第6回 プトレマイオスの天文学(2)
第 14 回
第7回 アリストテレスの自然学(1)
第 15 回
第8回 アリストテレスの自然学(2)
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
科学史Bとセットとして聴講してほしい。
成績評価方法
試験
そ
の
他
− 99 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16804 担当教官 都築 正信
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 科学史B
曜日
火
時限
5・6
副 題 近代科学の成立
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代の普遍的文化の一つである近代科学は16,17世紀の西ヨーロッパという時間的に
も地域的にも極めて限られた歴史上の時点で誕生した文化である。それだけにそれは自然認
識の方法として真に固有の特徴をもっている。ここでは科学史Aの後を受けて近代科学の幕
を開いた人々の自然研究をとりあげ、かれらの自然認識の方法の特徴を考察し、近代科学が
もつ特異な性格を明らかにしたい。
スケジュール
第1回 イタリアルネッサンスの芸術運動
第9回 ガリレオの自然研究(2)
第2回 大航海時代の到来・暦の改新
第 10 回 ガリレオの自然研究(3)
第3回 コペルニクスにおける旋回(1)
第 11 回 デカルトとパスカル
第4回 コペルニクスにおける旋回(2)
第 12 回 ニュートンの『プリンキピア』(1)
第5回 ブラーエの天体観測
第 13 回 ニュートンの『プリンキピア』(2)
第6回 ケプラーに映じた宇宙(1)
第 14 回
第7回 ケプラーに映じた宇宙(2)
第 15 回
第8回 ガリレオの自然研究(1)
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
科学史Aとセットとして聴講してほしい。
成績評価方法
試験
そ
の
他
− 100 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16805 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 ①・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 精神構造論A
曜日
木
時限
5・6
副 題 異常心理学の発想とその展開
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
異常心理は正常心理と決定的に異質なものではなく、後者が適応や防衛のために抑圧して
きた心的傾向をストレートに露呈させたものと考えられる。したがって、異常心理を知るこ
とは、通常の人間の理解にもつながるものであろう。この授業ではそうした異常心理全体を
大ざっぱに取り上げ、いくつかの重要な現象についてはやや立ち入って検討してみることに
したい。
スケジュール
第1回
第9回
概観
第2回
第 10 回 精神分析学の考え方
第3回
第 11 回
第4回 分裂病
第 12 回
神経症
第5回
第 13 回
第6回 躁うつ病
第 14 回
その他の異常
第7回 その他の疾患
第 15 回
第8回 精神分析学の考え方
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 101 −
▲目次へ戻る
Ⅲ.専門科目
①
卒業にあたっては、教養学部のすべての専門科目から78単位
以上を修得していなければならない。
②
卒業論文、卒業論文演習を含む所属専攻コース所定の必修科目
を修得のうえ、選択必修科目につき、さだめられた単位数を満
たすこと。
③
卒業要件の24単位を超えて修得した専門基礎科目の単位に
ついては、12単位を限度として、教養学部の専門科目の単位
に数えられる。
④
卒業要件の1外国語科目8単位以外の外国語科目の単位に
ついては、12単位を限度として、教養学部の専門科目の
単位に数えられる。
⑤
他学部で履修した専門教育科目の単位のうち、教養学部に関連
するものについては、20単位を限度とし、教養学部の専門科
目の単位に数えられる。
⑥
教育職員免許状申請資格取得に関わる科目のうち、教職に
関係する科目の単位は、教養学部の専門科目の単位として
は認定しない。
▲目次へ戻る
授業科目番号 01101 担当教官 長谷川 三千子 標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 哲学概論Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題 「哲学の原理」から
前年度・次年度との関係 特になし
授業の内容
哲学という学問は、現代のもっとも先端的な学説を学ぶにあたっても、つねに哲学 ― フィロ
ソフィア ― の出現してきた出発点にたちかえってそれを学ぶということが必要とされる。
今年テキストとして使う『哲学の歴史』も、そのことをつねに念頭におきながら、哲学の
歴史の大筋を語っている。このテキストを土台として、つねに「哲学の原型」とは何か、を
意識しながら、先哲の歩みをたどってみたい。
スケジュール
4月、5月 ギリシャ哲学の諸問題(ことにアリストテレスを中心として)
6月 ヘブライ・キリストの問題
7月 近代哲学へ(科学の成立)
10月 物心=元論
11月、12月 言語と哲学
1月 「日本の哲学」は可能か?
テ キ ス ト
『哲学の歴史』新田義弘著(講談社 現代新書)
参 考 文 献
そのつど必要に応じてプリントを配布。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートによる。
他
− 105 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01103 担当教官 大塚 秀見
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 思想史Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 インド宗教思想史
前年度・次年度との関係 継続関係なし
授業の内容
仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教を概観した上で、現代インドを代表する3人を取り上げ
る。アンベートカル、ガンディー、ネルーの3人を<差別>を柱として比較を行う。
スケジュール
第 1回∼ 5回 仏教の理論形成を概観する
第 6回、 7回 ジャイナ教の概観
第 8回∼10回 ヒンドゥー教の概観
第11回∼14回 アンベートカルの生涯と思想
第15回∼18回 ガンディーの生涯と思想
第19回∼21回 ネルーの生涯と思想
第22回∼25回 アンベートカル、ガンディー、ネルーの比較
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
随時指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートおよび平常点(発言・出席)
他
− 106 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01104 担当教官 河谷 淳
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 思想史Ⅱ
曜日
金
時限
5・6
副 題 ギリシア哲学史
前年度・次年度との関係
授業の内容
本講義では主に、プラトン中期の哲学とそれに対立するアリストテレス哲学の一側面とを
取り扱う。プラトン中期対話篇において展開される、想起説・イデア論・魂論の持つ射程は
認識論・存在論・倫理学にまで及んでいるが、プラトンがそうした意匠をソクラテスから引
き受けているのと同様にアリストテレス哲学の出発点もプラトン哲学への応答にある。そこ
で、本講義ではいくつかのトピック(イデア、徳 etc.)を取り上げながらプラトンとアリス
トテレスの立場の異同について考えることにしたい。
スケジュール
講義内容は概ね以下の通りである(ただし、各項目の番号と授業回数とは必ずしも対応し
ていない)。
1.プラトン序論
2.『パイドン』における想起説・イデア論
3.『国家』におけるイデア論・魂論
4.『パルメニデス』における第三人間論
5.アリストテレス序論
6.アリストテレスのイデア論批判
7.『ニコマコス倫理学』における徳論
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
授業においてその都度紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート(2回を予定)によって評価する。
他
− 107 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01105 担当教官 木阪 貴行
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 思想史Ⅲ
曜日
火
時限
3・4
副 題 自我と存在者及び存在という観点から見た近世哲学史
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
ヨーロッパの近世思想を、自我という存在者及び存在という観点に立って縦断する。
具体的に扱う内容については以下のスケジュールを参照のこと。
スケジュール
以下のように進める。授業回数の正確な割り振りは未定。
導 入−この授業が近世思想を縦断する観点/自己・存在者・存在
本 論
ルター :絶望という近代的意識/超越者との距離(アウグスティヌスとの比較)
デカルト :有限者としての自我と無限なる存在
/再帰性の核としての自己と真理審級の根元性/プラトンを回顧
スピノザ :あるものはある、ないものはない/存在者の根元性
ライプニッツ:存在者としての自我と世界/真理と知性/可能的世界と存在
ロック :人格の同一性/指示と同定/内省と社会性
ヒューム :自我はない、では死はあるのか?
カント :消失する自我と要請される存在
ヘーゲル :存在とは存在者における現実性である/アリストテレスの回顧
キルケゴール:課せられたものとしての自己、あるいは均衡としての真理
まとめ−近代ヨーロッパ思想の特殊性と普遍性(哲学の普遍性)
テ キ ス ト
使用せずにプリントを使う。
参 考 文 献
開校時及び随時指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
授業回数の 2/3 以上の出席と前後期のレポート(小論文)の提出を足切り条件とする。
この条件のもとに、小論文の評価を成績とする。
そ
の
他
特になし
− 108 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01106 担当教官 岡田 道程
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 思想史Ⅳ
曜日
金
時限
7・8
副 題 自然学と形而上学・再考
前年度・次年度との関係
授業の内容
西洋の思准の源は、古代ギリシアにおいて万物の始原・万有の究極的原理を求める問いと
ともに始まるが、この知を愛し求めることを志向する「哲学」(philosophia)の創始者が
「自然学者たち」であったことを指摘したのはアリストテレスである。自然とは何かという
問いかけは、場所・動(運動変化)・時間などの問題とともに「自然学」を原理的に確立さ
せたが、その自然学はアリストテレスによれば、「第一の哲学」としての形而上学を根拠と
するものであった。
西洋の、或いは西洋的思想の基盤は、その開始以来、古代から近世に至るまで「自然学」
(physica)と「形而上学」(metaphysica)の内にあるという暫定的な見通しのもとに、前
期は主として自然学の問題を、後期は形而上学に関わる諸問題を、古代と近世そして現代を
対比させながら考察する。
問題は、広汎かつ多岐にわたっており、西洋思想のいわば最も固い岩盤に突きあたるため、
講義は全体として入門にとどまる。
スケジュール
講義は前期と後期に分かれ、それぞれ次のような「授業計画」に基づいて展開される予定
であるが、暫定的なものであるため講義の進行に伴って変更されることがあり得る。
<前期> 1.序論
2.生命的自然観と哲学の誕生
3.ソクラテス以前の哲学と自然への問い
4.アリストテレスの自然学
5.ルネサンスの思想と自然哲学
6.デカルトの自然学
7.ガリレオと近世の新しい自然研究
<後期> 1.序論
2.アリストテレスと古代の形而上学
3.デカルトと近世の形而上学
4.カントと形而上学の復権
5.ヘーゲルと形而上学の完成
6.ニーチェと反プラトン主義としての形而上学批判
7.ハイデッガーと形而上学の克服
テ キ ス ト
参 考 文 献
木田元他編『西洋哲学史の基礎知識』(有斐閣)
関連科目履修条件
成績評価方法
レポート(前期)と期末試験(後期)、出席参照。
そ
全学年、すべてのコース、全学部に対して開かれているが、特に問題意識を持つ学生の参
の
他
加を期待する。
− 109 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01201 担当教官 加地 大介
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 哲学特殊講義Ⅲ
曜日
水
時限
7・8
副 題 分析哲学の起源と展開
前年度・次年度との関係
授業の内容
最初に、現代英米圏の哲学において主流となっている分析的手法が登場する背景となった
哲学史的状況を概観する。その後で、ムーア、フレーゲ、ラッセル、ウイトゲンシュタイン
といった、分析的哲学の基礎を築いた代表的哲学者の業績を回顧し、さらに、クワイン、ス
トローソン、デヴイッドソン、ダメット、クリプキら、現代英米圏の哲学の第一線で活躍し
ている哲学者たちが展開している言語論、心身論、存在論、様相論などを概観する。
スケジュール
第 1回 分析哲学とは? 第 16 回 クワインの哲学(1)
第 2回 分析哲学前史(1) 第 17 回 クワインの哲学(2)
第 3回 分析哲学前史(2) 第 18 回 ストローソンの哲学(1)
第 4回 ムーアの哲学(1) 第 19 回 ストローソンの哲学(2)
第 5回 ムーアの哲学(2) 第 20 回 デヴイッドソンの哲学(1)
第 6回 フレーゲの哲学(1) 第 21 回 デヴイッドソンの哲学(2)
第 7回 フレーゲの哲学(2) 第 22 回 ダメットの哲学(1)
第 8回 ラッセルの哲学(1) 第 23 回 ダメットの哲学(2)
第 9回 ラッセルの哲学(2) 第 24 回 クリプキの哲学(1)
第 10 回 前期ウイトゲンシュタインの哲学 第 25 回 クリプキの哲学(2)
第 11 回 中期ウイトゲンシュタインの哲学 第 26 回 パトナムの哲学(1)
第 12 回 後期ウイトゲンシュタインの哲学 第 27 回 パトナムの哲学(2)
第 13 回 論理実証主義の哲学(1) 第 28 回 ルイスの哲学(1)
第 14 回 論理実証主義の哲学(2) 第 29 回 ルイスの哲学(2)
第 15 回 予備日 第 30 回 予備日
テ キ ス ト
使用しない。
参 考 文 献
授業中に適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートの予定。
他
− 110 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01202 担当教官 川崎 惣一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 哲学特殊講義Ⅴ
曜日
木
時限
5・6
副 題 経験論と主体性
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
本講義は、現代フランスの哲学者ジル・ドゥルーズのヒューム論『経験論と主体性』を取
り上げることを通して、主体とは何か、という問題について考えるための講義である。
近年、いわゆる近代的自我が様々な方面において批判の的となっているが、他方で「私」
とは何かという問い直しもさかんに行われている。ヒュームは、十八世紀イギリスにおける
哲学者であり、哲学史上において経験主義と呼ばれている思想を代表する哲学者の一人であ
るが、彼の思想は、主体を精神という狭い意味において捉えるのではなく、人間そのものの
ありようという広い意味において捉えた点で、我々に多くの具体的なヒントを与えてくれる
ように思われる。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
・ 『ロック・ヒューム』中央公論社 世界の名著32
・ Deleuze, G., Empirisme et subjectivité, Paris, PUF, 1953.
その他、必要があれば授業中に指示
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
年度末のレポート提出による評価。
そ
の
他
授業科目番号 01301 担当教官 長谷川 三千子 標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 哲学演習Ⅰ
曜日
火
時限
3・4
副 題 道元『正法眼蔵』の「画餅」の巻を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
前年度の「現成公按」の巻を読んだ人にはその続篇としておすすめしたいが、
今年度から読み始めても全く構わない。
道元は、鎌倉仏教の思想家の中でも、難解な思想家として有名であるが、哲学者の目から
見ると、彼の難解と言われるテキストは、きわめて精密な哲学的考察として興味深い。こと
に、この「画餅」の巻は、現代の現象学者たちの問題とするテーマを、綿密に扱った論考で
あり、哲学書としての吟味にたえうる。
授業では、テキストを精密に読むということを第一にしつつ、参加者の活発な討議を期待
している。
スケジュール
ほぼ、一回に 1/3 頁程度の分量を、じっくりと読みといてゆく予定。
テ キ ス ト
岩波書店『日本思想大系・道元(上)』(研究室から貸し出しあり)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席点およびレポートによる。
そ
自分の目でテキストを読み、自分の頭でそれを考える ― をモットーとしたい。
の
他
− 111 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 01302 担当教官 加地 大介
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 哲学演習Ⅲ
曜日
水
時限
9・10
副 題 ウィトゲンシュタインの色彩論
前年度・次年度との関係
授業の内容
ウィトゲンシュタインは、その哲学的遍歴の節々で色彩にまつわる哲学的問題について考
察している。この演習では、その晩年の考察をまとめた『色彩について』を講読する。
スケジュール
『色彩について』を毎回精読していく。さらに時間が余れば、色彩論における代表的論文
を読む予定。
テ キ ス ト
『色彩について』(ルードウィヒ・ウィトゲンシュタイン、中村・瀬島訳、新書館)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
議論への積極的参加とレポート
他
授業科目番号 01303 担当教官 貫 成人
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 哲学演習Ⅳ
曜日
月
時限
5・6
副 題 現代哲学の状況
前年度・次年度との関係
授業の内容
20世紀の代表的な理論(現象学・言語分析・現存在分析・精神分析・構造主義・記号論・
ポスト構造主義・脱構築・権力論・フェミニズムなど)の代表的な論文・著作(の一部)な
どを各自の興味・関心に合わせて読んでいく。それをもとに、知識・自己・主体性・国家・
アート・性・文化などに関して、いかなる見通しが各理論から帰結するのかを検証したい。
スケジュール
はじめに、現代哲学の状況について簡単な見通しを述べた後、各自、テーマ・題材を選ん
で発表してもらう。
テ キ ス ト
その都度指示する。
参 考 文 献
その都度指示するが、とりあえず、三島・鷲田・野家『現代思想の源流』講談社を薦めて
おく。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
最低一回の発表と、学年末のレポート
他
− 112 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02101 担当教官 松下 ゆう子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 西洋美術史Ⅰ
曜日
木
時限
5・6
副 題 視覚イメージ解読法
前年度・次年度との関係
授業の内容
前期は、美術作品を理解するために必要な基礎知識を提供する。その際、概念的な問題よ
りも、学生が主体的に取り組む場合に有効で、かつ実践的であると思われる方法に重点を置
く。こうした方法や知識はいわゆる「名画鑑賞」の手がかりともなり得るものだが、「名画」
に限らず、広範な視覚イメージを取り上げ、スライド、ビデオなどを使用して説明する。後
期は、そうした視覚イメージについて、個別的課題を取り上げる。また、レポートの書き方
についても丁寧に指導する。
スケジュール
前 期
1.視覚イメージへのアプローチ(文献案内および史料検索法など)
2.美術作品の基本的データと作品記述(description)
3.イコノグラフィー、イコノロジーそしてモチーフ研究
4.アトリビュートとはなにか
5.擬人像とはなにか
6.キリスト教美術の主題とモチーフ
6−1.新約聖書と旧約聖書
6−2.タイポロジー
6−3.聖人像
6−4.美徳と悪徳
7.その他の主題とモチーフ
注意)一項目が一回の講義で終了するのではない。数回づつ継続する予定。
後 期(個別モチーフ研究)
自然の表像にかかわるモチーフを中心に講義する予定。
「拓榴」(豊饒なる自然の賛美)、「擬人像としての自然」、
「牧歌的風景」(古代風の理想風景)、
「貴族たちの雅びなる宴」(18世紀のアウトドア・ライフの理想)、
「火山の噴火」(大自然の驚異のイメージ)などを取り上げる。
テ キ ス ト
必要に応じて資料を配布する。
参 考 文 献
講義中に紹介する。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
後期にレポートの予定だが、受講者数によっては試験もあり得る。
そ
できるだけ質疑応答の時間を設けることにしたい。
の
他
− 113 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02102 担当教官 北野 良枝
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋・日本美術史Ⅰ
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
飛鳥時代から鎌倉時代までの彫刻・絵画の流れを、大陸からの影響に触れつつ、概観する。
講義以外に展覧会見学を指示し、レポートを課す場合がある。
スケジュール
第 1回 概要説明
第 2回 仏教彫刻に関する基礎知識
第 3回 飛鳥時代の仏教彫刻
第 4回 興福寺仏頭と薬師寺金堂薬師三尊像
第 5回 法隆寺五重塔塑像群
第 6回 興福寺十大弟子・八部衆像
第 7回 東大寺法華堂の諸像
第 8回 唐招提寺の諸像
第 9回 神護寺薬師如来像と新薬師寺薬師如来像
第 10 回 東寺講堂の諸像
第 11 回 神護寺五大虚空蔵菩薩像と観心寺如意輪観音像
第 12 回 室生寺金堂本尊像
第 13 回 康尚と定朝
第 14 回 運慶と快慶
第 15 回 仏画に関する基礎知識
第 16 回 涅槃図
第 17 回 来迎図
第 18 回 六道絵
第 19 回 垂迹画
第 20 回 絵巻物に関する基礎知識
第 21 回 源氏物語絵巻
第 22 回 信貴山縁起絵巻
第 23 回 伴大納言絵詞
第 24 回 一遍聖絵
第 25 回 似絵と頂相
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
なし
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席およびレポート(期末のみならず随時課す)による評価。
そ
の
他
− 114 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02201 担当教官 西村 清和
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 美学特殊講義Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題 表象論
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
《表象論》
われわれが世界とかかわるのは、表象(representation)を介してである。特にイメージ
は、表象のなかで中心的な位置を占める。そして芸術とは、とりわけイメージにかかわる経
験である。しかしイメージという概念は、想像力にかかわる心的イメージや写真や絵画の映
像や画像など、きわめて多義的である。講義では、読書と心的イメージ、絵画と再現・表象、
写真や挿し絵とことばの関係などの具体的な問題の解明をめざす。
スケジュール
* 前 期
・ 読書と心的イメージ
* 後 期
(1)絵画と(画像)・映像と再現・表象
(2)画像・映像とことば
テ キ ス ト
参 考 文 献
授業中に揚げる。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
年度末試験
他
− 115 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02202 担当教官 伊藤 博明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 芸術論特殊講義Ⅰ
曜日
金
時限
1・2
副 題 芸術作品における神話的主題
前年度・次年度との関係
授業の内容
周知のように、ヨーロッパ文化全般の理解にとって、ユダヤ・キリスト教の宗教的伝統と
並んで、古代ギリシア・ローマの神話的伝統の知識が必須である。本講義では、代表的な神
話的主題について、典拠(ヘシオドス、アポロドロス、「ギリシア悲劇」、オウィディウス
など)を参照しながら考察し、その造形的表現をルネサンス・マニエリスム・バロック期の
芸術作品において具体的に論じる。
その際、個々の芸術作品が有する思想的・社会的・政治的な含意に留意し、古代の神話的
主題が受容される文脈についても言及したい。芸術論コースの学生はもとより、広くヨーロ
ッパ文化に関心を有する学生の受講を歓迎する。
テ キ ス ト
コピーを配布する。
参 考 文 献
講義中に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末のレポート(予定)
他
− 116 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02203 担当教官 木村 建哉
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 芸術論特殊講義Ⅱ
曜日
水
時限
3・4
副 題 古典的映画と非古典的映画:映画における「リアリティ」の諸様相
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
ヴァーチャル・リアリティのテクノロジーの進展と共に、今あらためてリアリティ(現実
/実在)とは何かが問われている。
本講義では、今世紀前半の最大のメディアであり、今世紀を代表する芸術ジャンルである
映画が、リアリティを如何に表象しあるいは表現・呈示して来たかを問うことによって、リ
アリティの諸様相を提え直す手掛かりとしたい。
講義の前半では、映画史において支配的影響力を持つハリウッドの古典的映画(1910 年代
後半から 1960 年頃まで、より狭くは 1930 年代半ばから 1950 年代半ばまで)がリアリティ
をどのように表象したかを問題とする。
講義の後半では、イタリアのネオ・レアリズモやフランスのヌーヴェル・ヴァーグ等の「現
代的」映画がリアリティをどのように表現・呈示したかを論じる。
議論にあたっては、クリスチャン・メッツの映画記号学、ラカンやジジェクの精神分析、
ジル・ドゥルーズの映画論等が参照される。
スケジュール
1.イントロダクション:授業の内容と方針の説明
2.映画研究の対象と範囲
3.ハリウッドの古典的映画の表象システム(1):キャラクター中心のナラテイヴ
4. 〃 (2):「見えない編集」と技法の「透明さ」
5. 〃 (3):クリシェとスター・システム
6. 〃 (4):スタジオ・システム
7. 〃 (5):検閲
8.サイレント映画とリアリティ(1):音の表象
9. 〃 (2):身振りのクリシェ
10. 〃 (3):スラップスティック・コメディ
11.トーキーにより何がもたらされ失われたか?(1):映像と音の関係
12. 〃 (2):ディスクールの導入
13. 〃 (3):ミュージカルというジャンル
14.カラーとリアリティ(1):テクニカラーとファンタジー
15. 〃 (2):色彩の「吸引力」
16.非ハリウッドの古典的映画:日本とフランスを中心に
17.古典的表象システムの崩壊
18.現代的映画とリアリティ(1):オーソン・ウェルズとディープ・フォーカス(1)
19. 〃 (2): 〃 (2)
20. 〃 (3):ネオ・レアリズモと純粋に光学的・音響的状況(1)
21. 〃 (4): 〃 (2)
22. 〃 (5):ヌーヴエルヴァーグと自己反省性(1)
23. 〃 (6): 〃 (2)
24.非欧米の現代的映画(1)
25. 〃 (2)
26.予備
27.予備
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
ジェームス・モナコ『映画の教科書』(フィルムアート社)
蓮實重彦『ハリウッド映画史講義』(筑摩書房)、四方田犬彦『映画史への招待』(岩波書店)
初回の授業に参考文献を配布する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
期末試験の成績、小テストの成績、発表・発言、レポート(希望者のみ)による。
評価は減点法ではなく加点法による。
そ
の
他
授業中にヴィデオで映画を見るが、他に自分で年間30本程度は映画を見ることが望まし
い。なお、授業の初回にフィルモグラフィを配布する。
− 117 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02204 担当教官 久保 光志
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 芸術論特殊講義Ⅲ
曜日
木
時限
7・8
副 題 芸術理論の「近代」
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代はいわばこれまでの「近代美学」のうちに定式化された芸術観が解体の危機に直面し、
その意義が問われている時代であると言えよう。
このような状況において、
一方で現代の様々
な美学上の問題を取り上げながら、近代的な芸術観を形作る諸理論について検討を加え、そ
の負の部分とともにまた積極的な意義を明らかにしたい。
スケジュール
当面以下の論題を考えているが、講義の進展によって、論題の変更、順序の入替等があるこ
とを了解されたい。
A.(1)modern という語について
(2)ルネッサンスと人文主義
(3)宮廷文化と良き「趣味」
(4)創造的天才と人己表現
(5)形式主義的美学と近代デザイン
B.(1)アヴァンギャルドと近代社会
(2)オブジュと仮象
(3)「開いた作品」とパフォーマンス
(4)無意識と偶然性
(5)コミュニティと芸術
テ キ ス ト
参 考 文 献
教室でその都度指示します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート、出欠状況
他
− 118 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 02205 担当教官 本田 文彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 芸術論特殊講義Ⅳ
曜日
金
時限
3・4
副 題 バルビゾン派の絵画
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
フランス芸術Ⅱと同じ
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 02206 担当教官 牧 陽一
標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 芸術特殊講義Ⅶ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
07101 東アジア文化と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 119 −
水
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 02301 担当教官 西村 清和
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 美学演習Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
美学上の基本問題をケース・スタディとしてあつかう本“Puzzles about Art”の第一章
“Art and Artworks”をテクストとして共同で読みつつ、これに関連する日本語論文のレポ
ートをもとに、共同討議する。参加者は英語のテクストの予習、日本語レポートの発表(各
自、年一回)、そして何より毎回の積極的な討議への参加が要求される。プリントを配布す
る。
テ キ ス ト
プリントを配布
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出欠、発表、発言の積極性、レポートによる評価
他
授業科目番号 02302 担当教官 伊藤 博明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 芸術論演習Ⅰ
曜日
水
時限
1・2
副 題 中世の芸術と思想
前年度・次年度との関係
授業の内容
ヨーロッパと日本の中世における芸術作品と、その背景にある思想との連関について考察
する。具体的には、最初に入門的な講義を行ったのち、前期はヨーロッパのロマネスク・ゴ
シック期に属する。後期は日本の平安・鎌倉時代に属する芸術作品(作品群)について、演
習参加者にその背景にある思想(キリスト教および仏教)を踏まえた報告を求め、相互の議
論を通して理解を深めたい。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
演習中に紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点および学期末のレポート(予定)。
他
− 120 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03101 担当教官 山本 真鳥
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題 ジェンダーとセクシュアリティの文化人類学
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
男女の違いが、単に身体的構造の相違にあるのではなく、そこに社会的、文化的、心理的
な制度がかかわっているということがわかってきてから、ジェンダーということばが注目さ
れるようになった。例えば、男女の服装の違い、ことばの違い、役割の違いは、社会ごとに
異なっているし、それらを文化とのかかわりで論じることが重要である。
さらに、性行動というものも、生物学的な身体構造に由来するものでありながら、多分に
文化、社会に規定される。例えば、同性愛をどう見なすかということも、社会によってずい
ぶん異なっている。これら、ジェンダーとセクシュアリティにテーマを絞り、文化人類学の
視点から論じることが、この講義の目的である。
スケジュール
前期(主にジェンダー)
後期(主にセクシュアリティ)
① ジェンダーとは何か
① 霊長類のセクシュアリティ
② 文化人類学とフェミニズム
② 採集狩猟民のセクシュアリティ
③ 男らしさ、女らしさ
③ 性行動の研究と文化人類学
④ 男の領分、女の領分
④ 男性の成人式と性
⑤ 採集狩猟民と性の分業
⑤ 月経・出産にまつわる儀礼と世界観
⑥ 男は文化で、女は自然か?
⑥ 女性の成人式と性
⑦ 婚姻システムと親族構造
⑦ 同性愛の文化表象
⑧ 父系制と家父長制
⑧ 儀礼的同性愛
⑨ 一夫多妻制のポリティカル・エコノミー
⑨ トランスジェンダーと
⑩ 母系制と女性の権力
トランスヴェスティティズム
⑪ 婚資と持参財
⑩ セクシュアリティと植民地主義
⑫ 女性の交換、女性と交換(ビデオ)
⑪ セクシュアリティと権力(ビデオ)
⑫ まとめ
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
上野千鶴子『女は世界を救えるか?』(勁草書房)
山崎カヲル編訳『男は文化で、女は自然か?』(晶文社)
ロジャー・キージング『親族集団と社会構造』(未来社)
須藤健一・杉島敬志編『性の民族誌』(人文書院)
松園万亀雄編『性と出会う』(講談社)、その他は授業内で紹介。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
簡単な授業内試験(予告あり)を2回程度とレポート
そ
一般教養科目の文化人類学は既習とみなして授業を進めるので、文化人類学の一般基礎知識を既
の
他
に見につけているか、あるいは少なくとも同時並行で履修していないと難しいかもしれない。
− 121 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03102 担当教官 山田 慎也
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学Ⅱ
曜日
木
時限
7・8
副 題 死の文化人類学
前年度・次年度との関係
授業の内容
本講義は死をめぐる文化を題材としながら人類学的な考察を目的としている。死は生物共
通の事象でありながら、葬制をはじめに死に対する制度や観念は、ヒトとしての文化的営み
であり、その多様性は個別文化を背景としている。そのため人類の文化の普遍性と多様性を
研究対象とする文化人類学的な考察を行う必要がある。また、死の文化は、死が宗教を生み
出したといわれるほど密接な宗教や儀礼研究だけでなく、医療の問題、社会構造や政治や国
家、エスニシティー、経済などとも密接に関わっており、人間生活領域の全般にわたるもの
でもある。
本講義では海外の事例だけでなく、担当者が調査している「現代における死の文化とその
変容」の具体的事例(和歌山県や新潟県、東京都のフィールド調査)を紹介し現代の変容を
ふまえたうえで、死の文化について人類学的に思考していきたい。
スケジュール
以下のテーマに従い、各テーマ2時限程度を充当して1年間講義を行う。
1 文化人類学とその理論
2 死と文化、宗教
3 死と葬儀
4 葬送儀礼の多様性
5 儀礼研究と葬儀
6 社会集団にとっての死
7 死と祖先祭祀
8 死後の観念と文化
9 国家、王権と死
10 死の客体化・外在化
11 死の定義と医療
12 死の商品化
13 現代社会と死
テ キ ス ト
参 考 文 献
授業中に適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験およびレポート
他
− 122 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03103 担当教官 近藤 英俊
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 民族誌Ⅰ
曜日
木
時限
9・10
副 題 アフリカにおける近代と日常の危機
前年度・次年度との関係
授業の内容
関係なし
民族誌Ⅱと通年で行うこの授業には、2つのテーマがある。ひとつはアフリカにおける近
代(modernity)と、その近代がもたらす危機的状況の特徴について考察すること。もうひ
とつは多元的で複雑な文化・社会状況−それは都市社会においてとりわけ顕著であるが−に
対応する理論的アプローチを探ることである。
前半では講師の調査したナイジェリアの新興都市カドゥナについて、人々が日常遭遇する
諸問題や危機的状況の特徴、そして、彼ら自身のそれらに対する認識と対処の仕方を具体的
に見ていく。
後半では近代に関する社会学理論、並びにアフリカ近代に関する理論的研究を、カドゥナ
の状況に照らしながら批判的に検討する。
スケジュール
以下、各授業ごとの内容について簡単に記す(全部で15回の予定)。
1 問題提起と授業のすすめ方について
2 ナイジェリア・カドゥナ:歴史、社会、文化の概観
3 病気と治療:多元的医療文化に伴う危機的な状況
4 ビジネスと信用の危機:起業家の直面する問題と解決の取組み
5 都市と農村の軋轢:都市と農村のはざまで揺れる人々の苦悩
6 住宅問題と搾取:都市の住宅難と住宅ビジネスの背景
7 男と女の対立:女性の地位と Witch craft
8 まとめ:カドゥナにおける危機的状況の一般的特徴とバリエーション
9 近代に関する社会学理論(Ⅰ):古典的研究
10 近代に関する社会学理論(Ⅱ):ポストモダン理論を含むコンテンポラリーな諸理論
11 アフリカ研究における近代(Ⅰ):近代化論、Plural Society 論、マルクス主義
12 アフリカ研究における近代(Ⅱ):従属・世界システム論、フランスマルクス主義人類学
13 アフリカ研究における近代(Ⅲ):ポストモダン・ポストコロニアル論
14 結論(Ⅰ):文化の flux 状況における行為と構造、信用の危機と不確実性
15 結論(Ⅱ):新たな理論的粋組の構築へ向けて
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
授業中に適宜指示するが、主として英文の文献となろう。
関連科目履修条件
民族誌Ⅰ・Ⅱは連続して受講することが望ましい。
成績評価方法
授業への取組み方とレポート
そ
の
他
− 123 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03104 担当教官 近藤 英俊
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 民族誌Ⅱ
曜日
木
時限
9・10
副 題 アフリカにおける近代と日常の危機
前年度・次年度との関係
授業の内容
関係なし
民族誌Ⅰに引続き、民族誌Ⅱの中心テーマは、アフリカにおける近代の意味を探ることに
ある。ここでは広くアフリカの諸地域を対象に、国家、資本主義、宗教・コスモロジー、医
療そして都市化の5つの分野について検討していく。しかしながらアフリカは広大な大陸で
あり、その全地域についてバランスよく考察することは、講師の力量をはるかに超えてしま
う。主として西アフリカと東アフリカにおける研究で、中心テーマにとって、とりわけ重要
と思われるものを吟味していくことになろう。結論では再びカドゥナの状況を視野に入れ、
アフリカの近代についてひとつの理論化を試みる。
スケジュール
以下、各授業ごとの内容について簡単に記す(全部で15回の予定)。
1 民族誌Ⅰとの関係、問題の所在、授業方針について
2 国家(Ⅰ):いわゆる伝統的な政治組織、その多様性
3 国家(Ⅱ):植民地国家の形成、独立の過程、民族、宗教との関係
4 国家(Ⅲ):独立後の国家の特徴、ビジネスとしての国家、Rhizome State 、クレオール化
5 資本主義(Ⅰ):多様な経済活動
6 資本主義(Ⅱ):
世界資本主義浸透、自立、従属、節合(articulation)そして外向性(extraversion)
7 資本主義(Ⅲ):Entrepreneur、都市のインフォーマルセクター、貨幣
8 宗教・コスモロジー(Ⅰ):
伝統的宗教とコスモロジーの特徴、イスラム教とキリスト教の拡大と分化
9 宗教・コスモロジー(Ⅱ):政治・経済との関係
10 宗教・コスモロジー(Ⅲ):原理主義の伸長と宗教(派)ショッピングの現象
11 医療(Ⅰ):伝統医療、イスラム教系医療、キリスト教系医療、及び西洋近代医療
12 医療(Ⅱ):国家及びグローバルなレベルでの医療政策、伝統医療の資格化・プロ化
13 都市化(Ⅰ):都市人類学(及び社会学)の方法
14 都市化(Ⅱ):アフリカにおける都市の比較研究
15 結論:アフリカにおける近代の意味
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
授業中に適宜指示するが、主として英文の文献となろう。
関連科目履修条件
民族誌Ⅰ・Ⅱは連続して受講することが望ましい。
成績評価方法
授業への取組み方とレポート
そ
の
他
− 124 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03105 担当教官 槌谷 智子
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 民族誌Ⅲ
曜日
月
時限
3・4
副 題 パプアニューギニアの文化と社会
前年度・次年度との関係
授業の内容
世界には、独自の生活様式や習慣を持って生活している多くの集団がいるが、オセアニア、
特にパプアニューギニアの事例を中心に授業を進める。さらに、パプアニューギニアのフォ
イ社会での2年余りにわたるフィールドワークで得たデータをもとに、歴史・儀礼・神話・
信仰・社会組織・ジェンダー・セクシュアリティ・開発などさまざまなテーマをとりあげ、
総合的にフォイ文化を理解することを目指す。
「民族誌Ⅲ」「民族誌Ⅳ」は連続して受講することが望ましい。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション、授業の進め方について
第 2回 オセアニアの歴史
第 3回 パプアニューギニアの歴史と社会、人類学的研究
第 4回 パプアニューギニアの儀礼的交換−トロブリアンド諸島の事例
第 5回 パプアニューギニアの儀礼的交換−高地社会の事例
第 6回 パプアニューギニアの儀礼研究
第 7回 パプアニューギニアのジェンダー研究
第 8回 フィールドワークについて(以降フォイの民族誌)
第 9回 フォイの生態と物質文化
第 10 回 フォイのファースト・コンタクト
第 11 回 土地利用と社会組織
第 12 回 開発と土地問題
第 13 回 近代化と開発
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
Weiner, J. F., The Heart of the Pearl Shell, University of California Press, 1988
など、詳細は授業中に指示する。
関連科目履修条件
民族誌Ⅳと連続して受講することが望ましい。
成績評価方法
出席およびレポートを組み合せた評価。
そ
の
他
− 125 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03106 担当教官 槌谷 智子
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 民族誌Ⅳ
曜日
月
時限
3・4
副 題 パプアニューギニアの文化と社会
前年度・次年度との関係
授業の内容
パプアニューギニアのフォイ社会での2年余りにわたるフィールドワークで得たデータ
をもとに、歴史・儀礼・神話・信仰・社会組織・ジェンダー・セクシュアリティ・開発など
さまざまなテーマをとりあげ、総合的にフォイ文化を理解することを目指す。そこから、民
族誌を書くことの問題、異文化を理解するとはどういうことなのか、ということを考えてい
きたい。
「民族誌Ⅲ」「民族誌Ⅳ」は連続して受講することが望ましい。
スケジュール
第1回 フォイの儀礼
第2回 祭礼と儀礼における歌−様式、時・空間とジェンダー
第3回 テクストとしての歌
第4回 月経・出産と女性のケガレと生殖観念
第5回 神話と儀礼におけるジェンダー
第6回 信仰−精霊・悪霊・タブーの土地他
第7回 信仰−呪術
第8回 不幸な出来事の解釈
第9回 以降、神話と口頭伝承をとりあげる
最終回 民族誌を書くこと、異文化の理解とは
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
Weiner, J. F., The Heart of the Pearl Shell, University of California Press, 1988
など、詳細は授業中に指示する。
関連科目履修条件
民族誌Ⅲと連続して受講することが望ましい。
成績評価方法
出席およびレポートを組み合せた評価。
そ
の
他
− 126 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03301 担当教官 王 建新
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学演習Ⅰ
曜日
水
時限
7・8
副 題 民族誌論−ムスリム社会に関する民族誌研究を中心に
前年度・次年度との関係
授業の内容
関係なし
民族誌は、今世紀20年代の中頃、B. Malinowski の貢献によって現代文化人類学の基礎
分野として定着した以来、さまざまな形で書かれてきた。そのなかの、特徴のある一派とし
て世界各地に住むイスラム教を信仰する人々に関したものもある。その始まる時期において
は、多少の遅れはあったが、しかしその発展と変化においては、独特な部分があると言われ
るものの、文化人類学における民族誌研究全体の状況とも対照的になっている。
この授業ではムスリム社会に関する民族誌研究を勉強することを通して、まず世界のイス
ラム並びにムスリム社会に関する研究を知ること。そして文化人類学における民族誌研究の
発展かつ現状に対する理解も得ること、という二つの目的を果たしたい。
スケジュール
通年の授業で、計六一八冊の代表的な民族誌(主に英語で書かれたもの)を学生諸君と一
緒に読みたい。前期では、構造・機能主義的方法論がはやっていた時期の古典的な一冊を読
んで、そしてそれと風格が似通っている、ムスリス社会に関するものを二冊読む。後期では
分野と手法の多様化しつつある現在の民族誌の代表作から一冊、そしてムスリム社会に関す
るものから二∼三冊を選んで読む。
テ キ ス ト
授業のときに紹介し、学生の勉強の状況に従って決めたい。
参 考 文 献
山内昌之・大塚和夫編『イスラムを学ぶ人のために』世界思想社 1993 年 1,950 円
関連科目履修条件
文化人類学を専門とする人、あるいは他の専門であってもこちらの勉強に興味をもつ人で
あれば。
成績評価方法
そ
の
前・後期各一回の発表と出席をあわせて判断する。
他
− 127 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03302 担当教官 加藤 泰建
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学演習Ⅱ
曜日
月
時限
7・8
副 題 インカ帝国に関する文化人類学的研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
かつて南米大陸に栄えたインカ帝国をとりあげ、文化人類学的解釈を試みる。インカ帝国
については16世紀に征服者・植民者であったスペイン人が様々な記録を残している。これ
らの文書資料をもとにしてインカの歴史研究が行われている。
本ゼミではそれらの研究成果を踏まえて文化人類学的諸問題を抽出していく。
毎回のゼミは
(1)教官から検討すべき材料を紹介
(2)各自が分析レポートを作成
(3)レポートに基づく討論
によって構成される。
具体的なやり方については第1回目に指示する。
スケジュール
取り上げる内容は次の通りである。
1.新世界アメリカ発見の意味
2.インカ帝国の征服
3.スペインによる植民地体制
4.記録文書とクロニカ
5.さまざまな起源神話をめぐって
6.王の権力
7.国家としてのインカ
8.インカの政治経済:互酬と再分配
9.国家によって課せられた義務
10.国家と民族集団
11.祭礼の支配構造
12.王権儀礼
13.インカの祭礼と神話
14.インカの社会構成
15.現代にいきるインカ
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
毎回提出してもらうレポートと討論時の発言内容で評価する。
他
− 128 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03303 担当教官 三浦 敦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学演習Ⅲ
曜日
水
時限
5・6
副 題 日本民俗学−北方から見た日本
前年度・次年度との関係
授業の内容
従来、「日本社会」あるいは「日本文化」といった場合、京都や東京(江戸)を中心とし
て「日本」というものをとらえようとする傾向が強かった。このような見方からすれば沖縄
(琉球)、対馬、東北地方、北海道などはあくまでも辺境として、日本の副次的な地方にと
どまることになる。しかし、このような見方は現在、大いに反省がせまられている。日本を
北東アジア全体の中に位置づける時、このような京都や東京を中心とした見方がいかに偏っ
たものであるかが明らかになる。本演習では以上のような反省の上に立ち、かつて日本の辺
境として見られてきた北方日本(東北・北海道)に焦点をあてることで「日本社会」と従来
言われてきたものの再考を試みたい。
スケジュール
前期
Ⅰ 東北・北海道の歴史
Ⅱ 北東アジアと北方日本の文化
Ⅲ 現代の北方日本社会の諸問題
後期
グループに分かれての発表
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
適宜指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
試験
そ
の
他
− 129 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 03304 担当教官 阿部・加藤・三浦 標準履修年次 1・2・③・4 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学総合演習Ⅰ
曜日
火
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
各人がそれぞれの関心に従ってテーマを設定し、その報告をめぐって討論を行うことを通
じて文化人類学的な視点や分析方法を学んでいく。従って、各々の発表が重視される。
本演習において重点が置かれるのは次の諸点である。
・どのように問題を見い出すか。
・どのように問題を発展させるか。
・どのように資料を集めるか。
・どのように分析するのか。
スケジュール
各々は前期に一度、後期に一度、計二回の発表を行う。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
発表及び討論への参加による。
他
授業科目番号 03305 担当教官 阿部・加藤・三浦 標準履修年次 1・2・3・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 文化人類学総合演習Ⅱ
曜日
火
時限
9・10
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
各人がそれぞれの関心に従ってテーマを設定し(必ずしも卒論のテーマである必要はな
い)、その報告をめぐる討論を通じて文化人類学的な考え方や社会の把握についての理解を
深めていく。
本演習で特に重視されるのは以下の点である。
・どのように問題を設定するのか。
・どのように資料を扱うのか。
・どのように分析を行うのか。
スケジュール
各々は前期に一度、後期に一度、計二回の発表を行う。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
発表及び討論への参加による。
他
− 130 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04101 担当教官 加藤 榮一
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 文化交流史Ⅰ
曜日
金
時限
5・6
副 題 大航海時代と日本 ―オランダ東インド会社と日本 17世紀前半期を中心に―
前年度・次年度との関係 前年度の「通訳論」と関連し、総論的なものとなる
授業の内容
16世紀後半ににわかに活発化したオランダ(ネーデルランド)の海外進出事業の推進発
展の母体となった連合オランダ東インド会社(オランダ東インド会社)の機構と発展史、お
よびその発生前史を主題として、17世紀前半期における、日本とオランダ勢力との関係史
を検討し、文化交流の特質を探る。
テ キ ス ト
加藤・北島・深谷編『幕藩制国家と異域・異国』校倉書房
参 考 文 献
加藤榮一『幕藩制国家の成立と対外関係』思文閣出版 1998 年
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
筆記試験もしくはレポート(その時の事情によりどちらかに決定する)
他
授業科目番号 04102 担当教官 加藤 榮一
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 文化交流史Ⅱ
曜日
金
時限
5・6
副 題 大航海時代と日本 ―平戸時代日蘭交渉における贈答行為をめぐって―
前年度・次年度との関係 前期で提示した問題・論点の各論にあたる
授業の内容
1609 年から 1641 年夏期まで、肥前国平戸(現長崎県平戸市)には連合オランダ東インド
会社の商館が置かれ、この間、平戸を拠点にオランダ人と日本側との間に貿易関係をめぐっ
て政治的・外交的・経済的な交流が展開した。そのなかで、とくに前近代の日本社会におい
て個有な社会慣行であった贈答行為が、日蘭双方の間でどのように行われたか、また贈答行
為の持つ意味、交わされた文物などにつきオランダ側の史料の分析を通して明らかになった
諸問題を紹介し、文化交流の問題を考える。
テ キ ス ト
加藤・北島・深谷編『幕藩制国家と異域・異国』校倉書房
参 考 文 献
加藤榮一『幕藩制国家の成立と対外関係』思文閣出版 1998 年
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
筆記試験もしくはレポート(その時の事情によりどちらかに決定する)
他
− 131 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04103 担当教官 田代 脩
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概論Ⅱ
曜日
月
時限
5・6
副 題 日本古代・中世史の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本の古代・中世史に関する講義。
日本の古代から中世にかけての重要なテーマや論点などを順次とりあげ、整理し検討す
る。関係史料などは、必要に応じてその都度コピーで配布する。
スケジュール
第1回 はじめに
第9回 惣村について
第2回 古代国家の成立
第 10 回 応仁の乱とその背景
第3回 氏姓制をめぐって
第 11 回 歴史のなかの虚像と実像(1)
第4回 「改新の詔」の信憑性について
第 12 回 歴史のなかの虚像と実像(2)
第5回 王朝国家体制について
第 13 回 まとめ
第6回 武士の成立と荘園制
第 14 回
第7回 鎌倉幕府と御家人制
第 15 回
第8回 合戦の作法
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験
他
− 132 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04104 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 日本史概論Ⅲ
曜日
月
時限
5・6
副 題 日本近世の村と町
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
日本の近世社会を構成する諸社会集団のうち、最も基本的な存在である村(ムラ)と町(チ
ョウ)の特質について、近年の研究動向をふまえて概説する。テーマとしては、以下の諸点
を考えている。
Ⅰ 社会集団の時代としての近世
Ⅱ 村・町を見る目の変化について
Ⅲ 村・町と領主の関係について
Ⅳ 村・町と構成員(村人・町人)の関係について
Ⅴ 村・町の近代化について
スケジュール
第1回 Ⅰ 社会集団の時代としての近世
第2回
Ⅱ-1 教科書にみる村・町の記述
の変化
第9回 Ⅳ-2 村・町による土地所有規制(2)
第 10 回 Ⅳ-3 村・町における打毀し
第3回 Ⅱ-2 日本近世史研究と封建制(1) 第 11 回 Ⅴ 村・町の近代化について
第4回 Ⅱ-3 日本近世史研究と封建制(2) 第 12 回 まとめ
第5回
Ⅲ-1 秀吉の「平和」と村・町の
武装解除
第6回 Ⅲ-2 領主の姿意的支配の排除
第7回
Ⅲ-3 村・町の問題解決能力に
依拠した支配
第 13 回
第 14 回
第 15 回
第8回 Ⅳ-1 村・町による土地所有規制(1)
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
授業の中で適宜紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
試験による。
そ
日本史概説Dを履修していることが望ましい。
の
他
− 133 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04105 担当教官 安田 浩
標準履修年次 1・②・③・4 単位 2 期別 前期
授業科目 日本史概論Ⅳ
曜日
金
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本近代に関する概論的な資料集と概説的論文をつきあわせて読解していく。論文の中で
史料がどのように使われているのかの検証作業を学生自身で行わせるので、演習形式をとり
いれた授業になる。
テ キ ス ト
歴史学研究会編『日本史史料〔4〕近代』(岩波書店)、『近代日本の軌跡』1(吉川弘文館)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 04106 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 東洋史概論Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題 中国史の時代区分
前年度・次年度との関係
授業の内容
1930 年代より現在に至る中国前近代史研究の流れを、時代区分をめぐる議論に焦点をあて
て概観する。研究史(学史)の講義であり、歴史の流れそのものを概観する授業ではないの
で注意。
スケジュール
第1回授業のさいに提示する。
テ キ ス ト
特になし
参 考 文 献
適宜紹介する。
関連科目履修条件
主として2年生の、中国史について基礎的な知識を有する者を対象とする。
成績評価方法
ペーパーテスト
そ
の
他
− 134 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04107 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 ①・②・③・4 単位 2 期別 後期
授業科目 東洋史概論Ⅱ
曜日
木
時限
3・4
副 題 史料を読みながら中国近代史の諸問題を考える
前年度・次年度との関係
授業の内容
この講義は、「史料講読」の形式をとり入れた専門研究への入門コースである。概説が中
国近代における歴史の流れを個性的に理解することがネライであったのに対して、この概論
はある歴史的事件に関連する資料について知り、それを読んで分析し、その事件の全体像を
形づくるトレーニングをするのが目標である。したがって、この時間には資料(史料)を読
むのが大きな比重を占める。史料には、中国文(漢文)日本の外交文書、英文等を用いるが、
まだ入門コースなので原文とともに対訳を用意し、それを読む練習をする予定である。
スケジュール
初回にスケジュールを一覧表にしてわたす予定であるが、目下のところはつぎのようなも
のを考えている。大体、一史料について解説、読み、関連史料の紹介と分析、歴史像の構成
などで、2時間ていどをあてる予定である。
1.孫文「民権主義」(『三民主義』所収)
2.毛沢東「論五四運動」(1939 年)
3.康有為「『日本明治変制考』序」
4.「ミッチェル報告書」(イギリス議会文書から、英文)
5.『日本外交文書』(1920 年代、東方会議関係)
6.梁啓超「開明専政論」
7.中共の「五四指示」
なお、この1∼7は、とりあげる史料の例示であって、とりあげる順序については訳文の
用意、関連史料の収集の具合を見ながらきめてゆきたい。(具体的には、スケジュールの一
覧表で示す。)
テ キ ス ト
この1∼7の史料については、印刷して当初のうちに配布する。
参 考 文 献
随時紹介する。
関連科目履修条件
東洋史特殊講義、東洋史演習
成績評価方法
レポート又は試験
そ
将来東洋史の勉強をしたい学生は必ず受けてほしい。
の
他
− 135 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04108 担当教官 岡崎 勝世
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 西洋史概論Ⅰ
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
前近代の時代を理解するための歴史学における基礎的概念の一つ、「共同体」について解
説する。最初に古代ギリシア史を共同体に注目しながらたどり、その後、ギリシア文化その
他の問題を共同体との関係で考察する。最後にこれを一つの具体的例としながら、共同体の
理論について解説する。講義は以下の目次にそって行う。
スケジュール
Ⅰ.古代ギリシアの諸問題
(1)古代ギリシア史概要
1.ミュケーネ時代 (11−12C.BC.未)
2.暗 黒 時 代 (11−9C.BC.)
3.ポ リ ス 時 代 (8−4C.BC.)
4.ヘレニズム時代 (4C.BC未−146BC.)
(2)ポリスの本質
(3)古代ギリシア文化の特質
Ⅱ.共同体に関する諸理論
Ⅲ.まとめ
テ キ ス ト
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
重複履修が不可の講義なので、この点に注意すること。
2、3年生を主たる対象としている。
成績評価方法
そ
の
学期末に記述試験を行う。
他
− 136 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04109 担当教官 八田 生雄
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 西洋史概論Ⅱ
曜日
水
時限
5・6
副 題 ヨーロッパ近世史
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
ポルトガル、スペイン、ネーデルランド、ドイツ、イギリス、フランスの近世における歴
史の動向を概観する。大航海時代を現出させた諸技術、ヨーロッパ人を対外進出に駆り立て
た諸原因を究明したい。その上で、ヨーロッパ諸国の社会がどのような変化を蒙ったのかを
考察する。
スケジュール 第 1 回 :15世紀のポルトガル
第 2 回 :インド航路の開拓
第 3 回 :コロンブスとマゼラン
第 4 回 :15世紀のネーデルランド
第 5 回 :カール5世
第 6 回 :ドイツ宗教改革
第 7 回∼第 8 回 :16世紀のイギリス
第 9 回 :オランダの独立
第 10 回∼第 12 回 :フランス絶対王政
第 13 回∼第 15 回 :予備日
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験
他
− 137 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04110 担当教官 高久 健二
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 考古学概論Ⅰ
曜日
木
時限
5・6
副 題 日本古墳時代概論
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
日本の国家形成期である古墳時代について、近年の考古学的成果を中心に概説する。とく
に各テーマごとの学説史を整理することと、東アジア的視野から古墳時代をとらえることを
主目的とする。
スケジュール 第 1 回∼第 2 回 :古墳時代とは
第3回∼第4回 :古墳時代の時期区分
第5回∼第6回 :前方後円墳体制論
第7回 :三角縁神獣鏡をめぐる諸問題
第8回 :古墳時代中期における古墳規制論
第9回∼第 10 回 :5世紀における技術革新
第 11 回∼第 12 回 :古墳時代の渡来人をめぐる諸問題
第 13 回∼第 15 回 :東アジアにおける古墳時代の意義
テ キ ス ト
プリントを配布する。
参 考 文 献
講義の際に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験を予定している。
他
− 138 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04201 担当教官 小林 敏男
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅰ
曜日
金
時限
5・6
副 題 日本古代史の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
授業は、前期と後期に分けられるが、前期は日本古代史のテーマ別論争史をあつかう。後
期は日本文化関係の諸問題を扱う。
前期でとりあげるものは
1.日本という国号の成立
2.年号干支など日本古代の紀年論
3.邪馬台国論争
後期は
1.日本文化史の特徴の日本文化論
2.法隆寺と文化財
3.伊勢神宮の成立事情
以上の各テーマ別問題論争に関して、数回の講義を予定している。
スケジュール
前期は3つのテ−マを設定、後期も同様。
1 つのテーマに関して3∼4回を予定している。
テ キ ス ト
すべてこちらでプリントを配布してすすめる。
参 考 文 献
テーマごとに指示(授業中)。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
前期はレポート、後期は試験による。
他
− 139 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04202 担当教官 田沼 睦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅱ
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本中世社会の根底に流れる自力救済の諸相を具体的事例に即して検討し、その実態、道
理観を明らかにしつつ、それと公権力の関わりを時代的変化の中で捉えていく。一方で同時
期の国家による支配の中核が何であったかを、公用体制論を中心に検討していきたい。
スケジュール
前期は主として自力救済と公権力のあり方を中心とし、後期は公用体制論を中心に中世国
家の姿を考えていきたい。
テ キ ス ト
随時プリントを配布する。
参 考 文 献
勝俣鎮夫『戦国法成立史論』等
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート及び授業中の発言等
他
授業科目番号 04203 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義 Ⅲ
曜日
水
時限
7・8
副 題 近世社会と奉公人の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本近世の都市や農村に存在した様々な奉公人(使用人)のあり方について、奉公人請状
のなどの史料を読むことを通じて検討する。
近世社会において他人に雇われて働くことの意味について、近世社会の主流である百姓・
町人の小経営の論理と比較しながら考えてみたい。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
牧英正『雇用の歴史』(弘文堂 1977 年)
関連科目履修条件
成績評価方法
前期終了時および年度末の試験による。
そ
日本史概論Ⅲを履修していることが望ましい。
の
他
授業中に配布した史料については、指名により読んでもらうので、そのつもりで出席すること。
− 140 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04204 担当教官 安田 浩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅳ
曜日
火
時限
5・6
副 題 近代政治史の中の天皇
前年度・次年度との関係 継続
授業の内容
明治維新から第二次世界大戦敗戦までの時期の天皇の在り方を、国家意思決定の過程の中
で、どのような機能をはたしているのかを検討する。
近代の天皇については相対立する二つのイメージが存在している。一つは、天皇の政治的
行為はすべて輔弼にもとづき実施されていたとみなすもので、天皇は実質的には政治的決定
権も責任もない受動的君主(立憲君主)とする。他方、もう一つは、天皇を主権者・親政者
である絶対君主とし、能動的君主としてふるまったとする見解である。このどちらも一面的
な見解と考えられるが、政治局面・段階ごとの天皇の行動を検証することで、その位置づけ
を深めてみたい。今年度は昭和天皇の行動を検討の焦点としたい。
スケジュール
1.問題の所在
2.近代天皇の創立
3.明治憲法体制下の天皇
4.大正天皇と政党内閣
5.昭和天皇と政党内閣
6.昭和天皇と軍部
7.昭和天皇における君主観の転換
8.昭和天皇と戦争指導
9.昭和天皇と終戦工作
テ キ ス ト
安田浩『天皇の政治史 ―睦仁・嘉仁・裕仁の時代』青木書店
参 考 文 献
関連科目履修条件
レポート および 試験
成績評価方法
そ
の
他
− 141 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04205 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋史特殊講義Ⅰ
曜日
木
時限
3・4
副 題 中国古代の「民族」
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
「遊牧騎馬民族の匈奴」と言ってみたり「周辺民族の五胡」と表現してみたり、「民族」
とは確かに便利な言葉であるが、その実体となるとまことに曖昧である。本年度は、現代に
おいても問題をはらむ「民族」をテーマに、古代中国に時代を限って考えてみたい。
スケジュール
初めて論ずるテーマであるため、どのような展開となるかはわからない。
おおまかな予定としては、「民族」という言葉でくくることから生じる問題を中近世も視
野にいれつつ紹介したのち、古代中国の周辺諸「民族」といわれる匈奴と美について具体的
に検討してみたい。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
適宜紹介する。
関連科目履修条件
中国史の基礎的な知識を有することが望ましい。
成績評価方法
レポートによる。
そ
の
他
− 142 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04206 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋史特殊講義Ⅱ
曜日
金
時限
3・4
副 題 第一次国共合作史の再検討
前年度・次年度との関係
授業の内容
特講は、個別の特殊具体的テーマを設定しての専門研究のことである。
テーマが限定されたうえでの一年間の講義であるから、学生諸君にはそれを聞いて歴史研
究のスタイルを学ぶ忍耐力が必要であることをまずことわっておきたい。周知のように、第
一次国共合作は、1924 年から 1927 年にかけて中国国民党と中共との間でなされた政治的提
携であったが、それが中華民国前期の政治的転換の大きな原動力となった。両政党の提携が
政治的転換の動因となったのはなぜか考えてみたい。また、国共合作について、従来、とく
に日本では、その後期の決裂から理解していくスタンスでの研究が主流であったが、今回は
成立期から決裂期までを先入見なしに追ってみながら、その合作の試みがもった可能性と矛
盾について明らかにし、中国における政治のメカニズムについて考察してゆきたい。
スケジュール
ここでは大きな単元とそのもとでの小項目を示し、授業のペースは学生諸君の様子を見な
がらきめてゆきたい。
1.第一次国共合作成立過程の概観
① 1922∼1924 年の間の交渉過程
② 関連史料の紹介と分析 制限的党内合作から全面的党内合作へ
③ 中国国民党、中共、それにコミンテルン(ソ連)の動機と目的
④ 国民党改組の全体像
2.国民革命と第一次国共合作
① 中華民国前期の政治過程から国共合作をみる
② 穏健的改革の挫折の結果としての国民革命
③ 国民党・中共の脱皮・変身の結果としての第一次国共合作
3.国共両党の蜜月関係について
① 合作期の基本的関係としての蜜月関係
② 組織、規律、目標の相互浸透、融合について
③ 『親建説』『上海民国日報』『政治週報』『中央副刊』でみる両党の合作ぶり
④ 国民会議促成会運動から、五・三〇運動へ
4.両党の対抗から決裂へ
① 対抗の発端としての西山会議
② 載季陶主義
③ 孫文主義学会
④ 中共のヘゲモニー奪取方針
5.決裂へ
① 三・二〇中山艦事件
② 四・一二クーデター
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
坂野・栃木利夫『中国国民革命』(法政大学出版局 1997 年)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートまたは試験
他
− 143 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04207 担当教官 宮嶌 博史
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋史特殊講義Ⅲ
曜日
水
時限
7・8・9・10
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
07209 東アジア分化特殊講義Ⅰと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 04208 担当教官 岡崎 勝世
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 西洋史特殊講義Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題 ドイツ啓蒙主義歴史学研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
講義のテーマは、ドイツ啓蒙主義歴史学の意義について考察することである。
講義内容は2部に分かれている。前半では、特殊講義の内容を理解するための準備として、
ドイツ啓蒙主義歴史学が克服の対象としていた伝統的歴史叙述−「普遍史」−について概説
する。後半で本年度の特殊講義の内容に入るが、本年度は、普遍史では世界史の開始の部分
で必ず登場していた天地創造、アダムとエヴァなどの記述が消滅していく過程をたどり、こ
の過程で果たしたドイツ啓蒙主義歴史学の役割について考察する。
昨年は同じテーマで、主として法学(自然状態論)との関係で考察したが、本年はヨーロ
ッパにおける自然科学の発展との関係で考察する予定である。
テ キ ス ト
参 考 文 献
岡崎勝世『聖書 VS 世界史』講談社現代新書
関連科目履修条件
ドイツ語圏の歴史 ;「西洋史特殊講義」と共通
成績評価方法
学期末に筆記試験を行う。
そ
の
他
− 144 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04209 担当教官 八田 正雄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 西洋史特殊講義Ⅱ
曜日
月
時限
3・4
副 題 西洋近代史の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
19世紀以降の欧米諸国の歴史を日本史とかかわらせて考察する。近代国家は経済活動の
平和的遂行によって、対外的には友好関係を、国内的には安定した秩序を維持することがで
きるといわれている。しかし現実の歴史は必ずしもそのような展開を示さず、何度か大きな
破局を現出させた。経済と社会の近代化そのものに危機の原因が潜んでいなかったかどうか
を一方で検証するとともに、他方で経済的相互依存関係の促進等により諸国家間の緊張の緩
和につとめた人々の活動にも光を当てたい。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験(またはレポート)
他
− 145 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04210 担当教官 高久 健二
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 考古学特殊講義Ⅰ
曜日
水
時限
3・4
副 題 韓国・朝鮮考古学の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修可 98 年度『考古学特殊講義Ⅰ』からの継続
韓半島の旧石器時代∼朝鮮時代における考古学の諸問題について検討し、中国や日本との
比較を通して、東アジアにおける韓国・朝鮮考古学の意義について論じる。
具体的な資料としては、韓国語で書かれた文献を使用する予定。
スケジュール
第1回 :オリエンテーション
第2回 :韓国考古学における時代区分
第3回∼第5回 :韓国考古学の概要
第6回以降最後まで:具体的な資料を用いた検討
テ キ ス ト
資料をコピーして配布する。
参 考 文 献
講義の際に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
試験を予定している。
そ
韓国語の能力は問わないが、韓国の歴史や文化に関心のある学生の受講が望ましい。
の
他
− 146 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04301 担当教官 小林 敏男
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅰ
曜日
金
時限
7・8
副 題 日本書紀を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
前年度の継続
日本書記の推古天皇紀の条を遂一よみ、推古朝∼飛鳥時代の政治・社会・文化・の様子に
ついてイメージを各人形成できるようにして欲しい。
受講生は各自1回下調べをして授業中に発表し、それをもとに全員で対論するという形式
ですすめていきたい。方法、参考書などについては、授業中に指示・指導する。
スケジュール
日本書記の推古天皇の条を各人に分担して調べてきてもらう。
1回の授業で1人を予定。
前年度、推古天皇の条をやってきたが、今年度も推古天皇の条の続きということになる。
テ キ ス ト
『日本書紀(四)』岩波文庫本
参 考 文 献
『上宮聖徳法王書記』岩波文庫本、『新訂 魏志倭人伝他3著』岩波文庫本
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点(出席点と各自の発表)
そ
主体的に討論に参加してほしい。
の
他
− 147 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04302 担当教官 田代 脩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅱ
曜日
水
時限
5・6
副 題 日本中世の古文書を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本中世史に関する古文書演習。中世古文書のさまざまな様式や特徴などを学ぶとともに、
古文書の読解力や理解力を養う。
また、それらの古文書を通して日本中世社会のさまざまな問題についても考えていく。
テ キ ス ト
日本歴史学会編『演習 古文書選 様式編』(吉川弘文館)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートなど
他
授業科目番号 04303 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅲ
曜日
月
時限
7・8
副 題 日本近世の史料を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本近世史を研究する基礎として、近世史料を読み、論点を引き出す訓練をする。
テキストとしては、天保改革期の江戸の法令集『御触書集覧』(天保13年刊)を用いる。
今年は、町奉行所が親孝行な町方住民を褒賞した部分(「修身孝義鑑」)を取り上げること
とする。
各自が自己の担当する孝子を選び、それについて輪読と発表を行うことによって授業を進
める。
テ キ ス ト
コピーを配布する。
参 考 文 献
『近世古文書解読字典』(柏書房)、『嘉永・慶応江戸切絵図』(人文社)を各自必ず準
備すること。
関連科目履修条件
成績評価方法
出席・発表・筆写原稿提出による平常点、および年度末のレポートによる。
そ
いわゆる「くずし字」を読むので、毎回必ず予習をした上で授業に臨むこと。
の
他
− 148 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04304 担当教官 安田 浩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅳ
曜日
火
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
今年度は日本近代史に関する方法的論文と史料集を、史料読解に重点をおきながら、ゼミ
ナールを行う。
テキストには『日本近代思想体系』(岩波書店)から適当なものを選択するが、ゼミ参加
者の希望も聞いて最終的には決定したい。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 04305 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋史演習Ⅰ
曜日
木
時限
5・6
副 題 『資治通鑑』講読
前年度・次年度との関係 前年度の継続
授業の内容
巻18の漢紀9、漢武帝の治世をあつかった章を、胡三省の注も含めて丁寧に読む。
スケジュール
活字版34頁を20回程度で読み終える。
テ キ ス ト
中華書局刊の校点本をコピーして配布する。
参 考 文 献
『新字源』(角川書店)程度の漢和字典を各自用意すること。
関連科目履修条件
漢文訓読の基礎的な学力を有していることが望ましい。中国前近代史で卒論を書く予定の
者は必ず履修すること。
成績評価方法
出席点。半期ごとに集計して、出席日数が7割に満たない者は評価の対象としない。
そ
毎回必ず予習したうえで演習に臨むこと。忍耐力のない学生には勧めない。
の
他
− 149 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04306 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋史演習Ⅱ
曜日
火
時限
7・8
副 題 近・現代中国の社会と政治
前年度・次年度との関係
授業の内容
これまで、演習は中国文史料の講読を主体にやってきたが、本年は一方では継続しながら、
同時にテーマ研究、史料批判、学説整理も練習してゆけるようにしたい。
扱う予定のテーマとしては、目下のところ
① 五四運動の80周年とその歴史的意義の再評価
② 国民会議(第一次国共合作期における)について
③ 近・現代における台湾史
④ 李鴻章時代の対日交渉
⑤ 国共内戦と土地問題
⑥ 文化大革命と日本の論壇、中国研究等を順にとりあげる予定である。
中国文の史料を読み、日本語・中国文の論文の紹介、批評することを中心にし、学生諸君
にはそれを順に分担してもらう予定である。
スケジュール
大体1テーマにつき、1ヶ月から1ヶ月半を費やして検討し、最後にまとめと簡単な討論
をしていくようにしたい。
①の五四運動では、今日の評価のもとになった 1939 年の毛沢東論文と、1986 年の李沢厚
の論文の対比から始める。
② いわゆる第一次国共合作期の注目すべき政治戦術が国民会議であるが、それをめぐる
代表的な論文を分担して読んで紹介し、その対照を通して、歴史評価の方法について
学ぶ。
③ 台湾史の事実上のスタートとしての下関条約、台湾内での反日の動き、日本統治下で
の台湾人の独立運動、日本の敗戦後の台湾等について共同で検討する。
④ 李鴻章の人物像、内外政治への対応、とくに対日交渉について、いわゆる漢文史料の
読解をしたい。
⑤ 国共内戦の帰趨を決したものに土地問題があり、かつ毛沢東らの貧農動員があったと
されるが、それは実際はどうであったか検討してみたい。
⑥ 1960 年代から 70 年代にかけて中国で文化大革命が展開したが、その事件を日本のジ
ャーナリズム、論壇、また研究者がどうみて、どのような議論をしていたか、おおよ
その傾向とその論議の一端を読んでみたい。
テ キ ス ト
テーマごとに使用するテキストをコピーして配布する。
参 考 文 献
随時関連文献を紹介する。
関連科目履修条件
東洋史概論
成績評価方法
平常点‥‥ゼミでの調査・読解・分析を評価の基準とする。
そ
将来中国の近・現代で卒論をする者は3年までに必ず一度履修しておくこと。
の
他
− 150 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04307 担当教官 岡崎 勝世
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 西洋史演習Ⅰ
曜日
水
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
自由発表形式の演習、但し、テーマの設定の段階から参考文献の選定、レジュメの作成な
どの各段階で教官との打合わせを行い、
その上で発表してもらう。
この各段階で教官から様々
な注文が出るので、そのつもりで受講してほしい。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
ドイツ語圏の文化演習;「西洋史演習Ⅲ」と共通
西洋史で卒業論文を書く予定の学生は、なるべく早い学年から受講することが望ましい。
成績評価方法
そ
の
平常点
他
授業科目番号 04308 担当教官 八田 生雄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 西洋史演習Ⅱ
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
主として19世紀以降の西洋(アメリカを含む)史の中から題材を選び、演習を行う。
外国語文献の会読が中心になるかもしれない。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点
他
− 151 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 04309 担当教官 渡邉 浩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 西洋史演習Ⅲ
曜日
木
時限
9・10
副 題
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
外国語文献の講読を通じて、西洋中世史に関する知識の獲得と卒論作成に必要な語学力の
習得を目標とする。また、最近では中世史関連の資料をはじめ、西洋史関係の様々な情報が
インターネット上で公開されているので、機会を見て、インターネットの利用法や西洋史関
連のサイトなども紹介したい。
テ キ ス ト
R.W.Southern,Western
Society
and
Ages,Harmondsworth,1970.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点および試験
そ
受講者は常に予習を心がけること。
の
他
− 152 −
the
Church
in
the
Middle
▲目次へ戻る
授業科目番号 04310 担当教官 高久 健二
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 考古学演習Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題 考古学の技術論
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
土器などの遺物を用いた実習を通して、考古資料の特質を理解し、考古学の卒業論文を作
成するのに必要な方法・技術を取得する。
スケジュール
前期
第1回 :オリエンテーション
第2回∼第3回 :発掘調査報告書の読み方
第4回 :遺物の洗浄
第5回 :遺物の注記
第6回以降最後まで :土器の接合・復元
最終回 :各自の研究発表
後期
第1回∼第5回 :遺物の実測
第6回∼第7回 :土器の拓本
第8回∼第10回 :遺物のレイアウト法およびトレース
第11回以降最後まで:報告書の作成
最終回 :各自の研究発表
テ キ ス ト
講義の際に指示する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
レポート
考古学で卒論を書く予定の学生は、かならず2年次から受講すること。
− 153 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05101 担当教官 元木 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 地誌学Ⅱ(アジア地誌)
曜日
水
時限
5・6
副 題 中国の地域像
前年度・次年度との関係
授業の内容
以下のテーマに従って中国の地域像について概説するが、本年度はとくに4章と5章に重
点をおいて講義したい。
はじめに
1.中国の位置
2.中国の精神
3.中国の自然的基礎
4.中国の地理的多様性
5.現代中国の地域構造
テ キ ス ト
プリントを配布。
参 考 文 献
授業の中で適宣紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
出席とレポートによる。
そ
地図作業を伴うので色鉛筆を用意すること。
の
他
− 154 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05102 担当教官 菅野 峰明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 地誌学Ⅳ(アメリカ地誌)
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
主としてアメリカ合衆国を対象にする。北アメリカ大陸の自然環境を考察したあとで、ア
メリカ合衆国を地域区分し、それぞれの地域ごとに定住過程、発達過程、産業などに言及す
る。どのような環境のもとでどのような地域社会が形成されてきたかを説明し、地域性の把
握を目的とする。地図、スライド、ビデオなどを利用して地域的特色を説明する。
スケジュール
第 1回
アメリカ合衆国という国
第 2回
アメリカの自然環境(地形)
第 3回
アメリカの自然環境(気候)
第 4回
ニューイングランドとメガロポリス
第 5回
アパラチア山地
第 6回
南部内陸地域
第 7回
南部沿岸地域
第 8回
中西部地域
第 9回
グレートプレーンズ地域
第 10 回
ロッキー山脈と山間盆地
第 11 回
太平洋沿岸地域
第 12 回
まとめ−アメリカ合衆国の地域性
第 13 回
予備日
第 14 回
予備日
第 15 回
試験
テ キ ス ト
教科書は使用しないが、地図帳(高校時代に使用したものでよい)は必要。
参 考 文 献
浅井信雄『アメリカ50州を読む地図』(新潮社,1994)
井出義光編『アメリカの地域−合衆国の地域性』(弘文堂,1992)
関連科目履修条件
成績評価方法
出席と試験による。
そ
アメリカ合衆国をもっとよく知りたいという学生を歓迎する。
の
他
− 155 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05103 担当教官 矢ケ﨑 典隆
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 地誌学Ⅴ(ラテンアメリカ地誌)
曜日
金
時限
1・2
副 題 ブラジルの地域性と風土
前年度・次年度との関係
授業の内容
ブラジルの地域性と風土について、人文地理学の立場から検討す。具体的には、北東部、
南東部、北部という異なった環境と開拓史をもつ地域を取り上げ、自然環境の特徴、環境の
伝統的利用・適応形態、人口移動と植民活動、新しい農業開発などについて考える。北東部
はもっともはやくから植民が進んだ地域で、海岸地域では砂糖経済が、内陸地域では牧畜経
済が発達した。ブラジル社会の基盤が形作られたのはこの地域であるが、砂糖経済の不振や
頻発する旱魃によって、今日ではブラジルの貧困地帯として知られる。南西部はブラジルの
文化や経済の中心地で、サンパウロやリオデジャネイロなどの大都市が存在する。この地域
には 20 世紀初頭から日本人も農業移民として流入し、日系社会が形成された。北部のアマ
ゾニアでは、森林資源を利用した伝統的な生活様式が存在したが、1970 年代から大規模開発
が進行した。
スケジュール
Ⅰ 先住民の世界
先住民人口の規模
環境利用と農業様式
Ⅱ ブラジル北東部:ブラジルのふるさと
砂糖経済の成立
製糖業の近代化と社会
旱魃と人口流出
灌漑事業と経済発展
Ⅲ ブラジル南東部:サンパウロの経済発展と日系移民
コーヒーフロンティア
日系移民の流入と農業
都市化の進展
Ⅳ アマゾニア:湿潤フロンティアの開発
ヴァルゼアとその利用
テラフィルメとその利用
天然ゴムの世界
熱帯林の開発とその影響
テ キ ス ト
未定
参 考 文 献
斎藤功・松本栄次・矢ケ﨑典隆編(1999)
『ノルデステ:ブラジル北東部の風土と土地利用』大明堂
水野一・西沢利栄編(1997)『ラテンアメリカの環境と開発』新評論
関連科目履修条件
とくになし
成績評価方法
ブックレポート(授業に関連した書籍に関する報告)と学期末試験により評価する。
そ
とくになし
の
他
− 156 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05104 担当教官 菊池 俊夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 地誌学Ⅵ(オセアニア地誌)
曜日
金
時限
7・8
副 題 ニュージーランドの牧歌的風土
前年度・次年度との関係
授業の内容
ニュージーランドの牧歌的風土を事例にして、オセアニアの地域的性格を理解する。ニュ
ージーランドの牧歌的風土は自然環境や社会・経済環境、および歴史・文化環境などの諸環
境と人間活動との相互作用により形成されたものである。そのため、講義では諸環境と人間
活動との相互関連性に着目して、その有機的なつながりを議論してゆく。また、諸環境と人
間活動との関わり合いの議論を通じて、ニュージーランドやオセアニアにおける地域性とそ
の形成メカニズムを理解する。さらに、地域地理学(地誌学)の基本的な方法と見方・考え
方を学ぶ。
スケジュール
第 1回:地域地理学の位置づけと方法
第 2回:ニュージーランドの諸環境
第 3回:ニュージーランドの牧歌的風土の原風景
第 4回:ニュージーランド農業の形成と発展
第 5回:ニュージーランド農業の再編
第 6回:伝統的なニュージーランド農業の実態 ―牧羊業の場合―
第 7回:伝統的なニュージーランド農業の実態 ―酪農業の場合―
第 8回:新しいニュージーランド農業の実態 ―Horticulture の場合―
第 9回:新しいニュージーランド農業の実態 ―Viticulture の場合―
第 10 回:牧歌的社会と牧歌的風土の変容(その1)
第 11 回:牧歌的社会と牧歌的風土の変容(その2)
第 12 回:ニュージーランドの牧歌的風土とオセアニアの生活風土
第 13 回:ニュージーランドの牧歌的風土への誘い
テ キ ス ト
菊池俊夫著『グリーンパラダイスの光景―農業先進国ニュージーランドの牧歌的風土』
開成出版 1998 年
参 考 文 献
なし
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
試験と出席により総合的に行う。
そ
講義では教科書を多く用いるので、受講者は必ず教科書を事前に準備すること。
の
他
− 157 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05105 担当教官 丸井 敦尚
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 自然地理学概論Ⅰ
曜日
金
時限 9∼12 隔週
副 題 地球科学と環境科学の基礎
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
地球や日本列島の成り立ちならびにそこで起こる自然現象を科学的に理解することを目的
とする。具体的には、地質学や地形学など固体地球に関する基礎を始めに学び、地質学的な
時間スケールの中での地球の変化を知る。その後、水や空気・熱などの循環を学び、時間ス
ケールの異なる現象について総合的な理解を深める。自然現象に関する基礎的な仕組みを把
握した後、事例研究をとおして、環境問題などに取り組む。この授業では、先ず基礎的な語
句・表記方法などを修得し、後にそれらを用いて自然の状態や自分の考えを的確に表現する
方法を身につけることも目的の一つである。
スケジュール
講義の大まかなスケジュールです。一応の目安にして下さい。
第 1回: 地球の物理特性と地図表記
第 2回: 地質学(地球・日本列島の歴史)
第 3回: 地形学(様々な地形をつくる営力)
第 4回: 気候学(大気の循環と気象現象)
第 5回: 水文学(水に関する科学)
第 6回: 地熱と水循環(固体地球上での流体の動き)
第 7回∼:事例研究(環境問題など)
ラス前: ディベート
最終回: 試験・レポートなど
注意)
・電卓、定規、色鉛筆などを持っていると理解が深まります。
・配布物には英文もあります、小さな辞書を持っていると便利です。
・インターネットの利用に長けていると有利です。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
Physical Geography,by john E.Oliver Duxbury Press,1979
地球科学、岩波講座
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席、試験、レポートなど
そ
の
他
− 158 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05106 担当教官 伊勢屋 ふじこ 標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 自然地理学Ⅰ(地形学)
曜日
時限
集中
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
関東平野は周辺部に山地・丘陵が、中央部に台地・低地がひろがる。関東平野の地形の配
列が現在に至る過程を、地形発達史および地形営力論両方の視点から解説し、地形学の基本
的な考え方を学習する。第四紀後半の海水準変動と地形との関係を火山灰や地下地質を使っ
て編年する考え方を紹介し、埼玉大学周辺の身近かな地形を具体的に新旧の地形図を比較す
ることによって、人々の生活の舞台の中心として平野が現在に至る過程をみる。
また関東平野だけにとどまらず日本列島全体の地形の枠組みについても、最新の地球科学
の成果を取り入れて解説する。複雑なプレート境界に位置する日本列島の大地の息づかいを
感じさせることができればと思う。講義では、講義内容に関連する図表を配布し、それらに
作業を加えることによって理解を深めさせる。できるだけ身近かな事例をとりあげ、特に予
備知識がなくても理解できる組立とし、受講生が積極的に参加できる講義にしたい。
スケジュール
Ⅰ 関東平野の地形のなりたち
1.台地と低地
2.火山灰を使った編年
3.海水準変動と沖積低地の地形
4.地下地質から利根川の流路変遷を読む
5.荒川低地の地形―新旧地形図の比較による読図
Ⅱ 日本列島の地形の枠組み
1・複雑なプレート境界に位置する日本列島
2.火山と地震
3・付加体と山脈の形成
4・プレートからプルームへ
*順番と内容は受講生の興味の対象によって一部変更することがある。
テ キ ス ト
講義内容が広範囲にわたるので、特に使用しない。ただし、中学社会科、高校地理で使用
した地図帳を持参することがのぞましい。
参 考 文 献
必要に応じて講義のなかで紹介する。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
配布資料への作業から読みとれることなどを時々出席カードとして提出させることがある。
こうして普段の講義への取り組み状況を把握し、平常点として加点する。試験は配布資料と
講義ノートの持ち込みを可とし、与えられた材料で如何に論理的に考えをまとめることがで
きるかを問う。
そ
の
他
単に知識を伝達するのではなく、考え参加させる時間としたい。図表への作業のための色
鉛筆を携帯して下さい。
− 159 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05107 担当教官 小林 守
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 自然地理学Ⅳ(環境論)
曜日
月
時限
7∼10 隔週
副 題
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
人間生活・生産活動などの人間活動と、それをとりまく環境との双方的影響関係を取り扱
うのが環境論である。本講義では、自然地理学、とくに気候学的立場から環境論を展開する。
前半は環境が文明・風土・暮らし・疾病・農業などの人間生活・生産活動を規定している姿
をみつめ、後半は人間活動による公害問題・都市気候・地球温暖化・酸性雨などの地域・地
球環境の改変について解説する。
スケジュール
前期の隔週授業であり、隔週 1 回、2時限連続で行う。
スケジュールは以下のとおりである。
第1回 1 環境論について考える(序論)
2 気候環境の形成過程
第2回 3 文明論と環境
4 風土論と環境
第3回 5 暮らし(生活)と環境
6 災害・経済活動と環境
第4回 7 人間・疾病と環境
8 農林業と環境
第5回 9 改変される局地環境(1) 汚染・公害問題の基礎
10 改変される局地環境(2) 局地汚染問題
第 6 回 11 改変される局地環境(3) 都市気候
12 地球大気環境問題(1) 成層圏オゾン層破壊
第 7 回 13 地球大気環境問題(2) 地球温暖化
14 地球大気環境問題(3) 酸性雨―まとめ
第 8 回 15 期末試験
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
参考書・文献は講義中に適宣紹介。プリント資料をその都度配布。
関連科目履修条件
とくになし
成績評価方法
出席と期末試験により総合的に成績評価する。
そ
自然と人間のかかわり、環境問題、環境教育に関心のある学生。
の
他
− 160 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05108 担当教官 元木 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 地域論
曜日
月
時限
5・6
副 題 地域問題への基本的視角
前年度・次年度との関係
授業の内容
以下のテーマについて概説的検討を行い、現代社会における地域問題の解明に向けた地域
論の意義と可能性を探求する。
(1) 現代地域づくり批判
(2) 都市一農村論再考
(3) チューネン理論
(4) 地域主義の思想
(5) テキストの検討
テ キ ス ト
懃揖
『地域を活かす』(宮口 廸著、大明堂)
参 考 文 献
『都市の論理』(藤田弘夫著、中公新書)
関連科目履修条件
予備知識は必要としない。
成績評価方法
レポート
そ
の
他
授業科目番号 05201 担当教官 元木 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 人文地理学特殊講義Ⅱ(開発地理学)
曜日
月
時限
5・6
副 題 低湿地帯への人間の適応
前年度・次年度との関係
授業の内容
(1) 低湿地の水環境に対する人間の適応形態について世界的な視野から概観する。
(2) 日本の滞水性低地帯におけるクリーク水田の発生(開発)と類型について考察する。
(3) 具体的な事例を関東平野のクリーク水田に求め、その発生、展開、消滅(再編成)の
プロセスを分析する。
(4) (3)を通して、低湿地帯における水環境と人間との関係を規定する社会的、技術的、文
化的、および地域的条件等との諸関連を考察する。
(5) 最後に低湿地帯への人間の適応に関する地理学的課題を考える。
テ キ ス ト
プリントを配布する。
参 考 文 献
適宜紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席とテストによる。
他
− 161 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05202 担当教官 菅野 峰明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 人文地理学特殊講義Ⅲ(都市地理学)
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
日本の都市とアメリカの都市を対象にして、都市地理学の主要な概念、研究方法と研究成
果を説明する。具体的には都市の成立と発展、都市化、都市機能、都市システム、都市の内
部構造、都市空間の知覚、都市の情報環境などについて講義する。いくつかのテーマについ
てデータを分析する作業も行う。
スケジュール
テ キ ス ト
第1回
都市地理学の対象と方法論
第2回
都市の環境
第3回
都市の成立と発展
第4回
都市化(1)
第5回
都市化(2)
第6回
都市圏
第7回
都市システム
第8回
都市の内部構造(1)
第9回
都市の内部構造(2)
第 10 回
都市空間の知覚
第 11 回
都市の情報環境
第 12 回
都市計画
第 13 回
予備日
第 14 回
予備日
第 15 回
試験
高橋、菅野、村山、伊藤『新しい都市地理学』(東洋書林 1997)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席、データ分析レポート、試験による。
そ
色鉛筆、電卓、定規を用意すること。
の
他
− 162 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05203 担当教官 奥井 正俊
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2
授業科目 人文地理学特殊講義Ⅳ
曜日
火
時限
期別 前期
3・4
副 題 交通地理学
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
交通地理学の基礎について講義する。経済学や工学における交通の見方とは異なり、あく
までも地表上に展開する事象であることを認識することが、地理学本来の見方だといえる。
この点が授業で強調される。
スケジュール
第 1回 交通地理学とはどのような学問か
第 2回 コールの交通集落論
第 3回 交通の機能―地域の専門化作用
第 4回 交通ネットワークの研究(1)―近接性の分析―
第 5回 交通ネットワークの研究(2)―結合性の分析―
第 6回 交通ネットワークの研究(3)―地域区分―
第 7回 交通ネットワークの研究(4)―シミュレーション―
第 8回 交通フローの研究(1)―フローパターンと交通圏―
第 9回 交通フローの研究(2)―重力モデル―
第 10 回 交通フローの研究(3)―輸送問題モデル―
第 11 回 都市発達史と都市交通
第 12 回 都市の路面電車とライトレール
第 13 回 都市の自動車交通
第 14 回・第 15 回 交通をめぐる諸科学の展望および試験
テ キ ス ト
使用しない。
参 考 文 献
授業中に一覧表を配布する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
履修規程に従う。
そ
なし
の
他
− 163 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05204 担当教官 山下 清海
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2
授業科目 人文地理学特殊講義Ⅴ(文化地理学)
曜日
金
時限
期別 後期
7・8
副 題 東南アジアと北アメリカの多民族社会
前年度・次年度との関係
授業の内容
東南アジアおよびアメリカ・カナダを対象に、文化の多様性、多民族社会の形成・変容過
程などについて講義する。とくに、担当教官がこれまで従事してきた華人(華僑)社会・チ
ャイナタウンに関する調査研究の体験にもとづいて、文化地理学の魅力について迫りたい。
授業では、スライドやビデオを活用しながら進めていく。
スケジュール
おおむね次の事項について、項目について、1∼3回ずつ講義していく予定である。
○ 文化地理学とは何か
○ 東南アジアの文化と社会
○ 東南アジアの華人社会
○ アメリカの文化と社会
○ アメリカの華人社会
○ カナダの文化と社会
○ カナダの華人社会
テ キ ス ト
山下清海著『東南アジアのチャイナタウン』古今書院 ¥1800
参 考 文 献
山下清海著『シンガポールの華人社会』大明堂 ¥2600
ナンシー・グリーン著、村上伸子訳『多民族の国アメリカ』創元社 ¥1400
関連科目履修条件
成績評価方法
成績は、期末試験に出欠状況などを加味して総合的に評価する。
そ
受講に際しては、毎回、必ずテキストと地図帳を持参すること。
の
他
− 164 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05205 担当教官 竹内 淳彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位
授業科目 人文地理学特殊講義Ⅵ(工業地理学)
曜日
2 期別 後期
時限
集中
副 題 工業地理学
前年度・次年度との関係
授業の内容
現在、ソフト化、脱工業化がいわれて久しいが、日本全体の経済活動、それぞれの地域の
経済活動を支える柱は「工業」である。工業についての理解を欠いては、地域の経済・社会
活動も、日本の経済地域システムも、正しく把握することはできない。本講では、具体的な
事例をできるだけ多く提示しながら、工業活動の地域的展開のシクミについて講義する。な
お、グローバル化の進む今日、日本のみならず海外の事例についても示し、現実社会のなか
で工業活動を位置づけながら講義する
スケジュール
第 1回 地理学を考える
第 2回 地理学と工業
第 3回 立地論と土地利用
第 4回 工業地域システム
第 5回 機械工業の全国的体系
第 6回 自動車工業の地域的体系
第 7回 先端型産業の展開
第 8回 機械工業地域の類型
第 9回 地方工業地域と地場産業
第 10 回 地方の機械工業地域
第 11 回 大都市と大都市工業のしくみ
第 12 回 大都市集中地域の体系―機械工業と雑貨工業
第 13 回 コンプレックスエリアと産業地域社会
第 14 回 工業と地域
テ キ ス ト
その都度プリント配布。
参 考 文 献
竹内淳彦著「工業地域の変動」(大明堂)
関連科目履修条件
成績評価方法
出席と参加、それにレポートを総合して評価。期末試験は行わない。
そ
意欲のある学生の参加を希望する。
の
他
− 165 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05206 担当教官 山本 充
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2
授業科目 人文地理学特殊講義Ⅷ(農業地理学)
曜日
月
時限
期別 前期
3・4
副 題 Agricultural Geography
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代社会において、農業と農村のもつ役割は大きく変容しつつある。ここでは、農業地理
学における伝統的なテーマをおさえた後、現代農業の実態とそれを把握する方法を探る。
スケジュール 1.導入
2.農業地域構造
農業地域区分、チューネン・モデルとシンクレア・モデル、
Areal Functional Organzation
3.農耕の起源と伝播
農耕の起源の一元説と多元説、日本農耕文化の起源と農耕文化論
4.農業と環境
気候・地形・水文環境と農業活動、持続的農業
5.イノベーションと新しい農業
技術革新の伝播過程、農業の機械化・ハイテク化・工業化
6.地域環境の変化と農業
交通革命、市場環境の変化、構造変化と組織化、アグリビジネスの進展
7.農村空間の都市化
都市化の進展と農業・農村の変化、社会構造の変容
8.政策と農業
価格政策、生産調整、農産物流通に対する国家統制、農家への補助金、構造改善政策
テ キ ス ト
テキストは用いない。参考文献は適宜紹介する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートによる。出席状況も参考とする。
他
− 166 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05301 担当教官 元木 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2
授業科目 地域研究演習Ⅰ
曜日
水
時限
期別 前期
7・8
副 題 地域研究とはなにか
前年度・次年度との関係
授業の内容
地域研究を行うさまざまな分野について紹介したうえで、地理学的地域研究の具体的な研
究テーマはどのようにして発想されるのか、及びそのための具体的な調査(方法)はどのよ
うにして準備され完成されるのか、という2つの課題を探る。各自の関心にしたがって準備
したテキストの報告と討論が中心となる。
テ キ ス ト
プリントして配布する。学生が選ぶテキストは講義開始後相談のうえ決定する。
参 考 文 献
適宜指示する。
関連科目履修条件
地理学コース以外の学生の参加も歓迎する。
成績評価方法
出席と演習内容を総括する小論文。
そ
の
他
授業科目番号 05302 担当教官 菅野 元木 山本 標準履修年次 1・2・③・4 単位 4 期別 前期
授業科目 人文地理学演習Ⅰ
曜日
金
時限
1・2・3・4
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
学生が関心をもっている地理学の分野の論文を読み、その論文の内容をまとめて報告する。
テーマの設定、研究方法、資料の利用、記述の方法、論旨の展開などについて受講生が討論
し、地理学の研究方法と論文の作成方法を学ぶ。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
学生の報告、討論への参加、出席による。
そ
積極的に討論へ参加すること。
の
他
− 167 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05303 担当教官 山本 充
標準履修年次 1・2・③・4 単位 2
授業科目 人文地理学実習Ⅰ
曜日
期別 前期
金 時限
1・2・3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
卒業論文作成に必要な知識と手法を習得することを目的とする。とりわけ、地理情報の取
り扱い方、すなわち、文献・統計の検索、地図の利用、統計資料の整理と地図化、多変量解
析などを身につける。こうした一連の作業は、コンピュータを用いて行われる。
スケジュール 1.導入 実習の概要
2.地理情報の収集(1) :文献の所在と検索 地理学と関連分野の文献目録、
検索方法、大学内図書館の見学、オンライン検索の
実際、文献データベースの作成
3.地理情報の収集(2) :統計・資料の検索と収集 主要な統計の種類、
検索方法、埼玉県庁、図書館、文書館の見学、
統計データベースの作成
4.地理情報の収集(3) :地図・空中写真の種類と利用法 地図の種類と見方、
地図の分析手法、地図センターの見学、デジタイザ
ーによる地図データの入力
5.地理情報の収集(4) :野外調査の基礎 アンケート調査、土地利用調査
6.地理情報の分析と結果の表現(1) :統計・資料の図的表現 データの種類と適切な
グラフ・主題図の表現
7.地理情報の分析と結果の表現(2) :地理学における統計解析と空間分析の種類と意味
8.地理情報の分析と結果の表現(3) :地域的偏りをはかる 特化係数、ローレンツ曲線
9.地理情報の分析と結果の表現(4) :要素間の関連をさぐる 相関係数、回帰分析
10.地理情報の分析と結果の表現(5) :多数の指標をまとめあげる 修正ウィーバー法、
因子分析
11.地理情報の分析と結果の表現(6) :似たもの同士をひとくくりにする クラスター分析
12.地理情報の分析と結果の表現(7) :分布の型を把握する バッファリング、可変クランプ法
13.地理情報の分析と結果の表現(8) :地図上で要素間の関連をさぐる レイヤー
テ キ ス ト
テキストは特に定めない。参考文献は適宜紹介する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席状況と課題の提出状況。とくに出席状況を重視する。
そ
見学は、土曜日など正規の時間以外に行う。パソコンを活用する。その利用方法をはじめ
の
他
として、1度欠席すると、後の実習に追いつくことは困難であり、また、他の受講者の迷惑
にもなるので、欠席は極力さけること。
− 168 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 05304 担当教官 山本 充
標準履修年次 1・2・③・4 単位 2 期別 集中
授業科目 人文地理学実習Ⅱ
曜日
時限
副 題 Field Excursion
前年度・次年度との関係
授業の内容
春に埼玉県内へ日帰りで、秋に県外へ3泊4日ないし4泊5日の野外実習旅行を行う。事
前の資料収集、現地での野外観察、野外調査、旅行後のレポート作成を通して、地理学にお
ける野外調査の基礎を身につけることを目的とする。また、埼玉県立文書館や地図センター
など関連施設への見学も行う。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席とレポートによる。
他
授業科目番号 05401 担当教官 菅野 峰明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 地理学外書講読Ⅰ
曜日
火
時限
9・10
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
“Rediscovering Geography: New Relevance for Science and Society”を読む。
本書は地理学の主題、手段、見方を地理学以外の人びとに理解してもらうために書かれた
ものである。地理学を専門としない人びとが関心をもっている事柄に地理学はどんな情報、
テクニック、見方を提供できるかを述べている。
毎週受講生が分担した部分を翻訳してきて発表する。
テ キ ス ト
“Rediscovering Geography: New Relevance for Science and Society”National Research
Council,1997.コピーを配布
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
分担した部分の翻訳と出席
他
− 169 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06101 担当教官 鈴木 泰
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本語の文法Ⅰ
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本語研究の各分野にわたり国語学的考え方とそれによって得られた知見を概観するなか
で、特に現代日本語の形態論の体系を明らかにしたい。
日本語には語形変化があり、テンスについていうなら、「食べた」といえば、すでに終了
した過去の動作を表し、「食べる」と言えばこれから食べることを表すのだから未来の動作
を表す。また、ヴォイスについていうなら、「殴る」といえば動作主が主語になるが、「殴
られる」といえば動作の客体が主語になる。このような語形とその表す意味の関係の体系を
明らかにする文法論の分野を形態論という。
スケジュール
1,2回 文法とは何か
3,4回 文のくみたて
5,6回 名詞とは
7回 格
8回 特殊な名詞
9,10回 動詞とは
11,2回 ヴォイス
13,4回 テンスとアスペクト
11回 いろいろなカテゴリーの動詞
12回 動詞が文の述語でなくなるとき
13回 形容詞
14回 副詞
15回 補助的な品詞
16回 品詞
17,8回 文の部分のとりたて
19回 文と陳述
20,1回 終助詞
22,3回 重文と複文
24,5回 条件節、ふたまた述語文
テ キ ス ト
高橋太郎他著『日本語の文法』1999 版
参 考 文 献
鈴木重幸著『日本語文法・形態論』1972 むぎ書房
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末テスト
他
− 170 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06102 担当教官 武井 和人
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学概論Ⅱ(古典文学Ⅱ)
曜日
火
時限
7・8
副 題 日本古典文学(平安∼中世)の研究法と研究史
前年度・次年度との関係
授業の内容
平安文学・中世文学における研究法、および、平安初期から室町末期にまで至る古典文学
研究史(物語・和歌が中心)を講じます。古典文学研究法は、ごく基礎的な事柄を整理して
みます。また、古典文学研究史は、<もう一つの文学史>といった視点から、講じてみたい
と思ひます。
スケジュール
前期・・・・・・古典文学研究法(以下主なもの)
(1)書誌的研究方法(伝本調査、本文批評、本文校訂〔校勘〕)
(2)注釈(特に文学作品以外の文献〔漢文日記・系図・古文書等〕の活用方法)
(3)索引作成
(4)文学作品同士の比較研究
(5)出典・典拠・準拠等の調査方法とその活かし方
(6)作品論的研究方法
後期・・・・・・古典文学研究史(以下主なもの)
(1)古今学の系譜(教長註∼伝心抄)
(2)源氏学の系譜(源氏釈∼岷江入楚)
(3)伊勢学の系譜(冷泉家流伊勢物語抄∼伊勢物語闕疑抄)
(4)歌学の系譜(歌経標式∼初学一枝)
(5)連歌学の系譜(特に式目史)
(6)日本書紀学の系譜(一条兼良『日本書紀纂疏』成立まで)
テ キ ス ト
ありません。
参 考 文 献
その都度指定します。
関連科目履修条件
成績評価方法
試験によります。
そ
前期は一部演習的な要素も入ります。
の
他
− 171 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06103 担当教官 大塚 美保
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学史Ⅲ(近代文学Ⅰ)
曜日
水
時限
7・8
副 題 明治・大正の小説
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
文学を研究対象として客観的に眺め、評価するためには、文学史の知識が不可欠です。ま
た、ある小説がいつ、どのような時代の中で生まれたかを知ることは、読書体験をより深く
してくれます。
この授業では、日本の近代文学が出発した明治初頭から大正末期までの、小説の歴史を学
びます。文学思潮や代表的作家・作品について解説するとともに、文学史に名のあがった小
説を、実際にどんどん読む、という方式を取ります。具体的には、受講者にそれぞれの担当
作品について発表してもらう、というスタイル。「受け身で眠い」「でも単純暗記だから試
験は楽勝」「でもすぐ忘れる」という文学史の“常識”を変えたいからです。
この機会を逃したら一生読まないかもしれない「レトロな」小説に、ぜひ触れてみてくだ
さい。
スケジュール
前 期
第 1 回
ガイダンス(発表の方法、小説のリスト、参考文献等を説明)
第 2 回
ガイダンス(発表スケジュールの決定)
第2∼3回
過渡期の小説
① 戯作文学 ② 翻訳文学 ③ 政治小説
第4∼5回
近代小説の出発
① 『小説神髄』 ② 言文一致
第6∼7回
明治 20 年代の小説 ① 写実主義 ② 浪漫主義
第 8∼10 回
日進戦争の小説
① 観念小説・深刻小説 ② 社会小説
③ 浪漫主義
第 11∼12 回 日露戦争後の小説 ① ゾライズム ② 自然主義
第 13∼15 回 (小テスト および 予備日)
後 期
第1∼2回
明治末から大正へ ① 漱石と鴎外
第3∼6回
大正期の小説
第7∼9回
大正末から昭和へ ① プロレタリア文学 ② 新感覚派
① 白樺派 ② 耽美主義 ③ 新思潮
第 10∼11 回 大正末から昭和へ ① 私小説と心境小説
第 12∼15 回 (小テスト および 予備日)
テ キ ス ト
大久保典生・岡保生『現代日本文学史』(おうふう 1500 円)
(近代文学史の本をすでに所持している場合は購入の必要なし)
参 考 文 献
第 1 回の授業で指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
授業内の発表を重視し、期末小テストと出席状況を加味して評価する。
そ
受講希望者は第1∼2回の授業に必ず出席のこと。
の
他
機械的な暗記でなく、実物に触れて生きた知識を身につけたい人を歓迎します。
− 172 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06201 担当教官 山野 清二郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学特殊講義Ⅰ
曜日
木
時限
5・6
副 題 『史館茗話』を読む
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
寛文 8 年(1668)に刊行された林鵝峰・梅洞父子編の『史館茗話』は、平安朝文人逸話集
として知られ、非常に面白い内容のものであったにもかかわらず、漢文体で書かれた作品の
ため、その後多くの読者をかち得たとは言いがたい。このたび、注入りの下記のテキストが
出されたことにより、比較的容易に読めるようになった。全百話を原文で読み味わい、平安
時代の文人世界をうかがってみたい。
スケジュール
はじめの数時間、『史館茗話』の解説をし、あとは原文の読解・鑑賞・考察。最後にまと
めをして終える。
テ キ ス ト
本間洋一編『史館茗話』新典社刊 1900 円
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席点と筆記試験
そ
半ば漢文を勉強するつもりで受講されたし。
の
他
− 173 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06202 担当教官 井上 和人
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学特殊講義Ⅴ
曜日
水
時限
3・4
副 題 井原西鶴『好色五人女』講読
前年度・次年度との関係 (重複履修可)
授業の内容
井原西鶴作『好色五人女』(貞享3年=1686 刊)を読む。『好色五人女』は、5組の男女
の恋愛事件を題材にした浮世草子。5巻5冊全25章。そのうち、巻1「姿姫路清十郎物語」・
巻3「中段に見る暦屋物語」・巻4「恋草からげし八百屋物語」を取り上げる。さらに時間
にゆるす限り、西鶴のほかの浮世草子や近松門左衛門の浄瑠璃 ―― 近松には『五人女』と
同じ題材による浄瑠璃がある ―― なども読みたい。はじめ元禄時代の文学状況について概
説し、以後は講義形式で進める。講義の進み具合や人数によっては、学生諸君による報告も
取り入れる。
スケジュール
第1回 「江戸時代の文学を読んだことがありますか?」
第2回 「西鶴を知っていますか?」
第3回∼ ・『好色五人女』巻1・3・4を、1回につきほぼ 1 章のペースで読み進める。
・学生諸君の報告による演習形式をとることもありうる。
・各巻を読み終えるごとに、『五人女』と同じ事件を扱った歌祭分や浄瑠璃
などを取り上げ、西鶴の方法を考える。
・講義中に、しばしば小レポート(コメント程度のごく短いもの)を課す。
テ キ ス ト
① 堀章男『演習好色五人女』(和泉書院)、②東明雅『好色五人女』(岩波文庫)
*講義は①(影印本)で行うが、読みなれるまで②(番羽刻)も併用する。
参 考 文 献
① 江本裕『好色五人女全訳注』(講談社学術文庫)
② 暉峻康隆・東明雅『井原西鶴集(1)』(新編日本古典文学全集・小学館)
関連科目履修条件
成績評価方法
出席および期末試験(レポートの場合もある)。
また、講義中に課すレポートも考慮する。
そ
の
他
− 174 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06203 担当教官 小林 敏男
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅰ
曜日
金
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04201 日本史特殊講義Ⅰと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06204 担当教官 田沼 睦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅱ
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04202 日本史特殊講義Ⅱと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06205 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅲ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04203 日本史特殊講義Ⅲと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 175 −
水
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 06206 担当教官 安田 浩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史特殊講義Ⅳ
曜日
火
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04204 日本史特殊講義Ⅳと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06210 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 音声学特殊講義
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14101 音声学Ⅰと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 176 −
木
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 06301 担当教官 山口 仲美
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 後期
授業科目 日本語学演習
曜日
火
時限
3・4、5・6
副 題 言葉の探究
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代日本語についての諸問題を追求する。
流行語、若者言葉、ネーミング、言語行動の問題から、敬語、文法、文章、文体そして
方言の問題まで、問題発見からそれを解明する方法を具体的な形で修得することを目的と
する。
もちろん、古典語や言葉の歴史に興味のある学生も参加できる。
スケジュール ・第1回∼第4回
問題発見と基礎知識の習得
・第5回∼最終回
各自が問題発見をし、それを具体的に解明していく時間とする。
(注意)言葉に関するテーマで卒業論文を作成したいと思っている学生は、
履修することが望ましい。
テ キ ス ト
特になし
参 考 文 献
国語学研究文献目録・国語年鑑
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
出席と授業への参加状況、レポート
そ
の
他
− 177 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06302 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 言語学演習Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14308 言語コミュニケーション論演習Ⅰと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06303 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 言語学演習Ⅱ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14309 言語コミュニケーション論演習Ⅱと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06304 担当教官 山野 清二郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学演習Ⅰ
曜日
木
時限
3・4
副 題 『古事記』
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
本来ならば『古事記』は原文で読み解くべきであろうが、ここでは下記のテキストを使用
し、訓み下し文で進めることにする。主要な注釈書を参照し、読解の助けとはするが、ただ
漫然と読むだけでなく、叙述の背後にどのような世界が隠されているのか、思いめぐらす作
業も加えたい。
テ キ ス ト
倉野賢司校注『古事記』(岩波文庫)
参 考 文 献
授業時に紹介。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席点と小テスト
他
− 178 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06305 担当教官 武井 和人
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学演習Ⅱ
曜日
火
時限
5・6
副 題 『枕草子』の完全なる読解を目指して
前年度・次年度との関係
授業の内容
注釈者をして難解極まると歎かしむること甚だしき『枕草子』を、現行の諸注釈を比較考
究するといふ古典的な方法で、解読してみたいと思ひます。おそらく、多くの問題点を結論
の出ぬまま放置せざるをえない仕儀に立ち至るでせうが、さういふことがらの発見と自覚こ
そが、古典研究の第一歩であると信じます。
スケジュール
各発表者は、『枕草子』の中の《日記的章段》から一段を選び、諸注釈書を比較・検討し
た結果を報告してもらひます。比較検討すべき主な諸注釈書は以下の通り。
日本古典全書(田中重太郎)
日本古典文学大系(池田亀鑑・岸上慎二)
日本古典文学全集(松尾聰)
新潮日本古典集成(萩谷朴)
新 日本古典文学大系(渡辺実)
新編日本古典文学全集(松尾聰・永井和子)
角川文庫(石田穣二)
枕冊子全注釈(田中重太郎)
枕草子解環(萩谷朴)
和泉古典叢書(増田繁夫)
テ キ ス ト
岸上慎二『校訂三巻本枕草子』(武蔵野書院)ISBN:4838605404
参 考 文 献
開講時に指示します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 179 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06306 担当教官 大塚 美保
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本文学演習Ⅲ
曜日
水
時限
9・10
副 題 小説の研究方法 ―龍と龍之介の殺人事件―
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
近現代の小説を研究するための基本的な方法を学びます。前期はひとつの短編小説に
じっくり取り組み、後期は長編小説をどんどんこなして行きます。これは、精密に調査・
分析すミクロの能力と、大きく骨格をつかむマクロの能力、その両方を身につけてほし
いからです。
テキストは芥川龍之介と村上龍。どちらも「リュウ」で、題材は殺人事件です。
スケジュール
前 期
芥川龍之介『薮の中』(新潮文庫『地獄変・偸盗』収)
第 1 回
前期のガイダンス(発表の方法、、参考文献)
第 2 回
前期のガイダンス(発表スケジュールの決定)
第2∼6回
基礎作業
① 芥川龍之介と『薮の中』に関する基礎知識 ② 『薮の中』の構成と特徴
③ 典拠との比較 ④ 地名・時代背景などの注釈
第 7∼11 回
「読み」をたてる
① 真犯人の探求 ② 先行研究の精読と批評 ③ 黒澤明監督『羅生門』の鑑賞
第 12 回
後期のガイダンス(夏休み中の作業と方法、参考文献)
第 13∼15 回 (予備日)
後 期
村上 龍『イン ザ・ミソスープ』(幻冬社文庫)
第 1 回
後期のガイダンス(夏休みの成果の報告、発表スケジュールの決定)
第1∼5回
『イン ザ・ミソスープ』の分析
① 村上龍と『イン ザ・ミソスープ』にかんする基礎知識 ② 登場人物、時と場所の整理
③ 小説内の時間の整理 ④ 新聞連載の状況、および同時代の世相 ⑤ 発表当時の評価
⑥ ①∼⑤を通して、論点の発掘
第 6∼12 回
他のテクストとの関連
① 村上龍の他の小説・エッセイとの関連 ② 上記⑥の論点の展開
③ 『イン ザ・ミソスープ』の村上龍文学における位置
第 13∼15 回 (予備日)
テ キ ス ト
「スケジュール」欄参照。すでに持っているなら、上記以外の版でもよい。
参 考 文 献
「ガイダンス」等で指示する。
関連科目履修条件
前年度の大塚(美)「日本文学概論Ⅲ」を履修していることが望ましいが、未修でもさし
つかえない。未修者は、できれば、今年度(前期)の「日本文学E」を受講してほしい。
成績評価方法
発表および年度末レポートに、出席状況を加味して評価する。
達成度によってはレポートの免除もありうる。
そ
の
他
受講希望者は第1回の授業に必ず出席のこと。なお、「スケジュール」欄に「ガイダンス」
とあるのは、研究方法を指導するという意味。重要なので聞きのがさないように。
− 180 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 06307 担当教官 小川 敏栄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前期
授業科目 日本文学演習Ⅳ
曜日
木
時限
7.8 9・10
副 題 日本近代文学と映画
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
日本近代文学と映画の関係を具体的な作品に基づいて考察する。
泉鏡花、夏目漱石、川端康成、大岡昇平、三島由紀夫、水上勉、中里介山、岡本綺堂、
白井喬二、大仏次郎、吉川英治、林不忘、川口松太郎、菊池寛、長谷川伸、等。
各自が自分の関心にしたがって選択した文学作品と映画について発表する。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、レポート、試験
他
授業科目番号 06308 担当教官 小林 敏男
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅰ
曜日
金
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04301 日本史演習Ⅰと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06309 担当教官 田代 脩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅱ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04302 日本史演習Ⅱと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 181 −
水
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 06310 担当教官 西坂 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅲ
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04303 日本史演習Ⅲと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06311 担当教官 安田 浩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 日本史演習Ⅳ
曜日
火
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04304 日本史演習Ⅳと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 06312 担当教官 三浦 敦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 民俗学演習
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
03303 文化人類学演習Ⅲ(民俗学)と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 182 −
水
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 07101 担当教官 牧 陽一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国現代文学と芸術(芸術論特殊講の共通授業)
曜日
水
時限
5・6
副 題 中国現代アートは前衛であり続けられるだろうか?
前年度・次年度との関係 前年度中国文化特殊講義Ⅱ(芸術論特殊講義Ⅶ)の延長・発展
授業の内容
中国の現代アートの歴史を追っていく。文化大革命、四五天安門事件(76)六四天安門事
件(89)といった現代史の節目と、現代アートの運動が、どう関わっているのか。また中国
の政治状況や経済問題が中国の表象文化にどのような変容を強いるのか。
把握していきたい。
スケジュール
1.文革期のアート 〔毛沢東様式〕
2.70年代末から80年代へ 〔傷痕・郷土リアリズム〕
3. 〃 〔星星画会〕
4.85美術運動 〔シュルレアリスム・ダダ〕
5.伝統文化への回帰 〔ルーツ アート〕
6.ポスト89のアート 〔ポリティカル・ポップ・アート〕
7. 〃 〔シニカル・リアリズム〕
8.90年代アート 〔円明園・通県アーティスト村ポップからキッチュヘ〕
9. 〃 〔北京東村アーティスト村パフォーマンス・アート〕
10・ 〃 〔懐古的表現〕
以上は、ほぼ通史的にならべたもの。順は、10から逆にさかのぼることになるだろう。
東京や関東でアジア関係の美術展などが開催される場合は、メンバーでいっしょに見にいく
予定。
テ キ ス ト
牧陽一『アヴァン・チャイナーー中国の現代アート』(木魂社 1998)
参 考 文 献
Inside Out New Chinese Art(University of California Press 1998)
関連科目履修条件
内容的には中国文化演習Ⅳの一部を展開したもの。
成績評価方法
授業毎の短文と年度末の持ち込み可の試験
そ
ビデオやスライドなどを多用します。
の
他
− 183 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07102 担当教官 木村 英樹
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 中国語学概論Ⅰ
曜日
木
時限
5.6 7.8 隔週
副 題 中国語の構造とカテゴリー
前年度・次年度との関係 新規
授業の内容
現代中国語のカテゴリー化に関わる諸現象を、音声・語彙・文法・談話などの各レベルに
おいて観察し、それぞれの事象を、中国語の個別性と、自然言語としての普遍性の両面から
特徴づけ、現代中国語の構造と体系の概括的な全体像と基本的特質の一端を明らかにする。
スケジュール
第一回 中国語の類型論的輪郭(1):音声と形態
第二回 同 (2):語順
第三回 語彙と語構成 (1):語彙とカテゴリー
第四回 同 (2):語構成の原理
第五∼十回 文法構造各論(格・ヴォイス・アスペクト等)
第十一回以降 談話構造(指示・照応等)
テ キ ス ト
『中国語はじめの一歩』(木村英樹著・筑摩書房)
参 考 文 献
朱徳煕著『文法講義』(白帝社)、杉村博文著『中国語文法教室』(大修館書店)
関連科目履修条件
成績評価方法
期末試験(レポートの場合もある)
そ
中国語の教免取得希望者は必ず履修すること。
の
他
(当分「中国語学概論Ⅰ」は開講されない)
− 184 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07103 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 中国史概論Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04804 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 07104 担当教官 元木 靖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 中国の地誌Ⅰ
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
05101 地理学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 07105 担当教官 権 純哲
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 朝鮮の文化Ⅰ
曜日
火
時限
5・6
副 題 近代日本のアカデミズムと朝鮮研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
まず、東京大学の沿革を通して、近代日本のアカデミズムの特徴を考察する。そして朝鮮
研究の内容を紹介・分析していく。講義を基本にして、資料講読の演習を交えながら進めて
いきたい。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席・レポート
そ
関連資料は配布する。問題意識をもって臨んでほしい。
の
他
− 185 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07106 担当教官 権 純哲
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 朝鮮の文化Ⅱ
曜日
火
時限
5・6
副 題 韓国思想論
前年度・次年度との関係
授業の内容
韓国思想史を概観しながら、とくにそのなかで、「古代」をめぐる議論、近世思想をめぐ
る議論、「近代」をめぐる議論に注目する。そして、儒学思想の受容と歴史的展開を、その
時の中国や日本の思想状況をも踏まえつつ勉強していく。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席・試験・レポート
そ
関連資料は配布する。問題意識をもって臨んでほしい。
の
他
授業科目番号 07107 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 中国事情Ⅱ
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04107 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 07201 担当教官 小谷 一郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 中国文化特殊講義Ⅰ(現代文学Ⅰ)
曜日
木
時限
5・6
副 題 中国、歴史の中の女性たち
前年度・次年度との関係
授業の内容
授業では、夭折した夭隠などの女性作家を取り上げ、彼女たちの文学的営為、軌跡を通し
て、中国近現代文学のもつ豊かさに触れると共に、激しくゆれ動いた現代中国の歴史の中を
生きた女性たちについて考えてみたい。
テ キ ス ト
プリントを使用する。
参 考 文 献
授業時に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点、レポートその他
他
− 186 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07202 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化特殊講義Ⅲ(古代史)
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04205 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 07203 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化特殊講義Ⅳ(近現代史)
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04206 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 187 −
金
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 07204 担当教官 大滝 幸子
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 中国文化特殊講義Ⅴ(言語)
曜日
時限
集中 12 月 20∼22 日
副 題
前年度・次年度との関係 新規
授業の内容
中国語の基礎的な実践能力の修得を第一の目的として、
(1)標準語についての音声、語彙、文法のアウトラインの講義
(2)日本人学習者にとって理解しにくい、中国語の諸特徴についての問題練習を行う。
また、中国語初級∼中級の教育者としての資質修得を第二の目的として、
(1)発音教育のポイントと組みたて方のアウトラインの例示
(2)文法項目ごとの解説法と市販教科書の比較検討を行う。
最後に授講者全員に模擬授業を行わせ、
自分の中国語の学力に対する反省を促すとともに、
中国語学研究への興味を抱かせたい。
スケジュール
第1回∼第7回
現在、中国におけるスクールグラマーの基礎とされている、
<垪音方案><中学教学語法系統提要(試用)>について解説する。随時ドリルを行う。
第8回∼第 10 回
中国語検定教会、HSK、コミュニケーション検定の三種類の問題パターンと、その類
別に沿ったドリルを行う。随時、朱徳煕《語法講義》劉月華《実用現代漢語語法》とを
参考にして解説を加える。
第 11 回∼第 15 回
市販教科書の記述の比較と、上掲二著の文法記述の比較とを並行して行いつつ、学生各
自の教育者としての自覚を養う。
テ キ ス ト
大滝幸子「チャイニーズグラマー、44」白帝社 その他、中国語文献は授業時貸し出す。
参 考 文 献
文法講義―朱徳煕教授の中国語文法要説(白帝社)
現代中国語文法総覧上・下(くろしお出版)
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点(授業内で行うドリルの成績など)
そ
中国語の教免取得希望者は必ず履修すること(「中国語科教育法」にあたる)。
の
他
− 188 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07205 担当教官 関口 順
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化特殊講義Ⅵ(思想)
曜日
月
時限
5・6
副 題 「理想社会」の思想文化史的考察
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
中国の歴史上、知識人レベルでも庶民レベルでも、現実社会を批判しそれに対するために
自分たちの「理想社会」のイメージをもっていたことが知られている。この講義ではその様々
な様相について考察し、その歴史的検討を行いたい。
前半は、個々の資料を実際に読んで紹介してゆく資料講読。後半は、それらの資料を基礎
に、その他の材料も交えて総合的考察を行う講義。
スケジュール
第1回 導入としての概略紹介。参考書の紹介。
第2回 論語・孟子・墨子などから得られる資料の講読。
第3回 老子・荘子 呂氏春秋などから得られる資料の講読。
第4回 太平経等道教関係資料から得られる資料の講読。
第5回 桃花源記の講読
第6回 春秋公羊伝等経書から得られる資料の講読。
第7回 宋代の思想家から得られる資料の講読。
第8回 宋代の庶民の発言から得られる資料の講読。
第9回 明治の思想家から得られる資料の講読。
第 10 回 太平天国資料の講読。
第 11・12 回 近代における理想社会についての資料講読。
第 13 回∼最終回
まとめとして全体を概観する講義。
テ キ ス ト
前半はコピーを用いる。後半は講義なので、テキストはない。
参 考 文 献
授業の最初に紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートにする予定。
他
− 189 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07206 担当教官 大塚 秀高
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 4 期別 後期
授業科目 中国文化特殊講義Ⅶ(古典文学)
曜日
金
時限
3・4
副 題 元曲概論
前年度・次年度との関係 新規
授業の内容
元の時代、北方を中心にしておこなわれた芝居(雑劇)の台本、いわゆる元曲について基
本的な知識を獲得することを目的とする。
テ キ ス ト
必要に応じてプリントを配布する。
参 考 文 献
適宣指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
レポートと出席点による。
そ
の
他
授業科目番号 07207 担当教官 高久 健二
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4
授業科目 朝鮮文化特殊講義Ⅰ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04210 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 190 −
水
時限
期別 通年
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 07208 担当教官 梁 一模
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 朝鮮文化特殊講義Ⅱ
曜日
月
時限
5・6
副 題 近代朝鮮の知識人と西洋
前年度・次年度との関係
授業の内容
近代朝鮮の知識人の西洋認識を中心にして、アジアの知識人に映った西洋像とは何であっ
たのかという問題を考える。本講義は19世紀から20世紀前半にかけて東アジアの知識人
による西洋思想の翻訳書物とその流通経路を分析しながら、知の回廊と西洋に関する様々な
言説を探ってみるものであり、朝鮮のみならず、中国と日本の西洋認識に関心を持つ者の参
加が期待される。
テ キ ス ト
講義の中で随時配布。
参 考 文 献
研究論文を随時紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、レポート
他
授業科目番号 07209 担当教官 宮嶌 博史
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 東洋史特殊講義、東アジア文化特殊講義
曜日
水
時限
副 題
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
東アジア(中国・朝鮮・日本)近世社会を小農社会という視点から考察する。
スケジュール
前期
小農社会の形式過程を主に経済変動の面で考察する。
後期
同様の過程を政治・社会変動の面で考察する。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
宮嶋等編「アジアから考える6、長期社会変動」(東京大学出版会)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席状況と試験の成績
他
− 191 −
7・8・9・10
(隔週)
▲目次へ戻る
授業科目番号 07301 担当教官 関口 順
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅰ(思想)
曜日
月
時限
7・8
副 題 老子研究
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
本年は『老子』を読みながら、多面的な考察を行いたい。
テキストは林希逸の『老子ケン斎口議』を用いる。
① 『老子』本文の研究。最近出土した、戦国時代の『老子』テキストといわれる
『郭店楚墓老子』の本文と対照して、『老子』という書の形成について考える。
② 林希逸は宋代のひとで、朱熹(朱子)の弟子である。この林希逸の『老子』注の持つ
特色について考える。
③ 林希逸注の『老子』は、中国においてはほとんど重視されなかったが、日本において
は江戸時代広く迎えられ翻刻を重ねた。この対照的な現象に何か意味があるのかどう
か、それを探ってみる。
授業の進め方は、すべて総合的に進み深まってゆくので、回ごとにテーマが変わることは
ない。
テ キ ス ト
和刻本の『老子ケン斎口義』をコピーして用いる予定。
参 考 文 献
『郭店楚墓竹簡』文物出版社、他
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平均点、レポート
他
授業科目番号 07302 担当教官 大塚 秀高
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅱ(古典文学)
曜日
木
時限
7・8
副 題 漢の皇帝と女たち
前年度・次年度との関係 新規
授業の内容
『西京離記』を読みます。『西京離記』は漢の武帝のころの逸事を記したもので晋の葛洪
の撰といわれていますが、実は六朝時代に誰かが彼に托して編作したものと思われます。一
代の文人司馬相如のかけおちの話や四大美女の一人とされる王昭君の哀話などのおもしろ
い話から構成されています。
テ キ ス ト
日本で返り点・おくりがなのつけられたテクスト(和刻体)のコピーを配布します。
参 考 文 献
翻訳等あるので自分でさがしましょう。
関連科目履修条件
ありません。
成績評価方法
毎回数人のレポーターに担当部分の訓読と翻訳をしてもらいます。
成績はレポートを担当してもらった人を対象に実地する試験の成績によります。
そ
の
他
国語の教免をとる人の選択必修科目です。
− 192 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07303 担当教官 小谷 一郎
標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅲ(現代文学1)
曜日
金
時限
3・4
副 題 近現代中国の小説を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
厳家炎編『中国現代流派小説選』などのアンソロジーの中から代表的な作品を選び、その
精読を通して、中国近現代文学の豊かさ、問題点に触れる。今回は上海の都会派、小説、京
派、地方色豊かな四川、湖南などを舞台とした小説を取り上げる。
〔中国文化原典講読Ⅲ(文学2)と共通〕
テ キ ス ト
プリントを使用する。
参 考 文 献
授業時に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点、授業でのレポート、その他
他
− 193 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07304 担当教官 牧 陽一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅳ(現代文学2)
曜日
水
時限
9・10
副 題 文革後の中国文化を個人化、多様化として捉えてよいだろうか?
前年度・次年度との関係
授業の内容
一昨年開講の同科目の進展したもの、よって昨年度とは特に関係はない。
メンバーが中華人民共和国成立以降現代に至る中国の現代文化について、テーマを設定
(あるいは選択)して発表する。
レジュメや図版、視覚的材料などのすべてを駆使して、面白いプレゼンテーション、誰に
でも解りやすい発表をこころがけること。結論が簡潔であること。
スケジュール
テーマは興味に応じて各自自由に設定してよいが、テキストの中から選んだり、以下の項
目から選択してもよい。
1.中国の現代アート
2.映画
3.テレビドラマ、ドキュメンタリー
4.現代文学
5.現代演劇
6.流行文化
7.少数民族
8.食文化
9.服飾文化
10.居住環境 など
以上から具体的に作家や作品を選んだり、地域や時期、を限定すること。B4 1,2枚
のレジュメをつくり。一定の時間内にまとめること。準備は最低2週間前から始めて、資
料等を担当に相談すること。
テ キ ス ト
中国文芸研究会編『中国20世紀文学』(白帝社 1995)
参 考 文 献
吉田富夫『反転する現代中国』(研文出版 1991)など
関連科目履修条件
内容的には「中国現代文学と芸術」を広範囲にしたもの。
成績評価方法
出席と発表内容
そ
の
他
− 194 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07305 担当教官 籾山 明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅴ(歴史1)
曜日
木
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04305 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 07306 担当教官 坂野 良吉
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅵ(歴史2)
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04306 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 195 −
火
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 07307 担当教官 町田 茂
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅶ(言語)
曜日
月
時限
9・10
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代語を中心とした中国語の特色を、最近発表された文献を読み解きながら明らかにして
いく。焦点を小さな問題に絞ることなく、様々なテーマに関心を向けていきたい。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション 中国語学の課題
第 2回 言語分析の基礎
第 3回 同 上
第 4回 中国の言語の概況
第 5回 現代中国語の音声の特徴
第 6回 声調・重音・児化
第 7回 形態素及び単語
第 8回 同 上
第 9回 品 詞
第 10 回 同 上
以降は総結論、その他を取り上げる。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
興水優 1985『中国語の語法の話』光生館、
朱徳煕著・杉村・木村訳 1995『文法講義』白帝社、
朱徳煕著・中川・木村編訳 1986『文法のはなし』光生館
関連科目履修条件
初級中国語の学習歴を有することが望ましい。
成績評価方法
発表及びレポートによる。
そ
中国語の教免取得希望者は必ず履修すること。
の
他
(「中国文化演習Ⅶ」(言語)は当分開講されない)
− 196 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07308 担当教官 大塚 秀高
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 中国文化演習Ⅷ(文化)
曜日
木
時限
3・4
副 題 『封神演義』と『武王伐紂手話』
前年度・次年度との関係 新規
授業の内容
『封神演義』を読みます。『封神演義』は近頃マンガやゲームになっていますが、もとも
とは明代に書かれた全百回からなる長篇小説です。といっても作者ははっきりしていませ
ん。翻訳も何種類かありますが本来の意味で翻訳といえるものはありませんから、参考程度
にしてください。
なお、『封神演義』の前身であり、元代のテキストが現存している『武王伐紂手話』を比
較の資料とします。
テ キ ス ト
中国で出版されたテキストを使います。簡体字で書かれていますし、口語で書かれているとはいって
も、もともとが明代のものですから、中国語の基礎がないとついてゆくのは大変かもしれません。
参 考 文 献
二階堂善弘『封神演義の世界』大修館書院 1600+税
関連科目履修条件
中国語の基礎ができていること。
成績評価方法
毎回1人に担当部分レポートしてもらい、その良否で成績を付けます。
そ
中国文化原典講読(古典文学)と同内容
の
他
授業科目番号 07309 担当教官 権 純哲
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 朝鮮文化演習Ⅰ
曜日
火
時限
3・4
副 題 韓国開化期の学術誌 教科書を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
韓国開化期は、おおむね日清戦争から日韓併合の間の期間を指す。この時期に出された学
術誌と教科書のなかから、参加者の希望や意見を聞いて資料を選んで読んでいく。文体は基
本的にハングルと漢字混じり文であるので、最初の当分の間は、資料の紹介を含めてハング
ルの基本を説明し、その後、演習に入る。
テ キ ス ト
コピーして配布。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
出席・レポート
そ
最初の授業にでること、その後、判断していい。
の
他
− 197 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 07401 担当教官 大塚 秀高
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 中国文化原典講読Ⅱ(文学1)
曜日
木
時限
3・4
副 題 『封神演義』と『武王伐紂手話』
前年度・次年度との関係 新規
授業の内容
『封神演義』を読みます。『封神演義』は近頃マンガやゲームになっていますが、もとも
とは明代に書かれた全百回からなる長篇小説です。といっても作者ははっきりしていませ
ん。翻訳も何種類かありますが本来の意味で翻訳といえるものはありませんから、参考程度
にしてください。
なお、『封神演義』の前身であり、元代のテキストが現存している『武王伐紂手話』を比
較の資料とします。
テ キ ス ト
中国で出版されたテキストを使います。簡体字で書かれていますし、口語で書かれているとはいって
も、もともとが明代のものですから、中国語の基礎がないとついてゆくのは大変かもしれません。
参 考 文 献
二階堂義弘『封神演義の世界』大修館書院 1600+税
関連科目履修条件
中国語の基礎ができていること。
成績評価方法
毎回1人に担当部分レポートしてもらい、その良否で成績を付けます。
そ
中国語文化演習Ⅷ(文化)と同内容。平成六年以前入学・編入の東アジアコース生で原典
の
他
講読を履修していない者は必修。またはこれに相当する演習として履修してはならない。
授業科目番号 07402 担当教官 小谷 一郎
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 通年
授業科目 中国文化原典講読Ⅲ(文学2)
曜日
金
時限
3・4
副 題 近現代中国の小説を読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
厳家炎編『中国現代流派小説選』などのアンソロジーの中から代表的な作品を選び、その
精読を通して、中国近現代文学の豊かさ、問題点に触れる。今回は上海の都会派、小説、京
派、地方色豊かな四川、湖南などを舞台とした小説を取り上げる。
〔中国文化演習Ⅲ(現代文学1)と共通〕
テ キ ス ト
プリントを使用する。
参 考 文 献
授業時に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点、授業でのレポート、その他
他
− 198 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 26501 担当教官 和 平
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前・後
授業科目 中国語会話Ⅰ(初級)
曜日
金
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
中国の名所旧蹟を題材としてビデオ教材を使いながら会話の練習をする。
個々の音節の正確な発音と文全体の自然なイントネーションの習得、基礎文型の定着と応
用能力の養成を目指す。
スケジュール
1・2 第1課「天壇」
3・4 第2課「北海」
5・6 第3課「頤和園」
7・8 第4課「長江」
9・10 第5課「シルクロード」
11・12 第6課「石宦芸術」
13・14 第7課「出土文物」
15・16 第8課「九寨溝」
17・18 第9課「ポタラ宮」
(以下略)
テ キ ス ト
榎本英雄『中国に遊びましょう』(朝日出版社)
参 考 文 献
デイリーコンサイス 中日辞典(三省堂)
関連科目履修条件
成績評価方法
①出席 ②前期後期各1回のテスト ③ 2 週間に 1 回の口頭テスト、授業への参加態度など
により総合的に評価する。
そ
の
他
− 199 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 26502 担当教官 和 平
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前・後
授業科目 中国語会話Ⅱ
曜日
金
時限
9・10
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代中国の社会に密着した教材を使って中国人の考え方や生活習慣などを紹介しながら
会話の練習をする。文音調を含む正確な発音の定着、各種文型の応用能力と聴き取り能力の
向上を目指す。
スケジュール
1・2回 中国の正月
3・4回 大学生活
5・6回 若者たち
7・8回 中華料理
9・10 回 ペキンの交通
(以下略)
テ キ ス ト
プリント配布。
参 考 文 献
デイリーコンサイス 中日辞典(三省堂)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、前期後期各1回のテスト、授業への参加態度などにより総合的に評価する。
他
− 200 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 28001 担当教官 権 純哲
標準履修年次 ①・②・③・4 単位 2 期別 通年
授業科目 韓国語Ⅰ
曜日
月
時限
9・10
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
韓国語文法の基本を習得して、辞書を引きながら韓新聞が読めるくらいのレベルをめざ
す。ハングルは子音+母音、あるいは子音+母音+子音の組み合わせによって一字ができあ
がる「科学的」文字なので、文字は独学で覚えることも難しくない。また文の構造が日本語
とにているので、比較的学びやすい言語である。しかし、六つの短母音とその組み合わせに
よる複母音がまたあって、特に日本人には覚えにくい言語でもある。発音の訓練にまずは重
点を置く。単語や簡単な文章を覚えながら進めていく。
テ キ ス ト
『わかりやすい朝鮮語の基礎』(大村益夫・権泰日共著)東洋書店
参 考 文 献
『朝鮮語辞典』小学館
関連科目履修条件
成績評価方法
出席、授業中の小テスト
そ
なによりも出席が絶対、そのうえ5分間の復習と予習。なお、韓国・朝鮮の歴史・思想・
の
他
文化などの勉強をめざす人は、一年生の時から受講することを進めたい。
授業科目番号 28002 担当教官 梁 一模
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 韓国語Ⅱ(中級)
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
前半は発音、基礎構文と基本会話を講義する。後期は、基本的に会話が中心であるが、語
彙と文法の基礎を打ち固め、一人で辞書を活用しながら簡単な文章が読めることも一つの目
標とする。対象は韓国語初級を習得した者が望ましいが、発音と文字の書き方さえできれば
参加を歓迎する。
テ キ ス ト
出席者の希望とレベルを見てから決める。
参 考 文 献
講義の中で随時指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、随時試験
他
− 201 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08101 担当教官 仁科 弘之
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 英語学概論Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 極小理論入門(a)
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
英文法をGB理論から発展した極小理論の枠組みで見てゆく。母語の習得が容易なのは文
法が何らかの意味で単純かつ生産的なためである。これを裏付けるため、文構造を品詞に階
層を設けた記法で木の形式で表現し、その枝葉の部分を操作する規則を仮定するのが生成文
法の方法であった。これらの規則の公理系を生物学的な節約原理から再構築したのが極小理
論である。テキストを輪読する。頷かされる原理のみならず、まだ怪しげな規則もともにあ
る。強く深く考えながら勉強すれば必ず収穫があります。
テ キ ス ト
A. Radford 著:Syntax: A minimalist introduction(C.U.P)、ペーパー版、3700 円前後
初回時に配布する。
参 考 文 献
文献解題と説明プリントを配布する。
関連科目履修条件
前提知識は問わない。半期科目であるが、講義は通年で完了するので前期・後期を通して
聴講することが望ましい。
成績評価方法
期末のレポート 1 回に平常の演習点を加える。積極的に予習してこないと無意味。
そ
これまでに文法や英語がさほど好きでなくとも、(言葉の)メカニズムに強い関心と興味があれば
の
他
大丈夫。既知の「文法」とは中身がかけ離れていることがわかるでしょう。毎回テキストを読み、理
解できない部分をみつけてくること。講義と補助教材を十分に活用すること。
授業科目番号 08102 担当教官 仁科 弘之
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 英語学概論Ⅱ
曜日
副 題 極小主義論入門(b)
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
前期講義の「英語学概論Ⅰ(08101)」を参照
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 202 −
月
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 08103 担当教官 朝広 謙次郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 イギリス文化概論Ⅰ(思想1)
曜日
木
時限
5・6
副 題 哲学のキー・ターム
前年度・次年度との関係
授業の内容
イギリス文化を特に哲学思想の観点から考察する。
明治になって日本に輸入されたイギリス哲学は19世紀の経済社会思想であって、これに
先立つ思想文化の意義については現在でも十分に理解されてはいない。
そこでこの授業では、同じイギリス哲学でも特に17世紀と18世紀のそれを対象とし、
汎ヨーロッパ的なその意義(宗教と科学の関係、国家と個人の関係、人間の社会性の認識と
自由人権思想の関係等々)を <科学> <国家> <宗教> <経験> <哲学> <人間> <社会>の七つの
キー・タームを中心に整理したいと思う。
スケジュール
1 イントロダクション
2 <科学> ― フランシス・ベーコン
3 <国家> ― トーマス・ホッブズ
4 <宗教> ― 王立協会とニュートン
5 <経験> ― ジョン・ロック
6 <哲学> ― ジョージ・バークリー
7 <人間> ― デイビット・ヒューム
8 <社会> ― スコットランド啓蒙
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
イントロダクションにて紹介。
関連科目履修条件
省略
成績評価方法
いずれかのキー・タームに関する小論文(レポート)
そ
の
他
− 203 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08104 担当教官 朝広 謙次郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 イギリス文化概論Ⅱ(思想2)
曜日
木
時限
5・6
副 題 ダーウィニズム
前年度・次年度との関係
授業の内容
ダーウィンの進化論(自然選択説)が科学の世界で市民権を得たのが 1950 年代であった
ことは案外知られていない。科学理論としての進化論の受容がこのように遅れたことの説明
として、我が国の通俗書でしばしばキリスト教が言及されるが、これは適切な宗教理解が欠
如した特殊日本的な事情という他ない。ダーウィニズムの最大のメッセージは新たな自然概
念であった。この授業ではこのメッセージを西洋の思想の根底にある目的論的自然観
(teleological view of nature)に遡って考察したいと思う。
スケジュール
1 イントロダクション
2 存在の大いなる連鎖
3 目的論的自然観
4 自然の時間化
5 自然の歴史としての博物学
6 進歩の観念
7 神秘中の神秘―種の問題
8 ダーウィンの戦略
9 なぜ『種の起原』には「種の起原」が論じられていないのか
10 ダーウィニズムのメッセージ
テ キ ス ト
ダーウィン『種の起原』(上下) 八杉龍一訳 岩波文庫
参 考 文 献
シュペーマン/レーヴ『進化論の基盤を問う』山脇・大橋・朝広訳東海大学出版会など、
他はイントロダクションにて紹介する。
関連科目履修条件
省略
成績評価方法
レポート(テーマは授業で指示する)
そ
の
他
− 204 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08105 担当教官 市橋 秀夫
標準履修年次 ①・②・③・4 単位 2 期別 後期
授業科目 イギリス文化概論Ⅳ(歴史2)
曜日
金
時限
3・4
副 題 20世紀イギリス史 1914−1970
前年度・次年度との関係
授業の内容
20世紀のイギリス史を、第一次世界大戦以降の時期を中心にして、社会史的な視点から
検討していきます。出来事を年代順に追うかたちの概説ではなく、20世紀イギリス社会の
変容と持続を特徴づけるトピックを選択して論じます。
スケジュール
第1回
はじめに:
第9回
20世紀のイギリス
第二次世界大戦とイギリス社会③:
1945 年総選挙
第2回 解体する大英帝国 1918−1960 年代 第 10 回 戦後復興と社会改革
第3回 第一次世界大戦とイギリス社会
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
戦間期のイギリス①:
第 11 回 「豊かな労働者」と 1950 年代
第 12 回 「寛容な社会」と 1960 年代
失業と大恐慌
戦間期のイギリス②:
第 13 回
30年代の文化
戦間期のイギリス③:
新消費主義と娯楽産業の発展
第二次大戦とイギリス社会①:
戦時体制
第 14 回
危機に直面するイギリス社会:
北アイルランド問題を中心に
まとめ:
「衰退したイギリス」と「成功した日本」論
第 15 回
第二次大戦とイギリス社会②:
戦後社会への期待
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
村岡健二、木畑洋一編『イギリス史3−近現代−』(山川出版社 1991 年)
川北稔編『イギリス史』(山川出版社 1998 年)
関連科目履修条件
イギリス文化演習Ⅱ(歴史1)
成績評価方法
課題エッセイ
そ
の
他
− 205 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08107 担当教官 カウイー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 イギリス事情Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
This course is a basic introduction to a number of different areas of British society
and culture. These include, for example the education, political and legal systems;
media; popular trends; and the lives of ‘ordinary’ British people. Students will be
encouraged to find their own topics of interest, and to reflect on how looking at British
culture compares with their own experience in Japan. Classroom presentations and
discussion will be in English.
テ キ ス ト
There is no textbook, but various materials will be used in class(including news
articles, videos and film)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
Students will be graded on classroom participation, attendance and two reports.
そ
Any students who are genuinely interested in Britain are welcome.
の
他
授業科目番号 08108 担当教官 カウイー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 イギリス事情Ⅱ
曜日
木
時限
5・6
副 題 BRITISH STUDIES(SEMINAR)
前年度・次年度との関係
授業の内容
British Film course (April-July)
This course will focus on several British films made in the last 30 years. The main
aim for the course will be to examine critically the images of Britain, and in
particular, the themes and topics connected to British society that are raised through
the films.
After watching the films students will be expected to discuss in class issues and
then write about them for homework.
テ キ ス ト
There is no set text but worksheets will be given out in most lessons.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
Grading will be based on attendance, class participation and written homework.
他
− 206 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08201 担当教官 長谷川 (知) 標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 イギリス文化特殊講義Ⅰ(歴史1)
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
近年のイギリス史研究では帝国の存在がイギリスの歴史を強く規定してきたことを強調す
る傾向にあります。また、イギリス帝国への関心はその経済的側面に留まらず、文化や社会
のあり方にまで広がっています。この授業では、こうしたイギリス帝国の多様なあり方を見
ていくこととします。
スケジュール
今のところ以下の予定で授業を進める予定ですが、必要に応じて変更を加えます。
1 帝国の形成と解体
2 ジェントルマンと帝国
3 民衆と帝国
4 女性と帝国
5 帝国のセクシュアリティ
6 帝国の景観
7 カナダ帝国の「従順な長女」
8 戦争と帝国
9 まとめ
テ キ ス ト
使用しません。
参 考 文 献
講義中に随時、紹介します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末試験と平常点の総合評価とします。
他
− 207 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08202 担当教官 長谷川 (知) 標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 イギリス文化特殊講義Ⅱ(歴史2)
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
テーマを「イギリスの衰退」とします。
これは古くから議論されているテーマですが、近年イギリスは衰退していないという論が
力を得てきています。この背景として、現在のイギリスの状況を指摘できます。授業では、
「イギリスの衰退」をめぐる諸論を、その論が展開された社会状況を考慮に入れつつ検討し
ていくこととします。
スケジュール
今のところ以下の予定で授業を進める予定ですが、必要に応じて変更を加えます。
1 帝国の解体と「イギリス病」
2 イギリスの衰退 政治経済史的アプローチ
3 イギリスの衰退 文化史的アプローチ
4 文化史的アプローチをめぐる論争
5 サッチャー政権以降のイギリス
テ キ ス ト
使用しません。
参 考 文 献
講義中随時、紹介します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末試験と平常点の総合評価とします。
他
− 208 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08301 担当教官 カウイー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 英語学演習
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
This course will introduce students to the principles of language analysis, including
such areas as: register analysis; genre; cohesion and coherence; theme and rheme; and
conversation analysis. Students will practice analysis of language during the class,
and will be expected to carry out their own small scale projects outside.
テ キ ス ト
参 考 文 献
There is no set text, but handouts will be provided.
関連科目履修条件
成績評価方法
Students will be graded on their attendance, participation in class and two projects.
そ
Students are expected to have a strong interest in language and language learning,
の
他
and must be willing to discuss issues in English.
授業科目番号 08302 担当教官 仁科 弘之
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 英語学演習Ⅱ
曜日
副 題 形式意味論概説
前年度・次年度との関係
授業の内容
言語システム論演習Ⅰ(16308)の頁を参照
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 209 −
金
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 08303 担当教官 笹川 浩
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 イギリス文学演習Ⅲ(詩1)
曜日
水
時限
9・10
副 題 イギリス・ロマン主義を考える
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
本年度は、イギリス・ロマン派の最大詩人であるワーズワースとコウルリッジの共著によ
る詩集『リリカル・バラッズ』を丹念に読んでいきます。この詩集が出版された 1798 年は
正にイギリス・ロマン主義の幕開けの年とされ、200 年経った今日でもその文学的価値はい
っこうに失われることはありません。そこでは愛、人生、あるいは社会問題といった様々な
テーマが扱われていますが、この演習では主にロマン主義の自然観が表現されている詩を取
りあげることとします。勿論初めて英詩に触れる学生も多いと思われるので、初学者でもわ
かるように適宣解説をくわえていくつもりです。なお、最初の 1∼2 回の授業では、ワーズ
ワースとコウルリッジの伝記的背景を簡単に説明します。
テ キ ス ト
『リリカル・バラッズ(Ⅰ)―詩と自然』(上島建吉注釈、研究社出版)
参 考 文 献
Brett, R. L., and A. R. Jones, eds. Lyrical Ballads. Routledge,1963.
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点(出席状況や積極的発言による授業への貢献度)及び試験
他
授業科目番号 08304 担当教官 新妻 昭彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 イギリス文学演習Ⅴ(散文Ⅰ)
曜日
水
時限
7・8
副 題 第一次世界大戦とイギリス文学
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
一昨年の 1890 年代、昨年のエドワード朝に引き続き今年度は第一次世界大戦と文学につ
いての文献を読みます。その上で、第一次世界大戦を核とし、それにまつわる多岐多様、壮
大微小にわたる変動と文学との関わりについて考えます。実際に教室で行うのは、第一次世
界大戦とその影響に関する文献を読むこと、第一次世界大戦に関わる文学作品を読むこと、
以上のことに関する研究論文を読むことの三種類であり、これを平行して行うことになりま
す。読む予定の文学作品は、Rebecca West の小説である The Return of the Soldier(1918)
のほか、いわゆる戦争詩人の詩となります。
テ キ ス ト
主にプリントを用いる。
参 考 文 献
バーバラ・タックマン『八月の砲声』(筑摩叢書)
モードリス・エクスタインズ『春の祭典』(TBS ブリタニカ)
ダニエル・ピック『戦争の機械』(法政大学出版局)
草光俊雄『明け方ホルン』(小沢書店)他
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 210 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08305 担当教官 市橋 秀夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 イギリス文化演習Ⅱ(歴史1)
曜日
月
時限
9・10
副 題 20世紀イギリス社会の変容
前年度・次年度との関係
授業の内容
2度の世界大戦を経たイギリスは、一方で福祉国家を確立しながらも、植民地帝国を失い、
経済力も国際的に大きく衰退したとされています。この20世紀イギリスの社会構造の変容
を論じたテキスト・ブックを読みながら、イギリス衰退論の是非について考えてみます。授
業は、受講者の報告をもとに討論するかたちで行います。
スケジュール
前期は日本語文献を受講者に割り当て、それについて各自報告してもらう予定です。
後期は各自の関心にもとづいたトピックを選んでもらい、それについて報告してもらいま
す。トピックには、家族、社会移動、健康、移民、経済、教育、住宅、福祉、労働、宗教、
犯罪、都市環境などがあります。
テ キ ス ト
授業中に指示します。
参 考 文 献
関連科目履修条件
イギリス文化概論Ⅳ(歴史 2)
成績評価方法
出席と課題エッセイ(前後期各 1 回)
そ
の
他
− 211 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08306 担当教官 菅 靖子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 イギリス文化演習Ⅲ(歴史2)
曜日
金
時限
5・6
副 題 イギリス・ギルド思想の発展 ―中世から現代まで―
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
中世に端を発したギルド制度は、19世紀にはユートピア思想の核にもなり手工芸復興運
動の理想形態として謳われた。生産・消費システムの歴史的変遷のなかでギルドのもつ意味
がどのように変わっていったのか、現代まで視野に入れて論じていきたい。
テ キ ス ト
プリントを配布
参 考 文 献
授業中に紹介
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出欠状況と発表、レポート
他
授業科目番号 08307 担当教官 長谷川 知
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 イギリス文化演習Ⅳ(歴史3)
曜日
火
時限
5・6
副 題 福祉国家、ジェンダー、マイノリティー
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
イギリスでは19世紀以降社会福祉制度が漸進的に整備され、第二次大戦後、福祉国家の
誕生を見ます。今日でもこれを積極的に評価しようとする意見があります。しかし、ジェン
ダー研究者たちの中には福祉国家体制が女性とマイノリティーの差別を維持強化してきたと
する批判が存在します。これらの論を輪読しつつ、イギリス現代社会の成果と課題がどのよ
うなものであるか、考えていきたいと思います。
テ キ ス ト
演習開始時にプリントを配布する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
演習時の発表、発言とレポートを総合して評価する。
他
− 212 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 08308 担当教官 カウイー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 イギリス文化演習Ⅵ(総合2)
曜日
木
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
Exam course(October-January)
This course will provide help and guidance for students taking the IELTS exam in
order to study abroad.
IELTS Practice Book. This is available from the British Council, either by buying
テ キ ス ト directly at one of the branches or by postal delivery. The nearest branch to Saitama
University is in Iidabasi in Tokyo.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
Students will probably take the IELTS test in February or March 2000.
他
− 213 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 21501 担当教官 カウィー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英語会話Ⅰ
曜日
水
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
The English conversation lessons are graded so that level one is lowest and level
four is highest, so students should not take more than one level at the same time.
Level one is a basic course to increase students’ skill in communicating in English.
Most of the lessons will involve various speaking and listening activities to encourage
meaningful conversation. There will be many opportunities to increase students
knowledge of grammar and vocabulary, but the main focus of the lesson will be on using
English actively.
テ キ ス ト
Textbook: Doff A. and Jones C. Language in Use.
(Pre-Intermediate Classroom Book). Cambridge University Press.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
Students will be graded on classroom participation and attendance.
そ
The course is for any student who really wants to improve their English communicative
の
他
ability. Regular attendance and classroom participation are very important.
授業科目番号 21502 担当教官 カウィー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英語会話Ⅱ
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
This course is aimed at intermediate level students whose English is probably quite
good, but may not have practised very much recently. Most classroom activity will be
speaking and listening about topics and issues that students will choose for
themselves. Students will be encouraged to use different learning strategies to suit
differing communicative tasks. There is no coursebook, as students will be expected
to identify their own learning needs, and their own interests to use in the lessons.
This way of learning may be difficult to get used to, but should be very challenging
and can be very rewarding.
テ キ ス ト
There is no coursebook, but different kinds of materials will be used including news
articles and video.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
Students will be graded on classroom participation and attendance.
そ
The course is for student who really wants to improve their English, so active participation
の
他
and hard work are very important.
− 214 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 21503 担当教官 ポター
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英語会話Ⅲ
曜日
火
時限
9・10
副 題 Discussion in English
前年度・次年度との関係
授業の内容
A forum for discussing events in the news and other serious topics that students
might take an interest in. Students should feel reasonably comfortable with English
and be prepared to talk, raise questions, and stir up controversy. The objective is
to practise using the language, as well as to apply thought to complicated subjects.
Marks will be based on participation and effective usage of the language, and an
examination at the end of the year will be held only for borderline cases.
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 21504 担当教官 ポター
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英語会話Ⅳ
曜日
金
時限
7・8
副 題 Aduanced Discussion in English
前年度・次年度との関係
授業の内容
This course is primarily aimed at very good fourth-year speakers of English, but
exceptional third-years will be allowed in. The content will include serious topics
such as events in the news, social and political issues, and undergraduate theses.
Students will be expected to contribute by talking about complicated subjects and by
raising questions and commenting about them. Participation will determine marks.
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 215 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 21505 担当教官 杉山 直子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英語会話Ⅴ(研修外国語)
曜日
時限
集中
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
詳細はガイダンス、掲示板でお知らせします。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 21506 担当教官 カウィー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英作文Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
Students will do activities to improve basic writing skills such as getting ideas,
organising arguments; showing purpose and main topic; finding a focus; showing
attitude. Sentence construction is very important, of course, but this class will focus
more on organisation and overall structure of writing than grammar. Students will be
expected to choose some of their own subjects to write about, and types of writing
(eg, reports, business letters, journal writing). Most writing will be for homework,
with class time for discussion and preparation.
テ キ ス ト
There is no coursebook, but worksheets will be used in most lessons.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
Students will be graded on their attendance and classroom participation, as well
as being expected to write about 8 assignments during the year.
そ
の
他
Writing is a difficult skill which needs practice, and so students are expected to
do a lot of writing outside the classroom time.
− 216 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 21507 担当教官 ポター
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 2 期別 4∼1
授業科目 英作文Ⅲ
曜日
金
時限
5・6
副 題 Introduction to Research and Academic Writing
前年度・次年度との関係
授業の内容
Students will be taught how to undertake a research project and what to be aware
of when writing up a scholarly paper in English during the first term. Attention will
be drawn to fundamental, avoidable problems in spelling, grammar, syntax, vocabulary,
and style as well as to how to compile an essay, make citation, and provide
bibliographical information. During the second term, students will submit drafts of
their work in progress for evaluation in terms of language and content, and final
versions will be submitted in January for marking.
Doing the research project will involve personal initiative and a willingness to
work independently. The final version should resemble a good undergraduate or even
master’s thesis.
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 21508 担当教官 杉山 直子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 英作文Ⅴ(研修外国語)
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
詳細はガイダンス、掲示板でお知らせします。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 217 −
時限
集中
▲目次へ戻る
授業科目番号 09101 担当教官 有賀 夏紀
標準履修年次 1・②・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカ史概説Ⅰ
曜日
水
時限
3・4
副 題 アメリカ史概説
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
植民地時代から今日までのアメリカの歴史を概観する。特に普通の人々(政治家やいわゆ
る偉人だけでなく、多様な人種・民族集団、女性、社会の底辺の人々・中辺の人々などこれ
まで歴史上比較的無視されてきた人々)の視点から、これまでのアメリカ史を見直してみる。
こうした社会史的アプローチを通して、アメリカの社会と文化についての理解を深め、さら
に、アメリカ史ないし歴史研究の方法について学び、アメリカ史、アメリカ研究、歴史など
のより専門的な学習・研究の基礎をつくる。
授業は以下のような順番にテーマに沿って進めていく。
スケジュール
第 1回 今日のアメリカ社会の特徴
アメリカ史研究の変遷と現状
第 2回 アメリカ人とは何か(1)植民とピューリタン
第3、4回 アメリカ人とは何か(2)移民の歴史
第 5回 アメリカ人とは何か(3)黒人の歴史−黒人史研究の変遷、奴隷制
第 6回 アメリカ人とは何か(4)南北戦争と黒人
第 7回 アメリカ人とは何か(5)黒人解放からブラックパワーまで
第 8回 アメリカ政治の伝統(1)独立革命と合衆国憲法
第 9回 アメリカ政治の伝統(2)政党政治の発展
第 10 回 アメリカ合衆国の海外発展(1)ナショナリズムとモンロウ宣言
第 11 回 アメリカ合衆国の海外発展(2)メキシコ戦争、米西戦争、第一次大戦
第 12 回 第二次大戦下のアメリカ−戦争とアメリカ社会
第 13 回 西部の歴史−農業の発展と農民
第 14 回 経済の発展とアメリカ社会(1)19世紀末に至るまで−工業国アメリカへ
第 15 回 経済の発展とアメリカ社会(2)工業化社会
第 16 回 経済の発展とアメリカ社会(3)大恐慌とニューディール、第二次大戦、戦後
第 17 回 家族と性関係の歴史(1)アメリカ社会のジェンダー化
第 18 回 家族と性関係の歴史(2)新しいフェミニズム−1960 年代から今日まで
第 19、20 回 20世紀は「アメリカの世紀」だったのか?
第 21 回以降 まとめ
テ キ ス ト
有賀卓・大下尚一編『概説アメリカ史』(有斐閣)
David Chalmers,
斎藤眞 A Brief History of the American People
参 考 文 献
授業の都度文献(主として英文)を指定ないし配布する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
小テスト数回、前期試験、後期試験(またはレポート)、授業への積極的参加。
そ
授業における積極的な口頭発表、発言を歓迎します。
の
他
− 218 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09102 担当教官 杉山 直子
標準履修年次 1・②・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカ文学概論Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
植民地時代から現代までアメリカ文学を小説を中心に概観する。テクストの購読と講義が
中心となる。講義で扱う作品をなるべく多く読むことが望ましい。年1、2回のビデオ使用
を予定している。
スケジュール
第 1回 イントロダクション
第 16 回 20世紀の文学
第 2回 植民地の文学
第 17 回 モダニズム
第 3回 建国期の文学
第 18 回 失われた世代の文学1
第 4回 アメリカ文学の成立期
第 19 回 失われた世代の文学2
第 5回 アメリカン・ルネサンス1
第 20 回 戦後の文学
第 6回 アメリカン・ルネサンス2
第 21 回 ビート世代の文学
第 7回 19世紀の女性文学1
第 22 回 60年代の文学
第 8回 19世紀の女性文学2
第 23 回 ポストモダンの文学
第 9回 19世紀の黒人文学
第 24 回 20世紀の女性作家1
第 10 回 南北戦争と文学
第 25 回 20世紀の女性作家2
第 11 回 国民文学の登場
第 26 回 マイノリティの作家1
第 12 回 リアリズム、自然主義
第 27 回 マイノリティの作家2
第 13 回 世紀末の文学1
第 28 回 マイノリティの作家3
第 14 回 世紀末の文学2
第 29 回 大衆小説
第 15 回 前期まとめ
第 30 回 まとめ
テ キ ス ト
Peter High, An Outline of American Literature (Longman)
参 考 文 献
講義中指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、レポート提出
他
− 219 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09103 担当教官 ポター
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカ社会概論Ⅰ
曜日
火
時限
5・6
副 題 POLITICAL GEOGRAPHY OF THE UNITED STATES
前年度・次年度との関係
授業の内容
Of special interest to students of America, geography, and politics, this course
will examine themes in the political geography of the United States. Topics include
the foundation of the republic, the spirit and purpose of America's constitution,
pertinent historical events, federalism in theory and applied, manipulation of space
for political purposes, presidential politics and its geographical games, and
America's role in the world. The course will involve a sequence of lectures and require
extensive reading, with marks to be based on a small research project and a final written
examination.
テ キ ス ト
F. SHELLEY ET AL., POLITICAL GEOGRAPHY OF THE UNITED STATES (N.Y.:GUICFORD, 1996).
OTHER READING MATERIALS WILL BE PROUIDED.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 09104 担当教官 ポター
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカ社会概論Ⅱ
副 題
曜日
火
時限
5・6
ECONOMIC HISTORY AND GEOGRAPHY OF THE UNITED STATES
前年度・次年度との関係
授業の内容
This course, lecture-based, shall focus on the economic history and geography of
the United States from the colonial period until the present, highlighting salient
sectors, issues, events, institutions, and spatial distributions. Important
activities to be looked into include agriculture, manufacturing, and services, to which
are added transportation and communications. Students interested in America,
economics, geography, and history are encouraged to sign up. Evaluation will be based
on a small research project and a final examination.
テ キ ス ト
J. Willis+M. Primack, An Economic History of the United States
(Englewood Cliffs, N.J.: Prentice Hall, 1989).
Other materials will be made available.
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 220 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09105 担当教官 菅野 峰明
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカ地誌Ⅰ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
05102 地理学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 221 −
月
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 09106 担当教官 阿南 東也
標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカの政治
曜日
月
時限
5・6
副 題 アメリカの政治制度と動態
前年度・次年度との関係
授業の内容
基本的に同内容。重複履修不可
アメリカ合衆国の政治制度、その行動原理について、基礎的概説から専門的知識までを扱
う。加えて、後半期を迎えるクリントン政権、その他同時進行で起こるアメリカ政治の問題
に関しても随時時間を割いて解説する。従って、平素より新聞、雑誌、TV ニュースなどで情
報を得て関心を持っている学生が聴講していることを前提に進行する。アメリカ史にも基本
的知識を有している方が望ましい。
スケジュール
1.政治制度形成への背景思想
2.アメリカ政治制度の主体像(連邦制と三権分立の力学)
3.大統領と行政府
4.議会
5.最高裁判所と司法付
6.政党と世論
7.現在の諸問題
テ キ ス ト
今村浩(編)『巨大国家権力の分散と統合−現代アメリカの政治制度』東信堂
阿南東也『ポスト冷戦のアメリカ政治外交−残された「超大国」のゆくえ』東信堂
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
試験、前・後期末に一回づつ、他にレポートを求めるかも。
そ
出席は学生による履修の意思の最低の表明として位置付ける。
の
他
− 222 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09107 担当教官 阿南 東也
標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカの政治
曜日
月
時限
5・6
副 題 アメリカの政治制度と動態
前年度・次年度との関係
授業の内容
基本的に同内容。重複履修不可
アメリカ合衆国の政治制度、その行動原理について、基礎的概説から専門的知識までを扱
う。加えて、後半期を迎えるクリントン政権、その他同時進行で起こるアメリカ政治の問題
に関しても随時時間を割いて解説する。従って、平素より新聞、雑誌、TV ニュースなどで情
報を得て関心を持っている学生が聴講していることを前提に進行する。アメリカ史にも基本
的知識を有している方が望ましい。
スケジュール
1.政治制度形成への背景思想
2.アメリカ政治制度の主体像(連邦制と三権分立の力学)
3.大統領と行政府
4.議会
5.最高裁判所と司法付
6.政党と世論
7.現在の諸問題
テ キ ス ト
今村浩(編)『巨大国家権力の分散と統合−現代アメリカの政治制度』東信堂
阿南東也『ポスト冷戦のアメリカ政治外交−残された「超大国」のゆくえ』東信堂
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
試験、前・後期末に一回づつ、他にレポートを求めるかも。
そ
出席は学生による履修の意思の最低の表明として位置付ける。
の
他
− 223 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09108 担当教官 永田 雅啓
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの経済Ⅰ
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
再履修不可
授業の内容
マクロ経済学を学びながら、アメリカ経済等について学ぶ。
スケジュール
第 1回 Measuring a Nation’s Income
第 2回 Measuring the Cost of Living
第 3回 Production and Growth
第 4回 Saving, Investment, and the Financial System
第 5回 The Natural Rate of Unemployment
第 6回 The Monetary System
第 7回 Inflation: Its Causes and Costs
第 8回 Open-Economy Macroeconomics: Basic Concepts
第 9回 A Macroeconomic Theory of the Open Economy
第 10 回 Aggregate Demand and Aggregate Supply
第 11 回 The Influence of Monetary and Fiscal Policy on Aggregate Demand
第 12 回 The Short-Run Tradeoff Between Inflation and Unemployment
第 13 回 Five Debates over Macroeconomics Policy
テ キ ス ト
Principles of Macroeconomics by N. Gregory Mankiw, the Dryden press
参 考 文 献
関連科目履修条件
「国際経済論A,B」を履修していることが望ましい。(必須ではない)
「アメリカの経済(通年)」と併せて履修することが望ましい。(単独履修も可)
成績評価方法
平常点(出席、予習、討議等)と毎回の小テストにより評価。
(評価方法の詳細は、第1回目の講義で示す)
そ
の
他
教科書は英文のため、最低限の英語能力が必要。
− 224 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09109 担当教官 木塚 雅貴
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの言語Ⅰ
曜日
時限
集中
副 題 アメリカにおける言語状況の考察
前年度・次年度との関係
授業の内容
本授業のねらいは、アメリカ合衆国における言語状況を、歴史的・言語的・教育的な側面
から据え、アメリカ社会の現状を言語を通して考察することにある。アメリカ合衆国では、
アメリカ英語(米語)が主として用いられていることに鑑み、米語を考察の中心として使用
する。歴史的な側面では、米語成立の歴史を把握し、言語的な側面では、米語の特徴を、音
韻的・言彙的・文法的な面から考察するとともに、3つの面それぞれについて、アメリカ合
衆国内の地域的な相違を織り混ぜて考察する。また、教育的な側面に関しては、現在の米語
の地位を言語教育の角度から検討する。
スケジュール
全体の日程が5日間であるので、各日を以下のように割りふり、授業を行う。
第1日(9月1日[水]) 米語成立の過程及び米語の歴史的背景の考察
第2日(9月2日[木])
米語の言語的特徴の考察Ⅰ
(音韻的な側面からの考察)
第3日(9月3日[金])
米語の言語的特徴の考察Ⅱ
(語彙的な側面からの考察)
第4日(9月6日[月])
米語の言語的特徴の考察Ⅲ
(文法的な側面からの考察)
第5日(9月7日[火])
米語の地位の考察
(言語の教育の視点に基づく考察)
テ キ ス ト
竹林滋・東信行・高橋潔・高橋作太郎著『アメリカ英語概説』大修館書店 1996 年
参 考 文 献
若田部博哉著『英語学大系10−2 英語史ⅢB』大修館書店 1996 年
関連科目履修条件
成績評価方法
出席、授業への参加度及び前期末定期試験の成績を総合的に勘案して評価する。
そ
総ての授業に出席することを原則とし、また遅刻は欠席の扱いとする。
の
他
− 225 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09301 担当教官 有賀 夏紀
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカ研究演習Ⅰ
曜日
水
時限
7・8
副 題 19世紀、20世紀アメリカ社会史
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
演習の目的は、研究論文を書くために必要なテーマに関する基礎知識と研究方法を学ぶこ
とにある。今期は19世紀及び20世紀アメリカの社会史についての重要な文献をできるだ
け多く読んでいき、各時代の特徴をつかみ、そこでの問題点を理解する。都市、移民、人種・
エスニシティ、ジェンダー、階級、社会史の方法などに関する文献が中心となる。各回毎に、
それぞれのテーマに沿って指定された文献を読んで討議しながら、理解を深めていく。
また、小論文を通して、論文の書き方を学ぶ。
以下は大体の予定であるが、最初の授業で詳しい内容、課題文献を示したシラバスを配布
し、授業について説明する。
スケジュール
第 1回 社会史の方法について
第 2回 20世紀とは何だったのか
第3、4、5回 エスニシティ、移民
第 6、7回 黒人
第 8、9回 ジェンダー、家族、性
第 10、11 回 階級−労働者と中産階級
第 12 回 都市
第 13 回 社会史としてみたアメリカの19世紀、20世紀
第 14、15 回 まとめ
テ キ ス ト
最初の授業で指示
参 考 文 献
最初の授業で指示
関連科目履修条件
後期のアメリカ研究演習Ⅱは、この授業の履修を前提に行うが、前期のアメリカ研究演習
Ⅰのみを履修しても良い。
成績評価方法
各回毎の課題文献に関する口頭発表、小論文(数回)
そ
この授業は課題をしっかりとこなしていくうちに、今後の勉学・研究の基礎が習得できるように
の
他
構成されているので、各自が積極的に課題に取り組むことが大切です。
− 226 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09302 担当教官 有賀 夏紀
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカ研究演習Ⅱ
曜日
水
時限
7・8
副 題 19世紀、20世紀アメリカ社会史 論文作成
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
前期のアメリカ研究演習1で、19世紀20世紀のアメリカ社会史および社会史の方法に
ついて学んだことを基礎に、自分で史料を集め、実際に研究論文を完成させることが目的で
ある。
夏休み中に、前期に指定された著書、論文などの文献を読み、できれば一次史料の所在も
見当をつけ、第一回の授業までに自分の研究テーマを大体決めておく。テーマ決定後は論文
作成のために必要な段階を踏みながら、クラス全体で討議し、各自論文を作成していく。
スケジュール
第 1回 論文テーマの設定
以下のような段階をおって、クラス全体で検討・討議しながら、論文を作成していく。
1.二次文献を読み、先行研究を整理する
2.論文の主旨を考える(研究史の中の位置づけ、問題、仮説提起、方法)
3.論文の構成を考える
4.一次史料の解釈 二次(参考)文献を読む
5.執筆
6.草稿の検討 各論文をクラスで読み合い批判、討議
7.草稿の修正、論文の完成
テ キ ス ト
授業で指示。
参 考 文 献
授業で指示。
関連科目履修条件
前期のアメリカ研究演習Ⅰを履修した者のみが取ることができる。
成績評価方法
段階毎の取り組み方、完成論文
そ
クラス全体で一緒に、共通の大きなテーマの下に論文を書いていくので、相互に史料、文献など
の
他
で協力し、相談しあいながら作業を進めていくと良い。
− 227 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09303 担当教官 杉山 直子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカ研究演習Ⅲ
曜日
火
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
20世紀アメリカ文学の主要な作品を読み、内容について発表、討論する。第一回目に配
布するリストの中から各自選んだ作品について、順に発表する。発表者以外の受講者もその
作品を読み、討論に参加することが期待される。
スケジュール
第一回 イントロダクションおよび20世紀アメリカ文学についての概論
発表わりあて
第二回以降 発表、討論
テ キ ス ト
講義中指示する。
参 考 文 献
講義中指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、レポート提出
他
授業科目番号 09304 担当教官 杉山 直子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカ研究演習Ⅳ
曜日
火
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
20世紀アメリカ文学の主要な作品を読み、内容について発表、討論する。同時に作品に
ついて書かれた批評も読み、その内容についても討論する。
スケジュール
第一回 イントロダクション、発表わりあて
第二回以降 発表、討論
テ キ ス ト
講義中指示する。
参 考 文 献
講義中指示する。
関連科目履修条件
アメリカ研究演習Ⅲから継続して履修することが望ましい。
成績評価方法
出席、発表、レポート一編
そ
の
他
− 228 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09305 担当教官 黒岩 裕
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅰ(歴史)
曜日
金
時限
3・4
副 題 多民族社会アメリカの歴史
前年度・次年度との関係
授業の内容
多民族社会としてのアメリカの歴史と現状について学ぶことを目的として、下記のテーマ
にそって授業をすすめる。
1.多民族社会の形成
1) 植民地時代から現代までの移民の歴史
2) 先住民と黒人にとってのアメリカ史
2.多民族社会の現状
1) 人種・民族関係についての3つの考え方
2) 言語的多様性
3) 社会・経済的な格差とその背景
テ キ ス ト
明石紀雄・飯野正子著「エスニック・アメリカ[新版]」(有斐閣)
参 考 文 献 授業中適宜紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート、発表、授業への参加、出席を総合して評価を決定する。
他
授業科目番号 09306 担当教官 岡田 誠一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅰ(文学1)
曜日
火
時限
3・4
副 題 フランク・ノリスを読む
前年度・次年度との関係
授業の内容
ともに関係なし
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したアメリカの自然主義作家、フランク・ノリ
スの短編を精読する。
彼はハーヴァード大学に学んだ頃から、フランスの小説家エミール・ゾラの影響のもとに
小説を書き始めた。後に社会問題に大きな関心を持つようになり、アメリカ資本主義社会を
背景に、小麦の生産から消費までの過程を描こうという野心を持ち、三部作 The Epic of the
Wheat の執筆を始めたが、第3部 The Wolf を完成しないうちに、弱冠30才の若さで他界
した。
テ キ ス ト
The Third Circle & Other Stories『フランク・ノリス短編集』(研究社小英文叢書)
参 考 文 献
教室にて適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席回数、授業態度、試験により評価する。
他
− 229 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09307 担当教官 岡田 誠一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅱ(文学2)
曜日
火
時限
3・4
副 題 フランク・ノリスを読む
前年度・次年度との関係
ともに関係なし
授業の内容
前期と同じ
テ キ ス ト
The Third Circle & Other Stories『フランク・ノリス短編集』(研究社小英文叢書)
参 考 文 献
教室にて適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席回数、授業態度、試験により評価する。
他
− 230 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09308 担当教官 阿南 東也
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅳ(政治)
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし 重複履修も可
アメリカの政治・外交に関するゼミナール。専門的な手法による学習によりこの方面での
専門的知識、研究手段を身に付けることを目指す。
前半は全体のテーマに沿った英語文献の講読を行い、基礎知識、英語資料の処理方法の涵
養を目指す。後半は各参加者がアメリカ政治・外交の範囲内で設定した個人研究を進め、発
表、討論を重ね、最終的には自分の研究を小説文としてまとめる訓練をする。
アメリカの政治制度、歴史に基本的知識を有していることが望ましい。
スケジュール
前半の英語講読文献は、参加者の関心を考慮して相談の上、最終決定するが、
例えば、90年代のアメリカ政治が抱える諸問題を多方面から論じた論文集である、
Philip A. Davies et al (eds) Political Issues in America Today : The 1990s Revisited
(Manchester University Press, 1996) などを予定。
テ キ ス ト
上記
参 考 文 献
阿南東也『ポスト冷戦のアメリカ政治外交−残された超大国のゆくえ』東信堂
関連科目履修条件
「アメリカの政治」を既に履修しているか、並行履修すること。
成績評価方法
出席、講読、自主研究の発表、討論への参加状況、提出論文を総合評価。
そ
の
他
− 231 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09309 担当教官 岡田 誠一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅰ(文化)
曜日
月
時限
5・6
副 題 アメリカ黒人文化の流れ
前年度・次年度との関係
授業の内容
前年度からの継続であるが、初めて聴講することも十分可能である。
黒人を中心とするアメリカ文化には、我々日本人に知られていないことがたくさんある。
これを知らなければ、アメリカという国を十分に理解することはできない。
テキストとしては絵や写真を豊富に含む本を使用する。また、より深い理解を目指すため、
年数回、アメリカ文学・文化関係の映画を観賞する予定である。
スケジュール
次のようなテーマの問題を扱っていこうと考えている。
・ 深南部で活躍するフリーダム・ライダー
・ 働く権利を求めて
・ 南部の黒人の選挙権
・ 黒人たちは何故プランテーションを後にしたか
・ ブラック・パンサーとヒューイ・ニュートン
・ アフロ・アメリカンとアフリカ
・ 1960 年代とシットイン運動
・ ブラックパワーとホワイトパワー
・ ハーレムの長い暑い夏
・ キング牧師の暗殺とアメリカ
・ 公立学校教育のディレンマ
・ ハワード大学と若者たち
・ 黒人宗教家たち
・ 南部におけるキリスト教
・ 文学、芸術で活躍した黒人たち
・ 黒人と黒人映画
・ ヴェトナム戦争が黒人に与えた影響
・ スポーツとシンデレラ・シンドローム
・ 黒人とコミュニケーション・ギャップ
テ キ ス ト
プリントを使用する予定。
参 考 文 献
教室にて適宜指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席回数、授業態度、試験により評価する。
他
− 232 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 09310 担当教官 ポター
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 アメリカ文化と社会演習Ⅶ(文化2)
曜日
金
時限
9・10
副 題 SEMINAR IN AMERICAN STUDIES
前年度・次年度との関係
授業の内容
Third- and fourth-year students interested in America will choose topics in the
following categories to study: geography, politics, economics, and Indians. Periodic
presentations based on independent research shall be given, with questions and comments
to come from other students and the instructor.
Eualuation will be based on participation, especially on the difficulty of topics
investigated and their capacity to arouse interest. Note that this course will be
offered concurrently with the Seminar in Slavic Studies.
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 09311 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅷ(社会1)
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14305 コミュニケーション論と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 233 −
曜日
木
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 09312 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅸ(社会2)
曜日
木
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14306 コミュニケーション論と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 09313 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅹ(政治文化1)
曜日
時限
集中
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14303 コミュニケーション論と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 09314 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 アメリカの文化と社会演習Ⅹ
Ⅰ(政治文化2)
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
14304 コミュニケーション論と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 234 −
曜日
時限
集中
▲目次へ戻る
授業科目番号 10101 担当教官 渡辺 勝
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の文学Ⅰ
曜日
水
時限
5・6
副 題 ゲーテからロマン派へ
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
ゲーテは『若いヴェルテルの悩み』などの作品に代表される初期の奔放な時期を経て、や
がて節度を知った調和の古典期に入ってゆく。しかし、それにきびすを接して古典主義と拮
行するような形で、ドイツ・ロマン主義が台頭してくる。この古典主義からロマン主義への
経過を、ゲーテとロマン派の作家たちの作品で大略をたどってみる。なお、日本の文学との
関係にも触れてみたい。
スケジュール
第1回∼第2回 :シュトルム・ウント・ドラング(嵐と衝動)。
作品『ゼーゼンハイム叙情詩群』『若いヴェルテルの悩み』
第3回∼第5回 :古典主義。
作品『タウリス島のイフィゲーニエ』『タッソー』
『ヴェルヘルム・マイスター』『色彩論・植物変態論』
第6回∼第7回 :『ファウスト』1 部、2 部
第8回 :ゲーテと森鴎外
第9回∼第 10 回 :古典主義とロマン主義のあいだ。作家:ヘルダーリン、クライスト
第 11 回∼第 13 回:ロマン主義。
作家:ノヴァーリス、ティーク、シャミッソー、フケー、
アイヒェンドルフ、ホフマンなど
第 14 回 :ロマン派の作品と日本の文学
第 15 回 :まとめ
テ キ ス ト
手塚富雄・神品芳夫『ドイツ文学案内』(岩波文庫)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
授業時の成果と期末レポート
他
− 235 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10102 担当教官 下宮 忠雄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の言語Ⅰ
曜日
時限
集中講義
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ語圏の言語Ⅰは、ドイツ語の音韻体系、文法、語彙などについて、英語(ときおり
他のゲルマン諸語も)と比較しながら、その特徴を述べる。そのあと、ドイツ語の歴史(印
欧祖語→ゲルマン祖語→個別ゲルマン諸語)を略述する。ドイツの民話や童話をテキストに
入れて、考察する。
スケジュール
① 文法
② 音論(音素、アクセント)
③ 形態論
④ 統辞論
⑤ 単語の構造
⑥ 固有名詞
⑦ ことわざ
⑧ 言語学
⑨ 歴史と比較
⑩ 語源
⑪ 韻律論
⑫ 低地ドイツ語と高地ドイツ語
⑬ 童話、民話、北欧神話
⑭ 筆記試験(独和辞典持参)
⑮ 解答説明
テ キ ス ト
時間ごとにプリントを 1 枚(計 15 枚)配布。
参 考 文 献
下宮忠雄『ドイツ・ゲルマン文献学小事典』(同学社 1995)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席点と筆記試験
他
− 236 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10103 担当教官 岡崎 勝世
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 ドイツ語圏の歴史Ⅰ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04208 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 237 −
月
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 10104 担当教官 宮内 勝
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の音楽Ⅰ
曜日
火
時限
3・4
副 題 グスタフ・マーラーの音楽世界
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
グスタフ・マーラーの交響曲全曲を聴く。19世紀末ウィーンの状況に目を向けつつ、マ
ーラーの音楽世界の状況性と特殊性、そしてその意味などを考察する。
スケジュール
§1 マーラーの音楽と状況 概論
§2 交響曲 第1番
§3 〃 2
§4 〃 3
§5 〃 4
§6 〃 5
§7 〃 6
§8 〃 7
§9 〃 8
§10 〃 9
§11 〃 10
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
その都度指示。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
前期末にレポートを課す。
そ
なし
の
他
− 238 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10105 担当教官 宮内 勝
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏の音楽Ⅱ
曜日
火
時限
3・4
副 題 ウィンナ・オペレッタの世界
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
19世紀後半から20世紀初頭にかけてウィーンではオペレッタ(喜歌劇)が流行し、多
くの名作が生み出された。一般的に言って、オペレッタはオペラに比べて庶民の生き生きし
た感覚と生活感情にささえられ、笑いのなかにも人間性への洞察と現実にたいするするどい
批判とが織り込まれている。この授業ではオペラ入門としてウィンナ・オペレッタのいくつ
かの傑作を鑑賞しつつ当時の生活世界の一定の理解にも役立つことを望みたい。
スケジュール
§1 オペレッタとは何か
§2 「ウィーン気質」(J.シュトラウスⅡ)
§3 「こうもり」( 〃 )
§4 「メリー・ウィドウ」(F.レハール)
§5 「チャルダーシュ侯爵夫人」(E.カールマーン)
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
随時紹介する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
後期末にレポートを課す。
そ
なし
の
他
− 239 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10106 担当教官 池上 純一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ思想Ⅱ
曜日
金
時限
3・4
副 題 「ドイツ思想の枠組み」
前年度・次年度との関係 ありません。
授業の内容
ドイツ思想の流れを理解するうえで知っておいた方がよい基本的な概念やパラダイム(思
考の枠組み)を説明していきます。
スケジュール
あっちこっちに脱線しますので予定は未定です。
テ キ ス ト
使いません。
参 考 文 献
必要に応じて紹介します。
関連科目履修条件
特にありません。
成績評価方法
期末のレポートによります。
そ
の
他
授業科目番号 10107 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏文化の背景Ⅰ
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
短く、そして簡単なビデオフィルムを使って、ドイツ社会と文化を学ぶクラスです。ドイ
ツ語学習経験が少しという人でもOKです。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 10108 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏文化の背景Ⅱ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ語圏文化の背景Ⅰと同じ
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 240 −
火
時限
3.4
▲目次へ戻る
授業科目番号 10109 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の現代事情Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ新聞(シュピーゲル、ツァイト等)を読むクラスです。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 10110 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏の現代事情Ⅱ
曜日
火
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ語圏の現代事情Ⅰと同じ
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 10201 担当教官 松原 良輔
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏の文学特殊講義Ⅱ
曜日
木
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
18世紀末から19世紀はじめに書かれたさまざまな文章(一つ一つは短いもの)をドイ
ツ語で読みながら、「近代」の「市民的」な感性や思想について考える演習です。
テ キ ス ト
プリントを使用します。
参 考 文 献
その都度指示します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
授業中の発表とレポートによります。
他
− 241 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10202 担当教官 加藤 慶二
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の文化特殊講義Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題 ― Hans Carossa の形而上的歩み ―
前年度・次年度との関係 継続
授業の内容
主に作品(Eine Kindheit)を精読しつつ当時の社会的背景も視野に入れながら Carossa
の形而上的発展を考察する。
スケジュール
1回 1∼1.5 ページ程度読みながら説明します。
テ キ ス ト
Eine Kindheit
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末試験を重視する。
他
授業科目番号 10203 担当教官 加藤 慶二
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏の文化特殊講義Ⅱ
曜日 火
副 題 ― Hans Carossa の形而上的歩み ―
前年度・次年度との関係 継続
授業の内容
前期と同じ
スケジュール
前期よりもやや速くなるか(1.5 ページ)
テ キ ス ト
Eine Kindheit
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末試験を重視する。
他
− 242 −
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 10204 担当教官 池上 純一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の文化特殊講義Ⅲ
曜日
金
時限
3・4
副 題 「ナチスを読む」
前年度・次年度との関係 ありません
授業の内容
ドイツで編まれた読本 Das dritte Reich. Ein Lesebuch zur deutschen Geschichte
1933-1945 を読みながらナチス体制のさまざまな側面を考えてゆきます。
スケジュール
1 回ごとに異なる視点から書かれた 1 章を取り上げる予定です。
テ キ ス ト
こちらで用意し、最初の授業の時に配布します。
参 考 文 献
必要に応じて紹介します。
関連科目履修条件
特にありませんが、ドイツ語の初歩的な読解力が必要です。
成績評価方法
期末のレポートによります。
そ
かならず自宅で声を出してテクストを読み、よく下調べをして出席してください。
の
他
授業科目番号 10301 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の文学演習Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツの Erzählungen(Peter Härtling, Hans Fallada など)を読み、理解するクラスです。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 10302 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏の文学演習Ⅱ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ語圏の文学演習Ⅰと同じ
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 243 −
月
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 10303 担当教官 松原 良輔
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ドイツ語圏の文学演習Ⅲ
曜日
木
時限
5・6
副 題 ドイツ・ロマン主義の文学
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ・ロマン主義の小説、メルヒェン、芸術論を読み進める演習です。翻訳を適宣利用
しながら、ある程度の量を読むことで、参加者の皆さんがロマン派にかんする一定のイメー
ジを手にすることを目標とします。
テ キ ス ト
プリントを使用します。
参 考 文 献
その都度指示します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
授業中の発表とレポートによります。
他
授業科目番号 10304 担当教官 渡辺 勝
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ドイツ語圏の文学演習Ⅳ
曜日
水
時限
5・6
副 題 四季の詩
前年度・次年度との関係 前年度は秋冬の詩を扱ったが、今年度は春夏の詩を扱う。
授業の内容
ゲーテ、ヘルダーリン、ハイネ、リルケ、ヘッセ、トラークル等の除情詩で、春夏秋冬に
ちなむ作品を読みながら、ドイツ語圏の風土とその詩の特色を探ってみたい。
テ キ ス ト
プリントを配布。
参 考 文 献
関連科目履修条件
ドイツ語読解力初級以上
成績評価方法
授業時の成果と期末レポート
そ
の
他
授業科目番号 10305 担当教官 岡崎 勝世
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 ドイツ語圏の文化演習Ⅲ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
04307 歴史学と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 244 −
水
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 10401 担当教官 安達 忠夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ドイツ語圏の文学原典講読Ⅰ
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
その度毎に担当者のグループ2名、
質問者のグループ2名を選んで質疑応答で進めてゆく。
柔道の乱どりと同じで出席することが大切。
テ キ ス ト
グリムのメールヒェン、予めテキストのプリントを配布する。
参 考 文 献
そのつど言及する。
関連科目履修条件
ドイツ語文化をある程度終えた者
成績評価方法
出席重視
そ
の
他
授業科目番号 10402 担当教官 明星 聖子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ドイツ語圏の文化原典講読Ⅰ
曜日
火
時限
5・6
副 題 ドイツ語圏のメディア論
前年度・次年度との関係 今年度新たに開講、完結の予定
授業の内容
近年ドイツ語圏で発表されたメディア論を、いくつか抜粋して読んでいきます。また、随
時、テクストに関連の深い、哲学、文学、社会学、精神分析学等の文献も紹介し、その相互
の関連性の問題についても考えるつもりです。
テ キ ス ト
現在のところ、Walter Benjamin, Friedrich A.Kittler, Vilém Flusser, Norbert Bolz
らのエッセイを予定していますが、みなさんの希望も取り入れたいので、詳しくは最初の授
業のときに話し合って決めましょう。いずれにせよ、テクストはこちらで用意します。
参 考 文 献
授業中に指示します。
関連科目履修条件
インターネット、マルチ・メディアなどに興味があれば、より楽しめると思います。ドイ
ツ語の初級能力は必須条件。
成績評価方法
そ
の
出席と試験で総合的に評価します。
他
− 245 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 10403 担当教官 松原 良輔
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ドイツ語圏の文化原典講読Ⅱ
曜日
金
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
香辛料、コーヒーといったさまざまな嗜好品をめぐるドイツ語のテキストを読みながら、
文化史の中でこれらの事物にどのような意味が与えられてきたか考えていく予定です。
テ キ ス ト
プリントを使用します。
参 考 文 献
授業中に紹介します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点とレポート
他
授業科目番号 24501 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ドイツ語会話Ⅰ(初級)
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ語学習経験の全くない人と、経験があっても少し、という人のためのドイツ語会話
のクラスです。“Hallo München (ハロー・ミュンヘン)”のビデオとテキストを使って学
習します。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 246 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 24502 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ドイツ語会話Ⅱ(中級)
曜日
火
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ドイツ語学習経験のある人のための、ドイツ語会話のクラスです。テキストは“Themen Ⅱ ”
とドイツ語のビデオを使います。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 24503 担当教官 ベルトラム
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ドイツ語作文Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本の新聞記事や、その他雑誌等の記事を使って、ドイツ語の作文を練習するクラスです。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 247 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11101 担当教官 奥本 大三郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 フランスの文学Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ファブリオーからモーパッサン、フィリップの短編まで、主としてコント、短編小説を読
む。
スケジュール
⃝ 物語の発生、中世の文学について(最初の数回)
⃝ テキスト講読
⃝ 近代の短編、日本の近代小説への影響
⃝ モーパッサンとその時代
⃝ 第二帝政のパリ
⃝ フィリップについて
テ キ ス ト
教室で指示する。
参 考 文 献
同上
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
テスト又はリポート
他
− 248 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11102 担当教官 霧生 和夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 フランスの文学Ⅲ
曜日
月
時限
7・8
副 題 バルザックの世界
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
19世紀フランスの小説家オノレ・ド・バルザックは、20年間に90編にのぼる膨大な
作品を書き、50歳で死んだ。その影響は、その後のフランス文学ばかりでなく、世界の小
説に及んでいる。
本講義では、多様なアプローチで、「バルザックとは誰か」に迫りたい。フランス語で原
典を読破するのが望ましいのはもちろんであるが、時間の制約もあり、大半は翻訳に頼らざ
るをえない。作品群への入り口としては、『ゴリオ爺さん』を選ぶ。
スケジュール
Ⅰ 序説1
Ⅱ 序説2
Ⅲ 『ゴリオ爺さん』
Ⅳ 『結婚の生理学』とパロディー
Ⅴ 『サラジーヌ』と幻想小説
Ⅵ 『ふくろう党』と歴史
Ⅶ 『幻滅』と『浮かれ女』
Ⅷ 『従兄ポンス』と『従妹ベット』
Ⅸ 作品史と『あら皮』
Ⅹ 結論
テ キ ス ト
文庫で入手可能なすべてのバルザックの訳書
参 考 文 献
霧生和夫『バルザック』中公新書
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
平常点
そ
の
他
− 249 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11103 担当教官 本多 文彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 フランスの芸術Ⅱ
曜日
金
時限
3・4
副 題 バルビゾン派の絵画
前年度・次年度との関係
授業の内容
19世紀フランスの画家、テオドール・ルソー、ドービニー、ディアズ・ド・ラ・ペーニ
ャ、トロワイヨン、デュプレなどは、コローやミレーと交友し、フォンテーヌブロー森のは
ずれのバビルゾン村とその近辺で風景画を制作したために、バビルゾン派と呼ばれている。
この講義では、バビルゾン派の画家たちの生活・作品・画風などについて述べる。時間の余
裕があれば、コロー、ミレー、クールベについても言及したい。展覧会・画集・ヴィデオな
どで実際に作品を鑑賞するように努めよう。
スケジュール
第 1回―第 2回 導入
第 3回―第 23 回 バビルゾン派の画家たちとその作品
第 24 回―第 28 回 バビルゾン派の画風
第 29 回―第 30 回 まとめ
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
教室で紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
年に 2 回のテストと平常点
他
− 250 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11104 担当教官 シャンポー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 フランスの文明
曜日
木
時限
5・6
副 題 フランス人とその身体
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
美しさあるいはみにくさ、面白さあるいはつまらなさの定義は歴史の流れによって大きく
変わる。日本と対照しながらフランスにおける身体、身体技法、身体に対する考え方の変化
をさぐっていく(化粧、ファッション、礼儀、作法、食事行為、衛生行為、スポーツと体操、
宮廷のバレエから社交ダンスへ、快楽への態度、サーカスの現在の人気、身体障害者、ホモ
などの少数派の主張)。身体は個人的かつ社会的意義をもっている。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席、授業の態度、レポート
他
授業科目番号 11201 担当教官 霧生 和夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 フランスの文学特殊講義Ⅰ
曜日
月
時限
9・10
副 題 バルザックを読む
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
19世紀フランスの小説家オノレ・ド・バルザックは、20年間に90編にのぼる膨大な
作品を書き、50歳で死んだ。その影響は、その後のフランス文学ばかりでなく、世界の小
説に及んでいる。
しかし、そのすべてが日本語に訳されているわけではない。
本講義では、現在まだ邦訳されていない小説(大部分は短編)を精密に読んでゆく。演習
形式で行うので、受講者には、予習・復習が要求される。その上で、最近の研究による作品
解釈を紹介する。
スケジュール
Ⅰ 短編をひとつ読む
Ⅱ それを解説する
テ キ ス ト
教室で配布。
参 考 文 献
霧生和夫『バルザック』中公新書
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
テスト
そ
の
他
− 251 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11202 担当教官 霧生 和夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの文学特殊講義Ⅱ
曜日
月
時限
9・10
副 題 バルザックを読む
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
1 9世紀フランスの小説家オノレ・ド・バルザックは、20年間に90編にのぼる膨大な
作品を書き、50歳で死んだ。その影響は、その後のフランス文学ばかりでなく、世界の小
説に及んでいる。
しかし、そのすべてが日本語に訳されているわけではない。
本講義では、現在まだ邦訳されていない小説(大部分は短編)を精密に読んでゆく。演習
形式で行うので、受講者には、予習・復習が要求される。その上で、最近の研究による作品
解釈を紹介する。
スケジュール
Ⅰ 短編をひとつ読む
Ⅱ それを解説する
テ キ ス ト
教室で配布。
参 考 文 献
霧生和夫『バルザック』中公新書
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
テスト
そ
の
他
− 252 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11203 担当教官 寺田 元一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 フランスの文学特殊講義Ⅲ
曜日
時限
集中
副 題 社交に向かう哲学 ― フランス啓蒙の現代的可能性 ―
前年度・次年度との関係
授業の内容
19世紀以降、哲学は再び極度にアカデミックな学問となり、民衆から遠ざかってしまっ
た。18世紀には学校(スコラ)哲学や形而上学の不毛を批判して「哲学を民衆のものにす
るのを急ごう」(ディドロ)とした一連の思想家が登場したにも関わらず。フィロゾーフと
呼ばれたこの思想家たち ― ヴォルテール、モンテスキュー、ディドロ、ルソーなど ― は、
同時に文学者、批評家、社交人でもあった。彼ら総合的知識人は哲学(フィロゾフィー)に
何を託して自らをフィロゾーフと呼んだのだろうか?こうした問いに答えるべく、デュマル
セ作とされる『フィロゾーフ』を読んでいく。参加者は必ずこのテクストを予習してくるこ
と。授業では、このテクストを他のテクストとコンテクスト化することで、フィロゾーフが
哲学をどのようなものと捉え直し、それによって哲学と科学、文学、宗教、文明、ジャーナ
リズムなどとの関係、とりわけ社交との関係をどう変換しようとしたかを検討したい。そこ
から、18世紀啓蒙の現代的可能性を考えてみたい。
スケジュール
第 1 回 はじめに『フィロゾーフ』解題
第 2∼ 4 回 フィロゾーフは何をいかにして認識するか?
ロックやコンディヤックのテクストとのコンテクスト化
第 5∼ 7 回 フィロゾーフは神から人間社会へと哲学の場をいかに移すか?
当時の地下文学書などとのコンテクスト化
第 8∼10 回
フィロゾーフはいかに社交するか?
当時のルソーの『学問芸術論』『不平等起源論』 を含む(反)社交あるい
は(反)文明関係書とのコンテクスト化
第 11∼13 回 フィロゾーフの成果は19世紀にいかに受け継がれたか、あるいは、受け継
がれなかったか?
サン・シモン、コント、ゾラのテクストとのコンテクスト化
第 14 回 まとめ
コンテクスト化するテクストは、授業の際に配布する。こちらは原則的に日本語文献を使
用しやむを得ない場合にのみ、フランス語のテクストを用いる予定。
先生を困らせるような難問・奇問・珍問を出す積極的な学生の受講を歓迎する。
テ キ ス ト
Le philosophe, texts and interpretation by H. Dieckmann.コピーを予め配布
参加者は Nouvelles libertés de penser 版を読んでくること。
参 考 文 献
講義の際に指示。
関連科目履修条件
基礎的なフランス語の能力。
成績評価方法
出席と参加ならびにレポートによる総合評価。
そ
の
他
− 253 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11204 担当教官 星野 徹
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 フランスの思想特殊講義Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題 現在とは何か
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
通常時間は過去、現在、未来に三分される。この講義では、そのうち現在に関連する哲学
上の問題取り上げる、たとえば、現在には幅があるか、現在の世界はどこからやって来てど
こへ消えて行くのか、時間はいかにして流れるのか、時間の流れに不可逆か、etc、
これらの問いを巡る、アリストテレス以来の様々な考察を年代順に検討、批評して行く。
授業は演習形式で行う。
テ キ ス ト
授業中に指示する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
レポートと平常点
そ
の
他
授業科目番号 11205 担当教官 星野 徹
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの思想特殊講義Ⅱ
曜日
副 題 現在とは何か
前年度・次年度との関係
授業の内容
フランスの思想特殊講義Ⅰの継続
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
前期からの継続であるが、後期のみの履修も認める。
成績評価方法
そ
の
他
− 254 −
木
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 11206 担当教官 小林 亜子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの歴史特殊講義Ⅱ
曜日
金
時限
3・4
副 題 近代フランスの社会・文化史
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
フランスの歴史学研究は、アナール学派以降、研究対象領域においても研究方法において
も大きな変貌をとげてきた。その中で、フランス近代史の全体像がどのように見直され書き
直されつつあるのかを検討する。特に、社会史、文化史の研究動向、またそれらによって明
らかにされつつあるフランスの近世から革命までの社会の諸問題について、順次考察してい
く。
スケジュール
第1回 イントロダクション
第9回 口承文化と文字文化
第2回 アナール学派とは?
第 10 回 社会の規律化
第3回 歴史人口学と家族史
第 11 回 都市の病理
第4回 歴史人類学の諸研究
第 12 回 科学と迷信
第5回 心性史から思想の社会史へ
第 14 回 公的領域と私的領域の成立
第6回 新しい文化史
第 15 回 まとめ
第7回 文明化の過程
第8回 社会的結合関係の変容
テ キ ス ト
授業の中で指示する。
参 考 文 献
川北稔他『岩波講座 世界歴史 第 17 巻 環大西洋革命』(岩波書店)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席とレポートによる。
他
− 255 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11301 担当教官 本多 文彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 フランスの文学演習Ⅰ
曜日
水
時限
9・10
副 題 モーパッサンの小説論
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
19世紀フランスの作家モーパッサンの『小説論』をフランス語で読みその論旨を把握す
るとともに、この評論の中に挙げられている作家や作品について調べて報告する。
モーパッサンの文章に慣れるために、この小説論を読む前に、彼の短篇小説(たとえば『ジ
ュール伯父さん』)を読む。
スケジュール
第 1 回 導入
第 2 回−第 6 回 モーパッサンの短篇小説を読む
第7回−第 15 回 モーパッサンの『小説論』の演習
テ キ ス ト
Maupassant, Le Romann(コピー)
参 考 文 献
教室で紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点
他
授業科目番号 11302 担当教官 本多 文彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの文学演習Ⅱ
曜日
水
時限
9・10
副 題 モーパッサンの小説論
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
フランスの文学演習Ⅰ(前期)の続き。モーパッサンの『小説論』を読み、演習が終わっ
たら、実習の意味で彼の短篇小説を読む。
スケジュール
第 1回−第 9回 モーパッサンの『小説論』の演習
第 10 回−第 14 回 モーパッサンの短篇小説を読む
第 15 回 まとめ
テ キ ス ト
Maupassant, Le Romann(コピー)
参 考 文 献
教室で紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点
他
− 256 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11303 担当教官 星野 徹
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの思想演習Ⅱ
曜日
火
時限
9・10
副 題 ベルクソンを読む
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
ベルクソンの処女作『意識の直接与件に関する試論』(英訳名『時間と自由』)
第二章「意識状態の多様性について、持続の観念」を精読する。
邦訳を参考にしても良いが、授業は原則としてフランス語の原典に従って行われる。
テ キ ス ト
コピーを配布。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートと平常点
他
− 257 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11304 担当教官 小林 亜子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 フランスの歴史演習Ⅰ
曜日
水
時限
3・4
副 題 近代社会における祭り・儀礼・スペクタクル
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
フランス革命前後の社会(18世紀∼19世紀)における文化伝達のメカニズムや祭り・
儀礼・スペクタクルによる社会統合のシステムの変容を検討し、フランス近代史についての
理解を深める。
スケジュール
第1回 イントロダクション
第9回 ヴェルサイユのスペクタクル
第2回 愚者の王国・異端の都市
第 10 回 祝祭の規制と創出
第3回 <無軌道>の存在理由
第 11 回 フランス革命における祭り
第4回 祭りとシャリヴァリ
第 12 回 革命祭典の図像学
第5回 人喰いの村
第 14 回 革命祭典におけるユートピア
第6回 祭りと反乱
第 15 回 まとめ
第7回 王権と祭典
第8回 宮廷儀礼
テ キ ス ト
授業の中で指示する。
参 考 文 献
同上
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
授業中のレポートおよび出席などによる平常点
他
− 258 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11305 担当教官 小林 亜子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 フランスの歴史演習Ⅱ
曜日
水
時限
3・4
副 題 ユートピアからみた近代社会
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
18世紀社会におけるユートピアの表象を検討する。
当時の人々が、芸術や建築、さらには祭典などを利用して理想の都市を創り出そうとした
社会的、歴史的背景について考察していく。
スケジュール
第1回 イントロダクション
第9回 ユートピアのための建築
第2回 革命とユートピア
第 10 回 革命広場から幸福広場へ
第3回 社会的な夢の歴史
第 11 回 革命期の空想のパリ
第4回 ユートピアの表象
第 12 回 フランス革命と芸術
第5回 ルソーの「空想旅行記」
第 14 回 飛ぶ人間
第6回 ユートピアと歴史の進歩の観念
第 15 回 まとめ
第7回 ユートピアと祭典
第8回 自由という名の都市
テ キ ス ト
授業の中で指示する。
参 考 文 献
同上
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
授業中のレポートおよび出席などによる平常点
他
− 259 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11401 担当教官 奥本 大三郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 フランスの言語原典講読
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ボードレール講読
スケジュール
以下の順にテキストを読む。(一編に数回の予定)
(1) 万物照応
(2) 敵
(3) 猫
(4) 毒
(5) 旅への誘い
(6) 賭博
(7) シテールへの旅
(8) 酒の魂
(9) 髪
(10) 風景
テ キ ス ト
Baudelaire Oeuvres complètes (Bouguins, R, LAFFONT)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
テスト又はリポート
他
− 260 −
木
時限
9・10
▲目次へ戻る
授業科目番号 11402 担当教官 須長 桂介
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 フランスの文学原典講読
曜日
火
時限
7・8
副 題 ボードレール:『悪の華』講読
前年度・次年度との関係 前年度より継続して用いるが、今年度のみの履修も認める。
授業の内容
前年度『フランスの文学演習Ⅰ、Ⅱ』で用いたテキスト、Baudelaire:『Les Fleurs du Mal』
Edition de A. Adam (Ed. Garnier. 1957)を用い、その第56番目の詩篇 <Chant d' automne>
より講読する。毎回担当者を決め、その担当者の翻訳と問題提起を中心に discussion を積
み重ね、各詩篇に対する理解を深めていきたい。
スケジュール
精読を旨とするので、一詩扁について2∼3時限を費やす場合もあるので細かいスケジュ
ールは立てられないが、半期に6∼7扁、通年で 12∼14 扁の詩篇を読むつもりである。
テ キ ス ト
Baudelaire:『Les Fleurs du Mal』Èdition de A. Adam (Èditions Garnier) 1957.
(5冊程在庫が教官のところに有ります。 3000 円)
参 考 文 献
授業時にプリントで紹介します。
関連科目履修条件
履修条件としては中級フランス語以上の履修者が望ましい。
成績評価方法
平常点とレポートにて評価する。
そ
の
他
− 261 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11403 担当教官 吉田 郁子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 フランスの文学原典講読Ⅲ
曜日
金
時限
7・8
副 題 モリエール「タルチェフ」を読む
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
喜劇作家モリエールは17世紀フランス文学を代表する一人であり、その作品は現代に至
るまで上演され続けている。中でも「タルチェフ」は人気が高く、フランス語でタルチェフ
といえば偽善者の代名詞になっている。このようにフランス国民の文化的遺産であるモリエ
ールの作品を通して17世紀のフランス文学の一端に触れたい。
テ キ ス ト
Molière, Le Tartuffe (Classiques Larousse)テキストは一括購入する。
参 考 文 献
授業中に指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席状況、授業への参加態度、レポートなどによる。
他
− 262 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 11404 担当教官 氣賀澤 芙美子 標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 フランス文学原典講読Ⅱ
曜日
水
時限
5・6
副 題 ロンサールの「カンツォニエーレ」:『エレーヌのソネ集』Sonets pour Helene
前年度・次年度との関係 前年度から講読
授業の内容
[解説]
・フランス・ルネサンス期の大詩人、プレイヤード派の首領 Pierre de Ronsard の人と作品
・16世紀フランス語の基礎的知識。
・16世紀後半にロンサールをはじめとするプレイヤード派の詩人たちによって、フラン
ス詩に取り入れられ、多数の作品の出現を見た「カンツォニエーレ」canzoniere という
ジャンルとその構成要素である14行の定型詩ソネ sonnet
[演習]
ロンサールの三大「カンツォニエーレ」最後の作品集:Sonets pour Helene(1578)の訳読
と批評
スケジュール
解説と演習を適宣組み合わせながら、受講生に順番に訳読してもらって、原典を正確に読
解した上で、各作品の批評を行う。
テ キ ス ト
Ronsard; Les Amours, éd. de M. BENSIMON et J.-L. MARTIN, GF Flammarion, 1981.
参 考 文 献
[辞書]スタンダード仏和辞典、大修館
Dictionnaire du moyen francais, La Renaissance, Larousse.
Huguet; Dictionnaire de la langue francaise du 16e siécle
高田勇訳『ロンサール詩集』、青土者
イヴォンヌ・ベランジェ著『プレイヤード派の詩人たち』、白水社、クセジュ文庫
関連科目履修条件
成績評価方法
演習形式を取るので、平常の発表(訳読他)と総合評価。
そ
予め、フランス文学史の「16世紀」のついての一般的知識を読習しておくこと。
の
他
− 263 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 25501 担当教官 シャンポー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 フランス語会話Ⅰ(初級)
曜日
月
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
さまざまな教材を使ったり、ゲームをしたりしながら楽しくフランス語会話を学ぶ。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席・授業のときの態度
他
授業科目番号 25502 担当教官 シャンポー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 フランス語会話Ⅱ(中級)
曜日
木
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
学生が興味を持っているテーマについて、みずからフランス語を使って自分の意見を述べ
ることができる能力を養う。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席・授業のときの態度
他
授業科目番号 25503 担当教官 シャンポー
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 フランス語作文Ⅰ(初級)
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
手紙や短いノンフィクションつまり事実の報告から創作的なものの書き方の基礎を修得す
る。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席・授業のときの態度
他
− 264 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12101 担当教官 安達 陽一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ロシア事情Ⅰ
曜日
木
時限
1・2
副 題
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
ロシアという国は謎と魅力に満ちている。そのロシアに住む人々はお人好しかと思えばし
たたかで、従順かと思えば、束縛を嫌い、理知的かと思えば、ずいぶん迷信深い。また、危
機的な状況に陥っても、何故か心にゆとりがある。我々日本人とはどこか違う。教官はペレ
ストロイカ時代からソ連崩壊後に至る6年間のモスクワ滞在の経験をもとに、不可解且つ魅
力的な国ロシアについて話していく。
スケジュール
履修者のレベルと希望によって決定する。
テ キ ス ト
教科書は特に用いない。授業のための資料は授業時に配布する。
参 考 文 献
原卓也監修『ロシア』(新潮社)
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
平常点とレポート重視
そ
ロシアに関心のある学生を対象とし、ロシアについて大いに語り合っていきたい。
の
他
ロシア語の知識は問わないが、アルファベット程度は覚えてもらいます。
授業科目番号 12102 担当教官 安達 陽一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ロシア事情Ⅱ
曜日
木
時限
1・2
副 題
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
ロシアという国は謎と魅力に満ちている。そのロシアに住む人々はお人好しかと思えばし
たたかで、従順かと思えば、束縛を嫌い、理知的かと思えば、ずいぶん迷信深い。また、危
機的な状況に陥っても、何故か心にゆとりがある。我々日本人とはどこか違う。教官はペレ
ストロイカ時代からソ連崩壊後に至る6年間のモスクワ滞在の経験をもとに、不可解且つ魅
力的な国ロシアについて話していく。
スケジュール
履修者のレベルと希望によって決定する。
テ キ ス ト
教科書は特に用いない。授業のための資料は授業時に配布する。
参 考 文 献
原卓也監修『ロシア』(新潮社)
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
平常点とレポート重視
そ
ロシアに関心のある学生を対象とし、ロシアについて大いに語り合っていきたい。
の
他
ロシア語の知識は問わないが、アルファベット程度は覚えてもらいます。
− 265 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12103 担当教官 佐々木 照央
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 スラヴの歴史Ⅰ
曜日
副 題 ロシア近代史
前年度・次年度との関係
授業の内容
18世紀以降のロシアの近代化の過程を考察する。
スケジュール
4 月 15 日 授業計画案内
4 月 22 日 ピョートル改革
5 月 6日 エカテリーナ時代
5 月 13 日 アレクサンドル 1 世の時代
5 月 20 日 デカブリストとニコライ一世の時代
6 月 10 日 大改革時代
6 月 17 日 ヴ・ナロード
6 月 24 日 アレクサンドル三世の時代
7 月 1日 日露戦争
7 月 8日 1905 年革命
テ キ ス ト
田中陽児・倉持俊一・和田春樹編、世界歴史大系『ロシア史』2
18世紀―19世紀 山川出版社 1994 年
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 266 −
木
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 12104 担当教官 佐々木 照央
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位
授業科目 スラヴの歴史Ⅱ
曜日
副 題 ロシア現代史
前年度・次年度との関係
授業の内容
帝政ロシアの崩壊と革命、社会主義の試みを考察する。
スケジュール
10 月 7日 授業計画
10 月 14 日 1906 年憲法体制下のロシア
10 月 21 日 第一次世界大戦とロシア
10 月 28 日 ロシア2月革命
11 月 11 日 ロシア10月革命
11 月 18 日 内戦と干渉
11 月 25 日 ネップの時代
12 月 2日 上からの革命・集団化の時代
テ キ ス ト
田中陽児・倉持俊一・和田春樹編、世界歴史大系『ロシア史』3
20世紀 山川出版社 1997 年
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点
他
− 267 −
木
期別 後期
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 12105 担当教官 新田 喜代見
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 スラヴの芸術Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題 ロシアの美術史
前年度・次年度との関係
授業の内容
ロシアは 988 年(または 989 年)にビザンツ帝国からギリシア正教を受容し、キリスト教
国家として独自の中世ロシア文化(10−17 世紀)を生み出した。とりわけ中世ロシアのキリ
スト教文化はロシア文化の基盤であり、ロシア人の民族的特質やその精神文化の理解には欠
かせないものである。
また、近代ロシア美術は、18世紀初頭のピョートル 1 世の西欧化政策と相俟って独特の
発展を遂げる。とくに18世紀中葉から20世紀初頭にかけてロシア美術はバロック・古典
主義・ロマン主義・リアリズムを経て世紀末芸術、ロシア・アヴァンギャルドへと展開して
いく。本講座では中世ロシアのキリスト教美術から世紀末芸術に至るロシア美術の流れを概
説し、建築・絵画・彫刻・美術工芸品などの傑作を紹介する。なお作品紹介は主にスライド
を用いて行う。
スケジュール
第1回 東スラヴ人の美術、キエフ・ロシアの美術(11-12 世紀初頭)
第2回 ウラジーミル・スーズダリ公国の美術(12-13 世紀前半)
第3回 ノヴゴロドとプスコフの美術(12-15 世紀)
第4回 モスクワ公国形成期の美術(14 世紀末−15 世紀初頭)
第 5-6 回 モスクワ・ロシア時代の美術(15 世紀中葉−17 世紀末)
第7回 18 世紀のロシア美術(ロシアのバロック・古典主義)
第8回 19 世紀のロシア美術(ロマン主義)
第 9-12 回 19 世紀後半のロシア美術(批判的リアリズム、移動展派)
第 13 回 ロシアの世紀末美術
テ キ ス ト
参 考 文 献
講義のさい随時紹介。
関連科目履修条件
成績評価方法
出席状況・期末試験(またはレポート)などによる総合評価。
そ
本講座はロシア美術に関心を持つ学生を対象とするもので、ロシア語の知識はとくに必要
の
他
としない。
− 268 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12201 担当教官 島田 陽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ロシア文化特殊講義Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題 ロシア詩研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
19世紀以降のロシア詩のテキストを読み、ロシア的自然の多様な姿をさぐりたい。
スケジュール
プーシキンと同時代の詩から20世紀の現代にかけて10人前後の詩人の作品を週に1人
ずつ扱う予定。
テ キ ス ト
担当者がプリントして第一講時に配布する。
参 考 文 献
ロシア詩の訳詩集、文学史など考えられるが、簡単な目録を配る予定。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席率と試験ないしレポートを半分ずつ。
他
− 269 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12202 担当教官 澤田 和彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 スラヴ世界と日本Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 日露関係の歴史
前年度・次年度との関係
授業の内容
17世紀の初期の出会いから今日までの日露関係の歴史をたどる。
スケジュール
以下のテーマについて1-2コマをかけて論じる。
1.オリエンテーション
2.日露の初期の出会い
3.大黒屋光太夫の漂流とラクスマンの来航
4.レザーノフの来航とフヴォストーフ・ダヴィードフ事件
5.ゴロヴニーンの捕縛と高田屋嘉兵衛
6.プチャーチンの来航と戸田の造船
7.幕末遣露留学生
8.千島、樺太交換条約とその後の北方領土問題
9.日露戦争とロシア人革命家
10.シベリア出兵
11.ゾルゲ事件
12.その後の日露関係
テ キ ス ト
特定のテキストはない。毎回資料をプリントして配布する。
参 考 文 献
全般的な参考文献は最初の授業で、個々のテーマについては、その都度指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点とレポートの予定
そ
ロシア語の知識は前提としない。
の
他
− 270 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12203 担当教官 澤田 和彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 スラヴ世界と日本Ⅱ
曜日
月
時限
3・4
副 題 ロシアと日本の文化交流
前年度・次年度との関係
授業の内容
江戸時代から現代まで日本文化に及ぼしたロシア文化の影響を探る。
スケジュール
以下のテーマについて1-2コマをかけて論じる。
1.オリエンテーション
2.長崎・函館とロシア文化
3.二葉亭四迷とロシア文学
4.森鴎外とロシア文学
5.ツルゲーネフと日本文学
6.宣教師ニコライと日本ハリストス正教会
7.夏目漱石とロシア文学
8.トルストイと白樺派
9.ドストエフスキーと日本文学
10.白系ロシア人と日本文化
テ キ ス ト
特定のテキストはない。毎回資料をプリントして配布する。
参 考 文 献
全般的な参考文献は最初の授業で、個々のテーマについては、その都度指示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点とレポートの予定
そ
ロシア語の知識は前提としない。
の
他
− 271 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12204 担当教官 野中 進
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ユーラシア研究特殊講義Ⅰ
曜日
火
時限
5・6
副 題 チェコ文化研究入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
チェコ文化研究の入門として、チェコ語初歩を勉強する。また、随時レクチャーをまじえ、
チェコ文化について基礎知識をもってもらう。
ユーラシア研究特殊講義Ⅱ(後期)と継続して取ってほしい。
スケジュール
チェコ語文法の勉強とチェコ文化についてのレクチャーを並行して行なう。
『エクスプレス チェコ語』の1課から10課までを予定している。
レクチャーはおもにチェコの歴史を中心におこなう。
テ キ ス ト
保川亜矢子『エクスプレス チェコ語』(白水社)
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
上を参照のこと
成績評価方法
平常点とテスト
そ
の
他
− 272 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12205 担当教官 野中 進
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ユーラシア研究特殊講義Ⅱ
曜日
火
時限
5・6
副 題 チェコ文化研究入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
チェコ文化研究の入門。チェコ語文法の勉強を続けると同時に、学生各自にチェコ文化に
かかわる発表をしてもらう。
ユーラシア研究特殊講義Ⅰ(前期)と継続して取ってほしい。
スケジュール
チェコ語文法の勉強とチェコ文化についてのレクチャーを並行して行なう。
『エクスプレス チェコ語』の11課から20課までを予定している。
学生には各自、テーマを選んでもらい、発表してもらう。
テ キ ス ト
保川亜矢子『エクスプレス チェコ語』(白水社)
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
上を参照のこと
成績評価方法
平常点とテスト
そ
の
他
− 273 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12301 担当教官 澤田 和彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ロシア文学演習Ⅰ
曜日
水
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
受講者各人が関心のあるテーマについて報告し、それに基いてディスカッションをする。
スケジュール
報告の割り当てと具体的な授業の進め方は、第一回目に決める。
テ キ ス ト
参 考 文 献
最初の授業で解説する。
関連科目履修条件
「スラヴ文化コース」の他の専門科目も受講することが望ましい。
成績評価方法
平常点とレポートの予定
そ
の
他
授業科目番号 12302 担当教官 澤田 和彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ロシア文学演習Ⅱ
曜日
水
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
受講者各人が関心のあるテーマについて報告し、それに基いてディスカッションをする。
スケジュール
報告の割り当てと具体的な授業の進め方は、第一回目に決める。
テ キ ス ト
参 考 文 献
最初の授業で解説する。
関連科目履修条件
「スラヴ文化コース」の他の専門科目も受講することが望ましい。
成績評価方法
平常点とレポートの予定
そ
の
他
− 274 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12303 担当教官 中澤 英彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 ロシア語学演習Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題 ロシア語の不思議と不思議なロシア語
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
「ニプーハニピィラー(羽もにこ毛も取れませんように)」これが日本語で試験やコンテ
ストに向かう人に言う「ガンばってね」に当たるロシア語。「受かってね」などというと、
悪魔に聞きつけられて逆効果になる、こう考えた結果がこの言い回しになったそうだ。この
ようにある面ではロシア人は非常に迷信深い。その反面欧米人に劣らず理知的である。この
不可思議なロシア人がいつくしみ育てた言葉もまた不思議に満ちている。
前期ではこの不思議な言葉とその表す文化事象を、いわゆる狭い文法にとらわれることな
く、世界の言語、例えば日本語、英語、ドイツ語などと比較対照させながら学ぶ。
教材としては、ビデオ、音声テープを用い、著名な物語などをパラレルテキストとして読
み、皆で考え、議論する。
スケジュール
受講者と相談の上決定する。
テ キ ス ト
教室でプリントを配布する。
参 考 文 献
教室で指示する。
関連科目履修条件
ロシア、スラヴ関係の科目・言語学、日本語その他の言語科目
成績評価方法
出席および試験(レポートの場合もある)の結果で総合的に判断する。
そ
ロシア語の素養は問わないが、スラヴ、ロシア、ことばに関心のある学生を歓迎する。
の
他
授業科目番号 12304 担当教官 中澤 英彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 ロシア語学演習Ⅱ
曜日
火
時限
7・8
副 題 ロシア語の不思議と不思議なロシア語
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
前期で学んだロシア語の特徴を掘り下げる。
後期では比較の対象として英語、ドイツ語なども取り上げるが、特に他のスラヴ語との比
較やロシア語の内部の問題が中心となる。英語の観点からは不思議でならないこと、ロシア
語を学んだときあいまいだった事柄を、今までのいわゆる文法的にではなく、普通の人の普
通の感覚で理解できるように努める。
例えば「私はリンゴが好きだ」という文をなぜ一般のロシア人は複数形のリンゴでいうの
かとか、「さぁ立った、立った」のように過去形かと思われる形で相手に誘いかけたり促し
たりするのか、さらに「雨が歩いている」というような表現はどうして可能なのかをビデオ、
文学作品やマンガなどを用いて分析する。
スケジュール
受講者と相談の上決定する。
テ キ ス ト
教室でプリントを配布する。
参 考 文 献
教室で指示する。
関連科目履修条件
ロシア、スラヴ関係の科目・言語学、日本語その他の言語科目
成績評価方法
出席および試験(レポートの場合もある)の結果で総合的に判断する。
そ
ロシア語の素養は問わないが、スラヴ、ロシア、ことばに関心のある学生を歓迎する。
の
他
− 275 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 12305 担当教官 ポター
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 スラヴ語スラヴ文学演習Ⅰ
曜日
金
時限
9・10
副 題 SEMINAR IN SLAVIC STUDIES
前年度・次年度との関係
授業の内容
1.09310「アメリカ文化演習Ⅱ」と共通
2.このクラスを聴講する学生は、ロシア、ソヴィエト文学、ロシア史、ロシア及びロシ
ア連邦の地理、ロシアのアナキズム、などのテーマのうち一つを選択し、それぞれ個
人で研究を進めてゆく。各授業はそれぞれの研究の発表と、それに対する議論(ほと
んど日本語)を基に行われる。また定期的にエッセイを課すが、それはロシア語の習
得のために、ロシア語にて書かなければならない。この授業は、アメリカ文化演習と
同じ時間に行われる。
3.ディスカッションへの参加、発表、そして定期的に課されるエッセイに基づいて評価
します。
5.興味のあるものを、ふかく学習する。良い機会となるでしょう。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 12401 担当教官 原 卓也
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ロシア文化原典講読Ⅰ
曜日
金
時限
5・6
副 題 19世紀ロシア文学研究
前年度・次年度との関係 従来の授業の発展なので、すでにこの科目の単位取得者も聴講可。
授業の内容
19世紀の代表的作家チェーホフの作品はこれまでも読んできたが、今年度は彼の晩年の
傑作『可愛い女』を文学的に鑑賞しながら講読する。
スケジュール
前期で作品を読了するよう心がけ、それができたら後期は20世紀のロシア文学作品を読
む予定である。
テ キ ス ト
プリントを配布
参 考 文 献
原卓也訳『チェーホフ短編集』(福武文庫)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
原則として授業への出欠状況、平常点で評価する。
他
− 276 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 27501 担当教官 浜野 アーラ
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ロシア語会話Ⅰ(初級)
曜日
火
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係 次年度 ロシア語会話Ⅱ(中級)予定
授業の内容
1.ロシア語の発音とイントネーションに親しむ。
2.授業で使用するテキストの主人公いわく「現代ロシア語をものにしたい」との意気込
みは受講生も同じと思うので、授業の目標を「ロシア語の発話に慣れる」、「簡単な
質疑応答が出来る」ことに置く。
3.本授業によって受講生が文法の知識を確かなものにし、語彙を増やし、自信を持って
ロシアを訪れることが出来るようになって欲しい。
4.各テーマに沿って教科書(テキストと練習問題)とVTRを使用し授業を行なう。
スケジュール
1.「ロシア入国」
2.「お名前は?」
3.「ホテルの手続き」
4.「電話での応答」
5.「何時?」
6.「何日?」
7.「何曜日?」
8.「家族について」
9.「モスクワ散策」
10.「食事」
11.「交通」
12.「美術館か劇場にいきませんか?」
テ キ ス ト
「百万人のロシア語」DROFA 書店、著者 V.スラフキン(教科書は講師が準備する)
参 考 文 献
露和辞典(どこの出版社のものでもよい)
関連科目履修条件
ロシア語基礎文法を併せて必ず履修すること。
成績評価方法
平常点(出欠、宿題、ほぼ毎回レベルチェック小テスト)
そ
の
他
− 277 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 27502 担当教官 浜野 アーラ
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 ロシア語作文Ⅰ
曜日
火
時限
1・2
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
ロシア語文語文に慣れることを目指す。
スケジュール
[前期]
1.既に習得済みの語彙と文法についての知識を内容的に深める
(様々な接頭辞を持つ動詞語根、動詞の体、同義語、反義語、その他語形成の特徴)
2.学生は自分が関心を持つロシアの歴史、文化、政治、経済その他の問題について短い
文章を(記事)を読み、2 週間に 1 度ロシア語で要約を提出し、授業ではそれを題材
にする。
3.書き取り
[後期]
後期を通じ、授業ではロシア語の記録フィルムと演劇作品のビデオを各一本鑑賞する。
毎回、ビデオに出てくる言い回しを使い、与えられたテーマで作文の宿題が出る。
テ キ ス ト
プリント
参 考 文 献
露和辞典(どこの出版社のものでもよい)
関連科目履修条件
ロシア語基礎文法を併せて必ず履修すること。
成績評価方法
平常点(出欠、宿題)
そ
受講希望の学生は毎週短いロシア語作文を行なう心構えを持って臨むこと。
の
他
− 278 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13101 担当教官 深澤 建次
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会学原論Ⅰ
曜日
木
時限
5・6
副 題 デュルケームとゴフマン
前年度・次年度との関係 昨年度の社会学原論Ⅰと同じ内容である。
授業の内容
「社会学者の数だけ社会学がある」社会学界には、オーソドックスな「社会学原論」など
存在しない。「社会学原論」「社会学概論」と銘打ったテキストは少なくないかもしれない
が、内容は、論者によって種々である。そこで、ここでは、古典派の代表として、デュルケ
ーム(Durkheim,E.)、そして新しい社会学の代表者として、ゴフマン(Goffman,E.)に
依拠しながら、私なりの「原論」を組み立ててみたい。いうまでもなく、デュルケームは、
ウエーバー(Weber,M.)と並んで、現代社会学の礎を築いた巨匠である。本講の前期では、
彼の名著である「自殺論」を中心的に取り上げたい。その理由は、この著を、私は、社会と
文化の基礎理論と位置づけることが可能であると考えるからである。つまり、「社会学原論」
に相応しいテキストであると考えるからである。後期については、ゴフマンの演劇論的社会
学を概説し、その意義・限界について明らかにしたい。
なおより細かいスケジュール及び文献・テキストについては、最初の時間にプリントにし
て配布する予定である。
スケジュール
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
楽勝科目ではありません。
− 279 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13102 担当教官 福岡 安則
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会調査法Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題 生活史の聞き取り
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
質的データ収集の基本的技法である聞き取り調査のやりかたをマスターすることを課題と
する。社会調査の数量的方法と質的方法とについて学んだあと、じっさいに,調査実習とし
てフィールドワーク(被差別部落を訪ねての聞き取り)をおこない、その聞き取りのデータ
から「作品」を仕上げる。
スケジュール
前期の前半では、社会調査の数量的方法と質的方法について一般的な学習をおこなったあ
と、質的調査法による作品を読むとともに、その技法について学ぶ。前期の後半では、グル
ープ編成をおこなって、調査実習のための準備作業をおこなう。そして、夏休み中に、1泊
2日の日程で、栃木県もしくは埼玉県内の被差別部落を訪ねて、聞き取りの調査実習をおこ
なう。
後期では、調査実習でおこなった聞き取りの成果をもとにしたレポートを、各自にしても
らう。
テ キ ス ト
福岡安則「技法としての生活史聞き取り(1)(2)」、(『解放社会学研究』9、10号)
福岡安則・金明秀『在日韓国人青年の生活と意識』(東京大学出版)
参 考 文 献
福岡安則『在日韓国・朝鮮人』(中公新書)、
福岡安則ほか編著『被差別の文化・反差別の生きざま』(明石書店)、
福岡安則・辻山ゆき子『同化と異化のはざまで』(新幹社)、
福岡安則・辻山ゆき子『ほんとうの私を求めて』(新幹社)、
佐藤郁哉『フィールドワーク』(新曜社)、
中野卓・桜井厚 編『ライフヒストリーの社会学』(弘文堂)など
関連科目履修条件
3年次・4年次に福岡担当の「社会学演習Ⅲ」の履修を希望する学生は、必ずこの授業を
履修すること。
成績評価方法
出席 30%、調査実習への参加 30%、授業中のレポート 20%、
聞き取り調査の作品化 20%
そ
の
他
受講希望者は、かならず第1回目から出席すること。
また、授業を欠席するときは必ず事前に連絡すること。
− 280 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13103 担当教官 高木 英至
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 前期
授業科目 行動研究法Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 行動科学・社会科学のための研究法入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
スケジュール
行動科学(心理学、社会学、…)および社会科学の経験的な研究法を講義する。行動科学・
社会科学の諸領域の研究法は見かけ以上に類似している。この授業の内容はほとんどの領域
で適用できる。ただし講義は社会心理学を中心に組み立てる。講義の焦点は(1)いかにし
てデータを得るか、(2)データをどう扱うか、にある。以下を扱う。
A.研究法の基礎概念
経験的研究の論理を概説する。第1のテーマは「研究のサイクル」である。研究とは
モデル(理論や仮説)とデータとの間の往復であることを述べる。因果関係の概念や
理論構成のための概念説明する。第2に、科学的判断のための「仮説検定」の概念を
説明する。仮説検定はデータに確率論を応用することで成り立つことを示す。
B.研究法の種類と特質
データを得る主な方法を概説する。まず「既存のデータの利用(archival research)」。
テレビ番組、新聞記事などをデータとして利用する方法に「内容分析」がある。「観
察」とは対象を直接観測することでデータをとる方法だ。人為的要因を加えた状況で
対象を観察する方法が「実験」である。「面接」は対象者の言語反応をデータとして
利用する。言語反応から体系的なデータを得るための方法が「調査(survey method)」
である。方法ごとに基本原則、利点、限界を議論する。
C.測定法
「基礎統計量(相関係数など)」を概説した後、データを扱う上での基礎的知識を説
明する。第 1 に、データを測定する尺度に名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度
があることを述べる。前 2 者を質的データ、後2者を量的データという。第2に、態
度測定や性格検査でよく使う測定法を説明する。第3にデータの信頼性、および信頼
性を表す諸概念を説明する。第 4 にデータの妥当性を説明する。妥当性判断の諸基準
を議論する。
D.統計の基礎
統計の基礎的な知識を概説する。仮説検定の考え方をおさらいし、実験データによく
使う分散分析と F 検定の「結果の読み方」を解説する。時間があれば質的データ扱う
ためのクロス表分析を説明する。また、データ要約の代表的な方法である因子分析に
簡単に触れる。
A.研究法の基礎概念: 4月12日、19日
B.研究法の種類と特質: 4月26日、5月10日、17日、24日
C.測定法: 5月31日、6月7日、14日
D.統計の基礎: 6月21日、28日、7月5日、12日
期末試験 9月13日
なお、スケジュールは狂うこともある。
テ キ ス ト
テキストは使わない。授業では毎回プリントを配る。
参 考 文 献
末永俊郎(編)『社会心理学研究入門』東京大学出版会
田畑吉雄『やさしい統計学』現代数学社
関連科目履修条件
「統計解析Ⅰ(月 7・8、後期、高木)」と一緒に履修するとよい。
成績評価方法
成績評価は期末試験の成績による。期末試験では授業がカヴァーした全領域から過不足な
く出題する。
そ
の
他
社会心理学を専攻したい者は必ず履修しておくこと。
− 281 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13104 担当教官 高木 英至
標準履修年次 1・②・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 統計解析Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 統計分析の入門
前年度・次年度との関係
統計手法の最も基礎的な部分を講義する。行動科学、社会科学の勉強には統計の知識が不
可欠だ。勉強すべき事項の数も多い。が、この授業の内容をクリアしなければ先には進めな
い。この授業で扱うテーマは「平均値の検定」と「回帰分析」の2つである。
A.平均値の検定
統計手法のうち最も初歩的な方法は、母集団から抽出した標本(データ)から母集団
の平均値に関する推測・検定を行うことである。この方法の中には統計手法の基本的
なコンセプトがつまっている。
A.1.確率分布:確率分布の概念を説明する。特に正規分布と呼ぶ確率分布に焦点をあてる。
正規分布の重要性は、母集団の確率分布がどのようなものであっても、標本の平均値
の確率分布は正規分布に近づくことにある。推定・検定の考え方にも触れる。
A.2.平均値の検定:標本(データ)の平均値が母集団の平均値をどの程度代表するか?
この問題を解くため、正規分布を用いた検定法、およびt検定法を説明する。片側検
定と両側検定の違いも解説する。
A.3.平均値の差の検定:2 つの母集団からそれぞれ標本を得たとき、その標本間の平均値
の差が信頼できる(有意である)かどうかを判定する方法を説明する。主に t 検定を
解説する。
A.4.比率の推定と検定:「平均値」の検定・推定の考え方が「比率」(例:内閣支持率)
の検定・推定にもそのまま適用できることを説明する。
B.回帰分析
「説明・予測モデル」の代表的な方法である回帰分析について講義する。
B.1.準備:回帰分析の考え方を説明する。従属変数(ないし被説明変数)、独立変数(説
明変数)などの概念の意味を学ぶ。
B.2.単回帰分析:独立変数が1つしかない回帰分析を単回帰分析と呼ぶ。はじめに単回帰
分析の考え方、解法(最小2乗法)を説明する。
B.3.重回帰分析:独立変数が2つ以上ある回帰分析を重回帰分析と呼ぶ。単回帰分析は重
回帰分析の特殊ケースである。重回帰分析の解法を説明する。偏回帰係数などの検定
法、分散分析表の見方を述べる。同時に、重回帰分析の特殊な適用法(ダミー変数な
ど)や注意点(多重共線性など)を説明する。
以下の日程で授業を行う。ただし日程は狂うこともある。
スケジュール
A.平均値の検定
A.1.確率分布 10 月 4 日、18 日
A.2.平均値の検定 10 月 25 日、11 月 8 日
A.3.平均値の差の検定 11 月 15 日
A.4.比率の推定と検定 11 月 29 日(1 回目レポート出題)
B.回帰分析
B.1.準備 12 月 6 日
B.2.単回帰分析 12 月 13 日、1 月 10 日
B.3.重回帰分析 1 月 17 日(2 回目レポート出題)、1 月 24 日
なお、スケジュールは狂うこともある。
授業の内容
テ キ ス ト
田畑吉雄『やさしい統計学』現代数学社
参 考 文 献
ボーンシュテット、ノーキ『社会統計学』ハーベスト社
関連科目履修条件
現代社会学コースの学生は「行動研究法Ⅰ(月 7・8、後期、高木)」と一緒に履修すると
よい。
成績評価方法
この授業の成績評価は 2 度のレポートによる。2 度のレポートを提出しなければ単位は出
ない。
そ
の
他
− 282 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13201 担当教官 元島 邦夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 社会学特殊講義Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題 企業社会の地殻変動と日本型システム
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
日本的経営も、金融システムも、いやアメリカを頂点とする世界システムそのものが、全
面的に再編されつつある。それでは日本の企業社会は全面的に崩壊し、われわれはその縛り
から解放されたのだろうか? 一方では企業の中軸部分が内部昇進によって育成され、維持
されており、他方ではリストラされた40歳以上のサラリーマンが、閉鎖的な労働市場に阻
まれ、失業していく現実を見るとき、地殻変動を単純なものと受けとってはならない。ここ
では、ジャーナリズムの決まり文句に左右されることなく、企業社会システムの変容を、キ
ャリア形成と「生き方」の選択の視点から、現実を見極めながら、検討したい。
スケジュール
第1回 テーマと授業計画
第9回 過労とリストラ
第2回 企業社会の国内・国外環境
第 10 回 同上
第3回 企業社会システムの中軸と周辺
第 11 回 企業社会からの自立と企業社会へ
の合意
第4回 同上
第 12 回 同上
第5回 キャリア形成における男女・学歴
第 13 回 キャリア形成とアイデンティティ
の諸類型
差別
第6回 同上
第 14 回 同上
第7回 企業社会の習俗
第 15 回 後期授業への課題
第8回 同上
テ キ ス ト
参 考 文 献
第1回の授業時に文献目録を配布する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末に提出してもらうレポートと授業における討議への参加とで評価する。
他
− 283 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13202 担当教官 元島 邦夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学特殊講義Ⅱ
曜日
月
時限
5・6
副 題 会社人間の変貌と新「市民」の創発
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
企業中心、仕事中心、男性中心の会社人間は日本から退場しつつある。そして自分の生活
哲学を軸として行動する新「市民」が登場しつつある。しかしこの国ではここでも事態は屈
折している。サラリーマンの 20%は高いモラールの持ち主であって、昇進意欲を「生き方」
の軸にしている。70%近い女性は自分のキャリア形成の苦しさを放棄し、特殊日本的な性別
分業を受け入れている。したがって学歴競争社会は再編されはすれども、揺らがない。この
屈折した日本的新「市民」あるいは「人間存在」の現実を、具体的な材料によって検討する。
新「市民」創発の典型的形態を4つほどに分け、それぞれについて配布した文献目録から妥
当な素材を選び、それを検討しながら授業を進める。なるべく質疑と討議の時間を多くとり
たい。
スケジュール
第1回 問題検討の軸の設定
第2回∼第4回 第1形態の検討
第5回∼第7回 第2形態の検討
第8回∼第 11 回 第3形態の検討
第 12 回∼第 14 回 第4形態の検討
第 15 回 まとめ
テ キ ス ト
参 考 文 献
第1回の授業時に文献目録を配布する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
学期末に提出してもらうレポートと授業における討議への参加とで評価する。
他
− 284 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13203 担当教官 浅野 千恵
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学特殊講義Ⅲ
曜日
火
時限
7・8
副 題 ジェンダーの社会学
前年度・次年度との関係
授業の内容
私たちの社会では、男と女は異なった存在として意味付けられている。世の中を見回して
みよう。例えば、男物の衣服と女物の衣服は異なったものとして作られ、売り場も別である。
公共の場のトイレも男女別。女向けと男向けに分けられた雑誌等々。これらは「あたりまえ」
のことなのだろうか?いったいなぜこうなっているのか、女と男を区別することが持つ社会
的な意味を考えてみよう。
スケジュール
前半では「ジェンダー」等の基本的概念について説明し、身近な素材を元にして、授業を
進める。その時々で話題になっている事柄を紹介しながら、「性」をめぐる議論を検討する。
後半では、参加者にもそれぞれの問題関心に沿って、問題提起を行ってもらう予定である。
全体を通して、講義と議論を組み合わせた形で進めていくので、積極的参加を期待する。
ビデオなども視る予定。
テ キ ス ト
授業時にプリントを配布する。
参 考 文 献
授業時に紹介する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点
他
− 285 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13204 担当教官 浦野 茂
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学特殊講義Ⅳ
曜日
金
時限
9・10
副 題 知識と社会的行為
前年度・次年度との関係
授業の内容
私たちは、行為を通して他人とかかわり社会的な関係を作り上げています――このように
言うと、個々人の行為がまず最初にあってそれが他人と関わり、そこから社会的な関係が生
じるというふうに考えることができるかもしれません。ですが実際はその一方で、こうした
行為じたいが他人との社会的な関係を前提にした上ではじめて成立するものであることも、
事実です。とするならば、ひとつの行為というものがどのようにして成立するのかという事
柄は、それほど単純に片づけてしまうことはできません。というのも、ひとつの行為が成立
するという事態が、すでにして他人とのさまざまな関係(の知識)のなかに投げ込まれて、
あるからです。
この講義の目標は、行為にかかわるこうした複雑な事情を適切に理解する方策を、探って
ゆくことです。まず、行為および社会的行為についてこれまでなされてきた重要なアプロー
チをいくつか検討します。そしてその結果として、「エノスメソドロジー」あるいは「会話
分析」と呼ばれるアプローチにたどり着くことになると思います。最後にこのアプローチに
もとづいて、「知識」にかかわるいくつかの現象を扱ってみたいと思います。
なお、スケジュールの目安は以下のように考えています。また、ときおり具体的な社会的
行為の資料を提示し、分析を行ってゆきたいとも思ってます。
スケジュール
第1回 社会的行為とはどのようなものなの
か、そしてそれをどう理解するのか
第2回 社会的行為と主観的要素 ①
:M.ウェーバーとT.パーソンズによる把
第8回「会話分析」の基本的な考え方 ①
第9回「会話分析」の基本的な考え方 ②
第 10 回 会話のなかの社会秩序 ①
:「インタビュー」について
第 11 回 会話のなかの社会秩序 ②
握について
第3回 社会的行為と主観的要素 ②
:A.シュッツによる把握について
:「物語り」について ①
第 12 回 会話のなかの社会秩序 ③
:「物語り」について ②
第4回 言語行為論の展開 ①
第 13 回「知識現象」について ①
:その概要と意義について
:「主観的」現象についての知識
第5回 言語行為論の展開 ②
第 14 回「知識現象」について ②
:その問題点について
第6回「エスノメソドロジー」という視点 ①
:H.ガーフィンケルの実験と観察について
:「歴史・文化的」現象についての知識
第 13 回 問題と残された課題
第7回「エスノメソドロジー」という視点 ②
:その意義について
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
好井裕明編『エスノメソドロジーの現実』世界思想社、1992 年
そのほか、適宣、授業中に指示します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末試験(レポートの場合もある)による。
他
− 286 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13205 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 社会学特殊講義Ⅴ
曜日
火
時限
5・6
副 題 エスノメソドロジーと会話分析
前年度・次年度との関係
授業の内容
エスノメソドロジーと会話分析について、文献研究や実際の観察データの分析を中心に授
業を行う。
テ キ ス ト
山崎『美貌の陥穽』 山崎・西阪『語る身体・見る身体』
ガーフィンケル他『エスノメソドロジー』(せりか書房)
ガーフィンケル他『日常性の解剖学』(マルジュ社)
参 考 文 献
関連科目履修条件
前・後ともにとることが望ましい。
成績評価方法
レポート・発表
そ
の
他
授業科目番号 13206 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学特殊講義Ⅵ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
(13205)前期と同じ。観察データの分析を中心に行う。
テ キ ス ト
前期と同じ
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 287 −
火
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 13207 担当教官 河口 和也
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 社会学特殊講義Ⅶ
曜日
金
時限
5・6
副 題 ゲイ・スタディーズ
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
ゲイ・スタディーズという新しい学問分野で達成された成果を概観し、ジェンダーやセク
シュアリティをめぐる今日的問題の検討を通じて、
現代社会の状況との接点について考える。
本講義ではまず第一にゲイの問題を「歴史」「理論」「現状分析」という観点から取り上げ
ることにしたい。しかし、ゲイ・スタディーズが「ゲイの問題」のみ集約・還元されるので
はなく、それと異性愛中心の社会との関連性について考えることが本講義の第二の目的とな
る。このような二つの作業を通して、受講者が自らのジェンダー/セクシュアリティについ
て考えるための視座を得ることができるような講義にしたいと考えている。したがって、参
加者相互のディスカッションへの自発的な参加が望まれる。
スケジュール
第1回 イントロダクション&ゲイ・スタディーズとはどのような学問か
第2回 ゲイ・スタディーズの歴史的展開(1)―ゲイ解放運動との関連性―
第3回 ゲイ・スタディーズの歴史的展開(2)―フェミニズムとの関連性―
第4回 同性愛をめぐる諸理論 ―既存の同性愛研究・学問における同性愛に対するまなざし―
第5回 ゲイ理論(1)(社会学的な方法論による理論展開)
第6回 ゲイ理論(2)(表象分析的な方法論による理論展開)
第7回 エイズと(男性)同性愛
第8回 エイズ問題をめぐる理論家 ―エイズ・アクティヴィズムとその理論的射程―
第9回 同性愛と法 ―府中青年の家同性愛差別事件裁判の事例分析を通して―
第 10 回 日本の社会における同性愛差別 ―日本文化と同性愛嫌悪―
第 11 回 レズビアン理論とゲイ理論、その関連と差異
第 12 回 新しい社会理論としてのセクシュアリティ論
第 13 回 まとめ
テ キ ス ト
ヴィンセント、キース+風間孝+河口和也『ゲイ・スタディーズ』1997 年 青土社
ヴィンセント、キース+風間孝+河口和也(編)『実践するセクシュアリティ』1998 年
動くゲイとレズビアンの会
参 考 文 献
講義初回時に参考文献リストを配布、さらにテーマに応じて授業中に指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
レポート
そ
の
他
− 288 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13208 担当教官 石井 幸夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会学特殊講義Ⅷ
曜日
金
時限
7・8
副 題 女、子供の社会学
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
「我々の社会は歴史的に構成されたものであり、構成されつつあるものである」という命
題を、「女」「子供」をキーワードに、ときに抽象的に具体的に、いくつかの方法論を用い
て、展開する。
スケジュール
(初回授業時にマニュアル形式で配布予定)
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
(初回授業時にマニュアル形式で配布予定)
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
ミニ・レポート(複数)、および期末試験
そ
初回授業時に詳しい授業内容、参考文献などをマニュアル形式で配布するので、登録予定
の
他
者は初回授業に必ず出席すること。
− 289 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13209 担当教官 北村 秀哉
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 社会心理学特殊講義Ⅰ
曜日
水
時限
3・4
副 題 対人認知と社会的認知
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
社会心理学における「個人」分野を扱う。人は他者の印象をどのように形成し、情報をま
とめ、評価し、記憶するのか。印象を左右する条件は何か。また、果たして情報は正確に記
憶されているのか。記憶や判断にバイアス(歪み)を与える条件とは何か。本講義では、古
くからの印象形成、対人認知研究を取り上げた上で、近年の情報処理的アプローチによる社
会的認知研究を解説する。
スケジュール
第1回 社会心理学の概念と本講義の位置づけ
第2回 アッシュの印象形成研究
第3回 アンダーソンの代数モデル
第4回 認知的複雑性:ケリーのパーソナル・コンストラクト
第5回 対人認知構造研究、対人認知次元
第6回 ニュールック研究:欲求、態度と知覚
第7回 対人認知の情報処理的アプローチの概説
第8回 認知心理学の基礎概念
第9回 対人記憶研究Ⅰ スキーマと記憶
第 10 回 対人記憶研究Ⅱ 矛盾情報の体制化
第 11 回 プライミングとアクセスビリティ
第 12 回 同化効果と対比効果
第 13 回 ヒューリスティックと対人判断
第 14 回 感情と対人認知
第 15 回 予備日
テ キ ス ト
山本眞理子・外山みどり(編)対人行動学研究シリーズ8「社会的認知」誠信書房
参 考 文 献
山下清美・山下利之(編)「こころへの認知マップ」垣内出版
沼崎誠・工藤恵理子・北村英哉「誤りから探る心理学」北樹出版
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
前期末の試験によって評価するが、講義を聴いていないと合格は難しい。
他
− 290 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13210 担当教官 北村 秀哉
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会心理学特殊講義Ⅱ
曜日
水
時限
3・4
副 題 帰属と魅力の社会心理学
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
社会心理学における「個人」分野を扱う。他者の行動を観察してどうしてそのようなこと
をしたか原因を推測するのは基本的な心理プロセスである。これを帰属過程という。本講義
の前半ではこのような帰属過程の理論を取り上げ、深く考察する。特性の推論、失敗・成功
の原因帰属、情動の帰属などを扱う。後半は、他者に好意を抱く現象の分析−対人魅力研究
について講述する。
スケジュール
第1回 社会心理学の概念と本講義の位置づけ
第2回 ハイダーの素朴心理学
第3回 外的帰属と内的帰属:対応推定理論
第4回 帰属の共変モデル
第5回 因果スキーマと帰属のバイアス
第6回 失敗・成功の原因帰属
第7回 情動の帰属・誤帰属
第8回 対人魅力研究概説、身体的魅力
第9回 魅力の環境・物理的要因
第 10 回 好意の返報性と社会的交換理論
第 11 回 自尊感情と対人魅力
第 12 回 態度の類似性と対人魅力
第 13 回 非言語的コミュニケーションと好意
第 14 回 人間関係の社会心理学
第 15 回 予備日
テ キ ス ト
古畑和孝(編)「人間関係の社会心理学」サイエンス社
参 考 文 献
蘭千壽・外山みどり(編)「帰属過程の心理学」ナカニシヤ出版
奥田秀宇「人をひきつける心」サイエンス社
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末の試験によって評価するが、講義を聴いていないと合格は難しい。
他
− 291 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13301 担当教官 元島 邦夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会学演習Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題 現代日本における意味確証あるいは「生き方」の選択
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
貧困に象徴される物質的な制約は、われわれの心を凍てつかせる。企業社会に代表される
生活の隅々までの規制は、われわれの精神を固着させる。近代的自我によって出現した価値
合理性と内面的な自己規律は、われわれの行動選択を一定の領域に限定してしまう。脱近代
の局面に入り込んだわれわれは、解放された主体として自己を立ち上げているだろうか?
どうもそうではないらしい。この主体が内部から空洞化しているかのようだ。このような問
題を参加者各自の、まさに主体的な視点から考察して欲しい。
スケジュール
前期は授業内容にかかわるいくつかの文献・資料をテキストにして、報告・討議する。
後期は各自のテーマにしたがって、順次報告してもらい、全員で討議する。
学年末にはその報告を発展させて、レポートとしてまとめ、提出する。
4年次生の報告は卒論を中心としたものになる。
テ キ ス ト
副題にあげた領域の文献のなかから、参加者の希望をふまえて決める。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
提出されたレポートと討議参加における積極性を考慮して評価する。
元島を卒論の指導教官とするものは、必ず第1回の授業から出席すること。
− 292 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13302 担当教官 深澤 建次
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会学演習Ⅱ
曜日
木
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
社会学専攻生として読んでおくべきテキストを輪読し議論する。テキストについては、受
講者と相談のうえ決める。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
楽勝科目ではありません。
授業科目番号 13303 担当教官 福岡 安則
標準履修年次 1・2・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会学演習Ⅲ
曜日
木
時限
9・10
副 題 社会学の論文を書く
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修可(福岡を卒論の指導教官とすることを望む学生は、3年次・4年次と継続し
て受講すること。)
社会学の論文の書き方をマスターすることを課題とする。受講生自身の問題関心に応じた
研究報告と議論を重ねる。最終的には「ゼミ論文」(400 字詰めに換算して 50 枚以上)の提
出を求める。
スケジュール
通常の授業時間以外にも、4月3日∼4日に、4年次生を対象としたゼミ合宿をおこない、
8月末に全員を対象とした2泊3日のゼミ合宿をおこなう。
テ キ ス ト
参 考 文 献
そのつど指示する。
関連科目履修条件
この演習に参加する学生は「社会調査法 I」と、隔年開講の「社会学研究法A」を履修してほ
しい。また、卒論の指導教官を福岡に依頼する学生は、この演習を3年次・4年次と継続して受
講すること。
成績評価方法
そ
の
出席および発言 30%、ゼミ合宿への参加 20%、数回のレポート 30%、ゼミ論文の提出 20%
受講希望者は、かならず第
1 回日から出席すること。また、ゼミを欠席するときは、必ず
他
事前に連絡すること。
− 293 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13304 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会学演習Ⅳ
曜日
水
時限
7・8
副 題 映像データの分析
前年度・次年度との関係
授業の内容
映像データを用いた社会学的研究の実習と発表を行う。特にエスノメソドロジー、会話分
析、テクノロジー分析を中心に行う。
テ キ ス ト
山崎敬一『美貌の陥穽』、山崎・西阪?編『語る身体・見る身体』ハーベスト社
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
実習中心であるので注意すること。
− 294 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13305 担当教官 三井 宏隆
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 社会心理学演習Ⅰ
曜日
火
時限
5・6
副 題 社会心理学の方法論
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
社会心理学という学問を理解するためには、その方法(アプローチの仕方)を理解するこ
とが先決である。とかく得られた結果に一喜一憂することになりやすいが、その前にどのよ
うなアプローチがとられたかを考えてみることが必要である。
この授業では、そうした社会心理学の方法論に焦点をあてることとし、「研究するとはど
ういうことなのか」を改めて検討することにしたい。
スケジュール
一応、次のようなテーマのもとに授業を進めていく予定である。
① 社会心理学の基本的な物の見方、考え方について概説した後で、個々の研究法(観察、
実験、調査、内容分析など)及び技法(KJ法、SD法、心理尺度など)を説明する。
② 研究例を挙げながら、研究の進め方、考え方を具体的に解説する。
③ 卒論などを例にとり、
イ.研究テーマをどのように絞り込んでいくか
ロ.データはどのように収集するのか
ハ.データをどのように分析するのか
といったことについて、具体的に説明する。
テ キ ス ト
三井宏隆「社会心理学ワークショップ」垣内出版、1990 年
三井宏隆「データのとり方・まとめ方」垣内出版、1992 年
参 考 文 献
テーマに応じて授業中に紹介する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席およびレポート(演習という性格上、出席が重視される)
そ
の
他
− 295 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13306 担当教官 三井 宏隆
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 社会心理学演習Ⅱ
曜日
火
時限
5・6
副 題 社会心理学の今日的課題
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
社会心理学もまた、人間の社会行動に係わる謎解きゲームの一種である。こうしたゲーム
が一且成立し、人々に受け入れられると、後はルールに則ってゲームを楽しむだけである。
その結果、ゲームそれ自体の意味づけ、ルールの必要性といったことなどは何時の間にか忘
れ去られてしまう。
しかしながら、ときにはそうした問題に真正面から取り組んでみることも必要である。こ
の授業では、社会心理学が直面するいくつかの問題を取り上げることによって、改めて「社
会心理学とはどのような学問なのか」を考えてみることにしたい。
スケジュール
一応、次のようなテーマのもとに授業を進めていく予定である。
① 社会心理学はどのような学問か
② 学問の社会的効用
③ 研究者のアイデンティティ論争
④ 学問の専門性と社会的有用性
⑤ 研究者とイデオロギー
⑥ 社会心理学と社会政策
テ キ ス ト
三井宏隆「レクチャー社会心理学Ⅰ:知のファンダメンタルズ」垣内出版、1995 年
参 考 文 献
テーマに応じて授業中に紹介する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席およびレポート(演習という性格上、出席が重視される)
そ
の
他
− 296 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13307 担当教官 高木 英至
標準履修年次 1・2・③・4 単位 2 期別 前期
授業科目 社会心理学演習Ⅲ
曜日
水
時限
7・8
副 題 調査をしてみる
前年度・次年度との関係
授業の内容
調査をしてみる。といっても学生を対象にした簡単な質問紙調査である。
出席者は実際の作業をしながら次の事項を学ぶ。
1.調査の全体の手順
2.調査仮説の設定
3.質問紙・質問文の作成 4.データ収集の手配
5.データの入力 6.データファイルの用意
7.データのクリーニング 8.統計ソフトの操作法
9.測定尺度の信頼性チェック 10.クロス表、多重クロス表分析
11.因子分析 12.多変量解析入門
13.結果のまとめ方
受講資格は昨年度以前の「行動研究法Ⅰ(高木)」の単位を取っていることである。
「統計解析Ⅰ(高木)」の授業も取っていることが望ましい。
不慮の事故、病気、親族の不幸、試験、教育実習以外の理由で授業を休んではいけない。
スケジュール
ガイダンス 4月14日
仮説と調査票の検討 4月∼5月上旬
調査の実施 5月中旬
調査票の整理・データ入力 5月下旬
データ分析 6月
結果の吟味 7月
レポート提出 9月
なお、スケジュールは狂うこともある。
テ キ ス ト
特に用いない。
参 考 文 献
適宜、指示する。
関連科目履修条件
既に「行動研究法Ⅰ(高木)」の単位を取得していること。
成績評価方法
平常点と期末レポートによる。
そ
絶対に休まない覚悟の学生だけが参加すること。
の
他
− 297 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 13308 担当教官 高木 英至
標準履修年次 1・2・③・4 単位 2 期別 後期
授業科目 社会心理学演習Ⅳ
曜日
水
時限
7・8
副 題 プログラミング入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
スケジュール
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ の 他
A.何をするか?
この授業ではパソコン上で動く Pascal を使ってプログラミングの基礎を学習する。受講
者は事前にテキストに目を通しながら教官の指示にしたがってプログラミングの必要事
項を 1 つ 1 つ学んでいく。自分である程度意味のあるプログラムを書けるようになること
がこの授業の目標である。
B.なぜプログラミングを学ぶ必要があるか?
コンピュータ(パソコン)のハード、ソフトの性能が向上した。その結果、自分でプロ
グラミングをする必要性は以前に比べて少なくなった。電子文具ないし家電製品としてパ
ソコンを使いたいという人にとって、自分でプログラミングをすることは、多分ないだろ
う。統計の計算をする場合でも、現在はプログラミング・フリーな統計パッケージが普及
している。
にもかかわらず次の理由から、学問上はプログラミングは必要である。
第1に、コンピュータ・シミュレーションを試みるのにプログラミングは不可欠だ。社
会心理学を含めた社会諸科学でもコンピュータ・シミュレーションは確実に普及してい
る。コンピュータ・シミュレーションに対しては専用の簡易な言語も存在する。しかし自
由な形式でシミュレーションを実行するには汎用的なプログラミング言語でシミュレー
ション・モデルを記述できた方がよい。
第2は、原則としてプログラミングが不必要なソフトでも、簡易な言語でプログラムを
書いた方が処理が楽であることが多い。例えば多くの統計パッケージ(SAS、SPSS)には
簡易な言語が備わっている。むろんその簡易な言語を使わなくても、インタラクティヴに
ソフトを利用することはできる。しかし統一された仕方で統計計算をしたい場合は(つま
りほとんどの場合は)、簡易な言語でプログラムを書いた方が混乱が少ない。一度プログ
ラミングの学習をしていれば、その簡易言語の利用も楽だろう。
第3は不定形な処理をコンピュータにさせる課題に突き当たる可能性が高いことであ
る。例えば(社会)心理学の分野では、実験の制御をコンピュータで行うことが多い。こ
の場合、自分で自由にプログラムを書けることが絶対に必要だ。また、不定形なデータを
(統計パッケージで処理するような)定形のデータに変換する作業にも、自由にプログラ
ムが書けなければ対処できない。
C.なぜ Pascal か?
プログラミング言語に Pascal を選んだのは次の理由による。
(a)Pascal はプログラミング言語の中で最も標準的な仕様を持つ。
人口知能関連の言語を除けば、将来性のある言語(例えば C)はほとんど Pascal を基準にしている。
(b)教育用に最適と評価されている。つまり構造化プログラミング、変数の指定を常に明示すること、
などを強制している。
(c)特に心理学系で、Pascal を使う研究者人口が世界的に多い。
10/6 ガイダンス
10月中 試しにプログラムを書いてみる。
変数と定数の区別、四則演算、グラフィック
11月中 配列、制御文、ファイルの利用
12月中 手続きと関数を自作する。引数に慣れる。
1月中 最終課題の提示と検討
授業開講時点で最も適当な参考書を選ぶ。
授業開講時点で最も適当な参考書を選ぶ。
ない
成績評価は出席点および最終課題の提出による。
− 298 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14101 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 音声学Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
日本語と英語の例を中心に、世界の色々な言語で用いられる色々な音声がどのようにして
発せられるかを解説する。聞きとり、発音の練習に重点を置くつもりである。
スケジュール
前期に子音を、後期に母音・その他を扱う。
テ キ ス ト
参 考 文 献
参考書:服部四郎『音声学』岩波書店。
Peter Ladefoged,A Course in Phonetics,Harcourt Brace Jovanovich.
川上蓁『日本語音声概説』桜楓社、風間喜代三ほか『言語学』東京大学出版会
関連科目履修条件
成績評価方法
試験(発音、聞きとり、理論)。
そ
言語学を本格的に勉強しようと思う学生はぜひ履修してもらいたい。
の
他
− 299 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14201 担当教官 山内 祐平
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 コミュニケーション論演習
曜日
時限
集中
副 題 インターネットによる文化・社会の変容
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
日本でのインターネットユーザー数は 1000 万人を突破し、確実に増加の道をたどってい
る。インターネットは一部の人たちの趣味的な存在から、社会を支えるコミュニケーション
メディアに変容しつつある。その結果、新しいコミュニティや文化が生まれたり、今までに
存在しなかったタイプの問題が発生したりしている。本演習では、インターネット上で起こ
っている様々な文化・社会の変容をとらえ、それをレポートにまとめることを目的とする。
スケジュール
第1回:オリエンテーション・グループ分け
第2回:調査活動
第3回:調査活動・発表と批評
第4回:ホームページにまとめる
注意)
本演習ではホームページを検索したり、コンピュータを利用してレポートを作成する活動
を行う。個別のソフトウェアの操作については授業中に指示するので、コンピュータに詳し
くなくてもよいが、キーボード入力に苦痛のないレベルの学生が望ましい。また、あらかじ
め情報処理演習室が利用できるようにIDを取得しておくこと。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
授業中に配布します。
関連科目履修条件
スケジュールの注意を参照
成績評価方法
参加過程とレポートによる総合評価
そ
演習の特性上、欠席すると最後のレポートまでいけない可能性があるので、全授業に出席
の
他
することを前提とする。
− 300 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14202 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論特殊講義Ⅱ
曜日
火
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
13205 社会学特殊講義Ⅴと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 14203 担当教官 山崎 敬一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 コミュニケーション論特殊講義Ⅲ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
13206 社会学特殊講義Ⅵと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 301 −
火
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 14204 担当教官 林 光
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論特殊講義Ⅳ
曜日
月
時限
9・10
副 題 消費生活とコミュニケーション
前年度・次年度との関係
授業の内容
この講義では、生活者とコミュニケーションについて、主に広告を舞台に展開しようと思
います。といっても、広告そのものがテーマではなく、広告作業を進めるための生活者像の
把握のために行ってきた多くのノウハウを紹介しつつ、今後の生活者の価値観や動向を予測
することを、ともに考えていきたいと思います。
毎回テーマを設定して、定量的なリサーチの手法や分析から、定性的な調査分析まで、具
体的な成果を交えて、講義を進めて行くつもりです。
スケジュール
第 1週・広告と生活者−広告会社が研究所を作った意味
・真の豊かさとは−アイルランドが語るもの
第 2週・定量調査と定性調査−量を計ることの重要性と、その意味を探るための格闘
・定点観測−変わること、変わらないことのきっちりした分離
第 3週・様々な実験−人間の不思議さ、面白さ
・サンプリングとパネル−調査の足元
第 4週・人から聞き出す−取材の面白さと危険さ
・仮説と検証−想像の広がりと分析の深まり
第 5章・世代を知るためのいくつかの試み−浅薄なマスコミに騙されないために
・好奇心ということ−すべての源
第 6章・言葉の価値−キャッチフレーズの存在意識
・最終的表現の重要さ−伝えるということ
第 7週・モノとココロの意味するもの−多面的思考力の涵養
・ライフスタイルということ−よく使われる言葉ではありますが
第 8週・散策調査−注意力と記憶力と表現力
・タウンウォッチング−データ釣り掘りの効果的利用
第 9週・都市と地方−都市がすべてだと思わない
・五感と情報−計れるものと計れないもの
第 10 週・マスコミ、メディアの論調分析−客観的情勢判断と批判
・白書を読む楽しみ−議論を想像する
第 11 週・生産者と消費者と生活者−成熟化と高度化のパラダイム
・時間意識と時間展開−時間を作ること、時間を使うこと
第 12 週・変化の好きな日本人−なぜデパートは賑わうか
・近くと遠く−微細変化の発見と壮大変化の展望
第 13 週・地図の魅力−眺めて出てくるもの
・例示とすりかえ−説得の技法
第 14 週・常識の嘘−太平洋戦争はどことの戦争?
・関係性の変化−集まる、離れる、連絡する
第 15 週・価格の決定−消費者の果たす役割
・環境変化が生活にもたらすもの−平坦社会の到来
テ キ ス ト
参 考 文 献
「平成モザイク消費」プレジデント社 博報堂生活総合研究所編
「『五感』の時代」プレジデント社 博報堂生活総合研究所編
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末にレポート提出とする。
他
− 302 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14205 担当教官 平工 一利
標準履修年次 1・2・3・4 単位 2 期別 後期
授業科目 コミュニケーション論特殊講義Ⅴ
曜日
月
時限
9・10
副 題 生活の中の<目で見るコミュニケーション>
前年度・次年度との関係
授業の内容
コミュニケーションは意志の「伝達」であって、一方的な「発信」ではない。発信された
情報は洪水のように身の回りに溢れているが、それがどこまで受け手に届いているのか疑問
である。
コミュニケーション成立の可否は、送り手と受け手の事情、メディアの特徴、送り方、受
取り方に左右されるが、本講義は、その内、副題にあるように「目で見るコミュニケーショ
ン」をテーマの中心に据えた。
講義は3分野に分けて行い、テーマの把握、発見を、サムネールによる実制作を含め、具
体的かつ体験的方法による学生参加型講義とする。教室を、知識を得るだけでなく、創造体
験の場としたいからである。
スケジュール
生活の中の<目で見るコミュニケーション>を以下の3分野により行う。
分野Ⅰ:広告のコミュニケーション
新聞・雑誌、テレビをメディアとした企業、商品の広告作品のコミュニケーションの
とりかたを具体的事例に基づいてその類型の発見と分析を行う。
分野Ⅱ:街中のコミュニケーション
街中に溢れるポスター、看板、サイン、を通じてその内容と伝達手法について考える。
さらに、建築デザインも含むスペースデザインが語りかけてくるモノについても言及
する。
分野Ⅲ:デジタル・コミュニケーション
インターネット、Eメール、携帯電話などのデジタル・メディアによるコミュニケー
ション、ならびにCG表現とアナログ表現の差異、特徴について考える
上記、各<分野>を下記により進行する。
(1)概論講義 → 課題の出題
(2)提出された課題によるテーマの発見
(3)実制作とその批評
(4)まとめ
また、3分野を通じ、各時限では「目で見るコミュニケーション」を習得するためのヒントと
なる<ワンポイント講義>を以下のスケジュールにより行う。
① リアルが変わる、② 瞬間コミュニケーション、③ 冷たい美人、④暗黙の了解、
⑤ 記号と伝達、⑥ 寡黙のチカラ、⑦ 共感と納得、⑧ 概念とキーワード、⑨ 内容と語り口、
⑩ ディテールの重要性、⑪ 笑えない冗談、⑫ ヘタ・ウマの魅力、⑬ 余白の美、
⑭ <新>のインパクト、等。
テ キ ス ト
参 考 文 献
博報堂生活総合研究所「情報生活」、誠文堂新光社「コピー年鑑」、
玄光社「コマーシャルフォト」、その他新聞、雑誌各紙誌
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
提出される課題の量と質、ならびに各分野別レポートによる総合評価
他
− 303 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14206 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論特殊講義Ⅵ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
16202 社会情報システムと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 14207 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 コミュニケーション論特殊講義Ⅶ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
16203 社会情報システムと共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 304 −
月
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 14208 担当教官 鈴木 嘉一
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 マス・コミュニケーション論特殊講義Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 映像文化論
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
2000 年を境にテレビが大きく変わる。デジタル化された衛星放送に民放各局が参入し、一
気に多チャンネル化するのに続いて、今の地上波テレビもデジタル化のスケジュールが決ま
り、関東圏では試験放送が始まるからだ。放送メディアの変革期を視野に入れながら、放送
の歩みやかつての名番組、優れた作り手の作品論などを通して、20世紀が生んだ映像文化
としてのテレビの過去・現在・未来を考える手がかりを示したい。放送の現場を10年以上
にわたって取材してきた新聞記者の立場から、具体的な語り口を心がけている。前年度の続
編的な講義計画を考えているので、前年度の履修者は歓迎したい。
スケジュール
今年度のテーマとしては次の各項目を考えているが、タイムリーな出来事が起こった場合
はそちらを優先させたいので、これは確定ではない。また、順番も変わる可能性がある。テ
ーマによっては、現場の人間を招き、対話する形式も考えている。
① 語り継ぐ放送史 ― NHKの「20世紀放送史」と民放連の「民放50年史」の編集
② 白黒テレビからデジタルテレビまで ― テレビ受像機の移り変わり
③ “坂の上”のアメリカ ― 60年代のアメリカ製テレビドラマの受容
④ あこがれのスターから身近なタレントへ ― 人気テレビタレント考
⑤ 高騰するスポーツ放送権料 ― スポーツのビックイベントと放送
⑥ アポロ月面着陸と連合赤軍あさま山荘事件 ― 技術革新と生中継の衝撃
⑦ ベトナム戦争と湾岸戦争 ― テレビは戦争をどう伝えてきたのか
⑧ 多チャンネル時代のローカル局 ― 民放ネットワークの現状と今後の課題
⑨ プロダクションの時代 ― テレビ番組の制作現場の構造
⑩ 山田太一論 ― 脚本家の世界
⑪ トレンディードラマの功罪 ― テレビドラマの潮流
⑫ 「NHK紅白歌合戦」今昔 ― 多様化・細分化する音楽状況
⑬ NHK教育テレビの独自性 ― テレビの教育・教養的機能
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
そのつど提示する。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートが中心
他
− 305 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14209 担当教官 石澤 靖治
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 マス・コミュニケーション論特殊講義Ⅱ
曜日
月
時限
7・8
副 題 アメリカジャーナリズムと日米関係
前年度・次年度との関係
授業の内容
アメリカジャーナリズムはどのような特徴をもっているのか、それがアメリカ国内の政治
状況にどのような影響を与えているのか、さらに日本との関係においてどのような状況をつ
くりだしているのかなどを説明していく。そのために、マスメディアの基本的な特質を国際
報道の観点から理解し直しつつ日本のマスメディアと比較することでその姿を明らかにし
ていく。マス・コミュニケーションの応用科目なので3年次が対象だが、2年次で履修する
学生はその点を認識しておくこと。スケジュールは下記のとおりだが、前後にずれたり項目
の分量が違ったりすることのある点を事前に了承されたい。
スケジュール
第1回 introduction:講義の全体像とこの講座の学問的な位置づけの説明
第2回 マスコミ論・ジャーナリズム論の基礎(1)
第3回 マスコミ論・ジャーナリズム論の基礎(2)
第4回 日米マスメディア論(1):日米メディア比較
第5回 日米マスメディア論(2):日米メディア比較
第6回 アメリカジャーナリズムの構造
第7回 アメリカジャーナリズムの議題構築
第8回 アメリカジャーナリズムと国民
第9回 日米関係と報道(1):戦後日米関係略史
第 10 回 日米関係と報道(2):国際報道のモデル
第 11 回 アメリカジャーナリズムの将来
第 12 回 Q&A
第 13 回 予備
テ キ ス ト
石澤靖治著『日米関係とマスメディア』丸善 1994 年
参 考 文 献
随時指示する。
関連科目履修条件
「マス・コミュニケーション論」を履修していることが望ましい。
成績評価方法
期末試験。授業への積極的な参加はプラス評価する。
そ
の
他
− 306 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14210 担当教官 齋藤 建作
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 マス・コミュニケーション論特殊講義Ⅲ
曜日
月
時限
5・6
副 題 放送、その送り手、受け手、内容の研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
社会の諸要素−例えば、政治・経済とか思想・学芸など−の中で、その重要性とそれに関
する研究との間のバランスを考えると、マス・コミュニケーション(情報の流通)という要
素は“研究過少”の現状にあると感じます。ことに放送については、研究者や研究そのもの
の量・質・研究態度など、どの側面でみても、社会の事態に比してかなり貧弱だといえるで
しょう。
講師自身は、NHKにおいて番組の制作に11年たずさわった後、研究に転じて8年目、
主に番組=放送内容の研究を行っている者です。この分野では、研究をどのように行うのか
=研究方法の不備が著しく“印象論者”と“事情通”がはびこっています。
こうした中にあって、放送の現場、研究者の立場から、講師自身が考えてきたことを、お
おむね以下のような項目(順不同)についてお話しようと思います。
−ただし、話の内容は、マスコミ研究界のスタンダードというより“私見”に類します。
スケジュール
メディアとその研究
受け手について
・放送研究の対象と方法
・人々の生活の中でのメディア
∼送り手・受け手・放送∼
∼国民生活時間調査について∼
・AVメディアとは
・番組改善研究の実際
∼西洋医学史からみた一断面∼
∼視聴者の意向を吸い上げる∼
・放送と教育・学習
∼学校放送・学習意識の調査∼
送り手について
内容について
・ある放送人 第一期生の生涯
・視聴率の内実と構造
∼講義のイントロにかえて∼
・内容分析の方法と実際
・放送の生いたちと現在
−日米テレビ(ニュース)の比較
・放送:ドメスティックなメディア
−大戦50周年報道の研究
∼各国のテレビ事情∼
・生活世界とメディアの関係
∼放送制作の虚実・要約とは何か∼
テ キ ス ト
特になし
参 考 文 献
特になし
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
レポート(「要約は可能か∼その原理と構造」という課題にする予定)
そ
講師は教育の専門家ではありません。共に考える意識をもって話を聞いてください。
の
他
− 307 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14211 担当教官 鈴木 高志
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 言語学特殊講義Ⅰ
曜日
火
時限
3・4
副 題 ことばとコミュニケーション
前年度・次年度との関係
授業の内容
人間がことばを話す、心理的な基盤について考察する。また、人間がことばを話し、理解
する際には、様々な知識が活用されているが、そういった知識とことばの関係についても検
討する。
テ キ ス ト
シャンク『人はなぜ話すのか』(新擢社)の予定
参 考 文 献
授業で指示
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
学期末にレポート
そ
の
他
授業科目番号 14212 担当教官 鈴木 高志
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 言語学特殊講義Ⅱ
曜日
火
時限
3・4
副 題 ことばとコミュニケーション
前年度・次年度との関係
授業の内容
会話に見られる法則性、規則性を分析する、「会話分析」の手法について論じ、どのよう
な結果が得られているかを紹介する。
テ キ ス ト
授業で指示
参 考 文 献
適宜指示する。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
レポート(予定)
そ
の
他
− 308 −
▲目次へ戻る
14301
授業科目番号 14302 担当教官 水野 博介
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論演習Ⅰ・Ⅱ
曜日
水
時限 7・8/9・10
副 題 さまざまな研究方法の基づく実証研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
参加者は、以下の①あるいは②のいずれか、あるいは関心によっては両方に取り組む。
① 調査 実際に学生あるいは一般人を対象にアンケート調査を行う
テーマ 1) 友人ネットワークと通信
2) 犯罪報道の影響
3) マンガ・アニメの影響
4) 過去における「情報生活」のスタイル
② 内容分析 テレビ報道や新聞・雑誌記事の内容分析を行う
テーマ 1) 犯罪報道
2) 広告・CM
スケジュール
夏休みまでに文献やデータをもとに勉強し、6月には調査や内容分析の準備を行い、夏休
みを利用して調査や内容分析を実施する。
テ キ ス ト
未定
参 考 文 献
未定
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点(出席・発表・発言)および調査や内容分析の最終報告書を総合する。
そ
2コマ連続の授業であり、基本的に両方に出席することを求めるが、事情によっては、登
の
他
録は1コマでもよい。また、地道な作業に耐える必要がある。
− 309 −
▲目次へ戻る
14303
授業科目番号 14304 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前期
授業科目 コミュニケーション論演習Ⅲ・Ⅳ
曜日
時限 集中(9 月)
副 題 実践・ジャーナリスト養成トレーニング
前年度・次年度との関係
授業の内容
98 年度マス・コミュニケーション論演習Ⅰ・Ⅱ、コミュニケーション論演習Ⅲ・Ⅳの発展(下記注を参照)
インターネットなど新しい電子ネットワークの登場や、メディア間の競争の激化など、い
まジャーナリズムの世界は大きく変わろうとしている。ジャーナリズムの問題点はすでに既
修済みとして、この演習では、新しい時代のジャーナリストに求められる視点や多様な技術
を体験的に学ぶ。リアルタイムの政治社会に関するトピックについて、編集会議を開き、取
材をし、記事やニュースを作り、チーム間で説得力を競うディベートを行う。
集中して作業を行うために、9月初旬(1日から7日までの予定)に約30時間(6時間
×5日を予定)の連続演習とする。Ⅲ・Ⅳの連続履修が条件。また、チームで作業するため、
途中参加・一部参加は不可、原則として欠席や途中退出は認められないので注意してほしい。
スケジュール
以下のスケジュールは、各日のⅢ・Ⅳをまとめて1回として組み立てている。
第1回 オリエンテーション、ジャーナリズムの要点−指導と解説
第2回 実習−編集会議
第3回 実習−取材と記事制作
第4回 実習−ディベート
第5回 実習−記事制作、フォローアップ
【注意事項】
① チームに分かれてデイベートを行うので、履修人数を制限する場合がある。
② 98年度平林の演習の既修者、および関連講義の既修者を歓迎する。
③ 取材源は主に、インターネットのウェブサイト、内外のメディア報道と、過去の報道
のデータベースなどである。海外の情報源にアクセスする意欲があり、原則としてイン
ターネットや商用データベースの利用経験者であることが望ましい。電子ネットワーク
利用については特に指導しないので既修者を優先する。
テ キ ス ト
Kevin O' Reilly & John Splaine, Critical Viewing, Critical Thinking Press & Software,
1996
参 考 文 献
遂次指示
関連科目履修条件
98年度平林のマス・コミュニケーション論演習Ⅰ・Ⅱ(ジャーナリズム)既修者、また
は、本年度の同演習の履修を原則的条件とする。最小条件として「マスコミ論 A]
既修とディベートへの参加意欲。
成績評価方法
出席と参加による総合評価、期末試験は実施しない。
そ
焦点を絞った実践的演習なのでかなりハード、集中演習の期間は時間的にかなり拘束され
の
他
る。
− 310 −
▲目次へ戻る
14305
授業科目番号 14306 担当教官 平林 紀子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前期
授業科目 マス・コミュニケーション論演習Ⅰ・Ⅱ
曜日
木
時限 3・4/5・6
副 題 映像で学ぶアメリカン・デモクラシーとジャーナリズム
前年度・次年度との関係
授業の内容
98 年度マス・コミュニケーション論演習Ⅰ・Ⅱ、コミュニケーション論演習Ⅲ・Ⅳの発展(下記注を参照)
メディア時代の政治、選挙、デモクラシーのプロセス、そして報道のあり方を、現実と同
時進行で観察することによって、そのダイナミズムを実感するための演習。98年度の「模
擬選挙キャンペーン」および「ジャーナリスト訓練」の演習の番外編として、映画やテレビ
ニュースから、リアルタイムのアメリカ政治とデモクラシー、政治コミュニケーションの状
況−たとえば、説得コミュニケーションやディベートの仕方、キャンペーンの方法やコンサ
ルタントの仕事ぶり、さまざまなメディアを駆使する戦略、著名なジャーナリストの仕事と
人生など−を学ぶ。「メディア政治」の多彩な側面を実感するために、映像資料から学ぶだ
けでなく、毎回の演習で特定のトピックについて毎回ディベート(陣営に分かれての討論)
を行う。Ⅰ・Ⅱの連続履修が条件。
スケジュール
以下のスケジュールは、各日のⅠ・Ⅱをまとめて1回として組み立てている。
第1回 オリエンテーション
第2回 「ディベート」手法の指導と解説
第3回 映画「ウワサの真相 Wag the Dog」(1998)、ディベート
第4回 テレビニュース「98年中間選挙の政治広告」、ディベート
以降、映画とテレビをトピックごとに組み合わせ、「見て、批評して、ディベート」を繰
り返す
【注意事項】
① チームに分かれてディベートを行うので、履修人数を制限する場合がある。
② 98年度平林の演習の既修者、および関連講義の既修者を歓迎する。
③ 映像資料の一部はアメリカのオリジナル資料(従って英語)であり、アメリカの政治
社会に関心のない人や英語のヒアリングが苦痛な人は、履修がむずかしい。
テ キ ス ト
Kevin O'Reilly & John Splaine, Critical Viewing, Critical Thinking Press & Software,
1996
参 考 文 献
遂次指示
関連科目履修条件
コミュニケーション論演習Ⅲ・Ⅳ(平林)への参加希望者は、原則として、98年度の平
林の演習のいずれか、または本年度のこの演習の既習を条件とする。
成績評価方法
出席と参加による総合評価、期末試験は実地しない。
そ
焦点を絞った実践的演習なのでかなりハード、新聞を日常読むこと、英語と日本語の文献
の
他
の予習が要求されます。
− 311 −
▲目次へ戻る
14307
授業科目番号 14308 担当教官 水野 博介
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 後期
授業科目 マス・コミュニケーション論演習Ⅲ・Ⅳ
曜日
水
時限 7・8/9・10
副 題 大衆文化の歴史と機能に関する研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
なし
日本を中心に大衆文化の歴史や機能について、文献および実際の作品を通じて研究する。
① マンガ ② 邦画 ③ 流行(ポピュラー)音楽 の各班に分かれて調べる。
スケジュール
10月から11月までは、文献やデータをもとに大衆文化について勉強し、12月以降は
各班あるいはグループごとに自主的な研究を行ってもらう。
テ キ ス ト
未定
参 考 文 献
未定
関連科目履修条件
成績評価方法
平常点(出席・発表・発言)および調査や内容分析の最終報告書を総合する。
そ
2コマ連続の授業であり、基本的に両方に出席することを求めるが、事情によっては、登
の
他
録は1コマでもよい。
− 312 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 14309 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 言語コミュニケーション論演習Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題 言語の多義性
前年度・次年度との関係
授業の内容
多義性とは一つの語や文などに二つ以上の意味が認められることを指す。これは言語一般
に通じる重要な性質の一つと考えらてれる。テキストは英語と日本語を対象に、多義性の分
類、多義的な表現の解釈のしかた、ことば遊びや広告や新聞記事など日常のコミュニケーシ
ョンにおいて多義性の果たす役割について解説している。
なお、テキストの前半は英語で書かれているが、それももともと日本の大学生向けなので
きわめて平易である。
スケジュール
受講者には、テキストを分担して発表してもらう。
1回につき、英語編・日本語編合わせて5∼6ページのペースで読みすすめていきたい。
テ キ ス ト
Joseph F. Kess/西光義弘、Cinguistic Ambiguity in Natural Language くろしお出版
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポートおよび授業への貢献度による。
他
授業科目番号 14310 担当教官 山中 信彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 言語コミュニケーション論演習Ⅱ
曜日
月
時限
5・6
副 題 言語の多義性
前年度・次年度との関係
授業の内容
前期の続きをやる予定だが、前期のテキストが早く終わってしまった場合には言語の意味
や使用法にかかわるテーマを扱っている何かほかのテキストを読む。
スケジュール
前期に準ずる。
テ キ ス ト
言語コミュニケーション論演習Ⅰを参照
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
前期と同じ
他
− 313 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15101 担当教官 高山 巖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 比較政治学A
曜日
火
時限
7・8
副 題 国際政治学特殊研究
前年度・次年度との関係
授業の内容
隔年授業(2000 年度は開講せず)
本年から従来の「比較政治学Ⅰ」(通年・4単位)を、「比較政治学A」(2単位:前期)、
「比較政治学B」(2単位:後期)に分け、それぞれ別個に履修可能な科目とする(Aのみ、
Bのみ、履修可)。Aにおいては、国際政治学説史上、論争点とされてきたいくつかのテー
マを取り上げ、Bでは一般政治学における主要な概念・命題・モデル等について検討する。
現在予定しているテーマ・項目は以下の通り(多少変更の可能性あり)。
A ・現代「国際社会」論争(アナーキー、国際的自然状態、国際協同過程)
・勢力均衡(バランス・オブ・パワー)と安全保障
・軍拡競争にかんするリチャードソン・モデル
・D.ミットラニイ=E.ハースと機能主義的国際統合論
・J.ガルトゥングと「構造的暴力論」
・ネオ・リアリズムと国際レジーム論(international regimes)
B ・権力の合法性と正当性
・主権論争(Ⅰ)−統治契約と社会契約
・主権論争(Ⅱ)−人民主権と国民主権
・近代化と人間−政治的アクターとしての「個人」の誕生
・近代化と政治体制(Ⅰ)−権威・伝統主義から絶対主義へ
・近代化と政治体制(Ⅱ)−リベラル・デモクラシー、大衆社会、全体主義社会
・現代デモクラシー論(polyarchy, consociational democracy を中心に)
テ キ ス ト
A、Bいずれにおいても、特定の教科書は使用しない。必要に応じて、授業の中で参考文
献を紹介し、また、プリント資料を配布する。
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末試験
他
− 314 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15102 担当教官 高山 巖
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 比較政治学B
曜日
副 題 一般政治学特殊研究
前年度・次年度との関係
隔年授業(2000 年度は開講せず)
授業の内容
比較政治学A参照
テ キ ス ト
比較政治学A参照
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末試験
他
− 315 −
火
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 15103 担当教官 吉田 康彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際協力論Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題 国際協力とは何か/その現状と課題
前年度・次年度との関係
授業の内容
継続履修が望ましい
国際協力論というのは新しい学問分野で、政府間協力のほかに、地方自治体、企業、
NGO(非政府組織)など非政府間の協力関係、そのあり方を考察します。二国間、多国間、
地域内、地球規模と範囲も多様で領域も政治、経済、技術、教育、文化と多岐にわたります。
これを系統的に整理しながら、「人間の安全保障」(Human security)という観念から、現
状と課題を実例に即して考えてみましょう。
スケジュール
以下のように柱を立てて順次学習して行きます。
(1)ODA(政治開発援助)の現状と課題/日本のODAの長所と短所/改善すべき点
は何か
(2)PKO(国連平和維持活動)の現状と課題/国連は何を達成してきたか/
多国籍軍と国連軍/日本の自衛隊参加の限界
(3)核廃絶のための国際協力の現状/NGOの役割/対人地雷廃絶の歩み
(4)貧困克服のための国連の努力/その栄光と挫折/草の根協力におけるNGOの役割
/人口抑制・保健医療サービスにおける国際協力の現状
(5)人権・人道分野における協力の現状/国際人権規約の履行状況/
アムネスティ・インターナショナル、その他人権NGOの活動
(6)地球環境保全に向けて/温暖化対策と汚染防止の努力/
企業・自治体・NGOの協力
(7)世界遺産・識字教育・ユネスコの活動/世界寺小屋運動の成果/
その他の Global issues‥‥
テ キ ス ト
吉田康彦『人類サバイバルの条件』(時事通信社)
参 考 文 献
世界銀行、UNDP(国連開発計画)、UNFPA(国連人口基金)、ユニセフ、
WNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などの年次報告、ODA白書、外交青書
関連科目履修条件
国際関係論演習Ⅳ(国際協力)も必ず履修すること。
成績評価方法
レポート、授業への参加、貢献度、発表、出席点で総合評価
そ
NGO、ボランティア活動への参加、海外研修の実践など大歓迎
の
他
− 316 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15104 担当教官 荒木 教夫
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前期
授業科目 国際機構論Ⅰ
曜日
副 題
木
時限
3・4
後期のみ集中講義
前年度・次年度との関係
重複履修不可
授業の内容
国際機構の全体像を、歴史的展開過程、構造、機能に焦点をあわせつつ概説します。
スケジュール
(1)国際機構の意義 (第1回)
(2)国際社会の組織化過程(第2回∼第4回)
(3)設立と解散 (第5回)
(4)構成国の地位 (第6回∼第 10 回)
加入、代表権、権利停止、除名、脱退
(5)構造 (第 11 回∼第 13 回)
機関、国際公務員
(6)意思決定方式 (第 14 回∼第 15 回)
(7)機能 (第 16 回∼第 23 回)
安全保障、人権保障
(8)国連改革問題 (第 24 回∼第 25 回)
(9)地域的国際機構 (第 26 回∼第 28 回)
テ キ ス ト
第1回目の講義の時に指示します。
参 考 文 献
必要に応じて指示します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
期末試験の成績によります。出席は当然のことです。
他
− 317 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15105 担当教官 菊池 努
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際政治史Ⅰ
前期
曜日
火
時限
3・4
副 題 グローバリゼーションの国際政治経済学
後期
集中(9月の弾力的運用期間)
前年度・次年度との関係
授業の内容
本授業は、伝統的な国際政治学が扱ってきた狭義の国際政治(政治と軍事)だけでなく、
経済(貿易や通貨・金融)を含む広義の国際政治(国際政治経済学)の発展の過程を扱う。
講義で扱う時期は主として第二次大戦後のおよそ50年間である。
講義でははじめに、今日の国際政治経済の主要な特徴をとりあげて解説する。キー・ワー
ドはいわゆる「グローバリゼーション」である。グローバリゼーションとはどのような現象
なのか、グローバリゼーションは国際政治経済をどのように変化させてきたのか、グローバ
リゼーションの国際政治経済の特徴とはどのようなものかを、具体的な事例を取り上げて検
討する。その際に、国際政治経済学の基本的な理論を紹介する。これを通じて、本講義の問
題意識と講義全体の見取り図を示す。次いで、通商、通貨、金融、国際安全保障、国際政治
経済と地域などの個別分野をつりあげ、今日の課題を過去を振り返りながら検討する。
本授業の目的は、国際政治経済の展開を「理論的に」理解することにある。
スケジュール
1.グローバリゼーションの国際政治経済学
(1)グローバリゼーションとはなにか
(2)市場と国家
(3)領土性、越境性、超領土性
(4)グローバル・イッシュー(環境、エネルギー、人口、労働移動、疫病、犯罪)
(5)国際協調の政治経済学:アナーキーと国際協調
2.通商をめぐる国際政治経済学
(1)戦後国際貿易システムの形成と変容
(2)国際貿易システムの現状(GATTからWTOへ)
(3)地域主義(地域経済統合)の国際政治経済学(アジア太平洋、欧州、北米、西半球)
(4)地域主義外交の展開
3.通貨を巡る国際政治経済学
(1)戦後国際通貨システムの形成と変容
(2)政策協調レジームの形成と変容
(3)ドル、円、ユーロ
(4)アジア通貨危機と国際制度
4.「開発」をめぐる国際政治経済学
(1)発展途上国と開発
(2)発展途上国と国際レジーム
5.国際安全保障の変容
(1)冷戦と国際安全保障
(2)グローバリゼーションと国際安全保障
(3)総合安全保障の概念
(4)自由化・地域協力と地域秩序の形成
6.日本と国際社会
(1)日本と主要国(日米、日中関係の展開など)
(2)日本と地域
(3)日本と国際レジーム
テ キ ス ト
テキストは特に指定しない。国連文献は授業の際に紹介するが、多岐にわたる諸問題を扱
うので、かなりの数の文献を丹念に読むことが求められる。
参 考 文 献
スーザン・ストレンジ「国際政治経済学入門」(東洋経済新報社、4000 円)は是非読んで
おいて欲しい。
関連科目履修条件
履修条件ではないが、政治学、国際関係論、国際経済学の基礎を学んでいることが望まし
い。
成績評価方法
授業への出席と前後期の試験の総合評価
そ
前期は毎週1回の通常の授業、後期は9月の集中講義期間中に行う。
の
他
− 318 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15201 担当教官 木村 寛
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論特殊講義Ⅰ(国際法)
曜日
木
時限
5・6
副 題 紛争解決と国際法
前年度・次年度との関係
授業の内容
特になし
国際紛争の平和的解決の確保に向けた国際社会の努力の歴史と成果、問題点と課題につい
て学ぶ。紛争解決の概念、紛争解決の歴史、集団的安全保障制度のもとでの紛争解決(国際
連盟、国連)、国際司法裁判所など平和的解決のほか、いわゆる強力的解決や人道法(戦争
法)についても可能な範囲でとりあげる。
テ キ ス ト
参 考 文 献
高野雄一『国際法概論(下)』弘文堂など
関連科目履修条件
国際法A、B既習者を対象とする。
成績評価方法
出席、随時のレポート等で総合的に判断する。参加人数によっては、試験を課すこともある。
そ
場合によって参加者の報告・討論を求める。
の
他
− 319 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15202 担当教官 大倉 正典
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論特殊講義Ⅲ(開発経済)
曜日
水
時限
3・4
副 題 開発経済論
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
途上国経済の特徴、経済発展モデル、途上国経済がかかえる国内的・国際的問題、及び経
済開発に向けた政府の役割について、下記のテキストに沿って学習する。
授業では、事前の予習を前提として、テキストの内容に関する質問やテキストで取り上げ
られている討議事項を議論することに重点を置く。初中級レベルの経済理論や最近の統計資
料に関する補足的説明も適宜行う。
なお、受講者と相談の上、最後の数回の講義を東アジアの経済開発に充てることも考えて
いる。
スケジュール
テキストの各章を1∼2回の授業で進めていく予定。
スケジュールの詳細は、第 1 回目の講義において説明するが、講義において取り上げる主
な項目は以下の通り。
1.序論:経済開発とは?
2.途上国経済の特徴
3.経済発展モデルと現実の経験
4.経済成長、貧困、所得分配
5.人口成長と経済開発
6.途上国における失業
7.都市化の問題
8.農村開発
9.教育と開発
10. 対外借入とマクロ経済運営
11. 輸入代替政策と輸出志向政策
12. 計画、市場、政府の役割
13. 金融システムと財政政策
(補 東アジアの経済開発)
テ キ ス ト
マイケル・P.トダロ『M・トダロの開発経済学』国際協力出版社
参 考 文 献
大野健一・桜井宏二郎『東アジアの開発経済学』、原洋之介『開発経済論』岩波書店、
寺西重郎『経済開発と途上国債務』東京大学出版会、など。
関連科目履修条件
必須条件ではないが、国際経済学の基礎を学習していることが望ましい。
成績評価方法
平常点(予習と授業での議論など)と年度末のレポートによる。
そ
経済開発における問題の所在やテキストの記述に関する疑問点を、事前の予習によって明
の
他
らかにしておくことが重要。
− 320 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15203 担当教官 南 義清
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論特殊講義Ⅳ(国際政治)
曜日
金
時限
9・10
副 題 国際政治
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修可
ヨーロッパ統合の中核をなす欧州連合(EU)は、現在、経済的には、共通農業政策およ
び共通通商政策をはじめ、域内市場統合をほぼ完成し、1999 年1月には、単一通貨ユーロが
導入され、また、政治統合の領域では、共通外交安全保障政策の形成をその重要な柱と位置
付けている。さらに、21世紀初頭には、加盟国が、中・東欧諸国に拡大することが確実に
なっている。したがって、現在、EUは国際関係論の行動主体の中でもっとも注目されるも
のとなっているといえよう。
本講義では、講義とゼミナール形式を併用しながら、EUの構造と機能をより深く、かつ
広く分析・考察し、激動する国際関係論の世界の本質の理解と受講生の主体的な学習態度・
洞察力を高めることを目的にしている。
スケジュール 1 国際関係論特殊講義Ⅳ ガイダンス
年間の講義計画と履修上の注意点について
2 国際関係論特殊講義Ⅳへの道案内 (1)
講義「欧州連合(EU)−その過去・現在・
未来−」
3 国際関係論特殊講義Ⅳへの道案内 (2)
課題と研究方法
4 ヨーロッパ統合の理念と運動 (1)
講義と受講生による報告(レジュメの作成、
プレゼンテーション、討議)
(以下同様の方法で運営していく)
5 ヨーロッパ統合の理念と運動 (2)
6 ヨーロッパ統合の理念と運動 (3)
7 欧州共同体(EC)・EUの歴史的展開 (1)
8 欧州共同体(EC)・EUの歴史的展開 (2)
9 欧州共同体(EC)・EUの歴史的展開 (3)
10 EUの政策決定構造と主要機関 (1)
11 EUの政策決定構造と主要機関 (2)
12 EUの政策決定構造と主要機関 (3)
13 EUの経済通貨同盟とユーロの導入 (1)
14 EUの経済通貨同盟とユーロの導入 (2)
15 EUに関する論文・レポートの書き方
テ キ ス ト
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
EUの共通農業政策 (1)
EUの共通農業政策 (2)
EUの域内市場統合
EUの対外関係 (1)−共通通商政策
EUの対外関係 (2)−開発協力政策 (1)
EUの対外関係 (3)−開発協力政策 (2)
EUの社会政策
EUと構成国国家との関係
EUの拡大
EUの共通外交安全保障政策 (1)
EUの共通外交安全保障政策 (2)
21 世紀のEU−Agenda 2000 (1)
21 世紀のEU−Agenda 2000 (2)
ヨーロッパ統合と国際統合理論
国際関係論特殊講義の課題と展望
(1)田中俊郎『EUの政治』岩波書店 1998 年
(2)最上敏樹『国際機構論』東京大学出版会 1996 年
(3)『日本 EU 学会年報』、『国際政治』、『国際問題』など所収の論文
参 考 文 献
(1)細谷千博・南義清共編著『欧州共同体(EC)の研究』新有堂 1980 年
(2)ジョゼフ H.H.ワイラー著 南義清・広部和也・荒木教夫訳著
『ヨーロッパの変容−EC憲法体制の形成』北樹出版 1998 年
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
講義における活動状況・試験・レポート・出席状況などを基準にして総合的に評価する。
他
− 321 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15204 担当教官 永田 雅啓
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 国際関係論特殊講義B(マクロ経済)
曜日
水
時限
副 題
前年度・次年度との関係
再履修不可
授業の内容
マクロ経済学を学びながら、アメリカ経済等について学ぶ。
スケジュール
第 1回
第 2回
第 3回
第 4回
第 5回
第 6回
第 7回
第 8回
第 9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
テ キ ス ト
Principles of Macroeconomics by N. Gregory Mankiw, the Dryden Press
Measuring a Nation’s Income
Measuring the Cost of Living
Production and Growth
Saving, Investment, and the Financial System
The Natural Rate of Unemployment
The Monetary System
Inflation: Its Causes and Costs
Open-Economy Macroeconomics: Basic Concepts
A Macroeconomic Theory of the Open Economy
Aggregate Demand and Aggregate Supply
The Influence of Monetary and Fiscal Policy on Aggregate Demand
The Short-Run Tradeoff Between Inflation and Unemployment
Five Debates over Macroeconomic Policy
参 考 文 献
関連科目履修条件
国際経済論A、Bを履修していることが望ましい(必須ではない)。
国際関係論特殊講義Ⅱと併せて履修することが望ましい(単独履修も可)。
成績評価方法
平常点(出席、予習、討議等)と毎回の小テストより評価。
(評価方法の詳細は第1回目の講義で示す)
そ
の
他
教科書は英文のため、最低限の英語能力が必要。
− 322 −
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 15301 担当教官 木村 實
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論演習Ⅰ(国際法)
曜日
木
時限
9・10
副 題 国際法演習
前年度・次年度との関係
授業の内容
前半はやや高度の内容の教科書を使用して、参加者全員が割り当てられた部分について報
告をし、それに基づいて議論をすることにより、国際法全般についての知識を共有のものに
するとともに、各自の問題意識を高める。後半は各自テーマを設定して小論文を書き、それ
に基づいた討論を行う。
テ キ ス ト
山本草二『国際法』有斐閣
参 考 文 献
関連科目履修条件
国際法A、B既習者を対象とする。
成績評価方法
報告、小論文によって判定する。
そ
当然のことながら、毎回出席することが前提となるが、さらに討論への積極的参加が要求
の
他
される。
− 323 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15302 担当教官 高山 巖
標準履修年次 1・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論演習Ⅱ
曜日
火
時限
5・6
副 題 ナショナリズム・エスニック紛争
前年度・次年度との関係
授業の内容
現代ナショナリズム運動の特徴は、多くの場合、運動の焦点が、かつてのように主権を統
合のシンボルとする〈国民国家(ネーション・ステート)〉そのものの拡張・発展に合わさ
れているというよりも、むしろ、〈国民国家〉内部の少数民族集団が、当該〈国民国家〉か
らの分離・独立を要求するという形をとっている点にある。これは、政治学者達が指摘する
ように、16−19世紀にかけて政治権力の手により恣意的に作りあげられた“国民国家”
の“虚構性”と“矛盾”が、まさに現代において暴露されつつあることを意味する。自国の
風土や文化・伝統にたいする素朴な郷土愛・祖国愛は、どこで、何を契機として政治権力と
結びついたのか? また、人間普遍主義と両立しうる筈の民族自決主義は、どこで偏狭な排
他主義的ナショナリズムへと変身していくのか?〈国民国家〉の“虚構性”とは何か?
授業ではヨーロッパを中心とする古典的ナショナリズム運動(16∼19世紀)から現代の
エスニック運動への変遷を主軸に、且つ、アイデンティティ理論や紛争理論の視点をも加え
つつ、これらの問いに取り組むことになる。我々一人一人の内部の「国民(ナショナル)で
あること」(特殊)と「人間(ヒューマン)であること」(普遍)の意識の源泉を問い直し、
それが「国際社会」並びに「人類社会」に対していかなる関係に立つべきかについて、演習
参加者各自が考えるきっかけとなるようにすることが授業の目標。
テ キ ス ト
B.アンダーソン『想像の共同体』、馬場伸也『アイデンティティの国際政治学』、
E.エリクソン『アイデンティティ』、丸山真男『日本のナショナリズム』、
参 考 文 献
梶田孝道『エスニシティと社会変動』、
K. Deutsch, Nationalism and Social Communication など。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
レポート(年 2 回)、出席、分担研究発表。
他
− 324 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15303 担当教官 永田 雅啓
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論演習Ⅲ(国際経済)
曜日
水
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
再履修可(ただし、隔年で同一の教科書を使うので隔年の重複履修は不可。学習のための参加は妨げない。)
国際経済学の標準的教科書を教材として出席者間の討議を中心に進める。国際経済学の理
論的な面と政策的な面に重点が置かれる。本年は、主として国際マクロ経済理論(国際金融、
為替理論等)を中心に学ぶ。なお、参加者全員は、毎週の講義日の前日までに電子メール(未
経験者には指導)で予習範囲での質問を出すことが義務づけられる。
スケジュール
第1−2回 Balance of Payments
第3−4回 Foreign Exchange Markets and Exchange Rates
第5−6回 Exchange Rate Determination
第7−8回 The Price Adjustment Mechanism with Flexible and Fixed Exchange Rates
第 9−10 回 The Income Adjustment Mechanism and Synthesis of Automatic Adjustments
第 11−12 回 Open-Economy Macroeconomics: Adjustment Policies
第 13−14 回 Prices and Output in an Open Economy: Aggregate Demand and Aggregate Supply
第 15−16 回 Flexible Versus Fixed Exchange Rates, the European Monetary System, and
Macroeconomic Policy Coordination
第 17−18 回 The International Monetary system: Past, Present, and Future
テ キ ス ト
International Economics 6th edition by Dominick Salvatore, Prentice Hall
参 考 文 献
国際経済学に関する英論文を配布
関連科目履修条件
国際経済論A、Bを履修していること(または履修中)が望ましい。
2年連続の履修は望ましい(特に国際経済での卒論希望者)。
成績評価方法
出席点(出席、予習等)と毎回の小テストにより評価。(評価方法の詳細は、第 1 回目の
講義で示す)
そ
の
他
教科書は英文のため、最低限の英語能力が必要。2年次生も履修可。
− 325 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15304 担当教官 吉田 康彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 国際関係論演習Ⅳ(国際協力)
曜日
月
時限
7・8
副 題 国際政治の現状と底流をさぐる
前年度・次年度との関係
授業の内容
前年度からの継続履修が望ましい。次年度も同様。
今年度もグローバル・ガヴァナンス(地球共治)という視点から、世紀末の世界で発生す
る緊急課題に、国家、人類、市民はいかに対処すべきかを考えて行きます。今年度は特に、
朝鮮半島、中東、東南アジア、ロシア、欧州に的を絞って、国際社会としての取り組みを論
じ、学生諸君と一緒に考えて行きます。今年度こそゼミらしい運営を導入し、討論形式を貫
きたいと思っています。
スケジュール
今年、日本からの視点で国際社会を揺がす事件、事象は次の通りです。
・EU(欧州連合)のユーロ導入
・ジュネーブ軍縮会議における核軍縮の歩み
・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)をめぐる緊張
・日米安保ガイドライン見直しによる周辺事態法成立
・日ロ平和条約交渉
・イスラエル総選挙
・日米首脳会談
・インドネシア総選挙
・G−8サミット(ケルン)
・APEC首脳会議(オークランド)
・地球温暖化防止締約国会議COP−5(ボン)
・マカオ中国返還
これらの動きを表面的に追いかけるだけでなく、底流をさぐり、背景を分析して、21世
紀の世界を展望してみましょう。昨年の中パ核実験、北朝鮮のミサイル発射(人工衛星打
ち上げ)のように予想もしなかった事件も必ず起きるに違いありません。
テ キ ス ト
毎日の新聞、テレビニュース、必読・必見
TIME、NEWS WEEK、『世界週報』(時事通信社)もお薦め。
参 考 文 献
吉田康彦『人類サバイバルの条件』(時事通信社)
『ブリタニカ国際年鑑』(TBSブリタニカ)『世界年鑑』(共同通信社)
関連科目履修条件 「国際協力論」(必ず)「原典講読」(なるべく)受講すること。
成績評価方法
発表、レポート、討論への参加、貢献度で総合的に評価。
そ
吉田の卒論指導を受ける4年生は必ず履修すること。
の
他
− 326 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 15401 担当教官 吉田 康彦
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 通年
授業科目 国際関係論原典講読Ⅰ
曜日
金
時限
3・4
副 題 英語による日本外交の分析
前年度・次年度との関係
授業の内容
特になし
3年ぶりに原典講読を再開します。前年度、当大学の客員研究員として滞在した英ニュー
カースル大学教授ラインハルト・ドリフテ博士の新書“Japan’s Quest for a Permanent
Security Council Seat”(未刊)をテキストに取り上げ、日本の国連外交、外国間外交を
分析します。同時に折りにふれて、英字新聞、英文雑誌の重要記事を講読します。
スケジュール
日本の国連加盟以来の日本外交の足跡を辿りながら、安保理改革、常任理事国入り、国
連憲章の旧敵国条項削除をめざしていかに努力してきたか、その間、国連はどのように
推移し変貌してきたかなどを英文テキストを読みながら一緒に考えて行きます。
受講生の皆さんに予め割り当てて予習してきて貰い、教室で発表して貰いながら、質
疑応答、討論をします。
この科目は通年で2単位にしかなりませんが、英語の読解力が飛躍的に向上すること
請け合いです。国連を理解し、外交を考えながら英語力の力をつけたい意欲的な学生諸
君の受講を期待しています。
テ キ ス ト
当方でプリントを用意します。
参 考 文 献
ラインハルト・ドリフテ『21世紀の日本外交』(近代文芸社)
吉田康彦『国連のしくみ』(日本実業出版社)
関連科目履修条件
吉田の「国際関係論演習Ⅳ」「国際協力論」も履修することが望ましい。
成績評価方法
教室での発表、質問、出席度などで総合的に判断します。
そ
国際協力論専攻の院生もなるべく履修してください。
の
他
− 327 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16101 担当教官 佐藤 敬三
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 システムサイバネティクス概論Ⅰ
曜日
木
時限
5・6
副 題 1960 年代までのシステムサイバネティクスについて
前年度・次年度との関係
授業の内容
下欄参照
サイバネティクスもシステム論も、20世紀の中頃に生まれ、成長発展をとげつつ今日に
いたっており、いずれも社会や人間の研究に新たな視点を提供しているが、さらに両者は次
第に結合を強めており、一括してシステムサイバネティクスと呼びうる状況になっている。
最近話題になっているオートポイエシス理論や複雑系研究などは、その流れにあるといえる
が、本講義はこれらの流れの源流である初期のサイバネティクスやシステム論を扱い、その
意図、基礎概念、原理などについて解説する。
なお、1970 年代から現在にいたる新しい流れについては、本講義と隔年交代で開講される
システムサイバネティクス概説Aでとりあげる。
スケジュール
第1回 機械論と有機体論、生命論パラダイムについて
第2回 サイバネティクスについて ウィーナー
第3回 〃 〃
第4回 〃 〃
第5回 〃 ベイトソン
第6回 〃 〃 、ドイッチュ
第7回 〃 アシュビー
第8回 〃 丸山孫郎
第9回 システム論について ベルタランフィ
第 11 回 〃 〃
第 12 回 〃 ケストラー
第 13 回 〃 チャーチマン
第 14 回 システムサイバネティクスについて
第 15 回 むすび
テ キ ス ト
テキストは用いず、プリントを配り、説明する。
参 考 文 献
ウィーナー『人間機械論』(みすず書房)
ベルタランフィ『人間とロボット』(みすず書房)
関連科目履修条件
システムサイバネティクス概説Aと関連しているが、どちらが先でもよいし、どちらか一
方だけでもかまわない。
成績評価方法
出席とテストを総合して評価する。
そ
積極的に関心をもって聴講するよう期待したい。
の
他
− 328 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16102 担当教官 余地 寛
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 システム哲学Ⅱ
曜日
火
時限
3・4
副 題 システムサイバネティクスの人と思想
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
システム哲学Ⅰでは、システム哲学の基礎的事項を授業内容とし、システム哲学Ⅱでは、
システム論とサイバネティクスに関わる思想家の思索の展開を学んでいく。
システムサイバネティクスは、目的論と有機体論の上に、その理論を展開しており、この
ことによって、科学の在り方をたえず問い直し、近代批判の視点を与えてきた。
本授業では、その論点が理解できるような概説を与え、さらに深い学習を進めていくため
の導入となることを目標とする。近代がはらむ閉塞状況を、これらの思想家たちの理論を通
して、とらえ、乗り越えていくことを自らの問題とし、取り組んでいってほしい。システム
サイバネティクスは、固定化した知識の上に成り立つ学問ではなく、困難な状況に対処して
いく智慧そのものを取り出した営みである。
スケジュール
第1回 システムサイバネティクスの基礎
第2回 ベルタランフィと一般システム論
第3回 一般システム研究協会の人々
第4回 ホワイトヘッドと有機体の哲学
第5回 ラズローのシステム哲学
第6回 クワインと全体論の哲学
第7回 ウィナーと目的論
第8回 ウィナーの科学観
第9回 サイバネティクスグループの人々
第 10 回 アシュビーのサイバネティクス
第 11 回 ニューサイエンスとシステム論
第 12 回 丸山孫郎のマインドスケープ
第 13 回 「生活形式」とポリフォニー
第 14 回 調整日
第 15 回 調整日
テ キ ス ト
なし(プリント配布)
参 考 文 献
村田晴夫『情報とシステムの哲学』文眞堂
伊藤重行『システム哲学序説』勁草書房
関連科目履修条件
システム哲学Ⅰおよび「システムサイバネティクス」の諸科目と関連するが、履修してい
なくてもよい。履修条件なし。
成績評価方法
中間試験および期末試験による。
そ
本授業は、欠席をしがちな学生には向いていない。
の
他
− 329 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16103 担当教官 仁科 弘之
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 言語システム論Ⅰ
曜日
月
時限
3・4
副 題 極小理論入門(a)
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
08101 英語学概論Ⅰを参照
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 16104 担当教官 仁科 弘之
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 言語システム論Ⅱ
曜日
副 題 極小理論入門(b)
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
08102 英語学概論Ⅱを参照
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 330 −
月
時限
3・4
▲目次へ戻る
授業科目番号 16105 担当教官 久保 悌二郎
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 情報社会論Ⅰ
曜日
木
時限
3・4
副 題 ネットワーク社会の人と暮らし
前年度・次年度との関係
授業の内容
重複履修不可
我が国で「情報社会」が語られて30年以上が経過する。60年代に登場した情報社会論
は、その系譜を辿ると、その時代その時代の社会経済発展と深いかかわりを持っていること
に気がつく。さらに、社会・経済構造の転換を押し進める政府の施策によって、その様相が
時代とともに変化していくことにも気がつく。
昨今のコンピューターとネットワークの急激な発展は、産業のみならず、人々のコミュニ
ケーション主体の生活様式にも大きな変化をもたらしている。と同時に、かつて人々が経験
したことのない、さまざまな社会問題をも生みだしている。情報通信技術(IT)の持つ革
新性が、デジタル・エージ・デジタル・エコノミーを現出させ、一層加速させようとしてい
る。これら情報社会の変容を、時事問題を通して概観していきたい。
スケジュール
第1回 「情報社会論」の系譜① 60年代「情報産業論」解題
第2回 「情報社会論」の系譜② 林雄二郎の「情報化社会」解題
第3回 「情報社会論」の系譜③ マハルプ、ポラトの言説解題
第4回 「デジタル経済」への道① 情報通信インフラNII,GIIの展開
第5回 「デジタル経済」への道② 電子商取引(EC)の世界
第6回 「デジタル経済」への道③ インターネット戦略
第7回 情報社会と情報通信制度・政策論① 日本・米国・欧州・アジア事情
第8回 情報社会と情報通信制度・政策論② 米国の通信法96、日本の事業法等
第9回 情報社会を支える情報通信産業① マルチメディア時代の情報戦略
第 10 回 情報社会を支える情報通信産業② 情報通信メガコンペティション
第 11 回 情報社会の光と影① インターネットと表現の自由
第 12 回 情報社会の光と影② 個人情報保護と情報公開
第 13 回 情報社会の光と影③ マルチメディア時代の知的所有権
第 14 回 総括
注)但し、時事問題が中心なので、優先順位、内容の変更もあり得る。
テ キ ス ト
久保悌二郎『マルチメディア時代の情報戦略』NHKブックス
参 考 文 献
そのつど紹介する。さらにインターネットのURLも紹介する。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
出席は重視する。レポートによる評価
そ
インターネットのWWWをブラウズできるようにしてください。
の
他
− 331 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16106 担当教官 都築 正信
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 技術と社会Ⅰ
曜日
火
時限
7・8
副 題 イギリス産業革命の成立
前年度・次年度との関係
授業の内容
西欧における前近代から近代社会への移行は世界的規模での生産と消費のシステムの変
化と相携えて行われた。ここでは17、8世紀のイギリス社会における生産技術の発展を通
して近代資本主義社会への変貌を論じたい。最初に、産業革命直前のイギリス社会の変化を
概観する。次いで生産の場から人間労働を劇的に削除することを可能にした動力業と近代工
業社会に基盤をなす鉄鋼業を取り上げる。これらの技術発展を背景として大量生産と消費を
伴った最初の工場制工業である綿工業がイギリスにおいて初めて出現する。そこから近代世
界に何が起きたのかが問題である。
スケジュール
第1回 農業社会における生産技術
第2回 産業革命以前のイギリス社会
第3∼4回 動力の革命:
第6∼7回 鉄鋼業の革新:
第8回以降 イギリス綿工業の成立と発展
テ キ ス ト
参 考 文 献
ウォーラスティン著、川北訳『近代世界システム』名大出版会
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
試験
他
− 332 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16107 担当教官 都築 正信
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 技術と社会Ⅱ
曜日
火
時限
7・8
副 題 アメリカンシステムの成立
前年度・次年度との関係
授業の内容
18世紀のイギリス産業革命はイギリスを農業社会から工業社会に移行させたが、現在の
工業先進国に見られる高度工業社会は19世紀後半のアメリカにおける産業の発展を基礎
としている。西欧は工業製品の生産技術ではアメリカに先んじていたが、衣料を除けば物質
の大量生産体制という事態はアメリカにおいて初めて出現した。ここではその背景を考察す
ること、量産技術が日本に及ぼした影響を論じることが目的である。
スケジュール
第1回 アメリカにおける植民と移民
第2回 農業国家としてのアメリカ
第3回 アメリカ綿工業の特徴
第4回 明治期における日本綿紡績工業の成立
第5∼7回 19世紀におけるアメリカンシステム型産業:銃器、時計、ミシンなど
第8回以降 ヨーロッパにおける自動車産業とフォードの革新
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 333 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16108 担当教官 岡部 恒治
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 数学イメージ論Ⅰ
曜日
水
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 16109 担当教官 岡部 恒治
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 数学イメージ論Ⅱ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 334 −
水
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 16110 担当教官 山口 征矢
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 生態学Ⅰ(植物環境科学)
曜日
金
時限
1・2
副 題 植物の生活とその背景
前年度・次年度との関係
授業の内容
陸上生態系を中心に、生態学の基礎概念、環境と生態系の構造、植物群落の生活及び構造、
維持、遷移、生産の機構等について講義する。また水界生態系についても陸上と対比しつつ
紹介する。
スケジュール
生態学とその領域
植物群落とその構造
植物群落の分布とその構造
植物の個体群動態
植物群落に機能
植物群落の遷移
植物と人間
テ キ ス ト
特に指定しない。講義時に必要な資料のプリントを配布する。
参 考 文 献
必要に応じ講議時に紹介する。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
期末試験による。
そ
の
他
− 335 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16111 担当教官 小川 瑞穂
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 現代の生物学Ⅱ
曜日
水
時限
1・2
副 題 生命・情報・調節
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
特に20世紀後半は生命科学が非常に躍進し、進展をみせた時代であるが、その反面今世
紀の科学文明の発展が地球環境について多くの問題を提起するに至った。生命現象は環境か
らの情報を処理することで成立し、生命を維持している。外部のみならず内部環境の変化を
如何に受け入れ、処理し、調節してゆくかを問題として取り扱う。更に最近の生命科学がも
たらした成果と影響を広く考察してゆきたい。
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
講義中にその都度参考図書を紹介するが、加藤勝「ホメオスタシスの謎」、朝倉哲彦(訳)
「脳のしくみとはたらき」、筏義人「環境ホルモン」(いずれもブルーバック)等を一読さ
れたい。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
出席も重視し、期末テストと共に評価する。
そ
高校で「生物」を履修していなくても、生物に興味があれば生命現象の理解と、その全体
の
他
的な把握は可能であろう。
授業科目番号 16112 担当教官 阿南 東也
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 政治システム論Ⅰ
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
09106 アメリカ研究と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 336 −
月
時限
5・6
▲目次へ戻る
授業科目番号 16113 担当教官 阿南 東也
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 政治システム論Ⅱ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
09107 アメリカ研究と共通
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
授業科目番号 16114 担当教官 関口 宏
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 エネルギー、エントロピー経済学
曜日
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 337 −
木
時限
7・8
▲目次へ戻る
授業科目番号 16201 担当教官 佐藤 敬三
標準履修年次 ①・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 科学論特殊講義Ⅰ
曜日
水
時限
5・6
副 題 近代科学革命をめぐる科学論について
前年度・次年度との関係 下欄参照
授業の内容
「科学論特殊講義」は、科学とは何かをさまざまな角度から分析することをめざし、Ⅰと
Ⅱを隔年で開講するが、Ⅰでは、とくに科学とは何かを考える上で科学の歴史をたどること
が重要であるという観点に立ち、17世紀の西洋の近代科学革命までを扱い、Ⅱは科学哲学
と関連させつつ、主として20世紀の現代科学を扱う。本年度はⅠを開講し、17世紀に近
代科学が確立されるまでの経緯、その成果と問題点などについて論じる。
スケジュール
西欧の科学を中心に、古代、中世、近代を対象とするが、あまり時代順に厳密にたどるこ
とをせず、前後に行きつ戻りつし、最近の話題などとも結びつけつつフレキシブルに講義を
進めたい。
テ キ ス ト
テキストは使わず、プリントを配り、それを素材に講義を進める。
参 考 文 献
伊東俊太郎『近代科学の源流』(中央公論社)
坂本賢三『科学思想史』(岩波書店)
関連科目履修条件
履修条件はとくになし。ⅠとⅡのどちらが先でもよいし、どちらか一方だけでもよい。
成績評価方法
出席状況とレポートを総合して評価する。
そ
特殊講義となっているが、内容はそれほど専門的ではなく、科学に関心をもつ学生を広く
の
他
対象としている。興味のもてる授業となるよう努めたい。
− 338 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16202 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 精神構造論特殊講義Ⅰ(コミュニケーション論特講Ⅵ)
曜日
月
時限
5・6
副 題 異常心理学における最近の動向
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
異常心理学(精神病理学)における、最近の興味深い動向を、それぞれの疾患についてと
り上げる。
スケジュール
第1回 異常心理学概論
第2回 〃
第3∼6回 分裂病をめぐって
第7∼9回 躁うつ病をめぐって
第 10・11 回 境界例をめぐって
第 12・13 回 強迫現象をめぐって
第 14・15 回 その他の神経症
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
レポートと出席(不定期)
そ
の
他
− 339 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16203 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 精神構造論特殊講義Ⅱ(コミュニケーション論特講Ⅶ)
曜日
月
時限
5・6
副 題 病跡学研究
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
病跡学とは精神的に傑出した歴史的人物の異常心理的、精神医学的伝記である。多くの天
才は重等な精神的偏?をもっていた。天才と偏?、創造性と異常性とは内的関連をもってい
るようにみえる。病跡学は両者の関連を生活史的に解明しようとするものである。
スケジュール
第1回 病跡学とは何であるか
第2回 予備的考察、異常心理学摘要
第3回 〃 、性格学摘要
第4∼6回 ポーの病跡
第7∼9回 カフカの病跡
第 10∼12 回 ヘルダーリンの病跡
第 13∼15 回 日本人作家の場合(泉鏡花、三島由紀夫 等)
テ キ ス ト
なし
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
レポートと出席(不定期)
そ
とり上げる作家の主要作品を読んだものに限る。
の
他
− 340 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16301 担当教官 佐藤 敬三
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 システムサイバネティクス演習Ⅰ
曜日
木
時限
7・8
副 題 システムサイバネティクスの初期の基本的成果
前年度・次年度との関係 下欄参照
授業の内容
本年度開講のシステムサイバネティクス概論Ⅰに合わせ、システムサイバネティクスのほ
ぼ 1960 年代までの初期の成果の中から、基本的著作や論文を選んでテキストにする。(シ
ステムサイバネティクス概説Aがシステムサイバネティクス概論Ⅰと隔年交代で開講される
が、そこで、システムサイバネティクス概説が開講される来年度は、システムサイバネティ
クス演習は 1970 年代から現在までの新しい成果からテキストを選ぶ予定)
スケジュール
はじめに基本的な解説をしたあとで、出席者の希望などを聞きつつテキストを選び、スケ
ジュールを立てる。
テ キ ス ト
未定
参 考 文 献
随時紹介する。
関連科目履修条件
履修条件や制限はもうけない。
成績評価方法
演習におけるレポートやディスカッションへの参加状況などを総合して評価する。
そ
とくになし
の
他
授業科目番号 16302 担当教官 佐藤 敬三
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 科学論演習Ⅰ
曜日
水
時限
7・8
副 題 科学哲学の基礎と問題点
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
科学論演習は隔年で開講される。本演習では、科学とは何かについて、今世紀中葉を中心
に強い発言権をもっていた科学哲学について、その基本理念、誕生と変遷、問題点と将来な
どについて考えることを通じ、今日の社会において科学のもつ意味、果すべき役割などにつ
いてのディスカッションを行う。
科学哲学の基礎についての理解をめざすが、さらに現実のさまざまな問題とも関連させ、
身近な問題として科学を捉えるようテキストを選びたい。
スケジュール
上記の主旨に沿った演習を進めるため、出席者の希望も聞きながら、適当なテキストを選
んで行くつもりで、あらかじめ一年分のスケジュールは決めていない。
テ キ ス ト
科学哲学の基本に関するテキストを中心に、適宣、補足資料を用意する。
参 考 文 献
クーン『科学革命の構造』(みすず書房)、内井惣七『科学哲学入門』(世界思想社)
関連科目履修条件
とくに予備知識などは求めない。
成績評価方法
演習でのレポート、ディスカッションへの参加状況などを総合して評価する。
そ
科学に関心をもつ学生の積極的参加を望む。
の
他
− 341 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16303 担当教官 都築 正信
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前・後
授業科目 科学哲学演習Ⅰ
曜日
月
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
私たちは言葉を通して自然を認識するわけだが、その過程はかならずしも単純ではない。
このことは近代自然科学の認識においてもよくあてはまるのである。古代ギリシャの世界に
あっても自然や人間とは何かを探求する問題はだいたいにおいて言葉をめぐる問題に帰着さ
れていた。認識はもちろん言葉とともに感覚経験と論理形式を土台として成り立つ。ここで
は、古代ギリシャから近代西欧に至る何人かの人々の思考を題材として、‘言葉の概念’と
‘感覚経験’と‘論理形式’という認識の三つの要素の相互関係を論じてみる。
スケジュール
前期:古代ギリシャにおけるものごとの探求をタレスの哲学的考察から始めてユークリッ
ドの演繹法の確立までを扱う。パルメニデス、ソクラテス、プラトン、アリストテ
レスらの考察を含める。
後期:近代自然科学の認識の特質が主題となる。ガリレオ、ニュートン、ダーウィンらの
自然認識には古代ギリシャにはない認識の論理構造が存在すると考えられるが、そ
のことを通して人間の言葉による認識のもつ意味を考えてみる。
テ キ ス ト
参 考 文 献
ラッセル『西洋哲学史』(みすず書房)
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 342 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16304 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 精神構造論演習Ⅰ
曜日
月
時限
7・8
副 題 異常心理学文献講読
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
以下の雑誌(月刊)のできるだけ新しい号から、異常心理学的に重要と思われる論文を取
り上げ、講読解説する。
American Journal of Psychiatry
British Journal of Psychiatry
Psychology Today
Der Nervenarzt
Levolution psychiatrique
テ キ ス ト
上記論文をコピーして配布する。
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
毎回担当する訳語とレポート
そ
の
他
授業科目番号 16305 担当教官 塚本 嘉壽
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 精神構造論演習Ⅱ
曜日
月
時限
7・8
副 題 異常心理学文献講読
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
以下の雑誌(月刊)のできるだけ新しい号から、異常心理学的に重要と思われる論文を取
り上げ、講読解説する。
American Journal of Psychiatry
British Journal of Psychiatry
Psychology Today
Der Nervenarzt
Levolution psychiatrique
テ キ ス ト
上記論文をコピーして配布する。
参 考 文 献
その都度指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
毎回担当する訳語とレポート
そ
の
他
− 343 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16306 担当教官 余地 寛
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 計算機演習Ⅰ
曜日
火
時限
3・4
副 題 社会現象の計算機シミュレーション
前年度・次年度との関係 本年度は、継続関係のない内容を扱う。
授業の内容
本年度は、計算機を応用した研究の基礎的訓練として、社会現象のシミュレーションを扱
う。これまでは、本授業は、情報リテラシーという面をも考慮してきたため、応用面に重点
を置くことができなかったが、教育体制の変化により、本年度からは、計算機応用を中心と
した授業内容とする。本年度はアプリケーションとして数式処理ソフトの Mathematica(R)
を用いる予定である。数式処理ソフトは、数式をグラフィクス表示するもので、社会科学系
の学生にとっては、習得必須のツールの一つである。本授業では、テーマ設定に合わせた形
で習得していくことになる。授業では、数式を扱い、数学や経済学の知識を必要とするが、
解説を加えて授業を展開するので、興味のある学生ならば、問題はない。抵抗感なく数式処
理ソフトが使えるようになることを授業の目標とする。なお、計算機環境が整備されていな
い場合には、表計算ソフトを代替とすることがある。本授業は、各回の積み重ねに基づいて
展開されていくので、欠席をしがちな学生には向いていない。また、キーボード入力を面倒
と感じる学生も適さない。
スケジュール
第1回 IDの交付、ガイダンス
第9回 最適化問題(2)
第2回 Mathematica 入門、確率分布
第 10 回 経済動学
第3回 交通モデル
第 11 回 成長と飽和
第4回 待ち行列
第 12 回 生存競争
第5回 推定と検定
第 13 回 カオス
第6回 意思決定理論
第 14 回 調整日
第7回 合意形成過程
第 15 回 調整日
第8回 最適化問題(1)
テ キ ス ト
なし(プリント配布)
参 考 文 献
河野・佐野『社会現象の計算機実験』中央大学出版部
浅利ほか『はじめよう経済学のための Mathematica』日本評論社
関連科目履修条件
社会情報システム論コースの学生の基礎技能養成のための授業である。
履修条件はないが、
2 年次の学生は共通教育科目の「情報基礎」の単位を修得していることが望ましい。
成績評価方法
出席点重視。コンピュータの経験は、初心者でも上級者でもよい。
各人の、課題に取り組む姿勢で評価。
そ
の
他
総合情報処理センターを使用する予定で、9 月中旬∼下旬に、センターにIDの申請を一
括して行います。その時期の掲示に注意してください。
− 344 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16307 担当教官 出口 弘
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会システム分析演習Ⅰ
曜日
時限
集中
副 題
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
本演習では、社会経済システムの複雑性をシステム的な分析手法によって明らかにしてい
きたい。特に体験的なゲーミングシミュレーションを用いることで、意思決定に関する様々
な複雑性や制度の持つ意義などを明らかにしていき、理論との関係を考察する。
テ キ ス ト
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 345 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 16308 担当教官 仁科 弘之
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 言語システム論演習Ⅰ
曜日
金
時限
3・4
副 題 形式意味論概説
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
文の意味とは何か。言語的意味は人間の心でどのように発生し、どのような過程をへて理
解されるのか。個体・動作/状態などの事物・現象と、これらを表現する固有名・動詞/形
容詞などの文法範疇との関係を記述する数学的枠組みを考えてゆこう。精緻な意味機構を瞬
時にかつ無意識に使いこなしているという事実にきっと感動し、人間の可能性を再発見でき
るでしょう。
スケジュール
講義に演習を加え、宿題も課す。能動的に問題を解いてほしい。年間でおおよそ以下の話
題を扱う。
意味論入門/命題・述語論理/句構造文法と変形文法/翻訳規則/モデル理論(Ⅰ)/
否定と接続詞/集合と関数/タイプ文法/他動詞、副詞/能動文と受動文/ラムダ計算/
等位接続/数量表現/量化/一般量化詞/作用域の多義性/時制と相/時制論理/
可能世界/モデル理論(Ⅱ)/内包論理学、等。
テ キ ス ト
R. Cann: Formal Semantics その他
参 考 文 献
文献解題を配布し、随時紹介する。
関連科目履修条件
言葉のメカニズムや計算機に興味をもつ人。前提知識は問わない。
成績評価方法
通年 2 回のレポートと課題に平常点を加える。
そ
の
他 テキストを読みかつ熟考し、不屈の思考力を発揮してほしい。これが可能なら文法的/数学
的思考/英語が苦手でも構わない。補助教材を大量に配布するので活用すること。頭の中に
手を突っ込んで、脳味噌を逆回転させるような面白い経験ができるでしょう。
− 346 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20101 担当教官 花崎 泰雄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 東南アジアの政治と社会Ⅰ
曜日
水
時限
7・8
副 題 東南アジアの政治と社会入門
前年度・次年度との関係
授業の内容
1999 年度は前期の東南アジアの政治と社会Ⅰで「東南アジアの政治と社会入門」、後期の
同Ⅱで「東南アジアにおける民主化」をあつかいます。前期ではいくつかのトピックをかけ
足で見てまわりますが、これは東南アジア地域のおおざっぱな感触をつかみ、この地域がも
つテーマになじんでいただくねらいからです。後期では、東南アジアにおける民主化に焦点
をあて、フィリピン、タイ、インドネシアにおける民主化の過程を詳しく追います。
スケジュール
第1回 はじめに
第9回 経済発展の光と影
第2回 東南アジアという世界
第 10 回 東南アジアの華人
第3回 東南アジアにおける権力
第 11 回 新中間層と政治変化
第4回 言語とナショナリズム
第 12 回 統合、反乱、分離
第5回 開発と抑圧
第 13 回 メディアと政治
第6回 権力と腐敗
第 14 回 まとめ
第7回 軍と政治
第8回 宗教と国家
テ キ ス ト
使いません。各回プリントを配布します。
参 考 文 献
授業の際紹介します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席とレポート
他
− 347 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20102 担当教官 花崎 泰雄
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 後期
授業科目 東南アジアの政治と社会Ⅱ
曜日
水
時限
7・8
副 題 東南アジアにおける民主化
前年度・次年度との関係
授業の内容
スケジュール
第1回 はじめに
第8回 タイにおける民主化
<1992 年5月の反スチンダ・民主化
第9回 運動を中心に>
第2回
第3回
フィリピンにおける民主化
<1986 年2月革命を中心に>
第 10 回
第5回
第 11 回 インドネシアにおける民主化
<1998 年5月政変にはじまる
ポスト・スハルト期の政治過程を
第 12 回 中心に>
第6回 タイにおける民主化
第 13 回
第4回
<1992 年5月の反スチンダ・民主化
第7回 運動を中心に>
第 14 回 まとめ
テ キ ス ト
使いません。各回プリントを配布します。
参 考 文 献
授業の際紹介します。
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
出席とレポート
他
− 348 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20103 担当教官 花崎 泰雄
標準履修年次
授業科目 日本語論文作成法Ⅰ
留学生のみ
曜日
単位 2 期別 前期
金
時限
3・4
副 題 社会科学系論文の書き方
前年度・次年度との関係
授業の内容
学部や大学院レベルの学位論文から専門家の学術論文まで、いくつかの分野の社会科学論
文を参考に、論文の構成・文章法を学びます。また、実際に、小論文を書いてみることで正
確・明晰・説得力のある文章表現を身につけます。
スケジュール
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
論文を読むのは誰か
―日本語のレベルのついて
論文の作法と無作法①
第 10 回
―論理の流れと構成
論文の作法と無作法②
プリントで用意します。
参 考 文 献
その都度紹介します。
関連科目履修条件
の
―文章は短く、むだな形容はつつしむ。
言葉を選ぶ
―引用、文献目録
新しい発見は何か
―過去に同じようなテーマで行われた研究を 第 12 回 意見を求める。
レビューする。自分の仮説を見つける。
材料を集める
―文献検索法、観察、取材、インタビ 第 13 回 まとめ
ューのしかた
良い材料、悪い材料
―集めた材料を吟味し、使えるものと使 第 14 回
えないものを区別し、メモをつくる。
設計図をつくる
―仮説、証明、結論の概略をつくる。各章の組み立 第 15 回
てを考え、集めた材料をどこで使うかを決める。
テ キ ス ト
そ
肥満体の文章を避ける
―用語を定義し、誤解を避ける。
書き直す
第 11 回 ―推敲によって論点がとぎすまされ、
説得力が強まる。
第8回 最初の1行を書き始めてみる。
成績評価方法
第9回
出席と小論文
他
− 349 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20104 担当教官 木阪 貴行
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 社会思想史
曜日
火
時限
1・2
副 題
前年度・次年度との関係 重複履修可
授業の内容
ヨーロッパの社会思想を近代に重点をおいて縦断する。
具体的に扱う内容については以下のスケジュールを参照のこと。
スケジュール
以下のように進める。授業回数の正確な割り振りは未定。
導入―「社会思想史」という科目の特殊性/日本における「社会」の受容/
この授業の立場
本論―プラトンとアリストテレス:「ポリス」としての社会の諸相
アウグスティヌス:「神の国」と「地上の国」
ルター:宗教思想家としてのルターも社会的存在である/聖と俗の構造転換(1)
スピノザ:神学を論ずることは政治社会を論ずることであった/聖と俗の構造転換(2)
ホッブズ:道徳なき正義を創製する人間と神の手
ロック:社会的存在者としての人格
ヒューム:社会的フィクションとしての自我
カント:実定性と啓蒙の理念/理念と現実(1)
ルソー:「人が人となる行為」としての社会契約
ヘーゲル:社会と国家/現実的なものとは何か/理念と現実(2)
マルクス:労働する人間の弁証法/疎外/理念と現実(3)
20世紀:ヨーロッパの没落/支配の装置/同時代を忘却し、過去を想起する20世紀
展望―「社会」という観点の限界:社会と自然、そして環境/社会史と自然史と/
死すべき人間の自然性
テ キ ス ト
使用せずにプリントを使う。
参 考 文 献
開講時及び随時に指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
授業回数の 2/3 以上の出席と前後期のレポート(小論文)の提出を足切り条件とする。
この条件のもとに、小論文の評価を成績とする。
そ
の
他
特になし
− 350 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20105 担当教官 大塚 英樹
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 ギリシア語Ⅰ
曜日
金
時限
7・8
副 題 ギリシア語初級文法
前年度・次年度との関係 なし
授業の内容
古典ギリシア語(前5−4世紀にアテナイで用いられ、後に古代ギリシアの標準語となっ
たアッティカ方言)を初歩から学び、平易な散文であれば辞書を用いて読みこなせるように
なるだけの力を養成する。
スケジュール
初回はオリエンテーションを行う。
文法解説が終わりしだい、プラトン・クセノフォンなどの抜粋を読み始める予定だが、詳
しくは未定。
テ キ ス ト
オリエンテーションの際指示する。
参 考 文 献
オリエンテーションの際指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席および期末試験(場合によってはレポート)
そ
の
他
− 351 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20106 担当教官 大塚 英樹
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 ラテン語Ⅰ
曜日
金
時限
5・6
副 題 ラテン語初級文法
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
古代ローマの言語であり、ローマ帝国滅亡後も長きにわたって、ヨーロッパ知識人の公用
語でありつづけたラテン語の文法を初歩から学び、平易な散文であれば辞書を用いて読みこ
なせるようになるだけの力を養成する。
スケジュール
初回はオリエンテーションを行い、ラテン語とはいかなる言語であるのかを説明する。
2回目以降は、テキストを毎回1章ずつ進んでいく予定。
文法の解説が終わりしだい、キケロ・カエサルなどの名文の抜粋を読みはじめる。
テ キ ス ト
中山恒夫「標準ラテン文法」白水社 1987
参 考 文 献
オリエンテーションの際指示する。
関連科目履修条件
なし
成績評価方法
出席および期末試験(レポートの場合もあり)
そ
の
他
− 352 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20107 担当教官 美馬 のゆり
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 2 期別 前期
授業科目 情報処理1
曜日
火
時限
5・6
副 題 コンピュータを利用した調査・研究・プレゼンテーション技法
前年度・次年度との関係 重複履修不可
授業の内容
本授業では、総合情報処理センター実習室(3)(4)において、コンピュータを利用した演
習を行う。ここでは、コンピュータを道具として利用し、レポート・論文を執筆するための、
問題の設定や研究の方法、結果の処理方法、考察の方法、レポート・論文の書き方について、
講義や関連文献の講読も行う。
さらに調査した内容を効果的に伝える表現の技法についても、
コンピュータを利用しながら行う。
スケジュール
第1回 オリエンテーション コンピュータの基本的操作
第2回 プレゼンテーション用ソフトウェアを利用した自己紹介の作成
第3回 プレゼンテーション用ソフトウェアを利用した自己紹介の作成
第4回 自己紹介 発表会
第5回 アウトラインプロセッサを利用した論文作法
第6回 内容作りのための材料集め(発散的思考)
第7回 整理した材料をもとにしての発散的思考と収束的思考
第8回 材料を関係づけて考えをまとめる(収束的思考)
第9回 主題の表現
第10回 以降最終回まで 批評および推敲の繰り返し
テ キ ス ト
樺島忠夫、佐竹秀雄著『新文章工学』(三省堂)
木下是雄著『レポートの組み立て方』(筑摩書房)
参 考 文 献
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
授業への出席状況、授業での発表・発言・中間および期末レポートを総合して評価する。
そ
の
他
− 353 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20108 担当教官 村上 征勝
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 統計学Ⅰ
曜日
金
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
自然科学の分野のみならず人文社会科学の分野においても、データに基づく統計的な考え
方の重要性が再認識されつつある。すでに統計的手法が用いられている経済学、経営学、社
会学、心理学に加え、近年、計量文献学、計量言語学、計量歴史学、情報考古学、など統計
手法を導入した新しい研究分野が開拓されつつある。この講義では、人文社会科学の分野に
必要な基本的な統計手法について紹介するが、文系の学生が対象なので、数学的な議論は最
小限にして、統計的なものの見方、考え方、基本的な統計量、統計分析法のからくりを中心
に説明する。また講義で紹介した手法の理解を深めるために、実際の統計分析の例を紹介す
る。なお具体的な講義内容及び実際の統計分析の例についてはシラバスを参照していただき
たい。
スケジュール 第1回 統計のウソについて
第2回 統計的なものの見方の重要性
第3回 データのまとめ方 1 平均値、モード、メジアン
第4回 データのまとめ方 2 分散、標準偏差
第5回 統計分析の実例① 文献の真贋判定と著者の推定
第6回 データの出方に関する仮定 二項分布
第7回 データの出方に関する仮定 正規分布
第8回 データの標準化と偏差値
第9回 部分情報から全体を推測するためのデータの取り方 1 無作為抽出法
第 10 回 部分情報から全体を推測するためのデータの取り方 2 無作為抽出の演習
第 11 回 統計分析の実例② データのみる日本人のものの考え方の変化
第 12 回 部分情報から全体を推測するためのデータの取り方3 無作為抽出法、層別抽出法
第 13 回 部分情報から全体を推測するための統計手法 1 平均値の区間推定
第 14 回 部分情報から全体を推測するための統計手法 2 比率の区間推定
第 15 回 部分情報から全体を推測するための統計手法 3 平均値に関する検定
第 16 回 統計分析の実例③ 考古学、歴史学の分野における応用
第 17 回 部分情報から全体を推測するための統計手法 4 比率に関する検定
第 18 回 部分情報から全体を推測するための統計手法 5 適合度の検定
第 19 回 部分情報から全体を推測するための統計手法 6 クロス表の検定
第 20 回 クロス表の検定の演習
第 21 回 統計分析の実例④ 大学院入試における性差別の有無-カリフォルニア大学バークレー校の場合第 22 回 変数間の関係を調べる 1 相関係数
第 23 回 変数間の関係を調べる 2 回帰分析
第 24 回 データに基づく意志決定 1 損失関数
第 25 回 データに基づく意志決定 2 ベイス的考え方
第 26 回 統計分析の実例⑤ ハリケーンの制御に関する意思決定
第 27 回 予備(演習)
テ キ ス ト
講義の時に指示する。
参 考 文 献
講義の時に指示する。
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
試験(あるいはレポート)と出席点等で評価するが、努力した者が良い成績となるよう配慮する。
そ
の
他
− 354 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20111 担当教官 島村 礼子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 英語学演習Ⅰ
曜日
金
時限
7・8
副 題 心理言語学入門
前年度・次年度との関係 関係なし
授業の内容
心理言語学(Psycholinguistics) とは、端的に言えば、言語を通して、われわれ人間の
脳(brain)の機能と構造を明らかにしていく学問領域であるといえる。この目標を達成す
るために、本授業では、母語の習得のプロセス、異常な環境で育った子供の言語発達、言語
障害、言語と脳、ピジン語・クレオール語、言語の理論的研究など、さまざまなトピックが
取り上げられることになろう。
授業では、下記のテキストの他、やはり心理言語学入門の文献として定評の高い Jean
Aitchison 1998, The Articulate Mammal: An Introduction to Psycholinguistics
(第4版)からも適当な箇所をプリントして、講読する。さらに、日本語で書かれた文献も
プリントして配布の予定。本授業では、心理言語学の理解を深めるだけでなく、授業科目(「英
語学演習Ⅰ」)の性質上、英語の講読も重視するので、テキストを予めていねいに読んだ上
で授業に臨むこと。
スケジュール
前期
下記のテキストの Part 1 と Part 2 (pp.3-98)、ただし Chapter 7 は除く
後期
下記のテキストの Part 3 と Part 4 (pp.-222)、ただし Chapter 15 は除く
時間の都合でテキストを精読することはせず、テキストの内容にそって、予め配布するプ
リントの示された問題に答える形式で授業を進める。前期、後期とも、上に示したスケジュ
ールに従ってテキストを読むだけではなく、「授業内容」の欄に示した Aitchison(1998)
からの抜粋や、その他のプリントも使用の予定。
テ キ ス ト
Ray Jackeindoff 1993, Patterns in the Mind: Language and Human Nature
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
平常点(発表、発言を含む)、レポート
他
− 355 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20112 担当教官 上野 和昭
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 音声言語・文章表現Ⅰ
曜日
水
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
前期は、文章・談話(テキスト・ディスコース)の成り立ち、しくみ、まとまりについて、
教科書に従って検討を加える。後期は、朗読の音声についても考察する。
テ キ ス ト
教科書:佐久間まゆみ・杉戸清樹・半澤幹一編『文章・談話のしくみ』おうふう(¥2100)
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
他
− 356 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20113 担当教官 中村 泰治
標準履修年次 ①・2・3・4 単位 4 期別 通年
授業科目 経済学概論
曜日
水
時限
3・4
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
市場経済ないし資本主義経済とは、どのような特徴をもった経済機構なのであろうか。経
済学とは学派を問わずこうした問いに答える学問である。本講は、有力な学派であるマルク
ス派とくに宇野理論の立場から、こうした課題をもつ経済学への入門を促そうとするもので
ある。それゆえ本講では、新旧の古典派やケインズ派などの他の有力な学派の市場観や資本
主義観との違いを明確にさせながら、市場経済とはそもそも何であり、資本主義経済とは一
体どのような仕組みをもって動いているのかを、できるだけ分かりやすく概括的に説明して
行くことにする。
スケジュール
講義は全体を4つの部分に分けて論じていくが、各部分の主な論点はおよそ次の通りであ
る。
(1)経済と経済学。経済一般と市場経済との違いを明らかにした後、市場経済の方
が経済学の研究対象であることを明らかにする。
(2)資本主義経済への理論的アプローチ。資本主義経済の基本的仕組みを理解する
には、まず純粋な資本主義経済を想定する必要があることを述べて、その理論
的な分析を行う。
(3)資本主義経済への歴史的アプローチ。資本主義経済がどのようにして発生し、
その機構を確立し、変質してきているかを歴史的に分析する。
(4)資本主義と経済学。資本主義経済に対し、そのメリットとデメリットを主要な
経済学派がどのように考えてきたかをいま一度ふりかえりながら、マルクス派
の経済学の特徴を再確認する。
テ キ ス ト
テキストはとくに使用しない。
参 考 文 献
馬渡尚憲編『経済学の時代』昭和堂 1995 年、
柴垣和夫編『経済学』大蔵省印刷局 1995 年
関連科目履修条件
マルクス派の経済学に属するような科目はすべて関連科目といってよいが、とくに理論的
アプローチの部分は直接には経済原論や経済学史などに関連しているし、歴史的アプローチ
の部分は、経済史はもちろん先進資本主義国の歴史分析や現状分析を主内容とする科目に関
連している。履修の条件はとくにないが、できるだけ出席すること。
成績評価方法
講義の理解度を計るために、記述式のテストを学期末に 1 回する予定である。
そ
概括的な説明が多くなると思われるので、興味をもった部分があれば、たとえば先にあげ
の
他
た馬渡編『経済学の現代』や柴垣『経済学』などで、それに該当する個所を読んだり、そこ
で示されている「参考文献」を手がかりにして、自分で進んで勉強してもらいたい。
− 357 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20114 担当教官 森 長秀
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 前期
授業科目 公法・私法概論
曜日
金
時限
7∼10
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
本講義は、法と法律の概括的な理解と知識を得ることにより、「法とは何か」という問題
に対する答えの探究と、本学科における法律科目を履修する上で必要な法律知識の修得およ
び法的感覚の涵養を行うことを目的とする。
スケジュール
以下のような内容について、限られた時間のなかでできるだけ多くの問題について概説し
たい。
「法規範の概念・分類・存在形式」
「憲法の概略」
「民法その他の法律(刑法・訴訟法など)の概略」
「司法制度」
ただし、上記のような抽象的な概論にとどまらず、できるだけ身近な問題やトピックを採
り上げて、法律的な観点から受講者と共に検討したいと考えている。その意味で、受講者に
も「自ら考え、判断する」という姿勢を持ってもらいたい。具体的テーマとしては、昨年度
も扱ったもの、そうでないものなど概ね以下のものを考えているが、受講者からの意見も採
り入れた上で、順番・構成も含めて決定したい。
「死刑制度の是非」
「安楽死・尊厳死と自己決定権」
「臓器移植法」
「政教分離と靖国神社」
「表現の自由」(報道の自由とプライバシー)
「情報公開法」
「民法(家族法)改正について」(夫婦別姓・親子関係・再婚禁止期間など)
「多重債務者とカード破産」
「憲法9条・安保条約・沖縄」
「陪審制度・参審制度」
昨年同様、裁判の傍聴(任意参加・7月を予定)も行うつもりである。
テ キ ス ト
(昨年度と同じ)
参 考 文 献
(昨年度と同じ)
関連科目履修条件
(昨年度と同じ)
成績評価方法
そ
の
他
六法(小型のものでよい)を必ず持参のうえ受講すること。教室内における最低限のマナ
ーを守ること。なお講義その他に関する質問等は、Eメールでも受け付けている。
メールアドレス:fwip6480@mb.infoweb.ne.jp
− 358 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 20115 担当教官 西川 敏之
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 政治学概論
曜日
金
時限
7・8
副 題 現代政治の諸問題
前年度・次年度との関係
授業の内容
この授業の目的は、学生諸君が現代政治を理解し分析できる能力を養うことです。政治学
における基本的な概念やテーマを中心に講義を進めます。また、最近の日本政治・国際政治
の状況などについてディスカッションもしたいと考えています。
スケジュール
前期は、政治学の基本的概念、テーマ、分析方法を中心に講義を進めます。
後期は、現代政治が直面する諸問題を比較政治、国際政治の視点から分析していきたいと
思います。
テ キ ス ト
阿部齊『政治学入門』岩波書店 1996 年
参 考 文 献
授業中に指示
関連科目履修条件
特になし
成績評価方法
成績は授業と定期試験から総合的に判定します。
そ
の
他
− 359 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 29001 担当教官 愛場 百合子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 スペイン語Ⅰ(初級)
曜日
金
時限
5・6
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
スペイン語を初めて学ぶ人を対象とする授業です。初級文法をふまえて「読む・聞く・話
す・書く」という言語の基礎的な四技能をバランスよく習得することを目標とします。その
ために、授業では、日常的・実用的な重要表現を重点的に繰り返し学習し、テープやビデオ
などを援用して進めて行く予定です。文法はスペイン語の要である動詞、特に基本となる現
在形の動詞の形を完全にマスターすることを重点に置くことになるでしょう。
スケジュール
以下の授業計画は大体の目安ですので、多少変更することがあります。
4月 オリエンテーション、アルファベットおよび発音、名詞、冠詞
5月 形容詞 規則動詞(1)
6月 規則動詞(2) 指示詞
7月 不規則動詞(ser と estar)
9月 不規則動詞(1)
10 月
不規則動詞(2) 所有詞
11 月
不規則動詞(3) 代名詞(目的格および前置詞格)
12 月
再帰動詞 比較表現
1月 まとめ
テ キ ス ト
「ようこそスペイン語の世界へ」、宮本博司著、大学書林、1600 円
参 考 文 献
「新スペイン語辞典」、カルロス・ルビオ、上田博人著、研究社、5000 円
関連科目履修条件
成績評価方法
成績は、授業と定期試験から総合的に判定します。
そ
授業には必ず予習をして臨み、積極的に参加するようにして下さい。
の
他
− 360 −
▲目次へ戻る
授業科目番号 29002 担当教官 愛場 百合子
標準履修年次 1・②・③・④ 単位 4 期別 通年
授業科目 スペイン語Ⅱ(中級)
曜日
金
時限
7・8
副 題
前年度・次年度との関係
授業の内容
原則として、既にスペイン語Ⅰ(初級)を履修した学生を対象とします。前年度学習した
ことを踏まえ、引き続き文法の基本的事項の一通りを終了し、さらにスペイン語の理解を発
展させて行くことを目標とします。初級スペイン語と同様に「読む・聞く・話す・書く」と
いう言語の基礎的な四技能をバランスよく習得できるよう授業を進めますが、とりわけ会話
表現や講読に重点を置く予定です。
スケジュール
以下の授業計画は大体の目安ですので、多少変更することがあります。
4月 復習 現在完了形
5月 過去形(点過去と線過去)
6月 未来形(未来と過去未来)
7月 接続法
9月 命令表現
10月 まとめ
11月 講読(1)
12月 講読(2)
1月 講読(3)
テ キ ス ト
「コミュニケーションのためのスペイン語」、坂東省次 他著、第三書房、2000 円
参 考 文 献
関連科目履修条件
成績評価方法
そ
の
成績は、授業と定期試験から総合的に判定します。
他
− 361 −
▲目次へ戻る
Ⅳ.卒業論文
卒業論文演習
①
卒業論文及び卒業論文演習は教養学部の専門科目であり、
教養学部生には必修科目である。
②
4年次以上の学生で、その年度に卒業を希望する者は卒業
論文及び所属する専攻コースの卒業論文演習を履修しなけ
ればならない。
③
履修にあたっては、所属する専攻コースの卒業論文及び
卒業論文演習の講義番号を聴講届にマークすること。
④
各専攻コースの卒業論文及び卒業論文演習の講義番号は
時間割に掲出する。
⑤
3年次以下の学生は履修できない。
⑥
卒業論文を提出できなかった者については、自動的に卒業
論文8単位、及び卒業論文演習4単位の履修登録が取り消
される。この場合、当該学生は次年度以降、改めて卒業論文
及び卒業論文演習の履修登録をすることになる。
▲目次へ戻る
01001 哲学・思想コース卒業論文演習
全 教 官
2.哲学・思想コースの学生で、今年度卒業論文を提出予定の者は必ず履修しなければならない(留年者の場合も
必ずあらためて登録し、履修し直すこと)。指導方法については、1回目のミーティングで説明する。一回目
のミーティングの日時・場所については、年度はじめに掲示するので注意すること。
02001
芸術論コース卒業論文演習
全 教 官
03001 文化人類学コース卒業論文演習
全 教 官
2.卒業論文作成のための指導を行う。第1回目に卒業論文のテーマと製作計画概要をまとめたレポートを準備し
ておくこと。また年度中に数回のレポート提出を求める。詳細は演習時に指示する。
3.卒論の成果によって評価する。
04001 歴史学コース卒業論文演習
全 教 官
1.卒業論文提出予定者全員を対象に開く演習で、年間スケジュールに従って、その都度の課題に応じた報告をし
てもらう。毎回必ずレジュメの用意が必要。詳しくは第1回の演習の際に説明する。
2.留年した場合単位は出さないので、翌年改めて履修することが必要である。
3.4年生のみでなく、留年生も出席の義務があることに注意。また開講日については、掲示によく注意すること。
05001 地理学コース卒業論文演習
全 教 官
2.卒業論文作成のための演習で、各自の研究テーマについて関連する従来の研究の整理、検討を行い、さらに年
数回卒業論文の進捗状態を報告してもらい、それについて検討する。
3.出席と報告による。
4.参考書:高橋 伸夫・溝尾 良隆 編『地理学講座6 実践と応用』(古今書院、1989年)
06001 日本文化コース卒業論文演習
全 教 官
2.卒業論文作成のための指導を行う。必修に準ずる扱いとするので必ず出席すること。やむをえない事情で欠席
する学生は、あらかじめ指導教官に申し出なければならない。
07001 東アジア文化コース卒業論文演習
全 教 官
2.年に数回の全体会で、構想・進捗状況・論文の梗概などを発表してもらい全教官からの指導をうける。中間の
期間は、個別に指導教官と相談し、指導教官及び全教官から随時指導をうける。
08001 イギリスコース卒業論文演習
全 教 官
2.卒業論文の書き方全般・題目の設定、資料の探索、執筆、発表までを指導する。
3.卒論製作の取り組み、中間報告及び卒業論文。
4.必要に応じて指示す。
09001 アメリカ研究コース卒業論文演習
2.題目設定、資料探索・調査、執筆に至るまで、段階を追って指導していく。
3.各段階における課題の提出。中間報告。
4.斉藤 孝『学術論文の技法』
5.卒業演習の日程は連絡用黒板にするのでよく注意すること。
全 教 官
10001 ドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)文化コース卒業論文演習
全 教 官
11001 フランス文化コース卒業論文演習
全 教 官
2.卒業論文の書き方全般(研究書の読み方、テーマの選び方、論文の構成、文体、註や参考文献リストの書き方)
を指導する。
3.卒業論文中間発表を評価する。
5.フランス文化コースの学生を対象とする。
12001 スラブ文化コース卒業論文演習
全 教 官
13001 現代社会学コース卒業論文演習
全 教 官
2.卒業論文作成のための演習である。年に数回、各自の研究の進捗状況について報告してもらい討議する。
5.必要な連絡事項は、そのつど掲示する。
14001 コミュニケーション論コース卒業論文演習
全 教 官
2.卒論テーマの選択法や書き方に関する指導、学生の発表指導。ゼミという形だけでなく、個別に指導も行う。
3.出席状況と発表内容やプレゼンテーションの仕方を総合して評価する。
4.プリント配布など。
5.月1回程度(掲示に注意すること)。
15001 国際関係論コース卒業論文演習
2.卒業論文演習。詳細については追って掲示します。
全 教 官
16001 社会情報システム論コース卒業論文演習
全 教 官
2.4年生を対称に、卒業指導に対するコースとしての基本的な方針について説明したあと、各学生の意向を聞き、
6月の末までにテーマと指導教官が決められるように指導する。また、それ以降の指導を、状況に応じ、くわ
しい計画を立てて進める予定。
− 365 −
▲目次へ戻る
Ⅴ.平成11年度
授業科目英文名
▲目次へ戻る
平成11年度授業科目英文名
【哲学・思想コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
哲学・思想コース基礎演習
2
Philosophy seminar(junior class)
哲学入門
2
Introduction to Philosophy
哲学研究法
2
Philosophical Methodology
哲学史概説
2
History of Philosophy
現代哲学概説
2
An Outline of Modern Philosophy
哲学概論
2又は4 Survey of Philosophy
哲学特殊講義
2又は4 Special Topics in Philosophy
倫理学概論
4
Survey of Ethics
思想史
4
History of Ideas
哲学演習
2又は4 Seminar in Philosophy
【芸術論コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
芸術論コース基礎演習
2
Theories of Art seminar(junior class)
美学概説
2
An Outline of Art
芸術論史
2
History of Artistic Theories
美学特殊講義
4
Special Topics in Art
芸術論特殊講義
英 文 名
2又は4 Special Topics in Theories of Art
美術史
4
History of Art
西洋美術史
4
History of the Western Art
東洋・日本美術史
4
History of the Orient and Japanese Art
美学演習
4
Seminar in Art
芸術論演習
4
Seminar in Theories of Art
【文化人類学コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
文化人類学コース基礎演習
2
Cultural Anthropology seminar(junior class)
文化人類学基礎
2
Introduction to Cultural Anthropology
文化人類学概説
2
Cultural Anthropology
人類文化史
2
Cultural Anthropology:Cultural History
文化人類学理論
2
Theories in Cultural Anthropology
文化人類学
4
Cultural Anthropology
民族誌
2
Ethnographical Study
文化人類学演習
4
Seminar in Cultural Anthropology
文化人類学演習(民俗学)
4
Seminar in Cultural Anthropology
文化人類学総合演習
4
Seminar in General Anthropology
− 369 −
▲目次へ戻る
【歴史学コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
歴史学コース基礎演習
2
History seminar(junior class)
日本史概説
2
An Outline of Japanese History
東洋史概説
2
An Outline of Eastern History
西洋史概説
2
An Outline of Western History
考古学概説
2
An Outline of Archaeology
文化交流史
2
History of Cultural Exchange
日本史概論
2
Japanese History
東洋史概論
2
Eastern History
西洋史概論
2
Western History
考古学概論
2
Archaeology
日本史特殊講義
4
Special Topics in Japanese History
東洋史特殊講義
4
Special Topics in Eastern History
西洋史特殊講義
4
Special Topics in Western History
考古学特殊講義
4
Special Topics in Archaeology
日本史演習
4
Seminar in Japanese History
東洋史演習
4
Seminar in Eastern History
西洋史演習
4
Seminar in Western History
考古学演習
4
Seminar in Archaeology
【地理学コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
地理学コース基礎演習
2
Geography seminar(junior class)
人文地理学
2
Human Geography
人文地理学入門
2
Introduction to Human Geography
人文地理学概論
2
Survey of Human Geography
地誌学
2
Regional Geography
地誌学入門
2
Introduction to Regional Geography
地誌学(日本地誌)
2
Regional Geography(Japan)
地誌学(アジア地誌)
2
Regional Geography(Asia)
地誌学(ヨーロッパ地誌)
2
Regional Geography(Europe)
地誌学(アメリカ地誌)
2
Regional Geography(America)
地誌学(ラテンアメリカ地誌)
2
Regional Geography(Latin America)
地誌学(オセアニア地誌)
2
Regional Geography(Oceania)
自然地理学
2
Physical Geography
自然地理学概論
2
Survey of Physical Geography
自然地理学(地形学)
2
Physical Geography(Geomorphology)
自然地理学(気候学)
2
Physical Geography(Climatology)
自然地理学(水文学)
2
Physical Geography(Hydrology)
自然地理学(環境論)
2
Physical Geography(Environmental Studies)
− 370 −
▲目次へ戻る
人文地理学特殊講義(経済地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Economic Geography)
人文地理学特殊講義(開発地理学)
2
Special Topics in Human Geography (Development Geography)
人文地理学特殊講義(都市地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Urban Geography)
人文地理学特殊講義(交通地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Transportation Geography)
人文地理学特殊講義(文化地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Cultural Geography)
人文地理学特殊講義(工業地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Industrial Geography)
人文地理学特殊講義(歴史地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Historical Geography)
人文地理学特殊講義(農業地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Agricultural Geography)
人文地理学特殊講義(応用地理学)
2
Special Topics in Human Geography(Applied Geography)
地域論
2
Theories of Area
地域研究演習
2
Seminar in Study of Area
地理学外書講読
②
Readings in Geography in Foreign Languages
人文地理学演習
4
Seminar in Human Geography
人文地理学実習
2又は② Laboratory Exercises in Human Geography
【日本文化コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
日本文化コース基礎演習
2
Japanese Culture seminar(junior class)
日本語学概説
2
An Outline of Japanese Language
日本語学
2
Japanese Language
日本文学概説
2
An Outline of Japanese Literature
日本文学
2
Japanese Literature
比較文学
2
Comparative Literature
日本史概説
2
An Outline of Japanese History
言語学概説
2
An Outline of Linguistics
日本語学概論
4
Survey of Japanese Language
日本の言語
4
Japanese Language
日本語の文法
4
Grammar of Japanese Language
日本語の歴史
4
History of Japanese Language
日本文学概論(古典文学)
4
Survey of Japanese Literature(Classics)
日本文学概論(近代文学)
4
Survey of Japanese Literature (Modern Literature)
日本文学史(古典文学)
4
History of Japanese Literature(Classics)
日本文学史(近代文学)
4
History of Japanese Literature(Modern Literature)
日本文化特殊講義
4
Special Topics in Japanese Culture
日本語学特殊講義
4
Special Topics in Japanese Language
日本文学特殊講義
4
Special Topics in Japanese Literature
日本史特殊講義
4
Special Topics in Japanese History
民俗学特殊講義
4
Special Topics in Folklore
音声学特殊講義
4
Special Topics in Phonetics
日本文化演習
4
Seminar in Japanese Culture
日本語学演習
4
Seminar in Japanese Language
− 371 −
▲目次へ戻る
言語学演習
4
Seminar in Linguistics
日本文学演習
4
Seminar in Japanese Literature
日本史演習
4
Seminar in Japanese History
民俗学演習
4
Seminar in Folklore
【東アジア(中国・朝鮮)文化コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
東アジア文化コース基礎演習
2
East Asian Culture seminar(junior class)
中国の思想
2
Chinese Thought
中国の文学
2
Chinese Literature
中国の歴史(古代)
2
Chinese History(Ancient)
中国の歴史(近現代)
2
Chinese History(Contemporary and Modern)
朝鮮文化入門
2
Introduction to Korean Culture
二十世紀中国文学
4
Chinese Literature in the Twentieth Century
中国現代文学と芸術
4
Chinese Literature and Art(Modern)
中国語学概論
2
Survey of Chinese Language
中国史概論
2
Survey of Chinese History
中国の地誌
2
Chinese Geography
中国の政治と社会
2
Chinese Politics and Society
朝鮮の文化
4
Korean Culture
中国事情
2
Chinese Studies
中国文化特殊講義(現代文学)
2
Special Topics in Chinese Culture(Modern Literature)
中国文化特殊講義(古代史)
4
Special Topics in Chinese Culture(Ancient History)
中国文化特殊講義(近現代史)
4
Special Topics in Chinese Culture(Contemporary and Modern
History)
中国文化特殊講義(言語)
2
Special Topics in Chinese Culture(Language)
中国文化特殊講義(思想)
4
Special Topics in Chinese Culture(Thought)
中国文化特殊講義(古典文学)
2
Special Topics in Chinese Culture(Classical Literature)
朝鮮文化特殊講義(考古学)
4
Special Topics in Korean Culture(Archaeology)
東アジア文化特殊講義
4
Special Topics in East Asian Culture
中国文化演習(思想)
4
Seminar in Chinese Culture(Thought)
中国文化演習(古典文学)
4
Seminar in Chinese Culture(Classical Literature)
中国文化演習(現代文学)
4
Seminar in Chinese Culture(Modern Literature)
中国文化演習(歴史)
4
Seminar in Chinese Culture(History)
中国文化演習(言語)
4
Seminar in Chinese Culture(Language)
朝鮮文化演習
4
Seminar in Korean Culture
中国文化原典講読(思想)
②
Readings in Chinese Culture(Thought)
中国文化原典講読(文学)
②
Readings in Chinese Culture(Literature)
中国語会話(初級)
②
Chinese Conversation(Elementary)
中国語会話(中級)
②
Chinese Conversation(Intermediate)
中国語作文
②
Chinese Composition
− 372 −
▲目次へ戻る
韓国語(初級)
②
Korean Conversation(Elementary)
韓国語(中級)
②
Korean Conversation(Intermediate)
単 位 数
英 文 名
【イギリスコース】
授 業 科 目 名
イギリスコース基礎演習
2
British Culture seminar(junior class)
イギリス文学概論
2
Survey of English Literature
イギリス文学史
2
History of English Literature
イギリス文化概説
2
An Outline of British Culture
英語学概論
2
Survey of English Language
イギリス文化概論(思想)
2
Survey of British Culture(Thought)
イギリス文化概論(歴史)
2
Survey of British Culture(History)
英語学特殊講義
2
Special Topics in English Language
イギリス文学特殊講義
2
Special Topics in English Literature
イギリス文化(思想)特殊講義
2
Special Topics British Culture(Thought)
イギリス文化(歴史)特殊講義
2
Special Topics British Culture(History)
英語学演習
4
Seminar in English Language
イギリス文学演習(劇)
4
Seminar in English Literature(Drama)
イギリス文学演習(詩)
4
Seminar in English Literature(Poetry)
イギリス文学演習(散文)
4
Seminar in English Literature(Prose)
イギリス文学演習(小説)
4
Seminar in English Literature(Novels)
イギリス文化演習(思想)
4
Seminar in British Culture(Thought)
イギリス文化演習(歴史)
4
Seminar in British Culture(History)
イギリス文化演習(総合)
4
Seminar in British Culture(Comprehensive)
英語会話
②
English Conversation(Elementary)
英語会話(研修外国語)
②
English Conversation(English Study Abroad)
イギリス事情
2又は4 Current Issues in Britain
【アメリカ研究コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
アメリカ研究コース基礎演習
2
American Studies seminar(junior class)
アメリカ研究入門
2
Introduction to American Studies
アメリカの文化と歴史
4
American Culture and History
アメリカ史概説
4
An Outline of American History
アメリカ文学
4
American Literature
アメリカ文学概論
4
Survey of American Literature
アメリカ社会概論(アメリカ事情)
2
Survey of American Society(Current Issues in American)
アメリカ地誌
2
American Geography
アメリカの政治
2
American Politics
アメリカの経済
4
American Economics
− 373 −
▲目次へ戻る
アメリカの言語
4
American Language
アメリカ研究特殊講義
4
Special Topics in American Studies
アメリカ研究演習
2
Seminar in American Studies
アメリカの文化と社会演習(歴史)
2
Seminar in American Culture and Society(History)
アメリカの文化と社会演習(文学)
2
Seminar in American Culture and Society(Literature)
アメリカの文化と社会演習(政治)
2
Seminar in American Culture and Society(Politics)
アメリカの文化と社会演習(経済)
2
Seminar in American Culture and Society(Economics)
アメリカの文化と社会演習(文化)
2
Seminar in American Culture and Society(Culture)
アメリカの文化と社会演習(社会)
2
Seminar in American Culture and Society(Society)
アメリカの文化と社会演習(政治文北) 2
Seminar in American Culture and Society(Politics and Culture)
英語会話
②
English Conversation
英語会話(研修外国語)
②
English Conversation(English Study Abroad)
英作文
②
English Composition
英作文(研修外国語)
②
English Composition(English Study Abroad)
【ドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)文化コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
ドイツ語圏文化コース基礎演習
2
German Culture Seminar(junior class)
ドイツ語圏文化概説
2
Survey of German Culture
ドイツ語圏文化史
2
History of German Culture
ドイツ語圏の文学
2
German Literature
ドイツ語圏の言語
2
German Language
ドイツ語圏の歴史
4
German History
ドイツ語圏の音楽
2
German Music
ドイツ語圏の芸術
2
German Art
ドイツ思想
2
German Thought
ドイツ語圏文化の背景
2
Background of German Culture
地誌学
2
Regional Geography
ヨーロッパ地誌
2
Regional Geography of Europe
ドイツ語圏の現代事情
2
Current Issues in Modern German
ドイツ語圏の文学特殊講義
2
Special Topics in German Literature
ドイツ語圏の言語特殊講義
2
Special Topics in German Language
ドイツ語圏の文化特殊講義
2
Special Topics in German Culture
ドイツ語圏の文学演習
2
Seminar in German Literature
ドイツ語圏の言語演習
2
Seminar in German Language
ドイツ語圏の文化演習
2
Seminar in German Culture
ドイツ語圏の文学原典講読
②
Readings in German Literature
ドイツ語圏の言語原典講読
②
Readings in German Language
ドイツ語圏の文化原典講読
②
Readings in German Culture
ドイツ語会話(初級)
②
German Conversation(Elementary)
ドイツ語会話(中級)
②
German Conversation(Intermediate)
− 374 −
▲目次へ戻る
ドイツ語作文
②
German Composition
【フランス文化コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
フランス文化コース基礎演習
2
French Culture seminar(junior class)
フランスの文化
2
French Culture
フランスの文学
4
French Literature
フランスの言語
4
French Language
フランスの思想
4
French Thought
フランスの歴史
4
French History
フランスの芸術
4
French Art
フランスの文明
4
French Civilization
フランスの地誌
4
Geography of French
フランスの社会
4
French Society
フランスの文学特殊講義
2
Special Topics in French Literature
フランスの思想特殊講義
2
Special Topics in French Thought
フランスの歴史特殊講義
2
Special Topics in French History
フランスの芸術特殊講義
2
Special Topics in French Art
フランスの文学演習
2
Seminar in French Literature
フランスの思想演習
2
Seminar in French Thought
フランスの歴史演習
2
Seminar in French History
フランスの芸術演習
2
Seminar in French Art
フランスの言語原典講読
②
Readings in French Language
フランスの文学原典講読
②
Readings in French Literature
フランス語会話(初級)
②
French Conversation(Elementary)
フランス語会話(中級)
②
French Conversation(Intermediate)
フランス語作文(初級)
②
French Composition(Elementary)
フランス語作文(中級)
②
French Composition(Intermediate)
【スラブ文化コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
スラブ文化コース基礎演習
2
Slavic Culture seminar(junior class)
スラブの思想
2
Slavic Thought
スラブの文学と思想
2
Slavic Literature and Thought
ロシア学入門
2
Introduction to Russian Studies
スラブ圏の民族と文化
2
Slavic Nations and Cultures
ロシア事情
2
Current Issues in Russia
スラブの歴史
2
Slavic History
スラブの芸術
2
Slavic Art
ロシアの文学
2
Russian Literature
− 375 −
▲目次へ戻る
ロシアの言語
2
Russian Language
ロシア文法
2
Russian Grammar
ロシア文化特殊講義
2
Special Topics in Russian Culture
スラブ文化特殊講義
2
Special Topics in Slavic Cultures
スラブ世界と日本
2
Slavic Society and Japan
ユーラシア研究特殊講義
2
Special Topics in Eurasian Studies
ロシア文学演習
2
Seminar in Russian Literature
ロシア語学演習
2
Seminar in Russian Language
スラブ語スラブ文学演習
4
Seminar in Slavic Languages and Literature
ロシア文化原典講読
②
Readings in Russian Culture
スラブ文化原典講読
②
Readings in Slavic Cultures
ロシア語コミュニケーション
②
Communication in Russian Language
ロシア語会話(初級)
②
Russian Conversation(Elementary)
ロシア語会話(中級)
②
Russian Conversation(Intermediate)
ロシア語作文
②
Russian Composition
【現代社会学コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
現代社会学コース基礎演習
2
Sociology seminar(junior class)
社会学入門
2
Introduction to Sociology
現代社会論
2
Contemporary Issues in Society
社会心理学入門
2
Introduction to Social Psychology
社会学概論
2
Fundamentals in Sociology
社会学研究法
2
Sociological Methodology
社会心理学概説
2
Fundamentals in Social Psychology
社会学原論
4
Theories of Sociology
社会調査法
4
Methods of Survey Research
行動研究法
2
Methods for Behavioral and Social Sciences
統計解析
2
Elementary Statistics for Behavioral and Social Sciences
社会学特殊講義
2
Special Topics in Sociology
社会心理学特殊講義
2
Special Topics in Social Psychology
社会学演習
4
Seminar in Sociology
社会心理学演習
2
Seminar in Social Psychology
【コミュニケーション論コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
コミュニケーション論コース基礎演習 2
Communication Theories seminar(junior class)
コミュニケーション論
2
Communication Theories
コミュニケーション原論
2
Perspectives in Communications
マス・コミュニケーション論
2
Mass Communications
− 376 −
▲目次へ戻る
言語学概論
2
Survey of Linguistics
言語行動論
2
Behavioral Theories of Linguistics
コミュニケーション論特殊講義
2
Special Topics in Communications
マス・コミュニケーション論特殊講義 2
Special Topics in Mass Communications
音声学
4
Phonetics
言語学特殊講義
2
Special Topics in Linguistics
コミュニケーション論演習
2
Seminar in Communications
マス・コミュニケーション演習
2
Seminar in Mass Communications
言語コミュニケーション論演習
2
Seminar in Linguistics Communications
単 位 数
英 文 名
【国際関係論コース】
授 業 科 目 名
国際関係論コース基礎演習
2
International Relations seminar(junior class)
国際法
2
International Law
国際関係論
2
International Relations
国際経済論
2
International Economics
国際社会論
2
International Sociology
比較政治学
4
Comparative Politics
国際行政論
4
International Administration
国際協力論
4
Practical Studies of International Co-operation
国際機構論
4
International Organization
国際政治史
4
History of International Politics
国際関係論特殊講義
4
Special Topics in International Relations
国際関係論原典講読
②
Readings in International Relations
国際関係論演習
4
Seminar in International Relations
【社会情報システム論コース】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
社会情報システム論コース基礎演習
2
System of Informatization seminar(junior class)
システムサイバネティクス基礎論
2
System Cybernetics
システムサイバネティクス入門
2
Introduction to System Cybernetics
システムサイバネティクス概説
2
An Outline of System Cybernetics
エネルギーシステム論
2
Energy System Theories
科学史
2
History of Science
精神構造論
2
Clinical Psychology
システムサイバネティクス概論
2
Survey of System Cybernetics
システム哲学
2
System Philosophy
言語システム論
2
Introduction to Linguistics Theories
情報社会論
2
An Overview of Informatization
技術と社会
2
Technology and Society
− 377 −
▲目次へ戻る
数学文化論
2
Theories of Mathematical Culture
数学イメージ論
2
Theories of Image-Making of Mathematics
生態学(植物環境科学)
2
Ethology(Ecological Botany)
生態学(動物行動学)
2
Ethology(Zooethology)
現代の生物学
2
Modern Biology
政治システム論
2
Political System
経済システム論
2
Economical System
エネルギー・エントロピー経済学
2
Energy,Entropy Economics
科学論特殊講義
4
Special Topics in Theories of Science
システムサイバネティクス特殊講義
2
Special Topics in System Cybernetics
精神構造論特殊講義
2
Special Topics in Clinical Psychology
システムサイバネティクス演習
4
Seminar in System Cybernetics
科学論演習
4
Seminar in Theories of Science
科学哲学演習
4
Seminar in Philosophy of Science
精神構造論演習
2
Seminar in Clinical Psychology
計算機演習
2
Seminar in Computer Application
社会システム分析演習
4
Seminar in Analysis of Social System
言語システム論演習
4
Seminar in Linguistics System
進化学演習
4
Seminar in Theory of Evolution
【共通科目表】
授 業 科 目 名
単 位 数
英 文 名
東南アジアの政治と社会
2
Politics and Society in Southeast Asia
韓国語(初級)
②
Korean Conversation(Elementary)
韓国語(中級)
②
Korean Conversation(Intermediate)
文章解析プログラミング入門
4
Introduction to Programming for Text Analysis
日本語論文作成法
2
Academic Writing in Japanese
社会思想史
4
History of Social Thought
地域研究
4
Regional Studies
現代文化論
4
Modern Culture
ギリシア語
②
Elementary Greek Grammar
ラテン語
②
Elementary Latin Grammar
スペイン語(初級)
②
Spanish (Elementary)
スペイン語(中級)
②
Spanish (Intermediate)
情報処理
2
Information Science
基礎数学
4
Fundamental Mathematics
統計学
4
Statistics
日本語教授法
4
Methods for Teaching Japanese
音声学演習
4
Seminar in Phonetics
音声言語・文章表現
4
Phonetic and Writing Expressions in Japanese
自然地理学(地形学)
2
Physical Geography(Geomorphology)
− 378 −
▲目次へ戻る
書道
2
Calligraphy
経済学概論
4
Survey of Economics
公法・私法概論
4
Survey of Public Law and Private Law
政治学概論
4
Survey of Politics
○ 卒業論文
8
Graduation Thesis
○ 卒業論文演習
4
Seminar in Graduation Thesis
− 379 −