第21号犬山動物病院 2004 動物病院だより愛知県犬山市羽黒大見下29 TEL 0568-67-1267 FAX 0568-67-8008 ３月３日号 http://www.inuyama-vet.com/ E-mail info@inuyama-vet.com 肛門腺のお手入れ肛門腺という言葉を聞いた事がありますか？ワンちゃんのシャンプーの仕方、お手入れについて書かれている本などを見るとかならずでてきます。お尻が異常に生臭くにおったり、地面にお尻をこすりつけながら歩いたり、そんな時は肛門腺が貯まっているのかもしれません。肛門腺犬、猫の肛門の両脇には臭いを出す腺があります。これは皮膚の皮脂腺とアポクリン汗腺が変質したもので強い臭いの分泌物を排出します。この分泌物は、直腸の中のものを外へ出しやすくするためのグリースのような働きをします。臭いの正体は？強い臭いの正体は、汗と脂肪酸です。脂肪酸は動物臭とも言われ強く不快な臭いの代表です。スカンクやイタチが身を守る手段として使う悪臭もここから分泌されます。イタチの仲間のフェレットにも肛門線はあるのですが、幼獣期に除去されているため、ペットショップで販売されているフェレットには肛門線はありません。そのままにしておいていいの？犬の場合は排便の時に同時に排出して、排泄物に自分の臭いをつけています。犬同士が散歩などで出会ったとき、お尻を嗅ぎ合うでしょ？それはこの臭いで相手を認識しているんです。この腺が詰まってしまうと炎症をおこすこともあります。これを防ぐには定期的に（一ヶ月に一回位）絞ってあげる必要があります。絞り方の手順その② その① 尾を片方の手で持ち上げ、肛門を時計の文字盤に見立て、4時と８時にあたる所を指で押さえます。押さえた所を、下から上へ押し上げるような感じで絞ります。肛門から悪臭のある膿状のものがでてきます。（この時周りに飛びちると異常に臭いので、ティッシュなどで肛門と手の間を挟むとよいです。）肛門腺絞りは、耳そうじ・爪切りと同じ位い大切なグルーミングです犬山動物病院のホームページが新しくなりました http://www.inuyama-vet.com/