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No.
25
NOV.2007
平成19年度中間報告書
[ 証券コード 8058]
Mitsubishi Corporation INVESTORS' NOTE
株主通信 No.25 目次
No.21 目次
◆
株主メモ
2 ページ
株主の皆様へ
3
2007 年度上期(中間期)決算情報
4
GROUP INFORMATION
機械グループ
表紙
◆
10
海外特集 中東
14
国内ビジネス戦略
20
CSR 活動レポート
23
会社概要
24
アンケート結果のご報告
26
株式等の状況
27
エジプト シナイ砂漠 © アフロ
(注意事項)
本資料における業績予想や将来の予測等に関する記述は、現時点
で入手された情報に基づき合理的と判断した予想であり、潜在的
なリスクや不確実性その他の要因が内包されています。従いまして、
実際の業績は、見通しと大きく異なる結果となる可能性があります。
株主メモ
■ 事業年度
4 月 1 日から翌年 3 月 31 日まで
■ 定時株主総会
6 月下旬開催
■ 期末配当金支払株主確定日
3 月 31 日
■ 中間配当金支払株主確定日
9 月 30 日
■ 公告方法
電子公告により、
当社ホームページに掲載いたします。
<公告掲載アドレス>
http://www.mitsubishicorp.com/koukoku
■ 単元株式数
100 株
■ 株式の名義書換、単元未満株式の買取り及び買増し等
株主名簿管理人 三菱 UFJ 信託銀行株式会社
郵便物送付先
電話照会先
〒 137-8081
東京都江東区東砂七丁目 10 番 11 号
三菱UFJ信託銀行株式会社証券代行部
電話 0120-232-711(フリーダイヤル)
(住所変更届等諸届用紙ご請求先)
電話 0120-244-479
(フリーダイヤル、自動音声応答サービス/ 24 時間)
取次所 三菱 UFJ 信託銀行株式会社全国各支店
( )
<インターネットホームページアドレス>
http://www.mitsubishicorp.com
会社内容、投資家情報(決算情報)、ニュースリリース、
各営業グループの活動など各種情報を掲載しております。
2
本誌は、環境に配慮して FSC 森林認証紙(ECF パルプ)を使用しています。
M
株
E
S
S
主
A
の
G
E
皆
様
へ
年度までの 4 年間)では、持続的な成長に向け
て、新エネルギー・環境、医療周辺、金融の 3 つ
の全社推進分野や、従来から当社の中核事業
であり今後も収益の柱として期待される重点
分野に積極的な投資を行っており、こうした
投資の成果が収益に結びつき始めております。
取締役社長
また、2007 年度の通期業績見通しについ
ては、資源価格が堅調に推移していることや、
先行投資の効果が出始めたことを踏まえて
見直しを行った結果、期初の 4,000 億円から
株主の皆様には、ますますご清栄のことと
300 億 円 引 き 上 げ、連 結 純 利 益 4,300 億 円
およろこび申し上げます。
に上方修正いたしました。
2007 年度 ( 平成 19 年度 ) 上期決算について、
中間配当につきましては、本年 4 月に公表し
ご報告申し上げます。
た見通し 23 円から 3 円増額、前年同期の 18 円
当上期決算につきましては連結純利益が
からは 8 円増額の 26 円とすることといたしまし
2,377 億円となり、前年同期に引き続き過去
た。年間配当につきましても通期業績が前述の
最高益を計上しました。営業グループ別には、
見通しどおりとなった場合には、期初見通しの
原油価格上昇等によりエネルギー事業グルー
46 円から 6 円増額し 52 円とする予定です。
プが 5 割を超える増益となったほか、資源・エ
本年度は、
「 I N N O V A T I O N 2007」の最終
ネルギー以外の分野でも、機械グループで海
年度に当たります。新しい時代を切り拓きな
外電力事業の貢献やアジアでの通貨高により
がら成長を続け、社会に貢献していく「新・産
自動車事業が好調に推移したこと、また化学
業イノベーター」というビジョンの実現を目指
品グループでも石油化学事業での積極的な事
して、役職員一体となり一層力を尽くしてま
業拡大により大幅な増益を達成いたしました。
いりますので、引き続きご支援を賜りますよう、
現 在 取 り 組 んでいる 中 期 経 営 計 画
よろしくお願い申し上げます。
「INNOVATION 2007」
(2004 年度から 2007
2007 年 11 月
3
2007 年度上期
(中間期)
決算情報
(2007 年 4 月 1 日∼ 2007 年 9 月 30 日 )
2007年9月中間期の連結業績
米国会計基準(百万円未満四捨五入)
(2007年4月1日∼2007年9月30日)
連結経営成績
(%表示は対前年中間期増減率)
売上高
営業利益
百万円
%
個別
税引前利益
百万円
%
百万円
%
2007年9月中間期
11,072,612 (12.6)
190,091(△7.3)
285,316(△9.4)
20
2006年9月中間期
9,835,687 (9.1)
204,956 (24.9)
315,083 (34.5)
20
412,130
595,542
20
2007年3月期
20,516,264
−
当期純利益
−
1株当たり当期純利益
百万円
%
−
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
円 銭
円 銭
237,725 (1.2)
141.72
140.97
2006年9月中間期
234,832 (31.7)
139.23
138.45
2007年3月期
415,895
246.52
245.18
2007年9月中間期
−
20
(参考) ①持分法による投資損益
2007年9月中間期 71,454百万円
2006年9月中間期 61,913百万円 2007年3月期 146,858百万円
②売上高及び営業利益については、
日本の投資家の便宜を考慮して、
日本の会計慣行に従い表示しております。
なお、売上高は当社及び連結子会社が契約当事者または代理人等として行った取引額の合計となっております。
連結財政状態
総資産
株主資本
株主資本比率
百万円
%
円 銭
2007年9月中間期
12,329,294
3,124,460
25.3
1,905.53
2006年9月中間期
10,597,228
2,514,339
23.7
1,490.26
2007年3月期
11,485,664
2,950,931
25.7
1,747.87
財務活動によるキャッシュ・フロー
百万円
現金及び現金同等物期末残高
百万円
百万円
2007年9月中間期
24,322
△94,743
275,983
958,547
2006年9月中間期
239,478
△134,606
△35,539
713,937
2007年3月期
479,104
△281,640
△157,567
754,776
2008年3月期の連結業績予想
通期
(2007年4月1日∼2008年3月31日)
営業利益
%
220,000(7.2)
個別
20
投資活動によるキャッシュ・フロー
百万円
億円
20
発行
①期
②期
20
営業活動によるキャッシュ・フロー
売上高
20
1株当たり株主資本
百万円
連結キャッシュ・フローの状況
4
20
億円
税引前利益
%
3,850(△6.6)
億円
(%表示は対前期増減率)
当期純利益
%
5,450(△8.5)
億円
1株当たり当期純利益
%
4,300(3.4)
円 銭
259.24
20
(参考
20
五入)
2007年9月中間期の個別業績(単体)(2007年4月1日∼2007年9月30日)
減率)
個別経営成績
(%表示は対前年中間期増減率)
売上高
営業利益
百万円
%
%
経常利益
百万円
%
)
2007年9月中間期
5,166,169 (△1.9)
6,548 (△0.7)
)
2006年9月中間期
5,268,877
6,595
2007年3月期
(百万円未満切捨て)
(3.6)
10,890,029
−
百万円
(3.5)
13,941
%
126,099 (31.0)
96,223 (13.0)
−
348,579
−
利益
万円
当期純利益
百万円
1株当たり当期純利益
%
円 銭
2007年9月中間期
114,483 (△5.9)
68.22
2006年9月中間期
121,674 (72.1)
72.12
2007年3月期
320,381
−
189.85
発行済株式数
(普通株式)
①期末発行済株式数(自己株式含む) 2007年9月中間期 1,693,331,651株
②期末自己株式数
2007年9月中間期
53,653,733株
2006年9月中間期 1,688,775,422株
2006年9月中間期
1,598,120株
2007年3月期 1,689,902,896株
2007年3月期
1,600,081株
本
高
減率)
個別財政状態
総資産
純資産
自己資本比率
1株当たり純資産
百万円
百万円
%
円 銭
2007年9月中間期
6,537,283
1,679,181
25.7
1,022.81
2006年9月中間期
5,740,992
1,418,219
24.7
840.34
6,188,707
1,705,702
2007年3月期
(参考)自己資本
2007年9月中間期
1,677,864百万円
2008年3月期の個別業績予想
売上高
利益
億円
通期
27.6
2006年9月中間期
%
1,009.63
2007年3月期
1,705,043百万円
(2007年4月1日∼2008年3月31日)
(%表示は対前期増減率)
当期純利益
105,000(△3.6)
1,418,032百万円
億円
1株当たり当期純利益
%
2,300(△28.2)
円 銭
140.21
5
2007 年度上期連結業績ハイライト
(米国会計基準)
(百万円未満四捨五入)
営業利益
売上高
11,072,612
(百万円)
12,000,000
9,000,000
(百万円)
240,000
204,956
9,835,687
9,013,659
8,190,099
7,512,422
180,000
120,000
6,000,000
190,091
164,108
98,088
66,196
60,000
3,000,000
0
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
9月末
9月末
9月末
9月末
9月末
234,832
237,725
(円 銭)
160.00
139.23
178,312
180,000
120,000
0
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
9月末
9月末
9月末
9月末
9月末
1株当たり当期純利益
当期純利益
(百万円)
240,000
60,000
0
80.00
57.47
60,929
40.00
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
9月末
9月末
9月末
9月末
9月末
0
38.92
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
9月末
9月末
9月末
9月末
9月末
1株当たり株主資本
総資産と株主資本
(百万円)
1,400,000
総資産 株主資本
12,329,294
10,597,228
8,544,433
113.54
120.00
89,970
1,050,000
1,905.53
(円 銭)
2,000.00
1,490.26
1,500.00
9,541,984
1,175.13
1,000.00
700,000
694.75
3,124,460
350,000
1,293,973
0
6
1,965,439
2,514,339
2005年
9月末
2006年
9月末
2007年
9月末
826.52
500.00
0
2004年
9月末
141.72
2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
9月末
9月末
9月末
9月末
9月末
2007 年度上期決算の主な項目と、中期経営計画
2007 年度上期決算報告
「 INNOVATION 2007」の 進 捗 状 況 について
ご説明します。
■ 営業グループ別連結純利益
2007 年度上期ではエネルギー
4,300
(億円)
4,000
4,300
(億円)
4,000
3,000
240
267
3,000
2,000
2,348
2,377
2,348
2,377
240
996
267
2,000
1,000
事業グループが、サハリン・エナ
ジー社株式売却により前年同期
20
170
比52%の増益となり、
機械グルー
890
20
170
890
プでは前年同期比 39%、化学品
47
406
1,550
グループでも前年同期比 65% と
47
824
406
1,550
大幅な増益となりました。
2007 年 度 通 期 業 績 見 通 しに
630
342
824
196
254
342
319
ついては、資源価格が堅調に推
310
246
630
996
119
490
233
240
255
310
246
196
▲11
▲8
119
490
254
2006年度上期
2007年度上期
2007年度通期業績見通し
233
319
240
255
0
▲11
▲8ション事業 ■新産業金融事業 ■エネルギー事業
■イノベー
■金属 ■機械 ■化学品
1,000
0
2006年度上期
■生活産業
■消去又は全社
2007年度上期
移 していることや、先 行 投 資 の
効果が出始めたことを踏まえて
連結純利益 4,300 億円に上方
2007年度通期業績見通し
修正いたしました。
■イノベーション事業 ■新産業金融事業 ■エネルギー事業 ■金属 ■機械 ■化学品
■生活産業 ■消去又は全社
■ 株主資本と有利子負債の増減
(億円)
(倍)
40,000
(億円)
40,000
30,000
30,000
34,303
2.3
34,303
2.3
20,000
30,463 29,509
31,487
23,793 30,463 29,509
3.0
株主資本は、好業績を背景とし
(倍)
た当期純利益の積み上がりや円
34,199
31,245
1.3
15,045
1.3
3.0
安による為替換算調整勘定など
2.0
2.0
23,793
15,045
20,000
10,000
31,487
34,199
31,245
1.0
1.0
1.1
1.1
1.0
1.0
10,000
0
0
2005年3月末 2006年3月末 2007年3月末 2007年9月末
0.0
により、前年度末より 1,735 億
円 増 加 し 3 兆 1,245 億 円 とな
りました。ネット有利子負債額
は、前 年 度 末 より 3,736 億 円
増 加 して 3 兆 4,199 億 円 とな
り、ネット 有 利 子 負 債 倍 率 は、
1.1 倍となりました。
ネット有利子負債 株主資本 ネット有利子負債倍率 0.0
2005年3月末 2006年3月末 2007年3月末 2007年9月末
ネット有利子負債 株主資本 ネット有利子負債倍率
7
■ 配当額の推移と自己株式の取得の実施
配当額については、2008 年 3 月期
連 結 業 績 見 通 しの 4,300 億 円 が 達
(配当:円)
60.00
52.00
成された場合には、年間 1 株当たり配
50.00
当 額 を 52 円 へと 増 配 する 計 画 とし
46.00
40.00
35.00
ています。これは、連結配当性向に換
30.00
算すると、約 20% に相当する規模と
なります。
18.00
20.00
また、当社では、資本政策の自由度の
10.00
確 保 の 点 から、2007 年 8 月 に、発
0.00
行済株式総数の約 3% に相当する約
51.8 百万株の自己株式を 1,501 億
円で取得いたしました。当面、消却はせ
ず、成長戦略における M&A への活用
8.00
12.00
8.00
2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
今回見通し
配当の状況
1株当たり配当金
(基準日)
中間期末
期末
円 銭
などを視野に入れて金庫株として保有
2007年3月期
18.00
2008年3月期(実績)
26.00
する方針です。
2008年3月期(予想)
円 銭
28.00
26.00
自己株式取得の目的
名古屋証券取引所において自己株式の買付けを実行
取得した株式の総数 : 51,759,000 株
取 得 価 格
: 1 株につき 2,900 円
取 得 総 額
: 1,501 億円
資本政策の自由度の確保
〔金庫株の用途〕
消却
株式交換による M&A
売出し
▼▼▼
2007 年 8 月 23 日
今後の株主還元についての考え方
■
既に業績連動的な配当の考え方を導入。
■ 配当は成長戦略のための投資資金のニーズ、
単体の財務状況、
配当利回りも勘案の上、
決定。
■「ジャンプ」
期間(2008
年度から 2009 年度)の株主還元策は、中長期的な企業価値向上と
配当・自己株式取得の組み合わせで検討していく。
8
年間
円 銭
46.00
52.00
■ INNOVATION 2007「ステップ」期間の投資計画の進捗状況
(投資金額)
INNOVATION
2007
全社推進分野
新エネルギー・環境
医 療 周 辺 、金 融
重点分野
エネルギー
ステップ期間計画
(2006∼2007年度)
2006年度実績
1,500億円
280億円
4,000億円
1,600億円
新規投資実績(2007年度上期)
インドネシア石油・ガス鉱区への資本参加及び
権益取得、米国メキシコ湾油田権益取得、
金 属 資 源
豪州原料炭事業関連投資 など
海外電力事業
500億円
100億円
自動車事業
500億円
220億円
食 糧・食 品
1,000億円
260億円
2,350億円
日本食品化工・日東富士製粉・日本農産工業の子会社化、
米久株式取得など
830億円
金 属 製 品
メタルワン関連投資 など
220億円
化
学
品
サウディ石油化学株式追加取得 など
280億円
紙
関
連
4,500億円
2,040億円
リテイ ル 事 業
その他
260億円
ファンド投資、不動産開発、医療周辺 など
国内オンサイト発電事業、
レンタル建機関連、
560億円
ユナイテッドアローズ株式取得 など
その他投資
ステップ期間計画合計 1兆2,000億円
特種東海ホールディングス株式取得、
4,500億円
2007年度上期合計 4,500億円
60%
2007年度投資計画 7,500億円
2007 年度の上期では、すでに 4,500 億円の投資を実行しており、2006 年度の通期を通
しての投資額に匹敵する規模となっています。2007 年度の通期の投資計画 7,500 億円に
対する進捗率は 60% で、投資計画は順調に進んでいます。
具体的な投資分野を見ると、エネルギー・金属資源の分野が金額的には大きくなっており、イン
ドネシアの石油・ガス鉱区への投資、メキシコ湾の油田権益取得、豪州原料炭事業の拡張投資な
どで、2,350 億円の投資実行額となっています。
その他、食糧・食品の分野では 830 億円、化学品の分野では 280 億円を投資しており、非資源
の分野においても積極的な投資活動を展開しています。
9
G R O U P
I N F O R M A T I O N
機 械 グ ル ープ
前列右から
勝村 元
常務執行役員
機械グループ CEO
鍋島 英幸
常務執行役員
機械グループ CO-CEO
後列右から
永井 康雄
理事
重電機本部長
小宮 修
執行役員
船舶・交通・宇宙航空事業本部長
白木 清司
執行役員
プラント・産業機械事業本部長
阪田 良
理事
いすゞ事業本部長
白地 浩三
自動車事業本部長
機械グループでは、主要産業素材にかかわるプラント、物流・輸送機器、宇宙・航空機器、
一般産業機器などの取り扱い、バリューチェーンの拡大に取り組んでいます。
大型プラント商談や
自動車関連事業が収益に貢献
億円となりました。主な増益要因は、海
外 IPP 事業
(電力卸売事業)
における新規
連結、およびアジアにおける自動車市況の
機械グループは、電力・ガス・石油・化
回復と為替の影響などが挙げられます。
学・製鉄などの主要産業素材の製造にか
また、通期の見通しとしては、アジア・
かわる大型プラントから、船舶・鉄道・自
欧州などの海外自動車事業、および海外
動車などの物流・輸送機器、宇宙・防衛産
IPP 事業が好調に推移していることに加
業向け機器、建設機械・工作機械・農業機
え、想定以上に船舶傭船市況が高騰して
械・食品機械などの一般産業用機器まで、 いることや為替の影響による増益などが
10
幅広い分野の機械を取り扱っています。
見込まれるため、期初公表時の 450 億円
当グループの 2007 年度上期の連結業
から 180 億円上方修正して、630 億円と
績は、前年同期に比べ 96 億円増益の 342
しています。
機械グループの組織
主な関係会社
機械グループCEOオフィス
機械グループコントローラーオフィス
重電機本部
グループCEO
グループCO-CEO
プラント・産業機械事業本部
船舶・交通・宇宙航空事業本部
自動車事業本部
いすゞ事業本部
新組織発足を弾みに
収益基盤の拡大を図る
■国内
ダイヤモンドパワー
三菱商事テクノス
エム・エス・ケー農業機械
レンタルのニッケン
三菱商事マシナリ
■海外
Diamond Generating Corporation(アメリカ)
OneEnergy(イギリス領ケイマン諸島)
MC Machinary Systems(アメリカ)
Krama Yudha Tiga Berlian Motors(インドネシア)
MCE Bank(ドイツ)
The Colt Car(イギリス)
Tri Petch Isuzu Sales(タイ)
Isuzu Operations(Thailand)
(タイ)
野におけるスペシャリストの知見を活
かし、機械の販売から金融、物流、さら
には事業投資へとバリューチェーンの
2007 年 4 月の組織改編に伴い、これ
拡大を図っていきます。
まで当グループで取り組んできた開発
資 源 市 況 に 大 きく 左 右 されない 安
建設およびエアラインビジネスが新産
定 的 な 成 長 を 目 指 し、引 き 続 き 海 外
業金融事業グループに、また、排出権、 I P P 事業や自動車関連事業に積極的
環境・水、バイオ燃料関連ビジネスがイ
に 経 営 資 源 を 投 下 することにより 収
ノベーション事業グループに移管され
益基盤の拡大を図るとともに、各ビジ
ました。当グループでは、新たな組織の
ネス 分 野 での 収 益 力 の 向 上 を 図 り、
もと、これまでの実績、築いてきたネッ
中 長 期 的 な 成 長 に 向 け 取 り 組 んでい
トワークと信用力、そしてそれぞれの分
きます。
11
G R O U P
I N F O R M A T I O N
機 械 グループのビジネス
機械グループは、幅広い事業領域でのプロジェクト開発、ネットワーク、金融など、 重電機本部
重電機本部は、国内外での電力関連ビジネスにおいて、機器・
設備の供給・建設から、発電事業に至るまで幅広く展開してお
り、社会にとって重要不可欠なインフラの拡充に貢献していま
す。さらにエレベーター設備の輸出も行い、主要地域での販売
保守事業会社の経営にもかかわっています。
組織
重電機ユニット、重電機輸出ユニット、
エレベーター事業ユニット、
海外電力事業ユニット、国内電力リテール事業ユニット
国内オンサイト発電事業
プラント・産業機械事業本部
大型鉱山機械
プラント・産業機械事業本部では、石油・ガスエネルギー
産業および化学産業関連のプラント設備・機器など、
基礎産業および社会基盤整備分野において、内外顧客
の事業投資計画実現のために、三菱商事が持つ総合力
を活かしたベストなソリューションを提供しています。
組織
熱間圧延プラント設備
船舶・交通・宇宙航空事業本部
化学プラントユニット、重機ユニット、
プロジェクト開発ユニット、産業機械ユニット、
レンタル・建機事業ユニット
船舶保有運航事業
船舶・交通・宇宙航空事業本部では、陸上・海上・航
空・宇宙すべてにわたる輸送関連機器・システムの
取り扱いと関連事業の展開により、社会基盤整備、
生活向上、環境改善に向けたトータル・ソリューショ
ンを提供しています。
組織
船舶ユニット、交通システムユニット、
宇宙・空間事業ユニット、衛星通信事業ユニット、
防衛システムユニット
12
全自動無人運転の鉄道システム
「ドゥバイメトロ」
機械グループ
、 あらゆる知見・機能を活かしてバリューチェーンの構築・拡大を行っています。
自動車事業本部
自動車事業本部は、自動車輸出 ( 完成車・組立部品・補用部品 )、
主にアジアにおける現地生産・販売事業、アジア・欧州における
販売金融などの事業を展開しており、大きな成果を上げてきま
した。自動車事業は大いに成長が期待できる産業であるとの認
識の下に、世界各地でグローバルに事業を展開しています。
組織
自動車アジア・アセアンユニット、
自動車欧州・中東・アフリカユニット、
自動車米州・豪州ユニット、自動車国内ユニット
アジアにおける車両生産・組立工場
いすゞ事業本部
いすゞ事業本部は、50 年の歴史があるタイの事業を中心に、いすゞ
製自動車・部品の日本からの輸出をはじめ、事業投資先を通じた
車両・部品の生産・販売・サービス・物流、さらには販売金融・IT ま
で、ビジネスの拡大を図ってきました。近年は、タイで生産するピッ
クアップトラックの全世界向け輸出を手掛けるとともに、世界各
国でいすゞ製自動車の販売事業を展開しています。
いすゞ D − MAX / ELF
組織
タイ事業ユニット、国際事業ユニット
CSR 活動レポート
∼将来の市場ニーズを先取りした戦略分野∼
オンサイト発電事業
持続可能な社会を実現するために
ガスなど環境にやさしいエネルギーに転換するなど包
括的なエネルギーサービスを提供することによって、
機械グループは、新エネルギーと温暖化防止に寄与
工場のCO 2 削減、エネルギーコスト削減を実現します。
するエネルギー事業にも積極的に取り組んでいます。
こうした 取 り 組 みは、サステナビリティの 実 現
中でも特に注目されているのはオンサイト発電事
に 向 けた 企 業 の 社 会 的 責 任 であると 同 時 に、市 場
業。大規模工場の省エネルギー、省コスト、環境保全
ニーズを先取りしたビジネスチャンスへの対応とし
に貢献できる新しいビジネスモデルです。燃料を、従
て 位 置 づけられ、経 営 資 源 が 戦 略 的 に 投 入 されて
来の重油から L N G ( 都市ガス )、バイオマス、バイオ
います。
13
海 外 特 集
中 東
情報発信の強化による
ビジネスチャンスの拡大を図る
三菱商事は、1970 年、レバノンのベイルートに中東
地域初の拠点として「中東監督」を設置以来、長年
にわたり中東地域でのビジネスを展開してきました。
中東地域の現状と三菱商事のビジネスを今井中東
統括がご紹介します。
中東統括
今井 鉄郎
驚異的な経済成長を遂げ
変貌する GCC 諸国
関係を抱える国々の中には、マイナス成長に陥っ
ている国もあり、中東の“ 光と影 ”は、今後ますま
す鮮明さを増していくのではないでしょうか。
若い頃、エネルギー部門の担当としてドイツ
影の部分の地政学的リスクはあるものの、潤
や英国に駐在し、たびたび中東へ出張していた
沢なオイルマネーを基に経済の多様化を進める
私は、中東についてはある程度分かっているつも
GCC 諸国は、金融、製造、サービスなど非石油分
りでした。ところが今年 4 月、アラブ首長国連邦
野の産業育成に積極的に取り組んでおり、外資
(UAE)
のドゥバイに赴任し、
実際に住んでみると、
の参入も増加するなどビジネスの舞台として注目
私が知っていた中東とは全く異なっていました。
を集めています。
中でも驚かされたのが、二極化の進展による“光
と影”が 鮮明になっていたことです。湾岸協力会
議
(GCC= Gulf Cooperation Council)に加盟
する 6 カ国(UA E、バーレーン王国、カタール、サ
高い意識を持って
中東地域の発展に貢献する
ウジアラビア王国、クウェート、オマーン)は、高値
中東における三菱商事のビジネスは、石油や
で推移する石油価格と安定した政治環境を背景
LNG など資源の調達先としての取引を中心に、
に、驚異的なスピードで経済成長を遂げています。
経済成長に伴うニーズの多様化に対応してき
一方で、政治的に不安定な状態や他国との緊張
ました。中でも、70 年代にスタートしたサウジ
14
シリア
リビア
エジプト
● バグダッド
イラン
アフガニスタン
クウェート
クウェート三菱
ドーハ
アル・コバル ▲■ アラブ
▲首長国 ■ドゥバイ
リヤド▲■ カタール 連邦■
★マスカット
サウジアラビア
アブダビ
オマーン
▲■
ジェッダ
現地法人
● 支店
イラン三菱
イラク
テルアビブ レバノン
イスラエル●アンマン
★
ラマッラ ■ヨルダン
■
カイロ
▲
トリポリ
スーダン
イエメン
■ 駐在事務所
中東統括付の皆さん
▲ 事務所
★ 駐在員
中東統括の現地法人と駐在事務所など
アラビアの石油化学プロジェクトは、現在では、
世界有数の巨大プロジェクトへと成長し、サウ
建設ラッシュのドゥバイ
ジアラビアの産業育成政策に多大な貢献を果
たすとともに、中東地域における三菱商事の中
す。さらに IWPP を突破口に、地場企業との協業
核ビジネスの一つとして大きな強みとなってい
推進や、新規事業の創出、域内における事業投
ます。このほか、ヨルダンの化学肥料プロジェク
資・出資など、新たなビジネスチャンスの獲得に
トやエジプトの地下鉄プロジェクトなど、資源
つなげたいと考えています。また、
「 水と太陽」を
取引を基本としながらもビジネスの領域を着実
キャッチフレーズに、太陽光発電や水処理、ご
に広げてきました。
み処理など、将来の需要が期待される環境関連
中東地域のビジネスをさらに拡大するため、
ビジネスにも注力していきます。
2003 年に中東総代表(現・中東統括)をドゥバイ
中東でのビジネスは、単に利益を追求するだ
に設置、中東の情勢の変化に迅速に対応すると
けではなく、その国の発展にいかに貢献できるか
ともに、消費財マーケットとして有望なこの地
という視点が不可欠です。対面する政府高官や
域へ対応するために不可欠な、現地からの情報
政府系企業のトップの方々からは、
「 将来の国づ
発信を強化しました。
くりのために知恵を貸してほしい」とよく言われ
現在、中東では急激な経済発展を背景に、電
ます。そして、今、中東で最も求められているの
力や水資源、交通網といったインフラ関連の需要
が「教育と技術」です。具体的には、三菱商事は
が高まっています。これに対応するために、中東
関連会社を通じて、サウジアラビアにプラスチッ
統括を中心に各営業グループと協力し、IWPP
ク成型の技術者養成所を開設しました。今後も、
(Independent Water and Power Producer 発
こうした高い意識を持ってビジネスに取り組ん
電・造水事業)などに積極的に取り組んでいきま
でいきたいと考えています。
15
中東ビジネス
の現場
中東地域における三菱商事の主なビジネスを
ご紹介します。
■ アラブ首長国連邦(UAE)
アラブ首長国連邦
(UAE)
バ ー ジ ュ・ア ル・ア ラ ブ ホ テ ル
(ドゥバイ)
脱石油へ本格始動するアブダビで
太陽光発電など新たなビジネスに取り組む
現在、アブダビでは、エネルギー資源の収入だ
けに頼らず、将来の安定的な経済発展の仕組み
づくりの一環として、アブダビ首長国が所有す
る「ムバダラ開発社」が新エネルギー開発プロジェ
街 を 二 分 して 流 れるドゥバイ・
クリーク(川)
クト「マスダル」に取り組んでいます。政府直轄
の事業投資公団の性格を持つ同社の「マスダル」
プロジェクトに、三菱商事は創設時の協賛企業
として参画し、アブダビ空港近辺に建設が予定
されているマスダル・スペシャル・フリーゾーンで
の太陽光発電の利用など、さまざまなアイデア、
技術の提供を行っています。また、
「アブダビ国
営石油会社」と共に、CO(二酸化炭素)
を使った
2
「原油増進
回収法」とい
う 環 境 ビジ
アブダビ市内の街並み。海沿いに高層ビルが並ぶ
ネスにも 取
り 組 んでい
ます。
アブダビ駐在事務所の皆さん
16
海外特集 中東
中東の成長のシンボル、ドゥバイで
鉄道をはじめさまざまなプロジェクト
に参画
全自動無人運転鉄道では世界最長となる
『ドゥバイメトロ』の鉄道システムと土木工事
を受注しました。本プロジェクトでは、ドゥバ
イ最大の財閥である「アルグレアグループ」と
のパートナーシップを実現。最近では、同財
ドゥバイメトロは、市内のあちこちで高架線の敷設工事が着々と進む
閥のエンジニアリング部門である E T A 社と
共同で医療廃棄物焼却設備の受注にも成功
しました。中東でも環境への関心が高まって
おり、今後はドゥバイを皮切りに大型ゴミ焼
却設備や上下水処理技術への取り組みも強
化していく予定です。
ドゥバイ駐在事務所の皆さん
ドゥバイを基点として
MC Trade Middle East 社より商権を拡大
ドゥバイのジュベル・アリ地区には 100% 子
会社である
「エムシー・トレード・ミドルイース
ト」
(MCTME)
を設立しています。同社は中東
において三菱商事が主体的に売り買いをでき
る唯一の拠点であり、また物流や LC(Letter
of Credit:信用状)
ファイナンスもできる貴重
な存在です。これらの機能を複合的に組み合
わせながら、エアコン・フィルム感材・建設機械をはじめとした中東市場の
MCTME の皆さん
旺盛な需要に対応する継続反復取引を中心にビジネスを拡大しています。
17
中東ビジネス
の現場
サウジアラビア
■ サウジアラビア
大きな可能性を秘めた
サウジアラビアで
ビジネス拡大を目指す
サウジアラビア南西部の紅海沿岸シュケイ
クで I W P P の案件を受注しました。この案件
には事業者として参画しており、機械の納品
巨大な岩山に彫刻されている
アルウラのマダインサーレ遺跡
に留まらず、プラント建設後には電力を販売
しながら資金回収を図ります。また、サウジア
ラビアにおける大きな柱である石油化学事業
においては、増設プラントが来年度には稼働
予定です。
新たな分野として力を入れている総合リー
ス事業では、リヤドバンクらと共に、有力財閥
ザヒドグループの全額出資リース会社「アジル
社」の株式 75% を取得(内、三菱商事 20%)し
パートナーのリヤドバンクにて
総合リース 事 業 会 社 とすること
で合意、サウジアラビア当局あて
に認可申請を行いました。リヤド
バンクが 持 つ 約 200 の 支 店 網 を
活 かし、特 に 中 小 企 業 の 開 拓 に
積極的に取り組んでいきます。
リヤド事務所/リヤド駐在事務所の皆さん
18
歴史博物館として一般
公 開 されている
マスマク 城
海外特集 中東
中東地域の見どころ・料理
古代文明が栄えた中東地域には、スケールの大きい遺跡や、地域性あふれる料理・食材があります。
ペトラ遺跡 / ヨルダン
ギザのピラミッド / エジプト
ヨルダンの砂漠の岩山に、荘厳な建造物の
カイロ市内から約
レリーフが彫りこまれているペトラ遺跡は、
12 キ ロ、ナ イ ル
ナバテア人によって 2000 年以上前に建
川西部流域のギザ
設されたといわれています。遺跡はいまだ
高 原 に、ク フ 王、
に多くの謎に包まれており、訪れる人々の
カフラー 王、メン
ロマンをかきたてています。
カウラー王によっ
て造られたといわ
れ る3つ の ピ ラ
ミッドと、人間の頭を持ち、ライオンの姿をしたスフィンク
スがあります。古 代 文 明 遺
跡 の 中 でも、ひときわ 存 在
感を誇っている建造物です。
ケバブ
デーツ(ナツメヤシの果実)
中東とその周辺地域の代表的な料理ケバブ
メソポタミアや古代エジプトでは紀元前 6000 年代
は、肉類をローストして調理する料理の総
にはすでに栽培が行われていたと考えられているデー
称。もっとも 典 型 的 な 調 理 法 は、四 角 形 に
ツは、長期保存ができ、砂漠のような雨が少ないとこ
切った肉を串に刺して焼いたものです。
ろでも育つため、アラブ諸国やアフリカなどの乾燥地
帯 に 住 む 遊 牧 民 などに
とって 大 切 な 食 料 となっ
て き ま し た。ジ ャ ム や ゼ
リー、ジュース、菓子など
に加工されます。
19
国 内 ビジネス 戦 略
国内市場の変化を捉え、
地域の視点を踏まえたさまざまな活動を推進
三菱商事では、国内の各地域にある 6 つの支社を始めと
する 42 ヵ所の拠点、また三菱商事の国内連結子会社の
持つ約 340 ヵ所の拠点をベースに、地域に根ざしたさま
ざまなビジネスを展開しています。国内における三菱商事
の取り組みについて、上野国内統括がご紹介します。
副社長執行役員
国内統括
上野 征夫
新たな国内運営体制がスタート
各 支 社 における 経 理・審 査 業 務 や 国 内 の
地 域 経 営 計 画 の 取 りまとめなど、円 滑 な
20
ここ数年、少子高齢化、アジアの経済成
運営をサポートしていく体制として「国内
長、規制緩和、業界再編などにより、国内
コーポレートセンター」を立ち上げ、体制
市場は量的な成熟化に加え、質的な構造
を強化しています。
変化の流れにあります。こうした中、国内
また、国内では三菱商事の分社・事業投
の 市 場 や 企 業 のニーズも 多 様 化・高 度 化
資先の拠点も増えてきています。この状況
し、それに伴って新たなビジネスチャンス
を踏まえ、各支社相互の連携はもとより、
が現われてきています。
各支社を中核とした地域ごとの分社・事業
三菱商事ではそのような変化に対応し、
投資先の拠点との密接なコミュニケーショ
国 内 の 各 支 社・支 店 に 求 められる 活 動 機
ンや協業の機会を広げつつあります。そし
能を果たしていくために、2006 年 10 月か
て、三菱商事グループ全体で新たなビジネ
ら国内統括と国内各支社長との連携を深
スを推進して企業価値を高めていき、地域
めた一体運営を進めてきています。さらに、
における連結経営の強化を図っています。
地域における新たなビジネス開拓や
社会貢献活動を推進
が非常に重要だと考えています。
国内各支社では中部支社における
「三菱
商事アートシップ」
(23ページ参照)
をはじめ、
三 菱 商 事 で は 中 期 経 営 計 画
さまざまな社会貢献活動に社員が積極的に
「INNOVATION 2007」の下、市場環境の
ボランティア参加し、地域との交流を深めて
変化に対応し、さまざまなお客様に対して
きております。今後ともこうした活動を積極
新たな産業や事業の立ち上げをお手伝いす
的に展開し、三菱商事として地域社会との接
る、あるいは自ら実行することにより、中長
点や絆を一層深めていきたいと考えています。
期的な成長を目指しています。その経営方
針を踏まえ、国内の各支社・支店において
も、各地域の産業動向や既存・新規のお客
様のご要望に対する感度を磨いています。
そして、三菱商事の持つさまざまな情報や
「なにわ八百八橋・橋洗い」
で美しいまちづくりに貢献
(大阪)
機能を幅広くお客様に提供させていただく
ことにより、中核ビジネスの維持拡大、地域
における新しいビジネスチャンスの開拓や
地域発の情報発信に努めていきます。
また、三菱商事が国内各地域で拠点を維
持し、地域に根ざしたビジネスを行うとと
もに、C S R(企業の社会的責任)の観点か
ら地域社会への貢献活動に力を入れること
北海道支社
「大分国際車いすマラソン大会」
の運営に協力(九州)
(約 40 拠点)
札幌
三菱商事の国内拠点
支社所在地
支店所在地
東北支社
各支社および( )は分社・事業投資先の支店等の
拠点数を記載しております。
(約 10 拠点)
中国支社
新潟
(約 40 拠点)
富山
九州支社
中部支社
(約 100 拠点)
(約 30 拠点)
■ 東京
広島
福岡
長崎
那覇
仙台
大分
高松
大阪 名古屋
静岡
関西支社
(約 120 拠点)
21
国 内 ビジネスの 現 場
三菱商事のグループ会社が展開する国内ビジネスをご紹介します。
■ エムシードゥコー株式会社
MCDecaux
世界有数の屋外広告会社であるフランスのジェー
までを行い、広告料収入で投下資本を回収するビ
シードゥコー社と、三菱商事の合弁で、2000 年
ジネスモデルです。公共輸送のインフラを整備する
に誕生したエムシードゥコー社。全国の主要都市
新しい手法として注目されています。
で、広告パネル付きバスシェルター (BーStop ) を
B ー Stop Ⓡ は、バスの乗降客を風雨から守り、
Ⓡ
通じ、公共サービスの充実と広告メディアを結び
夜間照明により防犯効果も期待できるばかりでな
つけたストリートファニチャー事業、およびイオン
く、都市ごとに統一されたデザインで整備され、定
やイトーヨーカドーと共同で、商業施設における広
期的に清掃を行うことによって、都市景観の向上
告メディア開発を行うモールスケープ事業の二つ
にも貢献しています。
を主として展開しています。
三菱商事の国内各場所は、長年地域で築いて
エムシードゥコー社が、積極的に推進している
きたネットワークと信頼関係を軸に、エムシードゥ
B ーStop の整備とは、公営・民間のバス事業者を
コー社と自治体・バス事業者をつなぐ機能を担っ
Ⓡ
パートナーとして、エムシードゥコー社が広告パネ
ています。今後とも、全国各地で一層の事業拡大
ル付きバスシェルターの設置から、清掃・維持管理
が期待されています。
B−Stop Ⓡ設置都市(13 都市)
札幌 / 新潟 / 富山 / 横浜 / 静岡 / 浜松 / 名古屋 /
大阪 / 西宮 / 神戸 / 岡山 / 広島 / 福岡
合計 360 基
(2007 年 11 月 5 日現在 ) 札幌市でのオープニングセレモニー
22
CSR 活動レポート
三菱商事は国内場所各支社でも積極的に CSR 活動に取り組んでいます。
今回は中部支社での社会貢献活動をご紹介いたします。
アートがつなぐ笑顔の輪
これまでも、この地域で
地域社会との豊かな絆が実現した
15 年にわたり児童養護施
「三菱商事アートシップ」プロジェクト
設 の 子 供 たちを 招 いて 自
然 教 室(サマーキャンプ )
を行ってきました。
金井義邦三菱商事中部支社長(右)
時 間 をかけて 培 った 地 域 との 絆、そして 社 員
同士の強い連帯があったからこそスタートできた
名古屋ボストン美術館
「三菱商事アートシップ」カードを贈呈
「三菱商事アートシップ」プロジェクト。このような
活動をさらに拡大し、地域の人々の笑顔につなげ
ていくことが、今後の目標です。
誰もが同じように美術館を訪れ、障がいを持つ
方々も、もっと美術に触れられる機会をつくりた
い、という思いで立ち上げた「三菱商事アートシッ
犬山城
プ」。中部支社では社会貢献活動のパートナーで
もある愛知県社会福祉協議会の方々と連携し、名
古屋ボストン美術館の協力の下、愛知県下の身体
三菱商事
中部支社
障がい者施設を対象に名古屋ボストン美術館へ
の年間フリーパス入場券「三菱商事アートシップ」
名古屋
名古屋名物
「ひつまぶし」
カードを配布しました。
三菱商事中部支社の社会貢献活動でご協力いただいた「名古屋ボストン美術館」の展覧会をご案内します。 「 名 古 屋 ボストン 美 術 館 」は、アメリカの
ボストン美術館と姉妹館の提携を結び、
名 古 屋 ボストン 美 術 館
コレクションを恒常的に紹介しています。
右下の券をご持参の株主様をご招待。皆さまどうぞお越しください。
浮世絵名品展
一般 1,200 円、シルバー・学生 900 円、
中学生以下 無料
ホームページアドレス
http://www.nagoya-boston.or.jp/
住所
久屋大通
地下鉄名城線
で
JR・名鉄・地下鉄「金山」駅下車南口前
電話
052-684-0101
待
地下鉄桜通線
駅南口より徒歩1分
愛知県名古屋市中区金山町 1-1-1
招
名鉄
金
山
駅
場
中央本線/東海道本線
名
古
屋
ボ
ス
ト
ン
美
術
館
古
地下鉄名城線
入
JR
栄
名
地下鉄東山線
Photograph Ⓒ 2008 Museum of Fine Arts, Boston. All rights reserved.
・年末年始
入館料金
屋 券(
効
ボ 株
期
スト 主
間
20
ン 様お
08
美 一
年
4月
術 人
6日
館 )
ま
アクセス
《市川鰕蔵の暫》歌川国政
10:00 ∼ 17:00
・月曜日(祝祭日、振替休日の場合は、その翌日)
本展は、ボストン美術館の至宝ともいえる膨大な浮世絵
コレクションの中から、日本初公開作品を多数盛り込み、
初期浮世絵版画の時代から幕末までの華麗なる浮世絵の
世界を紹介します。
名古屋駅
10:00 ∼ 19:00
土・日・祝休日
休館日
2008 年 1 月 2 日(水)∼ 4 月 6 日(日)
公
共
交
通
機
関
火∼金曜日
有
ボストン美術館
開館時間
23
会 社 概 要 (2007 年 9 月 30 日現在)
三菱商事グループの主要な事業内容
当社グループは、国内外のネットワークを通じて、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業関連の多種
多様な商品の売買や製造、資源開発、プロジェクト開発を行うほか、金融、新エネルギー・環境、医療周辺
分野等における新しいビジネスモデルや新技術の事業化、総合商社の持つ機能を活かした各種サービス
の提供など、広範な分野で多角的に事業を展開しております。
三菱商事グループの拠点等
当社本店
国 内 店
海 外 店
現地法人
丸の内オフィス(登記上の本店):東京都千代田区丸の内二丁目 3 番 1 号
品川オフィス:東京都港区港南二丁目 16 番 3 号
北海道支社(札幌)、東北支社(仙台)、中部支社(名古屋)、関西支社(大阪)、
中国支社(広島)、九州支社(福岡)等 42 か所
クアラルンプール支店、シンガポール支店、ジャカルタ駐在事務所、マニラ支店 等 119 か所
米国三菱商事会社、メキシコ三菱商事会社、伯国三菱商事会社、欧州三菱商事会社、
英国三菱商事会社、独国三菱商事会社、インド三菱商事会社、泰国三菱商事会社、
泰 MC 商事会社、香港三菱商事会社、三菱商事(中国)有限公司、三菱商事(上海)有限公司、
台湾三菱商事会社、韓国三菱商事会社、オーストラリア三菱商事会社 等 39 現地法人
(支店等を含め 80 か所)
(注)
上記のほか、国内外各地に当社グループ各社の営業所・工場等があります。
従業員の状況
従業員数
連結: 59,909 名
単体: 5,533 名
(注)従業員数は、就業人員数を記載しております。
取締役及び監査役
取締役会長
*取締役社長
24
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
*取
締
役
佐々木
小 島
上 野
井 上
水 野
吉 村
金 井
勝 村
西 澤
小 塚
小 松
清 田
片 山
小 林
鍋 島
幹
順
征
一
尚
義
正
睦
孝
正
善
英
夫
彦
夫
彪
郎
憲
邦
元
俊
実
一
昭
朗
健
幸
**取
締
役
**取
締
役
**取
締
役
**取
締
役
**取
締
役
常任監査役
(常勤)
***監
査
役
***監
査
役
***監
査
役
監
査
役
(常勤)
西 岡 喬(三菱重工業(株)取締役会長)
野 間 口 有(三菱電機(株)取締役会長)
有 馬 龍 夫(日本国政府代表、外務省参与)
堤 富 男
伊 藤 邦 雄(一橋大学大学院商学研究科教授)
新 開 友 三
三 木 繁 光((株)三菱東京 UFJ 銀行取締役会長)
樋 口 公 啓(東京海上日動火災保険(株)相談役)
中 島 茂(弁護士)
大 嶋 英 二
会社名および役職名は記載当時の表記を使用しています。
*代表取締役を示しています。
**会社法第 2 条第 15 号に定める社外取締役を示しています。
***会社法第 2 条第 16 号に定める社外監査役を示しています。
執行役員(2007 年 9 月 30 日現在)
役 位
*社 長
氏 名
職 名 等
小島 順彦
役 位
氏 名
職 名 等
執 行 役 員
安田 正介
機能化学品本部長
執 行 役 員
小宮 修
船舶・交通・宇宙航空事業本部長
*副社長執行役員
上野 征夫
コーポレート担当役員
(広報、総務、法務)
、
チーフ・コンプライアンス・オフィサー、国内統括
*副社長執行役員
井上 彪
生活産業グループ CEO
執 行 役 員
小島 信明
イノベーションセンター長、新エネルギー・環境事業本部長
*副社長執行役員
水野 一郎
コーポレート担当役員(CFO)、業務改革・内部統制担当
執 行 役 員
藤井 明
食糧本部長
*副社長執行役員
吉村 尚憲
エネルギー事業グループ CEO
執 行 役 員
小野 誠英
経営企画部長
*常 務 執 行 役 員
金井 義邦
国内統括 ( 副 )、中部支社長
執 行 役 員
宮内 孝久
汎用化学品本部長
*常 務 執 行 役 員
勝村 元
機械グループ CEO
執 行 役 員
衣川 潤
鉄鋼原料本部長
*常 務 執 行 役 員
西澤 正俊
コーポレート 担 当 役 員
( 人 事、国 際 戦 略 研 究 所、
CRO)、HRD センター長
執 行 役 員 桑原 徹郎
エネルギー事業グループ E&P 担当
常 務 執 行 役 員
木島 綱雄
欧州統括、欧州三菱商事会社取締役社長、
英国三菱商事会社取締役社長
執 行 役 員
水野 正幸
天然ガス事業第一本部長
*常 務 執 行 役 員
小塚 睦実
金属グループ CEO
執 行 役 員
垂水 裕之
米国三菱商事会社取締役副社長
常 務 執 行 役 員
上田 良一
北米統括、米国三菱商事会社取締役社長
執 行 役 員
白木 清司
プラント・産業機械事業本部長
*常 務 執 行 役 員
小松 孝一
イノベーション事業グループ CEO
執 行 役 員
有吉 純夫
ヒューマンケア事業本部長、メディア・コンシューマー事業本部長
常 務 執 行 役 員
矢野 雅英
生活産業グループ COO、ライフスタイル本部長
執 行 役 員
寺田 哲郎
金属グループ CEO オフィス室長
*常 務 執 行 役 員
清田 正昭
化学品グループ CEO
執 行 役 員
武井 実
三菱商事フィナンシャルサービス(株)取締役社長
*常 務 執 行 役 員
片山 善朗
国内統括
(副)、関西支社長
執 行 役 員
池田 純
先端化学品本部長
常 務 執 行 役 員
武内 英史
新産業金融事業グループ COO、投資金融事業本部長
執 行 役 員
藤村 潔
コーポレート担当役員(CIO、CISO)、業務改革・内部統制担当補佐
常 務 執 行 役 員
加藤 晴二
エネルギー事業グループ COO
執 行 役 員
西海 徹雄
天然ガス事業第二本部長
*常 務 執 行 役 員
小林 健
新産業金融事業グループ CEO
執 行 役 員
山口 力
中国副総代表、三菱商事(上海)有限公司取締役社長
*常 務 執 行 役 員
鍋島 英幸
機械グループ CO-CEO
執 行 役 員
安倍 寛信
関西支社副支社長、中国支社長
常 務 執 行 役 員
中原 秀人
中国総代表、三菱商事(中国)有限公司取締役社長
執 行 役 員
門倉 知弘
鉄鋼製品本部長
執 行 役 員
吉村 和美
インド三菱商事会社取締役社長
執 行 役 員
安藤 一郎
執 行 役 員
寺村 元伸
ジャカルタ駐在事務所長
執 行 役 員
日下 茂樹
執 行 役 員
伊与部恒雄
韓国三菱商事会社取締役社長
執 行 役 員
加賀 道夫
執 行 役 員
柳井 準
石油事業本部長
(注)
*印の執行役員は、取締役を兼務しております。
コントローラー
(株)アイ・ティ・フロンティア取締役副社長
ライフスタイル本部副本部長
25
アンケート結果のご報告
株主通信 24 号 (2007 年 6 月発行 ) に同封させていただきましたアンケートに、13,224 名
の株主の皆様からご回答をいただきました。アンケートにご協力いただきました株主の皆様には、
心より御礼申し上げますとともに、その結果とご意見の一部を掲載させていただきます。
当社の株式を最初に保有された理由やきっかけは
Q どのよ
うなことでしたか。
(複数回答可)
当社の事業戦略について、評価できると思われる
Q ものをお教えく
ださい。
(複数回答可)
●
成長性に期待している …………………… 69.7%
●
●
株価の上昇を期待 ………………………… 57.7%
4,000億円以上を目指す …………………… 50.6%
2008年度以降連結純利益で
●
増配を期待 ………………………………… 28.8%
●
●
株価が割安、
手ごろ ……………………… 23.5%
弾力的に決定することとしている ………… 47.6%
●
記事やアナリストの推奨 …………………… 13.8%
●
中長期的に平均15%のROEを目指す …… 30.7%
●
経営陣に期待できる ……………………… 13.1%
●
2006年度からの2年間で
●
情報開示・IR活動が積極的 ……………… 3.7%
1兆2,000億円の投資を予定している……… 29.7%
配当性向は15%以上を目処に
当社のIR活動について
(投資家向け財務広報活動)
について
Q
Q 当社のIR活動
今後どのような内容を希望されますか。
(複数回答可)
投資判断の際に役立つと思うものを教えてください。
(複数回答可)
●
株主通信
………………………………… 51.7%
●
株主通信など印刷物の充実 ……………… 47.6%
●
IRホームページ全般 ……………………… 17.2%
●
ホームページによる情報提供の充実 ……… 26.0%
●
個人投資家向け会社説明会……………… 14.8%
●
個人投資家向け会社説明会の開催 ……… 20.4%
●
IRホームページに掲載している
●
株主懇親会の開催………………………… 15.2%
●
広告を活用した企業メッセージの発信 …… 18.1%
会社説明会の内容………………………… 5.9%
●
活用しているものはない …………………… 25.0%
■ そのほか株主様から寄せられましたご意見、ご感想
・ 東京での IR 活動には参加できないため、印刷物等による情報発信の充実を望みます。
(女性 /30 歳代)
・ 今後の投資に対する詳しい内容を株主に報告してほしい。
(男性 /60 歳代)
・ 社員、経営陣、株主そして一般社会の人々に喜ばれるような企業として、活動してください。
(男性 /60 歳代)
・ 株価が上がっても、売りに出したくないような気持ちにさせる会社にしてください。応援しています。
(女性/40歳代)
・ 最大最強の資産である誠実な人材の育成にご尽力ください。期待しております。
(女性 /50 歳代)
・ 株主優待を実施してほしい。増配を期待します。
(男性 /60 歳代)
・ 環境分野の取り組みと重点投資の強化を期待。
(女性 /40 歳代)
・ グループ企業の詳しい紹介があれば参考にしたいです。株主通信に期待しています。
(男性 /80 歳代)
・ 商社は事業内容がよくわからない。もっとアピールしたらよいと思う。イメージがわかればもっと株主が増えると
思う。
(男性 /40 歳代)
・ 投資家向けに身近な IR 活動を開催していただきたい。
(男性 /70 歳代)
26
株式等の状況(2007 年 9 月末)
■ 株式数及び株主数
■ 株主構成比(株式所有割合)
発行可能株式総数
25 億株
発行済株式総数
1,693,331,651 株
株 主 数
144,920 名
8.8%
3.1%
41.4%
35.2%
11.4%
■ 大株主の状況
株 主 名
株 数
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
(信託口)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
東京海上日動火災保険株式会社
明治安田生命保険相互会社
三菱重工業株式会社
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー
ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー 505103
野村信託銀行株式会社(退職給付信託・三菱 UFJ 信託銀行口)
ヒーローアンドカンパニー
■
■
■
■
■
金融機関・証券会社
その他の法人
外国法人等
個人
自己名義株式
比 率
千株
%
101,736
94,719
93,167
72,052
48,920
42,701
40,201
25,338
22,088
21,789
6.00
5.59
5.50
4.25
2.88
2.52
2.37
1.49
1.30
1.28
上記のほか、当社が保有している自己株式が 52,891,718 株あります。
株価・出来高推移(2005 年 11 月∼ 2007 年 10 月)
(円)
4,000
株価
(終値)
出来高
3,000
2,000
(株)
400,000,000
1,000
300,000,000
200,000,000
100,000,000
05.11 12 06.1 2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 07.1 2
3
4
5
6
7
8
9 10
三菱商事株主通信(平成 19 年度中間報告書)第 25 号 発行/三菱商事株式会社 2007 年 11 月 30 日発行
この冊子に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
住所 〒 100-8086 東京都千代田区丸の内二丁目 3 番 1 号 三菱商事株式会社 IR 部
電話 03-3210-8582 FAX 03-3210-8583 HOME PAGE http://www.mitsubishicorp.com E-mail ml.mcir@mitsubishicorp.com
27
静 嘉 堂 文 庫 美 術 館 の 催 事
「茶碗の美−国宝・曜変天目と名物茶碗−」
2008 年 2 月 9 日(土)
∼ 3 月 23 日
(日)
休館日:毎週月曜日
(2月11日
(月)
は開館)
、2月12日
(火)
協賛 三菱広報委員会
̶重文「四条河原遊楽図屏風」修理完成記念̶
美術のなかの「遊び」と「装い」展(仮題)
2008 年 4 月 12 日(土)∼ 5 月 25 日(日)
休館日:毎週月曜日
(5月5日
(月)
は開館)
、5月7日
(水)
茶の湯の席で、一服の茶が点てられたのち、亭主と
「四条河原遊楽図屏風」は、江戸時代初期(17 世紀
客人との間を往き来する茶碗は、茶道具においてもっ
前半)、京の歓楽街・四条河原の様子を描いた風俗画
とも親しみをもって扱われる道具の一つです。本展で
の傑作で、鴨川両岸に立つ歌舞伎の舞台を中心に、
は、今日、世界中に三碗のみが伝えられる曜変天目の
さまざまな遊芸と行きかう老若男女の姿が生き生き
うち、徳川将軍家から淀藩主稲葉家に伝来した「稲葉
と描かれています。400 年近くを経た屏風は、絵具や
天目」
(国宝)を出品。それとともに館蔵の高麗茶碗(朝
金の剥落が進んでいたため、3 年をかけて解体修理を
鮮半島で焼かれた茶碗)、和物茶碗(各種の国焼茶碗
や楽茶碗)より、名品を中心に展示いたします。
茶人たちの眼と手で選ばれ、大切に伝えられてきた
風格ある茶碗、それぞれの形姿・景色・土の味わいなど
を、どうぞ間近にてご鑑賞ください。
国宝「曜変天目
(稲葉天目)
」
南宋時代
(12 ∼ 13 世紀)
重文「井戸茶碗 越後」
朝鮮時代(16 世紀)
静 嘉 堂
正
門
玉川病院
静嘉堂文庫バス停
岡本民家園
至成城学園前
瀬田交差点
NTT瀬田
丸子川
砧工業高校 大
蔵
通
り
二
子
玉
川
商
〒
店
街
吉沢バス停
多摩堤通り
多 摩 川
至
溝
口
2
4
6
号
線
タ
乗ク
りシ
場ー
高
本島
館屋
高
南島
館屋
絵画を中心に、印籠・陶磁器などを併せて展示します。
住 所:東京都世田谷区岡本 2-23-1 TEL:03-3700-0007
至上野毛・第三京浜
三
菱
東
京
U
銀F
行J
二
子
玉
川
駅
典的な遊びを描いた狩野派の「琴棋書画図屏風」など
(2008 年 2 月 9 日∼ 2008 年 5 月 25 日まで有効)
↑東
至急
渋田
谷園
都
市
線
2
4
6
号
線
あてて、菱川師宣・歌川国芳らの風俗画や美人画、古
本券をご持参の株主様を無料でご招待いたします。
ご同伴の方
(一般)
は 200 円引きでご入館いただけます。
静嘉堂文庫美術館ご招待券
環 状 8 号 線
の披露を兼ね、美術に見る「遊び」と「装い」に焦点を
重文 四条河原遊楽図屏風
(二曲一双)
三菱商事株式会社 株主様
至高速用賀IC・高井戸
行いました。本展では、この蘇った「四条河原遊楽図」
交 通:●東急 大井町線/田園都市線
(地下鉄半蔵門線と直通)
「二子玉川」
駅下車
二子玉川駅前バスターミナル④番発の成育医療センターまたは美術館行
東急コーチバスで
「静嘉堂文庫」
下車徒歩約 5 分。
●成城学園方面よりは、二子玉川駅行バスにて
「吉沢」
下車徒歩約 10 分。
●タクシー利用の場合、駅前/高島屋より通常メーターが 1 回あがる程度。
★美術館前駐車場
(約 20 台)
あり。
東急大井町線
至自由が丘→
バス乗場
至
溝
の
口
↓
開・休館日:開館は展覧会期間。開館期間中は毎週月曜日
(除、2 月 11 日、5 月 5 日)
及び 2 月 12 日
(火)
、5 月 7 日
(水)
休館。
開館時間:午前 10 時∼午後 4 時 30 分
(入館は午後 4 時まで)
料 金:一般 800 円、大高生 500 円、小中学生 100 円
U R L:http://www.seikado.or.jp/