ブロードバンド時代の IPネットワーク・インフラの動向

Broadband IP Services Business Division
ブロードバンド時代の
IPネットワーク・インフラの動向
〜 SCMビジネスモデル研究会 〜
2003年 12月20日
NTTコミュニケーションズ
ブロードバンドIP事業部
堀尾 健人
中小企業診断士
ITコーディネータ
t.horio@ntt.com
1
Broadband IP Services Business Division
1.インターネット/ブロードバンドの急速な普及
2.ネットワークサービスの方向性
IP-VPN、広域イーサネット(e-VLAN)、インターネットVPN
3.ホスティングサービス
4.コンテンツ配信ネットワーク(CDN)
5.モバイル/リモートアクセスサービス(MOVE)/ユビキタス
6.インターネットのセキュリティ対策
7.マネージドサービス
8.VoIPサービス
VoIPの市場動向、OCN.Phone、IPセントレックス、IPコンタクトセンタ
9.バーチャルコンタクトセンタ/インターネット検定
10.ISPの業務とオペレーションシステム
参考 SLA(サービス品質保証制度)
参考 用語集
2
1. インターネットの普及状況
Broadband IP Services Business Division
■ 従業員300人以上の企業におけるインターネット利用はほぼ100%
■ 事業所(5人以上)普及率は79.1%と対前年比で11.1ポイント以上増加
企業(300人以上)
事業所(5人以上)
利用人口
(万人)
人口普及率
10,000
(%)
8,892
8,000
5,593
4,708
4,000
世帯普及率
100
95.8
80
80.0
68.2
69.6
60
60
40
40
20
20
54.5
44.0
0
9.2
13.4
平成9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
98.4
79.1
81.4
68.0
60.5
44.8
0
34.0
31.8
2,70637.1
2,000 1,1551,694
21.4
97.6
88.6
80
6,942
6,000
100
(%)
19.2
12.3
0
19.1
11.0
6.4
平成9
10
11
12
13
14
※ 世帯普及率は、「自宅・その他」において、個人的な使用目的のために
パソコン、携帯電話等によりインターネットを利用している構成員がいる
世帯の割合
(出典)総務省「通信利用動向調査」
平成15年版情報通信白書より作成
3
ブロードバンドの急速な普及
Broadband IP Services Business Division
■ 高速で、低廉なアクセスラインである 「DSL」「フレッツADSL」「Bフレッツ」
「CATV」の普及が拡大。企業ユーザにおいては、閉域網(イントラネット/エキスト
ラネット)にも使いたいという要望が強くなっている。
1 ,1 0 0
1 ,0 0 0
900
800
万加入
700
612.0
659.0
702.3
747.8
790.7
825.7
854.1
888.1
922.9
959.0
991.1
DSL
600
500
400
300
199.2
202.8
206.9
213.5
218.3
222.4
228.3
230.4
233.9
237.6
23.3
26.3
30.5
34.7
39.8
45.8
53.1
60.8
68.8
75.6
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
CATV
200
100
FTTH
0
11月
12月
総務省「インターネット接続サービスの利用者数等の推移【平成15年10月末現在】(速報) 」
「DSL普及状況公開ページ 2003年11月末現在のDSLサービス提供数<速報値>」より作成 4
ブロードバンド利用人口の現状と予測
Broadband IP Services Business Division
平成15年版情報通信白書
5
NTTコミュニケーションズ ISP事業(OCN)の現状
Broadband IP Services Business Division
OCN回線数
平成15年11月末
400万
OCNブロードバンド回線数
平成15年11月末
168万
6
ビジネス向けOCNサービス全体イメージ
Broadband IP Services Business Division
インターネットVPN
ソリューション
インターネットVPNソリューション
(OCNビジネスパック
VPN)
)
OCNビジネスパックVPN
OCNウイルスチェックゲートウェイ
OCNウイルスチェックゲートウェイ
OCNパケットフィルタリングサービス
OCNパケットフィルタリングサービス
OCNバーチャルコネクト
OCNバーチャルコネクト
(アクセスポイントのOEM
提供)
(アクセスポイントのOEM提供)
OCNホスティングサービス
OCNホスティングサービス
(PowerMail / メール&ウェブ/VPS
)
メール&ウェブ/VPS)
OCN バックボーン
帯域確保
帯域確保
専用線
メガデータ
ネッツ網
STM
ATM
LAN
LAN
LAN
OCN
エコノミー
スタンダード
エンタープライズ
ビジネス
OCN
高速ディジタル
FR
フレッツ網
フレッツ網
フレッツ
ADSL
Bフレッツ
LAN
LAN
フレッツ
ISDN
IPルーティング網
IPルーティング網
接続専用サービス
Ether/FE/GE
ATM
SDSL
専用線
FWA
光アクセス メトロイーサ網
アーバンイーサ網
Ether/FE/GE
ATM/STM
FE/GE
ハウジングビル
ルータ
OCN
ADSL
アクセス
IP1/8/16
フレッツ
プラン
OCN
光アクセス
IP1/8/16
/32/64
Bフレッツ
プラン
LAN
OCN
ISDN
アクセス
IP1/8
フレッツ
プラン
シェアード型サービス
固定IPアドレス割当
ビジネスOCN
メガデータ
ネッツアクセス
LAN
LAN
LAN
LAN
スーパー
OCN
DSL
アクセス
スーパーOCN
スーパーOCN
スーパーOCN
ライト
スーパーOCN
スーパーOCN
ライト
イーサアクセス
スーパーOCN
スーパーOCN
ライト
イーサアクセス
OCN
ハウジング用
接続サービス
メトロ/
メトロ/アーバン接続
帯域確保型
高スループット型
高品質型
常時接続型
Firewall/ルータ機器のレンタル提供
Firewall/ルータ機器のレンタル提供
7
NTTコミュニケーションズのIPバックボーン
Broadband IP Services Business Division
・東京〜大阪間:20Gbps → 80 Gbps (平成16年3月実施予定)
・国内対外接続:31Gbps → 78 Gbps (平成16年2月順次実施予定)
・海外接続:
26Gbps → 48 Gbps (平成16年1月実施予定)
8
ブロードバンドアクセス方法と利用可能なコンテンツ
Broadband IP Services Business Division
※1
ADSL(最大26Mbps)
※1 平成15年8月末時点で、提供されているサービスでの最大速度
→40Mbps(H15年12月)
平成15年版情報通信白書に一部加筆修正
9
2. ネットワークサービスの方向性
Broadband IP Services Business Division
■ データ系ネットワークサービス提供の歴史 (ビジネス向けサービス)
高速ディジタル専用線
1984
• 回線は「より安く」「より速く」「より多様で」「より
自由な」方向へ
• 新サービスの導入サイクルが短期化し、ユーザ
自身による「より迅速な対応」が急務に
10年
1994
FR/CR
5年
IP-VPN
1999
「対応」を「楽にする」ことが付加価値の源泉!
2年
2001
2002
・・・
2003
広域LAN
1年
インターネットVPN
(ブロードバンド)
ネットワーク事業者が提供する3つの付加価値
品質
セキュリティ
人材
10
NWサービスの進展
Broadband IP Services Business Division
狭帯域
Point-to-Point
サービス
PVC型サービス
VPN型サービス
FR
IP-VPN
専用線
相互接続
ATM
高速・広帯域
映像伝送
Private Virtual Connect
広域LAN
(広域Ether)
Virtual Private Network
11
IP-VPNと広域LANの比較 〜原理〜
Broadband IP Services Business Division
■ IP-VPN
■ 広域LAN
主にFRユーザのIPルーティングがしたいとい
うニーズからIP-VPNが登場
企業内LANを遠隔地にもつなげたいというニーズ
から広域LANが登場
ルーター
ルーター
LANスイッチ
プロトコルフ
リー
IPプロトコルのみ
LAN Network
IP Network
or IP over FR Network
LANスイッチ
ルーター
ルーター
ルーター
ルーター
BRI、PRI、ATMなどのWANインターフェース
http://www.ntt.com/ip-vpn/
LANスイッチ
LANスイッチ
Ethernetインターフェース
http://www.e-vlan.com/
12
IP-VPNと広域LANの比較 〜機能面〜
Broadband IP Services Business Division
■ 機能比較
IP-VPN
広域LAN
多重化機能
IPパケット
VLAN
交換機能
ルーター
LANスイッチ
帯域制御
Diffserv
GBR/MBR
速度
〜150M
プロトコル
IP
Any
マルチキャスト
Layer3
Layer2
〜1G
Diffserv : Differentiated Services QoS技術の一つで、フレームのIPレベルをみて優先制御
GBR : Guaranteed Bit Rate 保証伝送速度 、 MBR : Maximum Burst Rate 上限伝送速度
■機能的には同様。広域LANの方が、マルチキャスト/ブロードバンド志向。
13
今後のVPN構成の方向性(インターネットVPN)
Broadband IP Services Business Division
① 安いADSL回線を利用したVPN
構成(インターネットVPN)
• ADSL回線を利用することで、アクセス部分
は従来の半額以下で広帯域を実現
② インターネットVPNとIP-VPN,広域LAN
の組み合わせ
• ADSLやフレッツ回線を使って、IP-VPN、
広域LAN上の社内網へアクセス
社内ネットワーク
OCN
(OCN-VPN)
フレッツ網
専用線
IP-VPN
ADSL
Internet
広域LAN
GW
OCN
(OCN-VPN)
ADSL/フレッツ網
OCNエコノミー
128k
OCN ADSL IP8
最大40M
14
参考
Arcstar IP-VPNサービス全体イメージ
Broadband IP Services Business Division
MOVE(ダイヤルアップアクセスサービス)
ボイス
モード
(音声通信)
ハウジング
サービス
TA
モデム
DDI
Pocket
(PHS)
電話網
モバイル
RALS
アクセスサー
(NTTドコモ)
ビス
イーサネット
(10M/100M1000M)
ATM/FR/CR
局内終端型
ルータ
Arcstar
Global IP-VPN
Safety
Pass
インターネット
Arcstar IP-VPN
PHS/携帯電話
FOMA
Safety
Pass
HOT
SPOT
インターネット接続
/ISDN
Gate
Keeper
IPsec
クライアント型
OCN
Fire
Wall
IPsec
Gateway
NTT東西
地域IP網
専用回線
(STM/ATM)
FWA
ルータ
NTT東西
スーパーワイド
LAN
ワイドLANプラス
網
IPsec
クライアント型
FR/CR網
NTT東西
電力系NCC
ACCA 等
ルータ
NTT東西
メトロ・
アーバン
イーサ網
NTT東西
メガデータネッツ網
イーサ
タイプ
ルータ
ルータ
ルータ
ルータ
ルータ
ACCA
DSL網
フレッツ・
フレッツ・
シリーズ
DSL
モデム
ルータ
フレッツ・ADSL
Bフレッツ
フレッツ・ISDN
OCNビジネス
パックVPN
15
e-VLANサービス全体イメージ
参考
Broadband IP Services Business Division
NTT東日本・西日本
NTTコム
128K,1.5M
0.5Mー10M
STM
0.5M‑1G
10M,100M
高機能化
付加価値
0.5M‑100M
MDN
イーサアクセス
(BBA)
ATM
100M、1G
メトロイーサ
アーバンイーサ
エアアクセス
トラヒック
トラヒック
レポート
レポート
SLA
SLA
1M‑1G
フレッツオフィス
CPEレンタル
CPEレンタル
電力系
ATM
0.5M‑100M
電力系
イーサアクセス
0.5M‑1G
コンバータ
コンバータ
レンタル
レンタル
GW接続/サービス接続
GW接続/サービス接続
DSL
1M,10M,12M
Flet s
電力系NCC
VPN
ゲートウェイ
ACCA
Global
Global
e‑VLAN
VoIP
Layer3
Mobile
.Phone IP
IP‑VPN Centrex
ドコモ
@FreeD
QoS(優先制御・
帯域制御)サービス
(今後提供予定)
GW/サービス接続
16
e-VLANの特徴
Broadband IP Services Business Division
„ コスト削減が可能
−距離によらない料金体系(一部アクセス回線を除く)
−最小限の設定変更で移行が可能
−フルメッシュ通信を実現
„ 大幅な帯域UPが可能
−128kbps〜1Gまで利用可能
„ 柔軟なNWの構築が可能
−レイヤ2であるため、任意のルーティングプロトコル
にも対応
−IP以外の通信も透過
„ システム担当者のポリシーを柔軟に反映でき
るキャリアサービス
17
e-VLANの多様な料金プラン
Broadband IP Services Business Division
「フラットプラン」
「ゾーンプラン」
全国に拠点を展開する場合にお勧め
特定地域に拠点が集中する場合、
ゾーン間速度を個々に設定して
コスト節約を図りたい場合にお勧め
ゾーン間通信料
通信料
(全国一律料金)
ゾーン内通信料 ゾーン内通信料
アクセス回線料等
アクセス回線料等
(注) 同一ネットワークでの料金プランの混在はできません
18
OCNビジネスパックVPN(インターネットVPN)
参考
Broadband IP Services Business Division
OCNビジネスパックVPN(レンタル)とは、ワイヤスピードのスループットを実現する高性能VPN/
ファイアウォール機器「NetScreen」シリーズのレンタルと「導入時の工事」、「導入後の保守サポ
NetScreen
ートサービス」、OCN回線をセットにした ブロードバンドVPN ソリューションを簡易にご利用
いただけるパッケージ商品です。
OCNサービス
+
VPN機器レンタル
+
導入工事
+
(機器設定・設置)
保守サポート
OCNビジネスパックVPN サービスイメージ
福岡
電算センタ
仙台
Internet
ビジネスパックVPN
ビジネスパックVPN
ビジネスパックVPN
ビジネスパックVPN
大阪
OCN
東京
Cisco
IPIP-VPN
IPSecIPSec-GW
Arcstar
IP-VPN
Cisco
名古屋
ビジネスパックVPN
ビジネスパックVPN
Cisco
湘南
ビジネスパックVPN
ビジネスパックVPN
金沢
横浜
ビジネスパックVPN
ビジネスパックVPN
Cisco
19
3. OCNホスティングサービス
Broadband IP Services Business Division
メールサーバ、Webサーバをネットワーク側にアウトソース。
独自CGIやデータベース機能を活用することで、簡易なWeb-EDIとしての利用も可能。
受発注ホームページ
(CGIフォーム)
顧客
ウィルスチェック
(オプション)
お知らせメール
インターネット
商談メール
OCN
OCN Hosting
Server
Virus
Check
注文メール
商品発送指示メール
取引先
工場・倉庫
本社
20
ホスティングサービスのラインナップ
Broadband IP Services Business Division
http://www.ocn.ne.jp/ocnhosting/
http://www.ocn.ne.jp/hosting/
21
4. コンテンツ配信ネットワーク(CDN)
Broadband IP Services Business Division
■キャッシュ・ミラーサーバをネットワークに装備し、コンテンツ配信の効率化を図る
■ストレージをネットワークに組み込むことで、災害対策、セキュリティ対策も実現
コンテンツ
配信サーバ
②最初の要求時の
み、配信サーバ
から配信
③コンテンツが
エッジサーバに
キャッシュされる
Backup
CDN
ルータ
インターネット
①コンテンツ要求
アクセス網
ADSL、Bフレッツ等
高品質
④2回目以降
はエッジサー
バにキャッ
シュされたコ
ンテンツを配
信
ADSL/Bフレッツを通したコンテンツ配信
ストレージ
エッジ
サーバ
エッジ
サーバ
インターネット⇔CDN
接続切替が不要
低コスト
エッジサーバを拠点に配置する
ため、ユーザ企業のセンタとの
回線帯域を抑えることが可能
アクセス網
専用線、CATV等
専用線/CATVインターネットを通したコンテンツ配信
OCN他大手ISP、CATV経由でエンドユーザへ配信
22
Broadband CDN powered by Akamaiサービス概要/特徴
Broadband IP Services Business Division
23
Broadband CDNの導入効果 1
Broadband IP Services Business Division
1.世界中のエンドユーザへのコンテンツ配信パフォーマンス向上
特にアクセス集中時(これまで)
特にアクセス集中時(これまで)
OriginServer
OriginServer
Cacheしない
コンテンツのみ
のサーバ処理
アクセス集中
によるサーバ
処理遅延
インターネット
契約回線飽和
特にアクセス集中時(これから)
特にアクセス集中時(これから)
Internet網
内における
伝送遅延
Internet網のト
ラフィック伝送
状況に依存さ
れない
各Edgeサーバへ
配信する分のみ
のトラヒック交流 Broadband CDN powered by Akamai
ネットワーク
Edge
Server
Edge
Server
EdgeServer
の配置、展開
により、高品質
なコンテンツ配
信
全世界で15000台以上のEdge Serverを最大限に活用
24
Broadband CDNの導入効果 2
Broadband IP Services Business Division
2.インフラ増強にかかるコスト削減 (WebサーバやInfrastructureへの投資軽減)
これまでのコスト
これまでのコスト
OriginServer
バックアップ
サーバ増築
超高帯域の
増速
これからのコスト
これからのコスト
サーバ拠
点賃貸料
負担増
サーバ冗
長拠点の
負担増
OriginServer
必要最小限の
バックアップ
サーバのみ確保
少数のサーバ
を収容する分
だけの拠点賃
貸料
各Edgeサーバへ
配信に必要な帯
域のみ確保
Broadband CDN powered by Akamai
ネットワーク
Edge
Server
Edge
Server
Edgeサーバ
によるCache
分散配信で、
キャリア冗長
の必要なし
今後の設備投資や回線帯域を極力抑えることが可能
25
Broadband CDNの導入効果 3
Broadband IP Services Business Division
3.ビジネスチャンスの(ワールドワイドな)拡大
これまでのWeb
これまでのWeb
これからのWeb
これからのWeb
OriginServer
テキスト主体で
できるだけ軽め
な作り。
OriginServer
写真やグラフィッ
クス、動画などを
用いた先進性を
アピール。
トラヒックの輻輳
を避けるため、
閲覧系コンテン
ツが中心。
Streamingコンテ
ンツも全フォー
マットに対応可能。
Edge
Server
Broadband CDN powered by Akamai
ネットワーク
ワールドワイド
な個別カスタマ
リクエストにも
Edge側で可能
な限り対応
Edge
Server
Edge
Server
重たいコン
テンツも、
Edgeから快
適に配信
最先端のWeb技術を取り入れエンドユーザにアピール
26
Broadband CDNの導入効果 4
Broadband IP Services Business Division
4.Webサーバ(Origin Server)の信頼性、セキュリティ向上
Edge Serverからのコンテンツ配信
OriginServer
Origin Serverの障害
EndEnd-User
EdgeServer
ダウン
メンテナンス
デフォルト
デフォルト
コンテンツの配信
コンテンツの配信
Edge Serverによる100%コンテンツ配信
信頼性向上⇒トラフィックと収益の向上
OriginServer
Edge Serverによるエンドユーザ向け配信
EndEnd-User
Origin Serverの所在を不透明に
EdgeServer
OriginServerを
隠す・・・
不正アクセスの
不正アクセスの
回避
回避
不正アクセスの回避、セキュリティ向上
27
5. モバイル/リモートアクセスサービス(MOVE)
Broadband IP Services Business Division
MOVE
PC/PDA
リモート側ネットワーク
センタ側ネットワーク
Arcstar IP-VPN
PHS網・携帯電話網
※
DoPa網・FOMA網
電話網/ISDN
お客さま事業所A
スーパーリレーFR
スーパーリレーCR
お客さま事業所B
OCN常時接続
サービス
お客さま事業所C
PC
※DoPa網についてはセンタ側ネットワークに
OCN常時接続サービスを選択していただいた
場合にご利用が可能です。
28
ユビキタスな利用環境へ
Broadband IP Services Business Division
外出先、自宅など、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできる環境を提供。
駅・空港・店舗等
携帯/PHS網
外出先
Internet
OCN
ADSL
/FTTH
高品質
IP網
GW
広域LAN
/
IP-VPN
オフィス
自宅など
29
HOT SPOTのサービスイメージ
参考
Broadband IP Services Business Division
■オフィス・家庭でしているノートPC/PDA+無線LANを、そのまま街で利用可能
■ファーストフード、ホテル等国内609箇所(2003年11月現在)にて展開、海外約1500拠点に展開
■展開都市順次拡大中(政令指定都市の対応)
・東京、大阪、名古屋、横浜、札幌、仙台、福岡、千葉、さいたま、川崎、神戸、 (現在)
・京都、広島、金沢(予定)
■個人、企業へ月額1600円で提供(初期1500円)
■ 1DAY PASSPORT(初回のログインより24 時間利用可能 500円/枚)を提供
■高速無線LAN(IEEE802.11a)接続環境も提供
サービスエリアでのインターネット接続により
①インターネット、②加入ISPメール・コンテンツ、③企業ネットワーク等へのアクセス可能
オフィス ・ 学校 ・ 自宅
企業ネットワーク
③
各ISP
ノートPC
②
PDA
サービスエリア
カフェ
移 動
11b(2.4GHz)
NTT
Com
無線
AP
①
インターネット
11Mbps
飲食店
ホットスポット
システム
11a(5.2GHz)
ホテル
36Mbps
等
メール/
コンテンツ
2.4GHz
5.2GHz
デュアル
光ファイバー
DSL、FWA
30
6. インターネットのセキュリティ対策
Broadband IP Services Business Division
インターネットの脅威
対処方法の例
• 侵入
• IDS付きファイアウォール
• 改ざん
• ネットワーク型ウィルスチェック
• 盗聴
• IPSecによる通信の暗号化
• なりすまし
• DoS攻撃
• コンピュータウィルス
• 認証システム(PKI、ワンタイムパ
スワード、セーフティパス)
• 特定アドレスからのメール受信拒
否設定
• 迷惑メール
• URLフィルタリング
• 不適切コンテンツ
31
ISP 安全・安心マーク
Broadband IP Services Business Division
OCNは「インターネット接続サービス安全・安心マーク推進協議会」が発行する「安全・安心マーク」使用許諾審査に
制度創設時(2002年)に合格し、また認証満了に伴う審査に本年10月合格しました。
安全・安心マーク使用許諾審査では、以下の6つの項目について審査されます。
【審査内容】
1.セキュリティーポリシーの確立および監査制度の導入
2.システムのセキュリティーレベル
3.トラブル発生時の対応体制の確立
4.利用者向け契約約款等の整備と公表
5.ユーザ対応体制の整備
6.利用者に対する周知・啓蒙への取り組み
(使用許可管理番号:J0001)
インターネット接続サービス事業者(以下「事業者」という。)の業界団体である社団法人日本インターネット
プロバイダー協会及び社団法人テレコムサービス協会は、ブロードバンド環境下で安心してインターネットを
利用して頂くため、インターネット接続サービス安全・安心マーク制度(以下「安全・安心マーク」という。)を創
設することとなりました。
この「安全・安心マーク」は、一般利用者が事業者を新たに選択する際、ユーザ対策やセキュリティ対策など
が、一定基準以上であるという目安を提供するものです。
32
セキュリティ関連サービスのイメージ
Broadband IP Services Business Division
ISPのサービス
(または自営の装置)
OCN ビジネスパックVPN
(Netscreen、YAMAHA)
Secure OCN
ACCA ADSL固定IP/
フレッツADSL,
Bフレッツ固定IP
無料パケットフィルタリング
DSLアクセス/エコノミー/ビジネス
WatchGuardクラスベースの
マネージメントサービス
ブロードバンドユーザ向け
廉価Firewallレンタルサービス
お客様側設備が不用な
ネットワーク型Firewallサービス
パケットフィルタリング
PCにインストールするアプリケーションFW等
共用装置や
廉価なソフト
で実現
1万円
OCN FireWallマネージメント
(Firewall-1利用)
・FireWall-1クラスベースの
マネージメントサービス
・IDSマネージメント
ユーザ個別
装置で実現
5万円
セ キュ リテ ィ チ ェッ クサ ー ビス
ウ ィルス チ ェッ クサー ビス
10万円
以上
月 額 料金 イメ ージ
30万円
以上
インターネットユーザ層
33
OCNパケットフィルタリングサービス
Broadband IP Services Business Division
登録していないプロトコル
でのアクセスは通過できない
お客さまネットワークから
Internetへのアクセスは通過
メールサーバ
NW装置で
フィルタリング設定
DNSサーバ
WWWサーバ
お客さま
お客さま
ネットワーク
ネットワーク
スーパーOCN
DSLアクセス
・登録してあるプロトコル
でのアクセスは通過
・お客様NW構成にあわせて
フィルタリングパターンを選択可能
Internet
Internet
OCN
OCN
不正アクセス
(例)・サーバへの不正な侵入
・サーバを 踏み台 に
SPAMメールを送信等
34
OCNウィルスチェックゲートウェイサービス
Broadband IP Services Business Division
Internet
OCN
駆除
トレンドマイクロ社
InterScan Viruswall利用
OCN
ウィルスチェック
サーバ
ブロック & 返信
メール発信時のウイ
ルスチェック動作
OCN常時接続系サービス
Mail
メール着信時のウイ
ルスチェック動作
DNS
ユーザサイト
35
SecureOCNサービス
Broadband IP Services Business Division
SecureOCNサービス
“安全に低価格でインターネットを利用できるアクセスラインバンドルの
企業向け新ブロードバンドインターネットサービス
安全な回線サービス
回線サービス
+
不正侵入
単純回線サービス
メール
リレー
ウイルス
チェック
イン
ン
ター
ーネ
ネッ
ッ
ト
イ
タ
ト
お客様ネットワーク
FW
ADSL/Bフレッツ(※1)
IDS
メール Web
サーバサーバ
セキュアゲートウェイ
・不正アクセス
・Nimda
/CodeRed等
メール Web
サーバサーバ
これまでの回線サービス
お客様ネットワーク
※1:フレッツADSL/Bフレッツご利用の場合は、FireWallはユーザ宅設置(レンタル提供)でIDSサービスは未提供。
36
セキュリティに関するOCNの取組み事例
Broadband IP Services Business Division
ウィルスチェックサービスのSobig.Fの駆除状況
・ Sobig.Fの発生による急激な
ウィルス駆除の状況、および
活動停止日(9/10)での活動
停止状況がログで観察される。
・ パターンファイルのupdateに
ついては、Yellow Alert発出後
約1hで全ての該当サーバに
ついてのupdateが完了。
*SOBIG.Fワームは2003/9/10に活動停止するしくみと
なっており、現在では感染活動は終了しています。
Secure OCNで見るMSBlastの活動
BLAST亜種
IDSにおいてBlasterの検知を示す
MSRPC̲RemoteActivate̲Overflow
のイベントが検知されている状況が観察
されている。
37
セキュリティに関するOCNの取組み事例
Broadband IP Services Business Division
Webサイト上でお客様に告知
http://www.ocn.ne.jp/business/announce/2003/0924.html
38
7. マネージドサービスソリューション
〜ネットワーク・サーバ運用/セキュリティ対策は専門家にお任せください〜
Broadband IP Services Business Division
企業の収益拡大には、経営の効率化・企業競争力アップが必要!
アウトソーシングサービスを活用すれば・・・
経営の効率化、競争力アップにはITの効率的投資が不可欠。
しかし自社のみでITを導入・運用しようとすると、以下の
ようにさまざまな課題を抱えてしまいます。
ITに関わるコスト
TCO削減
IT の導入・運用コスト、特に社内
人件費などの負担が大きく、企業
の財務体質を弱体化させている
情報システム部門
の稼働
受託業務に多くの稼働を取られ、
本来業務(戦略的企画)に取り
かかれていない
セキュリティ対策
不正アクセスやウイルス被害は
年々巧妙かつ複雑化しながら
増加しており、対応しきれない
運用コスト増大
特にネットワーク、システムの運用・
管理費の削減へ
情報システム部門
の本業への専念
本来期待される戦略的企画業務へ
セキュリティ対策
も万全
信頼できる会社に任せることで自
社の負担削減へ
リソース不足
セキュリティ対策
企業システムに関するアウトソーシングは
NTT コミュニケーションズにすべてお任せください!
つまり
コンサルティング、構築、運用、保守、セキュリティ対策を
IT 環境をすべて自前で運用しようとすると、大きな負担が生じる
すべてワンストップで提供できます!
リ スト
スペシャ ポート
タル サ
よるトー
39
8. VoIPサービスの市場動向
Broadband IP Services Business Division
ブロードバンド回線を利用したIP電話の加入数の現状と予測
(万加入)
2500
約10倍
2000
1500
2,273
1000
500
0
227
平成14年(2002年)末
平成19年(2007年)末
出典:総務省 平成15年版 情報通信白書/「情報通信インフラに関する調査」
40
国内VoIPサービス市場、2002年〜2007年
Broadband IP Services Business Division
7200億円
800000
700000
︵百万円︶
600000
500000
400000
300000
200000
100000
0
2002
2003
2004
個人向けVoIPサービス
2005
2006
2007
法人向けVoIPサービス
出典:IDC Japan (2003年4月17日)
41
IP電話の評価
Broadband IP Services Business Division
34.6
特に問題は見当たらない、ほぼ満足
30.7
通話品質が悪い、不安定
24.6
相手も同一事業者を利用していないとメリットが少ない
14
電話契約が必要であり、二重投資
12.3
サービス内容やしくみがわかりにくい
11.2
110番、119番等にかけられない
8.9
接続、設定が複雑
8.4
通信料の支払い額はあまり安くならない
2.2
電話回線の契約変更や市外局番のダイヤル等不便
14.5
その他
0
5
10
15
20
25
30
35
40(%)
出典:総務省 平成15年版 情報通信白書/「情報通信インフラに関する調査」
42
IP電話利用の条件
Broadband IP Services Business Division
63
通話料や基本料がもっと安くなること
52
電話番号が変わらないこと
51.4
接続、設定が簡単になること
39.2
通常の電話契約なしでも着信できること
32
電話相手も同一事業者を利用すること
31
通話の音声品質の改善
110番、119番にかけられること
26.3
現在地がサービス提供エリアになること
25.6
12.6
サービスの説明やクレーム対応の改革
0.7
いずれにせよ利用する気はない
4.4
その他
0
10
20
30
40
50
60
70 (%)
出典:総務省 平成15年版 情報通信白書/「情報通信インフラに関する調査」
43
VoIPが市場に与えるインパクト
Broadband IP Services Business Division
■ 企業
・企業の内線通話/外線通話コスト削減
・既設企業内のデータNWへの音声通話の統合(VD統合)促進
Voice/Data
■ ISP/CATV
・ブロードバンドサービスにおける付加価値サービスとして積極的に提供
■ コンタクトセンタ
・電話、Web、電子メールの顧客コンタクトの統合による顧客満足度向上
・在宅勤務によるオペレータの分散配置、運用管理コスト削減
・顧客管理等の基幹系データシステムとの統合(CRM)による営業力強化
44
VoIPの仕組みとSIPプロトコルの特徴
Broadband IP Services Business Division
SIP:Session Initiation Protocol
CA:Call Agent
MGCP:Media Gateway Control Protocol
処理が早い
実装・開発が容易
記述がテキストベースで
理解しやすい
MGCPやH.323に比べシーケ
ンスが少ない
SS7
共通信号網
SG
CA
IP電話サービス
卸事業者
SIP
(NTT Com、KDDI、
日本テレコムなど)
インターネット
電話網
MG
SIP
SIPサーバ
3G携帯網
将来性
電話番号とドメイン名を
関連付するDNSの技術
であるENUMとの連携が
容易
POI
ENUMサーバー
SIP
将来性
第3世代の携帯電話網をIP化す
る場合の呼制御にもSIPが採用
された
プロバイダ各社
ENUM:tElephone NUmber Mapping
相互接続が
比較的容易
通話に関しては、機器ベンダー
間の実装の違いによる 方言
が発生しにくい
Modem/VoIP GW
Modem/VoIP GW
連携
将来性
インターネット・アプリケーションの開
発が容易。IP電話ならでは
の付加価値をつけやすい
45
出典:日経BP社「企業のためのIP電話大全」 P155
コンシューマ向けIP電話サービス 「OCN.Phone」
Broadband IP Services Business Division
『OCN.Phone』サービス
ご契約者
『OCN.Phone』サービス
ご契約者
IP電話
機能
付き
ADSL
モデム/
TA
IP to IP通話
IP網(OCN)
IP電話
機能
付き
ADSL
モデム
/TA
VoIP基盤
ネットワーク
CA
一般加入
電話網
提携ISP
IP網
提携ISP
提携ISP
IP網
IP網
提携ISPのIP電話
IP電話
機能
付き
モデム/TA
携帯
電話網
IP to 固定・携帯電話通話
固定・携帯電話 to IP通話
一般加入電話通話
携帯電話
国際電話網
国内の
固定電話
・PHS/衛星電話
対象外通話先 ・110番/119番など
・0570/0990など
海外の
固定電話
46
OCN.Phoneの通話料金
Broadband IP Services Business Division
OCN .Phone
OCN .Phone Office
ご契約者
OCN .Phone
OCN .Phone Office
無 料
OCN/NTTCom VoIP基盤網
無 料
提携プロバイダのIP網
提携プロバイダの
IP電話
全国一律 3分8円
国内の一般加入電話
全国一律 3分10.8円
【サービス対象通話】
OCNドットフォン
からの発信
おトクな通話料
国際電話
国際電話網
全事業者一律 1分19円
国内の携帯電話
携帯発IP着通話料
移動体通信網
【サービス対象外通話】
一般加入電話
からの発信
通常料金
PHS、衛星船舶電話等
一般加入電話発IP着通話料
提携外プロバイダの
IP電話(050)
3分10.4円〜10.8円
提携外プロバイダのIP網
110番/119番、0120/0570等や
一般加入電話からの電話網発信
通常料金
電話網
47
IPセントレックスサービス
Broadband IP Services Business Division
企業内音声/データの統合を可能とするIPセントレックスサービス
「 .Phone IP Centrex 」サービス
■ 企業内データNWに、音声通話をVoIP化し統合(V/D統合)すると、
どうしてコスト削減ができるのか
・データNW構築のために既に投資したルータ等の設備を音声通話と共有できる。
(高価な専用線、TDM装置の投資が不要)
・企業内データNWの帯域キャパシティの有効活用によるコスト削減が可能
■ さらに、IPセントレックスサービスを利用することで
・PBX機能がサーバソフトになり、経済化される。
・既設企業内データNW用のLAN回線が利用できるので、電話回線の敷設工事等が
不要(ロケーションフリー)
48
「 .Phone IP Centrex 」サービスの概要(1)
Broadband IP Services Business Division
企業向けVoIPサービス
「.Phone IP Centrex」
2003年11月より
提供
国内3分8円
国際 携帯、PHS
NTTコム
VoIP基盤網
2003年10月末より
提供
電話網
企業向けVoIP網
PBX
機能
VPN/内線
PSTNからの
番号Portability
FW/NAT
e-VLAN/
FW
OCN、ISP、CATV
OCNアクセス
IP-VPN
内線番号、
050番号
相互
通話
ISP/CATV
VoIP網
(フレッツ/ACCA)
企業A
企業B
49
「 .Phone IP Centrex 」サービスの概要(2)
Broadband IP Services Business Division
■ 通信プロトコル
・SIP (Session Initiation Protocol)
・IETFで標準化し、プロトコルがシンプル
・Web、メール等の他のインタネットプロトコルと親和性有
・インスタントメッセージ、会議等のアプリケーションでも利用
・MGCP (Media Gateway Control Protocol)
・CATV網上でIP電話サービスを提供するのに適したプロトコル
■ 導入形態
.Phone IP Centrex サービス
①
②
TA
④
③
VoIP-GW
R
・ODT
・PRI
・TTC2M 等
既存電話機
既存PBX
IP電話機
R
LAN
■
IP電話機
IP−PBX
50
トータルオフィス・ソリューションの提供
Broadband IP Services Business Division
■ PBX機能を限定した標準のIPセントレックスサービスの他、お客様の
要望に応じたカスタマイズによる高機能なPBX機能もサービス提供
■ 携帯事業者、他IP電話事業者との接続
■ モバイルIPセントレックスへの展開
■ VoIP付加価値サービスの提供
・Web会議サービス
・ユニファイドメッセージサービス
・IPコンタクトセンタサービス
・TV会議装置間多地点接続サービス
等
51
ユニファイド・メッセージソリューションの提供
Broadband IP Services Business Division
お客様データ・センタ
「.Phone IP Centrex」と「Lotus Notes」の連携
ユニファイド・メッセージ・システム
・Notesによる音声と電子メールの統合
・ワークフローに音声を取り入れ、ワークスタイル
やビジネスプロセスを変革
ユニファイド・
メッセージ機能
Notes
メールアドレス
PBX機能
対応付け
電話番号
企業向けVoIP基盤
NTTコミュニケーションズ
「.Phone IP Centrex」
e-VLAN / IP-VPN
Lotus
Notes
公衆網
OCN
(フレッツ)
電話(内線,外線)
ユニファイド・メッセージ
(電話→音声メッセージ)
ユニファイド・メッセージ
(音声メッセージ→メール)
本社
支社・支店
営業所
企業内 音声・データ統合ネットワーク
SOHO
(参考)http://www.ntt.com/release/2003NEWS/0007/0728.html
52
ISP/CATV向けVoIPサービスの特徴
Broadband IP Services Business Division
■ ISPのVoIPサービスの特徴
・呼制御、音声パケットは、インターネット網経由
SIP:Session Initiation Protocol
RTP:Real-time Transport Protocol
MGCP:Media Gateway Control Protocol
・呼制御プロトコルはSIP、音声パケット転送プロトコルはRTP
・ADSL利用者向けにIAD(VoIP機能付きADSLモデム)を提供
・通信キャリアの提供するCA(クラス5、050番号)を利用する形態が多い
・ブロードバンドサービスにおける付加価値サービス(第2電話)として提供
■ CATVのVoIPサービスの特徴
・呼制御、音声パケットは、CATV網経由
・呼制御プロトコルはMGCP、音声パケット転送プロトコルはRTP
・CATV自身でCA(クラス5、050番号)を所有する形態が多い
・ブロードバンドサービスにおける付加価値サービス(第2電話)として提供
53
IPコンタクトセンタサービス
Broadband IP Services Business Division
コンタクトセンタをVoIP化するメリット
■ 複数拠点のコンタクトセンタ間の経済的なNW統合が可能(センタの分散配置が容易)
■ アウトバンドでは、全国8円/3分の通話料金
■ 電話、メール、Webの顧客コンタクトの統合と顧客履歴等の顧客DB統合が容易
■ 在宅エージェントが可能
第2センタ
現状
VoIP化
PBX
専用線
電話経由
電話網
PBX
顧客
DB
メール
受付
顧客
DB
Web
受付
顧客
DB
インタネット
Web経由
Aさん
電話網
インタネット
メール経由
第1センタ
PBX
VoIP網︵IP網︶
Aさん
第2センタ
第1センタ
PBX
統合顧客DB
メール
受付
Web
受付
54
IPコンタクトセンタサービス概要
Broadband IP Services Business Division
「.Phone IP Contact Center」(仮称)サービス
コンタクトセンタ
コンタクトセンタ機能
電話網
・フリーダイヤル
・ナビダイヤル
IVR
ACD
.Phone IP
Centrex
サービス
PBX
・IVR/ACD
・レポーティング
・通話モニタ/割り込み
・通話録音
・プレディクティブダイヤラ
・保留、転送等エージェント機能
コンタクトセンタ
IP-PBX
VoIP網
IP電話
ユーザ
在宅エージェント
55
9. バーチャルコンタクトセンタ
Broadband IP Services Business Division
OCNにおける在宅エージェントの取り組み(1)
■ 背景
・OCNの問い合わせ数増大に合せ、センタ要員の確保が困難
・スキルを要する問い合わせは、センタオペレータで回答し、初心者向けのOCN接続の
ためのPCセットアップに関する対応を在宅エージェントでできないか検討
・NTTコムの.Com Master検定制度を作り、有スキル者を育成し、そのスキルを採用
すべく在宅エージェント(CAVA制度)を導入し解決
(注)CAVA: .com Advisor & Valuable Agent
NTT Comチェオ http://www.nttcheo.com/index.html
■ CAVA制度のメリット
・CAVA業務の手数料は、出来高払い
・在宅業務のための費用(業務で使用する電話回線やOCN常時接続環境、PC)は、
CAVAで負担
56
OCNにおける在宅エージェントの取り組み(2)
Broadband IP Services Business Division
現状
OCNコールセンタ
0120
電話網
PBX
フリーダイヤル
インテリジェント
サービス(FIS)
ISDN/ADSL
お客様
OCN接続のためのPCセットアップに関する基本的な問い合わせは、
フリーダイヤルインテリジェントサービス(FIS)のIVR/ACDで在宅エ
ージェント(CAVA)へ振り分けし、対応。
コールセンタからの要望
CAVAからの要望
在宅エージェント
(CAVA)
→ スーパバイザによる通話モニタ
→ ブロードバンド回線(ADSL、FTTH)の利用
57
OCNにおける在宅エージェントの取り組み(3)
Broadband IP Services Business Division
今後
OCNコールセンタ
0120
PBX
電話網
フリーダイヤル
インテリジェント
サービス
MG
お客様
CA
ISP/CATV
VoIP網
IPコール
センタ
.Phone IP Centrex
CAVA
スーパバイザ
ADSL
/FTTH
(企業向けVoIP網)
IP電話ユーザ
IP電話ユーザも、IPコールセンタのIVR/ACDによりコーセンタと
CAVAへの振り分けが可能
通話モニタ、
コール転送、
エスカレーション
が可能
在宅エージェント
(CAVA)
58
「NTTコミュニケーションズ インターネット検定」とは
Broadband IP Services Business Division
「NTTコミュニケーションズ インターネット検定」とは、
NTTコミュニケーションズがインターネットのリーディングカンパニーとして、
インターネット基礎知識の向上を図り、インターネット社会のボトムアップを推進する目的
で実施する資格認定試験です。
(ドットコムマスター シングルスター)インターネットを使って情報の受信ができる人材
(ドットコムマスター ダブルスター)インターネットを使って情報の発信ができる人材
(ドットコムマスター トリプルスター)ネットワークシステム運用管理ができる人材
「NTTコミュニケーションズ インターネット検定」は、
最新のインターネット知識やパソコンの技術動向を反映させたベンダーフリーな検定です。
受検者のニーズとビジネス界のニーズを常に反映し、資格を活かし、ビジネス界で活躍できる人を「.com Master」と
して認定します。
インターネットは当たり前の世の中。時代が求めるインターネットスキルを客観的に認定することにより、合格者に
とって確かな証になるだけでなく、明確な判断基準を得たい企業にとっても確かなものさしになります。
インターネット検定は、ビジネス界で求められている人材像をもとに、必要とされている実践的なインターネットスキ
ルを問う検定であるため、スキルアップのみならず、企業での社員育成、キャリアアップ、学校での授業等にも幅広
く活用されている検定です。
最新の第6回検定を含め、★(シングルスター)、★★(ダブルスター)、★★★(トリプルスター)の合計で、通算約
18万人の方々が検定にチャレンジされております。また、第5回までの検定で36,927名の方が「.com Master」に
認定されています。
インターネット検定を社員のITスキル育成プログラムに取り入れたり、人材募集の採用条件とするなど、実践的な
59
資格としてIT企業への広がりも進んでいます。
Broadband IP Services Business Division
必要なスキル
資格活用ビジネス
インターネットを活用する企業や組織
においてネットワークを安定的に運用
するためのネットワークシステム運用
管理ができる。また、その知識・技術
をSME(Small Medium Enterprise)な
どの中小規模ネットワーク構築のサ
ポートビジネスに活用できる。
自ら小規模な常時接続環境を構築し、
情報発信によって他の利用者に対す
る簡易なサービスを、継続的に安定
した運用により提供ができる。また、
その知識・技術をSOHOなどのビジ
ネスでのインターネット活用へのサ
ポートビジネスに活用できる。
.com Master ★★★
.com Master ★★
オペレー
タインス
トラクタ
セミナー
インスト
ラクタ
SOHO、
在宅オペ
レータ
IT関連
販売員
家庭また
はオフィス
におけ
るインター
ネット環境
構築
個人事業
自らパソコンを使ってインターネットに
アクセスし、情報を受信して活用する
ことができる。また、知識・技術を企
業や組織が提供するインターネット
サービスの利用者への指導などサ
ポートビジネスに活用できる。
.com Master ★
.com Master合格者が取得できる資格
.com Master ★★ 2003
資格名
認定
グレード
取得
年度
60
企業や
組織の
ネットワーク
管理者、
あるいは
それら
業務の
アウトソー
シング
事業
Broadband IP Services Business Division
1
インターネットの特徴そのままに、
ベンダーフリーの検定であること
ベンダーフリーの立場で、最新の技術動向、デファクトスタン
ダード、サービスを反映した検定を展開しています。
ベンダー資格(Cisco、Microsoft等)、ベンダーニュートラル
資格(情報処理試験等)と異なった視点からITスキルを認定
します。
また、インターネットの利用者拡大に貢献する検定制度とし
て、財団法人インターネット協会(略称:IAjapan)および社団
法人日本インターネットプロバイダー協会(略称:JAIPA)よ
り推奨を受けています。
2
業界の第一線で活躍中の有識者による
ガイドライン・カリキュラムの策定
大学関係、法律関係、IT教育界、ITベンチャー企業界、
IT出版業界等の「実務者」により、ガイドライン・カリキュ
ラム策定スタッフを構成しています。
3
ビジネスに役立つ
「最新で実践的なITスキル」を反映
NTTコミュニケーションズの400万ユーザを超えるOCN
サービスのノウハウを検定に反映。最新の技術動向、
サービストレンドのキャッチアップを随時行っており、実践
的なカリキュラムで実施しています。
4
受検者のニーズ・スキルレベルに
合わせた、2種類・4段階の認定試験
.com Masterは、インターネットのビジネスユース利用者を
対象とした資格であり、難易度を「★」(スター)の数でランク
分け。2001年より「★」、2002年より「★★」、2003年より
「★★★」展開しております。自分の知識や業務内容に合わ
せ、どのランクからでも挑戦することができます。
61
.com Mateは、インターネットを主に日常生活で活用する方を
対象に、「合否」ではなく「スコア」で実力を判定しています。
インターネット検定と他の資格の関係
Broadband IP Services Business Division
ゼネラリスト
ITコーディネータ
システム
監査
技術者
ベンダーニュートラル試験
ベンダー試験
情報処理技術者試験、他
Web、マルチメディア系
システムアナリスト
プロジェクトマネージャ
アプリケーションエンジニア
上級システムアドミニストレータ
ソフトウエア開発技術者
情報セキュリティ
アドミニストレータ
CG検定・マルチメディア検定・
画像処理検定
CompTIA
初級システム
UML
技術者
認定
Sun
Java
Oracle
IBM
Web
Sphere
システム開発者側
システム利用者側
MOUS
Cisco
基本情報技術者
アドミニストレータ
CIW
MCP
.com Master★
スペシャリスト
テクニカルエンジニア
(エンベデッドシステム)
(システム管理)
(データベース)
(ネットワーク)
62
Broadband IP Services Business Division
■インターネット検定に関わる問合せ先
NTTコミュニケーションズ インターネット検定事務局
E−Mail:kentei@nttcheo.com 、公式サイト:http://biz.ocn.ne.jp/master/
■インターネット検定 公式テキスト
.com Master ★ 2003 公式テキスト
価格 3,800円(消費税別)
ISBN4-7571-0086-8 C3055
.com Master ★★ 2003 公式テキスト
価格 4,500円(消費税別)
ISBN4-7571-0087-6 C3055
.com Master ★★★ 2003 公式テキスト
価格 8,000円(消費税別)
ISBN4-7571-0113-9 C3055
63
10. ISPの業務とオペレーションシステム
Broadband IP Services Business Division
ISPの業務とオペレーションシステム OSS(Operation Support System)
・注文受付、料金の例
カスタマケアにおける業務処理の流れ
申込
照会
お客様
IPメディエー
ション
サービス
設定
課金
運用端末
各種金融機関
顧客情報登録
照会、更新
Web フ
ロント
SOシステ
ム
明細シ
ステム
課金ログ
認証
お客様PC
収納
請求
顧客データ
ベース
請 求 収 納
情報 情報
料金システム
プロビジョニング
ISPネットワーク
インターネット
出典 NTTコミュニケーションズ: インターネット検定.com Master★2002公式テキスト
64
情報通信事業のビジネスプロセスモデル
Broadband IP Services Business Division
一つのオペレーションを構成する
ビジネスフロー群
顧客オーダー(SO)の
プロビジョニング
故障対応・
性能改善
料金請求・問
合せ対応
出展:Telecom Operations Map - GB910 v2.1 (http://www.tmforum.org)
65
参考
SLA(サービス品質保証制度)(1)
Broadband IP Services Business Division
Arcstar IP-VPN の例
●お客さまとの間でサービスを維持する品質基準について、設定合意させていただき、万が
一サービス品質を維持できなかった場合に、あらかじめ定めた一定料率の料金を返還さ
せていただきます。
●SLAの適用につきましては回線単位となります。
●提供タイプ、アクセス回線の提供業者、回線種別により、適用条件、返還対象区間が異な
ります。
1.伝送遅延時間
2か月(暦月)連続して対象区間の平均伝送遅延が基準値を超えた場合に、料金を返還
します。(対象は、お客様収容ルータ間)
ex.基準値:35ms(返還率:3%)
2.故障回復時間
お客さまの責任によらない理由により、1時間以上継続した故障(全く通信できない状態)
が発生した場合、故障回復までに要した時間に応じて料金を返還いたします。
ex.基準値:1時間未満(返還率:0%)、2時間未満(返還率:10%)、
66
4時間未満(返還率:20%)、…、72時間以上(返還率:100%)
参考
SLA(サービス品質保証制度)(2)
Broadband IP Services Business Division
3.故障通知時間
故障を知った時刻から30分以内に、お客さまからあらかじめ伺っている連絡先に故障を
通知できなかった場合、料金を返還いたします。
ex.基準値:30分以内(返還率:3%)
4.アベイラビリティ(稼働率)
お客さまの責任によらない理由による故障が発生した場合、その故障を1か月(暦月)単
位に合計した累積故障時間を利用可能時間で除した稼働率が99.9%未満となった場
合に、その稼働率に応じて料金を返還します。
ex.基準値:99.9%以上(返還率:0%)、 99.8%以上(返還率:1%)
98.0%以上(返還率:3%)、…、 90.0%未満(返還率:20%)
5.開通遅延時間
お客さまの責任によらない理由により、お客さまとの間で合意した開通日に回線が開通
しなかった場合、開通遅延日数に応じて料金を返還いたします。
ex.基準値:1日(返還率:10%)、 2日〜14日(返還率:1日あたり1%を加算)
15日〜27日(返還率:1日あたり2%を加算)、…、 28日以上(返還率:50%)
67
参考
用語集(1)
Broadband IP Services Business Division
■ 固定IPアドレス
インターネットに接続された機器に一意に割り当てられるIPアドレスは、インターネット上の住所と同じ役割を果たすもので、
インターネットに接続する際に必ず必要となる。通常ダイヤルアップ接続などでは接続するたびに異なるIPアドレスが割り
振られるため、インターネットからはその端末を特定できないが、固定IPアドレスを利用することで、インターネット上で端
末を一意に特定することが可能となり、外部公開サーバ(Web、Mail、DNS)の設置等、さまざまな形態での利用が可能と
なる。
■ ダイヤルアップ接続
電話をかける場合と同じようにインターネットを利用するときだけつなぐ方式。
■ 常時接続
ネットワークやコンピュータを常にインターネットにつないだ状態にしておく方式。
■ ベストエフォート型
ネットワークを複数のユーザで共有することで低価格を実現した通信サービスの方式。ネットワークの混雑状況によって
は、スループットの確保が難しい。
■ VPN
Virtual Private Network の略。「仮想閉域網」「仮想私設網」等と呼ばれる、公衆回線やインターネット上に構築する特定
のユーザーだけが利用できる通信網。
■ MPLS
Multi Protocol Label Switchingの略。パケットの超高速転送、ネットワークの閉域性確保、異なるプロトコルのハンドリング
等を可能とする技術。
■ IPSec
IP Security Protocolの略。インターネットで暗号通信を行うための規格。
68
参考
用語集(2)
Broadband IP Services Business Division
■広域イーサネット
本来はLAN用に開発されたイーサネット技術を遠隔地を結ぶWANに応用したネットワークサービスの名称。複数拠点を
結ぶ企業ネットワークをあたかもLAN接続されているかのように、シームレスに接続できます。フルメッシュのクローズド
ネットワークなので、柔軟で信頼性の高い通信が可能。IP−VPNで通信できるのはIPパケットのみに制限されるのに対し
、広域イーサネットでは、IPだけではなくさまざまなプロトコルをご利用いただけます。
■ Firewall
企業内ネットワークにインターネット等の外部ネットワークから不正アクセスが行われないように防御するシステムや機器。
■ IDS
Intrusion Detection System(不正侵入検知システム)の略。
通信回線を監視し、ネットワークへの不正侵入を検知し管理者に通知するシステム。
■ ホスティング
サーバの運用、管理を外部委託する時、委託業者がユーザにサーバをレンタルする場合をいう。
■ ハウジング
ユーザ所有のコンピュータを委託業者が預かり、運用、管理する場合をいう。
<ホスティング/ハウジングのメリット>
・専門知識を持ったネットワーク管理者をユーザ側では必要としない。
・代行業者が回線を用意するので、高価な高速回線を必要としない。
・運用のためのインフラを整備する必要(電源など)がない。
■ IDC (Internet Data Center = インターネットデータセンター)
ホスティング、ハウジングを大規模に集約させた外部委託形態です。また、多彩な付加価値サービスを提供することで、
IDCは、インターネットの基盤となりつつあります。24時間365日、サーバを安定して稼動させるために必要十分な設備
と技術を持ち、大容量・超高速回線を用意しているため、自社でサーバを運営するより、メンテナンス性や大量アクセスに
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対する耐性が向上します。
参考
用語集(3)
Broadband IP Services Business Division
■ VoIP技術
VoIP(Voice over IP)と呼ばれる技術は、デジタル化された音声データなどをIPパケットによって運ぶアプリケーション
全般を指している。一般にIP電話とは、VoIP技術の利用方法のひとつであり、IPを利用したテレビ会議システムや監
視装置などにも利用されている。VoIPの構成要素として、端末(TA、IADなど)、ゲートキーパー(コールエージェント
CA)、VoIPゲートウェイなどがある。
■ IP電話
一般にIP電話と呼ばれるものには、広い意味でのIP電話と狭い意味のIP電話がある。
広い意味のIP電話は、VoIP技術を利用して音声を伝送するアプリケーション全般を指す。
ネットワークの一部または全部においてIPネットワーク技術を利用して提供する音声電話サービスとする。
(総務省「IPネットワーク技術に関する研究会」報告書 2002.2.22での定義)
■ インターネット電話
IP電話のうち、WWWなどのアプリケーションに利用されているものと同じIPネットワーク(以下「インターネット」)を利用す
るものを、特にインターネット電話とする。 「IP電話」の形態として、「インターネット電話」と「インターネット電話以外のI
P電話」があるが、 「インターネット電話以外のIP電話」としては、電気通信事業者が自社の専用IPネットワークを利用
するものがある。
■ TA(VoIP-TA)
VoIP‐Telephony Adapter: VoIP機能保有アダプタ。 音声符号化や呼制御信号を取り扱うターミナルアダプタ。
■ IAD
Integrated Access Device:VoIP-TA機能内臓のADSLモデム。
■ ゲートキーパ−/コールエージェントCA
端末やVoIPゲートウェイに対して、電話番号とIPアドレスの組み合せの管理や受付可否制御、帯域制御などの呼制御
を行う装置。コールエージェントCA(Call Agent、VoIPにおける呼制御装置)と呼ばれることもある。
■ VoIPゲートウェイ
IPネットワークとPSTN(公衆電話交換網)を接続ずるための信号やデータの変換を行うもの。
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参考
用語集(4)
Broadband IP Services Business Division
■ MG
Media Gateway: VoIP〜PSTN間音声信号の変換装置。
■ PSTN
Public Switched Telephone Network 公衆電話交換網。
■ IP電話の呼制御方式(シグナリング技術)
呼制御: 音声通信相手の発見、呼び出し、状態調査や音声符号化方式の決定などを行う。
■ H.323
ITU-Tで標準化(1996)。 パケット網でのマルチメディア通信を目的としたもので、ISDNを利用したテレビ会議技術をベース
に発展、H.323v2で音声通信のみに利用するオプションが追加され、IP電話用の基本プロトコルとして注目。企業向け
ゲートウェイ装置やIP‐PBXがH.323を採用。
■ MGCP(Media Gateway Control Protocol)
IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化(RFC2705)。 既存電話網との相互接続性や大規模なVoIP網を構
築することを目的に開発。 CATV網でIP電話を行う場合のシグナリングプロトコルにも適用されている。
■ SIP(Session Initiation Protocol)
IETFで標準化(RFC3261)。 IPをベースとした環境で音声やビデオ、テキストなど様々なメディアをリアルタイムで交換
するためのプロトコルとして開発。下位のトランスポート層とは独立にマルチメディアのセッションを生成、変更、終了さ
せる機能を提供する。IETFにおいて、SMTPやHTTPなどを参考としながら、テキストベースのプロトコルとして提案され
た。 実装の容易さ、拡張性の高さから、いま最も注目されているプロトコルである。
■ RTP(Real-time Transport Protocol)
音声やビデオのようなリアルタイムデータをネットワーク上で伝送するためのプロトコルであり、VoIPにおいて音声デー
タを伝送するために使用される標準的なプロトコルである。(RFC1899)
■ ENUM(tElephone NUmber Mapping )
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Webや電子メール、チャットやデータベースアクセスなどのサービスやインターネット上のリソースと電話番号を結びつけ
るためのプロトコル。
Broadband IP Services Business Division
ご静聴ありがとうございました。
http://www.ntt.com/
http://www.ocn.ne.jp/
http://www.e-vlan.com/
http://www.ntt.com/ip-vpn/
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