福岡ビジネス創造センターだより

2008 年 4 月 1 日
第9号
福岡ビジネス創造センターだより
福岡ビジネス創造センター運営委員会事務局 TEL 092-672-7001
子ども関連ビジネスセミナー
入居者紹介:
• アイランドシティ・アー
トプロジェクト・ラボ
(APL)
3 月 12 日(水)、福岡ビジネス創造センター(FBCC)の主催で子ども関連ビジネスセミナー
を開催しました。
今回のセミナーは、九州大学ユーザーサイエンス機構で「こども学」の構築に取り組む目黒
実特任教授の講演(「物語性と子どもたち―新しいビジネスについて考える」)、福岡県内で子
ども関連ビジネスに取り組む企業の製品やサービスの紹介、FBCC に入居する blue birds
fukuoka によるデモンストレーションという内容で行われ、交流会にも多くの人が参加しました。
音楽に合わせて入場!
最新ニュース:
絵本カーニバルの再現
子ども関連ビジネス
セミナー
1&2
AABC 開所式&国際
シンポジウム
2
中国ビジネスセミナー
4
目黒教授は、視覚に頼った毎日の生活の
中で、子どもたちが五感、時には第六感を無
意識に使い、全身を使って遊びながら成長し
ていくことが大切だと述べられました。
物語の「もの」は、物質を表すだけではなく、
精神的なことや歴史的なこと、文学的なことを
含んでおり、そのことを踏まえたうえで、大人
が子どもたちに物語を投げかけることが重要
だと話されました。その「子どもたちが読む物
語」には「何かいいこと」が必要で、子どもの本
の中では「救いのない物語」は成立しないと
おっしゃいました。
センター情報
4
更に、「物語」はビジネスにも大切な要素で
あり、物語性をもった商品やサービスをつくる
ことが重要だと述べられました。
講演の後の子ども関連企業の紹介では、参
加者全員がギャラリーへ移動し、子ども関連
の企業による様々な商品やサービスの説明を
興味深そうに聞いていました。それぞれの企
業は、自社製品のもつ「物語」を熱く語りなが
ら PR していました。
FBCC の入居者である blue birds fukuoka
によるデモンストレーションでは、子どもたちが
専門家と一緒にワークショップ形式で様々な
エフコープの素材を使ったお弁当づくり
仕事を体験し、そこでできた商品を社会へ配
信するというプロジェクトが実演されました。今
回は、「お母さんのお仕事体験」ということで、
8 人の子どもたちが参加し、フードコーディネ
ーターの幾田先生の指導を受けながら、お弁
当作りに挑戦しました。今回のようにして出来
上がった「もの」を「コドモノ」ブランドとして商
品化するというのが、blue birds fukuoka の目
標です。
交流会では子ども関連のビジネスに関心を
持つ参加者たちが、新しい子どもビジネスの
可能性を探りながら、懇親を深めていました。
FBCC では、今後も様々なセミナーを開催
する予定です。皆さんの参加をお待ちしてい
ます。
お問合せ:
福岡ビジネス創造センター運営委員会事務局
E-mail: info@fbcc.jp
Tel :092-672-7001
福岡ビジネス創造センターだより
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子ども関連ビジネスセミナー 参加企業によるプレゼンテーション
参加企業のプレゼンや展示の様子です。
MIKI・ファニット:親子でリズム体操♪
独楽工房:こま屋さんの木のおもちゃ
工房茶輪子:木のパズルや木馬を紹介
絡繰屋:からくり人形
田川産業:しっくいメーカーの手
作り植木鉢キット「エコポ」
<参加企業>
・工房茶輪子
・田川産業
・イーケイジャパン
・マミースマイル
マミースマイル:ママが笑顔に
なるサービスを提供
・絡繰屋
・MIKI・ファニット
・独楽工房(展示のみ)
・blue birds fukuoka
工作キットのイーケイジャパン
blue birds fukuoka:ラクガキアート
AABC 設立記念式&国際シンポジウム
「高齢化の大波を乗り切る法:協働と挑戦」
FBCC の入居者である AABC(ア
ジアン・エイジング・ビジネスセンター)
が先月 3 月 12 日に NPO の認証を受
けたことを記念する設立記念式典とシ
ンポジウムが FBCC ホールにて開催さ
れました。
3 部構成で開催された国際シンポジ
ウムでは、高齢化を乗り切るための方
法のひとつとして「ポジティブ・エイジン
グ」の概念が紹介されました。アジア太
平洋アクティブ・エイジング会議
(ACAP)のキャサリン・ブラウンハワイ大
学教授は、高齢者が活躍できる社会を
つくることの重要性を述べられました。
ACAP とは、2005 年に小川全夫理事
が福岡の地で創設した国際会議で、ア
ジア太平洋における高齢者の健康増
進プログラム、尊厳ある高齢者施設プ
ログラム、社会参加プログラムを推進し
ている組織です。
クライマックスの福岡エイジング・プラ
ットフォーム宣言では、福岡でのエイジ
ングの波を乗り切るためのプラットフォ
ームの構築に賛同した参加者がサイン
をしました。レセプションでは日本舞踊
やロボットダンスも披露され、海外から
のお客様も喜んでおられました。
設立記念式であいさつする小川理事
お問合せ:
AABC(アジアン・エイジング・ビジネス
センター)
E-mail: aabc@sur.bbiq.jp
Tel : 092-985-7006
宣誓書にサインする参加者
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福岡ビジネス創造センターだより
入居者紹介:202 号室 APL(アイランドシティ・アートプロジェクト・ラボ)
その①
∼アートとまちづくり、ランドスケープの融合∼
アイランドシティ・アートプロジェクト・ラボ(APL)
有限会社コンコード環境デザイン研究所
お問合せ:
Tel: 092-673-2592
E-mail: kazuhisa_umeda@mms.bbiq.jp
URL: http://blog.goo.ne.jp/19610930_2007
コンコード環境デザイン研究所の梅田所長
○アイランドシティ・アートプロ
ジェクト・ラボ(APL)
APL は、アーティストと他の業種、NPO
等との連携によるアートプロジェクトの実
践研究を行う団体です。FBCC を拠点と
して、アートプロジェクトを通して行う、文
化芸術によるまちづくりとクリエイティブ産
業の創出や、アーティストと創造性産業
(クリエイティブ産業)にかかわる人々の
自立を目的とした業務開発等の研究を行
っています。今回は、APL の一員として
活動されている有限会社コンコード環境
デザイン研究所の梅田所長にお話を伺
いました。
○アートプロジェクトとは?
「アートプロジェクトとは、アートと社会
を結ぶことです」と梅田所長は言います。
アーティストがアトリエやスタジオで創
作し、美術館やギャラリーに展示したもの
を見るというのが一般的なアートへのアプ
ローチです。一方、アートプロジェクトは、
人々がプロジェクトに参加するプロセスを
含め、プロジェクトが成立するまでの多く
の出来事を作品とします(無論成立しな
かったプロジェクトもアートとしてとらえるこ
とができます)。つまり、アートプロジェクト
は、単に展示作品だけでなく、多くのヒト
とコトとモノで成り立っているのです。
長崎水辺の森公園:2004 年日本産業デザ
イン振興会グッドデザイン賞金賞、及び
2006 年土木学会デザイン賞優秀賞を受賞
○アートでつくるあたらしいまち
昨年の 10 月、APL は、アイランドシ
ティ秋のガーデニング祭において、
様々なワークショップを企画・運営しま
した。そのなかのひとつが、アイランド
シティのまちづくりに実際に関わってい
る専門家(建築技術者)、アーティストと
一般参加者で行う、クラフトワークとペイ
ンティングによるまちづくりワークショッ
プでした。「アートは個性を尊重し、自
由な心から創造するもの」という梅田所
長は、このようなワークショップで生まれ
たものをアイランドシティのまちづくりに
生かしたいと考えています。
長崎水辺の森公園:園内でバグパイプを演
奏する女性
○ランドスケープデザイナー
梅田所長は、ランドスケープデザイナー
として緑地や公園の設計などを行い、ま
ちづくりに関わってきました。「長崎水辺
の森公園」は、梅田所長が 4 年間携わっ
た思い入れのあるプロジェクトです。この
仕事の最中に独立し、独立後はフリーと
してこの仕事に関わりました。このプロジ
ェクトを通じて知り合った長岡造形大学の
上山良子学長とは、現在も別のプロジェ
クトで一緒に仕事をしています。
また、小さい頃から絵を描くのが好き
で、学生時代もアートと積極的に関わっ
てきました。社会人になってからもアート
との関わりは続き、それが現在の APL の
活動へとつながっています。
今後も APL の活動を通して、アートとし
てのランドスケープデザインやアートプロ
ジェクトを展開し、戦略としてのアートをプ
ロデュースできる人間として、付加価値の
高い空間を提供することを目指していき
ます。
多くの人々との「共同作業、プロセスを
共有すること」が伴ってはじめてアートプ
ロジェクトが成り立ちます。APL は、その
プロセスを共有しながら、社会とアートと
を結び付ける接着剤のような役割を担っ
ています。
ワークショップで完成したまち
中国住環境ビジネスセミナー
福岡ビジネス創造センター
2007 年 6 月設立。産学官の
連携により、福岡市東区アイ
ランドシティに設置された福岡
ビジネス創造センターは、新し
いまちづくりを契機に、新しい
ビジネスを創出しようとする企
業や先進的な研究を志向する
研究者の支援を行い、新しい
ビジネスの創出と大学におけ
る研究活動の活性化を目指し
ています。
<運営委員会メンバー>
九州ニュービジネス協議会
福岡商工会議所
九州大学
九州産業大学
サイバー大学
福岡工業大学
福岡女子大学
福岡県
福岡市
賛助会員募集中!
福岡ビジネス創造センタ
ー運営委員会では、セン
ター設立の趣旨にご賛同
いただける方に、センタ
ー賛助会の会員としてご
入会をお願いしていま
す。詳しくはホームペー
ジをご覧ください。
URL: http://www.fbcc.jp/
講演する開氏
企業のプレゼン
3 月 4 日(火)、中国・日本の両国から
住環境関連の企業が出席し、中国ビジネ
ス(住環境)セミナーを開催しました。基
調講演では、アジアハビタット協会副主
席の開彦氏が、「中国住環境産業の機会
と挑戦」と題して、中国不動産業の発展
状況、問題点、中国における日本企業の
ビジネスチャンスについて話されました。
開氏は、中国で建設されている新しい
家屋の 95%が、エネルギー消費量の高
い建築となっていることを示され、今後の
中国都市部における持続可能な発展の
ためにもこの問題の解決が望まれている
と述べられました。また、中国において日
本企業が成長するには、技術の現地化
を行い、中国国内の製造業と提携した製
品の低コスト・低価格化を実現することが
不可欠だと話されました。
関連企業のプレゼンテーションでは、
日本の住環境関連の企業、省エネ関連
企業とのビジネスを念頭においた中国企
業 3 社から PR が行われました。
交流会では、新しいビジネスの機会を
求めて、日中のビジネスマンが互いに懇
親を深めていました。
お問合せ:
福岡ビジネス創造センター運営委員会事務局
E-mail: info@fbcc.jp
Tel :092-672-7001
センター情報
インキュベート室(オフィス仕様)の利用者を募集(1 室のみ)
FBCC は新たなビジネスを創出しようとする企業や個人、先進的な研究を行おうとする研究
者を支援しています。意欲あふれる企業や個人の皆様のご応募をお待ちしています。
【募集概要】
①募集期間
②募集する部屋
平成 20 年 4 月1日(火)∼平成 20 年 4 月 30 日(水)(必着)
受付時間 午前 9 時 15 分∼午後 5 時 45 分(土・日・祝日は除きます)
オフィス仕様(62 ㎡) 1 室 (1,200 円/㎡・月)
お問合せ:
福岡ビジネス創造センター運営委員会事務局
E-mail: info@fbcc.jp
Tel :092-672-7001
※ 詳細は当センターのホームページにてご確認ください。
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福岡ビジネス創造センターでは、今年度も様々なビジネスセミナーやイベントを開催する予
定です。皆さまの参加をお待ちしています。