そ れ い ゆ . 通 信 NO,4 師走、何かと気ぜわしいこの頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 それいゆでは、今年最後のサタデークラスが12月13日土曜日、無事に終了しました。今回の テーマは「クリスマス」です。午前中は、楽器の演奏♫をしました。2つのグループに分かれて、 すず・タンバリン・たいこ・カスタネットを使い、演奏会をしました。 本格的な楽器に興味を持って、上手にリズムを取り、鳴らす ことができました。集団でないとなかなかできない活動で、と てもよい経験になりました。 お昼は、みんなでサンドウィッチを作りました。子どもたち の中には、偏食があって決められたメニューがなかなか食べら れない子がいます。でも、この日は、みんな自分の作ったサン ドウィッチをパクパク食べていました。その姿にお母さんも、 ビックリしていました。 「みんなとやる楽しさ」 「みんなと食べるおいしさ」をきっと感じたのでし ょうね・・・私たち、スタッフも嬉しく思いました。 午後は、クリスマスリースとサンタクロースの制作です。 「のりを使う」を教える 教え方のポイントは、まず過程を細かく分けます。 Step1 のりの蓋をあける。 Step2 人差し指でのりをとる。 Step3 のりをつける箇所に人差し指でのばす。 Step4 のりをつけたパーツを台紙にひっくり返して置く。 Step5 しっかりくっつくように上からトントンとたたく。 Step5から教えていく(バックチェイニング) 途中までやっておいてあげて最後は自分でやれれば 「できた」という成功体験がより確実に味わえます。 みんなで作った クリスマスリースと サンタクロース★ それいゆに とっても可愛い♫ サンタクロースが来て くれたよ★ みんな嬉しそう♫ Merry Christmas ~言葉でのコミュニケーションを教える~ 自閉症の子どもの大部分はコミュニケーションに問題がありますが、困難の度合いは実にさまざまです。自分 からまったく話そうとしない子が、介入なしに話し出すことはないと思います。声は出るようになるかもしれま せんが、それを意味のある言葉や音声に変えることはないでしょう。小さい頃にはいくつか単語が言えたのに、 そこで止まってしまう子もいます。ちなみに話すことを覚えたのにそれを忘れるというパターンは不自然ですか ら、親の多くは子どもに何かが「起こった」にちがいない、なんらかの外的要因で生まれたときにはなかった神 経的欠陥が生じたのだと思ってしまいます。でも、それはコミュニケーションに意欲を持っていないことが原因 かもしれません。 <話さないことの埋め合わせ> コミュニケーションの手段を持たない子どもはなかなか自分の要求を満たすことができないので、泣いたりか んしゃくを起こしたりして、欲求やフラストレーションを伝えます。 大部分の自閉症の子どもには、話さないことの埋め合わせとして「自閉的誘導」(クレーン現象)が見られま す。言葉を使わなくても要求の大部分がこの方法で満たされてしまうため、話すよう指導するのは大変です。社 会性を身につける気持ちがない子どもは、欲しいものがすべて手に入れば、話す必要を感じません。 <言葉のない子どもに言葉を教える> 自閉症の子どもは、話すことがなぜそれほど重要なのか、最初はわからない子もしれません。それはとても大 変な作業で、オレンジジュースが飲みたければ誰かの手をとって、オレンジジュースのある場所まで連れて行く ほうがずっと簡単なのです。なぜ、わざわざ面倒なことをするのだろうと思うのではないでしょうか。 言葉の学習をやりがいがあって楽しいものにしたいと考えています。「話す」ことの難しさをこどもに意識さ せない指導を目指します。 いちばん大切なのは、子どもにとって話す価値があるほど重要なもの、あるいは活動はなんなのか、はっきり 把握することです。 自閉スペクトラムの子どもは他者への興味がないので、人の名前は特別くり返したいとは思いません。でも、 どうしても欲しいもの、手に入れるために一生懸命努力する対象は、たいていの子どもにあります。 時間をかけて子どもが必死でがんばりそうなものを見つけたら、いよいよそれ(キャンディ、おもちゃ、テレ ビ番組など)を要求させます。まず、子どもの好きなものを持ち上げ、次に「手本」を示します。はっきり発音 して、その名前を言ってみせます。子どもが、その言葉を完璧に繰り返せたら、そのものを渡すか、したいこと をさせます。言葉をくちに出せば欲しいものが手に入る。自分の言葉が報われることを理解させます。 難しい言葉や単語には努力に対してほうびを与え、ほめて、適切に強化します。子どもが「ジュース」の代わ りに、 「ジャ」と言っても、完璧を求めてほうびをしぶってはいけません。その努力をほしがっている「ジュー ス」で強化します。そうすれば、そのうち少しずつ進歩が見られるようになります。 言葉の教え方は、おもちゃや食べ物を例にするといちばんわかりやすいのですが、遊びもほうびになります。 ブランコ、滑り台、お父さんの「高い高い」が好きな子は、自分の言葉としたいことが結びつけば、こういう単 語を使えるようになります。 今年も残り僅かとなりました。 9月にそれいゆの教室が開講して,子どもたちの成長がたくさんみられました。 来年もスタッフ一同、子どもたちの成長を励みに頑張っていきます。 来年もよろしくお願いします。 それいゆ スタッフ一同
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