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ライフサイエンス
森本研究室
東アジア諸国の産業政策と日本企業の戦略、同じ業界の企業間の差異
都市型ベンチャー企業に見る新しい日本の経営戦略を研究する。
都市教養学部 経営学系 経営学コース
社会科学研究科 経営学専攻
研究テーマ
東京の新しい発展
森本博行教授
Hiromichi Morimoto
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博
士後期課程満期退学。マッキャンエリクソ
ン、ソニー㈱、インスティチュート・オブ・ス
トラテージVP、イノベーション戦略VP を
経て、
05 年より現職。
キーワード
都市型ベンチャー企業の新しいビジネスモデル
連絡先 ◎ 042-677-2315
E-mail ◎ morimoto-hiromichi@tmu.ac.jp
研究概要
日本企業は東アジアに対して
何をすべきかを研究
東アジアの産業政策、すなわ
ち日本企業は東アジアに対して
どんな行動をとってきたのか、
今後はどんな行動をとるべきか
を 研 究 し て い る。「 私 の 研 究
テーマは、東アジア諸国の産業
政策と日本企業の戦略的行動で
す。もう1つは、企業間で同じ
業界にありながら業績に差異が
出るのは何が原因なのかという
研究もしています。加えて、都
市型ベンチャーの新しいビジネ
スモデルも研究しています」
今、アジアでは水平分業化体
制になっている。例えば、フィ
リピンからインドネシアに部品
を入れる場合、5%あるいは無
税で取引がされている。これは
日本の企業がアプローチした。
そうしなければ、安い車が作れ
な い。 例 え ば、 車 の ト ラ ン ス
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ミッション(自動変速機)の部
品のほとんどはフィリピンで製
造、ガソリンエンジンはインド
ネシア、ディーゼルエンジンは
タイと、部品の水平分業化をア
ジア全体で行うようになった。
税に関しては各国が相互に協定
を結んで部品を安く抑えている
ため、各国の自動車メーカーが
安心してアジアに進出し、アジ
ア諸国が発展していく。そのよ
うな経済を研究している。
最近のトピックス
都市型ベンチャーの新しい風が
起きつつある
「都市型ベンチャーの新しい
ビジネスモデルの研究もしてい
ます。パラカという会社がある
のですが、外資系の証券会社を
辞めた数人が集まってベン
チャーを起こした。彼らが駐車
場経営を始めたのです」彼らの
何がすごいか、単純な駐車場ビ
ジネスではないところだ。都心
の一等地に車を2台ぐらいしか
駐車できない物件がある。その
ようなビルが建てられないよう
な土地を買い、それを証券化す
る。投資家を集め、土地に出資
してもらう。都心の一等地なの
で車はいつも止まることが予想
され、利用料金を平均より高く
設定するが、駐車スペースが空
いている時間はほとんどないほ
ど繁盛している。
「もう1つ面白いベンチャー
企業があります。台東区や江戸
川区に昔の工場用地がたくさん
あります。土壌汚染の恐れがあ
る土地を安く買って、土壌をき
れいにして不動産会社に売りま
す。また、その土地を証券化し
てさらに保険をかけるのです。
それは、後で土壌汚染が発覚し
たときの保障問題に対応するた
めです」この事例の会社は、不
動産売買と保険のビジネスをし
ている。単に土地の汚染をきれ
いにするだけではない。
このような都市における新し
いベンチャー企業を発掘してい
る。
今後の展望
地域の特性を生かした
ビジネスモデルに期待する
各地域毎に産業育成政策があ
る。例えば、東京では秋葉原と
渋谷周辺にソフトウエアを制作
している人間が集中している。
各エリアでばらばらに制作して
いるが、1つ入れものを作って
そこで安定的にソフト開発がで
きるようになれば、さらに発展
するかもしれない。
東京は、情報の集積地であ
る。その特性に関連した印刷、
広告、出版が集まり、そこにク
リエイターが群がっている。そ
の人たちを生かすネットワーク
作りが可能だと考える。
都市集積の構造
産業(工業)
集積
サービス集積
都市集積
■事業機械の頻度
■多様性な事業
中小製造業
飲食業
駐車場業
情報集積
放送・出版業
印刷業
コンテンツ制作業
金融集積
機関投資家
金融機関
駐車場の証券化スキーム
パラカ(PARACA)
アセット
マネジメント
土地所有者
購入
駐車場の
管理・運営
SPC
特別目的会社
信託
信託銀行
(受託者)
出資
投資家
(企業・機関投資家)
金融機関
土壌汚染用地買い取りスキーム
ランドマネジメント
グリーンアース㈱
ランドソリューション
浄化工事
土地所有者
土壌浄化費用を
負担できない企業
SPC
特別目的会社
出資
投資家
(企業・機関投資家)
SPC の運用・管理
買い取り先
土壌保険
金融機関
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