㈱人財経営センター/須田労務マネジメント事務所 INFORMATION 2012年 5月 号 (Vol.161) ■新聞はどこから読むか? 毎朝、パンを口に押し込みながら、慌ただしくテレビと新聞に目を通しています。通勤の電車内 では日経新聞を開き、ザッと読んでからしばし居眠りをして、乗り換えの横浜駅で目を覚ますのを 日課としています。どこでも見かける光景です。 テレビ番組やスポーツ記事以外で新聞を読むのが習慣になったのは、大学4年の夏からでした。 (のん びりしていましたので)リクルートスーツを 7 月に初めて買うのと同時に、就職活動の必須アイテムで もある日経新聞を定期購読したのがきっかけです。学生時代はただ紙面を捲っていただけでしたが・・・ 卒業後に就職した証券会社では、朝食よりも先に日経新聞を手にしていました。作業前の準備体操の ように、会社に着く前に株式や債券市場に影響する記事を読み終えていました。上場企業を顧客とする 本社の法人営業に異動してからは、市況関連の記事よりも、担当企業に関するものが掲載されていない かを捜すのが優先になりました。 まず最初に見るのは、訃報欄です。担当企業が載っていないかを確認します。親密な取引先の訃報で あれば、会社に着くとすぐ、弔電や香典、あるいは供花の手配の連絡をしなければならないからです。 その夜は、通夜にも参列していました。続いて、人事異動欄。役員の昇格や退任の情報収集です。必要 に応じて、お祝いや御礼のための稟議書を書きます。3番目にようやく、1面に戻ります。この順番は 休日も、正月もずっと一緒でした。仕事とはいえ、ヘンな順番です。 そして、社会保険労務士業を始めてからは、読む順番が変わりました。経済や金融とは縁遠い職業な ので、雇用問題や年金などの社会面・法律面に目が向くようになりました。関連するものは、その日に 切り抜きして回覧しています。これらの記事が多くでている一般の新聞を見る時間も長くなりました。 経営コンサルティングを学ぶようになってからは、会社勤務時代と同じで、まず経済面です。特に代 表的な企業の記事には注目しています。業界の経営環境を把握し、どのような経営戦略を立て、その結 果(決算)どうなったのか。次に打つ手は何か?限られた紙面の中から読み込みます。新聞は大企業の 記事ばかりですが、規模の大小を問わず他社の戦略はどこかで役立つのでインプットしています。 今まで新聞には広く目を通してきました。ただ、文化面や芸術面を読む機会はありませんでした。 いや、機会がないのではなく、もともと天賦の才に恵まれず、センスもないから、目にも入らなか っただけなのかもしれません。 (笑) 第55回 『賢人の知恵』(バルタザール・グラシアン)より ~ その125“ 自 分 の 愚 か さ に 気 づ く ” ~ この世は愚かな人間だらけ。賢人といえども、天国の賢人と比べれば、やはり愚かなのだ。 愚の骨頂は、自分の愚かさに気づかないで人を愚か者呼ばわりすること。真の賢人は、ただ賢そうに 見えるだけでなく、自分の無知に気づいている。まったく不思議なことだ。愚か者だらけのこの世の中 で、誰も頭を働かせたり、自分もひょっとしたら愚か者かもしれないと思ったりはしないのだから。 な ■ 「協会けんぽ」による被扶養者資格の再確認が実施されます! 協会けんぽによる「被扶養者資格の再確認」について、昨年は東日本大震災の影響により実施が見 送られましたが、5月末から実施されます。実施の概要は、次のとおりです。 ◆被扶養者資格再確認の流れ 1.協会けんぽから各事業所へ資料を送付(5月下旬より順次発送) 【送付物】 A.被扶養者状況リスト B.被扶養者調書兼異動届 C.返信用封筒 2.事業主による再確認 ①「A.被扶養者状況リスト」に記載されている被扶養者が、現在も被扶養者の条件を 満たしているかを確認し、リストに必要事項を記入。 ②確認の結果、解除となる被扶養者については、 「B.被扶養者調書兼異動届」を記入し、 該当被扶養者の被保険者証を回収。 ③上記①および②を「C.返信用封筒」にて協会けんぽへ提出(提出期限:7 月末) ・解除される被扶養者がいない場合 ⇒ 「A.被扶養者状況リスト」のみ提出 ・解除される被扶養者がいる場合 「A.被扶養者状況リスト」 ⇒ 「B.被扶養者調書兼異動届」 を提出 解除被扶養者の被保険者証 ◆対象者 協会けんぽの被扶養者。ただし、以下の方々を除きます。 ①平成24年4月1日において18歳未満の被扶養者 ②平成24年4月1日以降に被扶養者認定を受けた被扶養者 ※従って、すべての被扶養者の方が上記①と②に該当する場合は、再確認は不要です。 ※尚、健康保険組合に加入企業は対象外です。また、健康保険組合によって取扱いも異なります。 ■ 毎年、過大な労働保険料を納めていませんか? ~年度更新の時期が近づきました~ 労働保険料(労災保険と雇用保険)の年度更新は、前年度(平成23年4月~平成24年3月)に 支払った賃金をもとに、保険料率を掛けて算出する仕組みになっています。保険料の計算をする際 に、賃金以外に支給されたものを含めて算出すると、その分だけ過大な保険料を納めることになり ます。例えば、祝い金・見舞金などの恩恵的なものや、出張旅費・日当などの金額を賃金に含めて 計算していませんか? 年度更新は、年に1度だけなので、忘れやすく、手を付けるのが億劫になります。 また、今年度は、労災保険料率と労災保険のメリット制が改定されました。雇用保険料率も変更 になりましたので、前年度の確定保険料と、今年度の概算保険料では料率が異なるため注意が必要 です。 尚、申告・納付の期限は7月10日までです。申告書は例年5月下旬から6月上旬に各事業所に 届くことになっています。 計算方法などがわからないときは、お気軽にお問合せください。
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