タスマニア投資案内 高級冷涼ワイン生産 に最適の場所 タスマニアはオーストラリアでも最も質の高い冷涼ワインの生産 受賞により高級冷涼ワイン産地としての地位を確立し、年々確か 地で、ピノ・ノワールやスパークリングワイン、シャルドネ、リースリ な成長を続けています。 ングといった品種で各賞を受賞しています。 地域ごとに地理的または栽培形式上での違いこそあれ、タスマニ 葡萄栽培面積がわずか1600ヘクタールにすぎないタスマニアのワ アはオーストラリアで唯一、州全体が一つの地理的表示ゾーンを イン産業は、小規模かつダイナミックで大きな成長の可能性を秘 形成しています。この単一地理的表示(GI)により、タスマニアの産 めています。国内外において、タスマニアは高級冷涼ワインの生 物は統一したマーケティングを行える利点があり、タスマニアはブ 産地としての評価を築いてきました。 ランドとして国内外市場で幅広く認識されています。 長く晴天が続く乾燥した秋を特徴とするタスマニアの冷涼な気候 ワイン産業には高い成長見込みがあります。タスマニア州政府 は、高級ワイン生産のための葡萄の生育条件として理想的です。 は、州内のワイン産業に対する付加価値をもたらす投資を確保す 特にピノ・ノワールとシャルドネ品種は成功を収めていますが、そ るため、今後の投資を検討している潜在的投資家との連携を求め の他の早熟品種も生育に適していることがわかっています。 ています。インベスト・タスマニアを通じ、政府は個々の投資家の 国内他州やニュージーランドでは葡萄園は縮小の傾向にありま 要件に合わせた支援を行います。 すが、タスマニアのワイン産業は、近年の投資やコンクールでの ワイン産地 北西部 南緯42度 北東部 タマーヴァレー 東海岸 ダーウェントヴァレー ヒューオン・チャネル www.cg.tas.gov.au コールリバーヴァレー タスマニアのワイン産業に投資すべき主な 理由 タスマニアを選ぶ理由 » タスマニアは温帯海洋性気候であり、香り高く風味豊かな高 春と夏はおだやかな気候で、秋には日中は暖かく夜は冷え込むこ とから葡萄がじっくりと熟すことができ、品種ごとの風味の特徴 が最大限に引き出され、自然な酸味が維持されます。 級冷涼ワインの生産に最適 » 冷涼ワイン、特にピノ・ノワールは需要が高まっており、タス 冷涼気候のメリット 17 マニアのワイン生産業者は生産が追いつかない状態 17–18 » タスマニアは国内で唯一、産出されたワイン用葡萄すべてに 出荷先がつく州 » タスマニア産の葡萄は他州のワイン生産地の葡萄に比べ、 17 Burnie 14 一トンあたりの平均価格が一貫して高い 15 15 16 16 Launceston 14 13 11 » 他州のワイン生産地に比べ、地価が安い 15 12 » 天然水資源のメリットに加え、タスマニア州政府とオーストラ リア連邦政府は共同投資を行い、大規模灌漑開発事業を数 1月の気温 多く実施 日中平均気温(℃) Hobart » タスマニアは高級冷涼ワインの生産地としての評価を高め、 観光産業やタスマニアというブランドとワイン産業のつなが りを強化する機会がある » 他州との取引やブランド認知の強化に焦点をあてた国内市 800–1000 700–800 場開発の機会や、中国や香港、カナダといった海外の新興 市場を開拓する機会がある 0Burnie 1600 1 0 800 200 0 0 22 800 1000 140 気温も葡萄栽培の持続可能性に大きな影響を与えるほどの 240 0 変化はないと予測されている » タスマニアは鮭や乳製品、果物、野菜、赤肉などの高級食料 品の生産地として高く評価されている。ワイン産業はそれら 降雨量 の生産を引き立てている。タスマニアブランドの認知度を利 年間降雨量(ミリメートル) 800 Launceston 1000 1200 » タスマニアの気候は、他州ほど変動のスピードが速くなく、 600 1800 Hobart 用し、州のグルメ食品産業界とワイン産業界の協力関係を 継続して築いていくことのできる素晴らしい機会がある » 病害虫や雑草の被害が比較的少ない 出典: 「Tasmania Wine and Gastronomy Map」 ©2009 Martin von Wyss, vW Maps Pty Ltd. 葡萄園の位置(点で表示)はVineFinders提供。 成長度日 ワイン産地 右のグラフは積算成長度日(GDD)をタスマ ニアの各地域と国内外のワイン産地で比較 したものです。GDDとは、摂氏10度の基準 グラフ内のデータはアンドリュー・ピリー博 士(M ScAgr PhD)提供。 1600 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 i ヒ ュ H コC ー uo ーo オ ン aルl リ n Rバ Ea iveー r s レ t東 C ル Reビ o海a岸s lbア t Ta ia・-hハ m タ igイ パ イ arマ h Pパi ー lーow peズ 下e流 rsブ r Bル Mモ roッo ク oーr nニi ン k ngト ヤ Y t oン マ aラ Mーガ rrヴa ァ n ar レ Vaレ gaッ llー reト ey t リR バ iveー Bバa r ロ M r arマ oッssサ lbー a o ル シC roボ ャh ン ugロh パ コC am pーaニ ーo トte g ・ド de nュe ・ニ N ナ ui ュ Nパ ts イ aヴp aァVレ メMドed ッ aー lle・ oクc yフ flロo ア o キ ャ Cン r hiテ anィ t このグラフによると、タスマニアのワイン産 地のGDDは、シャンパーニュやマールボロと いった世界名だたる冷涼気候のワイン産地 のGDD値と近似していることがわかり ます。 1800 GDD(摂氏) 気温を超えた気温の7ヶ月間の合計で、 南半球では10月から4月、北半球では4月か ら10月までの積算値を表します。 2000 タスマニア タスマニア以外の国内外 適応力があり柔軟で革新的労働力 研究開発 タスマニアの労働人口は技能が高く起業家精神旺盛です。需要 に会わせて順応することができ、今までの労使関係の記録を見て も、安定した事業環境を投資家に提供できます。 オーストラリアの主たるワイン研究機関「オーストラリアワイン研 究所(AWRI)」はタスマニア支局を2008年に開設しました。これ は同研究所が南オーストラリアの本部以外に始めて作った施設で す。タスマニア産のピノ・ノワールやスパークリングワインという2 大ワイン製品について主に研究を行っています。 タスマニアの教育訓練業者は地元産業と協力し、トレーニングの ニーズに合った活動を確実に実施します。国内外で認定訓練プロ グラムを積極的に作り上げ、継承可能でその必要がある技能は州 内で開発するようにしています。 アクセス度 タスマニアでの事業運営ではほとんどの場合、工場から出荷港ま での距離が100キロに及ばす、流通チャンネルへの素早いアクセ スを可能にしています。空港はホバート、ロンセストン、デボンポ ート、バーニーにあり、オーストラリア本土に簡単に素早くアクセ スできます。空港便で送られた商品は、他州や海外には48時間以 内に到着し、主要港から効率の良い貨物サービスが頻繁に出て います。 タスマニアの貨物平等化スキームにより、対象となる貨物をバス 海峡をまたいで輸送するオーストラリア企業に対して経済支援が 提供されています。 病害の少なさ タスマニアは島嶼であることから、バイオセキュリティの面で明ら かなメリットがあります。バイオセキュリティ制度はタスマニアとい うブランドの中核を占めていますが、これはタスマニアの自然環境 の価値や作物の品質の高さが、病害虫や雑草といった要素が比 較的少ないという事実に依存しているからです。 タスマニアの葡萄栽培業者の多くは統合害虫管理システムを導入 していますが、これで農薬散布を最小限かつ効果的に行ってい ます。タスマニアにはブドウネアブラムシは発生していません。 持続可能な水資源 持続可能な葡萄栽培の鍵をにぎるのは、生長期の重要な時期に 安定した水の供給が受けられるかどうかということですが、タス マニアの天然資源で最も大きな利点を持っているのが水資源 です。タスマニアにはオーストラリアの総水資源量のほぼ14%が集 まり、流去水の年間平均においては、オーストラリア東南部にあ るマレーダーリング盆地の流去水のほぼ2倍の量を誇ります。 このためタスマニアは、国内の他の地域や海外で見られるような 水の供給問題とは無縁です。 タスマニア州政府及び連邦政府は大規模灌漑開発事業を行って おり、州内農場に対し給水信頼度95パーセント以上で水を供給す ることを目指しています。これにより農業生産に利用できる灌漑 可能の土地面積が2倍になる見込みです。 詳しくはwww.tasmanianirrigation.com.auをご覧ください。 2012-13 年および2013-14 年、タスマニア農業機構(TIA)は、気候の 安定した葡萄栽培用地の特定・報告によりタスマニアのワイン生 産を拡大するため、および研究・開発・普及サービスの提供によ り産業の成長を支えるため、タスマニア州政府とオーストラリア連 邦政府からの資金援助を受けました。気候に関する研究結果は 2014 年下半期に発表される予定です。 タスマニア州政府とタスマニア大学は共同でセンスT(タスマニアン センサーネットワーク)の開発を行っています。センスT プログラム により、過去のデータや空間的データが、州全体に広がるセンサ ーネットワークからのリアルタイムのセンシングデータと組み合わ されます。センスT は、葡萄栽培者が作物の病気と気候のデータ を細かいスケールで統合し最適な形で作物の保護を行う助けと なります。 2012年2月には第8回国際冷涼気候シンポジウム(ICCS)がホバー トで開かれましたが、この4か日にわたる国際会議はワイン・タス マニア、AWRI、タスマニア農業機構の共同開催によるもので、世 界の主要冷涼気候地域から約300名の代表者が参加しました。 テロワール タスマニアの風土は多様性に富み、葡萄栽培の開発に大きな可能 性を示しています。粗粒玄武岩を冠した山々がそびえ、強い雨風 からワイン生産地を守っています。 タスマニアで最も成功を収めた葡萄栽培開発地は、粗粒玄武岩 と玄武岩から成る茶色と赤色の土壌の地域でした。粗粒玄武岩 の土壌は、石が多く浅く、水はけが良くて暖かいため、長期間に わたり果物を熟させるには最適の環境でした。このような土壌は タスマニア中に見られ、投資家に葡萄栽培関連の機会を提供して います。 収穫期 タスマニアの収穫期は通常、乾燥して葡萄が熟れる秋最中の3月 中旬に始まり、霜や雨期の始まる前の5月上旬に終わります。 冷涼な気候と葡萄の成熟条件が整った時期が長く続くため、タス マニアの収穫期は国内の他のワイン産地よりも遅く終わります。 強い貿易力 タスマニアのワイン生産業者は国内だけでなく、中国、香港、 イギリス、アメリカ、カナダといった海外市場でも成功を収めてい ます。 現在はタスマニア産の高級冷涼ワインへの国内需要が高まり、生 産が追いつかない状態です。一般市場の傾向とは逆に、高級品が めざましい成長を遂げています。 タスマニアにおける機会や将来性の追求 インベスト・タスマニアとはタスマニア州政府の投資推進・促進 機関であり、投資家に対して秘密厳守で無料サービスや専門家 からのアドバイスを提供しています。活動内容は以下のとおりで す: » 専用のプロジェクトチームとケース管理 » サプライチェーンを革新する可能性を秘めた事業や、タスマニ アのメリット及び資源分配を強化する事業などに重点 » ケース管理と計画の事前監査を行い、事業許可プロセスをサ ポート 豆知識 » タスマニアには現在、葡萄園200カ所と有免許のワイン生産業 者160カ所が活動 インベスト・タスマニアの専門家チームは以下のような情報やサ ポートを通じ、個々の事業に合わせた援助を秘密厳守で提供し ます: » 葡萄栽培の歴史は長く、一番古い記録は1823年のもの » 地元業界団体及び政府省庁との連携 » 主要品種はピノ・ノワール、シャルドネ、リースリング、ソービニ ョン・ブランク等 » 事業機会、投資規制、政府支援に関する情報提供 » オーストラリア国内でも高級ピノ・ノワールやスパークリング ワインの産地として幅広く認識 » タスマニアの地元産業の能力や強さに関する専門的 アドバイス » 温帯海洋性気候 » タスマニアにおいて個々のビジネスに適した場所の現地調査 » タスマニアにはワイン生産地が7つありながら、全島が一つの 地理的表示ゾーンを形成 » 合弁候補の紹介 » 各葡萄栽培地域の間でも気候が大きく異なり、粗粒玄武岩を 冠した山々がそびえ、強い風雨をさえぎる 役に立つ連絡先 アグリグロース・タスマニア 第一次産業・公園・水・環境省 GPO Box 44 Hobart TAS 7001 Australia 国内からのお問い合わせ: 1300 368 550 海外からのお問い合わせ: +61 3 6777 2222 Eメール: agrigrowth@dpipwe.tas.gov.au ホームページ: www.dpipwe.tas.gov.au/agrigrowth インベスト・タスマニア GPO Box 536 Hobart TAS 7001 Australia 電話: +61 3 6777 2786 Eメール: info@stategrowth.tas.gov.au ホームページ: www.stategrowth.tas.gov.au » 事業コストや技能労働者、税金、研究機会などに関する洞察 » インフラ・サービス提供者との連携 » 業界戦略に関する情報提供 タスマニア農業機構 (TIA) 電話: +61 3 6226 6368 Eメール: tia.enquiries@utas.edu.au ホームページ: www.tia.tas.edu.au タスマニアワイン協会 147 Davey Street, Hobart TAS 7000 Australia 電話: +61 3 6223 3770 Eメール: mail@winetasmania.net.au ホームページ: www.winetasmania.com.au © タスマニア州 2012年2月 2014年11月 改訂 協力: ジョセフ・クローミー・ワインズ・タスマニア、 タスマニアワ イン協会、タスマニアワイン生産業者組合、第一次産業・公園・ 水・環境省、気象局、アンドリュー・ピリー博士、vWマップス社、 オーストラリアワイン協会、VineFinders社 Level 1 Cornwall Square, 12-16 St John Street, Launceston PO Box 1186, Launceston, TAS 7250 Australia 電話: +61 3 6777 2786 Eメール:cg@cg.tas.gov.au ウェブサイト:www.cg.tas.gov.au 58379 Wine Industry Dec '14 Office of the Coordinator-General
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