運動の表し方 第1編-1章 No.02 E 速度の分解・・・分解は合成の逆の作業である。 → → V のy成分 Vy 合成の例 V=(Vx、Vy) と表す 合成! 合成の逆が分解・・・ 分解 → V のx成分 Vx 四角をかいて・・・ 四角をかいて・・・ 対角線を引く! 元の2本のベクトルを書く! 問9 → 図で,速度 v の大きさ v が 4.0m/s,θ が 30° であるときの, x 成分 vx〔m/s〕 ,y 成分 vy〔m/s〕を求めよ。 直角三角形の 辺の比を思い 出して利用 しよう vx vy <注意> ① 合成結果は1つしかないが、分解は 軸を指定されない限り何パターンもできる。 合成:①と①’、②と②’ 、③と③’ の合成はXしかありえない。 分解:Xの分解は①と①’ 、②と②’ 、 ③と③’のどれでもOKである。 ② ③ ③’ ②’ X ①’ F 速度の引き算(相対速度) 観測者が動いていると、物体の速度は違ったものに見える。これを相対速度という。 観測者 VA=4m/s A → 右向き B VB=10m/s } 「 」ともいう に対する A から見た B の速度 VAB は・・・ 6 m/s 右 VAB = __向きに___ <相対速度> 相対速度は物体の速度から「観測者」の速度を引いたものといえる。 VAB = VB ー VA 問 10 物体 A に対する物体 B の相対速度を vAB〔m/s〕,物体 B に対する物体 A の相対速度を vBA〔m/s〕とするとき,vAB と vBA の関係を求めよ。 ( 6 m/s に見える ヒント:上の車の図で・・・AからBを見る→___向き___ 右 BからAを見る→___向き___ 左 6 m/s に見える 向き つまり、_____が逆になっているだけである。 【相対速度を作図(ベクトル)で求める】 VAB VA VB 目からビーム! みたいな感じで、観察者の ベクトルから伸ばしていく。 <相対速度(速度の引き算)をベクトルの作図で行う方法> 同じ場所から→を書き、観測者の→の先から、物体の→先に向けて 引いた→が相対速度を表すベクトルとなる。 次の学習でも、迷わず応用しよう! 問 11 から見た 東西に通じる道路上を,次のように自転車 A,B が進むとき,A に対する B の相対速度 vAB〔m/s〕と, B に対する A の相対速度 vBA〔m/s〕を求めよ。東向きを正の向きとする。 (1)A が東向きに速さ 3m/s,B が東向きに速さ 4m/s で進むとき。 から作図しよう (2)A が東向きに速さ 3m/s,B が西向きに速さ 4m/s で進むとき。 北 (1) VBA= 1m/s(西向)= -1m/s VAB= 1m/s(東向)= 1m/s VA=3m/s 西 南 VB=4m/s (2) VB=4m/s 東 VA=3m/s VAB= 7m/s(西向)= -7m/s VBA= 7m/s(東向)= 7m/s G 平面上の相対速度 VA=10m/s 右図の場合、観測者 A から見た B の速度 (A に対する B の相対速度)VAB をベクトル を使って考えてみよう。 A VAB = 10 B VB=10m/s VAB をベクトルで 2 考える・・・ 「目からビーム! 」の向きですよ・・・ VA=10m/s VB=10m/s 類題 1 雨が鉛直に降る中を,電車がまっすぐな線路上を一定の速さで水平に走っている。このとき,電車内の人 が見る雨滴の落下方向は,鉛直方向と 60° の角度をなしていた。雨滴の落下の速さを 10m/s とするとき, 電車の速さを求めよ。ルート 3 = 1.7 とする。 <ヒント> 電車の速さ 作図で求めよう。 どっちから見て 1:2: 3 の三角形 るのかな? 60° 10m/s 鉛直方向 図より、 電車の速さ= 10 3 = 10 × 1.7 = 17m/s H ベクトルの計算と成分 合成や分解でベクトルを扱い始めたので、少し掘り下げて学習しよう。 ① ベクトルを何倍かすると、成分も同じ倍になっている。 成分 → ベクトルa=(1,2) 逆(-1倍) のベクトルを書くと・・・ → 2a=(2、4) 2倍 のベクトルを書くと・・・ 成分も元の 2倍になっている! → -a=(-1、-2) 成分も元の-1 倍になっている! ② ベクトルを合成する(足す)と、成分も合成されている。 → → a + b = (6,5) → a = (2,4) 成分も元の 足し算になっている! → b = (4,1) ③ ベクトルどうしを引くと、成分も引き算されている。 → a = (2,4) → → a - b = (-2,3) 成分も元の → b = (4,1) 引き算になっている!
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