年金監督機関-罰金、移民労働者の雇用、通勤

23 May 2014
26 June 2015
3HR Legal Weekly
Benefits Consultancy
自動加入年金– 年金監督機関 – 罰金
小規模の企業に対し新しい職場年金の義務に対する準備完了日の確認と共に早めに準備を行うよう警告がされています。
自動加入年金実施活動が盛んになって来ているなか、全ての雇用者は行動を起す必要があります。年金監督機関(The Pensions Regulator (TPR) )は雇用者の
義務を怠った雇用者を取り締まる権利を持っています。
年金監督機関は4件に対し、違反の重大性によって1日につき50ポンドから10,000ポンドのレンジの初めての自動年金に対する罰金を課しました。企業は法定
のノーティスを順守しなかった事、または特定の雇用者の責任に順守しなかった事に対する固定罰金の通知を受け取りました。これらは初のペナルティー
に発展したケースです。TPRからのサポートや過去の罰金にかかわらず、未だに規定への順守を怠っている企業がありますが、自動年金を無視するというオ
プションはありえません。
TPRの四半期ごとの報告書で2015年1月1日から3月31日の間に、職場年金の義務を怠ったために198の雇用者に罰金が課せられたことを明らかにしています。
今期、固定罰金通知に関してはおよそ20%の上昇が見られました。また通知数の3から367への急激な上昇に伴い、過去6ヶ月の罰金金額も上昇
しています。私たちは今後3年間に英国内の120万の中小企業がステージングを迎えるため、この現象が
Neil Hutchings
続くと予測しています。
Director
E: neil.hutchings@3hrbc.com
Immigration
移民労働者の雇用
Employment Law
通勤
Q. 私たちはUK各地にグループ会社がありますが、移民労働者を雇用する
ためのスポンサーライセンスの取得にはどの様なオプションがあるで
しょうか?
通勤時間は就業時間となるのでしょうか?
A.私共のお客様の多くが同様な状況にあります。幸運なことに幾つかのオ
プションがあり、オプションは異なったグループ会社、異なったロケー
ション、またはその両方の場合に適応されます。Home Officeが最近発表
した注意が必要な一つの重要な点は、移民労働者が定期的に働くロケー
ションではスポンサー会社のスポンサーライセンスの登録が必要である
と言う事です。
この状況下にある会社のオプションは、それぞれのビジネスまたはオ
フィスで独自のスポンサーライセンスを取得する、または、それぞれが
Home Office に一つのライセンスに正式にリンクしている事を登録する事
のいずれかとなります。それぞれのオプションには利点と不利な点があ
ります。最初のオプションは複数の申請による申請費用と複数のキー
パーソン(Authorising Officer、Level 1 Usersなど)が必要となります。し
かしながら各企業が独立して移民労働者を雇用することが出来るという
利点があります。2つ目のオプションは対照的に、最初の1つのライセン
スのみが必要であるという利点があります。しかしながら 1つのリンク会
社によるHome
Officeの規定違反がスポンサーライセンスの失効に繋が
る、すなわち全てのリンクしている会社の移民労働者を失う惨事になる
可能性があります。
会社をリンクさせる事、2つ目のオプションの利点を享受するためには、
Home Officeに会社間、又はロケーション間の関連の証明と共に申請を行
う事が必要です。3HRはこの申請の専門家として、サポートを行う事が可
能です。もちろんどのオプションが最も適切であるかは貴社の特定な状
況によります。そしてそれぞれのオプションの利益とリスクについて理
解することが重要です。
Desiree Tan
Solicitor
E: desiree.tan@3hrlegal.com
The Advocate General (AG)はthe European Court of Justice (ECJ)のスペ
インのケースで固定または習慣的な職場を持たない労働者の自宅か
ら最初の顧客と最後の顧客から自宅までの移動時間はthe Working
Time Directiveで就業時間と見なされると意見しました。The ECJがこ
の意見をフォローした場合、これは移動労働者の賃金計算の方法に
影響を与えることでしょう。
このスペインのケースでは、Tycoはスペインで防犯設備の導入とメ
ンテナンスを行う約75人の労働者を雇用しています。これらの労働
者はマドリッドオフィスに所属し、しかしながら実際にはそれそれ
が特定の地域の責任を持つため、彼らの勤務日を顧客のオフィスに
赴き仕事を行って過ごしています。労働者は自宅から仕事へ、仕事
中また帰宅に社用車を使っています。歴史的に、Tyco は1日の最初
と最後の移動を勤務時間と取り扱っておらず、労働者の勤務時間を
その日の最初の顧客に到着した時点から、最後の顧客のオフィスを
出るまでとしていました。労働者はこの分類の仕方はthe Working
Time Directiveに反するとし、チャレンジを試みました。
The AGの意見の中で、これらの移動労働者は彼らの車でクライアン
トのところへ移動している時には彼らが職場にいるとしました。
The AGは労働者が移動の間は雇用者の所有物で、移動が仕事の不可
欠な部分であり、顧客にサービスを提供するために必要である事が
明らかで、それ故仕事の一部であると見なされるべきであるとして
います。
The AGの意見は法的拘束力はありませんが、しばしば裁判所は彼ら
の意見をフォローします。裁判所がこの意見をフォローした場合、
雇用者は彼らの移動時間と賃金を再計算する必要があり、またthe
Working Time Directive違反を避けるため、毎日、毎週の休憩時間を
検討する必要があります。
Emma Mursell
Solicitor/ HR Consultant
E: emma.mursell@3hrlegal.com
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