1 JCOMM通信 Vol. 32 2014. 6. 30 平成26年度 JCOMM賞の受賞者発表 AWARD JCOMM実行委員会では、平成26年4月11日までにご応募・ご推薦をいた だいた取り組み・研究について、厳正に審査し、プロジェクト賞3件、 デザイン賞1件、マネジメント賞1件をそれぞれ平成26年度JCOMM賞とし て選定いたしました。対象者には、第9回JCOMMにて表彰を行います。ま た、会期中には受賞内容の展示も行われます。 AWARD プロジェクト賞 ■ 「「阪高SAFETYナビ」の普遍化による総合的な事故削減を目指す取り組み」 (阪神高速道路株式会社、阪神高速技研株式会社、株式会社交通システム研究所) ■ 「明石市Tacoバス:PDCAによる100万人までの軌跡」 (兵庫県明石市土木交通部交通政策室、株式会社建設技術研究所大阪本社道路・交通 部) ■ Vol.32 ● 2014.6.30 「大学生による交通まち育ての挑戦」 (H・O・T Managers) AWARD 筑波大学 谷口綾研 愛媛大学 松村研 デザイン賞 ■「日立電鉄線跡地を活用した『ひたちBRT』におけるデザインツール群」 (ひたちBRTサポーターズクラブ、日立市、日立電鉄交通サービス株式会社、山本早里) AWARD マネジメント賞 参 加 申 込 方 法 ■「小学校における札幌らしい交通環境学習推進事業」 JCOMM賞についての情報は、HPにも掲載しております。 各賞の概要や評価基準・詳細等はHPをご覧下さい。 (http://www.jcomm.or.jp/) tel (札幌らしい交通環境学習検討委員会、札幌市市民まちづくり局総合交通計画部都市 交通課、一般社団法人北海道開発技術センター、株式会社アドバコム、公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団) オープニング・セッションの前、初 た。 二七〇人の参加を得て開催されまし 会議がイタリアのフィレンツェで約 八回欧州モビリティ・マネジメント 二〇一四年五月七日-九日、第十 ての可能性を知り、多くの人がト ムの利便性や地域のシンボルとし そうです。しかし供用後は、トラ ムに反対する意見が根強くあった 車用の車線が減ることから、トラ 時、供用予定の沿線地域では自動 ます。実はこの路線の計画・建設 らの転換も、約十五%となってい スからの転換ですが、自家用車か トラム利用者の七割は、路線バ なれること 写(真③ だ)と再認識し 加することで他の参加者と仲良く だけで無く、開会前にツアーに参 地の様々な事情の知識を得ること テクニカルツアーのよさは、開催 いていました。 ペースがあります 写(真② 。)前方 の壁に固定するためのベルトもつ ーク時に前方に自転車を置けるス このトラム車両には、オフ・ピ 策の発展の歴史は国によって異なる ます。MMだけでなく様々な交通施 が重要であることが常識となってい 等をバランス良く組み合わせること め、MMとインフラ整備、料金施策 バックボーンとして発展してきたた 我が国のMMは、心理学的知見を 要だ」との結論だったのです。 いるから。まずはインフラ整備が重 のは良質なインフラ整備が不足して にも関わらずクルマを使う人が多い 「持続可能な交通手段に興味がある 第十九回ECOMMは、二〇一五 ていきたいと思いました。 で、その効果のエビデンスを示し 良質な事例を積み重ねていくこと を割きにくい部分でもあります。 ですが、日本ではなかなかコスト モアあふれるキャンペーンは重要 キットの美しいデザインや、ユー 心に響く動機付けとして、MM ました。 また、感情 エ(モーション の)重 要性を訴える発表もいくつかあり 年五月二十日-二十二日、オラン ました。 ダのユトレヒトで開催されます。 ラムに満足しているとのことでし ため、前提も異なることをひしひし 日の午前中はテクニカルツアーが催 と感じました。 さて、口頭発表で印象的だった のは、スウェーデンのコンサルタ た。 ントの「行動意図と行動の乖離」 され、トラム・歩行者自転車道・ジ ョギング・歴史的地区・中央交通管 制システムなどを巡る五コースから 一つ選ぶことができます。 そのうち、筆者が参加したフィレン ツェのトラムシステム探索コースに ついて紹介します。 フィレンツェ市では、イタリア国 鉄フィレンツェ中央駅から放射状に 三つのトラム路線を、計画していま す。このうちスキャンディチ地区に 向かうライン1のみ二〇一〇年から 供用されており 写(真① 、)利用者は 順調に増加しています。 vol.15 に驚愕してしまいました。 ことに意味は無い」とのプレゼン に関する発表で「行動意図を聞く (写真②) (写真③) 2 JCOMM通信 Vol. 32 2014.6.30 (写真①)
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