2016 年 7 月 28 日 有力 FX 企業 17 社の月間データランキング-2016 年 6 月【調査要綱】 1 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて FX(外国為替証拠金取引)店頭取引市場における有力企業 17 社* のアン ケート調査を実施した。(有力 FX 企業月間ランキング-2016 年 5 月より、調査対象企業が 1 社増加したため 2016 年 1 月 に遡り、各データを再集計し、更新した) 1.調査期間:2016 年 7 月 2.調査対象:FX 業界大手、有力企業のうち社名又は数値の公表を前提として、協力を得られた 17 社を対象とした。 一部の企業で、統計数値や社名について非公開のものもあるため、集計対象が 17 社にならないものもある。 ※社名及び数値を非公開とする企業は、集計の際、「その他」としてランキングから除外した。 3.調査方法:当社専門研究員による e-mail によるアンケート調査 【調査結果サマリー】 英国の EU 離脱による急激な円高進行で、預かり残高がマイナス 462 億円(集計対象企業 16 社の合計) 6 月月初、米国雇用統計の結果を受けて米ドル安円高が進んだ。更に下旬には、英国の EU 離脱によって、 リスク回避の円買いから一時 99 円台前半までの円高となった。また、英ポンド/円も 2008 年秋のいわゆる“リー マン・ショック”以来の高い変動率を記録したとされる。各 FX 企業では、大きな変動が予測されることから投資家 に対して事前に注意喚起を促していたものの、結果として、急激な円高の影響によって、ロスカットが発生した 投資家もおり、取引高が大きく増加した。反対に外貨買いポジションが目減りし、預かり残高は減少した。 企業単体集計の 2016 年 6 月の預かり残高第 1 位は GMO クリック証券、第 2 位は外為どっとコム 企業グループを加味した集計では、第 1 位は SBI グループ*2、第 2 位は GMO グループ*2 2016 年 6 月末の有力 FX 企業 16 社*1 の預かり残高の合計は、8,162 億円であった。6 月は前月比 462 億円 減(5.36%減)となった。しかしながら、本調査対象企業 16 社中 3 社(その他企業 2 社含む)では、預かり残高が 増加した。 企業単体集計の 2016 年 6 月の口座数の第 1 位は DMM.com 証券、第 2 位は GMO クリック証券 企業グループを加味した集計では、第 1 位は SBI グループ*2、第 2 位は GMO グループ*2 2016 年 6 月末の有力 FX 企業 17 社*1 の口座数の合計は、407 万口座であった。6 月は前月比 3.7 万口座 増(0.93%増)となった。本調査対象企業 17 社すべてで口座数が増加した。 2016 年 6 月の取引高の第 1 位は GMO クリック証券、第 2 位は DMM.com 証券 2016 年 6 月の月間取引高は、有力 FX 企業 13 社*1 の合計で 312 兆円(百万通貨は 1 億円として換算)で あった。6 月は前月比 61.0 兆円増(24.33%増)であった。本調査対象企業 13 社すべてで取引高が増加した。 (*1. 集計対象は、預かり残高 16 社、口座数 17 社、取引高 13 社、いずれも無回答を除く。) (*2. SBI グループは SBI 証券、住信 SBI ネット銀行、SBI FX トレード 3 社の店頭取引の合算値。GMO グループは GMO クリッ ク証券、FX プライム by GMO の店頭取引の合算値。) ★ご注意:本ランキングは、情報提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘し、特定企業を推奨するもの ではありません。 株式会社 矢野経済研究所 所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝 設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/ 本件に関するお問合せ先(当社 HP からも承っております http://www.yano.co.jp/) ㈱矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム TEL:03-5371-6912 E-mail:press@yano.co.jp 本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。 本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。 Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd. 2016 年 7 月 28 日 【 預かり残高 】 ●企業単体における預かり残高ランキングの第 1 位は GMO クリック証券で 1,113 億円、第 2 位の外為どっとコム は 1,100 億円。企業グループを加味した集計では、第 1 位が SBI グループ(SBI 証券、住信 SBI ネット銀行、SBI FX トレードの合算値)(1,458 億円)、第 2 位は GMO グループ(GMO クリック証券、FX プライム by GMO の合 算値)(1,260 億円)であった。預かり残高において、前月比で最も高い増加率はマネースクウェア・ジャパン (0.40%増)であった。 図表 1.預かり残高推移と 6 月月間ランキング (単位:百万円、%) ( 百万円) 1,000,000 預かり残高 順位 800,000 600,000 400,000 200,000 0 16年 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 社名 SBIグループ GMOクリック証券 外為どっとコム ワイジェイFX DMM.com証券 セントラル短資FX マネースクウェア・ジャパン マネーパートナーズ ヒロセ通商 FXプライムbyGMO トレイダーズ証券 上田ハーロー その他(2社) 合計 2016年5月 2016年6月 161,055 119,012 115,034 96,001 96,883 66,376 65,326 59,478 33,738 15,134 13,109 11,883 9,488 862,517 145,881 111,379 110,059 92,229 87,824 65,643 65,586 57,133 32,928 14,621 11,960 11,400 9,651 816,294 注1. 集計対象は無回答 1 社を除く 16 社の合計値。その他には 2 社含まれる。 増減額 増加率 順位 前月比 ▲ 15,174 ▲ 7,633 ▲ 4,975 ▲ 3,772 ▲ 9,059 ▲ 733 260 ▲ 2,345 ▲ 810 ▲ 513 ▲ 1,149 ▲ 483 163 ▲ 46,223 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 9.42 6.41 4.32 3.93 9.35 1.10 0.40 3.94 2.40 3.39 8.76 4.06 1.72 5.36 1 矢野経済研究所調べ 【 口座数 】 ●企業単体における口座数ランキングの第 1 位は DMM.com 証券で 51.8 万口座、第 2 位の GMO クリック証券 は 44.5 万口座。企業グループを加味した集計では、第 1 位が SBI グループ(SBI 証券、住信 SBI ネット銀行、 SBI FX トレードの合算値)(79.1 万口座)で、第 2 位は GMO グループ(GMO クリック証券、FX プライム by GMO の合算値)(61.5 万口座)であった。企業グループを加味した場合、前月比で最も高い増加率は SBI グル ープ(1.67%増)。次いで FX トレード・フィナンシャル(1.62%増)であった。 図表 2.口座数推移と 6 月月間ランキング (単位:件、%) ( 件) 口座数 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 0 16年 2月 1月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 社名 SBIグループ DMM.com証券 GMOクリック証券 外為どっとコム ワイジェイFX マネーパートナーズ トレイダーズ証券 マネックス証券 ヒロセ通商 FXプライムbyGMO セントラル短資FX マネースクウェア・ジャパン FXトレード・フィナンシャル 上田ハーロー その他(1社) 合計 2016年5月 2016年6月 778,359 513,930 441,830 419,514 305,126 278,360 268,714 225,666 203,587 169,543 161,071 96,801 60,244 52,993 60,330 4,036,068 増加数 791,392 518,744 445,386 422,437 306,932 280,816 270,774 227,043 205,665 169,940 161,767 97,796 61,221 53,010 60,496 4,073,419 13,033 4,814 3,556 2,923 1,806 2,456 2,060 1,377 2,078 397 696 995 977 17 166 37,351 注 2. 集計対象は 17 社の合計値。その他には 1 社含まれる。 注 3. ヒロセ通商の口座数には、バイナリーオプションの口座数が含まれる。 増加率 順位 1 5 7 9 11 6 8 10 4 13 12 3 2 14 前月比 1.67 0.94 0.80 0.70 0.59 0.88 0.77 0.61 1.02 0.23 0.43 1.03 1.62 0.03 0.28 0.93 矢野経済研究所調べ 【 取引高 】 ●月間取引高ランキングの第 1 位は GMO クリック証券で 113.7 兆円(百万通貨を 1 億円として換算)、第 2 位は DMM.com 証券で 72.6 兆円(同)であった。 図表 3.月間取引高推移と 6 月月間ランキング ( 百万通貨) 5,000,000 左棒グラフは2015年の取引高 右棒グラフは2016年の取引高 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 0 1月 注 4. 注 5. 注 6. 注 7. 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 取引高 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 社名 GMOクリック証券 DMM.com証券 ワイジェイFX ヒロセ通商 外為どっとコム FXプライムbyGMO マネーパートナーズ マネックス証券 その他(5社) 合計 9月 10月 11月 12月 2016年5月 879,143 632,835 282,728 276,264 222,747 44,126 68,455 27,123 76,144 2,509,565 2016年6月 1,137,026 726,407 341,876 338,454 259,023 94,528 91,113 32,998 98,615 3,120,040 増加額 257,883 93,572 59,148 62,190 36,276 50,402 22,658 5,875 22,471 610,475 (単位:百万通貨、%) 増加率 前月比 順位 29.33 14.79 20.92 22.51 16.29 114.22 33.10 21.66 29.51 24.33 3 8 6 4 7 1 2 5 矢野経済研究所調べ 集計対象は無回答 4 社を除く 13 社の合計値。その他には 5 社含まれる。 GMO クリック証券、FX プライム by GMO はカバーをしている同業他社等、マネーパートナーズは CFD(差金決済取引)、ヒロセ通商はホワイトラベルを含む。 マネックス証券は、証券単体の店頭取引の公表数値に営業日数を乗じて弊社で算出し、単位を億円で表記。 百万通貨は 1 億円として換算。 Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
© Copyright 2024 Paperzz