Manual 2013.2.19 Graph Arpeggiator 3 マニュアル 目次 1)Graph Arpeggiator 3へようこそ…3P 1-1)株式会社ブレインストームより、ご購入いただきありがとうございます。 1-2)Graph Arpeggiator 3のコンセプト 2)はじめのステップ…………4P 2-1)使用のために必要な環境 2-2)Mac版のインストール 2-3)Windows版のインストール 3)使用方法…………………………5P 3-1)VSTインストゥルメントの選択 3-2)オーディオドライバーの選択 3-3)発音………………………………6P 3-4)パラメータの操作 3-5)Waveファイルへの保存 4)パラメータの説明 4-1)Menu(Arpeggiator)…………7P 4-2)各パラメータ……………………8P 5)注意事項…………………………12P ソフトウェア使用許諾書…………13P 2 1)Graph Arpeggiator 3へようこそ 1-1)株式会社ブレインストームより、ご購入いただきありがとうございます。 Graph Arpeggiator は、コンピュータを使った音作りをより簡単に、より手軽にで きるようにと,当初は社内向けに制作されたソフトウェアでした。 その最初のバージョンは2007年に開発され、制作された多数の音は当社の無料効果 音データベース「SOUNDICONS」として誰でも利用できるようになっています。 SOUNDICONS (http://www.brainstorm-inc.jp/) 1-2)Graph Arpeggiator 3のコンセプト Graph Arpeggiator の使用には音楽的な知識は必要ありません。必要な物はVSTイ ンストゥルメントのプラグインです。市販の様々なソフトウェアシンセサイザーのプラグ インを音源として使用することができます。 後は画面上の二つのグラフ(折れ線グラフと棒グラフ)を上下することにより、音 程や音量をコントロールすることができます。思い通りに作ったサウンドはすぐに、 WAVEファイルとして保存し、ループフレーズや効果音として使用することができます。 "VST is a trademark and software of Steinberg Media Technologies GmbH" 3 2)はじめのステップ 2-1)使用のために必要な環境 Mac OS X Lion または、Windows Xp以上のコンピュータ 4Gbyte以上のRAM、 40MB以上のストレージ 市販のVSTプラグイン音源(Mac版ではAudioUnit音源も選択可) 2-2)Mac版のインストールと起動 1)Graph Arpeggiator 3.dmgをMacにマウント 2)アプリケーションフォルダーに、Graph Arpeggiator 3をコピーする。 3)Graph Arpeggiator 3を起動 4)VSTインストゥルメントを選択するダイヤログが開きます。 5)任意のVSTインストゥルメントを選んで起動 (*VSTインストゥルメントは,通常 /ライブラリ/Audio/Plug-ins/VST/ に入って います。) 2-3)Windows版のインストールと起動 1)Graph Arpeggiator 3 installer.EXEを起動 2)インストールする場所を訪ねられるので,任意の場所を指定 3)Graph Arpeggiator 3.exeを起動する 4)VSTインストゥルメントを選択するダイヤログが開きます。 5)任意のVSTインストゥルメントを選んで起動 (*VSTインストゥルメントは、Vstpluginsという名前のフォルダーに入っています。) 4 3)使用方法 3-1)VSTインストゥルメントの選択 起動して最初にVSTインストゥルメントの選択 画 面になります。(*Macでは、VSTインストゥル メ ントは,通常 /ライブラリ/Audio/Plug-ins/ VST/ に入っています。Windowsで は、Program Filesの下にあるに Vstpluginsフォルダーを探してくだ さい。) 音源として使用できるVSTのプラ グインであれば、大体どんな物でも 使用できます。VSTインストゥルメン トの使用方法は,各マニュアルにし たがってください。 アタックが遅い音(例えばStrings やPad)といった音色の物は再生タイミ ングが間に合わず音がよく聞こえない場合があります。アタックの早い音がGraph Arpeggiatorには向いています。 はじめのうちはアタックの強いピアノなどの音源を使うことをお薦めします。 3-2)オーディオドライバーの選択 メニューのArpeggiator > Audio Settingで使用するオーディオドライバーを選択す る ことが で きま す。 5 3-3)発音 スペースキーまたは画面上の Play を押すと発音します。 *もし上手く発音できない場合、中央上のレベルメーターが振れているか見てくださ い。振れている場合はオーディオドライバーの選択を間違っている,あるいはミキサー のボリュームが下がっている可能性があります。レベルメーターが振れていない場合は VSTインストゥルメントの設定が上手く行っていない可能性があります。VSTインスト ゥルメントはピアノなどのアタックの早い音が望ましいです。 3-4)パラメータの操作 左下の折れ線グラフで音程、右下の棒グラフでベロシティをコントロールできます。 中央左のTempoで発音のスピードを変えられます。 中央の Loop を指定すると繰り返し演奏を返しします。 3-5)WAVEファイルへの保存 右下のExport Audioボタンまたは, -E(CTL-E)で、Waveファイルへ保存できま す。保存するWaveファイルは直前に発音した音になります。 Loop設定の状態では正常にExport Audioできません。 音の余韻に合わせて,Blank Lengthの値を調整してください。 Waveに保存する際は、発音が完全に終わるのを待ってからこのボタンを押してくだ さい。 *発音が完全に終わる前にExport Audioすると,前に発音した音がバッファーに残っ ていて,Waveファイルにも保存されてしまいます。 CLICK!! 6 4)パラメータの説明 4-1)Menu(Arpeggiator) >Document(Mac版のみ) このマニュアルを開く(*Windows版ではアプリと同じフォルダーに入っていま す。) >Play / -G(CTL-G) /またはスペースキー 再生(発音) >Export Audio / -E(CTL-E) Waveファイルに保存する。 >VST Plugin Select 使用したいプラグインを選びます。 >VST Plugin Open 閉じてしまったプラグインを再び表示させます。 >Audio Setting 使用するオーディオドライバーを選択するウィンドウが開きます。 Audio On/Off・・・常にOnにしてください。Offにすると発音しません。 Sound Driver・・・MacであればCore Audio、Windowsであればad_asio や、ad_directsound、ad_mme等を選択してください。 Audio I/F・・・・・接続しているオーディオインターフェイスを選びます。* Windowsでは出力ポート(スピーカー、ヘッドホンなどを選択します。) >Reset Buffer Graph Arpeggiator3では、再生した音を常にバッファーに録音しています。Wave ファイルへの書き出しが上手く行かない場合、これを選んで、リセットしてくださ い。通常では利用しません。 7 4-2)各パラメータ >Plugin 使用したいプラグインを選びます。 >Volume VSTインストゥルメントからのボリュームを調整します。 >Play 画面上のPlayボタン,またはスペースキー -Gで音をならします。 同様に同じボタンで再生を停止できます。 >Tempo 2から2000までの値で指定できます。数字をドラッグするか、数字をクリックして から数字を入力することによって指定できます。 >Steps グラフの横軸をいくつに分割するか指定します。 数字をドラッグするか、数字をク リックしてから数字を入力することによって指定できます。 >Note 32分音符(32n)16分音符(16n)8分音符(8n)4分音符(4n)を指定できます。ポップア ップより選択で決めます。 >measure 4分の4拍子で何小節演奏を繰り返すかを指定します。ステップ数とは関係なく, 音符が指定した回数を演奏すると止まります。ポップアップで選択して決めます。 >Loops Loop(無限ループ)かNo Loop(ループなし)を選択します。 >Total Length ここに表示される値はStep数、Note、measureから計算される発音の長さ(ms) です。変更することはできません。この値と次のBlank Lengthの値を足した物が、 Export Audioで作られるWaveファイルのサイズになります。 >Blank Length ここで指定する値は、 Export Audio でWaveファイルを作成する際に必要になり ます。最後の音の発音が終わってから,音のリリース(残響)を考慮してどのくらい 空白の時間を作るか指定します。ある程度余裕を持って指定した方が賢明ですが、 長すぎると無駄に長いファイルになってしまいます。 8 >Swing 等間隔に発音する音符を、指定した値でずらすことができます。この機能を利用し て,リズムにスウィング感を持たせることができます。 >Transpose この数値を上下することによって,指定したスケールを転調させることができます。 値は半音単位で上下させることができます。 >Harmony ハーモニーのチェックボックスにチェックを入れると、フレーズにハーモニーを追加 することができます。ハーモニーは指定されたスケール上音程に必ず合うようになっ ています。指定された数字は元の音からスケール上の何音上かを表します。 >Note Length 指定したNoteの長さを長くしたり短くしたりできます。値は、元のNoteの長さに対 しての倍率です。 >Same Note このチェックボックスにチェックすると,次に発音する音が直前の音と同じ音程の 場合、発音しません。同じ音が繰り返しなることをやめる機能です。 >スケール(音階)の変更 ポップアップメニューからスケールまたはコードを変更しま す。 9 >鍵盤 (上級者向けの機能)この鍵盤は、通常は選んだスケー ル、コードを表示していますが,鍵盤の下の clear ボタ ンを押すと全てリセットされ、マウスで鍵盤を選択でき るようになります。 必ずドの音から基準に、低い音から任意の鍵盤を選択し てください。 次に clear のボタンの横の 黒いボタン をクリックする と、鍵盤で指定したスケールが Note Graph に反映さ れるようになります。 *鍵盤でスケール、コードを自分で指定する際,ドを基準にせずに、押す順番も適 当に行うと, Note Graph の 最高音,最低音 の表示がおかしくなったり、グラフ の音程の上下関係が正しくなくなります。 ただし、発音自体には問題なく、面白い効果を生む場合もあります。 変更は必ず自己責任でよく理解してから行ってください。 >Note Graph 画面左下の折れ線グラフ (図)をマウスでポイント することにより,音程に変 化をつけられます。 ポイントの数はいくつでも 可能ですが,実際に発音さ せる数はStepの数に依存し ます。 グラフの下の、 clear ボタンで描いたグラフをリセットすることができま す。 Ramdom ボタンはグラフ上に適当にポイントを描きます。 >最高音,最低音の指定 折れ線グラフの右の上下あるポップアップリストを使って,グラフの最高音と最低 音を指定できます。デフォルトは最高音が C6 最低音が C2 です。 10 >Velocity Graph 画面右下の棒グラフはベロ シティ(音符の音量)を表 しています。Step数が変化 すると棒グラフの数も自動 的に増えます。分かりやす いように交互に色分けさ れ,さらに4つおきに色が 濃くなっています。 グラフの下の Ramdom ボ タンは、Velocityの0の発音されない音符をランダムに作ります。 >All Note Off Loop 設定以外で発音が止まらなくなった時に押します。 >Export Audio Waveファイルに保存します。但し、Loop状態のま まExport Audioしても希望通りの音のファイルには なりません。 Loopファイルを作りたい場合は,繰り返すmeasureを指定して再生を終えてから Export Audioしてください。 11 5)注意事項 5-1)わかっている問題点 Playしながら,VSTインストゥルメントは変更出来ない。 Loop Play中にVST Plugin Selectなどを行うと、異常終了することがあります。 Play途中でストップした直後の Export Audio では、Waveファイルにノイズ がのってしまう。 Waveファイルに保存したい場合,Playをして必ず音が完全に鳴り終わるまで発 音させてください。 サウンドバッファーは前の音を常に上書きしているので、途中でやめてしまうと 前に発音した音がWaveファイルに残るケースがあります。 起動一度目のPlayでは、パラメータ通りに再生されない場合がある。 再生を途中でやめてしまう場合がありますが,2度目の再生では必ず上手く行き ます。 以上 2013.1.31 制作:株式会社ブレインストーム info@nakataka.net 12
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