MCP 300/500 Sucromat 糖度計 ::: Superior Optical Instruments MCP 300/500 Sucromat – 30年に及ぶ経験を基盤とする新世代の糖度計 Sucromat糖度計による糖分析には、1980年代にDr. Kernchen社が開発および販売した初代Sucromatシリーズ に始まる長い伝統があります。2007年にDr. Kernchen社は、高品質なレオメーター、屈折計、密度・音速計、お よび表面解析用研究機器で知られるアントンパールグループに加わりました。MCP 300/500 Sucromatは、新 世代の製糖分野向け糖度計です。 Sucromatの伝統である高い精度を引き継ぐMCP Sucromatは、ICUMSA、OIML、および豪州標準K 157など、あ らゆる国際規格に準拠しています。 比類ない精度で 糖分取引の利益を最適化 生産者への支払額は、納品される原料の糖度に基づ いて決まります。したがって、製糖工場は、納品さ れる作物の糖度をできるかぎり正確に測定するこ とによって利益を最適化できます。MCP Sucromat は±0.01°Zという精度で糖度を正確に測定できるの で、支払額を正確に計算できます。実際の糖度に見 合う金額だけを支払うことで節約できる金額によっ て、MCP Sucromatの導入費用を短期間で回収でき ます。 ICUMSAに100%適合 ICUMSAの公定法GS2/3-1「The Braunschweig Method for the Polarisation of White Sugar by Polarimetry」(偏光分析法で白砂糖の偏光率を測定す るBraunschweig法)では、測定精度として±0.01°Zが 指定されていますが、MCP Sucromatの2つのモデル はどちらも全測定範囲を通じてこの精度を提供しま す。MCP Sucromatを使用すれば、世界の砂糖市場 で取引するための要件が満たされます。 MCP Sucromatの測定精度は、他のICUMSA法の要件 も満たしています。製糖分野で使用されている他の スケール、たとえば°Z国際糖度(温度補正の有無を選 択可)、°施光度、%スクロース、%グルコース、% 純度などは、標準スケールとしてMCP Sucromatに プログラミングされています。ご要望に応じてお客 様の用途に合わせたスケールにも対応できます。 ユーザーの 作業負荷を軽減 MCP Sucromatは、現場での使いやすさを念頭に設 計されています。組み込みソフトウェアには直感 的に機能を選択できるメニューが用意され、校正手 順は1つ1つ順を追ってユーザーに示されます。糖 度計の操作は、タッチスクリーンを使用するか、過 酷な産業環境ではスクリーン周囲に配置されたソフ トキーを使用することもできます。MCP Sucromat は、RS232経由で既存のLIMSシステムに簡単に統合 できます。また、CANバス接続、VGAポート、イー サネットポート、およびUSB×4ポートには、バーコ ードリーダー、キーボード、マウス、プリンター、 またはUSBスティックを接続できます。4ポートあ るUSBのうち、3ポートは糖度計の側面に実装され ているので、糖度計を動かさなくても外部アクセサ リーを接続できます。 MCP Sucromatには、測定の際に必要な光源とし て、タングステンハロゲン電球が搭載されていま す。この電球の製品寿命は約2000時間です。電球 は簡単に交換できるので、電気に関する専門知識は 必要ありません。電球はMCP Sucromat本体とは別 部分にあるため、MCP Sucromat自体を開ける必要 はありません。電球は簡単に交換でき、保守コスト とダウンタイムを必要最小限に抑えることができま す。 品質管理のための 純度の測定 MCP Sucromatを0.015% Brixの測定精度を誇るアン トンパール社のAbbemat屈折計と組み合わせること によって、糖分純度を測定する強力な環境を実現で きます。Abbemat屈折計はMCP Sucromatと連携し て動作するので、PC接続は必要ありません。MCP Sucromatのスクリーンに表示される°Brix、純度、% RDS、および°Zは、1つのデータファイルに記録さ れるので、詳細な糖分析に使用できます。 いつでもアップグレード可能 MCP Sucromatはモジュール型で設計されているの で、お客様の用途に合わせた構成が可能で、将来的 にも幅広い選択肢を提供します。 着色が濃い試料を測定するためのアップグレー ド MCP 300 Sucromatは、MCP 500 Sucromatに簡単に アップグレードできます。MCP 500 Sucromatは、 従来の手法で調製された試料と、鉛を使わないで調 製された試料の両方を測定します。 ペルチェ素子による温度制御を 利用するためのアップグレード 測定時間をできるかぎり短縮できるように、MCP Sucromatには自動温度補正(ISS TC)機能が搭載され ています。大量の試料を高速処理できるので、ラボ の作業効率の最適化が保証されます。 要求の厳しい品質管理用途には、高精度の温度制御 が必要です。MCP 300/500 Sucromatは、完全に自 動化されたペルチェ素子温調システムを出荷時に搭 載するか、または後日アップグレードして追加する ことができ、恒温水槽を別途用意する必要がありま せん。ペルチェ素子温調システムは、試料の温度を 15~45℃の範囲内で自動調節します。 *標準的な物理条件下 あらゆる精製プロセスに対応 使用する精製プロセスによっては着色ろ液が生成 される可能性があります。この着色ろ液は、暗す ぎて可視波長では測定できませんが、近赤外線測 定には十分な透明度があります。MCP Sucromatに は、MCP 300 SucromatとMCP 500 Sucromatの2 つのモデルがあります。可視波長589nmを使用する MCP 300 Sucromatは、光学密度(OD) 4.0までの精製 試料の測定に適しています。 ハイエンドモデルであるMCP 500 Sucromat は、589nmと880nmの2つの波長を使用します。波 長880nmを使用すると、着色ろ液を正確に測定でき ます。近赤外線による測定は、すべての粗糖、白砂 糖、および精製が必要な糖に適用できます。 880 nm 589 nm 880 nm 589 nm ヒューマンエラーの防止 校正と測定に必要なデータを自動転送するアントン パール社のツールマスター(ToolmasterTM)テクノロ ジーを採用することによって、市販されている糖度 計として初の機能を搭載したMCP Sucromatは、操 作中のヒューマンエラー防止に役立ちます。 試料セルが変更されると、新しい試料セルはすぐに MCP Sucromatによって検出され、そのすべての関 連データがツールマスター(ToolmasterTM)メモリチ ップからMCP Sucromatのソフトウェアに転送され ます。そのため、測定は明確に文書化され、追跡可 能です。 糖度計を校正および調整する際、たくさんの表を参 照して、温度値を手入力する必要はありません。な ぜなら、関連する校正データはすべて、水晶制御プ レートに搭載されたツールマスター(ToolmasterTM) メモリチップに格納されているからです。水晶制御 プレートをMCP Sucromatに接続すると、調整手順 に必要なすべてのパラメータが自動転送されます。 この自動データ転送機能によって、操作ミスの発生 が最小限に抑えられます。作業手順は1つ1つ順を 追ってMCP Sucromatのスクリーンに表示されるの で、それに従って作業すれば数分で校正が終わりま す。 水晶制御プレートは、メーカーの認証付きで出荷さ れます。ご要望に応じてPTB認証取得にも対応しま す。 仕様 測定項目: °Z国際糖度、%グルコース、および%スクロース、(g/mL、g/100mL、g/L)、%純度、 °施光度、数学関数、およびユーザー定義の項目。ICUMSA、OIML、および豪州標 準K 157に完全適合。 波長589nmでの°Z国際糖度 (ISS) 測定範囲: ± 259° 分解能: 0.01 °Z 精度: ±0.01 °Z 再現性: ±0.01 °Z 反応時間: 15秒 波長: 589nm (MCP 500 Sucromatは589nmと880nm) 光源: タングステンハロゲン電球(6V/20W、平均寿命2000時間) 感度: 着色試料の測定も可能。粗糖の有効な光学密度(OD)データ:VISモードでは4ま で、NIRモードではOD7に相当(波長589nm)。 温度インターフェース: センサー: 試料の温度測定用Pt 100センサー入力 分解能: 0.1℃ 精度: ±0.1℃ 温度制御: * ペルチェ素子温調システムによって温度を15~45℃の範囲内で自動調節** 試料セル: 試料セル自動識別 長さ2.5~200mmの試料セル ディスプレイ: 6.5インチTFTタッチスクリーン(640×480Px) インターフェース: 4×USB、RS232、イーサネット、VGA、CANバス キーボード、マウス、プリンター、バーコードリーダー、およびネットワークに容易に接 続可能 装置データ: 寸法: 754(L)×392(W)×231(H)mm 重量: 32kg 電源: 100~240VAC、50/60Hz 消費電力: 70~100VA *オプション **標準的な物理条件下 Fotos:Croce & Wir 株式会社アントンパール・ジャパン 〒140-0001 東京都品川区北品川1-8-11 Daiwa品川Northビル4階 Tel:03-6718-4466 Fax:03-3740-4006 〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンタービル1020号 Tel:06-6170-1761 Fax:06-6170-1762 E-mail: info.jp@anton-paar.com Web: www.anton-paar.co.jp 取扱機器類・取扱分野 密度・濃度計 粘度・粘弾性装置 試料調製装置 マイクロ波合成技術 コロイド科学 X線構造解析装置 屈折率測定 旋光度測定 高精度温度測定 仕様書の内容は 断りなく変更する 可能性があります 06/10 D02IP010JA-A
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