加飾・装飾フィルム関連世界市場を調査

PRESS RELEASE
第16082号
株式会社
2016年10月14日
富士経済
〒103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町
1 番 5 号 PMO 日本橋江戸通
TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165
https://www.fuji-keizai.co.jp/
広報部 TEL.03-3664-5697
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
自動車向けで採用が広がる
加飾・装飾フィルム関連世界市場を調査
―2020年市場予測―
■IMF/IM-Lフィルム(自動車用)
車載ディスプレイのタッチパネル化や意匠性の向上で採用拡大
3億1,700万ドル(348億7,000万円)
■ウインドウフィルム(自動車用)
フロントサイドのガラスへの搭載率が上昇、需要拡大
4億7,900万ドル(526億9,000万円)
※1ドル110.0円で換算
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町
社長
清口
正夫
03-3664-5811)は、環境に配慮した塗装代替ニーズを背景に、種類が多様化し用途が広がっている加飾・装飾フィ
ムル関連市場を調査した。
その結果を報告書「2016年 加飾・装飾フィルム関連市場の現状と将来展望」にまとめた。
この報告書では加飾フィルム6品目、装飾フィルム3品目、成形装置1品目と、フィルム関連材料13品目の市
場動向を捉え、
メーカー事例を調査することで、
加飾・装飾フィルム関連市場の全体像と将来動向を明らかにした。
■加飾フィルムの世界市場
(万ドル)
140,000
120,000
100,000
80,000
11 億 5,610 万ドル
9 億 4,160 万ドル
14,800
5,870
28,100
31,700
60,000
40,000
20,000
0
2015年
その他
2016年
見込
2017年
予測
2018年
予測
IMF/IM-Lフィルム(自動車用)
2019年
予測
2020年
予測
OMD(TOM)フィルム
IMR転写箔、IMF/IM-Lフィルム(自動車用)、IMF/IM-Lフィルム(電気電子・その他用)、OMD
(TOM)フィルム、金属調フィルム、飛散防止フィルム(加飾印刷・抜き加工品)を対象とした。
加飾フィルムはいずれの品目も単価が下落しているが、単価下落により用途幅が広がっているため、今後市場は
堅調に拡大していくとみられる。OMD(TOM)フィルムは日本では自動車内装向けで新たな参入メーカーが増
加し、採用車種・部位も広がってるほか、今後大手メーカーの採用が増加するとみられる。中国では環境対策とし
て塗料使用規制が厳しくなるため、
キーボードや家電製品向けで需要が増加するなど、
市場は拡大するとみられる。
IMF/IM-Lフィルム(自動車用)は車載ディスプレイのタッチパネル化や意匠性向上トレンドもあり、ナビゲ
ーション周りの筐体用で採用が急速に増えている。韓国、北米、欧州の自動車メーカーが中心だったが、中国自動
車メーカーでも塗料使用規制対策として、加飾フィルムへの代替ニーズが高まっており、今後採用が増加するとみ
られる。
■ウインドウフィルムの世界市場
(万ドル)
100,000
90,000
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
9 億 2,400 万ドル
8 億 5,800 万ドル
47,900
45,800
44,500
40,000
2015年
2016年
2017年
見込
予測
ウインドウフィルム(建築用)
2018年
2019年
予測
予測
ウインドウフィルム(自動車用)
2020年
予測
ウインドウフィルムの建築用と自動車用を対象とした。
ウインドウフィルムは建築用が先進国の安定した需要と、新興国向けの建築需要がけん引し、環境対応の高まり
に応じて、市場が拡大している。高単価の遮熱・断熱タイプの比率が増加しており、単価も維持されている。自動
車用も、世界的に自動車生産台数が微増傾向にあり、フロントサイドのガラスへの搭載率が上昇しているため、需
要は増加しており、市場は拡大していくとみられる。
<フィルム関連材料>
■フィルム加工品、コーンティング材・粘接着剤
2015年
2020年予測
2015年比
2億4,940万ドル
2億7,420万ドル
109.9%
ハードコートフィルム、自己修復コートフィルム、飛散防止フィルム用粘着フィルム、ハードコート材(加飾フ
ィルム用)、耐指紋・防汚コート材を対象とした。
ハードコート材(加飾フィルム用)は自動車やノートPC、高級家電製品向けが好調なため、全体市場が拡大する
とみられる。自己修復コートフィルムは携帯電話向けと自動車向けで堅調な需要が続いている。近年ABSフィル
ムベースの製品開発が活発であり、参入メーカーも増加している。長期的に自動車向けの伸びが高くなるとみられ
る。
■基材フィルム
基材フィルム
ABSフィルム
PMMAフィルム
2015年
2020年予測
2015年比
1億3,270万ドル
1億6,180万ドル
121.9%
3,000万ドル
3,500万ドル
116.7%
2,360万ドル
2,550万ドル
108.1%
※ABSフィルム、PMMAフィルムは基材フィルムの内数
PETフィルム(加飾フィルム用)、PETフィルム(ウインドウフィルム用)、PMMAフィルム、POフィルム
ABSフィルム、PCフィルムを対象とした。
加飾・装飾向けの基材フィルムは、PETフィルムが市場をけん引し、加飾フィルム・装飾フィルム共に好調な
需要を維持している。高機能化も進んでおり、今後も市場拡大するとみられる。PMMAフィルムやABSフィル
ムは自動車用IMFフィルム用途を中心とした高価格グレード品であり、
製造メーカーも限定されていることから、
今後も安定した需要が続くとみられる。POフィルムはOMD(TOM)フィルム用途でキーボードや自動車部品
向けに急増しているほか、自動車向けの高価格帯製品も伸びている。今後は広範な用途に普及することで、量産化
と低価格化が進み、さらに市場は拡大するとみられる。
本件に関するお問合せ:広報部
(Tel.03-3664-5697
Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fk-m.co.jp)
<調査対象>
加飾・装飾フィルム・装置
加飾フィルム
1. IMR転写箔
2. IMF/IM-Lフィルム(自動車用)
3. IMF/IM-Lフィルム(電気電子・その他用)
4. OMD(TOM)フィルム
5. 金属調フィルム
6. 飛散防止フィルム(加飾印刷・抜き加工品)
フィルム関連材料
フィルム加工品
※加飾フィルム用または装飾フィルム用
11.ハードコートフィルム
12.自己修復コートフィルム
13.飛散防止フィルム用粘着フィルム
コーティング材・粘接着剤
※加飾フィルム用または装飾フィルム用
14.ハードコート材(加飾フィルム用)
15.ハードコート材(ウインドウフィルム用)
16.耐指紋・防汚コート材
17.OMD(TOM)フィルム用接着剤
メーカー事例
1. 日本写真印刷
2. 森田印刷廠(Sentien Printing Factory)
3. 應宏科技(Inhon Technologies)
4. LEONHARD KURZ Stiftung&Co.KG
5. 大日本印刷
6. 3M(スリーエムジャパン)
7. ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー
8. リケンテクノス
9. リンテック
10.東山フィルム
装飾フィルム
7. ウインドウフィルム(建築用)
8. ウインドウフィルム(自動車用)
9. 化粧フィルム(PVC系)
装置
10. 三次元真空・圧空装置(OMD、TOM装置)
基材フィルム
※加飾フィルム用または装飾フィルム用
18.PETフィルム(加飾フィルム用)
19.PETフィルム(ウインドウフィルム用)
20.PMMAフィルム
21.POフィルム
22.ABSフィルム
23.PCフィルム
11.東レフィルム加工
12.パナック
13.MacDermid AUTOTYPE Ltd.
14.DIC
15.南亞塑膠工業(Nan Ya Plastics Corporation)
16.SKC Haas
17.布施真空
18.愛元福科技(IMF Technology)
19.浅野研究所
20.達方電子(DARFON)
<調査方法>
富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベ
ースを併用
<調査期間>
2016年5月∼7月
以上
資料タイトル:
「2016年 加飾・装飾フィルム関連市場の現状と将来展望」
体
価
裁:A4判 280頁
格:書籍版 150,000円+税
PDF/データ版 160,000円+税
書籍版・PDF/データ版セット 180,000円+税
書籍版・ネットワークパッケージ版セット 300,000円+税
発 行 所:株式会社 富士経済
〒103−0001 東京都中央区日本橋小伝馬町1番5号 PMO日本橋江戸通
TEL:03−3664−5811(代) FAX:03−3661−0165
URL:https://www.fuji-keizai.co.jp/
e-mail:info@fuji-keizai.co.jp
調 査・編 集:東京マーケティング本部 第五部
TEL:03−3664−5821
FAX:03−3661−9514
この情報はホームページでもご覧いただけます。
本件に関するお問合せ:広報部
(Tel.03-3664-5697
URL: http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fk-m.co.jp)