଼ijĹාˎIJıอ࣐ ಿ͈ႅު༎ਬտ֥ٛ No.313 もくじ カラマツ林業等研究発表会……………………………………………………2 特集 長野県ふるさとの森林づくり賞・林業関係ポスター等コンクール………4 信州の木活用モデル地域支援事業……………………………………………6 お知らせ………………中部労働技能教習センター …………………………………8 森林保険 …………………………………………………………9 県森連だより…………………………………………………………………………… 10 長野県の木材市況……………………………………………………………………… 12 平成28年1月15日(金)に長野県庁講堂において、 「平成27年度長野県ふるさとの森林づくり賞・ 林業関係ポスター等コンクール表彰式」が開催され、受賞者やその関係者など、多くの皆様がご来 場されました。 受賞者の皆様が、この受賞を契機とし、 ますますご活躍されることをお祈り申し上げます。 カラマツ林業等研究発表会 カラマツ林業等研究発表会が開催されました 1 北アルプス南部地域における中信森林管理署のニホ ンジカ対策について 杉村 智春、渡澤 中信森林管理署 徹 県 下 各 地 で 深 刻 な 森 林 被 害 を 及 ぼ し て い る ニ ホ ン ジ カ で す が、 こ れ ま で 上 高 地 で は ニ ホ ン ジ カ が 生 息 し て い ま せ ん で し た。 し か し 分 カラマツ林業等研 究会は、長野県を代 表するカラマツを中 布 の 拡 大 が 懸 念 さ れ る た め、 セ ン サ ー カ メ ラ を 設 置 し た と こ ろ、 ニ 3 木材生産機能維持のための過密スギ林施業技術の検討 野本 長野県林業大学校 浩幸 信州大学農学部 松永 宙樹 くなるため、両者の生産量には大きな違いがありませんでした。 の 選 木 に 手 間 が か か る も の の、 成 立 本 数 が 多 く 伐 採 す る 総 材 積 も 多 林 と 比 較 し ま し た。 そ の 結 果、 天 然 更 新 林 分 で は 列 の 確 認 や 伐 倒 木 御代田町の浅間山国有林にある三十年生のカラマツ天然更新試験 地 で 初 回 間 伐 と し て 列 状 間 伐 を 行 い、 隣 接 す る 同 齢 の カ ラ マ ツ 人 工 カラマツ天然更新林分の立木の分布様式が間伐に及 ぼす影響 間伐を行うことが経済的にも有効な方法と判断できました。 が 作 成 し た 成 長 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン で 解 析 し た と こ ろ、 初 期 に 強 度 な で 育 て た 場 合 の 経 済 効 果 を 検 討 し ま し た。 今 回 は、 森 林 総 合 研 究 所 林業総合センター研究報告二十七号に記載されている長野市の 四 十 三 年 生 の 過 密 ス ギ 林 を 事 例 と し て、 間 伐 方 法 を 変 え て 百 十 年 ま 2 がわかりました。 ホ ン ジ カ が 複 数 頭 確 認 さ れ、 し か も 一 週 間 以 上 は 定 着 し て い る こ と 心として、森林の健 全育成から県産材の 利用に至る幅広い分 野について、効率的 な研究を行い、その 振興を図るため昭和 五十四年から活動し ており、毎年研究発 表会を開催していま す。 平成二十八年一月 八日に長野県林業総 合センター︵塩尻市︶ で、三十五回目とな るカラマツ林業等研 究発表会が開催さ れ、県下各地から百二十名を超える参加者が集まりました。 今 年 も 産 学 官 の 様 々 な 立 場 か ら7 題 の 研 究 発 表 が 行 わ れ ま し た の で、その概要についてお伝えします。 ■2■ カラマツ林業等研究発表会 木曽森林管理署 倉石 明典 木曽地域における先進的林業機械導入への取組 木曽森林組合 大久保一彦 4 働 状 況 を 詳 し く ご 紹 介 い た だ く と と も に、 県 内 林 業 の 推 進 に 向 け た カラマツ材利用開発の変遷 今後の取り組みについても発言いただきました。 7 ﹁割れ﹂ 長野県の主要造林樹種であるカラマツは﹁ヤニ﹂﹁ねじれ﹂ と い う 欠 点 が 問 題 と な っ て 利 用 に 制 約 が あ り ま し た。 林 業 総 合 セ ン 吉田 長野県林業総合センター 孝久 業 機 械 を 導 入 し て 実 証 試 験 を 行 い ま し た。 本 機 は、 先 行 伐 倒、 作 業 タ ー で は、 こ れ ら の 欠 点 を 克 服 す る た め に カ ラ マ ツ 材 の 乾 燥 技 術 の 道 開 設、 木 寄 せ 等 そ れ ぞ れ 別 の 機 械 が 行 っ て い た 作 業 を 原 則 こ の 一 開 発 を 進 め、 利 用 の 拡 大 に つ な げ て き ま し た。 今 後 は、 夢 の 新 技 術 平成二十五年度にフェラバンチャ機能付きバケット収納型グラッ プ ル、 木 寄 せ 用 ウ イ ン チ 及 び ス タ ビ ラ イ ザ ー 機 能 を 装 備 し た 先 進 林 台 で で き る こ と か ら、 作 業 効 率 及 び 生 産 性 が 向 上 し、 作 業 者 の 安 全 ︵ サイト Web ︻林業総合センター︼ ︶で も ダ ウ ン ロ ー ド す る g-index.html ことが出来ます。 http://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/seika/gijyutsu/ 林業総合センター 今 回 の 詳 し い 内 容 は、 林 業 総 合 セ ン タ ー が 発 行 す る﹁ 技 術 情 報 カ ラマツ林業等研究会特集号﹂で後日紹介いたします。なお技術情報は、 と話しました。 を 開 発 し、 次 世 代 の カ ラ マ ツ 林 業 を 更 に 発 展 さ せ て い く こ と が 重 要 家具材としてのカラマツ︵カラマツ製学童机・椅子を 修理して︶ 性も高くなりました。 5 三宅 長野県工業技術総合センター 芳美 長野県内の小学校に導入されたカラマツ製の学童机や椅子が﹁ト ゲでケガをする﹂﹁重い﹂との課題があり、その原因を分析するため 傷 ん だ カ ラ マ ツ 製 の 学 童 机 や 椅 子 を 修 理 し ま し た。 こ れ に よ り 学 童 用 の 家 具 と し て カ ラ マ ツ 材 を 使 う こ と の 課 題 が 多 く 見 つ か り、 浸 透 性 塗 料 の 使 用 や、 ア ル ミ な ど の 異 素 材 を 組 み 合 わ せ る 必 要 が 提 案 さ 信州F・POWERプロジェクト、国産材活用の新た なモデル れました。 6 坪内 征矢野建材株式会社 克己 平成二十七年四月に完成して事業を開始した木材加工施設︵ソヤノ ウッドパーク︶について、事業開始に至った経緯から、現在までの稼 ■3■ 長野県ふるさとの森林づくり賞・林業関係ポスター等コンクール 平成二十七年度長野県ふるさとの森林づくり賞 ・ 林業関係ポスター等コンクール 表彰式開催 平成二十八年一月十五日︵金︶に 長野県庁講堂において、長野県が 主催、長野県教育委員会及び林業 関係団体が共催し、森林・林業の 振興に貢献された皆様や、林業関 係ポスター等コンクールにおいて 優秀な成績を収めた児童・生徒の 皆様に対する表彰式を開催しまし た。 ふ る さ と の 森 林 づ く り 賞 で は、 ﹁北信州森林組合 様﹂︵中野市︶が 下刈り等の作業を継続され、地域 体を通じ、社内研修により植栽や での協力のほか、支援を受ける団 更新して森林整備に対する資金面 を締結し、現在に至るまで契約を 十七年から森林 ︵もり︶の里親契約 ルギー工場 様﹂ ︵伊那市︶ 、平成 那森林組合木質バイオマスエネ と し て 大 き く 貢 献 さ れ た﹁ 上 伊 イオマスエネルギー利用の先駆け 製造工場で、本県における木質バ で最初に稼働した木質ペレットの ︵大町市︶ 、県内 りの少年団 様﹂ 町市立美麻小中学校及び同校みど ど積極的な環境教育を行った﹁大 徒の皆様が受賞されました。 点を選考し、五十一名の児童・生 く制作している姿が目に浮かぶ七 中に入る様子を想像しながら楽し があり、野鳥が実際にこの巣箱の 立てなど、すべての工程に丁寧さ 制作の部﹂で、材料の加工や組み 優秀な作品を表彰する﹁野鳥巣箱 類 に 応 じ た 規 格 の 巣 箱 を 制 作 し、 高さ、直径、奥行きなど野鳥の種 れるなど二十九点を選考、巣穴の 生命の営みの場面が素直に表現さ しげに関わっている場面や野鳥の ポスターの部﹂で、人と野鳥が楽 活動などを題材にした﹁野鳥愛護 に 大 き な 活 力 を も た ら し た﹁ グ において、管理の基礎となる境界 は、平成十七年から地域の民有林 原 曜 様﹂ 都東久留米市︶が知事賞を受賞さ ︵伊那市︶ 、森林 もり ( ) れるなど、十七の個人・団体の皆 の里親契約を締結し、里親の社内 強い森林づくりに貢献された﹁北 大 賞 を 受 賞 さ れ ま し た。 同 組 合 明確化の取組や木材の出材、出荷 研修である森林整備への協力や所 ローブライド株式会社 様﹂︵東京 量をインターネットでリアルタイ このほか、信州大学農学部の教 授として、山地災害のメカニズム 地域の雇用に貢献されました。 的な採用により後継者の育成及び 努め、また、地元高校生等の積極 な技術により効率的な素材生産に に﹁しいたけ文庫﹂を設置するな 収益で学習図書を購入し、図書館 いたけの栽培を行い、販売による ながら学校周辺の立木の伐採やし ︵須坂市︶、地域住民の支援を受け れ た﹁ 一 般 財 団 法 人 仁 礼 会 様 ﹂ に提供し、地域の活性化に貢献さ 選考、野鳥の自然の姿やその愛護 う強い思いが込められた十五点を かな環境を皆で作っていこうとい の部﹂で、森林を大事に育て、豊 た﹁国土緑化・育樹運動ポスター 環境緑化の大切さなどを題材にし 様が受賞されました。 ムに共有するシステム等、先進的 有する森林を地元のきのこ祭り等 また、林業関係ポスター等コン ク ー ル で は、 植 樹 や 樹 木 の 保 護、 の解明に尽力され、本県の災害に 長野県林業関係ポスター等コンクールの表彰 表彰を受ける北信州森林組合の中山代表理事組合長 様 (写真㊨) ■4■ 長野県ふるさとの森林づくり賞・林業関係ポスター等コンクール 長 野 県 岩 村 田 高 等 学 校 飯 山 市 立 木 島 小 学 校 久 田 ひ か り 長 野 県 長 野 高 等 学 校 長 野 市 立 豊 野 中 学 校 田 垣 歩 実 諏 訪 市 立 中 洲 小 学 校 長 野 県 高 遠 高 等 学 校 箕 輪 町 立 箕 輪 中 学 校 高 橋 輝 田 垣 歩 実 南 箕 輪 諏 村 訪 立 市 南 立 箕 中 輪 洲 中 小 学 学 校 校 小 林 芽 衣 東 御 市 立 祢 津 小 学 校 鈴 木 陽 南 子 山 ノ 内 町 立 南 小 学 校 市 川 な つ 美 長 野 県 岩 村 田 高 等 学 校 河 野 陽 太 郎 長 野 市 立 豊 野 中 学 校 野鳥愛護ポスターの部 柳 鈴 木 琴 琳 子 音 根 小 羽 諸 村 市 立 立 根 東 羽 小 小 学 学 校 校 唐 澤 綾 音 箕 輪 町 立 箕 輪 西 小 学 校 北 澤 秀 翔 手 塚 望 守 安 曇 野 市 立 豊 科 北 小 学 校 長 野 県 穂 高 商 業 高 等 学 校 等神 学津 校 佳 臼緒 田里 キ 長 ン野 パ県 ス佐 久 平 総 合 技 術 高 木 村 亮 一 長 野 県 屋 代 南 高 等 学 校 林 怜 諏愛 訪 清 陵 高 等 学 校 付 属 中 学 校 西 浦 ひ か る 西 村 夢 歩 飯 島 葵 白 鳥 来 瞳 受 賞 者 名 飯 田 市 立 追 手 町 小 学 校 長 野 県 高 遠 高 等 学 校 伊 那 市 立 東 部 中 学 校 箕 輪 町 立 箕 輪 西 小 学 校 住 所 ・ 所 在 地 藤 木 藍 奈 飯 田 市 立 飯 田 東 中 学 校 賞 名 中 野 市 立 高 社 中 学 校 宮 澤 明 日 香 飯 田 市 立 飯 田 東 中 学 校 北 條 快 李 部門 小 諸 市 立 小 諸 東 中 学 校 湯 本 楓 花 藤 木 藍 奈 長野県猟友 会長賞 長 野 県 高 遠 高 等 学 校 小 山 晴 樹 中 村 実 紘 林業関係ポスター等コンクール受賞者 瀬 下 春 奈 住 所 ・ 所 在 地 長野県ふるさとの森林づくり賞受賞者 山 﨑 京 雅 長 野 県 茅 野 高 等 学 校 蟹 澤 萌 加 中 野 市 国土緑化・育樹運動ポスターの部 長野県緑の基 金理事長賞 ︵敬称略︶ ※受賞者のご功績等の詳細は、長野県 ホームページ か http://www.pref.nagano.lg.jp/ ら、 ﹁ 組 織 案 内 ﹂ ↓﹁ 林 務 部 ﹂ ↓﹁ 森 林 政 策 課 ﹂ ↓﹁ コ ン ク ー ル 等 表 彰 式 ﹂ 高 橋 優 香 須 伊 坂 那 市 市 受 賞 者 名 賞 名 大 町 市 立 大 町 南 小 学 校 北 信 州 森 林 組 合 部門 中 野 市 立 中 野 小 学 校 平 林 由 衣 飯 田 市 北 原 曜 長野県知事賞 諏 訪 市 立 城 南 小 学 校 浦 野 太 平 一 般 財 団 法 人 仁 礼 会 部門 賞 名 ふるさとの 安 曇 野 市 立 明 北 小 学 校 五 味 駿 矢 下 伊 那 郡 売 木 村 森林づくり大賞 上 田 市 立 神 科 小 学 校 小 林 万 和 人 栗 林 一 彦 長野県知事賞 長 野 市 立 加 茂 小 学 校 中 野 晃 太 松 村 束 男 長野県教育 委員会賞 諏 訪 市 立 中 洲 小 学 校 穂 川 輝 多 長野県森林組合 連合会長賞 伊 那 市 立 東 部 中 学 校 大 町 市 立 大 町 南 小 学 校 内 野 愛 莉 十 内 三 村 崖 チ 娘 の ウ 会 ゲ ン ボ ウ 応 援 団 上 田 市 長野県特用林産 振興会長賞 長 野 県 岩 村 田 高 等 学 校 日 下 華 里 長野県猟友会 長賞 箕 輪 町 立 箕 輪 西 小 学 校 久 原 侑 莉 諏 訪 市 り大 の町 少市 年立 団美 麻 小 中 学 校 及 び 大同 中 町校 野 市み 市 ど 長野県緑の基 金理事長賞 梶 谷 美 穂 南 佐 久 郡 佐 久 穂 町 諏 訪 市 立 城 北 小 学 校 さ く ほ 森 の 子 育 成 ク ラ ブ 森林づくり推進の部 長野県知事賞 安 曇 野 市 立 穂 高 南 小 学 校 向 山 碧 乃 テ辰 野 ア南 小 学 校 及 び 上学 伊校 那支 郡援 辰ボ 野ラ 町ン 長野県知事賞 村 上 桜 凪 長野県猟友 会長賞 中 野 市 立 高 社 中 学 校 のページでご覧いただけます。 ︻森林政策課︼ ■5■ 海 谷 美 佳 協 同 組 合 小連 諸合 市会 長野県緑の基 金理事長賞 等近 学藤 校 ま 臼い 田美 キ 長 ン野 パ県 ス佐 久 平 総 合 技 術 高 下 伊 那 郡 大 鹿 村 ル上 ギ伊 那 工森 場林 組 合 木 質 バ イ オ 伊マ 那ス 市エ ネ 野鳥巣箱制作の部 長野県知事賞 長野県教育 委員会賞 野鳥愛護ポスターの部 東 信 木 材 セ ン タ 長野県教育 委員会賞 ブ ラ イ ド 東株 京式 都会 東社 久 留 米 市 大 鹿 村 森林環境教育推進の部 長野県緑の基 金理事長賞 グ ロ 長野県知事賞 ︵敬称略︶ 富 士 見 町 立 富 士 見 諏中 訪学 郡校 富 上 士 田 見 市 町 長野県木材協同 組合連合会理事 長賞 海 野 町 商 店 街 振 興 組 合 長野県知事賞 長野県木材共同 組合連合会理事 長賞 長野県森林づくり 信州の木利用推進の部 県民税活用の部 松 下 達 也 飯 嶋 斗 夢 松 沢 く る み 泰 阜 村 立 泰 阜 中 学 校 上 田 市 立 豊 殿 小 学 校 諏 訪 市 立 中 洲 小 学 校 太 田 悠 樹 塩 川 陸 斗 大 町 市 小 立 諸 大 市 町 立 南 東 小 小 学 学 校 校 浦 山 瞳 小 諸 市 立 東 小 学 校 受 賞 者 名 住 所 ・ 所 在 地 信州の木活用モデル地域支援事業 盛り上がっています!地域材の活用 地域が主体となり、里山の森林資源を木質バイオマス利用や商店街 の木質化、道の駅等での販売などに活用する﹁信州の木活用モデル地 域支援事業﹂︵森林づくり県民税活用事業︶が県内各地で展開されてい ます。今年度の採択事業から4地域の取組を御紹介します。 伊那市次代へ繋ぐハッピーエンドプロジェクト ∼伊那市地域材利活用研究会の取組∼ 赤ちゃんに﹁木のおもちゃ﹂をプレ ゼントする﹁ウッドスタート﹂の取組 を行っている伊那市では、人生を終え るに際して地域材の棺桶があってもよ いのではないかとの市民要望を汲ん で、 ﹁ウッドエンド﹂の取組を始めま した。 取組にあたって、市内の林業・木材 産業関係者、葬祭組合やワイン工房な どの関係者による﹁伊那市地域材利活 用研究会﹂を設立し、地域材を利用し た棺桶の製作研究・販売促進に向けて 活動を始め、併せて地元産の桶・樽を 地ワイン製造に使う研究・製作も行う こととしました。 現在、研究会では検討の結果を活か した棺桶の試作や、ワイン仕込み用桶 の製作に取り組んでいます。試作品が 完成した段階で更に製品のブラッシュアップを行い、人生のスタートからエ ンドまで、伊那産の木に囲まれた生活の実現を目指します。 ︻上伊那地方事務所︼ 木曽の木でつながる∼ふるさと交流事業 ∼特定非営利活動法人ふるさと交流木曽の取組∼ 木曽地域では、平成二十六年の御嶽山噴火災害により地域経済に大きな影 響が生じていることから﹁つながろう木曽﹂というキャッチフレーズの下で、 多くの人が協力して木曽を盛り上げよ うという活動を行っています。 特定非営利活動法人ふるさと交流木 曽︵木曽町︶では、事業を活用し﹁つな がり﹂というテーマで地元のヒノキ材 を使用し、住民から観光客まで誰もが 集える﹁つながるテーブルセット﹂作 りに取り組みました。 デザイン案については、昨年九月に、 郡内の木曽青峰高校、林業大学校、県 上松技術専門校の学生を対象に﹁つな がり﹂というテーマで公募を行いまし た。部材の加工については、地元の大 工さんにお願いし、十一月に開催した ワークショップで、広く参加者を募り 組み立てを行いました。 木工作を通し、地元の住民と一般参 加者の交流が図られ、素敵なテーブル セットが完成しました。今後、各種イ ベントに活用する予定です。 ︻木曽地方事務所︼ つながるテーブルセット ワークショップの状況 ワイン樽に詳しい講師を招いて研究会 東京の棺桶製造会社社長らを招いて研究会 ■6■ 信州の木活用モデル地域支援事業 松枯れ材を含めたアカマツ材の良さを伝えています スギの香り漂う街並みづくりを皆で! ∼﹁北信州杉﹂木育プロジェクト∼ 去る十一月三日に、JR飯山駅南口広場で開催された﹁新幹線飯山駅南口 植樹祭﹂に合わせ、北信州の森林と家をつなぐ会が、﹁北信州杉de 屋台プ ロジェクト﹂を行いました。 このプロジェクトは、北信州のスギ材を活用した屋台を製作することで、 この屋台を様々なイベントで活用し、地域の活性化に役立てようとするもの です。 当 日 は、 会 員 と み ど り の 少 年 団 や 親 子 連 れ な ど が 参 加 し、 十 台 の 屋 台 を 完 成 さ せ、 そ の 後、 地 域 の 飯 山 市 若者会議のメンバーが地酒やおでん などを振る舞い、早速、活用しました。 屋 台 は、 様 々 な イ ベ ン ト で 活 動 で き る よ う に、 軽 ト ラ ッ ク で 二 台 を 運 搬 で き る 大 き さ に し て お り、 今 後、 地 域で活用していただくよう検討して います。 ま た、 三 月 に は﹁ 北 信 州 杉de ベ ンチプロジェクト﹂を企画しており、 根曲がりの材を活かしたベンチを地 域 の 方 々 と 二 基 作 成 し、 駅 構 内 に 設 置する予定です。 こ の 取 組 に よ り、 飯 山 駅 構 内 が 一 層、 木 の ぬ く も り が 感 じ ら れ る 空 間 と な り、 地 域 の 魅 力 を 高 め て い く こ とが期待されます。 ︻北信地方事務所︼ みんなの思いを乗せた屋台の完成! みんなで力を合わせ屋台を製作しました! ︵さいき︶ の松プロジェクトの取組∼ ∼あづみの再活 安曇野市内で、松くい虫被害材を再活用した取組をしている﹁あづみの再 活の松プロジェクト﹂では、被害材を含めたアカマツ利用の取組を実施して います。まずは、安曇野市立明北小学校前のバス停の木質化を、地域の皆さ んや明北小学校六年生と実施しました。今まで何もなかったバス停に、被害 材を再活用したベンチや棚、 地元企業で製作しているアカマツ壁板を設置し、 木のぬくもりを感じる親しみのあるバス停に変えています。壁板には、﹁松 くい虫被害を減らしたい﹂など児童一 人 ひ と り の 願 い が 書 い て あ り、 明 北 小 学 校 の 児 童 や、 地 域 の 人 が 親 し め る 憩 いの場となっています。 十一月には国営アルプスあづみの公 園内で、 ﹁あづみの里山学園祭﹂を開催 し、 被 害 材 を 再 活 用 し た パ ネ ル を 組 み 合わせて作る木工ワークショップを開 催 し ま し た。 パ ネ ル を 思 い 思 い に 組 み 合 わ せ、 ベ ン チ や 箱 な ど を 作 製 し ま し た。 出 来 上 が っ た 作 品 は、 公 園 内 に 設 置 し、 来 場 す る 多 く の 皆 さ ん に 触 れ て い た だ き、 ア カ マ ツ の 良 さ を 感 じ て も らいます。 ﹁道の駅ア また、今後の取組として、 ル プ ス 安 曇 野 ほ り が ね の 里 ﹂ で も、 パ ネルを組み合わせた木工ワークショッ プ を 実 施 し た り、 道 の 駅 内 の 物 産 セ ン タ ー と 連 携 し て、 農 産 物 を 入 れ る 木 箱 を 作 製 設 置 し、 道 の 駅 に 来 る 方 に、 地 元農産物と共に地元木材の良さを感じ て も ら い、 多 く の 皆 さ ん に 信 州 の 木 を アピールしていきたいと思っています。 ︻安曇野市 耕地林務課︼ ■7■ 木質化したバス停と明北小六年生 パネルと組み合わせたベンチ お知らせ ᫅᧹ᇁՓѾࢂ᫅ᆄᩲᑹෛ ᫅᧹ᇁᇴΖ៍ࠪᒭංᓞՆᫌᆃഁ ͜ᕊቅۄຢα ͳᦼՓѾᓞᑹᾷᾃ̵ ՓѾࠡҹᜐᄀຢἼܒἶἠᡸഊג᠏ᑹὣἨἷἕἪ ҧἨἰឥẩҧἨἰ᠏ᑹ ỘỖभἿสקἹỖộ͟αἿᐗ ɶᢿі২Ꮱ፼ǻȳǿȸƸŴଯԧᲮᲳ࠰ƷᚨᇌˌஹŴࠝᚨƷٶႸႎ፼ೞ᧙ƱƠƯ ǯȬȸȳӏƼᆆѣࡸǯȬȸȳƷܱ২፼ɳƼƴɲኒᚨೞŴݱᆆѣࡸǯȬȸȳŴ ȕǩȸǯȪȕȈƳƲŴӲᆔ২Ꮱᜒ፼ƓǑƼཎКᏋƷӕࢽᜒ፼ǛܱƠƯƍLJƢŵ ӖᜒƠǍƢƍƖNJኬƔƳ࠰᧓ᚘဒƴǑǓŴƲƳƨưNjᢃ᠃ሁƕӕࢽưƖǔǑƏƴŴ ኺ᬴ᝅƔƳᜒࠖᨉƕƓࢳƪƠƯƍLJƢŵ ࢘ǻȳǿȸưӕࢽưƖǔ ܱ২ ፼Ტβᚩ፼Უ ȷǯȬȸȳȷȇȪȃǯᢃ᠃ٟβᚩ ȷᆆѣࡸǯȬȸȳᢃ᠃ٟβᚩ ২Ꮱᜒ፼ 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※入札参加資格・入札条件等詳細については下記へお問い合わせください。 理 事 長 ホームページアドレス http://www.kisokan.com 野 村 弘 本部事務所:長野県木曽郡上松町正島町 2-45 ☎ 0264-52-2480 FAX0264-52-2324 荻原事務所:長野県木曽郡上松町荻原字中島 1431-1 ☎ 0264-52-2483 ㈹ FAX0264-52-4885 やぶ原土場:長野県木曽郡木祖村薮原 844-1 ☎ 0264-24-0085 ㈹ FAX0264-24-0086 坂下事務所:岐阜県中津川市坂下 133-1 ☎ 0573-75-3178 ㈹ FAX0573-75-3172 ■9■ 県森連だより 北信木材センター 57 3 50 市売 1000回を達成 28 北信木材センター・木下所長 99 北信森林管理署・清水署長 月 日︵木︶、長野市穂保の 北信木材セン タ ー に お い て ﹁ 市 売1000回特別記念市﹂の特 別式典と市売が開催されまし た。 当日は北信 森 林 管 理 署 、 東 信 森林管理署、 北 信 木 材 生 産 セ ン タ ー 協 同 組 合、 長 野 森 林 組 合、 木材の価値を高めると共に林業 北信州森林組 合 、 栄 村 森 林 組 合 を通じて地方創生に貢献し、林 の方々にもご 来 賓 と し て 出 席 い 業・ 木 材 産 業 を 活 性 化 し た い。 ただきました 。 今は厳しい状況だが、皆様にぜ 始めに記念 式 典 が 行 わ れ 、 長 ひ と も 元 気 に な っ て 頂 き た い。 野県森連業務 部 長 兼 北 信 木 材 セ その後、来賓代表として北信 北信木材センターの益々のご発 ンター所長・ 木 下 明 雄 よ り 開 会 森林管理署・清水信之署長より 展 を 祈 念 い た し ま す。 ﹂と述べ の挨拶とセン タ ー の 歴 史 を 紹 介 ご 挨 拶 い た だ き、﹁ 一 番 材 価 の られました。 し、﹁ 今 年 で 年 目 を 迎 え る 当 高かった昭和 年代と比較して 式典の後は第1000回目の 木材センター で す が 、 こ れ ま で 木材価格は約 割に下がってお 市売に移行し、活発な入札が行 の出荷者様、 そ し て ご 購 入 い た り、 厳 し い 時 代 が 続 い て い る。 われました。国有林材は全量落 だく買い方の 皆 様 の 力 添 え が な しかしながら、近年は木の価値 札、民有林材についてもほぼ落 ければ1000回は達成出来ま が認められつつあり、さらにバ 札され、全体で %の落札率と せんでした。 今 後 と も ご 愛 顧 の なりました。 程、 そ し て 本 日 も 熱 い 入 札 を、 イオマス工場や製材工場が出来 今回で1000回目の市売を どうぞよろしくお願いします。﹂ て需要も増加してきている。国 有林としても受託販売によって 迎えた北信木材センターです と御礼を述べ ま し た 。 1 最古の人工カラマツ ︵165年生︶ が、買い方と出荷者の相互に最 大のメリットとなるよう努めて まいりますので、変わらぬご愛 顧をお願いいたします。 17 万円 / 本の価格がついたイチョウ (右) ■ 10 ■ 県森連だより 北信木材センターの歩み 丹波島橋南の市場(昭和 41 年頃) 青木島橋南の市場 現在の穂保に移転。全面舗装に ■ 11 ■ 長野木材市売所の開設を伝える、当時の広報誌 (昭和 34 年 11月) 平成二十八年二月十日発行 長野の林業通巻三一三号 長野県の木材市況 発 行 長 野 の 林 業 編 集 委 員 会 事務局 長野市岡田町長野県林業センター内 ︵一社 ︶長 野 県 林 業 セ ン タ ー ︵一社 ︶長 野 県 林 業 普 及 協 会 電話〇二六 二二七 五 ( ) 〇一五 電話〇二六 二 ( 二六 五 ) 六二〇 Eメール Eメール Nagarin-center1@qa3.so-net.ne.jp rinfukyo@giga.ocn.ne.jp
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