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爆弾ではなく学校を、地雷ではなく教科書を!
DEFC 便り 27
本誌写真及び記述の無断引用はご遠慮ください
発 行 2016 年 11 月 6 日
DEFC 代表 松本卓朗 事務局 沢田誠二
610‐0353 京田辺市松井が丘 1‐23‐4
電話: 0774-63-2060
メール:info@defc-laos.org
ホームページ: www.defc-laos.org
国内活動
内山-Y プロジェクト報告
内山 昭
2016 年 10 月 1 日~11 日、ラオスのナコンフアン小中併設学校(私立)
のサイサモン(この学校の副校長及びDEFCラオス代表)とニンラダ先生
を日本に招待し、小学校教育の研修を行いました。研修先は大津市立青
山小学校で、吉嶺校長以下、教職員の深い理解と全面的な協力を得まし
た。3 日(月)から 7 日(金)まで、朝の登校時のあいさつ活動に始まり、1 学
年から 5 学年まで(各 1 日)授業参観、給食体験、休み時間での交流など
が休む間もない充実した内容でした。学年の各クラスで、時間(15 分~20
分)をいただき、生徒たちに映像を使ってラオスも紹介しました。すべての
日程で、ニョッドマニーさんが通訳をはじめ様々な世話をしてくれました。
これらを通じて生徒たちや教職員の皆様との実りある研修と交流ができま
した。
ラオスの先生たちはすべてが新鮮な驚きであったようです。見たこと、
体験し学んだこと、参考になったことは今後の教育に生かしてくれることで
しょう。研修の様子はテレビ 1 局、京都新聞の取材があり、多くの人に知っ 写真上 3年生教室、ラオスの少数民族衣装を
ていただいたと思います。市教育長への表敬訪問、立命館大学の経済セ 着て挨拶、右から吉峰校長、ニョッドマニー、サ
イサモン、ニンラダ先生、写真下 4年生図工、
ミナー「ラオスの労働政策と義務教育の課題」で発表をする機会も頂きまし
信楽焼実習、学外ボランティア講師の皆さんと
た。多くの方のご協力に、心からお礼申し上げます。
プロジェクトをお手伝いして
ニョッドマニー
学校に着く時に先生方に大きい声で挨拶しているので、
日本の小学校の全学年の授業を見る機会でした。私の国
元気そうでとても可愛いいです。ちゃんと親と先生の言うこと
とは非常に異なっており、レベルの差も大きく、実物を見たり
を聞いて決まった道しか歩かないし、嫌がらずに学校に必
触れたりして実感し考えさせる授業、リーダーシップ・自立心・
要な物を持ってくるし、友達と仲良く歩くのでとてもしっかりし
積極性・想像力を育てる教育、発言の権利、先生方の熱意と
ていて自立心や協調性などが育てられるのだなと思いまし
教え方の工夫、子供達の元気でまじめに学ぶ姿勢は大きな
た。小さい頃から、こんな厳しい訓練を受けていくから、素晴
違いだと感じました。
らしくて立派な日本の大人になれるに違いないと思います。
私は首都ビエンチャン出身で子供の時から高校を卒業す
子供達の登校活動は自身の成長のみならず、親達も同
るまで親にバイクで送り迎えしてもらっていました。町の子供
時に成長することがあるかもしれません。家の外は危ないの
はほぼ同じです。日本の小学生の登校の様子を見て驚きま
で行かせない親はいると思いますが、この登校活動によっ
した。体が小さいわりには、大きくて重いカバンや音楽器や絵
て、親達は自分の子供を必要以上に守り過ぎず、甘え過ぎ
の具などを持って毎日家と学校の間を歩きます。子供達は力
ずに子供達を自分達で道路や危なそうな外でも登校させる
持ちで本当にすごいなと思って感動しました。それに、みん
ことができるようになるからです。
なで仲良くグループで一緒に登校する風景は魅力的です。
さらに、親や地元のボランティアは交代で子供達の登校
を見守るのは、子供達の教育にみんなで協力し合うことや
1
社会への参加などをして素晴らしいと思います。このような日
にも浸透して欲しいと思います。
本の独特な教育制度はとても良くて、将来ラオスの教育制度
事務局から
内山‐Yプロジェクトは内山会員の発案で
プロジェクト名のYは亡き奥様のイニシアルです。資金は
す。ラオスの教育の質の向上を目的として試行しました。学
メコン圏諸国に強い関心と深い愛情を注いだ奥様が残した
校施設などの充実はまだまだ必要ですが、一方では教育内
ものから提供されました。青山小学校と大津市教育委員会
容や方法を改善することも望まれます。日本の学校の様子を
の全面的な協力が頂けたことで、プロジェクトは成功裏に実
直接にラオスのやる気のある先生に見せることは、改善にす
施できました。支出総額は¥60 万円、収入は内山様および
ぐに役立つと判断」しました。
ほかの協力者からの寄金でした。ありがとうございました。
ご 案 内
来春のラオス視察
DEFC は来年2月 25 日-3月 17 日に
フォンサリ組は最北部までで旅行期間が長くハードです。
ラオス訪問を計画中です。主な仕事は支援地視察、奨学金
ルアンパバン組は世界遺産都市からそんなに遠くない田舎
試験、奨学生面談、新しいプロジェクト「残留不発弾被災生
まで、シェンクアン組は残留不発弾の探索と爆破処理現場
徒奨学金」の調査などです。この視察に合わせ、ラオスでの
を視察、できたら温泉と「太郎の図書館」訪問です。
DEFC の活動を見てみたいとお望みの皆様を同行案内する
基本的に現地集合、旅行日程と費用は集合地や宿泊で
計画です。視察先は3方面、それぞれに組を作ります。組ごと
変わってきます。共通費として同行案内者2名の旅費、車両
DEFC 役員と同行通訳(各一名)が参加者を案内します。参
借り上げ費などを負担していただきます。
加者は希望する組に加わって視察旅行をします。
詳細は DEFC 事務局までお問い合わせください。
会員による講演
桐原栄美子さんと泉ミトリさん 2月 5 日(金)午後、熊本の菊水中学
校の人権教育で講演。世界にはこういう所もあるのだよということを紹介
しました。たくさん素朴ですが答えるのが難しい質問を受け、ラオスの生
徒たちへの文房具を頂きました (写真下)。
医療 NPO での活動体験で得たこと考えることを
紹介、DEFC についても話しました (写下)。
アフリカやアラブ諸国で人々のものの見方や習
慣、宗教や文化の違い、そういう所で仕事をする
6 月 25 日(土)午後、神奈川県大和市にあるセシリア ことの大変さ、信頼を得ることの大切さを話し、た
女子中学校・高等学校の高等学校の生徒会役員及び顧問の先生方に くさんの質問と共感を受けました。
藤沢康裕さん
ラオスでの学校建設について講演しました。息の長い生徒会活動として
何かやれないかということを考えるとの趣旨でした。
DEFC の活動を手伝ってくれているニョッドマニーさんが同行して、ラ
オスの教育の様子も話しました (写真右上)。
松本卓朗さん 9 月 3 日愛知県豊橋の NPO 手しごと屋豊橋の支援
員養成講座で講演 (http://teshigotoya-toyohashi.jimdo.com/)、国際
2
奨 学 金
DEFC 奨学金は開始して6年、今夏6月に2次奨学生 15 名が
の負担が減り、学ぶ意欲が増し成績も良くなっていると手
終了、9月から新しく 27 名が加わりました(ラオスは9月が入学、6 紙に書いています。
月が卒業)。
奨学生たちの卒業後について、幾人かは大学や教員
奨学金は厳しい生活にありながら勉学意欲があるラオスの田
舎の高校生へ卒業までの3年間、就学支援を行うものです。ラオ
ス北部の3県で9つの学校で実施しています。多くの高校生は遠
学校、専門学校へ進学しているようですが、知らせてくる
例は少なく、こちらから調べることも難しい状況です。
奨学金はすべて支援の皆様からの寄金です。継続す
隔地から来ており、毎日の通学できないので学校周辺に小屋を
ることが大切ですから、頂いてきた寄金の一部をラオスの
立て自炊しながら学んでいます。
銀行で定期預金し、金利を支給に充てています。通貨変
生活の厳しさと英語又は数学の成績で学生を選びます。奨学
金は月¥1,000 円ほどです。送金は半年ごと本人の銀行口座へ
振込みます。
動や物価上昇が奨学金支給額に影響しますのでこの調
整が課題です。
顔が見える奨学金として、皆様には励ましの手紙と写
送金前に就学状況を知るために手紙と写真を書いてもらって
真をお願いしています。奨学生にはこれらを送っていま
います。手紙を書いたこともない学生たちにとって、それ自体が
す。支援者へは定期的(学生が卒業するまで)に報告して
勉強で、初めは挨拶しか書けなかったものが卒業頃になると勉
います。
強の様子や希望などを書いてくれます、写真も年ごとに頼もしく
なっています。
ご寄金の明細や使途内容ほかお問合せやご意見は電
話やメール、郵便で、ご送金は DEFC 口座のいずれかへ
奨学金は学用品や自炊、里帰りの交通費に充てており、親
お願いいたします。 ありがとうございます。
3
熊本地震緊急支援
4月の熊本地震で義援金を募り、被災地へ緊急支援を行いま
した。支援金総額¥637,922 円、支出総額¥637,922 円です(本
誌下記の収入報告中の金額と¥5万円の差は DEFC 義援金)。
熊本市在住の協力者元 JICA-SV、 II 様の協力を頂きました。
II 夫妻は自宅の被災にもかかわらず緊急に必要な水、簡易食
品、衛生品、マットレス、電子レンジなどを購入し、難路の中最も
被害の大きかったところへ、燃料費や経費は自前で届けてくださ
いました。後半で、般社団法人 Smart Survival Project
へ送金、被災地へ送金していただきました。
ご支援、寄付してくださった皆様、支援仕事をやって
下さった皆様、ありがとうございました。被災の皆さま、め
げずに一歩いっぽやって下さい。
経過詳細は DEFC のホームページに掲載しています
<http://www.defc-laos.org/?p=1450>
DEFC が協力しているラオスへ支援団体紹介 (いずれも団体名でネット検索できます。)
学生国際協力団体 SIVIO 関西、東海、関東に支部、これまでに小学校7校舎を提供、春と夏に現地訪問し村人や生徒
と交流。ただ今小学校校舎と中学校校教室を建築中。 学生国際協力団体 CHISE 神戸の学生団体、これまでに小学
校3校舎を提供、毎春夏に現地を訪れ交流衛生教育等を実施。今春 3 つ目の小学校校舎の建設開始。 国際協力団体
夢追人
関西から関東にかけた若者たちの団体、「100 円募金」で7村に小学校校舎やトイレ水道の敷設。今春中等学
校小屋住い生徒のための自炊場提供。 特定非営利活動法人国際学校建設支援協会 ISSC ネパール及びラオスで教
育支援。 国際ふりかけ協議会 ラオス訪問の度にフリカケの提供を受けています。
DEFC 収入報告 2016/3/9-2016/9/3
総額 ¥2,317,027 円、US$8,020、Kip 517,713、内訳 一般寄付 ¥11,020、Y 沢田様、やましろ様、S 沢田様、会費
¥162,000、佐野様、S 沢田様、Y 沢田様、辻様、藤原様、藤沢様、平良様、井土様、田辺様、一戸様、草野様、苫広様、
泉様、波多野様、西島様、乾様、小島様、桐原様、木下様、古池様、星嶋様、 冊子等印刷物 ¥77,110、山口様、草野
様、辻様、ふるま家様、桐原様、月田様、小島様、伊佐地様、武藤様、常川様、井土様、関ライオンズ様、葦笛会様、手し
ごと屋様、内山-Y プロジェクト ¥145,000、Y 沢田様、加茂様、藤沢様、
熊本地震 ¥587,922、Y 沢田様、ISSC 様、田
中様、藤沢様、木村様、SIVIO 様、辻様、Sy 沢田様、じゃっど様、ほっとぽっと様、斎藤様、橋本様、雪中華様、大橋様、
松村様、杉本様、福原様、上田様、谷山様、月田様、青田様、波多野様、ハイジ会様、桐原様、桐原預かり様、木原様、
桐原同窓会様、木原1B 会様、マニー様、KEOKENCH 様、SOUTTHIV 様、YOUATONG 様、HERCHER 様、XIONGEN
様、磯東様、乳井様、CHISE 様、 講演謝金 ¥94,509、手しごと屋様、聖セシリア女子高校、関ライオンズ様、手しごと屋
様、 校舎等建設支援 ¥661,800、$8,000、佐野様、CHISE 様、ISSC 様、奨学金 ¥577,000、 立正佼成会なでしこ会
様(毎月)、上田様、田中様、下田様、田辺様、K 石原様、T 木村様、K 山田様、藤沢様、平様、樽角様、高橋様、田辺
様、星野様、Y 中島様、村松様、T 林様、古池様、森中様、須賀様、松村様、相澤様、平良様、佐々木様、右田様、利子
¥46、$20、Kip 518,000
ご案内 DEFC 銀行口座
郵貯銀行ぱるる
京都銀行
ご支援は以下の口座へお願いします。ありがとうございます。
総合通帳 14380-77642041 名義人特定非営利活動法人 DEFC
大住支店普通預金 4026496 名義人特定非営利活動法人 DEFC
三菱東京 UFJ 銀行
京都支店 431 口座番号 3068524 名義人特定非営利活動法人 DEFC 理事沢田誠二
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