(市の花)スズラン 恵庭市地球温暖化対策実行計画 (区域施策編) 平成 28 年 6 月 恵 庭 市 恵庭市地球温暖化対策実行計画の策定にあたって 2015 年 12 月のCOP21(気候変動枠組条約第 21 回締約国会議)で地球温暖 化対策の新枠組み「パリ協定」が採択され、日本は温室効果ガスを 2030 年までに 2013 年比 26 %削減という目標で合意を得られました。我が国には京都議定書を 受けて成立した地球温暖化対策推進法がありますが、原発再稼働をめぐる電源構成 の見直しが遅れており、温室効果ガス排出量の削減の達成に向け、家庭や企業、産 業界など、国全体で取り組んでいくことになります。 恵庭市では、より良い地域環境を確保するための取組を計画的に行っていくため に恵庭市環境基本計画を策定し、併せて環境マネジメントシステムの認証取得、地 球温暖化防止など、省エネ、省資源対策に取り組んできました。その後、新エネル ギー・省エネルギービジョン及び新エネルギー重点ビジョンを策定し、恵庭市域に おいて新エネルギー導入や省エネルギー活動促進のための具体的な取組を定めまし た。2014 年には、恵庭市全体として、市民や事業者、行政が一体となって新エネ ルギー・省エネルギーの導入促進に向けたまちづくりを進めるための具体的な事業 を示したスマートE-ガーデンえにわプランを策定しました。 今後はこれらの取組を市全体に広げていくことが大きな課題であると考え、低炭 素社会の構築に向け、また地球温暖化対策の推進を図るために地球温暖化対策推進 法に基づいて恵庭市地球温暖化対策実行計画を策定いたしました。 地球温暖化対策は、国、都道府県、市町村が相互に密接に連携し、国民や事業者 の協力を得ながら、それぞれの役割、責務等を果たして初めて効果を上げることが できます。低炭素社会の実現に向けて、国、都道府県のみならず市町村の役割の重 要性は高まってきています。 本計画を基に、市民・事業者・行政が、それぞれの立場で、また協働により、地球 温暖化対策を効果的に進めていきたいと考えています。 最後となりましたが、本計画策定に際して、貴重なご意見やご協力をいただきまし た環境審議会及び新エネルギー・省エネルギー懇談会の委員や関係機関の皆様をはじ め、ご意見をお寄せいただいた市民や事業者の皆様に厚く御礼申し上げます。 平成 28 年 6 月 恵庭市長 原田 裕 恵庭市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の目次 第1章 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 計画の基本的事項 計画策定の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 計画策定の意義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 計画の位置付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 計画の対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 第2章 2.1 2.2 2.3 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析 温室効果ガス排出量の現況推計結果・・・・・・・・・・・・・・・・21 温室効果ガスの要因分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 温室効果ガス排出量の地域特性と課題・・・・・・・・・・・・・・・27 第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標 3.1 温室効果ガス排出量の将来推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 3.2 削減目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 第4章 4.1 4.2 4.3 4.4 地球温暖化防止のための取組 施策の体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 省エネルギー活動の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 再生可能エネルギーの普及拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・47 低炭素型地域づくりの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51 第5章 重点施策 5.1 重点施策の選定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61 5.2 重点施策の詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62 第6章 計画の推進 6.1 推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75 6.2 進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77 ○資料編 資料1 恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会委員名簿(第1期)・・・81 資料2 恵庭市地球温暖化対策実行計画策定の経過・・・・・・・・・・・・82 資料3 温室効果ガス排出量の詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83 【第1章 計画の基本的事項】 第1章 計画の基本的事項 1 【第1章 計画の基本的事項】 恵庭市の市章 漁川・島松川の2つの川の流域に位置する 恵み豊かな地域を表し、組み合わされた輪 郭の線は、2つの 流れを型取っていま す。また、二つの輪は「庭」に通ずるとこ ろから、中心の「恵」とともに市名を表し ています。 (昭和36年9月1日制定) 2 【第1章 計画の基本的事項】 1.1 計画策定の背景 1.1.1 地球温暖化のしくみ 地球の表面には窒素や酸素などの大気が取り巻いています。地球に届いた太陽光は地表で の反射や輻射熱として最終的に宇宙に放出されますが、大気が存在するので、急激な気温の 変化が緩和されています。とりわけ大気中の二酸化炭素は約 0.04%とわずかですが、地表面 から放射される熱を吸収し、地表面に再放射することにより、地球の平均気温を 14℃程度に 保つのに大きな役割を演じています。こうした気体は温室効果ガスと呼ばれます。もし、この ような気体がなければ、地球の平均気温は 19℃であり、氷の世界になってしまいます。 18 世紀後半頃から、産業革命に伴い人類は石炭や石油などを大量に消費するようになりま した。これによって大気中の二酸化炭素の量は産業革命前(1750 年頃)と比べ 40%程増 加しました。二酸化炭素の排出量と世界平均地上気温の上昇変化はおおむね比例関係にある とされています。ゆえに、これからも人類が同じような活動を続けるとすれば、地球の平均気 温は今より上昇すると予測されています。 出典:全国地球温暖化防止活動推進センターweb サイト(http://www.jccca.org/) 図 1.1-1 温室効果のメカニズム 地球規模で気温が上昇すると、海水の膨張や氷河などの融解により海面が上昇したり、気 候メカニズムの変化により異常気象が頻発するおそれがあり、ひいては自然生態系や生活環 境、農業などへの影響が懸念されています。 過去 100 年間に地球全体の平均気温は+0.3∼+0.6℃と急激に上昇しており、現在のペ ースで温室効果ガスが増え続けると、2100 年には平均気温が約2℃上昇すると予測されて います。 3 【第1章 計画の基本的事項】 1.1.2 地球温暖化の現状と将来予測 IPCC※1 第 5 次評価報告書(2014)によると、1880∼2012 年の傾向では、世界平均 気温は 0.85℃上昇しています。これは 2001 年に発表された IPCC 第 3 次評価報告書で示 されていた 1901∼2000 年の 100 年当たり 0.6℃の上昇傾向よりも大きくなっています。 特に最近 30 年の各 10 年間の世界平均気温は、1850 年以降のどの 10 年間よりも高温と なっています。中でも 1998 年は世界平均気温が最も高かった年でした。2013 年には 2 番 目に高い平均気温を記録しています。 同報告書によると、2100 年の世界地上平均気温は、現在(1986-2005 年)と比較して 0.3∼4.8℃上がると予測されています。日本において排出される温室効果ガスの 9 割以上は 二酸化炭素ですが、メタンなどの他の温室効果ガス、とりわけフロンなどの人工の温室効果 ガスは二酸化炭素の数千倍の温室効果があり、わずかな量でもその影響が心配されています。 このように、地球温暖化は二酸化炭素やフロンなどが原因であり、これは人為的な活動に起 因することは、疑いの余地はありません。 近年、世界中で極端な気象現象が観測されています。強い台風やハリケーン、集中豪雨、干 ばつや熱波などの異常気象による災害が各地で発生し、多数の死者を出したり、農作物に甚 大な被害をもたらしたりといったことが毎年のように報告されています。 2013年11月にフィリピ ンに上陸した台風30 号(ハ イエン)によって6200 人以 上が死亡したと伝えられてい ます。日本においても、2014 年8月に広島市三入で観測史 上最高の最 大 1 時 間降水 量 101mmを記録し、大きな被 害をもたらしたことは記憶に 新しいところです。 IPCC第5次評価報告書は、 今後、世界平均気温が上昇す るにつれて、極端な高温がも っと増えることはほぼ確実で あり、熱帯や中緯度地域で大 雨の頻度が増す可能性が非常 に高いと指摘しています。 出典:全国地球温暖化防止活動推進センターweb サイト (http://www.jccca.org/) 図 1.1-2 1950∼2100 年までの気温変化 ※1)IPCCとは「Intergovernmental Panel on Climate Change」の略で、1988 年に世界気象機関 (WMO)と国連環境計画 (UNEP)により設立された政府間機関です。2013年から2014年にかけて 最新の第5次評価報告書(AR5)を公表しました。 4 【第1章 計画の基本的事項】 1.1.3 地球温暖化の影響 IPCC 第 5 次評価報告書では、気候変動がもたらす将来のリスクを「主要な 8 つのリス ク」として挙げています。 ①海面上昇、沿岸での高潮 ②大都市部への洪水 ③極端な気象現象によるインフラ機能停止 ④熱波による死亡や疾病 ⑤気温上昇や干ばつによる食糧安全保障 ⑥水資源不足と農業生産減少 ⑦海洋生態系の損失 ⑧陸域と内水の生態系がもたらすサービスの損失 の 8 つです。 出典:全国地球温暖化防止活動推進センターweb サイト(http://www.jccca.org/) 図 1.1-3 気候変動がもたらす将来の主要なリスク 「生態系や文化など固有性が高く脅威にさらされるシステムへの影響」「極端な気象現 象」「農作物や水不足などの地域的な影響」「生物多様性の損失などの世界的な影響」「氷 床の消失などの大規模な特異現象」の 5 つの包括的な懸念材料が、気温上昇とともに危機的 な状況になると警告しています。 現在と比べて気温が 1℃上がると、台風や熱波などの極端現象のリスクが高まり、2℃上 がるとサンゴ礁など適応能力の低い生態系が非常に高いリスクにさらされます。3℃以上で は、地球全体で生物多様性が減少して生態系サービスが失われ、人間の社会にも大きく影響 すると予想されています。こうしたリスクを減らすためには、将来にわたって CO2※1 排出量 を抑制することが非常に重要です。 ※1)CO2という化学記号の物質は、二酸化炭素を示しており、炭素(C)と酸素(O)とが結合してできてい ます。赤外線を吸収して熱を閉じ込めてしまう性質をもっている温室効果ガスです。 5 【第1章 計画の基本的事項】 1.1.4 地球温暖化防止に向けた動向 (1) 世界の動向 地球温暖化問題に対応するため、1992 年 5 月に地球温暖化防止のための国際的な枠組 みである国連気候変動枠組条約が締結され、1997 年の国連気候変動枠組条約第 3 回締約 国会議(COP3)において京都議定書が採択されています。 2012 年の COP18 では 2020 年以降の新たな枠組構築に向けた作業計画に関する決定 がなされるとともに、2020 年までを京都議定書第二約束期間とするための京都議定書改正 案が採択されました。 2020 年以降の新たな枠組については、2013 年の COP19 において、途上国を含む全 ての国が温室効果ガス削減の自主的な目標を導入することで合意され、地球温暖化対策に関 する共通の国際ルール構築に向けて大きく前進しました。 2015 年 11 月 30 日から 12 月 11 日まで、フランス・パリで気候変動枠組条約第 21 回締約国会議(COP21)、京都議定書第 11 回締約国会議(CMP11)が開催されました。 今回の会議は、京都議定書に続く、 2020 年以降の新しい温暖化対策の枠組 みが、すべての国の合意のもとにどのよ うにつくられていくかがポイントとなり ました。 COP21 での合意に向けて、各国は新 たな枠組みに対する約束草案(INDC: Intended Nationally Determined Contributions)を国連気候変動枠組条 約事務局に提出しています。 COP21 での会議の結果、全ての国に 対し、温室効果ガス排出量※1 の削減目標 を 5 年ごとに提出することなどを義務づ ける「パリ協定」が採択されました。 出典:全国地球温暖化防止活動推進センターweb サイト (http://www.jccca.org/) 図 1.1-4 COP21 における各国の削減目標 安倍首相は、「歴史上初めて、190 余りの国々全てが参加する公平な合意が 得られた」との談話を発表しました。 「パリ協定」は、温暖化被害を防ぐため、18 世紀後半から 19 世紀にかけて起きた産業 革命前と比べた世界の気温上昇を 2℃未満に抑える長期目標を掲げています。さらに、上昇 を 1.5℃に抑えるよう努めることも明記しました。196 の国と地域が温室効果ガス削減目 標を掲げ、国内対策を推進するように定めます。 ※1)温室効果ガスは、二酸化炭素が最も多く、その他は、メタン系・一酸化二窒素・六フッ化硫黄・フロン 系の物質です。二酸化炭素以外については二酸化炭素の温室効果を1としたときに他の気体が持つ温室効 果の割合により二酸化炭素に換算し、二酸化炭素と合わせて温室効果ガス排出量として算定します。 6 【第1章 計画の基本的事項】 (2) 国の動向 国内では、京都議定書の削減目標である温室効果ガス排出量 6 %削減を達成するために、 地球温暖化対策の推進に関する法律(通称:地球温暖化対策推進法または温対法)に基づ き、京都議定書目標達成計画が策定され、2008 年に改定されました。現在は改定された目 標達成計画により様々な対策が推進されています。 2014 年度の我が国の温室効 果ガス排出量(速報値)は、13 億 6,500 万 t-CO2 であり、前 年度比 3.0 %減、2005 年度比 2.2%減、1990 年度比 7.5 % 増となっています。 前年度(14 億 800 万 tCO2)と比べて排出量が減少し た要因としては、電力消費量の 減少や電力の排出原単位の改善 に伴う電力由来の CO2 排出量の 減少により、エネルギー起源の CO2 排出量が減少したことなど が挙げられています。 我が国では、2012 年以降の 目標として、2020 年までに 出典:全国地球温暖化防止活動推進センターweb サイト (http://www.jccca.org/) 1990 年比 25 %の温室効果ガ 図 1.1-5 日本における温室効果ガス排出量の推移 きました。しかし、国内では今後 スの排出削減を目指すこととして の原子力発電の活用のあり方を含 めたエネルギー政策や特定の発電方法に偏らずに安定して発電を行うエネルギーミックスが 検討段階にあります。そのため、原子力発電による削減効果を含まない現時点での目標とし て、2013 年に開催された COP19 において、温室効果ガスを 2020 年までに 2005 年 比 3.8 %削減という新たな中期目標を世界に表明しました。 さらに、2015 年 12 月のCOP21 で地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」が採択さ れ、日本は温室効果ガスを 2030 年までに 2013 年比 26 %削減という目標で合意を得ら れました。「パリ協定」の採択を受けて、2016 年 3 月までに削減する目標を達成するた めの計画を策定することとなりました。 我が国には京都議定書を受けて成立した地球温暖化対策推進法がありますが、原発再稼働 をめぐる電源構成比率の見直しが遅れたことから、削減計画作成も保留状態となっていまし た。26%削減の達成に向け、2030 年に全ての電力供給のうち 44%以上を再生可能エネ ルギーや原発など、温室効果ガスをほとんど出さない電源でまかなう方針としています。家 庭や企業、産業界など国全体で取り組む計画を作成することになります。 7 【第1章 計画の基本的事項】 (3) 北海道の動向 北海道では、地球温暖化に関する主な個別計画として、「北海道地球温暖化防止計画」 (2000 年 6 月策定)、「第 2 期道の事務・事業に関する実行計画(地球にやさしい道庁 エコアクションプラン)」(2006 年 3 月策定)などが位置付けられています。 「北海道地球温暖化防止計画」は、「北海道環境基本計画」の個別計画として、道におけ る温室効果ガス排出量の実態、将来予測(2010 年度)を推計した上で「2010 年度にお ける道の温室効果ガス排出量を、1990 年度の排出量に比べて 9.2%削減する。」との具体 的な数値目標を掲げ、この目標を達成するために 5 つの重点施策に取り組み、地球温暖化対 策を推進してきています。 北海道らしい循環型社会の形成を加速させるために、「北海道循環型社会形成の推進に関 する条例」(2008 年 10 月施行)を制定するとともに、同条例に規定する循環型社会の形 成に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本計画として、「北海道循環型社会 形成推進基本計画」を策定しています。 2010 年 3 月には「北海道地球温暖化防止対策条例」が施行され、地球温暖化対策を総 合的かつ計画的に推進するため、本計画の策定をはじめ、種々の取組を進めています。 2014 年 12 月に「北海道地球温暖化対策推進計画における削減目標の改定」を策定し、 削減目標を改定しました (図 1.1-6 参照)。 改定された削減目標及 び温室効果ガス削減シナ リオなどは次のとおりで す。 ○基準年及び目標年 ・基準年:1990 年度 ・目標年:2020 年度 ○削減シナリオ ・道の「新エネルギー導入 拡大に向けた基本方向」 や、フロン類対策の強化 出典:北海道地球温暖化対策室 web サイト (http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/tot/ontaikeikakukaitei.htm) 図 1.1-6 北海道の温室効果ガス削減目標 などにより、これまでの 738 万 t-CO2 より 237 万 t-CO2 多い 975 万 t-CO2 の削減 ○ 削減目標 ・1990〈平成 2)年度比 7.0%削減 (2005〈平成 17〉年度比 17.5%削減) 上記の目標は、国と同様に、原子力発電の効果は含めずに設定した暫定的な目標としてい ます。国のエネルギー政策が確定し、さらにこれを踏まえた国の削減目標と新たな地球温暖 化対策計画が策定された段階で、今回の暫定目標の見直しと併せて施策の方向性などについ て見直しを行うとしています。 8 【第1章 計画の基本的事項】 (4) 恵庭市のこれまでの取組 恵庭市では、2000 年度に、より良い地域環境を確保するための取組を計画的に行ってい くために恵庭市環境基本計画を策定しました。併せて環境マネジメントシステム、地球温暖 化防止実行計画を策定し、省エネ、省資源対策に取組んできました。 2009 年度には、「恵庭市地域新エネルギー・省エネルギービジョン」(2010 年 2 月)を策定し、恵庭市域において新エネルギー導入や省エネルギー活動促進のための具体的 な取組を定めました。2010 年度には、農林畜産系やBDF等のバイオマスエネルギーの導 入の調査研究を推進する「恵庭市地域新エネルギー重点ビジョン」(2011 年 2 月)を策 定してきました。 2014 年には、恵庭市全体として、市民や事業者、行政が一体となって新エネルギー・省 エネルギーの導入促進に向けたまちづくりを進めるための具体的な事業を示した実施計画と して「スマートE-ガーデンえにわプラン」(2014 年 7 月)を策定しました。 また、地球温暖化対策推進法に基づき、地方公共団体も事務及び事業に関して温室効果ガ スの排出削減のための実行計画を策定し公表することとなり、恵庭市においても国や道が定 める温室効果ガスの排出抑制などのための措置に関する計画の策定に準じて、2001 年度 に「第 1 次恵庭市地球温暖化防止実行計画(事務事業編)」を策定しました。その後、 「第 3 次恵庭市地球温暖化防止実行計画」(2011 年 10 月)を策定し、平成 23 年度よ り、エネルギーの使用による温室効果ガスの排出量を、基準となる平成 21 年度と比較し、 毎年 1%以上、目標年である平成 27 年度までに 5%以上の削減を目標とし、運用していま す。 温暖化防止実行計画は次の 2 種類があり、このうち恵庭市が策定しているのは、①の事 務事業編の実行計画です。 ① 市役所の事務及び事業に関する温室効果ガスの排出抑制等のための計画 → 地球温暖化対策地方公共団体実行計画(事務事業編) ② 市域全体の温室効果ガス排出抑制等のための計画 → 地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編) 上記②にあたる本計画の区域施策編については、地球温暖化対策推進法に基づくものであ り、策定の義務はないのですが、策定の努力義務があります。また、近年、地球温暖化対策 地方公共団体実行計画(区域施策編)に位置付けられていることが国の補助金の要件となる 案件も出てきていることから、速やかに計画の整備を進めるために平成 27 年度から策定に 着手いたしました。 本計画を策定することにより、恵庭市役所のほか、市民、事業者、産業部門においても現 況把握することになり、新エネ化、省エネ化への施策の検証を行うことで市全体の新エネ、 省エネ化に寄与できることとなります。 9 【第1章 計画の基本的事項】 1.2 計画策定の意義 IPCC などによって、地球温暖化は、「将来における危機」ではなく、「現在の危機」で あるとされていることから、「地球温暖化対策の推進に関する法律」などの関連する法令を 遵守し、国や道との連携により、温室効果ガスの排出量が低減された低炭素社会を目指し取 り組んでいく必要があります。 国が策定した「再生可能エネルギー固定価格買取制度」や「京都議定書達成計画」で示さ れている施策の方向性、北海道では 2010 年度に「北海道地球温暖化防止計画」を策定し、 地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進していることから、恵庭市としても社会・経済の 動向に適した対応を行っていくことが求められます。 このような社会・経済の動向に対応し、「第 5 期恵庭市総合計画」(2015 年 12 月) のコンセプトである「花・水・緑 人がつながり 夢ふくらむまち えにわ」の実現のため に、「第 2 次環境基本計画」(2012 年 4 月)等と整合性を図りながら、市民、事業者と の協働により地球温暖化の防止を推進することを目的として「恵庭市地球温暖化対策実行 計画」を策定するものです。 【参考】地球温暖化対策実行計画の法的位置付け 温対法第 20 条第 2 項において、地方公共団体は区域内における活動から排 出される温室効果ガス抑制のための総合的かつ計画的な施策の策定・実施に努 めることとされています。それを具体化するために温対法第 20 条の 3 に基づ いて策定されるのが地球温暖化対策地方公共団体実行計画で、大きく分けて 2 つの部分(「事務事業編」と「区域施策編」)から構成されます。 本計画にあたる実行計画の区域施策編は、都道府県、政令都市、中核市、特 例市に策定義務があります。また、策定にあたっては、下図に示すように市町 村の他の計画である総合計画、都市計画マスタープラン、農業振興地域整備計 画、一般廃棄物処理基本計画等の関連計画と内容が整合・連携するよう配慮す る必要があります。 出典:「地方公共団体における地球温暖化対策の計画的な推進のための手引き」 (平成 26 年 2 月環境省総合環境政策局環境計画課) 10 【第1章 計画の基本的事項】 1.3 計画の位置付け 1.3.1 計画の位置付け 恵庭市地域温暖化対策実行計画(区域施策編)の位置付けを図1.3-1 に示します。 「第 5 期恵庭市総合計画」では、基本目標の一つとして「地域資源・都市基盤を活かす まち」をあげており、地域資源である花・水・緑を維持する取組を進め、ごみの分別や減量 化、リサイクル、省エネルギー化などの環境負荷の軽減を図り、自然と調和した良好な環境 を形成することを目指しています。 本計画と関連する主な計画等は、図1.3-1 に示すように、「第 5 期恵庭市総合計画」に 即する「第 2 次恵庭市環境基本計画」等があります。 また、「恵庭市総合戦略」では、恵庭の自然、景観など「花・水・緑」をコンセプトに、 基本目標として「恵庭らしさを活かした魅力あるまちづくり」などをあげており、具体的施 策・事業として住宅政策の推進、地域エネルギー有効活用等を行うこととしています。 本計画は、第 5 期恵庭市総合計画及び第 2 次恵庭市環境基本計画の基本的な方向性に沿 って策定し、関連する計画等との整合を図りながら、温室効果ガス排出量の削減のための施 策等を検討し、恵庭市における地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進していく役割を 担います。 第 5 期恵庭市総合計画(2015 年 12 月) 【地方自治法に基づく】 整合 恵庭市総合戦略(2015 年 10 月) 【まち・ひと・しごと創生法に基づく】 即する 緑の基本計画 (2013 年 3 月) 【都市緑地法に基づく】 即する 恵庭市都市計画マスタ ープラン (2011 年 3 月) 【都市計画法に基づく】 即する 第 2 次恵庭市環境基本計画 (2012 年 4 月) 【環境基本法に基づく】 即する ・平成 21 年度恵庭市地域新エネルギー・ 省エネルギービジョン(2010 年 2 月) ・平成 22 年度恵庭市地域新エネルギー重 点ビジョン(2011 年 2 月) 即する 即する 整合 恵庭市地球温暖化対策実行計画 (区域施策編) 【地球温暖化対策推進法に基づく】 第 3 次恵庭市地球温暖化防止実行計画 (事務事業編)(2011 年 10 月) 【地球温暖化対策推進法に基づく】 スマートE−ガーデンえにわプラン (2014 年 7 月) 図 1.3-1 恵庭市地域温暖化対策実行計画の位置付け 11 【第1章 計画の基本的事項】 1.3.2 関連する主な計画の概要 (1) 第 5 期恵庭市総合計画 第 5 期恵庭市総合計画の施策体系を図1.3-2 に示します。 第 5 期恵庭市総合計画については、「花・水・緑 人がつながり 夢ふくらむまち えに わ」をコンセプトとしております。 第 5 期恵庭市総合計画は、未来の子どもたちに豊かな自然を残し、地域で子どもたちの健 やかな成長を見守り、これからも希望を持って恵庭に住み続けたいと思えるよう、市民、議会 及び市がそれぞれの役割を果たすことにより、将来にわたって、活力のある恵庭のまちの実 現をめざすため、総合的なまちづくりの指針として策定しました。 図 1.3-2 第 5 期恵庭市総合計画の施策体系 (2) 第 2 次恵庭市環境基本計画 恵庭市環境基本計画は、平成 9 年に制定された「恵庭市環境基本条例」に基づいて、良好 な環境の確保及び将来の世代への継承や、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な循環型 社会の構築などを基本理念として平成 13 年 3 月に策定しました。その後、新たな課題や情 勢の変化に対応するため、平成 24 年度当初に第 2 次環境基本計画を策定しました。 第 2 次計画では、『自然と共生し、継承していくまち』『快適で、心の豊かさをはぐくむ まち』『安全で安心してくらせるまち』『地域から地球へ、みんなで地球を大切にするまち』 12 【第1章 計画の基本的事項】 『限りある資源を大切にし、循環に取組むまち』『みんなが環境について学び、一体となるま ち』の 6 つの望ましい環境像を設定し、『自然との共生』『安全・安心な地域環境』『地球 温暖化対策の推進』『循環型社会の形成』『情報提供・担い手づくり』の 5 つの基本目標を 定め、15 項目の環境施策、32 項目の取組項目、178 項目の個別施策を設定し、取組を実施 します。第2次環境基本計画は平成 24 年度から開始され平成 33 年頃までを目標期間とし ています。 平成 21 年度に恵庭市地域新エネルギー・省エネルギービジョンを策定し、地域に存在す るエネルギー資源の利活用を進めるための調査を行うとともに、平成 22 年度には、バイオ マス資源の有効活用を重点テーマとして位置付け、今後の恵庭市における新エネルギー導入 計画の指針とする調査を行いました。 平成 24 年度は新たに恵庭市エネルギー対策協議会を立ち上げ、北海道電力泊発電所の運 転停止による電力不足が懸念される中、新エネ・省エネ機器に関する補助制度の実施につい て協議しました。恵庭市全体として、市民や事業者、行政が一体となって新エネルギー・省エ ネルギーの導入促進に向けたまちづくりを進めるための具体的な事業を示した実施計画とし てスマートE−ガーデンえにわプランを平成 26 年度に策定しました。 一方、第 3 次恵庭市地球温暖化防止実行計画(事務事業編)を策定し、市役所の事務及び 事業活動に対し省エネ、省資源対策に取り組むとともに、市民及び事業者に幅広く情報を提 供し周知し、地球温暖化防止対策に関する普及・啓発活動を行ってまいりました。 (3) 恵庭市総合戦略 総合戦略は、恵庭市が次世代に向けて更なる発展を遂げ、この地で暮らすことに幸せを感 じられるまちをつくり、人口減少や少子高齢化が急速に進む社会情勢においても高い持続性 を確保するため、短・中期的に取り組むべき施策の基本的方向、具体的な施策をまとめたもの です。 恵庭市総合戦略は、図 1.3-3 に示すように第5期恵庭市総合計画において人口減少の問題 に特化した重点的・横断的な取組を進めるべき施策の基本計画・実施計画として位置付け、国 の交付金などを活用し取り組んでいます。 図 1.3-3 恵庭市総合戦略の位置付け 13 【第1章 計画の基本的事項】 第5期恵庭市総合計画策定にあたって寄せられた市民の意見に基づくまちづくりの視点か ら、総合戦略では恵庭の自然、景観など「花・水・緑」をコンセプトに次の4つの基本目標を 定めました。 ①人がつながり人口減少に負けない魅力あるまちづくり ②安全安心に住み続けたくなるまちづくり ③恵庭らしさを活かした魅力あるまちづくり ④希望を持って子育てしたくなるまちづくり 上記目標に基づく具体的施策・事業として 20 項目をあげており、コンパクトシティを目 指した駅周辺の賑わいづくり、住宅政策の推進、地域エネルギー有効活用等を行うこととし ております。 観光スポット ルルマップ自然公園「ふれらんど」 ルルマップ自然公園ふれらんどは、地域の特性を生かした観光拠点として、ま た、幅広い世代の交流及び農村と都市との交流の場として 2012 年 4 月 28 日に オープンしました。多くの皆様のご利用をお待ちしております。 農園広場 多目的芝生広場 出典:恵庭市 web サイト (http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1365664266335/index.html) 14 【第1章 計画の基本的事項】 1.4 計画の対象 1.4.1 対象とする地域 本計画の対象は恵庭市全域であり、その対象とする地域を図 1.4-1 に示します。 本市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、恵まれた交通アクセスと穏やかな気候 風土を持つまちで、早くから住宅地整備を進めると共に、公共下水道や大学・専門学校、工業 団地などの都市基盤の整備が進められ着実に人口が増えてきています。 恵庭市 恵庭市の概要 ・面積:294.87km2 ・広がり:東西 34km 南北 23km 恵庭市 ・海抜:34.1m(市役所) ・人口:69073 人 (平成 27 年 12 月末現在) 図1.4-1 本計画の対象とする地域 15 【第1章 計画の基本的事項】 1.4.2 対象とする温室効果ガス 本計画の対象とする温室効果ガスと主な発生源を表 1.4-1 に示します。 温室効果ガスのうち、エネルギー起源の二酸化炭素(CO2)、廃棄物分野からの二酸化炭 素、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)を計画の対象とします。 なお、上記 3 物質(CO2、CH4、N2O)が温室効果ガス総排出量の大部分である約 97% を占めることから計画対象としますが、その他の温室効果ガスとして代替フロン等 4 ガス (HFC、PFC、SF6、NF3)があげられます。 エネルギー起源の二酸化炭素については、産業部門、民生家庭部門、民生業務部門、運輸部 門からの排出を対象とします。 表 1.4-1 対象とする温室効果ガスと主な発生源 対 象 主な発生源 エ ネ ル ギ ー 産業部門 農林水産業、鉱業、建設 化石資源(石油、石炭、天然ガス 起源の CO2 業、製造業での燃料、電 など)をエネルギー源として消費 (二酸化炭素) 気の消費 民生家庭部門 家庭での電気、ガス、燃 とが最大の要因です。 家庭や事務所での電気、ガス、灯 料の消費 民生業務部門 オフィスや店舗での電 油などの消費、自動車などでの燃 気、ガス、燃料の消費 料消費、農林業、鉱業、製造業な 運輸部門 自動車、鉄道による燃 料、電気の消費 廃棄物分野 することにより発生しているこ 廃棄物の焼却 どでの燃料消費により広く発生 します。 ・CO2(二酸化炭素) (CO2、CH4、N2O) 廃棄物の焼却により発生しま 廃棄物の埋立(CH4) す。 排水処理(CH4、N2O) ・CH4(メタン) 有機物が嫌気状態で腐敗、発酵 するときに生じ、廃棄物の最終 処分場や下水汚泥の処理過程 などから発生します。 ・N2O(一酸化二窒素) 廃棄物の燃焼や下水汚泥の処 理過程などから発生します。 16 【第1章 計画の基本的事項】 1.5 計画の期間 本計画の計画期間と基準年等を図 1.5-1 に示します。 本計画の期間は、2016 年度(平成 28 年度)から 2020 年度(平成 32 年度)までの 5 年間とし、目標の達成状況を検証し、5年後に見直しを行うものとします。 ただし、環境に関する課題や、社会情勢の変化等に適切に対応するため、必要に応じた見 直しも行います。 今回の目標は、原子力発電の効果を含めた国のエネルギー政策が確定し、さらにこれを踏 まえた国の削減目標と地球温暖化対策計画等が新たに見直された段階で施策の方向性などに ついて見直しを行うこととします。 進行管理上の基準年を 2013 年とし、COP19 において国が目標年とした 2020 年を目 標年と位置付け、削減目標を設定します。 恵庭市の計画 2013 年 進行管理上 の基準年 1990 年 2005 年 2020 年 目標 2016 年 計画期間 (2016 年度 ∼2020 年度) 我が国の計画 1990 年 基準年 京都議定書 2020 年に 25%削減 2005 年 基準年 COP19 2020 年に 3.8%削減 2013 年 基準年 COP21 2030 年に 26%削減 2020 年 目標年 2030 年 目標年 2050 年 長期的な目標 第 4 次環境基本計画 80%の削減(1990 年比) を目指す 図 1.5-1 本計画の計画期間と基準年等 17 【第1章 計画の基本的事項】 観光スポット 緑のふるさと森林公園 恵庭市街から車で約 24 分。道道恵庭岳公園線沿いに「緑のふるさと森林公園」が あります。緑豊かな森林資源を活用し、豊かな自然とのふれあいや人々に心のふるさ とを創造することを目的として、緑のふるさと森林公園は設立されました。 37.8 ヘクタールと広大な園内は「ふれあいの森」「いきがいの森」「よろこびの 森」「いこいの森」の4つのエリアで構成されており、子どもたちが遊べるアスレチ ック「森林トリムアドベンチャー」や、全長 4km もの自然観察道でのウォーキング など、子供から大人まで楽しめる公園です。 いきがいの森 ふれあいの森 出典:恵庭市 web サイト (http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1365649834409/index.html) 18 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 第2章 温室効果ガス排出量の 現況推計と要因分析 19 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 『えにわ暮らし』の魅力をご紹介しています 20 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 2.1 温室効果ガス排出量の現況推計結果 恵庭市の温室効果ガス排出量の現況推計結果を図 2.1-1 及び表 2.1-1 に示します。 恵庭市における温室効果ガス排出量は、2013 年度で 736 千 t-CO2 となっており、基準 年度である 1990 年度比で 47.5%の増加です。COP19 において国が設定した温室効果 ガス削減目標が 2020 年(2005 年比)に 3.8%減としていることから、恵庭市についての 2005 年度比をみると、10.2 %の増加となっています。 温室効果ガスは、2010 年度まで減少傾向にありましたが、2011 年度から増加傾向に転 じています。増加の要因は、産業部門の製造業及び民生部門での温室効果ガス排出量が増加 したことです。それらについてはエネルギー消費量の増加がほとんどないのですが、2011 年度から電力排出係数が増加していることによります(表 2.1-1 の下 1 行目の電力排出係数 を参照願います。)。また、2013 年度には主に産業部門の排出量が減少したことにより総 排出量が減少しています。 2013 年度 温室効果ガス排出量 1990 年度比 47.5%増 2005 年度比 10.2%増 ※ 国の基準年として追加された 2005 年の値を参考値として掲載しました(以下の図表も同様で す。)。 21 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 図 2.1-1 恵庭市の温室効果ガス排出量の現況推計結果 単位:千 t-CO2 年度 項目 エネルギー起源 産業部門 2011 年 2012 年 2013 年 13 10 10 9 10 11 9 11 7 8 7 7 8 7 214 314 275 246 299 349 312 238 331 293 263 317 369 328 家庭 100 136 135 120 143 174 168 業務 47 91 96 89 108 137 140 147 228 231 209 251 311 308 105 94 94 90 85 86 85 1 1 1 1 1 1 1 製造業 CO2 自動車 鉄道 小計 106 95 95 91 86 86 86 491 654 618 562 654 766 722 一般廃棄物の焼却 5 0 0 0 0 0 0 一般廃棄物の埋立 3 13 12 12 12 12 12 排水処理 1 1 1 1 1 1 1 8 14 13 13 13 13 13 499 668 631 575 667 779 736 33.9% 26.5% 15.2% 33.7% 56.2% 47.5% ▲5.5% ▲13.9% ▲0.1% 16.7% 10.2% 合 計 廃 棄 物 2010 年 建設業・鉱業 小計 運輸部門 2009 年 農林水産業 小計 民生部門 基準年 2005 年 (1990 年) 合 計 温室効果ガス排出量合計 基準年度(1990 年)比増減 − 2005 年度比増減 − − 参考:北海道電力 電力排出係数(kg0.530 0.502 0.433 0.353 0.485 0.688 0.678 CO2/kWh) 注 1)表中の温室効果ガス排出量は、二酸化炭素換算後の値です。 注 2)表中の合計欄と内訳の積み上げは、表示単位未満の端数を四捨五入しているため、一致しない場合 があります。 【参考】エネルギー消費量の変動 先の図 2.1-1 に示すように 温室効果ガス排出量について は 2005 年度以降から 2013 年度までの変動は大きいので すが、エネルギー消費量につ いてみると、右図に示すよう にその変動は小さく、横ばい 状態と言えます。 2011 年度以降の電力排出 係数の増加(原子力発電停止 による火力発電の高稼働)に よる温室効果ガス排出量への 影響が大きいことがわかりま す。 注)運輸部門の鉄道、廃棄物部門を除きます。 22 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 2.2 温室効果ガスの要因分析 2.2.1 部門別温室効果ガス排出量 恵庭市の部門別温室効果ガス排出量の割合を図 2.2-1 に示します。 恵庭市の 2013 年度の温室効果ガス排出量を部門別にみると、産業部門が 44.6 %を占 めており、次いで民生家庭部門が 22.8 %、民生業務部門が 19.0 %、運輸部門が 11.7%、廃棄物部門が 1.8 %と続いています。 部門別の温室効果ガス排出量の割合を基準年の 1990 年度と比較すると、最も大きな割 合を占める産業部門の 47.6%が 44.6%に減少、運輸部門が 21.3%から 11.7%へ減少し ています。逆に、民生家庭部門が 20.0%から 22.8%に増加、民生業務部門が 9.4%から 19.0%に増加しています。 2005 年度と比較すると、民生家庭部門及び民生業務部門の増加が約 8 ポイントであ り、産業部門及び運輸部門が同程度の減少となっています。 注 1)表示単位未満を四捨五入しているため、各項目の積上げ値が 100 %とはならない場合があります。 図 2.2-1 恵庭市の部門別温室効果ガス排出量の割合 23 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 2.2.2 ガス種別温室効果ガス排出量 恵庭市のガス種別温室効果ガス排出量を表 2.2-1 に、恵庭市のガス種別温室効果ガス排 出量の割合を図 2.2-2 に示します。 恵庭市の 2013 年度の温室効果ガス排出量をガス種別にみると、二酸化炭素が 722.4 千 t-CO2 と排出量全体の 98.2 %を占めており、次いでメタンが 12.7 千 t-CO2(同 1.7 %)、一酸化二窒素が 0.6 千 t-CO2(同 0.1 %)と続いています。 メタン及び一酸化二窒素の排出量は、廃棄物の処分場における処分量から推計しており、 メタンが 1990 年に少ない理由は可燃ごみの埋め立て処理量がなかったことによります。 表 2.2-1 恵庭市のガス種別温室効果ガス排出量 単位:千 t-CO2 基準年 1990 年 2005 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 495.2 653.9 618.2 562.4 654.1 766.2 722.4 メタン(CH4) 3.0 13.3 12.4 11.9 12.3 12.3 12.7 一酸化二窒素(N2O) 0.7 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 498.9 667.8 631.1 575.0 666.9 779.1 735.7 ガス種 二酸化炭素(CO2) 合 計 注 1)表中の合計欄と内訳の積み上げは、表示単位未満の端数を四捨五入しているため、一致しない場合 があります。 2)メタン及び一酸化二窒素については、二酸化炭素に換算した値です。 注 1)表示単位未満を四捨五入しているため、各項目の積上げ値が 100 %とはならない場合があります。 2)メタン及び一酸化二窒素については、二酸化炭素に換算した値です。 図 2.2-2 恵庭市のガス種別温室効果ガス排出量の割合 24 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 2.2.3 排出起源別二酸化炭素排出量 温室効果ガス排出量の大半を占める二酸化炭素を排出量抑制の対象として、恵庭市の排出 起源別二酸化炭素排出量を表 2.2-2 に、恵庭市の排出起源別二酸化炭素排出量の割合を図 2.2-3 に示します。 恵庭市の 2013 年度の二酸化炭素排出量 722 千 t-CO2 を排出起源別にみると、電力の消 費に伴う排出量が 388 千 t-CO2 と排出量全体の 53.7 %を占めており、次いで石油製品(重 油・軽油・灯油・ガソリン等)が 203 千 t-CO2(同 28.1 %)、石炭・石炭製品が 83 千 tCO2(同 11.5 %)、都市ガスが 31 千 t-CO2(同 4.2 %)、石油ガス・LP ガスが 18 千 t-CO2(同 2.5 %)と続いています。 排出起源別の二酸化炭素排出量を基準年(1990 年)及び 2005 年と比較すると、電力の 増加が最も大きく、1990 年の 171 千 t-CO2(34.8%)から 2005 年の 305 千 t-CO (46.6%)へ、さらに 2013 年の 388 千 t-CO2 に増加しています。石油製品や石炭・石 2 炭製品等についての二酸化炭素排出量の増減はほとんどないのですが、電力の二酸化炭素排 出量が大きく増加したために、その割合は減少しています。 表 2.2-2 恵庭市の排出起源別二酸化炭素排出量 単位:千 t-CO2 排出起源 基準年 1990 年 2005 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 石炭・石炭製品 85 106 92 93 99 90 83 202 196 204 196 191 198 203 石油ガス・LP ガス 20 28 20 19 20 20 18 都市ガス 12 19 34 33 38 33 31 171 305 269 221 305 425 388 491 654 618 562 654 766 722 石油製品 電力 合 計 参考:北海道電力 電力排出係数(kg0.530 0.502 0.433 0.353 0.485 0.688 0.678 CO2/kWh) 注 1)表中の合計欄と内訳の積み上げは、表示単位未満の端数を四捨五入しているため、一致しない場合 があります。 25 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 注 1)表示単位未満を四捨五入しているため、各項目の積上げ値が 100 %とはならない場合があります。 図 2.2-3 恵庭市の排出起源別二酸化炭素排出量の割合 2.2.4 森林吸収量 恵庭市の森林吸収量を表 2.2-3 及び図 2.2-4 に示します。 2013 年度の恵庭市における森林による二酸化炭素吸収量は 32 千 t-CO2 となってお り、同年の温室効果ガス排出量(736 千 t-CO2)の 4.3 %に相当します。 表 2.2-3 恵庭市の森林吸収量 年度 項目 森林吸収量 温室効果ガス排出 量と比べた割合 森林吸収量(千 t-CO2) 基準年 (1990) 2005 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 29 29 33 39 35 32 32 5.8% 4.4% 5.3% 6.8% 5.3% 4.1% 4.3% 図 2.2-4 恵庭市の森林吸収量 26 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 2.3 温室効果ガス排出量の地域特性と課題 2.3.1 1 人あたり及び世帯あたりの温室効果ガス排出量 恵庭市の 1 人あたり及び世帯あたりの温室効果ガス排出量を図 2.3-1 に示します。 恵庭市の 1 人あたりの温室効果ガス排出量は、2013 年度は 10.7 t-CO2/人であり、基 準年の 9.1 t-CO2/人及び 2005 年度の 9.9 t-CO2/人から増加しています。 また、2013 年度について全国、北海道と比較すると、全国の 11.1 t-CO2/人と同程度で あり、北海道の 13.3 t-CO2/人よりも低い値となっています。 恵庭市の世帯あたりの温室効果ガス排出量は、2013 年度は 23.8 t-CO2/世帯であり、 基準年の 25.4 t-CO2/世帯から減少し、2005 年度の 24.0 t-CO2/世帯と同程度となって います。 また、2013 年度について全国、北海道と比較すると、全国の 25.8 t-CO2/世帯及び北 海道の 27.2 t-CO2/世帯よりも低い値となっています。 1 人あたりの温室効果ガス排出量 世帯あたりの温室効果ガス排出量 注)北海道については、2013 年度データが未公表なので、2012 年度のデータを入力しました。 出典:全国のデータは国立研究開発法人国立環境研究所の温室効果ガスインベントリオフィス web サイ ト、北海道のデータは北海道の温暖化現状・取組 web サイトによります。 図 2.3-1 1 人あたり及び世帯あたりの温室効果ガス排出量の比較 (全国、北海道、恵庭市) 27 【第2章 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析】 2.3.2 二酸化炭素排出量の内訳 温室効果ガス排出量の大半を占める二酸化炭素を排出量抑制の対象として、全国、北海 道、恵庭市についての部門別二酸化炭素排出量の内訳を図 2.3-2 に示します。 部門別にみると、恵庭市では、産業部門が 45.4%と最も高く、民生家庭部門が 23.2%、 民生業務部門が 19.4%、運輸部門が 12.0%と続いています。 北海道では、 産業部門が 33.2%と最も高く、民生家庭部門が 23.6%、 運輸部門が 19.4%、 民生業務部門が 16.0%と続いています。 全国では、産業部門が 32.8%と最も多く、民生業務部門が 21.3%、運輸部門が 17.1%、 民生家庭部門が 15.4%と続いています。 恵庭市は、北海道及び全国と比較して産業部門の占める割合が多く、運輸部門の占める割 合が少なくなっており、また、民生家庭部門の排出が北海道と同様に全国に比較し多い地域 であると言えます。 なお、恵庭市では、現在、エネルギー転換部門※1及び工業プロセス部門※2に関連する事業 がないこと、廃棄物焼却施設が稼働していないことから、それらの部門における二酸化炭素 排出量がありません。 ※1)エネルギー転換部門とは、石油、石炭等の一次エネルギーを産業、民生、運輸部門で消費される電力などの 他の最終エネルギーに転換する部門(発電、石油精製等)です。発電所、地域熱供給、製油所などがこの部 門に該当します。 ※2)工業プロセス部門とは、セメント、生石灰などの鉱物製品や、アンモニアなどの化学製品を工業的に製造す る際に、物理的・化学的プロセスから排出される温室効果ガスを計上する部門です。セメント製造工程にお ける石灰石の焼成による排出等が大部分を占めています。 注)北海道については、2013 年度データが未公表なので、2012 年度のデータを入力しました。 出典:全国のデータは国立研究開発法人国立環境研究所の温室効果ガスインベントリオフィス web サイ ト、北海道のデータは北海道の温暖化現状・取組 web サイトによります。 図 2.3-2 部門別二酸化炭素排出量の内訳(全国、北海道、恵庭市) 28 【第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標】 第3章 温室効果ガス排出量の 将来推計と削減目標 29 【第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標】 第 26 回「緑の環境デザイン全国最高賞」を受賞しました 2015 年 12 月 JR 恵み野駅前の商店街のにぎわい創出に向け、恵み野商店会がつくった「ガーデ ンギャラリー・プラン」が、「第 26 回緑の環境デザイン賞」(都市緑化機構と第 一生命保険の主催)で最高賞の国土交通大臣賞に選ばれました。 緑の環境デザイン賞は、全国から緑化プランを公募し、優れたプランを表彰・助 成しているものです。本年度の応募総数は 27 点で、恵み野商店会と静岡県三島市 の NPO 法人の 2 団体が国土交通大臣賞を受賞しました。 今後、目抜き通りの歩道(約 700m)に 36 種類のガーデンを整備する計画(残 り 16 ヶ所)で、2016 年 8 月の完成を目指しています。 30 【第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標】 3.1 温室効果ガス排出量の将来推計 3.1.1 恵庭市の温室効果ガス排出量の将来推計 恵庭市の温室効果ガス排出量について、今後、対策を講じないで推移した場合(BAU ケー ス)※1を想定し、本計画の目標年度である 2020 年度の将来推計を行いました。 恵庭市の 2020 年度の温室効果ガス排出量の将来推計(BAUケース)を表 3.1-1 及び 図 3.1-1 に示します。 恵庭市の温室効果ガス排出量は、2020 年度には 850 千 t-CO2 になり、データの最新年 度である 2013 年度の 736 千 t-CO2 に比較し、15.5%の増加が予測されます。 このように恵庭市の温室効果ガス排出量は、対策を講じない場合には増加傾向で推移して いくと考えられ、国や北海道が掲げた目標に近づけることは難しい状況にあります。そのた め、恵庭市においても地球温暖化対策を推進し、「低炭素社会」の実現に向けて取組を実践し ていく必要があります。 ※1)BAUケースについての説明を次ページに記載しましたので、参照願います。 表 3.1-1 恵庭市の温室効果ガス排出量の将来推計(BAUケース) 項 目 温室効果ガス排出量(千 t-CO2) 基準年 将来予測 2005 年度 2013 年度 (1990 年度) 2020 年度 産業部門 238 331 328 423 民生家庭部門 100 136 168 170 エネルギー 起源 CO2 民生業務部門 47 91 140 140 運輸部門 106 95 86 100 廃棄物分野 8 14 13 16 合 計 499 668 736 850 基準年(1990 年)比(増加分) − 33.9% 47.5% 70.4% 2005 年比(増加分) − − 10.2% 27.3% 2013 年比(増加分) − − − 15.5% 注 1)表中の合計欄と内訳の積み上げは、表示単位未満の端数を四捨五入しているため、一致しない場合が あります。 2)2020 年度については、2020 年度から稼働予定の焼却施設からの温室効果ガスを考慮しています。 BAUケース 図 3.1-1 恵庭市の温室効果ガス排出量の将来推計(BAUケース) 31 【第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標】 【参考】温室効果ガス排出量のBAUケースの将来推計 温室効果ガス排出量の削減目標の設定にあたっては、今後、対策を講じないで推移 した場合(BAU ケース)※1の将来推計を念頭に置いて検討いたします。 将来推計は、内外経済の中長期展望により予測された我が国のGDP及び恵庭市の 人口推計を基に、データの最新年度である 2013 年度のエネルギー消費量等に増減率 を乗じて 2020 年度の温室効果ガス排出量を算定しました。 温室効果ガス排出量の将来推計と対策による削減との関係のイメージを下図に示し ます。 今後、対策を講じないで推移した場合(BAU ケース)の将来推計による温室効果 ガス排出量が増加する場合には、削減目標を設定して削減するための対策・施策を講 じる計画を策定していきます。 ※1)BAUとは「Business as usual」の略で「現状のまま」や「現状趨勢」という意味 で、地球温暖化やビジネス戦略の分野でよく使用されます。 2013 年度 2020 年度 温室効果ガス排出量の将来推計と対策による削減との関係のイメージ 32 【第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標】 3.2 削減目標 生物の生息・生育環境が 我が国では、2013 年に開催された COP19 において、2020 年までに 2005 年比で 3.8 %削減という新たな中期目標を世界に表明しています。さらに、2015 年 12 月のCO P21 では、日本は温室効果ガスを 2030 年までに 2013 年比 26 %削減という目標で合 意を得られました。 北海道では、「北海道地球温暖化対策推進計画」を 2010 年に策定、2014 年 12 月に 削減目標の見直しを行い、2020 年度を目標年度とし、1990 年度比 7.0%削減(2005 年度比 17.5%削減)としています。ただし、今回の目標は国と同様に原子力発電の効果は 含めずに設定した暫定的な目標であり、国のエネルギー政策が確定し、さらにこれを踏まえ た国の削減目標と新たな地球温暖化対策計画が策定された段階で今回の暫定目標の見直しと 併せて施策の方向性などについて見直しを行うこととしています。 恵庭市では、「第 3 次恵庭市地球温暖化防止実行計画」(平成 23 年 10 月恵庭市)が策 定されており、省エネ法において特定事業者に対し年平均 1%以上の省エネルギー化を求め ていることから、全公共施設を対象とし,温室効果ガス排出量を 5 年間で 5%削減(年平均 1%以上の削減)が削減目標として設定されています。 また、恵庭市の温室効果ガス排出量は、前項でのBAUケースの将来推計によると、 2020 年度には 850 千 t-CO2 になり、2013 年度の 736 千 t-CO2 に比較し 15.5%の増 加が予測されることから、削減目標を設定し対策や施策を講じる計画を策定する必要があり ます。 恵庭市の削減目標としては、上述の国及び北海道の削減目標には将来的に倣うこととし、 現時点では恵庭市の公共施設対象の削減目標との整合性を図ることとしました。 削減目標は 2013 年度の 736 千 t-CO2 から年 1%削減(7 年間で 7%削減)し、目標 年度の 2020 年度に 686 千 t-CO2 とすることとし、図 3.2-1 のとおり設定します。 ただし、北海道の考え方と同様に、国の削減目標と新たな地球温暖化対策計画が策定され た段階で今回の削減目標の見直しと併せて施策の方向性などについて再検討することとしま す。 削減目標 ○恵庭市の削減目標 ・目標年度:2020 年度 2013 年度比 7%削減 2020 年度 2013 年度比 7%削減 注)2020 年度については、2020 年度から稼働予定の焼却施設からの温室効果 ガスを考慮しています。 33 【第3章 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標】 図 3.2-1 恵庭市の温室効果ガス排出量の削減目標 本計画の目標年度である 2020 年度における温室効果ガス排出量の削減量を試算し、表 3.2-1 及び図 3.2-2 に示します。 その結果、温室効果ガス排出量の削減量は 2020 年度に 164 千t-CO2 となります。こ れは、2013 年度比で 22.3%に相当します。 恵庭市の温室効果ガス排出量は、対策を講じない場合には増加傾向で推移していくと考え られ、恵庭市においても地球温暖化対策を推進し、削減目標を達成できるように「低炭素社 会」の実現に向けて取組を実践していく必要があります。 表 3.2-1 恵庭市の 2020 年度における温室効果ガス排出量の削減量 温室効果ガス排出量 (千 t-CO2) 項 目 産業部門 エ ネ ル ギ ー 民生家庭部門 起源 CO2 民生業務部門 運輸部門 廃棄物分野 2013 年度 328 168 140 86 13 BAUケース 目 標 2020 年度 2020 年度 423 170 140 100 16 2020 年度におけ る温室効果ガス排 出量の削減量 (千 t-CO2) 305 156 130 80 14 118 14 10 20 2 合 計 736 850 686 164 注 1)温室効果ガス排出量の削減量はBAUケースから目標値を減じた値です。 2)2020 年度については、2020 年度から稼働予定の焼却施設からの温室効果ガスを考慮しています。 3)表中の合計欄と内訳の積み上げは、表示単位未満の端数を四捨五入しているため、一致しない場合があ ります。 2020 年度 削減量 164 千 t-CO2 図 3.2-2 恵庭市の 2020 年度における温室効果ガス排出量の削減量 34 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 第4章 地球温暖化防止の ための取組 35 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 観光スポット えにわ湖自由広場・桜公園 「えにわ湖自由広場・桜公園」は、恵庭の市街地中心部から道道恵庭岳公園線を西 へ 13kmの位置にあります。 えにわ湖自由広場には、広大な芝生や桜・白樺・かえでなどの木立の中に、四阿 (あずまや)や芝桜、花壇、ベンチなどを配置しています。桜公園では、春の開花時 期にはたくさんの美しい桜の花を咲かせ、秋には紅葉で来園者を魅了しています。 えにわ湖周辺の植生は、「ヤチダモ」-「ケヤマハンノキ」林及び「ミズナラ」「エゾイタヤ」林などの広葉樹林で囲まれ、左岸側の森林地帯には高木の「エゾマ ツ」-「ダケカンバ」が優占、林床が「クマザサ」「チシマザサ」からなる「エゾマ ツ」-「トドマツ」群落となっています。これらは、「亜寒帯」「亜高山帯」の植生と して知られています。 出典:恵庭市 web サイト (http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1365653540916/index.html) 36 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.1 施策の体系 生物の生息・生育環境が 恵庭市の地球温暖化防止の取組のための施策の体系を図 4.1-1 に示します。 第 5 期恵庭市総合計画では、将来都市像を「花・水・緑 人がつながり 夢ふくらむまち えにわ」と定め、恵庭市の様々な施策に取り組んでいます。体系的に施策に取り組むととも に、市民、議会及び市が同じ認識を持ってまちづくりに取り組むことが重要と考え、その中 で、まちづくりの視点及び基本目標を設定しています。 上記の総合計画であげている 5 つの基本目標の一つである「Ⅴ 地域資源・都市基盤を活 かすまち」が恵庭市の地球温暖化対策を実行する上で最も関連性のある目標であることか ら、本計画の基本目標の一つとします。また、併せて第 2 次環境基本計画の施策との整合を 図り、その基本目標(「地球温暖化対策の推進」「循環型社会の形成」)も本計画の基本目 標とします。 基本目標の達成に向けて、図 4.1-1 に示すように、基本方針及び取組方針を体系づけ、 市民、事業者及び市の協働により計画を推進します。 【基本方針】 【基本目標】 【取組方針】 1-1 省エネルギー行動の実践 ﹃地域資源・都市基盤を活かすまち﹄ ﹃地球温暖化対策の推進﹄ ﹃循環型社会の形成﹄ 1 省エネルギー 活動の推進 1-2 建物の省エネ化、省エネルギー設備・機 器の導入 1-3 環境に配慮した自動車利用の促進 2-1 太陽光発電導入の促進 2 再生可能エネル ギーの普及拡大 2-2 バイオマスエネルギーの利活用 3-1 低炭素型まちづくりの推進 3 低炭素型地域づ くりの推進 3-2 二酸化炭素吸収源の確保 3-3 資源の循環利用の推進 図 4.1-1 恵庭市の地球温暖化防止の取組のための施策の体系 37 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.2 省エネルギー活動の推進 4.2.1 省エネルギー行動の実践 私たちの日常生活や事業活動に便利さや豊かさを追求してきた結果、冷暖房や IT 機器、大 型化した電化製品が広く普及し、エネルギーを大量に消費しています。 恵庭市の温室効果ガス排出量は、先の図 2.3-2 に示すように全国及び北海道と比べ、産業 部門の占める割合が多いという特徴があります。そのため、産業部門の各企業の事業者及び 従業員の全員が省エネルギー活動に取り組むことが温室効果ガスの大幅な削減につながりま す。次いで民生家庭部門及び民生業務部門が多いので、各家庭及び業務部門の各企業での省 エネルギー活動の取組も温室効果ガスの削減の要因となります。 温室効果ガスの削減のためには、企業にあっては事業者及び従業員としてその生産等の事 業活動について、家庭にあっては市民として日常生活について、温室効果ガスの削減に対す る意識を高め、恵庭市も事業活動の中で積極的に省エネルギー活動を実践し、恵庭市全体で 活動していくことが重要です。 家庭やオフィスなどにおける省エネルギー行動の推進には市民一人ひとりの行動の積み重 ねが不可欠です。市民が自らのライフスタイルを見直し、見える化機器などのツールや省エ ネ診断などを活用しながら、無理のない省エネライフスタイル・ワークスタイルが定着する ことを目指します。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) 効果的な住宅や設備の省エネに関する情報提供による省エネ意識の熟成 ① 環境エネルギー展、講演会や講座の開催などを通じ、エネルギーに関する知識や生活 に密着した省エネの取組等について、市民、事業者に情報を発信します。また、身近な 省エネの方法などを市民からアンケート等をとる事により情報収集します。 ② 省エネ機器の貸し出し制度や省エネ行動へのキャンペーンの実施を通じ、市民や事業 者による省エネの取組を後押しします。 (2) 市民、事業者との情報交換 新エネルギー・省エネルギーに関する市民、事業者との情報交換、情報共有の場を設け ます。 (3) 職員の省エネ行動の実践 職員の省エネ行動ルールに基づき、率先して省エネ行動に取組みます。 (4) 環境負荷の少ない電力会社との契約 施設の電気は、環境負荷の少ない電気事業者との契約についても検討します。 38 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 市 民 (1) スマートな省エネの取組 見える化機器、HEMS 導入、無料省エネ診断の活用などを通じて、家庭における電力、 暖房などのエネルギー消費量を把握し、無理のない効果的な省エネを実践します。 (2) 省エネ性能が高い電化製品の購入 電化製品の購入時には、省エネラベルを確認し、できる限り省エネ性能の優れた電化製 品を購入するよう心がけます。 (3) クールシェア、ウオームシェア 家庭、町内会、地域単位など様々な繋がりでの環境活動に参加し、図書館や郷土資料館 など公共施設を活用しクールシェアやウォームシェアに取り組みます。 (4) 新電力を活用した温暖化対策 新電力会社によっては、再生可能エネルギーの活用等により温室効果ガス排出量の少な い電気を契約できることから、これらの選択肢を有効に活用します。 (5) 環境エネルギー展や講演会、講座等への参加 市の主催する、環境エネルギー展や講演会等に積極的に参加し、省エネの知識を習得し ます。 事業者 (1) 継続的なエネルギーの削減 事務所内の執務環境や工場における製造工程について、高い環境意識による目標を設定 し、継続的なエネルギーの削減に取り組んでいきます。 (2) BEMS(ビルエネルギー管理システム)などの省エネシステム導入 BEMSなどのスマートな省エネルギーシステムの導入を進めます。 (3) 省エネ技術の普及拡大 企業における省エネの取組効果を内外に発信し、省エネ技術の普及拡大に貢献します。 (4) 省エネ技術の開発、普及 エネルギー事業者においては、寒冷地に適した省エネ技術の開発、普及に努めます。 (5) 環境エネルギー展や懇談会への出展 市で主催する環境エネルギー展への出展や、懇談会への委員参加などにより、省エネに 関する情報を発信します。 39 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 【参考】各種燃料の炭素排出係数 各種燃料の炭素排出係数を下表に示します。 炭素排出係数は、一定の熱量を得る際に排出される炭素(最終的に二酸化炭 素[ CO2])の量を示し、この数値が少ない燃料ほど、温暖化への影響が小さい と言えます。 各種燃料の単位発熱量と炭素排出係数(施行令※1 別表第一) (参考)CO2排出量 単位発熱量×炭素排出係数 ×44/12 (kg-CO2/kg, ,Nm3,m3) 燃料使用量 の単位 単位発熱量 (MJ/単位) 炭素排出係数 (kg-C/MJ) kg 25.7 0.0247 2.33 34.6 0.0183 2.32 36.7 0.0183 2.46 灯油 36.7 0.0185 2.49 軽油 37.7 0.0187 2.58 A 重油 39.1 0.0189 2.71 B 重油・C 重油 41.9 0.0195 3.00 燃料の区分 一般炭 ガソリン ジェット燃料油 LPG kg 50.8 0.0161 3.00 LNG kg 54.6 0.0135 2.70 Nm3 44.8 0.0136 2.23 m3 43.3 0.0136 2.16 都市ガス 都市ガス(参考) 注)本表中の「都市ガス(参考)」に示した数値(2.16 kg-CO2/m3)は、施行令に示された標準状態での 単位発熱量を全国で代表的な条件(温度 15℃,1.02 気圧)の体積あたりに換算して示したものです。 ※1:「地球温暖化対策の推進に関する施行令」(平成 11 年 4 月政令第 143 号) 出典:「温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン」(平成 27 年 4 月環境省地球環境局地球温暖化対策 課) 40 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.2.2 建物の省エネ化、省エネルギー設備・機器の導入 温室効果ガスの削減のためには、省エネルギー行動に取り組むだけではなく、省エネルギ ー型の設備・機器の導入や施設を高効率化することが重要です。 特に北海道の暖房エネルギーは本州に比べて非常に大きく、家庭でのエネルギー消費量を 削減するためには、高気密、高断熱の居住空間及び給湯暖房機器の高効率化が必要不可欠で す。 また、近年の機器類は、トップランナー基準注 1)の導入などによって従来よりも省エネルギ ー性能が向上しています。HEMS(Home Energy Management System)や BEMS (Building and Energy Management System)といった家庭や事業所のエネルギー効率 を改善するためのシステムの導入や、省エネ診断、ESCO 事業注 2)の実施により、施設全体 の省エネルギー化を進めることが可能です。 家庭、事業所、施設等において、設備や機器類の更新の際に、省エネルギー型の製品を選択 し、温室効果ガス排出量の削減を推進していくことが求められています。 環境配慮型住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、パッシブハウス注 3)、高気密高断熱 住宅)の推進及び高効率給湯暖房設備の普及による建物、住まいの省エネ化を推進します。 平成 25 年度に「緊急雇用創出推進事業“スマート・E−ガーデン∼えにわ”構想モデル事 業」により、スマートシティの構築に向けた部分的な試験導入等に係る事業として、一般家庭 への電力の見える化機器(HEMS)の導入、電気自動車(EV)の動く蓄電池としての活用 及び地場企業や自治体等を含めた地域会議の開催などを実施しました。当事業を通じて得ら れた成果を基に、これまで取り組んできた省エネルギーに係る技術やノウハウを最大限に活 用し、エネルギー利用の更なる効率化を実現するエネルギーマネジメントの仕組みづくりに よるまちづくりを促進します。 注 1)トップランナー基準:製造事業者等に省エネ型の製品を製造するよう課せられた基準です。各々の機器に おいてエネルギー消費効率が現在商品化されている製品のうち、最も優れている機 器の性能以上にします。 注 2)ESCO 事業:ビルや工場など建物の省エネルギーに関する包括的なサービスを提供する事業です。省エネ ルギーを実施し、光熱費の削減実績からその一部を報酬として受け取ります。 注 3)パッシブハウス:パッシブハウス(Passive house)とは、ドイツパッシブハウス研究所が規定する性能 認定基準を満たす省エネルギー住宅です。建物の性能を上げることにより、高性能の熱交 換器による空調設備だけで、アクティブな冷暖房器具が不要であるという意味合いから 『パッシブ(passive:受身の)』の名が付けられました。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) 民間住宅施策の推進 ① 高気密高断熱住宅、ゼロエネルギーハウスの普及啓発 2020 年に新築一戸建て住宅の過半数をゼロエネルギーハウスにする国の目標に向け て、ゼロエネルギーハウスを普及啓発します。 41 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 ② 高気密高断熱住宅、省エネ型リフォーム・リノベーション支援検討 高断熱高気密の新築住宅や既存住宅の断熱性向上、設備の省エネ化、太陽光発電等の自 家消費型設備を含めたリフォーム・リノベーションに対する支援策を検討します。 ③ 省エネ型の住宅に関する相談窓口の検討 国の動向や、建築技術費用等、省エネ型住宅やリフォームに関する情報提供等ができる 市民の相談窓口の提供を検討します。 (2) 省エネルギー設備・機器導入の推進 ① 公共建築物の率先した省エネ技術の導入、成果の発信 恵庭市公共建築物新エネ・省エネ指針に基づき、新築、改修時等における省エネ診断の 実施や、省エネ建築物、設備の導入について検討します。成果はホームページ等により発 信します。 ② 省エネ機器の導入支援 比較的手軽に行える LED 照明の導入について市内店舗での購入時のインセンティブ の付与について継続するとともに、省エネ型冷蔵庫、見える化機器、高効率給湯、暖房 機器など省エネに効果的な機器の導入について、家庭の状況に適した選択ができる情報 の提供など、導入を支援します。 (3) 公共施設マネジメントとの整合 恵庭市公共施設マネジメントの考えに沿って施設の統廃合時などに、合理的なエネルギ ー削減を行います。 (4) 公営住宅の適切な維持管理 恵庭市公営住宅等長寿命化計画の推進と見直しにより公営住宅を適切に維持管理しま す。 (5) 省エネ型農業設備の調査、研究 農業機械の省エネ化、施設園芸における加温設備の省エネ化等について調査、研究を行 い、農業関係者に情報提供します。 市 民 (1) 高気密高断熱住宅の建築 住宅新築時は、より高気密高断熱の住宅を選択します。 (2) 既存住宅の断熱性向上 外断熱改修などを行って既存住宅の断熱性を向上させ、快適で省エネルギーな住宅とな るように検討します。 (3) 高効率給湯暖房設備の導入 住宅新築時、改修時などに、省エネルギー型のエアコン、潜熱回収型給湯器、ヒートポ ンプ給湯器、燃料電池、コージェネレーションシステムなどを導入します。 (4) 省エネ性能が高い機器の導入 家電製品やボイラー、暖房機器等の購入時には、省エネ性能の優れた機器を購入しま す。 また、スマートメーターや HEMS について、導入を検討します。 42 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 事業者 (1) 事業所の断熱性能向上 事業所の新築や改築時には断熱性に留意します。 (2) 高気密、高断熱性能の情報提供 建築関係事業者は、気密、断熱性能等の情報提供、建築主への提案に努めます。 (3) 省エネ型機器・設備の導入 省エネルギー診断や、ESCO 事業の活用等を視野にいれ、高効率給湯器や暖房設備、 LED 照明などの導入に努めます。 また、スマートメーターやBEMS の導入を進めます。 参考:低炭素建築物とは? 出典:「エコまち法に基づく低炭素建築物の認定制度の概要」(国土交通省住宅局住宅生産課監 修) 43 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 出典:「外断熱改修のすすめ-マンションの資産価値向上に向けて大規模修繕は「外断熱改修」のチャンス-」 (平成 23 年 2 月北海道建設部住宅局建築指導課発行) 44 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.2.3 環境に配慮した自動車利用の促進 自動車の普及によって、私たちの生活はより利便性の高いものとなってきました。その反 面、自動車の増加が、大気汚染や地球温暖化など様々な環境負荷を与えています。 恵庭市の温室効果ガス排出量に運輸部門が占める割合は、先の図 2.3-2 に示すように全国 及び北海道と比べ少ないのですが、約 11%を占めています。 自動車からの排出量を削減するためには、エコドライブの励行や次世代自動車の普及拡大 など、市民、事業者、市が日常生活や事業活動の中で環境に配慮した自動車利用に取り組むこ とが不可欠です。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) 次世代自動車・低燃費車の普及拡大 ① 公用車の次世代自動車の導入検討 公用自動車・リース車導入の検討にあたっては、利用状況に応じて適切な次世代自動車 の種類を選定します。 ・HV:ハイブリッド自動車 ・PHV:プラグインハイブリッド自動車 ・EV:電気自動車 ・PHEV:プラグインハイブリッド電気自動車 ・水素自動車 ・その他(天然ガス自動車、燃料電池車(FCV)) なお、恵庭市役所では、現在、公用車にハイブリット車を 3 台、電気自動車を 1 台導 入しています。平成 28 年度には電気自動車を 2 台リースを受ける予定です。 ② 次世代自動車の調査研究、情報提供 水素自動車や水素供給施設、燃料電池車などの調査研究を行い、情報を発信します。 ③ 次世代自動車の普及の推進 次世代自動車の導入に対する補助制度を利用し、次世代自動車の普及を推進します。 ④ 電気自動車用急速充電設備の運用 電気自動車普及の一助となるよう、道と川の駅にある電気自動車用急速充電設備の運 用を行います。 (2) エコドライブの推進 ① 公用車のエコドライブの励行 職員にエコドライブの有効性を発信し、公用車・リース車運転時のエコドライブを励行 します。 ② エコドライブの普及促進 「ふんわりアクセルによる発進」「加速・減速の少ない運転」「減速時の早めのアクセ ル OFF」などのエコドライブについて市民へ情報発信します。 45 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 (3) 公共交通機関の利用促進 ① 公用自転車の積極利用 夏期は近距離の公務での移動手段として、公用自転車を利用します。 ② 自転車等の施設整備の推進 JRの駅周辺に整備した駐輪場利用の促進を図るとともに、自転車及び歩行者が利用 しやすい施設運営を推進します。 ③ パークアンドライドの推進 通勤時のマイカー利用等を減少させる仕組みを構築するために、駐車場の確保や有効 利用等について、市民、事業者及び駐車場関係者と協議して推進します。 ④ コミュニティバス等の運行 「えにわコミュニティバス(愛称 eco バス)」及び「えにわコミュニティタクシー (愛称エコタク)」は、ルートの再編や運行台数の改善を図ってきましたが、市民の利 便性や乗車率の向上について検討するとともに低公害車の導入を検討します。 ⑤ 市営駐車場の整備運営及び利用拡大 恵庭市ではJR3 駅周辺の 6 ヶ所に市営駐車場を整備運営し、料金設定の変更や 24 時間営業など、駐車場の利用拡大策を講じたことにより、徐々に利用者増となっていま すが、更なる利用向上策を検討します。 市 民 (1) 自動車のエコドライブの励行 「ふんわりアクセルによる発進」「加速・減速の少ない運転」「減速時の早めのアクセ ル OFF」などのエコドライブを励行します。 (2) 公共交通機関等の利用推進 マイカーの利用を控え、公共交通機関や自転車などの利用を推進し、環境負荷の少ない 移動を心がけます。 (3) 次世代自動車の利用推進 マイカーの購入時には、次世代自動車、燃費の良い車両について検討します。 事業者 (1) 次世代自動車の導入の検討 燃費性能に優れた、次世代自動車・低燃費車等の導入を検討します。 (2) 自動車のエコドライブの励行 自動車の運転時は急発進、急加速の禁止、早めのアクセルオフ、アイドリングストップ 等、エコドライブに努めるとともに、効率の良い配送、運搬を心がけます。 (3) 公共交通機関等の利用推進 通勤や出張の際には公共交通機関を利用するなど、環境負荷の少ない移動を心がけま す。 46 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.3 再生可能エネルギーの普及拡大 4.3.1 太陽光発電導入の促進 再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスといった、繰り返し利用 が可能で、温室効果ガスの排出がないなど環境負荷の少ないエネルギーです。 我が国のエネルギー供給の 8 割以上を占めている化石燃料に関しては、利用に伴い発生す る温室効果ガスの削減が地球規模での課題となっています。 さらに、東日本大震災に伴い発生した原子力発電所の事故をきっかけに、より安全・安心な エネルギーの供給体制の構築が求められており、地域分散型の再生可能エネルギーの利活用 が注目されています。 太陽光発電は 1980 年代から普及が進んでおり、再生可能エネルギーの中でも導入しやす いものであるといえます。太陽光発電について市民、事業者との協働により、普及拡大に努め てまいります。 太陽光発電を設置した恵庭市の公共施設は、現在、図書館本館と島松公民館であり、施設 内でその電力を利用しております。太陽光発電の導入にあたっては、施設の改修計画にあわ せて、個々に導入の可否について判断しながら取り組んできました。行政における率先的行 動を推進し、太陽光発電の整備充実を図ります。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) 公共建築物への太陽光発電設備の導入検討 恵庭市公共建築物新エネルギー・省エネルギー指針に沿って公共施設の新築時、改修時に は太陽光発電設備の設置について検討します。 (2) 太陽光発電の導入推進 太陽光発電の導入を計画している市民に対し補助制度を設けて支援します。 (3) 太陽光発電等再生可能エネルギーの情報収集 太陽光発電のほか、小水力、地熱、雪氷熱、太陽熱、風力等、恵庭市で利用可能な再生可 能エネルギーについて情報収集を行い環境エネルギー展などを利用し発信します。 47 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 (4) メガソーラー発電施設の見学による教育の促進 メガソーラー発電施設の事業者と連携し、発電施設の見学を通じて再生可能エネルギー についての教育の促進を図ります。 平成 25 年度第 2 回エネルギー対策協議会(現地視察会) 現地視察場所:ITK ソーラー北海道株式会社恵庭発電所 (メガソーラー) 市 民 (1) 太陽光発電の導入検討 支援制度や費用対効果の情報収集を行い、効果的な導入方法を検討します。 (2) 太陽光発電等再生可能エネルギーの情報収集 環境エネルギー展や市内メガソーラー施設の見学等の機会を利用し、再生可能エネルギ ーに関して情報収集します。 事業者 (1) 太陽光発電の導入検討 事務所や工場などの新築や改築時に太陽光発電の導入について検討します。 (2) 地域特性を踏まえた技術の開発 太陽光発電設備設置に係る事業者は、降雪の影響など地域特性を踏まえた太陽光発電の 技術開発を推進し、発電量や費用対効果について適切な情報提供に努めます。 (3) 太陽光発電に関する情報提供 環境エネルギー展への出展や、メガソーラー施設の紹介など、市民への情報発信を行い ます。 48 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.3.2 バイオマスエネルギーの利活用 バイオマスは、燃焼させエネルギー利用を行った場合には二酸化炭素が排出されるものの、 それは植物の成長過程で光合成により大気中から吸収された二酸化炭素であるため、排出と 吸収による二酸化炭素の収支はゼロになる「カーボンニュートラル」という特性を持ってお り、太陽光発電、風力発電などとともに再生可能エネルギーとして認定されています。 「恵庭市地域新エネルギー重点ビジョン報告書」(平成 23 年 2 月恵庭市)の中で、恵庭 市におけるバイオマスの定義として「バイオマスとは、生物資源(バイオ/bio)の量(マス /mass)をあらわしており、エネルギー源として再利用できる動植物から生まれた有機性の 資源と定義します。」と記載しています。バイオマスの種類は、図 4.3-1 に示すように 3 種 類に区分されますが、このうち資源作物のエネルギー利用については作物価格の高騰化を誘 因するなどの課題があるため、上記ビジョンでは主に廃棄物系バイオマス・未利用バイオマ スのエネルギー利用について検討しています。 バイオマスエネルギーは地域に分散しているため、その収集・運搬が課題となっています が、市民、事業者と連携を図り利活用のシステム構築に努めていきます。 出典:「恵庭市地域新エネルギー重点ビジョン報告書」(平成 23 年 2 月恵庭市) 図 4.3-1 バイオマスの種類 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) 剪定枝のチップ化 道路、公園管理等で発生した剪定枝について、委託によりチップ化し再資源化します。 (2) ペレットストーブの導入促進 補助制度の実施などにより、家庭のペレットストーブ導入を促進します。 49 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 (3) 廃食油の BDF 化の推進 市内事業者による廃食油の BDF 化事業について、回収場所の周知や拡大、市内小学校 での回収等に協力します。 (4) 生ごみ資源化処理施設の生ごみ受け入れ 恵庭市の市民力によって 90%以上の高い分別率を維持する生ごみをバイオガス化し、 下水終末処理場での発電やガスボイラーの燃料とします。農業残渣などの効果的な受け入 れ法等についても模索します。生ごみ分別についての情報提供を行い、高い分別率を維持 するとともに事業者にも更に分別を働きかけます。 (5) 公共建築物へのペレットストーブ、ペレットボイラー等の導入の検討 恵庭市公共建築物新エネルギー・省エネルギー指針に沿って、ペレットストーブ、ペレ ットボイラー等の導入を検討します。 市 民 (1) 生ごみの分別への協力 生ごみの分別収集に協力します。 (2) 廃食油の BDF 化の回収協力 市内にある回収拠点への廃食油の持込みや小学校での回収に協力します。 (3) ペレットストーブの利活用等 家庭での暖房についてペレットストーブの活用を検討します。 事業者 (1) 事業系生ごみの分別協力 事業系生ごみの分別収集に協力します。 (2) 農業残渣の活用の検討 農業残渣については、堆肥化等の利用を検討します。 (3) 環境エネルギー展での情報発信 環境エネルギー展等でペレットストーブや BDF など、バイオマスエネルギーの利活用 について製品や活動を紹介します。 (4) バイオマスを利用した省エネ型機器・設備の導入 間伐材を用いたビニールハウス加温用の暖房機器・設備を導入するため、実証実験を行 います。 50 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.4 低炭素型地域づくりの推進 4.4.1 低炭素型まちづくりの推進 私たちの日常生活や社会経済活動に伴い発生する温室効果ガスの相当部分が市街地におい て発生しており、恵庭市においても市街地における社会経済活動に起因すると考えられる民 生家庭部門、民生業務部門、運輸部門における排出量が全体の約 5 割を占めている状況にあ ります。 市域からの温室効果ガスを効率よく削減するためには、日常生活に必要なまちの機能が、 住まいに身近なところに集積され、住民が自家用車に過度に頼ることなく、公共交通や自転 車の利用によってこれらの機能にアクセスできるようなコンパクトなまちづくりを進めてい くことが有効です。 少子高齢化社会や循環型社会に対応した、良好で安全安心な住環境及び都市環境の向上の ため、良質な居住水準の確保と市営住宅の担うべき役割を踏まえた住宅のストックや各種整 備に努めていきます。 まちづくり構想の推進に向け、「地域における良好な環境」「地域の価値」の向上・維持 管理・運営のため、住民・利用者・事業者等が主体的に取り組む仕組みづくりをめざし、そ のために行政がすべきこと・できることを検討・推進します。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) コンパクトなまちづくりによる省エネ化 都市計画マスタープランに沿って、駅を中心として、日常生活に必要なまちの機能の集 約化を図り、住民が自家用車に過度に頼ることなく、公共交通機関の利用によってこれら の機能にアクセスできるようなコンパクトなまちづくりを進めます。 (2) 環境配慮型住宅の推進 高気密高断熱住宅、省エネ型住宅および街区形成事業について検討します。 (3) 民間住宅取組の推進 空き家のリフォームによる再利用など、住宅の流通促進を図るとともにリフォームに際 して省エネ化、高気密高断熱化等を進める取組などを支援します。 (4) 地産地消の推進 食農交流フェスタの開催や農畜産物を提供する直売所などの支援等により、消費者と生 産者の相互理解を深め、地産地消を推進することにより輸送に伴う二酸化炭素排出量低減 に貢献します。 (5) J-クレジット制度等に関する各種政策の調査・研究 J-クレジット制度は環境省、経産省、農水省が連携し、2013 年に開始された制度で す。この制度を活用し、各種取組によって削減された CO2 を国へ申請し、「クレジット 51 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 (排出権)」として認証を受けることで、他の場所で排出される CO2 をカーボン・オフ セットすることができます。 ① J-クレジット制度の調査・研究 J-クレジット制度の活用の可能性について調査・研究します。 地方自治体がクレジットを創出し、地域の活性化に繋げている事例があります。例え ば、市の補助金を活用して太陽光発電設備を設置した各家庭の CO2 削減量をクレジット 化し、地場産品のカーボン・オフセット(製造時に排出される CO2 を埋め合わせ)、市 街の自治体や企業へ売却しています。 ② カーボン・オフセット事業の調査・研究 市民、事業者及び市が相互に連携して協働による取組として、J-クレジット制度に関 する各種政策を活用することにより、恵庭市におけるカーボン・オフセット事業を構築 できるかどうかの可能性について調査・研究します。 カーボン・オフセット事業のイメージ例を図 4.4-1 に示します。 市内事業者 恵庭市 ポイントの発行 J-クレジット制度等に 基づくカーボン・オフセ ット機能をもつポイント を発行します。 ② インセンティブ等の付与 市民が集めたポイント に応じてカーボン・オフ セット証書カードを発行 し、温室効果ガス排出量 削減に貢献したことを証 明するほか、インセンテ ィブ等の付与を行いま す。 ① ポイントの購入 カーボン・オフセット 機能をもつポイントを購 入します。 ② ポイントの付与 商品にポイントを付与 し、環境貢献イメージを 向上させるとともに、購 入増加を期待できます。 ① ポイント購入 ポイント代金 ポイント付き 商品購入 収集ポイントと インセンティブ等 との交換 ポイント付き 商品販売 恵庭市民 ① インセンティブ等 の付与 ポイント付き商品の購入 ポイント付き商品を購入し、ポイント を集めることで、地元の事業者とともに 温室効果ガス排出量の削減活動を支援す ることにつながります。 ② ポイントとインセンティブ等との交換 収集したポイントに応じてカーボン・ オフセット証書カードを受領することに より、温室効果ガス排出量削減を支援し たことが証明されるほか、インセンティ ブ等を受け取ります。 図 4.4-1 恵庭市におけるカーボン・オフセット事業のイメージ例 52 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 市 民 (1) 公共交通機関等の利用推進 公共交通機関等を利用し、自動車による温室効果ガスの排出量を削減します。 (2) 地産地消の推進 食農交流フェスタの開催や農畜産物を提供する直売所などを活用し、市内の農畜産物を 利用します。 事業者 (1) 環境配慮型住宅の推進協力 高気密高断熱、省エネ住宅および街区形成事業についての取組について協力します。 (2) 水素スタンド等先進的技術の恵庭市への導入検討 今後の普及が期待される水素自動車への水素供給施設等、次世代技術の活用について検 討します。 (3) 地産地消の推進 食農交流フェスタ等に参加することにより、市民の地産地消を推進します。 53 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 【参考】J-クレジット制度とは? 省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によるCO2の排出削減量や、適 切な森林管理によるCO2の吸収量を、クレジットとして国が認証する制度です。 認証されたクレジットは、購入することができ、低炭素社会実行計画の目標達 成やカーボン・オフセットなど、さまざまな用途に活用できます。また、クレジ ット購入代金は、クレジット創出者に還元され、さらなるCO2排出削減・吸収の 取組や、地域活性化等に活かすことができます。 出典:「J-クレジット制度パンフレット」 (みずほ情報総研株式会社環境エネルギー第 2 部 J-クレジット制度事務局) Web ホームページ(https//japncredit.go.jp/) 54 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.4.2 二酸化炭素吸収源の確保 森林には光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収して固定する機能を有しています。し かし、我が国の林業は林道網の整備や森林施業の集約化といった生産基盤の整備が不十分で あること、林業従事者の高齢化などの理由により、森林の適正な管理がされていない状況に あります。 恵庭市の面積は 29,487ha のうち、森林面積は 18,825ha で、総面積の 64%を占めて います。そのうち民有林面積は 591ha で、その内訳はカラマツ及びトドマツを主体とした 人工林が 128ha であり人工林率は 22%です。民有林が市街地や自衛隊演習場に近いとい う特殊事情もあり、伐採はほとんどなく、造林面積も減少傾向にあり、急激な市発展に伴い山 林を宅地やその他に売買転用するため、造林意欲は減退している傾向にあります。 市民、事業者との連携によって、施業の集約化、林道網の整備、後継者の育成などに取り組 み、間伐など適正な森林の保全と整備を推進することで二酸化炭素吸収源の確保に努めます。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 (1) 森林の保全と情報提供 恵庭市森林整備計画に基づき、無計画な森林伐採の防止を図り、二酸化炭素吸収源とな る森林を保全します。また、森林の持つ二酸化炭素吸収効果や水源涵養効果について市民 に情報発信します。 (2) 公園緑地等の整備及び樹木・樹林の保全 恵庭市緑の基本計画に基づき、都市公園の適正な配置や公共公益施設の緑化を図りま す。計画では平成 32 年に市民 1 人当たり都市公園面積の目標を概ね 40m2 としていま す(平成 25 年時概ね 27m2/人)。 (3) 植樹祭の実施 公園などにおいて市民や事業者と協働し植樹祭を行います。 市 民 (1) 緑化活動への参加、協力 植樹祭や漁川などの緑化活動に参加します。 事業者 (1) 緑化活動の指導、協力、参加 植樹祭などの緑化活動の支援、指導等を行います。 55 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 4.4.3 資源の循環利用の推進 (1) 3R(発生抑制・再使用・再生利用)の取組 循環型社会とは、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会に代わるものとして提示された概 念です。循環型社会形成推進基本法(平成 12 年法律第 110 号)では、まず製品等が廃棄 物等となることを抑制し、次に排出された廃棄物等についてはできるだけ資源として適正に 利用し、最後にどうしても利用できないものは適正に処分することが確保されることにより 実現される、「天然資源の消費が抑制され、環境への負荷ができる限り低減された社会」とし ています。 「恵庭市循環型社会形成推進施策」(平成 20 年 10 月恵庭市)において、次のように謳 っており、その考え方に沿って取り組みます。 市民・事業者・市の3者が自らのライフスタイルや事業活動を見直すなどして「意識改革」 をし、各主体が自主的かつ積極的に「廃棄物等処理の優先順位の基本である3R(発生抑制・ 再使用・再生利用)」に「協働」して取り組むとともに、環境負荷の少ない「廃棄物等処理体 制の構築」を図ります。 そして、このより良い恵庭の環境を次世代へ引き継いでいくために、廃棄物等処理から、恵 庭市一般廃棄物処理基本計画において示されている基本理念である「人と自然の共生及び環 境への負荷の少ない持続的発展が可能な循環型社会の実現」を目指します。 循環型社会を形成していくためには、廃棄物等管理の基本的考え方である排出・回収・運 搬・処理・処分という排出後の対応だけでなく、資源投入段階からの生産、流通、販売、購入、 消費を含めたものの流れ全体の中で考え、各主体の役割分担を明確にした上で、自主的かつ 積極的に相互に連携・協働して 3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進及び適正処 理の取組を進めていくことが必要です。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 ① 普及啓発機会の創出 出前講座や施設見学を通じて、市民にごみ問題に対する情報を提供します。 事業者には事業系ごみに関するパンフレットの作成・配布等を行い、情報提供と指導の 充実を図ります。 ② マイバッグ運動の実施 買い物袋を持参するマイバッグ運動の実施とレジ袋削減への協力を要請します。 ③ 率先した排出量抑制 規範となるよう、コピー用紙の裏面活用等、率先した再利用等に取り組みます。 ④ リサイクル品目の拡大 家庭から出た剪定枝について、平成 26 年、平成 27 年度とモデル無料回収事業を実 施し委託によりチップ化し再利用しました。今後も運用に向けて検討します。 56 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 また、小型家電のリサイクルについてもイベント回収、拠点回収を実施します。 ⑤ 生ごみ資源化処理施設の生ごみ受け入れ 恵庭市の市民力によって 90%以上の高い分別率を維持する生ごみをバイオガス化し 下水終末処理場での発電やガスボイラーの燃料とします。農業残渣などの効果的な受け 入れ法等についても模索します。生ごみ分別についての情報提供を行い、高い分別率を 維持するとともに事業者にも更に分別を働きかけます。 ⑥ 集団資源回収への支援 町内会等で実施する集団資源回収を支援し、ごみ排出量を削減します。 市 民 ① 集団資源回収への参加 町内会等で実施する集団資源回収に参加し、リサイクルを推進します。 ② ごみ分別収集、排出量抑制への協力 ごみの適切な分別を行うことで、ごみの資源化、ごみ排出量の抑制に努めます。 ③ 普及啓発機会への参加 出前講座や環境エネルギー展へ参加し、資源の循環利用について理解を深めます。 事業者 ① 資源物の回収 食品トレーやペットボトル等、資源化できるものについて独自に店頭回収を行いま す。 ② 簡易包装やレジ袋削減 過剰包装を避けます。また、マイバッグ運動を支援します。 ③ 事業系ごみの分別収集、排出量抑制への協力 事業系ごみの適切な分別を行うことで、ごみの資源化、ごみ排出量の抑制に努めます。 (2) ごみ焼却施設における廃熱利用の検討 恵庭市では、ごみの焼却施設の整備を検討中です。焼却施設は、循環型社会形成を目指す上 で、可燃ごみを適正に処理し、最終処分場の負荷の低減や地球温暖化ガスの発生量を削減す るために欠かすことのできない施 設です。また、熱回収施設としての 役割も大きく、焼却処理によって発 生する熱エネルギーを効率的に回 収し、エネルギー資源としての有効 利用が図られます。 焼却廃熱のエネルギー変換によ る熱利用形態の例を図 4.4-2 に 示します。 一般的に焼却炉で発生した熱の 注記:ごみ処理施設構造指針解説((社)全国都市清掃会議 1987)の図を一部修正 出典:環境省「廃棄物熱回収施設設置者認定マニュアル」より抜粋 図 4.4-2 焼却廃熱のエネルギー変換による熱利用形態の例 57 【第4章 地球温暖化防止のための取組】 回収の設備にはボイラーと熱交換器(温水器、空気予熱器)があり、熱利用の形態として は、発生した蒸気を電力、温水などに変換し、さらに温水(高温水)を冷水・冷媒に変換し て利用する場合や廃熱をそのまま熱源として直接利用する場合があり、最終形態は電力、蒸 気と温水、高温空気となります。 恵庭市では、熱回収設備としてボイラーを設置して蒸気の形での熱エネルギーの利用を検 討しており、下水終末処理場における下水汚泥乾燥、消化槽加温、暖房・給湯、生ごみ・し尿 処理場内の暖房等が主な利用先と想定しています。 市、市民、事業者の役割 恵庭市 ① ごみ焼却施設の整備・廃熱利用の検討 可燃ごみの適正処理と減量化を行うために焼却施設の整備を行います。整備に当たっ ては、ごみ焼却の廃熱利用等について検討します。 ② 焼却廃熱の熱利用形態の検討 廃熱の回収方法の選択は、回収した熱利用媒体の使いやすさや利用先、輸送手段など を考慮しながら、効率性、経済性を十分検討した上で決めていく必要があります。ごみ 焼却施設の基本構想や基本計画の策定時に併せて廃熱利用の可能性について検討しま す。 ③ 適切な運営管理 ごみ焼却施設においては、3R を踏まえた低炭素社会・循環型社会形成に向け、経済 性を含めた総合的な見地から最良の環境保全技術を導入、さらにはごみエネルギーの周 辺施設との連携による効率的利用をめざします。 焼却施設の廃熱利用にあたっては、生ごみ・し尿処理場及びリサイクルセンターにお ける処理残渣が焼却施設に搬入され、また焼却施設における焼却残渣がごみ処理場に搬 入されるというように各施設は密接に関わることから、関連施設全体との調整を行いな がら適切な運営管理を行います。 市民及び事業者 ① 施設での見学会等への参加 焼却施設での見学会等に参加し、資源の循環利用について理解を深めます。 58 【第5章 重点施策】 第5章 重点施策 59 【第5章 重点施策】 恵庭市のカントリーサイン 60 【第5章 重点施策】 5.1 重点施策の選定 市民、事業者及び恵庭市が地球温暖化防止のために取り組む内容を第4章で示しました が、本計画では、恵庭市の特性を踏まえて、地球温暖化対策をより効果的に推進するため、 市民、事業者及び恵庭市の協働のもと、先導的、重点的に展開する取組を「重点施策」とし て位置付け、積極的に取り組んでいきます。 恵庭市が実施する第4章の取組方針のうち、先導的、重点的に取り組むものを重点施策と して次の 3 つを選定しました。 【選定した重点施策】 1.省エネルギー行動の実践 2.省エネルギー型の建物・設備・機器の導入 3.資源の循環利用の推進 61 【第5章 重点施策】 5.2 重点施策の詳細 5.2.1 省エネルギー行動の実践 (1) 環境エネルギー展等を通じた情報発信 恵庭市では、新エネ・省エネに取り組んでいる事業者や施設が数多くあり、市役所でも省 エネや新エネ設備の導入に取り組んでいます。 こうした情報をわかりやすく伝え、広く興味を持つことが、まち全体の省エネルギー行動 への動機付けとして重要となります。 ア 取組方針 次に示す環境エネルギー展等の取組を継続開催し、その内容の充実を図り、省エネルギー 行動等についての情報を発信します。 ① 環境エネルギー展 「スマートE−ガーデンえにわプラン」(2014 年 7 月恵庭市)の実施計画の1つで あり、市民や事業者の新エネ・省エネについての関心や知識を高め、より環境負荷の少な い生活スタイル転換への動機付けとなるように開催しています。 ② 出前講座 市政への理解と関心を深めてもらうとともに、学習機会の提供を目的として、市民や事 業者の希望に応じて出前講座を実施します。 ③ 講演会 市民や事業者に対し、市が環境エネルギー展などで開催する講演会に専門的な知識を 有する講師を招いて、より深い知識の習得を行います。 イ 取組の効果 環境エネルギー展等を通じた情報発信の取組のイメージを図 5.2-1 に示します。 環境エネルギー展等の取組を継続開催し、その内容の充実を図ることにより、地球温暖 化問題への理解向上、日常における地球温暖化防止の行動の促進を図ります。 取組方針 省エネルギー行動等についての情報を発信 ・環境エネルギー展 ・出前講座 ・講演会 取組の効果 ・地球温暖化問題への理 解向上 ・日常における地球温暖 化防止の行動の促進 図 5.2-1 62 環境エネルギー展等を通じた情報発信の取組のイメージ 【第5章 重点施策】 (2) 市民、事業者及び市の協働による協議会の開催等 地球温暖化対策は、市民、事業者及び市が相互に密接に連携、協力しながら一体となり、 それぞれの役割、責務等を果たして、協働による取組を推進することが重要です。 そのためには、市民、事業者及び市が協働して協議会を開催し、支援のあり方、方法等に ついて検討する体制を構築し、省エネルギー行動を促進します。 ア 取組方針 ① 新エネルギー・省エネルギー懇談会の継続開催 市民、事業者、大学関係者等が委員として協議を行っている新エネルギー・省エネル ギー懇談会を継続開催し、検討する体制を構築します。 ② コミュニケーションの機会の創出 大学、研究機関、市民団体、NPOなどを活用し、国、北海道、他自治体、金融機 関、商工団体との連携を深め、有効な情報の提供や適切な指導・助言など、コミュニケ ーションの機会を創出し、削減へのきっかけづくりと着実なエネルギー使用の削減を促 進します。 ③ 関連団体との連携 建設業協会や商工会議所等の関連する団体では環境に配慮した活動がみられるので、 このような活動と連携しながら効果的な推進を図ります。 イ 取組の効果 市民、事業者及び市の協働による協議会の開催等の取組のイメージを図 5.2-2 に示しま す。 市民、事業者及び市が協働して、協議会を開催、コミュニケーションの機会を創出、連 携し、支援のあり方、方法等について検討する体制を構築することにより、省エネルギー 行動の促進を図ります。 取組方針 ・各関連主体との協議、連携及びコミュニケーション 市民 事業者 国、北海道、 他自治体 取組の効果 協議会の開催等 省エネルギー 恵庭市 検討する体制の構築 行動の促進 市民団体、NPO 大学、研究機関 図 5.2-2 市民、事業者及び市の協働による協議会の開催等の取組のイメージ 63 【第5章 重点施策】 5.2.2 省エネルギー型の建物・設備・機器の導入 (1) 省エネルギー型の設備・機器に関する情報交流、導入促進 温室効果ガスの排出を削減するためには、日頃の省エネ行動はもとより、エネルギー効率 の良い最新の設備や機器等を導入するなどのハード面での取組が効果的です。 そのため、国や道、金融機関、商工団体などとの連携を深めながら、有効な情報の提供や 適切な指導・助言を行うなど、コミュニケーションの機会を創出し、市民や事業者における 省エネルギー型の設備・機器の導入を促進します。 ア 取組方針 ① 事業者との協力関係の構築 省エネルギー型の設備・機器等に関する情報収集、情報交流のあり方等について、事 業者とともに検討する体制を構築します。建設業協会や商工会議所等の関連する団体の 活動とも連携しながら、事業者との協力関係を構築します。 ② 効果の高い省エネ技術導入の促進 温室効果ガス削減効果が高く実用段階にある技術、製造コストを削減する技術など、 恵庭市の特性や事業者の使用実態に合わせて効果的な省エネ技術について、公的な助成 制度などを積極的に活用しながら普及を図ります。 また、国で実施している省エネ診断等の積極的な活用や、これらの制度を利用するこ とによる優遇策を検討し、省エネに自然に取り組むような仕組みを検討します。 ③ 公共建築物の率先した省エネ技術の導入 恵庭市公共建築物等新エネ・省エネ指針に基づき新築、改修時等における公共建築 物、設備の新エネ化、省エネ化について検討します。 イ 取組の効果 省エネルギー型の設備・機器に関する情報交流、導入促進の取組のイメージを図 5.2-3 に示します。 省エネルギー化の推進により、産業部門及び民生(業務・家庭)部門からの二酸化炭素 排出量の削減が図られ、エネルギーコストの削減にもつながります。 取組方針 ・関連団体と連携した事業者との協力体制の構築 ・使用実態に合わせた効果的な省エネ技術の導入 取組の効果 ・公的な助成制度などの積極的な活用 産業部門及び民生業 ・省エネに自然に取り組むような仕組みを検討 務(業務・家庭)部 門からの二酸化炭素 排出量の削減 図 5.2-3 64 省エネルギー型の設備・機器に関する情報交流、導入促進の取組のイメージ 【第5章 重点施策】 (2) 建物の高気密高断熱化の普及啓発、導入支援 恵庭市が平成 25 年 12 月に実施したアンケート調査では、恵庭の住みやすさについて 9 割近い市民が「住みよい」と回答しています。その要因にあげられたのは、「交通の便が良 い」「買い物が便利」や「自然環境に恵まれている」など、恵庭の立地環境が良いことで 「暮らし」に関する満足度が高いことがうかがえます。 しかし、核家族化の進行や人口が急増した昭和 40 年代の高度経済成長期に建てられた住 宅の建て替え時期の到来等もあり、住宅の建設・建て替え需要は今後も一定量が想定できま す。また、寒冷地である恵庭市では、住宅・建物の断熱化や高効率機器の導入等による省エ ネ化は中長期にわたる二酸化炭素排出抑制を可能にするためには非常に有効です。それらの 省エネ化を促進するためには,二酸化炭素排出量の削減効果や設備の導入経費及び維持管理 経費等をわかりやすく情報提供することが重要です。 ア 取組方針 国、道、関連団体、建設事業関連の工務店などから提供される情報の収集・分析、恵庭 市の率先導入に基づく効果の検証を行い、建物の高気密高断熱化、省エネルギー設備・機 器、再生可能エネルギー設備による省エネ化や二酸化炭素排出量の削減及びコスト削減の 効果等について整理します。 それらの整理結果については、環境啓発イベント、環境学習教材、パンフレット配布な どを通じて、よりきめ細かでわかりやすい情報提供を行います。また、高気密高断熱化等 に関する各種相談への支援体制の充実を図ります。 イ 取組の効果 建物の高気密高断熱化の普及啓発、導入支援のイメージを図 5.2-4 に示します。 建物の高気密高断熱化に関する情報提供及び支援体制の充実により、建物の高気密高断 熱化、省エネルギー設備・機器、再生可能エネルギー設備の導入促進を図ります。 取組方針 ・情報の収集・分析 ・市の率先導入に基づく効果の検証 ・建物の高気密高断熱化による省エ ネ化等の効果等の整理 ・各種相談への支援体制の充実 環境啓発 イベン ト、環境 学習教 材、パン フレット 配布 取組の効果 建物の高気密高 断熱化、省エネ ルギー設備・機 器、再生可能エ ネルギー設備の 導入促進 図 5.2-4 建物の高気密高断熱化の普及啓発、導入支援のイメージ 65 【第5章 重点施策】 【参考】外断熱改修のメリット 出典:「外断熱改修のすすめ-マンションの資産価値向上に向けて大規模修繕は「外断熱改修」のチャンス-」 (平成 23 年 2 月北海道建設部住宅局建築指導課発行) 66 【第5章 重点施策】 5.2.3 資源の循環利用の推進 (1) 3R(発生抑制・再使用・再生利用)の取組 循環型社会を形成していくためには、廃棄物等管理の基本的考え方である排出・回収・運 搬・処理・処分という排出後の対応だけでなく、資源投入段階からの生産、流通、販売、購 入、消費を含めたものの流れ全体の中で考え、各主体の役割分担を明確にした上で、自主的 かつ積極的に相互に連携・協働して 3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進及び 適正処理の取組を進めていくことが必要です。 ア 取組方針 市は市民と事業者とのコーディネーターとして、廃棄物等処理責任者として、自ら事業者 として、さまざまな取組により各主体と相互に連携・協働を図りながら、ごみ減量・資源 化・適正処理を進め、循環型社会の形成に努めます。 市民は排出者であることを十分に理解し、自らの家庭から排出されるごみを減量化するた めの意識改革、行動改革によりその役割を果たすことに努めます。 事業者は製品・サービスの提供者であり資源循環の上流に位置しています。また、事業活 動では製品・サービスの消費者であり排出者でもあることを理解し、それぞれの役割を果た すことに努めます。 (ア) a 発生抑制についての取組 実践者から将来を担う子供までの情報提供・意識啓発・環境教育の推進 ごみ発生を抑制するには、まず、今現在実践している市民一人ひとりを中心とし、次に次 世代を形成する子供たちなど、市を構成するさまざまな市民に関心を持ってもらうことが 重要です。その上で、発生抑制方法や分別方法、排出方法を十分に理解してもらうことが大 切であることから情報提供・意識啓発・環境教育などについて積極的に推進します。 b 家庭での食材の適量購入及び生ごみ堆肥化の推進 生ごみは、第一に家庭での発生抑制・排出抑制を進めることが重要です。そのための情報 提供や意識啓発を市民団体・事業者・市が相互に連携・協働して行います。 c 事業系一般廃棄物及び産業廃棄物の処分手数料の見直し ごみの第5期最終処分場の造成管理経費の一部を事業系一般廃棄物及び産業廃棄物に係 るごみ処分手数料に求めており、これら経費について定期的な検証を行い適正な料金体制 とします。 d マイバック運動の推進 マイバック運動はレジ袋を減らすことによって、ごみを減らし環境に対する意識を高め る運動の一つであることから、市民・市民団体・事業者・市が協働して普及啓発に努めると ともに、その運動について積極的に支援していきます。 e エコ商店の利用推進 環境に配慮した再生品、エコマーク商品、グリーンマーク商品の積極的販売や故障品等 の修理、店頭での資源物回収や簡易包装の推進などに取り組む商店を、市民に積極的に利 用してもらうことを広報・ホームページやその他の媒体でPRすることにより、消費行動 から3Rを基本とした意識啓発を推進します。 67 【第5章 重点施策】 (イ) a 再使用・再生利用についての取組 生ごみ資源化の推進 農業残渣などの効果的な受け入れ法等について模索します。生ごみ分別についての情報 提供を行い、高い分別率を維持するとともに事業者にも更に分別を働きかけます。 b 再生品・再生利用品の利用推進 日常生活や事業活動において、長く使用できる製品や修理できる製品を生産・販売・使用 し、使い捨て製品の使用を抑制するとともに、再使用・再生利用品の使用やグリーン購入に ついて普及促進を図るため、広報・ホームページや他の媒体を積極的に利用して情報を発 信し、それらの利用を推進します。 c リサイクル品目の拡大 これまでは市で資源化がされていない「剪定枝」について、平成 28 年度より資源化の ための収集を予定しています。また、家庭での草木や落ち葉の堆肥化推進方策について検 討を行います。 d 集団資源回収の拡大・強化 市は集団資源回収を奨励し拡大してきましたが、市で資源化していない「その他紙製容 器包装」や「雑紙」についても町内会で集団資源回収を実施しています。集団資源回収が進 めば町内会等へ交付金が助成され、町内会等の活動資金として運用が図れることや市の収 集運搬コスト削減にもつながるため、さらに実施団体・資源物回収量の拡大・強化を図りま す。 e 事業系一般廃棄物の分別資源化 事業活動から発生する木くず・剪定枝・すきとり物・食品残渣等のリサイクル可能なもの は、市が指定する再資源化委託業者への搬入指導を行います。 f 産業廃棄物の分別資源化 産業廃棄物については、資源の有効利用を前提とし、リサイクル可能なものは民間の資 源化処理施設への搬入指導を行います。 g リサイクル取組団体への支援 市民団体によるリサイクルへの取組について、広報・ホームページや他の媒体を利用し てその取組を市民・事業者へ周知し、リサイクル意識の高揚を図ります。 68 【第5章 重点施策】 イ 取組の効果 3R(発生抑制・再使用・再生利用)の取組のイメージを図 5.2-5 に示します。 市民・事業者・市の3者が自主的かつ積極的に廃棄物等処理の優先順位の基本である3R (発生抑制・再使用・再生利用)に協働して取り組むとともに、各主体が意識改革し、環境負 荷の少ない廃棄物等処理体制の構築を図ります。 取組方針 ・自主的かつ積極的に相互に 連携・協働して 3R(リデ ュース・リユース・リサイ ・市民、事業者、市 の3者が意識改革 取組の効果 クル)の推進及び適正処理 環境負荷の少な ・ごみ減量・資源化・適正処 い廃棄物等処理 理の意識改革、行動改革 体制の構築 図 5.2-5 3R(発生抑制・再使用・再生利用)の取組のイメージ 69 【第5章 重点施策】 (2) ごみ焼却施設における廃熱利用の検討 恵庭市では、昭和 54 年から稼働していたごみ焼却場を平成 14 年 12 月に運転休止 し、現在は可燃ごみをそのままの形で最終処分しています。 しかし、最終処分場の延命化、無害・無臭化に向けて焼却施設の早期整備が必要となって いることから、ごみの焼却施設を整備し、平成 32 年(2020 年)4 月に施設稼働の予定で す。 可燃ごみの焼却処理は、最終処分量の減量化、公衆衛生の向上のためだけではなく、近年 では、地球温暖化防止対策や循環型社会の構築に加え、さらには維持管理経費の軽減を図る ために、ごみの燃焼に伴い発生する熱エネルギーを可能な限り有効利用することが重要な課 題となってきております。 ア 取組方針 焼却施設から発生した廃熱は、焼却施設、下水終末処理場及び生ごみ・し尿処理場の施設 内で有効利用することとします。 廃熱利用システムを図 5.2-6 に示します。 焼却施設から発生した廃熱は、焼却施設の焼却処理に必要な熱、施設内の暖房・給湯、下 水終末処理場における下水汚泥乾燥、消化槽加温、暖房・給湯、生ごみ・し尿処理場内の暖 房に利用することを基本とし、基本設計及び実施設計でボイラーの機能を設定した上で、全 体の廃熱利用を決定することとします。 焼却処理に必要な熱 焼却施設内の暖房・給湯 焼却施設 発電 ごみの焼却 ボイラー (熱回収⇒蒸気) 焼却施設周辺の ロードヒーティング 下水汚泥乾燥 消化槽加温 下水終末処理場 下水終末処理場内の 暖房・給湯 生ごみ・し尿処理場 内の暖房 生ごみ・し尿処理場 出典:「恵庭市ごみ焼却施設基本計画(案)」(平成 27 年 7 月恵庭市) 図 5.2-6 70 廃熱利用システム 【第5章 重点施策】 イ 取組の効果 焼却施設の廃熱利用の取組のイメージを図 5.2-7 に示します。 焼却施設から発生した廃熱を焼却施設、下水終末処理場及び生ごみ・し尿処理場の施設 内で有効利用することで、市域からの温室効果ガス排出量を削減します。 取組方針 ・焼却施設から発生した廃熱の有効利用 焼却施設内の暖房・給湯や発電等 下水終末処理場内の暖房・給湯や下水汚泥乾燥等 取組の効果 市域からの温室 生ごみ・し尿処理場内の暖房 効果ガス排出量 の削減 廃熱 図 5.2-7 廃熱 焼却施設の廃熱利用の取組のイメージ 71 【第5章 重点施策】 5.2.4 重点施策のスケジュール 重点施策のスケジュールを表 5.2-1 に示します。 本計画の期間は、2016 年度(平成 28 年度)から 2020 年度(平成 32 年度)までの 5 年間とし、目標の達成状況を検証し、5年後に見直しを行います。 5 年後の目標を達成するためには、技術の開発・普及とともに、従来の社会経済活動や生 活様式などの見直しが必要になります。また、必要な削減量を得るための対策がタイミング 良く実施されるよう、施策を講じていく必要があります。 表 5.2-1 重点施策のスケジュール 年度 施策分類 2016 2017 2018 2019 2020 取組内容 省エネル ギー行動 の実践 省エネル ギー型の 建物・設 備・機器 の導入 資源の循 環利用の 推進 環境エネルギー 展等を通じた情 報発信 環境エネルギー展 継続開催 出前講座 継続開催 講演会 内容検討 市民、事業者及 び市の協働によ る協議会の開催 等 新エネルギー・省エネルギ ー懇談会 コミュニケーションの機会 の創出 関連団体との連携 省エネルギー型 の設備・機器に 関する情報交 流、導入促進 建物の高気密高 断熱化の普及啓 発、導入支援 講演会等開催 継続開催 具体的方法の 検討 機会の創出 関連団体と の連携 事業者との協力関係の構築 検討体制、協力 関係の構築 情報交流 活動連携 効果の高い省エネ技術導入 の促進 助成制度、優遇 策の検討 省エネ化、コスト削減の効 果整理 パンフレット等情報提供 情報提供等 ごみ堆肥化等 マイバック運 発生抑制 動の推進 について 廃棄物処分料 の取組 の見直し 省エネ化、コス ト削減の効果 整理 助成制度、 優遇策の活 用 パンフレッ ト等の情報 提供 情報提供、意 識啓発、連携 の方法検討 情報提供、 意識啓発、 連携の実施 経費検証、料 金体制の検討 適正な料金 体制の実施 3R(発生抑制・ 再使用・再生利 用)の取組 再使用・ 再生利用 について の取組 エコ商店の利 用推進 ホームページ 等のPR 生ごみ資源化 の推進 農業残渣受入 法等の模索、分 別の情報提供 再生品等の利 用推進 ホームページ 等の情報発信 リサイクル品 目の拡大 剪定枝収集 草木等の堆肥 化検討 集団資源回収 の拡大・強化 実施団体、回 収量の拡大・ 強化 適正な分別に よる資源化 適正な搬入指 導の実施 省エネ 技術の 普及 リサイクル取組 市民、事業者 団体への支援 へ取組を周知 ごみ焼却施設に おける廃熱利用 の検討 72 廃熱の有効利用 廃熱利用シス テムの検討 廃熱の有 効利用の 実施 【第6章 計画の推進】 第6章 計画の推進 73 【第6章 計画の推進】 観光スポット 恵庭渓谷(白扇の滝、三段の滝、ラルマナイの滝) 恵庭市街から道道恵庭岳公園線を支笏湖方面に進むこと約 18km、漁川の支流 ラルマナイ川に恵庭渓谷があります。そこには、3ヶ所の個性的な滝があり、 人々を魅了しています。一帯は散策路や滝見広場などの施設が整えられており、 それぞれの滝めぐりを楽しめます。 白扇の滝 三段の滝 ラルマナイの滝 出典:「恵庭市観光振興計画 2008−2015」(平成 20 年 3 月恵庭市) 74 【第6章 計画の推進】 6.1 推進体制 恵庭市地球温暖化対策実行計画を円滑かつ効率的に推進していくために、恵庭市環境基本 計画と同様に全庁的な推進体制を整備するとともに、市民や事業者の積極的かつ自主的な環 境配慮行動といった各主体の協働により、市民、事業者、市が一体となって低炭素社会の実 現に向けて計画を推進していきます。 恵庭市地球温暖化対策実行計画 市 市 民 ○日常生活 での取組 事業者 協 働 情報交換 ○事業の実施 ○年次報告 協 議 環境審議会、 恵庭市新エネル ギー・省エネル ギー懇談会 広域的な連携 ○事業活動 での取組 国、北海道、 近隣市町村等 計画の推進 低炭素社会の実現 図 6.1-1 恵庭市地球温暖化対策実行計画の推進体制 (1) 環境審議会及び恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会 恵庭市のエネルギーに関する施策を総合的かつ計画的に推進するための意見交換及び協 議を行うことを目的として、恵庭市スマート E−ガーデンえにわプラン(平成 26 年 7 月 10 日制定)に基づき、恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会を開催しています。 本計画が環境基本計画やスマート E−ガーデンえにわプラン中の地球温暖化対策関連分 野と連動した個別計画であることから、変更・見直しなど必要に応じて、新エネルギー・省 エネルギー懇談会において地球温暖化対策の実施状況や市域からの温室効果ガス排出状況 などに関する協議を行うこととします。 また、恵庭市の環境の保全及び創造に関する基本的事項を調査審議する機関として、環境 審議会が開催されています。本計画についての協議は主に新エネルギー・省エネルギー懇談 75 【第6章 計画の推進】 会で行いますが、恵庭市環境審議会においても懇談会と同様に地球温暖化対策等に関する 協議を行うこととします。 (2) 恵庭市の推進体制 恵庭市地球温暖化対策実行計画に掲げる地球温暖化対策の推進には、市の多くの部署に またがるものが多いことから、全庁を挙げた総合的な取組を実践していきます。 (3) 協働による取組の推進 恵庭市地球温暖化対策実行計画を推進し、本市からの温室効果ガスの排出を抑制するた めに、市民、事業者、市が共通の認識を持ち、それぞれの役割と責務を自覚し、協働して 取組を推進することが必要です。 そのために、市民や事業者など、各主体における取組の進み具合の点検や改善に関する 情報交換を行い、方向性の統一を図り市民、事業者、市の連携を進めます。 (4) 広域的な連携 温室効果ガスの削減を図るため、広域的な視点に基づいて、近隣の市町や国、北海道等 との緊密な連携を図り、広域的な地球温暖化対策を進めます。 76 【第6章 計画の推進】 6.2 進行管理 地球温暖化対策の推進においては、地域の多様な主体が連携することが不可欠なことか ら、市民、事業者、市が連携し、適正な役割分担の下で取組を推進していくことが重要で す。 また、地球温暖化施策が有効に機能するためには、PDCA サイクルの形成、運用が不可 欠です。つまり、毎年度の温暖化対策事業の実施と施策の評価により、これを次年度の施策 立案、予算策定に反映する“短期のフィードバック”を形成させます。また、数年単位の温 室効果ガスの排出量、変化要因分析の結果を蓄積し、現行計画の進捗をレビューし、必要な 部分を見直す“長期のフィードバック”を形成させます。 恵庭市地球温暖化対策実行計画で定められた取組事項については、計画の策定(Plan)→ 実施(Do)→点検・評価(Check)→見直し(Act)を繰り返す PDCA サイクルによる継 続的な改善を図り、効果的な進行管理を行っていきます。 継続的な 改善 Act 取組の 見直し Plan Check 点検・評価 結果の公表 計画の 策定・改定 Do 取組・事業 への取組 図 6.2-1 PDCAサイクルによる進行管理 (1) 計画の策定・改定(Plan) 本計画の策定にあたっては、恵庭市民及び関係者と連携し、環境審議会及び新エネルギ ー・省エネルギー懇談会の審議を経ることとします。 また、次のような手続きまたは調整を行います。 ① 住民その他関係者の意見の聴取(パブリックコメント手続き) 素案として作成した本計画についてのパブリックコメントの募集を行います。 ② 都市計画等の関連施策との連携 恵庭市都市計画マスタープラン、緑の基本計画等の関連施策について、それらの目的 の達成との調和を図りつつ、本計画と連携して温室効果ガスの抑制等が行われるように 77 【第6章 計画の推進】 配慮します。 ③ 計画の公表 策定した計画は、遅滞なく公表します。 (2) 施策・事業への取組(Do) 計画に基づく取組は、それぞれの担当課が中心となってその推進に努めますが、その分 野が多岐にわたるため、関係部署や関係者等と連携して実施していきます。 (3) 計画の進行状況の点検・評価(Check) 本計画に掲げる温室効果ガスの削減目標や取組の進捗状況については、客観的に点検・ 評価を行います。 点検は、環境審議会及び新エネルギー・省エネルギー懇談会において行い、それらの意 見等を踏まえて計画の進行状況の評価を行うとともに、推進方策等について検討します。 (4) 点検・評価結果の公表(Check) 市域からの温室効果ガス排出状況等に関する年次報告を、環境審議会や新エネルギー・省 エネルギー懇談会等で行うとともにホームページで公表します。 温室効果ガス排出量及び対策の進捗状況等を把握し、市域全体で共有することにより、次 年度以降の事業の実施や、計画の見直しにおいて、市域全体で取り組むことを促進するため に行います。 基本的には温室効果ガス排出量を算定することにより、施策の進捗状況の把握やこれに よる温室効果ガス排出抑制効果を評価することになります。 恵庭市域の温室効果ガス排出量の公表時期と公表年度を表 6.2-1 に示します。 取組事項の進行管理は、温室効果ガス排出量の算定の基となる電力のCO2 排出係数及 び北海道のエネルギー消費量等の基礎資料が公表された後に温室効果ガス排出量を算定 し、その結果に基づき運用することとします。 表 6.2-1 恵庭市域の温室効果ガス排出量の公表時期と公表年度 公表時期 種別 温室効果ガス排出量の公表年度 算定に用いる基 礎資料の年度 電力CO2 排出係数 北海道のエネルギー 消費量等 平成 28 年度前半 平成 29 年度前半 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 25 年度 (平成 26 年度末に公表) 平成 25 年度 (平成 27 年度末に公表) 平成 26 年度 (平成 27 年度末に公表) 平成 26 年度 (平成 28 年度末に公表) (5) 取組の見直し(Act) チェックの後、当年度のレビューを踏まえ、次年度以降の取組の見直しを行います。 温室効果ガス排出量の推計結果を踏まえ、さらにその増減要因を検証し、戦略的に計画 自体の見直しを原則として 5 年ごとに行います。 78 【資料編】 資料編 1 恵庭市新エネルギー・省エネ ルギー懇談会委員名簿 (第 1 期) 2 恵庭市地球温暖化対策実行 計画策定の経過 3 温室効果ガス排出量の詳細 79 【資料編】 80 【資料編】 資料1 恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会委員名簿 (第 1 期) (第 1 期任期:平成 26 年 10 月 1 日∼平成 28 年 9 月 30 日) 本計画の策定にあたっては、主に新エネルギー・省エネルギー懇談会で協議 が行われました。 職 会 名 長 副会長 氏 名 吉田淳一 米澤稔 推薦別・(推薦母体/役職等) 備 考 識見を有する者 (千歳科学技術大学 総合光科学部 グローバルシステムデザイン学科 教授) 団体(恵庭市建設業協会) (株式会社よねざわ工業 代表取締役社長) 委 員 石崎薫 事業者 (北海道電力株式会社 千歳支社長) 委 員 鎌田佳浩 一般公募(恵庭市民) 委 員 小松節男 委 員 清水理達 委 員 庄司開作 委 員 中西昭治 委 員 細淵浩之 H27.4.1 菅 原委員辞任 に伴い就任 団体(恵庭金融協会 会長) (株式会社北洋銀行恵庭中央支店 支店長) 事業者 (道央農業協働組合 恵庭・北広島営農センター営農振興課長) 事業者 (株式会社アレフ常務取締役) 事業者 (北海道ガス㈱千歳支店 営業グループ) 事業者 (山崎製パン株式会社札幌工場 工務課長) H27.4.1 大 森委員辞任 に伴い就任 事業者 (伊藤組土建株式会社 営業部(建築) 担当次長) 事業者(学校) (学校法人近畿大学管理部 施設管理課長) 委 員 山下斉之 委 員 吉川正規 オブザーバー 北野稔樹 北海道企業局 オブザーバー 東原泰道 北海道石狩振興局 産業振興部商工労働観光課 主査 発電課 主査 北海道経済部産業振興局 環境エネルギー室 主査 ※平成27年3月31日現在 オブザーバー 疋田賢哉 ※五十音順・敬称略 委員 11 名 オブザーバー3 名 81 【資料編】 資料 2 時 平成 26 年 恵庭市地球温暖化対策実行計画策定の経過 内 期 7月 容 ○恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会運営要綱施行 ○恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会 平成 27 年度第 1 回会議開催 平成 27 年 7月 恵庭市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)について 平成 27 年度の策定に向けて、その作成に着手することを 事務局が懇談会委員に説明しました。 平成 27 年 8月 ○恵庭市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の作成に 着手しました。 ○恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会 平成 27 年度第 2 回会議開催 平成 27 年 10 月 恵 庭 市 地 球 温 暖 化 対 策 実行 計 画 ( 区 域 施 策 編 )に つ い て 、 作成中の内容を事務局が懇談会委員に説明しました。その内容 について質問や意見があり、本計画にそれらの意見等を反映す るように作成することとしました。 ○恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会 平成 27 年度第 3 回会議開催 恵 庭 市 地 球 温 暖 化 対 策 実行 計 画 ( 区 域 施 策 編 )に つ い て 、 平成 28 年 2月 修正した内容を事務局が懇談会委員に説明しました。その内容 に つ い て 質 問 や 意 見 が あ りま し た が 、 概 ね 了 承 され ま し た 。 ま た 、 本 会 議 の 終 了 後 に さら に 検 討 し て い た だ き、 意 見 等 が あれば、後日、連絡していただくことになりました。 ○恵庭市新エネルギー・省エネルギー懇談会 平成 28 年 3月 平成 27 年度第 4 回会議開催 恵 庭 市 地 球 温 暖 化 対 策 実行 計 画 ( 区 域 施 策 編 )に つ い て 、 最終案の内容を事務局が懇談会委員に説明し了承されました。 平成 28 年 3月 平成 28 年 6月 82 ○恵庭市地球温暖化対策実行計画(区域施策編) (案)へのパブ リックコメントを募集しました(H28.3.25∼H28.4.28)。 ○恵庭市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)策定 【資料編】 資料 3 資料 3.1 温室効果ガス排出量の詳細 温室効果ガス排出係数 3.1.1 二酸化炭素 (1) 燃料の燃焼 資料表3.1.1-1 燃料種 単位 1990 (H2) 熱量換算係数 2005 (H17) 2009 (H21) 2010 (H22) 2011 (H23) 2012 (H24) 2013 (H25) 石炭 (一般炭) GJ/t 26.0 26.6 26.6 26.6 26.6 26.6 26.6 石炭製品 (一般炭) GJ/t 26.0 26.6 26.6 26.6 26.6 26.6 26.6 原油 (原油) GJ/kL 38.7 38.2 38.2 38.2 38.2 38.2 38.2 灯油 (灯油) GJ/kL 37.3 36.7 36.7 36.7 36.7 36.7 36.7 軽質油製品 (軽油) GJ/kL 38.5 38.2 38.2 38.2 38.2 38.2 38.2 重質油製品 (重油) GJ/kL 38.9 39.1 39.1 39.1 39.1 39.1 39.1 石油ガス (LPG 液体 ) GJ/t 50.2 50.2 50.2 50.2 50.2 50.2 50.2 (LPG 気体 ) MJ/m 3 100.5 100.5 100.5 100.5 100.5 100.5 100.5 天然ガス ( LNG ) GJ/t 54.4 54.5 54.5 54.5 54.5 54.5 54.5 都市ガス ( 都市ガス) GJ/m 3 0.0419 0.0411 0.0411 0.0411 0.0411 0.0411 0.0411 ( 北海道ガス 供給分 ) ( ガソリン ) 都市ガス ガソリン MJ/m 3 GJ/kL 46.0466 46.0466 46.0466 46.0466 46.0466 46.0466 45.0000 35.2 34.6 34.6 34.6 34.6 34.6 34.6 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル」(環境省) 「北海道ガス㈱ホームページ」 資料表 3.1.1-2 燃料種 炭素排出係数 単位 1990 (H2) 2005 (H17) 2009 (H21) 2010 (H22) 2011 (H23) 2012 (H24) 2013 (H25) 石炭 (一般炭) t-C/GJ 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 石炭製品 (一般炭) t-C/GJ 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 0.0247 原油 (原油) t-C/GJ 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 灯油 (灯油) t-C/GJ 0.0185 0.0185 0.0185 0.0185 0.0185 0.0185 0.0185 軽質油製品 (軽油) t-C/GJ 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 0.0187 重質油製品 (重油) t-C/GJ 0.0189 0.0189 0.0189 0.0189 0.0189 0.0189 0.0189 石油ガス ( LPG ) t-C/GJ 0.0163 0.0163 0.0163 0.0163 0.0163 0.0163 0.0163 天然ガス ( LNG ) t-C/GJ 0.0135 0.0135 0.0135 0.0135 0.0135 0.0135 0.0135 (都市ガス) t-C/GJ 0.0140 0.0140 0.0138 0.0138 0.0138 0.0138 0.0138 (北海 道ガス 供給分) t-C/GJ 0.0140 0.0140 0.0140 0.0140 0.0140 0.0140 0.0139 (ガソリン) t-C/GJ 0.0183 0.0183 0.0183 0.0183 0.0183 0.0183 0.0183 都市ガス ガソリン 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル」(環境省) 「北海道ガス㈱ホームページ」 83 【資料編】 (2) 電気の使用 単位発熱量 資料表 3.1.1-3 燃料種 電力 1990 (H2) 単位 北海道 MJ/kWh 3.6 2005 (H17) 2009 (H21) 3.6 2010 (H22) 3.6 3.6 2011 (H23) 2012 (H24) 3.6 2013 (H25) 3.6 3.6 出典:「都道府県別エネルギー消費統計」(独)経済産業研究所 資料表 3.1.1-4 エネルギー種 電力 1990 (H2) 単位 北海道電力 kg-CO 2 /kWh 0.530 二酸化炭素排出係数 2005 (H17) 2009 (H21) 0.502 0.433 2010 (H22) 0.353 2011 (H23) 2012 (H24) 2013 (H25) 0.485 0.688 0.678 出典:「北海道電力㈱ホームページ」 (3) 原油換算係数 資料表 3.1.1-5 項目 原油換算係数 原油換算係数 単位 1990 (H2) 2005 (H17) 2009 (H21) 2010 (H22) 2011 (H23) 2012 (H24) 2013 (H25) kL/GJ 0.0258 0.0258 0.0258 0.0258 0.0258 0.0258 0.0258 出典:「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(通称:改正省エネルギー法)」 「エネルギーの使用の合理化等に関する法律施行規則」(平成28年3月最終改正)の第4条 (4) 廃棄物の焼却 資料表 3.1.1-6 区 一般廃棄物 分 廃棄物の焼却に伴う CO 2 排出係数 単位 1990 (H2) 2013 ∼ (H25) プラスチック t-CO 2 /t 2.69 合成繊維くず t-CO 2 /t 2.29 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 84 【資料編】 3.1.2 メタン (1) 廃棄物 資料表 3.1.2-1 廃棄物の焼却に伴い発生する CH 4 排出係数 2013 (H25) 一般廃棄物 連続燃焼式 t-CH 4 /t 0.00000096 准連続燃焼式 t-CH 4 /t 0.000076 バッチ燃焼式 t-CH 4 /t 0.000075 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 区 分 資料表 3.1.2-2 単位 1990 (H2) ∼ 廃棄物の埋立に伴い発生する CH 4 排出係数 2013 (H25) 嫌気性 食物くず t-CH 4 /t 0.145 紙くず t-CH 4 /t 0.136 天然繊維くず t-CH 4 /t 0.150 木くず t-CH 4 /t 0.151 下水汚泥 t-CH 4 /t 0.133 し尿処理汚泥 t-CH 4 /t 0.133 浄水汚泥 t-CH 4 /t 0.0250 製造業有機物性汚泥 t-CH 4 /t 0.150 準好気性 食物くず t-CH 4 /t 0.072 紙くず t-CH 4 /t 0.068 天然繊維くず t-CH 4 /t 0.075 木くず t-CH 4 /t 0.075 下水汚泥 t-CH 4 /t 0.067 し尿処理汚泥 t-CH 4 /t 0.067 浄水汚泥 t-CH 4 /t 0.013 製造業有機物性汚泥 t-CH 4 /t 0.075 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 区 分 資料表 3.1.2-3 単位 1990 (H2) ∼ 排水処理に伴い発生する CH 4 排出係数 2011 (H23) 終末処理場 終末処理 t-CH 4 /m 3 0.00000088 し尿処理施設 嫌気性消化処理 t-CH 4 /m 3 0.00054 好気性消化処理 t-CH 4 /m 3 0.0000055 高負荷生物学的脱窒素処理 t-CH 4 /m 3 0.0000050 生物学的脱窒素処理 t-CH 4 /m 3 0.0000059 3 膜分離処理 t-CH 4 /m 0.0000055 その他の処理 t-CH 4 /m 3 0.0000055 コミュニティ・プラント t-CH 4 /人 0.00020 既存単独処理浄化槽 t-CH 4 /人 0.00020 浄化槽 t-CH 4 /人 0.0011 くみ取り便槽 t-CH 4 /人 0.00020 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 区 分 単位 1990 (H2) ∼ 85 【資料編】 3.1.3 一酸化二窒素 (1) 廃棄物 資料表 3.1.3-1 廃棄物の焼却に伴い発生する N 2 O 排出係数 2013 (H25) t-N 2 O/t 一般廃棄物 連続燃焼式 0.0000565 t-N 2 O/t 准連続燃焼式 0.0000534 t-N 2 O/t バッチ燃焼式 0.0000712 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 区 分 単位 資料表 3.1.3-2 1990 (H2) ∼ 排水処理に伴い発生する N 2 O 排出係数 2013 (H25) 終末処理場 終末処理 t-N 2 O/m 3 0.00000016 し尿処理施設 嫌気性消化処理 t-N 2 O/t-N 0.0000045 好気性消化処理 t-N 2 O/t-N 0.0000045 高負荷生物学的脱窒素処理 t-N 2 O/t-N 0.0029 生物学的脱窒素処理 t-N 2 O/t-N 0.0000045 膜分離処理 t-N 2 O/t-N 0.0024 その他の処理 t-N 2 O/t-N 0.0000045 コミュニティ・プラント t-N 2 O/人 0.000039 既存単独処理浄化槽 t-N 2 O/人 0.000020 浄化槽 t-N 2 O/人 0.000026 くみ取り便槽 t-N 2 O/人 0.000020 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 区 3.1.4 分 単位 1990 (H2) ∼ 地球温暖化係数 資料表 3.1.4-1 区 分 地球温暖化係数 単位 1990 (H2) ∼ 2013 (H25) メタン(CH 4 ) t-CO 2 /t-CH 4 21 一酸化二窒素(N 2 O) t-CO 2 /t-N 2 O 310 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル」(環境省) 86 【資料編】 資料 3.2 エネルギー起源二酸化炭素排出量の算定の詳細 3.2.1 産業部門 (1) 算定方法 産業部門は、農林水産業、鉱業・建設業、製造業を対象に二酸化炭素排出量を算定しま す。 産業部門からの二酸化炭素排出量は、「都道府県別エネルギー消費統計」による北海道 の業種別エネルギー消費量に、活動指標の北海道の値に占める恵庭市の割合を乗じ、これ に排出係数を乗じて算定しました(資料図 3.2.1-1 を参照)。 なお、「都道府県別エネルギー消費統計」では、灯油・軽油を軽質油、A 重油・B 重 油・C 重油・潤滑油を重質油としてまとめて計上していることから、軽質油については 軽油換算で、重油については A 重油換算で排出量を算定しました。 業種別 CO 2 排出量 = 資料図3.2.1-1 北海道 燃料消費量 産業部門 × 活動指標の割合 (恵庭市/北海道) × 排出係数 エネルギー起源CO 2 排出量の算定方法 (2) 活動指標の把握 産業部門の業種別活動指標とその出典を資料表 3.2.1-1 に示す。 資料表3.2.1-1 産業部門のエネルギー起源CO 2 排出量の活動指標とその出典 業 種 活動指標 耕地面積 森林面積 就業者数 製造品出荷額 農林水産業 鉱業・建設業 製造業 (3) ア 出典 農林水産統計 北海道統計年鑑 事業所・企業統計、企業センサス 工業統計 活動指標及び算定結果 農林水産業 資料表3.2.1-2 農林水産業 燃料種 燃料種別エネルギー消費量(北海道)(固有単位) 1990 H2 単 位 原油 10^3 kL 0 0 0 0 0 0 0 軽油 10^3 kL 136 118 94 94 98 96 76 重質油製品 重油 10^3 kL 989 700 668 694 703 723 645 石油ガス LPG 10^3 t 2 2 2 2 2 2 3 天然ガス LNG 10^3 t 0 0 0 0 0 0 0 10^6 m 10^6 kWh 0 0 2013 H25 軽質油製品 北海道ガス 0 0 2012 H24 原油 電力 0 0 2011 H23 10^3 t 10^3 t 電力 0 0 2010 H22 原料炭 一般炭 都市ガス 0 0 2009 H21 石炭 石炭製品 3 0 0 2005 H17 0 0 0 1 1 1 1 1 2 314 797 828 873 960 995 774 出典:「都道府県別エネルギー消費統計」((独)経済産業研究所) 87 【資料編】 資料表 3.2.1-3 産出・生産額(北海道) 単 位 1990 H2 2005 H17 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 農業産出額 億円 11,175 10,663 10,111 9,946 10,137 10,536 10,705 林業算出額 1,000 万円 14,017 4,854 4,369 4,315 4,877 4,387 4,602 区 北海道 農林水産業 分 出典:「生産農業所得統計」(農林水産省) 「生産林業所得統計」(農林水産省) 「北海道農林水産統計年報」(北海道農政事務所) 資料表 3.2.1-4 区 分 単位 耕地面積(北海道、恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 北海道 ha 1,209,000 1,169,000 1,158,000 1,156,000 1,155,000 1,153,000 1,151,000 恵庭市 ha 4,870 (1993 年) 4,720 4,670 4,520 4,460 4,450 4,390 出典:「面積調査(作物統計)」(農林水産省) 資料表 3.2.1-5 区 分 単位 森林面積(北海道、恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 北海道 ha 5,581,144 (2000 年) 5,541,299 5,539,133 5,538,757 5,539,057 5,538,199 5,536,492 恵庭市 ha 18,918 (2006 年) 18,918 (2006 年) 18,856 18,856 18,853 18,841 18,825 出典:「北海道林業統計年鑑」(北海道) 資料表 3.2.1-6 燃料種 CO 2 排出量 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 石炭 (一般炭) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 石炭製品 (一般炭) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 原油 (原油) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 軽質油製品 (軽油) t-CO 2 1,416 1,233 980 950 977 963 758 重質油製品 (重油) t-CO 2 10,506 7,580 7,227 7,287 7,283 7,501 6,606 石油ガス ( LPG ) t-CO 2 27 28 25 25 27 27 29 天然ガス ( LNG ) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 都市ガス (都市ガ ス) t-CO 2 0 6 8 9 10 11 19 電力 (電力) t-CO 2 657 1,599 1,430 1,194 1,781 2,620 1,984 t-CO 2 12,606 10,446 9,671 9,464 10,078 11,121 9,395 合 88 単 位 農林水産業 計 【資料編】 イ 建設業・鉱業 資料表 3.2.1-7 建設業・鉱業 燃料種 燃料種別エネルギー消費量(北海道) 1990 H2 単 位 2005 H17 原油 10^3 kL 0 0 0 0 0 0 0 軽質油製品 軽油 10^3 kL 205 144 160 162 151 171 152 重質油製品 重油 10^3 kL 58 42 43 43 39 44 39 石油ガス LPG 10^3 t 2 1 0 0 0 0 0 天然ガス LNG 10^3 t 0 0 0 0 0 0 0 北海道ガス 10^6 m 10^6 kWh 0 1 2013 H25 原油 電力 0 1 2012 H24 10^3 t 10^3 t 電力 0 1 2011 H23 原料炭 一般炭 3 0 1 2010 H22 石炭 石炭製品 都市ガス 1 3 2009 H21 0 1 0 0 25 29 35 36 34 39 30 1,264 670 610 599 531 589 557 出典:「都道府県別エネルギー消費統計」((独)経済産業研究所) 資料表 3.2.1-8 区 分 北海道 恵庭市 単位 建設業・鉱業 従業者数(北海道、恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 224,253 218,498 218,498 218,498 189,508 189,508 建設業 鉱業 人 人 224,253 3,077 3,077 2,972 2,972 2,972 2,325 2,325 合計 人 227,330 227,330 221,470 221,470 221,470 191,833 191,833 建設業 鉱業 人 人 1,662 1,662 1,901 1,901 1,901 1,441 1,441 17 17 8 8 8 4 4 合計 人 1,679 1,679 1,909 1,909 1,909 1,445 1,445 出典:「事業所・企業統計」(総務省)、「経済センサス」(総務省) 資料表 3.2.1-9 燃料種 単 位 建設業・鉱業 CO 2 排出量 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 石炭 (一般炭) t-CO 2 13 5 5 5 5 5 0 石炭製品 (一般炭) t-CO 2 60 10 15 15 12 13 0 原油 (原油) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 軽質油製品 (軽油) t-CO 2 3,999 2,790 3,609 3,656 3,419 3,364 3,008 重質油製品 (重油) t-CO 2 1,154 843 1,004 1,004 917 906 805 石油ガス (LPG) t-CO 2 37 11 5 4 3 2 2 天然ガス (LNG) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 都市ガス (都市ガ ス) t-CO 2 427 505 708 724 695 692 514 電力 (電力) t-CO 2 4,946 2,484 2,275 1,824 2,221 3,051 2,843 t-CO 2 10,637 6,648 7,620 7,231 7,273 8,033 7,172 合 計 89 【資料編】 ウ 産業 製造業 資料表 3.2.1-10 燃料種 製造業 燃料種別エネルギー消費量(北海道) 単 位 1990 H2 2005 H17 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 石炭 原料炭 10^3 t 636 716 478 529 687 705 693 石炭製品 一般炭 10^3 t 1,408 1,083 1,033 1,148 1,132 1032 975 原油 原油 10^3 kL 0 0 0 0 0 0 0 軽質油製品 軽油 10^3 kL 49 23 14 20 15 14 13 重質油製品 重油 10^3 kL 476 242 209 243 212 197 178 石油ガス LPG 10^3 t 21 115 98 100 102 87 98 天然ガス LNG 10^3 t 0 15 11 16 9 12 12 都市ガス 北海道ガス 10^6 m 3 33 35 32 36 36 36 40 電力 電力 11,134 14,744 14,793 15,757 16,303 16373 14835 10^6 kWh 出典:「都道府県別エネルギー消費統計」((独)経済産業研究所) 資料表 3.2.1-11 区 1990 H2 製造業 2005 H17 製造品出荷額(北海道、恵庭市) 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 分 単位 北海道 万円 593,249,514 546,468,218 520,255,091 595,286,420 605,213,251 613,942,547 638,514,740 恵庭市 万円 10,364,022 13,281,342 12,971,859 13,630,210 13,601,468 13,083,158 13,258,518 出典:「工業統計」(経済産業省) 資料表 3.2.1-12 燃料種 単 位 製造業 CO 2 排出量 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 石炭 (一般炭) t-CO 2 26,180 41,909 28,706 29,162 37,181 36,217 34,673 石炭製品 (一般炭) t-CO 2 57,938 63,394 62,052 63,310 61,276 52,995 48,752 原油 (原油) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 軽質油製品 (軽油) t-CO 2 2,241 1,487 926 1,174 854 769 720 重質油製品 (重油) t-CO 2 22,432 15,906 14,103 15,091 12,889 11,387 10,003 石油ガス (LPG) t-CO 2 1,110 8,411 7,340 6,899 6,900 5,533 6,100 天然ガス (LNG) t-CO 2 0 998 730 988 568 692 696 都市ガス (都市ガス) t-CO 2 1,358 2,025 1,880 1,928 1,915 1,787 1,880 電力 (電力) t-CO 2 103,092 179,889 159,707 127,354 177,696 240,048 208,852 t-CO 2 214,351 314,020 275,445 245,906 299,279 349,427 311,675 合 90 計 【資料編】 3.2.2 民生家庭部門 民生家庭門は、電力、都市ガス、灯油、石油ガス(LPG)の消費に伴う二酸化炭素排 出量を算定します。 (1) 灯油・石油ガス ア 算定方法 灯油か ら の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 は 札幌市の世帯 あたり 灯油購入 量に恵 庭市 の世帯数 を 乗じ、これに排出係数を乗じて算定しました(資料図 3.2.2-1 参照)。 石油ガスからの二酸化炭素排出量は、灯油と同様に札幌市の世帯あたりプロパンガス 購入量に恵庭市の世帯数を乗じ、札幌市と恵庭市の LPG 普及率(1-都市ガス普及率) の比で補正した上で排出係数を乗じて算定しました(資料図 3.2.2-2 参照)。 灯油からの CO 2 排出量 札幌市世帯あたりの 灯油購入量 = 資料図3.2.2-1 LPG からの CO 2 排出量 = 民生部門(家庭) 札幌市世帯あたりの LPG 購入量 資料図 3.2.2-2 × 民生部門(家庭) × 恵庭市 世帯数 × 排出係数 灯油からのCO 2 排出量の算定方法 恵庭市 世帯数 × LPG 普及率の比 × 排出係数 LPG からの CO 2 排出量の算定方法 イ 活動指標の把握 世帯あたりの灯油・LP ガス購入量は、資料図 3.2.2-3 に示す算出式で把握しまし た。 世帯あたりの灯油・ LP ガス購入量 「2 人以上世帯 あたり灯油・ LPG 購入量」 (家計調査年報) ÷ = 「単身世帯灯油・ LPG 購入費」 (家計調査年報) × 「2 人以上世帯 数」 (国勢調査) + 「単身世帯 数」 (国勢調査) × 「2 人以上世帯灯 油・LPG 購入費」 (家計調査年報) 「恵庭市世帯数」 (住民基本台帳) 資料図 3.2.2-3 世帯当たりの灯油・LPガス購入量の算出式 91 【資料編】 ウ 活動指標及び算定結果 資料表 3.2.2-1 2 人以上世帯灯油・プロパンガス購入量(札幌市) 単 位 燃料種 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 灯油 (灯油) L 919.827 919.827 1022.138 975.551 1002.246 1,065.421 1,071.383 プロパンガス (LPG) m3 72.891 (2005 年 ) 72.891 43.622 39.731 43.551 44.482 32.587 出典:「家計調査年報」(総務省) 資料表 3.2.2-2 単身世帯・2 人以上世帯の灯油・LPG 購入費(全国) 分 単 位 1990 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 単身世帯 円 − 8,322 7,443 7,972 10,643 11,604 11,349 2 人以上世帯 円 − 19,584 15,384 18,076 21,623 22,122 21,630 単身世帯 円 − 2 人以上世帯 円 − 出典:「家計調査年報」(総務省) 15,537 29,087 17,337 28,366 16,056 27,438 16,757 26,995 16,262 26,523 16,046 24,663 区 灯油 2005 LPG 資料表 3.2.2-3 区 恵庭市 分 2010 2011 2012 2013 一般世帯数(単身・2 人以上)(恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 17,404 25,579 25,579 27,546 27,546 27,546 27,546 単位 一般世帯数 2009 世帯 単身世帯 世帯 2,673 6,266 6,266 7,661 7,661 7,661 7,661 2 人以上世帯 世帯 14,731 19,313 19,313 19,885 19,885 19,885 19,885 出典:「国勢調査」(総務省) 資料表 3.2.2-4 燃料種 世帯人員補正係数 単 位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 灯油 (灯油) − − 0.859 0.874 0.845 0.859 0.868 0.868 プロパンガス (LPG) − − 0.886 0.905 0.885 0.895 0.892 0.903 資料表 3.2.2-5 一般世帯数(札幌市、恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 燃料種 単位 札幌市 世帯 659,678 889,114 944,872 956,041 966,903 979,158 994,664 恵庭市 世帯 19,632 27,871 29,670 30,054 30,404 30,573 30,884 出典:「北海道統計年鑑」(北海道) 資料表 3.2.2-6 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 燃料種 単位 札幌市 戸 343,892 343,892 331,864 328,262 323,150 324,223 327,657 恵庭市 戸 0 0 0 0 0 0 0 出典:「札幌市統計書」(札幌市) 北海道ガス提供資料 92 都市ガス供給戸数(札幌市、恵庭市) 【資料編】 (2) 都市ガス ア 算定方法 都市ガ ス か ら の 二 酸 化 炭 素 排 出 量は家庭用ガ ス使用 量に排出 係数を 乗じ て算定しま す(資料図 3.2.2-4 を参照)。 家庭用 都 市 ガ ス 使 用 量 は 北 海 道 ガスより提供 された データに より実 績値 を把握しま すが、恵庭市では家庭用の都市ガスが供給されていません。. 都市ガスからの CO 2 排出量 資料図3.2.2-4 (3) 電 ア = 恵庭市家庭用 都市ガス使用量 民生部門(家庭) × 排出係数 都市ガスからのCO 2 排出量の算定方法 力 算定方法 電力からの二酸化炭素排出量は、 「都道府県別エネルギー消費統計」による北海道の家 庭用電力消費量に、世帯数の北海道値に占める恵庭市の割合を乗じ、これに排出係数を 乗じて算定しました(資料図 3.2.2-5 参照)。 電力からの CO 2 排出量 = 北海道家庭用 電力消費量 資料図 3.2.2-5 イ × 世帯数の割合(恵庭市/北海道) 民生部門(家庭) × 排出係数 電力からの CO 2 排出量の算定方法 活動指標の把握 世帯数は住民基本台帳により把握しました。 ウ 活動指標及び算定結果 資料表 3.2.2-7 燃料種 単位 10^6 kWh 電力 家庭用電力消費量(北海道) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 7,316 11,614 11,919 12,165 12,130 11,864 11,422 出典:「都道府県別エネルギー消費統計(北海道)」((独)経済産業研究所) 資料表 3.2.2-8 区 分 単位 世帯数(北海道、恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 北海道 一般世帯数 世帯 2,094,712 2,545,184 2,637,145 2,654,310 2,670,572 2,685,761 2,709,610 恵庭市 一般世帯数 世帯 19,632 27,871 29,670 30,054 30,404 30,573 30,884 出典:「北海道統計年鑑」(北海道、恵庭市) 93 【資料編】 資料表 3.2.2-9 燃料種 単位 民生部門(家庭) CO 2 排出量算定結果 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 灯油 (灯油) t-CO 2 45,690 54,831 65,952 61,643 65,147 70,368 71,484 石油ガス (LPG) t-CO 2 17,956 17,628 10,841 9,662 10,686 10,898 8,139 (都市ガス) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 t-CO 2 36,342 63,845 58,064 48,623 66,976 92,918 88,265 t-CO 2 99,988 136,304 134,857 119,928 142,809 174,184 167,888 都市ガス 電力 (電力) 合 計 3.2.3 民生業務部門 (1) 算定方法 民生業務部門からの二酸化炭素排出量は、 「都道府県別エネルギー消費統計」による北 海道の民生業務部門のエネルギー使用量に、業務系の建物の床面積の北海道値に占める 恵庭市の割合を乗じ、これに排出係数を乗じて算定しました(資料図 3.2.3-1 参照)。 燃料(都市ガス以外) からの CO 2 排出量 資料図 3.2.3-1 = 北海道燃料 消費量 民生業務部門 業務系建物の床面積の割合 (恵庭市/北海道) × × 排出係数 エネルギー起源 CO 2 排出量の算定方法(都市ガス以外) (2) 活動指標の把握 業務系延床面積は固定資産の価格等の概要調書により把握しました。 都市ガス使用量は北海道ガス(株)より提供されたデータにより実績値を把握しまし た。 (3) 活動指標及び算定結果 資料表 3.2.3-1 燃料種 民生業務部門 単位 燃料種別エネルギー消費量(北海道) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 石炭 (一般炭) 10^3 t 35 40 36 42 37 40 0 石炭製品 (一般炭) 10^3 t 39 3 3 3 3 3 0 原油 (原油) 10^3 kL 0 0 0 0 0 0 0 10^3 kL 1,157 1,183 1,013 1,065 1,001 1,069 1,436 0 0 0 0 0 0 0 9,495 13,573 12,788 13,873 13,427 14,486 14,585 石油製品 天然ガス (LNG) 10^3 t 電力 (電力) 10^6 kWh 出典:「都道府県別エネルギー消費統計」((独)経済産業研究所) 94 【資料編】 資料表 3.2.3-2 燃料種 民生業務部門 燃料種別エネルギー消費量(全国) 単 位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 灯油 ( 灯油 ) TJ 288,387 324,558 243,684 231,063 227,817 234,231 220,150 軽質油製品 ( 軽油 ) TJ 83,611 117,398 154,478 141,792 161,424 130,434 160,330 重質油製品 ( 重油 ) TJ 248,818 388,908 274,177 163,341 159,840 121,337 167,977 石油ガス (LPG) TJ 104,855 70,937 80,386 58,965 121,693 113,996 117,876 TJ 999,536 1,253,011 966,445 832,279 859,214 679,256 744,142 石油製品 出典:「総合エネルギー統計」(経済産業省 資源エネルギー庁) 資料表 3.2.3-3 区 分 単位 LPG 液比重 kg/L 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 0.5076 出典:「日本 LP ガス協会 0.5076 0.5076 0.5076 0.5076 0.5076 0.5076 資料」(日本 LP ガス web サ イト) 資料表 3.2.3-4 燃料種 LPG 液比重 業務系 単位 石油製品エネルギー消費量(北海道) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 灯油 (灯油) 10^3 kL 334 307 255 296 265 369 425 軽質油製品 (軽油) 10^3 kL 97 111 162 181 188 205 309 重質油製品 (重油) 10^3 kL 288 367 287 209 186 191 324 石油ガス (LPG) 10^3 t 62 34 43 38 72 91 115 資料表 3.2.3-5 北海道 業務系 建物の床面積 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 m2 999,772 999,772 964,134 941,007 924,441 902,194 891,953 m2 4,577,830 4,577,830 4,562,280 4,550,588 4,550,720 4,558,453 4,546,492 劇場・病院 m2 331,306 331,306 326,929 327,410 329,749 326,133 322,449 公衆浴場 m2 76,158 76,158 71,451 67,596 67,373 54,058 63,273 木造 事務所・店舗・ 百貨店・銀行 m2 31,628,406 31,628,406 32,467,764 32,663,286 32,810,371 32,754,653 32,770,169 以外 病院・ホテル m2 10,452,443 10,452,443 10,619,342 10,585,381 10,516,199 10,387,407 10,360,170 合 m2 48,065,915 48,065,915 49,011,900 49,135,268 49,198,853 48,982,898 48,954,506 区 木造 分 旅館・料亭・ ホテル 事務所・ 銀行・店舗 計 単 位 出典:「固定資産の価格等の概要調書」(北海道) 95 【資料編】 資料表 3.2.3-6 恵庭市 業務系 建物の床面積 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 m2 3,855 2,615 2,615 2,615 2,615 2,344 2,344 m2 43,615 54,455 55,578 56,272 55,953 55,139 55,385 劇場・病院 m2 5,647 4,082 3,979 4,029 4,029 4,029 4,392 公衆浴場 m2 1,035 450 410 410 410 213 213 木造 事務所・店舗・ 百貨店・銀行 m2 151,894 260,300 279,207 280,495 285,042 285,442 283,710 以外 病院・ホテル m2 35,446 73,246 74,300 75,792 75,792 75,076 75,076 合 m2 241,492 395,148 416,089 419,613 423,841 422,243 421,120 区 木造 単 位 分 旅館・料亭・ ホテル 事務所・ 銀行・店舗 計 出典:恵庭市環境課資料 資料表 3.2.3-7 区 分 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 4,321 7,071 千 m3 都市ガス 業務用都市ガス使用量(恵庭市) 13,215 12,873 14,965 13,048 12,315 出典:北海道ガス提供資料 注) 1990(H2) 年のデータに ついては、 2005 年と 1990 年の業務系建物床面積の比で算出した 資料表 3.2.3-8 燃料種 単 位 民生部門(業務)からの CO 2 排出量算定結果 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 石炭 (一般炭) t-CO 2 409 786 731 858 761 835 0 石炭製品 (一般炭) t-CO 2 461 59 59 63 67 70 0 原油 (原油) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 灯油 (灯油) t-CO 2 4,245 6,273 5,397 6,285 5,690 7,908 9,096 軽質油製品 (軽油) t-CO 2 1,284 2,387 3,600 4,058 4,242 4,633 6,970 重質油製品 (重油) t-CO 2 3,902 8,182 6,610 4,836 4,345 4,459 7,554 石油ガス (LPG) t-CO 2 929 839 1,089 981 1,859 2,355 2,979 天然ガス (LNG) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 都市ガス (都市ガス) t-CO 2 10,198 16,688 31,187 30,380 35,317 30,793 28,201 (電力) t-CO 2 25,284 56,015 47,009 41,822 56,101 85,915 85,065 t-CO 2 46,713 91,229 95,683 89,283 108,383 136,968 139,866 電力 合 96 計 【資料編】 3.2.4 運輸部門 運輸部門は、自動車及び鉄道を対象に、二酸化炭素排出量を算定します。 (1) 自動車 ア 算定方法 自動車の走行に伴い排出される二酸化炭素の排出量を算定します。 二酸化炭素排出量は車種別燃料種別消費原単位に恵庭市における車種別保有台数を乗 じ、これに排出係数を乗じて算定しました。(資料図 3.2.4-1 参照)。 自動車からの CO 2 排出量 = 全国車種別燃料種別消費原単位 × 恵庭市車種別保有台数 資料図 3.2.4-1 イ × 排出係数 自動車からの CO 2 の算定方法 活動指標の把握 燃料種別消費原単位…「1 車 1 日あたりの燃料消費量」(自動車輸送統計年報)×車種 別実働率(自動車輸送統計年報)×365 日 恵庭市車種別保有台数…「恵庭市自動車保有車両数及び軽自動車車両数」 (札幌運輸支局管内市町村別保有車両数 北海道運輸局 web サイト) ウ 活動指標及び算定結果 資料表 3.2.4-1 区 用途 貨物車 分 車種 普通車 小型車 軽自動車 乗合車 普通車 小型車 乗用車 普通車 小型車 軽自動車 車種別自動車保有台数(恵庭市) 単 位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 業態 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 自家用 事業用 自家用 台 台 台 1,829 1,770 1,829 1,770 1,774 1,598 1,777 1,559 1,779 1,504 1,712 1,500 1,704 1,444 事業用 台 − 台 2,787 - 2,787 - 2,529 2,467 2,413 2,443 2,404 自家用 台 75 75 83 86 89 93 92 事業用 台 自家用 台 事業用 台 - - 90 9,220 - 90 - 90 - 89 - 92 - 9,449 90 - 台 - - - - - - - 自家用 台 16,513 16,513 15,173 14,960 14,754 14,550 14,234 事業用 台 − 台 - 9,311 88 台 7,865 9,264 - 自家用 - 9,214 - 事業用 7,865 9,220 - 9,488 - - - - - 10,507 10,879 11,167 11,540 11,922 出典:「年度別・市町村別自動車保有車両数」(国土交通省 北海道運輸局 札幌運輸支局) 注 1)自家用、事業用の種別が不明のため、全て自家用としました。 注 2)1990(H2)年のデータがないので、2005(H17)のデータを採用しました。 97 【資料編】 資料表 3.2.4-2 区 燃料種 軽油 ガソリン 分 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 車種 業態 トラック 営業用 千台 818 951 889 880 877 875 881 千台 千台 千台 5,057 3,943 3,292 3,178 3,109 3,063 3,042 乗用車 自家用 営業用 自家用 営業用 千台 6 15 21 21 210 21 21 自家用 千台 2,854 2,062 1,959 1,932 1,924 1,904 1,890 営業用 千台 4 22 26 26 25 25 23 自家用 千台 29,135 40,081 38,115 37,567 37,073 36,152 34,999 営業用 千台 242 241 229 211 204 198 192 トラック 乗用車 LPG 単位 燃料種別車両数(全国) 乗用車 12 8 6 5 5 4 4 2,981 2,117 1,053 899 790 738 725 出典:「交通関連統計資料集」(国土交通省) 資料表 3.2.4-3 区 業態 営業用 自家用 分 車種 燃料種 旅客 1 日 1 車あたりの燃料消費量(全国) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 バス(乗合) 軽油 L/ 台・日 48.17 51.57 49.42 49.42 49.42 49.42 49.42 乗用車 ガソリン L/ 台・日 28.02 23.44 21.53 21.53 21.53 21.53 21.53 軽油 L/ 台・日 18.85 17.68 17.42 17.42 17.42 17.42 17.42 LPG L/ 台・日 37.60 32.64 30.64 30.64 30.64 30.64 30.64 バス 軽油 L/ 台・日 12.81 13.04 13.97 13.97 13.97 13.97 13.97 乗用車 ガソリン L/ 台・日 4.23 4.12 4.13 4.13 4.13 4.13 4.13 軽油 L/ 台・日 4.75 5.47 5.31 5.31 5.31 5.31 5.31 軽乗用 ガソリン L/ 台・日 1.82 2.40 2.46 2.46 2.46 2.46 2.46 出典:「自動車輸送統計年報」(国土交通省) 注 1 ) 2010 年以降は非公表 になったため、 2009 年と同値としました。 資料表 3.2.4-4 区 業態 営業用 分 車種 普通車 小型車 自家用 普通車 小型車 軽自動車 燃料種 貨物 1 日 1 車あたりの燃料消費量(全国) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 ガソリン L/ 台・日 16.92 17.57 15.03 15.03 15.03 15.03 15.03 軽油 L/ 台・日 58.67 61.52 61.01 61.01 61.01 61.01 61.01 ガソリン L/ 台・日 11.19 11.17 10.20 10.20 10.20 10.20 10.20 軽油 L/ 台・日 14.02 15.08 14.66 14.66 14.66 14.66 14.66 ガソリン L/ 台・日 8.16 7.36 7.10 7.10 7.10 7.10 7.10 軽油 L/ 台・日 22.08 17.29 17.46 17.46 17.46 17.46 17.46 ガソリン L/ 台・日 5.81 6.81 7.02 7.02 7.02 7.02 7.02 軽油 L/ 台・日 7.20 7.83 7.86 7.86 7.86 7.86 7.86 ガソリン L/ 台・日 2.36 2.93 2.91 2.91 2.91 2.91 2.91 出典:「自動車輸送統計年報」(国土交通省) 注 1 ) 2010 年以降は非公表 になったため、 2009 年と同値としました。 98 【資料編】 資料表 3.2.4-5 区 旅客 実働率(全国) 分 1990 2005 2009 2010 2011 2012 単位 車種 H2 H17 H21 H22 H23 H24 % バス(乗合) 85.72 83.68 82.79 81.99 81.24 81.21 % 乗用車 86.40 82.10 80.83 81.19 80.67 78.53 自家用 バス 60.02 55.53 54.57 54.57 54.57 54.57 % 乗用車 70.91 65.98 64.70 64.70 64.70 64.70 % % 軽自動車 73.55 72.79 72.26 72.26 72.26 72.26 出典:「自動車輸送統計年報」(国土交通省) 注 1 ) 2010 年以の自家用の 実働率は非公表になったため、 2009 年と同値としました。 2013 業態 営業用 資料表 3.2.4-6 区 分 単位 業態 営業用 1990 貨物 2005 実働率(全国) 2009 2010 2011 車種 H2 H17 H21 H22 H23 % 普通車 71.45 68.56 66.61 67.53 67.51 % 小型車 71.90 64.68 62.59 60.06 53.73 自家用 普通車 54.71 48.84 48.22 39.33 29.69 % 小型車 64.18 57.33 57.02 38.20 18.94 % % 軽自動車 66.09 63.11 62.40 62.40 62.40 出典:「自動車輸送統計年報」(国土交通省) 注 1 ) 2010 年以の自家用の 実働率は非公表になったため、 2009 年と同値としました。 資料表 3.2.4-7 区 燃料 種 軽油 分 車種 業態 運輸部門 H25 81.21 78.53 54.57 64.70 72.26 2012 2013 H24 67.55 55.49 29.51 19.17 62.40 H25 67.55 55.49 29.51 19.17 62.40 自動車からの CO 2 排出量 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 単位 普通貨物 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 ( トラック ) 自家用 t-CO 2 13,607 9,695 8,952 7,255 5,445 5,200 5,176 小型貨物 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 自家用 t-CO 2 5,037 4,988 4,293 2,783 1,322 1,332 1,283 乗合(バス) 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 自家用 t-CO 2 1,222 1,142 1,261 1,275 1,319 1,319 1,326 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 自家用 t-CO 2 2,778 1,596 814 711 638 621 633 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 普通車 小型車 自家用 t-CO 2 4,976 2,859 1,340 1,149 1,012 957 950 ガソ 普通貨物 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 リン ( トラック ) 自家用 t-CO 2 2,540 1,858 1,920 1,590 1,215 1,165 1,159 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 自家用 t-CO 2 2,053 1,953 2,022 1,340 648 656 631 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 自家用 t-CO 2 21,628 19,590 20,303 20,487 20,643 20,968 21,048 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 自家用 t-CO 2 38,736 35,086 33,433 33,083 32,711 32,287 31,576 自家用 t-CO 2 9,076 11,307 15,827 16,388 16,821 17,383 17,959 自家用 t-CO 2 3,748 4,241 3,892 3,796 3,713 3,759 3,699 乗用車 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 小型車 営業用 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 t-CO 2 105,402 94,315 94,056 89,856 85,488 85,647 85,440 小型貨物 普通車 小型車 軽自動車(乗 用) 軽自動車(貨 物) LPG 合 計 99 【資料編】 (2) 鉄 道 ア 算定方法 列車の運行に伴い排出される二酸化炭素の排出量を算定します。 二酸化炭素排出量は、鉄道会社全体の列車の運行に伴い排出される二酸化炭素排出量 を鉄道会社全体の営業キロに恵庭市内の占める割合を乗じて按分しました(資料図 3.2.4-2 参照)。 鉄道からの CO 2 排出量 鉄道会社全体の CO 2 排出量 = 資料図 3.2.4-2 × 営業キロの割合(恵庭市/全体) 鉄道からの CO 2 排出量の算定方法 イ 活動指標の把握 JR北海道グループ環境報告書により 鉄道からの CO 2 排出量を把握しました。 北海道全体の営業キロはJR北海道グループ会社概要から、恵庭市内の営業キロはJ R時刻表により把握しました。 ウ 活動指標及び算定結果 運輸に係る CO 2 排出量(JR 北海道全体) 資料表 3.2.4-8 燃料種 単 位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 列車運転によるもの 万 t-CO2 25.00 25.00 23.74 20.44 19.11 21.59 23.73 冷暖房・融雪によるもの 万 t-CO2 7.37 7.37 7.28 6.24 6.99 7.80 8.40 出典:「JR北海道グループ環境報告書」 注 1 ) 1990 年と 2005 年のデータはないので、 2006 年のデータを当てはめました。 資料表 3.2.4-9 区 分 単位 営業キロ(JR 北海道全体) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 北海道 新幹線 km ― ― ― ― ― ― ― 営業キロ 在来線 km 2,457.7 2,457.7 2,457.7 2,457.7 2,457.7 2,457.7 2,457.7 出典:「 JR 北海道グループ会社概要」 資料表 3.2.4-10 区 分 恵庭市内 営業キロ 単位 新幹線 km 在来線 km 営業キロ(恵庭市内) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 ― ― ― ― ― ― ― 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 出典:「 JR 時刻表」((株)交通新聞社) 資料表 3.2.4-11 区 分 単位 JR 北海道 1990 H2 2005 H17 CO 2 排出量(恵庭市内) 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 列車運転によるもの t-CO 2 712 712 676 582 544 615 676 冷暖房・融雪によるもの t-CO 2 210 210 207 178 199 222 239 t-CO 2 922 922 884 760 743 837 915 合 100 計 【資料編】 資料 3.3 エネルギー起源二酸化炭素以外の温室効果ガス排出量の算定の詳細 3.3.1 廃棄物分野 廃棄物分野では、以下の温室効果ガス排出量を計上します。 恵庭市では、昭和 54 年から稼働していたごみ焼却場を平成 14 年(2002 年)12 月 に運転休止し、現在は可燃ごみをそのままの形で最終処分しています。最終処分場の延命 化、無害・無臭化に向けて焼却施設の早期整備が必要となっていることから、ごみの焼却 施設を整備し、平成 32 年(2020 年)4 月に施設稼働の予定です。 なお、市が関与し得る範囲として一般廃棄物の焼却・埋立及び下水処理、し尿・浄化槽 汚泥処理に伴う温室効果ガス排出量を算定の対象としました。 資料表 3.3-1 区 分 廃棄物分野における算定項目 二酸化炭素 メタン 一酸化二窒素 一般廃棄物の焼却 ○ ○ ○ 一般廃棄物の埋立 − ○ − 産業廃棄物の焼却 − − − 産業廃棄物の埋立 − − − 排 水 処 理 下水処理 − ○ ○ し尿・浄化槽汚泥処理 − ○ ○ 浄化槽 − ○ ○ 注)○は算定対象項目を示します。 (1) 一般廃棄物の焼却 ア 算定方法 一般廃棄物の焼却からの二酸化炭素の排出量は、廃プラスチックの焼却処理量に排出 計数を乗じて算定しました(資料図 3.3-1 参照)。また、メタン及び一酸化二窒素の排 出量は、炉別の焼却処理量に排出係数を乗じて計上しました(資料図 3.3-2 参照)。 一般 廃 棄物 の 焼却に伴う CO2 排出量 = 焼却処理量 資料図 3.3-1 × × 廃プラスチッ クの割合 × 排出係数 一般廃棄物の焼却に伴う CO 2 排出量の算定方法 一般廃棄物の焼却に伴う CH4 、N 2 O 排出量 資料図 3.3-2 1−含水率 = 炉別焼却処理量 × 排出係数 一般廃棄物の焼却に伴う CH 4 及び N 2 O 排出量の算定方法 イ 活動指標の把握 過年度の焼却処理量は、環境省の「一般廃棄物処理実態調査結果」により、実績値を 把握しました。 一般廃棄物焼却処理量、含水率、廃プラスチックの割合及び焼却処理量は、「恵庭市 ごみ焼却施設基本計画(案)」より計画値を把握しました。 101 【資料編】 ウ 活動指標及び算定結果 資料表 3.3-2 区 分 施設名 燃焼方式 恵庭市ごみ焼却場 連続燃焼式 単位 t 一般廃棄物焼却処理量 1990 ∼ 1998 ∼ 2002 ∼ 2020 H2 ∼ H10 ∼ H14 ∼ H32 ∼ 16,931 ∼ 廃止 ∼ 14,964 ∼ 2020 16,931 出典:「一般廃棄物処理実態調査結果」(環境省) 2020 年のデータ出典先は「恵庭市ごみ焼却施設基本計画(案)」です。 注 1)1990 年のデータは 1998 年のデータを当てはめました。 資料表 3.3-3 区 分 施設名 燃焼方式 恵庭市ごみ焼却場 連続燃焼式 単位 含水率 1990 H2 % ∼ 1998 ∼ H10 ∼ H14 ∼ H32 ― ∼ 廃止 ∼ 34.38 50 ∼ 2002 出典:2020 年のデータ出典先は「恵庭市ごみ焼却施設基本計画(案)」です。 注 1)1990 年のデータがないので、50%と想定しました。 資料表 3.3-4 区 分 合成樹脂・ゴム・皮類 単位 プラスチック類の割合 1990 ∼ 1998 ∼ 2002 ∼ 2020 H2 ∼ H10 ∼ H14 ∼ H32 ― ∼ 廃止 ∼ % 20 5.32 出典:2020 年のデータ出典先は「恵庭市ごみ焼却施設基本計画(案)」です。 注 1)1990 年のデータがないので、20%と想定しました。 資料表 3.3-5 区 分 一般廃棄物焼却に伴う温室効果ガス排出量 単位 1990 ∼ 1998 ∼ 2002 ∼ 2020 H2 ∼ H10 ∼ H14 ∼ H32 CO 2 t-CO 2 4,554 ― ― 1,405 CH 4 t-CO 2 0 ― ― 0 N2 O t-CO 2 297 ― ― 262 t-CO 2 4,851 ― ― 1,668 合計 (2) 一般廃棄物の埋立 ア 算定方法 一般廃棄物の埋立処分に伴い発生するメタンの排出量は、算定対象となる固形廃棄物 について、完全分解されるまで過去に遡り算定することとされています(資料図 3.3-6 参照)。 資料表 3.3-6 算定対象となる固形物と完全分解に要する期間 算定対象となる固形物 完全分解に要する期間 各年の分解量 食物くず 10 年 過去 10 ヵ年の埋立量/10 紙くず 21 年 過去 21 ヵ年の埋立量/21 繊維くず 21 年 過去 21 ヵ年の埋立量/21 木くず 103 年 過去 103 ヵ年の埋立量/103 下水汚泥 11 年 過去 11 ヵ年の埋立量/11 し尿処理施設に係る汚泥 11 年 過去 11 ヵ年の埋立量/11 浄化処理に係る汚泥 11 年 過去 11 ヵ年の埋立量/11 製造業に係る有機性の汚泥 11 年 過去 11 ヵ年の埋立量/11 出典:「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策)策定マニュアル」(環境省) 102 【資料編】 恵庭市では、最終処分場に可燃ごみ、下水汚泥、下水し渣、乾燥汚泥の搬入があるこ とから、算定対象ごとの完全分解に要する期間で除し、これに排出計数を乗じて算定し ました(資料図 3.3-3 参照)。 一般廃棄物の 埋立に伴う CH 4 排出量 = 算定対象ごとの完全分解に要する期間の埋立量 /算定対象ごとの完全分解に要する期間 資料図 3.3-3 × 排出係数 一般廃棄物の埋立に伴う CH 4 排出量の算定方法 イ 活動指標の把握 埋立量は、恵庭市から提供された資料より実績値を把握しました。 ウ 活動指標及び算定結果 資料表 3.3-7 区 恵庭市 最終処 分場 分 単位 埋立処理量 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 可燃 合計 下水 汚泥 下水 し渣 t/年 0.00 13269.52 12880.87 11609.31 12103.64 7609.48 7844.38 t/年 3723.07 0.00 24.37 8.07 37.41 0.00 0.00 t/年 0.00 36.82 45.75 69.26 83.73 99.12 90.90 乾燥 汚泥 t/年 0.00 850.36 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 出典:恵庭市資料 資料表 3.3-8 区 恵庭市 最終処 分場 分 可燃 合計 下水 汚泥 下水 し渣 乾燥 汚泥 単位 算定対象年の分解量 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 t/年 250.9 6,711.8 7,264.6 7,264.6 7,841.0 8,150.6 8,478.2 t/年 1,787.2 2,231.1 1,005.5 698.0 389.8 24.3 9.3 t/年 0.0 3.3 19.8 26.1 33.7 42.7 51.0 t/年 0.0 249.6 230.3 218.3 218.3 218.3 218.3 103 【資料編】 資料表 3.3-9 区 分 単位 可燃 合計 下水 汚泥 下水 し渣 恵庭市 最終処 分場 一般廃棄物の埋立処分に伴う CH 4 排出量(CO 2 換算) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 t-CO 2 358.3 9,584.4 10,373.8 10,373.8 11,196.9 11,639.1 12,106.9 t-CO 2 2,514.6 3,139.1 1,414.7 982.0 548.5 34.2 13.1 t-CO 2 0.0 4.7 27.9 36.7 47.4 60.1 71.7 乾燥 汚泥 t-CO 2 0.0 351.1 324.0 307.1 307.1 307.1 307.1 合計 t-CO 2 2,873 13,079 12,140 11,700 12,100 12,041 12,499 (3) 一般廃棄物の埋立 ア 下水処理 (ア) 算定方法 下水終末処理場からのメタン及び一酸化二窒素の排出量は、下水の終末処理量に排出 係数を乗じて算定しました(3.3-4 参照)。 下水処理に伴う CH 4 、N 2 O 排出量 資料図 3.3-4 = 下水終末処理量 × 排出係数 下水の終末処理に伴う CH 4 及び N 2 O 排出量の算定方法 (イ) 活動指標の把握 下水の終末処理量は恵庭市から提供された資料により実績値を把握しました。 (ウ) 活動指標及び算定結果 資料表 3.3-10 区 分 単位 恵庭下水終末処理場 千 m3( t) 終末処理量(恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 11,681 11,006 11,591 11,049 11,235 11,817 7,201 出典:恵庭市資料 資料表 3.3-11 区 分 恵庭下水終末処理場 104 単位 t-CO 2 終末処理に伴う CH 4 排出量(CO 2 換算) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 133 216 203 214 204 208 218 【資料編】 資料表 3.3-12 区 分 単位 恵庭下水終末処理場 終末処理に伴う N 2 O 排出量(CO 2 換算) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 t-CO 2 357 579 546 575 548 557 586 イ し尿・浄化槽汚泥処理 (ア) 算定方法 し尿処理施設からのメタン及び一酸化二窒素の排出量は、し尿・浄化槽汚泥処理量に 排出係数を乗じて算定しました(資料図 3.3-5 参照)。 し尿・浄化槽汚泥処理に 伴う CH 4 、N 2 O 排出量 資料図 3.3-5 = し尿・浄化槽汚泥処理量 × 排出係数 し尿・浄化槽汚泥処理に伴う CH 4 及び N 2 O 排出量の算定方法 (イ) 活動指標の把握 し尿・汚泥処理量は環境省 web サイト(環境省廃棄物処理技術情報)に掲載されてい る「一般廃棄物処理実態調査結果」により把握しました。 (ウ) 活動指標及び算定結果 資料表 3.3-13 区 分 単位 し尿処理量(恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 嫌気性消化処理 kL 0 0 0 0 0 0 0 好気性消化処理 kL 0 0 0 0 0 0 0 高負荷生物学的脱窒素処理 kL 0 0 0 0 0 0 0 生物学的 脱窒 素 処理( 標準 脱窒素処理) kL 0 0 0 0 0 0 0 膜分離処理 kL 0 0 0 0 0 0 0 その他の処理 kL 5,130 3,355 2,839 2,757 2,729 2,965 2,994 出典:「一般廃棄物処理実態調査結果」(環境省) 注 1)1990 年のデータは 1998 年のデータを当てはめました。 105 【資料編】 資料表 3.3-14 区 分 単位 汚泥処理量(恵庭市) 1990 H2 2005 H17 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 嫌気性消化処理 好気性消化処理 kL kL 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 高負荷生物学的脱窒素処理 生物学的脱窒素処理 (標準脱窒素処理) 膜分離処理 kL 0 0 0 0 0 0 0 kL 0 0 0 0 0 0 0 kL 0 0 0 0 0 0 0 その他の処理 kL 856 1,223 1,402 1,581 1,380 1,258 1,267 出典:「一般廃棄物処理実態調査結果」(環境省) 注 1)1990 年のデータは 1998 年のデータを当てはめました。 資料表 3.3-15 区 分 し尿・汚泥中の窒素濃度 単位 mg N/L し尿・汚泥中の窒素濃度 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 3,043 1,491 1,373 1,354 1,327 1,304 1,280 出典:「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」(日本国) 資料表 3.3-16 区 分 し尿・汚泥処理に伴う CH 4 排出量(CO 2 換算) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 嫌気性消化処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 好気性消化処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 高負荷生物学的脱窒素処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 生物学的脱窒素処理 (標準脱窒素処理) t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 膜分離処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 その他の処理 t-CO 2 1 1 0 1 0 0 0 t-CO 2 1 1 0 1 0 0 0 合 計 資料表 3.3-17 区 分 し尿・汚泥処理に伴う N 2 O 排出量(CO 2 換算) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 嫌気性消化処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 好気性消化処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 膜分離処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 その他の処理 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 高負荷生物学的脱窒素処 理 生物学的脱窒素処理(標準 脱窒素処理) 合 106 計 【資料編】 ウ 浄化槽 (ア) 算定方法 浄化槽、コミュニティプラントからのメタン及び一酸化二窒素の排出量は、コミュニ ティプラント、浄化槽、くみ取り便槽人口に排出係数を乗じて算定しました(資料図 3.3-6 参照)。 浄化槽からの CH4 、N 2 O 排出量 = 資料図 3.3-6 コミュニティプラント・浄化槽・ くみ取り便槽人口 × 排出係数 浄化槽からの CH 4 及び N 2 O 排出量の算定方法 (イ) 活動指標の把握 コミュニティプラント・浄化槽・非水洗人口は環境省 web サイト(環境省廃棄物処理 技術情報)に掲載されている「一般廃棄物処理実態調査結果」により把握しました。 なお、くみ取り便槽人口については、恵庭市の非水洗化人口をくみ取り便槽人口とし ました。 (ウ) 活動指標の把握 資料表 3.3-18 区 コミュニティプラント人口、浄化槽人口、非水洗化人口 単 位 分 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 コミュニティプラント人口 人 0 0 0 0 0 0 0 既存単独処理浄化槽人口 人 162 146 146 146 145 145 145 合併処理浄化槽人口 人 175 696 837 872 885 760 794 くみ取り便槽人口 人 5,390 1,890 1,353 1,211 1,107 1,081 1,099 出典:「一般廃棄物処理実態調査結果」(環境省) 資料表 3.3-19 区 分 コミュニティプラント、浄化槽からの CH 4 排出量(CO 2 換算) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 コミュニティプラント t-CO 2 0 既存単独処理浄化槽 t-CO 2 1 1 1 1 1 1 1 合併処理浄化槽 t-CO 2 4 16 19 20 20 18 18 くみ取り便槽 t-CO 2 23 8 6 5 5 5 5 t-CO 2 27 25 26 26 26 23 24 合 計 資料表 3.3-20 区 分 0 0 0 0 0 0 コミュニティプラント、浄化槽からの N 2 O 排出量(CO 2 換算) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 コミュニティプラント t-CO 2 0 0 0 0 0 0 0 既存単独処理浄化槽 t-CO 2 1 1 1 1 1 1 1 合併処理浄化槽 t-CO 2 1 6 7 7 7 6 6 くみ取り便槽 t-CO 2 33 12 8 8 7 7 7 t-CO 2 36 18 16 15 15 14 14 合 計 107 【資料編】 資料 3.4 森林による二酸化炭素吸収量の算定 3.4.1 森林による二酸化炭素の吸収量 (1) 算定方法 市内の森林による二酸化炭素の吸収量は、北海道の森林による吸収量に北海道と恵庭 市の森林面積の比を乗じて按分しました(資料図 3.4-1 参照)。 森林による CO 2 吸収量 北海道の 森林による吸収量 = 資料図3.4-1 (2) 森林面積の割合 (恵庭市/北海道) × 森林によるCO 2 の算定方法 活動指標の把握 北海道の森林による吸収量は北海道環境白書、森林面積は北海道統計年鑑により実 績値を把握しました。 (3) 活動指標及び算定結果 資料表3.4-1 区 北海道 分 単位 千 t-CO 2 森林吸収量 森林吸収量(北海道) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 1,147 1,039 853 853 975 937 937 出典:「北海道環境白書」(北海道) 注1)1990 年及び 2005 年のデータは 2007 年、2013 年のデータは 2012 年のデータを当てはめました。 資料表 3.4-2 森林面積(北海道、恵庭市) 単 位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 ha 5,581,144 5,541,299 5,539,133 5,538,757 5,539,057 5,538,199 5,536,492 18,918 恵庭市森林面積 ha 出典:「北海道林業統計」(北海道) 18,918 18,856 18,856 18,853 18,841 18,825 区 分 北海道森林面積 資料表 3.4-3 区 恵庭市 108 分 森林吸収量 単位 t-CO 2 森林吸収量(恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 28,914 29,121 33,190 39,048 35,364 31,877 31,860 【資料編】 資料 3.5 全国・北海道・恵庭市の温室効果ガス排出状況 3.5.1 全国の温室効果ガス排出量 (1) 二酸化炭素排出量 資料表3.5-1 区 分 1990 単位 CO 2 排出量(全国) 2005 2009 2010 2011 H2 H17 H21 H22 H23 Gg-CO 2 (千 t1,154,403 1,304,376 1,161,133 1,211,535 1,260,760 CO 2 排出量 CO 2 ) 出典:「日本の温室効果ガス排出量データ」(温室効果ガスインベントリオフィス) (2) 2012 2013 H24 H25 1,295,500 1,310,691 部門別二酸化炭素排出量の割合 資料表 3.5-2 部 門 単 位 部門別 CO 2 排出量の割合(全国) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 エネルギー転換部門 % 8.0% 7.9% 7.0% 6.8% 7.0% 6.9% 7.7% 産業部門 % 43.6% 35.0% 33.9% 35.4% 33.8% 32.7% 32.8% 運輸部門 % 17.9% 18.4% 20.1% 19.5% 18.6% 17.7% 17.1% 業務その他部門 % 11.6% 18.3% 18.8% 18.2% 20.0% 21.4% 21.3% 家庭部門 % 11.4% 13.8% 14.1% 14.4% 15.2% 16.0% 15.4% 工業プロセス % 5.5% 4.1% 3.5% 3.5% 3.3% 3.3% 3.6% 廃棄物 % 1.9% 2.3% 2.5% 2.3% 2.1% 2.1% 2.1% 0.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100% 農業・その他 合 計 % 出典:「日本の温室効果ガス排出量データ」(温室効果ガスインベントリオフィス) (3) 1 人あたり・世帯あたり温室効果ガス排出量 資料表 3.5-3 区 分 温室効果ガス排出量 単位 百万 t-CO 2 温室効果ガス排出量(全国) 1990 H2 2005 H17 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 1,270 1,397 1,250 1,304 1,354 1,390 1,408 出典:「日本の温室効果ガス排出量データ」(温室効果ガスインベントリオフィス) 資料表 3.5-4 区 分 人口 世帯数 単位 人口及び世帯数(全国) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 千人 123,611 127,768 128,032 128,057 127,799 127,515 127,298 千世帯 41,156 50,382 53,363 53,550 53,783 54,171 54,595 109 【資料編】 出典:「日本の温室効果ガス排出量データ」(温室効果ガスインベントリオフィス) 資料表 3.5-5 区 分 1 人あたり・世帯あたり温室効果ガス排出量(全国) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 1 人あたり排出量 t-CO 2 / 人 10.3 10.9 9.8 10.2 10.6 10.9 11.1 世帯あたり排出量 t-CO 2 / 世帯 30.9 27.7 23.4 24.4 25.2 25.7 25.8 3.5.2 北海道の温室効果ガス排出量 (1) 二酸化炭素排出量 資料表 3.5-6 区 分 単位 CO 2 排出量 万 t-CO 2 CO 2 排出量(北海道) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 5,466 6,401 5,691 5,531 5,711 6,513 未公表 出典:北海道の温暖化と取組の Web サイト 注 1)2013 年の CO 2 排出量は 2016 年 3 月 31 日現在で公表されていません。 (2) 部門別二酸化炭素排出量の割合 資料表 3.5-7 部 門 単 位 部門別 CO 2 排出量の割合(北海道) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 エネルギー転換部門 % 4.9% 3.0% 2.4% 2.4% 2.6% 2.6% 未公表 産業部門 % 35.6% 33.3% 31.1% 31.1% 32.0% 33.2% 〃 民生家庭部門 % 20.6% 23.1% 23.5% 23.5% 24.3% 23.6% 〃 民生業務部門 % 12.0% 13.2% 13.8% 13.8% 14.5% 16.0% 〃 運輸部門 % 22.7% 22.0% 23.4% 23.4% 20.8% 19.4% 〃 工業プロセス % 3.2% 4.3% 5.0% 5.0% 5.0% 4.5% 〃 廃棄物部門 % 1.0% 1.1% 0.8% 0.8% 0.8% 0.7% 〃 % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 〃 2013 H25 合 計 出典:北海道の温暖化と取組の Web サイト 注 1)2013 年の CO 2 排出量は 2016 年 3 月 31 日現在で公表されていません。 (3) 1 人あたり・世帯あたり温室効果ガス排出量 資料表 3.5-8 区 分 温室効果ガス排出量 単位 万 t-CO 2 温室効果ガス排出量(北海道) 1990 H2 2005 H17 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 6,366 7,123 6,478 6,299 6,496 7,306 出典:北海道の温暖化と取組の Web サイト 注 1)2013 年の CO 2 排出量は 2016 年 3 月 31 日現在で公表されていません。 110 未公表 【資料編】 人口及び世帯数(北海道) 資料表 3.5-9 区分 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 人 5,642,571 5,632,133 5,543,556 5,520,894 5,498,916 5,474,216 5,465,451 世帯 2,094,712 2,545,184 2,637,145 2,654,310 2,670,572 2,685,761 2,709,610 単位 人口 世帯数 出典:「北海道統計書」北海道 Web サイト 資料表 3.5-10 区 分 1 人あたり・世帯あたり温室効果ガス排出量(北海道) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 1 人あたり排出量 t-CO 2 / 人 11.3 12.6 11.7 11.4 11.8 13.3 未公表 世帯あたり排出量 t-CO 2 / 世帯 30.4 28.0 24.6 23.7 24.3 27.2 〃 注 1)2013 年の CO 2 排出量は 2016 年 3 月 31 日現在で公表されていません。 3.5.3 恵庭市の温室効果ガス排出量 (1) 二酸化炭素排出量 資料表3.5-11 区 分 単位 CO 2 排出量 (2) t-CO 2 CO 2 排出量(恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 495,173 653,884 618,216 562,429 654,053 766,217 722,351 部門別二酸化炭素排出量の割合 資料表 3.5-12 部 門 単 位 部門別 CO 2 排出量の割合(恵庭市) 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 エネルギー転換部門 % 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 産業部門 % 48.0% 50.6% 47.4% 46.7% 48.4% 48.1% 45.4% 民生家庭部門 % 20.2% 20.8% 21.8% 21.3% 21.8% 22.7% 23.2% 民生業務部門 % 9.4% 14.0% 15.5% 15.9% 16.6% 17.9% 19.4% 運輸部門 % 21.5% 14.6% 15.4% 16.1% 13.2% 11.3% 12.0% 工業プロセス % 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 廃棄物部門 % 0.9% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% % 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 合 計 111 【資料編】 (3) 1 人あたり・世帯あたり温室効果ガス排出量 資料表 3.5-13 区 分 温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量(恵庭市) 単位 1990 H2 2005 H17 2009 H21 2010 H22 2011 H23 2012 H24 2013 H25 t-CO 2 498,897 667,802 631,148 574,960 666,946 779,059 735,693 資料表 3.5-14 区分 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 人 54,795 67,263 68,483 68,571 68,853 68,754 68,797 世帯 19,632 27,871 29,670 30,054 30,404 30,573 30,884 単位 人口 世帯数 人口及び世帯数(恵庭市) 1990 出典:「北海道統計書」北海道 Web サイト 資料表 3.5-15 区 分 1 人あたり・世帯あたり温室効果ガス排出量(恵庭市) 単位 1990 2005 2009 2010 2011 2012 2013 H2 H17 H21 H22 H23 H24 H25 1 人あたり排出量 t-CO 2 / 人 9.1 9.9 9.2 8.4 9.7 11.3 10.7 世帯あたり排出量 t-CO 2 / 世帯 25.4 24.0 21.3 19.1 21.9 25.5 23.8 112 【資料編】 資料 3.6 恵庭市温室効果ガス排出量将来予測結果の詳細(BAUケース) 3.6.1 産業部門 (1) 予測方法 2010 年度の産業部門の燃料種別エネルギー消費量に、2010 年度のGDPの実績値 と 2020 年度のGDP予測値との比を乗じて 2020 年のエネルギー消費量を算出しま した。その算出したエネルギー消費量に排出係数を乗じて温室効果ガス排出量を算定し ました。 産業部門の将来(B AUケース)の温室 効果ガス排出量 = 資料図 3.6-1 (2) 2010 年度の産業 部門の燃料種別エ ネルギー消費量 2010 年度のGDPの 実績値と 2020 年度の GDP予測値との比 × × 排出係数 産業部門の温室効果ガス排出量の予測方法(BAUケース) GDPの把握 2020 年のGDP予測値は、「内外経済の中長期展望」(2015 年 5 月三菱総研)に より把握しました。 (3) GDPの実績値及びGDP予測値 2010 年度のGDPの実績値及び 2020 年度のGDP予測値を資料表 3.6-1 に示し ます。 資料表3.6-1 区 2010年度のGDPの実績値及び2020年度のGDP予測値 分 2010 H22 単位 日本のGDP 10 億円 2020 H32 512,720 564,670 出典:「内外経済の中長期展望」( 2015 年 5 月三菱総研) 3.6.2 民生家庭部門 (1) 予測方法 2013 年度の民生家庭部門の燃料種別エネルギー消費量に、2013 年度の人口の実績 値と 2020 年度の人口予測値との比を乗じて 2020 年のエネルギー消費量を算出しま した。その算出したエネルギー消費量に排出係数を乗じて温室効果ガス排出量を算定し ました。 民生家庭部門の将来 (BAUケース)の 温室効果ガス排出量 資料図 3.6-2 = 2013 年度の民生 家庭部門の燃料種別 エネルギー消費量 × 2013 年度の人口の 実績値と 2020 年度 の人口予測値との比 × 排出係数 民生家庭部門の温室効果ガス排出量の予測方法(BAUケース) 113 【資料編】 (2) 人口の把握 恵庭市における 2020 年度の人口は、「恵庭市人口ビジョン」(平成 27 年 10 月恵 庭市)により把握しました。 (3) 人口の実績値及び人口の予測値 2013 年度の人口の実績値及び 2020 年度の人口予測値を資料表 3.6-2 に示しま す。 資料表3.6-2 区 2013年度の人口の実績値及び2020年度の人口予測値 分 単位 恵庭市の人口 人 2013 2020 H22 H32 68,797 69,565 出典:「恵庭市人口ビジョン」(平成 27 年 10 月恵庭市) 注 1 ) 2013 年度の実績値は 「北海道統計書」北海道 Web サイトによりました。 3.6.3 民生業務部門 (1) 予測方法 2010 年度の民生業務部門の燃料種別エネルギー消費量に、2010 年度のGDPの実 績値と 2020 年度のGDP予測値との比を乗じて 2020 年のエネルギー消費量を算出 しました。その算出したエネルギー消費量に排出係数を乗じて温室効果ガス排出量を算 定しました。 民生業務部門の将来 (BAUケース)の 温室効果ガス排出量 資料図 3.6-3 (2) = 2010 年度の民生 業務部門の燃料種 別エネルギー消費 量 × 排出係数 民生業務部門の温室効果ガス排出量の予測方法(BAUケース) GDPの把握 2020 年のGDP予測値は、「内外経済の中長期展望」(2015 年 5 月三菱総研)に より把握しました。 (3) × 2010 年度のGDPの 実績値と 2020 年度の GDP予測値との比 GDPの実績値及びGDP予測値 先の資料表 3.6-1 に示すとおりです。 114 【資料編】 3.6.4 運輸部門 (1) 自動車 ア 予測方法 2010 年度の運輸部門(自動車)の燃料種別エネルギー消費量に、2010 年度のGD Pの実績値と 2020 年度のGDP予測値との比を乗じて 2020 年のエネルギー消費量 を算出しました。その算出したエネルギー消費量に排出係数を乗じて温室効果ガス排出 量を算定しました。 運輸部門(自動車) の将来(BAUケー ス)の温室効果ガス 排出量 資料図 3.6-4 = 2010 年度の運輸 部門(自動車)の 燃料種別エネルギ ー消費量 × 2010 年度のGDPの 実績値と 2020 年度の GDP予測値との比 × 排出係数 運輸部門(自動車)の温室効果ガス排出量の予測方法(BAUケース) イ GDPの把握 2020 年のGDP予測値は、「内外経済の中長期展望」(2015 年 5 月三菱総研)に より把握しました。 ウ GDPの実績値及びGDP予測値 先の資料表 3.6-1 に示すとおりです。 (2) 鉄 道 ア 予測方法 2010 年度の運輸部門(鉄道)の温室効果ガス排出量に、2010 年度のGDPの実績 値と 2020 年度のGDP予測値との比を乗じて 2020 年の温室効果ガス排出量を算出 しました。 運輸部門(鉄道)の 将来(BAUケー ス)の温室効果ガス 排出量 資料図 3.6-5 = 2010 年度の運輸 部門(鉄道)の温 室効果ガス排出量 × 2010 年度のGDPの 実績値と 2020 年度の GDP予測値との比 運輸部門(鉄道)の温室効果ガス排出量の予測方法(BAUケース) イ GDPの把握 2020 年のGDP予測値は、「内外経済の中長期展望」(2015 年 5 月三菱総研)に より把握しました。 ウ GDPの実績値及びGDP予測値 先の資料表 3.6-1 に示すとおりです。 115 【資料編】 3.6.5 廃棄物分野 (1) 予測方法 恵庭市では、昭和 54 年から稼働していたごみ焼却場を平成 14 年 12 月に運転休止 し、現在は可燃ごみをそのままの形で最終処分しています。ごみの焼却施設については 平成 32 年(2020 年)4 月に施設稼働の予定であることから、2020 年度の焼却施設 から発生する温室効果ガス排出量は計画値から算定しました。 埋め立て処分に係る温室効果ガス排出量は、一般廃棄物処理基本計画の計画値を参考 に 2020 年度までの埋め立て処分量を想定し算定しました。 終末処理場の処理に係る温室効果ガス排出量は、実績値を参考に 2020 年度の処分量 を想定し算定しました。 廃棄物分野の将来の 温室効果ガス排出量 資料図 3.6-6 (2) = 焼却量、埋め立て処分 量及び下水処理水量 × 排出係数 廃棄物分野の温室効果ガス排出量の予測方法 焼却量、埋め立て処分量及び下水処理水量の把握 一般廃棄物の焼却量は、「恵庭市ごみ焼却施設基本計画(案)」(平成 27 年 7 月恵庭 市)により把握しました。 一般廃棄物埋め立て処分量は、 「恵庭市ごみ焼却施設基本計画(案)」 (平成 27 年 7 月 恵庭市)を参考に 2020 年度までの埋め立て処分量を想定しました。 下水処理水量は、恵庭市の提供資料を参考に想定しました。 (3) 焼却量、埋め立て処分量及び下水処理水量 焼却量、埋め立て処分量及び下水処理水量を資料表 3.6-3 に示します。 資料表 3.6-3 区 分 焼却量 埋 め 立 て 処 分 量 単位 焼却量、埋め立て処分量及び下水処理水量 2013 H25 2014 H26 ∼ ∼ 2019 H31 2020 H32 t 0 0 ∼ 0 14,964 可燃 t 7844 7703 ∼ 7440 0 下水汚泥 t 0 0 ∼ 0 0 下水し渣 t 91 85 ∼ 85 85 乾燥汚泥 t 0 0 ∼ 0 0 11,817 11,197 ∼ 11,197 11,197 3 下水処理水量 116 千m (t) 恵庭市地球温暖化対策実行計画 (区域施策編) 平成 28 年 6 月発行 発行・編集 北海道恵庭市生活環境部環境政策室環境課 〒061-1498 北海道恵庭市京町 1 番地 電話 0123-33-3131(代表) FAX0123-33-3137 ホームページ http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/ メールアドレス kankyou@city.eniwa.hokkaido.jp
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