IT & Electronics 高精細映像に向けた カメラ振動測定評価システムの開発 NO.22U3022 地域イノベーション創出研究開発事業(地域資源活用型) 22年度採択 事業期間:2年 開発された製品・技術のスペック 研究開発の概要と成果 本システムは、動画のテストチャートを利用することを 最大の特徴としている。格子パターンが横縦に一定間隔で 移動するような動画を撮影したとき、もし手ブレがなけれ ば格子パターンは乱れがなく画像に記録されるが、手ブレ があると各瞬間でパターンに位置ずれが生じるので乱れた 模様になる。この現象を利用することで、時系列に位置ず れを検出しブレの2次元軌跡を求めている(図3) 。これに より、手ブレの定量化および補正装置の効き目の定量評価 が可能になった。 図 1 ブレ軌跡やシャッター段数比較など詳細分析が可能なモード 図 3 本システムの基本原理 研究の背景及び経緯 事業化に向けて、現在想定している、今後連携したい分野 振動や手ブレを定量的に評価する有効な手段がこれまで 存在しなかったが、動画テストチャートを撮影するという 画期的発想に基づき(特許取得) 、電気通信大学西一樹准 教授らが開発した手ブレ検出・補正評価ソフトウェアを実 装し実用化に至った。 ●大手カメラメーカー、携帯電話メーカー、家電量販店、三脚メーカーなど、カメラに関する業種全般。 図 2 手ブレ補正装置の工場ライン検査用に適した簡易表示モード 管理法人名 この研究への お問い合わせ 18 株式会社キャンパスクリエイト ◎担当者:堺 奈都 ◎所在地:〒 182-8585 東京都調布市調布ヶ丘 1-5-1 電気通信大学産学官連携センター 1 階 ◎ TEL:042-490-5723 ◎ FAX:042-490-5727 ◎ E-mail:info@campuscreate.com ◎プロジェクト参画研究機関(大学、公設試等):電気通信大学 ◎プロジェクト参画研究機関(企業):壺坂電機(株)、谷電機工業(株) ◎主たる研究実施場所:壺坂電機(株) 19 IT & Electronics 本製品は、動画テストチャート用LEDディスプレイ・ 振動台・制御および画像処理用PCからなり、カメラの振 動や手ブレを測定・定量評価可能なシステムである。ブレ の振動軌跡を高時間分解能(シャッター速度1/250秒で 最大63点)検出でき、カメラ技術開発用の詳細分析が可 能なモード(図1)と、 工場ライン用の簡易表示モード(図2) を備えている。検査・評価対象として、①手ブレ補正装置 の検査、②コンシューマ向けの手ブレ評価、③車載カメラ 振動評価、④監視カメラ振動評価、⑤三脚振動評価など用 途に合わせてアレンジが可能である。 情報通信 カメラの手ブレから振動までを定量評価 分野:情報通信
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