1 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 ポルトガル ブラガ ポルトと北部地方 ギマラインス ヴィラ レアル ポルト ドウロ ヴィゼウ アヴェイロ グアルダ ポルトガル中部地方 セーラ ダ エストレーラ コインブラ レイリア カステロ ブランコ ファティマ LISBOA オビドス リスボン地方 サンタレン ポルタレグレ シントラ AZORES アソーレス諸島 エストリル リスボン エヴォラ セトゥーバル モンサラース アンテージョ地方 アルケヴァ ポンタ デルガーダ MADEIRA ISLANDS ベージャ マデイラ諸島 オデミーラ ポント サント フンシャル アルガルヴェ地方 サグレス ファロ www.visitportugal.com ブラガンサ ヴィアナ ド カステロ 目次 3 イントロダクション 5 リスボン 7 ポルトと北部地方 9 ポルトガル中部地方 11 アレンテージョ地方 13 アルガルヴェ地方 15 マデイラ諸島 17 アソーレス諸島 19 世界遺産 21 ゴルフ 23 食とワイン 25 太陽と海 27 カルチャーとレジャー 28 インフォメーション ポルトガル ヨーロッパの西海岸 潮風がやさしく吹きよせ、白砂と海の泡がふ ちどる入りくんだ海岸線————その後ろで、 ポルトガルは魅力をいっぱいにたたえていま す。 八百年以上にわたる神秘につつまれたこ の国は実にさまざまな表情をみせ、そこにあ りとあらゆる二元論が生まれ、複雑にからみ あっています————過去と現在、古き文化 遺産と今を生きる喜び。 太陽と海の土地、歴史と国際性。時代をこえ てうけつがれた史跡は日々の暮らしに魅力を あたえ、おおらかな国民性の軽やかさとコン トラストを見せています。 独特の地理的位置 と大西洋的風土に恵まれたヨーロッパのウエ スト・コーストが、自然やビーチ、グルメやレ ジャーへと訪れた人をいざないます。 無限の エネルギーの源たる陽光あふれるこの土地で は、過去は今を生きる意義をいっそう強めて くれるものなのです。 そびえたつ中世の城とモダンなショップ、古 代ローマの遺跡やゴシック様式、マヌエル様 式の建築物、砂浜のつづく真っ青な海と視界 の彼方まで広がる緑の平野、歴史的な村々と 豪華なリゾート地、一流シェフによる洗練され た創作料理とシンプルな海の幸、現代アート の美術館と原始時代の岩絵、ゴルフコースと 活気にあふれる街路————そして、そこに 生きる人々は、みなクリエイティブで開放的、 訪れる人をあたたかく迎えいれてくれます。 ここにあるもの、見聞きすること、最高のも のをともにわかちあいましょう。すべてがあな たの五感に訴え、人生を謳歌するお役に立つ ことでしょう。 ベレンの塔、リスボン 5 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 リスボン地方 光り輝く首都リスボンは、テージョ川のほとりに訪 テージョ川を河口まで下れば、たちまち目を奪 れる者、旅立つ者の秘密を内に秘めてたたずんで うフラミンゴや自然保護区の風景。そして川の います。二千年にわたり、つねに躍動する国際色 むこうは、もう山々と海。アラビダ自然公園がエ 豊かな都市として時代を生きぬいてきました。ポ キサイティングなスポーツへ、深い瞑想の時へと ルトガルの魂が息づく街では、アルファマやモウラ 手招きしています。でもセトゥーバルまで足をの リーアのような昔ながらの界隈の細い路地や石畳 ばすこともお忘れなく。サド川河口自然公園で 1. 路面電車、リスボン の道の魅力と、往来の激しい大通りや国際公園の 間近にイルカを見るチャンスです。 2. ペナ宮、シントラ 新しい都市化の波とがとけあっています。 3. オビドスの城 ヨーロッパで唯一、夕日が海に沈む首都リスボ リスボンの北、オビドスは、中世の魅力がいっ 4. タブレイロスの祭、トマール ンは、コントラストの街。川の流れに沿って、歴 ぱいの町です。城壁の内にひっそりと守られた 5. ポザーダ、セトゥーバル 史とモダンな新しさがあざやかな対比を見せて 小さな広場や路地、窓辺に花々が咲きこぼれる います。ジェロニモス修 道院やベレンの塔に肩 白壁の家々。城がポザーダとなっているこの町は、 をならべるベレン文化センターやベラルドコレク ロマンスを愛する人々の心に訴え、王や王妃た ション美術館。太陽の色の路面電車は、リスボ ちの逸話を今に伝えています。西岸沿いに点在 ンの真髄とその奥に秘められた歴史を発見する、 するひなびた漁村では、今日でも昔ながらの底 この街ならではの格好の足です。さまざまな物 引き網による漁が行われています。ほど近くのカ 語を豊かな色彩で語る、アズレージョで彩られ ルダス・ダ・ライーニャに鉱泉や博物館を訪ねた た家々のファサード。黒と白の敷石で魚や花々、 ら、土地の手工芸品をお土産にどうぞ。 人魚や小鳥が描きだされた石畳の舗道。ひとき わ歴 史 が 古く、にぎやかなバイロ・アルト地 区 セーラス・デ・アイレ・イ・カンデエイロス自然 では、軒をつらねるバーやレストラン、デザイン 公園では、地表でも耕作地を区切る壁でも、風 ショップやブティックにまじって、ポルトガルの 景の主役は岩です。一帯には、石灰岩が複雑怪 魂がおのれのさだめを歌う歌、ファドを聞かせ 奇な形を見せる洞窟があり、地中探険に興味が る居酒屋があります。となりの地区、シアードは、 ある人はおおいに楽しめます。レイリアの町の周 とびきり魅力的なカルチャーの中心地。劇場や 囲には、松林が一面に広がっています。これは 書店、文学者ゆかりのカフェなどが多く、その 14 世紀、ディニス王の命で植えられたもので、 ひとつ、 「ブラジレイラ」のテラスでは、詩人フェ この松の木を 倒して建 造したカラベラ船が、1 ルナンド・ペソアがあなたの訪れを待っています。 世紀ののち、ポルトガル大航海時代の偉業を担 うことになりました。さらに時代をくだると、聖 リスボンから 20 分、エストリルは、国際色豊 地ファティマが、世界有数の聖母マリアゆかりの かな雰囲気が人気の町です。かつての漁村カス 地として、多くの巡礼者を集めています。 カイスには、今やブランドショップが軒をつらね、 ヨットハーバーでは、停泊中のボートやヨットが 東にむかえば、サンタレンです。さまざまな史 潮風にゆられながら、次なる旅に思いをはせて 跡、細い街路、城壁、教会のある町から見下ろ います。やはりリスボンから目と鼻の先にあるの せば、周囲には、見渡すかぎりの牧草地が広がっ が、ロマンチックなシントラの町。時の深い霧に ています。数キロ離れたトマールにあるキリスト とざされたその奥に、王宮や不思議な城が点在 修道院は、1162 年テンプル騎士団によって設 する、おとぎの国のような風景が広がっています。 立され、数世紀のちにはキリスト騎士団の本拠 そしてもちろん忘れてはいけないのが、ヨーロッ 地となりました。ロマネスク様式、ゴシック様式、 パ大陸の最西端、ロカ岬。母なる自然が、ふた マヌエル様 式、マニエリズムなど、さまざまな つとないすばらしい光景を日々くりひろげていま 様式が一体となり、この上なく見事な建築物を す。夕暮 れには、真っ赤に燃える夕日が大 海原 つくりあげています。 に沈んでゆきます。 さらに詳しい情報は www.visitlisboa.com カーザ・ダ・ムジカ、ポルト 7 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 ポルトと北部地方 1. サイクリング・ロード、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア ポルトは、実にさまざまな言葉で語られる街で には、堂々たる城や、さまざまな博物館、教会 す。川の街、御影石の街、働き者の人々と、どっ があり、のんびり散策するにはぴったりです。お 3. オリヴェイラ広場、ギマラインス しりと落ちついたシルエットの街。人 類の世界 なじく古い歴 史を誇る町ブラガは、カテドラル 4. レプブリカ広場、ブラガ 遺産である、由緒ある古都。そのすばらしいパ の陰に、過ぎ去った時代の思いがけない逸話の 5. ポートワインのブドウ畑、ドウロ地方 ノラマと建築物は、訪れた者を時間旅行へと誘 数々を秘めています。街路のまんなかにそびえ います。ロマネスク様式の大聖堂の展望台にた る中世の塔やバロック様式の館に驚かされる一 たずめば、しばし中世にタイムスリップ。目の前 方、大学の建物や近現代の建築物が、明るい光 には、ドウロの川岸まで斜面を埋めつくす家並 と色彩、意表をつくモダン性を添えています。 みが広がります。さらに時代を下り、ルネサンス の広場を散策すれば、そこにはバロック様式の 大自然のすばらしさを満喫するなら、ペネダ・ジェ 史 跡が。そのひとつ、クレリゴスの塔は、黄昏 レス自然公園へ。豊かな動植物が、自然と親し どきに印象的なシルエットを描きだします。終点 く触れあう忘れがたいひとときを約束してくれま となる 21 世紀は、コンテンポラリー・アートの す。そのほか、ぜひ旅の思い出にくわえていただ 殿堂であるセラルヴェス美術館、もしくはカーザ・ きたいのが、ヴィアナ・ド・カステロです。町自体 ダ・ムジカのコンサート。ポルトの街には、ほか はもちろん、周囲の景観も美しく、海と山のあ にもさまざまなアトラクションが用意され、一年 いだ、リマ川が大西洋と出会うところ、岸辺に を通じてカルチャー・イベントが目白押しです。 沿ってゆったりと家並みが広がっています。町で は、貴族の館が堂々たるバロック様式の構えを 美食で知られるポルトの街は、ドウロ川を上流 つらね、一族の紋章を誇らしげに掲げています。 へとさかのぼる、忘れられない体験のスタート 地点でもあります。 「黄 金」 (オウロ)の名をも ポルトガル北東部では、緑に、金色に、淡紫色に、 つこの川の姿は、人間の手によって少しずつ作り 手つかずのままの純粋な風景が広がっています。 あげられたもので、両岸に渡された巨大な橋が、 豊かな伝統や史跡、民間信仰など、自然公園や 高貴なる過去と輝かしい未来をつないでいます。 共同体生活を営む小さな村々には、この地域の かの有名なポートワインは、この川の斜面で生 特色がもっともよくあらわれています。ブラガン み出され、ここから世界征服へ旅だってゆきま サの城塞の天守閣は、かつて中世には国境一帯 す。世界遺産であるドウロ川渓谷は、大地と川 を監視する番人でしたが、現在は軍事博物館。 の出会いが生んだ風光明媚の地です。ひときわ 何世紀にもわたる城の歴史が解説され、最上階 存在感をはなつ町、ヴィラ・レアルの近郊には、 は、ブラガンサの町と周囲に広がる野をのぞむ ポルトガル・バロック様式の至宝、マテウス邸が 格好の展 望台となっています。ドウロ国際自然 あります。 公園では、川の流れによって浸食された深い渓 谷の、険しく切りたつ両岸が、息をのむような 歴史書をひもとき、初めのページをさまよい歩 数々の難 所を作りあげ ています。こうした場所 くのがお好きな方ならば、おすすめはギマライ は、絶滅の危機にある鳥類の生存の場ともなっ ンスの町。ポルトガル建国の地として知られ、初 ています。さらに南に下れば、人類世界遺産の 代国王アフォンソ・エンリケスは、この地からア コア渓谷で原始時代の岩絵に出会えます。 ラブ人からの国土奪回を開始しました。旧市 街 さらに詳しい情報は www.visitportoenorte.com 2. マテウス館、ヴィラ・レアル 大学図書館、コインブラ 9 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 ポルトガル中部地方 1. コインブラ 2. モリセイロ、アヴェイロ 3. グラン・ヴァスコ美術館とカテドラル、 ヴィゼウ ポルトガル中部地方の町、コインブラは、モン をたどれば、人知れぬ奥地のまれに見る美しさ 4. モンサントの村 デゴ川の鏡のような水面に映る自分の姿を、うっ に思わず息をのむはずです。夏の盛りの、緑も 5. トレッキング、エストレラ山脈 とりとのぞきこんでいます。パティオと、石段と、 えたつ頃の風景も心躍るものですが、冬の寒さ 中世の門の町、自由を謳歌する学生の町コイン が訪れ、一面の銀世界が広がる風景も一段と美 ブラは、これまで多くの詩人たちによって歌わ しく、魅力的。この地方は、食の楽しみにも事 れてきました。何世紀にもわたって踏みしめられ 欠きません。その代表が、昔ながらの製法で羊 てきた石段に足を踏み出し、町の歴史にさまよ の乳から作られたケージョ・ダ・セーラ(「山のチー いこめば、旧カテドラルがどっしりと、かの古き ズ」)です。独特の香りと味、バターのような風 大学へと向かう者の目の前に立ちはだかります。 味と黄色みを帯びた色あいをもつこのチーズは、 大学の顔たる「ジョアン5世の図書館」は、バロッ スライスした土地のパンにはさんで食べるのが ク様式の影響が見られる建築物であり、フレス 一番。エストレラ山脈の斜面に位置するグアル コ画や金泥細工(ターリャ・ドウラーダ)で飾ら ダは、ポルトガルで一番標高の高い町。町には、 れた礼拝堂を思わせます。 伝統的な石造りの建物が並んでいます。 さらに南に下り、保存状態の良好なコニンブリ 古い貴族の館、御影石に刻まれた一族の紋章を ガの遺跡ではるか古代ローマへタイムスリップ。 かかげる門、カテドラルのたもとの細い街路で、 また、中部地方には、クーリアやルーゾなど、ポ 脈々と息づく人々の暮らし————ヴィゼウは ルトガルを代 表する鉱泉があります。心癒す風 強い個性をはなつ、史跡の豊かな町です。また、 景と健康によい湧水の土地は、文字通り天然の ピオダン、ベルモンテ、アルメイダなど、花崗岩 楽園として五感をとぎすませてくれるでしょう。 や片岩の石造りの家々がならぶ歴史的な村々が、 中世の雰囲気をただよわせながら、手つかずの 水辺の都、アヴェイロは、リア(潟)と運河の町。 風景のなかにとけこむように点在しています道 迷路のように縦横にはしる水路が、海とも陸地 の敷石、家々の石の一つ一つに秘められた、ポ ともつかない風 景を 作りだしています。町の中 ルトガルの 性格 の核たる部分 ———— それは、 心は、絵本から抜け出てきたような漁師の家と、 正真正銘のポルトガル人たる証し、何世紀にも 活気あふれる大 通りに二分されますが、あざや わたる華麗な歴史に対する誇りです。 かな色と昔話で飾られたほっそりした舟、モリセ イロの美しさには、だれもが降参してしまうはず。 カステロ・ブランコ近郊、ユネスコによってその さらに、潟や海が生んだものとして、地方菓子 貴重な自然遺産が認められたナトゥルテージョ・ 「オーヴォス・モーレス」もお忘れなく。これは ジオパークには、化石におおわれた岩山があり、 魚や貝殻、ほら貝をかたどったウェファーに卵の ハゲタカ、クロコウノトリが生息しています。中 黄身でできた詰物をしたものです。 部地方に点在する片岩の石造りの村々は、宿泊 施設として旅 行者を受け入れています。土地の 内陸部には、自然を愛する人にぴったりのエスト 風習や言い伝え、昔の人々の知恵に耳を傾ける レラ山脈があります。羊飼いの踏みならした道 うち、つい時を忘れてしまうことでしょう。 さらに詳しい情報は www.visitcentro.com ミゼリコルディア教会、アライオロス 11 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 アレンテージョ地方 なだらかに起伏する平原と白い 石灰 壁の家々、 金色の砂、水底の透ける真っ青な海へのダイビ 人類の足跡を伝える史跡がいろどる、黄金色に ングができるビーチを、ひとりじめしたいと思い 1. アレンテージョ地方の風景 広がる大地————アレンテージョ地方の魅力 ませんか。アレンテージョ南西部では、そのと 2. ローマ時代の神殿、エヴォラ を、ゆっくりと見つけていきましょう。この土地 きの気分にあわせ、ぴったりのビーチが見つかり 3. 公爵館、ヴィラ・ヴィソーザ はいつ訪ねても、目の前に美しい風景が広がり、 ます。 4. 地方独自の建築、エヴォラ 訪れを待つひそやかな場所があり、新たな味の 5. ザンブジェイラ・ド・マール 発見があります。広々とした平野では、麦畑が風 サーフィンやボディボードに理想的な波があるか に波うち、オリーブの木がアクセントをつける野 と思えば、その次は文字通り天然のプールの凪。 に点在する小さな村々は、トゥリズモ・ルラルと 実にさまざまなビーチのなかで、特に名をあげ して、訪れるすべての人を両手を広げて歓迎して るならば、ポルト・コーヴォ、ヴィラ・ノヴァ・ います。そして、味を競いあう美食の数々。セル デ・ミルフォンテス、ザンブジェイラ・ド・マー パやエヴォラ、ニザのチーズ、ワインにパン、土 ル。100 キロ以上の距離にわたって広がるアレ 地のハーブが香りたつ郷土料理。すばらしい修 ンテージョ南西・ヴィセンティーナ海岸自然公園 道院発祥の菓子は、この世にいながらにして味 は、ヨーロッパ大陸でも自然の保存状態の良好 わえる天上の味です。 な沿岸地域であり、ほかでは見られない動植物 の生息地となっています。 アレンテージョでは、太陽はいつも上機嫌に輝 いています。まばゆい光に誘われるまま、この 幾 多 の 戦 いと征 服 の歴 史の 舞 台となったグ ア 地方の自然を探険してみましょう。風景の真ん ディアナ川は、何世紀にもわたり、ポルトガルと 中にぽつんとそびえる巨石遺跡の石の神秘にふ スペインの国境となってきました。エルヴァスと れ、何千年も以前の人類の暮らしに思いをはせ モンサラースの間には、大きな鏡のように水を てみては。はるかな平原の地平線にうかぶ歴史 たたえたアルケーヴァ貯水池があります。ボート の町エヴォラは、城壁の陰に身を隠しています。 ハウスで川辺の小さな村々を訪ねる旅に出発す しかし中に一歩足を踏み入れれば、うってかわっ れば、いつもとひと味ちがった休日に。城に守 て、思いがけない世界が広がります———— 細 られたモンサラースの村は、夢のなかを漂いつ い路地、光あふれる広場、アラブ風のパティオ、 つ平原を航く船のキールのようです。 ゴシック様式の門、そして土地の料理を楽しめ るさまざまなバーやレストラン。また、シーザー さらに北、ポルタレグレに近いサン・マメーデ自 の時代にパクス・ジュリアと称されたベージャは、 然公園は、地質学的な豊かさと生息する動物で かつての名の通り、今ではなかなか出会えない 訪れた人を魅了します。野生の木々や植物があ ほど、平和でのどかな雰囲気をたたえています。 たりの空 気を香りで満たし、道を進むにしたが 町は城の天守閣に見守られつつ、周囲に広がる い、刻々と色を変えてゆきます。岩山の頂、天 アレンテージョの石と石灰の野をはるかに見下ろ にもとどきそうな高みにあるのが、要塞の塁壁 しています。 に守られたマルヴァオン。マルヴァオンは、興味 深い数々の物語にいろどられた、独特な村です。 トロイアからシネスにいたる海 沿 いの風 景は、 さらにカステロ・デ・ヴィデでは、往時の姿がよ 青一色。断崖のかげには、天然のビーチがひっ く保たれているユダヤ人街をのんびりと散策して そりと隠れています。そんな浜辺を発見するうれ みては。 しさは、冒険のなによりの戦利品。さらさらの さらに詳しい情報は www.visitalentejo.pt プライア・ダ・マリーニャ、ラゴア 13 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 アルガルヴェ地方 1. ポルト・デ・モス、アルガルヴェ地方 2. カテドラル、ファロ 3. ヨットハーバー、ヴィラモウラ 4. フェラグード、ラゴア 5. ヴァレ・ド・ロボ、アルマンシル 海からのぞむアルガルヴェの海岸線には、険し アルガルヴェ地方では、風光明媚な自然と現代 い断崖、さまざまなシルエットを描く岩、風と海 のカルチャーがなかよく同居して、コスモポリタ の対話から生まれた洞窟、はてしない砂浜とあ ンかつ絵本さながらの風景を作りだしています。 らゆる色あいの青さで染まる海が延々と続いて ファロの旧市街を散策すれば、バールやさまざ います。 まな店、カフェテラスや美味しいシーフード料理 のレストランなど、一歩一歩が驚きの連続です。 はるかに続く海岸線にそって、大きさも形もさま ざまなビーチが点在し、だれでも必ず自分のお 塁壁に囲まれたラゴスでは、岩にうがたれた洞 気に入りが見つかります。大きなビーチ、小さな 窟やほら穴が見られ、沿岸部につらなる個性豊 ビーチ。波の穏やかな浜、波の荒い浜。ひそや かな土地のなかでも、独特の存在感を誇る町で かな場所、多くの人でにぎわう場所————ア す。十五世 紀に航 海学 校 があった最西端の地、 ルガルヴェのほとんどのビーチでは、安全の証 サグレスでは、のんびりとはるかな海をながめて 明たる青い旗がたなびき、一年を通じて太陽が みては。夕暮れどきのアルブフェイラで、海沿い 照り輝いています。パラソルの落とすものうい日 のカフェテラスから太陽に別れを告げれば、の 陰に寝そべったり、大西洋で泳いだり、もしくは ぼってくる月が、バーやディスコでの熱い夜を約 ダイビングやスポーツ・フィッシング、 ウィンドサー 束してくれます。教会と瓦葺き屋根の町タヴィラ フィンやジェットスキーなどのウォータースポー は、周囲にイチジクやアーモンドの木が生い茂り、 ツを楽しんだり、アルガルヴェの浜辺はあなたの 果物や魚、小鳥など、想像力のかぎりをつくし 五感にうったえます。 た形の菓子を生み出しています。 しかしアルガルヴェ地方にあるのはビーチだけで ゴージャスなムードにひたる夏の夢をお望みな はありません。ここには今なお生き生きとした自 ら、ヴァレ・ド・ロボ、アンカオン、キンタ・ド・ 然が息づいています。数ある自然保護区や自然 ラゴでジェットセット族に合流。コスモポリタン 公園では、珍しい植物や花々、フラミンゴやコウ 流 ライフスタイルとスピリットの ALLGARVE ノトリ、サギといった優雅な鳥類など、その動 のプログラムには、コンサートや展覧会、フェス 植物の豊かさには驚かされることでしょう。 ティバルなど、さまざまなイベントが目白押しで す。さらに、プライア・ダ・ロシャ、ヴィラモウラ、 30 か所以上の美しいゴルフ場はどんなにうるさ モンテ・ゴルドのカジノは、ありとあらゆるエン いプレーヤーにも文字通りの天国。おだやかな ターテイメントを用意してあなたを待っていま 気候と、年間を通じた好天にめぐまれ、四季を す————アルガルヴェが、五感をフルに使って 問わずプレーが楽しめます。あたりの静 寂をや 人生を楽しむすべての方々を待っているように。 ぶるのは、ストロークの音と、小鳥の歌声があ るばかり。 さらに詳しい情報は www.visitalgarve.pt フンシャル、マデイラ島 15 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 マデイラ諸島 緑がうっそうと生い茂るこの水上庭園には、蘭、 が飛びこんできます。島を散 策すると、さまざ アンスリュウム、ストレリチアをはじめとする多 まな歴史上の人物————マデイラ島を発見し 1. フンシャルのヨットハーバー くの花々が咲き乱れ、馥郁たる香りや、はっとす たジョアン・ゴンサルヴェス・ザルコや、コロン 2. サン・ヴィセンテ るほど鮮やかな色あいを競っています。青い空 ブスなど————の銅像が目に入ります。コロ 3. レヴァダスのトレッキング をすべる白い雲、海の水を切って進む船。そし ンブスは一時期ポルト・サントに暮らし、その家 4. ポルト・サント て深い海は、森や山々の緑とあざやかなコント は現在、一般に公開されています。また、海に 5. マデイラワイン ラストを見せています。 面したこの庭園は、グルメの楽しみで訪れた人 をとりこにします。洗練された魚料理に熱帯のフ ポルト・サント島で、9キロにわたって続く砂浜 ルーツ。世界中で愛されている有名なマデイラ での日光浴や、澄みきった水中へのダイビング ワインは、この島のもうひとつの宝物と言えるで はいかがでしょう。波のおだやかな静かな海は、 しょう。 セイリングやウィンドサーフィン、水上スキーな ど、ウォータースポーツに理想的です。 さらに、海からマデイラ島の眺めを楽しんでみる のはいかが?毎日のようにクルーズ用の大客船 こんなセラピーでくつろいだ後は、フンシャルに が出入りするマリーナからは、大西洋に出て周 むかい、マデイラ島の奥地へと踏み込んでいき 辺の島々を周遊する便も出ており、希少種モン ましょう。忘れられない冒険があなたを待ってい クアザラシの生存区域となっている遠く離れた ます。想像したことがありますか?葉を落とすこ セルヴァージェン諸島や、海鳥にとって文字通り とのない木々や灌木が生い茂る、不思議な太古 のサンクチュアリであるデゼルタス諸島なども の森を散 策するなんて———— そんな 経 験も、 訪れることができます。 ユネスコの世界遺産に登録された、広大な月桂 樹の保護林で現実のものに。 仕上げはイベント満載のカレンダー。なかでも注 目は、カーニヴァルの行列、フラワーフェスティ もうひとつのマデイラならではの楽しみ、それは バル、花火と音楽のショーの大西洋フェスティ 「レヴァダス」です。これは島全体にはりめぐら バル。しかしクライマックスは、なんといっても された大 規模な灌 漑用水路で、約 1.400 キロ 大晦日を祝う大打ち上げ花火です。 にもおよぶこの水路を探険すれば、自然と出会 い、目の前の風景に何度も息をのむことでしょう。 マデイラ島の人々のあたたかい微笑みと永遠の さらなる興奮をもとめるなら、ピコ・ルイヴォ、 春を思わせる、四季を 通じて穏やかな 気候は、 ピコ・ド・アレエイロまで登る、よりハードなコー 心と体を最高に癒してくれます。スパの完備した スに挑戦。島の頂きに立てば、そこは雲の上です。 洗練のホテルで自身をいたわり、天然のプール、 サウナ、タラソテラピー、ハイドロマッサージ、 すばらしいパノラマを思う存分楽しむなら、ケー トルコ風呂で至福のひとときを過ごして、新たな ブルカーや ヘリコプター、気 球 で空中 散歩 を。 エネルギーをチャージしてください。 フンシャルの町では、カテドラルをはじめ、修道 院、博物館や美術館、教会、礼拝堂、要塞など 大西洋の真ん中、日々の時間から解放された、 を訪ねてみては。明るい色彩とにぎわいを楽し 静けさあふれる、くつろぎの空間————マデ みたいなら、市場へ。果物や野菜のならぶ店先 イラ島があなたを待っています。 をぬってそぞろ歩けば、ありとあらゆる形と香り さらに詳しい情報は www.madeiraislands.travel 「ファジャンス」、サン・ジョルジェ島 17 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 アソーレス諸島 青と緑 の島 々にようこそ。海と空 がふ れあい、 ろした魔法の船さながら、 「ファジャンス」とい まるで今、目の前で、世界が生まれつつあるか う溶岩の流出などによってできた独特の地形や、 1. イルカ、ピコ島 のようです。水平線が視界の彼方に消え、時は 急斜面の豊かな土地、美しい遊歩道で楽しませ 2. 湖、フローレス島 止まり、9つの島の楽園が永遠の姿で浮かんで てくれます。唯一無二の名産品である、独特の 3. サン・ミゲル島 います。 風味をもつ島のチーズもぜひお試しを。 4. アングラ・ド・エロイズモ、テルセイラ島 ヨーロッパ 大 陸にもっとも近い諸島東 部には、 ピコ島のブドウ栽培地の景観は、ユネスコの人 サンタ・マリア島とサン・ミゲル島があります。 類世界遺 産として登録されています。堅く黒い サンタ・マリア島のブドウ畑は、円形劇場のよう 玄武 岩と鮮やかなコントラストをなすのが、冬 な斜面をおおいつくし、巨人の階段さながらで の雪におおわれた白い山頂。島の名の由来となっ す。ゆったりとした入り江に身をのりだすような た堂々たる火山の頂(ピコ)が、溶岩におおわれ サン・ミゲル島のポンタ・デルガーダは、島の中 た風景をはるか標高 2.350 メートルの高さから 心港。海に目をすえた町は活気にあふれ、活発 見下ろしています。この島の西部とむかいあうオ な経済活動を営んでいます。ラゴア・ド・フォー ルタのヨットハーバーは、大海を横断するヨット ゴとラゴア・ダス・セテ・シダーデス(「七つの町 なら知らぬものはない存在です。港の地面や壁 の 湖 」)の 湖は、風の 歌とこの地に伝わる伝説 にはびっしりと、船乗りたちが自分の足跡として で訪れる者をつつみます。その印象的な眺めは、 残していった絵が描かれています。世界中のヨッ だれもがうっとりと見とれてしまうはず。間欠泉、 トマンを我が家のようにあたたかく迎えるバー、 温泉、カルデラ湖などで大地の生みだすエネル ピーターズ で一杯かたむけ、港 のムードにひた ギーを感じたら、地中でじっくりと蒸し焼きにす るのも一興です。さらに、そんな雰囲気とは対 る料理「コジード・ダス・フルナス」もぜひどうぞ。 照的に、ファイアル島には豊かな自然が息づき、 5. オルタのヨットハーバー、ファイアル島 死火山のカペリーニョス火山では、月世界のよ 諸島中部では、テルセイラ島、サン・ジョルジェ うな風景が広がっています。 島、ピコ島、ファイアル島、グラシオーザ島が、 青い海を背景に、なかよくならんでいます。水面 その名のとおりかわいらしいグラシオーザ島は、 にはクジラやイルカが顔をのぞかせ、訪れた者 島の初期の住民の出身地、はるかなフランドル の目を楽しませてくれます。 地方を思わせる、おもしろい風 車があることで も知られています。 アングラ・ド・エロイズモが世界遺産に登録され たことでひときわ重要な存在となったのが、テル 諸島西部では、旺盛な野生の姿そのままの自然 セイラ島。町の通りには往時をしのばせる建 築 が見られ、時の流れはいっそうゆるやかに感じ がならび、周囲をめぐる頑 丈な塁壁は、かつて られます。フローレス島では、美しい天 然の滝 は海賊の襲撃から人々と港を守るためのもので に目を奪われ、思い切って大西洋にダイビング した。市松模様を描いて広がる緑の野に、乳牛 すれば、珍しい生物が彩る色鮮やかな海中世界 のシルエットが点々とアクセントをつけ、白い家々 が広がります。コルヴォ島では、白い家々がなら の間にのぞくカラフルな礼拝堂とコントラストを ぶ小さな村が、自然のリズムにあわせて日々を なしています。 送り、アソーレスの人々ならではのあたたかい心 で、訪れる人々を迎えいれています。 サン・ジョルジェ島は、大 海原に永遠に錨を下 さらに詳しい情報は www.visitazores.travel サンタ・マリア・ダ・ヴィトーリア修道院、バターリャ、リスボン 19 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 世界遺産 ポルトガルの町や村、小さな集落や田園地帯をたずねると、 予想以上に時間がかかることになるだろう。 なぜなら、道を進めば進むほど、どんどん豊かで変化に富んだ 世界が広がるからだ。 「ニューヨーク・タイムズ」紙 1. ジェロニモス修道院、リスボン 2. 公爵館、ギマラインス、 ポルトと北部地方 ポルトガルの豊かな史跡、美術、考古学遺産は、 レース細工とみまがう石の彫刻の細部に目を見 時間、空間におけるさまざまな邂 逅を反 映し、 はり、この場所が語る秘密に耳をかたむけてみ この国の文化に唯一無二の性格を与えています。 ましょう。そして、リスボンでは、大航海時代の ポルトガルの数々の歴史地区、考古学的に興味 ポルトガル美術の絶頂を示すベレンの塔が、多 深い場所、史跡、文化的景観、自然の景観のな くの帆 船やカラベラ船が旅 立っていったこの場 かから、13 地点が世界遺産としてユネスコに登 所にシンボリックにたたずんでいます。16 世紀 録されています。その様 式も背景となっている ポルトガルの修 道院建 築として名高いジェロニ 歴史も、実にさまざまです。原始時代の岩絵か モス修道院は、マヌエル様式の最高傑作として ら後期バロック様式まで、人間の手によって建 広く知られています。 設された街から、母なる自然の贈り物たる風景 まで————すべて世界遺産となっています。 シントラは、自然と文化が共 存し、みごとにと けあって文化的景観をなす、不思議な魅力に満 では、町の歴史地区から見ていくことにしましょ ちた場所です。かつて王侯貴族たちが、この山 う。町の通りには、その地に根付き、変化をと 並みにそって、数々の贅をつくした荘園、広壮な げたさまざまな文化の歴史が読みとれます。町 庭園で囲まれた館を建てました。ドウロ川上流 自体が野 外博物館のようなエヴォラでは、ケル ブドウ栽培地域では、ブドウ栽培の長い伝統が、 ト人、ローマ人、西ゴート族、アラブ人の足跡を、 他に類のない、美しい景観を作りあげています。 ポルト歴史地区では、中世にさかのぼる町の礎 ドウロ川の流れのほとり、ワイン作りの長い歴 を、その目で確かめることができるでしょう。ア 史を誇るこの地から、かの名高きポートワイン ソーレス諸島テルセイラ島の町、アングラ・ド・ が生まれます。アソーレス諸島のピコ島で、自然 エロイズモの歴史地区に並ぶ館や修道院、教会。 の気まぐれと人間のたゆまぬ意志が、堅い玄武 ポルトガル建国の地、ギマランイスでは、旧市 岩と火山性の土壌から作り上げた驚くべきブドウ 街と城の姿にうっとり見とれてしまうはず。 畑と、世界でも類を見ないその風景————それ が、ピコ島のブドウ園の景観です。マデイラ島で 大航海時代における異文化との邂逅と世界の海 は、先史時代の姿を保つ月桂樹林が鬱蒼と生い の支 配 から生まれたのが、マヌエル 様 式 です。 茂り、島の自然の大きな見どころとなっています。 1162 年に設立され、数世紀後にキリスト騎士 団の本 拠地となったトマールのキリスト修 道院 2 万 5 千年の歴史をもつ天然の美術ギャラリー、 は、ロマネスク様式からマニエリズムにいたるさ コア渓谷を歩けば、今日知られているなかでは まざまな特徴がその建築に見られます。有名な 最大規模の、旧石器時代の岩絵群を見ることが マヌエル様式の大 窓を細部までじっくりと鑑賞 できます。17 キロにわたって野外に点在する芸 し、シャロラの美を堪能してください。シトー派 術作品からは、私たちの祖先の創造力がありあ 修道会の重要な修道院のひとつであったアルコ りとうかがえ、後期旧石器時代から鉄器時代に バッサの修道院は、荘厳なゴシック様式で見る いたる人類の歴史の最初のページへと、私たち 者を圧倒します。ヨーロッパに数ある史跡のなか を誘います。 でもひときわ魅力的なバターリャの修道院では、 さらに詳しい情報は www.visitportugal.com 3. 月桂樹林、マデイラ島 4. キリスト修道院のシャロラ、 トマール、リスボン 5. ピコ島のブドウ畑、アソーレス諸島 キンタ・ダ・マリーニャ、リスボン 21 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 ゴルフ ヨーロッパのゴルフ場ベスト 100 のうち、 10 コースはポルトガルにある。 「ゴルフ・ワールド」誌 格好のおだやかな気候のもと、さあゴルフ天国 テージョ川の南、広大な海に洗われながら、数 へ。ポルトガルには北から南まで、70 をこえる キロメートルにわたって続く砂浜にふちどられ、 ゴルフ場があり、グリーンでおおわれた海辺の フランク・ペニンクやロバート・トレント・ジョー 砂丘でプレーを楽しみ、木立がならぶ、庭園の ンズなどの一流設計者によるコースが広がって 1. アルマンシル、アルガルヴェ地方 ように優雅なコースをたどり、その広々とした眺 います。セトゥーバル南部、自然がよく保たれた 2. セジンブラ、リスボン めを満喫できます。巧みなコース設計者の手が 地区の一角にあるトロイアのコースは、松林に囲 3. アルブフェイラ、アルガルヴェ地方 けたコースは、百戦錬磨のプレーヤーにも新た まれ、のどかな風景のなか、サド川河口と海の 4. ヴィラモウラ、アルガルヴェ地方 なチャレンジとなり、プレーの舞 台に自然の風 間に延々と続いています。 5. オビドス、リスボン 景美をそえています。常に味方してくれる太陽の おかげで、絶好のゴルフ日和がつづきます。 輝く太陽のもと、広がる青い海とビーチ、断崖 絶壁と砂丘。それがポルトガル西部の沿岸とそ 世界のベストゴルフ・デスティネーションに2度 のゴルフコースを色あざやかに描きだしていま 選ばれているアルガルヴェ地方では、30 以上の す。古き中 世の町オビドスからわずか 数キロ、 コースが海岸線にそってならび、大西洋に鼓 舞 風光明媚な一帯にあるプライア・デル・レイは、 されたストロークを待ちかまえ、世界中からゴ アメリカのキャベル・ロビンソンの設 計になる ルフファンを集めています。この一帯は、年間を コースで、息をのむような断崖と優美な松林に 通じ、とりわけ好天に恵まれた地域です。サー・ いろどられた、すばらしい海の景観が広がって ヘンリー・コットンやアーノルド・パーマーなど、 います。一方、オビドスから 30 分、ゴールデン・ 一流のコース設計者の手になるコースが、緑と イーグルはロッキー・ロックモアによってアメリ 青の中でのすばらしいゲームを約束してくれま カらしいレイアウトでデザインされたコースで、 す。ヴィラモウラのオールド・コースやヴィクトリ 美しさとチャレンジ精神で双璧をなしています。 ア・ゴルフ・クラブでは、有名な国際大会も開催 されています。 また、マデイラ島も、ゴルフ旅 行 先として近 年 人気が高まってきています。パリェイロとサント・ エストリルの海岸は、その恵まれた地理的条件 ダ・セーラのコースは、美景で一、二を競いあう とリスボンに近いことから、プレーヤーの間で 存在です。ポルト・サント・ゴルフコースは、ス 大変人気があります。ロッキー・ロックモアの設 ペインの名ゴルファー、セヴェリアノ・バレステ 計になるベラスのコースは、吹きつける風のため、 ロスの設計で独自にデザインされたもので、コー ストロークの自然な飛跡について熟慮に熟慮を スに立てば、ポルト・サント島の砂浜のすばらし 重ねなければなりません。非常に美しい自然の い眺めが広がります。 中で、松林と砂丘に囲まれたキンタ・ダ・マリーニャ・ オイターヴォス・ゴルフは、サーティファイド・シ アソーレス諸島では、つねに海を眺 めながら、 グネチャー・サンクチュアリ/ゴールドとして、ゴ 湖や山々にかこまれてプレーを楽しむことがで ルフ場としてはヨーロッパでは最初に、世界では きます。著名なコース設計者、スコットランドの 二番目にランキングされたところです。 世界遺産 マッケンジー・ロスが手がけたフルナス・ゴルフ であるシントラの文化的景観に囲まれたペーニャ・ コース、もしくは平野部にデザインされたバター ロンガ・モステイロとペーニャ・ロンガ・アトラン リャ・ゴルフコース、または咲き乱れる花々にか ティコのゴルフコースは、どんなゴルフプレーヤー こまれたテルセイラ・ゴルフコース—さあどれを にとっても手強い罠。はるか山の頂にそびえるペ 選びますか? ナ宮と、コースの中にある遺 跡群は、この地方 をよりよく知りたい方にはぴったりの背景です。 さらに詳しい情報は www.visitportugal.com ドウロ川岸の段々畑、ポルトと北部地方 23 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 食とワイン 今世紀に入ってから、ポルトガルは 世界でもっとも興味深く、かつエキサイティングな赤ワイン産地として めきめきと頭角をあらわしてきた。 「ワイン・スペクテイター」誌 1. ポートワインのワインロッジ、ガイア地区、 ポルトと北部地方 2. ワイン・テースティング ポルトガルの豊かな史跡、美術、考古学遺産は、 レース細工とみまがう石の彫刻の細部に目を見 3. 魚のグリル 時間、空間におけるさまざまな邂 逅を反 映し、 はり、この場所が語る秘密に耳をかたむけてみ 4. パステイス・デ・ベレン この国の文化に唯一無二の性格を与えています。 ましょう。そして、リスボンでは、大航海時代の 5. 一流シェフによる料理 ポルトガルの数々の歴史地区、考古学的に興味 ポルトガル美術の絶頂を示すベレンの塔が、多 深い場所、史跡、文化的景観、自然の景観のな くの帆 船やカラベラ船が旅 立っていったこの場 かから、13 地点が世界遺産としてユネスコに登 所にシンボリックにたたずんでいます。16 世紀 録されています。その様 式も背景となっている ポルトガルの修 道院建 築として名高いジェロニ 歴史も、実にさまざまです。原始時代の岩絵か モス修道院は、マヌエル様式の最高傑作として ら後期バロック様式まで、人間の手によって建 広く知られています。 設された街から、母なる自然の贈り物たる風景 まで————すべて世界遺産となっています。 シントラは、自然と文化が共 存し、みごとにと けあって文化的景観をなす、不思議な魅力に満 では、町の歴史地区から見ていくことにしましょ ちた場所です。かつて王侯貴族たちが、この山 う。町の通りには、その地に根付き、変化をと 並みにそって、数々の贅をつくした荘園、広壮な げたさまざまな文化の歴史が読みとれます。町 庭園で囲まれた館を建てました。ドウロ川上流 自体が野 外博物館のようなエヴォラでは、ケル ブドウ栽培地域では、ブドウ栽培の長い伝統が、 ト人、ローマ人、西ゴート族、アラブ人の足跡を、 他に類のない、美しい景観を作りあげています。 ポルト歴史地区では、中世にさかのぼる町の礎 ドウロ川の流れのほとり、ワイン作りの長い歴 を、その目で確かめることができるでしょう。ア 史を誇るこの地から、かの名高きポートワイン ソーレス諸島テルセイラ島の町、アングラ・ド・ が生まれます。アソーレス諸島のピコ島で、自然 エロイズモの歴史地区に並ぶ館や修道院、教会。 の気まぐれと人間のたゆまぬ意志が、堅い玄武 ポルトガル建国の地、ギマランイスでは、旧市 岩と火山性の土壌から作り上げた驚くべきブドウ 街と城の姿にうっとり見とれてしまうはず。 畑と、世界でも類を見ないその風景————そ れが、ピコ島のブドウ園の景観です。マデイラ島 大航海時代における異文化との邂逅と世界の海 では、先史時代の姿を保つ月桂樹林が鬱蒼と生い の支 配 から生まれたのが、マヌエル 様 式 です。 茂り、島の自然の大きな見どころとなっています。 1162 年に設立され、数世紀後にキリスト騎士 団の本 拠地となったトマールのキリスト修 道院 2 万 5 千年の歴史をもつ天然の美術ギャラリー、 は、ロマネスク様式からマニエリズムにいたるさ コア渓谷を歩けば、今日知られているなかでは まざまな特徴がその建築に見られます。有名な 最大規模の、旧石器時代の岩絵群を見ることが マヌエル様式の大 窓を細部までじっくりと鑑賞 できます。17 キロにわたって野外に点在する芸 し、シャロラの美を堪能してください。シトー派 術作品からは、私たちの祖先の創造力がありあ 修道会の重要な修道院のひとつであったアルコ りとうかがえ、後期旧石器時代から鉄器時代に バッサの修道院は、荘厳なゴシック様式で見る いたる人類の歴史の最初のページへと、私たち 者を圧倒します。ヨーロッパに数ある史跡のなか を誘います。 でもひときわ魅力的なバターリャの修道院では、 さらに詳しい情報は www.visitportugal.com カイトサーフィン、コスタ・ダ・カパリカ、リスボン 25 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 太陽と海 サーフィンをするにも、 また、喧噪を逃れて日光浴を楽しみ、波の音に身をゆだねるにも、 すばらしいビーチだ。 「ABC ニュース」 ポルトガルでは、大 西 洋沿岸に 850 キロにわ たる砂浜が続き、一年中太陽に恵まれています。 本土の北から南まで、さらにマデイラ諸島、ア ソーレス諸島でも、数多くの砂浜で青い旗がひ るがえり、絶 好 のビーチコンディションを証 明 しています。それぞれに魅力の異なるビーチは、 個性もさまざま。好みにあわせて、あらゆる楽 しみ方ができます。 北部地方では、水はひんやりと冷たく、波が荒 いことも。ヴィラ・プライア・デ・アンコラやエ スポゼンデの海岸沿いには、風致地区の砂丘の 美しい景観が広がっています。よりエキサイティ ングなものがお好みなら、おすすめはヴィアナ・ ド・カステロやポヴォア・ド・ヴァルジン、エスピー ニョのビーチ。ここでは、サーフィン、ボディボー ド、ビーチバレー、ビーチサッカー、そのほか思 いつくかぎり、どんなレジャーでも OK です。 中部地方では、広い砂浜がゆったりと広がりま す。大 規模なスポーツイベントの会 場ともなる フィゲイラ・ダ・フォスは、その筆頭。アヴェイ ロの潟(リア)にとけあって広がる海では、ウィ ンドサーフィン、セーリング、シーカヤックなど が楽しめます。浜辺の散歩には、サン・ジャシン トの波打ち際や砂丘をぬって、のんびりした散 策を。 世界中のサーファーにとっては、ポルトガルとい う国自体が、ひとつの巨大なビーチのようなも の。いくつかヒントをあげますが、ちゃんと自分 でお気に入りを見つけてくださいね! まずはじ めは、ペニシェのスーパーターボ。その波は、サー フィン愛好家の間では伝説的存在です。つづい てエリセイラ一帯のリベイラ・ディーリャス。例年、 サーフィンの世界大会の開催地となっています。 そしてギンショでは、波はいっそう気まぐれで、 ウィンドサーフィンにぴったりです。カパリカの海 岸では、30 キロにわたる砂浜と格好の風がカイ トサーフに理想的な環境を作り上げています。 リスボン近郊、カスカイスから 20 世紀前半に さらに詳しい情報は www.visitportugal.com 王侯貴族と名だたるスパイの隠れ家だった、魅 惑的なエストリルにいたる一帯の海岸には、今 も華やかな雰囲気がただよい、多くの海水浴客 を集めています。おなじく美しさでいうならば、 ジョゼ・マリョアをはじめとする画家に描かれた プライア・ダス・マサンス。この浜辺は、昔なが らの家族行楽地の代名詞です。 トロイアから始まる砂浜は、シネスまでずっと 続いています。アレンテージョ地方の南東部一 帯は、自然公園となり、いりくんだ小さな浦が あちこちに見られます。自分だけの入り江を見つ けて、のんびり日光浴を楽しんでみては。 南部では、まばゆいばかりの光を満喫。アルガ ルヴェ地 方の海は、水がよりあたたかで、のん びり海水浴が楽しめます。風景は、海岸線にそっ て変化してゆき、西部では、燃えるような色の 断崖にうがたれた小さな浜が点在し、東部では、 リア・フォルモザ自然公園と隣接して、ほとんど 人の気配のない島々が浮かんでいます。アクティ ビティの選択 肢も実にさまざま。ボートでの洞 窟めぐりからダイビングまで、お好きなものをど うぞ。 マデイラ諸島、ポルト・サント島の、9 キロにわ たる素朴なビーチは、澄んだ海でのダイビング の合間に、のんびり日光浴を楽しむにはぴった りです。おだやかな波を利用して、セーリングボー トに揺られるもよし、水上スキーで水の上を軽 やかに滑るもよし。アソーレス諸島では、もちろ ん船で海を散策し、ホエールウォッチングを楽 しみ、大自然が見せてくれる海の豊かさを満喫し てください。 静けさと自然とのふれあいを楽しむなら、セー リングボートで過ごす休日に勝るものはありませ ん。アソーレス諸島やマデイラ諸島もふくめ、沿 岸のヨットハーバーやレジャー港では、多くのツ アーが大西洋での冒険へと誘っています。また、 海からポルトガルを訪れた方には、理想的な憩 いの地となるでしょう。 1. セーリングボート、エストリル、リスボン 2. プライア・ダ・ファレジア、アルガルヴェ地方 3. プライア・ダ・コンポルタ、アレンテージョ地方 4. アラビダ、リスボン 5. ポルト・サント、マデイラ諸島 テラス、ガイア 27 ポルトガル ヨーロッパの西海岸 カルチャーとレジャー “ショッピングセンター中毒”には関係ないだろうが、 リスボンはイベリア半島のカルチャーの中心になりつつある。 「モノクル」誌 アートにご興味は? 国立古美 術館にはベレン オルタナティヴ・ロックのバンドの生演奏なら、 の聖体顕示台をはじめとするポルトガルの芸術 パレーデス・デ・コウラ・フェスティバルへ。こ 家の手になる有名な作品や、南蛮屏風などこの れは、同名の町のそばにある天然の円形劇場で 国が世界に残した遺産の記録が多数所蔵されて 開催されます。ザンブジェイラ・ド・マールで毎 います。ボス作のトリプティク(三連祭壇画) 「聖 年 8 月に開かれるスドエステ TMN フェスティバ アントニウスの誘惑」と、デューラー作の聖ヒエ ルには、今一番パワフルなバンドが参加します。 ロニムスの肖像は必見です。カルースト・グルベ そしてジャズも、年間スケジュールの常連です。 ンキアン美 術館では、エジプト、メソポタミア 7 月にはエストリル・ジャズ、8 月にはリスボン 美 術や、ルーベンス、レンブラント、モネの作 のグルベンキアンで、10 月にはアソーレス諸島 品に出会えます。 のアングラジャズ、11 月にはポルトと北部地方 でギマラインス・ジャズが開催されます。 それとももう少しスタイルのちがうものがお好み ですか?それならベラルド・コレクション美術館 映画ファンなら、ポルトガル国内で毎年開催さ へ。ヴィエイラ・ダ・シルヴァ、マグリット、モン れるコンテストにぜひ足を運んでみてください。 ドリアン、ピカソがあなたを待っています。オリ 文字通りファンタスティックな作品が期待できる エント博物館では、アジアの仮面の展示や、音 のが、2,3 月のファンタスポルト。30 年前か 楽やダンスのステージが。ポルトガルらしい美 ら、ポルトの町の映画好きの間で大きな楽しみ 術なら、国立アズレージョ美術館へ、国立馬車 となっています。世界の映画界の新しい作家や 博物館では、きらびやかに装飾された王の乗り 潮流を知るには、インディーリズボア。4 月に開 物が目を楽しませてくれます。ポルトでは、もち 催される、インデペンデント系映画の国際フェ ろんセラルヴェス財団の現代美術館へ。常設コ スティバルです。 レクションのほか、アンディ・ウォーホル、フラ ンシス・ベーコン、ファン・ムニョス、ゴールディ さて、リスボンの夜の楽しみ方については、も ンなど、世界のアーティストの展覧会が開催され うご存知ですか?川岸のレストランで最 先端の ています。 ポルトガルの味 覚を味わうもよし、昔ながらの 界隈でディナーとファドを楽しむもよし、ドカス 音楽はいかが?クラシックから最先端まで、あら 地区や 7 月 24 日通り、バイロ・アルトのバーや ゆるリズムのコンサートが各地で開催されてい ディスコでリズムに身をゆだねるもよし。アルガ ます。会 場の一 例としては、リスボンのベレン ルヴェ地方の熱い夜には、さまざまな野外エン 文化センターやポルトのカーザ・ダ・ムジカなど。 ターテイメントやビーチフェスティバルが、夜明 美しい景観を舞台に行われるクラシック音楽と けまでつづきます。ポルトでは、フォス地区やリ バレエの祭典、シントラのフェスティバルもお見 ベイラ地区、ガイアや対岸のディスコで楽しい夜 逃しなく。夏は、さまざまな野外音楽祭が開催 を。最新のレストランでは、そのメニューとムー されます。さあ、北から南までいたるところで開 ドの虜になってしまうはず。 催されるフェスティバルの興奮の輪の中へ。ま さあ、どうぞ思いきり羽をのばしてください。ダ ずはテージョ川岸、パッセイオ・マリティモ・デ・ ンスに音 楽、もしくは、ともにひとときを 楽し アルジェスの Optimus Alive。7 月には Super むだけでも、そのための場所はいくらでもある Bock Super Rock フェスティバルでベストの のですから。北から南まで点在するカジノでは、 音楽を。ポップスからロック、ヒップ・ホップ、ファ 幸運の女神があなたを待っています。ポルトガル ンクまで、お気に入りのバンドのコンサートにで の夜をこうこうと照らすまばゆい光が案内人と かけてみては。 なってくれるでしょう。 さらに詳しい情報は www.visitportugal.com 1. ガイア地区、ポルトと北部地方 2. ドカス地区、リスボン 3. ベレン文化センター、リスボン 4. ミュージック・フェスティバル、ザンブジェイラ・ド・マール、 アレンテージョ地方 5. ファド、リスボン 28 インフォメーション ポルトガルへのアクセス 払いを銀行口座からの直接引き落とし 標準時 緊急時 飛行機 の形で可能とするもの。 ポルトガル本土とマデイラ諸島では 緊急時の電話番号は 112。 10 月最終日曜日の 1 時から 3 月最 24 時間、国内のどこからでも通報可 能。 ポルトガル各地に以下の国際空港があ る。リスボン、ポルト、ファロ、フンシャ レンタカー 終日曜日の 1 時までの間は、協定世 ル(マデイラ島) 、ポンタ・デルガーダ レンタカーは、空港、国際列車の発 界時 (UTC) と同じ。 着駅、各主要都市にある。 利用条件 その後 10 月最終日曜日までは、時 健康 (サン・ミゲル島ムアソーレス諸島)。 www.visitportugal.com は各社によって異なるが、車のレンタ 計を 1 時間早めて、夏時間となる。 病院での診察が必要になった場合は、 鉄道 ルには、年齢が 21 〜 25 歳以上で アソーレス諸島は、本土およびマデイ 現地の医療センターへ。 国際列車の乗り入れは、 あること、身分を証明するもの(EU ラ諸島より 1 時間遅れ。 病院の緊急サービスは、重症の場合 リスボン=パリ間(スド・エクスプレス)、 圏の国民は身分証明書、その他の国 つまり、冬は協定世界時より 1 時間 のみ利用できる。 リスボン=マドリッド間(寝台列車ルジ 民は有効期限内のパポート)と取得後 遅れとなり、夏は 2 時間遅れとなる。 ポルトガル滞在中の事故や病気の際 タニア) 、ポルト=ヴィゴ (スペイン)間。 1 年以上経過した運転免許証が必要。 通貨 ヒテンシュタイン、ノルウェー、スイ には、EU27 か国、アイスランド、リ 国内の交通 運転にあたって ポルトガルはユーロを公式通貨とする スの国民は、ヨーロッパ健康保険カー 都市交通 ポルトガルは右側通行。ロータリー、 EU 加盟 16 か国のひとつ。 ド(出身国で発行されたもの) 、パス ポートもしくは身分証明書の提示で、 主要都市では公共交通網が整備され 十字路、ジャンクションでは、特に指 両替は銀行、両替所、ATM(外貨販 ている。リスボン、ポルトにはバス、 示がなければ、右側から来る車が優 売対応機のみ)で可能。 路面電車、地下鉄があり、1日もしく 先。 交通標識は国際規範に準ずる。 は数日間有効の共通チケットや、パス 罰金はその場で支払う。 機能に美術館・博物館や史跡での優 ツーリスト・インフォメーション Info@visitportugal.com 無料もしくは低額で治療がうけられ る。 営業時間 銀行 電気 待割引をはじめとするさまざまなサー 安全ベルトは常に着用が義務づけられ 銀行の営業時間は、平日の 8:30 か ポ ルトガ ル の 電 圧 は 230/400V、 ビスがついたツーリスト・カードがあ ている。 運転中の携帯電話の使用は ら 15:00 まで。 周波数は 50Hz。 る。 禁止。 ポルトガル国内にある MB(ムルティ ソケットはヨーロッパ規格。 バンコ)と表示される アメリカ式プラグを使う場合は、アダ タクシー 普通自動車(牽引なし)とオートバイ ATM 網では、24 時間現金の引き出 プターと 230V への変圧器が必要。 通 常 車 体 は ベ ージュ色 だ が、 黒 い の最高速度は、 しが可能。 車体に緑色の屋根の昔ながらのタク 市街地では時速 50 km、 シーもいまだに見かける。料金はメー 一般道では時速 90 km、 ター制、運賃は車内に明示される。 自動車専用道では時速 100 km、 美術館・博物館 通常 10 時から 13 時まで、14 時か さもなければ運転手に提示を求めるこ 高速道路では時速 120 km。 ら 17 時まで開館。月曜休館。 クへの荷物の積み込みは料金に加算 血中アルコール濃度 ショッピング される。 市街地外へのタクシー料金 血液1リットルあたりのアルコール量 月〜金曜日は、9 時から 10 時にか は走行キロ数で計算。 運転手と事前 が 0.5g 以上の状態での運転は禁止 け て 開 店、19 時 閉 店。13 〜 15 に料金を交渉しておくことも可能。 されている。これを超えて運転した者 時に休憩をとる店もある。 には、数値に応じ罰金が課される。 土曜日は、通常 13 時閉店だが、都 CP(ポルトガル国鉄)の鉄道網がポ 気候 る。 ルトガル全土をカバーしている。 ポルトガル本土では、地形の起伏や ショッピングセンターは営業時間が長 列車には、北部と南部を最速で結ぶ 緯度、海に近接していることが気候に く、 平日、 週末とも 10 時から深夜 24 時まで営業。 ポルトガル国内の コンタクト先 Portugal Turismo de Portugal, IP Rua Ivone Silva, Lote 6 1050-124 Lisboa Tel. +351 211 140 200 とができる。 電話での呼出しとトラン 市中心部には午後も営業する店もあ 快適な特急列車「アルファ・ペンドゥ 大きく影響している。 ラール」、主要都市を結ぶ「インテル 冬は温暖で、ことにアルガルヴェ地方 シダーデス」、さらにレジオナイス(各 は冬でも平均気温は 17℃。 レストラン 駅停車) 、インテル・レジオナイス(快 内陸部では、北部・中部の平均気温 通常ランチは 12 時から 15 時まで、 速) 、 スブウルバーノ(郊外線)がある。 は冬 5 〜 11℃、夏は約 28℃。 ディナーは 19 時から 23 時まで。 沿岸部は、海の影響で暑さはしのぎ だが、ことに大都市やナイトスポット・ バス やすい。 エリアでは、より長く営業している店 ポルトガル国内の主要都市、市町村 マデイラ諸島の気候は温暖で、平均 が多い。 間を結ぶ定期路線バスが運行されて 気温は冬 19℃、夏 25℃。 いる。 アソーレス諸 島では、 冬 17 ℃、 夏 23℃。 道路網 両諸島の海水温度は、冬の 17℃から 道路の種類には、高速道路 (AE)、幹 夏の 22℃の間で変動。 線道路 (IP)、補助幹線道路 (IC)、国 道 (EN)、市道がある。 高速道路は万国共通の標識によって 示され、料金所がある。料金所には、 ETCシステム Via Verde (ヴィア・ヴェ のシステムは、事前に Brisa で購入 した車載器保有者専用に、通行料支 Photos ルデ)のレーンも設置されている。こ Alma Mollemans; António Sá; António Sacchetti; Associação do Turismo dos Azores; Câmara Municipal de Guimarães-PPacheco; DRTMadeira; Filipe B. Varela;Francisco Almeida Dias; João Paulo; João Wengorovius; John Copland; José Manuel; Luís Elvas; Maurício de Abreu; Norberto Diver; Nuno Calvet; Paulo Barata; Paulo Magalhães; Rui Cunha; Rui Morais de Sousa; Turismo de Lisboa; Turismo do Algarve; 鉄道 在外観光局 ベルギー イタリア スウェーデン Rue Berckmans, 109 1060 Bruxelles Tel: + 3225361212 Via Paolo da Cannobio, 8 20122 Milano Tel.: +390200629000 Narvavagen, 30 – 2tr SE -11522 Stockholm Tel.: +46850652100 ブラジル オランダ 英国 Consulado-Geral de Portugal Rua Canadá, 324 01436-000 São Paulo S.P. Tel.: +551130841830 Haagsche Bluf, 63 2511 CP Den Haag Tel.: +31703281239 11 Belgrave Square London SW1 X8PP Tel.: +442072016666 ポーランド アメリカ合衆国 フランス Ul. Francuska, 37 03-905 Warszawa Tel.: +48226176460 590 Fifth Avenue, 4th. Floor New York 10036-4702 Tel.: +16467230200 3, Rue Noisiel 75016 Paris Tel.: +33156883190 ドイツ Zimmerstr. 56 10117 Berlin Tel.: +49302541060 アイルランド 54, Dawson Street Dublin 2 Tel.: +35316709133 ロシア Ul. Guiliarovskogo 51, str.1 129110 Moscow Tel.: +74957871193 スペイン Calle Goya, 24 – 7º (Esquina Nuñez Balboa) 28001 Madrid Tel.: +34917617230 www.visitportugal.com © TURISMO DE PORTUGAL/01/2015/JP
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