鎌倉女子大学 鎌倉女子大学短期大学部における 平成 27 年度 科学研究費助成事業(科研費)に 関する使用マニュアル 【事務担当】 学術研究所研究支援課 (学術研究棟1階) 内線:6123 e-mail:kwugakuj@kamakura-u.ac.jp 事務取扱時間 平日 8:30~17:00 休業日期間 8:30~16:00 祝日授業日 8:30~15:00 Ⅰ 直接経費と間接経費 1.直接経費 直接経費は当該研究課題の遂行に当たり直接的に関わる経費で、 「物品費」 ・ 「旅費」 ・ 「人件費・ 謝金」 ・ 「その他」に分類されます。詳細は『Ⅲ 直接経費の使用方法』を確認してください。 2.間接経費 間接経費は全額研究者が所属する研究機関である本学に帰属し、大学の機関管理のもと、研 究環境整備等の予算として使用するものとします。 Ⅱ 研究費の経理・執行について 1.科学研究費の管理口座について 銀行口座を開設し科学研究費の出納を行います。本口座から発生する利息については、各研 究者に明確に分配することができないことから、大学の受取利息とします。 2.執行の締切 当該年度の執行、納品は以下の日程までに終了させてください。 補助金 (研究代表者) ① 備品(10 万円以 上のもの) ② 消耗品(10 万円 未満のもの) ③ 図書 ④ ①~③の期日以 降、年度末もし くは次年度に跨 る期間の物品購 入・納品 ⑤ 支出願の提出 ⑥ 年度を跨ぐ出張 補助金 (研究分担者) 基金 (研究代表者) 基金 (研究分担者) 3月 31 日(木) までに納品 3月 18 日(金) までに納品 2月 29 日(月)までに納品 3月 31 日(木) までに納品 3月 18 日(金) までに納品 2月 29 日(月)までに納品 かつ 3月 11 日(金)までに図書登録完了 不可 不可 可 ※1 ※2 3月2日(水) までに提出 3月2日(水) までに提出 ④の場合を除き、 3月2日(水) 3月2日(水) までに提出 までに提出 事前にご相談ください。 ※1 ・この期間に物品を購入、納品する場合は事前にご相談ください。 ※2 ・補助事業期間が最終年度の場合は対象外です。 不可 3.直接経費の執行状況について 直接経費の残額については、日本学術振興会からの入金後、毎月1回学術研究所から研究者 へ通知します。 Ⅲ 直接経費の使用方法 1.支出費目 1)物品費 ①物品費【設備備品】 教育研究用の機械、装置、機具、備品、コンピュータ、標本・模型のうち、1点または1 組の価格が 10 万円以上(消費税込、諸経費・値引き後)で、耐久年数が1年以上のもの。 ②物品費【消耗品】 文具、実験実習用薬品、材料等で、1点または1組の価格が 10 万円未満の物品。但し、 ソフトウェア・実験用試薬等は 10 万円以上であっても消耗品とします。特に、什器につ いては研究上必要であることの理由を明確に記入してください。 ③図書【設備備品又は消耗品】 金額の多寡に関わらず、耐久性及び閲覧性のある図書は設備備品扱いとします。但し、論 文集、雑誌等、耐久性及び閲覧性のない図書は消耗品扱いとします。 2)旅費 当該研究を遂行するため、研究代表者、研究分担者、その他研究に協力をする者が国内・海 外出張(資料収集・各種調査・研究の打合せ、研究成果発表等)するための経費(交通費・ 宿泊費・日当) 3)人件費・謝金 研究への協力(翻訳・校閲、資料整理、データ処理作業等)をする者に係る謝金、報酬、賃 金、給与等 4)その他 印刷費、複写費、現像費、通信費(切手、電話)、運搬費(宅配便)、修理費、会議費、研究 実施場所借り上げ費、レンタル費、研究成果発表費、送金手数料等 2. 「物品費【消耗品】 」支出に係る手続き 1)3万円未満の物品購入 ①立替による購入を可とします。物品購入後、「(物品等)支出願」に必要事項を記入の上、 学術研究所で納品検収を受けてください。 ②学科長、学部長の決裁を経た後、「(物品等)支出願」を学術研究所に提出してください。 2)3万円以上5万円未満の物品購入 ①「 (物品等)支出願」に必要事項を記入、証憑書類を添付の上、学科長・学部長の決裁を 受けてください。その後、支出願を学術研究所に提出してください。 ②学術研究所からの連絡後、物品を購入してください。 ③物品納品後、学術研究所にて納品検収を受けてください。 3)単価が5万円以上 10 万円未満の物品購入 ①「 (物品等)支出願」に必要事項を記入、見積書もしくは物品の詳細がわかる書類(カタロ グ等)を添付の上、学科長・学部長の決裁を受けてください。その後、支出願を学術研究 所に提出してください。 ②支出願の決裁が下りた後、学術研究所で物品の発注をします。 ③物品の納品先は学術研究所とします。納品後、納品検収を受けてください。 3. 「物品費【設備備品】 」支出に係る手続き 1)見積書(2業者以上の見積書)及び物品の詳細がわかる書類(カタログ等)を添付した「(物 品等)支出願」を作成し、学科長、学部長の決裁を経た後、学術研究所に提出してください。 2)支出願の決裁が下りた後、学術研究所で物品の発注をします。 3)物品の納品先は学術研究所とします。納品後、納品検収を受けてください。 4)設備備品扱いとなる物品は、鎌倉女子大学あるいは鎌倉女子大学短期大学部(研究者の所 属機関)に寄付となりますので、「寄付願」を学術研究所に提出してください。 4. 「図書」支出に係る手続き 1)図書購入後、領収書・請求書・納品書等の証憑書類を添付した「(物品等)支出願」を作成 し、学科長、学部長の決裁を経た後、学術研究所に提出してください。 2) 図書購入の領収書は、 原則として購入した図書の明細が全て記載されているものとします。 但し、請求書・納品書等に購入した図書の明細が全て記載されている場合は、領収書に明細 が記載されていなくても差し支えありません。 3)購入した図書は、鎌倉女子大学あるいは鎌倉女子大学短期大学部に寄付となりますので、 「(物品等)支出願」と併せて「寄付願」を提出してください。 4)支出願の決裁が下り、学術研究所からの連絡後、速やかに図書館に購入図書を持参し、図 書館による図書登録を受けてください。購入費の精算は、図書登録完了後となります。 5. 「旅費」支出に係る手続き 1)神奈川県、東京都(島嶼を除く)以外の地への宿泊出張・日帰出張及び海外出張をする場 合は、学科長、学部長の決裁を経た後、「出張稟議書」を学術研究所に提出してください。 ①学会・研究会等に参加する場合は、参加する学会・研究会等の開催要項等(期日・場所・ 参加費等記載のもの。写し可)を添付してください。 ②学会発表のある場合は、研究発表題目を記した書類(プログラムまたは研究発表申込登 録書、採択通知書。写し可)を添付してください 2)出張後直ちに、 「出張報告(記録)書」及び証憑書類を添付した「(旅費)支出願」を作成し、 学科長、学部長の決裁を経た後、学術研究所に提出してください。 3)出張経費はすべて立替とします。 4)旅費、宿泊費、日当の計算方法は、原則として「学校法人鎌倉女子大学出張規程」に準じ ます。 5)日当は申請のあった行程の全日を対象に支給します。 交 通 費 実費〔大船(起点)駅から出張先施設または宿泊施設までとする〕 実費(領収書が必要) 宿 泊 費 〔海外僻地でのフィールドワークに伴う領収書のない宿泊については、 一泊 10,000 円を上限に支給する〕 100km 以上 1,000 円、200km 以上 2,000 円、300km 以上 3,000 円 〔大船(起点)駅からの距離によって金額が異なる〕 国内出張日当 海外出張日当 一律 5,000 円 6. 「人件費・謝金」支出に係る手続き 1)個人に研究協力者として研究協力を依頼する場合は、必ず事前にその旨を学術研究所まで 申し出てください。 2)人件費・謝金の支払関係書類を添付した「(物品等)支出願」を作成し、学科長、学部長の 決裁を経た後、学術研究所に提出してください。 ・謝金の支払対象者は、本学の教員・職員、学生(大学院生は可)以外の個人とします。 ・研究協力者(個人)に支払う謝金は、業務内容により報酬として所得税が課されることがあ り所得税分を研究費で支払う必要があります。 ・業務内容や業務を行う場所により研究機関である本学が研究協力者と雇用契約を締結するこ とがあります。本学が研究協力者に給与(人件費)を支払うことになります。 ・謝金及び給与は立替払いできません。 ・研究者は謝金に関する情報(対象者・理由(いつ、どのような業務に対して))を管理する義 務があります。金券をもって謝礼とする場合も、対象者・理由を研究者は自己の責任におい て把握・管理しなければなりません。また、監査等の求めに応じ、研究倫理上の守秘義務の 場合を除き、研究者は対象者・理由を明らかにする必要があります。 7. 「その他」支出に係る手続き 1)物品費の支出に係る手続きに準じます。 2)業者に業務委託をする場合、契約書を交わす必要があります。業務委託を行う場合は、事 前に学術研究所にご相談ください。 8.支払いについて 1)図書購入、旅費は立替払いとします。 2)3万円未満の物品は立替払いを可とします。 3)請求書払いについては、本学から直接、指定銀行口座に代金を振り込むことができます。 その際、業者への代金支払いにかかる振込手数料は大学の負担とします。 4)研究者の立替払い金は、月2回経理部から研究者の所定の口座に振り込みます。現金の手 渡しは原則として行いません。 9.証憑書類の添付 1) 「支出願」には、以下の証憑書類を添付してください。 ① 請求書払いの場合 ② 現金立替払いの場合 ③ クレジットカード払いの場合 ※1 ※1 請求書、納品書、見積書 領収書、請求書、納品書、見積書 但し、30,000 円未満の物品等を購入した場合は、 購入明細が正確に機械記録表示してある領収書の みでよい。 領収書、請求書、納品書、見積書 但し、領収書の発行がない場合は、クレジット会社 発行のカード利用明細書の原本を添付する。 ・カード払いは一括払いのみ可とします。 ・カード利用明細書は、支払いの上で関係のない記載や個人情報(氏名以外)を あらかじめ塗り潰した上で添付してください。 旅費の場合 ①航空機利用 ※2 ②特急列車(高速バス含む)※2 ③パック旅行利用 ④タクシー利用 ※3 領収書及び航空券の半券または搭乗証明書 領収書及び乗車券・特急券等のコピー(使用済乗車 券・特急券等の原本可) 宿泊証明書(指定様式)及び利用機関によって上記 ①あるいは②の証憑書類が必要 領収書 ※2 ・グリーン料金、ビジネスクラス等の支給はありません。 ※3 ・タクシー利用は緊急かつやむを得ない場合に限ります。「支出願」の備考欄に 利用した理由を明記してください。 ・証憑書類は、必ず原本を添付し、内容を改変しないでください。 ・証憑書類の宛名は「鎌倉女子大学」もしくは「鎌倉女子大学短期大学部」としてください。 ・日付記載のない証憑書類は受け付けません。 ・納品書には検収印として申請者の捺印(右下余白あたりに押印)が必要です。 ・領収書は購入明細が正確に機械記録表示されたもの(レシート様式等)とします。手書き の領収書は不可です。 10.直接経費支出に関わる留意事項 1) 「支出願」の「購入理由」欄には、研究遂行上の必要理由(どのような目的でどのように使 用するのか)を必ず記入してください。 2)購入した物品及び図書は厳正に管理してください。 3)研究費の適正な管理の観点から、購入物品の現状確認(申請時の場所に設置、保管されて いるか)を行います。現状確認は、事前の通知なしに行うものであり、過年度に購入した 物品も対象となります。 4)購入価格 10 万円以上の物品(設備備品)は、大学の資産として登録し、経理部にて備品登 録シールを貼付します。 5)補助事業遂行期間中に他研究機関に転出の場合は、購入した物品及び図書について、本学 と転出先との間で移管手続きを取ります。既に補助事業期間が終了した等、補助事業遂行 期間外となった物品(一部の消耗品は除く)及び図書は、本学に返還していただきます 6)物品等を立替払いで購入する際、個人所有のポイントカードのポイント使用(充当)を不 可とします。 7)直接経費に残額が生じた場合(学術研究助成基金助成金) ①研究終了後に研究代表者が実績報告書を提出、額の確定を受け、研究終了となります。 ②研究が終了した時点で残額があった場合は、額に関わらず交付先である日本学術振興会に 返還し、強いて使い切る必要はありません。 ③前年度に交付した科研費の未使用額の有無が、その後の審査や交付に影響することはあり ません。 Ⅳ 補助金と基金の違い 交付申請 補助金(科学研究費補助金) 毎年度、交付申請をする。 研究費の受理 交付決定後、毎年度研究費を請求 し、送金を受ける。 研究費の 前倒し使用 交付内定時に通知された補助事業 期間全体の交付予定額の範囲であ れば、調整金を利用し、前倒し使 用することが可能である。 研究費の 次年度への 繰り越し 基金(学術研究助成基金助成金) 初年度に補助期間全体の交付申 請をする。 <初年度> 交付決定後、初年度分の研究費 のみ送金を受ける。 <次年度以降> 前年度2月頃に支払請求をし、 当該年度4月に、当該年度分の 研究費送金を受ける。 研究の進展に応じ、補助事業期 間全体を通じた交付決定額の範 囲内で、次年度以降に使用予定 の研究費を前倒して使用するこ とができる。 ※事前の申請が必要です。 ※前倒しに伴い、補助事業期間を短縮することはできません。 予想できなかった、やむを得ない事 手続きせず、次年度以降に繰り 情の場合のみ、事前に手続きするこ 越すことができる。但し、 「実施 とで申請できる。 状況報告」による報告が必要。 ※補助事業期間を延長する場合 には、事前の手続きが必要です。 年度を またいだ 物品の購入・ 納品 Ⅴ 補助金(科学研究費補助金) 年度をまたいだ研究費の使用は不 可のため、物品は年度末の3月 31 日までに納品完了しなくてはなら ない。 基金(学術研究助成基金助成金) 年度会計による制限がないた め、年度をまたいだ物品の購 入・納品が可能である。 年間の流れ 4月 5月 6月 7月 2月 内 容 ・交付内定通知 ・交付申請書提出 ・研究費使用開始(入金確認後) ※新規課題については6月末~7月初旬の入金となります。 ・ 「実績(状況)報告書」提出(前年度分) ・交付決定通知 ・科学研究費取扱いに関する学内説明会 ・ 「研究成果報告書」提出(前年度に補助事業期間が終了した課題のみ) ・学内監査 ・支払請求書提出(翌年度分、基金のみ) ※上記の流れは予定です。詳細については別途ご連絡します。 ※2月、3月の納品期限や支出願の提出締切等は研究費の区分等により異なるため、 『Ⅱ 研究費の経理・執行について』内の『2.執行の締切』でご確認ください。 以上
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