Invest Hong Kong Newsletter Hong Kong Foreign Direct

2011年5月 〔隔月版〕
香港国際空港、記録的な年を迎える
2010年に、香港国際空港は前年比23%増の4百万トン以上の貨物を取り扱い、貨物取扱量世界
一の空港となりました。この過去最高の貨物量は、香港の外国貿易総額の35.8%にあたる2兆2,9
30億香港ドルにのぼりました。香港国際空港は1996年以来、国際貨物取扱量世界一の空港にラ
ンクされてきました。2010年には、中国本土と香港の好調な経済実績を背景に、世界一の取扱量を
誇る国際貨物ハブとしての地位を確立しました。香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空もまた、
国際航空貨物を取り扱う世界最大の航空会社となりました。
香港国際空港は、主要な国際・地域航空センターであると共に、接続と顧客サービスの良さ、厳密な
セキュリティー対策、効率的な作業、簡素化された税関手続き及び競争価格でも有名な空港です。
世界のベストエアポート
香港国際空港の際立ったサービスは1998年の開港以来、様々な国際機関や地域団体から高く評
価されてきました。2010年から2011年だけでも、香港国際空港は旅行業界紙 Travel Trade
Gazette Asia 及び空港国際協議会から年間4,000万人以上の旅客が利用した空港に贈られるベス
トエアポート賞を受賞しました。また、スカイトラックス社が毎年行う、世界240カ所以上の空港で1,1
40人を対象にしたアンケート調査の結果、香港国際空港は世界中の旅客から世界のベストエアポ
ートに選ばれました。
香港空港管理局のCEO、スタンレー・フイ・ホン・チョン氏は、次のように述べました。「香港国際空港
は大量貨物と大勢の旅客のいずれにも対応可能な世界でも非常に稀な空港の一つです。
利用頻度が非常に高く、忙しい空港ですが、世界のベストエアポートとしてこれまで約40の賞をいた
だいています。これはひとえに、航空会社、貨物取扱業者、店舗・レストラン、請負業者・フランチャイ
ズ加盟店、政府の関係部署、空港管理局、及び空港島で働く65,000人の有能な人々が長い歳月
をかけて育み育ててきた上質な空港体質が実を結んだ結果に違いありません。」
過去最多の旅客数と貨物量
2008年後半の世界的不況からの需要回復を受けて、香港国際空港は、2010年には全運輸部門
で年間の新記録を達成しました。暦年間で旅客数は前年比10.3%増の5,090万人に達し、貨物
取扱量は23.4 %増の410万トン、航空機発着回数は9.7%増の30万6千回となりました。
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この伸びは主に、香港居住者の移動と旅行によるものです。貨物部門では、堅調な輸出と積み替え
実績が記録更新を後押ししました。2010年には、空港管理局が「北サテライトコンコース」および新
「スカイピア」を正式にオープンした他、新たに航空会社9社が営業を開始しました。
施設の拡張
2011年1月に空港管理局は45億香港ドルを投じる発展計画が期限内に予算通り完成すると発表し
ました。また中間施設開発の第1期計画も公表しました。70億香港ドル事業には、超大型旅客機の
エアバスA380の発着も可能な20の駐機場スタンドを兼ね備えた新コンコースの建設、新たな誘導
路の建設および既存の動く歩道を中間施設コンコースまで延長するといった内容が含まれています。
建設は2011年第3四半期から始まり、第1期開発の完成は2015年末をめどにしています。
詳しい内容は www.hongkongairport.com をご覧ください。
早分かり: 香港国際空港
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国際線旅客数世界第3位の空港
世界一の取扱量を誇る貨物ハブ
2010年には5,090万人の旅客が香港国際空港を利用
2010年の貨物取扱量は410万トン
航空会社約100社が毎日延べ900便を運航
香港国際空港から空路で5時間以内に到達可能な国・
地域に世界人口の約半数が居住
中国本土の約45都市を含む世界160都市へ就航
最短の飛行時間でアジア太平洋の主要市場へ到達
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国際イベント・スケジュール
海外、中国本土および台湾のテクノロジー企業のためのレセプション
日時:
2011年6月1日
場所:
香港
主催:
インベスト香港
内容:
インベスト香港主催の交流会で、情報、通信およびテクノロジー関連企業の香港経
済への貢献をたたえると共に人脈作りの機会を提供します
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SOPAアワードディナー
日時:
2011年6月8日
場所:
香港
主催:
SOPA(The Society of Publishers in Asia)
内容:
地域の優れた出版社を表彰するメディア界きっての年次イベント
www.sopasia.com
小売業者アジアエキスポ(Retail Asia Expo)
日時:
2011年6月14日~16日
場所:
香港会議展覧中心(Hong Kong Convention and Exhibition Centre)
主催:
Diversified Events
内容:
250社以上の大手多国籍企業が最新の製品・サービスを、大手チェーン店、多国籍
ブランドオーナーおよび公告代理店の小売り担当者8,000名以上に披露します。
企業幹部の参加を予定しており、アジア太平洋全域からIT関連の取締役、システム
インテグレーター、建築家、インテリアデザイナーおよび映像関連の小売業者といっ
た人々が訪れます
www.retailasiaexpo.com
行政長官主催のレセプション
日時:
2011年6月29日
場所:
香港
主催者:
インベスト香港
内容:
新規投資家による香港および香港経済への支援に対し、行政長官が感謝の意を表
します。
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インベスト香港主催行事
注目の分野1: 鉱業
香港では鉱業企業数が増加
香港は鉱業企業の資金調達には理想的な貿易・金融のプラットフォームです
中国本土の急激な経済成長により天然資源の需要が急増しました。2000年から2008年にかけて、
中国本土の銅消費量は世界の供給量の13%にあたる180万トンから約28%の500万トンにまで増
加しました。2008年には銅だけではなく、アルミニウム、石炭、ニッケル、海上鉄鉱石、鋼鉄、錫、亜
鉛の消費まで世界最大となり、2003年には日本を抜いて現在ではアメリカに次ぐ世界第2位のエネ
ルギー消費国にもなりました。
こうした現象を引き起こす主な要因として、中国本土の経済と14億人という人口の大きさ、現在と将
来の経済成長率、そして未だに続く急速な産業化、都市化、近代化があげられます。また、中国政
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府も約2兆米ドルの政府系ファンドで、経済成長の維持に必要な資源を調達する資金をいつでも提
供できる体制をとっています。
中国本土とその他の世界の国々を結ぶ架け橋として、香港は中国本土で事業展開を望む海外の鉱
業会社を誘致しています。リオ・ティント社、エクストラ―タ・アロイズ社、ノリリスク・ニッケル社は全て
香港に現地法人を開設しました。本土企業も、天然資源を買い付けるために香港に調達用の現地
法人をオープンしています。中国の大手国有鉄鋼グループであるシノスチール社(中国中钢 集团 公
司)は、調達と投資のために香港に現地駐在員事務所を設立しました。
アイバンホー・マインズ社 会長ロバート・フライドランド氏は、「香港は世界最大の鉱業金融市場にな
る」と述べています。香港證券取引所は、同證券所規則を世界基準に合わせ、香港で上場している
鉱業企業が重要な情報、関連情報および信頼できる情報を確実に投資家に配信することを目指し、
新たな上場規則を制定しました。新規則は2010年6月初旬から施行され、市場参加者からの受け
入れも順調です。
アジアの主要金融センターとして、また新規株式公開(IPO)による自己資金調達の世界的リーダー
として、香港證券取引所は数多くの鉱業企業から上場先に選ばれてきました。2009年の香港にお
けるIPOのうち、8件は金属鉱業関連でした。2009年12月末には、香港證券取引所に上場する金
属鉱業企業およびエネルギー企業は165社以上に上り、その時価総額は3,410億米ドルに達し、
同取引所の時価総額の13%を占めました。2009年以来、天然資源企業も数多く上場してきました。
2010年1月にはロシアのアルミニウム・メーカー、UCルサール社が香港で上場し224億米ドルを募
り、アジア以外のIPOとしては香港最大となりました。ルサール社の株式を過半数所有するロシアの
大富豪オレグ・デリパスカ氏は、「アジア経済の成長を上手く活用するには香港を利用するのが一番
だ」とコメントしました。更に、氏は香港での最近のインタビューで次のように述べました。「ますますア
ジアから目が離せません。なぜなら、経済立て直しに四苦八苦している経済国よりアジアの方が数段
良いビジネスができると思うからです。」
注目の分野 2: 医療サービス
医療サービスの主要地域センターとしての香港
香港政府は医療サービス業の成長を支援する様々な取り組みを実施しています
高齢化や健康志向の高まりを受けて、香港ではより良い医療サービスがこれまで以上に求められて
います。
香港の人々の平均寿命は世界トップクラスで、健康に関してはほとんど問題がない半面、高齢化は
将来深刻な課題となるでしょう。今後20年間における若者と65歳以上の高齢者の比率を見ると、現
在の6対1から、10年後には5対1に、20年後には3対1になる見込みです。これには医療費も含ま
れています。
香港の医療制度は、一次医療、二次医療、三次医療を行う公的医療部門と民間医療部門で構成さ
れています。香港の一人当たりの医療費支出は増加しており、2006年から2007年のGDPの5%か
ら、2011年から2012年には16.5%になると予想されています。香港の医療サービスの強みは、東
洋医学と西洋医学の分野の優れた医療従事者がいること、医療技術と医療機器が最新であること、
および一国二制度により中国本土と特殊な関係を築いていることなどが挙げられます。
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アジアの地域医療センター、国際的な臨床試験センターおよび基礎研究から応用分野におよぶ研
究センターとして香港はその地位を確立しています。香港の2つの医学部には日米 EU 医薬品規制
調和国際会議(ICH)およびアメリカ食品医薬品局(FDA)基準に則った臨床試験施設が併設され
ています。この2つのティーチング・ホスピタルで行った様々な治療分野の臨床データが、本土で新
薬の登録を行う国家食品薬品監督管理局に承認されるのは香港ならではのことです。4,200万香
港ドルの資本金を有する医院管理局では、医薬品および生物医療品の開発推進のために、新薬の
予備臨床試験を行う第I相臨床試験センターを2カ所に設立する計画で、最初に完成するセンター
の操業は2011年から2012年になる予定です。
また、香港の大学には中国南部の新興感染症、脳・認知科学および腫瘍学の3分野を取り扱う主要
研究所を既に設立しているところもあります。
公衆衛生と医療サービスの研究開発を推進するために、「健康・医療研究基金」(Health and
Medical Research Fund)が1兆香港ドルを投じて設立されます。この基金には従来の「医療・医療サ
ービス研究基金」(Health and Health Services Research Fund)および「感染症制御研究基金」
(Research Fund for the Control of Infectious Diseases)も組み込まれます。新基金では、従来の研究
領域内のプロジェクトに引き続き資金提供を行う他、香港が世界の先端を行く小児科学、神経科学
および臨床遺伝学などの先進医療研究分野の研究プロジェクトや研究施設にも融資していきます。
薬剤については、香港はまさに東洋と西洋が出会う場所で、香港の中国人の多くは今でも漢方医の
診察を受けています。2009年末に、香港で登録あるいは医師名簿に記載されている漢方医は約9
千人でした。政府は香港を漢方医学センターに位置付け、世界に発信する計画です。この計画によ
り香港で常用されている漢方薬の基準制定が早まり、非政府機関と現地大学3校の協力で18の公
的漢方医学診療所の設立が決定した他、「根拠に基づく」漢方医学の開発および香港の漢方医学
学位取得者への研修機会の提供も約束されました。
香港と中国本土の保健機関は公衆衛生分野で強固かつ効率的な協力体制も確立しているため、中
国本土市場は香港のサービス提供者に更に門戸を開放しています。中国本土-香港間経済貿易
緊密化協定(CEPA)II 付属書に基づき、医療サービス市場が上海市、重慶市、広東省、福建省お
よび海南省へと拡大しました。香港の医療サービス提供者は、現在ではこうした地域に100%出資
の医院の設立が認められ、また12種類の香港の法的登録医療従事者は中国本土での短期就業が
可能となりました。
民間病院の開発を更に推進するために、政府が確保してある黄竹坑(Wong Chuk Hang)、將軍澳
(Tseung Kwan O)、大澳(Tai Po)および大嶼(Lantau)の4カ所の用地は民間部門が入札して開発
にあたります。2010年に行った予備調査では、関心を示した回答が海外および地元の団体から約3
0件寄せられました。政府は2011年から2012年初旬にかけてこれらの用地を段階的に売却する計
画です。
こうした取り組みを通して、先進医療研究の基盤を築き、より多くの研修機会と科学研究関連の仕事
を提供し、より多くの当該専門家を香港に誘致していきます。
香港の医療制度
香港の医療費支出
香港の病院数
2009年末の香港の病床数
診療所数
2009年末の香港の登録医師数
公的部門
376 億 HK$
38
26,872
136
4,897
民間部門
374 億 HK$
13
3,818
3,700
7,345
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わずか一日で香港企業を設立登記
会社登記所はこのたび会社設立の電子化、および会社設立登記のワンストップサービスの電子化を
開始しました
会社の設立と登記をワンストップで行うサービスの電子化は、会社登記所と税務局の共同開発による
もので、2011年3月18日にスタートしました。これにより利用者は会社登記所や税務局の事業登記
所に出向く必要がなくなり、環境に優しい方法で一度に会社登記と事業登録の申請ができます。
e-Registry(www.eregistry.gov.hk)は24時間利用可能なインターネット上のワンストップポータルサイ
トで、会社登録や事業登録申請の電子化に対応した便利で使いやすい総合サービスを提供します。
簡単なケースでは、会社設立証明書と商業登記証を一日かからずにダウンロードできるため、会社
設立日と同じ日に営業を開始できるのです。
ヘルプ・デスク・サポート・サービス・チームが結成され、申請者の問い合わせに敏速に対応していま
す。ヘルプデスクへのお問い合わせは、電話(852) 8201 8273、またはメール cr.helpdesk@pccw.com
で受け付けています。 e-Registry (www.eregistry.gov.hk)では、「よくある質問」もご覧いただけます。
新電子サービスの特徴
•
申請者は、簡単な操作ガイドに従うだけで会社設立を電子化されたワンストップサービスで申請
できます。また、事業登録申請書はダウンロードしてオフラインで記入することも可能です。
•
私的株式有限責任会社(非公開株式会社)に関しては3種類の定款サンプルが申請者に提供
されます。申請者が会社設立申請書に記入した内容(例えば、会社名、株式資本や創立メンバ
ーなど)は、自動的に定款サンプルに転記されるため、申請者はデータを再度入力しないで済
みます。これは、時間の節約になるだけでなく申請書と定款のデータが一致しているかも確認で
きます。申請者は各自で準備した定款を提出することも可能です。
•
複数のオンライン決済方法が利用できます。e-Registry で銀行口座からの支払い、Visa または
Master カードでの支払い、あるいはインターネット上でPPSによる支払いが可能です。公的なデ
ジタル領収書または領収書を印刷して記録として保管することもできます。月次取引明細書、決
済報告書および月次収支報告書(銀行口座保持者のみ)については無料問い合わせ機能もあ
ります。
•
ユーザー登録およびワンストップの電子登録サービスに関するステップ方式のデモは
「e-Services User Guides」からご覧いただけます。
会社登記所では、新電子サービスと合わせて、書面での会社設立申請も引き続き行っていきます。
詳しくは The Companies Registry: www.cr.gov.hk をご覧ください。
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インベスト香港顧客紹介
日本
1952年の創業以来、日本パルスモーター株式会社は、制御特性の高い各種モータ、ドライバ、コン
トローラ、アクチュエータ、さらにメカトロニクスシステムまでを手がけるトータルシステムメーカーとして、
高品位な製品を提供してまいりました。弊社は、東京を本拠地とし、国内には2ヵ所の工場と研究開
発施設、海外には中国工場、そしてアメリカ、中国、台湾、韓国の4ヵ国に海外子会社があります。
日本パルスモーターは、急成長するアジア市場に注目し、2011年2月に香港オフィスを開設しまし
た。香港オフィスは弊社の製品の販売およびマーケティングを担当するとともに、アジアの国々から
の資材調達も行います。日本パルスモーターは、香港を重要拠点と考え、そこからアジア市場だけ
でなく世界中を網羅し、将来的に香港オフィスを拡大していく計画でおります。
産業部門:モーションコントロール製品
www.pulsemotor.com
香港スカイゲイト・ビューティ有限公司は、日本でザ・シーズンズエステティックサロンを運営する株式
会社スカイゲイトの関連企業で、先日香港の銅鑼湾(Causeway Bay)に海外第1号店となる美容サロ
ン”Luna Beauty Center Yokohama”をオープンさせました。スカイゲイト社は「世界に通用する美と健
康のサービス」をテーマに成長し続け、日本の有名ホテル内に 27 店舗のエステサロンを運営してい
ます。
“Luna Beauty Center Yokohama”では贅沢なアロマの香り漂う個室で、上質なハンドマッサージによ
る施術を行っています。また、同サロンでは安全な脱毛マシンを導入し、リーズナブルな価格で効果
の高い脱毛サービスを提供しております。
産業部門:美容サロン
www.sky-gate.hk
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