岐阜県の景況調査 2004年 10−12 月期実績 2005年 1−3月期見通し 平成17年1月13日 財団法人 岐阜県産業経済振興センター 目 ○ 次 岐阜県の景況調査 1 「景気を見る眼」 ........................................ 2 景況アンケート調査結果 .................................... 調査概要 .................................................. (1) 景況 .................................................. (2) 売上高 ................................................ (3) 生産量・受注量 ........................................ (4) 在庫量 ................................................ (5) 販売価格・仕入価格・採算 .............................. (6) 資金繰り・借入れ難易感 ................................ (7) 設備投資実施・設備投資意欲 ............................ (8) 雇用 .................................................. 回答企業の主なコメント、景況懇談会の要旨、県内主要企業 ヒアリング結果(概要) 、景況ヒアリング調査(定点観測) 、 県内地場産業等のヒアリング調査について .................... 3 回答企業の主なコメント........................................ 4 景況懇談会の要旨 .......................................... 5 県内主要企業ヒアリング結果(概要) ........................ 6 景況ヒアリング調査(定点観測) .............................. 7 県内地場産業等のヒアリング調査 .......................... (参考資料1)2004年12月調査計数表 ......................... (参考資料2)過去の景況調査の概要............................. 3 4 5 6 7 9 11 12 14 15 16 17 18 29 33 41 46 54 57 1 「景気を見る眼」 (財)岐阜県産業経済振興センター 主任研究員 折戸幸則 1全国の動向 全国の景気動向として、12 月の月例経済報告では、基調判断を「景気は、一部に弱い動きが 見られ、このところ回復が緩やかになっている。」とし、これで前月の判断から二ヶ月連続で下 方修正をしたことで、日本経済の減速が明らかになった。 また、12 月の日銀短観によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)は、前回の9月調 査に比べ4ポイント低下し、プラス2となり、1年9ヶ月ぶりに悪化するなど、景気回復が踊 り場に差し掛かっていることを裏付ける結果となった。この背景には、景気回復を牽引してき た電子部品製造業など情報技術関連部門の生産や輸出の鈍化などがある。 2本県の動向 (1)景況アンケート調査 本県の景気動向について、当センターの「岐阜県の景況調査」でみると、12 月の景況DIは、 前期に比べ 11.9 ポイント大幅に低下し、マイナス 29.5 となり、 「横ばい」から「悪化」に転じ た。これは、月例経済報告などと比べてかなり開きがあり、県内地場産業の景況の悪化を色濃 く反映したものとなっている。この背景としては、売上高・受注量の減少や原材料仕入価格の 高騰を販売価格に転嫁できない企業があり、採算が厳しくなっていることが挙げられる。 (2)地場産業等ヒアリング調査 これをヒアリング調査でみても、製造業では、陶磁器産業、紙産業、刃物産業、プラスチッ ク産業などの地場産業で、原油や鋼材などの原材料仕入価格の高騰を販売価格に転嫁できず、 収益を圧迫していることを挙げ、また、繊維産業で、中国からの影響に加え、天候不順による 売上高・受注量の減少を挙げているところもある。 地場産業以外でも、半導体関連の電子部品製造業では、大手の取引先メーカーの在庫調整が 進まないことから、前期に比べ受注が減ったところがあり、情報技術関連部門で生産の鈍化が 現れているという声が聞かれた。 また、非製造業では、特に建設業で公共事業の抑制が一層厳しくなったことや、東海環状自 動車道東回りルートの完成で、受注量が減少したという声もある。 一方、同一業種においても、 『陶磁器』と『タイル』などのように業態によって差があり、ま た、 「経営力」や「技術力」などといった企業間格差を反映して、いわゆる『勝ち組企業』と『負 け組企業』とで、景況感の違いが現れ始めていることも見逃せない。 3今後の見通し 今後の見通しとして、当センターの来期の景況DIは、3.4 ポイントの小幅な低下を予想す る。特に、今後円高の流れによる影響が懸念されるため、円相場の動きに注視しながら経営を 進めていく必要がある。更に、県内企業は企業間格差も目立ち始めているので、独自性の高い 技術を活かした経営に努め、「収益力」を高める一層の取り組みが求められている。 3 2 景況アンケート調査結果 2004 年 10-12 月期実績 2005 年1-3 月期見通し 概況:一服感が続いていた景況は、製造業の売上高や生産量の低下を反 映して、悪化。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 【2004 年 10-12 月期実績】 景況DIは大幅に低下した。 売上高DIは大幅に低下し、輸出向け売上高DIは二期連続で低下した。 生産量DI、受注量DIは大幅に低下した。 在庫量DIは再び上昇した。 製品販売価格DIは五期ぶりに低下した。原材料仕入価格DIは大幅に上昇し、採算 DIは三期ぶりに上昇した。 資金繰りDIは再び改善した。借入れ難易感DIは二期連続で改善した。 設備投資実施は再び低下し、設備投資意欲DIは六期ぶりに低下した。 雇用DIは四期連続で「不足」が超過した。 【2005 年 1-3 月期見通し】 ○ 景況DIは小幅な低下を予想している。 (ポイント) 景況DIの推移 10 -20.4 100社ベース 0 -32.9 -10 -20 -30 -40 -17.6 -50 -60 -29.5 -70 -80 実績DI 見通しDI 250社ベース -90 1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q (暦年) 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 4 調査概要 調査機関 調査時点 対象 サンプル数 有効回答数 有効回答率 (財)岐阜県産業経済振興センター 2004年12月1日 岐阜県内企業経営者 250 149 59.6% 1 業種別 区分 2 区 分 4 区 分 業 種 別 合計 製造業 非製造業 合計 製造業 建設業 商業 サービス業 合計 食品 繊維・衣服 木材・家具 紙・パルプ・印刷 化学・プラスチック 窯業土石 金属製品 機械 その他 建設 運輸・通信 卸売 小売 飲食店 サービス 調査サンプル 事業所・企業統計 回答 構成比 構成比 件数 (%) (%) 企業数 149 65 84 149 65 23 38 23 149 4 11 7 6 6 4 10 17 0 23 3 15 19 4 20 100.0 43.6 56.4 100.0 43.6 15.4 25.5 15.4 100.0 2.7 7.4 4.7 4.0 4.0 2.7 6.7 11.4 0.0 15.4 2.0 10.1 12.8 2.7 13.4 27,039 100.0 7,677 28.4 19,362 71.6 27,039 100.0 7,677 28.4 5,299 19.6 9,904 36.6 4,159 15.4 27,039 100.0 556 2.1 1,274 4.7 669 2.5 633 2.3 507 1.9 1,246 4.6 951 3.5 1,631 6.0 210 0.8 5,299 19.6 667 2.5 3,754 13.9 5,031 18.6 1,119 4.1 3,492 12.9 業種別構成比 事業所・ 企業統計 企業 調査対象 回答企業 建 設 業 製造業 0% 20% サービス業 商業 40% 60% 80% 100% 業種別構成比(製造業) 事業所・ 企業統計 企業 調査対象 食 回答企業 品 木 材 繊 維 0% 20% 紙 化 学 窯 業 40% 金 属 機 械 60% そ の 他 80% 100% 従業員数規模別構成比 2 従業員数規模別 区分 合計 0∼ 19 人 20∼ 49 人 50∼ 99 人 100∼299 人 300 人以上 調査サンプル 事業所・企業統計 回答 構成比 構成比 企業数 件数 (%) (%) 149 57 34 24 23 11 100.0 38.3 22.8 16.1 15.4 7.4 27,039 100.0 22,885 84.6 2,706 10.0 876 3.2 456 1.7 116 0.4 事業所・ 企業統計 企業 100∼299 調査対象 回答企業 0∼19 0% 3 地区別 区分 合計 岐阜地区 西濃地区 中濃地区 東濃地区 飛騨地区 20∼49人 20% 40% 50∼99人 60% 300人以上 80% 100% 回答企業の構成比(地区別) 回答 構成比 149 100.0 68 45.6 25 16.8 24 16.1 19 12.8 13 8.7 飛騨地区 東濃地区 岐阜地区 中濃地区 西濃地区 (注)2000年4-6月期調査より、調査対象企業数を増やした。これに伴い、1999年4-6月期まで遡って各数値を修正した。 構成比については、各区分単位で小数点以下第2位を四捨五入して求めたので、その合計が100%とならないこ とがある。 調査対象企業の決定方法 1 総務庁「事業所・企業統計調査(平成11年)」の業種別、従業員数規模別企業数の構成比を基準とする。 2 従来からの調査対象企業に加えて、新たに当センターの企業情報データベースから上記基準にて抽出した。 5 (1) 景況 : 大幅に低下した景況DI、来期は小幅な低下 ○ 10-12月期の景況DIは、11.9ポイント大幅に低下しマイナス29.5となった。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の景況DIは、19.5 ポイント大幅に低下しマイナス 15.3 と、再びマイナス水準に転じた。業種別に見ると、化学・プラスチックが上昇したものの、食 品、機械が二期連続、繊維・衣服、木材・家具、紙・パルプ・印刷、窯業土石、金属製品が低 下した。 ○ 非製造業の景況DIは、4.9 ポイント低下しマイナス 40.5 となった。非製造業のうち、サー ビス業は大幅に上昇したものの、建設業は 22.5 ポイント大幅に低下し、商業は低下した。 ○ 1-3 月期の見通しの景況DIは、3.4 ポイント低下しマイナス 32.9 と予想している。製造業・ 非製造業別に見ると、製造業では 2.4 ポイント低下し、マイナス 17.7 と予想している。非製 造業では 3.9 ポイント低下し、マイナス 44.4 と予想している。 景況DI 期 好転 8.5 14.9 20.1 18.9 20.1 14.1 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 全 業 種 変らず 悪化 36.6 54.9 41.0 44.1 47.2 32.7 44.5 36.6 42.1 37.7 42.3 43.6 1-3 9.1 49.0 42.0 DI -46.4 -29.2 -12.6 -17.7 -17.6 -29.5 好転 10.3 21.1 31.0 25.6 30.6 18.5 -32.9 12.9 内 製 造 業 変らず 悪化 38.2 51.5 39.4 39.4 40.8 28.2 47.4 26.9 43.1 26.4 47.7 33.8 56.5 30.6 DI -41.2 -18.3 2.8 -1.3 4.2 -15.3 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 悪化 DI 35.3 57.6 -50.5 42.2 47.8 -37.8 52.3 36.4 -25.0 41.9 45.3 -32.5 41.4 47.1 -35.6 38.1 51.2 -40.5 好転 7.1 10.0 11.4 12.8 11.5 10.7 -17.7 6.2 43.2 50.6 -44.4 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 景況(全業種) 景況(製造業) 60 60 40 好転 悪化 DI 見通し 40 20 20 0 0 -20 -20 -40 -40 -60 -60 Y -100 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -100 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 見通し -80 見通し (暦年) 05 好転 悪化 DI 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 96 97 98 99 00 01 02 非製造業の景況DI 景況(非製造業) 60 2002 40 2003 20 建 設 業 0 -20 -40 2005 2002 -60 好転 DI 見通し 悪化 見通し 2003 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 -100 2004 Y (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 商 業 05 2004 2005 2002 ー サ 2003 ビ ス 業 2004 2005 6 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 03 (ポイント) 好転 3.8 4.8 4.3 0.0 0.0 10.0 5.3 15.0 4.3 10.0 4.3 9.1 6.0 6.1 7.8 0.0 2.3 2.3 10.6 4.9 19.5 9.5 7.9 2.7 10.3 9.7 6.9 4.2 4.0 13.6 12.5 18.5 9.1 16.0 21.7 9.1 変らず 26.9 14.3 34.8 23.8 23.8 45.0 57.9 60.0 52.2 55.0 43.5 36.4 26.0 32.7 23.5 32.6 25.0 30.2 29.8 46.3 29.3 33.3 28.9 43.2 41.4 41.9 17.2 25.0 36.0 36.4 54.2 55.6 54.5 44.0 47.8 50.0 悪化 69.2 81.0 60.9 76.2 76.2 45.0 36.8 25.0 43.5 35.0 52.2 54.5 68.0 61.2 68.6 67.4 72.7 67.4 59.6 48.8 51.2 57.1 63.2 54.1 48.3 48.4 75.9 70.8 60.0 50.0 33.3 25.9 36.4 40.0 30.4 40.9 DI -65.4 -76.2 -56.6 -76.2 -76.2 -35.0 -31.5 -10.0 -39.2 -25.0 -47.9 -45.4 -62.0 -55.1 -60.8 -67.4 -70.4 -65.1 -49.0 -43.9 -31.7 -47.6 -55.3 -51.4 -38.0 -38.7 -69.0 -66.6 -56.0 -36.4 -20.8 -7.4 -27.3 -24.0 -8.7 -31.8 04 05 (2) 売上高 : 大幅に低下した売上高DI、二期連続で低下した輸出向け売上高 DI 《売上高》 ○ 10-12 月期の売上高DIは、12.9 ポイント大幅に低下しマイナス 23.5 となった。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の売上高DIは、21.2 ポイント大幅に低下しマイナス 3.1 と、四期ぶりにマイナス水準に転じた。業種別に見ると、窯業土石は上昇したものの、食品、 機械が二期連続、繊維・衣服、木材・家具、化学・プラスチック、金属製品が低下した。 ○ 非製造業の売上高DIは、5.7 ポイント低下しマイナス 39.7 となった。非製造業のうち、サ ービス業は上昇したものの、商業は大幅に低下し、建設業は低下した。 ○ 1-3 月期の見通しの売上高DIは、1.3 ポイント上昇しマイナス 22.2 と予想している。製造 業・非製造業別に見ると、製造業では 0.1 ポイント上昇し、マイナス 3.0 と予想している。非 製造業では 2.4 ポイント上昇し、マイナス 37.3 と予想している。 売上高DI 期 増加 20.0 24.7 35.0 30.9 34.4 26.8 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 全 業 種 変らず 減少 20.6 59.4 24.7 50.6 21.9 43.1 25.3 43.8 20.6 45.0 22.8 50.3 22.1 33.6 44.3 DI -39.4 -25.9 -8.1 -12.9 -10.6 -23.5 増加 18.6 33.3 45.8 43.0 51.4 34.8 -22.2 31.8 内 製 造 業 変らず 減少 30.0 51.4 19.4 47.2 23.6 30.6 21.5 35.4 15.3 33.3 27.3 37.9 33.3 DI -32.8 -13.9 15.2 7.6 18.1 -3.1 34.8 増加 21.2 17.8 26.1 19.3 20.5 20.5 -3.0 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 減少 DI 12.9 65.9 -44.7 28.9 53.3 -35.5 20.5 53.4 -27.3 28.9 51.8 -32.5 25.0 54.5 -34.0 19.3 60.2 -39.7 14.5 33.7 51.8 -37.3 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 売上高(全業種) 売上高(製造業) 60 60 40 40 20 20 0 0 -20 -20 -40 -40 -60 -60 減少 DI 見通し 見通し -80 -100 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 (暦年) 05 増加 減少 DI 見通し 96 97 98 99 00 増加 7.7 14.3 13.0 4.8 14.3 20.0 15.8 21.1 18.2 10.0 13.6 9.1 7.8 16.0 20.4 20.5 10.9 16.3 10.6 19.0 15.0 20.9 13.2 13.2 24.1 32.3 27.6 28.0 26.9 31.8 33.3 40.7 28.6 28.0 39.1 21.7 変らず 26.9 19.0 17.4 42.9 28.6 30.0 42.1 15.8 27.3 45.0 31.8 27.3 21.6 16.0 12.2 13.6 19.6 9.3 27.7 21.4 25.0 14.0 18.4 34.2 10.3 25.8 13.8 24.0 23.1 4.5 20.8 22.2 38.1 28.0 8.7 39.1 01 非製造業の売上高DI 売上高(非製造業) 2002 60 40 2003 建 設 業 20 0 2004 -20 -40 2005 2002 -60 -100 増加 減少 DI 見通し 見通し 2003 商 業 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 2004 2005 2002 ー サ 2003 ビ ス 業 2004 2005 7 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -100 増加 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 02 (ポイント) 減少 65.4 66.7 69.6 52.4 57.1 50.0 42.1 63.2 54.5 45.0 54.5 63.6 70.6 68.0 67.3 65.9 69.6 74.4 61.7 59.5 60.0 65.1 68.4 52.6 65.5 41.9 58.6 48.0 50.0 63.6 45.8 37.0 33.3 44.0 52.2 39.1 DI -57.7 -52.4 -56.6 -47.6 -42.8 -30.0 -26.3 -42.1 -36.3 -35.0 -40.9 -54.5 -62.8 -52.0 -46.9 -45.4 -58.7 -58.1 -51.1 -40.5 -45.0 -44.2 -55.2 -39.4 -41.4 -9.6 -31.0 -20.0 -23.1 -31.8 -12.5 3.7 -4.7 -16.0 -13.1 -17.4 03 04 05 《輸出向け売上高》 ○ 10-12 月期における製造業の輸出向け売上高DIは、4.9 ポイント減少し 10.3 と、二期連続で 低下したものの、五期連続でプラス水準となった。 ○ 1-3 月期見通しの輸出向け売上高DIは、20.0 ポイント大幅に低下しマイナス 9.7 と、六期ぶ りにマイナス水準に転じると予想している。 売上高(輸出向け) 40 30 輸出向け売上高DI 20 10 期 0 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 -10 -20 -30 見通し -40 -60 増加 減少 DI 見通し 2005 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -50 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 1-3 増加 16.7 22.6 25.7 33.3 27.3 24.1 12.9 (ポイント) 輸 出 向 け 変らず 減少 DI 55.6 27.8 -11.1 61.3 16.1 6.5 62.9 11.4 14.3 58.3 8.3 25.0 60.6 12.1 15.2 62.1 13.8 10.3 64.5 22.6 -9.7 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 05 8 (3) 生産量・受注量 : 大幅に低下した生産量DIと受注量DI 《生産量》 ○ 10-12 月期の生産量DIは、14.6 ポイント大幅に低下しマイナス 6.8 と、四期ぶりのマイナス 水準に転じた。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の生産量DIは、10.5 ポイント大幅に低下したものの、 6.1 と四期連続でプラス水準となった。業種別に見ると、窯業土石、機械は上昇に転じたもの の、食品、繊維・衣服、木材・家具、化学・プラスチックは低下した。 ○ 非製造業のうち建設業の完成工事高DIは、15.7 ポイント大幅に低下しマイナス 43.5 となっ た。これは 2003 年以降では最低の水準である。 ○ 1-3 月期見通しの生産量DIは、10.0 ポイント大幅に低下しマイナス 16.8 と予想している。 製造業・非製造業別に見ると、製造業では 10.6 ポイント大幅に低下し、マイナス 4.5 と五期ぶ りにマイナス水準に転じると予想している。建設業の完成工事高DIは、8.7 ポイント低下し、 マイナス 52.2 と予想している。 生産量DI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 増加 23.3 33.3 39.6 35.0 38.9 30.3 全 業 種 変らず 減少 31.1 45.6 24.4 42.2 26.4 34.1 30.0 35.0 30.0 31.1 32.6 37.1 22.5 38.2 39.3 DI -22.3 -8.9 5.5 0.0 7.8 -6.8 増加 24.3 36.1 43.7 39.7 45.8 36.4 -16.8 27.3 内 製 造 業 変らず 減少 30.0 45.7 23.6 40.3 29.6 26.8 29.5 30.8 25.0 29.2 33.3 30.3 40.9 31.8 DI -21.4 -4.2 16.9 8.9 16.6 6.1 (ポイント) 完成工事高 非製造業のうち 建設業のみ 増加 変らず 減少 DI 20.0 35.0 45.0 -25.0 22.2 27.8 50.0 -27.8 25.0 15.0 60.0 -35.0 18.2 31.8 50.0 -31.8 11.1 50.0 38.9 -27.8 13.0 30.4 56.5 -43.5 -4.5 8.7 30.4 60.9 -52.2 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 生産量(全業種) 生産量(製造業) 60 60 40 40 20 20 0 0 -20 -20 -40 -40 -60 -60 DI 見通し -80 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 -100 (暦年) 05 完成工事高(非製造業のうち建設業) 60 40 20 0 -20 -40 -60 -100 増加 減少 DI 見通し 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 9 増加 減少 DI 見通し 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -100 減少 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 見通し 増加 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 《受注量》 ○ 10-12 月期の受注量DIは、13.2 ポイント大幅に減少しマイナス 21.1 と、再び低下した。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の受注量DIは、20.0 ポイント大幅に低下しマイナス 3.1 と、四期ぶりのマイナス水準となった。業種別に見ると、窯業土石、機械は上昇に転じたもの の、食品、繊維・衣服、木材・家具、化学・プラスチック、金属製品は低下した。 ○ 非製造業の受注量(商業、サービス業については客数)DIは、6.7 ポイント低下しマイナス 35.9 となった。非製造業のうち、サービス業は上昇したものの、建設業は 29.7 ポイント大幅に低 下し、商業は三期連続の低下となった。 ○ 1-3 月期見通しの受注量DIは、1.9 ポイント上昇しマイナス 19.2 と予想している。製造業・ 非製造業別に見ると、製造業では 1.4 ポイント低下し、マイナス 4.5 と予想している。非製造 業では 4.7 ポイント上昇し、マイナス 31.2 と予想している。 受注量DI 期 増加 17.4 23.9 29.9 26.4 30.7 23.8 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 全 業 種 変らず 減少 32.2 50.3 30.2 45.9 32.5 37.7 34.6 39.0 30.7 38.6 31.3 44.9 20.5 39.7 39.7 DI -32.9 -22.0 -7.8 -12.6 -7.9 -21.1 増加 18.8 32.4 42.9 37.2 47.9 33.3 -19.2 28.8 内 製 造 業 変らず 減少 31.9 49.3 25.4 42.3 27.1 30.0 30.8 32.1 21.1 31.0 30.3 36.4 37.9 DI -30.5 -9.9 12.9 5.1 16.9 -3.1 33.3 増加 16.3 17.0 19.0 16.0 15.9 16.0 -4.5 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 減少 DI 32.5 51.3 -35.0 34.1 48.9 -31.9 36.9 44.0 -25.0 38.3 45.7 -29.7 39.0 45.1 -29.2 32.1 51.9 -35.9 13.8 41.3 45.0 -31.2 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 受注量(全業種) 受注量(製造業) 60 60 40 40 20 20 0 0 -20 -20 -40 -40 -60 DI 見通し (暦年) 96 97 98 99 00 01 -60 見通し 見通し -80 02 03 04 05 -100 増加 減少 DI 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -100 減少 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -80 増加 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 非製造業の受注量(商業・サービス業は客数)DI 受注量(非製造業) 2002 60 40 2003 20 建 設 業 0 2004 -20 -40 2005 2002 -60 増加 DI -80 見通し 2003 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -100 減少 見通し (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 商 業 05 2004 2005 2002 ー サ 2003 ビ ス 業 2004 2005 10 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 増加 8.0 19.0 18.2 0.0 15.0 15.8 16.7 15.8 13.6 21.1 18.2 13.6 7.8 22.4 14.3 18.2 13.3 9.8 8.7 17.1 17.5 14.6 11.1 11.1 25.9 35.5 33.3 21.7 20.8 30.0 33.3 25.0 15.8 13.6 21.7 18.2 変らず 20.0 28.6 13.6 42.9 35.0 36.8 27.8 21.1 22.7 42.1 18.2 22.7 49.0 24.5 42.9 38.6 35.6 29.3 37.0 41.5 40.0 31.7 33.3 41.7 40.7 38.7 30.0 60.9 37.5 35.0 33.3 41.7 52.6 50.0 43.5 59.1 減少 72.0 52.4 68.2 57.1 50.0 47.4 55.6 63.2 63.6 36.8 63.6 63.6 43.1 53.1 42.9 43.2 51.1 61.0 54.3 41.5 42.5 53.7 55.6 47.2 33.3 25.8 36.7 17.4 41.7 35.0 33.3 33.3 31.6 36.4 34.8 22.7 03 (ポイント) DI -64.0 -33.4 -50.0 -57.1 -35.0 -31.6 -38.9 -47.4 -50.0 -15.7 -45.4 -50.0 -35.3 -30.7 -28.6 -25.0 -37.8 -51.2 -45.6 -24.4 -25.0 -39.1 -44.5 -36.1 -7.4 9.7 -3.4 4.3 -20.9 -5.0 0.0 -8.3 -15.8 -22.8 -13.1 -4.5 04 05 (4) 在庫量 : 再び上昇した在庫量DI 《在庫量》 在庫量(全業種) ○ 10-12 月期の在庫量DIは、3.7 ポイント増 30 加しマイナス 14.3 と、再び上昇に転じた。 20 ○ 製造業・非製造業(サービス業を除く)別に 10 0 見ると、製造業の在庫量DIは、繊維・衣服、 -10 木材・家具、化学・プラスチック、窯業土石、機 -20 械が減少したことにより、1.8 ポイント低下 -30 増加 DI -40 -50 量DIは、10.8 ポイント大幅に上昇しマイ (暦年) 96 減少 見通し 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q しマイナス 14.3 となった。非製造業の在庫 97 98 99 00 01 02 03 04 05 ナス 14.2 となった。 ○ 1-3 月期見通しの在庫量DIは、9.0 ポイント低下しマイナス 23.3 と予想している。製造業・ 非製造業別に見ると、製造業では 6.0 ポイント低下し、マイナス 20.3 と予想している。非製 造業では 12.6 ポイント大幅に低下し、マイナス 26.8 と予想している。 在庫量DI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 増加 14.4 21.1 14.5 19.1 15.6 19.3 14.2 全 業 種 変らず 減少 49.6 36.0 46.6 32.3 46.0 39.5 48.5 32.4 50.8 33.6 47.1 33.6 48.3 37.5 DI -21.6 -11.2 -25.0 -13.3 -18.0 -14.3 増加 20.6 23.6 18.6 24.7 19.4 20.6 -23.3 15.6 内 製 造 業 変らず 減少 47.1 32.4 50.0 26.4 55.7 25.7 49.4 26.0 48.6 31.9 44.4 34.9 48.4 35.9 DI -11.8 -2.8 -7.1 -1.3 -12.5 -14.3 -20.3 増加 7.0 18.0 9.3 11.9 10.7 17.9 12.5 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 減少 DI 52.6 40.4 -33.4 42.6 39.3 -21.3 33.3 57.4 -48.1 47.5 40.7 -28.8 53.6 35.7 -25.0 50.0 32.1 -14.2 48.2 39.3 -26.8 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 11 (5) 販売価格・仕入価格・採算 : 製品販売価格DIは五期ぶりに低下、原材料仕入価 格DIは大幅に上昇、採算DIは三期ぶりに上昇 《製品販売価格》 ○ 10-12 月期の製品販売価格DIは、1.7 ポイ 製品販売価格(全業種) 20 ント減少しマイナス 26.7 と、五期ぶりの低 10 下となった。 0 -10 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の製品 上昇 下降 DI 見通し -20 販売価格DIは、2.7 ポイント上昇しマイナ -30 -40 ス 16.7 となった。非製造業の製品販売価格 -50 見通し DIは、5.0 ポイント低下しマイナス 34.5 -70 となった。 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -60 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 ○ 1-3 月期見通しの製品販売価格DIは、4.4 ポイント低下しマイナス 22.3 と予想している。製造業・非製造業別に見ると、製造業では 0.2 ポイント低下し、マイナス 16.9 と予想している。非製造業では 8.0 ポイント上昇し、マイナ ス 26.5 と予想している。 製品販売価格DI 全 業 種 期 上昇 2003 変らず (ポイント) 内 非 製 造 業 内 製 造 業 下降 DI 上昇 変らず 下降 DI 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 5.2 4.9 10.6 11.1 10.0 10.0 38.3 50.6 49.1 51.2 55.0 53.3 56.5 44.4 40.4 37.7 35.0 36.7 -51.3 -39.5 -29.8 -26.6 -25.0 -26.7 2.9 5.6 5.6 12.8 12.5 10.6 42.9 58.3 58.3 56.4 55.6 62.1 54.3 36.1 36.1 30.8 31.9 27.3 -51.4 -30.5 -30.5 -18.0 -19.4 -16.7 2005 10.1 57.4 32.4 -22.3 10.8 61.5 27.7 -16.9 1-3 上昇 変らず 下降 DI 7.1 4.4 14.6 9.5 8.0 9.5 34.5 44.4 41.6 46.4 54.5 46.4 58.3 51.1 43.8 44.0 37.5 44.0 -51.2 -46.7 -29.2 -34.5 -29.5 -34.5 9.6 54.2 36.1 -26.5 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 《原材料仕入価格》 ○ 10-12 月期の原材料仕入価格DIは、11.8 原材料仕入価格(全業種) 60 ポイント大幅に上昇し、五期連続のプラス 50 上昇 下降 40 DI 見通し 水準となる 40.5 となった。これは原材料仕 30 入価格の調査を開始した 96 年第2四半期 10 20 0 以降では最高の水準である。 -10 料仕入価格DIは、12.1 ポイント大幅に上 昇し 60.0 となった。非製造業の原材料仕入 -20 見通し -30 -40 -50 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の原材 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 価格DIは、12.6 ポイント大幅に上昇し 25.3 となった。 ○ 1-3 月期見通しの原材料仕入価格DIは、9.9 ポイント低下し 30.6 と予想している。製造業・ 非製造業別に見ると、製造業では 8.4 ポイント低下し、51.6 と予想している。非製造業では 10.8 ポイント大幅に低下し、14.5 と予想している。 原材料仕入価格DI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 上昇 11.8 17.3 19.6 41.9 37.6 50.0 38.8 全 業 種 変らず 下降 70.4 17.8 67.9 14.8 65.8 14.6 47.5 10.6 53.5 8.9 40.5 9.5 53.1 8.2 DI -6.0 2.5 5.0 31.3 28.7 40.5 上昇 15.7 25.0 28.6 55.8 50.7 66.2 30.6 54.7 内 製 造 業 変らず 下降 75.7 8.6 68.1 6.9 61.4 10.0 40.3 3.9 46.5 2.8 27.7 6.2 42.2 3.1 DI 7.1 18.1 18.6 51.9 47.9 60.0 51.6 上昇 8.5 11.1 12.5 28.9 26.7 37.3 26.5 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 下降 DI 65.9 25.6 -17.1 67.8 21.1 -10.0 69.3 18.2 -5.7 54.2 16.9 12.0 59.3 14.0 12.7 50.6 12.0 25.3 61.4 12.0 14.5 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 12 《採算》 採算(全業種) ○ 10-12 月期の採算DIは、0.5 ポイント上昇 30 20 しマイナス 41.0 と、三期ぶりに上昇となっ 10 0 た。 -10 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の採算 -20 -30 DIは、2.3 ポイント低下しマイナス 32.3 -40 -50 ント上昇しマイナス 47.6 と、三期ぶりに上 -60 好転 悪化 -70 DI 見通し -80 昇となった。 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q となった。非製造業の採算DIは、3.6 ポイ (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 ○ 1-3 月期見通しの採算DIは、1.5 ポイント上昇しマイナス 39.5 と予想している。製造業・ 非製造業別に見ると、製造業では 3.2 ポイント低下し、マイナス 35.5 と予想している。非製 造業では 4.9 ポイント上昇し、マイナス 42.7 と予想している。 採算DI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 好転 8.1 7.5 14.2 14.0 10.4 9.7 1-3 全 業 種 変らず 悪化 35.8 56.1 45.0 47.5 40.0 45.8 39.5 46.5 37.7 51.9 39.6 50.7 6.3 47.9 45.8 DI -48.0 -40.0 -31.6 -32.5 -41.5 -41.0 好転 5.8 14.1 15.7 17.1 14.3 12.9 -39.5 4.8 内 製 造 業 変らず 悪化 37.7 56.5 46.5 39.4 41.4 42.9 46.1 36.8 41.4 44.3 41.9 45.2 54.8 40.3 DI -50.7 -25.3 -27.2 -19.7 -30.0 -32.3 -35.5 好転 10.1 2.2 12.9 11.1 7.1 7.3 7.3 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 悪化 DI 34.2 55.7 -45.6 43.8 53.9 -51.7 38.8 48.2 -35.3 33.3 55.6 -44.5 34.5 58.3 -51.2 37.8 54.9 -47.6 42.7 50.0 -42.7 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 非製造業の採算DI 2002 2003 建 設 業 2004 2005 2002 2003 商 業 2004 2005 2002 ー サ 2003 ビ ス 業 2004 2005 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し (ポイント) 好転 4.0 0.0 0.0 4.8 4.8 10.5 0.0 5.6 0.0 5.9 0.0 0.0 9.8 10.0 12.5 13.6 6.5 4.9 4.3 17.1 15.0 7.1 13.9 16.7 14.3 9.7 10.3 8.0 3.8 21.1 0.0 11.5 15.0 8.0 4.3 0.0 変らず 28.0 31.6 38.1 38.1 33.3 31.6 44.4 38.9 28.6 47.1 34.8 39.1 31.4 36.0 27.1 25.0 34.8 31.7 36.2 39.0 37.5 26.2 30.6 33.3 28.6 41.9 31.0 32.0 34.6 42.1 58.3 38.5 30.0 40.0 52.2 60.9 悪化 68.0 68.4 61.9 57.1 61.9 57.9 55.6 55.6 71.4 47.1 65.2 60.9 58.8 54.0 60.4 61.4 58.7 63.4 59.6 43.9 47.5 66.7 55.6 50.0 57.1 48.4 58.6 60.0 61.5 36.8 41.7 50.0 55.0 52.0 43.5 39.1 DI -64.0 -68.4 -61.9 -52.3 -57.1 -47.4 -55.6 -50.0 -71.4 -41.2 -65.2 -60.9 -49.0 -44.0 -47.9 -47.8 -52.2 -58.5 -55.3 -26.8 -32.5 -59.6 -41.7 -33.3 -42.8 -38.7 -48.3 -52.0 -57.7 -15.7 -41.7 -38.5 -40.0 -44.0 -39.2 -39.1 13 (6) 資金繰り・借入れ難易感 : 再び改善した資金繰りDI、二期連続で改善し た借入れ難易感DI 《資金繰り》 資金繰り(全業種) ○ 10-12月期の資金繰りDIは、2.0ポイント改 20 善しマイナス16.4となった。 10 ○ 製造業・非製造業別では、製造業の資金繰り 0 DIは、4.2ポイント悪化しマイナス12.5と -10 -20 なった。非製造業の資金繰りDIは、7.3ポイ -30 ント改善しマイナス19.5となった。 ○ 1-3月期見通しの資金繰りDIは、4.3ポイン -50 ト悪化し、マイナス20.7と予想している。製 好転 悪化 DI 見通し 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -40 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 造業・非製造業別に見ると、製造業では3.3ポイント悪化し、マイナス15.8と予想している。非 製造業では4.8ポイント悪化し、マイナス24.3と予想している。 資金繰りDI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 好転 5.3 9.3 10.6 5.5 6.3 6.2 1-3 3.4 全 業 種 変らず 悪化 60.3 34.4 66.0 24.7 63.1 26.3 75.5 19.0 69.0 24.7 71.2 22.6 72.4 24.1 DI -29.1 -15.4 -15.7 -13.5 -18.4 -16.4 好転 2.9 11.1 16.7 6.3 11.1 7.8 -20.7 3.2 内 製 造 業 変らず 悪化 61.4 35.7 65.3 23.6 66.7 16.7 77.2 16.5 69.4 19.4 71.9 20.3 77.8 19.0 DI -32.8 -12.5 0.0 -10.2 -8.3 -12.5 好転 7.4 7.8 5.7 4.8 2.3 4.9 -15.8 3.7 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 悪化 DI 59.3 33.3 -25.9 66.7 25.6 -17.8 60.2 34.1 -28.4 73.8 21.4 -16.6 68.6 29.1 -26.8 70.7 24.4 -19.5 68.3 28.0 -24.3 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 《借入れ難易感》 ○ 10-12月期の借入れ難易感DIは、3.2ポイン 借入れ難易感(全業種) 30 ト上昇し0.0と、二期連続で改善した。これ 20 は97年第4四半期以降では最高の水準であ 10 る。 0 -10 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の借入 -20 れ難易感DIは、9.9ポイント悪化し1.6とな -40 容易 困難 DI 見通し 見通し 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -30 った。非製造業の借入れ難易感DIは、13.9 ポイント大幅に改善しマイナス1.2となった。 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 ○ 1-3月期見通しの借入れ難易感DIは、2.1ポイント悪化しマイナス2.1と予想している。製造 業・非製造業別に見ると、製造業では1.6ポイント悪化し、0.0と予想している。非製造業では 2.5ポイント悪化し、マイナス3.7と予想している。 借入れ難易感DI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 容易 10.6 14.4 16.0 11.3 12.2 14.6 12.6 全 業 種 変らず 困難 63.6 25.8 66.3 19.4 66.7 17.3 71.3 17.5 72.4 15.4 70.8 14.6 72.7 14.7 DI -15.2 -5.0 -1.3 -6.2 -3.2 0.0 容易 7.4 14.1 17.6 14.3 18.6 16.1 -2.1 12.9 内 製 造 業 変らず 困難 69.1 23.5 69.0 16.9 73.5 8.8 77.9 7.8 74.3 7.1 69.4 14.5 74.2 12.9 DI -16.1 -2.8 8.8 6.5 11.5 1.6 0.0 容易 13.3 14.6 14.8 8.4 7.0 13.4 12.3 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 困難 DI 59.0 27.7 -14.4 64.0 21.3 -6.7 61.4 23.9 -9.1 65.1 26.5 -18.1 70.9 22.1 -15.1 72.0 14.6 -1.2 71.6 16.0 -3.7 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 14 (7) 設備投資実施・設備投資意欲 : 再び低下した設備投資実施、六期ぶりに低下 した設備投資意欲DI 《設備投資実施》 ○ 10-12月期に設備投資を実施した企業は、1.5ポイント低下し29.7%となった。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業は1.3ポイント上昇し、37.9%となった。非製造業は3.5 ポイント低下し、23.2%となった。1-3月期の設備投資については、製造業は上昇したものの、 非製造業は低下し、全体では30.8%の企業で実施予定と回答している。 ○ 設備投資の実施目的について、前期は「補修・更新」が52.0%(注1)で第1位となったが、 今期は「生産能力拡大・売上増」が42.2%で第1位となった。製造業は、「生産能力拡大・売上 増」、非製造業は、「補修・更新」が第1位となった。 (注1) 設備投資目的を回答した企業のうち「補修・更新」と回答した企業の割合(複数回答可)。以下同様。 設備投 資実施 (% ) 全 業 種 2003 2004 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 1-3 内 製 造 業 あ る 2 7 .8 2 9 .1 2 5 .3 2 9 .8 3 1 .2 2 9 .7 な し 7 2 .2 7 0 .9 7 4 .7 7 0 .2 6 8 .8 7 0 .3 あ る 3 4 .3 2 8 .2 2 9 .2 3 1 .2 3 6 .6 3 7 .9 な し 6 5 .7 7 1 .8 7 0 .8 6 8 .8 6 3 .4 6 2 .1 3 0 .8 6 9 .2 4 2 .2 5 7 .8 内 非 製 造 業 あ る な し 2 2 .2 7 7 .8 2 9 .9 7 0 .1 2 2 .1 7 7 .9 2 8 .6 7 1 .4 2 6 .7 7 3 .3 2 3 .2 7 6 .8 2 1 .5 7 8 .5 2005 1-3月 期 は 見 通 し 、そ の 他 は 実 績 (構 成 比 % ) 60 (構 成 比 % ) 業 種 別 設 備 投 資 目 的 (構 成 比 ) 調 査 期 別 設 備 投 資 目 的 (構 成 比 ) 60 全産業 製造業 非製造業 (2004年 10-12月 期 実 績 )複 数 回 答 50 2004年 1-3月 50 4-6月 7-9月 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 生産能力 拡大・ 売上増 合理化・ 省力化 省エネ ルギー 経営 多角化 補修・ 更新 事業 転換 その他 10-12月 2005年 1-3月 見 通 し 生産能力 拡大・ 売上増 合理化・ 省力化 省エネ ルギー 経営 多角化 補修・ 更新 事業 転換 その他 《設備投資意欲》 ○ 10-12月期の設備投資意欲DIは、7.7ポイント減少しマイナス20.0と、六期ぶりに低下した。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業では12.5ポイント大幅に低下しマイナス11.1と、再びマ イナス水準となった。非製造業では3.0ポイント低下し、マイナス26.8となった。 ○ 1-3月期の設備投資意欲DIは、3.8ポイント低下しマイナス23.8と予想している。製造業・非 製造業別に見ると、製造業では2.2ポイント低下しマイナス13.3、非製造業では4.9ポイント低 下しマイナス31.7と予想している。 設備 投 資 意 欲DI 2003 2004 2 0 05 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 上昇 7 .3 9 .5 1 0 .5 1 1 .0 1 3 .0 9 .7 1-3 8 .6 全 業 種 変 らず 下降 5 1 .3 4 1 .3 5 8 .2 3 2 .3 6 4 .5 2 5 .0 6 3 .9 2 5 .2 6 1 .7 2 5 .3 6 0 .7 2 9 .7 5 9 .0 3 2 .4 DI - 3 4 .0 - 2 2 .8 - 1 4 .5 - 1 4 .2 - 1 2 .3 - 2 0 .0 上昇 6 .0 1 2 .9 1 4 .7 1 7 .3 2 1 .4 1 5 .9 - 2 3 .8 1 1.7 内 製 造 業 変 らず 下降 5 5 .2 3 8 .8 5 1 .4 3 5 .7 6 4 .7 2 0 .6 5 8 .7 2 4 .0 5 8 .6 2 0 .0 5 7 .1 2 7 .0 6 3.3 DI - 3 2 .8 - 2 2 .8 - 5 .9 - 6 .7 1 .4 - 1 1 .1 25 .0 -1 3 .3 ( ポ イ ン ト) 内 非 製 造 業 変 らず 下降 DI 4 8 .2 4 3 .4 - 3 5 .0 6 3 .6 2 9 .5 - 2 2 .7 6 4 .3 2 8 .6 - 2 1 .5 6 8 .8 2 6 .3 - 2 1 .3 6 4 .3 2 9 .8 - 2 3 .8 6 3 .4 3 1 .7 - 2 6 .8 上昇 8 .4 6 .8 7 .1 5 .0 6 .0 4 .9 6 .3 5 5 .7 3 8.0 - 3 1.7 2005 1-3月 期 は 見 通 し 、 そ の 他 は 実 績 (実施%) 50 設備投資実施と設備投資意欲(全業種) 45 -10 40 -20 見通し 見通し 0 35 -30 -40 30 -50 25 -60 20 15 実施実績 実施見通し 意欲DI 意欲DI(見通し) -80 (暦年) 96 97 98 99 00 01 -4 0 -6 0 実施実績 実施見通し 意欲DI 意 欲 D I(見 通 し ) -8 0 5 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -90 10 -2 0 02 03 04 05 0 - 10 0 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -70 -100 (実 施 % ) 50 (製 造 業 ) (意 欲 D I) 20 (暦 年 ) 15 99 00 01 02 03 04 05 (意 欲 D I) 0 (実 施 % ) 40 (非 製 造 業 ) 見通し 45 -10 40 -20 35 -30 30 -40 25 25 -50 20 20 -60 15 -70 10 -80 5 -90 0 -100 (暦 年 ) 35 30 15 実施実績 実施見通し 意欲DI 意 欲 D I( 見 通 し ) 10 5 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q (意欲DI) 0 99 00 01 02 03 04 05 0 (8) 雇用 : 四期連続で「不足」超過となった雇用DI ○ 10-12月期の雇用DIは、6.4ポイント低下しマイナス8.9と、四期連続で「不足」企業数が「過 剰」企業数を上回った。これは97年第4四半期以降では最低の水準である。 ○ 製造業・非製造業別に見ると、製造業の雇用DIは、1.6ポイント低下しマイナス1.6と、四年 ぶりに「不足」企業数が「過剰」企業数を上回った。業種別に見ると、繊維・衣服が二期連続 で上昇し、木材・家具、紙・パルプ・印刷が上昇したものの、化学・プラスチックが二期連続 で低下し、窯業土石、金属製品、機械が低下した。 ○ 非製造業の雇用DIは、10.2ポイント大幅に低下しマイナス14.8と、六期連続で「不足」超 過となった。非製造業のうち、建設業とサービス業は上昇したものの、商業は大幅に低下した。 ○ 1-3月期見通しの雇用DIは、4.7ポイント上昇しマイナス4.2と予想している。製造業・非製 造業別に見ると、製造業では3.2ポイント上昇し1.6と予想している。非製造業では5.9ポイン ト上昇しマイナス8.9と予想している。 (注)「上昇」とは、「過剰」超過の拡大ないし「不足」超過の縮小を意味する。 「低下」とは、「不足」超過の拡大ないし「過剰」超過の縮小を意味する。 雇用状況DI 期 2003 7-9 10-12 2004 1-3 4-6 7-9 10-12 2005 全 業 種 変らず 不足 68.6 15.7 64.0 18.0 64.3 19.1 64.4 19.6 67.3 17.6 63.7 22.6 過剰 15.7 18.0 16.6 16.0 15.1 13.7 1-3 12.5 70.8 16.7 DI 0.0 0.0 -2.5 -3.6 -2.5 -8.9 過剰 17.1 22.5 21.1 20.3 18.1 16.9 -4.2 10.8 内 製 造 業 変らず 不足 71.4 11.4 64.8 12.7 57.7 21.1 62.0 17.7 63.9 18.1 64.6 18.5 80.0 DI 5.7 9.8 0.0 2.6 0.0 -1.6 9.2 過剰 14.5 14.4 12.8 11.9 12.6 11.1 1.6 13.9 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 不足 DI 66.3 19.3 -4.8 63.3 22.2 -7.8 69.8 17.4 -4.6 66.7 21.4 -9.5 70.1 17.2 -4.6 63.0 25.9 -14.8 63.3 22.8 -8.9 2005 1-3月期は見通し、その他は実績 雇用状況(全業種) 雇用状況(製造業) 50 60 40 過剰 不足 DI 見通し 50 見通し 40 30 過剰 不足 DI 見通し 見通し 30 20 20 10 10 0 0 -10 -20 -30 -30 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -20 97 98 99 00 非製造業の雇用DI 2002 2003 建 設 業 2004 2005 2002 2003 商 業 2004 2005 2002 ー サ 2003 ビ ス 業 2004 2005 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3見通し 01 02 03 04 05 (暦年) 96 97 98 (ポイント) 過剰 38.5 23.8 26.1 25.0 38.1 5.0 26.3 10.0 8.7 10.0 13.6 14.3 23.5 14.0 24.0 31.8 19.6 21.4 12.8 12.5 17.5 16.7 5.6 11.4 14.3 9.7 13.3 16.0 19.2 9.5 8.3 15.4 4.8 8.0 17.4 17.4 変らず 57.7 76.2 65.2 60.0 61.9 80.0 47.4 85.0 91.3 85.0 81.8 76.2 58.8 68.0 60.0 56.8 63.0 66.7 66.0 72.5 60.0 69.0 63.9 65.7 53.6 61.3 50.0 56.0 50.0 52.4 70.8 53.8 52.4 60.0 43.5 47.8 不足 3.8 0.0 8.7 15.0 0.0 15.0 26.3 5.0 0.0 5.0 4.5 9.5 17.6 18.0 16.0 11.4 17.4 11.9 21.3 15.0 22.5 14.3 30.6 22.9 32.1 29.0 36.7 28.0 30.8 38.1 20.8 30.8 42.9 32.0 39.1 34.8 DI 34.7 23.8 17.4 10.0 38.1 -10.0 0.0 5.0 8.7 5.0 9.1 4.8 5.9 -4.0 8.0 20.4 2.2 9.5 -8.5 -2.5 -5.0 2.4 -25.0 -11.5 -17.8 -19.3 -23.4 -12.0 -11.6 -28.6 -12.5 -15.4 -38.1 -24.0 -21.7 -17.4 99 00 01 02 03 04 05 雇用状況(非製造業) 50 40 30 過剰 不足 DI 見通し 見通し 20 10 0 -10 -20 -30 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q (暦年) 96 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q -10 (暦年) 96 97 98 99 00 01 02 03 <執筆者> 概況、(1) (2) 主任研究員 折戸幸則 (3)(4) 主任研究員 野田忠利 (5)(6) 主任研究員 國枝義広 (7)(8) 統括研究員 坂 16 善照 04 05 回答企業の主なコメント、景況懇談会の主な要旨、県内主要企業ヒアリング結果(概 要)、景況ヒアリング調査(定点観測)、県内地場産業等のヒアリング調査について 本景況調査には、企業等からのコメントが掲載されているものが5種類あります。これ らは、それぞれ別々の考え方、手法によりとりまとめられています。以下、それぞれにつ いて簡単に解説します。 回答企業の主なコメント(18 頁)は、岐阜県の景況調査のためのアンケートの回答用紙 に自由記入方式で、回答企業の経営見通し・時宜のテーマによる影響を記載していただい たものです。対象企業(250 社)は基本的に毎回変化しません。 景況懇談会の要旨(29 頁)は、懇談会における県内金融機関等の意見を取りまとめたも のです。 県内主要企業ヒアリング結果(概要) (33 頁)は、当センター役職員等による個別聴取方 式により、最近の企業の景況感、動向、課題・方向性、行政への要望等を記載したもので す。今回は業種別に業界全体の景況を把握するため、6企業の代表等を対象に、平成 16 年 10 月 20 日∼11 月 16 日に実施しました。 景況ヒアリング調査(定点観測) (41 頁)は、当センター役職員による個別聴取方式によ り、景気の変化を敏感に反応する業種の経営者等を対象に、定期的にヒアリングして景気 動向の変遷を記載したものです。企業は毎回固定した3社としており、今回は平成 16 年 11 月 5 日∼11 月 17 日に実施しました。 県内地場産業等のヒアリング調査(46 頁)は、当センターの企画研究部研究員により、 地場産業等の企業に対してヒアリングをしたうち、景気動向に関係する分を記載したもの です。今回は平成 16 年 11 月 18 日∼12 月 10 日に実施しました。 上記のとおり、考え方や手法は異なりますが、いずれも企業の生の声、現場の声を反映 したもので、企業経営等の参考になるものと考えています。アンケート調査とは別に参考 にしてご利用下さい。 17 3 1 回答企業の主なコメント 売上高、生産量、採算、設備投資等の増減理由 (1)製造業 【食品】 ① アルコール業界では焼酎の売上は好調であるが、清酒の売上は厳しい状況である。但し、 にごり酒などこだわりのある日本酒の売上はまずまずである。 ② 規制緩和の影響で従来の酒小売店向けの販売量が減少している。 ③ 昨年度は原材料価格が比較的に安定していた為、安い価格設定にして売上を伸ばすことが できたが、今年度は原材料の仕入価格が高く、採算面から低価格で販売できなくなったた め売上が減少している。 【繊維・衣服】 ① 中国製品の輸入増により市況が悪化している。 ② 売上高は恒常的に減少している。 ③ 売上単価の引き下げにより売上高が減少している。海外生産(中国)では人の確保が困難 になっており、人件費の上昇が製造コストアップに繋がっている。 ④ 多品種、少ロット、短サイクルに対応する為懸命の努力をしている。今後この業界で生き 残る為の最後の2∼3年と考える。 【木材・家具】 ① 公共事業及び個人住宅戸数の減少により、売上高は減少した。採算性を向上するため3ヶ 所の工場を2ヶ所に集約し合理化を図った。 ② 受注は増加しているが、木工業は機械化といっても職人の手に頼る部分は大きく、自社で こなせる量は限られているので、売上を飛躍的に伸ばすことは出来ない。 ③ 新規顧客の開拓により売上は増加している。 ④ 個人消費の低迷による百貨店、量販店向けの売上が減少した。 【紙・パルプ・印刷】 ① 設備過剰で市場は供給過剰状態であるため価格が下落している。 ② 全般的に景気の下降による売上減少、大型量販店の進出により現取引先の小売店からの注 文減少となっている。また市町村合併により官公庁からの発注物が競争激化により受注減 を予想している。一方で技術革新による設備投資も必要となっており、大変な状況である。 ③ 設備投資により生産能力が上がった為、売上高の上昇を見込んでいたが、販売単価が下落 しており、予想ほど売上増に結び付かなかった。 ④ 地場産業の景況悪化による価格競争の為単価が下落し、採算が悪化している。 ⑤ 精力的な営業努力と原価低減により製造コストを抑えたことで、売上収益とも順調に推移 している。 【化学・プラスチック】 ① 原材料価格が高騰しているが、販売価格に転嫁できない状況である。 ② 石油高騰並びに中国需要旺盛に伴い、プラスチック原料の品薄感に拍車がかかり、デッド 18 ストックを一掃した。その反面今後の仕入れ価格は高騰しており、採算悪化を懸念してい る。 ③ 海外進出が一巡したことや国内生産体制の見直しにより、設備投資計画を再検討している。 原材料価格の高騰で、採算は悪化している。 ④ 生産品目の中でパチンコ関連向けの受注売上が減少した。自動車関連の仕事で大量受注が できた為成形機の設備投資を実施した。 【窯業土石】 ① 国内消費量はほぼ横ばいであるが、海外製品の数量が増加していることで国産品が減少し ている。地元商社も中国製品を多く取り扱い、不足分や納期の間に合わない分を国内で調 達するため数量も少なく、コスト増に繋がり採算も悪化している。今後の見通しも不透明 で、設備投資もできない。 ② 個人消費の低迷、中国等からの輸入品の増加により売上高、採算全ての面で悪化した1年 であった。当社においては国内の販売は非常に悪かった。昨年 12 月輸出を扱っていた業者 の廃業があり、その関係で輸出が増加した。 ③ 受注の減少により経営悪化が続いている。 【金属製品】 ① 売上の 35%が某自動車メーカーの自動車を販売しているが、売上が減少しており、今後も 先行き不透明で心配している。 ② ATM(現金自動預払機)関連は新紙幣による特需が終わり受注量は激減したが、PDP (プラズマディスプレー)関連が比較的堅調を維持している為、トータル受注量は今期、 来期ともにやや減少の見込みである。但しPDP関連は国内及び海外との競合が激しく、 コストダウン要請が激化しており、受注機会を失わない為にも最低限の設備導入は避けら れない状態である。 【機械】 ① 自動車用プレス金型の受注は増加している。 ② 今年5月までは売上順調であったが、6月以降米国向けの輸出が減少している。 ③ 徐々に受注が増加している為、設備を増強するタイミングが難しい。 ④ 社内体制の変更と人材確保を図るため売上高増を見込む。又、販売増強のため設備投資を 行う予定である。 ⑤ 機械業界全体が活況を呈している。(設備投資) ⑥ 自動車部品以外の製品の受注が多くなった結果、売上は増加した。 ⑦ 家電部門、通信器部門の受注が少なくなっている為、設備投資はできない。 ⑧ 元請の受注増加に伴って売上・生産量ともに増加した。 (2)建設業 ① 当地では企業の設備投資が非常に少なく、発注も低迷している。少ない発注物件を競って 安値受注するため、採算が極端に悪化している。 ② 公共工事の発注減少の為、完成工事高も減少、又工事の経費率も悪化し採算がとれない。 19 ③ 元請企業の受注金額が低すぎる為、下請業者は見積金額を大幅にカットされる等そのしわ 寄せがあり本当に辛い。 ④ 工事高を維持する為、低価格で落札した結果、採算は悪化した。 ⑤ 公共物件及び新築住宅の着工件数が減少している。 ⑥ 公共投資減による工事の減少に伴う下請受注の価格競争が激化している。 ⑦ 住宅業界は非常に不安定である。住宅の品質が上がっても単価が上がらず、また仕事の内 容もきめ細かいため、忙しい割りに売上に結び付かない。 ⑧ 仕入材の価格が上昇している。 ⑨ 公共事業の受注割合が 90%程の当社には、地方税収減に伴う公共工事の予算マイナスは社 運に大きく影響するものである。今後公共工事の回復、改善も見込みが立たないため、売 上増加も期待出来ない。 ⑩ 前年度より請負金額が減っても職人の工賃を減らすことが出来ないため、利益率が悪くな っている。 ⑪ 当地域に工事施工箇所はあるが、公共事業予算の縮小により予算がつかない。 ⑫ 公共工事の減少が最も大きい。その中で、各社共多くの努力をして売上利益の拡大に努め ようとしているが、非常に困難である。 (3)商業 【卸売】 ① 他社との価格競争により売上が減少した。 ② 個人消費は世間で言われているほど良くない。 ③ 11 月下旬に大手量販店が新設されることにより商品の流通がどう変化するか注目してい る。 ④ 県、市町村の公共事業抑制と東海環状線自動車道関連工事が完了したことにより、前期・ 今期は売上・採算ともに低調であった。来期は非常に厳しい。 ⑤ 通販、100 円ショップ等の進出で文具業界は悪い。 ⑥ 仕入価格の相次ぐ値上げを受け、販売価格も値上げした。 【小売】 ① 台風被害の復旧工事や市郊外の大型店開店準備等の宿泊増で、秋の三連休の不振を一掃し てくれた。 ② デジタルカメラの需要が一巡して売上が前年よりダウンした。物品の売上増があまり見込 めない。また一眼デジタルは客層が固定しており、大幅な売上増加は期待出来ない。ただ、 プリントはここ最近は前年比6∼7%上昇しており、プリントに関しては前年比並みの金 額になってきた。 ③ 大型店の新規出店など業界全体の店舗数が増加したことにより顧客数が減少した。 ④ プロパンガスは、オール電化住宅の増加によって苦戦しているが、新規客数獲得により何 とかカバーしている状況である。 ⑤ 顧客層が安定しているため販売価格の面で大きな変化はないが、柳ヶ瀬、神田町通りの客 20 数減は深刻さを通り越して異常な状態だ。今後、お客様が寄りつかない場所でどうやって 商売していったらいいのか非常に不安である。 ⑥ 一戸建新築、改築数が減少している。当社の場合、若年世帯向け新築及びマンション着工 数は売上に反映しないため苦戦している。 ⑦ 新聞販売店では購読者の高齢化と若者の新聞離れが進んでおり、今後の不安要因である。 ⑧ 暖冬、夏期の雨天など気候の影響、また大手量販店の出店のため売上が減少している。 【飲食店】 ① 全国的に宴会行為の減少により売上も減少している。 (4)サービス業 【運輸・通信】 ① 当社はダンプカー主体の為、東海環状線、マグロード、中部国際空港の建設があり忙しい 状態であるが、来年は新規プロジェクトもなく、公共事業も削減が予想されるため売上は 減少する見込みである。 ② 当社は基幹荷主からの受注減少のため売上高が減少している。設備投資については年次計 画により老朽車両を一掃するが、来期に向けては実施予定なし。 【サービス】 ① ライバル店の出店により、客数が減っている。 ② 大口顧客の獲得、客数の増加を図ることが出来たが、仕入れ価格の上昇、取引条件の悪化 (値引きの拡大)で利益率が低い。 ③ 部門毎の優劣はあるが、介護、病院関連が順調である。設備投資では、県外工場の建て替 えなどを計画している。 ④ 値下げにより客数が増加した。レストランメニューを拡大した。 ⑤ 業界全体ではないが、特に今年(4月以降)に入って岐阜県の各温泉地、観光地は入り込 み客数が減少している。 「浜名湖花博」の影響や猛(酷)暑、台風、6月の参議員選挙等々、 我々の業界、業種にはマイナスに作用する要素ばかりで、会社の業績にも大きく影響して いる。 ⑥ 客単価の低下が続いている。新規顧客の開拓は競合が激しく、難しい状況が続いている。 ⑦ 人材派遣業における売上減少は、企業側からの需要(求人ニーズ)に対して供給(求職者) を確保出来ないことが最大の理由である。 2 原油高の影響と対応 (1)製造業 【食品】 ① ガソリン代、燃料が支出増になり影響が出ているが、現在のところ対応はできていない。 【繊維・衣服】 ① 製品転嫁が出来ない為、自社の合理化を図り採算悪化を食い止めている。 ② 残業の休止等経費の節減に努めている。 21 【木材・家具】 ① 当社は大きな影響はないが、自動車のガソリン代がアップしていることと運送業界の値上 げが懸念される。 ② ガソリン、灯油の価格の上昇により、冬場は特に影響を感じると思われる。 ③ 一部石油製品の値上がりがあった。また輸入外材も高値となっている。 【紙・パルプ・印刷】 ① 石油材料となるもの全て価格上昇し、原価を押し上げている。 ② 今時点ではないが、来春以降に原材料が高騰する恐れあり。 ③ ガソリン・軽油・ガス・重油等の値上げは当社のエネルギーコストを押し上げ、さらに石 油系原材料・薬品も同時に納入業者からの値上げ要請は強い。厳しい状況がここ暫くは続 くと思われる。 【化学・プラスチック】 ① プラスチック材料は今年の春から秋の間に3回値上がりし、合計で 20∼30%の値上がりに なっている。 ② 原料費、流通費ともに増加している。 ③ 車の燃料代が増加した。車の積載率を良くする為、運行表の見直しを実施している。 【窯業土石】 ① 原材料価格は約4割アップし、コスト面で非常に厳しくなっている。しかし、製品価格に 上乗せ出来ず非常に厳しい。 ② 原油高は製造コストにダイレクトに跳ね返る。月約 80 トンの使用量で今まで4社より納入 していたのを1社の納入にまとめ、量のメリットを生かして納入価格を下げることが出来 た。 【金属製品】 ① 石油製品の直接使用量些少のため影響は軽微である。但し車両燃料費、暖房燃料費はアッ プしており、トータルコストを押し上げている。 【機械】 ① 石油小売価格の上昇は、販売管理費に直接大きく影響している。売上増強を図るほど影響 度は大きい。 ② ガソリン等が値上がりしている為に、輸送コストが高くなっている。 (2)建設業 ① メーカー側からの値上げ要請が多くなっている。 ② 業況が厳しい時期に、原油高の影響でますます採算が合わない。 ③ 全ての石油製品(仕入)が高騰している為、コスト高となっている。 ④ 資材の入荷が遅れているが打つ手がない状況である。 ⑤ 軽油等の高騰により工事利益が減少となった。価格の安い納入業者に仕入先を変更した。 ⑥ 下水工事の材料のコンクリート二次製品及び生コンの値上げ、工事車両等のガソリン代な ど工事原価への影響が大きい。 22 ⑦ ガソリン代の高騰により、経費がかさんでいる。 (3)商業 【卸売】 ① 灯油の仕入が値上がりした為、小売価格も引き上げた。 ② メーカー側からの値上げ要請が強い。 ③ 鉄板品が不足しており、スチール製品が来年より値上げされる。 ④ 仕入れ価格の上昇に対し、販売価格への転嫁に時間を要したため利益率が低下した。 【小売】 ① 暖房費に影響は出ているが、取り立てて大きくはない。 ② 燃費の良い車に買い換えたり、その他機械も効率の良いものに変えるなどして経費の節減 に努めている。 ③ 今のところ特にないが、メーカーのコストアップはいずれ小売店にもしわ寄せがくると予 想している。 ④ 仕入価格が上昇しているため、売価の見直しをしている。 【飲食店】 ① 光熱費が高騰しており、また野菜などの価格も上昇し対応に苦慮している。 (4)サービス業 【運輸・通信】 ① 値上げしたいが、荷主への転嫁が困難である。 ② 燃料費のアップを少しでも防止する為、仕入先を数社増やした。 【サービス】 ① 買い物用ビニール袋などの価格が上昇している。 ② コスト増となり、経営を圧迫している。 ③ ISO14001取得の為、工場での使用削減を図っていたので、軽微な影響に留まった。 ④ 重油、ガソリンは直撃であり、これから冬場に入りボイラー(暖房)への影響を心配して いる。徹底したエネルギー管理、温度管理よる社内での節約、倹約をする。 ⑤ 営業経費のアップとして影響が出ている。 3 原材料仕入価格高騰の影響と対応 (1)製造業 【食品】 ① 牛肉BSE問題により価格が高騰している。 ② 徐々にではあるが売価を上げる努力をしている。 【繊維・衣服】 ① 採算的には悪化となるため、徹底したコストダウンを図る。 ② 原糸価格に直接、間接的に響いてくると思うが、何とか影響を最小限に留めたい。 23 【木材・家具】 ① 需要が旺盛ではないので、原材料価格は上昇しないと思われる。 ② 合板の価格が上昇しているが、需要低迷しているので製品価格に転嫁できない。 ③ 営林署の木材伐採の減少により、原材料が不足し仕入れ価格が高騰している。 【紙・パルプ・印刷】 ① 高いものを承知で購入している。 ② 紙類は約 10%のアップが行われてきている。 ③ 販売価格への転嫁は思うように進捗せず、販売拡販による量の確保、製造効率の向上によ る製造コストの低減に注力し、対応している。 【化学・プラスチック】 ① 生産合理化及び販売価格転嫁を実施している。 ② 粗利が減る為、単価の見直しや得意先との交渉を行っている。 【窯業土石】 ① 燃料以外はこれといって高騰はないが、コスト上昇分を価格の値上げでカバー出来ない所 にこの業界の弱さがある。 【金属製品】 ① コスト高となるが販売価格の転嫁は不可能で、採算が悪くなる一方である。 ② 鋼板の仕入価格が高騰し、収益を圧迫している。 ③ 契約物件は利益がなくなり、新規契約分は値上げで対応している。 ④ 鋼板は概ね2割以上の高騰にもかかわらず客先納入単価はダウンしている。しかも品薄の 為に入手困難で納期までの納入に苦慮している。アルミ板は原油高が影響し、価格変動が 特に大きい。価格の変動予測が難しく材料コストの算出が出来ない為、製品見積りができ ず受注を見送っている。 ⑤ 鋼材価格の上昇により、販売価格見直しの交渉をしている。 【機械】 ① 材料が全般的に上がっているが、販売価格に転嫁できない状態である。 ② 中国からの輸入原材料が高騰している。 ③ 鋼材及び鋳造品の上昇を 100%転嫁できず、収益が低下している。 ④ 材料を求めて、中国に拠点を移す企業も出てきた。 ⑤ ステンレス鋼板の値上りの影響は大きい。製品価格の見直しと営業力で何とかカバーして いる。 ⑥ 材料費(鉄板)が一定供給される自動車関係は良いが、店売りの材料購入は毎月のように 材料費が上がっている。 ⑦ 原材料が値上がり(15∼30%)している為に、利益幅が減少している。 ⑧ 原材料の品質向上により、値上げが予想される。 ⑨ ステンレス鋼材の価格が高騰している。 24 (2)建設業 ① 厳しい時期に原油高でますます採算が合わない。 ② 鉄鋼原材料の不足による値上げで、加工製品(鉄)のメーカー仕入価格が大きいものでは 30%近く値上げしてきている。相手方の理解を得て受注価格を引き上げている。 ③ グループ発注により低価格での調達に努力している。 ④ 資材の入荷が遅れているが対策がない状態である。 (3)商業 【卸売】 ① メーカーより値上げの通知があり、販売価格での対応に影響している。 ② 値上げにより売上・利益率ともに低下した。 ③ 在庫を極力少なくしている。また仕入時にメーカーとその都度交渉している。 【小売】 ① 商品はしばらくの間2極化すると考えている。海外からは格安品が入荷し国内は高級化す るという傾向がある。 ② LPG仕入価格が大幅に高騰したものの、販売価格は据え置いている。当地区におけるプ ライスリーダー企業で値上げの動きがみられない。 ③ 売価見直し、アイテムの変更等により利益確保を図っている。 ④ ガソリンスタンドでは販売先への価格転嫁が不十分な状況である。 【飲食店】 ① 台風被害により野菜が高騰した為、メニューや付け合わせの変更をした。 ② すぐに売値を上げることが出来ない為、極力価格の安い他の物で代用している。 (4)サービス業 【運輸・通信】 ① 排ガス特定地域へ入る為の車両買替を控え、外注車にて対応している。 ② 加工資材(段ボール函ケース)の高騰による影響が若干ある。 【サービス】 ① 台風の被害で野菜関連の価格が高騰し、影響は大きい。 ② 野菜の高値が特にこれから冬のシーズンに入って影響すると思われる。料理内容の検討や 他の素材への切り替えなど無駄のない仕入、調理に努めている。 ③ 4 必要な物は購入するしかないので、節約にも限度がある状況である。 円高の影響と対応 (1)製造業 【繊維・衣服】 ① 当社の原材料である原綿は 100%輸入なので良い影響である。 【木材・家具】 25 ① 輸入材(ベニヤ板)が、多いが円高の影響はさほどない。 【紙・パルプ・印刷】 ① 原料が輸入品の為、好影響である。 ② 主要原材料の輸入比率は 65%を上回る為、ある程度の円高は歓迎する。 【化学・プラスチック】 ① 輸出入ともに同程度ある為、影響は軽微である。 ② 直接影響は少ないが、長期化すれば採算は悪化する。 【窯業土石】 ① 円高によるというよりも、中国、タイなどの国々からの価格の安い製品による侵食で市場 が荒れている。 ② 来年になると円高の影響で安い輸入品の流入が予想されるため、値下げ等の対応策を検討 しなければならない。 【金属製品】 ① 輸出は殆ど円取引で現状では問題ないが、今後の受注に影響が出ると思われる。 ② 長期契約済みで円安の分は減益となる。スポット買いで対応している。 【機械】 ① 来年度の価格改訂時に影響が出る見込みである。 ② 今のところないが、長引けば顧客(親会社)から輸出関連製品について、値下げ圧力が強 まる恐れがある。 【卸売】 ① メーカーより海外製品の場合値上げの通知があり、販売価格での対応に影響している。 【小売】 ① 海外生産品の値下がりによる好影響もある。 ② 円高の影響が株価の下落に繋がり、結果として個人消費への悪化を懸念する。 【飲食店】 ① 今はまだないが、輸入食材など今後下がってくると思う。 (4)サービス業 【サービス】 ① 商社経由の仕入れがほとんどの為、ある程度リスクヘッジされているので影響はさほどな い。 ② 5 ますます海外旅行へ出かける要因となり、国内旅行、消費は頭打ちになると思う。 台風の影響と対応 (1)製造業 【木材・家具】 ① 国産材の出材が減少傾向にある。 【紙・パルプ・印刷】 26 ① 原料パルプ貯蔵槽が破損した為、補修するのに多大な費用を要した。 【金属製品】 ① 販売先が浸水被害の為、当社が納入した商品が水没したことにより再生産を実施、結果増 産に繋がった。 【機械】 ① 販売先が被災したことにより納入出来ず、減産対応した。 ② 危機管理面の充実を図るよう親会社から指示を受けた。 ③ 社屋の一部が破損するが、大きな影響は発生していない。 (2)建設業 ① 近々、災害復旧工事が発注されると思われる。 ② 一部当社も設備に被害を受けた。当社としては今回河川被害が多かったが、補修工事等は 僅かであった。 ③ 既取引先の雨漏り対策対応で繁忙であった。また工事現場では台風に対する防護に追われ た。 ④ 今年は台風が多かったので、仕事がはかどらず人件費がかさんだ。 (3)商業 【小売】 ① 売上への影響は大きかった。特に 10 月の連休中は散々であった。とにかく売り残さないよ うに対応した。建物の被害はなかったが、不具合が見つかり若干の補修をした。 ② この下期はまともに影響を受けた。気候、天災は対応のしようがない。 ③ 特にないが、僅かに仏壇修理依頼があった。 ④ 土日の台風により客数が減少した。 ⑤ 保険部門で支払処理業務が増えた。 ⑥ 週末の雨天により来店客数が減少した。 【飲食店】 ① 10 月の野菜の値上がりは大きな影響があった。盛り付けを変更して対応した。 ② 野菜が高騰した。 ③ 今年は天災が多く、キャンセルが多かった。 (4)サービス業 【サービス】 ① 台風というだけでキャンセルが多かった。 ② 長良川の旅館街は建物に相当被害があった。 ③ 一部病院給食に影響が出たが、全体としては軽微である。 ④ 風水害による復旧工事で、一時的に多少仕事を受注している。 ⑤ 客数の減少の原因となった。 27 ⑥ 直接的には 300 名程度のキャンセル、延期があった。むしろ心理的な要因(旅行自粛や、 忘・新年会等の中止)が懸念される。 6 その他 (1)製造業 【紙・パルプ・印刷】 ① 景気上向きの話は自動車、デジタル関連の大企業のみで、中小企業は良いというメーカー は殆どなし。もっと中小企業への援助を考えて欲しい。 ② 新聞では景気が良くなったと言われるが、地方では実感できないし、更に悪くなっている 気がする。 【金属製品】 ① 調査票の送付及び回収について、Eメール等を利用し電子化して頂きたい。 (2)建設業 ① 経営多角化、業種転換などを実施した場合、補助金や制度融資などを利用しやすくして欲 しい。 ② 契約物件は円高や資材の高騰に関係なく従来通りの金額であり、対応に苦慮している。 ③ 労務費を含む公共工事の見積単価が年々下がってきており、これが建設業全般の回復を遅 らせている要因である。 (3)商業 【小売】 ① 景気は後退局面に入ると思われる。 (4)サービス業 【サービス】 ① ここにきて、金融機関対策に非常に頭を悩ませている。それぞれの事業もあるが、もっと 「地元=地域」経済全体に目配りした対応をして欲しい。 ② 親会社のリストラの反動で、技術レベルが低下してきた。 28 4 景況懇談会の要旨 日 時:平成 16 年 12 月 20 日(月)14:00∼15:30 場 所:産業経済振興センター内IT研修室 1.日銀短観について (副理事長) 12 月 15 日に日銀が発表した企業短期経済観測調査によると9月調査と比較して4ポイ ント悪化した。情報技術関連産業などの企業で生産や輸出が鈍化する一方で、大企業非製 造業や中小企業の景況感は横這いかやや改善しており、経済状況は踊り場に差し掛かりな がらもなお底堅さを維持している。 また、3ヶ月後の先行き判断は、製造業で7ポイント、非製造業で1ポイント悪化、円 相場の上昇や海外経済の減速を背景に、輸出採算の悪化を懸念する見方が強い。 2.センターの景況調査について (副理事長) 当センターの 10∼12 月期の景況アンケート調査結果を景況、売上高、生産量・受注量、 在庫量、販売価格・仕入価格・採算、資金繰り・借入れ難易感、設備投資実施・設備投資 意欲、雇用の順に説明。 全般的には一服感が続いていた景況は、製造業の売上高や生産量の低下を反映して悪化 している。原材料価格の高騰に伴って仕入れ価格が上昇しているが販売価格への転嫁が困 難な業界は採算が悪化し、景況感の低下に繋がっている。また非製造業も個人消費が低迷 していることから販売価格は低下傾向であり、景況感も低下している。 なお、公表日は平成 16 年1月 13 日を予定している。 3.来年度の景気見通し及び業種毎の景況感について (A金融機関) 従業員 10 名以下 100 社に対するアンケート結果によると横ばいと予想している企業が 多い。業種別の経営者の特徴的なコメントとして、繊維関係で以前と比較して品質が良け れば購入してくれる人が増加してきた。機械等製造業では原材料等の値上げの影響が今後 どう展開していくかが不安であるという声が上がっている。また、建設関係では台風の影 響により高山以北で災害対策として土木の需要が高まっている。卸売業では数字的には景 況感は改善しているが、対象社数が少ないことから明確に「改善」と判断するには至って いない。 全般に資金需要は対前年比1割減となっている。原材料等仕入れ価格の上昇で採算が悪 化しているため、設備投資も控えている状況である。 29 (B金融機関) 平成 16 年 11 月に東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)で資本金1億円以上の中堅企業 を対象に実施した設備投資アンケートによる業種毎の動向では、全般に設備投資意欲は好 調である。業種別では輸送機器関連は好調で関連企業全般に波及している状況である。紙 ・パルプは岐阜県では減少であるが、静岡で大規模投資の予定があるため全体ではプラス である。化学・プラスチックは岐阜県では減少であるが、愛知県で投資の予定があり全体 ではプラスである。窯業は岐阜では減少であるが、静岡県で投資の予定があり全体でプラ スである。一般機械は各県とも前年比増加となっている。運輸関係は来年の中部国際空港 開港の影響で名古屋を中心にプラスとなっている。卸売業も他圏域企業からの投資予定が ありプラスとなっている。 来年度は、愛知万博による設備投資が一巡するのでマイナスを見込んでいる。一方岐阜 県は愛知万博による影響が少ないことからややプラスを見込んでいる。 (C金融機関) 今期は全体で 2.9 ポイントの増加、製造業で 3.0 ポイントの増加、非製造業で 2.5 ポイ ントの増加であった。来期は一転して全体で 0.4 ポイントの減少を見込んでいる。 全般的には、底堅い印象である。6ヶ月前と比較して多少悪い感じではあるが、ひどく 悪いという感じではない。 業種別で悪いところは、建設・小売・観光で、小売は暖冬の影響で衣料品の売上が落ち 込んでいる。観光は下呂・高山の旅館の売上が減少している。 一方、好調な業種は、段ボール業界、石灰、輸送関連である。段ボール業界・輸送業界 は生産活動の活発化による影響、石灰は鉄鋼の生産増による影響で出荷量が増加してい る。 (D金融機関) 来年度の景気見通しは、1%弱の成長率を見込む。来年前半は低迷し、後半に盛り返す のではないか。 製造業では、やや悪化を予想、原材料価格の高騰がボディーブローのように効いてくる が、底堅いと思われる。非製造業では横ばいを予想、商業部門では客単価が落ちてきてお り厳しい状況、サービス業は業種によってまだら模様である。 (E金融機関) 全般的に製造業で景況悪化懸念が多いが、経営者のマインドは楽観的な意見が多い。 業種別では、繊維関係では暖冬の影響で冬物衣料の売上が落ち込み、また中国からの輸 入も引き続き増加している。紙・パルプでは中国からの輸入品の増加と古紙の値段も上昇 している。化学・プラスチック業界は原材料価格の上昇の影響があるものの販売価格への 転嫁が徐々に受け入れられており、比較的好調である。窯業土石は低調、機械関連は売上 30 増で一服感があるが収益は改善されてきている。建設、土木は公共事業関連を中心に低迷 しているが、個人住宅などの分譲は比較的堅調である。卸・小売業は良くない。サービス 業も良くない。長良川の旅館関係者の話では来年の知事選挙の影響で宴会等が手控え傾向 にある。 (F金融機関) 個別業種毎の景況感では、繊維・窯業は悪い、災害や天候不順、量販店の進出などの影 響により悪化、好転の要因が見当たらない状況である。 一方、金属機械は順調である。受注価格の引き下げ要請に対し、費用対効果を見極めな がら受注を引き受けている状況であり好調である。 4.業種毎の景況感補足説明 (C金融機関) 石灰は、鉄鋼の原料として使用されるため好調である。 また企業によって格差が広がりつつある。中国に進出している企業や技術力があり大手 からの大量受注受入可能な設備を保有している企業などは好調である。 また、給排水業界は中国への進出も検討しているようだ。 (E金融機関) タイル業界は非常に厳しい。小規模事業所が多く価格支配力がないため業況は悪化して いる。 また、団塊ジュニア向けの分譲など住宅着工件数は増加しているようだ。 (B金融機関) 化学関係は 2005 年度に大型投資があるようだ。製造業は全般に底堅いが不安材料とし ては原材料価格の上昇、円高の影響を懸念している。 小売業は圏外から愛知県を中心に進出を予定している企業がある。 (G機関) 窯業ではファインセラミック関連が好調と聞いている。 5.円高の影響について (A金融機関) 各企業は生き残るために懸命に頑張っている状況である。 (B金融機関) 輸出企業からは、円高の進行は影響が大きく厳しいとの声が上がっている。 (C金融機関) 輸入量の多い企業からは円高により原材料価格が下がって、むしろメリットがあるとの 声もある。 また、下請け企業では従来からコスト削減要請が強く、円高の影響を直接的に感じてい る企業はむしろ少ない。 31 (D金融機関) 対象企業に輸出企業が少ないので円高の影響はあまり聞こえてこない。 6.「グラフでみる最近の県経済」のポイント G機関課長より「グラフでみる最近の県経済」のポイントに関する説明あり。 最近の岐阜県の景気動向が読みにくくなった原因として三つの理由を上げている。 第一にデジタル家電では製品サイクルが短いこと、また在庫を極力持たない経営戦略を 打ち立てていることから生産量が短期間に集中する傾向があり、これにより月次の生産量 の増減幅が大きくなっていることが上げられる。 第二に県内の産業構造が大きく変化し、第一で述べたデジタル家電を生産している電気 機器関連業種が県内の製造品出荷額の構成比に占める割合が高まっている。 第三に従業者規模 300 人以上の事業所のシェアが上昇し、大企業の存在感が増加してい る。このため大規模事業所が実施するフレキシブルな生産体制によって地域経済全体に大 きな影響を与えるようになった。 32 5 県内主要企業ヒアリング結果(概要) 1.建設業 (1)A社[総合建設業] <会社概要> 1. 当社は、昭和 30 年4月に製材業として開業、昭和 57 年 12 月に法人組織に変更して今日に 至る。平成4年2月に、現住所に事務所新築移転し本社を移す。平成6年4月に土木工事 の許認可を受け、土木工事を開始する。平成7年 11 月、不動産部を開設する。平成 11 年 4月岐阜市北島に岐阜支店を開設。平成 13 年5月、岐阜支店を岐阜市粟野東に移し「リフ ァイン粟野」を開設し、岐阜市北部を中心とした増改築、リフォーム事業を開始する。 <景況感> 2. 平成 16 年3月期決算では、売上金は8億5千万円であった。ここ数年は、右肩上がりであ る。今年は、物件数は増加しているが規模的には小さくなっている。現状は、リフォーム の受注が増加傾向である。 3. 住宅取得減税等の税制改革は、建築業界にとっては追い風になり、受注の増加に結びつい た。今春には、金利が上昇するとの観測から駆け込み需要も見られた。 4. 原材料仕入価格は、全般に春先から1割∼3割程度上昇しているが、すぐに販売価格に転 嫁することは出来ず、経費の削減等に努めている。 <業界の動き> 5. 受注の動きは、住宅については年の始めに家族で新築に向けて話し合いが行われ、2∼3 月に業者に相談する事が多く春先の注文が多い。 6. 最近ではテレビ・雑誌等で住宅について取り上げられる事が多く、新築を計画している人 にとっては多くの情報を得る事が出来るが、仕様と価格が正確に伝わっていない場合が多 い。 7. シックハウス等建築と健康との関係が重要ポイントとなり建材製品から無垢の材料、クロ スから珪藻土(『珪藻土』・・・珪藻の死がいが水底に積み重なってできた地層)等自然素 材による仕上げが多くなっている。 8. 住宅リホームは、今後も伸びると思うが施主と同じ空間での作業になる事が多く職人の教 育訓練が重要となる。 9. プレカット技術の進歩、中国製品の輸入等により住宅価格のコストダウンが今後さらに計 られる。 10. IT分野では官発注工事の電子入札、電子納品の標準化、CADにより図面提案のスピー ドアップが可能になった。 <人材の採用・育成> 11. 職人が減少する中、従来からの日本建築の形式で受注を受けることは、 「熟練の職人」が最 低限必要になる。これは、長年の現場での経験から育っていくものである。また、建築士 等の国家試験は、社内での研修は特別に行っておらず、各自自己研鑽により資格を習得し ている。 33 2.製造業 (1)B社[木製家具製造業] <景況感> 1. 1993 年から 2003 年までの 10 年間で、全国の木製家具販売店の売上高の推移を調査してみ たところ、地場の中小家具販売店の売上は 30%以上減少しているのに対して、全国展開し ている大手 12 社は売上を3倍近く増やしている。その結果、大手 12 社のシェアは 11%か ら 43%にまでなっており、両者をトータルした総売上では、ほぼ横ばいとなっている。問 題なのは、一部を除いて大手家具販売店のほとんどは、輸入家具を主力製品としているこ とで、国産家具を主に扱っている地場系の家具販売店は衰退するばかりで、今後も回復す るとは思われないことである。その上、地場系の家具販売店も、年々輸入品の比率が高く なっており、国内家具の生産は落ち込む一方である。 2. このような状況は、産地として何かやってどうかなるものではなく、個々の企業が、工夫 していくしかない。ただし、高山で毎年行っているイベント(飛騨・高山暮らしと家具の 祭典)は、全国規模で行われる数少ない家具の見本市であり、来場者のほとんどがエンド ユーザーなので、効果は非常に大きい(来場者 45,000 人のうち、業者は 2,000 人程度)。 3. 91∼92 年ごろに、工場内の合理化をして、空きスペースが出来た。そこをどう活用しよう かと、コンサルタントに相談したところ、家具だけではやっていけなくなるので、建具に 進出してはとの助言をもらい、ドアの製造を始めた。家具の売上はここ 10 年右肩下がりだ が、建具部門は順調なため、トータルではプラスになっており、構成比も建具が 55%を占 めている。 4. 現在の家具の状況は、かつて家電やアパレルが陥った状況と同じ。小規模店がだめになり、 大規模販売店の一人勝ち状態になっている。ただ、家具は、一種の嗜好品なので、安いも のばかりが売れるのではなく、ブランド物の高級品も一方で売れている。 34 5. また、最近の新築家屋は、作り付け家具が多くなっていることも、家具が売れなくなって いる理由である。特に、洋服ダンスや下駄箱のような収納家具はほとんどが作り付け家具 になってしまっている。このような作り付け家具も、元の収納家具とほとんど同じものな のに、作り付け家具を作っているのは建具メーカーばかりで、家具メーカーは作り付け家 具にはまったく進出していない。家具メーカーは、ロット単位でまとめて作り、在庫を持 って販売しているのに対し、建具メーカーは、住宅ごとに仕様が違うものを受注生産して いる。家具メーカーは、このような対応が出来ないので、建具部門には進出できない。 <最近の動向> 6. いままで、飛騨家具は他産地に比べて生産高の減少幅が小さかったので、相対的にシェア を増やしてきたが、今後は更に厳しい状況が続き、これから 3∼5 年で転廃業が続出するの ではないかと思われる。業界全体としてはもはや打つ手は無く、建具部門に進出するなど、 個々の企業が新しい時代に見合った業態を見つけていかなければ生き残れない。 7. 縁があって、88 年にトヨタ自動車の大野耐一氏にご訪問いただき、その際、「在庫は悪」 とのご提言をいただいた。そのこともあり、ドアの生産ラインを構築する際に、スタート 時からトヨタ生産方式を導入することが出来た。現在は、家具も 100%受注生産になって いる。トヨタ生産方式を導入している縁で、99 年にトヨタホームから受注することが出来 た。現在、トヨタホームのドアの8割を受注している。 8. 材料の9割以上が輸入に頼っており、それだけ見れば円高はプラス効果がある。それ以上 に、ダンボールや金具などの原材料の値上げ圧力が強く、苦慮している。 35 (2)C社[工業用プラスチック製品製造業] <会社の概要> 1. 当社は、1956 年にプラスチック部品製造業として個人創業し、1961 年に法人に改組した。 家電製品・通信機器及び自動車関連のプラスチック部品製造のほか、金型(射出成形用) の製作を行っている。1995 年から海外進出を行っており、ベトナム・シンガポール・中国 で生産工場を稼働させている。 <景況感> 2. 2003 年3月期の決算では、デジタルカメラの売上の大幅な伸びが売上増につながった。デ ジタルカメラは大手家電メーカーとの 100%取引であり、全売上げの 40%強を占める。2004 年3月期の決算でも売上増の基調が続き、今年の上半期では過去最高の売上と利益を計上 している。 3. 海外進出については、近年ベトナムへ進出する企業が増えており、当社は早期に進出した ことから受注面で有利となっている。ベトナムへ進出するメリットは、ベトナム人の人件 費の安さのほかに、勤勉さや協調性といった人間性の良さである。また、中国進出するメ リットは、人件費の安さのほかに市場展開や工場の集積などの良さである。 4. 景気は全体では山を越えた感がある。これからしばらく(半年∼1年)は下り坂のように 思われるが、デジタルカメラなどの場合、新しい商品(機種)がすぐに出るので心配はし ていない。ただ、中国の経済がはじけると、我が国の景気も大きく動くのではと見ている。 <業界の動き> 5. 家電メーカーでは、必ずしも中国で生産を行う必要はなく、製品によっては国内生産でも 良い。特に、デジタルカメラなどの製品サイクルの短い最先端の製品は、常に新しい製品 が開発されている分野であり、国内生産ですぐに対応できる体制でないと難しい。 6. 家電におけるマーケットとしての中国市場は、テレビ・冷蔵庫などの買い替え需要は強い が、液晶・プラズマテレビなど最新の家電の需要は弱い。さらに、デジタル家電について は、まだまだこれからという段階である。 7. プラスチック業界は、今後単純に生産量を拡大することは難しい。そこで、プラスチック 以外の周辺分野(組付や組立、ユニット生産など)に取り組むことで裾野を広げて、プラ スチック業界の拡大につなげたい。 <人材の採用・育成> 8. いままで組立部門などは単純労働が多く、生産量の負荷に対応しやすいことから人材派遣 会社の人材派遣によりまかなってきた。近年、複雑な作業工程が増えたこと、作業者が頻 繁に変わると技術・技能が伝承されにくいことなどから、できるだけ正社員に切り替え、 複雑な作業工程に対応するようにしている。 36 3.小売業 (1)D社[総合スーパー] <会社の概要> 1. 当社は、昭和 37 年9月に設立し、現在は西濃地区を中心に 22 店舗、年商 300 億円を超え る食品中心のスーパーマーケットで、年々着実に成長している。従業員は 1,100 人(正社 員 400 名、パート社員 700 名)である。 2. 当社は、顧客の立場に立って、欲しいものを欲しい量だけ欲しい価格で提供することが小 売業の使命と考えている。また、当社は生鮮食品に特色を持たせており、鮮度、味、品揃 えなどで他社との差別化を図っている。仕入は市場(JA関係)関係からが多いが、農家 が独自に作った組合で品質の良い物を市場に出荷している所をリサーチして販売するなど、 仲買人との市場調査による各地の特産物の仕入、販売もしている。競争の激しい業界の中 で、地元密着型のスーパーマーケットとして営業している。 <景況感> 3. 売上は、平成 16 年8月期は 339 億円(前年対比 107.5)と順調で既存店が健闘している。 4. 食品に関して言えば、世間の景気動向にはあまり左右されない。共働きの家族が増える中、 台所にいる時間が減少しており、部門別に見ると惣菜の売上が伸びている。 5. 原油等の高騰に伴い、商品の値上りが予想され、すでに消耗品等の買い物袋、トレイがす でに8月から値上がりしている。 6. 台風の影響は、価格の高騰、入荷量の減少などにより売上自体はあまり変化はないが、利 益は減少している。現在は、野菜の中でレタス、白菜、キュウリ、トマト、なす、果物で は、りんごが高く、みかん、柿は昨年と同水準である。 <業界の動き> 7. 西濃地区は、当社のような地場のスーパーの他に、今後も大手スーパーや他県のスーパー も進出を予定しており、今後益々競争が激化する見込みである。 8. 業界内の問題として、総額表示がある。4月以降顧客には浸透しているが、従来の価格設 定のままでは値ごろ感がないように見られるため、実質値下げせざるをえない場合もあり、 利益がうすくなるものもある。 <人材の採用・育成> 9. 人材の採用・育成は、夜間営業の拡大により時間帯(午後5時から9時)によって人員不 足である。夕方は、パート、アルバイトにより対応しているが、顧客に満足して頂く対応 が課題であり、人材育成については、外部講師により特にレジ等の接客指導を2年前より 強化している。 <今後の展開> 10. 当社は前述のように地域密着型のスーパーであり、売上規模というより、地域での信用、 信頼を得て地域で一番になること、外から見てよく繁盛していると思われることが大事で あると考えている。 11. 今後の新店舗の計画は、具体化しているものはないが、各方面からの引き合いはある。店 舗の開設は、失敗が許されないため商圏等の事前調査が重要である。 37 4.サービス業 (1)E社[旅館] <会社の概要> 1. 当社は、昭和 37 年5月に設立、40 年が経過した。従業員は正社員 26 名、パート従業員 54 名、合計 80 名である。伝統的懐石料理の手法を遵守しながら常に新しい感覚を加味した調 理方法に磨きをかけ、宿泊、婚礼、法要、各種パーティを行っている。 <景況感> 2. 世間では一般に景気がよくなっていると言われているが、いいのは大企業だけである。国 内旅客はよくなく、地方では閑古鳥が鳴いている状況である。 3. 当社の顧客数は、今年に入ってから前年を上回った月がなく、今年程落ち込みが激しい年 はない。土日に雨がよく降り、特に台風の影響によりキャンセルが続いた。JR高山線の 不通により、高山と飛騨古川の間で「トロッコ列車」の営業が出来なくなったり、最近で は「新潟中越地震」により、キャンセルが続いている。 4. 8∼10 月は高山の稼ぎ時であるが、当社の 10 月の売上は台風 23 号の余波で、前年比 18% 減、通年(4∼3月)でも 15%減の見込みである。13∼15%減は当たりまえで、高山市内 の好調なホテル、旅館でも5%の減が予想される。また、下呂は 20%減と奥飛騨、高山以 上に落ち込んでいると聞いている。 5. 旅行会社の話によれば、東海地方の観光に関する動向は、愛知県は前年比 105%、三重県 は 107%、岐阜県は 85%と、県全体から見ても良くなかった。特に世界遺産「熊野古道」、 「浜松花博」の他に猛暑により海へのレジャーに顧客を奪われた状態であった。 6. 原油等の高騰は、これから迎える冬場の温泉の湯を温めるのに使う灯油に影響してくる。 7. 天候の不順による野菜の高騰は、地元の「道の駅」で安く販売されている野菜を買ってこ いという冗談ともつかない話が出るほどで、色々工夫している。 8. 遠方からの観光客ほど(沖縄、九州、北海道等)、土産品を多く買う傾向がある。また当地を 訪れる観光客のリピーター率は 52%と高いが、リピーターはあまり土産品を買わない傾向 がある。土産品の売上は2∼3割減少していると聞いている。 9. 設備投資資金は、旅館業を営業していくには常に必要であり、昔と違い現在は銀行の融資 に関しての見方が厳しくなり苦慮している。 <最近の動き> 10. 最近のインターネットの普及から、ネット上からの予約が増加しており、売上全体の 18% を占めている。しかし、2∼3ヶ月前からの予約が減り予約の周期が短くなった。今まで は、1ヶ月∼20 日前までの予約状況が把握できていたが、今では難しくなった。 <業界の動き・課題> 11. 現在の課題の1つは、来年開催の愛知万博からの顧客の誘致である。エージェンシーと連 携して検討しているが、万博会場から岐阜県の方に来ていただくにも、飛騨方面には長時 38 間かかり精々長良川畔までではないかと分析している。同時に中部国際空港の開港もある ことから、地元のバス会社とも協議し毎日チャーターバスを2台出すことなども検討して いる。 12. 高山への観光客誘致については、平成 17 年2月に高山市と周辺の市町村との合併、平成 18 年に高山市政 70 周年を迎えるにあたって、独自イベントの開催などによる誘客につい て各方面と協議をしている。 13. 海外からの日本への観光客は、年間 500 万人程で、その内高山に昨年は5万人、今年は7 万人を予想している。海外からの観光客誘致のためアジア近隣の旅行博に出展したり、外 国(中国、台湾、オーストラリア、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ)の旅行業者を招聘し プレゼンテーションを開催し、高山観光をアピールしている。 14. 外国の観光客には、オフシーズンに来ていただき旅館の部屋の稼働率をよくしたいと考え ている。特に台湾の観光客には、台湾には「桜・雪・紅葉」が無く、また「列車のいいも のがない」ことから好評である。 15. 1997 年の「安房トンネル」の開通により、関東方面からの観光客が増加した。しかし、す べてが高山方面に流れたのではなく奥飛騨までとなっている部分もある。 16. 乗鞍について言えば、平成 14 年までは好調であった「乗鞍スカイライン」は、乗用車の乗 り入れが禁止になり、今日では大幅な観光客の減少になっている。 (最近のデータから、観 光客が前年対比 22%減少) 17. 今後期待する中に、平成 19 年の東海北陸自動車道の「飛騨トンネル」の完成による白川郷 への観光客の増加、中部縦貫自動車道の「高山西インター」までの完成(平成 16 年度)に よる遠方からの観光客の誘致がある。今までの交通網の整備により関西方面からの観光客 が増加しているが、反対に、スキー客が「奥美濃」に流れたこと、 「日帰り客」の増加によ る宿泊客が減少というマイナス面もある。 <人材の採用・育成> 18. 人材の採用は、毎年地元の高校生を採用している。しかし、即戦力となる人材が不足して いる。調理人に関しては、地元の人で「地元の素材」が分かる人を雇用している。 <行政への要望> 19. 今回の台風の被害については、本当に苦しんでいるのは直接の被害者ばかりでなく、特に 観光産業が基盤になっている高山では我々観光業者も相当の被害(キャンセルなどによる 観光客の減)を受けていることを理解してほしい。 20. また、様々なデータについては、長良川、高山、奥飛騨などそれぞれ地域特性があること を前提とした出し方を考えてもらいたい。 21. 商工会議所の議員のなり手が減少したり、機能が低下しているように思える。また、今後 予定されている市町村の合併により今まで商工会しか利用できなかった人が、合併により 商工会議所を利用できることから「融資に関する窓口」等の行政サービス向上に期待して いる。 39 (2)F社[情報処理サービス業] <会社の概要> 1. 当社は、1987 年に自動車部品メーカーの情報システム部門を分離・独立し、システム設計・ 計算業務をアウトソーシングする目的で設立された。コンピュータの保守・維持のほか、 会計・販売・購買・生産などの業務システム開発を手がけている。現在、親会社との取引 が売上げの 80%を占めているが、他の企業との取引の開拓も積極的に行っている。 <景況感> 2. IT業界は、企業の業務ソフトや製品組み込みソフトの開発などにより年々数%程市場が 拡大しており、堅実に伸びていると思われる。 3. 財務や人事・顧客情報から生産管理まで業務を一気通貫でおこなうERP(統合業務パッ ケージ)は、1995 年頃から導入が進み大手企業には行き渡った感がある。中堅・中小製造 業については、現在導入が進みつつあり今後さらに拡大すると思われる。自動車を中心に 景気が回復傾向にあることから、中堅・中小製造業のIT化が進み始めたものと思われる。 4. IT関連の需要は、2000 年問題の時に大幅に伸びたがその後減少した。ハードウェアに関 しては、バブル期に大型機器を導入した企業のダウンサイジングも含めた更新需要もある。 <今後の課題、方向性> 5. 今までのような請負型の事業展開では今後の経営は難しいため、企画提案型の事業展開へ の転換が必要である。そのために、自社オリジナル商品の開発、他社商品の取扱などによ り、顧客に対する ソリューション を売り物にしていきたい。 <最近の業界の動向> 6. IT業界には全国で約 6,000 社のコンピュータソフト会社があるが、競争は厳しくなって おり淘汰されている状況である。受注単価も今後さらに下がると思われる。ソフトの善し 悪しがポイントとなるが、そのためには開発する社員の能力の向上が必要となる。 7. 中国については、競争でもあるがビジネスチャンスでもあると考えている。プログラマー の業務を順次中国企業に委託するなどビジネスパートナーの関係を築いていきたい。また、 現地に進出した日系企業のシステム化に貢献するなど、ビジネスチャンスをものにしてい きたい。 <人材の採用・育成> 8. 採用については能力のある人材(即戦力)の中途採用を進めており、新聞広告での募集や 就職説明会への参加などを行っている。 9. IT業界では転籍する人が多く、人材は売り手市場である。プログラマーは多いが、SE 以上の能力があり業務経験のある即戦力の人材は、全般的に少ない。さらに、大垣は名古 屋から遠いというイメージがあり、採用面のハンディキャップを感じる。 <県に対する要望> 10. 東京・名古屋など都市に比べると、大垣で得られる情報には限りがある。やはり情報の発 信源は東京であることが多い。ソフトピアへの海外も含めた大手ベンダーの誘致、人的ネ ットワークづくりの場の提供、世界に向けた情報発信基地づくりを期待する。 40 6.景況ヒアリング調査(定点観測) 1.製造業(金属工作機械) <景況感> 1. 全体の景況感としては、上昇機運の速度が緩やかになったと感じている。当社では大別し て3種の工作機械を生産しており、今後の受注動向は、 ①廉価版機種の受注については、下降気味である。 ②専用機械の受注については、高原横ばい状態である。 ③複合加工機の受注については、今後も上昇基調の見込みである。 特に複合加工機の受注割合が約 70%であることから、総じて当社全体としての好調さは持 続するとみている。 2. 今後グループ全体で、生産工場拡張、最新鋭機器導入など、約 150 億円の設備投資を行う 予定がある。 3. 部品加工は、一人あたりの生産効率を上げるために、一人が3台の設備機械を動かす状況 が続いているが、複合加工機の受注が多く、納品までに約4ヶ月程度必要としている。 <国内の受注状況> 4. 複合加工機は、1 台約3千万円と高価であるにもかかわらず、国内の中堅企業からの受注 が多い。高精度加工ができ、リードタイムが短いため、人件費の安い中国との競争にも勝 てるとの判断から購入する企業が多い。 5. 複合加工機は、すべての業界からの受注があり、堅調に推移している。 <海外からの受注状況> 6. ヨーロッパからの受注状況は、全体で前年比 130%をキープしている。中でもドイツ、イ ギリスからの受注が好調である。フランスは横ばいである。これまで順調に伸びていたイ タリアからの受注は急落している。 7. アジアからの受注状況は、中国が好調で、作れば売れるという状況が続いている。中国で は西部地域開拓が進められているが、将来人件費が上昇すると、西部地域に製造工場を持 つ企業は、人件費コストの上昇が懸念される。また、2008 年の北京オリンピックと 2010 年の万博後、受注が激減するのではないかとの不安もある。 <雇用状況> 8. 加工プログラマーを自社で育成しているが、受注の増加により不足の状態が続いている。 9. 臨時工やパートについては、新聞広告で募集を行っているが、集まりが悪い。以前なら募 集すればすぐに 20∼30 名から問い合わせがあった。正社員の中途採用募集は手控えている。 41 <原油高、円高、鋼材価格高騰の影響> 10. 最近の原油高、円高の影響は受けていないが、鋼材の不足から納期が遅れるといった影響 が出始めている。また、鋼材不足・価格高騰により、ベアリングメーカーの設備投資が遅 れ、供給が不足気味であるとの話を聞いている。今後も各産業に影響を与える可能性があ る。 <台風 23 号、新潟中越地震の影響> 11. 販売納入先から、台風による機械の水没といった被害報告を受けている。精密工作機械は 地震にも弱い。地震で地面が傾くと、機械の精度がすぐに狂ってしまう。先頃の地震では、 納入した機械約 600 台を無料で再調整した。 <経営上の問題点> 12. 資材、特に鋼材の値上がり分を製品価格に転嫁することは容易でない。同業他社との価格 競争と機能競争はますます厳しくなることが予想される。 <業界の動き> 13. 先日、東京ビッグサイトで「日本国際工作機械見本市」が開催され、当社も出展したが、将 来は名古屋を含む東海地区での開催が望まれている。奈良県に本社を置く大手メーカーも 名古屋駅前に本社を移転するなど、世界トップメーカー5社のうち3社が愛知県に拠点を 持っている。 <その他> 14. 将来、工作機械の医療分野におけるニーズが高まるのではないかとみている。例えば人工 関節、人工義歯製造などは、手作業による部分が非常に大きいが、どんなものでも短時間 で精密切削加工できる強みを生かせるのではないかと考えている。 42 2.運送業 <景況感> 1. 荷動きの前年比を見ると、7月は 3.1%増、8月は 9.2%増、9月は 4.7%増と堅調な状況 が続いている。8月のお盆明けの荷動きは予想していたよりも悪く、16∼20 日の週は、平 日にもかかわらず荷受けが少なく先行きが不安だった。調べてみると、4月からの好景気 を反映して、お盆休みに長期休暇を取っていたところが多かった事が原因であったようで ある。 2. 業種的にはどこの業種が好調ということはなく、万遍なく荷動きが出ているという感触で ある。その中でも、機械関係は堅調な状態が続いており、中国やアジアが元気な間は大丈 夫ではないかとみている。 3. 中長期の見通しでは、大きなマイナス要因はないので、期待感も含めて北京オリンピック までは底堅い動きが続くのではないか。 <最近の動向> 4. 価格競争が厳しく、昭和 60 年頃の単価で据え置かれているものもあり、付加価値の高いサ ービスをしていかないと単価を上げられない。これからは、届け先で検品をしたり棚付け までしたりするような付帯作業や直送便など、特色を出していかないとこの業界では生き ていけない。 5. ICタグの導入については、まだ規格が決まってないので、活用方法を検討しながら開発 動向を注視している。経済産業省が音頭を取って「統一規格」を打ち出すならよいが、産 業ごとにバラバラに規格化されると、運用が難しくなる。仮に導入しても、「荷札を張る」 という行為は無くならないだろうし、 「使用済みタグ」からデータを削除しなければいろい ろな問題を生じるおそれがある。 6. 設備投資では、トラックの無線を携帯電話に変更した。携帯電話は初期投資費用がほとん どかからないし、無線のリース料金と携帯電話の料金を比較してコスト高にならないと判 断した。 7. 雇用状況は、関東の都市部を中心に、集配員を増やす予定。ただ、単に運転免許があるだ けではなく、集配にフォークリフトを使うことが多いので、フォークリフトの免許も必要 なため、集まりは良くない。 <原油高の影響> 8. 最近の原油高は、コスト高に直結している。 「石油ショック」の時代は、荷物の需要が多か ったので原油高を運賃値上げに転嫁することが出来たが、現在は、需給バランスがとれて いる上、荷主企業もコスト削減に苦しんでいるので、安易に価格転嫁が出来ない状況であ る。 9. 原油高を価格に転嫁できない分、こつこつとコスト削減をするしかないので、アイドリン グストップを推奨したり、可能な限り高速道路を使わなかったり、ユニットを増やして幹 43 線トラックの効率化を図ったりしている。 <台風・地震の影響> 10. 台風の場合、お客さんが出荷を控えてしまうので、当社にとって悪影響が出る。かつては、 出荷を控えた分は、翌日追加して出荷していたが、最近は、受注したら即日出荷すること が多いため、1日出荷が減ると減ったままになる傾向である。今回の台風 23 号で農作物が 高騰するなどの影響が出ているが、当社の「産地直送便」の荷受けは、前年並みとなって いる。 11. 新潟県中越地震の場合は、道路が寸断されている地域では集配がままならないので、近隣 の支店でなんとか対応している。今後は、復興のための荷動きが出てくるものと思われる。 3.広告業 <景況感> 1. 広告売上は、対前年同月(10∼11 月)比3%程度とやや増加しており、また求人などの募 集広告は対前年比 20∼30%増と非常に好調である。求人募集についてはどの業種からもま んべんなく応募があるが、地元アパレル関連からの募集は少ない。 2. 岐阜県内各地で地元の秋祭りなどのイベントは、相当な人出で賑わっており、地元農産物 が台風の影響にもかかわらず安い価格設定と言うこともあって好評であった。ある山間部 での産業祭で海産物の物販販売は、非常に好調で売切れ続出であった。 3. 原油価格の値上げや原材料価格の高騰など先行き不透明感も出てきているが、自動車の販 売状況、各地のイベントの集客状況や求人状況を見ると、全体のトレンドとしては右肩上 がりと言って良いのではないか。 <当社の受注状況等> 4. 老朽化した自社の電光ニュース掲示板のリニューアルを考えている。設置による広告宣伝 効果は不明ではあるが、地元密着のイメージを持ってもらうためにも欠かせないと判断し ている。 5. 健康志向の高まりを背景に地元大学と共同して「ライフサイエンス」の番組制作やセミナ ー広告等に取り組んでいる。 6. 最近、既卒者の中途採用や岐阜県内に営業所を設けるなど営業力の強化を図っている。企 業の成長には営業力をつけ、売上を伸ばすのが最も大事であるという認識をもっている。 <消費購買動向> 7. 自動車メーカー各社は、 「団塊の世代および団塊ジュニア世代」を対象者層に「こだわり感・ 44 個性を重視した高級車」に絞り込んだ戦略を進めている。これに伴って自動車ディーラー 各社は接客マナーの向上や高価な椅子・机などの備品を配置し高級感をもった店作りで集 客力を高めている。 8. 今までのように安いだけでは売れない時代になってきた。人々はお値打ちな商品を求めて いる。一方で 100 円ショップなどのデフレ期に成長した企業もカテゴリーキラーとしての 存立価値は顧客から認められており、今までのような高成長は困難であろうが、生き残っ ていくのではないか。 <地元の動向> 9. タクシー会社が一般介護事業へ参入を果たした。採算は非常に厳しいようだが今後の高齢 化に伴う介護人口の増加・介護関連事業の拡大等将来を見据えた戦略をとっている。 10. 県内で今後数カ所シネコン(ひとつのフロアに複数のスクリーンを持ち込んだ映画館)の 出店が計画されているようだ。シネコン間で集客力に格差が広がり、勝ち組・負け組が鮮 明になりつつある。今後の新たな出店により淘汰されるところも出てくるのではないか。 <その他> 11. 新聞離れが徐々におきている。インターネットなど通信手段の多様化及び本格的な普及に よりとりわけ若者の新聞離れは激しい。仮に今後新聞販売量が今の半分になれば、新聞の 宅配制度が維持できなくなるなど相当な影響があるため、新聞各社は若者の新聞離れに相 当な危機感を持っている。 45 7 県内地場産業等のヒアリング調査 1.繊維産業 主任研究員 國枝義広 □特徴 岐阜県の繊維産業は、紡績、織物、染色、縫製業の集積に支えられ、東京・大阪と並ぶ3 大アパレル産地の一つとして全国に知られているが、1980 年代後半からの円高の進行及び低 人件費による中国を始めとするアジア諸国からの輸入品の急増、景気低迷の影響等により県 内の事業所数、従業者数、出荷額・販売額とも減少に転じている。しかしながら依然として 県の主要産業の地位を保っており、高付加価値化、デザイン力の向上、ブランド力の確立な ど低迷からの脱却に取り組んでいる。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. 今年の春先から夏にかけて景気が好調であると言われていたが、衣服に関して好況感は感 じられない。また秋には台風がかきいれ時である土・日に多く上陸したこともあって、売 上は低迷状態が続いている。(紳士服小売) 2. 消費は低迷状態が続いている量販店内の専門店と比較して百貨店内の専門店の売上が大き く減少している。(婦人服製造小売) 3. 採算は引続き厳しい状況が続いている。仕入れ価格はほぼ横ばいであるが、売上単価も減 少しており、ほとんど利益が出ていない状況である。(紳士服小売) 4. 収益性の低い量販店向けの販売から撤退し、収益性の高い量販店向けの販売に力を入れた ことで売上は減少となったが、利益率は小幅ではあるが向上している。(婦人服製造卸) <設備投資> 5. 高い天井、身障者のための段差の解消およびトイレの設置など店舗のリニューアルに高水 準の設備投資を行い、来店客の増強に取り組んでいる。(紳士服小売) 6. 量販店内の専門店の出店、配送センターの建て替え、システムの更新などを予定している が、設備の更新・合理化が主である。(婦人服製造小売) 7. 採算性を重視しており、設備投資は抑制傾向である。(婦人服製造卸) <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 8. 合成繊維の一部に値上げの動きもあるようだが、ほとんど影響はない。(紳士服小売) 9. 原材料となるポリエステル等の価格は横ばいで現時点では影響はない。(婦人服製造小売) <その他> 10. 今後団塊の世代が定年を迎えることで背広の売上減少を懸念している。今後は年配者向け のカジュアル衣料にも力を入れていきたい。(紳士服小売) 11. ここ数年間衣料の分野では、とにかく安い商品に人気が集まっていたが、最近になってよ うやく品質にもこだわった商品が売れるようになってきた。顧客の嗜好がやや変わりつつ あるような気がする。従来通り品質を重視したこだわりのある服を提供していきたい。 (婦 人服製造卸) 46 2.陶磁器産業 主任研究員 高橋浩二 □特徴 岐 阜 県 の 陶 磁 器 産 業 は 、東 濃 地 域 の 3 市 1 町( 多 治 見 市 、土 岐 市 、瑞 浪 市 、笠 原 町 ) を 中 心 に 、各 種 陶 磁 器 製 品( 飲 食 器 、置 物 、タ イ ル 等 )の メ ー カ ー 及 び 卸 業 者 を 始 め 各種陶磁器関連企業(上絵付、石膏型、はい土等)が集積している一大産地である。 中 で も 、 飲 食 器 で は 全 国 生 産 額 の 約 5 割 を 占 め 、「 美 濃 焼 」 と し て 伝 統 的 工 芸 品 に も 指定されている。 平 成 14 年 の 陶 磁 器 関 連 の 製 造 品 出 荷 額 等 は 1,597 億 円( 岐 阜 県 全 体 の 3.3% )、事 業 所 数 は 1,772 事 業 所 (同 9.8% )、 従 業 者 数 は 15,357 人 ( 同 6.9% ) と な っ て い る 。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. 陶磁器産業のうち、飲食器(製造、卸)は、平成3年をピークに景況が悪化し続けており、 売上は前年割れが続いている。これは、メーカーも卸も同じ状況であり、一般的な景況と は乖離している。その要因として、①ブライダルなどギフト市場で、カタログギフトが台 頭して陶磁器の需要が激減したこと、②中国製品の輸入がこのところ急増し、100 円ショ ップ向けの廉価品のみならず、業務用市場も中国製品に席巻されつつあること、③生活様 式が変化して、外食・中食が多い若者世代を中心に、日常生活で陶磁器を使う事が少なく なっており、陶磁器を買わなくなっていることが挙げられる。 2. タイルの生産は、前年割れが続いている。これは、マンションなど新築着工が減少してい ることや、一般住宅では内装用タイルが使われなくなったことが要因である。 <設備投資> 3. 製造・卸の多くは、売上の低迷から新規投資を控えているが、一部には新商品のための設 備投資も散見する。陶磁器小売業では、大型ショッピングセンターの出店に伴って、テナ ントとして全国に店舗を増やす企業もみられる。 <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 4. 焼 成 や 乾 燥 に 燃 料 が 欠 か せ な い の で 、原 油 価 格 高 騰 の 影 響 は 大 き い 。コ ス ト 削 減 は 既 に で き る 限 り の こ と を し て し ま っ て い る の で 、こ の ま ま 原 油 高 が 続 け ば 、来 春 に は値上げをしなければならないところまできている。 5. 中 国 の 需 要 増 の 影 響 か 、 絵 付 け に 使 用 す る 顔 料 が 値 上 が り し て い る 。 中国は、物価 や人件費が高騰しているので、中国製品の価格も上昇してきており、ものによっては国産 品との価格差が無くなりつつある。 <明るい話題> 6. 最 近 の リ フ ォ ー ム ブ ー ム で 、和 風 の 部 屋 に 合 う 洗 面 台 と し て 、手 水 鉢 の 需 要 が 増 え て き た 。こ れ だ け 大 き い サ イ ズ の 手 ろ く ろ を 回 せ る の は 、美 濃 の 産 地 く ら い な の で 、 注文が増えてきている。 47 3.紙産業 企画研究部長心得 堀 正則 □特徴 岐阜県の紙産業は、伝統ある美濃手すき和紙を起源とし、1300 年の伝統を誇るが、用水多 消費型の装置産業であるため河川流域に立地することとなり、長良川中流域では美濃和紙の 伝統を引き継いで機械すき和紙製造業などが集積し、木曽川流域では比較的大規模な洋紙、 板紙が製造されている。 紙産業の製造品出荷額等(2,265 億円)を 10 年前と比較すると約 80%に減少しているも のの、製造業全体に占める割合は 4.7%、24 業種中 10 位と同じ位置にある。また、事業所 数 494(全体の 2.7%)、従業員数 8,176 人(同 3.7%)とも減少傾向が続いている。 (平成4、 14 工業統計表) <売上、生産量、収益等の状況> 1. 家庭紙では、トイレットペーパーの生産量は横ばい、ティッシュペーパーは上向いている ものの、いずれも生産量に応じた売上、収益に結びついていない。背景として、家庭紙業 界における大手、中小メーカーの厳しい価格競争がある。 2. 一方、工業資材用原紙や紙製衛生材料(紙おむつ、ペット用シーツ、メディカル用品など) など特定の分野や業界向けの製品、中国向け製品については、当該市場(電気・電子、介 護、医療、ペットなど)の拡大に伴って、生産、売上、収益とも好調で、来期に向けても 比較的明るい見通しを持っている。 <設備投資> 3. 家庭紙業界では、一部で新製品開発用機械の設備投資を行った企業もあるが、生産拡大の ための設備投資は見られない。 4. 一方、特殊紙や加工紙分野で新製品開発の動きが活発な企業では、億単位の機械設備の導 入が行われており、来年度以降も需要拡大や新製品開発に伴う設備投資計画を持っている が、資金調達で苦慮している企業もある。 <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 5. パルプについては、多くが輸入で、為替相場や海外市場の動きによってかなりの価格変動 があり、5∼6月頃は年初比約2割上昇したものの、現在は1割程度の上昇に落ち着いて いる。古紙は、中国への輸出でややタイト感があるが、比較的安定している。また、化学 繊維なども1割程度上がっている。更に、生産工程で使用する重油も1∼2割上昇してい る。こうしたコスト上昇に対して、各企業は価格転嫁の模索もしているが、特に競争が厳 しい家庭紙業界などでは困難な状況で、全体でも一部の取引先が引き上げに応じているの みである。 <その他> 6. 円高については、中国などへの輸出企業にとっては影響が大きく、一部企業では1ドル= 120 円程度が妥当な相場であるとしつつ、100 円程度までなら何とか対応できるとの見方も ある。 48 4.刃物産業 主任研究員 長尾尚訓 □特徴 岐阜県の刃物産業は、理髪用刃物、ほう丁、ナイフ類、はさみの製品では日本最大の産地 であり、4品目の出荷額は 277 億円、事業所数は 130(平成 14 年工業統計表)となっている。 特に、関市には完成品メーカーの他、研磨、研削などの工程加工業者、刃物部品製造業者が 集積している。地元大手を中心として医療用メス、四枚刃カミソリ、リサイクル用はさみな ど新製品を投入しているものの、量産品の中国生産シフト、中国等との競争激化により、県 内の出荷額、事業所数は減少傾向が続いている。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. 刃物業界の 10∼12 月期の売上高は、カミソリ等刃物の市場が安定的であることから、業界 大手では前年同期比並を確保できる見込みである。しかし、一部の企業では中国製品との 競合から若干減少する企業もみられる。生産量も概ね前年同期比程度を確保できる企業が 多いが、売上減少に伴い利益が減少する企業も一部にみられる。 2. 収益は、プラスチックや鋼材等仕入れ価格の値上げなどのマイナス要因があるものの、業 界大手の企業では原価低減活動により前年同期比並みの収益を確保できる見通しである。 しかし、製品価格に占める材料費の割合が高い一部の企業では、コストアップをカバーで きず、収益が若干減少する企業もみられる。 <設備投資> 3. 設備投資は、需要増加に対応した新規投資はみられないものの、メンテナンスや新商品用 の金型製作等の投資が行われており、前年同期比と同程度の投資額が見込まれる。また、 一部の企業では、中期的な課題として中国生産の増強を検討しており、次年度以降、海外 投資を実施する可能性がある。 <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 4. 原油高により、プラスチック等樹脂製品の価格が 10%程度値上げされたため、樹脂部品や 包装を使用するカミソリ、はさみメーカー等では、仕入れコストが上昇している。また、 ガソリン価格の上昇による輸送コストもわずかに影響している。 5. 鋼材価格の上昇は、カミソリには影響がないものの、ほう丁、ナイフ、はさみ等では鋼材 の仕入価格が 10%∼15%程度上昇しており、収益を圧迫している。 6. 市場競争が厳しいことから、仕入価格の上昇分を製品販売価格に転嫁できず、原価低減活 動などの合理化で費用増加分をカバーせざるを得ない状況にある。 <その他> 7. 新潟県の三条水害で協力メーカーの工場が被害を受けるなど、一部の企業には被害が及ん でいるが、売上等の業績を悪化させるほどの大きな影響はない。 49 5.木工産業 主任研究員 長井哲也 □ 特徴 岐阜県の木工産業は、「飛騨の匠」とよばれる高度な木工技術を持った技術者を多く輩出 しており、東濃や飛騨などを中心に豊富な森林資源を活用して産業として発展してきた。製 材業や各種木製品、家具・建具等の製造業に分けられ、飛騨地域を中心として脚物の家具メ ーカーが集積している。木材・木製品製造業の製造品出荷額等は 947 億円、事業所数は 853、 家具・装備品製造業の製造品出荷額等は 1,260 億円、事業所数は 1,175(平成 14 年工業統計 表)となっている。木材需要や住宅着工件数の減少のほか、耐久消費財の買い控えや作り付 け家具へのシフト・輸入家具などにより、出荷額、事業所数とも減少傾向が続いている。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. 建材関係の売上・生産量は、木材需要や住宅着工件数の減少に伴い減少してきたが、春頃 から徐々に受注が回復してきており、今期は横這いで推移すると思われる。家具関係の売 上・生産量は過去 10 年間で大きく減少しているが、一部の企業では直接販売や受注生産方 式など生産形態の変更を行ったことにより回復傾向が見られる。 2. 収益性も売上に準じて悪化傾向にある。そのため、業界大手企業では事業部門の見直しや 社内改善、生産性の効率化などに取り組んでいる。 <設備投資> 3. 設備投資は、かつてはプレカット工場などを建設する企業もあったが、住宅着工件数が減 少していることもあり増産のための設備投資は少ない。むしろ、加工能力の向上や製品の 品質向上といった機能面での設備更新や、騒音などの環境面に配慮した工場移転などが進 められている。(建材関係) <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 4. 原材料である木材についてはその多くが輸入材であるため、仕入価格にさほど影響はない が、それ以外の資材(ダンボールや金具など)の値上げ要請が強く、対応に苦慮している。 5. 原油価格の上昇により、海外からの材料輸送コストが上昇している。また、国内の運送業 者でも運賃値上げの動きがあり、対応を検討している。 6. OEM生産を行っている建材業者では、仕入れ価格が上昇しても直接製品に転嫁できない ため、取引先との交渉に苦慮している。 <その他> 7. 飛騨地域の一部の企業では、台風の水害により在庫に大きな被害を受けている。また、新 潟中越地震の復興に際して、現地のハウスメーカーなどでは部材の需要があると思われる が、豪雪地帯向けの特殊な部材のため県内には影響がないと思われる。 50 6.プラスチック産業 主任研究員 野田忠利 □特徴 岐阜県内のプラスチック製品製造業は、岐阜・大垣地区と中濃地区を中心に約 900 の事業 所がある。従業員数は 1 万 3 千人余りで、平成 14 年の製造品出荷額等は 3,322 億円(全県工 業出荷額等の 6.9%)で、七大地場産業の一角を占める主力産業である。 プラスチック製品は自動車のバンパーからコンビニのレジ袋まで日常生活のあらゆる場面 で利用され、需要先は多岐にわたるが、その中でも、電機部品、自動車部品、日用品・雑貨、 工業部品・資材、刃物部品等、加工組立型製造業を需要先とする企業の割合が多いのが特徴 である。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. 自動車部品製造会社は、地元トヨタ自動車の恩恵を受け売上、生産量とも順調に推移して いるが、収益は、製品単価の値下げにより減少している。来期は、新車の導入などから、 売上、生産量とも増加を見込んでいる。収益は、原材料仕入価格の高騰の影響が見られ、 前年を下回ると予想している。 2. 食品包装会社は、前期比で売上 0.9%増、経常利益 17.4%増、純利益 31.0%増と好調であ った。また、容器製造会社は、売上が前期比5∼7%増で生産量も増加した。しかし、合 成樹脂等の原材料は、今年に入って何回も値上げされており、収益の圧迫要因となってい る。来期は、食品包装会社の売上は横ばい、生産量は増加するものの、収益は原材料仕入 価格高騰の影響により減少も予想している。また、容器製造会社は、同じく原材料仕入価 格の高騰によって売上,生産量とも調整を余儀なくされ、収益も今までにない厳しいもの になると予想している。 <設備投資> 3. 自動車部品製造会社では、新しい成形機を導入している。 4. 食品包装会社は、新製品の技術開発、容器製造会社は、需要の高い製品の金型の増産、工 場を増設中である。 <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 5. プラスチックの原材料は原油であることから、原油の高騰に伴う直接の影響を受けている。 原油価格の上昇に伴う影響として、川上から川下に順次価格転嫁されており、製品価格に 転嫁する交渉を進めるとともに、経費等を削減しコスト吸収に努めている。 <その他> 6. 台風による直接の影響はなかったが、今年5月の連休以降の週末に雨が降る日が多く、行 楽への出足が鈍くなったことなど、商品の受注が減少した動きが見られたが、業績に影響 するものではなかった。(食品包装会社) 51 7.機械産業 主任研究員 折戸幸則 □特徴 岐阜県の機械産業は、本県の製造品出荷額等 4 兆 7,971 億円のうち 42.6%を占め、特に、 輸送用機械器具、一般機械器具、電気機械器具の上位3業種で、35.9%を占めている(平成 14 年工業統計表)。また、平成6年から平成 14 年までの製造品出荷額等の推移をみると、本 県の多くの地場産業が減少傾向にあるのに対して、機械器具の上位3業種は増加傾向にあ り、本県製造業の中で主要な地位にある。本県には機械産業が集積しているが、特に輸送用 機械器具製造業の中核である自動車関連産業は、岐阜地域、大垣地域、可茂地域に事業所が 密集している。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. ある企業の売上高は前年比約 20%増、他の企業では受注金額が前年比約 16%増、10∼12 月期は前年同期比約 14%増と好調である。しかし、鋼材など原材料の仕入価格の高騰分を 販売価格に転嫁できないため収益は苦しい。この背景には、従来大手自動車メーカーの系 列企業は、今や協力企業として激しい低価格競争に置かれているため、販売価格を上げら れないことがある。2005 年1∼3月期の見通しは、引き続き好調を維持できると予想して いる。(輸送用機械器具製造業) 2. ある企業の売上高は前年比約 10%減で、今年に限ってみると、ピークの7∼8月に比べ 11 月は 10%減である。また、銅やニッケルなど原材料の仕入価格の高騰分を販売価格に転嫁 できないため、収益を圧迫している。この背景には、取引先から受注単価の引き下げ要求 が強いため、販売価格を上げられないことがある。2005 年1∼3月期の見通しは、取引先 の大手電気メーカーが在庫を多く抱えていることから、見通しは暗い。なお、中長期的に は、アジアの国にある工場の生産が国内工場での生産を上回り、国内での生産は縮小傾向 になると予想している。(電子部品製造業) <設備投資> 3. 現在工場の増設を行っているが、今後売上がいつ減るか分からないため、長期的には拡大 路線をとれない。(輸送用機械器具製造業) 4. アジアの国に生産移管をしているため、今後国内での大規模投資は考えていない。設備投 資を抑制している中で、今まで使用している設備の補修など、最小限にとどめている。 (電 子部品製造業) <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 5. 鋼材などの原材料仕入価格の高騰による影響のため、対応策として、できるだけ余分な経 費を切りつめている。(輸送用機械器具製造業) 6. 原材料仕入価格の高騰による影響を少なくするため、対応策として、1時間当たりの部品 の生産量を増やすなど、生産効率を高めている。(電子部品製造業) 52 8.IT産業(情報サービス業) 統括研究員 坂 善照 □特徴 IT産業とは、ここでは情報サービス業のことをいい、ソフトウェア業、情報処理・提供 サービス業をいう。「平成 14 年特定サービス産業実態調査(情報サービス業)」によると、 岐阜県におけるIT産業の事業所数は 230、従業者数 2,824 人、売上 445 億 5 千万円となっ ており、前年比はそれぞれ 2.2 倍、32.3%増、10.3%増となっている。そのうち従業者数が 30 人未満の事業所は 214 で、全体の 93.0%を占めており、小規模事業所が多くなっている。 なお、全国的に見ると東京は 2,373 事業所、売上 8 兆 25 億円となっており、全国に占め る割合は事業所で約3割、売上で6割となっており、特に売上は東京の占める割合が高くな っている。 <売上、生産量、収益等の状況> 1. ヒアリングを実施したIT企業5社の売上は、1社を除いて対前年比増となっており、特 にそのうち2社は 10%台、1社は8%台の伸びとなっている。収益については、1社が横 ばい、1社が8%の伸び、2社が 10%台の伸びとなっている。このように、景況感は概ね 良好となっている。 2. 売上の割合は県内が 50%、県外も 50%となっており、県外のうち東京の占める割合は企業 によって差はあるが、70%程度となっている。 <設備投資> 3. 設備投資はパソコン・サーバの更新、システムの更新、データベースエンジンのライセン ス等である。IT業界では、設備投資よりも人材育成への投資を重視している。 4. 東京では情報漏洩対策の要求が強いが、県内ではまだ情報漏洩に対する意識が低い。今後 は県内でも情報漏洩防止の要求が強くなると予想され、顧客の信用を高めるためには情報 保護の投資が必要になる。 <原材料仕入価格高騰の影響と対応> 5. 特になし <その他> 6. 注文を受けてソフトを開発する時代は終わった。これからはよいサービス、よいソフトを 作ってこちらから売り込んでいかなければならない。また、IT業界は実績がものをいう ので、実績を上げて認めてもらうことが大切である。 7. IT関連企業は伸びるという神話があるが、中国でソフトウェアが作られており、業界全 体でデフレ化が進み競争が厳しくなっている。このデフレ化は当分続くと思われ、こうい う状況のなかで、どう収益を上げるかを考えていかなければならない。 8. 県内中小企業が発注するソフト開発業務は縮小しているため、県内市場だけでは生きてい けない。受注を取るためには、東京をはじめとした県外へ進出していかなければならない。 53 (参考資料1)2004 年 12 月調査計数表 景況DI 期 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 好転 15.9 19.8 17.9 6.5 7.2 2.5 5.9 4.7 6.8 8.6 7.9 6.7 4.7 8.5 14.9 20.1 18.9 20.1 14.1 全 業 種 変らず 悪化 43.3 40.9 38.7 41.5 34.3 47.8 32.7 60.8 33.0 59.8 25.1 72.4 16.8 77.3 22.9 72.4 35.8 57.4 34.1 57.3 32.2 59.9 30.3 63.0 31.4 63.9 36.6 54.9 41.0 44.1 47.2 32.7 44.5 36.6 42.1 37.7 42.3 43.6 DI -25.0 -21.7 -29.9 -54.3 -52.6 -69.9 -71.4 -67.7 -50.6 -48.7 -52.0 -56.3 -59.2 -46.4 -29.2 -12.6 -17.7 -17.6 -29.5 好転 20.0 25.8 24.2 4.6 9.8 2.3 4.9 7.7 7.1 10.7 9.5 13.0 7.6 10.3 21.1 31.0 25.6 30.6 18.5 内 製 造 業 変らず 悪化 42.1 37.9 31.2 43.0 34.1 41.8 44.8 50.6 28.3 62.0 24.1 73.6 14.8 80.2 17.9 74.4 42.4 50.6 36.9 52.4 43.2 47.3 32.5 54.5 35.4 57.0 38.2 51.5 39.4 39.4 40.8 28.2 47.4 26.9 43.1 26.4 47.7 33.8 DI -17.9 -17.2 -17.6 -46.0 -52.2 -71.3 -75.3 -66.7 -43.5 -41.7 -37.8 -41.5 -49.4 -41.2 -18.3 2.8 -1.3 4.2 -15.3 好転 12.4 15.1 12.7 8.0 5.1 2.6 6.7 2.2 6.7 6.9 6.8 1.1 2.2 7.1 10.0 11.4 12.8 11.5 10.7 1-3 9.1 49.0 42.0 -32.9 12.9 56.5 30.6 -17.7 6.2 43.2 50.6 -44.4 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 14.6 16.8 18.7 9.0 50.3 50.3 49.7 50.0 35.0 32.9 31.6 41.0 -20.4 -16.1 -12.9 -32.0 24.3 20.8 27.1 13.2 54.3 54.5 50.0 50.0 21.4 24.7 22.9 36.8 2.9 -3.9 4.2 -23.6 6.9 13.1 11.8 5.7 47.1 46.4 49.4 50.0 46.0 40.5 38.8 44.3 -39.1 -27.4 -27.0 -38.6 売上高 期 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 増加 28.0 33.5 28.2 23.8 21.2 19.9 18.2 14.6 15.1 22.0 21.8 22.0 21.4 20.0 24.7 35.0 30.9 34.4 26.8 1-3 22.1 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 28.1 35.6 30.0 24.1 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 期 増加 31.9 36.2 35.9 22.5 20.7 17.8 15.7 16.7 18.6 23.8 23.1 25.6 27.5 18.6 33.3 45.8 43.0 51.4 34.8 44.3 -22.2 31.8 33.3 32.5 39.4 29.4 35.0 35.0 35.0 35.2 40.7 輸 出 向 け 変らず 減少 48.8 25.6 61.0 22.0 51.2 29.3 50.0 32.5 55.0 37.5 43.2 45.5 51.2 39.0 61.0 26.8 65.9 29.3 61.0 19.5 61.5 25.6 60.0 20.0 55.3 31.6 55.6 27.8 61.3 16.1 62.9 11.4 58.3 8.3 60.6 12.1 62.1 13.8 -11.3 0.6 -5.0 -16.6 41.7 46.8 41.7 29.2 31.9 26.6 34.7 33.3 33.6 1-3 12.9 64.5 22.6 -9.7 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 26.5 36.1 27.8 18.8 58.8 55.6 55.6 65.6 14.7 8.3 16.7 15.6 11.8 27.8 11.1 3.2 2001 2002 2003 2004 2005 内 製 造 業 変らず 減少 26.6 41.5 21.3 42.6 20.7 43.5 32.6 44.9 18.5 60.9 14.4 67.8 16.9 67.5 7.7 75.6 19.8 61.6 17.9 58.3 26.9 50.0 20.5 53.8 17.5 55.0 30.0 51.4 19.4 47.2 23.6 30.6 21.5 35.4 15.3 33.3 27.3 37.9 DI -18.4 -11.2 -20.3 -26.2 -35.1 -43.7 -44.4 -54.4 -50.0 -37.1 -36.9 -34.0 -37.0 -39.4 -25.9 -8.1 -12.9 -10.6 -23.5 増加 25.6 17.1 19.5 17.5 7.5 11.4 9.8 12.2 4.9 19.5 12.8 20.0 13.2 16.7 22.6 25.7 33.3 27.3 24.1 積 見 通 し 全 業 種 変らず 減少 25.6 46.4 21.9 44.7 23.3 48.5 26.2 50.0 22.6 56.3 16.5 63.6 19.3 62.6 16.4 69.0 19.8 65.1 18.8 59.1 19.6 58.7 22.0 56.0 20.2 58.4 20.6 59.4 24.7 50.6 21.9 43.1 25.3 43.8 20.6 45.0 22.8 50.3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 2000 実 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 悪化 DI 44.2 43.4 -31.0 44.5 40.3 -25.2 34.5 52.7 -40.0 23.2 68.8 -60.8 36.8 58.1 -53.0 25.9 71.6 -69.0 18.3 75.0 -68.3 27.2 70.7 -68.5 30.5 62.9 -56.2 31.7 61.4 -54.5 24.3 68.9 -62.1 28.4 70.5 -69.4 27.8 70.0 -67.8 35.3 57.6 -50.5 42.2 47.8 -37.8 52.3 36.4 -25.0 41.9 45.3 -32.5 41.4 47.1 -35.6 38.1 51.2 -40.5 DI 0.0 -4.9 -9.8 -15.0 -30.0 -34.1 -29.2 -14.6 -24.4 0.0 -12.8 0.0 -18.4 -11.1 6.5 14.3 25.0 15.2 10.3 54 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 減少 DI 24.8 50.4 -25.6 22.3 46.3 -14.9 25.5 52.7 -30.9 21.2 54.0 -29.2 25.9 52.6 -31.0 18.1 60.3 -38.7 21.2 58.7 -38.5 23.7 63.4 -50.5 19.8 67.9 -55.6 19.6 59.8 -39.2 13.9 65.3 -44.5 23.3 57.8 -38.9 22.6 61.3 -45.2 12.9 65.9 -44.7 28.9 53.3 -35.5 20.5 53.4 -27.3 28.9 51.8 -32.5 25.0 54.5 -34.0 19.3 60.2 -39.7 DI -9.6 -6.4 -7.6 -22.4 -40.2 -50.0 -51.8 -58.9 -43.0 -34.5 -26.9 -28.2 -27.5 -32.8 -13.9 15.2 7.6 18.1 -3.1 増加 24.8 31.4 21.8 24.8 21.6 21.6 20.2 12.9 12.3 20.6 20.8 18.9 16.1 21.2 17.8 26.1 19.3 20.5 20.5 34.8 -3.0 14.5 33.7 51.8 -37.3 26.4 26.6 23.6 37.5 15.3 20.2 18.1 -8.3 17.0 25.0 20.5 20.0 33.0 32.1 35.2 36.7 50.0 42.9 44.3 43.3 -33.0 -17.9 -23.8 -23.3 生産量 完成工事高 期 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 増加 33.1 35.8 31.9 22.4 18.2 15.5 17.4 15.0 12.6 19.4 25.3 23.2 24.8 23.3 33.3 39.6 35.0 38.9 30.3 1-3 22.5 38.2 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 34.4 38.8 39.6 24.4 36.7 31.6 26.4 30.0 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 全 業 種 変らず 減少 25.6 41.3 24.2 40.0 25.2 42.9 33.6 44.0 20.7 61.2 24.1 60.3 15.6 67.0 16.0 69.0 23.4 64.0 23.3 57.3 23.2 51.5 24.2 52.5 19.8 55.4 31.1 45.6 24.4 42.2 26.4 34.1 30.0 35.0 30.0 31.1 32.6 37.1 内 製 造 業 変らず 減少 26.9 36.6 19.8 38.5 27.5 37.4 33.7 43.8 21.7 57.6 23.3 61.1 12.0 69.9 13.0 72.7 22.4 63.5 25.6 53.7 26.0 45.5 20.5 52.6 17.5 55.0 30.0 45.7 23.6 40.3 29.6 26.8 29.5 30.8 25.0 29.2 33.3 30.3 DI 0.0 3.3 -2.2 -21.3 -36.9 -45.5 -51.8 -58.4 -49.4 -33.0 -16.9 -25.7 -27.5 -21.4 -4.2 16.9 8.9 16.6 6.1 (ポイント) 非製造業のうち 建設業のみ 増加 変らず 減少 DI 21.4 21.4 57.1 -35.7 17.2 37.9 44.8 -27.6 21.4 17.9 60.7 -39.3 22.2 33.3 44.4 -22.2 10.3 17.2 72.4 -62.1 15.4 26.9 57.7 -42.3 15.4 26.9 57.7 -42.3 17.4 26.1 56.5 -39.1 7.7 26.9 65.4 -57.7 14.3 14.3 71.4 -57.1 13.6 13.6 72.7 -59.1 9.5 38.1 52.4 -42.9 14.3 28.6 57.1 -42.8 20.0 35.0 45.0 -25.0 22.2 27.8 50.0 -27.8 25.0 15.0 60.0 -35.0 18.2 31.8 50.0 -31.8 11.1 50.0 38.9 -27.8 13.0 30.4 56.5 -43.5 DI -8.2 -4.2 -11.0 -21.6 -43.0 -44.8 -49.6 -54.0 -51.4 -37.9 -26.2 -29.3 -30.6 -22.3 -8.9 5.5 0.0 7.8 -6.8 増加 36.6 41.8 35.2 22.5 20.7 15.6 18.1 14.3 14.1 20.7 28.6 26.9 27.5 24.3 36.1 43.7 39.7 45.8 36.4 39.3 -16.8 27.3 40.9 31.8 -4.5 8.7 30.4 60.9 -52.2 28.9 29.6 34.1 45.6 5.5 9.2 5.5 -21.2 41.7 46.8 47.9 30.6 34.7 29.9 26.8 30.6 23.6 23.4 25.4 38.9 18.1 23.4 22.5 -8.3 5.6 9.5 10.0 0.0 44.4 38.1 25.0 27.8 50.0 52.4 65.0 72.2 -44.4 -42.9 -55.0 -72.2 受注量 期 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 増加 29.5 33.8 30.8 21.1 19.0 14.1 15.8 12.9 13.8 24.6 24.3 18.9 20.8 17.4 23.9 29.9 26.4 30.7 23.8 1-3 20.5 39.7 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 25.5 31.0 31.4 22.0 39.9 37.3 34.0 37.7 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 全 業 種 変らず 減少 28.0 42.5 27.5 38.7 29.7 39.5 31.4 47.4 26.8 54.1 27.8 58.1 25.0 59.2 20.9 66.3 31.9 54.3 27.9 47.5 30.5 45.2 36.0 45.1 28.0 51.2 32.2 50.3 30.2 45.9 32.5 37.7 34.6 39.0 30.7 38.6 31.3 44.9 内 製 造 業 変らず 減少 19.6 40.2 22.2 36.7 23.6 38.2 26.7 46.5 17.4 63.0 17.2 67.8 13.4 70.7 10.5 76.3 22.4 62.4 25.6 51.2 27.6 43.4 25.0 51.3 19.0 54.4 31.9 49.3 25.4 42.3 27.1 30.0 30.8 32.1 21.1 31.0 30.3 36.4 DI -13.0 -4.9 -8.7 -26.3 -35.1 -44.0 -43.4 -53.4 -40.5 -22.9 -20.9 -26.2 -30.4 -32.9 -22.0 -7.8 -12.6 -7.9 -21.1 増加 40.2 41.1 38.2 26.7 19.6 14.9 15.9 13.2 15.3 23.2 28.9 23.7 26.6 18.8 32.4 42.9 37.2 47.9 33.3 39.7 -19.2 28.8 37.9 34.6 31.6 34.6 40.3 -9.1 -0.6 -3.2 -18.3 40.8 46.2 45.7 28.2 33.8 28.2 28.6 32.4 DI 0.0 4.4 0.0 -19.8 -43.4 -52.9 -54.8 -63.1 -47.1 -28.0 -14.5 -27.6 -27.8 -30.5 -9.9 12.9 5.1 16.9 -3.1 増加 20.4 28.1 24.5 16.7 18.6 13.5 15.7 12.6 12.6 25.7 20.8 14.8 15.7 16.3 17.0 19.0 16.0 15.9 16.0 33.3 -4.5 13.8 41.3 45.0 -31.2 25.4 25.6 25.7 39.4 15.4 20.6 20.0 -11.2 12.2 16.3 19.8 17.0 45.1 46.3 38.4 42.0 42.7 37.5 41.9 40.9 -30.5 -21.2 -22.1 -23.9 製品販売価格 上昇 変らず 下降 5.3 40.2 54.5 7.9 43.9 48.1 3.9 42.9 53.2 4.5 38.8 56.7 3.9 42.5 53.6 3.4 34.1 62.4 2.2 37.1 60.8 3.5 39.4 57.1 5.3 34.9 59.8 3.2 45.4 51.4 3.9 35.4 60.7 6.1 38.0 55.8 6.4 39.8 53.8 5.2 38.3 56.5 4.9 50.6 44.4 10.6 49.1 40.4 11.1 51.2 37.7 10.0 55.0 35.0 10.0 53.3 36.7 DI -49.2 -40.2 -49.3 -52.2 -49.7 -59.0 -58.6 -53.6 -54.5 -48.2 -56.8 -49.7 -47.4 -51.3 -39.5 -29.8 -26.6 -25.0 -26.7 在庫量・製品販売価格・原材料仕入価格 期 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 在庫量 増加 変らず 減少 15.2 51.5 33.3 24.7 41.8 33.5 21.6 49.1 29.2 15.4 50.3 34.3 16.3 47.1 36.6 18.3 41.4 40.2 17.4 40.0 42.6 11.8 44.4 43.8 11.3 43.8 45.0 16.9 41.9 41.2 12.3 53.4 34.2 13.3 44.4 42.2 10.5 49.7 39.9 14.4 49.6 36.0 21.1 46.6 32.3 14.5 46.0 39.5 19.1 48.5 32.4 15.6 50.8 33.6 19.3 47.1 33.6 DI -18.1 -8.8 -7.6 -18.9 -20.3 -21.9 -25.2 -32.0 -33.7 -24.3 -21.9 -28.9 -29.4 -21.6 -11.2 -25.0 -13.3 -18.0 -14.3 (ポイント) 内非製造業 変らず 減少 DI 35.2 44.4 -24.0 31.6 40.4 -12.3 34.9 40.6 -16.1 35.2 48.1 -31.4 34.5 46.9 -28.3 36.0 50.5 -37.0 34.3 50.0 -34.3 29.9 57.5 -44.9 39.8 47.6 -35.0 29.7 44.6 -18.9 32.7 46.5 -25.7 45.5 39.8 -25.0 36.0 48.3 -32.6 32.5 51.3 -35.0 34.1 48.9 -31.9 36.9 44.0 -25.0 38.3 45.7 -29.7 39.0 45.1 -29.2 32.1 51.9 -35.9 (ポイント) 原材料仕入価格 上昇 変らず 下降 DI 17.4 61.4 21.3 -3.9 16.0 63.4 20.7 -4.7 18.0 59.0 23.0 -5.0 11.0 65.5 23.5 -12.5 14.6 63.4 22.0 -7.4 8.9 66.5 24.6 -15.7 1.6 65.8 32.6 -31.0 8.2 64.1 27.6 -19.4 8.4 64.9 26.7 -18.3 9.1 70.4 20.4 -11.3 12.9 63.5 23.6 -10.7 15.2 61.6 23.2 -8.0 18.7 60.8 20.5 -1.8 11.8 70.4 17.8 -6.0 17.3 67.9 14.8 2.5 19.6 65.8 14.6 5.0 41.9 47.5 10.6 31.3 37.6 53.5 8.9 28.7 50.0 40.5 9.5 40.5 1-3 14.2 48.3 37.5 -23.3 10.1 57.4 32.4 -22.3 38.8 53.1 8.2 30.6 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 14.8 16.3 15.1 18.8 51.6 53.3 49.2 46.6 33.6 30.4 35.7 34.6 -18.8 -14.1 -20.6 -15.8 7.5 12.9 10.8 4.3 61.3 61.3 57.0 61.1 31.3 25.8 32.3 34.6 -23.8 -12.9 -21.5 -30.3 36.9 42.9 21.0 13.0 54.1 49.1 69.4 73.9 8.9 8.1 9.6 13.0 28.0 34.8 11.4 0.0 55 採算・資金繰り・借入れ難易感 期 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 好転 14.8 14.7 12.1 8.2 7.9 6.5 6.5 4.8 7.9 6.6 9.3 10.2 6.4 8.1 7.5 14.2 14.0 10.4 9.7 1-3 6.3 47.9 2004 10-12 2004 7-9 2004 4-6 2004 1-3 9.0 12.0 13.1 8.1 43.9 46.8 51.6 51.9 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 採算 変らず 悪化 40.4 44.8 40.7 44.6 41.9 46.0 35.9 55.9 39.6 52.5 30.5 63.0 31.0 62.5 33.9 61.3 32.8 59.3 38.5 54.9 32.6 58.1 30.7 59.0 38.2 55.5 35.8 56.1 45.0 47.5 40.0 45.8 39.5 46.5 37.7 51.9 39.6 50.7 資金繰り 変らず 悪化 64.6 24.3 62.3 29.2 64.7 29.9 66.7 30.3 63.6 31.6 58.4 36.6 52.4 39.5 56.5 39.4 62.0 32.8 59.5 36.8 59.8 35.2 62.3 34.7 59.0 35.8 60.3 34.4 66.0 24.7 63.1 26.3 75.5 19.0 69.0 24.7 71.2 22.6 DI -30.0 -29.9 -33.9 -47.7 -44.6 -56.5 -56.0 -56.5 -51.4 -48.3 -48.8 -48.8 -49.1 -48.0 -40.0 -31.6 -32.5 -41.5 -41.0 好転 11.2 8.5 5.5 3.0 4.8 5.0 8.1 4.1 5.2 3.8 5.0 3.0 5.2 5.3 9.3 10.6 5.5 6.3 6.2 45.8 -39.5 3.4 72.4 47.1 41.1 35.3 40.0 -38.1 -29.1 -22.2 -31.9 5.7 5.5 8.9 6.8 70.3 73.8 68.4 69.1 (ポイント) 借入れ難易感 変らず 困難 DI 62.4 19.3 -1.0 64.3 20.8 -5.8 61.5 20.5 -2.6 62.9 22.2 -7.3 61.5 23.9 -9.3 65.3 20.6 -6.5 58.4 26.5 -11.4 60.4 28.4 -17.2 64.4 23.6 -11.6 67.4 22.3 -12.0 64.2 25.7 -15.6 66.7 26.1 -18.8 60.7 26.2 -13.1 63.6 25.8 -15.2 66.3 19.4 -5.0 66.7 17.3 -1.3 71.3 17.5 -6.2 72.4 15.4 -3.2 70.8 14.6 0.0 DI -13.1 -20.7 -24.4 -27.3 -26.8 -31.6 -31.4 -35.3 -27.6 -33.0 -30.2 -31.7 -30.6 -29.1 -15.4 -15.7 -13.5 -18.4 -16.4 容易 18.3 15.0 17.9 14.9 14.6 14.1 15.1 11.2 12.0 10.3 10.1 7.3 13.1 10.6 14.4 16.0 11.3 12.2 14.6 24.1 -20.7 12.6 72.7 14.7 -2.1 24.1 20.7 22.8 24.1 -18.4 -15.2 -13.9 -17.3 10.4 10.6 14.1 13.1 71.4 71.4 69.2 68.8 18.2 18.0 16.7 18.1 -7.8 -7.4 -2.6 -5.0 設備投資 期 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 見 通 し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 あ る 33.0 30.8 31.3 30.7 32.2 32.4 25.4 23.4 25.8 25.0 27.2 25.7 21.8 27.8 29.1 25.3 29.8 31.2 29.7 設備投資実施 (%) な し 67.0 69.2 68.7 69.3 67.8 67.6 74.6 76.6 74.2 75.0 72.8 74.3 78.2 72.2 70.9 74.7 70.2 68.8 70.3 設備投資意欲 (ポイント) 上昇 変らず 下降 DI 8.8 57.1 34.1 -25.3 11.4 58.1 30.5 -19.1 10.3 55.2 34.5 -24.2 7.6 47.7 44.7 -37.1 4.9 44.7 50.5 -45.6 2.5 39.8 57.7 -55.2 5.5 36.3 58.2 -52.7 5.4 41.0 53.6 -48.2 5.4 49.7 44.9 -39.5 5.0 54.7 40.3 -35.3 3.4 50.6 46.0 -42.6 5.5 51.5 42.9 -37.4 4.2 53.9 41.8 -37.6 7.3 51.3 41.3 -34.0 9.5 58.2 32.3 -22.8 10.5 64.5 25.0 -14.5 11.0 63.9 25.2 -14.2 13.0 61.7 25.3 -12.3 9.7 60.7 29.7 -20.0 2005 1-3 30.8 69.2 8.6 59.0 32.4 -23.8 2004 2004 2004 2004 10-12 7-9 4-6 1-3 30.8 30.1 26.9 25.6 69.2 69.9 73.1 74.4 11.2 13.6 12.1 9.2 63.8 61.7 64.4 59.2 25.0 24.7 23.5 31.6 -13.8 -11.1 -11.4 -22.4 雇用状況 期 2000 実 2001 積 2002 2003 2004 2005 見 通 し 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 過剰 24.8 21.2 14.9 18.9 24.9 31.6 34.1 27.6 26.7 23.7 24.4 24.7 24.3 15.7 18.0 16.6 16.0 15.1 13.7 1-3 12.5 全 業 種 変らず 不足 62.1 13.1 61.3 17.5 66.3 18.8 61.7 19.4 61.7 13.4 53.4 15.0 51.4 14.6 61.2 11.2 60.2 13.1 59.7 16.7 58.9 16.7 62.7 12.7 63.6 12.1 68.6 15.7 64.0 18.0 64.3 19.1 64.4 19.6 67.3 17.6 63.7 22.6 70.8 16.7 DI 11.7 3.7 -3.9 -0.5 11.5 16.6 19.5 16.4 13.6 7.0 7.7 12.0 12.2 0.0 0.0 -2.5 -3.6 -2.5 -8.9 過剰 22.1 18.5 12.0 20.2 29.3 40.0 49.4 34.2 29.1 34.5 28.6 23.4 25.0 17.1 22.5 21.1 20.3 18.1 16.9 -4.2 10.8 内 製 造 業 変らず 不足 66.3 11.6 68.5 13.0 75.0 13.0 68.5 11.2 63.0 7.6 51.1 8.9 47.0 3.6 63.2 2.6 64.0 7.0 50.0 15.5 59.7 11.7 68.8 7.8 68.8 6.3 71.4 11.4 64.8 12.7 57.7 21.1 62.0 17.7 63.9 18.1 64.6 18.5 80.0 9.2 DI 10.5 5.5 -1.0 9.0 21.7 31.1 45.8 31.6 22.1 19.0 16.9 15.6 18.7 5.7 9.8 0.0 2.6 0.0 -1.6 過剰 27.0 23.3 17.3 17.9 21.4 25.0 21.6 22.3 24.8 14.7 21.4 25.8 23.7 14.5 14.4 12.8 11.9 12.6 11.1 1.6 13.9 2004 10-12 11.9 71.1 17.0 -5.1 8.3 77.8 13.9 -5.6 14.9 2004 7-9 15.2 67.1 17.7 -2.5 17.7 67.1 15.2 2.5 12.9 2004 4-6 17.4 68.4 14.2 3.2 19.4 66.7 13.9 5.5 15.7 2004 1-3 17.4 64.6 18.0 -0.6 18.3 66.2 15.5 2.8 16.7 (注) 上記表中の「見通し」の欄の「2005 1-3」は、今回の2004年12月調査時点での1−3月期見通し数値。 同 「2004 10-12」は、2004年9月調査時点での10−12月期見通し数値。 同 「2004 7-9」は、2004年6月調査時点での7−9月期見通し数値。 同 「2004 4-6」は、2004年3月調査時点での4−6月期見通し数値。 同 「2004 1-3」は、2003年12月調査時点での1−3月期見通し数値。 56 (ポイント) 内 非 製 造 業 変らず 不足 DI 58.6 14.4 12.6 55.8 20.8 2.5 59.1 23.6 -6.3 56.3 25.9 -8.0 60.7 17.9 3.5 55.2 19.8 5.2 54.9 23.5 -1.9 59.6 18.1 4.2 57.1 18.1 6.7 67.6 17.6 -2.9 58.3 20.4 1.0 57.3 16.9 8.9 59.1 17.2 6.5 66.3 19.3 -4.8 63.3 22.2 -7.8 69.8 17.4 -4.6 66.7 21.4 -9.5 70.1 17.2 -4.6 63.0 25.9 -14.8 63.3 22.8 -8.9 65.5 67.1 69.9 63.3 19.5 20.0 14.5 20.0 -4.6 -7.1 1.2 -3.3 (参考資料2)過去の景況調査の概要 1995年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1996年 1月 2月 3月 4∼6月 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 7∼9月 10∼12月 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 2003年 1∼3月 4∼6月 7∼9月 10∼12月 1∼3月 2004年 4∼6月 7∼9月 10∼12月 概 況 県内景況は機械工業の好転もあり回復傾向にあるものの、やや足踏み状態にある。阪神大震災 の影響が観光、衣料などの業種にでている。 機械工業の好転が続くなど緩やかに回復傾向にあるが、震災などの影響により一部業種に低迷 がみられる。 県内景況の回復テンポは緩慢。急激な円高の影響が現われ始めている。 急激な円高の影響や消費の伸び悩みなどから、景気回復には停滞感がみられる。 円高の影響や消費の伸び悩みなどから、景気の回復は足踏み状態である。 県内企業の景況感は悪化。 県内の景況は円高の影響などから、悪化の傾向に転じている。 県内景況は、一部の業種については猛暑などの好影響が出ているものの、全体としては弱含み 県内景況は業種によっては跛行性がみられるものの、悪化傾向が改善。 最近の円安の動きを反映し、悪化傾向にあった景況感にやや好転の兆し。 県内景況は、持ち直しの兆しがみられるものの弱含みで推移。 県内景況は、消費などに明るい動きがみられ、持ち直しの気配。 県内景況は、大雪による影響が一部の業種に見られるものの、全体としては持ち直しの気配が 県内景況悪化とみる割合も減少傾向にあり、持ち直しの気配が強まっている。 陶磁器、刃物など地場産業に厳しさがみられるものの、全般的に明るさが出てきている。 地場産業に厳しさがあるものの、全般的には公共投資の下支え効果に加えて消費の上向き気 配などから緩やかながら回復感が出てきている。 来期見通しについては、一本調子の好転は見込まれておらず、やや慎重な見方となっている。 回復傾向に一時的な落ち込み 来期は製造業の堅調な受注見通しから回復の期待 景気回復は夏以降足踏み状態が続く 景気回復は足踏み状態にあるが、7∼9月期は消費税率引き上げなどで落ち込み 消費税関連での落ち込みをしのぎ、足踏み状態を維持 来期に向かい再び回復の期待感を 一部の業種には回復への期待感も見られるものの、天候不順と消費税率引き上げ等により足踏 景気後退期に突入の兆しか 先行き不安除去の抜本策が望まれる 急速な冷え込みをみせる県内景況感 底打ち期待ハズレ、最低水準に落ち込んだ県内景況感 バブル崩壊後最悪 景況悪化のなか明暗分ける製造業、底打ち期待に反し悪化続く非製造業 12月以降底打ちの兆し示す大幅な景況変化 来期への期待感高まる景況マインド 再度大幅景況改善、しかし、先行き模様眺め 今期景況感足踏み状態、来期への期待感高まる 改善基調辿るも力強さを欠く 改善傾向辿るなか、二極分化が進行 景況は製造業を軸に回復傾向にある 景況は緩やかな改善傾向を辿っているものの、一部の業種を除き回復力に力強さが欠けている 企業の景況感は二年ぶりに悪化、雇用は引き続き改善 景況感は急速に冷え込み、景気後退期の兆し 景況感は下げ止まるも、冷え込んだ状況が続く 景況感は大幅に落ち込み、冷え込みが本格化 景況感は引き続き低下し、冷え込みが続く 景況感は冷え込みが続くが、輸出向け売上や雇用に対する企業の見方の改善等、下げ止まり の兆しがみられる。 前期、下げ止まりの兆しが見られた景況は大幅に改善し、底打ち感が見られる。 底打ち感が見られた景況は小幅に改善し、緩やかに回復している。 緩やかに改善していた景況は今期悪化し、先行きにも不透明感が増している。 景況は引き続き悪化、実体経済も悪化の兆し。 輸出の減少が懸念される中、生産の停滞等から、景況感は悪化が続く 悪化が続いていた景況は生産の回復を受け大幅に改善。来期への期待も高まるものの、 売上高や受注量の実績にはやや悪化が見られ、期待先行の懸念も。 景況は、生産や売上の回復を背景に二期連続で大幅に改善。ただし、円高への懸念か、 製造業では先行きへの不安も。 景況は、生産や売上の回復を背景に三期連続で大幅に改善。特に製造業では95年以降 初のプラス水準となるなど、回復傾向が強まる。 景況は、回復傾向に一服感。原材料仕入価格の上昇に不安感漂うものの、先行きについ ては生産や売上の増加を見込む。 景況は、原油などの原材料仕入価格の高騰による採算の悪化を反映して、ほぼ横ばい。 回復傾向の中で一服感が続く。 一服感が続いていた景況は、製造業の売上高や生産量の低下を反映して、悪化。 57 この資料についてのお問い合わせ、ご意見等は下記までご連絡下さい。 〒500-8384 岐阜市薮田南5−14−53 岐阜県県民ふれあい会館10階 (財)岐阜県産業経済振興センター Tel : 058-277-1085 Fax : 058-273-5961 E-mail : center@gpc.pref.gifu.jp URL : http://www.gpc.pref.gifu.jp/ なお、この資料は以下のサイトに掲載しております。 URL : http://www.gpc.pref.gifu.jp/cyousa/keikyou/keikyou.htm この報告書は、岐阜県及び国からの補助金を受 けています。 平成17年1月13日 財団法人岐阜県産業経済振興センター
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