BASE SAS® ソフトウェア

FACT SHEET
BASE SAS ® ソフトウェア
データアクセス、変換、レポーティングのために設計された、
柔軟性と拡張性を併せ持つ第 4 世代プログラミング言語
主な機能
Base SAS は、データアクセス、変換、お
ほとんどの企業の IT 部門は、データの複
雑化と散在化に伴う多くの課題と格闘し
ています。さまざまなアプリケーション向
主な利点
• さまざまな環境にわたりデータを統合
よびレポーティング専用に設計された
けにデータを同期させ形式を変更するの
オープンでさまざまなプラットフォーム
拡張性の高い統合ソフトウェア環境で
は、時間のかかる作業です。また、正確で
に対応するアーキテクチャを採用して
視覚的な訴求効果の高いレポートを自力
おり、あらゆるコンピューティング環境
で作成するには、相当に高度なプログラ
のインフラと統合できるため、社内の
す。第 4 世代プログラミング言語として、
導 入 後すぐに活 用 可 能 なプログラム
(データ操作、情報の保管と検索、記述
統計、
レポート作成)
、プログラム作成に
かかる時間とメンテナンス負荷を軽減
する強力なマクロ機能などの特長を備
えています。
ビジネスメリット
すべての主要なコンピューティング・プ
ラットフォームに対応するBase SAS は、
多目的に使える強力なソフトウェア基
盤です。プログラミングとメンテナンス
の時間を大幅に節約できるため、IT 部
門は意思決定に必要となる分析とレポー
トを、意思決定者の希望に沿った形式
で速やかに提供できるようになります。
対象ユーザー
ミング作業が必要です。さらに状況を悪
IT 環境と作業を統一し、全データを単
化させているのは、ひとつのツールだけ
一の視点で把握できるようになります。
では企業全体をサポートできるパワーと
柔軟性が得られないのではないかという
認識から、IT 部門が管理するソフトウェア・
パッケージが増えすぎていることです。
• あらゆるデータの読み込み、
フォーマット、分析が可能
データに関する些細な問題から大規模
で複雑な課題まで、プログラマーは形
IT 部門が今必要としているのは、プログ
式の変換に手間をかげずに、データの
ラミング作業を効率化・スピード化し、コ
読み込み、フォーマット、分析、レポート
ストを削減しながら、意思決定者のニーズ
作成をすばやく実行できます。
に合った分析とレポートをタイムリーに提
供する手段です。また、新たなビジネス要
件をいち早くサポートしたり、既存のハー
ドウェア・リソースを効果的に活用したり
できる柔軟性も重要です。
• プログラミング作業がスピード化、
容易化
Base SAS は、直感的で習得しやすく使
いやすいプログラミング言語を搭載し
ているため、情報の提供に必要なコー
Base SAS を導入すると、単なるデータを
ド量が大幅に減ります。機能をカプセ
自社の差別化に役立つ情報へと変換する
ル化した SAS プロシジャを少数の単純
ために役立つ、拡張性の高い統合ソフト
なコマンドで呼び出せるため、プログラ
た機能を必要とする、専門知識をもつ
ウェア環境が実現します。この環境は、
マーの生産性が向上します。
エキスパート、パワーユーザー、プログ
データアクセス、変換、レポーティング専
ラマーに幅広く利用されています。
用に設計され高度な柔軟性と拡張性を備
Base SAS は、データの操作、非定型
(ア
ドホック)のクエリーやレポートの作成
と配布、データ分析結果の解釈といっ
えた第 4 世代プログラミング言語(4GL)
、
カプセル化プロシジャ
(データ操作、情報
の蓄積と検索、統計分析、レポート作成)
の豊富なライブラリ、アプリケーションの
開発とメンテナンスに要する時間を短縮
する強力なマクロ機能を完備しています。
• レポーティング作業を簡易化
Base SAS は、極めて柔軟性の高いレ
ポーティング機能を備えています。RTF
(リッチ・テキスト・フォーマット)
や PDF
(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)
などの標準的な形式でレポートを簡単
に作成し、その結果を各種のマークアッ
プ言語で出力できます。また、統計プロ
拡張性が非常に高いクロスプラットフォー
シジャを用いて分析結果に適したグラ
ム・アーキテクチャを採用しているため、
フを自動的に作成することも可能です。
Base SAS では、あらゆるハードウェア・リ
ソースを最適な形で利用できます。標準
に準拠したデータソースへの直接アクセ
スや高度な統計分析などの機能を追加す
るためのコンポーネントも数多く用意さ
れています。
• すべてのコンピューティング・リソースを
最大限に活用
Base SAS はマルチスレッド処理に対応
しており、並列処理のパワーを生かし、
コンピューティング・リソースを最大限
に活用し、企業のさまざまな要求への
答えをタイムリーに導き出します。
ソリューション概要
強力なデータ分析ツール
クロスプラットフォームと
Base SAS は、平均、合計、分散、標準偏差
複数プラットフォームのサポート
Base SAS は高度な柔軟性を備えた統合
などの単純な記述統計から、より高度な
MultiVendor Architecture™(MVA™ )によ
ソフトウェア環境です。データのアクセス、
データの相関および相互相関、頻度分析、
り、Base SAS は主要なコンピューティン
操作、管理、保管、分析、
レポート作成に関
詳細なデータ分布分析まで、幅広い分析
グ・プラットフォームで動作します。ほぼ
するどのような要件にも対応できます。
に活用できます。
SAS® Macro Facility
主な機能の紹介
直感的に扱える
第 4 世代プログラミング言語
Base SAS は、柔軟性と拡張性に優れ、習
得しやすい構文を採用した第 4 世代プロ
グラミング言語(4GL)
を搭載しています。
データの抽出、書式設定、クレンジングか
ら、データ分析、レポーティング、情報配
布まで、あらゆるプログラミング領域をサ
ポートする何百種類もの言語要素と関数
が用意されています。
記述済みですぐに使える
統合プロシジャの豊富なライブラリ
記述済みの SAS プロシジャにより、デー
タの操作と管理、情報の保管と検索、統
計分析、レポート作成など、さまざまな共
通タスクを処理できます。重要な機能が
カプセル化されているプロシジャを利用
すれば、ごく少数の単純なコマンドだけで
複雑なタスクを実行できるため、プログラ
マーの効率性と生産性が高まります。
SAS プログラミング言語の一部として組
み込まれているマクロ機能(SAS Macro
Facility)
を使用すると、共通タスクに必要
なコーディング量を減らしながら、SAS プ
ログラムを拡張およびカスタマイズでき
すべてのデータソースにアクセス可能で、
どのようなコンピューティング環境にも
容易に統合できます。また、あるプラット
フォームで開発された SAS コードは、別
のプラットフォームでも簡単に実行でき
ます。
対称型マルチプロセッシング(SMP)
ます。このマクロ機能では、少量または大
ハードウェアのサポート
量のテキストを名前付きの単位にカプセ
データのソート、クエリー、要約を実行す
ル化し、それ以降は長いテキストではなく
る主要な SAS プロシジャはマルチスレッ
簡潔な名前を使って作業できます。開発
ド実行に対応しており、マルチ CPU 型コン
スタッフが自分の手で作業をモジュール
ピューティング環境の利点を最大限に活
化できるため、再利用とメンテナンスが
用できます。SAS Scalable Performance
容易になります。
SAS® Code Analyzer
SAS Code Analyzer は、既存の SAS プロ
グラムを通常どおりに実行しながら、SAS
ジョブに関するメタデータを生成します。
この機能はコマンド経由で利用できます。
Data Engine では、パーティション化した
SAS データセットに対して読み出しやイ
ンデックス化を並列で実行できます。そ
の結果、極めて大規模なデータセットを扱
う際のスループットと処理が高速化して
います。
SAS Code Analyzer を活用すると、ファ
SAS® Open Metadata Architecture
イルの依存関係やマクロシンボルの使用
SAS Open Metadata Architecture は汎
状況などの情報を捕捉できるため、旧式
用のメタデータ管理機能です。SAS と他
の SAS プログラムを分析する作業や、修
社のアプリケーションの両方に共通のメ
正を要する部分を特定する作業に役立ち
タデ ー タ サ ービ スを 提 供します。SAS
ます。
Metadata Server を導入すると、一元管
理されるレポジトリを用いてビジネス関
連のメタデータを異なるアプリケーショ
ン間で共有できるため、全社規模でメタ
データの整合性と正確性を確保できます。
個別のシステム群に複数のメタデータが
散在しなくなるため、
メタデータの保守も
簡単になります。
Base SAS は機能拡張にも対応しており、高度なグラフィック機能を備えた SAS/GRAPH® ソフトウェア
などのコンポーネントを追加できる
SAS® Management Console
複数のプラットフォームでさまざまなアプ
リケーションを管理するのは時間のかか
る作業です。SAS Management Console
は、単一のインターフェイスで多くの SAS
管理タスクを容易に管理できる Java フ
レームワークです。複数のプラットフォー
主な機能
一般
• 構文を習得しやすい強力な 4GL
• ほぼすべてのファイルから、ほぼすべての形式のデータを読み込むことが可能(可変長
レコード、バイナリーファイル、自由形式データのほか、データの破損または欠損がある
ファイルにも対応)
ム、部門別、あるいは全社規模で SAS を
• データを管理、分析、表示するプログラムをカプセル化したプロシジャを利用可能
導入しているかに関係なく、IT 担当者は
• SQL(Structured Query Language)のサポート
使いやすい GUI を通じて、SAS 環境のあ
• 単純な記述統計から高度なデータ相関までをカバーした強力なデータ分析機能
らゆる側面を効果的に管理できます。カ
• SAS Macro Facility により、共通タスクのコーディング作業が軽減。開発スタッフ自身
スタマイズ可能なプラグインを追加すれ
ば、拠点別のタスク管理にも対応します。
SAS® XML Mapper
Base SAS に搭載されている XML エンジ
ンは、幅広い XML 文書のインポート/エ
クスポ ートに対 応して います。複 雑 な
が作業を「モジュール化」し、容易に再利用・メンテナンスすることが可能
• 対話操作またはバッチモードによる実行
• 最も広く使用されているエンコーディング(Latin1、Latin2、ヘブライ語/アラビア語/
アジア各国語のマルチバイト文字セットなど)
を完全にサポートし、ビジネスのグローバ
ル化に対応
• Unicode(ユニコード)のサポートにより、すべてのプラットフォームで多言語データの処
理が可能
XML 文書についても、新しい Java クライ
• 身体に不自由があるユーザー向けのアクセシビリティ機能
アントを利用すれば非標準タグの取り扱
パフォーマンスとスケーラビリティ
いが簡素化します。SAS XML Mapper で
は、
ドラッグ &ドロップの簡単な操作で再
利用可能な XML マップを作成できます。
XML マップとは、XML 文書のコンテンツ
やタイプに関する情報を記述し、XML 文
書を SAS のデータセット、変数(列)
、オブ
ザベーション
(行)
に変換する方法を XML
エンジンに指示するための情報です。
Output Delivery System(ODS)
データの収集、
レポートの書式設定、情報
の配布を処理する SAS ODS は、幅広い
出力形式と出力先に対応しており、分析
結果のレポート化と表示に関してほぼ無
限の選択肢を提供します。アウトプットを
カスタマイズするオプション群が用意さ
れていると同時に、選択した形式に合わ
せてアウトプットを自動的に配置する機能
も備えています。プログラマーは従来よ
• パラレル I/O による最適化により、膨大な量のデータを扱う作業もタイムリーに完了。複
数デバイスを横断してデータをパーティション化できるため、単一データセットとしての
参照性は維持しながら、アクセスを高速化することが可能
• 並列インデックス作成機能により、複数のインデックスをもつ大規模データセットを作成
する処理や、既存のデータセットにデータを追加する処理の時間が短縮
• 主要な SAS プロシジャはマルチスレッド実行に対応しており、ソートやデータ要約などの
標準タスクの処理速度が向上
• 別製品として提供されている SAS/CONNECT® ソフトウェアを利用すれば、複数のマシ
ンやネットワークにまたがる環境を構築し、Base SAS のスケーラビリティを強化するこ
とが可能
相互運用性と複数プラットフォーム対応
• MultiVendor Architecture(MVA)により、作成したプログラムはハードウェアやオペ
レーティング・システムに関係なく、どこでも実行可能
• SAS Open Metadata Architecture により、異なるアプリケーション間でメタデータを
共有
• GROOVY プロシジャにより、SAS コードを Java Virtual Machine 上で実行
• さまざまな環境に対応したデータアクセス機能により、ネットワーク経由のファイルアク
セスが容易
りも少ない時間と手間で、正確で視覚的
運用管理性
な訴求効果の高いレポートを作成・配布
• SAS Management Console により、拡張可能な Java GUI で SAS タスクを管理
できます。ODS の統計グラフィックス機
• 幅広い XML 文書のインポート/エクスポートに対応した XML エンジンを搭載。ドラッグ &
能では、分析結果に最適なグラフィック表
示(グラフや図表など)が、統計プロシジャ
によって自動的に生成されます。
ドロップの簡単な操作で XML マップを作成
• チェックポイントおよび再スタート機能により、実行に失敗したプログラムを再スタートモー
ドで実行し、失敗時に未完了だったステップから再開して処理を完了させることが可能
• Application Response Measurement(ARM)インターフェイスにより、アプリケー
ション内および異種アプリケーション間のトランザクションについて可用性とパフォーマ
ンスを監視
次ページに続く
主な機能(前ページより続く)
Base SAS®
さまざまな方法でデータを表示
システム要件
• 分析結果のレポート化と表示に関して、さまざまな選択肢を提供する Output Delivery
Base SAS の詳細なシステム要件、ホ
System(ODS)を搭載
ワイトペーパーのダウンロード、スク
• 高品質のグラフィックス機能(ODS Statistical Graphics、SG ファミリーのプロシジャ、
リーンショットの確認、関連資料の閲
Graphical Template Language 、ODS Graphics Designer 、ODS Graphics
覧 につ い て は、http: // www.sas.
Editor)を新たに搭載
com / jp / platform / foundation /
• RTF や PDF などの標準的な形式でレポートを作成。サポート対象の全ファイル形式が、
base/ をご覧ください。
すべての対象プラットフォームで利用可能
• 視覚的な訴求効果の高いグラフィックスを、分析結果に合わせて自動的に生成(追加の
プログラミングは不要)
• HTML 4 および XML をはじめとする各種のマークアップ言語をサポート。SAS が提供
するマークアップ言語の改変、独自のアウトプット用マークアップ言語の作成が可能。デ
フォルトの出力先は HTML
• アウトプットの階層をカスタマイズまたは改変することが可能。また、プログラムを再実
行することなく、別の出力先向けにアウトプットを再現することが可能
SAS Institute Japan 株式会社 www.sas.com/jp jpnsasinfo@sas.com
本社
大阪支店
Tel: 03 6434 3000 Fax: 03 3434 3001
Tel: 06 6345 5700 Fax: 06 6345 5655
〒106-6111 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 11F
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JP2011_BASE_SE