Vol.14 所得税(確定申告)

事業承継・相続・資産税ニュースレター
Vol.14 所得税(確定申告)
2011 年 2 月 28 日配信
2.確定申告による還付
確定申告が必要ない方でも、次のいずれかに当てはまる
方などで、源泉徴収された税金や予定納税をした税金が納
確定申告の時期には全国で 2,000 万人を超える納税者の
め過ぎになっている場合には、還付を受けるための申告
方々が確定申告をされるため、税務署は大変混雑しますの
(還付申告)により税金が還付される可能性があります。
で、余裕をみた確定申告書の作成をお勧めいたします。
・総合課税の配当所得や原稿料などがある方
1.所得税の確定申告
所得税の確定申告は、毎年 1 月 1 日から 12 月 31 日まで
・医療費控除などの控除がある給与所得者
・住宅借入金等特別控除などの控除がある給与所得者
の 1 年間に生じたすべての所得の金額とそれに対する所得
(年末調整で控除を受ける場合を除く)
税の額を計算し、申告期限までに確定申告書を提出して、
・所得が公的年金等に係る雑所得のみの方
源泉徴収された税金や予定納税で納めた税金などとの過
・年の中途で退職した後就職しなかった方
不足を精算する手続です。
・退職所得がある方
2.確定申告が必要な方
なお、給与所得者で確定申告の必要がない方が還付申告
など
次の①~④に当てはまる方は、所得税の確定申告が必要と
をする場合は、その他の各種の所得(退職所得を除く)も
なります。
申告が必要となりますので、留意が必要となります。
①
3.最後に
給与所得者で下記に該当する方
・給与の年間収入金額が 2,000 万円を超える人
・1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得
国税庁ホームページには「確定申告書等作成コーナー」
があり、画面の案内に従って金額等を入力することにより、
及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円
税額などが自動計算され、所得税、消費税の申告書や青色
を超える人
申告決算書を作成する事が出来ます。作成したデータを印
・2か所以上から給与の支払を受けている人で、主た
刷して書面により提出することができるほか、e-Tax(電
る給与以外の給与の収入金額と給与所得及び退職所
子申告)を利用することもできますので、是非ご利用くだ
得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
さい。
・同族会社の役員などで、その同族会社から貸付金の
利子や資産の賃貸料などを受け取っている人
また、国税庁のホームページに問い合わせの多い質問と
それについての一般的な回答及び誤りの多い事例が掲載
・災害減免法により源泉徴収の猶予など受けている人
されていますので、確定申告の際の参考としてご活用くだ
・源泉徴収義務者にあたらない者から給与等の支払を
さい。
(文章担当:岩城弘明)
受けている人
・退職所得について正規の方法で税額を計算した場合
に、その税額が源泉徴収された金額よりも多くなる人
【お問い合わせ:事業承継・相続・資産税研究グループ】
税理士法人 平成会計社
②
公的年金等に係る雑所得のみの方
HSKコンサルティング 株式会社
③
退職所得がある方
Email : assets@hsk-tax.com
④
その他