Ⅳ視察 Ⅳ 視 察 243 Ⅳ視察 そこで、Smart City Week2013 では、シテ S M A R T C I T Y W E E K 2 0 1 3 ィ・イノベーションの具体化に向け、幅広 日本はもとより、世界中で今、スマートシティ・ プロジェクトが稼働している。展示とセミナ ー・コンファレンスでその最先端の動向をつか む。 いステークホルダーを巻き込んだ多彩なプ ログラムを展開します。まちづくりにおけ る従来のプレイヤーや技術に加え、シテ ィ・イノベーションを起こすための新たな 1.日程:平成 25 年 10 月 24 日(木) プレイヤーや技術・サービスが一堂に集結 するこの場をご活用頂き、ビジネスチャン 2.行先:Smart City Week 2013 (スマートシテ スの創造にお役立てください。 ィウィーク 2013) 横浜市 パシフィコ横浜 (日経 BP サイトより引用) 3.参加者: ●Smart City Week 2013 では、都市を巡る課 ●専門学校国際情報工科大学校:水野 和哉 校長、 村上 史成 副校長、和田 秀勝 教務部長 題を解決するためのベストプラクティスを共 有することを目的に、国内外の有識者による ●イメージスタジオ 村山 隆 講演やパネルディスカッションを実施。会議 および展示会には、5 日間で延べ 2 万 6170 人 4.目的: もの方々が参加した。なかでも海外からの来 本事業の展開に必要とされるスマートシティの成 場者の増加はめざましく、アジア、アフリカ 功事例や新たな実証事業などの最新動向の情報収 などの約 70 の国・地域から、政府関係者やス 集と調査を行う。 マートシティ・プロジェクト担当者が訪れた。 5.概要 6.関連記事一覧 ●テーマ:シティ・イノベーション 自治体と企業が先導的に取り組んできたス 2013/10/25 マートシティは、実証実験から社会実装へ ■Smart City Week 2013、「シティ・イノベーシ と移行しつつあります。多くの市民がスマ ョンを実現する 3 つの変革」を採択し閉幕 ートシティに関わるようになり、市民にも ■野鳥や昆虫が飛んでくるような街こそ「スマー 自治体にも企業にもこれまでの常識にとら トシティ」 --- 積水ハウスが考える街づくり戦略 われない大きな意識改革が求められます。 ■楡周平氏、「“リアル”プラチナタウンの作り この動きを「シティ・イノベーション」と 方」を指南 表現します。都市が抱える課題が増大する ■ビッグデータ活用で、環境再生や健康長寿を実 一方、課題解決のための資金や人的リソー 現する街づくり --- 日立製作所 スが不足している現状を打破するには、常 ■残しながら、蘇らせながら、創っていく --- 三 識・制度を革新し、自治体の旗振りの下に、 井不動産が「日本橋スマートシティ」プロジェク 住民・企業を巻き込んだ形で取り組むこと トを紹介 が不可欠です。 244 Ⅳ視察 ■日本の技術とともに、ラテンアメリカに波及へ ■乗り捨て型カーシェア用の超小型 EV、日産が試 --- スペイン・フォーラム 乗会 ■日本は世界のスマートシティのリーダーになれ ■セコム、最高時速 10Km の屋外巡回監視ロボット る --- 建築家の隈研吾氏 を展示 ■「集う人が幸せになれる空間作りには、ソフト ■「600 超のスマーシティプロジェクトが存在、傾 面のサービスが重要」 --- オリエンタルランド 向も見えてきた」――日経 BP クリーンテック研究 ■ICT 活用の領域拡大が都市のイノベーションに 所の藤堂主席研究員が解説 つながる ■ユーカリが丘の事例から学ぶ「老いない」「減 らない」街づくり、山万が解説 2013/10/24 ■「ビッグデータ活用で各分野のコストを減らせ ■スマートシティに取り組む行政の展示が相次ぐ ば、1500 兆円を生み出せる」、GE の浅倉氏 ■リーディングカンパニーが徹底討論、スマート ■「行政は民間企業や非営利団体と協力して財政 シティはビジネスになるか 危機を乗り越えるべき」――米サンデースプリン グス市シティマネジャー ■スマートシティの現状と将来の方向性を市長や ■東芝、世界 35 カ所のスマートシティの開発成果 識者が議論 を出展 ■社会の課題を解決するために「スマートレジリ ■積水ハウスの「グリーンファーストゼロ」で相 エンス」を推進 --- 東芝の佐々木副会長 互扶助できる街づくり ■「オペレーションとインフォメーションの組み ■日立製作所、国内外のスマートシティ事例を展 合わせが都市の価値を生む」--- シュナイダーエ 示 レクトリックの社長 ■200 年以上価値が変わらない街づくり、カギとな ■「都市の成長はデータが担う」、IBM のスマータ るのは「公共スペースの確保」と「周囲との調和」 ー・シティ責任者語る ■注目すべき世界のスマートシティ事例が一堂に ■「成長戦略には都市も含めて考えるべき」―― ――「世界スマートシティ・フォーラム」開催 慶應大学の竹中教授 ■「イスカンダル計画」のキーパーソンが指南す ■千代田化工建設、水素を常温・常圧で貯蔵でき る、「強じんな都市の構築」を支える 6 つの構成 る技術「SPERA」を展示(※写真) 要素 ■「医療を核とした町づくりで、コミュニティの ■「へらそう、つくろう、まもろう」、イオンが 活性化を」――北原国際病院の挑戦 進める新エコプロジェクトとまちづくり貢献 ■東芝三菱電機産業システム、パワーコンディシ ■クルマは人と社会のパートナーに --- 日産自 ョナーの高効率化などを強調 動車の志賀俊之 COO(最高執行責任者) 2013/10/23 2013/10/22 ■明電舎、横浜スマートシティ・プロジェクトの ■スマートシティは“贅沢品”、それでも実現す 成果を被災地に展開 ることは自治体の使命 --- 南アフリカ・ダーバン ■スイスの ABB、高電圧の直流送電技術を出展 市のエイドリアン・ピータース氏 245 Ⅳ視察 パシフィコ横浜で開催中の国際会議&展示会 「Smart City Week 2013」(10 月 21 日~25 日開 催)では、地方自治体によるスマートシティへの 取り組みの展示が目に付く。出展しているのは、 愛知県豊田市、神奈川県横浜市、福岡県福岡市、 富山県富山市である。 豊田市は国の「環境モデル都市」に選定されて おり、同市にある自動車、エネルギー、住宅、交 ▲千代田化工建設「SPERA」 通、流通などに関わる企業・団体と協力し、「豊 田市低炭素社会システム実証推進協議会」を組織 している。協議会の目的は、次世代の低炭素社会 システムの構築に向けた実証実験を行うことだ。 協議会はまず、「家庭内」とバスや車を使った 「移動」、商業・公共施設などの「移動先」の 3 つにおける効率的なエネルギー利用についてそれ ぞれ検討を進めている。そのうえで、3 つを統合し た「生活圏全体」のエネルギー利用についても検 討するとしている。具体的な施策として、例えば 家庭内であれば、太陽光パネルや蓄電池の開発/利 ▲セコムの屋外巡回監視ロボット 用、電気自動車向けの充放電スタンド、電力消費 7.企業ブース展示 【SCW2013】スマートシティに取り組 む行政の展示が相次ぐ 量の見える化といった実証実験を進めている。 横浜市は中小企業の技術をアピール 日経 BP より引用 加藤伸一、吉田洋平=ライター ▲中小企業の技術展示とスマートシティの開発成 ▲豊田市は低炭素社会の実現に向けた取り組みを 果が同居する横浜市の出展ブース 紹介 246 Ⅳ視察 横浜市は、日本型のスマートグリットの構築や、 化し、ソフトウェアで全体の出力を最大化する制 その成果の海外展開を目的として実証実験中の 御するといった技術を、それぞれ展示した。 「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」を 中心に出展している。展示では主に、再生可能エ 街区全体でのエネルギー管理目指す福岡市、 ネルギーや未利用エネルギーの導入、住宅やビル 富山市はコンパクトシティづくり のエネルギー管理システムなどの内容を見せてい る。さらに、地域全体のエネルギー管理システム、 福岡市は、同市のアイランドシティで進めてい 次世代の交通システムといった課題を解決するた るスマートコミュニティの構築や、福岡スマート めの手法について、同市と協力してプロジェクト ハウスコンソーシアムの活動内容などを展示した。 を進めている企業による講演を行い、発表を充実 スマートコミュニティでの取り組みは、例えば させている。東芝、東京ガス、パナソニック、日 太陽光発電など再生可能エネルギーを活用した電 産自動車、日揮情報システム、大京アステージ、 力網の確立や、電力や熱の需給状況を把握して見 明電舎、住友電気工業、JX 日鉱日石エネルギーな える化するための情報通信の整備など。すべての どが発表している。 住民が参加した街区全体でのエネルギー管理シス また横浜市には、日本のものづくり産業やエレ テムの構築もある。いずれも、福岡市全体に波及 クトロニクス産業を支える中小企業が多いことか するモデルになるとみている。 ら、スマートシティ向けの事業を模索している中 福岡スマートハウスコンソーシアムの中心的な 小企業を集め、アピールの場としていた。大規模 活動は、アイランドシティ内のレンガ住宅で進め な事業になりがちなスマートシティ・プロジェク ている実証実験である。太陽光発電、燃料電池、 トだが、住宅や小規模な地域向けでは、中小企業 電気自動車(EV)を備え、エネルギーを作り、蓄 間のネットワークで実現できることも多い。今後 え、賢く使うための住宅システムを構築すること のスマートシティの広がりに向けて、こうした地 を目標に掲げている。 元に根差した活動も重要になってくるだろう。 富山市が紹介しているのは、コンパクトシティ 制御ソフトウェアなどを手掛ける MTS とインテ 化への取り組みである。コンパクトシティは、街 グレーションテクノロジーは、スマートグリッド の運営や生活に必要な機能を中心部に集中させた やスマートハウスなどにおける電力利用シミュレ 街のこと。市街地の空洞化を防ぐとともに、CO2 排 ーションの最適化を実現するソフトウェア技術や、 出量を抑制する。 10kWh の非常用電源など、携帯機器向けアプリケー ション開発のテックジーニは、太陽光発電を導入 した家庭などを対象とする気象情報や警報、発電 【SCW2013】スマートシティの現状と 将来の方向性を市長や識者が議論 情報など、売電に関連する情報の提供など、照明 日経 BP より引用 栗原雅=オトムメディア や通信などを手掛けるかがつうは、太陽光パネル による発電で充電する非常用蓄電システム、蓄電 パシフィコ横浜で開催中の「Smart City Week 2013」 池を内蔵した LED 防犯灯など、太陽光発電システ (10 月 21 日~10 月 25 日開催)では、「街づくり ムを販売するタイゴエナジージャパンは、太陽光 のイノベーションを考える」と題するパネルディ パネルごとに発電の状況をディスプレイに見える 247 Ⅳ視察 スカッションが開かれた。登壇したパネリスト 4 くりに臨まなければならない。現在、「経済」「健 人の主なコメントをダイジェストで紹介する。 康」「教育」「環境」「改革」の 5K を軸に取り組 みを進めている。例えば経済においては、企業誘 ●豊田市市長 太田稔彦氏 致はもちろんのこと、民間の活力を生かすプロジ 環境モデル都市に向けた取り組みを進めている。 ェクトに積極的に参加、支援していく。教育につ 交通に関して言えば、次世代自動車や電気自動車 いては、この春から市内のすべての学校を小中一 (EV)、ハイブリッド(HV)カーなどをいち早く 貫校にした。この取り組みでナンバーワンを目指 普及させたい。今年 10 月 1 日には、街中での細か す。改革に関しては、行政の生産性を高めるシテ い移動を補完する目的で、1 人乗りの EV と充電池 ィ・マネジメントを推進している。 付きの電動自転車をそれぞれ 100 台用いたカーシ ェアリングサービスをスタートした。年明けには、 ●千葉市総務局次長 情報統括副管理者(CIO 補佐 トヨタ自動車が先日発表した超小型 EV「アイロー 監) 三木浩平氏 ド」が豊田市内で初めて走る予定になっている。 「ガバメント 2.0」と呼ぶ取り組みを進めている。 今までの行政は、市民が何らかの申請書などを出 低炭素化というと、個々の機器や技術が先行し さないと市役所は動かなかった。今後は市役所か がちだが、大切なのは市民の暮らしを質的に豊か ら能動的に市民に働きかけていく。ボランティア にするという視点。つまり、全体最適の観点で豊 活動や社会貢献活動は市民や企業がそれぞれ単独 かさの向上を目指さなければならない。また、現 でやるケースがほとんどだったが、それらの活動 在の取り組みを通じたビジネス展開も考えていく に参加しやすくし、活性化を支援するために ICT 必要がある。大手企業だけでなく、市内の中小企 の力を最大限に引き出していく。 業のビジネスチャンスにつながるような方向性を 示していきたい。 今年 7 月に「ちばレポ」という取り組みを始め た。スマートフォンにレポート用の専用アプリを ●多久市市長 横尾俊彦氏 ダウンロードし、不法投棄など街の課題を発見し 市民一人ひとり立場や条件が異なるが、そうし た市民がその場で写真を投稿し、地図上にプロッ た違いに関係なくハッピーになれる街づくりを推 トする。市役所が投稿内容を確認して対応を検討 進することが、行政に託された仕事。「日に日に するだけでなく、他の市民が投稿した情報を閲覧 新たなイノベーションを」という発想の下、市民 して課題を共有することもできる。浜辺の清掃や が夢を形にできるようにしていきたい。市を預か 公演の草取りといった活動に、自治会に加入して る長の立場としては、市のために一生懸命に働い いる市民だけでなく、学生などいわゆる都市型の ているすべてのスタッフが、これまで以上にハツ 住民の方にも気軽に参加してもらえるようになれ ラツと業務に取り組めるようにすることも重要だ ばと考えている。 と考えている。 ●東京理科大学大学院 イノベーション研究科 行政は、いわば未来創造産業である。産業であ 教授 田中芳夫氏 るからには当然、基本的な経営感覚を持って街づ 248 Ⅳ視察 日本のスマートシティに関する取り組みは、ど 験中の「横浜スマートシティ・プロジェクト(YSCP)」 ちらかというとハード面での取り組みが目立ち、 で採用されている BEMS(ビル・エネルギー・マネ メインプレーヤーは IT ベンダーとコンサルティン ジメント・システム)のほか、企業向けの様々な グ会社で、カスタマーは自治体というケースが多 拠点を統合したエネルギー管理システムなどを紹 い。(ソフトの面を含め)もっと市民目線で、明 介した。 日の街、次の時代の街がどうあるべきかを考える ことが大切だ。スマートシティのような言葉を使 って色々な取り組みを進めても、住民にとって何 ら魅力がなければ、住民はついてこない。 行政においては、社会的、経済的、文化的、環 境的な現実を反映したガバナンスのイノベーショ ンが必要だろう。 (太田市長や横尾市長のように) 市民の声を傾聴できる心ある市長もいる。人口減 少が進む中で日本の将来がなくなってしまわない 明電舎の BEMS は、エネルギー使用量の見える化 よう、我々一人ひとりが一緒になって変えていこ に加え、その結果が示す意味や関連する情報を統 うという気持ちを持ちたい。 合することで、より無駄のないエネルギー供給や 制御を自律的に実現できる。 【SCW2013】明電舎、横浜スマートシ ティ・プロジェクトの成果を被災地に 展開 YSCP における成果は、主に三陸地域など被災地 日経 BP より引用加藤伸一=ライター 被災地の街やビルに実装していくもので、より魅 の復興に向けた街づくり、ビルづくりに展開して いるという。横浜で確立した技術を小規模化し、 力の高い地域として復興することで人口減に歯止 めをかけるほか、割安となる電力料金による企業 誘致への寄与などが期待されている。 【SCW2013】乗り捨て型カーシェア用 の超小型 EV、日産が試乗会 日経 BP より引用 加藤伸一=ライター 日産自動車は、「Smart City Week 2013」(10 ▲明電舎の出展ブース。外国人の来場客からの関 月 21 日~25 日開催)で、乗り捨て型のカーシェア 心も集めていた リング・サービス「チョイモビ ヨコハマ」に利用 している 2 人乗りの超小型電気自動車(EV)を展 明電舎は、「Smart City Week 2013」(10 月 21 日 示。試乗会を行っている。23 日は開場した 10 時過 ~25 日開催)の展示会において、横浜市で実証実 249 Ⅳ視察 ぎに、あっという間に午前の試乗枠が埋まる注目 関内駅周辺、中華街周辺など約 50 カ所のステーシ ぶりだった。 ョンに超小型 EV を配置し、利用者は借りるステー ションと返却するステーションを指定して、超小 型 EV を利用する。 なお、本来、サービス利用時には 60 分間の講習 を受ける必要があるが、展示会場は私有地となる ため、受講せずに試乗できる。 【SCW2013】東芝、世界 35 カ所のスマ ートシティの開発成果を出展 日経 BP より引用 加藤伸一=ライター ▲会場では 2 人乗りの超小型 EV の試乗会が行われ た 首都圏の都市型のスマートシティにおいて、小 回りのきく移動手段の登場によって、住民の生活 をどのように向上できるのか、関心を集めるプロ ジェクトといえる。 この超小型 EV「日産ニューモビリティコンセプ ト」は、原動機付自転車と軽自動車の中間的な位 置づけの乗り物として開発されたもの。最高速度 は 80km/h、航続距離は約 100km/h である。チョイ 東芝はパシフィコ横浜で開催中の国際会議&展示 モビ ヨコハマは、横浜市が特区の指定を受けて実 会「Smart City Week 2013」で、同社が開発に関 現したサービスで、サービスに使われる超小型 EV わった、世界 35 カ所のスマートシティにおける開 は軽自動車として登録されている。 発成果などを出展している。特に、神奈川県の川 サービスの会員登録は無料で、利用料は 1 分間 崎市と横浜市、フランス・リヨン市における成果 当たり 20 円である。チョイモビ ヨコハマでは、 に焦点を当てて紹介している。 横浜駅周辺やみなとみらい地区、桜木町駅周辺、 250 Ⅳ視察 川崎市のプロジェクトについては、街づくりか に放電して電力を利用する、といったことが可能 らの関わりや、川崎駅周辺の再開発、防災機能の になるという。 強化など、横浜市のプロジェクトについては、ビ ルや住宅のエネルギー管理システムから、街全体 までを統合したエネルギー管理システム、リヨン 市については、再生可能エネルギーですべての使 用電力を賄うビルの建設、既存の住宅やビルにお けるエネルギーを中心とするスマート化、電気自 動車と充電ステーションを組み合わせたカーシェ アリング・サービスなどの取り組みを強調した。 これらのプロジェクトでは、いずれも街全体を 対象とするコミュニティ管理システムが中核技術 となっている。エネルギーを中心に、社会インフ ラにおいて重要性の高い情報をリアルタイムに集 約して見える化する仕組みで、同社が強みを持つ 情報通信技術や制御技術、センシング技術などを 融合して実現している。 【SCW2013】日立製作所、国内外のス マートシティ事例を展示 日経 BP より引用 吉田洋平=ライター ▲日立製作所のスマートシティ事例の展示 日立製作所はパシフィコ横浜で開催中の国際会 柏の葉での取り組みは、「健康長寿都市」「環 議&展示会「Smart City Week 2013」において、 境共生都市」などを特徴とするスマートシティを 国内外で同社が関わっているスマートシティの事 実現することが目的だ。行政機関と大学や研究機 例を展示している。特に神奈川県横浜市、千葉県 関、日立や三井不動産が、産官学で連携して進め 柏市柏の葉などの取り組みについて詳しく紹介し ている。 ている。 横浜市では、日産自動車、オリックスなどと共 「健康長寿都市」とは、血圧計や体組成計のデ 同で「放電対応 EV(電気自動車)を用いたエネル ータをスマートフォンやパソコンを介して収集/ ギーマネジメントシステム」の構築に取り組んで 分析し、その結果を住民に知らせることで、自発 いる。同システムは、再生可能エネルギー、EV の 的な健康改善や病気の予防を促すための試みだ。 以上 車載蓄電池、据え置き型の蓄電池を組み合わせ、 再生可能エネルギーの利用率向上を図るためのも の。実現すれば、車載蓄電池から家庭やビルなど 251 Ⅳ視察 ふ く し ま 復 興 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 産 業 フ ェ ア 2013 県内外から 151 の企業、自治体、教育機関、支 援機関・団体が出展し、再生可能エネルギー関 連の製品展示や研究発表を行った。 本県復興への願いが再生可能エネルギーの発展 につながるという思いを出展者も入場者も共有 できるイベントであった。 1.日程:平成 25 年 11 月 6 日(水)7 日(木) 2.会場:ビッグパレットふくしま 3.参加者: ●専門学校国際情報工科大学校:電気電子工学 ▲展示パネル 科・エネルギー工学科 4.目的: 本校ブースで再生可能エネルギーへの取り組 みを紹介し対外的な PR をする。 5.概要 ▲展示ブース WiZ の WiZ 展示内容 ・平成 23・24 年度の文部科学省事業と復興プ ロジェクトやスマートキャンパスの成果を発 表した。 ・A1 パネル計 4 枚、スライドショー、太陽光 ▲会場全景 来場者数 2 日間合計 5590 名 252 発電・風力発電実験機 Ⅳ視察 ▲北芝電機 ▲産総研 ▲太陽光パネルの架台の展示 ▲富士通 スマートコミュニティ ▲会場 EV,PHV 車も展示 ▲ユアテック 太陽光発電所事例 ▲浮体式洋上風力発電 ▲奥会津地熱発電 253 Ⅳ視察 ▲三菱電機 発電量モニター ▲富士電機 燃料電池 ▲展示会場 254 Ⅳ視察 ョッピングセンターなどが立地する。国際物流特区とし ①北九州スマートコミュニティ創 て、天然ガスコジェネによる電力を製鉄所の送電網で配 造 事 業 電したり、製鐵所で発生する水素をパイプラインで地区 ②北九州次世代エネルギーパーク 地域エネルギーマネジメントのあるべき姿が ここ北九州市である。産・官・民が一体となっ て「地域節電所」が拠点となって低炭素社会を 構築している。 内に供給するなど、新しいエネルギー流通基盤の整備も 進んでいる。 【プロジェクト概要】 1.訪問先:福岡県北九州市 地域エネルギーマネジメントの"あるべき姿"を描き出し、 ①北九州スマートコミュニティ創造事業 「ライフスタイル」 「ビジネススタイル」および市の「ま ②北九州次世代エネルギーパーク ちづくり」のスタイルをも変革することで、低炭素社会 2.日程 において、あるべき社会構造を構築する。「地域節電所」 平成 25 年 11 月 27 日(水)・28 日(木)・29 と呼ぶマネジメント拠点を設置・運用することで、エネ 日(金) ルギーの流通過程において、市民や事業者が考え、参加 3.参加者(敬称略)12 名 する仕組みの確立を目指す。そこでのエネルギーの見え ●情報ネットワーク・リベラ 阿部 恒雄 る化が、ライフスタイルとビジネススタイルの変革を促 ●株式会社エービーシステム 羽田 篤史 すと考える。加えて、次世代自動車の大量導入に備えた ●株式会社えこでん 久我 和也 り、公共交通機関との連携などにも取り組む。東田地区 ●株式会社ストロベリーフィールド 長井 延裕 での実証成果は、北九州市小倉北区城野に新たな開発地 ●一般社団法人 福島新環境総合研究所 理事長 域(約 20km2)に適用するなど、市内はもとより国内外 内田 章 への展開を図る ●学校法人新潟総合学院 双石 茂 常務理事 ●専門学校 国際情報工科大学校 学校長 水野 ②北九州次世代エネルギーパーク 和哉、副校長 村上 史成、教務部長 和田 秀勝、 【概要】 教務部 近内 広樹・佐藤 慶多 北九州市響灘地区では、低炭素社会の実現に向けたエネ ●イメージスタジオ 村山 隆 ルギーへの取り組みを進めています。現在私たちの生活 を支えているエネルギー基地から、太陽光、風力などの ①北九州スマートコミュニティ創造事業 自然エネルギー施設、バイオマスエネルギー製造施設、 【地区の特徴】 企業間のエネルギー融通の取り組みや革新的技術開発な 北九州市は、1901 年に官営八幡製鐵所が創業して以来、 ど、さまざまなエネルギー供給・活用のあり方を総合的 重化学工業地帯として発展してきたが、60 年代には大気 に展示しています。フィールドは実際に新エネルギーが 汚染や、洞海湾の水質汚濁といった公害に直面した。公 活用されている現場。エコタウン事業や自然を再生する 害対策・公害防止に力を入れ、種々の問題を乗り越えた 取り組みも行っており、環境の時代にマッチした「低炭 同市は、環境問題への取り組みに力を入れている。実証 素」「資源循環」「自然共生」の 3 要素をバランスよく推 地域の八幡東区東田地区は、官営八幡製鐵所創業の地で 進しています。 あり、遊休地を利用した新しい市街地の開発が進んでい る。宇宙をテーマにした「スペースワールド」や大型シ 255 Ⅳ視察 ▲環境ミュージアムで概要が分かる ▲スマートメーターとタブレット ▲プレゼンルームでのスペシャルトーク ▲プレゼンルームの隣が地域節電所のモニタールーム 256 Ⅳ視察 ②北九州次世代エネルギーパーク 257 Ⅴアンケート Ⅴ ア ン ケ ー ト 再生可能エネルギー・スマートグリッド分野人材について 258 Ⅴアンケート 【調査企画】 アンケートを行う前の準備として必要な項目をまとめた。 ①背景 再生可能エネルギー分野の人材ニーズを調査する ②調査目的 同分野の人材に関する情報を収集し、育成カリキュラム作成に反映させる ③内容把握 各企業の同分野への取り組みと必要とされる人材の確保と職種・資格について現 状と将来に分けて尋ねる ④調査対象 同分野の事業に関わると思われる産業に属する企業 ⑤調査地域 主に福島県内 ⑥調査時期 平成 25 年 12 月中旬発送 平成 26 年 1 月 17 日(金)しめきり ⑦調査対象者の名簿 再生可能エネルギー産業フェア出展社リスト、本校就職実績企業リスト、本校取 引企業他 ⑧調査方法 基本的に郵送、FAX 返信とするが Web アンケートの準備をする。電話によるフォロ ーもしていく。 ⑨サンプル抽出方法 名簿クリーニングの後、層化抽出法 比例割り当て ⑩サンプルサイズ 配信数 600、サンプルサイズ 100、回収率 33.3%、標本誤差±9.8% 【調査内容の流れ】 企 業 概 要 所在地・業種・社員数 再生可能エネルギー 現在の取組み スマートグリッド 将来の見込み 現在の取組み 将来の見込み 関わりの度合い 新規や拡大の計画 関わりの度合い 人材の職種 種別 種別 種別 種別 技術者の充足度 技術者の必要度 技術者の充足度 技術者の必要度 人材確保の方法 人材確保の方法 人材確保の方法 人材確保の方法 技術者の職種 技術者の職種 技術者の職種 技術者の職種 持っている資格 必要な資格 持っている資格 必要な資格 259 Ⅴアンケート ■650 社に郵送 Q3.貴社の従業員数をお選びください。(回答は1つ) しめきり 1 月 17 日(金) ■回答 129 件 1-1.回答先情報 回答選択肢 回答率率率 回答数 9人以下 10~19人 20~49人 50~99人 100人以上 17.1% 15.5% 14.7% 13.2% 39.5% 22 20 19 17 51 129 0 回答された質問 スキップされた質問 Q1.連絡先情報をご記⼊入ください。 回答選択肢 回答率率率 回答数 名前: 会社名: 部署名: 役職名: 市区町村名: 都道府県: 電子メールアドレス: 電話番号: 100.0% 100.0% 73.6% 84.5% 100.0% 100.0% 100.0% 97.7% 129 129 95 109 129 129 129 126 129 0 回答された質問 スキップされた質問 Q2.貴社の業種を選んでください。(回答は1つ) 回答選択肢 建設業 製造業 電気・ガス・水道業 情報通信業 運輸業 卸・小売業 サービス業 自動車販売・整備・サービス その他 回答率率率 回答数 17.8% 26.4% 7.0% 4.7% 1.6% 8.5% 4.7% 5.4% 24.0% 23 34 9 6 2 11 6 7 31 回答された質問 スキップされた質問 2-1. 現在の 再生可能エネルギーへの取 129 0 り組みについて Q4.現在の貴社は再⽣生可能エネルギー関連の業務との関わりはありますか。(回答は 1つ) 回答選択肢 回答率率率 回答数 ほとんど 多くある 半分位 少しある 全くない わからない 18.1% 15.7% 8.7% 44.1% 11.0% 2.4% 23 20 11 56 14 3 回答された質問 スキップされた質問 127 2 ・全くないという企業は 11%。(H24 より 6%減少)少し関連しているとい う企業が 44%と最も多く、何らかの再生可能エネルギーの業務があるいう 企業はこれらを含めると 88%と高い。 260 Ⅴアンケート Q5.前の質問 Q4 であると回答した⽅方は該当する再⽣生可能エネルギーの種別を以下から 選んでください。(複数可) 2-2.現在の 再生可能エネルギー関連の人 回答選択肢 材(技術者)について 太陽光発電 風力発電 バイオマス発電 中小規模水力発電 地熱発電 太陽熱発電 温度差熱利用 バイオマス熱利用 雪氷熱利用 バイオマス燃料製造 省エネ・エコ・環境 その他 回答率率率 回答数 72.0% 32.7% 19.6% 18.7% 15.9% 13.1% 11.2% 16.8% 6.5% 13.1% 58.9% 77 35 21 20 17 14 12 18 7 14 63 9 Q7.現在貴社では再⽣生可能エネルギー関連の⼈人材(技術者)は充⾜足していますか。(回 答は1つ) 回答選択肢 充足している やや充足している どちらともいえない あまり充足していない 充足していない 必要としていない 回答数 9.3% 4.2% 22.0% 20.3% 28.0% 16.1% 11 5 26 24 33 19 118 11 回答された質問 スキップされた質問 107 22 回答された質問 スキップされた質問 回答率率率 ・ 「あまり充足していない」と「充足していない」を合わせると 48%。これ は高いといえるか低いといえるか…。 「充足している」、 「やや充足している」 太陽光発電がダントツでトップ。省エネ・エコ・環境関連は予想通り多かっ た。 を合わせた数字は 13.5%。 Q6.Q4で「全くない」「わからない」と回答した⽅方に、該当する理理由を選んでください。 (複数可) Q8.現在貴社では再⽣生可能エネルギー関連の⼈人材(技術者)は何名従事しています か。(回答は1つ) 回答選択肢 回答選択肢 営業戦略や経営方針による理由 資金的な理由 設備や資源的な理由 人員や人材的な理由 市場・マーケティングの理由 国の政策や規制の理由 興味がない、わからない その他 回答率率率 回答数 50.0% 6.3% 25.0% 6.3% 37.5% 0.0% 0.0% 8 1 4 1 6 0 0 2 回答された質問 スキップされた質問 いない 1~9名 10~19名 20~29名 30名以上 回答率率率 回答数 36.8% 45.3% 5.1% 1.7% 11.1% 43 53 6 2 13 回答された質問 スキップされた質問 117 12 16 113 ・ 「いない」という回答が 37%、従事している技術者は 10 人以下と少ない企 業が多い。 261 Ⅴアンケート Q9.現在貴社では再⽣生可能エネルギー関連の⼈人材(技術者)をどのような⽅方法で確保し ていますか。(複数可) 回答選択肢 社内での人材育成や配置転換 社外からの応援や支援 人材派遣・アウトソーシング 経験者の中途採用 新卒採用 わからない その他 回答率率率 回答数 57.3% 32.0% 11.7% 28.2% 11.7% 16.5% 59 33 12 29 12 17 12 Q11.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者を選んでくださ い。(複数可)B 建築・⼟土⽊木 回答選択肢 プランニング 測量 設計 積算 施工管理 技術開発、構造解析、特許 品質管理 セールスエンジニア サービスエンジニア 研究・特許・テクニカルマーケティング 大工 土木・造園 該当なし その他 103 26 回答された質問 スキップされた質問 回答率率率 回答数 15.5% 5.8% 20.4% 12.6% 27.2% 15.5% 12.6% 11.7% 5.8% 8.7% 1.9% 5.8% 56.3% 16 6 21 13 28 16 13 12 6 9 2 6 58 4 103 26 回答された質問 スキップされた質問 ・人材の確保は「社内での人材育成や配置転換」が最も多く、中途採用新卒 採用ともあまり積極的ではないようだ。 Q10.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者を選んでくださ い。(複数可)A 電気・電⼦子・機械 回答選択肢 回路・システム設計 半導体設計 制御設計 機械・機構設計、金型設計 光学技術 生産技術・プロセス開発 品質管理 セールスエンジニア サービスエンジニア 電気設備工事、施工管理 通信設備工事、施工管理 空調・衛生・防災設備 プラント設備設計施工 自動車整備 研究・ 特許・ テクニカルマーケティング 該当なし その他 回答率率率 回答数 12.0% 3.7% 12.0% 10.2% 0.9% 12.0% 13.0% 14.8% 11.1% 30.6% 3.7% 6.5% 7.4% 3.7% 11.1% 38.9% 13 4 13 11 1 13 14 16 12 33 4 7 8 4 12 42 4 回答された質問 スキップされた質問 ・ここでも該当なしが半数。施工管理が多く、プランニング、設計と続く。 Q12.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者を選んでくださ い。(複数可)C ソフトウェア・ネットワーク 回答選択肢 コンサルタント Web・オープン系 汎用機系 マイコン・制御系 パッケージ・ソフト ネットワーク 通信インフラ 運用・監視 社内SE 研究 該当なし その他 108 21 回答率率率 回答数 7.9% 5.0% 3.0% 5.9% 3.0% 5.0% 4.0% 9.9% 6.9% 8.9% 71.3% 8 5 3 6 3 5 4 10 7 9 72 2 回答された質問 スキップされた質問 ・電気設備工事の多さが目に付く。 262 101 28 Ⅴアンケート ・IT 系は該当なし 70%。現状では従事者はとても少ないようだ。 Q15.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者が持っている資 格・スキルを選んでください。(複数可)B 建築・⼟土⽊木関連の資格 回答選択肢 Q13.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者で、上記以外の 分野・職種がありましたらご記⼊入ください。 D その他 回答選択肢 回答率率率 回答数 分野 職種 100.0% 71.4% 7 5 7 122 回答された質問 スキップされた質問 分野 建築士(1級・2級) 建築施工管理技士(1級・2級) 建築CAD検定試験 土木施工管理技士(1級・2級) 建築設備士 管工事施工管理技士(1級・2級) 木造建築士 技術士 測量士 土地家屋調査士 造園施工管理技士(1級・2級) 該当なし その他 職種 知的財産 取得活用支援 資源・地質 ― 工業用ゴム 研究・開発 人材育成 ― 電気系,機械系 オペレーション,保修 蓄電池 研究開発 回答率率率 回答数 17.8% 12.9% 1.0% 10.9% 2.0% 6.9% 0.0% 7.9% 2.0% 0.0% 2.0% 67.3% 18 13 1 11 2 7 0 8 2 0 2 68 3 101 28 回答された質問 スキップされた質問 Q14.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者が持っている資 格・スキルを選んでください。(複数可)A 電気・電⼦子・機械関連の資格 回答選択肢 電気工事士(第一種・第二種) 電気主任技術者(電験第一種・第二種・第三種) 工事担任者(DDⅠ~Ⅲ種) 電気工事施工管理技士(1級・2級) 技術士 蓄電池設備整備資格者 PV(太陽光)施工技術者 低圧電気取扱者 該当なし その他 回答率率率 回答数 35.2% 21.9% 2.9% 16.2% 5.7% 2.9% 16.2% 7.6% 50.5% 37 23 3 17 6 3 17 8 53 6 回答された質問 スキップされた質問 105 24 ・67%が該当なしとの回答。 Q16.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者が持っている資 格・スキルを選んでください。(複数可)C ソフトウェア・ネットワーク関連の資格・スキル 回答選択肢 プログラミング言語(C、C++、Java、Perl、PHP 経産省情報処理技術者試験 ネットワーク、データベース、サーバ ベンダー系IT資格(Microsoft、ORACLE、…) 組込、マイコン、計測・制御系 Webサイト設計・構築、モバイル 該当なし その他 回答率率率 回答数 8.5% 3.2% 5.3% 4.3% 5.3% 4.3% 85.1% 8 3 5 4 5 4 80 4 回答された質問 スキップされた質問 ・該当なしが半数以上だが、電気工事士は 35%と多い。PV 太陽光施工技術 者は 17 件の回答があったが、この資格が認知されていて選択されたかは疑 問。 ・9 割が該当なし。現状の IT 系資格は無縁か。 263 94 35 Ⅴアンケート Q19.前の質問 Q18 であると回答した⽅方は該当する再⽣生可能エネルギーの種別を以下 から選んでください。(複数可) Q17.現在貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務に従事している技術者が持っている資 格・スキルで、上記以外の重要な資格・スキルがありましたらご記⼊入ください。 D その他 回答選択肢 回答率率率 回答数 分野 資格・スキル 100.0% 87.5% 8 7 8 121 回答された質問 スキップされた質問 分野 回答選択肢 資格・スキル 機械 製造保安責任者(冷凍機械) 知的財産 知的財産技能検定(1,2級) 英語 TOEIC 機械、化学、地球物理 博士、修士 全分野 プランナー 素材 これに基づく資格はない、スキルよりも好奇心 熱利用・搬送分野 ― 建築物の環境 省エネルギー CASBEE 戸建評価員 太陽光発電 風力発電 バイオマス発電 中小規模水力発電 地熱発電 太陽熱発電 温度差熱利用 バイオマス熱利用 雪氷熱利用 バイオマス燃料製造 省エネ・エコ・環境 その他 回答率率率 回答数 67.2% 37.3% 22.4% 19.4% 16.4% 14.9% 13.4% 16.4% 4.5% 11.9% 58.2% 45 25 15 13 11 10 9 11 3 8 39 8 67 62 回答された質問 スキップされた質問 3-1. 将来の 再生可能エネルギーへの取 り組みについて ・ここでも「現在…」と同様の結果となっている。太陽光、省エネの双方が 多い。 Q18.近い将来、貴社では再⽣生可能エネルギー関連の業務を積極的に拡⼤大していく計 画がありますか。(回答は1つ) Q20.前の質問Q18 で「ない」「わからない」と回答した⽅方に、該当する理理由を選んでくだ さい。(複数可) 回答選択肢 回答率率率 回答数 回答選択肢 ある ない わからない 56.4% 13.7% 29.9% 66 16 35 回答された質問 スキップされた質問 117 12 営業戦略や経営方針による理由 資金的な理由 設備や資源的な理由 人員や人材的な理由 市場・マーケティングの理由 国の政策や規制の理由 興味がない、わからない その他 回答率率率 回答数 46.5% 27.9% 16.3% 27.9% 34.9% 20.9% 4.7% 20 12 7 12 15 9 2 7 回答された質問 スキップされた質問 43 86 ・「ない」と言い切ってしまう回答は 14%。「ある」は 56%だが H24 と比べる と+13%増加、 「わからない」が 30%と-13%と減少しており、拡大基調にある ようだ。しかし、まだ先行きが不透明な部分があるようにもうかがえる。 ・やはり会社の戦略や経営方針による理由が最多だが、人的理由が次に多い のは人材不足を裏付けているのか。 264 Ⅴアンケート 3-2.将来の 再生可能エネルギー関連の人 材(技術者)について Q21.この2〜~3年年のうちに貴社では再⽣生可能エネルギー分野の技術者は今後必要に なっていきますか。(回答は1つ) 回答選択肢 必要である やや必要 どちらともいえない あまり必要でない 必要でない 回答率率率 回答数 43.4% 18.6% 24.8% 4.4% 8.8% 49 21 28 5 10 113 16 回答された質問 スキップされた質問 ・「現在」では社内の人材育成が最多であったが、ここでは中途採用に期待 がかかっている。新卒採用との解答件数も「現在の…」に比べて回答数は多 く、若い力に期待している希望が見える。 Q24.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務において必要とされる技術者を選ん でください。(複数可)A 電気・電⼦子・機械 回答選択肢 ・「必要である」と「やや必要」を合わせて 62%。H24 年比+7%と若干増 加している。この数値の微妙さをどう考えるか…。 Q22.この2〜~3年年のうちに貴社では再⽣生可能エネルギー分野の技術者の新規採⽤用は 何名位を予定していますか。(回答は1つ) 回答選択肢 回答率率率 回答数 採用しない 未定 若干名 5~9名 10~19名 20名以上 17.0% 53.6% 22.3% 4.5% 1.8% 0.9% 19 60 25 5 2 1 回路・システム設計 半導体設計 制御設計 機械・機構設計、金型設計 光学技術 生産技術・プロセス開発 品質管理 セールスエンジニア サービスエンジニア 電気設備工事、施工管理 通信設備工事、施工管理 空調・衛生・防災設備 プラント設備設計施工 自動車整備 研究・特許・テクニカルマーケティング 該当なし その他 回答率率率 回答数 16.8% 1.0% 13.9% 9.9% 4.0% 8.9% 17.8% 20.8% 12.9% 31.7% 7.9% 5.9% 11.9% 4.0% 12.9% 33.7% 17 1 14 10 4 9 18 21 13 32 8 6 12 4 13 34 2 101 28 回答された質問 スキップされた質問 112 17 回答された質問 スキップされた質問 ・ 「現在の…」Q10 と比較しても同様の傾向である。電気設備工事がトップ。 回路・システム設計の人気も高い。該当なしの回答は減り、将来については 意欲が高いようだ。 ・「未定」54%が最多。採用しても「若干名」と明確な採用意欲は見えてこ ない。 Q25.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務において必要とされる技術者を選ん でください。(複数可)B 建築・⼟土⽊木 Q23.将来、貴社では再⽣生可能エネルギー関連の⼈人材(技術者)をどのような⽅方法で確 保していますか。(複数可) 回答選択肢 社内での人材育成や配置転換 社外からの応援や支援 人材派遣・アウトソーシング 経験者の中途採用 新卒採用 わからない その他 回答率率率 回答数 47.2% 25.0% 10.2% 35.2% 23.1% 28.7% 51 27 11 38 25 31 4 回答された質問 スキップされた質問 回答選択肢 プランニング 測量 設計 積算 施工管理 技術開発、構造解析、特許 品質管理 セールスエンジニア サービスエンジニア 研究・特許・テクニカルマーケティング 大工 土木・造園 該当なし その他 108 21 回答率率率 回答数 17.0% 5.3% 19.1% 11.7% 31.9% 16.0% 9.6% 11.7% 8.5% 7.4% 2.1% 1.1% 51.1% 16 5 18 11 30 15 9 11 8 7 2 1 48 4 回答された質問 スキップされた質問 265 94 35 Ⅴアンケート Q27.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務において必要とされる技術者で、上 記以外の分野で重要な技術者がありましたらご記⼊入ください。 D その他 回答選択肢 回答率率率 回答数 分野 技術者 100.0% 50.0% 4 2 回答された質問 スキップされた質問 分野 ・現在 Q11 と比較してもほぼ同様の結果。施工管理のトップは変わらず。 設計の数値が伸びている。また、セールスエンジニア、サービスエンジニア のニーズもある。 Q26.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連業務において必要とされる技術者を選ん でください。(複数可)C ソフトウェア・ネットワーク 回答選択肢 コンサルタント Web・オープン系 汎用機系 マイコン・制御系 パッケージ・ソフト ネットワーク 通信インフラ 運用・監視 社内SE 研究 該当なし その他 回答率率率 回答数 11.1% 6.7% 2.2% 11.1% 6.7% 11.1% 5.6% 13.3% 3.3% 6.7% 62.2% 10 6 2 10 6 10 5 12 3 6 56 3 回答された質問 スキップされた質問 90 39 ・IT 系は Q12 と比較。目立った傾向は見えてこない。該当なしの回答が多 い。 266 技術者 知的財産 関連する技術 資源・地質 ― 素材 ― 蓄電池 研究開発 4 125 Ⅴアンケート Q28.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連技術者において必要とされる資格の重要度度についてお答えください。 A 電気・電⼦子・機械関連の資格 回答選択肢 電気工事士(第一種・第二種) 電気主任技術者(電験第一種・第二種・第三種) 工事担任者(DDⅠ~Ⅲ種) 電気工事施工管理技士(1級・2級) 技術士 蓄電池設備整備資格者 PV(太陽光)施工技術者 低圧電気取扱者 エネルギー管理士 その他上記以外で重要な資格 重要でない 8 10 10 10 9 13 10 8 10 あまり重要で どちらともい ない えない 2 26 1 26 6 47 2 34 4 41 4 38 3 34 6 41 5 37 やや重要 重要である 回答数 28 27 17 24 23 18 19 19 17 26 27 3 17 7 13 21 11 15 90 91 83 87 84 86 87 85 84 2 回答された質問 スキップされた質問 ・電気電子の資格ではここでも電気工事士が強い。ここでも太陽光施工技術者が注目されている。 267 93 36 Ⅴアンケート Q29.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連技術者において必要とされる資格の重要度度についてお答えください。 B 建築・⼟土⽊木関連の資格 回答選択肢 建築士(1級・2級) 建築施工管理技士(1級・2級) 建築CAD検定試験 土木施工管理技士(1級・2級) 建築設備士 管工事施工管理技士(1級・2級) 木造建築士 技術士 測量士 土地家屋調査士 造園施工管理技士(1級・2級) その他上記以外で重要な資格 重要でない 12 13 15 13 13 13 17 13 16 19 17 あまり重要で どちらともい ない えない 9 33 8 30 10 43 8 36 11 44 11 42 12 44 9 41 10 41 14 42 10 46 やや重要 重要である 回答数 19 20 10 16 11 8 6 14 12 4 4 9 10 1 7 1 5 0 3 1 0 1 82 81 79 80 80 79 79 80 80 79 78 1 回答された質問 スキップされた質問 ・建築士と建築施工管理技士の回答数が多いが、建築・土木分野は「どちらともいえない」の解答が最多だ。 268 85 44 Ⅴアンケート Q30.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連技術者において必要とされる資格の重要度度についてお答えください。 C ソフトウェア・ネットワーク関連の資格 またはスキル あまり重要で どちらともい 回答選択肢 重要でない やや重要 重要である 回答数 ない えない プログラミング言語(C、C++、Java、Perl、PHP 14 10 39 10 6 79 通産省情報処理技術者試験 14 13 37 10 2 76 ネットワーク、データベース、サーバ 14 8 41 10 4 77 ベンダー系IT資格(Microsoft、ORACLE、…) 12 12 43 9 0 76 組込、マイコン、計測・制御系 12 10 37 13 5 77 Webサイト設計・構築、モバイル 12 10 36 12 5 75 その他上記以外で重要な資格 0 79 回答された質問 50 スキップされた質問 ・IT 系はやはり重要度は低い。 Q31.将来、貴社の再⽣生可能エネルギー関連技術者において、上記以外の分野で重要 な資格があればご記⼊入ください。 D その他 回答選択肢 回答率率率 回答数 分野 技術者 100.0% 33.3% 3 1 回答された質問 スキップされた質問 3 126 英語 TOEIC 269 Ⅴアンケート 4. 将来の スマートグリッドへの取り組みについて Q32.貴社の考える以下のスマートグリッド関連分野の業務について、重要度度をお答えください。(各⾏行行で回答は1つ) 回答選択肢 あまり重要で どちらともい ない えない 1 12 4 26 5 17 4 36 1 26 3 34 1 37 重要でない 再生可能エネルギー EV・PHV電気自動車 蓄電池・燃料電池、コージェネレーション 通信・ネットワーク・システム開発・制御等の ICT HEMS、BEMS、スマートハウス、スマートシティ 医療・健康分野、防犯・防災 水処理・廃棄物・リサイクル その他重要なものがありましたら記入してください 4 11 7 8 12 12 8 やや重要 重要である 回答数 21 28 28 24 29 27 29 63 29 41 23 30 17 20 101 98 98 95 98 93 95 0 回答された質問 スキップされた質問 104 25 ・「重要である」と「やや重要である」を合計した数値だと、①再生可能エネルギー、②蓄電池・燃料電池、コージェネレーション③EV・PHV 電気自動車の 順となる。通信ネットワークや HEMS、スマートハウスなどの項目は実現性がいまだに明確ではないことを暗に示しているかもしれない。 Q33.将来、貴社のスマートグリッド関連業務において必要とされる技術者を選んでくだ さい。(複数可)A 電気・電⼦子・機械 回答選択肢 回答率率率 回答数 回路・システム設計 半導体設計 制御設計 機械・機構設計、金型設計 光学技術 生産技術・プロセス開発 品質管理 セールスエンジニア サービスエンジニア 電気設備工事、施工管理 通信設備工事、施工管理 空調・衛生・防災設備 プラント設備設計施工 自動車整備 研究・特許・テクニカルマーケティング 該当なし その他 15.3% 1.0% 17.3% 7.1% 3.1% 9.2% 20.4% 20.4% 13.3% 22.4% 14.3% 9.2% 11.2% 8.2% 17.3% 33.7% 15 1 17 7 3 9 20 20 13 22 14 9 11 8 17 33 3 回答された質問 スキップされた質問 98 31 ・やはり電気工事士強し。品質管理とセールスエンジニアもニーズが高いと ころに注目。 270 Ⅵ教育プログラム案と総括 Q34.将来、貴社のスマートグリッド関連業務において必要とされる技術者を選んでくだ さい。(複数可)B 建築・⼟土⽊木 回答選択肢 プランニング 測量 設計 積算 施工管理 技術開発、構造解析、特許 品質管理 セールスエンジニア サービスエンジニア 研究・特許・テクニカルマーケティング 大工 土木・造園 該当なし その他 回答率率率 回答数 17.4% 3.3% 21.7% 9.8% 19.6% 15.2% 10.9% 10.9% 12.0% 8.7% 1.1% 2.2% 52.2% 16 3 20 9 18 14 10 10 11 8 1 2 48 2 Q36.将来、貴社のスマートグリッド関連業務において必要とされる技術者で、上記以 外に重要なものがありましたらご記⼊入ください。 D その他 回答率率率 回答数 11.1% 12.2% 2.2% 10.0% 5.6% 21.1% 16.7% 13.3% 6.7% 12.2% 58.9% 10 11 2 9 5 19 15 12 6 11 53 2 回答された質問 スキップされた質問 回答数 100.0% 0.0% 1 0 1 128 回答された質問 スキップされた質問 Q37.貴社のスマートグリッド関連業務において必要とされる技術者の ⼈人材像についてご⾃自由にご記⼊入ください。 回答選択肢 回答数 12 12 117 回答された質問 スキップされた質問 ●まじめな方。 ●地域に合致した提案ができる人。 ●ゼネラリスト。 ●全体を把握でき、トータルプランニングのできる人間。 ●大きな企業ではないので、幅広く取り組める人材。 ●現時点で何か携わっているかというと携わっていませ んが、今後、その分野でのソフトウェア開発に携わって いこうとはしています。その際は、まずは即戦力と高い 知識者です。 ●理工系の基礎知識、技術を持ち、新規分野への興味、 取り組む意欲が旺盛であること。また、公私共にコミュ ニケーション力が有り、良い人間関係が作れる人材が望 ましい。 ●スペシャリストではなく、広く知識を持つオールマイ ティな人材が必要。 ●保有技術と人格のバランス。 ●スーパーバイザー的な総合的に見ることのできる人材。 Q35.将来、貴社のスマートグリッド関連業務において必要とされる技術者を選んでくだ さい。(複数可)C ソフトウェア・ネットワーク コンサルタント Web・オープン系 汎用機系 マイコン・制御系 パッケージ・ソフト ネットワーク 通信インフラ 運用・監視 社内SE 研究 該当なし その他 回答率率率 分野 技術者 92 37 回答された質問 スキップされた質問 回答選択肢 回答選択肢 Q38.最後に、再⽣生可能エネルギー、スマートグリッドに関してのお考 えやご意⾒見見等がありましたら⾃自由にご記⼊入ください。 回答選択肢 回答数 16 回答された質問 スキップされた質問 90 39 16 113 ●地形、地域の条件を考え、幅のある考えができる柔軟 に対応できる人が必要になるのではないかとかんがえま す。抽象的な応えで申し訳ありません。今後、何かあり ましたら相談させてください。 ●弊社のコア技術が、再生可能エネルギーやスマートグ リッドの部品などに活用されることを望んでいます。 ●技術的な安全を確保した上ではあるが、でき主任技術 者の運用緩和ができたらと考える。 ●50Hz、60Hzが併存していては限界がある。 ●今後、制御・管理は通信技術が欠かせない方向へ行く と思われます。また、全く逆のシンプルな構成の節電・ 発電構成をプランニングできる人間も必要と考えていま す。 ●再生可能エネルギー事業において、技術も大事だが、 使用する燃料等の供給に関する業界発展としくみ作りが 最も重要な点の一つ。国もそこへ注視してはいるものの、 現場との温度差と行政縦割りの弊害が顕著にみられてい る。国内共通の現場の問題を一つ一つ解決しなければ、 動くものも動かない。 Q26 と比較しても同様の傾向。わずかに「ネットワーク」と「通信インフラ」 の回答数が「将来の…」に比べて多い。 271 Ⅵ教育プログラム案と総括 ●再生可能エネルギーとなると電気を起こすことがメイ ンで考える人が殆どだが、その具術を資材分野など、裏 方で支える技術をもっと前面に上げるべきである。 ●何を以て再生可能エネルギーというのか?という点と 異なった角度からの意見がないのは・・と思う。 ●福島県の再生可能エネルギーの飛躍的推進に向けて今 後とも人材育成にご協力いただきますよう、お願いたし ます。 ●いかに具現化できるかスピードも大事。ある意味新規 事業だが役所的な仕事でだらだらやっていると実現でき ないばかりか単なるムダ使いで終わる可能性がある。 ●個々の再生可能エネルギーを集約したものがスマート グリッドと考える。発電企業への売電というビジネスは 本来の目的ではなく、電力の地産地消を目的とする CEMS が理想的な姿と考えています。 ●当社も、本業界は試行錯誤しており、明確な答えを持 ち合わせておりません。 ●国がもっと積極的に取り組むべきでしょう。原発は捨 てなければいけません。 ●再生可能エネルギーの定義が、他の先進国と比して、 太陽光に偏りすぎており、ウッドチップボイラーからの 廃熱による、発電電力の買取が受けてもらえず、事業化 を断念した経緯あり。太陽光発電の、先に申請した既得 権者の権利の乱用をうまく排除し、他の再生可能エネル ギーに配分されるよう、配慮いただきたい。コージェネ の発電電力の買取りができない国は限定されており、 2030 年発電比率 15%を達成しようとすると、FIT をコー ジェネに導入する施策がないと、達成困難と考える。高 い価格でなくてもよいので、コージェネの残り電力の買 取を検討いただきたい。 ●統一規格、基準が早く欲しいのでは。 272 Ⅵ教育プログラム案と総括 Ⅵ 教育プログラム案と教材 273 Ⅵ教育プログラム案と総括 ( 1 ) 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 分 野 教 育 プ ロ グ ラ ム ◆中長期プログラム ◆プログラムの活用 本校が平成 25 年度に実施・実証するために、平成 24 年度に推進協議会で審議し策定す る、再生可能エネルギーに対応した電気施工技術者育成プログラムの素案である。 ○対象学科:電気電子工学科・エネルギー工学科 ○科目:再生可能エネルギー 週 3 時間(50 分授業)通年 34 週 ○学科:エネルギー工学科 1 年課程 ○時期:4 月~3 月 (1)履修科目:再生可能エネルギー ・通年で週 3 時間×30 週(前期・後期各 15 週) ・太陽光発電 60 時間、風力発電 30 時間 ・3 単位 ・科目名:再生可能エネルギー ・電気電子工学科向け ・太陽光モジュール取付の模擬屋根製作時間含まず(約 12 時間) <教材等> ・太陽光発電モジュールキット、風力発電キット(中期プログラムの項参照) ・設置場所の確保(太陽光モジュール、風車) <講師> ・本校専任講師、メーカ、エンジニアリング会社の協力、大学講師 274 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 開講時期 単位数 再⽣生可能エネルギー 通年 3単位 指導担当者名 対象学科 電気電子工学科 週時間数 3時間 使用教材 学習目標 太陽光発電と風力発電の学科と実習を主に、再生可能エネルギーや環境政策のスキルを持つエネルギー関連に強い 技術者を養成する。太陽光発電システムメーカーや風力発電所のエンジニアリング会社への就職も視野に入れた実践 的な履修内容である。 評価方法 中間・期末に筆記試験 学期 週数 指導項⽬目 1 再生可能エネルギー技術 前期 後期 学習のねらい・内容・準備資料料等 地熱・風力・水力・太陽光・バイオマス 2 太陽光発電基礎 太陽の科学 電気 3 太陽光発電基礎 太陽光発電 4 太陽光発電基礎 環境政策 関連法規 5 スマートグリッド スマートグリッドの概要 6 安全衛生 高所作業 屋根の勾配 7 太陽光発電システム システムの構成と仕様 据付場所 屋根 8 太陽光発電システム 償却 売電 積算 見積 9 現場調査 建物調査 電気設備調査 10 現場調査 設置方法 金具 部材 11 太陽光発電設計 平面図 モジュール配置図 12 太陽光発電施工 学科 建築と屋根 施工手順と工程 設置と配線 13 太陽光発電施工 実習 注意事項 工具 機器と部材の説明 14 太陽光発電施工 実習 ラックの取り付け パネルの取り付け 接続 15 太陽光発電施工 実習 前回続き まとめ テスト 16 前期試験 テスト 17 試験講評 まとめ 18 太陽光発電施工 実習 モジュール取付 屋根違い 19 太陽光発電施工 実習 モジュール取付 屋根違い 20 太陽光発電施工 実習 モジュール取付 屋根違い 21 運用保守 系統連係 取扱説明 完成検査 22 運用保守 トラブルシューティング 定期点検 23 風力発電基礎 太陽光テスト 風力発電概要 24 風力発電基礎 風車と社会 25 風力発電機 風車の性能評価 発電機 26 風力発電の開発計画 調査 事業計画と設計 建設 27 見学 日大工学部 28 見学 布引高原風力発電所 29 風力発電施工 設置台工事 30 風力発電施工 ユニット組立設置 31 風力発電運用 配線 発電 32 風力発電の運用と保守 電気回路 機械系統 点検 保守 33 後期試験 後期試験 34 試験講評・まとめ まとめ 275 Ⅵ教育プログラム案と総括 (2)専門学校の 1 年課程学科: 1.学科名:エネルギー工学科 2.分野:工業課程 3.修 業 年 限:3年制(昼間)2 年時までは電気工事士養成課程。 4.定員:入学定員 20 名 男女 5.設置趣旨: 東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故による復興計画の中でも再生可能エネ ルギー関連産業の集積施策が今後推進されていくにあたり、復興の使命感に燃える若い 人材を育成するニーズが高まっていくことが予想される。求められている知識と技術を 持つ人材を養成することが急務である。 6.人材育成方針: ①太陽光発電のシステムを理解し、設計・施工ができる ②風力発電のシステムを理解し、保守点検に必要な技術を身につける ③環境やエネルギーに精通し、地域や顧客にあった企画提案ができる ④電気工事、住宅建築、住宅設備の知識と技術を持っている 7.取得可能な資格:第二種電気工事士 8.卒業後の代表的な職種・職業 太陽光発電システムメーカー、エネルギー関連エンジニアリング会社、 電気設備会社、住宅設備会社、住宅メーカ、電力会社、電機メーカ 276 Ⅵ教育プログラム案と総括 9.カリキュラム ①科目・内容・時間・単位数 対象 専門学校 履修期間 1年間 講座期間 週30時間×34週 計1020時間 習得技術 再生可能エネルギー技術 主な科目の概要 科目 学 科 期間 週授業時間 太陽光発電・風力発電の基礎知識 通年 2 時間 68 時間 4 業界研究 自己分析 応募書類作成 面接対策 ビジネスマナー 通年 2 時間 68 時間 4 スマートグリッド 環境関連法規 ビジネス 環境技術に関する最新の動向と情報 通年 2 時間 68 時間 4 電気工事施工 電気基礎 電気機器 電子技術 制御技術 通年 3 時間 102 時間 6 構成機器、設置条件、導入効果、積算、見積 前期 3 時間 51 時間 3 太陽光発電設計・施工 平面図、配置図作成、設置方法、屋根材毎に異なる施工方法の知識 前期 3 時間 51 時間 3 再生可能エネルギー 就職実務 スマートグリッド 電気工事 太陽光発電システム 住宅建築 建築の基礎知識 屋根 増改築 エコロジー住宅 前期 3 時間 51 時間 3 住宅設備 オール電化機器 電力会社 電気料金 ガス設備 後期 3 時間 51 時間 3 風力発電の原理 風車の構造 機種 風力発電の導入と開発計画 後期 3 時間 51 時間 3 風量発電機の電気と機械の基礎知識 タワー 増速機 ブレード 後期 3 時間 51 時間 3 作業環境、作業方法の改善 労働安全法の理解と労働災害の防止 臨時 3 時間 施工・保守・点検実習 現場調査、太陽光発電・風力発電システムの施工とメンテナンス 通年 6 時間 204 時間 6 電気工事実習 電気配線まで、電気工事に関する総合的な技術 電気設備管理 通年 6 時間 204 時間 6 週 30 時間 1,020 時間 48 風力発電システム 風力発電機器 安全衛生 実 習 年間授業時間 取得単位 計 ②カリキュラム表 4 SEQ 科目 5 4/9 4/16 4/23 5/7 0 1 2 6 5/14 5/21 5/28 6/4 3 4 5 6 7 6/11 6/18 6/25 7/2 7 8 9 10 8 7/9 11 9 8/20 8/27 9/3 12 13 14 10 11 12 1 2 9/10 9/17 9/24 10/1 10/8 10/15 10/22 10/29 11/5 11/12 11/19 11/26 12/3 12/10 1/14 1/21 1/28 2/4 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 2/11 33 合計時間 34 1 就職実務 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 再生可能エネルギー 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3 スマートグリッド 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 68 4 電気工事 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 102 5 太陽光発電システム 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 51 6 風力発電システム 7 太陽光発電設計施工 8 風力発電機器 9 住宅建築 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 68 51 51 51 3 10 住宅設備 68 51 51 11 0 12 施工保守点検実習 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 204 13 電気工事実習 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 204 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 30 1020 0 0 277 Ⅵ教育プログラム案と総括 ③時間割例 月 火 水 木 金 電気工事実習 施工保守点検 実習 1時限 前期 就職実務 2時限 太陽光発電 設計・施工 電気工事 後期 風力発電 機器 3時限 再生可能 エネルギー 4時限 前期 太陽光発電 システム 5時限 スマート グリッド 前期 住宅建築 後期 後期 風力発電 システム 住宅設備 6時限 ④備考 ・専門学校の教育課程 1 年に準拠 週 30 時間×34 週 ・通年 34 週(前期・後期各 17 週)年間授業時間数 1020 時間 ・前期太陽光発電中心、後期風力発電中心 ・テスト等評価の期間を含む ・電気電子工学科・エネルギー工学科等に 2 年課程を修了後 3 年目の課程として ・1 年課程で履修する場合でも第二種電気工事士の受験資格が得られる ⑤教材等 ・太陽光発電モジュールキット、風力発電キット(中期プログラムの項参照) ・本校屋上(太陽光発電、風力発電システム) ⑥講師 ・ 専門学校専任講師、メーカ、エンジニアリング会社の協力、大学講師 278 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 再⽣生可能エネルギー 単位数 - 使用教材 - 学習目標 エネルギー・環境問題と再生可能エネルギー スマートグリッド 環境政策及び環境に関する法規について学習する 評価方法 確認テストを実施 ⽇日 前期 後期 時間 指導担当者名 時間数 2時間 指導項⽬目 1 再生可能エネルギー技術概論-1 太陽光・風力 2 再生可能エネルギー技術概論-2 地熱・水力・バイオマス 3 大型発電所 コンバインドサイクル コージェネレーション 系統連係と節電について 4 エンジニアへの期待 5 人間活動と気温上昇 6 自然エネルギーと新エネルギー 7 電気 電力化率 電気と水素 8 発電の方式 9 直接発電の方法 10 電力の制御と安定 11 畜エネルギー 12 スマートメータ 13 法規・法令-1 14 法規・法令-2 15 法規・法令-3 16 前期試験 17 試験講評 18 環境政策-1 低炭素社会 温室効果ガス削減 19 環境政策-2 低炭素社会 補助金制度 20 環境政策-3 R P S 法 FIT 法 グリーン電力制度 21 スマートグリッドの概要 22 電力システムとスマートグリッドの関係 23 地球温暖化問題 24 電力系統・電力潮流-1 25 電力系統・電力潮流-2 26 電力システムの制約 27 スマートグリッドのネットワーク 6Low P A N 28 スマートフォンで電力料金をみる 29 セキュリティ対策 30 電力の貯蔵 31 電気自動車 32 電気自動車 33 後期試験 34 試験講評とまとめ 279 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 太陽光発電システム 単位数 3単位/前期 指導担当者名 時間数 3時間 使用教材 メーカー資料 カタログ 学習目標 太陽光発電システムの概要を理解し、機器と設置条件、導入効果、積算・ 見積作成を演習する 評価方法 確認テストを実施 ⽇日 前期 時間 指導項⽬目 1 太陽光発電システムの概要 2 設置角度 日照時間と障害物 製品概要 3 システムの仕様 設置の留意点 4 電気配線工事 配線の種類とサイズ 5 セルとモジュール システム 設置 -1 6 セルとモジュール システム 設置 -2 7 変換効率 8 屋根の条件 9 設置条件基準(積雪・塩害・風圧) 10 据付場所 11 システム構成 発電効率 12 設備費用の償却 光熱費の削減効果 売電 13 システムの積算方法 見積書の作成-1 14 システムの積算方法 見積書の作成-2 15 販売 営業について 16 前期試験 17 試験講評 科目名 太陽光発電施⼯工 単位数 3単位/前期 指導担当者名 時間数 3時間 使用教材 メーカー資料 カタログ 学習目標 建築の基礎知識 屋根構造の理解とモジュール設置に関するルール、屋根材毎に異なる施工方法 評価方法 プリントアウトして提出 ⽇日 前期 時間 指導項⽬目 1 太陽光発電施工の概要 2 システム部材 3 施工手順と工程 4 墨出し 5 屋根ごとの設置方法 ラック・金具-1 6 屋根ごとの設置方法 ラック・金具-2 7 電気工事 配線工事 設置と配線 系統連系-1 8 電気工事 配線工事 設置と配線 系統連系-2 9 電気工事 配線工事 設置と配線 系統連系-3 10 屋根と外壁の平面図を描画-1 切妻 寄棟 寄棟変形 屋根の形状パターンごと 11 屋根と外壁の平面図を描画-2 切妻 寄棟 寄棟変形 屋根の形状パターンごと 12 モジュール配置-1 13 モジュール配置-2 14 部材選定と見積 発電シミュレーション-1 15 部材選定と見積 発電シミュレーション-2 16 前期試験 17 試験講評 280 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 施⼯工・保守・点検実習 単位数 6単位 指導担当者名 時間数 6時間 使用教材 模擬屋根 太陽光モジュール取付機材一式 小型風力発電ユニット一式 学習目標 モジュールを屋根に設置し接続ボックスやパワーコントロール等の機器に接続する。小型の風力発電ユニットを安全な 場所に組立設置をする。 評価方法 設置・動作確認 ⽇日 前期 後期 時間 指導項⽬目 1 現場調査-1 建物調査 電気設備調査 設置方法 金具・部材の確認 2 施工手順基礎-1 作業前準備 墨だし 3 施工手順基礎-2 架台支持金具の取付 架台の取付 モジュールの取付 結線 配線 4 施工手順基礎-3 アース工事 アレイ出力確認 5 施工-1 支持瓦方式でのモジュール取付 6 施工-2 支持金具方式でのモジュール取付 7 施工-3 粘土系瓦屋根における支持金具方式でのモジュール取付 8 施工-4 スレート屋根における支持金具方式でのモジュール取付 9 施工-5 金属板金屋根における支持金具方式でのモジュール取付 10 施工-6 金属折板(ハゼ折板)屋根における支持金具方式でのモジュール取付 11 施工-7 金属折板(重ね折板)屋根における支持金具方式でのモジュール取付 12 施工-8 アンカー方式でのモジュール取付 13 施工-9 陸屋根における架台の取付作業 14 施工-10 地盤設置型の基礎の工法 15 現場調査-2 建物調査 電気設備調査 設置方法 金具・部材の確認 16 前期試験 17 試験講評 18 現場調査-3 建物調査 電気設備調査 設置方法 金具・部材の確認 19 運用・保守-1 系統連系 発電確認 20 運用・保守-2 取扱説明 21 運用・保守-3 完成検査 22 運用・保守-4 トラブルシューティング 不具合事例 23 運用・保守-5 定期点検 24 運用・保守-6 アフターサービス 保証システム 25 現場調査-4 風力発電 26 風力発電システム 施工基礎 27 風力発電施工-1 設置場所の確認と基礎工事 28 風力発電施工-2 設置台工事 29 風力発電施工-3 ユニット組立 配線 30 風力発電施工-4 発電確認 発電量チェック 測定データ分析 31 風力発電保守点検-1 回路構成 保護装置 発電機 変圧器 遮断機 コンバータ 32 風力発電保守点検-2 定期点検 メンテナンス 33 後期試験 34 試験講評とまとめ 281 Ⅵ教育プログラム案と総括 (3)社会人向けプログラム: 1.名称:太陽光発電システム施工技術者養成課程 2.期間:6週間と2日 3.時間:192時間 1日6時間、週5日 4.定員: 10 名程度 5.対象者:一般社会人等 電気工事、建築板金、金属屋根、防水工事、瓦屋根、鳶の経験があると望ましい 6.人材育成方針: ①太陽光発電のシステムを理解し、設計・施工ができる ②環境やエネルギーに精通し、地域や顧客にあった企画提案ができる ③電気工事、住宅建築、住宅設備の知識と技術を持っている 7.取得可能な資格:第二種電気工事士 8.卒業後の代表的な職種・職業 太陽光発電システムメーカー、エネルギー関連エンジニアリング会社、 電気設備会社、住宅設備会社、住宅メーカ、電力会社、電機メーカ 282 Ⅵ教育プログラム案と総括 太陽光発電システム施工技術者養成課程カリキュラム 対象 社会人向け 学生数 講座期間 6時間×32日(約6週間) 計192時間 習得技術 10名程度 太陽光発電設備の施工・運用 主な科目の概要 科目 再生可能エネルギー エネルギー・環境問題と太陽光発電など再生可能エネルギー と環境政策 環境政策及び環境に関する法規 太陽光発電基礎 学 科 システムを構成する各機器の意味と役割、設置条件など構成機器類の関する知識 太陽光発電システム 設備費用の償却、光熱費の削減効果、売電による導入効果のシュミレーション演習 積算方法を習得し見積書の作成の演習 8 時間 6 時間 6 時間 太陽光発電設計 P C システムを使用し平面図、モジュール配置図作成を学ぶ 3 時間 太陽光発電施工 建築の基礎知識 屋根構造の理解とモジュール設置に関するルール、屋根材毎に異な る施工方法とその特徴の知識 3 時間 安全衛生 作業環境、作業方法の改善 労働安全法の理解と労働災害の防止 3 時間 電気工事 第二種電気工事士試験対策 電子機器設置施工 低圧電気取扱 現場調査実習 実 習 太陽エネルギー 電気と発電の基礎 太陽光発電の原理(太陽電池) スマートグリッド モジュールの仕組み 時間 施工実習 運用・保守実習 開講式 オリエンテーション アンケート 修了式 取り付ける屋根の現場を調査する 70 時間 6 時間 モジュールを屋根に設置し接続ボックスやパワーコントロール等の機器に接続する。 屋根の種類別の取付 電気機器・安全器具取扱 80 時間 実際に発電、運用しメンテナンスの技術を身につける 5 時間 カリキュラム時間割の説明 1 時間 授業アンケート記入 確認テスト 1 時間 計 192時間 283 Ⅵ教育プログラム案と総括 ( 2 ) E V 分 野 教 育 カ リ キ ュ ラ ム ■電気自動車工学科 3 年時のカリキュラム 長期: 再生可能エネルギー技術者養成講座カリキュラム 対象 専門学校 履修期間 1年間 講座期間 週30時間×34週 計1020時間 習得技術 EV 電気自動車工学 主な科目の概要 科目 学 科 期間 週授業時間 業界研究 自己分析 応募書類作成 面接対策 ビジネスマナー 通年 1 時間 34 時間 4 太陽光発電・風力発電の基礎知識 前期 2 時間 34 時間 2 スマートグリッド 環境関連法規 ビジネス 環境技術に関する最新の動向と情報 後期 2 時間 34 時間 2 電気工事施工 電気基礎 電気機器 電子技術 制御技術 通年 3 時間 102 時間 6 EV 基礎理論 構造 機能 通年 3 時間 102 時間 3 モーターの原理と種類 設計基礎・製造技術と絶縁技術 通年 3 時間 102 時間 3 電池と充電設備の理論 電気回路 電気制御 充電設備の施工 低電圧講習 通年 3 時間 102 時間 3 EV 整備実習 車両構造 モーター・バッテリー 電気電子 EV 整備 通年 3 時間 102 時間 6 EV 設計実習 EV 車両の設計 通年 3 時間 102 時間 3 オリジナルEV 電動カート等を製作 通年 3 時間 102 時間 3 電気配線まで、電気工事に関する総合的な技術 電気設備管理 通年 6 時間 204 時間 6 週 30 時間 1,020 時間 41 就職実務 再生可能エネルギー スマートグリッド 電気工事 電気自動車概論 モーター技術 電池・充電設備理論 実 習 EV 車両制作実習 電気工事実習 計 ■取得資格: 年間授業時間 取得単位 2 級自動車整備士+第二種電気工事士+EV 設備工事技術者+自動車電装整備士 284 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 開講時期 単位数 電気⾃自動⾞車車概論論 通年 3単位 指導担当者名 対象学科 電気自動車工学科 週時間数 3時間 使用教材 学習目標 電気自動車の基礎理論。バッテリ、モータ、充電インフラなどの電気自動車の要素技術を学ぶ。エネルギーネットワー クやスマートグリッドとの関係も理解する。 評価方法 中間・期末に筆記試験 学期 週数 指導項⽬目 1 オリエンテーション 前期 後期 学習のねらい・内容・準備資料料等 電気自動車とは 開発の歴史と背景 2 電気自動車の方向 - 1 電気自動車と社会、モビリティとの調和 3 電気自動車の方向 - 2 国際的なモータリゼーション 4 電気自動車の方向 - 3 スマートグリッドと電気自動車 5 電動車両の種類 EV ,H EV ,P H EV ,FC EV 6 電気自動車の技術-1 ガソリン車との比較 7 電気自動車の技術-2 安全(高圧安全、電気自動車固有安全) 8 電気自動車の要素技術-1 バッテリ 9 電気自動車の要素技術-2 バッテリ 10 電気自動車の要素技術-3 リチウムイオン電池 11 電気自動車の要素技術-4 モータ-1 12 電気自動車の要素技術-5 モータ-2 13 電気自動車の要素技術-6 インバータ-1 14 電気自動車の要素技術-7 インバータ-2 15 電気自動車の要素技術-8 最新のモータ インバータ 16 前期試験 テスト 17 試験講評 まとめ 18 電気自動車の要素技術-9 充電インフラ-1 19 電気自動車の要素技術-10 充電インフラ-2 20 電気自動車の要素技術-11 充電インフラ-3 21 電気自動車の要素技術-12 充電インフラ-4 22 電気自動車の要素技術-13 強電システム 23 電気自動車の要素技術-14 エアコン 24 電気自動車の要素技術-15 D C D C コンバータ 25 電気自動車の要素技術-16 ブレーキ 26 電気自動車の性能計画 - 1 性能計画-1 27 電気自動車の性能計画 - 2 性能計画-2 28 電気自動車とエネルギネットワーク - 1 V 2H ,V 2G 29 電気自動車とエネルギネットワーク - 2 V 2H ,V 2G 30 電気自動車と情報ネットワーク-1 スマートグリッド、C D M 、IT S 31 電気自動車と情報ネットワーク-2 スマートグリッド、C D M 、IT S 32 今後の課題 33 後期試験 後期試験 34 試験講評・まとめ まとめ 285 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 開講時期 単位数 電池・充電設備概論論 通年 3単位 指導担当者名 対象学科 電気自動車工学科 週時間数 3時間 使用教材 学習目標 電気自動車の基礎理論。バッテリ、モータ、充電インフラなどの電気自動車の要素技術を学ぶ。エネルギーネットワー クやスマートグリッドとの関係も理解する。 評価方法 中間・期末に筆記試験 学期 週数 指導項⽬目 1 オリエンテーション 前期 後期 学習のねらい・内容・準備資料料等 EV P H V の現在と電気需要設備としての電動車両 2 充電設備の標準規格と種類 国際標準規格と日本の標準 3 建築電気設備・電動車両用受給電設備 電動車両と電力供給 4 電動車両用充電設備 電気設備の技術基準の解釈と普通充電回路の施設 5 充電設備の適用法規と規格基準 保安法令 製品規格 施工規定 6 電気自動車の適用法規と規格基準 法規 国際調和 安全技術基準 電気自動車の規格 7 普通充電設備の設計-1 充電設備の選択 電気的特徴 8 普通充電設備の設計-2 幹線設計 分岐回路設計 配線設計 9 普通充電設備の設計-3 充電設備の据付 10 急速充電設備設計-1 C H A deM O 方式 急速充電器 電力需給計画 11 急速充電設備設計-2 電源設備の設計 12 急速充電設備設計-3 設置の留意点 設置工事 13 急速充電設備設計-4 関連法規 メンテナンス 故障発生時の対応 14 急速充電設備設計-5 セキュリティ対策 ユーザーサービス 15 急速充電設備設計-6 施工事例 戸建・集合住宅・オフィス 16 前期試験 テスト 17 試験講評 まとめ 18 過電圧保護 雷による被害 インパルス耐電圧 19 地絡(感電)保護 地絡リスク 地絡保護 地絡電流の検出 20 電源品質 電源品質の影響 現状 電圧変動対策手法 21 安全衛生 安全衛生作業講習 22 バッテリー-1 バッテリー 電池 蓄電池 の種類としくみ 23 バッテリー-2 リチウムイオン電池 24 バッテリー-3 電気自動車とバッテリー 25 低圧電気-1 低圧の電気に関する基礎知識 26 低圧電気-2 低圧用の安全作業用具に関する基礎知識 27 低圧電気-3 低圧の活線作業及び活線近接作業の方法 28 低圧電気-4 関係法令 29 低圧電気-5 低圧充電電路の停電・復電の確認 30 低圧電気-6 作業充電部が露出している開閉器の操作方法 31 充電設備施工-1 普通充電設備 32 充電設備施工-2 急速充電設備 33 後期試験 後期試験 34 試験講評・まとめ まとめ 286 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 開講時期 単位数 モータ技術 通年 指導担当者名 3単位 対象学科 電気自動車工学科 週時間数 3時間 使用教材 学習目標 電気自動車の基礎理論。バッテリ、モータ、充電インフラなどの電気自動車の要素技術を学ぶ。エネルギーネットワー クやスマートグリッドとの関係も理解する。 評価方法 中間・期末に筆記試験 学期 週数 指導項⽬目 1 オリエンテーション 前期 後期 学習のねらい・内容・準備資料料等 電気自動車の動向 2 自動車用モータの歴史 3 モータの役割 自動車用モータの特徴 4 モータの動作原理と制御-1 D C モータ 同期モータ 5 モータの動作原理と制御-2 D C モータ 同期モータ 6 モータの動作原理と制御-3 D C モータ 同期モータ 7 自動車用小型モータ-1 始動・発電系モータ 8 自動車用小型モータ-2 電動パワーステアリング 9 自動車用小型モータ-3 その他の小型モータ 10 自動車駆動用モータ-1 EV 11 自動車駆動用モータ-2 PHV 12 自動車駆動用モータ-3 D C M (直流モータ) 13 自動車駆動用モータ-4 S M (永久磁石型同期モータ) 14 自動車駆動用モータ-5 IM (誘導モータ) 15 自動車駆動用モータ-6 S R M (ス イッチ トリラクタンス モ ー タ) 16 前期試験 テスト 17 試験講評 まとめ 18 パワーエレクトロニクス-1 パワーエレクトロニクス 19 パワーエレクトロニクス-2 電力用半導体デバイス 20 パワーエレクトロニクス-3 コンバータ 21 パワーエレクトロニクス-4 インバータ-1 22 パワーエレクトロニクス-5 インバータ-2 23 モータ制御-1 直流モータのサーボ制御 24 モータ制御-2 誘導モータのインバータ制御-1 25 モータ制御-3 誘導モータのインバータ制御-2 26 モータ制御-4 誘導モータのセンサレス制御 27 モータ制御-5 B LD C M とその制御-1 28 モータ制御-6 B LD C M とその制御-2 29 モータ制御-7 S R M とその応用 30 モータドライブ-1 モータドライブの動向-1 31 モータドライブ-2 モータドライブの動向-2 32 モータドライブ-3 モータドライブの動向-3 33 後期試験 後期試験 34 試験講評・まとめ まとめ 287 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 開講時期 単位数 EV整備実習 通年 指導担当者名 3単位 対象学科 電気自動車工学科 週時間数 3時間 使用教材 学習目標 EV ・PH V 車の実車を使いながら学科の授業で学んだ内容を実践し点検と整備の技術を身に付ける。 評価方法 中間・期末に筆記試験 学期 週数 指導項⽬目 1 オリエンテーション-1 前期 後期 学習のねらい・内容・準備資料料等 低圧電気の基礎知識 低圧電気 交流・直流 2 オリエンテーション-2 H V ・EV 基礎 点検・整備時の注意事項 3 リーフ ZE0 構造・作動-1 性能 コントロールシステム 構成部品 システム概要 回路図 4 リーフ ZE0 構造・作動-2 起動 モータ 高電圧 バッテリ エアコン 可変電圧 バッテリ 5 リーフ ZE0 構造・作動-3 駆動モータ インバータ 6 リーフ ZE0 構造・作動-4 コントローラ モジュール 温度センサ バッテリ制御 回路図 7 リーフ ZE0 構造・作動-5 車載充電器 スイッチ ポート インジケータ モード 8 リーフ ZE0 構造・作動-6 減速機 電制シフト 9 リーフ ZE0 構造・作動-7 電動型制御ブレーキ 10 リーフ ZE0 構造・作動-8 電動パーキングブレーキ 11 リーフ ZE0 構造・作動-9 エアコンシステム 12 リーフ ZE0 構造・作動-10 車両接近通報装置 2ステップ& 3ステップタイプコネクタ 13 リーフ ZE0 整備点検-1 EV の注意事項 サービスプラグの取り外し 14 リーフ ZE0 整備点検-2 コンデンサの放電点検 15 リーフ ZE0 整備点検-3 電動パーキングブレーキ 16 前期試験 テスト 17 試験講評 まとめ 18 リーフ ZE0 整備点検-4 ブレーキ・フルード 19 リーフ ZE0 整備点検-5 高電圧冷却水の交換 20 リーフ ZE0 整備点検-6 ヒータ・フルードの交換 21 リーフ ZE0 整備点検-7 減速機のアース・ブラシ 22 プリウス N H W 20(ZV W 30)構造・作動-1 性能 T H S Ⅱ概要とシステム 23 プリウス N H W 20(ZV W 30)構造・作動-2 H V バッテリ パワーケーブル 24 プリウス N H W 20(ZV W 30)構造・作動-3 電動インバータ・エアコン 25 プリウス N H W 20(ZV W 30)整備点検-1 点検整備の注意事項 26 プリウス N H W 20(ZV W 30)整備点検-2 サービス・プラグ・グリップ 27 プリウス N H W 20(ZV W 30)整備点検-3 整備モード 28 プリウス N H W 20(ZV W 30)整備点検-4 ブレーキ・フルード取替 29 プリウス N H W 20(ZV W 30)整備点検-5 インバータ用冷却水の交換 30 プリウス N H W 20(ZV W 30)整備点検-6 高圧電気端子の脱着 31 追加解説・作業-1 駆動モータ インバータ 32 追加解説・作業-2 降圧・昇圧コンバータ 駆動用バッテリ 33 後期試験 後期試験 34 試験講評・まとめ まとめ 288 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 開講時期 単位数 EV⾞車車両制作実習 通年 3単位 指導担当者名 対象学科 電気自動車工学科 週時間数 3時間 使用教材 学習目標 一人乗りEV 車の自動運転制御システムを、学生が分担して開発する。超小型EV 車または小型EV 車を用いた制御シス テム開発と、車両シミュレータを用いた制御シミュレーションを行う。小型EV 車自動運転制御を本格的に行う。EV 車を複 数台使用し、班に分かれて、センサ実装、自己位置認識、障害物認識、ルート探索、走行制御を学生が分担し、共同し て開発する。最後に開発したEV 車で、自動運転実験を行い、開発成果を競う。 評価方法 中間・期末に筆記試験 学期 週数 指導項⽬目 1 オリエンテーション 前期 後期 学習のねらい・内容・準備資料料等 次世代モビリティと電気自動車の研究開発 2 カーロボスティクス-1 概要 事例・特徴・用途 3 カーロボスティクス-2 次世代モビリティ実証実験の事例研究 4 システムデザイン 制御システムの概要 5 開発プロセス ソフトウェアとハードウェア 6 センサ-1 コンピュータとセンサ 7 センサ-2 カメラと画像認識機能 8 自動制御とV 字プロセス カーロボスティクスプラットフォームを使用した実験 9 モータ制御-1 モーター制御学習キットを使用した実験 10 モータ制御-2 モータ制御の基本 11 モータ制御-3 C 言語プログラミング-1 12 モータ制御-4 C 言語プログラミング-2 13 モータ制御-5 ブレッドボードを使用した基本回路の演習 14 モータ制御-6 H 8 C P U を用いたプログラミング演習 15 モータ制御-7 C P LD を活用したハードウェア設計 16 前期試験 テスト 17 試験講評 まとめ 18 バッテリマネジメント-1 バッテリマネジメントシステム教材を使用した実験 19 バッテリマネジメント-2 充放電の制御装置 リチウムイオン電池の運用 20 車輪型ロボット-1 倒立振子・倒立二輪型ロボットを使用した実験 21 車輪型ロボット-2 マイコン通信 P D P ID 制御 22 車輪型ロボット-3 倒立台車の制御系設計 23 システム設計まとめ実装と検証-1 R oboC ar 1/10 を使用した実験のまとめ 24 システム設計まとめ実装と検証-2 実車サイズ 超小型電気自動車 R oboC ar M icr o EV の実験 25 一人乗りEV 車の製作-1 製作作業 26 一人乗りEV 車の製作-2 製作作業 27 一人乗りEV 車の製作-3 製作作業 28 一人乗りEV 車の製作-4 製作作業 29 一人乗りEV 車の製作-5 製作作業 30 一人乗りEV 車の製作-6 製作作業 31 一人乗りEV 車の製作-7 製作作業 32 一人乗りEV 車の製作-8 製作作業 33 後期試験 後期試験 34 試験講評・まとめ まとめ 289 Ⅵ教育プログラム案と総括 ( 3 ) I T 分 野 教 育 カ リ キ ュ ラ ム ◆以下 2 科目のシラバスを作成 ③ スマートグリッド概論 2 時間/週 34 週 68 時間 ④ スマートグリッド演習 2 時間/週 34 週 68 時間 組込系とネットワーク ◆今年度作成する教育プログラム ・対象学科: 情報システム工学科 スマートグリッド専攻 ・修業年限: 3 年課程のうちの 3 年時の教育課程 ・取得技術: 応用情報技術者試験、データベーススペシャリスト試験、情報セキュリティスペシャ リスト試験、C、Java、PHP 科目名 スマートグリッド概論論 単位数 2単位 指導担当者名 時間数 使用教材 スマートグリッドの教科書 学習目標 IT技術者に必要なスマートグリッドの技術の理論を学ぶ 評価方法 設置・動作確認 ⽇日 前 期 後 期 時間 2時間 指導項⽬目 1 スマートグリッド基礎-1 スマートグリッドの概要 定義、目的、 2 スマートグリッド基礎-2 国際標準化活動、社会環境問題 3 電力システム(電力系統)基礎-1 電力系統の安定的運用 4 電力システム(電力系統)基礎-2 分散型電源(太陽光・風力)の導入 5 電力システム(電力系統)基礎-3 系統監視と制御技術 6 通信ネットワークと通信技術-1 スマートグリッド環境の通信ネットワーク 7 通信ネットワークと通信技術-2 日本の電力会社での通信ネットワーク 8 通信ネットワークと通信技術-3 スマートグリッドに必要なIC T 技術-1 9 通信ネットワークと通信技術-4 スマートグリッドに必要なIC T 技術-2 10 通信ネットワークと通信技術-5 通信技術IEFT 系:6Low P A N R O LL C oR E 11 通信ネットワークと通信技術-6 通信技術IEEE系:ZigB ee W iFi B P L S U N 12 サイバーセキュリティ-1 スマートグリッドにおけるセキュリティの基本 13 サイバーセキュリティ-2 セキュリティの課題-1 双方向通信領域、A M I領域、 14 サイバーセキュリティ-3 セキュリティの課題-2 情報通信基盤の領域、事業者の領域 15 前期まとめ 16 前期試験 17 試験講評 18 エネルギー管理システム-1 需要家用エネルギー管理システム:マイクロEM S の役割 19 エネルギー管理システム-2 H EM S B EM S 20 エネルギー管理システム-3 FEM S C EM S 21 スマートグリッドのビジネスとサービス-1 スマートグリッドのビジネスの展開 各国の事例 22 スマートグリッドのビジネスとサービス-2 エネルギーサービスとしてのH EM S の役割 23 スマートメーター-1 通信基盤A M Iシステムとスマートメーター 24 スマートメーター-2 H A N (ホームエリアネットワーク) M D M S (健診データ管理) 25 分散型電源技術と再生可能エネルギー-1 太陽光発電と風力発電 26 分散型電源技術と再生可能エネルギー-2 その他の自然エネルギーと系統連系技術 27 電力貯蔵技術と蓄電池 揚水発電 リチウム電池 超電導 28 EV 電気自動車-1 EV の背景と現状 充電 インフラ 29 EV 電気自動車-2 EV の技術 30 国際標準化と各国の取り組み-1 スマートグリッドの国際標準化 31 国際標準化と各国の取り組み-2 各国の展開と実証実験の事例 32 後期まとめ 33 後期試験 34 試験講評 290 Ⅵ教育プログラム案と総括 科目名 スマートグリッド演習 単位数 2単位 指導担当者名 時間数 使用教材 スマートグリッドの教科書 学習目標 IT技術者に必要なスマートグリッドの技術の演習 評価方法 設置・動作確認 ⽇日 前 期 後 期 時間 2時間 指導項⽬目 1 オリエンテーション ガイダンス 組込系プログラミング概要 2 アナログ回路 O P アンプ フィルタ回路 3 ディジタル回路 フリップフロップ回路 カウンタ回路 シフトレジスタ A D ,D A 変換 4 電子回路設計 電子製図 回路図 アートワーク 組立 5 プログラミング・アルゴリズム-1 C 言語によるマイコン制御プログラミング レジスタ I/O ポート 6 プログラミング・アルゴリズム-2 C 言語によるマイコン制御プログラミング 演算子 論理演算 7 プログラミング・アルゴリズム-3 C 言語によるマイコン制御プログラミング タイマー 8 プログラミング・アルゴリズム-4 C 言語によるマイコン制御プログラミング I/O とタイマー 9 マイクロコンピュータ-1 A /D 変換 10 マイクロコンピュータ-2 P W M 制御 LED 制御 11 マイクロコンピュータ-3 P W M 制御 モータ制御 12 インターフェイス-1 各種回路の活用 入出力回路 13 インターフェイス-2 A /D 変換回路 14 インターフェイス-3 インターフェイス回路設計 15 前期まとめ 16 前期試験 17 試験講評 18 組込ソフトウェア-1 組込オペレーティングシステム 19 組込ソフトウェア-2 組込ソフトウェア技術-1 20 組込ソフトウェア-3 組込ソフトウェア技術-2 21 ファームウェア-1 H D L-1 基本 22 ファームウェア-2 H D L-2 回路記述 23 ファームウェア-3 H D L-3 シミュレーション 書込み 動作確認 24 組込機器製作-1 基本設計 回路試作と実験 25 組込機器製作-2 ソフトウェア設計 26 組込機器製作-3 回路設計 27 組込機器製作-4 組立と試験調整 28 ネットワークシステム-1 通信技術IEFT 系:6Low P A N R O LL C oR E 29 ネットワークシステム-2 通信技術IEEE系:ZigB ee W iFi B P L S U N 30 ネットワークシステム-3 サイバーセキュリティ 31 ネットワークシステム-4 通信基盤A M Iシステムとスマートメーター 32 後期まとめ 33 後期試験 34 試験講評 291 ( 4 ) 教 材 「 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム 施 工 」( 一 部 ) ■仕様:A4 本文 108 ページ 4C(カラー) ■対象:本教育プログラムにおける ・電気電子工学科、エネルギー工学科における太陽光発電システム施工の授業 ・社会人向けプログラムにおける太陽光発電システム施工技術者養成課程 ■内容:目次項目 ■太陽光発電システムの概要 再生可能エネルギー 生活エネルギー消費量は 25 年で 2.5 倍に増加 日本のエネルギー自給率は約4%と、主要国のなかで低いレベル 地球環境問題 原子力発電と原発事故そして脱原発 再生可能エネルギー 太陽光発電システム 太陽のエネルギー 太陽光発電システム 発電の原理 太陽電池の種類 太陽電池の性能・仕様・特性 太陽光発電と社会経済 太陽光発電の導入支援補助金制度と固定価格買取制度 演習問題 【解答と解説】 ■建築・屋根の基礎知識 建築の構造 ①在来軸組工法 ②木造枠組壁工法(2×4工法) ③鉄骨造(S 造) ④鉄筋コンクリート造(RC 造) ⑤プレハブ工法 屋根 屋根の形状 屋根勾配(寸勾配)と傾斜角度について 292 屋根材の種類 屋根の防水工事 木造屋根下地 ■事前調査 現場調査チェックマニュアル 建物調査 電気設備の調査 現場調査チェックシート 施工・設置の概要 設置方式 施工設置に関わる分類 システムの運転までの工程 関連法規 電気関連の法規 建築関連の法規 発電効率を左右する条件 設置する屋根の方位 傾斜角 気象条件 周辺環境 影の影響 システム関連の損失 ■安全衛生 労働災害の原因 労働安全衛生法 太陽光発電システムの設置に関する労働安全規則 屋根の上ってどんなところ 高所作業とは 高所作業の危険 事故を未然に防ぐために 施工の心構え まとめ ■太陽光発電システムの設計 システムの構成と概要 293 太陽電池モジュール 接続ユニット パワーコンディショナ 太陽光発電システム設置条件 太陽電池設置上の注意 その他の設置条件 モジュールの配置設計 設計支援ソフト photoPA ■作業前の準備と注意事項 作業前の注意事項 服装と保護具 ■太陽光発電システムの施工 屋根置き型(勾配屋根)におけるモジュールの設置 施工手順 システム部材 墨出し T 直金具の墨出し エコノルーツ T 直金具方式 T 直金具の取付(軒先基準の場合) T 直金具の固定、T 直金具・屋根面のコーキング T 固定金具セットの仮設置 1 段目の K-T 横ラック取付 T 固定金具セットと K-T 横ラックの勘合 2 段目以降の K-T 横ラックの取付 T 配線クランプ取付 電線保護管取付(T 接続ケーブルセット用) 接続配線の準備 太陽電池モジュール設置 太陽電池取り付け工事の確認 勾配屋根(瓦屋根)のモジュール設置 エコノルーツ TypeR 瓦金具方式 瓦金具について 陸屋根におけるモジュール設置 施工の注意点 294 部材の概要 基礎工事 陸屋根方式の施工 電気工事 エコノナコード接続ユニット パワーコンディショナ(エコノライン EX PVN-404 ) 電気配線工事(エコノライン< EXPVN-404>の場合) 配線の種類とサイズ 設置と配線 接地工事について 峻工時の点検と引き渡し 系統連系について ■保守・点検 太陽光発電システムの維持管理 太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】 102 295 296 297 298 299 平成 25年度 文部科学省 東日本大震災からの復興を担う専門人材育成支援事業 再生可能エネルギー・スマートグリット分野技術者育成事業 事業成果報告書 発行■平成 26年 3 月 編集・発行■再生可能エネルギー・スマートグリット分野技術者育成事業推進協議会 問い合わせ■連絡先 〒963-8811 福島県郡山市方八町 2-4-15 フリーダイアル 0120-454-443 http://www.wiz.ac.jp E-mail : wiz@nsg.gr.jp 300
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