オーブンタッキー６６０製品概要オーブンタッキ－660 は塗装の焼付オーブン内で使用します。乾燥炉の中は、塵・埃・オーバースプレーされた塗料から生ずる塗料カスなどで汚染されています。この状態で塗装された被塗物が乾燥炉に入ると、未乾燥の塗膜に異物が付着し外観不良が発生します。オーブンタッキ－660 を乾燥炉内部に塗装することにより、乾燥炉内の浮遊異物がオーブンタッキ－に付着しクリーンな雰囲気がえられ、塗装の外観不良が削減されます。実績： 1992 年以来、全米の自動車メーカー及びその他の工業製品の製造工場で広く採用されています。特徴 • • • • • • • • • 物性 150-160℃ぐらいまで優れた効果が得られます高温下でも2～3 週間は粘着性が維持されますほとんど臭いがありません垂直面にも使用可能防錆剤を含み軟鉄を保護します取り扱いが容易です数回の再塗装が可能です酸化防止剤含有超低VOC (ほぼゼロVOC) 性状：液体比重： 0.928 固形分： >99.8% NV VOC: <4.8 g/L 塗面積： 2.0-2.2 ㎡/㌔ (ローラーの場合) 塗面積： 2.3-2.5 ㎡/㌔ (刷毛の場合) 消防法：第四類第４石油類系統：石油系炭化水素樹脂類使用方法刷毛・ローラー・エアーレススプレー（23または30:1, 0.052 – 0.057のチップ、スプレー角度65°）で塗装します。塗布後,定期的に(およそ2週間ごと)再塗装が必要か確認してください。粘着性のなくなった塗膜面に直接塗装することができます。着脱可能あるいは使い捨ての金属板などに塗装することを推奨します。取扱い及び保管上の注意 • • 低温（10℃未満）になると粘度が高くなり、取扱いが困難になります。 • 取り扱う際にはゴム手袋・保護めがねを着用してください。 • 本商品は、乾燥炉の内の壁面・天井・床などに直接塗らないことをお奨めします。平面であれば、乾燥した塗膜をヘラなどで簡単に除去できますが、乾燥状態により塗膜が脆くなり、剥離されたものが粉状になります。乾燥炉内の汚染の原因になることが考えられますので充分注意してください。販売コード OVT660 荷姿ペール缶（16.33kg）生産国アメリカ関連商品： CKLRT610 (ケムクリヤータッキー６１０) 輸入元： PPG ジャパン株式会社工業用塗料部ケムクリヤータッキー６１０製品概要ケムクリヤータッキ－610 は塗装ブース内の壁などに使用する特殊コーティング剤です。塗付された塗膜は優れた粘着性を有し、オーバースプレーを吸着し、ミスト・ホコリの再浮遊を防ぎます。ブース内浮遊異物が減少し、クリーンな環境が維持され、塗装の外観不良が大幅に削減されます。ブース内壁以外に天上・照明・窓・床・レシプロなどにも使用できます。塗膜の粘着性は約 2-8 週間維持されます。粘着性がなくなったら塗膜は水で簡単に洗い流せます。固形分が低く、ブースに流してもスラッジの元になりません。可使期間は、オーバースプレーの量が少ないほど、またブース内の湿度が低いほど長くなり、最大で約８週間に及びます。塗膜は吸湿性で、高湿下で吸湿し、垂直面で徐々に垂れが起こり、水洗・再塗装が必要になります。当然水平面では垂れがないので、湿度による影響を受けにくいです。通常、一週間ごとに PM（予防保全）がなされいる場合、その都度塗膜の水洗・再塗装が行われています。実績： 1984 年以来、全米の自動車メーカー及びその他の工業製品の製造工場で広く愛用して頂いております。特徴物性 • • • • • • • 性状：液体（水性） • 系統：アクリルコポリマー • 比重： 0.992 • 固形分： 19.4% NV • VOC: <30 g/L • pH: 7.0 • 塗面積： 5.3-6.5 ㎡/㌔ (ローラーの場合) • 塗面積： 5.9-7.1 ㎡/㌔ (刷毛の場合) 透明どんな基材（スチール・樹脂・ガラスなど）でも塗着できます粘着性が優れている耐垂れ性が優れています（垂直面にも使用可能）取り扱いが容易です低 VOC • 消防法：対象外危険物 (水性塗料) 使用方法刷毛・ローラー・エアーレススプレーを使い、15～40℃の雰囲気で塗装します。取扱い及び保管上の注意 • 取り扱う際にはゴム手袋・保護めがねを着用してください。 • 数回の再塗装を推奨しません。 • 長期間、湿度が高かったら、垂れる恐れがあります。販売コード CKLRT610 荷姿一斗缶（17 ㌔）生産国アメリカ関連商品： OVT660 （オーブンタッキー６６０）輸入販売元 PPG ジャパン株式会社工業塗料部〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 2-15-1 渋谷クロスタワー13 階 sales_japan@ppg.com 改定：2009/11/12 オーブンタッキー６６０実施例概要オーブンタッキ－660 を乾燥炉内部に塗装することにより、乾燥炉内の浮遊異物がオーブンタッキ－に吸着されクリーンな雰囲気がえられ、塗装の外観不良が削減されます。アルミホイール塗装メーカー殿のガスオーブン内で試験が行われ、塗装歩留まりの改善（約 50％）が確認されました。試験環境実施時期：2004 年 3 月塗装製品：アルミホイール使用塗料：溶剤系ベース・クリアー塗料オーブン：予備乾燥炉（温度：150-160℃、約 12 時間/日）、アンダーコンベア問題点クリアー塗装後予備乾燥炉における異物（オーバースプレーされた塗料など）の付着による不良発生オーブンタッキ－施工方法 10 枚の鉄板（300mm x 600mm）の片面に刷毛で塗装し（写真 1）、予備乾燥炉のアンダーコンベアの 2 ラインの間の床に約 2 週間設置した（写真 2）。写真１：オーブンタッキー塗付鉄板写真２：予備乾燥炉（予備乾燥炉に 2 週間施工後：異物が多数付着）オーブンタッキ－の使用効果乾燥炉内での異物の付着による不良率が約５０％減少した。 190℃の環境下に約 2 週間置かれていたが充分異物を吸着できる粘着性を有していた。従来の週 1 回の予備乾燥炉の清掃頻度を大幅に削減できることが確認された。 PPG ジャパン株式会社工業塗料部〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 2-15-1 渋谷クロスタワー 13 階 sales_japan@ppg.com 改定：2004/4/21