VDT作業に関する指針の背景及び指針の内容

参考資料2
VDT作業に関する指針の背景及び指針の内容
国の職場においても、電子化の進展に伴いVDT作業の増加が著しく、大部分の職
員が何らかの形でVDT作業に従事している状況にあることを踏まえ、人事院におい
ては、VDT作業に従事する職員に係る環境管理、作業管理及び健康管理に関する指
針を定めている(平成14年12月16日発出)。
指針では、次の事項を定めている。
1
環境管理
項
目
内
・
容
室内は、できるだけ明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせ
ないようになっているか。
・
ディスプレイを用いる場合のディスプレイ画面上における照度は500ルク
ス以上、書類及びキーボード上における照度は300ルクス以上としているか。
採
光
・
ディスプレイ上の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと周辺の
明るさの差はなるべく小さくなっているか。
・
ディスプレイ画面に直接又は間接的に太陽光等が入射する場合は、必要に
応じて窓にブラインド又はカーテン等を設け、適切な明るさとなるようにし
ているか。
・
ディスプレイ画面の位置、前後の傾き、左右の向き等の調整を行っている
か。
グレアの
・
反射防止型ディスプレイを用いているか。
防止
・
間接照明等のグレア防止照明器具を使用しているか。
・
その他グレアを防止するための適当な措置を講じているか。
・
VDT機器及び周辺機器から不快な音が発生する場合には、騒音の低減措
騒音の低
減措置
置を講じているか。
・
そ の 他
換気、温度及び湿度の調整、空気調和、静電気除去、休憩等の設備等につ
いて、人事院規則10-4(職員の保健及び安全の保持)第15条に定める
措置を講じているか。
- 1 -
2
作業管理
項
目
一 日 の
作
内
・
作業時間
容
VDT作業以外の作業を組み込むこと又は他の作業とのローテーシ
ョンを実施することなどにより、一日の連続VDT作業の時間が短く
業
なるように配慮しているか。
・
時
一連続作業
一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの
間
時間及びVDT
間に10~15分のVDTに従事しない時間を設け、かつ、一連続作
等
作業に従事
業時間内において、1、2回程度の小休止を取るようにしているか。
しない時間
・
・
い
す
安定しており、かつ、容易に移動できるものか。
床からの座面の高さは、自分の体型に合わせて、適切な状態に調整
できるものか。
V
・
適当な背もたれを有しており、傾きを調節できるものか。
D
・
必要に応じて肘掛けを有しているか。
T
・
機
のが適切に配置できる広さがあるか。
器
等
作業面は、キーボード、書類、マウスその他VDT作業に必要なも
机 又 は
・
足の周囲の空間が、VDT作業中に足が窮屈でない大きさのものか。
・
高さの調節ができない机又は作業台を使用する場合、床からの高さが
作 業 台
自分の体型に合ったものとなっているか。
・
高さの調節が可能な机又は作業台を使用する場合、床からの高さが
自分の体型に合った高さに調節しているか。
・
作業姿勢
椅子に深く腰を掛けて、背もたれに背を十分に当て、足裏全体が床
に接した姿勢を基本としているか。
・
椅子と大腿部膝側背面との間には手指が押し入る程度のゆとりがあ
り、大腿部に無理な圧力が加わらないようにしているか。
・
概ね40㎝以上の視距離が確保できるようにし、当該距離で見やすい
調
ように必要に応じて、適切な眼鏡等で矯正を行っているか。
・
節
又
デ ィ ス
は
プ レ イ
維
ディスプレイは、その画面の上端が目の高さとほぼ同じか、やや下
となるような高さとなるよう配慮しているか。
・
ディスプレイ画面とキーボード又は書類との視距離の差が極端に大
きくなく、かつ、適切な視野範囲になるようにしているか。
持
・ ディスプレイは、好ましい位置、角度、明るさ等を調節しているか。
管
・
理
ディスプレイに表示する文字の大きさは、小さすぎないように配慮
しているか。(文字高さが概ね3㎜以上とすることが望ましい。)
・
入力機器
マウス等のポインティングデバイスにおけるポインタの速度、カー
ソルの移動速度等は、自分の技能、好み等に応じて適切な速度に調節
されているか。
ソ フ ト
ウ ェ ア
・
機器の表示容量、表示色数、文字の大きさ及び形状、背景、文字間
隔、行間隔等は、作業の内容、従事職員の技能等に応じて、個別に適
切なレベルまで調節しているか。
そ の 他
・
作業環境及びVDT作業機器等を常に良好な状態に維持管理するた
め、日常及び定期に点検等を行い、必要に応じ、改善措置を講じているか。
- 2 -
(参考)
米国内務省における在宅勤務用の安全チェックリストの内容
職員証明書
次のチェックリストは、代わりの勤務場所が全体的に安全かどうか判断するために作ら
れている。職員は、この自己証明安全チェックリストを読み、完成させること。チェック
リストが完成したら、参加する職員が署名及び日付を記入の上、直属の管理者に提出しな
ければならない。職員は、自分の記録のためにコピーを保管しておかなければならない。
職員名
役職
所属機関名、管理者名
自宅住所
州と市
電話(家)
電話(職場)
郵便番号
電話(携帯)
PP,Series,Grade
役職
家の働く場所の描写
以下のチェックリストは正確であり、働くにあたって自宅は安全な場所である。
職員の名前
日付
管理者の名前
日付
-3-
検査のための項目・条件のリスト-
はい
はい、いいえ、又は当てはまらないに適宜チェックを入れる
1.働く場所に石綿含有物質はないか。
2.石綿含有物質が存在するのであれば、封じ込めてあるか。
3.働く部屋の換気に問題はないか。
4.騒音はないか。
5.標準レベルの職務を遂行するために温度、騒音、換気、
照明は適切か。
6.全ての電子機器は、体に害を及ぼすものではないか。
(す
り切れたワイヤー、露出した導線、ゆるんだワイヤー、壁
のあちこちを這っているワイヤー、天井に固定されたむき
出しのワイヤーなど)
7.電気パネルの中にある回路遮断機とヒューズまたはその
どちらかには計画的に修理するためのラベルが貼られて
いるか。
8.回路遮断機は、開閉を明確に示しているか。
9.建物の電気システムはアースをとることが可能か。(3
Pコンセント)
10.飲料水はあるか。
11.4段以上ある階段には手すりがついているか。
12.通路、出入口、曲がり角に視界や動きを妨げる障害物は
ないか。
13.ファイルキャビネの引き出しと保管クローゼットのドア
は、玄関から開かないようにしてあるか。
14.電話線、電気コード、サージプロテクタは机の下又は幅
木のそばに確保されているか。
15.仕事をする場所又は近くに煙探知器はあるか。
16.居住空間に応じた適切な換気はされているか。
17.トイレでは湯と水が利用可能か。
18.椅子の脚輪はゆるんでいないか。
19.椅子の脚はしっかりしているか。
20.働く場所は、整理整頓されており、多量の可燃物はない
か。
21.床面は、きれいで水気がなく平らで、使い古されて又は
すり減っていないか。
22.カーペットは使い古されて又はすり減っていないか。
23.緊急電話番号と避難方法を含んだ適切な緊急又は防災計
画があるか。
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いいえ
当てはま
らない
24.椅子は調整可能か。
25.椅子の調整方法を知っているか。
26.背もたれは背中を適切に支えているか。
27.足のせは足を適切に支えているか。
28.コンピュータモニター、マウス、キーボードの配置に満
足しているか。
29.画面の文字は読みやすいか。
30.文書保存箱は必要か。
31.机の下に足を入れるスペースは十分にあるか。
32.コンピュータモニターのスクリーンは凝視しなくてもい
いか。
33.コンピュータモニターのスクリーンは目線の位置にある
か。
34.入力していないとき、腕を休める場所はあるか。
35.入力しているとき、前腕は床と平行か。
36.入力しているとき、手首はまっすぐか。
備考:仕事をする場所について著しい変化があったときに
は、職員は管理者に報告する義務がある!
所見:
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