海外現地事情セミナーレポート セミナーレポート

セミナーレポート
2014年年6⽉月9⽇日 株式会社ぐるなび
〜~「和⾷食」の世界無形⽂文化遺産登録を契機とした⾷食の魅⼒力力と観光業のつながり〜~
海外現地事情セミナーレポート
ぐるなび講演:都市観光における⾷食の魅⼒力力について
開催⽇日: 2014年年 5⽉月30⽇日(⾦金金)
場所: ホテルオークラ東京 開催時間: 16:10〜~17:20
株式会社ぐるなび(本社:東京都千代⽥田区、代表取締役社⻑⾧長:久保征⼀一郎郎、以下 ぐるなび)は、東京都主催の海
外現地事業セミナーに講演者を派遣し、5 ⽉月30⽇日(⾦金金)ホテルオークラ東京にて都市観光における⾷食の魅⼒力力につい
て、講演いたしました。
東京都が任命した海外10都市に派遣した東京観光レップの⽅方々が来⽇日し、現地での体験を語ってもらい、インバ
ウンドの取組みと今後の東京オリンピックを⾒見見据えた東京の展望について活発なディスカッションを⾏行行いました。
その中でも、例例えば、ロンドンの場合、「メディアアプローチの実績で成功した。プレスを捕まえて情報を発信
することが成功につながった。東京は何でもあるので役に⽴立立つ都市といったイメージ。⽇日本の良良いところ、歴史、
⽂文化、建物だけではない、東京にしかないもの(⾷食が⼀一番)。『おもてなし』は体験しないと分からない。東京は
エナジーのカルチャー(ポップカルチャー)。東京には何でもあるが、⽇日本といったイメージのコントラストを
はっきり⾒見見せることが⼤大事。在来者⽬目線を持ち、ターゲットを定める、外からどう⾒見見えるか?など、東京の持つポテ
ンシャルを活かすべきだ。」と語っていた(ロンドンレップ談)。
⼀一⽅方、東京では、(株)ぐるなび 杉⼭山尚美が東京の都市観光における⾷食の魅⼒力力について、以下のようにコメン
トした。「⽇日本料料理理アカデミーの村⽥田⽒氏は、和⾷食が⾒見見直される、今、危機感を感じている。廃れさせてはいけない。
⽂文化として守って⾏行行かなければならないと話しをしていた。⽇日本⾷食は地⽅方の⾷食材が豊富で、うまみとだしの⽂文化。
カロリーも控えめで世界的にも注⽬目されている。郷⼟土料料理理、⾷食材に注⼒力力して⾏行行き、ぐるなびとしては外⾷食を守り育
てて⾏行行きたい。」
スペインの場合、「観光資産が多い国で、年年間5,000万⼈人ぐらいの旅⾏行行者が訪れる。⾷食はおいしい。例例えば、バ
スク地⽅方はミシュランのレストランが多い。雰囲気としてはレストランにいつでも⼊入りやすい、そして、旅⾏行行者が
好感を持てるレストランが多い。スペインは気候も良良く、外にいるイメージがあり、⽔水よりビールの⽅方が安い。旅
⾏行行者も⼊入りやすい(みんな飲んでいる)シエスタができる。」と語っていた(スペインレップ談)。
パリの場合、「ミシュランの街を必要以上に宣伝している。美⾷食のイメージにあぐらをかいて⽣生活ができる。リ
ピーターも多く、惣菜屋がたくさんある。⾷食に関しては⼀一番熟知しているといった国⺠民意識識を感じる」とコメント
(フランスレップ談)
ミラノの場合、「おいしいイタリア、お⼿手ごろなパスタ、ピザ、ふらっと来て⾷食べてみようといったイメージを
持っている旅⾏行行者が多い。気軽に⾷食べて楽しめる。⼤大きな街がつながっている、それぞれの都市がつながっている。
しかし、地域で味が分かれており、国や⾃自治体はあまり⼒力力を⼊入れていない。勝⼿手にやれといったイメージ。地域性
があるけど保守的(北北と南の違い)。」と語っていた(フランスレップ談)。
東京の魅⼒力力は、世界中の⾷食が⾷食べられる、同時に、和⾷食の種類も多様で、全般的に外⾷食を楽しめること。外国⼈人
に⼈人気が出ている居酒屋も変わってきている。⽇日本全国の⾷食材を使っており、メニューの展開が早い。⽇日本⾷食の多
彩化の応じてぐるなび外国語版も65,000店が検索索可能。⽇日本のレストランはメニューの記載(外国語)が乏しいと
⾔言われ、店の雰囲気が分からない(どういうシーンで⾏行行くべきか分からない)、ウエルカムのお店かどうか分から
ないといったことも指摘される。しかし、ぐるなびとしては、情報発信の強化と店舗の改善が必要で、外国語をべ
らべら話す必要はなく、メニューだけでも英語化で⼗十分。現状、お店が最低限やらなければならない事もある。英
語化ではなく、英単語化が中⼼心でも良良い。例例えば、⿂魚の写真で⼗十分。English menu availableはOK(⼿手書きのお
店があった)。ツーリストメニューはNG。English OKはだめ。⾔言葉葉じゃない、姿勢が⼀一番⼤大事。外国⼈人は気にし
ない。極端な例例であるが、スペイン⼈人はスペイン語しか話さなくても気にしない、など。
⽇日本の⾷食⽂文化を体験するも重要。例例えば、体験をキーワードで⾷食⽂文化を体験してもらう。がんこ寿司のお寿司体
験(紙芝居で説明、板前さんと挑戦、卒業証書をもらえる)。お好み焼き体験、ユーチューブに情報が上がってお
り、ひっくりかえす動画も⼊入れている(浅草のお店)。⽯石巻の牡蠣、せりができる(三陸陸の炉辺焼き)たこが⾷食べ
れる(宮城のお店)などを紹介、外国⼈人に最近⼈人気のあるお店とその取り組みを説明した。
全体スケジュール
⽇日 時:
平成26年年5⽉月30⽇日(⾦金金)13:00〜~17:20
会 場:
ホテルオークラ東京 別館2階「オーチャードルーム」
内 容:
海外現地事情セミナー
13:00-‐‑‒13:05(開会挨拶)
13:05-‐‑‒13:30(講演) シドニー・メルボルンにおける観光プロモーション
(2013年年12⽉月実施)の報告/シドニーレップ
13:40-‐‑‒14:45(講演) ⽶米国市場の有望セグメントと今後のプロモーション戦略略 ロサンゼルス・サンフランシスコ・ニューヨークの各
レップ/㈱三菱菱総合研
究所/ (公財) 東京観光財団
15:00-‐‑‒16:00
(パネルディスカッション) 世界から⾒見見る東京の魅⼒力力とは
〜~レップから⾒見見た魅⼒力力ある都市イメージ形成〜~
ロンドン・ミュンヘン・トロントの各レップ/(公財)
東京観光財団
16:10-‐‑‒17:20
(講演 & パネルディスカッション) 都市観光における⾷食の魅⼒力力について
〜~和⾷食の世界無形⽂文化遺産登録を機に考える〜~
パリ・ミラノ・マドリッドの各レップ/㈱ぐるなび/
(公財)
東京観光財団
●東京観光レップの紹介:
東京観光レップとは:東京都が設置する、海外に在住し、現地での東京のセールス活動を⾏行行う個⼈人。東京
向け旅⾏行行商品の造成を促進するため、現地旅⾏行行事業者等への情報提供やニーズの収集、商品企画のサポー
トなどを⾏行行っている。現在ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、マドリード、ミュンヘン、
ミラノ、ロンドン、シドニー、パリ及びトロントの海外10都市に設置している。
各都市レップ紹介
1. ⻘青⽊木 利利恵
ロサンゼルス(アメリカ在住)。設置開始は平成16年年4⽉月(⻘青⽊木⽒氏は平成24年年8⽉月着任)。⻑⾧長年年、 現地の⽇日系旅⾏行行会社にて勤務。企画・営業・スーパーバイザーなどを歴任し、⾃自らも起業・独⽴立立。
インセンティブツアーなどを多く⼿手掛ける。
2. ⼩小林林 真奈奈美
サンフランシスコ(アメリカ在住)。設置開始は平成16年年4⽉月。現在フリーの通訳、トラベルコン
サルタント。平成13年年10⽉月まで15年年間⽇日系旅⾏行行会社のサンフランシスコ⽀支店に勤務。企画・販売
などに従事。旅⾏行行業界に豊富な⼈人脈とノウハウを有する。
3. 平井 亜紀 ニューヨーク(アメリカ在住)。設置開始は平成18年年10⽉月。⻑⾧長年年⼤大⼿手ホテルでセールスに従事。平 成15年年にはコンサルタント会社を設⽴立立。現地でのビジネスの進め⽅方にも精通し、現地旅⾏行行業にも⼈人
的ネットワークを有している。
4. 植⽥田 妙⼦子
マドリード(スペイン在住)。設置開始は平成18年年4⽉月。平成17年年、⽇日本⼈人観光客や⽇日本企業の誘
致を⽬目的としたマドリード市の「プランハポン(⽇日本プラン)」作成に携わる。また現地の旅⾏行行会
社での経験も有する。
5. 広美 WALDENBEGER(ヴァルデンベルがー)
ミュンヘン(ドイツ在住)。設置開始は平成16年年10⽉月。⽇日本の⾼高校からイギリス留留学を経てドイツ
の⼤大学に進学。卒業後は通訳・翻訳⼠士の資格を取得し、現在ミュンヘンでフリーランスの公認通
訳・翻訳⼠士として活躍中。
各都市レップ紹介
6. 荻原 雅典
ミラノ(イタリア在住)。設置開始は平成18年年4⽉月。⽇日本の旅⾏行行会社に勤務した後独⽴立立。現在はミ
ラノで旅⾏行行代理理店を経営。旅⾏行行業界に⻑⾧長く⾝身を置き、現地の旅⾏行行事情に精通している。
7. ⼤大野 耕平
ロンドン(イギリス在住)。設置開始は平成16年年10⽉月。旅⾏行行ガイドなどの出版やイベントの運営
を通じ、英国市⺠民に⽇日本⽂文化を紹介する取り組みを続けている。現地社会に溶け込み、メディアと
の幅広いネットワークを有する。
8. 栃野 勝治 シドニー(オーストリア在住)。設置開始は平成20年年5⽉月。⽇日本の旅⾏行行会社ならびに現地旅⾏行行会社
やホテルなどに勤務し、現在はマーケティング・コンサルタントとして独⽴立立。旅⾏行行業界での豊富な
マーケティング経験と業界内外に渡る⼈人脈を持つ。
9. ⼩小泉 範⾥里里⼦子
パリ(フランス在住)。設置開始は平成22年年4⽉月。現地の経営者研修教育機関にて⽇日本⾏行行き研修プ
ログラム・教育セミナーの企画のほか、翻訳・通訳業務に従事。その後、コンサルタントとして独
⽴立立。
10.津島 晃
トロント(カナダ在住)。設置開始は平成23年年4⽉月。⽇日系メーカー・カナダ市場輸出担当者として
従事。同メーカーのカナダ現地法⼈人設⽴立立に尽⼒力力し、最⾼高責任者として、カナダから⽇日本へのアウト
バウンドに携わる。現在は、旅⾏行行・投資コンサルタント事業を⾃自ら起業し独⽴立立。
東京観光レップ 海外現地事情セミナーの様⼦子
⼤大商談会の様⼦子
●商談会・セミナーの⼈人数
・商談会にご参加いただいた⽅方:80社/187名。
・セミナー来ていただいた⽅方:4セッションとも約100名程参加。 ●レップおよび事業社のコメント
・例例年年を越える⼈人数が集まり、商談会・セミナーともに⾮非常に盛況であった(レップ談)。
・オリンピックの開催決定もあり、東京のインバウンドへの関⼼心が⾼高まっているのでは(レップ談)。
・ロングホールの海外旅⾏行行エージェントと直接商談できる機会は⾮非常に限られているので、東京側の事業
者としてもとても良良い機会となっている(東京側事業者談)。
・また、レップのセミナーや個別相談も、現地市場の⽣生の声を聞くことができ、今後のビジネスにとても
参考になった(東京側事業者談)。
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社ぐるなび 担当:武内・品⽥田 MAIL:takeuchi-‐‑‒n@gnavi.co.jp TEL:03-‐‑‒3500-‐‑‒9700 FAX:03-‐‑‒3500-‐‑‒9731