新袋井フォーラム 会報 第8号

第8号
新袋井フォーラム会報
2007.6.1
新しい町づくり・人づくりを考える有志の会
新袋井フォーラム
会報 第8号
平成19(2007)年6月1日発行
平成18年度
第2回目(通算4回目)
「フォーラム」の記録
3月26日(月)午前10時~午後1時、静
岡理工科大学の大会議室で、平成18年度第2
回目の「フォーラム」を開催。参加者は41人
でした。
司会の大石久美子さんの開会宣言により平成
18年度第2回フォーラムが開催された。「今
日は袋井市を新たに『知る、感じる、食べる』
と題して、発表、表彰、懇親会の流れで楽しく
いきたいと思いますので、よろしくお願いしま
す」とのさわやかな進行で始められました。
今回は、第1部では「袋井市を知る、感じる」
と題して、「遠州黒大豆」の遺伝子レベルでの
特徴、「バーチャル袋井市」の経過報告、大学
生スタッフによる映画コンテンツ試作報告、本
会主催の小中学生俳句大会表彰式など盛りだく
さんの報告が行われました。
第2部では「袋井市を食べる」と題して、
「袋
井の薬草」についてのミニ講演会と、「地元の
食材を使った薬膳料理」・特製弁当を解説付き
でいただきました。冒頭に行われた会長と市長
の挨拶を紹介した後、この日の詳細な模様を記
します。
★小原会長挨拶
こんにちは。年度の終わりでございますし、
また、週の初めでいろいろお忙しいところを第
4回になります「フォーラム」に御出席いただ
きましてありがとうございます。今、お話のあ
りましたように桜のたよりもちらほらあります
と遊び心も刺激されましてちょっと落ち着かな
い気持ちでございますけれども、このフォーラ
ムも皆様方の知恵と努力に依りまして、たとえ
ば情報部会、或いは健康部会それから教育部会
の人たちの努力に依りまして、一つの方向性を
見いだすことが出来るようになりましたことを
たいへんうれしく思っております。これらの新
しい仕事は、私たちの町にとってすばらしい力
になることを信じておりますので、これからも
皆様の一層の御協力と御指導を頂きたいと思い
ます。よろしくお願いいたします。
★原田英之袋井市長(本会会員)挨拶
おはようございます。今日は第 4 回目のフォ
ーラムということでございまして、内容も盛り
だくさんで期待をしています。この会から生ま
れました方言カルタが新聞でもいろいろ報道さ
れました。とてもりっぱな大きなカルタですよ
ね。拝見しましてうれしく思っています。後世
に方言を繋げていくためにも、或いは子供たち
に方言の意味を知ってもらうためにも、ものす
ごく良いことだなあと改めて思いました。今日
は研究発表とそれから俳句の表彰などもあっ
て、それらも楽しい行事だと思います。それか
ら、薬膳の方もお昼を一緒に食べながら、また、
村松さんからのお話もあると思いますけれど
も、袋井市でも来年の予算の中にも薬膳の研究
をしようを盛り込みましたので、皆さんと一緒
に研究できればと思います。
それから、能登の方で地震が起きましたが、
実はそれより前に中越地震が起きました時に、
私はすぐに職員を送ったのですが、そうしたら
静岡県の中で職員を送るのが一番早かったんで
す。それで、今度の能登地震の場合にもすぐに
職員を送るようにしているんです。袋井は地震
に対してたいへん弱い所なもんですから、他人
に起こった様子をを見るというのは恐縮なんで
すが、やっぱりすぐに職員を送って、私たちが
漫然と見ていてもだめなんで、プロの人が見て
くると必ず一か所とか二か所とか、ポイントの
良い点がありますので、私は職員をすぐに送っ
て直後の様子を、或いは一か月たった様子を見
てきてもらって一つでも二つでも良い点を袋井
に入れて、そのことが袋井の防災対策を強くす
ることになると思います。そういうことでござ
いますので、能登の皆さん方には同情を申し上
第8号
新袋井フォーラム会報
げるんですけれども、袋井にとってそれを少し
でも生かせればと、そんな気でおります。地震
対策をきちんとやらなければと思います。
それからこの中にも、昨日、榛村元市長(掛
川市長)さんの褒章の祝賀会がございまして、
お出でになった方もいらっしゃると思うんです
けれども、その中でとても良い、藤原正彦さん
が書かれました『国家の品格』という本がござ
いますけれども、榛村さん昨日の話の中でも、
いわゆる都市の品格、いわゆる村の品格という
ことを申しておりました。私もとても良いこと
だと思いまして、それぞれの市には、品格をも
った市にしていく必要がある、その品格という
意味には、榛村さんは確か10位の定義をもっ
ているんです。いずれにいたしましてもこの新
袋井フォーラムというのは実は、袋井市に品格
をつくるという、いわゆる袋井市を品格ある町
にするという意味で皆さん方が集まってくださ
って、できあがってきているのがこの新袋井フ
ォーラムの根底にあるのかなという感じがいた
しまして、昨日、榛村さんから聞いている時に
ふと思いました。
明日は新袋井フォーラムがあり、それで今日
こういう祝賀会があって、そこに出させてもら
ってそんな話が聞けたのは、神の引き合わせか
もしれないなあという気さえしました。この会
で皆さんがいろんな研究をなさったり、いろん
なお話し合いをしたりする中からすばらしいこ
とが、しかもそれは漢方薬みたいにじっくりじ
っくり効いてくださっていくのが、私は一番良
いと思うんですけれども、そういうことが出て
きてくれることを心より希望しています。市と
しましても可能な限り、今日も職員が二人ほど
来ておりますけれど、話の内容を聞かせていた
だいて、市政にも反映させていきたいとこのよ
うに思っています。御盛会を心より祈念させて
いただき挨拶といたします。ありがとうござい
ました。
☆
☆
☆
☆
2007.6.1
(静岡理工科大学・常吉研究室・卒業生)
指導者
常吉俊宏<所用のため欠席>
(新袋井フォーラム食品部会、
静岡理工科大学教授)
鈴木仁美です。よろしくお願いします。
ただ今より黒大豆の遺伝子解析の発表をさせ
ていただきます。
まず目的です。米国農務省農業研究センター
で開発された PCR プライマーにより、大豆の
マイクロサテライト領域の塩基配列解析が進ん
でいます。これらのプライマーを用いて遠州黒
大豆のマイクロサテライト領域を調べ、各産地
の黒大豆と比較することにより、遠州黒大豆の
特徴を見いだし、浅羽産の DNA 鑑定法の立ち
上げを視野に入れたブランド化を目指しまし
た。続いて表1に本実験で使用した各黒大豆の
リストを示しました。上から遠州黒大豆、金坂
氏、JA 遠州青年部、澤田氏、西尾氏、加藤氏、
木船氏の計6種、丹波 A、B、C、D、E、F、G
の計7種、光黒4種、十勝黒、岩井黒各1種の
5品種、全19サンプルです。続いて原理につ
いて説明します。大豆のマイクロサテライト領
域は種により特有の繰り返し質を持ちます。こ
のことを利用し、ATT の繰り返し質や PCR 産
物塩基長を調べることにより品種判定を行いま
した。大豆のマイクロサテライト領域のここの
赤い線の部位が ATT の部位です。
続いて、プライマーの選択について説明しま
す。米国農務省農業研究センターのプライマー
の中より、PCR 産物塩基長の変化率の大きい
ものや種の違いによる変化パターンの多いもの
を選択した結果、本実験では277 FR 288
NFR を使用しました。これらのプライマーは
ATT の繰り返し領域を含む PCR 産物を生成し
ます。
☆
第一部「袋井を知る、感じる」
(1)「遠州黒大豆」の遺伝子レベル
の特徴
報告者 鈴木仁美
報告する鈴木仁美さん
このプライマー277と288は種によっ
第8号
新袋井フォーラム会報
て、ATT の数や PCR 産物塩基長が異なります。
このことより繰り返し数が異なると PCR 産物
塩基長も異なります。
続いて実験手順について説明します。10粒
の種子の胚より DNA を抽出しプライマー27
7と288で PCR で増幅させ電気泳動を行い
PCR 産物塩基長を判定します。また、PCR 後
生成を行い、遺伝子解読を行い繰り返し数の判
定や PCR 産物塩基長の精密判定を行いました。
続いて電気泳動結果について説明します。図
2には遠州黒大豆の全6種の結果を示しまし
た。こちらが277の結果で、こちらが288
の結果です。ここで277が木船氏の大豆、西
尾氏、加藤氏、澤田氏の大豆についてはバンド
が二本確認されました。交配の可能性があるの
で一粒で抽出を行い再確認をしました。また、
288では木船氏の大豆以外のバンドは全て一
致しました。次にさきほどバンドが二本確認さ
れたものを一粒で抽出を行い再確認を行った結
果です。一粒でもバンドが二本確認されたこと
により、交配していると判明しました。
続いて丹波黒大豆を市場で7種買い、先ほど
と同様にプライマー277と288で比較した
結果です。ここで B だけが他の丹波とは異な
る結果が得られました。
続いて全種類と比較し品種判定を行いまし
た。図5はプライマー277を利用した結果で
す。浅羽1の上のバンド、浅羽2丹波は同じ結
果になり、また、浅羽1の下のバンド十勝黒、
光黒、岩井黒が同じ結果になりました。
続いて288の結果です。浅羽1、十勝黒、
光黒、岩井黒が同じ結果になり、浅羽2丹波が
同じ結果になりました。
さらに遺伝子解析により、ATT の繰り返し
数の鑑定を行いました。図7はプライマー27
7を使用した結果です。赤枠で囲んである部分
が ATT 部位です。これらの数をそれぞれ数え
ました。図8はプライマー288を使用した全
種類の結果です。こちらも赤枠で囲んである部
分が ATT の数です。先ほどの277と288
の配列を系統図にした結果です。ここで遠州黒
大豆が丹波ととても近い品種であることが判明
しました。
結果です。先ほどの電気泳動結果と PCR 産
物塩基長とシークエンシング結果の ATT 繰り
返し数の全てをまとめた結果です。
これより、遠州黒大豆の金坂氏、JA 青年部
2007.6.1
は丹波と同じ結果になりました。澤田氏、西尾
氏、加藤氏の大豆は丹波と同じ結果プラス、他
と異なる結果が得られました。木船氏の大豆に
ついては丹波と同じ結果プラス岩井黒と同じ結
果が得られました。また、丹波黒大豆のうち B
については他の丹波とは全く異なる結果が得ら
れました。よって、丹波ではない可能性が出て
きました。
結論です。マイクロサテライト DNA 鑑別に
より、品種鑑定が可能になりました。遠州黒大
豆については木船氏、澤田氏、西尾氏、加藤氏
の大豆は、一粒で抽出した時でもバンドを二本
確認したので交配であると言えます。遠州黒大
豆の品種については金坂氏、JA 青年部の大豆
は丹波であると推定しました。木船氏の大豆は
丹波と岩井黒の交配であると推定しました。澤
田氏、西尾氏、加藤氏の大豆は、丹波と不明な
種の交配であるといえます。この不明な種につ
いては今後追跡していく予定です。丹波 B に
ついては PCR 産物塩基長 ATT 繰り返し数共に
他の丹波と全く異なる結果が得られたので、偽
丹波であると判明しました。なお、現時点では
不明な種であるため今後追跡していく予定で
す。以上で発表を終わります。
(以上、鈴木さん)
☆
昨年9日の本会幹事会決定により、黒大
豆に関する事業はフォーラムが主となって
お願いすることになりましたが、昨年度前
期より市等からの研究補助金を得て、今回
の遺伝子解析が行われましたので、この日
の「フォーラム」でも結果の報告だけをお
願いした次第です。
(編集部)
☆
☆
☆
☆
☆
(2)「バーチャル袋井市」経過報告
報告者
手島祐詞
(新袋井フォーラム地域情報部会、
静岡理工科大学助手<当時>)
袋井市を知ってもらう新ツール開発というこ
とで、「バーチャル袋井市」の経過報告となっ
ていまして、まだ完成ではないんですが、こん
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なことをやっているということを紹介するとと
もに、現在どこまで進んでいるかということを
皆さんに紹介したいと思います。
「バーチャル袋井市」というのは日本語でい
うと仮想の袋井市ということなんですが、コン
ピュータ上に仮想の袋井市をたてようというの
がこの研究の目的です。
最近ゲームが非常に発達してまして、昔は平
面的なゲームが多かったんですが最近はコンピ
ュータとかハードウェアの発達によって、3次
元的に操作できるゲームが世に出てきたという
ことで、そういった技術を応用して私の方でも
仮想の袋井市ということで取り組んでいます。
画面が小さいですがこれはコンピュータ上に
X、Y、Z の3軸を定義して、ビルを並べただ
けの仮想空間です。コンピュータで3次元の形
を処理するというのは、コンピュータの性能が
上がってきたということで、大分処理できるよ
うになったんですが、2次元の平面的な処理に
比べて3次元の処理というのは非常に計算量が
多いということになります。わかりやすく言う
と例えば画用紙に絵を描くという場合には鉛筆
で絵を描くのが2次元の処理だとすると、3次
元の処理は画用紙を切って建物を組み立てるこ
とに相当し、2次元とは大きく違い、処理の負
荷といいますが、処理する量が多いということ
になります。
現在どこまで進んだかというと、建物として
はエコパスタジアムを中心にして広げていこう
としています。今お見せするのは、ビルを並べ
ただけの実験用の町なんですが、ちらつきはあ
るんですがスムーズに動いています。これをで
すね、改良前のものに戻すと、なかなか動かな
いということで、このコンピュータも非常に最
先端のコンピュータを使っているんですが、ど
うしても動きが遅くてストレスがかかるという
ことで、今年1年はプログラムの改良をやって
きました。遠くのものは描かないように判定を
して、近くのものだけをとりあえず描いて多少
改良を加えたというところです。
ここで実際に開発中の「バーチャル袋井市」
を見ていただこうと思います。このプログラム
もですね、企業なんかではゲームを作る企業は
たくさんあるんですが、30人体勢、100人
体勢で、2年から5年かけてやるというような
プロジェクトで非常に時間がかかるんです。学
生の協力を得て何とか初期段階という感じなん
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説明する手島祐詞さん
ですが、ここまでできるようになりました。
昨年、立ち上げた時に紹介をしましたので、
それを見た方もおられると思うんですが、3次
元の空間を定義してますからいろんな方向から
建物を見れるようになります。普段は中に入る
ことはないと思いますが、仮想の袋井市なので
エコパスタジアムの中にも入れるということで
す。
現在ここから少しコンテンツを広げていかな
いと前に進まないのでちょっと進めてみまし
た。エコパから愛野駅周辺まで広げてみました。
仮想空間ですので上空から建物もしくは山並み
等を見ることも出来ます。まだ改良の余地はた
くさんあって、もう少しリアリティを出したい
とこなんですが、リアリティを出してしまうと
見た目はキレイなんですが処理が重くなってコ
マ送りみたいになって、その兼ね合いが非常に
難しくて、今実験的にどこで折り合わせるかを
やっています。
次にこれはですね、愛野公園と、遠州の花火
が打ち上がる公園を作成している途中なんです
が、ここをつくっています。遠州袋井の花火は
市の規模の割には非常に多くの花火を打ち上げ
るんですが、仮想空間のここに花火を打ち上げ
ようと別のプロジェクトで花火の方を制作して
います。そちらの方も紹介したいんですが、ほ
んとはここにも打ち上げしたかったんですが、
そこまで開発の方が進まなくて現在では別のプ
ログラムで動かすことになっています。
また、仮想空間なので一瞬で昼と夜を入れ替
えることも出来ます。花火は別のソフトで紹介
したいと思います。こちらの花火もまだ完成形
とは言えないんですが、市販のゲーム花火との
違いは、打ち上げた花火の状態をもとに煙を自
動で作るというアルゴリズムを入れています。
これも仮想空間を定義していますので、花火
をいろんな視点から見ることが出来ます。これ
は真下から見上げた花火です。これも物理計算
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新袋井フォーラム会報
していますので計算量が多いんですが、そこは
開発の方で手を加えてなるべく軽く動くように
しています。これは花火の終盤に行う「富士山」
花火です。ほんとはここに愛野公園を再現する
予定だったんですが、時間の都合でとりあえず
はビルと画像をいれています。
現在の開発の経過報告として以上のようにな
っていますが、このプロジェクトも立ち上げて
から丸2年が経っています。他の会員と比べて
非常に進み具合が遅く、私も気にしていること
なんですが、もう少し短期的な目標も加えてや
っていこうと思います。どういうことかといい
ますと、実際に袋井市全体を作ってしまおうと
すると今の人数では何十年単位になる可能性が
あるので、そんなことはやっておれないので、
まず、袋井市の主要施設といいますか、文化財
であったり建物であったりイベントであった
り、まず、ターゲットを絞って、その範囲で仮
想の袋井市を個別で作っていこうかなと思って
います。まず「袋井市の仮想ミュ-ジアム」
「仮
想博物館」みたいな感じで作って、最後に合わ
せるという方向でやっていこうと思います。
以上、経過報告と今後の方針ということで御
紹介させていただきました。ありがとうござい
ました。(以上、手島会員)
☆
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授業のなかで私が取りくんだテーマとリンクさ
せて、地元袋井にちなんだ映像に関わるものを
学生の手で作ってみようという企画を行いまし
た。フィルムコミッション袋井自体が映像使っ
て袋井の町おこしを考えているんですが、そう
いう分野に興味を持てる若者を一人でも多く育
てていきたいという希望があります。そこで理
工大の学生で何か出来ないかと試しに作ってみ
たものです。前にいる二人は私のゼミの学生(3
年生)ですが、これまで一度もビデオカメラに
さわったことがない、映像の編集も一度もした
ことがないという全くの素人でありました。そ
のような学生でも、約1か月半位かかりました
けれども、地元の映画監督としてよく知られて
いる原野浩会員に絵コンテの描き方やシナリオ
の作り方の初歩から手ほどきを受けて、撮影の
時にはエキストラの方の手配までもしていただ
き、一緒に作ったというものです。学生が撮影
して編集したものですが、全くの素人の学生で
も一生懸命やるとこのくらいまでは出来るんだ
というところをお目にかけることができるだろ
うと思うんです。ただし映像作品としてはそれ
ほど立派なものとは、言えないかもしれません。
素人の学生でもここまで位はできるんだという
前提で、これからの発表を見ていただけるとあ
りがたいです。後は学生にバトンタッチしたい
と思います。(以上、小栗会員)
(3)映像コンテンツの試作
報告者
守屋友晶
秋山幸一郎
(共に静岡理工科大学・
小栗研究室・3年生)
指導者
原野浩
(新袋井フォーラム地域情報部会・
映画監督)
説明する守屋友晶さん
小栗勝也
(新袋井フォーラム地域情報部会長・
静岡理工科大学講師<当時>)
小栗でございます。投影の準備をしている間
に簡単に概略の紹介だけをさせていただきま
す。この後に発表していただく内容は、新袋井
フォーラムの地域情報部会の中にあります「フ
ィルムコミッション袋井」の企画の一部として、
本年度、静岡理工科大学の「創造発見」という
☆
それでは、私、守屋友晶と秋山幸一郎が発表
させていただきます。今回紹介する映像は、私
守屋友晶の卒業研究のテーマをモチーフにした
イメージ映像の試作品です。袋井市はメロンの
出荷量が日本一です。また、袋井市にはメロン
公園やクラウンメロンマラソンなどメロンの名
前のついた場所やイベントが存在しています。
このことから袋井市はメロンに愛着を感じてい
ることがわかりますが、それはどの程度のもの
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かを調べたいと考えています。そこで、そのメ
ロンが袋井市の建物や看板にどれほど利用され
ているかを調査することで、袋井市のメロンに
対する意識を探ってみようということです。そ
のような調査の様子をイメージ化したのが今回
の映像です。今回はビデオカメラ2台を使用し
て撮影し、ムービーメイカーで編集しました。
新袋井フォーラムの原野さんには、企画段階か
ら協力していただき出演者も集めていただきま
した。撮影と企画が守屋で、編集が秋山の担当
となっています。実際に映画を制作する時のよ
うに絵コンテやカット割りを描きながら内容を
考え、それに基づいて、原野さんの指導の下に
作りました。
企画は10月の末から開始しまして、撮影は
11月26日に行いました。今回紹介する映像
は5分弱という短い内容ですが、撮影には朝9
時から16時までの丸一日かかっています。編
集にも時間がかかり、いくつかのサンプルを作
った後に原野さんや小栗先生らに見ていただい
て一つの作品として完成しました。それでは御
覧ください。
<鑑賞・・・およそ5分の上映>
内容は以上となっています。簡単なミニドラ
マ仕立てにするなど工夫はしてみましたが、内
容が分かりづらいという意見も何回かもらって
います。しかし、素人の私たちが短い期間に作
ったものとしては良くできた作品ではないかと
自分では思っています。以上です。ありがとう
ございました。(以上、守屋君)
☆
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☆
(4)「新袋井市を感じたまま
俳句で表現しよう!」
報告者
原田秀夫
(新袋井フォーラム教育部会長)
原田でございます。よろしくお願いします。
今までの発表者は目に映るもので引き寄せたん
ですが、私は何にもありませんが後ほど、初々
しい子供さんが5人出て参りますのでその姿を
御覧ください。初めての試みでどのように進め
たらよいか分からないところがたくさんあった
わけですが、やっと今日に至りました。とにか
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く新しい袋井市を心で感じて俳句で表そうとい
う願いをもちました。心で感じるというのは五
感ですので、見るものも聞くものもいろいろあ
ると思いますが、別紙の俳句を御覧になってお
感じください。とにかくぼんやりしていたんで
はこういう俳句はできないと私は思います。袋
井市内の小学校6年生と中学校3年生全員を対
象にし、学校の教育課程の中にも、小6と中3
で俳句を学ぶことが出ておりましたので丁度い
いかなと思って実施しました。
企画の概要というのは、袋井駅前の郵便局の
北側の所に正岡子規の俳句の碑が建っておりま
すが、あまり目立たないので知らない人がおる
かもしれません。私はもう60年余生きてます
が、最初は駅の正面に向かって右側にありまし
たが、今は郵便局の北側に立派にモニュメント
で出来ております。そのくらい袋井と浅羽は俳
句の盛んな地域だと聞いております。私的なこ
とですが、私の家のじいさんも明治23年生ま
れですが、発句(俳句を作ること)を時々してい
たようですが、田舎のじいさんも発句したとい
うくらい盛んな所だなと思っています。そうい
うことが新しい袋井市のためになればいいなあ
と考えて企画をしました。
昨年の11月15日に「広報ふくろい」に載
せていただきました。御覧になった方もおられ
ると思いますが、あまり大きなスペースではあ
りませんでしたけれども、広報の人たちが快く
載せていただきましたし、内容も短いながらも
わかりやすく載せていただきましたので良かっ
たなと思っております。募集の期間は12月に
応募用紙を各学校に分けまして、それから、2
月の初っぱなに回収させていただきました。各
学校の先生方、とりわけ国語を教えている先生
方は協力的でありましたし、校長さんも教頭さ
んもたいへん熱心に参加していただきました。
選考に当たりましては、選考委員を選考する
のがなかなか難しかったです。というのはそう
いう人が選考するならば参加しないよと、俳句
に好き嫌いがあるのでしょうか、私は全く分か
りませんけれども、そんな風な雑音も耳に入り
ましたもんですから、選考委員になる人は独断
で決めさせていただきました。お母さんで鈴木
瑳姫さん、元国語や図工の先生だった人を3人
お願いしました。すなわち、村松弘子さん、小
久江郁子さん、三浦さとよさんの3人です。ま
た、男の人で、しかもある程度権威のある方に
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新袋井フォーラム会報
ということで、袋井南中の村松達也先生にお願
いしました。この方は伊藤園の俳句募集に応募
した生徒の指導者で、昨年の暮れですか、指導
した生徒さんが入賞したそうです。そういう村
松さんをお願いしました。それに新袋井フォー
ラムの小原会長、星野矩昭さん、私がいれても
らい選考をいたしました。その結果は別紙のと
おりでございます。小学生3人、中学生3人を
後ほど表彰していただきます。
選んでいる中でほんとうに子供のみずみずし
い感受性というものがつくづく分かりました。
子供のすばらしさを強く感じました。このよう
なことをとおして豊かな語彙を広げ、表現力を
深くしてもらいたいと願っていました。この中
の俳句を見てもほんとうにそういうことを感じ
ます。
今日は大河内君が風邪で欠席ですが、他のお
子さんは皆さん出席していただきました。後ほ
ど紹介しますので盛大な拍手をお願いします。
なにぶんお金がないものですから、副賞なん
かももう少し豪華にしてあげたかったですし、
また、参加賞も応募してくれた1030人の子
供たち全員にお分けしましたけれども、もう少
しお金があれば何とかしたものがあげられたの
かなあと思いました。来年以降また考えていき
たいと思います。
各賞が決まりましたので、多くの発表の場を
もって市民の方々に知っていただいて、子供さ
んの名前も含めて広げていただけるとありがた
く思います。来年度以降も引き続き行いたいと
思いますので皆さんの御支援をお願いいたしま
す。
それでは表彰に移ります。(以上、原田会員)
☆
5人の受賞者は前に整列し表彰に臨みま
した。盛大な拍手の中、原田市長、小原会
長から表彰状と副賞が渡され、緊張の中に
も笑顔が見られました。作品、表彰者氏名、
所属は下記のとおりです。(編集部)
☆
○ 小学生の部
袋井市長賞
柿の実を数える祖父の笑顔かな
袋井南小
鈴木
仁
袋井市教育長賞
袋井のまちを彩る大花火
袋井西小
午来 陽介
2007.6.1
新袋井フォーラム会長賞
キラキラと里山かけるアキアカネ
浅羽東小
大石 涼太
○ 中学生の部
袋井市長賞
夢叶え笑顔いっぱいチューリップ
袋井南中
安間 早紀奈
袋井市教育長賞
遠州の空風ふいた田んぼ道
浅 羽 中
井上 優果
新袋井フォーラム会長賞
冬空を見上げてみれば母の顔
浅 羽 中
大河内 洸志
<市長・会長と表彰者の記念写真>
俳句募集・応募の様子
○募集期間 H18.12.1~H19.1.31
○応募範囲 市内小6、中3(学級単位)
○選考基準 自然や生活を素直な心で見
つめ心に感じた表現
○選
考 3月、選考者による
○入 選 者 小6・3人、中3.3人
合計6人
○応 募 者 1030人(約66%)
※※
※※
※※
※※
※※
第2部 「袋井市を食べる」
袋井市を食べる」
ミニ講演「袋井市の薬草」
講師
村松孝司
(新袋井フォーラム自然部会長)
村松です。今フォーラムの中では薬膳をやろ
うと目指しているわけですけれども、たまたま
第8号
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講演する村松さん
私が過去何十年に渡
って続けている仕事
があります。自然が
大好きであったとい
うだけで学者でも何
でもないわけです
が、ここに「たこま
ん」さんのチラシが
あります。このチラ
シに毎月1回ずつ
「遠州の花」という題名で、自然の植物に限定
してここ20年間、400枚以上になるわけで
すが提供しております。チラシのことでありま
すのでたぶん右から左へ捨てられると思うんで
すが、中にはファンがいまして、こういうこと
が書いてあったけれども間違っているんじゃな
いかとかいろいろな注文があるわけですが、と
にかくこんなこともやってきています。
こういうことを始めたきっかけは、掛川の榛
村市長と仲が良かったわけですが、あの方は森
林の方の博士号を持っている方なんですが、小
笠山の植物がいかにすばらしいかを紹介したい
という話をもっていったら、そんなことはやら
ない方が良い、やれば必ずなくなるという話が
ありました。でも、私は小笠山の植物群を紹介
することによってかえって、そういうことを知
って守りたいという気持ちが起こってくるんじ
ゃないかと考えました。
「たこまん」を選んだのは、亡くなった先代
の社長が「身土不二」という言葉を菓子屋の看
板に掲げてきている人なんですね。やはり地産
地消っていいますか地元のものを菓子に反映す
ることを心がけている社長だったんですね。お
菓子だって子供の頃のお菓子は懐かしいわけで
す。山野の花も人間にとって郷愁をよんで懐か
しい。山に行けば、今「朝ねんぼう」が咲いて
います。春リンドウですね。いざ故郷へ帰って
きた時に懐かしい子供の頃を思いだす、そうい
う点でお菓子であり植物であり共通点があると
思ったんです。
今日は、私が30年間見続けてきたこの地区
の自然を30分で話せということです。だいた
い小笠山には1300種類の植物があると言わ
れています。これは丁度袋井は東海道 53 次の
ど真ん中って言っていますが、小笠山も日本列
島のど真ん中に位置している山なもんですか
ら、長い時間の中で、氷河期もあっただろうし
2007.6.1
間氷期もあったでしょう。もともと小笠山は大
井川が作った山だと言われています。実は小笠
山の石を調べると赤石岳の石が含まれているこ
とが分かってから、大井川の三角州がこっちま
で広がっていたことが分かったわけです。そう
いう中でちょっと紹介しきれないと思います
が、昔ながらスライドの形で今まで撮り続けて
きた中から、150枚ばかり集めてみましたの
で、これを解説しながら紹介したいと思います。
たまたま小笠神社のお祭り、昔は高い山空の
星これは高いものにお願いするとか、山岳信仰
とかいうものが生まれてきて、浅羽も小笠神社
の奥に多聞神社があります。ここには浅羽のあ
る子供の親孝行のためのいわれが書いてありま
す。山上様に笛を奉納したということも書かれ
てありますし、浅羽にとってもなじみが深いで
す。今は合併して2市の間に挟まってしまいま
したが、合併前は小笠山を5市町が取り巻いて
いたんです。学者にとっても南方系の植物の北
限、北方系の植物の南限である山であったこと
が、この中でもうかがわれると思いますので、
これから映してみたいと思います。
(以上、村松会員)
☆
この後、高天神城址の山桜からスライド
が始まり、150枚に及ぶ小笠山に植生し
ている草木を、多方面から解説し、食する
ことの出来るものや毒のあるものなどの紹
介がされました。また、「せんぶり、どく
だみ、げんのしょうこ」は三大薬草であ
り、昔から人間の生活と深く結びついてき
たことなどが話されました。
まさに小笠山は自然植物の宝庫であると
いうことが実感できたひとときでした。
(編集部)
☆☆☆
☆☆☆
☆☆☆
地元の食材を使った
薬膳料理を食べよう!
料理提供・解説
平野正巳
(わしょく亭「高尾」経営者、本会会員)
本日、用意した弁当の中に、ミョウガの花と
天然のアサツキが入っています。その横にしそ
第8号
新袋井フォーラム会報
解説 する 平野さ ん
の葉がつけてあり
ます。しその葉は
切り傷に効きます。
毒はないんですが、
そういうものを分
解する成分があり
ます。少し苦味が
特選薬膳弁当
ありますが赤い葉っ
ぱの方が成分的には良いみたいです。今回は春
ですので料理の中に少し苦みのあるものがあり
ます。料理の基本は春苦く、夏酸っぱく、秋辛
く、冬は油と心せよ、なんです。
刺身の下にアスパラがあります。これは沢山
の成分があります。皆さんほとんど焼いて食べ
るか、天ぷらにして食べるか、バター炒めにす
るとか、茹でて食べます。アスパラ自身は薬な
んですが、食べ方で太ったりやせたりします。
今回は蒸してあります。茹でれば栄養価は十分
の一になります。蒸せば100%です。ほうれ
ん草なんかほとんどの人が茹でますね。それだ
と栄養価は半分以下、もっとひどい時は五分の
一くらいになってしまいます。最後に、早く色
が飛んじゃうからと水でだーだーと晒して栄養
をどんどん捨てちゃって、食べていると思いま
す。一番簡単な方法は、ほうれん草を洗ったら
サランラップで巻いて、電子レンジでチンをし
てください。そうすれば栄養はにげません。ほ
とんどの人がおいしいエネルギーのあるものを
食べているんですが、ちょっと料理の仕方を間
違えているんです。
食べる季節を間違えても害になります。簡単
にいうとキュウリ・トマト・ナスは体温を冷や
す成分があるんです。だからサラダを食べれば
間違いない絶対やせると言って、それに油だら
けのドレッシングをかけて食べているから、真
2007.6.1
冬は全部吸収しちゃう
んでんす。だから体内
脂肪が増えてしまうん
です。出来るだけ食べ
る季節を間違わないよ
うにしたいですね。
本日は、健康を食べ
るという会ですが、今
皆さんが目の前で食べ
ているようなものを毎
日食べていれば健康に
なります。できれば難しい調理をしなくて簡単
な方法で、皆さん食べてください。では左側の
料理の説明にいきます。卵焼きが入っていると
こね。そこのカップの中にあるのが先ほどスラ
イドに出てきたギボウシです。オオバギボウシ
とコバギボウシの2種類をよく使います。ワラ
ビより少し早く出ますので、今年もぼちぼちお
いしい季節だと思います。これは群馬県で人工
栽培されたものです。最近はすごいブームで商
品がまわらないくらいだそうです。袋井でも薬
草公園に植えて皆さんに食べさせることが僕の
夢です。
その下にある茶色の釘みたいなものがジャコ
なんです。これはカルシュウムをとるために、
醤油だけで炊いてあります。料理の名前は釘煮
と言います。御飯の上に少しだけのせて食べて
いただけるとカルシュウムがとれます。
次にわかめにはいろんな成分があります。高
血圧、便秘、整腸、貧血、それから骨歯の強
化。わかめには意外に良いカルシュウムがあり
ますので、できれば生のわかめより、干したも
のを少し味噌汁に入れてもらって食べるという
のが良いと思います。
次はサンショウの木の芽です。本来はヤマサ
解説を聞きながら特性薬膳弁当を食す
第8号
新袋井フォーラム会報
ンショウと普通のサンショウとありますが、香
りの良い方です。ウナギにかける粉サンショウ
はこれを粉にしたものです。運が良くワラビも
出ていましたので採ってきました。今年初めて
のワラビです。ワラビも蕗も少し苦みのある春
の味です。ツクシも苦みがあります。
最後に、百の病気にも合うという百合(ユリ)
の根です。今日は漢方でもある食用菊と一緒に
スッポンのスープで炊いてあります。黒く小さ
く見えるのはスッポンの身なんです。薬膳です
ので一品はエネルギーのつくものを料理に使わ
ないと、どうしてもエネルギーが足りませんの
で、スッポンを使いました。次回は山のものば
かりで薬膳をやりたいと思います。
村松先生も言われましたが、野にあるもの山
にあるのもはほとんど食べられないものはない
と思います。毎日毎日食事をしながら、体の血
を変えたり骨を変えたり水をかえたりしていけ
ば、僕は自分では健康になれると思っています。
食べ物は薬ですよという本もあります。食べ方
さえ間違えなければ全てが薬なんです。僕は毎
日が薬膳でありたいなと思っています。季節感
を間違えないようにしたいです。
(以上、平野会員)
☆
その後、野草の料理の仕方や薬効につい
て数多くの例をあげ解説してくださいまし
た。健康を食すという献立に、皆さんは食
事を堪能しながら、興味深い話に引き込ま
れていました。さらに、薬膳料理の大切さ
を心に刻んでいるようでした。 (編集部)
当日の特選薬膳弁当のメニュー
<健康を食す>
一
二
三
四
五
六
鮪 あさ葱 花茗荷 海鮮サラダ
むしアスパラ
あさり うるい 小女子
玉子焼 筍千切
「どんどこあさば」の豆腐の白和え
ちりめん若布御飯
グリーンピース
小海老 新筍 蕗 新わらび
トリ貝 木の芽
蕗味噌 百合根 食用菊
苺
2007.6.1
平成19年度第2回袋井市グラウンド・
ゴルフ大会について<協会実施要領から>
・目的:袋井市及び近隣のグラウンドゴルフ愛
好者により競技大会を開き、交流と親睦を
一層深めるとともに健康を維持向上させる
・主催:袋井市グラウンド・ゴルフ協会
・協賛:新袋井フォーラム
・日時:平成19年6月10日(日)
【予備日:6月17日】
受 付:8時~8時 30 分
開会式:8時 30 分~
競 技:8時 50 分~ 12 時 30 分
大休止:12 時 30 分~ 13 時
閉会式:13 時~ 13 時 30 分
・場所:袋井市・広岡河川公園
・競技方法:8ホール×4回、合計32ホール
の合計打数による個人競技(参加人数によ
り変更有り)
・表彰:男女各1位~5位までを入賞とする
①1位~3位:トロフィ・賞品
②4位・5位:賞品
③ホールインワン賞:(全ホール対象)全数
④参加賞:全員
⑤ラッキー賞:入賞者以外抽選
『提供 ワコーゴルフ倶楽部』
『提供 新袋井フォーラム』
・参加料:袋井市グラウンド・ゴルフ協会員=
500円、非協会員=700円(締切以
後の参加取り消しは参加賞のみ渡します)
・申込:締切5月31日(木)
①新袋井フォーラム会員及び本誌読者で御希
望の方は新袋井フォーラム事務局までお申
し出ください。袋井市グランド・ゴルフ協
会員の方は各支部・地区責任者の方を通じ
て直接お申し込みください。
②協会の申込窓口:
〒 437-0036 袋井市小川町 13-6
金井正勝(電話 0538-42-9643)
〒 437-0036 袋井市小川町 7-6
村澤喜夫(電話 0538 ー42-0950)
・注意事項:
①競技用のクラブ、ボール、マーカー及び弁
当、飲料水、雨具等は各自ご準備ください。
第8号
新袋井フォーラム会報
②交通費などの経費は各自の負担。
③競技中の事故・疾病については責任を負え
ません。
④大会は小雨決行。ただし荒天等で延期の場
合は、当日7時頃までに実施の有無を各支
部・各地の責任者に電話連絡します。
③申し込みされた方は、一日スポーツ保険に
主催者が加入します。
☆
※袋井市グラウンド・ゴルフ協会大会の
今後の予定
・第3回 平成19年8月10日(日)
場所:袋井市広岡河川公園
・第4回 平成19年10月21日(日)
場所:袋井市広岡河川公園
(年間総合優勝者に市長杯授与)
▽
▽
▽
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▽
▽
▽
▽
11月「フォーラム」
(通算3回目)の記録②
<第7号 P10 からの続き>
小栗勝也
薬膳料理については、会員の平野正巳さん(わ
しょく亭「高尾」の御主人)も詳しいので、平野
さんから少しご発言をお願いしたいと思いま
す。
平野正巳
僕は飯屋の大将ですから薬草の詳しいことま
では分かりませんが、比較的年代の高い方から
よく聞かれることは薬としての食ですね。約2
400の薬の部分と健康を補助するサプリなど
として、僕は今薬膳の料理をやりたいと考えて
います。おナスならおナス、キュウリならキュ
ウリ、お肉等々、全てが薬膳なんです。その薬
膳の中で食べ方を間違うとデブが出来たりヤセ
が出来たり、いろんなことになります。それを
一般的に薬として扱うんじゃなくて、食べるも
のとして扱っていきたい。足りない部分を自然
の食材で補助していきたいというのが僕の希望
なんです。
今フォーラム会員の鈴木三郎さんらにも協
力してもらって、ハマボウフウを栽培して頂い
ているんですが、実際にハマボウフウというの
2007.6.1
は高級料亭のお刺身のあしらいとして付くもの
なんです。でも、僕の修行時代の40年位前は
伊良湖岬にいまして、その時、毎朝ハマボウフ
ウを取ってこいと言われ、取ってきたらそれを
自分で料理して晩酌のつまみにしてました。
食べられる植物はどこの公園の中にもある、
道路にもある、山にもある。それらの中にある
植物で食べられないものはあまりないんです。
ほとんどが食べられます。キノコもそうです。
例えば、柿とか桑とか栗に出るキノコはみな食
用です。漆とか人間に害のあるようなアセビと
かに生えるキノコは有毒です。黒松とか赤松に
出るのは皆さん御存知のように松茸です。椎の
木に生えるのは椎茸です。雑草の中でもいくら
でも食べられるものはあります。食べられない
ものは何種類位しかありません。ただ、物によ
って根が食べられるとか葉っぱが食べられると
か実が食べられるとかの違いはあります。一般
的には葉っぱが食べられるものは実も、花も食
べられます。
薬膳というと、すごい薬みたいなイメージ
があって大変難しそうに思うんですが、機会が
あればこういう物が畑で取れたからと持って来
て頂ければ、その成分とか、肝臓に効くとか栄
養に効くとか、資料がありますので御説明しま
すので、機会があったらぜひ寄って下さい。簡
単ですけど、この辺で。
鈴木三郎
鈴木と申します。実はハマボウフウを作り、
6、7年になります。種を取って、老人会の役
員にお願いして、浜へ蒔いてきました。いま市
長さんらも非常に心配しておられる海岸の浸食
問題が起きまして、去年か一昨年ですか、それ
まで海岸地帯一帯に種を何十リットルか取って
蒔くのをお願いしていたんですが、浜の西の半
分が浸食されてしまっていて、播種できない状
態でしたので種が半分位余ってしまいました。
ハマボウフウに関しては、4月から5月位
の新芽が出た柔らかい時に、移植ゴテを片手に
買い物袋を持って堀りに来る人たちが多いんで
す。そのままにしておくと絶滅してしまうもん
ですから、種を取って、蒔くのをお願いして、
現在もやっているわけです。そういう訳で家で
も種を取って、約200平米位で栽培しており
ます。絶滅を危惧してやっているだけで、今お
隣の人にいろいろ伺ったら、食の部分でも非常
に役に立つことがあるじゃないかというわけ
第8号
新袋井フォーラム会報
で、非常に参考になったわけでございます。
小栗
豊田富士雄さん、健康と農業の関係で何か一
言頂けませんか。
豊田富士雄
地元の里の中にそういうのを見出すことに価
値があって、自分の体験では、京都の東山の山
麓に日本一の薬草園というのがあるんですよ
ね。ものすごい種類が植えてある。一回見たこ
とがあります。伊吹山の山中には織田信長の植
えた薬草類が自然に戻ったのを押さえてやって
いる方々がいるということを聞いたことがあり
ます。
小栗
金坂さんは遠州黒大豆の元の種をつくられた
方ですが、何かお話を頂けませんか。
黒大豆で薬膳
金坂ただし
黒大豆を10年位研究してまして、去年か一
昨年位からいろいろと移植について試行錯誤し
てきたんですが、去年位からだいたい移植でな
ければ黒大豆は育たないなという感触をもちま
して、去年はかなりの収穫を得ました。今年は
去年よりも、もう少し取れる状態なんです。先
ほど豊田肥料の社長さんからお話があったよう
に、この地域にいろいろ協力を頂いてやってい
ます。たまたま薬膳のお話があったんですが、
この黒大豆については静岡県立大の先生がいろ
いろレポートを出しております。健康雑誌なん
かにも出ております。黒大豆はメタボリックシ
ンドローム、いわゆる成人病に良い成分がある
ということです。昨日もある民放で紅林先生が
薬効をいろいろ言っておりました。もし袋井で
薬膳を和食として皆さんに提供することは黒大
豆としては有効ではないかと思っています。今
後期待しておるところです。
小栗
黒大豆のことで申し上げますと、フォーラム
の会員でもあります理工科大学の常吉先生が、
今年袋井市とどんどこあさばから補助金をもら
いまして、遺伝子レベルで金坂さんの持ってい
る遠州黒大豆の遺伝子と他の地域の遺伝子を比
較しておりまして、まだ完全には終わっていな
いんですが、例えば北海道の黒大豆と明らかに
遺伝子レベルで違うものがある、それを見分け
2007.6.1
ることができるんですね。いまは丹波の黒大豆
等と比較していると伺っています。
フォーラムとしても当初は、これをこの地域
の新しい銘産物として広めていって、出来れば
新しい黒大豆ブランドを立ち上げたらどうかと
食品部会が提案して動いて下さった経緯があ
り、それで常吉先生が研究して下さったんです
が、その後フォーラム内で議論がありました。
フォーラムとしてブランドを立ち上げてそれを
維持し、販売していくといった大々的なことま
でやると、フォーラムのような集団で耐えられ
るかという議論です。それにはもちろん不安は
ありましたが、丁度、市の農政課が中心になっ
て、先程お話しがありましたように、黒大豆を
含む地元農産品を積極的に売り出していくよう
な方向性を打ち出してきた。その具体的な現れ
が「アグリニクス研究会」でして、そこが黒大
豆の事を御検討下さるという話が進んでいると
伺っていたものですから、フォーラムとしては
黒大豆のブランド化までやるということまでは
せずに、アグリニクス研究会や市にお任せして、
外から見ていてこういうところがあればもっと
こうしてほしいというような要望を逐次出して
いうというような立場に変えていこうというこ
とを9月の幹事会で決定した所です。5月のフ
ォーラムの総会ではここまで御報告ができなか
ったんですが、ようやく9月になって決まりま
した。このことは会報の第5号にも記している
ところです。従ってフォーラムが中心になって
黒大豆をやる訳ではありませんが、フォーラム
としては産婆役のようなことは出来たかなとい
うくらいの気持ちはあります。今後は、薬草の
こともそうですが、意見はいろんな形で述べて
いきたいという考えでございます。金坂さん、
そういうことでよろしゅうございますね。
薬膳のまち・袋井を
比那純(非会員)
食べる話が出たもんですから一言。私はお客
様に召し上がって頂く仕事をいたしております
し、今朝も御飯を頂いてまいりまして、食べる
ことの大切さは大変感じております。先程、薬
膳とかなかなか良いお話がでていまして、そう
いうものを取り入れて、市長の唱える健康文化
都市、健康な町・袋井というイメージと一緒に
なると思いますし、豊田先生もおっしゃった持
第8号
新袋井フォーラム会報
続可能な社会、今はやりの言葉の「ロハス」の
町・袋井ということにも結びついていくと思い
ます。
昔から「医食同源」とか「身土不二(しんど
ふじ)」という言葉がありまして、言葉は知っ
ておりますけどこれを実行しているわけではあ
りませんが、これに近い生活をしていきたいと
思いますし、お客様にもそういうものを召し上
がって頂きたいという気持ちはあります。
それから、今日は会費300円を払いまし
たけれども、もうちょっと高くても良いので、
できればメロンとまでは言いませんが、地元の
お茶を飲みたかったなと思っています。久しぶ
りに地元のお菓子を頂きまして美味しく楽しん
でおります。ですので、先ほど冒頭に小原先生
がおっしゃった薬膳の町・袋井というのも、私
にとって非常に響きの良い言葉で、餃子の町と
か焼きそばの町とかありますけれど、薬膳の町
・袋井というのも非常に魅力のある言葉として
嬉しく思いました。
小栗
比那さんは袋井駅前の「ホテル観世」の御主
人でいらっしゃいます。
専門性のある人材バンクを
内藤博之(非会員)
内藤と申します。医療法人で医療と介護のい
ろんな雑用をやっております。本日はいろいろ
なお話を聞いていまして思うことがありまし
た。実は今、私は袋井市の社会教育委員をさせ
て頂いております。理工科大の中川淳先生を委
員長に12名の委員の末席に加えて頂いており
ます。その中で、今日は本当に出席して良かっ
たなあと思ったのは、村松さんの話、平野さん
の話、それから先程の豊田社長の話の中に出て
くるように、袋井にいろんな方がいらっしゃっ
て、いろんなことを専門になさっていらっしゃ
る方がいるという話が委員会でも出るんです。
ただ、その人たちがどこにいるのか、どこに行
ったらその人たちを御紹介いただけるか、そん
な組織というものが袋井には出来ていないんだ
そうです。
先程、ボランティアという話があったんで
すが、社教の中でもボランティアを募る組織み
たいなものがあるそうでして、それはこの前の
2007.6.1
ねんりんピックとか、国体とか特別にボランテ
ィアを募って組織して、その時だけやって頂く
ボランティアの組織があるそうなんですけれ
ど、常時のボランティアの組織がないというこ
となんです。学校へ行ったり公民館に行ったり
福祉施設に行ってお願いしたりして、その都度
その都度、ボランティアを集めているようです
が、ボランティアが必要な時にどこに頼んで良
いか分からないので、皆さん御苦労なさってい
るみたいなんです。
それともう一つ、社会教育委員会の中でい
ろいろ話すんですけど、何らかの形で多くの方
がいろんな形で地域に参加して頂ければ互いの
理解が深まります。特にこれから団塊の世代が
退職なさって、きっとその方たちも何か今まで
の会社と違った社会に参加できたらなあという
思いもあるそうなんです。そんな時に、それを
受け入れてくれる組織がないということで、ど
こへ行ってどうすればそういう形で登録して出
来るのかという仕組みがないんです。逆に、さ
っき言ったように、こっちが依頼するにはどこ
へ行ったら、どういう形で来てくれるのかとい
う仕組みも出来ていないようなんです。
そこで小栗先生のネットワークで、人材バン
クと言っては大袈裟かも知れませんが、そんな
ものを作って頂ければ大変にいいなあと思いま
す。いろんな方がいろんな形の分野で専門的な
ものを持っておられる、それらの方を有効に利
用する仕組みを考えて頂けたらいいなあと思っ
て、皆さんの話を聞いておりました。
小栗
フォーラムが人材バンク的な役割を果たせる
かどうかは、実は心許ないんですが、こんなこ
とを考えているんだけれどもそれに詳しい人は
いないかなあという質問程度なら、答えられる
範囲内であればいくらでも応対できると思いま
す。その際にフォーラムの関係者がお役に立て
るならそれはそれで結構ですし、もっと専門的
なことであれば理工科大学の先生を御紹介する
ことも出来ます。ただ、それらの仕事を全部フ
ォーラムがやれとなるとフォーラムの趣旨と異
なることになるかもしれません。まあ、それで
も、いろんな形でフォーラムを皆さん方が利用
してもらうのは一向に構いませんし、お役に立
てれば良いと思います。
小栗
第8号
新袋井フォーラム会報
榑松さん、何か一言ありませんか。
榑松利行(非会員)
皆さんの話を聞いていて、鈴木さんから海岸
の植栽の話が出ましたが、先日袋井市役所に行
った時に、植栽を袋井南小学校の子どもたちと
一緒にやったというんですね。ところが西風が
吹いて、この冬になると全て砂が飛んで植栽し
ても恐らくだめだろうと思われます。1年経っ
たら砂浜が何メートル後退すると計っている人
がいますけども、西の方から砂がなくなってき
ます。鈴木さんが最初からやっていますのは知
っていますけど、種を植えて苦労して子どもに
植えてもらっている。しかし、1年で何メート
ルと砂が無くなるので、場所を変えて、だんだ
ん東にいかなければいけなくなります。それで
砂浜の後退を止められるのかというと、個人の
力ではとても出来ない話です。
浜松から御前崎の間の海岸浸食を何とかす
るための会の会長さんが袋井の市長さんだそう
です。我々は外野ですから言いたいことを言う
わけですが、真ん中で会長をやっているところ
には何にもやってくれない。浜松の方はこの前
やりましたねえ。浅羽の海岸で作って(テトラ
ポットを)浜松へ持って行く。その前は浅羽の
海岸から竜洋へ持って行く。いつも浅羽の海岸
で作るけれども、使うのはどっかの市町村です。
市長さんも今、この席にいらっしゃるんですが、
この話は少し聞かないでいて下さい(笑)。肝
心の真ん中の家は場所と軒先を貸しているだけ
で、何にも手を付けないで毎年砂浜だけが減っ
ていくだけだという議論がありますので、せっ
かく鈴木さんが種を蒔いていても、おそらく来
年の海岸祭りの時は100m位東に行かないと
海岸で遊ぶ余地はありません。それだけ承知し
てください。
もう一つ、豊田さんから、駅前の賑わい創
造の話が市の方で出ているという話がありまし
た。これは私の義理の兄になるんですけれども、
袋井の都市計画をやったときに、―何年も前
の市長が大場さんでしたが、その時にこの都市
計画は間違っていると言いました。都市計画税
を取っても恐らくドブに捨てるようなもんだろ
うと。今度合併した直後に袋井駅の南側の再開
発をやるようにしていただきました。それは結
構なんです。浅羽の人にとっては結構なことで
す。浅羽の方から行けば、駅の南側の開発は非
2007.6.1
常に良い話には違いないんですけれども、それ
で果たして北側の商店街の人たちが潤うことに
なるのか。掛川の駅の北側も袋井の駅の北側も、
浜松の駅前でさえだめでしょう。ずうっと、こ
の東海道線で駅の前へ金をかけてもだめだとい
う結論が出ているんじゃあないかと思うんです
けれども、これで駅前が活性化しますかねえ。
簡単な例で申しますと、多分浅羽の人たち
は、袋井駅に南口が出来ても駅を越えて向こう
側の商店街へは行きませんね、きっと。今でさ
え、ちょっと遠くへ行こうとすると掛川へ行き
ます。掛川駅からは新幹線も使えます。浅羽か
ら西へ行く時には磐田か豊田町の方へ行く。そ
ういうことで袋井駅の南側を開発するのは結構
なんですけれども、南口を作ったら浅羽の人た
ちは袋井駅の向こう側に行くこともないし、飲
食もしないでしょうから、それで駅の商店街の
人たちはいいのかどうか、どんな風に考えてい
るのかなあと思っています。袋井駅前がシャッ
ター通りにならなければいいなあと危惧してい
ます。
豊田
商工会議所の立場で言いますと、街づくり検
討委員会というのをやっていまして、「賑わい
新都心づくり」というプランが市から出されて
いまして、駅南から森本地区までを中心市街地
に考えていくということです。その真ん中に駅
北側がある訳ですけれど、駅の南側が開発され
ると6割の人が南側から駅に入って電車に乗
り、浜松なり掛川なりへ行って、また南側から
帰るだろうということです。従って今の駅の乗
降客の4割しか駅北の商店街は相手に出来なく
なる。要するにアゲインストの風が吹くだろう
と言う向きもあります。ただ、駅南の開発を含
めてのこのプランというのは商工会議所として
も大いに結構だということで、また行政的には
新市建設時の浅羽町とのお約束事ということも
あるようで、大分、道路問題は進んでいますけ
れど、商店街としてみればそれでどうするとい
う問題がございます。市役所北東部の「賑わい
新都心」を含めての中心市街地というふうに考
えて行こうというのが今の流れでございます。
小栗
袋井駅南側の開発に関連しては、フォーラム
の会報第1号から、浅原哲則さんが持論を展開
して下さっています。浅原さん何か一言ござい
第8号
新袋井フォーラム会報
ませんか。
災害に強い街に
浅原哲則
第1号の会報にこのことを書いたんですが、
今はそのことを考えている暇がなくなっちゃっ
てね・・・。駅の南側を開発するっていうことは
浅羽の人間にとってはすごく魅力的なことなん
ですけれども、現実的に南側を利用するという
ことはないんじゃないかなと僕個人は思います
ね。駅前の商店街をすごく良くしたといっても、
そこでどれぐらい品を買うだろうかと思います
ね。僕は昔国鉄にいたので、駅前のいろんな状
況をどの街についてもよく見て来たつもりなん
ですけれど、大体駅の両側が大きく発展してい
る市町村というのはないですね。片側が発展し
て片側は憩いの場というか癒しの場になってい
く。そうでなければ過疎化していくというよう
な格好です。駅の周りというのはそういう形が
多かったですね。
フォーラムの会報に書いたことは、災害に対
しても強い街にしなければいかんということ
で、そのためにも駅が中心にあるべきだという
ことです。災害の際も駅に人が集中することに
なると思うので、そっちの方を重点的に考え、
それに憩いの場をプラスしていく。それに商店
街が乗っていくというような形にしていけば、
いいんじゃないかなと考えたわけです。これか
らの街づくりはそういう形じゃないかなと思い
ます。
小栗
ありがとうございました。他にご発言がござ
いましたらお願い致します。山浦さんいかがで
しょうか。
体験談を通しての人づくり
山浦英雄
大変貴重なお話を受け身で聞いていたもんで
すから、心の準備はないんですが、この会のあ
るべき姿はなんだろうかなということを考えて
いました。私自身もイメージ的によく理解でき
ていなかったんですが、本日の最初に、市長さ
んのお話に中に、サロン風な雰囲気でというよ
うなお話があったんですが、ずうっと話が進ん
できまして村松孝司さんのアケビの話なんかを
2007.6.1
聞いてきますと、まさにこういうふうな話題が
サロン風でもあるし、そういう体験談を通して
それが人づくりになったり環境対策になったり
ということで、非常に良い形であったんだなあ
と改めて思っているわけなんです。こういう形
の積み重ねの中から、それぞれ得意なものを持
っていらっしゃる方がいらっしゃるわけで、そ
ういう人が核になって、話し合いの中から触発
されて発展して、いろんな形で実を結んでいく
のかなあと考えていました。フォーラムはそう
いう最初の雰囲気づくりというか、そういう役
割としてこんな形があるべき姿なのかなあと私
なりに納得して伺っていました。ありがとうご
ざいました。
小栗
山浦さんは浅羽の郷土資料館の前の館長さん
でいらっしゃいます。
岡本寛二
先ほど中心街の話が出ましたが、昭和30年
代までは自転車の社会だったですね。歩くか、
自転車の社会だったんですね。今は全く車の社
会なんで、自転車か歩くかっていう社会の時は、
森町があって山梨があって袋井があって横須賀
があって・・・・と、それは5、6キロの単位でも
って中心があって、そこに町が出来て、一日が
かりで田舎の方からやってきて買い物をして帰
った時代でした。その次の時代は公共交通機関、
鉄道が中心の時代だったんだろうと思うんです
ね。その時の袋井駅は東海道線の他に北に秋葉
線があって南に駿遠線があってその真ん中です
から、一番人が集まってくる中心になったんだ
と思うんです。現在はその公共交通機関があま
り利用されなくて、それより自家用車の方が強
くなって、公共交通機関に乗るのは学生と一部
の人たちだけで、他は全く車社会になってしま
った。
それで車社会では駐車場がないとどうにも
ならんわけですが、駅前はそういう点では最悪
なんでね。どうやっても駐車場は出来ない。集
まれば集まるほどだめなんですね。それで郊外
の大規模商店街という形のものが強くなってき
てしまったのが今の世の中だと思うんです。こ
れはどうしようもない流れであって、そういう
中にあって、駅前をどうするかというのは厳し
い話ですね。政治的にそれらの問題を動かせれ
ばよいかもしれませんが・・・。浜松は車社会だ
けど、静岡市はわりと自転車というかそういう
第8号
新袋井フォーラム会報
感じが強いです。静岡は奥がないから、工場で
発展して行くという所がなくて、そういうとこ
ろが良いと思うんです。僕は山梨が出身なんで、
山梨を見ればすぐ分かるんですね。どういう人
たちが残ったのか、どういう人たちがだめにな
ったのか。今になって困ったなあという人もい
る。そういう状態が見えているので、根本的に
どういうことになるかを考えないといけないと
思うんです。
小栗
ありがとうございました。それでは最後に小
原会長から一言お願いします。
小原望
いろいろありがとうございました。豊田さん
の講演では、一次産業が衰退していく中でも知
恵があれば取り戻して行けるんだという肯定的
なご意見を伺いまして力強く思いました。それ
ぞれのお考えから、私たちの街をどうすればい
いのかという貴重なご意見を頂戴しまして大変
有難うございました。私たちはあくまでも一人
の提案者として、行政等へ提案をするだけの力
のない組織でございますけれども、皆様との積
み重ねの中で、一番最初に申しましたように、
市民から愛される組織にしていきたいと思いま
すので、これからも御協力と御指導をいただき
たいと思います。本日はありがとうございまし
た。(完)
2007.6.1
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<<<講演会の案内>>>
薬膳の第一歩「薬膳に親しむ」
~手軽に楽しめる薬膳料理~
「日本一健康文化都市」をめざして、"食"か
ら健康づくりについて考えてみましょう。今回
は、「薬膳に親しむ」ことを目的に、地元の旬
な食材を活かす「地産地消」や食材の持つ効能
で心身に潤いと癒しを与える「医食同源」につ
いて学んでいきます。ぜひご参加ください。
<講師> 浜松名鉄ホテル中国料理鳳凰
国際薬膳調理師 荻原 由枝 先生
<日時> 平成 19 年6月 10 日(月)
13:30 ~ 14:30
<場所> 袋井市総合センター4階大会議室
<主催> 袋井市、新袋井フォーラム
お知らせ
・参加料無料。事前に申し込み不要。
・駐車場に限りがございますので、乗り合わ
せにてご来場ください。
お問い合わせ:
袋井市総務部企画政策課企画係
電話 44-3105
FAX 43-2131
E-mail:kikaku@city.fukuroi.shizuoka.jp
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平成19年度総会のお知らせ
<新袋井フォーラム>
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日
時
平成19年6月18日(月)
受付:12:00~12:30
総会:12:30~13:20
場 所
袋井市総合センター 3階306号室
(袋井市新屋1-2-1TEL 43-2111)
議 題
役員人事について
平成18年度新袋井フォーラム
事業報告・決算報告について
平成19年度新袋井フォーラム
事業計画案・予算案について
引き続き次の講演会に移ります。
▲訂正記事▲
会報第7号3頁中にある豊田富士雄氏の講演
録のうち「町内」は全て「庁内」の誤りでし
た。お詫びして訂正します。
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『新袋井フォーラム会報』第8号
発行日:平成19(2007)年6月1日
編集・発行: 新袋井フォーラム
〒437-8555静岡県袋井市豊沢2200-2
静岡理工科大学 理工学部 情報システム学
科 小栗研究室内 新袋井フォーラム事務局
(FAX:0538-45-0110大学代表)
印刷:榑松印刷所(袋井市浅羽)
第8号
新袋井フォーラム会報
2007.6.1