ド イ ツ 語 科目責任者 寺 門 伸 学年・学期 1学年・2セメスター 単 位 数 1単位(選択) Ⅰ.前 文 私たちが外国語を学ぶ際には、 「外国の人々と自由に意志を通じ合うことができる」というこ とを最終目標とすることが多い。しかし実用性もさることながら、外国語を学ぶ最大のメリット は何かといえば、それは母国語ではない、私たちにとって異質な言語と格闘することで、 「異文 化」というものの確固たる存在を肌で知るということである。世界の多様な文化の存在を認めて 「文化的複眼」を獲得し、そこから日本の文化を、そして自分自身を相対化・客体化する視点が 生じてくる。 ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語など、いわゆる「第二外国語」を学ぶことができるの は大学生の特権であり、大学における教養課程の教育目標である「幅広い知識の獲得」 「物事を 根本的に考える力の養成」のためには、本来最も重要な役割を果たすべき科目である。講義のあ るなしにかかわらず、学生諸君は大学在学中に時間の許す限り、できるだけ多くの外国語にチャ レンジしていただきたい。 ドイツはイギリス、フランスと並び、ヨーロッパ文化の最も重要な担い手である。その国の言 語であるドイツ語を学びドイツ文化に触れることによって、 「ヨーロッパとは何か」を考えるきっ かけとなれば幸いである。そのことは同時に、自分自身をより深く理解するための絶好の機会に なるはずである。 Ⅱ.担当教員 准教授 寺 門 伸(基本医学 語学教育部門) Ⅲ.一般学習目標 1.ドイツ語にはドイツ語に内在する考え方があり、日本語には日本語に内在する考え方があっ て、両者は異なっていることを理解する。 2.ドイツ語の基本的な構造を、ドイツ語に内在する考え方に留意しつつ理解する。 3.ドイツ語の考え方を理解することで、私たち自身の思考様式の特徴を知る。 Ⅳ.行動目標 1.ドイツ語の正しい発音ができる。 2.ドイツ語の文法のアウトラインを理解する。 3.基本単語700語を習得する。 4.辞書を引く習慣を身につけ、辞書を上手に活用する。 Ⅴ.講義の学習内容 回数 月 日 曜日 時限 講義テーマ 1 10 4 火 1 オリエンテーション,ドイツ語の歴史 2 11 火 1 アルファベット,母音の発音 3 18 火 1 子音の発音,綴り字と実際の発音が違うもの 4 25 火 1 定冠詞と名詞の格変化 5 11 1 火 1 不定冠詞と名詞の複数形 6 8 火 1 動詞の人称変化(1) 担 当 者 寺 門 伸 −68− 回数 月 日 曜日 時限 講義テーマ 7 11 15 火 1 動詞の人称変化(2) 8 22 火 1 dieser 型,mein 型冠詞類の変化 9 29 火 1 定形の位置,人称代名詞とその格変化 10 12 6 火 1 前置詞(1) 11 13 火 1 前置詞(2) 12 20 火 1 動詞の命令形 13 1 10 火 1 話法の助動詞 14 17 火 1 分離動詞 15 31 火 1 形容詞の格変化 担 当 者 寺 門 伸 Ⅵ.評価基準 評価は主として定期試験の成績によるが、授業への参加度や出席状況も適宜加味する。 Ⅶ.教科書・参考図書・AV資料 指定した教科書を廣川書店にて購入。独和辞典・和独辞典については第1回目の講義で紹介す る予定。 Ⅷ.質問への対応方法 ドイツ語に関する質問は簡単なものであれば講義中、あるいは講義直後に。回答に時間がかか ると思われる場合は、前もってメールでアポをとり、直接研究室(基礎医学棟1階)に来て質問 すること。メールによる質問は随時受け付けている(terakado@dokkyomed.ac.jp)。 −69− 一 学 年 ・ 二 セ メ ス タ ー
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