通信 9月号 第113号 発行 ホームページ 代表 編集 2011年9月 9日発行 NPO 法人 あしがら農の会 http://nounokai.com/ 松本 邦裕 090‐1735‐3748(携帯) 石井 智子 0465‐32‐1467(TEL/FAX) E‐mail bombalurina@savanna.dti.ne.jp こぶた畑(南足柄市)の紹介です 改めまして、 生産者紹介コーナー 日本では、300~500 頭くらいの規模の養豚が軒並み廃業していて、数千~数万頭の規模が残ってきてい ます。 ボタンを押せば輸入飼料が、パイプラインで 1 頭当たり 0.9 ㎡の面積の豚房に送られる。3 千頭の農場で は、1 日 2tの糞のはき先に頭を悩まし、4tの尿は窒素だけ抜いて川に流す。出来た肉は、流通過程で 2~ 3 倍の値がついて、「○○ポーク」とか、適当な名前がついて、食べられたり捨てられたりしています。こ れが日本の現状です。 そんな中、私たちは、母豚 3 頭、常時 30 頭位を目標に(現在母豚 2 頭【^ω^】 )まい進?しております。 養豚学会の会長をして、 「全国でももっとも小規模の一貫経営の養豚農家」と云わしめました。 もともと豚は、人間の残渣を食べ、糞尿は貴重な肥やし、肉はご馳走になっていた。そんな素敵な家畜な んだから、もうちょっと丁寧に愉しく付き合っていける道がある はず。 軽トラックに、月曜日は豚を乗せてドナドナ、水曜日にはお肉 を積んで帰ってカッティング。木・金はお肉を配達、麺屑やパン 耳を積んで帰ってくる。餌は発酵させて貯蔵して、畑の屑や青草 と合わせてあげる。「軽トラックで始める豚飼い」って本が出せ そうです。相変わらず休業も多いお肉屋さんですが、自作の豚舎 には仕事は山のようにあり、お蔭様で退屈致しません。 去年の猛暑では、豚舎の母豚がバテてしまったので、今年は、 夏だけ限定!放牧場で産ませてみました。日除けを張り、泥浴び場を作ってやったらたいそう気に入ってく れました。時々横着して泥場で乳をやるので、仔豚まで泥んこになるのが難点です。あの跳んで駆けるチビ 共を、離乳の時にどう捕まえたらいいかも、新しい悩みの一つです。 (相原) 「最近の出来事」 Junkan 農園 田中大樹 足柄平野で新規就農して、農の会の宅配事業の生産 者として、お米や野菜作りを始めてあっという間の 6 年が過ぎた。この秋、Junkan 農園に、松田町寄(や どりき)在住の 23 歳の青年を、農作業の一員として 迎えることになった。 この青年と知り合ったのは今年の田植えの頃。彼の ご両親が玄米菜食のお店をオープンし、無農薬栽培の 野菜が購入したいという事で訪ねて来られた。私はそ の時、「今は精神的、肉体的にも限界で、お断りさせ て頂いておりますが、もし販売と購入の関係だけでな く、畑の草取りなどで、少しでも協力して頂けるので したら、是非。」と申し上げた所、それではうちの息 子でいいですか?という事になり、 この 3 カ月ほど、 週に一度、農作業に通ってくれていた。自動車整備や 造園の仕事を経て、現在休職中の彼に、よかったらこ れから一緒に働いてみないかと話したところ、「農業 は未経験だが、今までの仕事のスキルを生かせそうだ から、一つの経験としてやってみたい。」ということ で、承諾してくれた。想像もしなかった展開が始まっ た。私は、突き進むしかないと思い、作付け計画を練 り直した。お互いの生活を支え合うことでもある。こ の秋は、背筋が引き締まる思いがする。 今、「地場・旬・自給」を考える シモカワヒロシ 3月11日の震災からから何かが変わりました。 いつもの当たり前の暮らしが、特別なものでした。 いまは、『地場・旬・自給』は原発休業中とでも言いましょう か。 農の会の活動では欠の上の田んぼの参加を控え、大豆の会 の参加もお休みしています。 いつもは、前の日の夜にご飯を用意し、朝早く起きて家族3 人分ともう少しのおにぎりを握り、大豆作業のあとにみんなで 食べる。 大豆を作ることだけでない、楽しいこともいっぱいお休みしてい ます。家の近くの二畝ほどの畑も返しました。 お休みできないのがお茶畑です。出来たお茶っ葉を、加工し て販売するため、いままで通り管理しています。 お茶の会でもそうですが、コチラはダメージが大きく、出荷停 止だけでも大目玉でしたが、摘採した茶葉を捨て、茶木が 含んだ放射性物質を減らすため木を低く刈り下げました。 この先も、いつから収穫ができて販売できるのか、どれくらいの 安全性で販売するか、など不透明なことが多く、いまも多くの こと考えさせられます。 近頃の天候は荒々しく、ヒトは小さく思います。自然はヒトの 都合にあわせてくれません。 ヒトが自然の中で折り合いをつけて謙虚に暮らし、いま出来 ることを前向きに、こどもたちに何を残せ、渡せるのか考えてい きたいものです。 ひょっこ農業日記 吉田裕香 今の時期は、秋・冬作物の準備、苗の植え付けなど で大忙しのはずだか、台風の影響で天気が悪く、予定 の作業がほとんど進んでいない。苗床にあるブロッコ リー、カリフラワーの苗はかなり大きくなってしまっ ており、見る度にため息がでてしまう。 今年から開成の畑を借りている。他の畑と同様に かなりの草だらけ。そんな中で里芋や大豆達が草には 負けないぞ!!とかろうじて顔を出している。私から するといつもの光景である。そんな畑を見て、大丈夫 かなあ?と周りの方々は心配しているようで草対策 などいろいろとアドバイスをしてくれる。その中の一 人畑の横の用水路の管理をしている 80 歳のおじい さん、この方は“みちしば”という草を見て、触って 台風が来るか来ないかがわかるという。今回の台風も ここには来ないとみちしばを触り言い切っていた。今 まで、この見方で外れたことがないそうだ。この方の お父さんは大工で台風の季節、みちしばをみて、棟上 げの日にちを決めていたそうである。今回の台風は小 田原には上陸しなかった。さすが長年の経験である。 見方を教わった。台風が来る場合みちしばの葉がくび れ、雨が激しいばあい葉にボツボツができるそうであ る。わかったようなわからないような、、、 、、台風が来 そうな時はまた聞こう。それが確実だ。 雨続きの日が去り、今度はまた 30 度をこえる日が 続きそうである。体調に気をつけて今まで進まなかっ た秋・冬野菜の準備を頑張らないと! 「どってんフィルダーホフへ」 4月にオランダ訪問ついでに、フランクフルト郊外 まで(1千キロ日帰り)足を伸ばした。昨年末に金さ んから聞いたシュタイナー方式農場です。下手な英語 とビデオ撮り(できれば?HP 投稿)で、滞在2時間 では、分かったような、分からないような。 こぶた畑式の牛小屋とその堆肥利用、農地に放し飼 い鶏(鶏糞撒き丌要)、ポーランドからの出稼ぎ農夫、 2千人位の購買サポーター、併設レストラン等、農の 会の一部分の発展形と思いました。 羨ましいのは、やはり宿泊所と研修所。実践学校に は老師だけでなく、田畑と机と宿泊場所が必要です。 10年以上の継続学習が必要とのことです。今後の (昔からの)農の会の課題と思えました。 バイオ農業流行りのオランダにも、シュタイナー学 習所が出来ているとのことで、次回はそちらにも寄り ます。 和蘭往来の小野 も増えつつ・・・ まちなか市場への参加を通して あしがら農の会では宅配を基本として生産者が丹精込 出店を通して 平成 21 年 10 月に小田原りそな銀行の駐車場で小田 めた作った野菜をお届している。このスタイルが変わるこ 原まちなか市場が開催されて以来、定期的に参加させ 元でとれた農産物を地域の皆さんに食べてもらいたい、 ていただいている。平井書店さんを中心とした実行委員 農薬・化学肥料に頼らず土の本来の力を活かして作る農 会の皆さんの試行錯誤の取り組みの中、平成 22 年には 産物の理解を深めたいとの思いで市へ参加している。 年6回開催された。徐々に定期的に開催することの意義 色々な野菜の発酵・保存技術・・・料理方法・・・昔ながら が確認され、プチ朝市が行われるようになり、今年に入っ 素晴らしい知恵がまだまだ沢山世の中にはあるはず。市 ては基本的に毎月第2,4日曜日の朝 7:30~9:30 の2 を通して表現できないだろうか・・・野菜作りも昔ながらの 時間行われるように・・・ 自然順応技術がとても重要に思われる。古き良き時代の 常連のお客さんが毎回のようにお越しいただけるよう になりつつある。先月にはこのあしがら地域では初の軽ト ラ朝市が開催!評判も良く多くの皆さんに足をお運びい とはないだろう。宅配以外の販売チャンネルの模索、地 忘れ去られた技術をもっと大切に! 我々のこれからの暮らしを見つめると、昔ながらの知 恵・工夫がとても重要になってくるのでは・・・ ただいた。実行委員会の皆さんや出店者の皆さんのフラ なんくる農園 松本 邦裕 ットな関係の中、色々な新作の披露やコラボレーションも <小田原まちなか市場の取り組み> 2年前から、「小田原まちなか市場」の名称で、色々な実施パターンも模索しつつ、継続開催しています。個人的な思 いは、まちなかに居住する立場で、この地域の食材を色々な形で楽しめる場所が欲しいこと、商店会の立場では、農商工 連携を図ることで、新しいマーケットを創造することです。背景には、地の物を扱う生鮮三品&こだわりを持つお店が減少、 また、後継者不足もあり、商店街の空き店舗が目立ち、商売にあまり熱が入らない方もいらっしゃいます。このあたりの問 題は、農業にも共通する部分があるかも知れません。ある段階において、市街地の土地の所有と使用の分離を行い、市 街地の店舗を、活性化する必要があります。駅なか・郊外の集積商業施設・ネット販売とは、違った色を出していかなくて はなりません。そこには、地元しか知りえない情報を活用することだと思っています。(この地域には、まだまだ埋もれてい る情報がたくさんありネタには困らないのです。) まちなか市場の開催にあたっては、小田原足柄異業種交流会が大きな存在でした。このルートから、農の会をはじ め、農業従事者・加工業者の方(特に30代の若手)との繋がりが持てました。開催を重ねるごとに、商店会・自治会の賛同 者も増えています。実行委員会は、商店会以外に生産者・加工業者さまにも無理を承知で入っていただき、色々な角度か ら、意見を取り入れ、実行・実験を行っています。また、年に2~3回、反省会・懇親会を実施し出展者の意見収集、お客さ んのアンケートも年1回は実施し、次回開催に向けてのフィードバックを行うようにしています。持続可能を視野に入れてい ますので、運営面でも、徐々に黒字化になるパターンも出てきました。(商店会の事業費に依存しない体質) 新しい動きは、1)レストランシェフの来場、2)移動販売の方の仕入れ、3)スーパーなどへの納品依頼、4)出展者同 士の新商品の開発(摘果蜜柑ビール・苺ビール・壺焼き芋・焼き栗・最中アイスなど)失敗した事例もありますが、トライする ことが重要です。5)出店ブースの展示方法の改善・見せ方の研究・POPの活用などマンネリ化を避け、何かに挑戦してい くことで、まちなか市場にワクワク感が生まれているようです。 8月7日に実験的に「軽トラ朝市」を開催いたしました。予想を越える大盛況でした。これは、プチ朝市の拡大パターン の確立と既存商店とのコラボの可能性を探る事業でした。出展者の方々も趣向を凝らした店舗づくり、敬服しております。 軽トラ市の継続実施は、運営費・安全性・警察を含めた行政機関との調整など、クリアする問題はありますが、決して無理 な話だと思っていません。それより、大きな収穫は、通りの既存店舗が予想を越えて、12店舗も営業していただいたことで す。地元商店にも好評で、今後の協力体制が確立できるとおもっています。 今後とも、「小田原まちなか市場」にご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。また、進化にも、ご期待くださ い。(出展者も募集しております。トライしてみたい方、ご連絡ください。books-hirai@nifty.com) 小田原まちなか市場実行委員長&ほっとファイブタウン代表幹事 平井 義人 我が家には毎年暮れになると茄子が一箱送られて来 ます。秋冬茄子のハウス栽培をしている友人からのお歳 暮です。エネルギーの無駄遣いをして、冬に茄子なんか 食べたくないと思いつつ、送り主はいい人なので、あり がたく頂いています。露地栽培での茄子は 6 月から霜が 降りるまで収穫できます。茄子は暑くて、水分が十分あ ると良く育つので、日本の夏には適した野菜の一つで す。原産地はインドですが、日本では奈良時代頃から栽 培されていて、いまでは、中長の紫色が多いとはいえ、 長茄子、丸茄子、水ナス、など比較的地方色が残ってい るようです。夏野菜の代表選手としてはやはり水分が多 くを占めますが、最近では、皮の紫色にアントシアニン が含まれていて、抗酸化作用があると言われています。 「親の小言となすびの花は千に一つの無駄も無い」とい Junkan 農園さんが届けてくれるお野菜(田部祐介) こんにちは、大井町のカフェ「TRACK」の店主で す。一部ではありますがお店で Junkan 農園産の野菜 を利用している縁で、今回、記事を書かせて頂くこ とになりました。一応、 「野菜の調理実例を…」とい う趣旨の依頼だったのですが、基本的に当店では、 そのまま出せるものはそのまま、加熱したほうがよ り味を増す野菜は焼いたり茹でたりと、できるだけ 原形をとどめた状態で提供することを心がけていま す。私の最近のお気に入りは「空芯菜」と「つるむ らさき」。いずれも菜の部分はそのまま、茎の部分は 茹でたり天ぷらにしたりと加熱して利用します。同 じ野菜でも部位によって適した調理法を考えると、 料理の幅が広がるんじゃないかと思います。 「簡単なレシピをひとつ…」との指示を受けたの で、主人の田中君が自信作と語っていたオクラ(* 特に太いほうの品種!)を使ったパスタのソースを。 うことわざを証明しようとした人がいましたが、実際に は木が良い状態でなければ、すべての花から実が付くわ けではありません。また、 「秋茄子は嫁にくわすな」と いうのは秋茄子が美味しいから嫁に食わすのはもった いないという意地悪な話のようですが、少し涼しくなっ てきた、これからが秋茄子の季節となります。美味しい 茄子を皆で仲よく召し上がってください。 そらや 作美尚子 東日本大震災復興支援 FROMあしがら 大震災から、半年近く…被災地は刻々と姿を変えてい ます。復旧が大きく進んだ地域もあります。新しい生活 を始め、新たな課題に直面する人々もいます。それに寄 り添い、支える活動は多様化しつつ、まだまだ続いてい ます。「FROMあしがら」は、寄せられた賛助金を活 かすため、現地へボランティアに「行く人」の応援を続 けています。6~8 月末までの間に、延べ 23 名が参加し ました。5 月には、 「泥出し」 「瓦礫撤去」で精一杯でし たが、「家屋の洗浄」 「仮設住宅への引越」 「家庭訪問」 等々、被災地のニーズの変化を感じます。被災地の方々 の生活の回復には、まだまだ長い時ときめ細かい支援が 必要なことは言うまでもありません。思いを同じくする 人たちに、一人でも多く、現地へ行ってほしい、と思い ます。 ★少人数短期日程での現地入り企画を随時行っています。 ※FROMあしがらHP http://fromashigara.com/ 「それぞれの活動」参加者の活動報告が掲載されていま す。 ★自主企画についても助成します。 詳しくは、お問い合わせ下さい! 【連絡先】安藤和夫 0465-42-3999 mokko@ando-kobo.jp 1. オクラを塩茹でし、1cm幅にカットする。 2. 長芋を1cm角にカットする。 3. なめこを塩茹でする。①、②と共にボールに 入れておく。オリーブ油(25g)、削り節、醤油、 出汁で味を調える。 4. パスタを茹でる。 (*1 人前 100g 目安) 5. ③に④を加え混ぜる。塩・胡椒で味を調節す る。 完成! 具のねばねばが麺との絡みを良くするので、味も調 節しやすいと思います。ソースをめんつゆで伸ばし てソーメンの汁にしても良いんじゃないでしょう か。お試しあれ! 【お知らせ】 ○ 満月:9/12 ● 新月:9/27 ◎9月定例会 注 ※担当:ぽちたんぼ 日時: 9月17日(土) 18:30~21:00 場所: 新屋敷公民館 (南足柄市竹松 1920) 当日連絡先 :090-2401-6624(額田) *駐車は公民館 10 台、額田家 10 台です。ご注意ください。 ◎小田原まちなか『プチ朝市』 日時: 9月4日・11日・25日(日) 7:30~9:30 場所: 平井書店駐車場 *詳細は『小田原まちなか市場公式ブログ』を検索! ~予告~ 『まちなか市場』10/16・29、『かもめ市』10/30 ◎たんぼの会: 9月後半から稲刈りが始まります!! 【通信が置いてあるお店】 菜こんたん/ポタジェララ/カフェブラッサム/ IN NATURAL/バックシュトゥーベ カバーチェ IMAYA/ 季去来亭/アイラナ/えれんな ごっそ ショップ/Capace/がらんどう/湘南らー うどん/邪宗門/カフェ Banda
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