Vol.193 所長 コラム 2012 / 9 月号 ローマ法王に地元産の米を献上し、 過疎農業を蘇らせた話 過日、TKC姫路支部の総会講師として招聘された高野誠鮮氏は、高齢者の限界集落たる石川県 羽咋市の職員でありながら、表題の難題に果敢に挑み、地元で白眼視される中、僅か6年で見事にこれ をなし遂げたそうです。57歳の勇気あるスーパー公務員の実話を拝聴して、世間の常識に流されてい た自分の固い頭をガツンと殴られたような衝撃を受け、さらにその後、著書「ローマ法王に米を食べさ せた男」を読破(普段は最後まで読むことは少ない)するに至って、よくぞ今時これだけの根性を持っ た人間が存在したものだと感心したので、とても要約できないがその一端を紹介し、あとは興味あれば 同書(講談社刊・¥1,400税別)を求められたい。 臨時職員として市役所農林水産課に農林漁業の付加価値を高める1.5次産業振興室に入所し、市長 からは、①過疎高齢化集落の活性化 ②農作物を1年以内にブランド化する という命題を与えられ、 「やってやる」それしかない心境でとりかかった。そこで市長と「稟議書は出さない、決済書も書かな い」という提案をし、反対はあったが、役所の非効率な手続きを省き、その代り年60万円という僅か な予算で1年で結果を出すという約束をして、次の様な作業にかかった。(一部加筆) 1.「限界集落」に若者を呼ぶ 2.「空き農地・空き農家情報バンク制度」を設け 3.最も重大な農家の抜魂で伝来の仏壇の不安を解消させ 4.入村者選びは、集落の人の「好き嫌い」で選ばせ 5.敢えて過去の慣習への過激発言をして相手方の心に揺さぶりをかける 6.アメリカCIAの戦略を使ってマスコミを使ってPRをしつつ 7.「タウンミーティング」で住民の意識覚醒を図り 8.全国有名直売所の「売れる知恵」を盗み 9.自村にある棚田のオーナーにイギリス領事館員を迎えて世界に発信し 10.「烏帽子親農家制度」という伝統文化で町おこしを図る 11.「酒が呑める女子大生」が農家に泊まり農業を手伝う「援農合宿」で若者と交流 12.おばあちゃんの“教育力”で不良外国人を更生 13.山の過疎集落の中に口コミで「農家カフェ」を流行らせる 14.圧巻の「棚田で作る神子原米のブランド化戦略」 15.献上米の箔付けに「宮内庁御用達」で躓き「ローマ法王御用達米」の認可に成功 16.格安で人工衛星を利用して棚田米の「食味測定」ができることを発見 以下次号と続きますが、待てない方は現物をお求めください。 Vol.193 参加無料! 第3回 お客様 情報 2012 / 9 月号 減塩クッキング教室のご案内 当事務所のお客様である「マエカワテイスト㈱」様は、削りぶしや液体だしの生産・販売を行っておりま す。Kiss FM KOBE の毎週水曜日8時30分頃からの5分間「Kiss Everyday Healthy」では食に関する 様々な情報を提供しており、 「2グラム、2グラム未満~♪」というテーマソングを通勤途中に聴かれた方も いらっしゃるのではないかと思います。その「マエカワテイスト㈱」様ですが、生産・販売だけでなく 「減塩クッキング教室」なるものも開催しておられます。塩分の過剰摂取は生活習慣病(成人病)の一因と も言われておりますが、お出汁を使って減塩でもおいしい料理が作れる!という、塩分を2g未満に抑えた 定食の作り方を伝授しております。第1回、第2回と好評を得ましたこの「減塩クッキング教室」ですが、 下記の日程で第 3 回目を実施することになりました。一度ご参加なさってはいかがでしょうか? ◆日時:平成24年10月16日(火)11:00~13:00頃(参加費は無料です) ※ 平成24年9月18日(火)より受付開始 定員20名(先着順) ◆場所:兵庫県立大学調理室(旧)姫路生活科学センター(姫路市新在家本町1‐1‐22) ◆お問い合せ先:0120‐39‐4524 「減塩クッキング教室」係 担当:香西 様、鈴木 様 ※ その他詳細は、「おだしくらぶ」HP にて http://www.odashi-club.com/cooking/report_2.html 「2012東アジア太平洋地区 チェシャーホーム国際会議」について お客様 情報 当事務所のお客様である「社会福祉法人ひょうご障害福祉事業協会」様が、アジアの新しい福祉を担う 障害者リーダーを育てるべく、下記内容にて国際会議を開催されます。つきましては、ご関心のある方への 広告協賛・ご寄付、講演会への参加を求めておられます。詳細は、監査担当者までお尋ね下さい。 ●とき 2012 年 10 月 12 日(金)~10 月 18 日(金) ●プログラム 国際会議 各国報告・各国障害当事者によるシンポジウム 記念講演「ソーシャルファームの実践」共働学舎 宮嶋 望 氏 (10/14(日)10 : 30 – 12 : 30 神戸大学コンべンションホ-ル) ●後援 (予定)外務省 兵庫県 神戸市 英国総領事館 ●事務局 「はんしん自立の家」施設長 石田英子 様 関西日英協会 他 Tel(0797)73-7213 Fax(0797)72-0592 Email: japan-cheshire@mqb.biglobe.ne.jp * チェシャーホームは英国ロンドンに本部を持ち、世界中 53 ケ国 300 以上に広がっている障害のある 人が主体的に暮らす場です。日本では「はりま自立の家」(兵庫県宍粟市一宮町)「はんしん自立の家」 (兵庫県宝塚市)「しそう自立の家」(兵庫県宍粟市波賀町)がその精神に共鳴して運営をしています。 Vol.193 情報 2012 / 9 月号 「独禁法」ってご存知ですか? 独占禁止法という法律を聞かれたことはありますか?大手スーパーに原価を下回る価格でビール類を 納入した事実に対し独占禁止法の不当廉売にあたるとして、警告を受けたニュースをご覧になった方も いるのではないでしょうか。正式名称は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」であり、 「独禁法」と省略されたりもします。 最近の大きな独禁法違反では、自動車や工作機械の部品に使われるベアリングをめぐる価格カルテル 事件が大きく報道されていました。強制捜査を受けたのは、NS社、NT社、F社、J社の4社です。 しかし、刑事告発を受けたのは J 社を除く3社のみ。同容疑で強制捜査を受けた J 社は、公取委の調査 前に課徴金減免制度に基づき手続きをしたため、告発対象から外れました。 課徴金減免制度とは、簡単に説明すると、自ら関与したカルテル・入札談合について公取委に報告等 すれば順番の早い会社から課徴金を減免しますよ、という制度です。調査開始前と後では減免の率等 異なりますが、開始前に最も早く申告すれば課徴金は0になります。なんだかズルイような気もします が、カルテル(独禁法違反行為)の早期解決と予防に一役買っている制度ではあるようです。 (記事担当:佐藤) 情報 土地活用もお手伝いします! 土地活用については従来、賃貸住宅・マンション事業やオフィス・商業施設での活用、駐車場経営など が主なものでした。ただし、いずれも時間や労力がかかり、様々なリスクも存在します。そんな中で今 注目されているのが高齢者住宅による土地活用です。 他の土地活用と比べると・・・ 賃貸住宅・マンション事業 オフィス・商業施設 駐車場 過当競争で空室のリスク 景気により収益に影響。立地条件が限定的 税務対策としての効果が低い 高齢者住宅 超高齢化社会により需要増 収益が安定。立地の影響は少ない 所得税相続税のメリット大 このように他の土地活用におけるデメリットやリスクを回避できる他、まだ比較的競争が少ない、地域 社会への貢献性が高いなどの様々な強みがあります。 私どもの事務所では大手住宅総合メーカーとの提携を活かして、資産活用のご提案や信頼できるテナン トのご紹介をさせていただきます。顧問契約のお客様以外でもお気軽にお問い合わせください。
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