旅行通信 - 航空新聞社

 旅 行 通 信 2013年7月5日(金曜 日 ) 第6008号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) (1)
1983年(昭和58年)8月創刊
日日
刊刊
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旅行通信
【トップニュース】
★ANAセールスの訪日旅行好調、年間5万人超予測
伊豆常務、BC販売視野、10万人規模に拡大を
ANAセールスの訪日旅行が好調だ。2013年度上期(4-9月)
の予約動向は、前年同期比212%の2万5000名と倍増以上に伸
びており、上期は3万人程度の取扱いを見込むほか、このまま
推移すれば、年間トータルでは5万人から5万5000人程度に達
して過去最高を更新する見通しだ。とくに、エバー航空と組ん
だ台湾からの訪日旅行が好調とし、台湾、香港、中国からの
FIT旅行者だけで、訪日全体の92%のシェアを占めるという。
伊豆芳人常務取締役(写真)
は本紙インタビューに対し、
「今後の課題は、欧米、
ASEANの市場開拓と、BtoCで
のオンライン販売。この3つが
うまくいけば、取扱いは10万人
規模まで拡大するだろう」とし
て、まずはその手始めとして、
ホームページの多言語化を近く
実現したい意向を示した。
ANAセールスは、2013年度
の事業方針として、「ウェブ、
ワンダーアース、訪日旅行の3
つを成長戦略に掲げている」
(伊豆常務)。ANAグループ全
体でも、インバウンド政策を強
化しており、ANA本体では専用
サイトやSNSで「ISJAPANCOOL?」を展開し、“日本を売
り込む”戦略を進めている。その受け皿ともなる訪日旅行事業
を展開しているのがANAセールスだ。
伊豆常務は、「震災から2年が経ち、円安による追い風や、
7月1日からの東南アジアでのビザ緩和なども相まって、訪日旅
行の予約は絶好調」として、過去最高を記録した2010年度を
上回るペースで推移していると手応えを示した。
2013年度上期の予約人数は、現時点で前年同期比212%の2
万5000人と、過去最高だった2010年度上期の2万4000人を既
に超えており、上期は3万人程度に達すると予測。また、年間
では、2010年度の4万9000人が過去最高だったが、今年度は5
万人から5万5000人程度に達するものと見込んでいる。
方面別内訳については、「当社の場合、出発国が限定的」と
して、訪日全体の57%を台湾が占めるほか、30%を香港、5%
を中国からのFIT客が占めるとし、この3市場だけで92%を占
めるとした。上期取扱予想の3万人のうち、台湾は約1万7000
人、香港は約9000人、中国FIT客は約1500人の取扱いを見込ん
でいる。
また、台湾、香港、中国ともに、取扱いは全てFIT客とし、
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結果としてMICE等の会議参加者がエア&ホテルを購入する
ケースはあるものの、あくまでターゲットはFIT客とした。伊
豆常務は、「個人や小グループの旅行手配を、安く、便利に、
ストレスなく行う当社のノウハウは、アジアでも通用する」と
自信を示した。
また、尖閣以降不振が続いている中国についても、団体観光
は前年同期比12.5%と、8割以上減少しているとしたが、個人
観光は前年並みを維持して堅調と説明した。
エバー航空利用の台湾が最多、FITのランド全面受託
地方路線拡大とスター加盟でさらに拡大見込む
最大市場の台湾については、「ANAは台湾にそんなに多く飛
んでおらず、当社が扱う台湾からの訪日客のほとんどは、エ
バー航空を利用して日本に来る」と説明した。ANAとは共同運
航便となっている。エバー航空は、台湾発の海外旅行商品
「evasion」を販売しており、訪日FITツアーのランドオペレー
ションについては、ANAセールスが全面的に受託しているとし
た。
同社の国内旅行商品のANAスカイホリデーや、海外旅行の
ANAハローツアーは、“ANA便利用”が基本だが、訪日旅行
では「そうした方針は取っていない」という。その理由につい
て、伊豆常務は、「もちろんANA便を利用してほしいが、世界
中から日本へ行きたいとの全ての需要には応えられないため、
まずは日本へ来て頂き、日本の国内線はANA、日本国内のラン
ド手配はANAセールスを使って頂こうという戦略を取ってい
る」として、台湾はまさにその成功例との見解を示した。
もともと、ANAグループの訪日旅行事業は、ANAの国際線
初就航以前の1985年頃から香港で始まるなど、30年近い歴史
があるが、エバー航空との協力関係も20年に及ぶという。海運
大手の長栄海運グループがエバー航空を設立して国際線に進出
する際、ANAが様々な面で協力したのが始まりとして、そうし
た信頼関係をもとに、訪日旅行におけるFITのランドオペレー
ションは20年近くANAセールスが担当しているとした。
とくに、エバー航空は、台湾からの訪日需要の増加を背景
に、地方路線網を大幅に拡充しており、「路線網がどんどん充
実するので、非常に将来性がある」と大きな期待感を示した。
震災後に一時運休していた台北−函館、旭川線の再開や、小松
線デイリー化、さらに今後は台北−新潟線にも就航予定とし
て、新潟便は福島などへのゲートウェイにもなるとの見方を示
した。
また、エバー航空がこの6月にスターアライアンスに正式加
盟したことで、「さらにエバー航空からの送客が増えるだろ
う」と見通した。
また、台湾からのFIT旅行の特徴として、北海道などでの
「レンタカープランが非常に多い」ことを挙げた。ANAセール
スでは、英語版カーナビや、英語および中国語対応のレンタ
カーマップを整備するなど、受入体制を整えている。その関連
で、「日本の道路標識は、ローマ字表記で本当に読めない」と
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して、外国人にも運転しやすい道路環境を整えてほしいと要望
した。
冬のスキー需要拡大予想、多言語バス運行へ
また、香港では、ANAの100%子会社の「ALLNIPPONAIR
SERVICECO.,LTD.」が、空港ハンドリング業務などと合わせ
て旅行業を展開している。香港では、“ANAスカイホリデー”
を訳した「ANA藍天假期」ブランドを展開しており、香港のリ
テーラーを通じて販売している。
旅行商品の流通に関しては、香港、台湾ともに、「驚くほど
BtoBの流通形態が今も生きている」として、BtoBでの販売が
主力とした。また、「インターネットで申し込まないのも特
徴」として、インターネットを見て、電話で申し込むスタイル
が主流としている。
また、香港の場合、台湾ほどには地方路線網が多くないこと
から、東京経由でANA国内線に乗り継ぎ、北海道等へのスキー
ツアーに赴く需要は多いとした。
とくに今年の冬は、「スキー需要は相当増えるのではない
か」と予測。そのため、ホテル~スキー場間を結ぶバスを走ら
せ、英語や中国語による多言語案内を行うことで、「外国人が
個人でホテルにチェックインし、個人でスキー場まで行けるよ
うな仕組みを作りたい」として、今冬のスキーシーズンに間に
合わせる考えを示した。
欧米、ASEAN、BC素材販売の3つが課題
近くHP多言語化Ă「IS JAPAN COOL?」の受け皿も
また、訪日旅行事業における今後の課題については、欧米、
ASEANでの市場開拓と、BtoCでのオンライン素材販売を挙げ
た。
このうち欧米については、ロンドンとロサンゼルスに100%
子会社の現地法人があり、現在はANAハローツアーの受入等を
行っているが、欧米発の訪日旅行の事業化に取り組む意向を示
した。まずは今年が日英交流400周年(JAPAN400)に当た
り、大英博物館でも10月より浮世絵等の展覧会が開かれるな
ど、日本文化への注目が高まっていることから、実際の訪日需
要につなげたい考えだ。
ASEANについては、7月1日よりタイとマレーシアのビザ免
除、フィリピンとベトナムの数次ビザ化、インドネシアの数次
ビザの滞在期間延長が実現しており、ASEANでの市場拡大に
取り組む。
ただ、訪日需要が急増しているタイにしても、「まだ斡旋系
の小グループが中心で、募集型のツアーはこれから」として、
国によって流通方法や旅行業法も異なることから、まずは
マーケティングをしっかり行う必要があると指摘した。
また、BtoCのオンライン販売については、「台湾や香港で
もBtoBが中心で、例えばエクスペディアのように、BtoCでの
素材販売はまだできていない」と指摘。また既に、ANAのホー
ムページは多言語・多通貨対応で、「ほぼ全世界発行のカード
で精算可能」な反面、ANAセールスの国内・訪日旅行サイトは
多言語対応していないとして、「BtoCをやるには、多言語対
応が必須。近々発表できるよう準備を進めている」と述べた。
また、ANA本体が展開している「ISJAPANCOOL?」によ
る日本を売り込む取組と、ANAセールスの訪日旅行ノウハウを
連携させ、訪日旅行の受け皿も提供していきたいと意欲を示し
た。現在のところ、「ISJAPANCOOL?」は、ANAの訪日外
国人向け国内線運賃「ExperienceJAPANFare」の購入画面
や、星野リゾートと展開中の「Fly with ANA,Stay with
HoshinoResorts」とはリンクしているが、その先のホテルや
レンタカーの手配等は行えないのが現状となっている。
国内・ウェブ・訪日の在庫共有化が強み
さらなるビザ緩和や入国手続きの簡素化期待
このほか、ANAセールスの訪日旅行の強みとして、在庫の共
有化を挙げた。国内旅行の「ANAスカイホリデー」や、ダイナ
ミックパッケージの「旅作」、訪日旅行のいずれも「基本の在
庫は一緒」として、例えばウェブ用の料金変動型商品などを除
き、ほとんどの部分は在庫管理を共有化しているとした。
このため、「例えば香港からの訪日旅行でも、スカイホリ
デーの在庫から予約を取れるようになっている」として、とく
にピーク時などは柔軟な販売戦略をとれるメリットは大きいと
した。
伊豆常務は、国のインバウンド政策について、「国が明るく
元気に観光を応援しますという声は、以前より格段に大きく
なっており、ありがたい」と述べ、その期待に民間としても応
えていきたい考えを示した。国に対しては、さらなる訪日ビザ
緩和と入国手続きの簡素化を要望したほか、「観光立国に携わ
る従業員が幸せになれることが政策として重要」として、適切
な利益確保によって観光産業が潤い、従業員に還元されるよう
な取組にしていく必要があるとの見解を示した。
★JJP、国内で初のコンビニでの直接販売
ローソンと提携し座席予約・現金決済が可能に
ジェットスター・ジャパン
(JJP)は7月4日、コンビニエンス
ストアのローソンと提携して、店舗
設置のマルチメディア端末から現金
による予約・決済までを可能とし
た、航空券の直接販売を国内で初め
て開始すると発表した。当日都内で
行ったイベントにおいて、JJPの鈴
木みゆき社長(写真)はコンビニの
販売目標の比率として「初年度は約
5%をローソン経由で販売したい。2
年後からは10%台まで伸ばしていき
たい」と述べた。
鈴木社長はローソンが持つ1万38店舗による販売は「販路を
広げる意味では大変有力な手段」だとし、特に直販のオンライ
ンでは、クレジットカード決済になってしまうことから、イン
ターネットに不慣れな人や、現金払いを希望する利用者はロー
ソンの利用の方が適切だとして、コンビニ決済の有効性を説明
した。
一方のローソンでも、LCC航空券の予約販売に意欲を示して
いる。JJPとの提携に至った経緯が、2012年春あたりにローソ
ン側から店舗での航空券販売についてJJPへ打診したことか
ら、JJPでもコンビニ経由での決済について仕組みの検討に
入っていたということから、相互にパートナーシップを模索し
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ていた時期にタイミングが合ったという。
鈴木社長によれば現在、ローソン以外での決済について、積
極的に検討しているとのこと。ローソンとの契約は排他的なも
のではないとして、さらなる販路拡大に意欲を示した。さらに
相互で一層メリットのあるパートナーシップを繰り広げていき
たいとして、一層のサービス充実にも前向きな姿勢を示してい
る。
就航1年間は順調に推移、8月に200万人達成見込み
余裕のある機材体制、定時運航率90%台維持
JJPの鈴木社長はイベント後の囲み会見で、7月3日で就航か
ら1周年を迎えて合計で160万人以上の利用者を達成したこと
について、JJP独自のLCCビジネスモデルを日本に導入して
「空の旅のかたちというのを変えていけたと思う。そして地域
経済への貢献ができた」と評価した。就航当初から3年以内の
黒字化を目指しているとしたが、現段階では順調と、計画どお
りに推移していることを強調、旅客数もこの調子でいけば8月
頭くらいには200万人を達成できる見通しであることを明かし
た。
国内線需要獲得を優先、国際線就航は2014年へ
関空拠点化計画必須も、数ヵ月間延期を明言
今後の計画について、JJPで
は2013年度中に国際線を計画し
ていたが、鈴木社長は新しい就
航地として、松山、大分、鹿児
島などへ就航したことにより
「まだ(国内線の)需要がある
ことが分かり、国内線を増やし
ていくことに戦略を若干変えて
いくことにした」とまずは十分
に国内需要を獲得したい意向を
示し、国際線の導入について
は、2014年から行っていきたい
とした。客層について男女の比
率は平等であり、JJPでは男性
54%、女性46%となっている。
年齢層は若年から高齢者まで
様々であり、代理店を幅広く経由して販売を行っていることな
どから、2割の利用者が旅行代理店を経由し、8割がコールセン
ターとウェブ販売の直販となっているとした。
なおJJPでは、国内線1周年記念セールとして、7月10日10時
まで7路線のセールを実施している。
〈セール実施路線〉
▼福岡−中部=1990円(9月24日~10月3日、10月15~24日、
火水木のみ)
▼関西−成田=1990円(9月24日~10月24日)
▼松山−成田=2295円(9月24日~10月3日、10月15~24日、
月~金のみ)
▼新千歳−中部=2490円(9月24日~10月3日、10月15~24
日、火水木のみ)
▼鹿児島−中部=2490円(9月24日~10月3日、10月15~24
日、月~金のみ)
▼鹿児島−成田=2790円(9月24日~10月24日)
▼成田−大分=2790円(9月24日~10月24日)
【旅行関連】
★HIS夏季予約状況Ă海外3%減Ă9月単月は5%増
ハワイ、グアム人気、AAA就航のタイも17%増
エイチ・アイ・エス(HIS)が発表した2013年の夏休み(7
月13日~9月30日)の海外ツアー・航空券の予約状況による
と、7月1日時点の予約人員は前年同日比3%減で推移してい
る。外交問題の影響を受け、韓国が3割、中国が4割の減少を記
録していることが影響しているもの。ただし9月単月では5%増
と前年を上回っており、中韓方面においても航空券手配は回復
傾向にあることから、最終的には前年を上回ることが見込まれ
るという。
予約傾向としてはファミリー旅行がハワイやグアムなどリ
ゾート方面を中心に人気で、人気方面に限定するとファミリー
需要は20%以上の増加を示している。このほかクルーズにもシ
ニアを中心に人気が集まっており、今夏は合計6コースで展開
する。
方面別総合人気ランキングトップ10は、1位ホノルル(昨年
2位)、2位ソウル(1位)、3位グアム(3位)、4位バンコク
(4位)、5位台北(5位)、6位シンガポール(7位)、7位バ
リ島(9位)、8位パリ(9位)、9位ロンドン(12位)、10位
香港(6位)。
例年人気の方面が顔を揃えたが、この中でヨーロッパ方面が
順位を上げている。予約伸び率ではヨーロッパは2桁増で推移
している。
今夏は添乗員同行の「インプレッソ」において、スペイン方
面で9月にサグラダ・ファミリアを貸し切る特別企画を実施す
るほか、フランス方面では今年で5周年という「ルーブル美術
館貸切見学」コースを引き続き設定する。またイタリア方面で
は、往復直行便利用でベネチア本島宿泊、「最後の晩餐」鑑賞
の確約を設定した商品が人気という。
今夏のチャーター便は、お盆シーズンを中心にアジアや近場
のビーチを中心に設定し、前年以上の座席を提供する。さらに
今夏は子会社の国際チャーター航空会社「アジア・アトラン
ティック・エアラインズ」(AAA)を活用し、成田・関空から
バンコクへ9月下旬まで1日1便の定期チャーターを実施する計
画。この効果もあり、タイへの渡航者数は17%増と好調に推移
している。
円安から宿泊・観光重視の傾向に
クルーズではファミリー、3世代旅行取込強化
ファミリー旅行の人気渡航先上位3位は、1位グアム(前年同
日比5%増)、2位ハワイ(同15%増)、3位シンガポール(同
17%増)。例年と比較し、今夏は出発日がお盆に集中せず分散
する傾向にあるという。
ハワイは総合ランキング1位にもなったが、特にファミリー
旅行において高い伸び率を示した。コース別では「アウラニ・
ディズニー・リゾート&スパコオリナ・ハワイ」に宿泊する
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コースが前年比2桁増と好調。円安の影響からか、ショッピン
グ目的よりホテルや観光地といった滞在先や目的にこだわった
プランに人気が集まっている。
AAAが就航するタイは17%増。7月19日からはバンコクのス
ワンナプーム国際空港に、スムーズに入国手続きを完了できる
「HIS優先入国サービス」を導入し、旅行者のさらなる利便性
向上を図る。
クルーズでは今夏、「60年に1度の2大遷宮記念クルーズ7日
間」や「日本一周と済州島10日間」など計6コースを実施す
る。需要が高いシニア層だけではなく、ファミリー層や3世代
旅行の需要も取り込むため、今夏は18歳未満の子ども料金を1
万円としたほか、「孫割」として、60歳以上の旅行者1人に対
し孫が1人5000円割引になる制度も設定した。
【HIS夏休み期間人気渡航先ランキング】※カッコ内は前年順
位
■総合
▼1位=ホノルル(2位)
▼2位=ソウル(1位)
▼3位=グアム(3位)
▼4位=バンコク(4位)
▼5位=台北(5位)
▼6位=シンガポール(7位)
▼7位=バリ島(8位)
▼8位=パリ(9位)
▼9位=ロンドン(12位)
▼10位=香港(6位)
■ファミリー編
▼1位=グアム(1位)
▼2位=ホノルル(2位)
▼3位=シンガポール(4位)
▼4位=サイパン(5位)
▼5位=ソウル(3位)
▼6位=台北(8位)
▼7位=バリ島(7位)
▼8位=バンコク(10位)
▼9位=ケアンズ(11位)
▼10位=プーケット(14位)
■シニア(60歳以上)編
▼1位=ホノルル(1位)
▼2位=バンコク(4位)
▼3位=ソウル(2位)
▼4位=グアム(5位)
▼5位=台北(3位)
▼6位=ロンドン(6位)
▼7位=シンガポール(9位)
▼8位=釜山(20位)
▼9位=パリ(7位)
▼10位=ニューヨーク(13位)
★JATA旅博でツアー販売「次のステップへ挑戦」
越智事務局長「行きたいと思った時に買える」
JATA旅博は9月12日から15日の4日間、東京ビッグサイト
で開催されるが、14-15日の一般日に新たに「旅博市場」が創
設され、その目玉として「旅行ツアー商品販売コーナー」が新
設される。
旅博会場でパッケージツアーを販売することについて、
JATA旅博推進室長を兼務する越智良典JATA理事・事務局長
は、「旅博が次のステップに上がるための挑戦」との考えを示
した。越智局長によると、旅行見本市は主として欧米はブラン
ドのショーケース、アジアはツアー、宿泊券の商品に二分され
ており、アジアではこれが主催者側の収益、財源になっている
という。
越智局長は「どちらがいいかJATAでも検討するが、いつま
でも欧米スタイルのショーケースを続けるのではなく、今回
(旅行商品販売)はテストケース」と説明、今後のJATA旅博
の方向性を占う試金石となりそうだ。
JATAでは、パッケージツアーなどの旅行商品を旅博会場で
直接購入できるようにし、実際の旅行需要につなげる。出店は
JTBとHISの2社が確定。他の旅行会社は予約システムの接続の
問題などから出店を見送る方針。
大手2社のほか、日台観光促進協会と台湾観光協会が共同で
台湾ツアーを販売するブースを設け、旅行会社11社が出店する
予定。JATAでは当初、募集型企画商品のみ販売可能にする方
針だったが、ホテルの単品販売なども可能にした。
台湾ブースは30ブースがベンダーで、これに加えて旅行会社
は11社出店して合計40ブースを会場の中央で展開する。
越智局長は「台湾に行きたいと思った時に台湾の商品があ
る」と述べ、行きたいと思った時に旅行品を購入できる機会が
実現できることの重要性を指摘した。商品の見せ方も各社が工
夫し、ただパンフレットを並べるのではなく、台北に行きた
い、周遊したい、スポーツしたい、文化を知りたいなどの多様
な切り口でツアーを提案するという。
★東北復興支援への意識が低下−JTB総研調査
ボランティア旅行は浸透、7割が「今後訪れたい」
JTB総合研究所が実施した東北旅行に関する調査によると、
震災から2年が経過して節電・節約意識は定着したものの、復
興支援に関する意識は継続的に下がる傾向が浮き彫りになっ
た。一方で、直接的な支援である「積極的に被災地を訪れて復
興に貢献したい」という意識は、割合は少ないものの、一定の
水準を保っていることも分かった。回答者のうち、震災後に東
北地域を訪れた人は22.6%。訪問者が最も多かったのは宮城県
の42%だった。
調査は今年5月25日~29日にインターネットを使って実施。
東京、大阪、名古屋圏に在住する20~60歳の男女1000人から
回答を集めた。東北旅行に関する調査は震災直後から実施して
おり、今回で6回目。
復興支援に関する意識を調べたところ、間接的な支援である
「少々高くても復興支援につながる商品やサービスは積極的に
買いたい」と答えた人は、2011年6月調査の48.8%から今回は
35.8%へ低下。「積極的に被災地のものを買って復興に貢献・
支援したい」と答えた人も同53.8%から40.2%へ低下した。一
方で、「節電、節水など資源の節約をしたい」と考えている人
は73.6%と高い水準を維持している。
復興支援ツアーといった直接的な支援への参加意欲について
は、今回の調査でも約24%の人が「あてはまる」または「やや
あてはまる」と答えており、ボランティア旅行などの形態が浸
透しつつあることが伺える。
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旅 行 通 信 2013年7月5日(金曜 日 ) 第6008号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) (5)
東北旅行で訪れた地域は宮城県が最も多かったが、2番目に
は福島県(32%)が入り、主な訪問地としては仙台、松島、会
津、平泉などの名前があがった。
東北旅行のおもな目的を聞くと、すべての年代で6割近くが
「観光」と答えた。ただ、20代ではボランティアの割合が9.3
%を占め、30代の1.9%、40代の2.9%、60代以上の5.5%を上
回っている。
今後の訪問意向については、全回答者の71.3%が「東北を訪
れたい」と答え、理由としては「まだ訪れていない場所がある
から」(60.2%)、「訪れることが復興支援になるので」
(30.6%)などが上げられた。しかし、「訪れたくない」と答
えた約3割の人の理由を聞くと、「放射能汚染が不安」(19.9
%)、「被災地を目にするのがつらい」など、まだ震災の影響
が残っていることが伺える。
香川県内で発行するパスポートを取得した方が対象で、か
つ、パスポートの発行年月日が7月1日以降であることが条件と
なる。
申請するには、旅行出発日14日前までに申請書とパスポート
の写し(顔写真ページと最終ページ)を事務局に郵送または持
参して提出する。パスポート申請中の場合は、申請書提出後、
旅行出発7日前までにパスポートの写しをFAXする。
5000円のキャッシュバックの受取は、事務局が送付した承
認書を旅行出発日当日の搭乗手続きの際に、利用航空会社に提
出すると、航空会社から支援額が支払われる。
問い合わせは、アシアナ航空高松支店(TEL=087-8263040)、春秋航空高松支店(TEL=087-813-9588)、チャイ
ナエアライン高松営業所(TEL=087-815-8702)に直接問い
合わせる。
★阪急Ă奈良県薬師寺境内で森山良子コンサート
★国民生活センター、LCCに関する苦情が急増
Wシステムやトラブル時対応への相談多く
阪急交通社は今年10月6日、創業65周年記念企画として、奈
良県薬師寺境内の大講堂で森山良子さんのコンサートを開催す
る。全国15拠点で同公演の鑑賞付き商品を企画、7月5日には
大阪発日帰りツアーを発売する。コンサートのみの販売は行わ
ない。参加人数は1500名程度を予定している。
大阪発日帰りツアーの旅行代金は大人1名1万5000円。コン
サート鑑賞のほか、ホテルアジール奈良/奈良ワシントンホテ
ルプラザいずれかのホテルランチを提供する。
【航空関連】
★AZA、16年冬までに東京−ヴェニス線就航検討
関空−ミラノ線再開も、長距離機材6機導入
アリタリア-イタリア航空(AZA)は2013-16年の経営戦略
の中で、新たに東京−ヴェニス線に就航し、さらに関空−ミラ
ノ線を再開する計画を明らかにした。2014年冬期スケジュー
ルから2016年冬期スケジュールの間に就航する計画。同経営
戦略では、新たに6機の長距離用機材を導入することを盛り込
んでいる。
使用機材や便数などは不明。現在同航空は成田−ローマ線と
成田−ミラノ線、関空−ローマ線の3路線を運航している。
このほか長距離路線では、2014年~2016年にローマ発着で
ナイロビ、ソウル、チリのサンティアゴ、サンフランシスコ、
ヨハネスブルグ線。ミラノ発着で上海、アブダビに就航するこ
とも計画している。
イタリアは2015年に、ミラノで国際博覧会の開催を控えて
いる。
★高松空港パスポート取得応援キャンペーン
国際3路線で各300名に5000円キャッシュバック
高松空港振興期成会は、7月20日~9月30日まで、「高松空
港パスポート取得応援キャンペーン」を実施すると発表した。
期間中に高松−ソウル線、上海線、台北線のいずれかを往復利
用して旅行することを条件に、パスポート取得代金のうち5000
円分をキャッシュバックするもの。各路線で先着300名、合計
900名を対象に実施する。
国内線LCCが運航を開始して1年が経過したが、国民生活セ
ンターのまとめによれば、2012年度(2012年6月1日~2013年
5月31日)のLCCに関する相談件数は、前年度の約4倍である
579件で、航空サービス全体の相談件数(1477件)の約4割を
占めたことが分かった。ウェブによる予約・購入時の「表示の
わかりにくさ」や「システムの動作」、「トラブル発生時の対
応」についての苦情が多かった。年代別では20代から40代に
かけての層からの相談が多かった。
航空サービスへの相談内容の分類を見ると、LCCはレガシー
キャリアと比較し「接客対応」や「販売方法」、「表示・広
告」についての相談割合が高かった。相談のうち最も多かった
のは「契約・解約」で全体の81.3%を占めたが、当該項目はレ
ガシーキャリアも87.0%と高かった。
具体的な苦情としては、「最終確認画面がないので、搭乗者
名や予約条件全般の確認ができなかった」「予約画面の初期設
定によって、選択を誤りやすい」、「利用できない組み合わせ
の便を、候補として提示された」、「運賃以外に必要な費用も
きちんと表示すべき」、「航空会社事由の時刻変更によるキャ
ンセルで、返金に約款にない条件を付けられた」、などが寄せ
られた。
同センターではLCC各社のウェブサイトについて、「最終確
認画面に相当する画面や機能が、十分に備わっていると言い難
い」、「文字や表などの表示位置がズレて見づらい、航空会社
発祥国で用いる言語をそのままカタカナに直しているだけで、
平易な日本語に置き換えられていないなど、全体的にシステム
の動作面や地域化について未成熟」などと問題点を指摘。
こうしたシステム整備のほか、運賃以外に義務的に必要にな
る手数料などの明示、契約内容や運送条件をわかりやすく消費
者に伝えることなどの点の改善を事業者に求めるとした。
一方で同センターは、従来のレガシーキャリアとのサービス
の違いによる消費者側のとまどいや、新しいシステムへの不慣
れも苦情増加の一因になっていると指摘。消費者側に対しても
も、レガシーキャリアとの違いや、手数料・付帯料金などをよ
く確認することや、時間に余裕を持って空港に向かうことなど
をアドバイスした。
http://www.garudaholidays.jp/recruit.html
旅 行 通 信 2013年7月5日(金曜 日 ) 第6008号 ( 毎 週 月 − 金 曜 発 行 、 祝 日 休 刊 ) (6)
★ミュンヘンăシアトルăシンガポールに787投入
ANA、9月からシカゴ線をダブルデイリーに
全日空(ANA)は夏ダイヤ期間中に、新たに成田−ミュンヘ
ン・シアトル・シンガポールの3路線に787ドリームライナー
を投入する。また、9月1日からは先送りされていた成田−シカ
ゴ線を現行の週7便運航から週14便のダブルデイリーに増便
(使用機材:777-300ER)する。
成田−ミュンヘン線は、現行週7往復便を777-300ERで運航
しているが、9月1日からすべて787型機に入れ替える。シアト
ル線も同様にデイリーの777-300ERを9月20日から全て787型
機で運航する計画。シンガポール線は、現行週14往復便で
767-300ERで運航中だ。これを10月1日以降、767-300ERを
週7往復、残りの週7往復を787型機で運航する。
その他、成田−上海浦東線は現行の週7往復777-200ER、週
14往復767-300ERを9月30日以降に777-200ER週7往復、
767-300ER週7往復、777-300ERを週7往復とする。
また、ANAは成田−シカゴ線のダブルデイリー化に合わせ
て、シカゴ線増便記念運賃「エコ割プレミアムシカゴスペシャ
ル」と「エコ割シカゴスペシャル」を期間限定で発売する。こ
の運賃は、シカゴ、ボストン、オーランドなどの東海岸14都市
を目的地とする運賃。出発日が9月1日~30日までの便が対象
で、販売期間は8月31日まで。例えば、平日で25万円(往
復)、週末29万円(往復)で利用することができる。
〈成田−シカゴ増便分運航ダイヤ:777-300ER(247席仕
様)〉
▼NH1012=成田17時10分→シカゴ14時45分
▼NH1011=シカゴ17時30分→成田20時25分(+1日)
★デルタ、8月以降発券分サーチャージを値下げ
日本−北米線片道2万1000円、2500円減額
デルタ航空(DAL)は8月1日発券分から、日本発着路線の燃
油サーチャージを値下げする。日本−北米線は片道2500円減
額し片道2万1000円に、日本−ハワイ線は片道1500円減額し片
道1万3500円に改訂する。
このほか、日本−タイ・シンガポール線は片道1000円減額
し片道1万500円に、日本−ミクロネシア(グアム・サイパ
ン・パラオ・フィリピン)線は500円減額し片道6500円に、日
本−中国・台湾・香港線は片道500円減額し5500円に改訂す
る。
★カンタス、8-9月燃油サーチャージを値下げ
日本−オーストラリア間片道2万1000円に改訂
カンタス航空は、今年8月1日~9月30日発券分航空券の燃油
サーチャージを値下げする。日本−オーストラリア間は片道
2500円値下げし片道2万1000円に改訂する。
パー」コンテストに参加する日本人1名の募集期間を延長し、
7月11日までエントリーを受け付けている。当選者は7月29日
から香港で開催されるイベントに参加し、ショッピングやグル
メ、文化など香港に関する知識を競い合う。募集はHKTBの公
式フェイスブックページでおこなっており、食事券などが当た
る副賞も用意している。
同イベントの参加者募集は6月中からおこなっていたが、応
募サイトのURL変更があったため、応募期間を延長したもの。
コンテスト参加の応募条件は、日本に在住する20歳以上の男女
で、今年7月29日~8月1日に香港への渡航が可能であること。
香港に関する基礎的な知識があればエントリーできる。香港ま
での航空券代や現地宿泊費はHKTBが負担する。
抽選で5名に当たる副賞は、東京都内にある有名中国料理店
の食事券1万円分や、旅行に便利なiPadminiなどを用意した。
スーパー・ショッパーの応募に外れた人の中から抽選をおこな
う。
スーパー・ショッパーへのエントリー、および募集要項の確
認は、以下のHKTB公式フェイスブックページから。
※香港スーパー・ショッパー応募URL
https://www.facebook.com/DiscoverHongKong.jp
【ホテル】
★MOマカオでショー鑑賞をセットにした宿泊プラン
マンダリンオリエンタル・マカオ(MOマカオ)は、ショー
鑑賞をセットにした宿泊プラン「ザ・ハウス・オブ・ダンシン
グ・ウォーターエクスペリエンス」を発売した。マカオで人
気のエンターテインメント・ショーの鑑賞に加え、ホテルの宿
泊とショー会場へのリムジン送迎、ホテル内で使える388HKド
ル相当のクレジットをセットにし、料金は4688HKドル(約6
万円)から。今年12月31日宿泊分までの期間限定プラン。
宿泊プランに含まれる「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・
ウォーター」は、特設のショーステージ用プールを舞台に、華
麗な演技が繰り広げられるマカオオリジナルのエンターテイン
メント。宿泊プランには鑑賞チケット2枚が含まれている。
【組織・人事】
★JNTO北京事務所長に伊地知氏、北京赴任二度目
日本政府観光局(JNTO)の北京事務所長に、伊地知英己国
土交通省大臣官房広報課広報企画官の就任が決定した。7月4日
付で発令されており、近く赴任する。
伊地知氏は、在北京日本大使館一等書記官を務めた経験があ
り、北京赴任は二度目で、中国市場に通じている。また、観光
立国政策が本格化した当時に観光担当部局に在任しており、観
光にも通じている。
【デスティネーション】
★香港スーパーショッパーの応募受付を延長
Fページで受付、5名分の副賞も用意
香港政府観光局(HKTB)は、「香港スーパー・ショッ
http://www.garudaholidays.jp/recruit.html