Nakahara.com 小体研中原支部研究便りNO.4 2014・9・26 第二回中原支部授業研究会が開かれました。 9月17日(水) 2年1組 3年1組 川崎市立住吉小学校 器械・器具を使った運動遊び 「マットを使った運動遊び」 ~ころころ くるくる 妖怪マットで大へんしんだ!~ 須田 ゲーム ~前へ! 唯香先生 「ゴール型ゲーム 担当 ハンドボール」 東住吉小 加藤 孝 文責 宮内小 原田 嘉昭 パスだ!! シュートゲーム!~ 牧田 裕美子先生 【授業の様子を担当から】 ○2年 マット遊び ・テーマを子どもたちの興味のある「妖怪」とし、曲をかけている間に運動遊びを行っていた。 ・予備的運動として意図した動きを取り入れて楽しい雰囲気で行っていた。 ・子どもたちから、工夫した遊びやよい動きを引き出そうとしている声かけがあった。 ・先生も子どもたちも一緒に楽しむ姿が見られた。 ○3年 ゴール型ゲーム ・授業開始20分前から校庭に出て、チームで練習をする姿があった。 ・授業の初めに、「どんな言葉をかければいいかな?」と心情面などにも気遣う指導があった。 ・ゲームでは、個人差が目立つ場面もあったが、ルールの面でみんなが活躍できるような工夫があった。 ・子どもたちがチャンスゾーンを有効に使おうとする意識は見られた。 ・コートの大きさ、ボールの大きさ、重さはよく考えられていて、活動しやすそうだった。 ・ボールを持っていない子の動きも身についてきていたと感じた。 ・ボールをキャッチする技能がないと、パスがもらえない。それが攻撃に参加する最低条件だと感じた。 【研究協議から】 2年 マット遊び ・自評: 子どもたちは、予想以上に楽しんでいた。技能的には、背支持倒立が難しかった。 友だちと相談して遊ぶ場を選ぶというのは、ハードルが高かったか。 ・楽しい遊び方について →リズム遊び、シンクロ、ドンじゃんけん、足打ちの回数、細道ダンボールなど工夫をした。 ・お話マット(やさしい運動遊び)の内容は。 →ビデオ再生し、みんなで確認。 口伴奏 身に付けたい動き・感覚 ジバニャン 入場 ①くま歩き ジバニャンが~ おこった ②頭の入れ起こし ふーはーふーはー ③体の反らし ジバニャンの~あくび ④体の反らし・柔軟 ニャオーン ニャオーン でピーン ⑤腕支持 カメックスになって ぐーらん ぐーらん ぐーらん でおしまーい ⑥体の反らし ぐるり ⑦丸太ころがり アンテナさんになって ⑧背支持倒立(なるべく足をまっすぐ) ピーン ポキ ピーン ポキ ピーン ポキ ⑨バランス おーしまい! ビシ! ⑩上体を起こす ・音楽を使っていたが、今までも体育で使っていたか。 →初めて使用。活動時間制限ができるので、時間を気にせずに声かけや指導に回れて有効だった。 ・安全面(手の着き方、首の丸め方)の指導はどうしたか。 →手の着き方は、アザラシ、クマ、ウサギ歩きなどを行うことで自然と身につくようにした。 首に関しては、「お腹を見るよ」という指導をした。 ・場をたくさん用意したが、どうやって決めたかのか。準備・片付けの指導は。 →学年や常任委員の先生と相談して決めた。準備・片付けは、分担した。 「機動隊」と名付け、短時間で できるように指導した。 ・いい動きを全体に広げていくことをしていたが、今日のいい動きとはどんなことをねらっていたか。 →川跳びの場だったら、 「腰を高く」 、「腕の支持」を大切にしたいと思っていた。 講師より ・肩に体重がのっていること、腰が高いことは全体に伝える。 ・用意した楽しい場は、先生が動きを意図している場。先生は、子どもが喜ぶ声かけ(褒める)をする ことが大事。安全面は、前の子との距離。近づきすぎない指導は必要。 3年 ゴール型ゲーム 自評:初めての攻守入り乱れのゲーム。1対1のキャッチボールから、協力すること、作戦へと授業を 進めてきた。協力することを重点指導した。運動量としてはよかったと思う。 ・いいところのふりかえりをしていたが、先生としての「いいところ」はなんだったのか。 →前へ前へ走ってパスをもらう姿。○○さん、走って!パスするよ!と声をかける姿。 ・どうしても、片側のゾーンに固まってしまい、フリースペースができにくい状況になっていた。スタ ートの位置を中央でなくて、ゴールから行うとバスケットボールのような走る展開になったのでは。 →得点をとられた後に、相手ゴールになるべく近い位置からスタートする攻撃有利のゲームにしたかっ た。 ・チャンスゾーンを中央にしたわけは? サイドの方がよかったか? →チャンスゾーンの場所も子どもたちの意見で変えていけたらよかったかもしれないが、まだ・・・。 ・作戦について →前へのパス=ショートパス、ロングパス作戦を提示した。最低限やって欲しい動きとして。 講師 もっとゲームを楽しんでから、ニーズが出てきてから作戦ということに移行してもよいのでは。 ゴールに近いチャンスゾーンは、安心してシュートを打たせたいという意図。その一方で空いて いるスペースにボールを回したいという意図もあった。欲張り過ぎた感は否めない。 ・3年生にとっての作戦とは いかなるものなのか。コート全体を見てのものは難しい。シンプルな作 戦がよいと思うが。チャンスゾーンの位置、大きさもどうだったのか。 →子どもの願いは、シュートを決めたいこと。活躍したい。チャンスゾーンはあくまで、安心してシュ ートを打てるために中央にしている。ゴール型は、ボールをゴール前に運ぶことが大切。あの位置に持 っていく意識、あの位置にもっていけば得点チャンスが広がることをイメージとしても理解してほしか った。 【指導講評】今井小学校 小泉智則教頭先生 マット遊び ・お話マットを考えた、その姿勢がすばらしい。教師が意図した動きを 分析していた。 ・準備運動として、手首・首など安全のためにやったほうが 望ましいこともある。 ・場の多さは、一人一人の気持ち・遊び方を保障してあげている。よい。 ・グループで場を選んだが、個々の思いは?そちらを大切にしたかった。 ・器械系は、低学年のうちからきちんと時間をとって指導していく。 ゴール型ゲーム ・指導要領には、「簡単な作戦を立てて」とあるが、2,3の作戦を示し、 意識させて進めることが大事。ゲームの授業では、作戦を意識するん だと学び方を学ぶ。すると、次学年でステップアップができる。 ・ゲーム中での声かけは、そのチームが勝つためにする声かけ。 ・チャンスゾーンは、人が集まってしまう要因となった。提案として受け、 考えるようにしたい。 ・リスタートは、中央から行うスポーツもある。文化として知っている こともいい。 ○資料より ・指導者としての先生 ・めあて学習の大切さ ・安全に注意する ・共生の意味を ・体力の向上 ・指導と評価の一体化 ・評価規準の明確化 ・PDCA のサイクル ( 担当 東住吉小学校 加藤 孝 文責 宮内小学校 原田 嘉昭 )
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