2014年11月28日 報道関係各位 ブラック企業に関する調査 ◆トピックス1 (P.4) 『勤務先はブラック企業だと思う!』は4人に1人、20代では3人に1人 ◆トピックス2 (P.5) 勤務先がブラック企業だと思う理由 1位「長時間労働が当たり前」、2位「仕事に見合わない低賃金」、 3位「有給休暇が取得できない」 勤務先がブラック企業だと思う正規労働者の4割が 「サービス残業が当たり前」をその理由とする! ◆トピックス3 (P.6) 勤務先がブラック企業だと感じるが、誰にも「相談したことはない」4割半 ◆トピックス4 (P.7) 国のブラック企業対策に対する評価は? 「しっかり取り組んでいると思う」はわずか2%! 勤務先がブラック企業だと思う人の6割半が国のブラック企業対策を全く評価せず! ◆トピックス5 (P.8) ブラック企業対策として国に進めて欲しい制度や取り組み 1位「ブラック企業の社名公表」、2位「労基法違反の取締を強化」、 3位「相談窓口設置」 ◆トピックス6 (P.11,12) “ホワイトカラー・エグゼンプション導入”が議論されていること 認知率 43% ホワイトカラー・エグゼンプション導入の賛否 『反対』が7割 連合(日本労働組合総連合会)(http://www.jtuc-rengo.or.jp)(所在地:東京都千代田区、会長:古賀 伸明)は、 「ブラック企業に関する調査」を、モバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2014年11月1 日~11月6日の7日間において実施し、20歳~59歳の被雇用者3,000名(男性1,500名、女性1,500名)の有効サンプ ルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社) 1 調査結果 ~~所定外労働・有給休暇~~ ◆先月(2014 年 10 月)の所定外労働時間 平均 18.8 時間、正規労働者では平均 23.2 時間 はじめに、全国の20歳~59歳の被雇用者3,000名(全回答者、男性1,500名、女性1,500名)に、先月(2014年10 月)の所定外労働時間(※)について聞いたところ、「5時間未満」(19.9%)が2割、「5時間~9時間」(10.6%)、「10時間 ~19時間」(13.2%)、「20時間~29時間」(9.2%)が1割前後となり、平均時間(0時間含む)は18.8時間となりました。 雇用形態別に平均時間(0時間含む)みると、正規労働者では23.2時間、非正規労働者では12.6時間でした。 ※残業(早出残業含む)と休日労働の合計 ◆先月(2014年10月)、どのくらいの所定外労働(※)をしたか ※「残業(早出残業含む)」と「休日労働」 (単一回答形式) 80% 60% 正規労働者【n=1754】 平均(0時間含む) 18.8時間 平均(0時間含む) 23.2時間 非正規労働者【n=1246】 平均(0時間含む) 12.6時間 36.0 40% 26.2 19.9 15.3 23.9 20% 全体【n=3000】 15.3 15.8 10.7 12.0 13.2 9.5 9.9 10.6 10.4 9.2 5.3 6.9 7.0 4.8 2.8 4.9 1.9 3.4 1.4 2.4 3.2 1.2 0.9 1.3 0.3 1.1 1.1 1.0 0.4 0.3 0.5 3.3 3.2 3.5 0% い( 0 な全時 い く 間 ) し て 5 時 間 未 満 5 ~時 9 間 時 間 1 ~ 0 1 時 9 間 時 間 2 ~ 0 2 時 9 間 時 間 3 ~ 0 3 時 9 間 時 間 4 ~ 0 4 時 9 間 時 間 5 ~ 0 5 時 9 間 時 間 6 ~ 0 6 時 9 間 時 間 7 ~ 0 7 時 9 間 時 間 8 ~ 0 8 時 9 間 時 間 9 ~ 0 9 時 9 間 時 間 1 0 0 時 間 以 上 ◆残業代不払いが正規労働者では 4 割強 次に、先月、所定外労働をした2,284名に、残業代の支払い状況を聞いたところ、「全額支払われている」59.4%、 「一部(50%以上)支払われている」8.5%、「一部(50%未満)支払われている」7.1%、「全く支払われていない」18.3%、 「わからない」6.7%となり、約6割が「全額支払われている」としたものの、『不払いがある』(一部、もしくは全く支払わ れていない)人の割合は33.9%と3人に1人の割合となりました。残業代不払いの発生割合は少なくないようです。 雇用形態別にみると、正規労働者では「全額支払われている」のは53.0%と半数を若干上回る程度となり、『不払 いがある』人の割合は41.9%、非正規労働者では「全額支払われている」が71.2%、『不払いがある』人の割合は 19.0%でした。 ◆所定外労働に対し、残業代はどの程度支払われているか (単一回答形式) 対象:所定外労働をした人 0% 全体【n=2284】 雇 用 形 態 別 正規労働者 【n=1486】 非正規労働者 【n=798】 50% 100% 59.4 8.5 53.0 10.1 71.2 全額支払われている 一部(50%未満)支払われている わからない 7.1 8.7 18.3 6.7 23.1 5.6 4.0 9.4 5.0 9.8 不払い がある (計) 33.9 41.9 19.0 一部(50%以上)支払われている 全く支払われていない 2 ◆昨年付与された有給休暇日数 平均13.5日、正規労働者は平均18.2日、非正規労働者は平均7.0日 全回答者(3,000名)に、昨年一年間に付与された有給休暇日数(繰越日数を含む)を聞いたところ、「0日(付与さ れていない)」27.8%、「10日~14日」19.7%、「20日~24日」21.0%となり、平均日数(0日含む)は13.5日でした。 雇用形態別にみると、平均日数(0日含む)は、正規労働者では18.2日、非正規労働者では7.0日となりました。 ◆昨年、有給休暇を何日付与されていましたか ※繰越日数を含む (単一回答形式) 80% 全体【n=3000】 正規労働者【n=1754】 平均(0日含む) 13.5日 60% 48.2 平均(0日含む) 18.2日 非正規労働者【n=1246】 平均(0日含む) 7.0日 40% 29.6 27.8 20% 21.7 19.7 18.4 13.3 4.1 4.4 3.6 7.1 5.8 8.9 21.0 17.0 10.6 8.7 4.4 4.4 4.5 1.6 2.2 0.8 2.4 2.9 1.6 1.3 1.9 0.4 2 5 日 ~ 2 9 日 3 0 日 ~ 3 4 日 3 5 日 ~ 3 9 日 1.6 0% い( 0 な付日 い与 ) さ れ て 5 日 未 満 5 日 ~ 9 日 1 0 日 ~ 1 4 日 1 5 日 ~ 1 9 日 2 0 日 ~ 2 4 日 4 0 日 以 上 ◆昨年の有給休暇消化率 全体39.7%、正規労働者36.2%、非正規労働者52.2% 次に、昨年一年間に有給休暇を付与された2,166名に、昨年一年間に消化した有給休暇日数を聞いたところ、「0 日(消化していない)」が16.8%、「5日未満」22.8%、「5日~9日」23.5%、「10日~14日」20.7%となり、平均日数(0日含 む)は7.4日となりました。 雇用形態別にみると、平均日数(0日含む)は、正規労働者では7.6日、非正規労働者では7.1日となりました。 また、付与日数(繰越日数含む)に対する取得日数の割合((取得日数の合計/付与日数の合計)×100)を消化 率として算出すると、全体の消化率は39.7%、雇用形態別にみると、正規労働者では36.2%、非正規労働者では 52.2%となりました。 ◆昨年、有給休暇を何日消化しましたか (単一回答形式) 対象:昨年、有給休暇を付与された人 ※消化率:(取得日数の合計/付与日数の合計)×100 80% 全体【n=2166】 正規雇用者【n=1520】 非正規雇用者【n=646】 平均(0日含む) 7.4日 平均(0日含む) 7.6日 平均(0日含む) 7.1日 消化率 39.7% 消化率 36.2% 消化率 52.2% 60% 40% 20% 16.8 16.118.6 23.5 22.8 23.521.1 23.5 22.8 24.9 20.7 19.5 8.5 10.0 5.1 6.5 6.8 5.7 0.3 0.3 0.3 0.3 0.4 0.2 0.1 0.1 0.2 0.5 0.5 0.5 2 5 日 ~ 2 9 日 3 0 日 ~ 3 4 日 3 5 日 ~ 3 9 日 4 0 日 以 上 0% い( 0 な消日 い化 ) し て 5 日 未 満 5 日 ~ 9 日 1 0 日 ~ 1 4 日 1 5 日 ~ 1 9 日 2 0 日 ~ 2 4 日 3 ~~勤務先に対する満足度~~ ◆勤務先に対する満足度 『満足』5割半、『不満』4割半 全回答者(3,000名)に、現在の勤務先について、満足か不満かを聞いたところ、『満足(計)』は56.0%(「満足」 14.1%、「どちらかといえば満足」41.9%の合計)、『不満(計)』は44.0%(「どちらかといえば不満」29.6%、「不満」14.4%の 合計)となりました。 ◆現在の勤務先について、満足か不満か (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 50% 14.1 100% 41.9 満足 29.6 どちらかといえば満足 14.4 どちらかといえば不満 満足 (計) 不満 (計) 56.0 44.0 不満 ◆『勤務先はブラック企業だと思う!』は 4 人に 1 人、20 代では 3 人に 1 人 全回答者(3,000名)に、現在の勤務先は、いわゆる“ブラック企業”だと思うか聞いたところ、『ブラック企業だと思 う(計)』は26.9%(「ブラック企業だと思う」8.2%、「どちらかといえばブラック企業だと思う」18.7%の合計)、一方、『ブラ ック企業だと思わない(計)』は73.1%(「どちらかといえばブラック企業だと思わない」26.1%、「ブラック企業だと思わな い」47.0%の合計)となり、被雇用者の4人に1人が、自身の勤務先をブラック企業だと思っている実態が明らかにな りました。 世代別にみると、現在の勤務先をブラック企業だと思っている人の割合は、若い世代のほうが高く、20 代 32.7%、 30 代 30.5%、40 代 25.9%、50 代 18.6%となり、20 代と 30 代では 3 割以上となりました。 ◆現在の勤務先は、いわゆる『ブラック企業』だと思うか (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 世 代 別 思う (計) 思わない (計) 26.9 73.1 39.3 32.7 67.3 39.6 30.5 69.5 25.9 74.1 18.6 81.3 50% 8.2 20代【n=750】 10.4 30代【n=750】 8.4 40代【n=750】 6.8 50代【n=750】 7.3 18.7 26.1 22.3 47.0 28.0 22.1 29.9 19.1 11.3 100% 23.7 22.8 50.4 58.5 ブラック企業だと思う どちらかといえばブラック企業だと思う どちらかといえばブラック企業だと思わない ブラック企業だと思わない 4 ◆勤務先がブラック企業だと思う理由 1 位「長時間労働が当たり前」、2 位「仕事に見合わない低賃金」、3 位「有給休暇が取得できない」 ◆勤務先がブラック企業だと思う正規労働者の 4 割が「サービス残業が当たり前」をその理由とする! 勤務先がブラック企業だと感じている808名に、どのようなことからそう感じるか聞いたところ、最も多かったのは 「長時間労働が当たり前になっている」52.2%で半数以上が挙げ、「仕事に見合わない低賃金である」46.3%、「有給 休暇が取得できない」37.4%、「賃金不払い残業(サービス残業)が当たり前になっている」33.5%、「上司・上層部のコ ンプライアンス意識が低い」29.5%が続きました。また、「パワハラ・職場いじめが行われている」25.6%、「休憩時間が 取得できない」22.6%、「経費の自腹が行われている」14.6%、「自主退職への追い込み・強要が行われている」13.9%、 「違法行為が行われている」11.4%、「労災隠しが行われている」8.2%といった回答もみられました。 雇用形態別にみると、「長時間労働が当たり前になっている」(正規労働者 60.0%、非正規労働者 39.5%、以下同 順)や「有給休暇が取得できない」(43.2%、27.8%)、「賃金不払い残業(サービス残業)が当たり前になっている」 (39.2%、24.2%)、「うつ病・ノイローゼになった人がいる」(25.5%、14.7%)は、正規労働者のほうが高くなりました。 ◆勤務先が『ブラック企業』だと思うのは、どのようなことからか (複数回答形式) 対象:勤務先がブラック企業だと思う人 ※上位20項目を抜粋 80% 全体【n=808】 60% 52.2 46.3 37.4 40% 33.5 29.5 26.7 26.6 25.6 23.1 22.6 22.0 21.4 20.9 20% 18.7 14.6 13.9 13.0 11.8 11.4 見就 る業 こ規 と則 がが でな き い な、 いあ っ て も 過 度 な ノ ル マ が あ る 違 法 行 為 が 行 わ れ て い る 8.2 0% 有 給 休 暇 が 取 得 で き な い コ上 ン司 プ ・ ラ上 イ層 ア部 ン の ス 意 識 が 低 い 仕十 事分 を な 任研 さ修 れが る な い ま ま 、 名 ば か り 管 理 職 の 制 度 が あ る 行パ わワ れハ てラ い ・ る職 場 い じ め が 労 働 組 合 が な い 休 憩 時 間 が 取 得 で き な い ) 雇求 用人 条広 件告 ・ や 待採 遇用 が時 異の な説 っ明 てと い実 る際 の ◆勤務先が『ブラック企業』だと思うのは、どのようなことからか (複数回答形式) 対象:勤務先がブラック企業だと思う人 なう っ つ た病 人 ・ が ノ いイ る ロ ー ゼ に 行言 わ葉 れの て暴 い力 る 罵 倒 ・ 怒 号 出出 社勤 し時 な間 いの と か いな け り な前 いに ) が賃 当金 た不 り払 前い に残 な業 っ てサ いー る ビ ス 残 業 ( 仕 事 に 見 合 わ な い 低 賃 金 で あ る ( な長 っ時 て間 い労 る働 が 当 た り 前 に 経 費 の 自 腹 が 行 わ れ て い る ・ 自 強主 要退 が職 行へ わの れ追 てい い込 るみ 労 災 隠 し が 行 わ れ て い る が ※正規労働者と非正規労働者間で5pt以上の開きがあった項目を抜粋 80% 正規労働者【n=502】 非正規労働者【n=306】 60.0 60% 39.5 43.2 39.2 40% 27.8 24.2 31.7 29.1 25.5 22.5 14.7 20% 31.0 25.8 24.1 21.1 14.7 13.3 8.2 0% 当 賃 たサ金 りー不 前ビ払 にスい な残残 っ業業 て いが る ) 有 給 休 暇 が 取 得 で き な い ( 当長 た時 り間 前労 に働 なが っ て い る なう っ つ た病 人 ・ が ノ いイ る ロ ー ゼ に 制名 度ば がか あ り る管 理 職 の い か出 けな勤 な り時 い前間 にの 出 社 し な い と 意 識 が 低 い コ上 ン司 プ ・ ラ上 イ層 ア部 ン の ス 違 法 行 為 が 行 わ れ て い る 仕十 事分 を な 任研 さ修 れが る な い ま ま 、 5 ◆勤務先がブラック企業だと感じるが、誰にも「相談したことはない」4 割半 次に、勤務先がブラック企業だと感じている808名に、そのことを誰か・どこかに相談したことがあるか聞いたとこ ろ、「家族」34.2%と「友人」31.6%が3割台となり、身近な人に相談している人が多いことがわかりました。 一方、「相談したことはない」は 46.8%となり、勤務先がブラック企業だと感じつつも誰にも相談していない人が半 数近くいることが明らかになりました。 ◆勤務先がブラック企業と感じることを、誰か・どこかに相談したことがあるか (複数回答形式) 対象:勤務先がブラック企業だと思う人 ※上位10項目を抜粋 60% 全体【n=808】 40% 34.2 46.8 31.6 20% 4.0 2.6 2.5 1.9 1.7 1.4 0.9 ・ 労 労働 働基 局準 監 督 署 上 司 の 上 司 電 2 子 c 掲 h 示 な板 ど 勤 務 先 の 労 働 組 合 0% m i x i な ど ) S N S T w i t t e r な ど 、 ブ ロ グ ・ ミ ニ ブ ロ グ ) F a c e b o o k ( 直 属 の 上 司 ( 友 人 ( 家 族 相 談 し た こ と は な い ) ~~ブラック企業問題~~ ◆ブラック企業問題の助長要因 1位「雇う側がみなし労働時間制や裁量労働制、年俸制などの制度の悪用」 全回答者(3,000名)に、ブラック企業を助長している要因は何だと思うか聞いたところ、「雇う側がみなし労働時 間制や裁量労働制、年俸制などの制度を悪用していること」52.0%が半数以上となり、「働く側の同調圧力(定時で帰 れない・有給を取れない雰囲気、企業風土など)」38.7%、「雇う側が求人広告で嘘をつくこと」34.7%、「ワークルール が弱い(雇う側に有利に出来ている)、または未整備であること」31.3%が3割台で続きました。雇う側、働く側、社会や 政治と、各方面に要因があると考えられている様子が窺えました。 ◆ブラック企業を助長している要因は何だと思うか (複数回答形式) 80% 雇う側の問題 60% 働く側の問題 全体【n=3000】 社会・政治の問題 52.0 38.7 34.7 40% 31.3 26.3 20.4 22.6 19.8 17.2 20% 12.4 1.2 0% ) 、 ま ワ た違ー は反 ク 軽し ル い たー 場ル こ合に と、強 罰制 則力 がが なな いい 、 許失 新容敗 卒し や 至な再 上いチ 主社ャ 義会 レ な構ン ど造ジ を で あ る こ と ) ま ワ た雇ー はう ク 未側 ル 整 にー 備有 ル で利が あ に弱 る出い こ来 と て い る ( 働 く 側 が 権 利 を 主 張 し な い こ と ) に働 つ く い側 てが 無ワ 知ー なク こ ル とー ル ) 取 働 れ定 く な時側 いでの 雰帰同 囲 れ調 気な圧 、 い力 企 ・ 業有 風給 土を な ど ( に雇 つう い側 てが 無ワ 知ー なク こ ル とー ル ( 嘘雇 を う つ側 く が こ求 と人 広 告 で ( 制裁雇 度量 う を 労側 悪働 が 用制み し、 な て年し い俸労 る制働 こ な時 と ど間 の制 や そ の 他 特 に な し ・ わ か ら な い 6 ◆ブラック企業問題は悪化の一途!? 『悪化していくと思う』が6割 ◆若年層が将来を悲観する現況、20代の約7割がブラック企業問題は『悪化していく』と予想 全回答者(3,000名)に、今後、ブラック企業問題はどのようになっていくと思うか聞いたところ、『改善していくと思 う(計)』は40.7%(「改善していくと思う」4.3%、「どちらかといえば改善していくと思う」36.4%の合計)、『悪化していくと 思う(計)』は59.3%(「どちらかといえば悪化していくと思う」45.2%、「悪化していくと思う」14.1%の合計)となり、“悪化” を予想している人のほうが多いことが明らかになりました。 世代別にみると、悪化を予想しているのは若い世代のほうが高い割合となり、『悪化していくと思う(計)』は20代 では67.8%、30代62.3%、40代55.9%、50代51.1%でした。 改善して 悪化して いくと いくと 思う 思う 100% (計) (計) ◆今後、ブラック企業の問題は、どのようになっていくと思うか (単一回答形式) 0% 50% 全体【n=3000】 4.3 36.4 20代【n=750】 4.7 世 代 別 27.6 30代【n=750】 3.6 40.7 59.3 32.3 67.8 14.8 37.7 62.3 13.6 44.1 55.9 49.0 51.1 19.1 47.5 40.5 5.5 14.1 48.7 34.1 40代【n=750】 3.6 50代【n=750】 45.2 42.3 43.5 42.3 8.8 改善していくと思う どちらかといえば改善していくと思う どちらかといえば悪化していくと思う 悪化していくと思う ◆国のブラック企業対策に対する評価は? 「しっかり取り組んでいると思う」はわずか2%! ◆勤務先がブラック企業だと思う人の6割半が国のブラック企業対策を全く評価せず! ブラック企業問題について、今後、悪化を予想する人が改善を予想する人より多い結果となりましたが、国のブ ラック企業対策については、どのように思われているのでしょうか。 全回答者(3,000名)に、国がブラック企業対策に取り組んでいると思うか聞いたところ、「しっかり取り組んでいる と思う」2.1%、「不十分だが取り組んでいると思う」30.6%、「全く取り組んでいないと思う」48.2%、「わからない」19.1%と なり、国のブラック企業対策に対し、全く取り組んでいないと感じている人は約半数でした。 勤務先への評価別(ブラック企業だと思うか)にみると、勤務先をブラック企業だと思っている層では「全く取り組 んでいないと思う」が63.9%となり、ブラック企業だと思っていない層の42.4%に比べ高くなりました。勤務先をブラック 企業だと思っている層ほど、国のブラック企業対策に厳しい目を向けている様子が窺えました。 ◆国がブラック企業対策に取り組んでいると思うか (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 2.1 勤 務 先 評 価 別 ブラック企業だと思う 2.5 【n=808】 ブラック企業だと思わない 2.0 【n=2192】 50% 30.6 20.7 100% 48.2 19.1 63.9 34.3 13.0 42.4 21.3 しっかり取り組んでいると思う 不十分だが取り組んでいると思う 全く取り組んでいないと思う わからない 7 ◆ブラック企業対策として国に進めて欲しい制度や取り組み 1 位「ブラック企業の社名公表」、2 位「労基法違反の取締を強化」、3 位「相談窓口設置」 全回答者(3,000名)に、ブラック企業対策として国に進めて欲しい制度や取り組みを聞いたところ、「ブラック企業 の社名公表」65.0%が最も多く、「労働基準法違反の取締を強化」46.2%、「ブラック企業の相談窓口設置」44.4%、「労 働基準法違反の厳罰化」44.0%、「離職者数の開示」36.5%が続きました。 勤務先がブラック企業だと思っている層に注目すると、「離職者数の開示」は 46.8%(全体 36.5%)、「休日・休暇は 強制的に取得」は 42.7%(全体 32.8%)と、全体に比べ約 10 ポイント高くなりました。 また、世代別にみると、離職者数の開示や休日・労働時間に関する取り組みは若い世代のほうが高くなり、20 代 では「離職者数の開示」は 44.0%、「休日・休暇は強制的に取得」は 41.3%、「残業時間の上限を法定」は 34.4%、「勤 務間インターバル制度(連続休息を 11 時間確保)」は 33.6%となりました。 ◆ブラック企業対策として、国に対し、どのような制度や取り組みを進めて欲しいと思うか (複数回答形式) 80% 65.063.6 60% 全体【n=3000】 46.248.5 44.4 43.2 44.0 46.8 46.8 36.5 40% 勤め先がブラック企業だと思う層【n=808】 42.7 32.8 25.7 27.6 25.127.7 24.1 26.2 20% 22.4 17.1 16.816.5 15.2 12.0 1.1 1.4 7.1 4.3 0% 強休 制日 的 ・ に休 取暇 得は 1 1 時 間 確 保 連 続 休 息 を 勤 作紹労 務 成介働 間 す法 イ る の ン ホ知 タ ー識 ムを ー バ ペ ル ー 制 ジ 度 の 同 一 労 働 、 同 一 賃 金 を ワ 推実ー 践 進 ク 的 ル な ー 労 ル 働 教 法 育 教 育 20% 40% 全体【n=3000】 世 60% 80% 20% そ の 他 40% 全体【n=3000】 世 37.1 60% 41.3 30代【n=750】 36.1 40代【n=750】 34.3 別 30.5 40代【n=750】 29.1 50代【n=750】 24.8 ※上位10位までを抜粋 ※上位10位までを抜粋 ◆ブラック企業対策として、国に対し、 どのような制度や取り組みを進めて欲しいと思うか ◆ブラック企業対策として、国に対し、 どのような制度や取り組みを進めて欲しいと思うか 勤務間インターバル制度 残業時間の上限を法定 0% 全体【n=3000】 20% 40% 30代【n=750】 (連続休息を11時間確保) 60% 80% 0% 25.7 20代【n=750】 全体【n=3000】 34.4 20% 40% 世 26.7 30代【n=750】 60% 80% 25.1 20代【n=750】 代 別 80% 代 50代【n=750】 世 特 に な し 32.8 20代【n=750】 代 別 0% 44.0 30代【n=750】 免 許 制 の 雇 用 制 度 を 導 入 休日・休暇は強制的に取得 36.5 20代【n=750】 人 を 雇 う に は 免 許 が ◆ブラック企業対策として、国に対し、 どのような制度や取り組みを進めて欲しいと思うか 離職者数の開示 0% 必 要 に す る ) ◆ブラック企業対策として、国に対し、 どのような制度や取り組みを進めて欲しいと思うか 残 業 時 間 の 上 限 を 法 定 ) 離 職 者 数 の 開 示 ( 厳労 罰働 化基 準 法 違 反 の ( 相ブ 談ラ 窓ッ 口ク 設企 置業 の ) 取労 締働 を基 強準 化法 違 反 の ( 社ブ 名ラ 公ッ 表ク 企 業 の 33.6 26.1 代 40代【n=750】 20.9 50代【n=750】 20.9 別 40代【n=750】 50代【n=750】 ※上位10位までを抜粋 21.9 8 18.8 ※上位10位までを抜粋 ~~転職~~ ◆「転職意向あり」53.0%、20 代では 64.0% 全回答者(3,000名)に、転職したいと思っているか、また転職活動をしているか聞いたところ、『転職意向あり』は 53.0%(「転職したいと思っており、転職活動を行なっている」9.0%、「転職したいと思っているが、転職活動は行なっ ていない」44.0%の合計)と半数以上、一方、「転職したいと思っていない」は47.0%となりました。 世代別にみると、転職意向がある人の割合は若い世代のほうが高く、20代64.0%、30代56.9%、40代49.0%、50代 42.2%でした。 また、雇用形態別にみると、正規労働者では49.1%、非正規労働者では58.5%が転職意向を示す結果となりまし た。 ◆現在の勤務先から転職したいと思っているか、また、転職活動をしているか (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 50% 9.0 20代【n=750】 世 代 別 9.2 40代【n=750】 8.1 50代【n=750】 正規労働者 【n=1754】 非正規労働者 【n=1246】 雇 用 形 態 別 44.0 13.7 30代【n=750】 100% 36.0 47.7 56.9 50.9 37.1 49.0 57.9 41.7 11.3 64.0 43.1 40.9 7.4 53.0 47.0 50.3 5.1 転職 したい (計) 42.2 50.9 47.2 49.1 41.5 58.5 転職したいと思っており、転職活動を行なっている 転職したいと思っているが、転職活動は行なっていない 転職したいと思っていない ◆転職先探しで重視 「ブラック企業などの悪いうわさがないか」3人に1人、20代では4割に 転職意向がある1,591名に、転職先を探す場合、どのようなことを重視するか聞いたところ、「仕事内容」67.6%が 最も多く、「労働時間・休日日数」61.3%が同じく6割台で、「会社の雰囲気がいいか」46.3%、「会社の所在地」45.0%、 「ポスト・年収」42.4%が4割台で続きました。 また、「ブラック企業などの悪いうわさ(がないか)」は33.3%と転職意向がある人の3人に1人が重視することとして 挙げました。 世代別にみると、「ブラック企業などの悪いうわさ(がないか)」は、若い世代ほど重視する傾向がみられ、20代で は40.6%と4割、30代では35.1%と3割半となり、40代28.5%、50代25.3%に比べ高くなりました。 ◆転職先を探す場合、どのようなことを重視するか (複数回答形式) 対象:転職意向がある人 80% 67.6 全体【n=1591】 61.3 ◆転職先を探す場合、どのようなことを重視するか (複数回答形式) 対象:転職意向が ブラック企業などの悪いうわさ ある人 (がないか) 60% 46.3 45.0 0% 42.4 40% 38.3 33.3 全体【n=1591】 25.8 20% 10.2 6.0 4.5 社 会 貢 献 性 ネ企 ー業 ム ・ バ組 リ織 ュ の ー 1.1 2.3 そ の 他 特 に な し 20% 40% 60% 80% 33.3 20代【n=480】 40.6 0% 仕 事 内 容 労 働 時 間 ・ 休 日 日 数 い会 い社 かの 雰 囲 気 が 会 社 の 所 在 地 ポ ス ト ・ 年 収 福 利 厚 生 (悪ブ がいラ なうッ いわク かさ企 業 ) な ど の 企 業 ・ 組 織 の 安 定 性 教 育 制 度 の 充 実 度 世 30代【n=427】 35.1 代 別 40代【n=368】 50代【n=316】 28.5 25.3 ※上位10位までを抜粋 9 ◆ブラック企業だと感じる勤務先にとどまっている理由 「再チャレンジが難しい」が半数強 転職をしたいか・転職活動をしているかを聞いた質問では、91%が転職活動をしていない結果となりましたが、そ の中には、勤務先を“ブラック企業だと思っている人”も含まれていました。 勤務先がブラック企業だと感じつつも、転職活動を行なっていない664名に、その理由を聞いたところ、「再チャレ ンジが難しい(転職先が見つからない不安)から」51.5%が最も多く、「転職活動する時間がないから」38.7%、「どこも 似たような環境だと思う(転職しても好転しない不安)から」37.0%、「今の職場を辞めたら生活が成り立たないから」 35.1%、「考える心の余裕がないから」23.9%が続きました。転職先が見つからないことや退職後の生活に対する不 安、忙しさ、あきらめの気持ち、心の余裕のなさなど、理由は多岐にわたっているようです。 ◆勤務先がブラック企業だと感じつつも、転職活動を行なっていない理由 (複数回答形式) 対象:勤務先をブラック企業だと思いつつ、転職活動をしていない人 80% 全体【n=664】 60% 51.5 38.7 40% 37.0 35.1 23.9 20% 18.4 6.6 6.0 5.9 3.3 3.2 3.8 た転 い職 です 嫌る だの かは ら辛 い こ と か ら 逃 げ る み 今 の 環 境 に 満 足 し て い る か ら 家 族 な ど が 反 対 す る ・ し そ う だ か ら 働勤 き め か先 けの て労 い働 る環 か境 ら が 改 善 す る よ う に 上 司 や 同 僚 か ら の 妨 害 が あ る か ら そ の 他 0% ど 転こ 職も し似 てた も よ 好う 転な し環 な境 いだ 不と 安思 う か ら ) ) か ら 転 職 活 動 す る 時 間 が な い か ら ( ( 再 転チ 職ャ 先レ がン 見ジ つが か難 ら し ない い 不 安 生今 活の が職 成場 り を 立辞 ため なた いら か ら 考 え る 心 の 余 裕 が な い か ら 迷周 惑囲 がの かメ かン る バ かー ら や 会 社 に 10 ~~ホワイトカラー・エグゼンプションの導入~~ ◆“ホワイトカラー・エグゼンプション導入”が議論されていること 認知率 43% 全回答者(3,000名)に、“ホワイトカラー・エグゼンプションの導入”について、国会や行政で議論されていることを 知っているか聞いたところ、「議論の内容まで知っている」10.0%、「聞いたことがある程度」32.9%となり、それらを合 わせた認知率は42.9%、「知らなかった」は57.1%でした。 年収別にみると、年収が上がるほど認知率も高くなり、最も認知率が低かった年収100万円未満層では25.5%と4 人に1人の割合、最も認知率が高かった年収1000万円以上層では73.6%と約4人に3人の割合となりました。 ◆「ホワイトカラー・エグゼンプションの導入」が国会や行政で議論されていることを知っているか (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 50% 10.0 32.9 100万円未満【n=412】 2.9 57.1 22.6 100万円~199万円【n=643】 5.3 200万円~299万円【n=554】 100% 42.9 74.5 26.0 6.9 25.5 68.7 32.1 認知 (計) 31.3 61.0 39.0 個 人 年 収 別 300万円~399万円【n=444】 11.0 34.7 400万円~499万円【n=330】 10.6 37.0 500万円~599万円【n=182】 600万円~799万円【n=217】 800万円~999万円【n=82】 1000万円以上【n=136】 14.8 54.3 52.4 44.0 19.4 45.7 44.2 24.4 47.6 41.2 36.4 48.8 32.4 41.2 議論の内容まで知っている 58.8 聞いたことがある程度 63.6 26.8 73.2 26.5 73.6 知らなかった ◆“労働者派遣法の改正”が議論されていること 認知率 64% ◆“解雇の金銭解決制度の導入”が議論されていること 認知率 33% また、“労働者派遣法の改正”、“解雇の金銭解決制度の導入”についても、国会や行政で議論されていることを 知っているか聞いたところ、“労働者派遣法の改正”の議論については、「議論の内容まで知っている」12.1%、「聞い たことがある程度」51.4%となり、認知率は63.5%、“解雇の金銭解決制度の導入”の議論については、「議論の内容 まで知っている」5.1%、「聞いたことがある程度」28.0%となり、認知率は33.1%でした。 ◆「労働者派遣法の改正」が国会や行政で議論されていることを知っているか (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 50% 12.1 100% 51.4 議論の内容まで知っている 36.4 聞いたことがある程度 63.5 知らなかった ◆「解雇の金銭解決制度の導入」が国会や行政で議論されていることを知っているか (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 5.1 50% 28.0 議論の内容まで知っている 100% 66.9 聞いたことがある程度 認知 (計) 認知 (計) 33.1 知らなかった 11 ◆ホワイトカラー・エグゼンプション導入の賛否 『反対』が 7 割 全回答者(3,000名)に、“ホワイトカラー・エグゼンプションの導入”について、内容(※)を説明後、賛成か反対か を聞いたところ、『賛成(計)』は29.3%(「賛成」5.8%、「どちらかといえば賛成」23.5%の合計)、『反対(計)』は70.7%(「ど ちらかといえば反対」42.7%、「反対」28.0%の合計)となり、反対派が7割となりました。 ※『ホワイトカラー・エグゼンプション』とは…専門的な業務に従事するホワイトカラー労働者等について、1日8時間・1週40時間といっ た労働時間規制の適用を除外する仕組み。時間外労働を行ったとしても、残業代も支払われなくなります。 ◆ホワイトカラー・エグゼンプションの導入について、賛成か、反対か (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 50% 5.8 23.5 賛成 100% 42.7 どちらかといえば賛成 28.0 どちらかといえば反対 賛成 (計) 反対 (計) 29.3 70.7 反対 ◆ホワイトカラー・エグゼンプションについての意見 「ノルマの基準を上げることで、長時間労働を誘発する」は 8 割以上、 「サービス残業を合法化し、ブラック企業を助長する」も 8 割以上、 「効率的に働くことでワーク・ライフ・バランスの改善につながる」は半数を下回る 全回答者(3,000名)に、ホワイトカラー・エグゼンプションに対して挙げられている意見を提示し、自身の考えとど の程度あてはまるか聞いたところ、同意率(「そう思う」、「どちらかといえばそう思う」の合計)は、労働者にとってプ ラス面の意見では、「同じ仕事を短時間ですませる人より、時間をかける人のほうが給料が増える状況を改善でき る」は60.6%、「繁忙期は時間を問わず働き、閑散期は早く帰宅するなどメリハリをつけやすくなる」は55.1%と半数以 上となりましたが、「効率的に働くことでワーク・ライフ・バランスの改善につながる」では45.5%と半数を下回る結果と なりました。 また、労働者にとってマイナス面の意見について同意率をみると、「ノルマの基準を上げる(処理できない量の仕 事を割り振られるなど)ことで、長時間労働を誘発する」は83.3%、「サービス残業を合法化し、ブラック企業を助長す る」は82.1%と大多数が同意を示す結果となりました。 ◆『ホワイトカラー・エグゼンプション』について、挙げられている意見について 自身の考えとどの程度あてはまるか (各単一回答形式) 0% 50% 100% そう 思う (計) そう 思わない (計) 60.6 39.4 55.1 44.9 45.5 54.6 ≪同じ仕事を短時間ですませる人より、時間をかける人の方が給料が増える状況を改善できる≫ 全体【n=3000】 16.1 44.5 25.9 13.5 ≪繁忙期は時間を問わず働き、閑散期は早く帰宅するなどメリハリをつけやすくなる≫ 全体【n=3000】 12.5 42.6 28.3 16.6 ≪効率的に働くことでワーク・ライフ・バランスの改善につながる≫ 全体【n=3000】 10.4 35.1 35.6 19.0 ≪ノルマの基準を上げる(処理できない量の仕事を割り振られるなど)ことで、長時間労働を誘発する≫ 全体【n=3000】 40.0 43.3 10.3 6.5 83.3 16.8 11.2 6.7 82.1 17.9 ≪サービス残業を合法化し、ブラック企業を助長する≫ 全体【n=3000】 42.8 そう思う どちらかといえばそう思う 39.3 どちらかといえばそう思わない そう思わない 12 ~~生活の満足度と健康~~ ◆勤務先がブラック企業だと思う人は私生活の満足度が低い傾向に! 全回答者(3,000名)に、現在の私生活について、満足か不満かを聞いたところ、『満足(計)』は54.6%(「満足」 10.3%、「どちらかといえば満足」44.3%の合計)、『不満(計)』は45.4%(「どちらかといえば不満」31.7%、「不満」13.7%の 合計)となりました。 勤務先への評価別(ブラック企業だと思うか)にみると、勤務先をブラック企業だと思っている層では『満足(計)』 は41.1%にとどまり、ブラック企業だと思っていない層の59.6%に比べ、20ポイント近くも低くなりました。ブラック企業 は、私生活にも悪影響を及ぼしてしまうのかもしれません。 ◆現在の私生活について、満足か、それとも不満か (単一回答形式) 0% 全体【n=3000】 勤 務 先 評 価 別 ブラック企業だと思う 【n=808】 ブラック企業だと思わない 【n=2192】 50% 10.3 6.8 44.3 31.7 34.3 11.6 満足 100% 34.7 48.0 13.7 24.3 30.6 どちらかといえば満足 どちらかといえば不満 9.8 満足 (計) 不満 (計) 54.6 45.4 41.1 59.0 59.6 40.4 不満 ◆仕事が原因の「心の不調」 勤務先がブラック企業だと思う人の 8 割が経験 全回答者(3,000名)に、これまでに、仕事のことが原因で不調を感じたことがあるか聞いたところ、経験率は、「ス トレスを感じる」は85.3%、「体の不調を感じる」は65.0%、「心の不調を感じる」は63.1%となり、体や心の不調はそれぞ れ6割半があると回答しました。また、「朝起きても仕事に行く気になれない」は61.4%、「よく眠れない」は47.8%でした。 仕事のことが原因による不調を感じたことがある人は多いようです。 勤務先をブラック企業だと思っている層に注目すると、「ストレスを感じる」は95.2%と9割以上が経験しており、「体 の不調を感じる」(79.5%)や「心の不調を感じる」(79.0%)、「朝起きても仕事に行く気になれない」(76.2%)は4人に3人 以上が経験していることがわかりました。また、いずれの項目においてもブラック企業だと思わない層よりも高くなり、 ブラック企業が健康にも悪影響を及ぼしている様子が窺えました。 ◆これまでに、仕事のことが原因で、不調を感じたことがあるか (各単一回答形式) ※「ある」を表示 95.2 100% 85.3 81.6 全体【n=3000】 79.5 勤務先をブラック企業だと思う層【n=808】 79.0 76.2 80% 65.0 59.7 63.1 57.3 60% 勤務先をブラック企業だと思わない層【n=2192】 61.4 60.8 55.9 47.8 43.0 40% 20% 0% 感ス じ ト る レ ス を 感体 じ の る不 調 を 感心 じ の る不 調 を な仕朝 れ事起 なにき い行 て く も 気、 に よ く 眠 れ な い 13 ◆先月、仕事が原因で「体の不調を感じた」 勤務先がブラック企業だと思う人の7割 次に、先月(2014年10月)、仕事のことが原因で不調を感じたことがあったか聞いたところ、「ストレスを感じる」は 73.7%、「朝起きても仕事に行く気になれない」は53.5%、「心の不調」は51.6%、「体の不調」は51.3%、「よく眠れない」 は37.1%があったと回答しました。 勤務先をブラック企業だと思っている層についてみると、「ストレスを感じる」は89.2%と約9割、「朝起きても仕事に 行く気になれない」(72.3%)や「心の不調」(70.4%)、「体の不調」(69.9%)は7割前後となりました。 ◆先月(2014年10月)、仕事のことが原因で、不調を感じたことがあったか (各単一回答形式) ※「あった」を表示 100% 80% 89.2 全体【n=3000】 73.7 勤務先をブラック企業だと思う層【n=808】 72.3 67.9 70.4 53.5 60% 46.5 勤務先をブラック企業だと思わない層【n=2192】 69.9 51.6 52.7 51.3 44.7 44.5 37.1 40% 31.4 20% 0% 感ス じ ト る レ ス を な仕朝 れ事起 なにき い行 て く も 気、 に 感心 じ の る不 調 を 感体 じ の る不 調 を よ く 眠 れ な い 14 ■■調査概要■■ ◆調査タイトル :ブラック企業に関する調査 ◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする 20歳~59歳の被雇用者 ◆調査期間 :2014年11月1日~11月6日 ◆調査方法 :インターネット調査 ◆調査地域 :全国 ◆有効回答数 :3,000サンプル・・・有効回答から性年代が均等になるように抽出 ◆実施機関 :ネットエイジア株式会社(担当:吉田) ■■報道関係の皆様へ■■ 本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「連合調べ」と 付記のうえご使用くださいますよう、お願い申し上げます。 ■■本調査に関するお問合せ窓口■■ 連合(日本労働組合総連合会) 総合企画局 企画局 担当:奥田・岩城 TEL :03-5295-0510 E メール :jtuc-kikaku@sv.rengo-net.or.jp 受付時間 :10 時 00 分~17 時 30 分(月~金) ■■連合(日本労働組合総連合会) 概要■■ 組織名 代表者名 発足 所在地 業務内容 :連合(日本労働組合総連合会) :会長 古賀 伸明 :1989 年 11 月 :東京都千代田区神田駿河台 3-2-11 連合会館 :すべての働く人たちのために、希望と安心の社会をつくる 15
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