AWA

Press Release
ピックアップレポート
2015 年 6 月 8 日
10~40 代の音楽視聴実態調査
変化する音楽の楽しみ方と、「AWA」がもたらす新トレンド
サブスクリプション型音楽配信サービスが切り開く、
日本の音楽市場の未来とは
注目の商品・サービスや企業の取り組みを紹介する、トレンド総研(東京都渋谷区、URL:http://www.trendsoken.com/)の「ピッ
クアップレポート」では、このたび、2015 年5 月27 日(水)より正式提供がスタートしたサブスクリプション型(定額制)音楽配信サー
ビス「AWA」(アワ)をピックアップいたします。ピックアップに際して、トレンド総研では「AWA」取締役/プロデューサーである小野
哲太郎氏に取材を実施し、また、音楽聴取の実態を探るべく、15 歳~49 歳の男女を対象とした、「音楽聴取方法と音楽配信サー
ビス」に関する意識・実態調査をおこないました。
※ 本リリースの情報は、URL:http://www.trendsoken.com/report/entertainment/1702/よりダウンロードすることができます。
※ 画像データを含む、本プレスリリースの情報については、メディア関係者の方のご利用が可能です。
■ 音楽との接点を強化、AWA が生む新潮流とサブスクリプション型サービスの動向
・サービス名: AWA(アワ)
・カテゴリ:スマートデバイス向けアプリ(iOS・Android 対応)
・正式提供開始日: 2015 年 5 月 27 日(水)
・公式サイト:http://awa.fm/
・利用料金: Lite Plan 月額 360 円(税込) 予定 / Premium Plan 月額 1,080 円(税込) 予定
※アプリダウンロード自体は無料
※サービス利用開始より 3 ヶ月間はお試し期間として無料利用が可能
「AWA」(アワ)は、サイバーエージェントとエイベックス・デジタルによる共同出資による新会
社、AWA 株式会社よりローンチされたサブスクリプション型(定額制)音楽配信サービスです。
両社のこれまでのナレッジを結集して開発された本サービスは、国内最大規模となる数百万曲
もの楽曲数を誇り、提供直後より大きな反響を呼んでいます。
サービスのポイントとなるのは、3 大メジャーレーベルであるユニバーサルミュージック、ソ
ニーミュージック、ワーナーミュージックをはじめとした国内外、23 社もの主要音楽レーベルが
参加していることで実現した楽曲ラインナップと、その楽曲とユーザをつなぐ「プレイリスト×リ
コメンド」機能です。価格面では、360 円から選べるプランもユーザにとって魅力となるでしょう。
「AWA」上の楽曲を自由に組み合わせて作成・公開できる「プレイリスト」機能は、ユーザと音楽との出会いを大幅に拡大。独
自アルゴリズムによるリコメンド機能は、ユーザに“まだ知らぬ、好きな音楽”との出会いと、“好きだった音楽”との再会を実現
します。サービス開始後 10 日(2015 年6 月5 日)の段階で、作成されたプレイリストが 20 万件を越えたことからも、これらの機能に
対するニーズは非常に大きいと言えます。
機能面ではこの他、楽曲別、アーティスト別、ジャンル別に加え、音楽に最適化した 12 個の気分・シーンを軸にした「MOOD」
(ムード)による検索も実装。感覚的に操作できる快適性の高いインターフェースとあわせて、音楽との多様な“出会い”を追求
した設計になっています。また、スマートフォンに続き、今秋からはパソコン、タブレット端末、ウエラブルデバイスの対応も予定
されており、対応デバイスの拡充によるユーザの増加も見込まれます。
定額制音楽配信サービスに馴染みがない層の利用開始・継続のハードルを下げる、3 ヶ月間という長い無料トライアル期間
と、月額 360 円からの価格設定も、今後のユーザ増加、および、サービス定着に向けての鍵となると考えられます。
<マーケット分析と注目のポイント>
(トレンド総研 福田結生)
2015 年の国際レコード産業連盟(IFPI)の発表によると、2014 年は CD などの物理媒体の売り上げをダウンロードやストリーミン
グなどのデジタルの売り上げが初めて上回り、世界の音楽市場にとって象徴的な年となりました。ただし、同レポート内で日本は、
依然として CD などの物理媒体が売り上げに占める割合が大きい主要国として挙げられ、日本の音楽市場が世界的に見ても特異
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なものであることが感じられます。世界的に見ると、ダウンロード型の売り上げが微減した一方で、デジタルの売り上げを大きく牽引
しているのは「Spotify」に代表される定額制=“サブスクリプション型”の音楽配信サービスです。IFPI のレポートでもサブスクリプ
ション型サービスは売り上げ、利用者ともに大きな伸びが見られ、世界のデジタル音楽配信の成長を支えている要因であると言え
ます。日本でも過去数年にわたり、「Spotify」などのサービスの提供開始や、海外のサービス提供各社による有料ストリーミングサー
ビスへの本格参入が期待されていますが、未だローンチには至っていない状況です(2015 年 6 月 8 日時点)。この一因としては、楽曲コ
ンテンツの権利がレーベルやプロダクションなどに分散されている、日本特有の事情が挙げられます。
こうした状況において、コンテンツホルダーであるエイベックスと、数々のプラットフォーム事業を手がけてきたサイバーエー
ジェントがタッグを組んだ「AWA」は、日本の音楽配信サービスの状況を大きく変えるものであると言えるでしょう。国内主要レーベ
ル、プロダクションのみならず、海外の主要レーベルあわせて、合計 23 の企業が参画しており、これまでの音楽配信サービスに
おいて課題とされてきた楽曲数に対して、積極的に応えようとする姿勢がうかがえます。中でも邦楽の充実ぶりは、国内発のサー
ビスとしての使命感をも感じさせるラインナップです。
また、ビジュアル面にとどまらない、スムーズな操作を実現したデザイン性の高さも、ユーザに高く評価されるポイントでしょう。
提供開始からわずか 3 日で iOS アプリストアの総合ランキング(無料)1 位となったことも、関心度、評価の高さを裏付けるものである
と言えます(2015 年5 月29 日時点のランキング)。
今後、様々な企業の参入が見込まれることをふまえても、サブスクリプション型音楽配信サービスが日本の音楽シーンに与える
影響は大きいと想定されます。大型サービスとして新たに登場した「AWA」が国内のサブスクリプション型音楽配信サービスを牽引
する存在となるか、その動向に注目が集まります。
【インタビュー】 日本の音楽シーンに“出会い”と“再会”を―AWAが見据える音楽の未来
次に、「AWA」開発の背景や、コンテンツホルダー、および、デベロッパーとして、現在、そして今後の日本の音楽市場をどのよう
に捉えているかなどについて、「AWA」取締役/プロデューサーである小野 哲太郎氏にインタビューをおこないました。
Q.日本の音楽市場の特異性や課題、海外の音楽市場についてどのように考えているかを教えてください。
現状の日本の音楽市場には、大きく 3 つの課題とポイントがあると考えていました。1 つ目は音楽と出会う機会の減少と、音楽視
聴形態の変化、2 つ目はこうした音楽視聴環境とユーザの変化に事業者やビジネスモデルが追いつけていないこと、そして 3 つ
目は、世界的に見ても上位に位置する日本の音楽市場の規模感です。
1 つ目に関して、以前は例えばテレビの音楽番組や、CD ショップなどで“新しい音楽”との接点を持つ人が非常に多かったと言え
ます。現在では、音楽に限ったことではありませんが、人々の情報接点が多様化し、この“定説”は通用しなくなりつつあります。今、
音楽番組の代替は何かと問われると、代表となるものが挙げづらい状況です。このままでは、楽曲との出会いや、そこから広がる
音楽の楽しみ方が狭まってしまうと感じていました。これに関連して 2 つ目は、めまぐるしく変化する人々の音楽へのニーズに、同
程度のスピードで対応することが、楽曲権利が分散した日本独特のシステムでは難しいという課題です。海外のサブスクリプション
型音楽配信サービスの日本参入が難航しがちなのも、このためではないかと感じます。
3 つ目は、課題であると同時に可能性でもあると捉えています。日本の音楽市場は世界的に見ても最大規模で、要因は様々で
すが、未だ CD を購入する人も多くいます。“これまで通り”でも規模感が大きい状態であることが、裏を返せば今後の発展に向けて
の課題であると考えました。音楽コンテンツに対してお金を払う人がたくさんいて、土壌は成熟しているにもかかわらず、それに対
してのアプローチが思うようにできておらず、音楽レーベル、プロダクションだけではなく、サービスを利用するユーザにとっても
ストレスがたまってしまっている状態だったのではないでしょうか。この状況は今も解決されたわけではありませんが、「AWA」を通
じて音楽市場の一端を担う企業として、日本の音楽市場全体を盛り上げることで打破していきたいと思っています。
Q.「AWA」開発の背景と注力したポイント、今後のビジョンを教えてください。
「AWA」の開発にあたってもっとも重視し、今後も大事にし続けたいのは、プロダクト自体のクオリティです。音楽は元々“没入す
る”ものであり、また、いつの時代も“かっこいい”ものであると考えています。“没入する”音楽を聴くサービスがそれを阻むもので
あってはならないという想いで、ユーザビリティやビジュアルデザインを含め、プロダクト開発には細部までこだわり抜きました。言
葉で説明すると様々な機能の実装に過ぎませんが、本能的に使っていて“気持ちが良い”、快適であるものを目指しています。こ
れが完成型ではなく、ユーザの反応やニーズに応じて、今後も発展させていきたい部分です。
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また、日本で提供する、日本企業発のサービスであるからには、日本の音楽レーベ
ルやプロダクション、ユーザをもっとも理解している存在でありたいと思っています。
サービス開始に際して、音楽レーベル、プロダクション各社と議論をしたのは、今後の
日本の音楽市場をどう盛り上げたいかという構想です。一方で、今後日本参入が見込ま
れる海外の音楽配信サービスに関しては、日本にサブスクリプション型サービスを定着
させるために、切磋琢磨していきたい存在です。
これまで日本の音楽市場は、アーティストが作り出す楽曲を含めた“文化”を人々に提
供してきました。アーティストにまるで“恋をしている”ように没入する、コアファン層が多く
生まれたのもこのためでしょう。「AWA」は、CD やライブで音楽を楽しんできた人々をサ
ブスクリプション型にシフトさせることを狙ったサービスではありません。これまでのように
CD やライブなどでファンであるアーティストの音楽を楽しみながらも、“これまで出会わ
なかった、でも好きな音楽”と出会える場が「AWA」です。
「AWA」が強みとしている「プレイリスト」は、DJ、音楽ライター、音楽プロデューサーと
いった音楽のプロ、そして、ユーザがそれぞれの想いのもとに作成しているものです。
作成者のストーリーが反映された「プレイリスト」に、楽曲の波形データなども含めて分
析し、独自のアルゴリズムを搭載した「リコメンドエンジン」を掛け合わせることで、音楽
全般に精通している人にも、また、音楽にさほど詳しくなく、でも何か聴きたいという人に
も、幅広い層に新しい音楽体験が届けられると考えています。新しい音楽との“出会い”
のみならず、昔聞いたことがある懐かしい曲との“再会”も、高い精度で実現できます。
今後、楽曲数の拡充はもちろん、リコメンドの精度やインターフェースのブラッシュアップなどを通じてサービスを強化し、将来的
にはあらゆる年代、性別にマッチする国民的な音楽サービスに成長することを目指しています。
【調査結果】 音楽聴取方法と音楽配信サービスに関する意識・実態調査
最後に、“音楽”に対する人々の実態と動向を探るべく、15 歳~49 歳の男女 500 名を対象とした調査をおこないました。
[調査概要]
調査名: 音楽聴取方法と音楽配信サービスに関する意識・実態調査
調査対象: 15 歳~49 歳 男女 500 名 ※年代・性別に均等割付 ※月に 1 回以上、音楽を自発的に視聴する方
調査期間: 2015 年 5 月 27 日(水)~2015 年 5 月 29 日(金)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関: 楽天リサーチ株式会社
◆ 自宅でも外出先でも「毎日」聴取が多数、30・40 代は「運転中」の聴取が多い傾向に
まず、音楽を聴く頻度とシーンについて調査をおこないました。
頻度について、「自宅」で音楽を聴く頻度としては「毎日」(37%)がもっとも多く、次いで「週に 2~3 回程度」(17%)、「週に 4~5
回程度」(15%)。「外出先」についても「毎日」(33%)が最多で、「週に 4~5 回程度」(19%)、「週に 2~3 回程度」(15%)となりまし
た。「毎日」聴いている人の割合が多く、音楽が人々の生活の中で欠かせない要素になっていることがうかがえます。
音楽を聴くシーンとしては、「自宅でくつろいでいるとき」(75%)、「通勤・通学中・移動中」(66%)が上位に並び、「運転中・車に
乗っているとき」(44%)にも回答が集まりました。ここでも年代別に大きな差が見られ、10 代でもっとも多かったのは「自宅でくつろ
いでいるとき」(82%)で、「通勤・通学中・移動中」(79%)も全体に比べて多く、20 代も同様の傾向に。対して 30 代、40 代は、「運転
中・車に乗っているとき」が全体と比較して高く(30 代 57%・40 代 49%)、年代によって異なるライフスタイルが、音楽を聴くスタイ
ルにも影響を与えていることが如実に現れています。
◆ 「スマートフォン」での聴取がメインでも他も健在?テレビ、ラジオ、コンポ…年代差が見られた使用デバイス
そこで、音楽を聴くシーンを「自宅」と「外出先」に分けて、音楽を聴く際に使用しているデバイスについても調べると、いずれの
シーンでも全年代を通して利用率が高かったのは「スマートフォン」。シーン別に見ると、「自宅」で利用率 1 位だったのは「パソコ
ン」(56%)で、「スマートフォン」(42%)、「デジタルオーディオプレイヤー(ポータブルプレイヤーを含む)」(24%)、「テレビ」
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(21%)などが続いています。特徴的だったのは 40 代の聴取方法で、「テレビ」利用者が 30%とパソコンに次いで 2 位に。「ラジオ」
での聴取も 20%と高く、「ラジオ」での聴取方法としては全年代でもっとも多くの人が活用していることが分かりました。また、30 代で
は「コンポ(ミニコンポ・セットコンポ含む・音楽のデータ形式は問わず)」(21%)での聴取が全年代で 1 位となりました。
ポータブル性が重視される「外出先」に関しては、「スマートフォン」(46%)の利用がトップ、「デジタルオーディオプレイヤー
(ポータブルプレイヤーを含む)」(39%)が続き、「カーオーディオ」(36%)も約 4 割が日常的に利用していると回答。10 代は他デ
バイスに比べて、「スマートフォン」(67%)の使用率が圧倒的に高くなっています。
ちなみに、音楽を聴くデバイスとして、過去に日常的に使用していたもので、現在は使わなくなったデバイスを聞いたところ、「CD
プレイヤー(ポータブルプレイヤーを含む)」(35%)、「MD プレイヤー(ポータブルプレイヤーを含む)」(34%)に加えて、「デジタ
ルオーディオプレイヤー(ポータブルプレイヤーを含む)」(24%)に関しても約 4 人に 1 人が「使用しなくなった」と回答。特にス
マートフォンの台頭により、音楽の聴取形態に確実に変化が起きていることが分かります。
◆ いまだ根強い“CD 派”、購入は 10 代が最多に…求められるのは「利便性」と「音楽との接点の拡大」?
続いて、音楽の入手方法・経路についても調査をおこないました。普段取り入れていることが多い入手方法・経路としては、「レン
タルした CD からスマートフォンなどに取り込んで聴く」(55%)、「購入した CD からスマートフォンなどに取り込んで聴く」(50%)の 2
つが多く、「無料の動画アプリ・サービスで動画形式で視聴する」(28%)が続きました。[グラフ 1]
[グラフ 1]
一方で、「購入した CD からスマートフォンなどに取り込
んで聴く」と回答した人がもっとも多かったのも 10 代で、
約 6 割が CD を購入しています。「レンタルした CD からス
マートフォンなどに取り込んで聴く」人が多かったのは 20
代(65%)、30 代(64%)と、デジタル形式で音楽を楽しむ
一方で、依然として“CD 派”も根強くいることが改めて明ら
かになりました。
また、特に 10~30 代はシーンにあわせて使い分けをし
ている人が非常に多く、「家にいるときは購入した好きな
アーティストの CD、外出時や家でも動きまわるときはス
マートフォンの無料アプリに入っている音楽を聴く」(17
歳・女性)、「普段は無料サイトで聴き、その中で気に入っ
たものをダウンロード購入する」(35 歳・女性)などのコメン
トが目立ちました。また、「音楽の制作者への感謝を込め
てお金を出して音楽を聞きたいが、CD で買うと置き場所に困るので有料の音楽配信サービスを利用することが多い」(29 歳・男性)
といった、音楽コンテンツへの課金について触れたコメントが見られたのは 20~30 代。40 代は、「(無料動画サービスでは)古い
曲も無料で手軽に聴けるのがいい」(40 歳・男性)など、過去の曲との“再会”がその方法を選んでいる理由として挙げられていた
のが特徴的でした。
CDなど従来の物理型の形式に対して、ダウンロード購入型や、音楽・動画配信サービス視聴型などのデジタル形式は、聴きたい
と思った音楽へのアクセスの速さ、手間がかからないことが大きな特長であると言えます。加えて、多くの音楽配信サービス、動
画配信サービスが関連楽曲・動画表示機能、あるいは、リコメンド機能を実装しており、そこから新たな楽曲やアーティストに出会
えることもメリットとして挙げられるでしょう。
実際に、「(ダウンロード購入は)曲を聴くまでが速く、手間がかからないからいい」(17 歳・男性)や、「動画サイトだと関連動画が横
に挙がってくるので、そこから新しい音楽を知ることができる」(25 歳・女性)などのコメントも集まり、多くのユーザがデジタル形式で
の音楽視聴スタイルのメリットを享受していることが分かります。
言い換えると、新たな音楽サービスがユーザに受け入れられる条件として、「速さ」と「手軽さ」という利便性をクリアし、同時に
「音楽との接点の拡大」を実現することが求められているとも考えられます。日本ではまだ馴染みが薄く、今後の各企業の参入、発
展が期待されるサブスクリプション型音楽配信サービスに関しても、その普及やユーザのライフスタイルへの定着の鍵は、これらの
条件にある可能性も浮かび上がります。
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◆ サブスクリプション型音楽配信サービスを選ぶポイントは「楽曲の数」、同時にクオリティも重視される傾向に
これをふまえ、サブスクリプション型音楽配信サービスを使用す
[グラフ 2]
るとしたら、サービスを選ぶ際にどのような点がポイントになるかを
調査しました。その結果、「楽曲の数」(73%)を重視する人が大多
数で、「好きなアーティストの楽曲が配信されているかどうか」
(62%)、「月額の利用料金」(58%)、「楽曲の種類の豊富さ(ジャン
ルの幅)」(53%)などが選定にあたってのポイントになる人が多い
様子。[グラフ 2] 同時に、「楽曲の音質」(42%)や、「動画の画質」
(26%)など、クオリティ部分についても重視されており、ここでもサ
ブスクリプション型音楽配信サービス普及・定着の条件が垣間見え
る結果となりました。
音楽の楽しみ方が多様化する一方で、音楽・動画配信サービスにおいてかねてより問題視されているのが、違法アップロード(配
信)コンテンツの存在です。2012 年の著作権法改正より数年が経過し、違法アップロード(配信)コンテンツの違法性、罰則につい
ての認知度や、ユーザのリテラシーは向上したように感じられますが、違法アップロード(配信)コンテンツを流用したスマートフォン
アプリやサービスは現状、依然として多く見られます。
そこで最後に、音楽・動画サイトやアプリなどで視聴できる音楽コンテンツ(動画を含む)のうち、違法アップロード(配信)されてい
るものがある(可能性がある)ことを認識しているかどうかを調査すると、82%が「認識している」と回答。過去数年にわたるレコー
ド会社、レーベルなど関係各社の啓蒙活動により、多くの人が認知している結果となったものの、依然として約 2 割、約 5 人に 1 人
は違法性を「認識していない」状況であり、今後もしばらくは課題として残り続けることが想定されます。
違法性をユーザが正しく認識することが第一に重要ですが、利便性やコンテンツの数、質など、ユーザが求める音楽配信サービ
スが提供されていないことも、違法アップロード(配信)サービスの利用が食い止められない一因として考えられます。今回の調査
結果を見ると、これらの問題に歯止めをかける打開策としては、ユーザのリテラシー向上のための啓蒙だけではなく、利便性、数、
質のいずれも優れている、違法性のない正規サービスの登場、普及が挙げられるのかもしれません。
調査で明らかになった通り、音楽のデジタル化に伴い、その楽しみ方にも大きな変化が生まれ、ますます多様化が進む現代。
「AWA」プロデューサー・小野氏のコメントにもあるように、音楽の大きな魅力のひとつはその没入性と、そこから生まれるパーソ
ナライズされた体験にあると言えます。その中で今、音楽配信サービスの価値を決めるのは、利便性や取り扱い楽曲の数といっ
たスペック面だけではなく、幅広い年代にその年代にあった、パーソナライズされた音楽体験が提供できることにもあるでしょう。
例えばデジタル形式での音楽聴取に慣れ親しんでいる層には、聴きたいものがすぐに聴けるアクセスの速さや、リコメンド機能、
シェア機能などによる新しい音楽との出会いを通じた音楽体験の拡張。カセットテープや MD 時代から音楽に親しんでいる層には、
昔の音楽と意図せず“再会”できたり、オリジナルのカセットテープを作るような体験がデジタルで再現できたりといった、過去の音
楽体験の再現など、音楽配信サービスが提供できる新たな音楽体験は多種多様に考えられます。
日本発のサブスクリプション型音楽配信サービスとして、国内最大規模の楽曲数に加え、音楽体験の幅を広げる「プレイリスト」機
能を実装して登場した「AWA」。数百万という楽曲数や洗練されたインターフェース、サブスクリプション型音楽配信サービスを存分
に体験できる長いトライアル期間と続けやすい価格プランなどを武器に、日本のユーザの音楽体験をどのように変えるか、また、国
内音楽市場活性化に向けての新たな一手となり得るか、期待が集まります。
■このリリースに関するお問い合わせや取材、資料をご希望の方は下記までご連絡ください■
トレンド総研
担当:福田
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