>> HOME PRESS RELEASE 第13001号 株式会社 富士経済 2013年1月15日 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町 12-5 小伝馬町YSビル TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165 URL : http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ https://www.fuji-keizai.co.jp/ 広報部 03-3664-5697 メンテナンスから省エネ、更には新しいソリューションビジネスにつながる リモート監視の国内市場を調査 ―2015年予測― リモート監視関連市場は1兆7,771億円(2011年比17.8%増) ◆進展する「スマート化」と期待される「ビッグデータ活用」によるソリューション提案◆ 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界 03-3664-5811)は、2012年9月から12月にかけてリモート監視市場を調査した。 その結果を報告書「2013 リモート監視関連市場徹底総調査」にまとめた。 この報告書では、リモート監視サービス市場4分野(家庭向け、ビル向け、商業店舗向け、工場・プラント・そ の他向け)と、リモート監視を実現するためのハードウェア市場4分野(映像系、計測・表示系、制御・監視系、 モジュール・デバイス&通信)を対象に調査・分析した。 <調査結果の概要> ◆リモート監視関連市場◆ 2012年見込 2015年予測 15年/11年 1兆5,609億円 1兆7,771億円 117.8% 4分野19品目のサービス市場と4分野33品目のハードウェア市場を合算したリモート監視関連市場は、 20 12年に1兆5,609億円が見込まれ、2015年には1兆7,771億円が予測される。 リモート監視は故障対応や予防保全から始まり、セキュリティなどの無人監視システムとして普及してきた。 近年では、エネルギー管理を対象としたリモート監視への関心が高まっており、サービスではEMS (エネルギー マネジメントシステム) とリンクさせた省エネサービスが拡大している。ハードウェアではスマートメータやHE MSコントローラが伸び、通信モジュールでは、新規格無線の対応製品登場により、高速化や伝送範囲の広域化、 省電力化が図られている。 クラウドサービスの普及、ハードウェアにおけるネットワーク対応製品の拡充、通信モジュールの多様化、通 信規格のオープン化など、通信環境の整備により機器とのネットワーク構築が容易になったことと、映像情報の 収集などで監視/制御レベルの高度化が進んだことにより、リモート監視サービスとして提供可能なアプリケー ションが格段に広がっている。 そのため、今後のリモート監視は、現在のメンテナンスや省エネなどの特定の目的に対して必要な情報を機器 から吸い上げ、分析や制御などを行うサービスの提供に留まらず、ビッグデータの収集や分析によるアプリケー ションの創出やマーケティング戦略の立案などのソリューションビジネスとして変貌を遂げようとしている。 <クラウドサービスの普及で活性化するサービス市場> ◇家庭向け◇ 2012年見込 1,026億円 2015年予測 1,248億円(11年比30.4%増) 家庭向けは、防犯・防災、都市ガス監視、在宅健康管理などのサービスを対象としている。セキュリティを主 とする居住者への異常検知報告や現場駆けつけなどのサービスがあるためASPの利用が多い。現状では防犯防 災サービスが底堅く、更には高齢者世帯の増加による安否確認サービスの拡大が予測される。また、スマートメ ータやHEMSの普及によりエネルギー管理分野でのサービス増加が進むとみられる他、家電やヘルスケア機器 のネットワーク対応拡充により、HEMSと連携する形でのスマート化の広がりも期待される。 >> HOME ◇ビル向け◇ 2012年見込 7,983億円 2015年予測 8,482億円(11年比9.0%増) ビル向けは、エレベータ監視、防犯・防災監視などのサービスを対象としている。市場は更新需要を中心に安 定しており、今後も堅調に拡大すると予測される。エレベータ、受変電設備などのセキュリティや設備メンテナ ンスが中心だが、省エネ監視/制御の需要が高まっている。また、エレベータや空調など設備単体の管理から、 ビル全体の管理やエネルギー管理へサービス拡充を狙う事業者も多い。 BEMSによるエネルギー消費量の可視化によって、スマートビルの下地が形成されつつある。設備の最適稼 働制御やデマンド監視、省エネ分析なども既に実施されているが、今後はデマンド制御やピークカットの自動制 御などが進むことで、更なるスマートビル化が期待される。 ◇商業店舗向け◇ 2012年見込 125億円 2015年予測 124億円(11年比1.6%増) 商業店舗向けは、売上管理、冷凍・冷蔵ショーケース監視などのサービスを対象としている。CVS、食品ス ーパー、銀行など、小規模な店舗を多数展開する事業者がメインユーザーであるが、小売店舗数の頭打ちや消費 税増税による設備投資意欲の冷え込みが懸念される。 依然としてセキュリティ関連サービスが中心の市場であるが、ビル向け同様エネルギー管理サービスのニーズ が高まっている。更に小売店舗ならではのものとして、POSデータのマーケティングへの活用が期待される。 ◇工場・プラント向け◇ 2012年見込 2,022億円 2015年予測 2,327億円(11年比21.2%増) 工場・プラント向けは、生産管理、ボイラ監視などのサービスを対象としている。ASPサービスは社外でデ ータを管理するため、生産管理情報やボイラの運転状況などの情報漏えいを懸念する大手事業者は自主運営によ るシステム構築が一般的である。しかし、クラウドサービスの普及にともないネットワークセキュリティの強化 も進んでおり、システムの維持コスト削減を目的に中小規模事業者でASPサービスの採用が徐々に増加してお り、市場の本格化が期待される。 <EMS市場拡大、デジタル化などでネットワークへの対応が進むハードウェア市場> 2012年見込 2015年予測 15年/11年 4,454億円 5,590億円 129.9% ハードウェアは、(1)カメラなどの映像系、(2)メータやモニタなどの計測・表示系、(3)コントローラや監視シ ステムなどの制御・監視系、(4)無線LANやZigBeeなどのモジュール・デバイスに分類される。空調、照明、 設備機器などの電力設備における使用量データの収集や設備の最適制御といったEMS関連の需要増加、機器の デジタル化、通信モジュールの多様化などによりハードウェア市場は拡大が予測される。今後ビッグデータの活 用が本格化することで、ハードウェア及び通信モジュールにおける通信ネットワークへの対応がより重要性を増 す。 (1)映像系は、現状セキュリティやメンテナンス監視での導入が多いが、今後画像情報よる顧客属性分析などの データ活用が期待される。 (2)計測・表示系は、ガスメータ、水道メータ、電力量計、PVモニタなどエネルギー分野での導入が多い。ガ スメータや水道メータなどもスマートメータ化が進むとみられ、特に家庭における計測はこれに集約される可能 性がある。 (3)制御・監視系は、ホームセキュリティユニットや絶縁監視装置、中央監視盤などのメンテナンスやセキュリ ティ向け、省エネ監視機能付き分電盤、デマンドコントローラなど、エネルギー監視向けがある。エネルギー監 視向けについては、HEMSコントローラやBEMSサーバなど各EMSへ機能が集約され、ビッグデータ対応 が進むとみられる。 (4)通信モジュールやデバイスでは、新規格の通信モジュールが多数登場しており、今後これらの採用が期待さ れる。無線LANの大容量通信対応やLTEなどにより無線通信で取り扱える情報量も増加し、現状は機器が取 込む情報に対して、通信モジュールのスペックはオーバー気味にある。しかし、今後ビッグデータの収集・活用 本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fk-m.co.jp) >> HOME が進むことで取り扱う情報量は飛躍的に拡大し、重要視されるとみられる。なお、無線通信は通信切れが不安視 されるが、エネルギー管理についてはデータの蓄積により補足が可能なため、採用が進むと見られる。一方、エ レベータ監視など人命に関わるものや生産管理、ATM監視など情報漏れによる被害が大きいものについては有 線利用が続くと見られる。 <調査対象> ハードウェア 映像系 監視カメラ、画像記録装置、映像総合管理ソフトウェア、エンコーダ/デコーダ 計測・表示系 ガスメータ、水道メータ、電力量計、PVモニタ(家庭用) 、電力モニタ、流量計、 スマートメータ、電力計測機能付ブレーカ 制御・監視系 ホームセキュリティユニット、HEMSコントローラ、絶縁監視装置、省エネ監視 機能付分電盤、デマンドコントローラ、中央監視盤/システム、エネルギー監視 システム(専用タイプ) 、BEMSサーバ、各種通信間ゲートウエイ 無線LANモジュール(IEEE802.11a/b/g/n) 、Zigbeeモジュール、PLC モジュール、特定小電力無線モジュール、Lonチップ/モジュール、Bluetooth モジュール・デバイス&通信 モジュール、Z-WAVEモジュール、Wi-Fiモジュール、LTEモジュール、 920MHz無線モジュール、無線LANモジュール(IEEE802.11ac) 、FOMA ユビキタスモジュール システム/サービス・ASP 家庭向け 住宅向け監視、家電・AV制御系監視、在宅健康管理、高齢者在室安否確認、LP ガス監視、都市ガス監視 ビル向け ビル総合系監視、空調設備監視、エレベータ監視、防犯・防災監視、受変電設備監視 商業店舗向け 商業店舗売上管理、冷凍・冷蔵ショーケース監視、飲料自動販売機監視、ATM監視 工場・プラント・その他 生産管理、ボイラ監視、駐車場管理、災害現場監視 <調査方法> 富士経済専門調査員による参入企業・周辺企業に対する直接面接取材などによるヒアリング調査 <調査期間> 2012年9月~12月 以上 資料タイトル : 「2013 リモート監視関連市場徹底総調査」 体 裁 :A4判 256頁 価 格 :97,000円 (税込み101,850円) 書籍版・PDFセット 117,000円 (税込み122,850円) 調査・編集 :富士経済 大阪マーケティング本部 第二事業部 TEL:06-6228-2020 FAX:06-6228-2030 発 行 所 :株式会社 富士経済 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町12-5 小伝馬町YSビル TEL:03-3664-5811(代) FAX:03-3661-0165 e-mail:info@fuji-keizai.co.jp この情報はホームページでもご覧いただけます。 URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ https://www.fuji-keizai.co.jp/ ※http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ はデザインを一新し、ユーザビリティを向上させました。ぜひご利用ください。 本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:koho@fk-m.co.jp)
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