森林環境教育ネッ - 全国森林レクリエーション協会

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森林環境教育ネットワークメールマガジン 第154号 (平成 28 年 4 月 25 日)
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( 目 次 )
1 <コラム> 森林環境教育の現場から(95)
2 <森林・林業白書から> 鉄道車両の内装木質化
3 <図書紹介> 「桜」(勝木敏夫著/岩波新書)
4 <樹木のことなど 75> 青梅と毒
5 <イベント情報>
◆ 風の谷 森林の楽校2016夏
☆ 事務局から
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1 <コラム> 森林環境教育の現場から(95)
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中学入試をする小学生と慶応大学日吉キャンパスで春の植物を観察しました。この
子たちは、テキストのイラストで植物を勉強していますが、実物を眼にする機会には恵
まれていません。「これがカントウタンポポだよ!」「習ったよ!花の付け根が反り返っ
ていないのがカントウタンポポだよね。」「セイヨウタンポポは帰化植物でカントウタンポ
ポのすみかを奪っているんだよね!」帰化植物が完全に悪者になっています!「そうで
もないよ!林の中とかはカントウタンポポ、日当たりの良い道ばたはセイヨウタンポポと
すみ分けされているよ!」「そうなんだ・・・・オオイヌノフグリも帰化植物だよね!」やは
りきらわれています・・・そこで 20 倍の実体顕微鏡でオオイヌノフグリの花のおしべめし
べを観察しました。「うゎっ〜きれい♪」「帰化植物も在来の植物も同じ植物だよ!どち
らもきれいでしょう!」どうやら分かってもらえたようです!
(森林インストラクター 柳原 高文)
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2 <森林・林業白書から> 鉄道車両の内装木質化
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鉄道車両の床や椅子等には、かつては木材が一般的に用いられていたが、非木質
系材料等により代替されてきた。しかしながら、近年、鉄道車両の内装を木質化する取
組が各地でみられるようになった。平成 25(2013)年度には、九州の鉄道において、木
材を内装に使った観光寝台列車が導入されて話題となったが、平成 26(2014)年度に
も、長野県及び島根県の鉄道において、内装を木質化した列車が運行を開始した。
長野県の観光列車は、3つの車両の内装にそれぞれ県産のカラマツ、スギ、ヒノキを
使用し、電車そのものが一つの観光地となるように設計されている。1号車(カラマツ)
は家族連れやグループ向けの車両で、子どもの遊び場として木製の玉を敷き詰めた円
形の「木のプール」が設置されている。2号車(スギ)はレストランカー(食堂車)で、ボッ
クス席や窓側を向いたカウンター席やソファ席、ブース席、サロンスペースが設けられ
ている。3号車(ヒノキ)もレストランカーであるが、壁と障子によって仕切られた落ち着
いた空間となっている。
島根県の電車は、少人数グループの観光客のために、木製パーティションや木製テ
ーブル等が設置され、プライベートな空間が確保されている。このほか、荷棚、壁、背も
たれ、肘掛け等にも、県産のスギ、ヒノキ、ナラを使用しており、ぬくもりを感じさせる木
質空間となっている。
このような取組は、木材への親しみを深め、建築物以外の公共空間における木材
利用の拡大や地元産の木材の利用促進につながるのみならず、木材を活用したデザ
イン性の高い鉄道車両は、県内外からの観光客の誘致にも寄与するなど、地域の活
性化に貢献することも期待される。
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3 <図書紹介> 「桜」(勝木俊雄著/岩波新書)
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花は桜──。古来より日本人はこの花を愛し,格別な想いを寄せてきた。里の桜,山
の桜。豊かな日本の自然に育まれ,桜は各地で多種多様な姿を見せながら息づいて
いる。都会にも咲く‘染井吉野’は,日本人の美意識を象徴する。植物としての基礎知
識から,歴史・文化とのかかわりまで、心をとらえてやまない,花の魅力のありかを伝え
る。
(新書判・上製・カバー・242 頁/カラー口絵 4 ページ/定価(本体 860 円 + 税)/岩波書
店)
◆目次
カラー口絵4頁
はじめに
第一章 桜の基礎知識
1 日本の桜
2 桜のかたち
3 サクラの分類
第二章 ‘染井吉野’
1 桜といえば‘染井吉野’
2 ‘染井吉野’の生い立ち
3 命短き‘染井吉野’?
第三章 里の桜
1 人が創ったサトザクラ
2 多様な栽培品種
3 文化遺産としての栽培品種
第四章 山の桜
1 桜は生きている
2 サクラの一生
3 十種のサクラの楽しみ方
第五章 桜のこれから
1 温暖化と桜前線
2 桜の管理
3 植える桜の種類
4 新しい桜
桜に関する参考図書
おわりに
◆詳細については次の URL を開いてごらんください。
URL:http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/4315340/
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4 <樹木のことなど 75> 青梅と毒
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昔から「青梅は食べてはいけない」といわれていました。未熟のウメの実を生食する
と食中毒を起こすことがあるからです。
青梅のタネ(種子)や果肉には糖と青酸が結合した青酸配糖体の一つであるアミグ
ダリンという有毒物質が含まれているからです。特にウメの未成熟の種子の核にはアミ
グダリンが多く含まれていて、果肉の 10~20 倍といわれます。アミグダリンは、植物性
の自然の有毒物質で、青梅から検出されることで知られています。このため青梅を生
食することはよくないといわれるのです。ウメの果実が熟すと青酸配糖体が分解されて、
人間や動物に食べやすくなります。もともと青酸配糖体はウメの未熟な実を害虫から守
るためのものと考えられます。
青梅を梅干、梅酒、砂糖漬けなどに加工して長期間漬けこむことは毒素の分解を促
進します。青酸配糖体の分解が進んで、無毒化しているものと考えられます。大人の
場合は、青梅を少しくらい食べても、ひどい時でも腹痛や下痢を起こす程度ですが、子
どもには危険な自然の有害な毒物であることには変わりありません。食用にされている
バラ科植物の果実で、未成熟種子に青酸配糖体のアミグダリンを含むものは、ウメの
ほかにアンズやアーモンドなどがあります。
(子ども樹木博士ニュース「質問コーナー(堀内孝雄先生)」から)
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5 <イベント情報>
◆ 風の谷 森林の楽校2016夏
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◆ 風の谷 森林の楽校2016夏
やさしい風吹く谷、岐阜県揖斐川町谷汲地区。
奈良の飛鳥を想わせるのどかな里山の盆地にて、廃校になった小学校を改装した
「ラーニングアーバー横蔵」を拠点に、周辺の森づくりを行ないます。
夜は、風に吹かれながらのバーベキュー。地元猟師による 鹿肉の差し入れがありま
す。
この時季は、飛鳥川の蛍の舞を見られるかも知れません。
普段の仕事から離れ、オフタイムを有意義に過ごしましょう。
初心者の方も大歓迎です。
関西方面からも、在来線で間に合う距離。
初夏を風の谷で満喫しませんか。
【と き】 2016 年 6 月 18 日(土)~19 日(日) 1 泊 2 日
【ところ】 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲・横蔵地区
【内 容】 ◇森づくり体験(間伐、枝打ち等)、◇交流会(BBQ)
[オプションコース]: 森づくり体験(竹林整備)
【参加費】 学生・会員 8,000 円/一般 10,000 円
(保険料、宿泊食事 1 泊 3 食代等)
※当日のご入会でも会員割引が適用されます。
※現地までの交通費は各自ご負担下さい。
※交流会のアルコール代は、別途実費を申し受けます。
[オプションコース参加の追加料金はありません]
【定 員】 30 名
【締 切】 6 月 10 日(金)
※締切日過ぎてのお申込みはご相談下さい。
【主 催】 JUON NETWORK
【協 力】 ぎふいび生活楽校、横蔵財産区
【集 合】 ラーニングアーバー横蔵 13:00
◇JR「穂積」駅から送迎バスを予定しています。
駅改札前集合 12:10発
◇自家用車で、「ラーニングアーバー横蔵」においでの場合
名神高速道路「大垣」「岐阜羽島」インターより各約 35km
東海環状自動車道「大垣西」インターから約 25km
【問合せ・申込み先】
認定特定非営利活動法人 JUON NETWORK(樹恩ネットワーク)
〒166-8532 東京都杉並区和田 3-30-22 大学生協杉並会館内
Tel: 03-5307-1102 Fax: 03-5307-1091
E-mail: juon-office@univcoop.or.jp
http:// juon.univcoop.or.jp/
※本ネットワークの「イベント情報」(http://www.shinrinreku.jp/feenet/einfo/)にご登録
いただいたイベントや事務局にご連絡いただいた情報等の中から紹介します。
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☆ 事務局から
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<図書紹介>のコーナーでは、(国研)森林総合研究所多摩森林科学園主任研究員
の勝木氏の「桜」を紹介しました。サクラの季節にも少々遅れましたし、昨年の2月出版
ですので、新刊ではありません。既に多くの方がお読みになっていると思いますが、紹
介させていただきました。
森林インストラクター養成講習の講習Ⅰの申込締切(4月30日)が近づきました。申
込予定の方はお急ぎください。また講習Ⅱ(8月13日~20日)は6月1日から申込受
付が始まります。(K)
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☆☆☆ご投稿等は E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp までお寄せください。
[編集発行]
〒112-0004 東京都文京区後楽 1-7-12 林友ビル 6F
一般社団法人 全国森林レクリエーション協会 森林環境教育ネットワーク事務局
TEL:03-5840-7471 FAX:03-5840-7472 E-mail:feenet_info@shinrinreku.jp
URL:http://www.shinrinreku.jp/feenet/index.html
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