YH3048-3,YH3064-1,YS7084-1 CPU用 絶縁I/O拡張ボード

YH3048-3,YH3064-1,YS7084-1
取扱説明書
初版 03.1.21
第5版 05.4.14
第6版 07. 8.30
第7版 10. 7.01
YHA-13
CPU用
絶縁I/O拡張ボード
発行元イエローソフトに変更、他
動作条件修正
YS7084-1記述追加
有限会社イエローソフト
●概要
本ボードはホトカプラ入力14ビット、ホトカプラ出力12ビットを実装し、YH3048-3、YH3
064-1、YS7084-1 CPUボードの上にPC104用コネクタで重ねて使用する絶縁I/Oで
す。最大4枚まで重ねられ、重ねてもCPUの信号線はそのままI/Oの上にでています。CPUと同じサ
イズでコンパクト、ローコストですので試作から量産品までそのまま使用することができます。
●特徴
a)INTERSIL CQ82C55(82C55 相当)を1個実装して汎用入力12ビット、汎用出力12ビッ
トを制御します。CPUのポートに直接つながる入力ポートが2ビットあります。このポートは汎用、または
割込み入力として使用可能です。1枚で合計26ビットのI/Oが制御できます。CPUボードにピンヘッダ
を半田付けし、その上に重ねて使用します。出力ホトカプラはダーリントンタイプです。
b)デイップスイッチでボードアドレスを設定できますので、おなじボードでもアドレスを分けて最大4枚(9
6+2ビット)まで重ねてI/O制御が可能です。
c)入出力コネクタは16ピン、14ピンと差をつけ誤挿入のない構造です。
●外形寸法、消費電流
86×58mm (CPUボードと同じサイズ)
電源 はCPUボードと重ねることによりCPU側から供給され、動作電圧は5Vです。3.3Vでの動作保
障対象外のためYH3048L-3は使用できません。I/Oボードの消費電流は 100mA以内。
入力ホトカプラはシャープPC817相当を実装。電源は外部に+12~24V 100mA以上を用意し
て下さい。
出力ホトカプラはダーリントンタイプの東芝TLP―523相当を使用しています(最大耐圧55V@2
5℃、最大電流150mA@25℃、推奨耐圧24V、推奨電流40mA)。
1
●入力コネクタ
*CN4
2.54mmピッチ2列×8=16ピン
基板上コネクタ:ライトアングルタイプピンヘッダ HIF3FC-16PA-2.54DS
対応ソケット : HIF3BA-16D-2.54R(誤挿入防止ガイド付き)または
HIF3BA-16D-2.54R-CL (引き抜きタブ付き)など
いずれもヒロセ電機株式会社製。
名称
ピ ン 番 名称
号
1
IN0(PB0)*1
2
IN1(PB1)*1
3
IN2(PB2)*1
4
IN3(PB3)*1
5
IN4(PB4)*1
6
IN5(PB5)*1
7
IN6(PB6)*1
8
IN7(PB7)*1
9
IN8(PC4)*1
10
IN9(PC5)*1
11
IN10(PC6)*1
12
IN11(PC7)*1
13
IN12(_IRQ5/P95)*2
14
IN13(_IRQ4/P94)*2
15
EXTV *3
16
EXTV *3
*1 カッコの中は対応する82C55のポート名。
*2 カットの中は対応するCPUボードのポート名。多段重ねの場合、この2ポートはホトカプラのオープ
ンコレクタでワイヤードORされ P94,P95(YH3048-3,YH3064-1)または PB2,PB3(YS7084-1)につながりますの
で、入力ポート数が増加することはありません。
*3 EXTVは12~24V、100mA以上を印加して下さい。
2
●出力コネクタ
*CN1
2.54mmピッチ2列×7 = 14ピン
基板上コネクタ:ライトアングルタイプピンヘッダ HIF3FC-14PA-2.54DS
対応ソケット : HIF3BA-14D-2.54R(誤挿入防止ガイド付き)または
HIF3BA-14D-2.54R-CL (引き抜きタブ付き)など
いずれもヒロセ電機株式会社製。
名称
1
3
5
7
9
11
13
*1
*2
ピン番
号
OUT0(PA0)*1
2
OUT2(PA2)*1
4
OUT4(PA4)*1
6
OUT6(PA6)*1
8
OUT8(PC0)*1
10
OUT10(PC2)*1
12
コモン *2
14
カッコの中は対応する82C55のポート名。
コモンは外部電源のGNDに接続して下さい。
名称
OUT1(PA1)*1
OUT3(PA3)*1
OUT5(PA5)*1
OUT7(PA7)*1
OUT9(PC1)*1
OUT11(PC3)*1
コモン *2
●使用方法
a)使用前準備
始めにCPUボードにI/Oボード添付の50ピン、40ピンのピンヘッダを半田付けします。注意点は
1)ピンヘッダは長い方を部品面にする。
2)ピンヘッダは基板に対して垂直に半田面側から半田付けする。
です。(下図参照)
ピンの短い方を半田面にし、半田付けする。
半田付けのこつは、まずピンヘッダの両端のピンを仮半田付けし、CPU基板に対して浮いている部分が無
いか、垂直になっているか確認し、OKであれば残りのピン全てを半田付けします。もしくは、I/Oボー
ドを部品面より重ねてしまってから半田付けします。
垂直でなく半田付けされたピンヘッダではI/Oボードを部品面より重ねることができません。また、その
修正は大変な労力を要しますので注意して作業して下さい。
半田付けが終了しましたら、CPUボードとI/Oボードを重ね合わせます。CPUボードのピンヘッダと
I/Oボードのコネクタ間に隙間が無いように挿入します。4隅をネジ止めする場合、14mmのスペーサー
を使用します。I/Oボードの上にまたI/Oボードなどを重ねる場合、隙間が開くのが正常です。スペーサ
ーは15.5mmのものを使用します。
3
3)YS7084-1取り付け時の注意
YS7084-1はYH3048-3などと比べ、CN2、CN3が40、50ピンから42、52ピンに拡
張されています。そのため、取り付け場所を間違えると接続できません。下記の図のCN2,CN3の白枠で
囲まれた場所にピンヘッダーを取り付けてください。
この穴には
取り付けない
この範囲に取り付ける
この範囲に取り付ける
この穴には
取り付けない
次にDIP-SWでボードのアドレスを設定します。このアドレスは1つの基板に対して1つ割り振る必要が
あります。1,2,3,4まで選択できますので、合計4枚まで重ねることが出来ます。
アドレスは_CS2をベースにDIP-SWで設定したアドレスがスタートアドレスとなります。
YH3048-3
YS7084-1
YH3064-1
82C55 PAアドレス
H’40X000
H’0400X000
82C55 PBアドレス
H’40X001
H’0400X001
82C55 PCアドレス
H’40X002
H’0400X002
82C55 CWアドレス
H’40X003
H’0400X003
X:DIP-SW
番号1 ONのとき8
番号 2 ONのとき4
番号 3 ONのとき2
番号 4 ONのとき1
4
例えばDIP-SW
4をONの時はH’401000
=
PAアドレス
となります。
このアドレスは固有のもので複数枚重ね合わせる場合、だぶらないように注意して下さい。また、1枚の基
板で同時に2つ以上ONにしないで下さい。
b)コントロールワードの設定
CQ82C55はインテルの82C55コンパチブルですので各種参考文献が豊富です。基本的にはコント
ロールワードで各ポート(A,B,C)の入出力を設定すれば、その後はリード、ライト命令でポートへの出
力、ポートの読み込みができます。絶縁I/Oボードはホトカプラによって入出力が固定されていますので、
コントロールワードも固定です。PA:出力、PB:入力、PCL:出力、PCH:入力で使用します。コン
トロールワード=0x8Aとなります。
/*
参考
H8/3048ONE 汎用TTLレベル
26ビット絶縁 I/Oポート テストプログラム
2003.1.15
B.R.E
H8/3064で使用する場合、P8DDR のアドレスを下記に変更して下さい。
#define P8DDR (*((volatile unsigned char *)0xfee007))
*/
#define
#define
#define
#define
PA1
PB1
PC1
PCW1
#define P8DDR
(*((volatile
(*((volatile
(*((volatile
(*((volatile
unsigned
unsigned
unsigned
unsigned
char
char
char
char
*)0x401000))
*)0x401001))
*)0x401002))
*)0x401003))
(*((volatile unsigned char *)0xffffcd))
main()
{
unsigned char cf;
P8DDR = 0x1c; //_CS2 アクテイブ
PCW1 = 0x8a;
//
ポ-トイニシャル 8255 コントロールコマンド設定
ポート A out,B in,CL out,CH in
while(1)
{
PA1 = 0x55;
//出力ポート OUT0~OUT7に0x55出力
cf = PB1; //入力ポート IN0~IN7 読み込み
PC1 = 0x05;
//出力ポート OUT8~11に0x05出力
cf = PC1; //入力ポート IN8~IN11 読み込み
}
}
プログラムで注意すべき点はホトカプラの応答に大きな遅延時間があることです。プログラムでデータを出
力し、実際にそのデータがホトカプラをへて出力されるまで、本ボードの場合、50μsec~以上あります。
この間、マイコンは多くの命令を実行できるため、データが既に出力されていると仮定してプログラムを記述
すると誤動作を生じる可能性があります。入力も同様です。ホトカプラの遅延時間は負荷電流と使用温度で著
しく変化するため、お客様が使用される条件を考慮し、充分なマージンを見たプログラムを作成する必要があ
ります。
*入力遅延時間(μs) EXTV=12V
温度
MIN
Typ
MAX
0℃
-
20μs
-
20℃
-
30μs
-
85℃
-
50μs
-
*入力ポート信号のレベル変化をソフトウエアで検出できる時間。
*出力遅延時間(μs)負荷電流 10~60mA
温度
MIN
Typ
MAX
0℃
-
15μs
-
20℃
-
20μs
-
85℃
-
30μs
-
* ソフトウエアで出力ポートに出力し、実際に負荷端でレベルが変化する時間。
5
基板図
使用上のご注意
環境の悪いところ(ノイズ、油、ほこり、塵、50℃以上の高温、零下、結露)での使用はお止め下さい。
お問い合わせ先
(有)イエローソフト
〒350-1213 埼玉県日高市高萩 624-7 武蔵高萩駅前ビル 3F TEL 042-985-3118 FAX 042-985-3128
e-mail naka@yellowsoft.com
URL http://www.yellowsoft.com
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