とっとり(因 伯 )の名水 - 中国経済産業局

地域パートナーHOT 情報
〔鳥取県〕
いんぱく
とっとり(因伯)の名水
~ミネラルウォーター生産量は西日本で1番~
長谷川 健二(ガス事業室課長補佐)
hasegawa-kenji@meti.go.jp
TEL 082-224-5745
豊かな自然に恵まれた鳥取県は、大山山麓からの湧水をはじめ水環境に恵まれており、
その貴重な水資源は住民の生活は勿論のこと、農業、水産業、工業などの産業活動を支え
てきました。鳥取県では、昭和60年と平成2年に「とっとり(因伯)の名水」を選定し
ていましたが、平成25年には、6カ所を追加選定して「とっとり(因伯)の名水」(全
28地点)をガイドブックにとりまとめました。
「とっとり(因伯)の名水」ガイドブックは、
(1)「暮らしの中の泉」・・・昔から地域の人々の日常生活に深いかかわりを持ってきた
湧水・地下水等で、住民等の保全管理によって大切にされ、現在に引き継がれている
良質なもの。
(2)「ふれあいの水辺」・・・きれいな水を有する河川等の水域で、水環境の保全のため
に社会的な配慮が行われており、広く県民が親しむことができる環境のあるもの。
(3)「歴史の水」
・・・鳥取県の歴史や伝説にふさわしい故事来歴を有するもの。
(4)「ふるさとの渓流・滝」・・・渓流や滝の中でも特に自然豊かで、優良な水環境とし
て後世に引き継いでいきたい希少性、特異性を有するもの。
の4分類に区分し選定し、マップとともに紹介しています。鳥取県の貴重な財産である水
環境を将来にわたっても保全していきたいものです。
「地蔵滝の泉」(伯耆町)
旬レポ中国地域 2014 年 3 月号
「雨滝渓谷」
(鳥取市)
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●「とっとり(因伯)の名水ガイドブック」は以下のホームページ(鳥取県ホームページ)
をご覧ください。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=37657
また、平成20年に江府町の「サントリー天然水奥大山ブナの森工場」が竣工するなど、
鳥取県のミネラルウォーターの生産量は、富士山や南アルプスのある山梨県、静岡県に次
いで第3位で、西日本では最大の生産量を誇っています。2012年の生産量は、
276,071KL で、500ML のペットボトルに換算すると約5.5億本にもなります。(日本ミネ
ラルウォーター協会「都道府県別生産数量の推移」から)
県内で生産されるミネラルウォーターの種類は大手飲料メーカーから自治体まで県内
で生産されるミネラルウォーターの種類は10種類以上ありますが、特に大山山麓の標高
1200mの西日本最大級の面積を誇るブナ林から湧き出す天然水は、軟水のなかでも硬
度が低いことから口当たりがやわらかく、料理やお茶にも適しているとともに、栄養成分
の変化する心配がないことから赤ちゃんのミルクや薬の飲み水にも安心して利用ができ
るとのことです。
なお、サントリー天然水奥大山ブナの森工場では、製造工程や自然エネルギーの雪を貯
蔵する施設「雪室(ゆきむろ)
」などの工場見学も事前予約制で可能となっています。
旬レポ中国地域 2014 年 3 月号
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●「サントリー天然水奥大山ブナの森工場」の工場見学は以下のホームページ(サントリ
ーホールディングズ㈱ホームページ)をご覧ください。
http://www.suntory.co.jp/factory/water/okudaisen/
人間の体の約6割から7割は水分でできており、この水分は約2週間で入れ替わるとい
われています。1日あたり約2.5L 入れ替わる水分のうち食事で摂れる約1L を差し引
いた約1.5L は水分を補給することが必要となりますが、ミネラルウォーターを飲む機
会には出来るだけ鳥取県の水を飲もうと思います。
経済産業省 中国経済産業局 広報誌
旬レポ中国地域 2014 年 3 月号
Copyright 2014 Chugoku Bureau of Economy , Trade and Industry.
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