Ｙさんご夫妻、子どもたち、犬猫キッチン、ダイニング、リビングたちが仲良くダイニングに集う。は、それぞれ十分な広さがあり、居心地の違いも楽しめる。ペットと暮らす家のアイデア音たまりの家（さいたま市緑区）右・外壁は鹿児島のシラスそとん壁。内装と同じく自然素材をセレクト。外構には沖縄ブロックを使用。ダイ（ 10 歳くらい）ジョイ（４歳）ショウ（２歳）ご大型犬２頭と猫２匹と暮らす夫婦とお子さま２人に加え、家を賃貸で探すのは難しいため、新Ｙさんご家族。皆が快適に暮らせる﹁予算面から最初は建売を検討し築で一戸建てを建てることにした。ましたが、調べていくうちにペットや子どもたちのために、自然素材を使った家がいいという考えに。自分たちもピカピカより、温もりのある素材が好きでしたから﹂︵ご主人︶玄関には大きな土間があり、ご主人の趣味の自転車やメンテナンスの道具が置かれ、犬たちの食事や就寝のための場所にもなっている。２つの間口からつながるワンルームのＬＤＫは、広々と開放的で、動線に回遊性もあり、ペットたちが自由に移動できる。また、音楽が趣味のＹさんご夫妻が、友人を招きこの場所でライブを披露することもあるという。一方の２階は落ち着きのあるプライベートな空間。将来は２つに仕切ることができる大きな寝室と、奥さまがアトリエとして使っている個室がある。設計を担当したハグホームの﹁オーソドックスな間取りですが、高津久嗣さんは、ペットやご家族の暮らしに合わせ、 100 101 長女（ 5 歳）（さいたま市緑区）妻（ 34 歳）布作家音たまりの家夫（ 29 歳）福祉施設職員〈設計・施工〉 HUGHOME やわらかで温かみのある秋田杉の床は、猫たちもお気に入り。犬の関節にやさしい秋田杉の床、調湿性や防臭作用もある本漆喰の壁。ペットや子どもに配慮した自然素材は、手入れも簡単で気楽。使い勝手のよさを大切にしました。自然素材に囲まれて家族と犬猫が大らかに暮らす家左・2 階の寝室にはご主人が自作したユニット家具が。黒板やデスク、収納が組み込まれ、子ども空間をつくる。らん（ 13 歳くらい） text_ Yasuko Murata photograph_ Takuya Furusue 左・土間にはアウトドア用品や工具などを収納。犬たちが食事をする場所でもある。「水を流して洗うこともできるのでメンテナンスが楽」とご主人。ども服などを制作する奥さまの右・2 階の個室は、布小物や子 WORK STORE」というブランドアトリエとして使用。「ROUGH 名で、ネット販売を予定している。住人データ長男（ 1 歳） WIC リビングダイニングキッチン寝室作業室土間収納玄関 1階ルーフバルコニー 2階〈物件名〉音たまりの家〈所在地〉さいたま市緑区〈居住者構成〉夫婦＋子供 2 人＋犬 2 頭＋猫 2 匹〈用途地域〉市街化調整区域〈建物規模〉地上 2 階建て〈主要構造〉木造〈敷地面積〉150.01 ㎡〈建築面積〉57.96㎡〈床面積〉1 階 53.82㎡ 2 階 45.54㎡計 99.36㎡〈建蔽率〉50％（許容 38.63％）〈容積率〉100％（許容 66.23％）〈設計〉HUGHOME〈施工〉HUGHOME〈設計期間〉5 ヶ月〈工事期間〉5 ヶ月〈竣工〉2013 年〈総工費〉2,500 万円左・対面式のキッチンカウンターの上は、猫たちの食事の場所になることも。右・LDK からつながる１階の水まわり。洗面台はパイン材で造作。 2 階の寝室には、ご主人が DIY で設置したブランコもある。子どもたちの遊び場としても十分な広さ。ＬＤＫの床はやわらかく温かみのある秋田杉を無塗装で使用。犬たちない普遍的な空間を目指しました﹂ながらの自然素材を使い、飽きのこ仕上げの素材は機能性も重視し、昔れました。人間にも動物にもくつろ囲まれて暮らすことで、余裕が生までも、手入れがしやすい自然素材に﹁ペットはごみを荒したり、粗相をフィットしている。その点でもＹさんご夫妻の好みにすることもあり、大変なことも多い。の関節にもやさしく、穏やかな蓄熱た LDK で思い思いに過ごす。性も期待できる。猫たちもお気に入露することも。ゲストは広々としげる場所があることも大切。以前とを張った壁をバックにライブを披比べて大らかな気持ちで、ペットやが趣味。友人が集まると、溶岩石りで、好んで床で寝そべっているとご主人はギター、奥さまはピアノいう。１階の壁・天井は調湿性や防を担当した高津久嗣。子どもたちと向き合えるようになっ info@hughome.net http://hughome.net たと思います﹂︵ご主人︶る理想の場を形にする。写真は『音たまりの家』の設計臭作用のある本漆喰。ＬＤＫの壁の素材による味わいと普遍的デザイン、そして愛着のもて一面には蓄熱効果のある溶岩石を張 FAX 048・296・0180 ﹁床は水ふきすれば、汚れが取れま線に立ち、暮らしやすい住空間を追求。自然り、意匠のアクセントとしている。 TEL 048・299・2055 す。無塗装だからオイルや塗料が剥埼玉県川口市木曽呂 976 末永く安心のもてる家を提案。住まい手の目がれる心配もない。漆喰も削れば汚ハグホーム自社設計から施工まで一貫し、れが取れるので気楽です﹂︵奥さま︶ HUGHOME 無垢材や漆喰などの自然素材は、傷が付いても味わいとなり、自然音たまりの家（さいたま市緑区）な経年や風合いの変化を楽しめる。ペットと暮らす家のアイデアオープンだがカウンターを高めに立ち上げ、手元を隠したキッチン。上・2 階の寝室を廊下側からのぞく。引き戸を開けておくと猫が出入りする。下・キッチンの背面の棚は八ケ岳に工房を構える「snug life」が造作。ダイニングチェアは、木工作家であるご主人のお父さまが造作。土間はラフなテクスチャーが残る砂利洗い出し仕上げ。犬たちの散歩の準備、ブラッシングなど、ペットの世話をする場所として便利に活用している。 103 102