E-58 化審法対応可能な汎用生態リスク 評価管理ツール ■ 研究担当:林彬勒/平田絵里子/加茂将史/内藤航 研究担当: binle-lin@aist.go.jp ■ 安全科学研究部門 リスク評価戦略グループ ● 研究拠点 ■ 連携担当:匂坂正幸 m.sagisaka@aist.go.jp 連携担当: つくば西 研究のポイント ● ハザード比から個体群影響までの評価管理手法とデータを搭載した国内外最新のツール ● 煩雑な生態リスク評価の簡便化・効率化・標準化/リスク評価の普及と法規制の支援 ● 化審法対応等の自主的リスク評価管理ツール/日本発の最新リスク評価技術の国際発信 研究のねらい リスク評価に基づく化学物質管理は世界の共通的な取組みとして官・民の間で本格的に進められています。一方、リス ク評価を行うには、煩雑な評価手続きに多大な時間と高度な専門知識が必要とされ、 「素人には無理、玄人には戸惑い」 と言われています。本研究では、高度なリスク評価管理技術および膨大な評価用データが組み込まれた国内外最新のリ スク評価管理ツールを誰もが使いやすいように作成することにより、生態リスク評価の効率化と標準化を図りながら、 化審法の対応と施行を支援するとともに、リスク評価による化学物質管理社会の醸成に貢献することを狙っています。 研究内容 連携可能な技術・知財 近年、化審法や生物多様性保全等の多様なニーズに対 応可能なリスク評価管理ツールが求められていますが、 国内外ともそのような要求に応えることができるものは 存在しません。本研究では、化学物質管理の目的やシナ リオ、必要精度に応じたリスク評価管理を可能にする簡 易ツールの開発を行っています。具体的には、複数の影 ●業界関連会社の化審法対応リスク評価管理、他のリス ク評価関連ツールとの連携(AIST-SHANEL) ●化学物質関連法規制への対応(化審法、化管法、農薬 取締法、REACH 法等) ●関連事業者の環境経営(CSR や生物多様性保全等) および事業の国際展開への支援 響評価手法(ハザード比評価・種の感受性分布解析・個 謝辞:本研究の一部は、一般社団法人日本化学工業協会 体群影響評価)と実用的な暴露評価手法及びリスク評価 長期自主研究(LRI)第 11 期、第 12 期の研究 の結果に応じた管理手法提示、膨大な評価用データを実 助成を受けています。 装したツールを開発しています。 ¾ᑐ⟇ඃඛ㡰䛡 ಶయ⩌ᙳ㡪㜈್⃰ᗘศᕸ ¾✀䛾ឤཷᛶศᕸ䛻䜘䜛ホ౯ ⊂⮬䛾ẘᛶヨ㦂䝕䞊䝍 ⏕ែẘᛶண 䝕䞊䝍䠄KATE, ECOSAR䠅 ᭀ㟢⃰ᗘศᕸ ✀䛾ឤཷᛶศᕸ C F D A B I G E H 䝏䜵䝑䜽䝫䜲䞁䝖䛾ᥦ♧ ✀䛾ᙳ㡪ྜ ᙳ㡪⃰ᗘ ⏝ྍ⬟ẘᛶ䝕䞊䝍 䝸䝇䜽ุᐃ⏝ẘᛶ䝕䞊䝍 A♫PRTR≀㉁䛾ᑐ⟇ඃඛ㡰 ¾ᑐ⟇䛾䜰䜽䝅䝵䞁䝥䝷䞁 Ꮫ≀㉁䛾⃰ᗘ ᙳ㡪⃰ᗘ ᙳ㡪⃰ᗘ䛾ᩓᕸᅗ Ꮫ≀㉁ ✀䠅 ✀䠅 ᑐ㇟⏕≀䠄✀䠅 ẘᛶヨ㦂ᮇ㛫䠄ᛴᛶ/ ᭀ㟢⃰ᗘศᕸ ☜ᐇಀᩘ᫂♧䛾䝸䝇䜽┦ᑐホ౯ ಶయ⩌ᙳ㡪ྜ ✀䛾ឤཷᛶศᕸ ほ ᆅⅬ 䠄⛉Ꮫⓗᡭἲ䛸⛉Ꮫⓗ▱ぢ䠅 ¾ಶయ⩌ᙳ㡪䛻䜘䜛ホ౯ ⎔ቃ⃰ᗘศᕸ ✀䛾ឤཷᛶศᕸゎᯒ ྛ⏕≀✀ẘᛶ䝕䞊䝍 䝴䞊䝄䞊䝣䝺䞁䝗䝸䞊 㧗䛔⢭ᗘ䜔ಙ㢗ᛶ 䝸䝇䜽⟶⌮ ⎔ቃ⃰ᗘศᕸ ¾ ⏕ែẘᛶヨ㦂䝕䞊䝍ᦚ㍕ ¾ 㔜㔠ᒓホ౯䜰䝹䝂䝸䝈䝮 ᦚ㍕ ✀䛾ᙳ㡪ྜ ᅜෆึ䞉ᅜෆእ᭱᪂ 䠄ㄡ䜒䛜䛘䜛䞉ᬑཬᨭ䠅 Ꮫ≀㉁䛾⃰ᗘ ¾䝝䝄䞊䝗ẚ䛻䜘䜛ホ౯ ᭀ㟢ホ౯ ホ౯䛛䜙⟶⌮ᑐ⟇ 䠄䝸䝇䜽๐ῶ䞉⟶⌮ᑐ⟇ᥦ♧䠅 ◊✲⪅ྥ 䛡䝬䜽䝻㻌 ¾⡆᫆⃰ᗘண 䝅䝭䝳䝺䞊䝍䞊 㻌 㻌 㻌 䠄ᑂἲᢏ⾡*'䜢ᇶ䛻䠅 ¾䝰䝕䝹䛾ண 䝕䞊䝍 ¾⮬♫䝰䝙䝍䝸䞁䜾䝕䞊䝍 ¾䛾䝰䝙䝍䝸䞁䜾䝕䞊䝍 ☜⋡ᐦᗘ ⎔ቃᭀ㟢⃰ᗘศᕸ ᭀ㟢⃰ᗘ ⊂⮬䛾ሗ䠄Ꮫ≀㉁䛾ฟ㔞䠈㝖ཤ⋡...➼䠅 ⎔ቃ୰⃰ᗘண 䝕䞊䝍䠄AIST-SHANEL䠋AIST-CBAM䠅 図1 ツールの開発目的とロードマップ ᭀ㟢吵呎吏呉 㻞㻜㻝㻟ᖺࠥ㻌 㻝㻚㻝∧䠄᪥䠅㻌 ᪂㻸㻾㻵䠄㻞㻜㻝㻞䠅㻌 㻝㻚㻜∧䠄ⱥ䠅㻌 ᥇ᢥぢ㎸㻌 ➨㻝㻝ᮇ䠄㻞㻜㻝㻝䠅㻌㻝㻚㻜∧䠄᪥䠅㻌 㻸㻾㻵◊✲ᡂᯝ㻌 㻜㻚㻥∧䠄᪥䠅㻌 ➨㻝㻜ᮇ䠄㻞㻜㻝㻜䠅㻌 㻸㻾㻵◊✲ᡂᯝ㻌 㻸㻾 㻸 䠄㻞㻜㻜㻢䠅㻌 ȕ ∧䠄᪥䠅㻌 ¾ಶయ⩌Ꮡ⥆ᙳ㡪ホ౯ ¾✀䛾ឤཷᛶศᕸゎᯒ ¾䝝䝄䞊䝗ẚホ౯ ಶయ⩌ᙳ㡪㜈್⃰ᗘ 䠄䝝䝄䞊䝗ẚ䞉SSD䞉ಶయ⩌䠅 䝸䝇䜽ホ౯ ಶయ⩌Ꮡ⥆ᙳ㡪ホ౯ 呁吐吆叏厯厷 㻌 㓄ᕸ⏝CD䠄䝋䝣䝖䜴䜶䜰䠅 㻌 ᬑཬ⏝༳ๅ≀ 9㻌 䜲䞁䝇䝖䞊䝹䝬䝙䝳䜰䝹 9㻌 ヲ⣽䝬䝙䝳䜰䝹 9㻌 ᢏ⾡䜺䜲䝎䞁䝇 ᭷ᐖᛶホ౯ 㢖ᗘ ⏘ᴗ⏺䜔⾜ᨻᶵ㛵➼ㄡ䜒䛜⡆౽䛻䛘䜛䚸≀㉁䛾䝸䝇䜽ホ౯⟶⌮ ௦䛻ᚲせ䛸䛥䜜䜛ᅜෆึ䞉ᅜෆእ᭱᪂䛾ከᅜㄒ∧䝒䞊䝹 ᭀ㟢䝬䞊䝆䞁 UF 䠄䝴䞊䝄䞊ᣦᐃ䠅 ほ ᆅⅬ ☜ᐇᛶಀᩘ䠄8)8QFHUWDLQW\)DFWRU䠅 図 2 ツールが提供できる機能一覧(イメージ)
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