ユニベール財団 ニューズレター June Issue 2013 NO. 20 2012.4-2013.3 事業報告 国際交流 ハワイ ・ ソーシャルワーク ・ セミナー 多くの人と関わり合いながら成長できる 地域の子どもたちとの交流 ハワイ大学での講義 ネイチャーパークでのサービスラーニング (サービスラーニングは、体験教育と地域奉仕活動の 機会を結びつけるもの) クラナマラマ支援センター(障害児施設)視察 ロナルド・マタヨシ運営委員(ハワイ大学MBTソー シャルワーク学部国際プログラムディレクター) 州庁舎を見学 ハワイ大学マイロン B. トンプソン(MBT)ソーシャルワーク学部と提携し、全国から公募・ 選定したソーシャルワーカー(福祉の専門職)をめざす大学院生・大学生等 18 人をハワイ大学 に派遣しました。今回で第 10 回目となるセミナーでは講義や現場見学、交流等の体験・参加 型プログラムを通して“アロハ精神”を基に実践するハワイのソーシャルワークを学びました。 Contents 国際交流 ハワイ ・ ソーシャルワーク ・ セミナー --- 1 “日韓こころの交流”プログラム --- 4 ボランティア 助成 ボランティア・ミシガン研修 --- 7 研究助成 ---11 ユニベールボランティア 特定活動助成 --- 12 --- 9 1 参加者の声 人生を変える転機を得ました 逢坂 由貴 第 10 期生(2012 年度) 、九州大学 21 世紀プログラム学部 4 年時に参加 大学卒業後は Columbia University School of Social Work に留学 セミナーに参加した 2013 年 2 月は、大学院修士 身体的な医療ケアに注目が集まったために、心のケ 課程を迎える転換期でした。その転換をより劇的な アが不足している現状や医療サービスを受けた後に ものに昇華させたもの、それがこのセミナーでした。 社会資源をコーディネートする福祉職の必要性を強 セミナーを通して、多くの方々に出会い、多彩なレ く実感しました。 クチャーを受講し、自分の採るべき進路について真 そんな私に、支援についての新しい視座を与えた 剣に考える絶好の機会でした。 のがこのセミナーでした。見学先のアメリカ赤十字 強く印象に残ったのは「災害を受けた被災地での 社では、深刻な災害や事故を受けた地域でソーシャ ソーシャルワーク」でした。私は、セミナーに参加 ルワークの支援を展開し、現地で引き起こっている する以前に、日本医療政策機構と東京大学が主催す 問題解決に大きく貢献できることを知りました。 るプログラムに参加し、東日本大震災の被害を受け 「被災地でのソーシャルワーク」という活動を具 た東北地方での医療支援の現状を目の当たりにしま 体的に頭の中で描くことが出来ていなかった私に した。被災地では、震災以前から医療過疎が進んで とって、新しい進路の選択肢を持つ契機となり、人 おり、災害がその負のジレンマに拍車をかけて深刻 生を変えてくれました。 な医療従事者の不足が問題視されていました。また、 レクチャー『現代アメリカのソーシャルワーク』より 「ソーシャルワークにはどのような分野があり ますか」という質問に、学生は「高齢者・障害 者・児童分野」と答えました。ネイサン先生はこ れまでの医療ソーシャルワーカー、児童支援員、 NPO、家庭支援専門相談員、コミュニティ・ソー シャルワーカー、移民者支援、セラピスト等、30 年間にわたる経験を語り、さまざまなソーシャル ワーカーがいることを教えてくれました。 ネイサン・チャン運営委員 (ハワイ大学 MBT ソーシャルワーク学部学部長補佐) ネイサン先生の講義は、アメリカにおけるソー シャルワークの定義、成り立ち、倫理的な価値 を引き出す)等を学習します。 観、スキルや知識の歴史的な発展へと展開して 先生は最後に語りかけました。 「このセミナーで いきます。この他、ミクロ(個人・家族) 、メゾ 経験するすべてのことをソーシャルワークと結び (地域・自治体) 、マクロ(制度・政策)といった つけてください。そして、何をするにしても、そ 幅広い視点での判断力とスキル、問題に対して、 れがどのようにソーシャルワークと関わっている ソーシャルワーカーがどのように対応しているか、 かをよく考えてください」 そしてクリティカル・シンキング(論理・構造的 な考え方)や援助技術、エンパワメント(潜在性 2 *ソーシャルワークとは、社会福祉の専門的援助技術の一つです。ソー シャルワークを用いて援助する人をソーシャルワーカーと呼びます。 June Issue 2013 NO. 20 修 了者の寄稿 実践現場に活きるセミナーの経験 大友 一恵 第 2 期生(2004 年度)、岩手県立大学社会福祉学部 4 年時に参加 現在は福島県内の介護老人保健施設にて支援相談員として勤務 早いものでハワイ・ソーシャルワーク・セミナーに が思うごく普通の、当たり前のことだと思います。 参加して 8 年が過ぎました。6 年ほど精神障害の分野 しかし、残念ながら私の住んでいる福島県は、2 年 でソーシャルワーカーをしていましたが、現在は結婚 前の東日本大震災の原発事故により県民の生活は一 して子育てをしながら介護老人保健施設にて支援相 変しました。“放射線量を気にして子どもを自由に 談員をしております。担当している利用者様は介護度 外で遊ばせてあげられない”ことが子を持つ親とし が重い方が多く、中には意思疎通が難しい方もおら ては一番心が痛みました。2 年経った今では、以前 れ、その場合には介護者であるご家族の要望や意思決 のような生活に戻りつつありますが、生活のしづら 定を尊重しがちです。しかし、セミナーで学んだ“ク さは何らかの形で残っています。特に、太平洋沿岸 ライエントが主役であり、誰しも自分がしたい生活を の浜通りの方は居住禁止区域に指定されており、住 決める権利がある”いう点を念頭に、利用者様が自分 み慣れた地域で生活できません。仮設住宅に入所し らしく生活できるよう、その人の立場に立って支援内 たものの、コミュニティが散在してしまった為、孤 容を決定するように心掛けています。 立死する人もいます。それを機にうつ病であったり、 「住み慣れた地域で生活したい―」これは誰しも 高齢者の認知症の発症・進行に影響し、施設の利用 を開始した方は多い一方で、支援する側の看護師や 介護士の人材不足の問題が続いており、被災地の医 プログラム 〔講義〕 『ポートフォリオについて』 『現代アメリカのソーシャルワーク』 『自己の理解』 『アメリカ・ハワイ・韓国の高齢化社会』 『ソーシャルワーカーとアドボカシー』 『ポートフォリオ・セッション』 『ハワイの家庭内虐待』 『障害をもつ人』 『ケース・マネジメント』 『成功へのコーチング』 『ハワイソーシャルワーカーのインスピレーショ ナルリーダー』 『緩和ケア・家族意志決定の過程』 『ブレイン・ストーミングと日本帰国後の抱負』 『ポートフォリオとメンターセッションまとめ』 『ハワイ大学 MBT ソーシャルワーク学部生との交流』 『ポスターセッション・報告会』 〔見学〕 『パロロ・チャイニーズ・ホーム』 『コミュニティーズ・イン・スクール』 『クラナマラマ支援センター』 『女性コミュニティー更生センター』 『アメリカ赤十字社』 『セント・フランシス・ホスピス』 『コクア・カリヒ・バレー・ネイチャーパーク』 〔実習〕 『スカベンジャー・フォト・ハント』 『ファミリー・プログラム』 療福祉分野の課題となっています。 今の生活を振り返ると、ゆっくりと物事に集中す る余裕はなく、悩む事も多いですが、「家族がいて 仕事がある―」この何気ない生活がいかに幸せだと 感じる事が震災以降多くなりました。特に、周りの 人の支え・人と人との絆を改めて実感し、感謝の気 持ちでいっぱいです。これからもいろんな人々に感 謝の気持ちを忘れず、地域や子どもと共に成長して いきたいと思っています。 日 程:2013 年 2 月 11 日~ 3 月 3 日 会 場:ハワイ大学マノア校、現地の福祉サービス機関ほか 対 象:ソーシャルワーカーをめざす大学院生・大学生 主 催:公益財団法人ユニベール財団 ハワイ大学 MBT ソーシャルワーク学部 ナ・レイ・アロハ財団 後 援:一般社団法人日本社会福祉学会 一般社団法人日本ケアマネジメント学会 一般社団法人日本社会福祉教育学校連盟 社団法人日本社会福祉士会 社団法人日本社会福祉士養成校協会 特定非営利活動法人日本ソーシャルワーカー協会 日本地域福祉学会 3 国際交流 “日韓こころの交流” プログラム シンポジウ ム 地域で人々を支える-「地域包括ケア」の推進- 約 150 名が来場 伊藤勲当財団理事長の開会挨拶 パネルディスカッション 日本と韓国の社会福祉関係者が、国際的な視野でソーシャルワーク実践の専門性や役割につい て討議するシンポジウムを開催しています。第 10 回シンポジウムは高知県で「地域で人々を 支える-『地域包括ケア』の推進-」をテーマに開催しました。 プログラム 日 程:2012 年 11 月 10 日(土) 会 場:高知市文化プラザかるぽーと テーマ:地域で人々を支える -「地域包括ケア」の推進 主 催:“日韓こころの交流” プログラム実行委員会 公益財団法人ユニベール財団 共 催:社会福祉法人こころの家族、韓国社会福祉法人 崇實共生福祉財団、韓国社会福祉士会、韓国社 会福祉教育協議会 後 援:高知県、社会福祉法人高知県社会福祉協議会、 高知大学総合科学系地域協働教育学部門、一般社 団法人日本社会福祉学会、社団法人日本社会福祉 士会、韓国社会福祉学会、韓国社会福祉協議会 〔基調講演〕 白澤 政和 桜美林大学大学院教授 劉 永 学 現代自動車鄭夢九財団理事長 〔事例発表 / パネルディスカッション〕 細川 芙美 NPO 法人いきいき百歳体操応援団理事長 嚴 基 郁 韓国群山大学校社会福祉学科教授 市川かなえ 高知県いの町役場保健福祉課 地域包括支援センター主任・社会福祉士 具 文 京 京畿道楊平郡無限支援センターセンター長 (コーディネーター) 山村 睦 社団法人日本社会福祉士会会長 白澤 政和 桜美林大学大学院教授 〔敬称略〕 基 調講演(抜粋) 地域で人々を支える -「地域包括ケア」の推進- 白澤 政和 桜美林大学大学院老年学研究科教授、 “日韓こころの交流”プログラム実行委員 「地域包括ケア」とは、ニーズに応じた住宅が提供 いった生活圏域をベースにして適切にサービスが提 されることを基本とした上で、生活上の安全・安心・ 供できる地域の仕組みを作るということを国が示し 健康を確保するために、医療や介護、福祉サービスを たのが地域包括ケアの内容です。住まいや生活支援、 含めたさまざまな生活支援サービスが日常生活の場 介護、医療、予防等が地域社会の中ですべて受けら (日常生活圏域)で適切に提供できるような地域での れる仕組みを構築していくということです。 仕組みを作ることです。この生活支援サービスとは、 見守りや配食、権利擁護のサービスです。これらが今 介護保険や医療保険等の公的な制度は重要です までは行政単位で行なわれていたのを、中学校区と が、それだけで人々を支えていくことはできませ 4 June Issue 2013 NO. 20 ん。近隣や商店の力、民生委員等のインフォーマルケ とで、支援困難な事例が減っていくことになります。 アと公的な制度がミックスされて、一人ひとりを支え 結果的に、地域社会の中では、地域包括支援セ ることができます。そのような仕組みを日本独自でど ンターは色々な団体や機関の網の目を作り、 「地域 のように作っていくのか。おそらく韓国も同じ課題が ケア会議」を通じて、民生委員や社会福祉協議会 あると思います。介護保険制度そのものですべてを解 に対して一人暮らしのお年寄りの見守りをお願い 決するのではなく、自分でできること、したいことを したり、 「ごみ屋敷」を掃除するよう自治会に働き 進めていくというセルフケアが重要です。そしてイン かけたりします。 フォーマルケアも同じく重要です。 今後の高齢社会での地域での生活には本人でやれ ることはやっていくセルフケア、近隣やボランティ 地域包括ケアでは、個人の支援と地域の中での網の ア等のインフォーマルケア、さらには介護保険や医 目の仕組みを作ることが大事です。ついては、 「地域 療保険のフォーマルケアが必要です。5%の消費税 ケア会議」で支援困難な事例について、関係者が検討 が 2015 年には 10%に上がることになっていますが、 し、解決していきます。次に支援困難な事例を介して、 その財源が最も有効に活用されるのは、三つのケア 地域で解決していくべき地域ニーズが明らかになり、 のミックス型です。高齢者だけでなくすべての人々 これは地域の機関や団体の代表者の会議でもって解決 を地域で支えられていく仕組みを作り上げていくこ していきます。結果として、地域ニーズが解決するこ とが、地域包括ケアを推進していくことです。 基調講演(抜粋) 韓国の福祉提供体系と 社会福祉館運営現況及び発展方向 劉 永 學 現代自動車鄭夢九財団理事長、前韓国保健福祉部次官 社会福祉統合管理網は、福祉対象者の資格と履歴に関 きます。個人別の履歴管理は従来のシステムでは不可 する情報を個人・世帯ごとに統合管理し、市郡区邑面洞 能でしたが、今では資格や給付、サービスの履歴管理 の福祉業務を支援する情報システムです。例えば A さ を一目で見ることができます。したがって重複受給も んが管理網に入ると、A さんの姓、名前や家族関係、扶 管理が可能になり、漏れているサービスや追加すべき 養関係等の基本的事項、A さん個人または家族の財産の サービスの案内も可能になりました。このような情報 内容がわかります。そして、個人と家族構成員の過去と すべてを電算システムが管理しています。 現在の福祉給付サービスの内容が一目で確認できます。 また、高齢で障害のある低所得層の方が、何かのサー 直接の効果は福祉の財政です。重複受給者を防ぐ ビスを申請する際に市郡区の窓口を通じて行うと、申 ことによって、約 1 兆ウォンを削減できました。ま 請する給付サービスを受ける資格があるのか、もらい た、福祉の対象者の利用便宜です。以前は 37 の申 過ぎではないか、また他の重複したサービスを受けて 請書がありましたが、一種類に簡素化しました。申 いないか、まだ受けていないサービスがないか等が電 請の期間も 60 日から 14 日に短縮されました。高齢 算システムで確認できます。これを通じて、迅速に判 で障害のある所得の低い方、生活保護を受けている 断して支給したり、あるいは支給を停止したり、必要 方たちが年金の支給を求めた場合、以前は書類を なサービスを追加で提供できます。 別々に準備しなくてはならず、支給を受ける部署も 従来のシステムは市郡区ごとにデータベースがありま 違いました。それを一括申請し、素早く判断して提 したが、社会福祉管理網では個人別、世帯別に見ること 供できるシステムになりました。サービスも行政も ができ、中央管制データベースとなりました。つまり市 効率化されることになり、残った余力で相談や訪問 郡区だけでなく、保健福祉部でも資料を見ることがで サービスを拡大することができました。 5 専門職育成 ・ 国 際 交 流 セ ミ ナ ー 第 5 回目となる「国際交流セミナー」では、韓国の大学院生、若手ソーシャルワーカー 7 名を日本に 招聘し、シンポジウムへの参加をはじめ、高知県内の福祉機関の視察、大学院授業への参加などを通し、 両国により適したソーシャルワークのあり方を探りました。 寄 稿 専門職育成・国際交流セミナーを振り返って 玉里 恵美子 高知大学総合教育センター准教授 当プログラムのコーディネート役をお引き受けす の社会復帰を支援する“高知ハビリテーリングセン ることになりました。しかし、韓国で社会福祉を学 ター”」、「よさこい祭りで使用する鳴子づくりの老舗 ぶ大学院生に対して、どのようなプログラムがベス “小高坂更生センター”」といった“高知らしさ”を トであるのか、頭を悩ませたことはいうまでもあり 感じることができ、“高知ならでは”のキーパーソン ません。高知県は高齢化率が第 3 位、林野面積率が に会える施設をたずねました。その際に注意したの 第 1 位で、高知市以外はほとんどが山間部の高齢過 は、それぞれの現場で説明を受けた後に、十分な質 疎地域です。このような地域特性の中で、官民手を 疑応答の時間をとったことです。また可能な限り、 取り合って地域福祉の実践に力を注いできました。 スタッフの方とランチミーティングをしたり、利用 このことに焦点をあてながら視察先や大学院講義の 者との触れ合いの時間をとったりして、交流を深め 授業内容を決めていきました。 るようにしました。今回のプログラムでの学びが、 韓国の高齢化のスピードは日本よりも早く、大都 参加者の今後の実践に何らかのヒントを与えること 市への人口集中によって、おそらく近い将来、高知 になれば幸いです。 県と同様な過疎地域の高齢化問題が深刻になると想 最後になりましたが、参加者の訪問先であるすべ 定されます。そこで、高知県がこれらの社会問題や ての機関や福祉施設も、プログラムを通じて大きな 課題をどのように解決しようとしているのか、その 刺激を受けることができました。機会があれば私た 実践過程を学んでもらうことが大事なのではないか ちも韓国を訪問し、双方の実践を比較しながら今後 と思いました。そして、「高知県地域福祉課」や「高 のより良い活動につなげていきたいと願っています。 知県社会福祉協議会」をはじめ、「住民主体で高齢 今回、高知訪問をしていただきましたこと、関係者 者の居場所作った“とんからりんの家”」、「障害者 を代表しまして御礼申し上げます。 日 程:2012 年 11 月 5 日~ 11 月 12 日 研修地:高知県内の福祉機関、大学院など 対 象:若手ソーシャルワーカー・社会福祉を学ぶ大学院生 プログラム 〔第 1 日〕講義『過疎化・高齢化における生活と福祉』 視察『高知県社会福祉協議会』 〔第 2 日〕視察『野市中央病院 / 特別養護老人ホームオーベルジュ』 視察『小高坂更生センター』 講義『年金・医療・介護制度の動向』 〔第 3 日〕視察『とんからりんの家』 視察『高知県地域福祉政策課』 講義『ソーシャルワークにおけるエンパワメント実践の研究』 〔第 4 日〕視察『高知ハビリテーリング センター』 〔第 5 日〕最終総括、 “日韓こころの交流” シンポジウム 高知県内の福祉機関の視察、大学院授業へ参加 6 June Issue 2013 NO. 20 ボランティア ボランティア ・ ミシガン研修 同じ年代だからこそ、お互いに理解し共感できる フォーク阿部まり子氏 (ミシガン大学ヘルスシステム臨床ソーシャルワーカー) 日米ボランティアでの意見交換会 体験「チャレンジプログラム」 (ゲームを通してリーダーシップやチームプレーを学ぶ活動) ホスピスを見学 米国ミシガン大学ヘルスシステムと提携して、心のケ アに取り組むボランティア 14 名をミシガン大学に派遣 し第 5 回研修を開催しました。ミシガン大学近郊で活 動するピア・ボランティア * との交流や専門家による 講義、施設見学等を通じて、傾聴が果たす役割や、高 齢者の心を支えていくあり方を学びました。 日 程:2012 年 10 月 21 日~ 10 月 28 日 会 場:ミシガン大学ヘルスシステムほか 対 象:傾聴ボランティアなど高齢者や災害被災者など の心のケア活動に取り組んでいるボランティア 主 催:公益財団法人ユニベール財団 ミシガン大学ヘルスシステム プログラム 日米ボランティア交流の一場面。参加者は「ただ ひたすら黙って相手の心に耳を傾ける、傾聴が私た ちのボランティアの役割です」と話しました。アメ リカのボランティアは「アメリカ人にとっても、と ても参考になります。アメリカでは傾聴という言葉 はありませんが、ユニベールボランティアの姿勢を 取り入れて、相手の心にそっと寄り添えるような活 動が出来れば最高ですね」と答えました。 また、参加者は「フォーク阿部まり子氏(ミシガン 大学ヘルスシステム臨床ソーシャルワーカー)のボラ ンティアに接する際の体全体からあふれてくる温かさ に感動しました。感謝や尊敬の念のこもったボラン ティアを心から大事にしているというメッセージが届 き心地よさを体感出来ました」と話します。 〔第 1 日〕-プログラムの紹介とボランティアとの交流- 講義『ボランティア活動の目的』 『ピア・ボランティアの歴史と活動』 交流『ピア・ボランティアとのディスカッション』 見学『ターナー・シニア・リソース・センター』 〔第 2 日〕-戸外での体験学習- 体験『チャレンジプログラム』 〔第 3 日〕-ボランティア活動の見学とディスカッション- 見学『現地ボランティアの活動見学』 『ターナークリニック』 〔第 4 日〕-地域サービス機関の紹介とボランティアとの交流- 交流『地域の福祉サービス機関の紹介』 『日米ボランティアの意見交換ディスカッション』 見学『ヒューロンウッズ』、『アーバーホスピス』 〔第 5 日〕 -いかに援助したらよいか- 講義『質疑応答とディスカッション』 『認知症、うつ、悲嘆と喪失』 『傾聴と共感、ライフレビュー、ロールプレー』 『研修を振り返って』 この研修を通して、ボランティア精神を学ぶだけ ではなく、お互いに学び経験を語り合えたことは、 一人ひとりにとって貴重な機会となりました。 * ピア(peer)は仲間・同僚の意。ピア ・ ボランティアはターナー クリニックで治療を受けて健康回復した高齢者が研修を経て、 同年代の高齢者の自立を支援します。 7 2013 年度は東日本大震災の被災地でセミナーを開催します 2013 年度は、東日本大震災という特殊事情から 2011 年度と同様に東北の被災地において、心 のケアに関わるセミナーを開催します。ルース・キャンベル氏(ミシガン大学ターナークリニッ ク元ソーシャルワーク部長)やフォーク阿部まり子氏(ミシガン大学ヘルスシステム臨床ソー シャルワーカー)、宮本典子氏(慶成会老年学研究所臨床心理士)を講師に迎え、過去のボラ ンティア・ミシガン研修の参加者が所属する団体と共同で企画します。 2011 年度は心のケアに関わるセミナーを東北大学(仙台市)で開催 (ボランティア・ミシガン研修に参加の「仙台傾聴の会」と共催) ルース・キャンベル氏(ミシガン大学ター ナークリニック元ソーシャルワーク部長) 宮城県での企画 日程:2013 年 8 月 3 日(土) 会場:仙台市福祉プラザ 2 階 ふれあいホール 共催:仙台傾聴の会 岩手県での企画 日程:2013 年 8 月 1 日(木) 会場:アイーナいわて県民情報交流センター 共催:ボランティア・団体活動ネットワーク 『さん・Sun ねっと』 震災から 2 年が経過しましたが、復興は進ま ボランティア・団体活動ネットワーク 『さん・Sun ねっと』会長 釜石地域傾聴ボランティア 「はなみずき」代表 ず、被災者は不安を抱えながら仮設住宅での生活 東日本大震災から 2 年が過ぎました。復興へ を余儀なくされております。また、新築の目途が の動きは始まっていますが目の前の景色はまだ 立ち引っ越される方と復興住宅建設の方向性が決 まだ遠い道のりです。災害公営住宅へ早く入居 まらない方々との格差や、被災者を支えて来られ ができる事が復興への第一歩だと思います。生 た方々の疲弊も問題になっています。 活弱者や一人暮らしの高齢者など、不便な生活 森山 英子 仙台傾聴の会代表 さまざまな形で皆が被災者と捉えられる今回の 8 東北大学片平さくらホール (2011 年度会場) 太田 フジ江 を余儀なくされている被災者の生活を見るたび 災害に対して、2 年経過のこれからに対応するた に心が痛みます。 めに、何が必要なのか、どのような方法で支援者 ミシガンの現地はボランティアの関心度が高 の心のケアを考えていけばいいのか、2 年経過の いことが研修を通じてわかりました。日本にも 新たな問題に対して私たち、被災支援者はどのよ ボランティア活動に積極的に関わっている方は うな心構えを持つべきなのかを考えていきたいと たくさんいます。高齢者に声をかけることが、 思います。そのような部分をルースキャンベル氏、 ボランティア自身のために、そして相手のため フォーク阿部まり子氏に米国での心のケアの最新 に、また被災地、地域の方のためになると思い 情報等お伝え頂きます。また、 ミシガン研修で培っ ます。 た米国的ボランティア精神が今回の震災で活かす 私たち地元の傾聴ボランティアの活動が少し ことができたのかを考えてみたいと思います。 でも支えになれば良いと思います。 June Issue 2013 NO. 20 ボランティア ユニベールボランティア 高齢者に寄り添い心の声を聴き、自立を見守る ユニベール ボ ラ ン テ ィ ア 東 京 東京都立川市を拠点とする活動では、武蔵村山市内の都営団地に避難していた三宅 村の方々を対象に行った話し相手や安否確認のボランティア活動が、やがて立川市 内での友愛訪問活動に変わり、現在では 59 戸に広がりました。 ユニベールボランティア東京の立川市内での友愛 長は、 「立川市のように市役所、社会福祉協議会、地 訪問活動は、2005 年、立川市社会福祉協議会から「地 域包括支援センターが協働して、地域の傾聴ボラン 域の高齢者の傾聴ボランティアをやってみませんか」 ティアグループと結び付いているところは、全国的に とのお誘いがあってスタートしました。そして代表 もなかなかないですね。ユニベールボランティアのメ の臼倉嘉男さんが市内の相談機関が集まる「立川市 ンバーの皆さんは市内で生活圏域ごとに実施されてい 地域ケア会議」に出向き、会議を構成する高齢者支 る『小地域ケア会議』にも毎回出席されて、市内の地 援の関係機関の人たちに活動内容を説明しました。 域包括支援センターや社会福祉協議会等の関係者とも そのネットワークの形成により、地域包括支援セン 連携を良くとられており、言わば『立川モデル』とも ターおよび居宅介護支援事業所のケアマネジャーか 言える傾聴ボランティアの形ができています。全国的 ら、傾聴ボランティアを必要としている利用者さん にも先進的な取り組みをされていると思います」とも。 を紹介していただくというユニベールボランティア 市内 6 カ所にある地域包括支援センターの要請を の活動パターンができあがってきました。 受けて行う「高齢者による高齢者の心のケア」活動、 立川市福祉保健部では、 「ユニベールボランティ すなわちユニベールボランティアの友愛訪問は、ミ アさんの活動は誇りに思っています。他の自治体の シガン大学ターナークリニックのピア・ボランティ 職員と話していてもこういう活動をしているボラン アの活動を取り入れたものですが、ユニベール流に ティアグループは少ない状況にあり、傾聴ボランティ 作り変え、今まさに我が国最先端のモデルの一つに ア活動の価値、すばらしさがよくわかります」と称 なったと自信と誇りをもっています。 賛をいただきました。 「高齢者に寄り添い心の声を聴き、自立を見守る」 立川市社会福祉協議会地域生活支援課の山本繁樹課 が、モットーです。 状況把握、友愛 訪問をマッチング 友 愛 訪 問 紹介 報告 * 2 小地域ケア会議(生活圏域レベル:隔月開催) 構成:立川市、立川市社会福祉協議会、 各地域包括支援センター、 居宅介護支援事業所、民生委員など 月 1 回、2 人 1 組で 1 時間程の訪問。 59 戸の個人宅を訪問 し傾聴を通して心のケ ア活動を行う 小地域 小地域 小地域 * 1 地域ケア会議(市全域レベル:毎月開催) 構成:立川市、立川市社会福祉協議会、 各地域包括支援センター、病院、保健所、 シルバー人材センター、消費者生活センターなど ひとり暮らし等で 孤立の恐れのある高齢者 各担当の ケアマネジャー 小地域 小地域 小地域 地域ケア会議 友愛訪問イメージ 地域ケア会議 *1 と各小地域ケア会議 *2 に参加し、活動説明と訪問先の紹介を地 域包括支援センター・居宅介護支援事業 所のケアマネジャーに依頼する ユニベールボランティア東京 ※メンバー 168 名(平均年齢 68 歳) 専門家による研修を重ねて、活動の質の向上に努める ①定例ミーティング・勉強会(隔月) ③説明会・フォローアップ研修会(毎月) ②友愛訪問ミーティング(隔月) ④ボランティア・ミシガン研修(毎年) 平成 25 年 5 月 10 日現在 9 ユニベール ボ ラ ン テ ィ ア 神 戸 1995 年に発生した阪神・淡路大震災を機に、主に仮設住宅に住む独居高齢者を精神面か ら支える目的でユニベールボランティアを結成。現在も芦屋、神戸の復興住宅や神戸、高 槻の個人宅などで友愛訪問を継続しています。2012 年度は組織結成当初からの永年活動 者を労う「感謝の集い」を 7 月 6 日にホテル北野プラザにて開催。46 名を表彰しました。 ユニベールボランティア神戸 感謝の集い 対 談 (抜粋) 【左】岡本 榮一 社会福祉法人大阪ボランティア協会 ボランタリズム研究所所長、当財団理事 【右】筒井のり子 龍谷大学社会学部教授 岡本氏:今日はたくさんの方が感謝状をいた 私は妻に先立たれて一時元気をなくしまし だかれました。時間をかけ、個人個人を大事に た。女性は地域社会に根ざして生活しています されている姿勢に感心しました。阪神淡路大震 が、男性は仕事社会で生きているので地域社会 災の時、私は北九州にいたのであまりボランティ で生きていくのはなかなか難しい。今は子ども アに関わることができなかったのですが、皆さ や孫たちに囲まれ、また、たびたび友達と会っ んは今までよくがんばってこられたと思います。 て色々なことを話しあったりと楽しみを見つ あの阪神淡路大震災はさまざまな分野で大き けています。一人の人間として地域社会でボラ な歴史を作りました。 ンティア活動など生きがいを見出していくこ ひとつはボランティアです。100 万人を超え とが楽しく人生を送る基だと思います。そう考 るボランティアが全国から集まり、行政の支持 えるとボランティアはとてもいいことです。こ を仰がないでどんどん困った人のところに出か れからも皆さんお元気で活動していただきた けていって活動しました。おかげでボランティ いと思います。私も負けません。 アという言葉が一般化しました。ボランティア 10 は奉仕活動とは違い、民主主義的なひとつの参 筒井氏:東日本大震災では、福島県の災害ボ 加の仕方であると思います。この大震災で公共 ランティアセンターの支援に関わりました。ボ というものを市民が作るのだという市民社会が ランティアセンターの中にも、被災者のニーズ 実証され、その主役を担ったのがボランティア 開拓を積極的に行っている所とそうでない所、 でした。 雨天の場合の代替活動を考えている所もあれ 阪神淡路大震災以降、在宅福祉や高齢者福祉 ば、単に活動中止にしている所もあるなど、今 などの福祉活動が盛り上がってきています。大 回の震災でもさまざまでした。コーディネート 震災以前は大きく話題には上がっていませんで の基本は活動する人、被災された人、一人ひと したが、それ以前からずっと地域のなかで地元 りの思いをどう大事にするかだと思います。被 の方々が身近にいる困った方々を近所で見守る 災者に寄り添い活動を続けていく中で、ボラン という文化が日本にはありました。これからは、 ティアとして地元の方々を動かしていくこと そういう方々がボランティアとして活躍してい もコーディネートのひとつだと思いますので、 くのではと思います。 皆さまと共に私もがんばっていきたいと思い ボランティアの基本は寄り添うことです。 ます。 June Issue 2013 NO. 20 助成 研究助成 健やかでこころ豊かな社会をめざして 2012 年 助成採択者一覧 ① 社会保障制度・政策 『地域における福祉支援システムの日韓比較研究』 『認知症グループホームにおける「虐待予防評価尺度」の開発』 秋元 美世(東洋大学社会学部教授) 松本 望(日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士課程) 『家計の医療・介護サービスの消費・負担に関する実証研究』 『外国人ケアワーカーと介護の質に関する研究:人材育成 カリキュラム構築に向けて』 上村 敏之(関西学院大学経済学部教授) 安里 和晃(京都大学大学院文学研究科特定准教授) 『障害児の母親における就労とその影響要因―障害児家族支援 への新たなアプローチ―』 江尻 桂子(茨城キリスト教大学文学部教授) 『東アジア(日本、韓国、台湾)の高齢者ケアに従事する人 のケア観と人材育成に関する比較研究』 森田 直子(中部学院大学人間福祉学部講師) 『ドイツの高齢者ケア職養成制度改革・ケア職統合化への 到達点と課題に関する調査研究』 髙木 和美(岐阜大学地域科学部教授) 『DV・暴力被害のケアと予防に向けた環境整備のあり方に関する 研究~婦人保護施設に求められる機能と施設環境基準の検討~』 阪東 美智子(国立保健医療科学院主任研究官) 『社会保障法領域における、市民の利用しやすい権利救済制度 に関する比較法的研究』 『公的介入と継続支援による介護配偶者の環境改善効果の考察』 佐藤 曉美(立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科博士後期課程) 山下 慎一(九州大学大学院法学研究院助教) ② 家族の絆 『うつ病を標的とした治療介入による、児童の暴力・非行の 抑止効果の定量』 『フランスの旧植民地出身東南アジア系難民の子供の二重の 境界 / 他者化という経験と家族―地域社会に着目して』 稲垣 貴彦(滋賀医科大学地域精神医療学講座特任助教) 鈴木 美奈子(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程) 『発達障害児の家族の生活支援ニーズに関する学際的研究 -ニーズを探索的に析出する試み』 『児童・思春期の子どもに対する集団認知行動プログラムの 開発』 山下 亜紀子(宮崎大学教育文化学部准教授) 浦尾 悠子(千葉大学大学院医学研究院特任研究員) 『妊娠中のパートナーによる暴力(IPV)と精神的健康度・ 母子愛着形成の関係及びその影響因子の探索』 キタ 幸子(東京大学大学院医学系研究科博士課程) 『社会的養護におけるライフチャンス保障―国内外の「当事 者活動」の役割とリジリエンスに注目して―』 永野 咲(東洋大学大学院福祉社会デザイン研究科博士後期課程) 『Elderly Health Improvement After Cold Lava Flood of Mt Merapi, Magelang, Central Java, Indonesia』 Dr. Yosef Purwoko(Diponegoro University, Lecturer/ Researcher) 『施設入居に至るプロセスと適応に関する日韓比較研究―有 料老人ホーム入居高齢者を対象に―』 梁 明玉(お茶の水女子大学リーダーシップ養成教育研究センター講師) ③ コミュニティの役割 『北米における新華僑コミュニティー形成のプロセスとパ フォーマンス―温州人コミュニティーを中心に』 西口 敏宏(一橋大学イノベーション研究センター教授) 『コミュニティで作る子どもの食事環境~アフリカ・カメ ルーン共和国の子どもの離乳食と栄養~』 長堀 智香子(北海道大学大学院保健科学院博士後期課程) 『障害者と地域コミュニティのつながりの構築におけるデジ タル・ストーリーテリングの活用』 舟木 紳介(福井県立大学看護福祉学部講師) 『フィリピンの都市貧困地域における就学状況改善に係る実 践的調査研究』 佐々木 謙一(北海道教育大学教育学部准教授) 『郊外型住宅地における買い物弱者の実態と支援方法に関す る研究』 柳原 崇男(近畿大学理工学部講師) 『健康長寿におけるコミュニティの役割:奄美大島の幸福な 老い』 冨澤 公子(立命館大学産業社会学部非常勤講師) 『高齢者が行政と協働して進める介護予防を目的とした地域 活動は、地域の互助機能を向上させるか?』 小島 基永(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究員) 『エスニックミュージアムづくりを通じた多文化共生型コ ミュニティの創生と地域再生に関する研究』 全 泓 奎(大阪市立大学都市研究プラザ准教授) 11 助成 特定活動助成 「東日本大震災支援プログラム」 こころのケアのための“傾聴ボランティア”を応援します 2012 年 助成採択団体一覧 『東日本大震災被災者と関係者への「傾聴電話」ボラン ティア活動』 特定非営利活動法人 有終支援いのちの山彦電話 『東日本大震災被災者支援傾聴ボランティア派遣事業』 仙台傾聴の会 『走れ「ぱんぷきん号」つなげよう!ひろげよう!こど もたちの笑顔のリレー』 ぱん・ぱん・ぱんぷきん 『傾聴ボランティア「すまいる」 』 本宮市傾聴ボランティア「すまいる」 『東日本大震災岩手県沿岸被災地傾聴ボランティア活動』 傾聴ボランティアもりおか 『南三陸町平成の森および歌津館浜仮設住宅への傾聴 ボランティア活動』 鶴岡災害ボランティアネットワーク 『石巻への出張箱庭』 『傾聴ボランティア』 カウンセリングスペース まてりあ 伊達市霊山町「ほほえみ会」 『笑顔プロジェクト』 笑顔プロジェクト~つながろう東日本~ 『被災地宮城県亘理町仮設住宅住居者への「傾聴ボラン ティア」』 NPO 法人 越谷カウンセル 寄附のお願い ユニベール財団は、平成 24 年 4 月 1 日付で公益財団法人に移行しました。高齢化問題をグロー バルな視点から捉え、助成、人材の育成、国際交流等の事業を通して、少子高齢社会及び人 口減少社会における社会福祉の増進に寄与することを目的としております。当財団の趣旨及 びご寄附の使途にご理解をいただき、温かいご支援、ご協力を賜りますよう何卒宜しくお願 い申し上げます。 *当財団への寄附金については、個人、法人を問わず税法上の優遇措置が適用されます。更に 個人の方からの平成 25 年 4 月 23 日以降のご寄附については、税額控除の適用も選択でき るようになりました。 *一般寄附金申込書にご記入の上、財団事務局まで郵送もしくはFAXにてお送りください。 申込書は当財団HPからダウンロードしてご利用いただけます。 公益財団法人ユニベール財団 〒 160-0004 東京都新宿区四谷 2-14-8 YPC ビル Tel.03-3350-9002 Fax.03-3350-9008 E-mail:info@univers.or.jp http://www.univers.or.jp/ ユニベールボランティア東京事務所 上記 公益財団法人ユニベール財団事務局内(Tel.03-3350-9004) ユニベールボランティア神戸事務所 〒 651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町 5-8-19 (Tel.078-221-5901) 12
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